2015年度株主説明会 1 コマツの概要 2015年12月 コマツ 取締役(兼)専務執行役員 CFO ふじつか みきお 藤塚 主夫 2015年度株主説明会 本日お話しする内容 2 1.株主説明会について 2.コマツの概要 3.2015年度第2四半期の実績と 通期業績見通し 4.コマツの株式、株価、IRの取組み 【見通しに関する注記事項】 本資料に記載されている、当期ならびに将来の業績に関する予想、計画、見通し等は、現在入手可能な情報に基づき当 社の経営者が合理的と判断したものです。実際の業績は、様々な要因の変化により、記載の予想、計画、見通しとは大き く異なることがあり得ます。そのような要因としては、主要市場の経済状況および製品需要の変動、為替相場の変動、国 内外の各種規制ならびに会計基準・慣行等の変更などが含まれます。 2015年度株主説明会 3 1. 株主説明会について 2015年度株主説明会 株主の皆さまとのコミュニケーション 毎年各地域で、株主の皆さまとの コミュニケーションを実施 1.株主説明会 ・社長が会社の現況について説明 ・1997年度から継続して各地域を訪問 ・累計40回開催、参加者はのべ1万人以上 2014年12月 山口市で開催した 株主説明会 2.株主向け工場見学会 ・2007年度より毎年定期的に開催 2015年10月 粟津工場見学会 年度 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 年度 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 4 株主説明会開催場所 (参加者数) 小松(180)、枚方(140) 小山(200)、岐阜(120) 大磯(230)、岡山(130) 札幌(70)、仙台(60)、福岡(110) 新潟(50)、東京(600)、大阪(580) 金沢(300)、名古屋(340) 小山(380)、広島(200) 札幌(140)、東京(550)、福岡(280) 金沢(420)、大阪(1,300) 小山(420)、仙台(170) 名古屋(900)、広島(300) 札幌(380)、福岡(550) 茨城(70)、高松(300) 福井(180)、松江(100) 静岡(250)、郡山(85) 熊本(155)、仙台(230) 長野(154)、盛岡(65) 愛媛(120)、山口(130) 奈良(350)、福岡 個人株主向け工場見学会 (開催回数) 粟津工場(1) 大阪工場(1)、粟津工場(1) 茨城工場(1)、大阪工場(1) 茨城工場(2)、大阪工場(2)、小山工場(1)、栃木工場(1) 大阪工場(2)、粟津工場(3)、茨城工場(2)、テクノセンタ(1) 粟津工場(2)、大阪工場(2)、茨城工場(2)、テクノセンタ(1) 粟津工場(2)、大阪工場(2)、茨城工場(2)、テクノセンタ(2) 粟津工場(2), 大阪工場(3),茨城工場(2),栃木工場(2),テクノセンタ(1) 茨城工場(*),粟津工場(2),テクノセンタ(2) [予定]小山/栃木(2)大阪(3) *2回予定:悪天候のため中止 ・テクノセンタ:当社の建機の展示・デモンストレーションを行う施設。 2015年度株主説明会 5 2. コマツの概要 2015年度株主説明会 コマツの概要 (2014年度実績) ・設立 ・連結売上高 ・営業利益 ・総資産 :1921年5月13日 :1兆9,786億円 :2,420億円 :2兆7,984億円 事業別の売上高*構成 産業機械他 (2,172億円) 11% 89% 建設機械・車両 (1兆7,613億円) *売上高は外部顧客向け(セグメント間取引消去後)ベース 6 ・連結子会社 :138社 (日本)18社 (海外)120社 ・連結従業員数:47,417人 社員の約58%は外国人 建設機械・車両事業の地域別売上高*構成 中近東 3% オセアニア 8% アジア 12% 中国 6% アフリカ 6% 日本 19% 1兆7,613億円 CIS 3% 中南米 15% 北米 19% 欧州 8% 主要商品・世界市場での位置づけ 2015年度株主説明会 7 ■ 建設・鉱山機械メーカーで世界2位。 ■ 産業機械・その他 : 大型プレスが世界2位、自動車業界向け工作機械は世界1位。 建設機械・車両 油圧ショベル 産業機械・その他 ホイールローダー 自動車メーカー向け大型プレス 板金機械・鍛圧機械 サーボプレス 3 0.3-42m (7-770㌧) ブルドーザー (7-216㌧) レーザー加工機 モーターグレーダー 自動車メーカー向け工作機械 (4-108㌧) (17-30㌧) ダンプトラック (37-580㌧) フォークリフト (26-34㌧) 林業機械 クランクシャフトミラー トランスファーマシン 半導体製造装置メーカー向け製品 エキシマレーザー サーモ・モジュール 2015年度株主説明会 8 3.2015年度第2四半期の実績と 通期業績見通し 2015年度株主説明会 9 2015年度第2四半期(4~9月)の概況 【売上・損益】 ・ 連結売上高は前年同期比▲5.3%減収の8,924億円。 ・ 営業利益は前年同期比▲21.2%減益の990億円。売上高営業利益率は同▲2.2ポイント減の11.1%。 ・ 純利益は前年同期比▲16.5%減益の650億円。 金額単位:億円 2014年4~9月 2015年4~9月 (2014年度上期) (2015年度上期) ¥102.6/USD ¥139.3/EUR ¥16.5/RMB ¥121.9/USD ¥134.6/EUR ¥19.5/RMB 前年同期比 増減 増減率 連結売上高 9,425 8,924 ▲500 ▲5.3% セグメント利益 1,226 984 ▲242 ▲19.8% 29 6 ▲23 1,256 990 ▲266 13.3% 11.1% ▲2.2ポイント - ▲20 ▲11 +9 - 1,235 978 ▲257 ▲20.8% 779 650 ▲128 ▲16.5% 29円 29円 ±0円 その他の営業収益(▲費用) 営業利益 売上高営業利益率 その他の収益 (▲費用) 税引前純利益 純利益* 1株当たり配当金 (円) - ▲21.2% *米国財務会計基準審議会会計基準編纂書810の適用による 「当社株主に帰属する四半期純利益」 2015年度株主説明会 <建設機械・車両>2015年度上期(4~9月)の地域別売上高(外部顧客向け) 10 ・外部顧客向け売上高は前年同期比▲5.9%減収の7,928億円。 ・北米が伸長したものの、中国・中南米・オセアニア等戦略市場における減少が大きく、伝統市場の比率 が50%に増加。 前年同期比 +378 (+27.9%) 9,000 プラス ▲46 マイナス (▲16.5%) ▲277 (▲44.4%) ▲201 (▲15.6%) ▲41 (▲4.0%) ▲500 ▲156 (▲5.9%) (▲21.5%) +7 ▲102 (+2.4%) (▲18.8%) ▲29 (▲4.0%) FY14 上期 8,428 ▲31 (▲2.1 %) FY15 上期 7,928 (億円) (金額単位:億円) 日本 北米 (※) FY14 1,517 1,357 /上期 FY15 1,485 1,735 /上期 伝統市場 欧州 中南米 (※) CIS 中国 アジア オセアニア 中近東 アフリカ 8,000 7,000 6,000 アジア 12% 中国 7% 5,000 CIS 3% 4,000 中南米 15% 3,000 欧州 9% 合計 744 1,292 279 623 1,039 725 305 543 8,428 2,000 714 1,090 233 346 569 313 441 7,928 997 8,428 アフリカ 7% 中近東 4% オセアニア 9% 1,000 戦略市場 (※)2015年第1四半期より、メキシコ代理店の買収に伴い、「北米」に含まれていた一部のメ 0 キシコ向け売上高を「中南米」に変更。(FY14/上期も遡及して組替表示) 7,928 戦 略 市 場 57 % (※) 日本 18% FY14/上期 中国 4% CIS 3% 中南米 14% 戦 略 市 場 50 % (※) (※) 北米 16% アフリカ 5% 中近東 4% オセアニア 7% アジア 13% 欧州 9% 伝 統 市 場 43 % 北米 22% (※) 日本 19% FY15/上期 伝 統 市 場 50 % 2015年度株主説明会 11 年間業績の推移 ・建機需要が大幅に想定を下回り、営業利益率・ROEは中期経営計画に対し目標未達となる見込み。 ・ネット・デット・エクイティ・レシオは達成。 150 為替レート (円/ドル) 120 90 売上高 (億円) 60 30,000 126 121 15,000 10,000 7.1% 2.3% 10,358 10,272 11,273 (132) 2001 239 114 298 13,560 958 117 114 10.1% 12.9% 16,121 1,634 101 93 85 14.8% 22,430 2.6% -1.3% 5,000 0 108 連結売上高(左軸) 営業利益 (右軸) 売上高営業利益率 25,000 20,000 113 18,933 85 79 100 12.9% 11.2% 12.3% 12.1% 7.5% 4.7% 20,217 115 110 12.2% 営業利益 (億円) 9,000 11.8% 7,500 18,431 19,817 18,849 19,536 19,786 18,800 6,000 14,315 2,447 3,328 2,229 1,519 4,500 2,563 2,116 2,404 2,420 3,000 2,210 1,500 670 0 2002 2003 2004 <中期経営計画の経営目標> ① 業界トップレベルの収益性・ 財務体質を目指す。 ② 株主の皆様への利益還元 水準を向上させる。 ③ 成長への投資を行いつつ、 ネット・デット・エクイティ・ レシオ、ROEを改善する。 2005 2006 2007 2008 目標値 2009 年度 売上高営業利益率 ROE ネット・デット・エクイティ・レシオ 連結配当性向 (自社株買い含む総還元性向) 売上高(億円) 前提条件 為 米ドル(円) ユーロ(円) 替 元(円) 2010 2011 2012 2013 2014 2015 (4月公表値) FY2014 FY2015 -1,500 FY2012 FY2013 実績 実績 実績 4月公表値 FY2015 目標 11.2% 11.5% 0.49 36% 12.3% 12.4% 0.37 35% 12.2% 10.6% 0.32 36% (55%) 11.8% 9.0% 0.27 40% 18~20% 18~20% 0.3以下 30~50% (ー) 18,849 19,536 19,786 18,800 23,000±2000 82.5 106.6 13.2 99.6 132.8 16.3 109.7 139.6 17.7 115 127 18.3 90~95 120~125 15.0~15.3 2015年度株主説明会 12 構造改革の進捗(生産・販売体制とコスト削減) <生産体制の改革の進捗状況> ・第二次構造改革(08~11年)で工場閉鎖。 ・・・日本:3工場、北米:5工場。 ・クロスソーシング体制(同一機種を複数の工場で生 産)整備による投資抑制。 ・需要の減少に対応し、人員能力はここ数年で大幅に 削減。 [販売台数と生産能力のイメージ] <一般建機> 台数 クロスソーシングによる投資抑制 設備能力 人員能力 <人員対策> ・需要・販売の減少に対応し、販売・生産部門とも大幅に人 員削減を実施。 ・2013年以降3500人以上削減を実施済み。 [海外]下記拠点でレイオフ/人員調整/希望退職実施 ・マイニング直営代理店 ・マイニング工場(アメリカ・ドイツ) ・建機工場(中国・ブラジル・タイ・インドネシア他) [国内] ・工場から販社サービス部門応援出向派遣。 ・期間社員・派遣社員の契約満了・縮少。 <その他の合理化とコスト削減> ・継続的な構造改革プロジェクトの実行。 ・固定費を増やさないための活動。 ・補給部品改革:パーツデポ見直し、リードタイム削減 ・会社/事業所統合:中国・インドネシア・アメリカ ・拠点統廃合:国内販社他 0 <固定費の推移> +101 ▲107 <鉱山機械> 台数 クロスソーシングによる投資抑制 設備能力 60 ▲107 公表:▲76 ▲51 単位:億円 40 ▲116 92 人員能力 構造改革 効果 ▲19 ▲101 人件費単価UP 約+100億円を含む 0 2012年 削減 2013年 当初 実績 実績 見込 構造 改革 追加 2014年 構造 削減 実績 改革 削減 2015年 上期 見通 2015年度株主説明会 13 4.コマツの株式、株価、IRの取組み 2015年度株主説明会 コマツの株価 14 2002年3月末からの変化率 (各月の終値ベース) 800% 700% 最高値 4,090円 (2007年10月16日) 日経平均 2015年12月9日:1,968円 600% コマツ 500% 400% 300% 200% 100% 2002年3月末:457円 0% -100% 2002年3月末:11,024円 2015年12月9日:19,301円 02年度 03年度 04年度 05年度 06年度 07年度 08年度 09年度 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度 15年度 2015年度株主説明会 15 株主の構成 ・2006年8月に単元株式数の引下げを実施後、株主数が大幅に増加 ・個人株主比率: 15% (06年3月末) → 17% (15年9月末) 100% 9 7 6 5 6 6 6 5 6 7 6 9 9 8 10 10 10 9 10 21 20 20 20 19 18 17 14 14 13 12 12 12 28 26 23 80% 50 44 38 20 24 23 22 21 20 17 14 19 14 60% 13 14 40% 17 18 22 17 19 19 21 18 15 16 17 25 16 19 35 36 32 33 33 36 35 37 35 28 27 43 17 信託銀行 43 44 41 38 39 外国人 '15.9 '15.3 '14.3 '13.3 '12.3 '11.3 '10.3 '09.3 '08.3 '07.3 '06.3 '05.3 発行済株式総数:971百万株 '04.3 '03.3 '02.3 '01.3 '00.3 '99.3 '95.3 0% 19 17 銀行・ 生損保 個人 16 12 20 20 17 14 20% 16 18 20 18 18 その他 株主数:200千人* (2015年9月末現在) * 2006年8月に実施した単元株式数の引下げ等により、2006年3月末時点の株主数と比較し約3倍に増加。 2015年度株主説明会 16 配当金 【配当方針】 ①連結業績を反映した利益還元を実施し、安定的な配当に努める ②連結配当性向を30%以上とし、50%を超えない限り減配はしない ※配当方針の見直し: 連結配当性向 「20%~40%」 ⇒ 「30%~50%」 連結配当性向 (円) ‘06 ‘07 ’08 ‘09 ‘10 ‘11 ’12 ’13 ’14 ‘15 (見通し) 20% 20% 40%* 38%* 24% 24% 36% 35% 36% 40% 60 58 58(58)(予想) *08年度、09年度は構造改革費用を除いたベース 配当金に加えて、2008年度、2011年度、2014年度に、 それぞれ約300億円の自己株式取得を実施 50 48 42 配当金(左目盛) 40 営業利益(右目盛) 42 40 (29) 38 31 30 29 18 20 10 8 (億円) 16 11 7 6 6 6 6 7 3,500 2,800 2,100 1,400 700 0 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 0 2015年度株主説明会 長期保有株主さまへの感謝品 17 当社株式を長期保有いただいている株主さまに感謝品を進呈 (2014年7月より制度スタート) ※ 画像はイメージ ■ コマツ製品のオリジナルミニチュア(非売品)を 対象の株主さま1名に1個 進呈。 ■ 毎年1機種ずつリリースし,シリーズ化する予定。 第2回 ICT油圧ショベル「PC210LCi-10」(写真) 縮尺 サイズ 対象年齢 発送 : 1/87 : 長さ110mm×幅36mm×高さ41mm (アンテナまで) :15歳以上 : 2015年8月より発送済 対象となる株主さま 基準日(毎年3月31日)現在、当社株式の保有期間が3年以上(*)保有し、 かつ3単元(300株)以上を保有の株主様 * 毎年3月31日および9月30日現在の株主名簿に、同一株主番号で、基準日を含めて 7回以上連続して当社株式を保有していたと記載されている方 2015年度株主説明会 ウェブ(ホームページ)を通じた情報開示 18 四半期毎のウェブ版社長インタビュー配信や決算説明会の配信のほか、 個人株主・投資家向けページを設け、内容を強化。 ウェブ版社長インタビュー 【四半期毎更新】 決算毎に決算説明会の音声配信、 パワーポイント資料、Q&Aなど掲載 2014年12月~ 個人株主さま向けページの内容を強化いたしました ■ 株主総会のご説明資料・音声 ■ 配当金について ■ 株主さまイベント(見学会など)情報 ■ 長期保有株主さまへの感謝品のお知らせ 2015年度株主説明会 19 ご清聴ありがとうございました 2014年5月に竣工し、生産を開始した粟津工場敷地内の新組立工場 2015年度株主説明会 1 コマツの強みと課題・取組み 2015年12月 コマツ 代表取締役社長(兼)CEO 大橋 徹二 2015年度株主説明会 本日お話しする内容 1.コマツの強み 2.今後の成長に向けた取組み 3.コマツの社会貢献活動 2 2015年度株主説明会 3 1.コマツの強み 2015年度株主説明会 コマツの歴史 ~創業者の精神~ 4 創業者 竹内 明太郎(高知県宿毛市出身)の志 工業冨國基 工業は国を富ませる基なり 人材育成こそが工業冨國基の基本 鉱山機械開発のため小松鉄工所を設立(1917年) 1921年5月13日 株式会社小松製作所の誕生 創業の精神は、遺伝子として受け継がれる ~世界に通用する技術を生み出し、世界を相手に勝負する~ 創業者 竹内 明太郎 ◆品質第一 ◆技術革新 ◆海外への雄飛 ◆人材育成 2015年度株主説明会 5 コマツの強み:(1)グローバル開発・生産体制① ・開発と生産の一体化: 開発・生産機能を持つ工場=「マザー工場」 ・主要コンポーネントは日本で開発・生産し、国内で技術革新を生み出す。 ・需要の大きい地域で現地組立・生産を行う。 建設機械・車両部門の生産拠点 (車体工場) 粟津工場 (石川県小松市) 現地組立・生産の目的 ①顧客の信頼を勝ち取る ②品質問題の早期解決 ③現地仕様の取り込み ④リードタイムの短縮 ⑤為替リスク対応 コマツアメリカ ピオリア工場 (米国・イリノイ州) ハイブリッド油圧ショベルの キーコンポーネントも自社開発・自社生産* (生産: 湘南工場) *キャパシターセルを除く。 地域別の生産拠点数 米州 欧州・CIS アジア 中国 日本 合計 車体工場 4 6 3 3 6 22 部品・コンポ工場 3 2 5 4 7 21 素材工場 1 0 2 2 1 6 合計 8 8 10 9 14 49 太枠線付 ・・・開発機能を併せ持つ「マザー工場」=5(海外)+4(日本)=9拠点 発電機モータ(上) 旋回電気モータ(中) キャパシター(下) 2015年度株主説明会 6 コマツの強み:(1)グローバル開発・生産体制② ・本体のクロスソーシング: 需要・為替の変動に応じて、各工場の生産能力を有効活用し、 最適な工場で生産して輸出。 ・部品のクロスソーシング: 主要なコンポーネントを除く部品については、アジア・中国の コスト・品質に優れた部品も活用し、全世界の工場に供給。 <油圧ショベル(PC200)のクロスソーシング> <部品*のクロスソーシング> *主要コンポーネントは除く 中国 東南アジア 北米 欧州 アジア 中国、東南アジアの サプライヤー 各地域の組立工場 チャタヌガ工場 英国コマツ バンコックコマツ 中南米 北米 北米、中南米、 欧州、オセアニア、 アフリカ 2015年度株主説明会 コマツの強み:(2)グローバル販売・サービス体制① ・代理店:151カ国203代理店(全世界の需要台数の99%をカバー) ・一般建機は、各地域の代理店による販売・サービス ・鉱山機械は、コマツの直営代理店による販売・サービス 代理店のある国 代理店のない国 〔中国の代理店の特徴〕 ・1省1代理店 ・地域密着地場資本 <代理店在庫ゼロ活動の推進> ・在庫はコマツが保有し、 代理店の財務負担を軽減。 ・代理店は販売・サービスに注力 鉱山機械の代理店 (コマツ直営代理店) アメリカ、チリ、ブラジル、 ペルー、南アフリカ、 オーストラリア、中国、 コロンビア、メキシコ 〔鉱山機械の代理店(コマツ直営代理店)の特徴〕 ・鉱山機械は一般建機と比べて過酷な環境で長時間稼働。 →お客さまと代理店、コマツが一体となり、機械の稼働をサポート 7 2015年度株主説明会 コマツの強み:(2)グローバル販売・サービス体制 ②<プロダクトサポート> 8 ・お客さまの機械の稼働を止めないために、部品の供給や修理・メンテナンス等を 迅速に実施できる、グローバルなプロダクトサポート体制を構築 ・パーツセンター (部品供給拠点) ・サービスサポートセンタ (代理店の育成・サポート) ・トレーニングセンタ (メカニックの技能教育) ・リマン・リビルドセンタ (エンジン等の主要コンポーネント加修・再生) 50拠点 26拠点 19拠点 13拠点 代理店人材育成支援拠点 「モデルトレーニングセンタ」 2015年10月小松市に設立 ケニア(ナイロビ)での トレーニング リマン拠点 コマツマニュファクチャ リングミャンマー(株) 15年8月工場開所 : : : : 北米ぺオリア 補給部品倉庫 (2015年) パーツセンター サービスサポートセンタ トレーニングセンタ リマン・リビルドセンタ (2015年11月時点) 2015年度株主説明会 コマツの強み: (3)グローバル生産・販売・在庫管理体制 9 ・グローバル販生オペレーションセンタ: 全世界の生産・販売・在庫の「見える化」を推進 ・部品販生オペレーションセンタ: 全世界の部品オペレーションを「見える化」 グローバル販生オペレーションセンタ (2011年4月 大阪工場内に設立) 全世界の生産・販売・在庫データを グローバル販生オペレーションセンタに集約 欧州 CIS 中国 グローバル販生 オペレーション センタ 北米 中近東 ・全世界の需要予測 ・生産・販売計画の立案 ・在庫管理 等を推進 アフリカ 日本 部品販生オペレーションセンタ (2015年7月 小山工場内に設立) 【部品販生OPCの役割】 全世界の部品オペレーションを「見える化」 関係部門調整により問題解決 ミニマム在庫で顧客最適サポート 生産・販売 在庫データを集約 アジア 豪州 中南米 2015年度株主説明会 10 2.今後の成長に向けた取組み 2015年度株主説明会 11 建設・鉱山機械の地域別の需要(長期トレンド) ・建設・鉱山機械は、長期的には需要の伸長が見込まれる 「成長産業」 ・しかし反転まではしばらくかかる。 (台数) 00年代(’02~) 資源国・新興国の時代 主要7建機 需要推移(台数) 350,000 コマツの配車台数 中国 (過去10年間の累計販売台数) 戦略 市場 300,000 90年代 日米欧成熟市場化 250,000 80年代 日本・西欧の時代 150,000 600000 その他 アジア・オセ アニア・CIS・ 中近東・アフ リカ・中南米 200,000 70年代 米国の時代 Index: FY2006=100 (台数) 146 500000 100 400000 300000 ※70-81年までの需要データは日米のみ 100,000 欧州 200000 北米 伝統 50,000 市場 日本 その他 39% 1982 日本 21% 年度 欧州 23% 北米 17% その他 17% 1990 欧州 年度 23% 北米 19% 日本 41% 中国 その他 8% 日本 19% 16% 2001 年度 北米 欧州 28% 29% 中国 36% 日本 6% 北米 12% 2010 年度 その他 34% 欧州 12% 中国 11% その他 37% 日本 14% 2014 年度 欧州 16% 北米 22% 伝統市場比率 2014 52% 2012 30% 2010 76% 2008 83% 2006 61% 2004 0 '70 '71 '72 '73 '74 '75 '76 '77 '78 '79 '80 '81 '82 '83 '84 '85 '86 '87 '88 '89 '90 '91 '92 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 '00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 11 '12 '13 '14 15 0 100000 2015年度株主説明会 鉱山機械: 地域別需要 12 コマツの配車台数 鉱山機械の需要の反転まではしばらくかかる。 (過去10年間の累計販売台数) 対前期比伸率 アジア +39% +12% +52% 4,000 オーストラリ ア +15% ▲34% ▲26% +67% 3,000 ▲30% 2,000 人口 (億人) (出典:国連資料) 都市化率 (%) 人口 米国 中国 インド 日本 100 120 欧州・CIS 80 100 中南米 80 60 60 40 (見通し) 20 20 0 0 ※ コマツの推定 2050 FY15 FY14 FY13 FY12 FY11 FY10 FY09 FY08 FY07 FY06 FY05 FY04 FY03 FY02 FY01 FY00 FY99 FY98 FY97 0 40 2040 北米 2030 1,000 2014 世界人口と都市化率 中国 ▲51% 2012 ▲5% +6% 5,000 アフリカ・ 中近東 2020 6,000 +51% 2010 7,000 ・ダンプトラック:75t (HD785) 以上 ・ブルドーザ:525HP (D375) 以上 ・エクスカベータ:200t (PC2000) 以上 ・ホイールローダ:810HP (WA800) 以上 ・モータグレーダ:280HP (GD825) 以上 2000 8,000 2010 約1.4倍 9,000 2008 (台数) 257 100 2006 約1.7倍 Index: FY2006=100 18000 16000 14000 12000 10000 8000 6000 4000 2000 0 2004 鉄鉱石生産量 銅生産量 石炭生産量 (台数) 2002 鉱物生産量: FY01=100 の指数表示 (FY01 ~FY14) 約2.4倍 2000 鉱山機械の地域別需要と資源生産量の推移 2015年度株主説明会 13 中期経営計画の基本戦略 1. イノベーションによる成長戦略 2. 既存事業の成長戦略 3. 土台強化のための構造改革 (成長とコストの分離) 今後の成長イメージ 営業利益 イノベー ション 成長戦略 既存事業 成長戦略 既存事業 売上 既存事業 売上 成長のため 構造改革 のコスト の効果 既存 固定費 固定費 2015年度株主説明会 イノベーションによる成長戦略 14 イノベーションによる成長戦略: 考え方と方針① ダントツ商品、ダントツサービス、ダントツソリューションの開発、導入を通じて、お客様の現場を お客様とともに革新し、新しい価値を創造する「イノベーション」を起こしていく。 Phase 2 〔機械の見える化〕 Phase 3 〔施工の見える化〕 事業領域の拡大 Phase 1 〔機械本体の商品力向上〕 *施工の効率化+施工全体の管理 *機械とのコミュニケーション *ダントツ性能の継続的追求 ・燃費、排ガス ・作業性、機能、振動・騒音 ・デザイン、操作性、安全 ・機械の稼働管理・活用 ・サービス,リテールファイナンス • 建機情報と現場管理の融合 • 顧客の施工全体のコスト削減 • 建機の高度化・知能化 AHS (無人ダンプトラック運行システム) スマートコンストラクション ダントツ商品 商品力向上によるシェアUP ダントツサービス バリューチェーンで売上拡大 成 長 戦 略 ダントツソリューション お客様に新たな価値を提供 2015年度株主説明会 イノベーションによる成長戦略 15 活動例(1) ICT建機とスマートコンストラクション ICT建機: ICT(情報通信技術)を活用し、作業機を自動制御できる建設機械 ICT油圧ショベル(PC200i/210LCi) - 世界初のインテリジェント マシンコントロールを実現。 - 2014年10月から順次、日米欧に 市場導入開始 累計出荷:約2,000台 ICTブルドーザ - 2013年6月のD61PXiを 皮切りに機種展開 (ブルドーザ+ショベル、2015年7月現在) スマートコンストラクション - 建設現場が抱える様々な課題を解決し、「未来の現場」を 実現させていくソリューションを開発・提供。 - 建設現場をICTでつなぎ、安全で生産性の高い現場を実現。 ①現場の 高精度測量 (無人測量ヘリ) ②施工図面の 3次元(3D)化 ③土質・地下水 埋設物分析 ⑤高度に知能化した ④施工計画 施工/施工管理 シミュレーション リスクの調査解析 《研究中》 ステレオカメラによる 地形の現況データ取得 工期優先・コスト優先 などの最適提案 ICT建機に 3Dデータを転送 安全・効率的な施工 《設計変更時》 スマートコンストラクション サポートセンターが対応 ⑥完工 データを 検査・検収に活用 万一の自然災害時 いち早く現状復帰 累計導入現場:約1,000現場 (2015年8月現在) 2015年度株主説明会 イノベーションによる成長戦略 活動例(2) 無人ダンプトラック運行システム(AHS) 16 ・無人ダンプトラック運行システム (AHS:Autonomous Haulage System) 高精度GPS、無線ネットワークシステム等のICT(情報通信技術)を活用し、 鉱山で稼働するダンプトラックを無人で運行するシステム ・2008年、コマツが世界で初めて実用化。 現在チリとオーストラリアで90台超が稼働中。 中央管制室 ①フリート管制 GPS衛星 ・コマツ独自の鉱山管理システムを活用 ・無人ダンプトラック、積込機等を合わせ 30台を同時に管制可能 ・コマツは本体を納入するだけでなく、 フリート管制業務まで請負う。 ②障害物検出 ・ミリ波レーダーによる 障害物検出 積込み場 排土場 AHS導入:お客さまのメリット ①安全性: ②経済性: ③生産性: ④環境性: トラックオペレータ関連事故(居眠り・不注意・未熟運転)の撲滅 トラックオペレータの人件費および鉱山運営費用の低減 計画的・安定的・長時間の稼働が可能 燃費改善によるCO2排出量低減、タイヤ寿命向上 2015年度株主説明会 既存事業の成長戦略 既存事業の成長戦略: 考え方と方針 17 価格競争から一線を画し、お客様との関係性を強化するため、ICTを活用し、 バリューチェーンの拡大を目指した成長戦略を推進する。 新車 販売 リテール ファイナンス パーツ サービス オペレー ション支援 レンタル 中古車 ICTを活用し(データを活用して) 仕事の効率・能力を高めて バリューチェーンで事業拡大 利益 機械施工売上 オペレーションコスト 中古車下取り その他 レンタル 新車購入 オペレータ工賃 保守費 燃料費 新車 ファイナンス(金利) お客さまにとっては コマツグループが持つ 様々な能力の総合力で ライフサイクルコストの削減や オペレーションの効率化 等々のサポート 2015年度株主説明会 既存事業の成長戦略 18 活動例(1) KOMTRAX(コムトラックス) KOMTRAX : GPS*と衛星通信(または携帯電話通信網)を使って機械の (コムトラックス) 位置や稼働状況を把握するシステム *GPS(全地球測位システム):人工衛星を使い、現在位置を正確に割り出すシステム 欧州 4.2万台 北米 5.8万台 中南米 2.1万台 通信衛星/携帯電話 中国 11.2万台 GPS 日本 中近東 11.3万台 0.5万台 アジア 3.1万台 オセアニア 0.8万台 全世界合計 約40万台(2015年10月末現在) KOMTRAXで管理できるデータの例 位置情報 データ分析 稼働時間 機械の異常 燃料レベル 他 インターネット 建設機械 お客さま/代理店/コマツ お客さま: 機械のライフサイクルコスト低減 代理店: 迅速で的確なサポートの提供 コマツ: 需要予測・生産計画、商品開発等 2015年度株主説明会 既存事業の成長戦略 活動例(2) 日米欧の排出ガス規制に対応した次世代建機 19 ・日・米・欧の最新の排出ガス規制に適合した次世代建機を順次市場導入。 ・パワーラインの保証延長、無償メンテナンスを取り入れたメンテナンスプログラム 「KOMATSU CARE」(コマツ・ケア)を提供し、円滑な市場導入をサポート。 排出ガス規制の変遷 (米国の例) PM(粒子状物質):g/kwh 0.8 0.7 次規制 199 ~) 0.6 0.3 第 ・燃料消費量: 平均10%低減 ・販売価格: 約10%~15%アップ ・日米欧累計稼働台数: 37,000台超 規制 Final 201 ~) 0.2 次規制 200 ~) 次規制 200 ~) 0.1 0.0 ・キーコンポーネントの自社開発・生産という強みを 活かし、新世代エンジン、油圧機器、制御システム 等を開発。 (当社従来機比) 0.5 0.4 コマツの次世代建機の特長 サービスプログラムの提供 お客様のメリット 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 NOx(窒素酸化物):g/kwh 次規制 interim (~2015年9月末 Tier4 interimとTier4 Final車の合計) 201 ~) ・ハイテクマシンでも 安心して使用可能 ・コマツ品質のメンテナ ンスで維持コスト低減 代理店のメリット ・お客様との関係性強化 ・他保有機の契約ビジネ ス獲得 2015年度株主説明会 既存事業の成長戦略 20 活動例(3) 戦略市場向け商品 ・戦略市場に、燃費低減など最新技術に加え、耐環境性能向上、原価低減を織り込んだTier3相当 車を、各国の排出ガス規制に先行して導入し、売上・シェア拡大を目指す。 ・中型油圧ショベルPC200/220-8M0(エムゼロ)を、2013年2月に中国より市場導入を開始。 ・戦略市場向けに特化して開発された商品は、インド、インドネシア、タイなど40カ国以上に累計 40,000台以上(2015年9月現在)を出荷済み。 戦略市場向け商品の例 ブルドーザー:D61EX-23M0 中型油圧ショベル PC200/220-8MO(エムゼロ) インドネシア 新燃料プレフィルタ (水分離効率向上) Tier3相当 燃費7%改善 耐環境性能:①粗悪燃料対応 ②粉じん対応 ICT機能強化:省エネガイダンス、 燃費表示などを 織り込んだ高精細 モニター搭載 ・ダントツ視界性 ・電子制御HST採用 ・Eモード燃費10%改善 小型油圧ショベル:PC130-8M0 ・新燃料フィルタ・新作動油フィルタ採用 ・プリクリーナ等標準装備 ・ICT機能強化 モーターグレーダー:GD705-5 ・Pモード:作業量5%UP &燃費5%改善 ・Eモード:燃費15%改善 ・視界性大幅向上 2015年度株主説明会 既存事業の成長戦略 21 活動例(4) ハイブリッド油圧ショベル ・2010年12月、「PC200-8ハイブリッド」のモデルチェンジ車「HB205/215LC」を 国内市場に導入。2011年4月より、グローバル展開を開始。 ・30トンクラスのハイブリッド油圧ショベルを2013年10月にオーストラリアに市場導入。 ・全世界で累計約3,500台を導入済 (新・旧モデル合計) 〔各国で稼働するハイブリッド油圧ショベル〕 〔ハイブリッド油圧ショベルの機種拡大〕 日本 1)Tier4 Interim対応 2)30トンクラス市場導入 HB205-2 13年10月 日本導入 イギリス 〔導入実績〕 (2015年10月末) モデル PC200-8 ハイブリッド HB205/215LC-1 HB205/215LC-2他 計 台数 約700台 約1,950台 約850台 約3,500台 オーストリア 燃費消費量20%低減 *PC200-10比 〔日本での販売実績〕 コマツの20トンクラス 油圧ショベル 販売台数の約4割*が ハイブリッド車 *2015年度上期データ(レンタル向け除く) HB335-1 13年10月 豪州導入 燃費消費量20%低減 *PC300-8比 ハイブリッド車 20トンクラス 油圧ショベル 販売台数 標準機 2015年度株主説明会 既存事業の成長戦略 22 活動例(5) 新型フォークリフト ・2015年2月、建設機械の開発で培った油圧・制御技術を結集した油圧駆動式の 「FHシリーズ」 4t系に加え6.0~8.0トンクラスをラインナップ。更に、2015年4月、 新世代クリーンエンジン搭載FH3.5~5.0トンクラスをモデルチェンジ。 ・2015年9月、バッテリーフォークリフト「FEシリーズ」に3.0トン車をラインナップ。 油圧駆動式エンジンフォークリフト:FHシリーズ ・建設機械の開発で培った技術を結集 ・高負荷作業で燃料消費量を最大30%低減 ・作業性、安全性も向上 走行駆動系 イージーメンテナンスバッテリー採用 ・補水不要で手間いらず バッテリーフォークリフト「FE25」 急速充電対応 ・1時間程度の充電で 最大80%回復 ICT KOMTRAX 搭載 作業機系 バッテリーフォークリフト:FEシリーズ 耐水性・耐粉塵性向上 エンジン ・雨天の屋外や粉塵など 様々な現場環境に対応 新世代 クリーン エンジン KOMTRAX搭載 FHシリーズ 累計受注台数 約1,000台 (~2015年9月迄) 販売価1.6倍 1500 (台) (対 従来機) 販売価1.5倍 ゼロエミッション <累計受注台数> (台) FEシリーズ 累計受注台数 約1,200台 1000 500 0 12年度 13年度 14年度 15/9月末 (~2015年9月迄) (対 従来機) <累計受注台数> 1500 1000 500 0 14年9月末 15年3月末 15年9月末 2015年度株主説明会 既存事業の成長戦略 23 活動例(6)部品ビジネスの強化 ・部品事業は今後も安定的な収益が見込めるビジネス。 ・2012年10月、「アフターマーケット事業本部」を新設。販売体制の強化、M&Aの活用等に よる品揃えの拡充、他社機への販売等により、部品事業の収益拡大を図る。 〔戦略部品(例)〕 部品売上高 (億円) 4,000 ベッセル -建設機械・車両部門の売上高の約2割 -2014年度: 約3,900億円 一般部品 3,000 定期交換部品 2,000 リマン 1,000 GET UC (足回り) バケット ツース 0 '07 '08 '09 '10 '11 部品の品揃え強化(例) '12 '13 '14 バケット *Ground Engaging Tools:バケット・ツース等 GET* 米国のバケット・ツース等のメーカ-Hensley社買収(2000年12月) 他社機向けを含め全世界へ供給 ベッセル チリのベッセル(ダンプボディ)メーカ-「DTSA社」買収(2011年9月) 中南米向けだけでなく、北米・南アフリカで拡販 アタッチメント ・スウェーデンの林業機械アタッチメントメーカ「ログマックスAB社」買収 (2012年10月) ・スペインの「グラド・セロ社」と契約し、破砕・解体用アタッチメント 「エキセントリックリッパー」の販売開始(2013年4月) ・ドイツのカブラメーカー「レンホフ社」買収 クイックカプラ (全自動式) 2015年度株主説明会 土台強化のための構造改革 24 土台強化のための構造改革: 考え方と方針 ・2013年度の売上高は2003年度比で約2倍となる一方で、固定費はほぼ横ばいに抑制。 ・今度も成長とコストを分離し、収益体質の強化のための構造改革を継続。 成長とコストの分離 適正な固定費水準の維持 連結売上高・固定費の推移 (億円) 25,000 連結売上高 固定費 20,000 15,000 売上は倍増 10,000 固定費は横ばい 5,000 0 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 (見通し) 2015年度株主説明会 土台強化のための構造改革 25 活動例(1) 電力使用量半減活動 最新の省エネ・ICT・生産技術を導入しライン再編を進め、 ダントツの組立生産性、ダントツの物流、ダントツの電力50%削減、ダントツの環境 を目指す。 〈コンセプト〉ダントツの環境性能と生産性を合わせ持つ、 未来を見据えた次世代組立工場 2014年 粟津工場 新組立工場 1.面積生産性 2倍 粟津 新組立工場(5月竣工) 1.長いスパン(32m) 2.全面地下ピット (生産能力 1.5倍、面積 △30%) 32m 2.約90%の電力削減 (省エネ△30%+生産性向上△20% +創エネ△40%) 3.バイオマス発電 2015年 全面地下ピット 栃木工場 新整備工場 小山・栃木工場 1.小山テクニカルセンタ (地区のコンポーネント/車体開発と 生産管理機能を一体化・効率化) 2.栃木工場の建屋集約・新整備工場 (建屋面積△23%、 生産に必要な面積△40% 予定) 小山テクニカルセンタ(8月開所) (右)新関東補給センタ (2014年8月竣工) 2015年度株主説明会 土台強化のための構造改革 活動例(2) 新しい生産改革: IoTによる「つながる化」の推進 26 コマツの“ものづくり”の変遷 Manufacturing Innovation by Energy-Saving & IoT IoT 省エネ ファクトリオートメーション 無人化・ロボット化 工場建設 自動化、大量生産 第1次 (1960~70年代) コマツの“IoT” 第2次 (1980~90年代) 市場情報の工場直結化 加工情報見える化 生産現場・生産設備のネットワーク化 工作機械 K-MICS Pad ロボット 加工ライン 工作機械 第3次 (現在) IoTで「生産から販売まで全ての工程」がリアルタイムに連携/循環 ものづくりのつながる化 サプライヤ IoTをフルに 活用した生産改革 生産情報データベース 組立ライン メインライン、 サブライン オーバーホール 予測 部品需要予測 供給リード タイム短縮 在庫最小化 IoTを活用したプロセス革新 面積生産性アップ 省人化・リードタイム短縮 工場をスリム化 お客さまの 生産性向上 物流最適化 ・お客さまの 使われ方毎の 商品開発 2015年度株主説明会 27 3.コマツの社会貢献活動 2015年度株主説明会 28 コマツの社会貢献活動 ・「本業を通じて社会の役に立つこと」=コマツの社会貢献活動(CSR活動)と定義。 ・3つのテーマを重点分野として活動を推進。 ①生活を豊かにする (社会が求める商品を提供する) ②人を育てる ③社会と共に発展する 災害復興支援 対人地雷除去活動 人材育成 がれき集積所で稼働する ハイブリッド油圧ショベル「HB205」(宮城県石巻市) カンボジア、アンゴラで稼働している コマツの対人地雷除去機「D85MS」 ケニア・ナイロビのトレーニングセンタでの実習 地域社会への貢献 2011年5月、小松工場跡地にオープンした 1962年の創設当時から桜の名所づくりや 「こまつの杜」(展示施設等を一般開放) 桜の保護・再生活動を支援 スポーツ振興 2011年10月 コマツ女子柔道部による ロシア・ヤロスラブリでの柔道教室 2015年度株主説明会 29 ご清聴ありがとうございました 【見通しに関する注記事項】 本資料に記載されている、当期ならびに将来の業績に関する予想、計画、見通し等は、現在入手可能な情報に基 づき当社の経営者が合理的と判断したものです。実際の業績は、様々な要因の変化により、記載の予想、計画、 見通しとは大きく異なることがあり得ます。そのような要因としては、主要市場の経済状況および製品需要の変 動、為替相場の変動、国内外の各種規制ならびに会計基準・慣行等の変更などが含まれます。
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