STM32L1xx 内蔵フラッシュメモリ対応 ダウンロード手順書

表紙
STM32L1xx 内蔵フラッシュメモリ対応
ダウンロード手順書
横河ディジタルコンピュータ株式会社
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Printed in Japan
改訂履歴
版
発行日付
変更内容
第1版
2013.09.30
新規発行
目次
1
はじめに.................................................................................................................... 5
2
対応 SLX バージョン ................................................................................................ 5
3
事前設定.................................................................................................................... 6
3.1 固有デバッグ制御レジスタの設定.................................................................................6
3.2 接続 I/F の変更 ..................................................................................................................7
4
メモリマッピング設定 .............................................................................................. 8
4.1 フラッシュマッピング設定.............................................................................................8
5
フラッシュメモリイレース ..................................................................................... 10
6
フラッシュメモリダウンロード.............................................................................. 10
6.1 ダウンロードの対応範囲...............................................................................................10
6.2 Readout protection(RDP)領域のダウンロードについて..............................................10
7
フラッシュメモリソフトウェアブレーク ............................................................... 11
8
注意事項.................................................................................................................. 12
8.1 Memory write protection...................................................................................................12
1 はじめに
この資料は、内蔵フラッシュ書き込みに関する簡易手順所になります。
詳細な使用方法につきましては「microVIEW-PLUS ユーザーズマニュアル(共通編)/(固有編)」
をご覧ください。
2 対応 SLX バージョン
SoC 名
対応バージョン
SLX600
ZX600
STM32L100
2.51
--
STM32L151
2.51
--
STM32L152
2.51
--
STM32L162
2.51
--
5
3 事前設定
3.1
固有デバッグ制御レジスタの設定
Cortex- M 系コアでは、MPU 固有でコア外部にデバッグ用制御レジスタを持っている場合があります。
この場合 MPUÆMPU 固有設定Æ同期メモリ操作で、デバッグ固有制御レジスタに設定を行ってから
デバッグしてください。設定を行わないと、正常にデバッグ出来ない場合があります。
以下に設定例を示します。
※ 詳細な設定については、お使いのシステムに合わせて設定してください
※ 設定内容の詳細については MPU のマニュアルを参考にしてください。
設定内容
・ コア停止時にデバッグウインドウ型ウォッチドッグ及び、デバッグ独立型ウォッチドッグ停止。
・ スタンバイ、ストップ、スリープ時もクロック(HCLK,FCLK)供給。
RESET 後を選択
デバッグ固有制御レジスタ
(DBGMCU_CR:0xe0042004)
に対して”0x00000007”を設定
デバッグ固有制御レジスタ
(DBGMCU_APB1:0xe0042008)
に対して”0x00001800”を設定
6
3.2
接続 I/F の変更
SWD で動作が不安定の場合は、JTAG I/F への切り替えをおこなってください。また、その際、前段バイパス
TAP 数、前段 IR レジスタビット数の設定もおこなってください。
7
4 メモリマッピング設定
4.1
フラッシュマッピング設定
フラッシュのマッピングは、フラッシュへのダウンロード機能を使用する場合に、
設定が必要になります。
・メモリマッピングウィンドウを開きます。
環境Æメモリマッピングを選択してください。
選択後、以下のようにメモリマップウィンドウが表示されます。
・マッピング設定をおこないます。
メモリマッピング画面を右クリックし、”追加”を選択します。
8
以下を例に設定してください
※1
フラッシュメモリを選択
※2
32bit×1 を選択
※1 マッピングするブロックに合わせたアドレスを設定してください。
※2 マッピングするブロックに合わせた「フラッシュメモリ書き込み定義ファイル(frd)」を選択してください。
以下がマッピングするブロックと開始アドレス、frd ファイルをまとめた表になります。
・STM32L151CC の設定例
マッピングブロック
※1 開始アドレス
※2 フラッシュメモリ種別
Program memory
0x08000000
STM32L151CC_Program.frd
Data Memory / EEPROM
0x08080000
STM32L151CC_Data.frd
Option byte block
0x1FF80000
STM32L151CC_OptionBytes.frd
9
5 フラッシュメモリイレース
「microVIEW-PLUS ユーザーズマニュアル(固有編)」をご覧ください。
なお、メモリマッピングの設定は本書に記載済みですので、その他についてご覧ください。
6 フラッシュメモリダウンロード
「microVIEW-PLUS ユーザーズマニュアル(固有編)をご覧ください」
なお、メモリマッピングの設定は本書に記載済みですので、その他についてご覧ください。
6.1
ダウンロードの対応範囲
STM32L1xx シリーズのフラッシュ領域は以下の票のような領域に分かれています。
表中の「○」の部分のみの書き込みに対応しています。
ブロック
名称
サイズ
対応
0x08000000∼
128KB ∼ 384KB
○
DATA
0x08080000∼
4KB ∼ 12KB
○
System memory
0x1FF00000∼
4KB ∼ 8KB
×
Option bytes block
0x1FF80000∼
32B ∼ 64B
○
Program memory
Data memory / EEPROM
Information block
開始アドレス
注意:
(1) Information block の System memory 領域は、
MPU の仕様上書き込みができない領域となっております。
6.2
Readout protection(RDP)領域のダウンロードについて
Information block 内の Option bytes block にある、Readout Protection(RDP)を制御する領域に書き込む
データは、ダウンロードデータではなく、常にプロテクト Level 0 状態のデータになります。
実際に書き込まれるデータは下記の表のデータになります。
書き込みアドレス
設定値
0x1ff80000
0xFF5500AA
Readout protection が Level 1(memory read protection enabled)の状態で、RDP 領域にダウンロードを行う
とチップ仕様により Mass Erase が行われるため、プログラム領域、データ EEPROM 領域および
オプションバイト領域が消去状態になります。
10
7 フラッシュメモリソフトウェアブレーク
「microVIEW-PLUS ユーザーズマニュアル(固有編)」をご覧ください。
なお、メモリマッピングの設定は本書に記載済みですので、その他についてご覧ください。
初期状態では、フラッシュメモリへのソフトウェアブレークが禁止されています。
禁止されている状態でフラッシュメモリへソフトウェアブレークを設定した場合は、次のエラー
になります。
“ICE Error No.8c4: Set Software Break Verify Error”
フラッシュメモリへのソフトウェアブレーク設定を許可する場合は、MPU 固有設定 [その他] タ
ブのフラッシュメモリソフトウェアブレークの「許可する」をチェックしてください。
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8 注意事項
8.1
Memory write protection
チップ仕様により、プロテクト解除操作にリセット動作が伴うため、Option Byte 領域を利用した
Memory write protection 設定中は Flash 書き込み(※)がご利用になれません。
解除状態でご利用ください。
※内蔵 Flash に対するダウンロード、イレース、ソフトウェアブレーク設定に伴う書き込み
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