経営理念体系 さらに多くのお客さまから信頼され、 選ばれる京阪をめざして 経営理念 京阪グループは、人の暮らしに夢と希望と信頼のネットワークを築いて、 快適な生活環境を創造し、社会に貢献します。 当社は、 明治39年11月19日に資本金700万円で創立、 明治43年4月15日に大阪・天満橋―京都・五条間で 鉄道営業を開始いたしました。以来、100年を超える歩 みのなかで、鉄道ネットワークの拡充に努めるとともに、 お客さまの生活に密接した様々な事業を展開してまい りました。 行動憲章 経営姿勢 環境理念 行動指針 経 営 ビ ジ ョン 環境方針 そして現 在、当社を含む京 阪グループでは、次の 100年を見据えた取り組みとして、子育て世代から高 齢者 世 代までのあらゆる世 代が住みたい沿 線、快 適 に暮らせる沿線の実現に改めて注力しています。ライ フサイクルの各場面における需要を捉え、運輸業、不動 産業、流通業、レジャー・サービス業など京阪グループ 全 体で世 代 循 環に対 応できる沿 線 づくりを推 進して 経営姿勢 1. 地域社会、顧客、株主、社員を大切にします。 2. 法令および社会規範を遵守し、企業の社会的責任を果たします。 3. 自然環境にやさしい企業運営を目指し、環境の保全や資源の保護に配慮します。 4. 常に新しいことに取り組み、自己改革を実現します。 5. 顧 客 第 一 主 義のもと、鉄 道 事 業を基 幹としたライフステージネットワークを展 開し、快 適な生 活 環 境を創造します。 まいります。 これまでの歴史を通じて培った安全・安心のDNAと、 時 代の変 化にしなやかに対 応し、果 敢にチャレンジす る姿勢を持って、皆さまからさらに“こころまち”にされる、 期 待に応え続けられる京 阪グループをめざし、役員・ 行動憲章 京阪グループは、鉄道という公共性の高い事業を中心に地域に密着したさまざまな事業活動を行う企業集団として、 企業を取り巻く人々の期待に誠実に応えることにより企業としての社会的責任を果たし、地域社会から信頼される企業を 目指すため以下のとおり行動憲章を定めます。 京阪グループのすべての役員および従業員はこの行動憲章の実現が自らの役割であると認識し、率先してその実現に努めます。 社員一同、一丸となって取り組んでまいります。今後とも、 一層のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い 1. 私たちは、法 令・社 会 規 範を遵 守するとともに、高い倫 理を保ち、責 任ある行 動をします。 申し上げます。 2. 私たちは、お客さまの安全を第一に考えつつ、お客さまの信頼・満足が得られる品質の高いサービス( ※1)をタイムリーに提供します。 3. 私たちは、公 正な事 業 活 動( ※ 2)を行います。また、政 治・行 政との 間に健 全・正 常な関 係( ※ 3)を保ちます。 4. 私たちは、広く社会とのコミュニケーションを行い、すべてのステークホルダーに必要な情報を適 時・適 切に開 示します。 京阪電気鉄道株式会社 代表取締役社長 CEO兼COO 執行役員社長 か と う よ し ふ み 5. 私たちは、すべての 人々の 人 権を尊 重します。 6. 私たちは、ハラスメントなどのない安 全で働きやすい職 場 づくりに努めます。 7. 私たちは、積 極 的に環 境 保 護に努めます。 8. 私たちは、個 人 情 報やその 他 の 重 要 情 報を厳 正・適 切に取り扱います。 9. 私たちは、事 業 活 動を通じて地 域 社 会に貢 献します。 10. 私たちは、市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力に対しては毅然とした態度で臨み、 その排除に取り組みます。 11. 私たちは、事業活動を健全( ※4)かつ迅速に進め、企業価値の長期的・安定的な増大を図ります。 CONTENTS 1 ご挨拶/目次・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・P1 Topics・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ P6 Focus:そのほかの様々な取り組み・ ・ ・ ・P19 経営理念体系 事業紹介・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ P8 会社概要/グループ会社一覧・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ P21 経 営 理 念・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・P2 運輸業・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ P9 事業エリア略図・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・P22 京阪グループ経営ビジョン・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・P3 不動産業・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ P13 財務諸表・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・P23 ブランド戦略・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・P4 流通業・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ P15 ・ ・ ・P5 中期経営計画(2012−2014年度) レジャー・サービス業・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ P17 KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd 沿革・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ P25 ※1 サービスや商品について適切な表示や説明を行うことを含みます。 ※2 談合、 カルテル、業務上の地位を利用して私利を図る行為、社会通念上不適切な接待・贈答、発注者の立場を利用した不当要求、知的財産の侵害、 インサイダー取引などを行ってはいけません。 また、適正な会計処理を行い、特許・商標等の知的財産の保全に努めましょう。 ※3 政治活動に関する違法な寄附・献金を行ってはいけません。 ※4 事業活動に関する情報は、 ルールに従い正確に記録・保存しなければなりません。 環境理念 京阪グループは、 「地球環境の保全は人類共通の重要課題の一つである」との認識のもと、 環境の保全や資源の保護に配慮し、自然環境にやさしい企業運営を目指すことで、 持続的に発展できる社会の実現に貢献します。 KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd 2 京 阪 グ ル ー プ 経 営 ビジョン「 “ 選 ば れ る 京 阪 ” へ の 挑 戦 」 ブ ラ ンド 戦 略 会 社 創 立 1 0 0 年を 迎えた 2 0 0 6 年 1 1 月 、京 阪グ 京阪グループでは、グループ経営ビジョン「“選ばれる京阪”への挑戦」の実現に向け、 「京阪ブランド」を確立するため、ブランドコンセプト ループの将来像である京阪グループ経営ビジョン「“選 を策定、それにあわせてシンボルマークとスローガンを制定し、2008年4月から、展開を開始しています。 ばれる京 阪 ” へ の 挑 戦 」を発 表しました。このビジョン は、開業100周年から10年後の2020年度を見据え、 「 人 々 の 暮らしを 支 え 、よりよくす ることを 使 命とし て 、もっと多くの お 客さまから選 ばれる価 値 ある京 阪 グループを創造」することを基本方針としています。 京 阪 エリア の 魅 力 向 上 と 拡 大 ブランドコンセプト、シンボルマーク・スローガンは、京阪グループの経営理念全体を象徴的に表したものと位置づけています。 京 阪 ブ ラ ン ド の 確 立 お客さまからの 信 頼 の 維 持・向 上 “ 選 ば れ る京 阪” お 客 さま 視 点 の 営 業 力 の 強 化 積 極 的・主 導 的 な 事 業 提 携 基本方針 わたしたちは、 「人々の暮らしを支え、よりよくすることを使命として、 もっと多くのお客さまから選ばれる価値ある京阪グループの創造」に挑戦します。 への挑戦 ブランドコンセプトは、お客さまをはじめとする社外の人々に対する約束であり、私たちがどのような商品やサービスなどを提供するのか を示したもの、シンボルマーク・スローガンは、ブランドコンセプトをシンボル化した旗印となるものです。 ブ ラ ンドコ ン セ プト Good Taste of Life 人を思い、潤いのある“街と暮らし”を共に創る シ ン ボ ル マ ー ク・ス ロ ー ガ ン 京阪グループシンボルマーク K E I H A Nの「 K 」をモチーフに、象 徴としてシンプルにデ ザ イン 。上 の 三 角 形 はオレンジ 色 で「 暖 かさ、趣 」を思 わ せる旗 を、下の三角形はブルーグレイ色で「安全安心、やさしさ、心の 事 業 エ リア 京阪エリアの魅力向上 こもった」京阪グループの基盤を表現しています。また、風にな びく旗と基 盤が一 体となって、 「 人を思 い 、潤 いのある“ 街と暮 らし”を共に創る」というブランドコンセプトを表現しています。 京阪グループが事業を展開するエリア全てを京阪エリアと位置づけ、京阪グループが 主体的にかつグループ企業が連携して事業を展開することで、 もっと多くのお客さまに、 住んでいただける、訪れていただける京阪エリアを実現します。 京阪エリアの拡大 グローバル化 社 会の中で、京 阪ブランドの価 値 向 上に資する事 業や競 争力のある 事業については、積極的な展開を行い京阪エリアの拡大に取り組みます。 お客さまの拡大 京阪グループスローガン「こころまち つくろう」 京阪グループのブランドコンセプトを端的に表現しています。 シンボ ル マークと一 体 で 使 用し、 「 心 待 ちにされるグル ープ 」 「心が通い合う街」を、お客さまと共につくりあげ ていきたいと いう決意をこめて、 「こころまち つくろう」としました。 京阪エリア外も含めたもっと多くの方々に京阪グループのお客さまとなっていただける よう、京阪エリアからの情報発信力、事業のネットワークを強化します。 事業構成 京 阪 線 車 両 の カ ラ ー デ ザ イン 京阪線(京阪本線・鴨東線、中之島線、交野線、宇治線)を走行する車両 ト・サルーン」、②紺色・白色・銀色帯を組み合わせた3000系車両 には、京阪グループのブランド戦略に基づいて、 「風流の今様」を は「コンフォート・サルーン」、③伝統色の緑に白色を織り交ぜたそ 鉄道事業を核に、 より安全・安心、便利、快適な交通ネットワークの拡充に努め、京阪 基本コンセプトとするデザインを採用しています。 の他一般車両は「シティ・コミューター」と位置づけ、車両サービス グループが提供する価値の根幹を支えます。また、業界トップレベルの効率化と積極的 ①赤色・黄色・金色帯を組み合わせた8000系車両は「エレガン をシンプルに伝える機能色として3種類に色分けしています。 運輸業 な需要創造施策の実施により、高い収益性を実現します。 不動産業 不 動 産 賃 貸 事 業とマンションを中 心とした短 期 回 収 型の不 動 産 販 売 事 業を柱に、 グループの中核事業であるとともに、今後さらなる拡大を目指す事業として育成を図り ます。特に不動産賃貸事業については今後の拡大の中心と位置づけます。また、都市 開発事業者として、魅力ある生活環境の基盤を創造するとともに、積極的な事業展開 を行い京阪エリアの拡大にも取り組みます。 流通業 今後のさらなる拡大を目指す事業として育成を図り、京阪エリアの魅力向上をリードす る事業として快適な生活環境を創造し、京阪ブランドの価値向上を担います。また、競争 力の強 化のために、 とりわけ利 益 率の向 上に重 点 的に取り組みます。さらに、積 極 的 な事業展開を行い京阪エリアの拡大にも取り組みます。 レジャー・サービス業 ホテル事業を今後のさらなる拡大を目指す事業とし、育成を図ります。具体的には、 強みを持つ宿泊特化型のホテル事業を中心に、京阪エリアの拡大にも積極的に取り 組むことで、京阪ブランドの価値向上を担います。 3 KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd 4 Topics 京 阪 グ ル ー プ 中 期 経 営 計 画(2012−2014年度) 本計画では、2012年度からの3カ年を、人口減少に伴う市場の縮小や突然の経営環境悪化にも耐え抜き、将来にわたって京阪 新型車両13000系を導入 グループが発 展していく打 ち 手を講 ず るた め の 期 間と位 置 づ け て います 。着 実 に 利 益を残してさらに 経 営 基 盤を強 化し、京 阪 当社では、平成24年4月から7月にかけ、新型車両13000系 当 社と㈱ 京 阪 流 通システムズは、 「 選ばれる京 阪 沿 線 」で グループの企業価値とブランド価値を向上させ、将来の大きな飛躍をめざします。 基本方針 次の100年のために「強靭な京阪」の礎を築く 取り組む べき 経 営 課 題 1 安全の確保とリスクマネジメント能力の向上 ①鉄道の安全性の向上 ②大規模災害時等におけるグループの危機対応能力の向上 「KUZUHA MALL」第2期開発計画が進行中 20両(4両5編成)を導入。宇治線を中心に運転しています。 あり続けるため の 拠 点 開 発 の 一 環として 、 「もっと誇 れるく この車両は、鉄道電力削減など環境への配慮や、バリアフ ずはへ」を開発コンセプトに、 「KUZUHA MALL」の増床リ リー対応、安全性向上などに主眼をおいて開発されました。 ニューアル計画を推進しています。 特に環境面では、従来車両(2600系)との比較で約35%の 増床計画では、西館を解体して本館を増床するほか、KIDS 電力削減を実現。4両5編成の置き換えにより、鉄道電力全体 館、くずはコートも解体して新南館(仮称)を建設。多層階として の約1%の削減を見込む設計となっています。 本館との動線を強化し、 「KUZUHA MALL」全体の規模拡大 安全面では、正面強度の向上やオフセット衝突対策など、車 と回遊性向上を図ります。 体強度の向上を図っています。また、万が一の事故や急ブレー また、 「ちょっと憧れの生活」を提案できる高感度なファッショ キ時に、お客さまが他のお客さまや車内設備に衝突することに ンや雑貨などの店舗の一層の集積に努めると同時に、エンター よりケガをされることのないよう、握り棒の増設、座席端部の テインメントや 住 宅 関 連 商 材などの機 能を強 化 することで 、 仕切り板の大型化を行ったほか、危険な角部を極力なくしたや 国内屈指のショッピングセンターへの成長をめざします。 さしい設計としています。 開業は平成26年春を予定しています。 2 沿線の肥沃化による鉄道復権とノウハウの活用による事業拡大 ①沿線の再耕 ②他の交通機関との連携強化など交通事業の将来のあり方の検討 ③長年培ってきたノウハウを生かした事業の確立 3 体質の強化 ①利益を生み出し最大化できる体制の構築 ②徹底的な効率化 全社戦略 事業戦略 1 徹底的な効率化による体質強化 運輸業 新型車両13000系 「安全・安心」の提供をベースとして、運営体制の効率化を進めながら、 お客さまのニーズに合致した、お客さま視点でのサービスを展開する。 ①事業部門 事業構造の抜本的な見直しによる効率的な運営体制の構築 ○事業手法の見直し 不動産業 ○グループ内再編や統合 賃貸事業においては保有資産のバリューアップ、 アセット・ポートフォリオ の入れ替えを戦略的に進めるとともに、販売事業においては短期回収 型の事業を継続する。 ○不採算事業や将来性の見込めない事業からの撤退 ②管理部門 コストのコントロールによる効率化の徹底 流通業 ○京阪電鉄本社( 管理 )部門での「小さな本社」の実現 KUZUHA MALL第2期開発計画を着実に推進し、徹底した事業構造 の見直しにより競争力を高めるとともに、プロパティマネジメント事業を 拡大する。 ○グループ各社における管理部門のコスト削減 2 沿線の再耕 レジャー・サービス業 ①拠点開発の推進 京阪沿線」 であり続けるため、 KUZUHA MALL第2期開 定量目標 発計画をはじめとする沿線 戦略拠点の開発等により、 定量目標 くずは 2011年度( 実績 ) 2014年度(目標 ) 連結営業利益 181億円 202億円 京都におけるリーディングカ 連結EBITDA 362億円 379億円 ンパニーとしての地位を確 連 結 有 利 子負債 / EBITDA倍率 9.26倍 8.98倍 2011年度( 実績 ) 2014年度(目標 ) ②京都戦略の推進 立し、 「京都といえば京阪」 を具現 ③沿線肥沃化に向けた新規事業の推進 子育てしやすい京阪沿線、高齢者に優しい京阪沿線づくりをめざ 5 KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd 地震・津波に対する防災避難計画を見直し 京阪電鉄不動産 ㈱は、平成23年7月、京阪グループ初となるリ 当社では、東日本大震災を受け、津波による浸水被害のおそ フォームショールーム「京阪ファーストリフォームプラザ」を、京 れがある中之島―天満橋駅間および淀屋橋―天満橋駅間にお 阪東ローズタウン内にグランドオープンしました。 いて、地下駅構内や地下線内を走行中の電車からお客さまを速 館内には、建材や住宅関連機器のほか、リフォーム後の仕上が やかに避難誘導できるよう、防災避難計画を見直しました。 りがイメージできるモデルルームなどを設置。 平成24年2月には、京阪線、大津線、鋼索線で総合事故復旧 また、オープンに合わせ、優れたデザイン提案力や保証・ア 訓練を行い、見直し内容の検証を実施。東海・東南海・南海を震 フターサービスが魅力のオリジナル定額制リフォームプラン 源とする3連動型地震が発生し、大阪府沿岸に大津波警報と避 難勧告が発令されるという状況を想定し、列車移動やお客さま 少子高齢化や人口減少により沿線間競争が激化するなか、京 の安全確認・避難誘導をはじめ、点検・仮復旧作業、復旧計画の 阪グループでは、リフォーム事業のほか、先般参入した「移住・ 策定などの訓練を行いました。 住みかえ支援事業」など、住まいに関するコンサルティング・ソ 京阪グループでは、今後も鉄道の安全性向上のほか、大規模 リューション事業に取り組み、あらゆる世代の人々が住みたい沿 災害時などにおけるグループの危機対応能力の向上に取り組 線、快適に暮らせる沿線の実現をめざします。 んでいきます。 結果としてめざす水準 京都 した、ライフサイクル支援事業の推進 リフォーム事業に本格進出 「K-PAC」の発売も開始しています。 徹底した事業構造の見直しにより競争力を高め、観光需要の獲得を 図るとともに、ホテルブランドを構築する。 将 来にわたって「 選ばれる 住み良い沿線づくりを推進 「KUZUHA MALL」 リニューアル後の完成予想図 連結当期純利益 70億円 86億円 連結ROE 5.1% 5.6% 連結ROA 2.9% 3.1% (自己資本当期純利益率) (総資産営業利益率) モデルルーム (リフォームプラザ内) 避難誘導訓練のようす KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd 6 Topics 「 京 都 と い え ば 京 阪 」を 具 現 す る た め に 事業紹介 京阪グループでは、京阪エリアの魅力向上に向け、様々な取り組みを進めています。 「沿線の再耕」を掲げるなかで、国際観光都市・京都においても、 「京都といえば京阪」を具現するために、交通ネットワークの存在感 の強化や、ホテル・交通を中心としたグループ連携による観光営業施策の強化など、京都戦略の推進に取り組んでいきます。 らくらく ノンストップ京阪特急「洛楽」の運行 京都定期観光バスにおける取り組み 当社では、平成23年秋および平成24年春、主に大阪市内 京阪バス ㈱が運行する京都定期観光バスでは、平成23年 や大 阪 南 部から京 都 へ お出かけのお客さまをターゲットとし 10月にGPSを利用した車内外国語案内システムを導入。訪日 て、淀屋橋駅始発で京橋−七条駅間の途中駅に停車しない「ノ 外国人観光客向けに、バスの走行に合わせて車内モニター映 ンストップ京 阪 特 急 」を運 行 。駅から徒 歩 圏 内に祇 園や 清 水 像と英語・中国語(繁体・簡体) ・韓国語の3カ国語音声で史跡・ 当社は、約50におよぶグループ会社とともに、京阪グループ を形成しています。 鉄道事業を核に広く交通ネットワークを展開し、京阪グループ が提供する「安全・安心」 「便利」 「快適」などといった価値 の根幹を支える運輸業。 運 輸 業 P9 名所の観光案内を行っています。 京阪沿線内外でオフィスビルの賃貸やマンション販売など や、2階建て車両(ダブルデッカー車)や2人がけシートを備えた 同バスは、京都駅、三条京阪を拠点に毎日運行しており、同 を行うほか、都市開発事業者としてニュータウン開発や住宅 8000系車両の快適性など、京都観光における当社線の魅力・ システムを使用したコースは清水寺、金閣寺など人気の名所を 優位性をPRしました。 巡っています。また、従来グループ外との共同運行であった同バ 開発を手がける不動産業。 なお、平成24年春には、公募によって同列車の愛称を「洛 スが平成24年3月から京阪バス㈱による単独運行となったこと 楽」と決定。今後も、春秋の観光シーズンにノンストップ京阪 から、京阪グループでは、グループネットワークを生かしてさらな 特急「洛楽」として運行する予定です。 るサービス強化を図っていきます。 寺、平安神宮など京都を代表する観光スポットがある利便性 沿線で百貨店やショッピングセンター、スーパーマーケット などを展 開し、そこで培ったノウハウを生かして沿 線 外に も進出する流通業。 沿線のレジャー施設として長らく愛されるひらかたパークや、 宿泊特化型ホテルを中心に、沿線内外で展開するホテル 事業などのレジャー・サービス業。 不 動 産 業 P13 これら、生活に密接した事業の展開を通じ、経営理念に掲 げるとおり 「 人の暮らしに夢と希望と信頼のネットワークを ノンストップ京阪特急「洛楽」 京都定期観光バス 築いて、快適な生活環境を創造し、社会に貢献」するため、 京阪グループは日々取り組みを進めています。 東福寺駅「のりかえ口」の使用を開始 当社とJR西日本では、平成23年11月から、東福寺駅の当 京阪グループでは、平成23年7月に新たに加わった京都セ 社線出町柳方面行きホームとJR奈良線奈良方面行きホームを ンチュリーホテルを含め、京都駅前で5ホテル約1,100室を保 つなぐ「のりかえ口」の使用を開始。両ホーム間を階段利用なし 有・展開し、国内外のお客さまのニーズに応じて多様なグレードの で乗り換えることが可能となりました。 ホテルを提供。英語、中国語(繁体・簡体)、韓国語にも対応する 両社では、新幹線などで京都へお越しになる多数の観光客を、 「京阪グループホテル共通Web予約システム」を活用し、駅前エ JR京都駅から東福寺駅を経由して京阪線へご案内する取り組み リアでスケールメリットを発揮しています。 を共同で実施しており、この「のりかえ口」の設置もその一環で また、ホテル京阪京都、京都タワーホテル、京都センチュリー す。鉄道ネットワークを生かし、混雑期にも交通渋滞のないスムー ホテルのリニューアルによる魅力強化や、当社、叡山電車、京福 ズな京都観光ルートを提供しています。 電車、京阪バス、京都バスなど、グループの交通ネットワークと なお、これら一連の取り組みは、京都市がめざす「歩くまち京 グループホテルの連携、JR西日本、地元などとの連携により、 都」の実現に向けた取り組みのひとつでもあります。 観光営業施策を強化していきます。 東福寺駅「のりかえ口」 7 京都駅前の京阪グループホテルの取り組み KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd 京都センチュリーホテル 流 通 業 P15 レジャー・サービス業 P17 KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd 8 東福寺付近を走る8000系車両 なにわ橋駅改札階 運輸業 中之島駅地上階 ICカード対応型改札機 けいはんインフォステーション 【京阪電鉄:都市交通/駅・サービス】 「大阪」 「京都」 「滋賀」関西2府1県を結ぶ地域の大動脈 当社は、京阪本線・鴨東線、中之島線、交野線、宇治線、京津線、石山坂本線、鋼索線からなる総営業距離91.1kmの鉄 道ネットワークを構築しています。大阪と京都という2大都市を結ぶ通勤・通学アクセスとして、また、京都やびわ湖への観 光アクセスとして、1日平均約80万人のお客さまにご利用いただいています。 「京都観光」のメーンライン 「水都大阪」の中心を貫く中之島線 利便性の高い駅をめざして 当社線は、国際観光都市“京都”のなか 大阪と京都を結ぶ特急車両には、2階建 中之島線は、京阪本線天満橋駅から分 大津線は、京津線と石山坂本線の総称で、 平成16年8月、関西民鉄の先陣を切っ でも、祇園や清水寺、平安神宮など、人気 て車両を連結し、特別料金を必要としない 岐し、大 阪の文 化とビジネスの中 心 地で 全列車が各駅停車、約1.0kmの併用軌道部 てICカード決済サービス「PiTaPa」を導 観光スポットが集積するエリアを走る「京 ものとしては最上級の豪華さを誇る8000 ある中之島に乗り入れる約3kmの路線で 分を持っており、大津市民の日常の足という 入。平成23年6月からは、ICOCAおよび 都観光」のメーンラインです。より多くの 系車両を主に運転しています。同車両では、 す 。同 線は、京 都と大 阪 の 中 心 部を直 結 性格が色濃い路線です。また、平成20年1月 ICOCA定期券の当社での発売を開始し、さ お客さまのために快適な京都観光をお楽 シートなどインテリアのグレードアップや、 するほか、大阪市内中心部の鉄道空白地 には、京都市営地下鉄東西線の延伸に伴い、 らなる利便性の向上を図っています。 しみいただくため 、J R 西日本と協 力し、 停車駅案内・天気予報・ニュースなどを表示 帯を解消するもので、中之島西部地区再 京津線車両の乗り入れ区間を「太秦天神川 また、お客さまから気軽にお問い合わせ 「 全 国からJ R 京 都 駅 → 東 福 寺 駅 経 由 → する液晶ディスプレイの設置などを行うリ 開発の一層の促進なども期待されていま 駅」まで延長しました。 いただけるよう、オープンカウンター式の改 京阪線で祇園・清水、洛北へ」という京都 ニューアルを順次進めており、平成24年秋 す。また、中之島線4駅は、3000系車両 における新たな観光ルートの育成にも注力 に完了予定。さらに魅力ある車両へと生ま とともに「2009年度グッドデザイン賞」を しています。 れ変わっています。 受賞しています。 8000系2階建て車両(ダブルデッカー車) KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd LCD(液晶ディスプレイ)車内案内表示器 大津線 中之島空撮 札口「けいはんインフォステーション」を京 阪線の主要駅に設置。駅係員を「コンシェ ルジェ」と位置づけ、きめ細やかなご案内 石清水八幡宮参詣の足として活躍するケーブルカー ダブルデッカー車内 9 「湖都大津」の足として地元に愛される大津線 に努めています。駅係員には、接客レベル 男山ケーブルは、石清水八幡宮参詣の足と 向上のためのCS研修を実施しています。 して大正15年に男山索道株式会社によって ほかにも、便利かつ快適に駅をご利用い 敷設されましたが、戦時中の資材供出のため ただくため、駅構内に銀行ATMやコンビ 昭和19年に廃止されました。その後、昭和30 ニエンスストア「アンスリー」を展開するな 年に当社が復活させ、現在も参拝客を中心に ど、ハード・ソフト両面から様々な取り組み 多くのお客さまでにぎわっています。 を行っています。 男山ケーブル KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd 10 安全で快適な鉄道をめざして 主なグループ会社 日常 生 活 の 1シ ーンで ある鉄 道 。そ んな鉄 道 施 設を安 全 に、快 適 にご 利 用 い た だくた め 、 ハ ード・ソフト両 面 から当 社 で は 様 々な取り組 みを行って います 。 京都・嵐山に延びる京福電気鉄道㈱、洛北を走る叡山電鉄㈱といった鉄道事業や、京阪沿線を軸に地域交通 を支えるバス事業のほか、駅や駅前の可能性を生かした生活サポートサービスなど、京阪グループでは安全・ 安全設備の充実 安心で、便利・快適なネットワークの拡充に努めています。 当社では、昭和42年に関西民鉄で初めてATS(自動列車停止装 の充実を図っています。 置)を導入しました。さらに現在、より一層の安全性向上のため、多 平成19年6月には、さらなる安全と円滑な運行管理をめざし 情報連続制御式の新型ATSの導入準備を進めています。 て、駅の信号機、ポイント、行先表示器、案内放送などを自動的 また、列車の脱線を防止する脱線防止ガードを、国に定められ に制御する「自律分散式列車運行管理システム(ADEC)」を更新 た基準を上回って設置しているほか、運転士異常時列車停止装 し、機能向上を図りました。 置を全車両に設置するなど、安全最優先の考えに則り、安全設備 自律分散式列車運行管理システム (ADEC) 運輸業 脱線防止ガード 叡山電鉄㈱ 京福電気鉄道㈱ 叡山電車は、出町柳駅で京阪線と接続しており、通勤路線 「嵐電」の愛称で親しまれる京福電車は、沿線に世界文化遺 と観光路線の二面の性格を持ち合わせています。紅葉シーズ 産に登録されている社寺など観光名所が多いことから、京都 ンに実施される鞍馬線市原−二ノ瀬駅間にある通称「もみじの 観光において重要な役割を担っています。平成23年4月に交 トンネル 」のライトアッ 通ICカードシステムを プ は 、京 都 の 夜 の 新し 導入し、利便性が向上し い観光スポットとなって ました 。また 、同 年 5 月 います。 にはヤマト運輸㈱と提携 美しい 景 色を堪 能で し、全 国 初 の 路 面 電 車 きる展望列車「きらら」 を利 用した宅 配 便 輸 送 も好評です。 を開始しました。 ATS地上子 【京阪電鉄:安全/主なグループ会社】 安全を守る日々の取り組み 安心してご利用いただくために 京阪バス㈱ 京都バス㈱ 当社では、非常事態に備えて多様な訓練を実施しています。 視覚に障がいをお持ちの方のホームからの転落を防止するた 路線バスのネットワークは大阪・京都・滋賀・奈良の2府2県に 観光スポットである大原や嵐山・嵯峨野など京都市北西部 そのなかでも、毎 年 行われる総 合 事 故 復 旧 訓 練と総 合 防 災 訓 め、ホーム点字ブロック内方線を全駅全ホームに設置 ※しているほ またがり、地域の皆さまに愛される「やさしい公共交通機関」を を中心に路線・貸切バスを運行しています。積極的に環境保 練は、鉄道部門全体で実施する大規模な訓練で、毎回様々な状 か、エレベーターやオストメイト対応トイレなど、ハード面でのバリ めざしています。平成21年に開業した松井山手―京都間の直 護にも取り組んでおり、平成21年3月には京都のバス事業者 況・場 面を設 定し、緊 急 事 態 発 生 時にも速やかに行 動をとれる アフリー対策を充実させています。 通急行バス「ダイレクトエクスプレス直Q京都」も好評で、平成 として初めて「グリーン経営認証」を取得しました。 ようにしています。 また、お手伝いが必要なお客さまへのご案内方法などを学ぶ 24年4月には交野とな また 平 成 2 3 年 9 また、安全設備やその他関連機器の保守・点検を徹底している 「ヒューマンサポート研修」や「普通救命講習」をすべての駅係 んばへの延伸を実施。 月には、 「貸切バス ほか、運転士全員にSAS(睡眠時無呼吸症候群)の簡易検査を実施 員が受講(乗務員の一部も受講)し、主要駅にAED(自動体外式除細 90年の歴史を持つバ 事業者安全性評価 するなど、安全確保のために日々取り組んでいます。 動器)を設置するなど、お客さまに安心してご利用いただくため、 ス会社として、京都定 認定制度」の認定を 受けました。 ソフト・ハード両面から取 期観光バスや高速バス り組みを進めています。 などでもご愛顧いただ ※京都市交通局管理の御陵駅を除く いています。 京阪ライフサポート㈱ 「Quality of Life(生活の質)」の向上、 「Normalization(誰に 線路保守点検 電気設備点検 普通救命講習 も優しい街づくり)」をめざし、生活の魅力づくりの一翼を担って います。 訪問介護、訪問入浴介護、訪問看護などのサービスに加え て、デイサービス、有料老人ホームなどの施設を運営し、介 護予防を含めた心身のリハビリテーション、安心して暮らせる 「住まい」づくり、尊厳ある高齢者の生活支援サービスに取 り組んでいます。 有料老人ホーム「ローズライフ高の原」 車両点検 11 KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd 総合事故復旧訓練 ホーム点字ブロック内方線 AED(自動体外式除細動器) KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd 12 主なグループ会社 京阪電鉄不動産㈱ 京阪園芸㈱ 関西圏を中心に事業主として行う新築戸建住宅の分譲を 自然再生や屋上緑化の企画・設計施工から、公園や個人邸 はじめ、マンションでも、京阪電鉄との共同事業や他社との の庭の維持管理まで、造園事業を幅広く手がけています。また、 JV方式で参画を進める大規模分譲のほか、オリジナルブラ 京阪沿線でフラワーショップ「フローリスト京阪」を展開して ンド「ファインフラッツ」シリーズを展開。首都圏でも単独で いるほか、貸鉢や装飾を中心とするグリーンサービス事業も マンション分譲を行うほか、当社 営んでいます。なお、伝統ある栽培事業では、独自のバラの と連携し不動産流動化事業の拡 品種を開発するなど、日本屈指の 大に取り組むなど、沿線の付加価 技術力を誇っています。 値向上に軸足を置きつつも、積極 的な事業展開を推進しています。 A-standard 渋谷桜丘(東京都渋谷区) ザ・香里園タワー 京阪電車開業100周年記念 新種バラ 『悠久の約束』 フローリスト京阪 京橋店 不動産業 快適な空間を実現する「京阪」の不動産業 当社を含む京阪グループでは、沿線を中心に、大規模ニュータウン開発をはじめ、良質な戸建住宅やマンションなどの 住宅開発を行っています。また、商業施設やオフィスビルなど、賃貸事業による駅前開発などにも積極的に取り組んで いるほか、造園事業なども手がけ、生活環境をトータルに考えた街づくりを推進しています。 賃貸事業 都市開発事業 当社では、不動産賃貸業の強化に注力 当 社は、昭 和 初 期から沿 線を中 心とし せたトータルな街づくりを行っています。 主なニュータウン開発実績 しており、戦略的に不動産への積極投資 た都市開発事業を展開しており、 「くずは また、平成10年に分譲した京阪東ローズ 名 称 所 在 地 を行っています。 ローズタウン」、 「びわ湖ローズタウン」、 タウン内の「ファインガーデン」を皮切り くず は ロ ー ズ タ ウ ン 枚方市・八幡市 び わ 湖 ロ ー ズ タウン 大津市 近年、大阪で「京阪堂島ビル」、 「京阪 「 京 阪 東 ロー ズタウン 」の 3 つ のロー ズ に、マンション事業にも注力。グループ会 御 堂 筋ビ ル 」を、東 京 で「 京 阪 大 手 町ビ タウンを中心に「京阪東御蔵山住宅地」、 社の京 阪 電 鉄 不 動 産 ㈱と一 体となって、 「け いはんな公 園 都 市 」など交 通 機 関と 快 適な生 活 空 間 の 創 造 に 取り組 ん で い ル」、 「インテージ秋葉原ビル」、 「永新ビ 京阪堂島ビル 京阪御堂筋ビル 京阪大手町ビル 商 業 施 設 、コミュニ ティ施 設を組 み 合 わ ル」、 「イースタンビル」をはじめとする複 ます。 京阪東御蔵山住宅地 宇治市 京 阪 東 ロ ー ズ タウン 京田辺市・八幡市 けい はんな 公 園 都 市 精華町 数のオフィスビルを取得するなど、沿線だ けでなく首都圏などにおいても優良物件 の取得を進めています。 また、不動産保有形態の多様化の一環 として、流動化物件への出 資を推 進 する など、グループ会社の京阪電鉄不動産㈱ と連 携を取りながら、不 動 産 流 動 化 事 業 の拡大にも取り組んでいます。 そのほかにも、既存のビルのリニューア ルなども随時進めるなど、保有するビル全 体の資産価値の最大化を図っています。 13 KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd インテージ秋葉原ビル 永新ビル イースタンビル ファインガーデンスクエア (京阪東ローズタウン) くずはタワーシティ (くずはローズタウン) KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd 14 主なグループ会社 ㈱京阪流通システムズ 関西最大級の郊外型ショッピングセンターで、第2期開発計 (福岡県)や「おのだサンパーク」 (山口県)の運営を ンモール」 (樟葉)、都市型ショッピン 画が進行中の「KUZUHA MALL」 受託しているほか、東京・渋谷センター街の高木ビルディング (京橋)、 (天満 グセンター「京阪モール」 「京阪シティモール」 (HMV渋谷跡)を借り受け、テナントにファストファッションブラ (京橋)などの運営管理 橋)のほか、複合商業ビル「KiKi京橋」 ンドの「FOREVER21」を誘致するなど、プロパティマネジメ を行っています。 ント業を中心にグループ外他社物件においても流通業におけ また、沿線外においても、これらの運営を通じて培ったノウ る付加価値の創造を提案しています。 ハウを生かし、福岡を代表する大型商業施設「ホークスタウ 京阪シティモール ホークスタウンモール FOREVER21渋谷店 流通業 楽しく、心豊かな暮らしを創造する「京阪」の流通業 京阪グループでは、毎日ご利用いただく「駅」を中心に、百貨店やショッピングセンター、スーパーマーケットなど、 様々な商業施設を展開しています。沿線のお客さまの、より快適・便利で、楽しく、心豊かな暮らしをサポートするべく 取り組みながら、そこで蓄積したノウハウを生かし、沿線外でも積極的な事業展開を進めています。 ㈱京阪百貨店 ㈱京阪ザ・ストア 新規出店・売り場増床が相次ぐ競争の激 向上にも取り組んでおり、守口店では平成 しい百貨店業界において、食品売り場を 強みとする郊外型百貨店としてのノウハウ ㈱京阪レストラン 沿線の駅ナカや駅前を中心に、スー を展開。JR大阪駅や京都駅、南海なん 沿線のほか、吹田をはじめとする高速道路の 22年4月に婦人服・化粧品などのフロア、 パーマーケット「フレスト」やコンビニエ ば駅などでも出店するなど、積極的に沿 サービスエリアや遊園地などで様々な飲食店を 平成23年11月には食品フロアを、ひらか ンスストア「アンスリー」をはじめ、様々 線外へ進出しています。 運営し、食の大切さ、おいしさを追求しています。 を確立し、独自のポジションを獲得してい た店では同年3月に婦人服・化粧品などの な商業施設を展開しています。 ます。 「すがたも心もきれいな百貨店」と フロアをリニューアルしました。 また、同社の子会社㈱ジューサーバー・コー ㈱ユニクロと提携して駅ナカで「ユ ポレーションがフランチャイザーとして展開する いうストアコンセプトの下、守口店、くずは ニクロ 」を運 営して いるほか 、話 題 の 「ジューサーバー」では、鮮度にこだわったフルー モール店、ひらかた店、モール京橋店の4 ショップのスイーツを週替わりで提供す ツと野菜で作る本物のジュースを提供。現代の健 店舗で沿線ニーズにお応えするほか、平 るスイーツ専門店「SWEETS BOX」な 康志向に合致し、また、駅ナカなどわずかなスペー 成22年10月には初の沿線外店舗となる ど、多様な業態を開発し、魅力ある店舗 スで高収益を上げる事業として注目を浴び、沿 「すみのどう店」をJR学研都市線住道駅 線のほか、首都圏でも多数出店しています。㈱京 前に開業しました。 麺処あしかり 新幹線京都駅店 阪レストランもそのフランチャイズ加盟店とし また、リニューアルによる既存店の魅力 フレスト て、一体となって店舗を展開しています。 京阪百貨店 守口店 京阪百貨店 すみのどう店 15 KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd 化粧品フロア (守口店) 食品フロア (守口店) SWEETS BOX 駅ナカ ユニクロ 吹田サービスエリア内フードコート ジューサーバー KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd 16 ひらかたパーク 当社が経営する同園は「ひらパー」の愛 スケートリンク「アイス・スクエア」、オリジ に何度でもお楽しみいただける遊園地づく りに努めています。 称で親しまれ、平成24年で開園100周年 ナル 品 種を含む約 6 0 0 種 4 , 0 0 0 株のバ の歴史ある遊園地です。 40種以上のアトラ ラが広がる「ローズガーデン」などをはじ クションはもちろん、大型イベントホールを め、夏・冬のイルミ 使った催事や、小さなお子さま向けのキャ ネーションや 、オ ラクターショーなどにより、親子3代で楽し リジナルキャラク める遊園地として支持され続けています。 ターによるダンス アトラクションの魅力向上のほか、プー ショーなど、年 間 ル「ザ・ブーン」、大阪・京都で唯一の屋外 を通じて季節ごと キャラクター 「ピピンとポピー」 ローズガーデン 屋外スケートリンク 「アイス・スクエア」 パチャンガ プール「ザ・ブーン」 ぐるぐる王 レジャー・サービス業 身近で、心のこもったサービスを… 「京阪」のレジャー・サービス業 京阪グループでは、沿線内外でホテル事業を手がけているほか、当社が経営するレジャー施設として時代を超えて 愛され続けてきた「ひらかたパーク」や、京都のランドマーク「京都タワー」、琵琶湖で運航する「ビアンカ」 「ミシガン」など、 地域のシンボルと言える施設を複数保有。身近で心のこもったサービスを提供しています。 主なグループ会社 琵琶湖汽船㈱ 京阪グループのホテル事業 京阪グループでは、京都・大阪・滋賀の沿線のほか、東京・北海道 と合わせ全国で13ホテル・約3, 200室を保有・展開しています。 京 都 駅 前エリア 特に京都駅前では様々なグレードの5ホテル・約1,100室をラ インナップ。国内外のお客さまを対象に、ビジネスから観光、婚礼 まで多様なニーズにお応えしています。 京都センチュリーホテル ホテル京阪 京都 比叡山自動車道㈱ 大阪水上バス㈱ 美しい景色と琵琶湖のスケールの大 田 の 谷 峠( 大 津 市 )から延 暦 寺 東 塔 大阪の中心を流れる大川を周遊する きさを体感できる遊覧船「ミシガン」 「ビ (根本中堂) ・比叡山頂を結ぶ約8.1km 「アクアライナー」、大阪城と道頓堀を アンカ」などでの「びわ湖クルーズ」を の有料道路「比叡山ドライブウェイ」を 結ぶ「アクアmini」、帝国ホテルの料理 展開。平成24年3月には開業125周年 運営しています。 を楽しめるグルメ・ミュージック船「ひま を記念し「ビアンカ」をリニューアルしま 沿道には、京阪グループの㈱ホテル京 わり」、大 阪 港を周 遊 する観 光クル ー した。 阪が運営するフレンチスタイルのホテル ズ船「サンタマリア」を運航しています。 また、平成21年に就航した「megumi」 「ロテル・ ド・比叡」があるほか、比叡山自 「水都・大阪」の象徴となっている「アク は、バイオ燃料添加型ディーゼル機関の 動車道㈱が経営する庭園美術館「ガー アライナー」や「ひまわり」のクルーズで 導入をはじめ、船上で琵琶湖の環境学習 デンミュージアム比叡」では、モネ、ルノ は大阪城をはじめ、歴史あふれる大阪の を体験できるなど、 「環境保全」のシンボ ワール、ゴッホなどフランス印象派の画 名所、旧跡を楽しめるほか、 「サンタマリ ルとなっています。 家たちが描いた花や庭の絵画をモチーフ ア」からは海上からの雄大な眺めを満喫 にした庭園に、彼らの作品を陶板で再現 できます。 して展示。名画そのままの世界観や山頂 からの展望が堪能できます。 ホテル京阪 ユニバーサル・タワー (大阪) ㈱ホテル京阪 ホテル京阪 天満橋、 ホテル京阪 京橋、 ホテル京阪 京都、 ロテル・ ド・比叡、 ホテル京阪 ユニバーサル・シティ、 ホテル京阪 ユニバーサル・タワー、 ホテル京阪 札幌、 ホテル京阪 浅草 琵琶湖ホテル (滋賀) 京都タワー㈱ 京都タワーホテル、京都第2タワーホテル、 京都タワーホテル アネックス ㈱琵琶湖ホテル 琵琶湖ホテル ㈱京都センチュリーホテル 京都センチュリーホテル 京都タワーと京都タワーホテル 京都第2タワーホテル 京都タワーホテル アネックス ビアンカ 17 KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd ガーデンミュージアム比叡 グルメ・ミュージック船「ひまわり」 KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd 18 F o c u s: そ の ほ か の 様 々 な 取 り 組 み お客さまの声を経営に生かす 環境経営の推進 地域社会のために… 文化・芸術の振興のために… お客さまからのお問い合わせやご意見・ご要望を承る総 当社は、平成16年に鉄道業界で初めてとなる会社全体 京阪グループでは、私たちが今後も持続的に発展していく 地域に密着した企業として、沿線の文化振興などを目的 合窓口として「京阪電車 お客さまセンター」を設置してい での「ISO14001」の認証を取得したほか、沿線での清掃 うえで、沿線を中心とする地域社会との共生は重要な使命で に、様々な文化関連事業を行っています。 ます。同センターは、 「運賃・時刻表・各種お問い合わせ」や 活動への参加、切符などの資材再利用、クールビズ・ウォー あると考え、様々な活動を行っています。 中之島線なにわ橋駅「アートエリアB1(ビーワン)」では、駅 ムビズの取り組み推進など、地球環境にやさしい企業をめざ お客さまへの感謝の気持ちをお届けすることなどを目的に が「文化・芸術・知の創造と交流の場」となることをめざし、 ていくことはもちろん、“お客さまの声”を一元管理し、社内 し、様々な活動を行っています。 毎年開催している「ALL KEIHAN サンクスフェスタ」のイ 多彩な企画を実施。大学やNPO団体とともに、社学・地域 で情報共有することによって、より一層の事業改善を図っ 平成24年には、 「おトクなチケットdeエコキャンペーン」 ベントとして、京阪線では寝屋川車両基地を開放して「ファミ 連携文化活動として「アート」 「知」などをテーマにしたプ ていくことを目的としています。 を実施。これは、対象の企画乗車券を1枚購入いただくごと リーレールフェア」、大津線では錦織車庫を開放して「大津線 ログラムも展開しています。平成21年に に10円を当社が積み立てるもので、同キャンペーンによる 感謝祭」を実施。日頃見たり触れたりすることのできない施 は、平成18年の中之島線建設段階から 積立金は深刻なナラ枯れ被害が発生している京都東山地域 設・機器をご見学いただき、多数の来場者にお楽しみいただ のプロジェクト活 動に対して、公 益 社 団 への植樹などに活用されます。 いています。 法人企業メセナ協議会より「メセナアワー なお、平成23年に京阪バス㈱と共同で実施した「鉄道・ また、平成10年度から大阪府寝屋川市、門真市の中学校 ド2009文化庁長官賞」を受賞しました。 バス乗り継ぎエコキャンペーン」の積立金は同地域への植 を対象に寝屋川車両工場での体験学習を実施しており、平成 樹などに活 用 。平 成 2 4 年 4 月には、京 都 市との 共 催 で 植 23年度には、四條畷市からの参加を含む計8校を受け入れ。 樹イベントを実施し、京阪グループの有志が東山鹿ケ谷地 工場見学会も随時実施しており、平成23年度には沿線の幼 「 当 社 へ のご 意 見・ご 要 望 」に対してきめ細やかに対 応し 区の山林で植樹を行うなど、グループ会社に活動の輪を広 稚園や学校のほか、全国各地から修学旅行のグループ学習な げ、社会に貢献するべく取り組んでいます。 ど約2,000人の方を見学者としてお迎えしました。 アートエリアB1 ロゴ 京阪電車 お客さまセンター 電 話 番 号 :0 6 - 6 9 4 5 - 4 5 6 0 ホ ーム ペ ー ジ : h t t p : // w w w. ke i h a n . c o .j p / 営 業 時 間 : 平 日 9:00〜19:00 土 休日 9:00〜17:00 アートエリアB1「ミュージックカフェ」 ファミリーレールフェア ※年中無休 (12/30〜1/3は休業) 「お客さまの声」の流れ おトクなチケットdeエコキャンペーン ポスター お 客 さま 大津線感謝祭 おけいはんキャンペーン 京阪グループのカード戦略 当社では、平成12年12月から、お客さまとのコミュニケー 京阪グループでは、①京阪グループ共通ポイント「おけい ションを深め、沿線のPRをより強化することを目的として、 はんポイント」によるお客さまの利用頻度・利用金額向上、 「おけいはんキャンペーン」を展開しています。 同キャンペーンは「京阪のる人、おけいはん。」をキャッチ ・お電話 ・ホームページ 声 ・お手紙 回答 ・お電話 ・メール サービス・ 品質の向上 ・他部署受付分 平成15年10月から京阪グループカード「e-kenetカード」 ムページ(おけいはん.ねっと)などが一体となったマルチキャン を発行しています。 ペーンです。京阪電車でお出かけされるお客さまにお楽しみ 「 e - k e n e t カ ード 」で は 、クレ ジ ット 機 能 を 有し た いただける、沿線の四季折々のイベントやスポット情報などを 「 e - k e n e t V I S Aカード」とI C 乗 車 券「 京 阪 マイレージ PiTaPaカード」の2枚1組でのご利用をPRし、京阪沿線 での生活がより便利に、お得になるサービスの充実に向け 改善策の実施 お客さまの声 データベース ● 「お客さまの声」データの集約と分析 ● 社内での情報共有化 クレジットカード事業の直営化を軸に、グループ戦略として フレーズに、CM、ポスター、看板、パンフレット・チラシ、ホー タイムリーにご案内しています。 京 阪 電 車 お客さまセンター ②京阪グループ顧客情報の一元化、③㈱ 京阪カードによる て取り組んでいます。 平成24年6月末時点で、会員数は25.5万人を超えており、 植樹イベント 京阪沿線のメーンカードへと、着々と成長を続けています。 ●CS推進策の検討 ● 社内コンプライアンス体制との連携 閲覧 定例報告 状況報告・ 改善策の 提示・報告 速やかに 情報連携 役員 ( 鉄 道 部 門 他) 当該部署 ISO14001 マネジメントシステム登録証 19 KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd ISO14001 マネジメントシステム登録証 付属書 ホームページ (おけいはん.ねっと) KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd 20 会社概要 事 業 エリア 略 図 会社の概要 (平成24年3月31日現在) 設 立 昭和24年11月25日(12月1日営業開始) 創 立 明治39年11月19日 始 明治43年4月15日 運 輸 資 開 本 金 1,595,886,000株 565,913,515株 株 数 55,547名 数 1,622名 業 員 主要な事業内容 ①鉄道事業(鉄軌道による旅客運輸) ②不動産事業(土地建物の販売および賃貸) ③レジャー事業(遊園地などの経営) 営 91.1km ロ 総 務 担 ホテル京阪 札幌 人 事 担 当 経 理 担 当 代表取締役社長 CEO 兼 CO O 執 行 役 員 社 長 加藤 員 事業統括担当 代 表 取 締 役 専 務 執 行 役 員 小川 取 締 役 専 務 執 行 役 員 脇 博一 取 締 役 常 務 執 行 役 員 末近 取 締 役 相 談 役 取 締 役 会 議 長 佐藤 取 締 役 佃 和夫 取 締 役 北 修爾 光 担 ガーデンミュージアム比叡 当 管 社 安 全 推 進 部 長 監 査 役( 常 勤 ) 前田 佳彦 監 査 役 家近 正直 監 査 役 上野 至大 監 査 役 島井 章吉 課 務 電 気 車 両 部 部 大 津 鉄 道 部 員 永井 博 執 行 役 員 塩田 正 執 行 役 員 木村 靖夫 くず は モ ー ル 第 二 期 開 発 推 進 室 達也 監査内部統制室 執 行 役 員 淺井 栄一 執 行 役 員 中西 基之 技 術 課 線 設 課 気 課 技 術 課 車 両 課 技 術 課 営 業 課 術 課 監 査 役 坂本 ケーブル 地下鉄東西線 三条 祇園四条 七条 京都 機械軌道係 大阪保線係、京都保線係 電気指令 大阪電力係、京都電力係 大阪信通係、京都信通係 検査係、車体係、台車係 整備係、大阪検車係 京都検車係 京阪堂島ビル 中之島 運輸係、運輸区 大阪 中之島線 KiKi京橋 淀屋橋 京阪御堂筋ビル 枚方市 京阪本線 ホテル京阪 京橋 石山寺 滋賀 中書島 宇治線 男山ケーブル ひらかたパーク 浜大津 京津線 丹波橋 樟葉 京都センチュリーホテル ロテル・ ド・比叡 KYOUEN ホテル京阪 京都 坂本 叡山 叡山 ケーブル ロープウェイ 出町柳 京福電鉄 京都タワーと 京都タワーホテル 課 電 技 叡山電鉄 宇治 フレスト松井山手店 交野線 フレスト香里園店 フレスト寝屋川店 私市 京橋 天満橋 ホテル京阪 ユニバーサル・タワー 京阪モール KUZUHA MALL ホテル京阪 天満橋 ファインガーデンスクエア (京阪東ローズタウン) ホテル京阪 ユニバーサル・シティ 京阪百貨店 守口店 室 役 太刀川克己 課 開 発 事 業 部 査 三浦 ア セット 事 業 部 監 員 員 理 建 部 役 役 管 保 行 役 課 業 執 行 転 事 弘 行 運 運転係、大阪列車区 京都列車区、 運転指令、計画係 鉄 道 営 業 部 下條 執 サービス推進係 大阪エリア、枚方エリア 伏見エリア、京都エリア 課 常 務 執 行 役 員 執 駅サービス課 修 工 びわ湖 ローズタウン 課 研 茂雄 隆政 理 鉄 道 企 画 部 義治 井関 A-standard 渋谷桜丘 (東京都渋谷区) ホテル京阪 浅草 琵琶湖 役 観 雅人 琵琶湖ホテル 石山坂本線 行 役員一覧 (平成24年7月1日現在) 好文 ビアンカ 事 業 統 括 室 企画営業担当 監 査 役( 常 勤 ) 京阪大手町ビル 当 広報宣伝担当 執 大阪市中央区大手前1丁目7番31号 キ 事業推進担当 東 京 事 務 所 本 社 事 務 所 業 札幌 経営政策担当 51,466,416,776円 発行済株式の総数 従 経 営 統 括 室 (大阪・天満橋ー京都・五条間46.57km) 発行可能株式総数 主 業務組織 (平成24年7月1日現在) 京阪百貨店 すみのどう店 京阪シティモール くずはタワーシティ (くずはローズタウン) グループ会社一覧 運輸業 不 動 産 業 流通業 レ ジ ャ ー・サ ー ビ ス 業 そ の他 叡山電鉄㈱ 京阪ライフサポート㈱ ㈱ザ・コジャック 京阪カインド㈱ ㈱ 京 阪 流 通システムズ ㈱ 琵 琶 湖ホテル 琵 琶 湖 汽 船サービス㈱ ㈱大阪マーチャンダイズ・マート 京福電気鉄道㈱ 京阪バス㈱ 京 都 バス㈱ 京阪電鉄不動産㈱ ㈱京阪百貨店 琵 琶 湖ホテルサービス㈱ びわこフードサービス㈱ ㈱ 京 阪ビジネスマネジメント ㈱ 京 阪エンジニアリングサービス 京阪シティバス㈱ ケーテー自動車工業㈱ イースタン興業㈱ ㈱ 京 阪 友の会 ㈱ホテル 京 阪 大 阪 水 上 バス㈱ ㈱ 京 阪カード ㈱ 京 阪レジャーサービス 京阪京都交通㈱ 京阪産業㈱ ㈱ 京 阪 ザ・ストア ㈱ 京 阪アーバンシステムズ 比叡山鉄道㈱ ㈱はちけんや 中之島高速鉄道㈱ ケービー・エンタープライズ㈱ ㈱かんこう ㈱ 京 阪レストラン ㈱京 阪リゾ ートシ ステ ム ズ ㈱ 樟 葉 パブリック・ゴルフ・コース ㈱ 京 阪ステーションマネジメント 京阪宇治バス㈱ ㈱文化財サービス 比 叡 山自動 車 道 ㈱ 江若交通㈱ 京阪園芸㈱ ㈱ジューサーバー・ コーポレーション 京 都タワー㈱ ㈱ 京 阪エージェンシー ㈱ 京 都センチュリーホテル ㈱ガーデンミュージアム比 叡 琵琶湖汽船㈱ 21 KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd (平成2 4 年8月3 1日現在) KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd 22 財 務 諸 表( 要 旨 ) 連結貸借対照表 京阪電気鉄道(個別)財務諸表 連結損益計算書 (平成24年3月31日現在) (単位:百万円) 科 目 金 額 科 目 ( 資産の部) 流 動 資 産 137,064 現 金 及 び 預 金 18,626 受取手形及び売掛金 25,845 81,055 販売土地及び建物 繰 延 税 金 資 産 そ 固 の 定 9,207 産 505,438 有 形 固 定 資 産 449,878 建 物 及 び 構 築 物 185,268 機械装置及び運搬具 11,628 土 建 地 221,993 定 22,684 他 8,303 無 形 固 定 資 産 8,370 設 そ 仮 勘 の 投 資 その 他 の 資 産 47,188 投 資 有 価 証 券 32,149 繰 延 税 金 資 産 そ の 4,840 他 10,198 合 計 642,502 債 184,947 営 支払手形及び買掛金 10,295 営 負 金 107,000 営 金 22,066 営 短 固 期 借 入 受 の 定 他 負 45,585 債 311,767 債 81,363 業 収 業 業 利 業 外 業 収 外 費 益 265,629 費 247,468 益 18,160 益 1,789 用 6,369 経 常 利 益 13,580 特 別 利 益 2,316 特 別 損 失 3,442 税金等調整前当期純利益 12,454 法 人 税 、住 民 税 及 び 事 業 税 4,709 法 人 税 等 調 整 額 517 社 長 期 借 入 金 140,450 長 期 未 払 金 5,611 退 職 給 付 引当 金 14,855 少数株主損益調整前当期純利益 他 69,485 少 計 496,714 当 そ 負 の 債 合 (純資産の部) 株 資 資 本 本 107,680 金 51,466 資 本 剰 余 金 28,818 利 益 剰 余 金 28,752 式 △ 1,357 その他の包括利益累計額 35,493 その他有価証券評価差額金 4,624 土地再評価差額金 自 己 株 資 株 期 主 純 利 利 7,227 益 221 益 7,005 (注)記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。 主 数 数 株 主 産 持 合 (単位:百万円) 金 額 純 産 動 そ 少 資 科 目 営 前 2,329 他 資 流 (平成23年4月1日から平成24年3月31日まで) (平成24年3月31日現在) (単位:百万円) 金 額 (負債の部) 損益計算書 貸借対照表 (平成23年4月1日から平成24年3月31日まで) 連結キャッシュ・フロー計算書 (平成23年4月1日から平成24年3月31日まで) (単位:百万円) 科 目 科 目 金 額 (資産の部) 流 科 目 (負債の部) 動 資 産 81,839 現 金 及 び 預 金 未 収 7,415 流 短 未 負 期 借 入 払 営 金 85,667 営 金 14,709 営 業 外 業 外 業 業 利 収 益 78,809 費 65,961 益 12,847 益 1,744 金 3,634 預 り 金 6,715 営 用 5,355 販 売 土 地 及 び 建 物 50,828 そ の 他 25,124 経 常 利 益 9,237 債 265,441 特 別 利 益 1,158 債 80,000 特 別 損 失 2,426 そ 固 の 定 資 他 19,961 産 442,567 鉄軌道事業固定資産 187,925 兼 業 固 定 資 産 154,364 各事業関連固定資産 2,964 建 定 22,363 投 資 そ の 他 の 資 産 74,949 設 仮 勘 固 長 期 借 未 118,612 4,777 再評価に係る繰延税金負債 36,203 退 職 給 付 引 当 金 8,350 長 期 預り敷 金 保 証 金 16,615 そ 負 払 金 金 期 入 長 の 債 合 他 883 計 397,657 株 20,973 他 9,461 主 資 資 本 本 91,289 金 51,466 資 本 剰 余 金 28,818 利 益 剰 余 金 12,361 投資活動によるキャッシュ・フロー △ 40,872 式 △ 1,357 財務活動によるキャッシュ・フロー 18,420 評 価 ・ 換 算 差 額 等 35,460 30,869 現金及び現金同等物の増減額 △ 7,633 その 他 有 価 証 券 評 価 差 額 金 4,591 分 2,613 現金及び現金同等物の期首残高 26,746 土地再評価差額金 30,869 計 145,788 非連結子会社との合併に伴う現金及び現金同等物の増加額 13 642,502 現金及び現金同等物の期末残高 19,127 自 純 資 産 合 費 税 引 前 当 期 純 利 益 7,968 法 人 税 、住 民 税 及 び 事 業 税 2,751 法 人 税 等 調 整 額 当 期 純 利 747 益 4,469 (注)1.記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。 2.1株当たり当期純利益 7円95銭 (純資産の部) 投 資 有 価 証 券 の 負 44,514 そ 定 社 関 係 会 社 株 式 金 額 (注)記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。 金 額 収 132,216 14,818 (注)1.記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。 2.有形固定資産の減価償却累計額 373,315百万円 業 債 営業活動によるキャッシュ・フロー 負 債 純 資 産 合 計 科 目 営 動 (単位:百万円) 金 額 計 524,407 己 資 産 株 計 126,749 負 債 純 資 産 合 計 合 524,407 (注)1.記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。 2.有形固定資産の減価償却累計額 293,081百万円 財務ハイライト(連結) 連結株主資本等変動計算書(平成23年4月1日から平成24年3月31日まで) 株主資本 資 本 金 当 期 首 残 高 資 本 剰 余 金 利 益 剰 余 金 (単位:百万円) その他の包括利益累計額 自己株式 株主資本 合 計 51,466 28,819 24,430 △1,347 103,369 その 他 有 価 証 券 評価差額金 土地再評価 差 額 金 4,757 25,780 その他の 包括利益 累計額合計 少数株主 純 資 産 持 分 合 計 30,538 2,445 136,352 当 期 変 動 額 剰 余 金 の 配 当 当 期 純 利 益 △2,812 △2,812 △2,812 7,005 7,005 7,005 土地再評価差額金取崩額 3 3 3 連結範囲の変動 125 125 125 △14 △14 △14 4 3 3 自己株式の取得 自己株式の処分 △0 株 主 資 本 以 外 の 項目 の当期変動額(純額) 当期変動額合計 当 期 末 残 高 — △0 4,321 △10 4,311 51,466 28,818 28,752 △1,357 107,680 △132 5,088 4,955 168 5,124 △132 5,088 4,955 168 9,435 4,624 30,869 35,493 2,613 145,788 セグメント別 営業収益(構成比) レジャー・ サービス 9.0% その他 0.5% 連結営業収益 (単位:百万円) 300,000 260,766 254,761 259,511 265,629 (単位:百万円) 20,000 18,160 連結経常利益 (単位:百万円) 15,000 13,580 16,269 15,000 200,000 運輸 33.1% 連結営業利益 14,687 11,846 10,967 13,766 9,200 10,000 10,000 100,000 5,000 5,000 連結 営業収益 265,629 百万円 0 第87期 第88期 第89期 第90期 0 (平成20年度)(平成21年度)(平成22年度)(平成23年度) (当期) 連結当期純利益 8,000 (単位:百万円) 第88期 第89期 28,375 28,059 27,939 第88期 第89期 第90期 総旅客数 30,000 7,401 第87期 第90期 (平成20年度)(平成21年度)(平成22年度)(平成23年度) (当期) 28,989 7,005 0 第87期 第88期 第89期 第90期 (平成20年度)(平成21年度)(平成22年度)(平成23年度) (当期) (単位:万人) 6,478 流通 35.2% 不動産 22.2% ※構成比は、 セグメント間取引を含む 営業収益に対する比率です。 6,000 20,000 4,498 4,000 10,000 2,000 (注)記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。 0 第87期 第88期 第89期 第90期 (平成20年度)(平成21年度)(平成22年度)(平成23年度) (当期) 23 KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd 0 第87期 (平成20年度)(平成21年度)(平成22年度)(平成23年度) (当期) KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd 24 沿革 創業者から引き継がれるCSRの精神 ▶略 年 史 当社は、 日本最初の銀行である第一国立銀行を設立し、 「日本資本主義の父」 と 明治 39.11.19 (1906) 京阪電気鉄道株式会社創立 (資本金700万円) 呼ばれた渋沢栄一を創立委員長として明治39年(1906年)11月19日に産声をあげま 明治 43. 4.15 (1910) 大阪・天満橋駅—京都・五条駅間開通 平成 元 .10. 5 (1989) 鴨東線 ( 三条駅—出町柳駅 ) 開通 した。千年の王城「京都」 と商都「大阪」を、京街道沿いに町や村をつないで鉄道を 敷設するというプロジェクトは、事業性自体が有望であったのに加え、地域社会の発展 に寄与するという高邁な思想に基づくものでした。 渋沢栄一の経営哲学は、 ただひたすら私利私益のみに走るのではなく、公利公益 も考え、他人の幸せのためにも力を尽くすのが商人の本分だと唱えた「道徳経済合 一説」に集約されますが、 当社創立はまさにその思想に基づくものだったのです。 そして 平成 4. 5.12 (1992) 京阪東ローズタウン街びらき 「道徳経済合一説」 こそ、現代において脚光を浴びているCSR (Corporate Social 平成 4.11.28 (1992) 交野線全線の複線化完了 Responsibility:企業の社会的責任) そのものだと言えます。当社では、創業者の 平成 8. 7.20 (1996) ひらかたパークのリニューアル工事完了、 グランドオープン 平成 9. 9.30 (1997) 石山坂本線全線の複線化完了、 鉄軌道線全線複線化達成 ( 一部複々線) 平成 9.10.12 (1997) 京津線京津三条駅—御陵駅間廃止、京都市営地下鉄 東西線 (御陵駅—京都市役所前駅) へ直通運転開始 平成 10. 4.29 (1998) 全特急列車にダブルデッカー車の増結完了 平成 12.12 旅客誘致キャンペーン 「京阪のる人、おけいはん。」 がスタート 精神を受け継ぎ、 「京阪グループCSR委員会」 を設置しています。同委員会を中心に 「スピード経営」 「コンプライアンス経営」 「ブランド経営」 「環境経営」の実践に努める ことで、社会全体や全てのステークホルダーに対してバランス良く価値を認められる 品格のある経営をめざしています。 ▶沿 革 25 KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd 渋沢 栄一 明治 43.10.15 (1910) 第1回菊人形を香里園で開催 大正 2. 6. 1 (1913) 宇治線開通 大正 4. 4. 1 (1915) 日本で初めて色灯三位式自動閉そく信号機の 使用開始 大正 4.10.27 (1915) 五条駅—三条駅間開通 大正 14. 2. 1 (1925) 京津電気軌道㈱を合併 昭和 5. 9.15 (1930) 新京阪鉄道㈱を合併 平成 16. 3.15 (2004) 昭和 8. 2. (1933) 複巻電動機による回生制動車両 50型 4両新造 (日本初の回生制動車両 ) 会社全体で 「ISO14001」 認証取得 (鉄道会社では日本初) 平成 16. 8. 1(2004) 京阪線にIC カード決済サービス 「PiTaPa」を導入 昭和 9. 3.19 (1934) 日本最初の連節車 「びわこ号」 竣工 平成 17. 4.14 (2005) 「KUZUHA MALL」グランドオープン 昭和 18.10. 1 (1943) 阪神急行電鉄㈱と合併、 社名を京阪神急行電鉄㈱と変更 平成 17. 5.27 (2005) 「京阪シティモール」グランドオープン 平成 17.12. 4 (2005) 「ひらかた大菊人形」 の歴史に幕 昭和 20. 5. 1(1945) 交野電気鉄道㈱の事業を譲受、交野線と呼称 昭和 24.12. 1(1949) 京阪神急行電鉄㈱から分離、 京阪電気鉄道㈱新発足 昭和 29. 9. 3 (1954) テレビ付特急列車運転開始 昭和 30.12. 3 (1955) 鋼索線 (男山駅—八幡宮駅) 営業開始 昭和 32. 3. 9 (1957) 日本最初の空気バネ台車取付車両の使用開始 昭和 38. 4.15 (1963) 京阪本線を淀屋橋まで延長 (地下線) 昭和 39. 7. 7 (1964) 淀屋橋駅で日本で初めての駅冷房開始 昭和 43.11.10 (1968) くずはローズタウンの第一期分譲を開始 (2000) 平成 18. 3.22 (2006) 東京証券取引所市場第一部に上場 平成 18.11.13 (2006) 京阪グループ経営ビジョン 「“選ばれる京阪”への挑戦」を発表 平成 18.11.19 (2006) 平成 19.11.26 (2007) 会社創立100年を迎える 「京阪電車 お客さまセンター」を開設 平成 20. 1.16 (2008) 京津線車両の乗り入れ区間を 京都市営地下鉄東西線太秦天神川駅まで延長 平成 20. 4.15 (2008) 京阪グループ新シンボルマーク、スローガンを制定 平成 20.10.19 (2008) 中之島線 ( 天満橋駅—中之島駅 ) 開業 平成 21.10. 1(2009) 中之島線 4 駅と 3000 系車両が 「2009 年度グッドデザイン賞」を受賞 昭和 45. 4.15 (1970) 京阪ショッピングモール (現京阪モール ) 開業 昭和 47. 4. 1 (1972) くずはモール街開業 昭和 49. 7.26 (1974) びわ湖ローズタウンの第一期分譲を開始 平成 22. 4.15 (2010) 開業 100 周年を迎える 昭和 60.10.12 (1985) 京阪百貨店開業 平成 23. 5.28 (2011) 京阪本線淀駅付近立体交差化事業 複線高架化完了 昭和 62. 5.24 (1987) 京阪本線東福寺—三条間連続立体交差・地下化工事 完成 平成 23. 6. 1(2011) 京阪線で ICOCA および ICOCA 定期券の発売を 開始 KEIHAN Electric Railway Co.,Ltd 26
© Copyright 2024 Paperzz