2013年3月期事業報告書

株主の皆様へ
第107期報告書
平成24年4月1日~平成25年3月31日
株主の皆様へ
株主の皆様には格別のご高配を賜り、厚くお礼申
しあげます。
当社グループの第107期(平成24年4月1日から
平成25年3月31日まで)の営業の概況をご報告申し
あげます。
代 表 取 締 役 社 長
最高執行責任者(COO)
酒 井 万喜夫
事業の概況
当連結会計年度における国内外の経済情勢は、震災復興の需要や政権交代によ
る財政出動、金融緩和により、株高・円安が進行し、明るい兆しが見られます
が、欧州財政問題の長期化や中国及びインドなどの新興国の経済成長の鈍化など
を背景に不透明な状況で推移しました。
このような状況のもと、当社グループでは、新製品の開発や新規顧客の開拓な
ど販売活動を強化するとともに、原価改善、生産性の向上など収益改善に取り組
んでまいりました。
この結果、当社グループの当期の業績につきましては、連結売上高は327億8
千1百万円(前期比1.7%増)となりました。損益面につきましては、営業利益
は4億6千1百万円(前期比48.4%減)
、経常利益は主に海外関係会社の業績拡
大や円安進行等による持分法投資利益の増加により18億5百万円(前期比9.6%
増)
、当期純利益は15億4千3百万円(前期比11.1%増)となりました。
なお、当期の期末配当金につきましては、当期の業績および今後の事業展開、
経営環境等を勘案いたしまして1株につき6円(中間配当金を含め10円)とさせ
ていただきました。
2
今後の見通し
今後の経営環境につきましては、円安の進行、経済対策の効果などを背景に
明るい兆しが見えますが、新興国の経済成長の鈍化、原材料価格の高値安定、電
力料金のアップなど、当社グループの事業を取り巻く経営環境は依然として厳し
い状況が続くと予想されます。
このような経済情勢のもと、当社グループでは市場ニーズに即応した新製品
の開発、競争力強化に向けた生産体制のグローバル展開、新規拡販によるシェア
拡大に取り組むとともに原価改善を進め、収益力の強化を進めてまいります。
平成26年3月期の業績予想につきましては、売上高345億円(前期比5.2%増)
、
営業利益4億円(前期比13.4%減)経常利益18億円(前期比0.3%減)、当期純利
益14億円(前期比9.3%減)を予想しております。
株主の皆様におかれましては、今後ともなお一層のご支援を賜りますよう、お
願い申しあげます。
平成25年6月
3
セグメント別事業概況
■ セグメント別売上高
塗料関連事業 売上高
13,705百万円
自動車製品関連事業 売上高
19,061百万円
セグメント別売上高構成比
塗料関連事業 41.8%
自動車製品関連事業 58.2%
■ セグメント別売上高の概況
● 塗料関連事業
当セグメントの業績につきましては、顧客ニーズに合致した新製品の開発に
よる新規顧客の開拓と省エネ対策など環境対応型製品を主力に売上拡販を推し
進めるとともに原価改善、生産性の向上に取り組みました。
品種別売上高につきましては、建築・構築物用塗料のうち、床用塗料は前期比
8.6%、防水用塗料は8.1%とそれぞれ増加しました。また、工事関連売上高は
集合住宅大規模改修工事の受注拡大により前期比28.6%と大きく増加しました。
この結果、当セグメントの売上高は137億5百万円(前期比10.1%増)
、セグ
メント利益は4億3千3百万円(前期比51.0%増)となりました。
● 自動車製品関連事業
当セグメントの業績につきましては、第3四半期以降、エコカー補助金の終
了や日中関係の影響による自動車の減産に伴い売上高は前期に比べ減収しまし
た。利益面につきましても受注減による生産稼動率の低下、原材料価格の高止
まりなどの影響により大幅な減益となりました。
品種別売上高につきましては、防錆塗料は新規受注量が増え前期比12.9%、
制振材は輸出向けが伸び前期比2.5%とそれぞれ増加しました。一方、吸・遮
音材につきましては採用車種の需要及び製品使用量が減った影響等で前期比
9.5%減少しました。また、海外向け材料輸出などの、その他売上も需要減少
により前期比13.7%減少しました。
この結果、当セグメントの売上高は190億6千1百万円(前期比3.6%減)
、
セグメント利益は2千2百万円(前期比96.3%減)となりました。
● その他
保険代理業の売上高は14百万円(前期比8.7%増)
、セグメント利益は5百万
円(前期比4.6%増)となりました。
(注)
各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高消去後の数値を記載しております。
4
財務・業績サマリー
■ 業績の推移(連結ベース)
平成21年度
第104期
区 分
平成22年度
第105期
平成23年度
第106期
平成24年度
第107期
売 上 高(百万円)
28,992
31,605
32,238
32,781
経 常 利 益(百万円)
728
1,643
1,647
1,805
当期純利益(百万円)
423
1,211
1,389
1,543
19.06
54.78
62.85
69.80
総 資 産(百万円)
35,705
36,345
38,024
38,762
純 資 産(百万円)
17,145
18,064
18,879
21,268
1株当たり純資産(円)
753.00
793.17
831.35
935.60
1株当たり当期純利益(円)
1 売上高(セグメント別)
2 経常利益・当期純利益
塗料関連事業
塗料関連事業
塗料関連事業
自動車製品関連事業
自動車製品関連事業
自動車製品関連事業
(億円)
(億円)
(億円)
350
350
350
300
300
300
289
289
289
316
316
316
322
322
322
経常利益
経常利益
経常利益
当期純利益
当期純利益
当期純利益
38.6%
41.8%
40.1%
39.4%
38.6% 41.8%
41.8%
40.1%
40.1% 39.4%
39.4% 38.6%
200
200
200
100
100
100
0
00
(百万円)
327 (百万円)
(百万円)
2,000
327
327
2,000
2,000
1,500
1,500
1,500
1,000
1,000
1,000
61.4%
58.2%
59.9%
60.6%
61.4% 58.2%
58.2%
59.9%
59.9% 60.6%
60.6% 61.4%
平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度
平成
平成
2121
年度
年度平成
平成
2222
年度
年度平成
平成
2323
年度
年度平成
平成
2424
年度
年度
1,805
1,805
1,805
1,647
1,643
1,647
1,643
1,643 1,647
500
500
500
0
00
1,211
1,211
1,211
1,543
1,543
1,389 1,543
1,389
1,389
728
728
728
423
423
423
平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度
平成
平成
2121
年度
年度平成
平成
2222
年度
年度平成
平成
2323
年度
年度平成
平成
2424
年度
年度
5
3 1株当たり当期純利益
19.1
平成21年度
54.8
平成22年度
62.9
平成23年度
69.8
平成24年度
0
10
20
30
40
50
60
70
(円)
4 総資産・純資産
総資産
171.4
平成21年度
357.0
180.6
平成22年度
363.4
188.7
380.2
平成23年度
212.6
387.6
平成24年度
0
100
純資産
200
400(億円)
300
5 1株当たり純資産
753.0
平成21年度
793.2
平成22年度
831.4
平成23年度
935.6
平成24年度
0
6
200
400
600
800
1,000(円) 財務諸表(連結)
■ 連結貸借対照表
科 目
(金額単位:千円)
前 期
当 期
(平成25年3月31日現在) (平成24年3月31日現在)
資 産 の 部
16,999,357
17,644,017
4,023,845
4,679,265
10,025,310
10,063,633
1,052,261
1,003,942
仕掛品
259,908
268,330
原材料及び貯蔵品
894,140
788,155
繰延税金資産
347,654
368,198
その他
398,832
484,055
流動資産
現金及び預金
受取手形及び売掛金
商品及び製品
貸倒引当金
△
2,595
△
11,564
21,763,415
20,380,371
10,665,741
10,411,250
建物及び構築物
3,395,672
3,384,439
機械装置及び運搬具
2,320,575
2,564,999
土地
3,373,793
3,393,483
その他
1,575,699
1,068,328
203,372
103,899
203,372
103,899
投資その他の資産
10,894,302
9,865,220
投資有価証券
9,707,738
7,681,782
―
327,543
149,748
483,546
1,040,969
1,377,523
固定資産
有形固定資産
無形固定資産
その他
長期貸付金
繰延税金資産
その他
貸倒引当金
資産合計
△
4,154
38,762,773
△
5,176
38,024,388
7
(金額単位:千円)
当 期
科 目
前 期
(平成25年3月31日現在) (平成24年3月31日現在)
負 債 の 部
流動負債
11,870,185
14,771,077
支払手形及び買掛金
7,541,617
8,141,367
短期借入金
1,654,971
3,732,144
140,505
317,882
32,210
32,050
その他
2,500,880
2,547,632
固定負債
5,624,323
4,373,559
長期借入金
2,716,256
1,469,023
退職給付引当金
2,792,497
2,801,712
その他
115,569
102,824
負債合計
17,494,508
19,144,637
未払法人税等
役員賞与引当金
純 資 産 の 部
株主資本
19,464,342
18,197,836
資本金
4,753,085
4,753,085
資本剰余金
4,362,942
4,362,368
利益剰余金
10,844,253
9,582,093
自己株式
△
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金
為替換算調整勘定
少数株主持分
△
495,938
△
499,710
1,223,678
172,461
1,829,523
1,147,608
605,845
△
975,147
580,244
509,453
純資産合計
21,268,264
18,879,750
負債及び純資産合計
38,762,773
38,024,388
8
■ 連結損益計算書
科 目
(金額単位:千円)
(
当 期
平成24年4月1日から
平成25年3月31日まで
)(
前 期
平成23年4月1日から
平成24年3月31日まで
)
売上高
32,781,073
32,238,701
売上原価
26,460,877
25,890,119
売上総利益
6,320,196
6,348,582
販売費及び一般管理費
5,858,337
5,452,760
461,858
895,821
1,453,939
893,320
営業利益
営業外収益
受取利息及び配当金
97,940
80,118
1,217,868
686,369
その他
138,131
126,832
営業外費用
110,537
142,079
支払利息
73,722
107,336
為替差損
―
25,278
持分法による投資利益
その他
36,814
9,464
経常利益
1,805,261
1,647,062
特別利益
5,383
403,409
固定資産売却益
新株予約権戻入益
負ののれん発生益
受取保険金
特別損失
固定資産処分損
1,149
995
―
61,519
―
234,169
4,233
106,724
34,907
18,651
32,214
16,683
投資有価証券評価損
―
1,967
投資有価証券売却損
11
―
2,181
―
関係会社出資金売却損
会員権売却損
税金等調整前当期純利益
法人税、住民税及び事業税
法人税等調整額
少数株主損益調整前当期純利益
少数株主利益
当期純利益
△
500
―
1,775,737
2,031,820
269,551
446,506
38,321
141,426
1,544,506
1,443,886
1,164
54,176
1,543,341
1,389,709
9
■ 連結キャッシュ・フロー計算書
(金額単位:千円)
科 目
営業活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
現金及び現金同等物に係る換算差額
現金及び現金同等物の増減額
現金及び現金同等物の期首残高
新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額
現金及び現金同等物の期末残高
(
当 期
平成24年4月1日から
平成25年3月31日まで
1,836,576
△ 1,663,578
△ 1,183,940
8,686
△ 1,002,253
4,570,435
236,179
3,804,361
)
(
前 期
平成23年4月1日から
平成24年3月31日まで
3,235,812 △ 1,545,922
△ 1,095,971
△
28,378
565,539
4,004,895
―
4,570,435
)
■ 連結株主資本等変動計算書(平成24年4月1日から平成25年3月31日まで)
残高及び変動事由
当期首残高
当期変動額
剰余金の配当
当期純利益
自己株式の取得
自己株式の処分
連結子会社の増加に伴う減少
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計
当期末残高
残高及び変動事由
当期首残高
当期変動額
剰余金の配当
当期純利益
自己株式の取得
自己株式の処分
連結子会社の増加に伴う減少
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計
当期末残高
10
株
主
資
(金額単位:千円)
本
主 資 本
資 本 金 資本剰余金 利益剰余金 自 己 株 式 株
合
計
4,753,085
4,362,368
9,582,093 △ 499,710
△ 221,844
1,543,341
573
△ 59,338
△
18,197,836
△ 221,844
1,543,341
384 △
384
4,157
4,731
△ 59,338
―
―
4,753,085
573
4,362,942
1,262,159
3,772
10,844,253 △ 495,938
1,266,506
19,464,342
その他の包括利益累計額
少数株主
純資産合計
その他有価証 為 替 換 算 そ の 他 の 持
分
包括利益
券評価差額金 調 整 勘 定 累計額合計
1,147,608 △ 975,147
172,461
509,453 18,879,750
△ 221,844
1,543,341
△
384
4,731
△ 59,338
―
―
―
―
―
681,914
369,302
1,051,216
70,790
1,122,007
681,914
369,302
1,829,523 △ 605,845
1,051,216
1,223,678
70,790
580,244
2,388,513
21,268,264
株式の概況
■ 発行株式総数および株主数(平成25年3月31日現在)
発 行 可 能 株 式 総 数 発 行 済 株 式 の 総 数 株 主 数 90,000,000株
22,193,834株(自己株式1,417,366株を除く。
)
3,474名(前期末比8名増)
■ 大株主(平成25年3月31日現在)
株 主 名
オートニウム ホールディング エージー
関 西 ペ イ ン ト 株 式 会 社
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社
株 式 会 社 三菱東京UFJ銀行
明 治 安 田 生 命 保 険 相 互 会 社
ト ヨ タ 自 動 車 株 式 会 社
外
会
社
中 株
式
ニ
ッ
ト
ク
親
和
会
日 本 特 殊 塗 料 従 業 員 持 株 会
株 式 会 社 三 井 住 友 銀 行
持 株 数
20,600 百株
18,677
12,038
8,788
7,560
7,054
6,130
5,869
4,707
4,001
持株比率
9.28 %
8.42
5.42
3.96
3.41
3.18
2.76
2.64
2.12
1.80
(注)
1.自己株式1,417,366株を保有しておりますが、上記大株主から除いております。
2.持株比率は発行済株式総数から自己株式を控除して計算しております。
■ 株主構成(平成25年3月31日現在)
1. 所有者別持株数比率
個人・その他
66,277百株
(28.1%)
金融機関
46,903百株
(19.9%)
一般法人
81,776百株
(34.6%)
外国人等
25,593百株
(10.8%)
自己株式他
15,563百株
(6.6%)
2. 所有者別株主数比率 3,474名
一般法人
(4.6%)
金融機関
(0.8%)
個人・その他
(92.3%)
自己株式他
(0.8%)
外国人等
(1.5%)
11
TOPICS
●塗料事業本部
航空機用塗料「スカイハロー」が
ANA創立60周年記念特別塗装機「ゆめジェット」に
採用されました。
▲ANA「ゆめジェット」
1952年設立のANAが、昨年12月1日に創立60周年を迎え、この節目を記念した行事
の一環として機体デザインコンテストが実施されました。応募は日本をはじめ世界36カ
国から7,042件あり、入賞が9点、その中からANAのお客様と同社グループ社員による
投票で最優秀作が決定しました。デザインされた方は日本人で29歳女性です。
新デザインによる特別塗装機「ゆめジェット」は本年2月に塗装され、カラフルで鮮
やかな機体が誕生し、2月下旬より運航を開始しています。今回、この特別塗装機にも
当社の航空機用塗料「スカイハロートップコートFLV2」の計20色が全面に塗装されま
した。
皆さんも旅行や出張で新しい特別塗装機「ゆめジェット」と出会う機会がありました
ら、その機体の美しさをご確認ください。
12
●塗料事業本部
新製品紹介
◦マグネットタイプ防音シート
「防音くん オトナシートマグネット」
◦吸音装飾パネル
「防音くん 吸音デコ」
▲「防音くん オトナシートマグネット」
「防音くん オトナシートマグネット」、「防音くん 吸音デコ」は、当社の得意分野で
ある防音技術のノウハウを生かし、防音消費財として開発した防音グッズです。
「防音くん オトナシートマグネット」は、デザイン性のある表面を付与したマグネッ
トタイプの防音シートです。デザイン性を持たせたことで洗濯機や冷蔵庫の表側に貼る
ことができ、マグネット式のため簡単に貼り替えや位置変えができます。また、表面デ
ザインも多数揃えており好みに応じて選ぶことが可能です。
「防音くん 吸音デコ」は、表面は装飾性の高
いデザインを付与し、内部に吸音層を設け、裏
面は脱着可能な壁掛けタイプの防音パネルです。
取り付けはパネル裏面のシールを取り付けたい
場所へ圧着するだけですので簡単にできます。
「吸音デコ」は、住空間に生じる騒音(ノイズ)
▲
「防音くん 吸音デコ」
や外部からのノイズの吸収によりテレビの音や
室内での会話が聞き取りやすく改善されます。
また、パネル表面意匠のパターンを設けた他、表面デザインのカスタマイズも可能なた
め、手軽に部屋の雰囲気を変えることができま
す。
これら「防音くんシリーズ」は当社ウェブサ
イ ト「 ニ ッ ト クDIYシ ョ ッ プ(http://www.
nittokudiyshop.net)
」で直販しておりますので
是非ご覧ください。
▲ニットクDIYショップのホームページ
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TOPICS
●自動車製品事業本部
タイ「SRN社」新工場へ移転
SRN Sound Poof社(以下SRN
社)は、2005年6月にタイで自動
車用防音部品の生産を開始して以
来、創業8年を迎えました。当社
の主要顧客先の日系自動車メー
カーは2011年の大洪水に遭いまし
たが、その後の生産体制の回復と
近隣国を含めた好調な需要増に伴
い、自動車の生産台数は年々増加
しております。SRN社では受注の
▲社屋外観
増大に伴い、緊急の増産体制が求められ、生産設備の増設が不可欠となりました。
このため、手狭となった現工場を集約し、集中生産による生産効率を上げる目的で近隣エ
リアに44,800㎡の土地を新たに取得しました。新工場ではリエタ・ウルトラライト(ダッシュ
インシュレーター)専用工場(9,000㎡)とホイールハウスライナー、カーペットの工場(7,700
㎡)の建屋を新設するとともに既存設備の移設および増設も完了し、5月17日に竣工式を執
り行ないました。
新工場はリエタ・ウルトラライト
(ダッシュインシュレーター)
の 3ラインで月産76,500台分、
ホイールハウスライナー、カーペット各1ラインで月産26,000台分の生産能力があります。
また、物流面においては顧客要請のミルクラン(巡回出荷)で対応し、原材料、製品とも
に2工場を周回し、安全面も考慮した搬入・搬出が可能となっています。工場内も周囲から
工場設備が確認できるよう「見える化」を工夫した最新鋭の工場となっています。
SRN社では顧客ニーズを満たす新製品の開発、高品質な製品供給により、今後もタイにお
ける自動車産業に貢献してまいります。
▲竣工式
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●自動車製品事業本部
インドネシア「TNA社」工場稼動開始
▲社屋外観
インドネシアは近年の目覚しい経済発展により、国民の移動手段が自動2輪車から自動車
へと変換期を迎えています。その市場動向に応えるべく各自動車メーカーはインドネシア国内
生産の増強を発表しております。それに呼応する形で当社グループも6カ国目の海外生産拠
点として2012年4月にインドネシアにTuffindo Nittoku Autoneum社(以下TNA社)を設立
いたしました。
TNA社は、トヨタ、ホンダ、ニッサン、ダイハツなどのカーメーカーが拠点としている首都
ジャカルタ東部(約70km)の西ジャワ州カラワンに工場があります。
急ピッチな計画のもと工場の外観が形をなし、自動車用制振材生産設備
(メルシートライン)
は本年3月に設置完了し、
6月より本格生産となります。また、吸・遮音材生産設備(リエタ・
ウルトラライト、フェルトライン)は6月設置完了、9月本格生産を予定しています。現地の
旺盛な需要により、すでに部品の受注状況は工場の生産開始後、すぐにフル生産に達する受
注をいただいております。
TNA社は当社として、インドネシアでは初めての現地法人ですが、今後も第2、第3の工
場建設を目指し、同国の経済発展とともに、現地での交流もより深め、これからの大きな発展
を目指したいと思います。
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会社の概況(平成25年3月31日現在)
商
英
文
号
日本特殊塗料株式会社
名
Nihon Tokushu Toryo Co., Ltd.
創業年月日
昭和4年6月1日
資
4,753,085,000円
本
金
発行済株式総数
23,611,200株
従 業 員 数 502名(129名*)
[連結775名(186名*)]
*( )内人員は臨時従業員の外数です。
■役員(平成25年6月25日現在)
●取締役・監査役
代表取締役会長
最高経営責任者(CEO)
野 島 雅 寛
代表取締役社長
最高執行責任者(COO)
酒井万喜夫 (兼)自動車製品事業本部長
常 務 取 締 役
田 谷 純
業務本部長
(兼)
法令遵守室長
取
締
役
水 野 賢 治
塗料事業本部長
取
締
役
山 口 久 弥
開発本部長
(兼)
自動車製品事業本部副本部長
(兼)
愛知工場長
取
締
自動車製品事業本部副本部長
(兼)
原価管理部長
(兼)
購買部長
役
遠田比呂志
常 勤 監 査 役
豊 島 武 博
監
査
役
山 上 大 介
公認会計士
監
査
役
奈 良 道 博
弁護士
執 行 役 員
川 名 宏 一
社長室長
(兼)
法令遵守室
執 行 役 員
高 田 健 生
自動車製品事業本部副本部長
(兼)
静岡工場長
執 行 役 員
安 井 芳 彦
海外事業部長
(兼)
中国・アセアン業務室長
執 行 役 員
西 岡 寿 美
塗料事業本部副本部長
(兼)
西日本エリア営業担当
(兼)
九州工場長
執 行 役 員
土 井 義 彦
塗料事業本部副本部長(兼)東日本エリア営業担当(兼)ニットクメンテ㈱代表
取締役社長
執 行 役 員
南雲美智夫
自動車製品事業本部営業統括部長
(兼)
東日本第2営業所長
●執行役員
(注)監査役山上大介氏および奈良道博氏は、会社法第2条第16号に定める社外監査役です。
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事業所(平成25年3月31日現在)
■国内事業所
●本
●開
社 東京都北区
発
●営
本
業
●関連会社
部 東京都北区
ニ ット ク 商 工 株 式 会 社 東京都北区
所
ニ ット ク メ ン テ 株 式 会 社 東京都北区
東 京 営 業 所 東京都北区
株 式 会 社 ニットク保 険センター 東京都北区
営 業 統 括 部 東京都北区
大 和 特 殊 工 機 株 式 会 社 神奈川県藤沢市
平 塚 営 業 所 神奈川県平塚市
日 晃 工 業 株 式 会 社 東京都足立区
東日本第1営業所 神奈川県平塚市
株 式 会 社 エ ヌ シ ー 愛知県知立市
東日本第2営業所 群馬県館林市
株
名 古 屋 営 業 所 愛知県知立市
株 式 会 社 ニ ットク シ ー ケ ー 福岡県行橋市
中 日 本 営 業 所 愛知県知立市
富 士 産 業 株 式 会 社 神奈川県平塚市
大 阪 営 業 所 大阪府吹田市
梅 居 産 業 株 式 会 社 福岡県福岡市
式
会
社 タ カ ヒ ロ 広島県東広島市
広 島 営 業 所 広島県東広島市
西 日 本 営 業 所 広島県東広島市
福 岡 営 業 所 佐賀県三養基郡
東 九 州 出 張 所 福岡県行橋市
DIY販
売
●工
部 東京都足立区
場
●=事業所
●=関連会社
平
塚
工
場 神奈川県平塚市
静
岡
工
場 静岡県御前崎市
愛
知
工
場 愛知県知立市
広
島
工
場 広島県東広島市
九
州
工
場 佐賀県三養基郡
東 九 州 工 場 福岡県行橋市
▲本社
▲開発センター
▲塗料技術棟
▲平塚工場
▲静岡工場
▲愛知工場
▲広島工場
▲東九州工場
▲九州工場
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■海外事業拠点・関連会社
i-NTFI
, NC.
●Un
米国 イリノイ州
NC.
●UGN,I
米国 イリノイ州 他 全 5 事業所
●SNC Sound Proof Co.,Ltd.
タイ Amphur Muang
●SRN Sound Proof Co.,Ltd.
タイ Amphur Panthong
(広州)
防音配件有限公司
●日特固
中国 広東省広州市
●天津日特固防音配件有限公司
中国 天津市
●武漢日特固防音配件有限公司
中国 湖北省武漢市
●Autoneum Nittoku Automotive
Sound Proof Products India Pvt.Ltd. インド タミル・ナードゥ州チェンナイ市
●PT.Tuffindo Nittoku Autoneum
インドネシア 西ジャワ州
▲UGN,I
NC.
▲天津日特固防音配件有限公司
▲Autoneum Nittoku Automotive
Sound Proof Products India Pvt.Ltd.
▲SNC Sound Proof Co.,Ltd.
▲武漢日特固防音配件有限公司
▲SRN Sound Proof Co.,Ltd.
▲PT.Tuffindo Nittoku Autoneum
▲日特固
(広州)
防音配件有限公司
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株主の皆様へ
平素は格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
現在、
あらゆる面での
「省エネ」
と
「節電」
が求められる状況をふまえ、
弊社の省エネ・遮熱塗料をご
案内申し上げます。
この省エネ・遮熱塗料は建物の屋根から外壁、
ガラス面などへ塗装すること
で、 室内の温度低減効果
(節電)
が期待でき、
すでに全国各地で多数のご採用をいただいてお
ります。
皆様方やご親戚、
知人の方々の住宅に塗装いただきたい製品でございます。
省エネ・遮熱塗
料での改修工事がございましたら、
ぜひとも下記の弊社営業所までご連絡いただきますようお願
い申し上げます。
弊社の改修工事専門の担当者、
特約の施工業者とともに最適な省エネ・遮熱塗料
と改修工事のご提案をさせていただきます。
省エネ・遮熱塗料の施工場所はイラストのとおりです。
住宅の省エネと節電、
美観、
資産維持の
ため、 ご検討のほどをよろしくお願い申し上げます。
■省エネ・遮熱塗料での改修個所の例
屋根用省エネ・遮熱塗料
パラサーモシリーズ
屋根からの太陽熱の侵入を防ぎ、室内の温度上昇
を抑える塗料です。
ベランダ・バルコニー用省エネ・遮熱塗料
プルーフロンGRトップ遮熱
ベランダ面などに当たる太陽光線を反射し、熱を
放射する遮熱タイプの塗料です。
ガラス面用省エネ・遮熱塗料
NTサーモバランス
既存の窓ガラスに塗布し、赤外線、紫外線カット
ができる透明タイプの塗料です。
外壁用省エネ・遮熱塗料
水性パラサーモ外壁用・パラサーモ外壁用
シルビアセラティー遮熱
外壁面からの熱の侵入を遮り、省エネルギーに貢
献するとともに快適な居住空間を実現します。
通路用省エネ・遮熱舗装材
省エネ・遮熱塗料についてのお問い合わせ先
ユータックシリカ遮熱
太陽光や熱の蓄積を抑え、
路面温度の上昇を減少
し、
ヒートアイランド現象を緩和する塗料です。
■本 社
■塗料事業本部
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株主メモ
事
業
年 度
4月1日~翌年3月31日
期末配当金受領株主確定日
3月31日
中間配当金受領株主確定日
9月30日
定時株主総会
毎年6月
株主名簿管理人 三菱UFJ信託銀行株式会社
特別口座の管理機関
同
連
絡 先
三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部
〒137─8081 東京都江東区東砂七丁目10番11号
TEL 0120─232─711(通話料無料)
上場証券取引所
東京証券取引所
公 告 の 方 法
電子公告により行う
公告掲載URL http://www.nttoryo.co.jp/
(ただし、電子公告によることができない事故、その他のや
むを得ない事由が生じたときには、日本経済新聞に公告いた
します。
)
【お知らせ】
1.株主様の住所変更、買取請求その他各種お手続きにつきましては、原則、
口座を開設されている口座管理機関(証券会社等)で承ることとなってお
ります。口座を開設されている証券会社等にお問合せください。株主名簿
管理人(三菱UFJ信託銀行)ではお取り扱いできませんのでご注意ください。
2.特別口座に記録された株式に関する各種お手続きにつきましては、三菱UFJ
信託銀行が口座管理機関となっておりますので、上記特別口座の口座管理
機関(三菱UFJ信託銀行)にお問合せください。なお、三菱UFJ信託銀行全
国各支店にてもお取次ぎいたします。
3.未受領の配当金につきましては、三菱UFJ信託銀行本支店でお支払いいた
します。
〒114─8584 東京都北区王子5─16─7 ☎
(03)3913─6131