日本のカフェ Cafes of Japan

日本の
日本のカフェ
Cafes of Japan
82-272 中級日本語 II(B)
ヤン・ナンフェイ
日本の「カフェ」と呼ばれる場所は、簡単なコーヒーとお茶を飲むだけの場所じ
ゃない。確かにアメリカやヨーロッパにあるような静かな喫茶店もあるけど、他の西洋
にないカフェもたくさんある。一番有名な例は、ネットカフェや漫画喫茶だ。アニメ文
化から生まれたコスプレカフェは、ウェイターとウェイトレスがアニメなどの人物に扮
して、そのキャラクターのようにサービスして、オタクの人にはとても人気がある。こ
のプロジェクトの焦点は、どうして日本にはこのようなカフェがあるかということだ。
いつこの特別なカフェが人気になったか、どうして日本人はそのようなカフェのサービ
スに興味があるのか、今人気があるカフェとカフェのお客さんがどう変わっているか、
という質問に答えようと思う。日本のカフェの歴史と目的を研究しながら、日本人の生
活も勉強したい。
最初の質問、ネットカフェやコスプレカフェはいつから人気がではじめたか、カ
フェの歴史から考える。コーヒーを飲める「コーヒーハウス」というところは、17世
紀ころからヨーロッパで流行していたけど、その時は日本でまだコーヒーは知られてい
なかった。1960 年代になって初めて、お茶以外にコーヒーを飲む人が少し増えた
(Lewis, 2010)。実は、コーヒーを飲みながらインターネットを使うカフェは、日本か
ら生まれた考えじゃない。世界のネットブームで、1994 年 9 月 1 日、エバ・パスコウ
と言う女性がロンドンに初めてネットカフェを開いた(Internet Café Guide, 2010)。同
じくらいの時に、日本では「シミュレーションゲーム」がオタク社会で流行だったので、
新しいゲームのプロモーションをするために、一時的なコスプレカフェが開かれた。こ
のタイプのカフェの人気は高くて、その後 2001 年に秋葉原でコスプレカフェが開かれ
た(Galbraith, 2009)。最近はテーマがあるカフェが段々広がってきて、21 世紀始めが、
メイドカフェ、執事喫茶、女子高生カフェなど特別なカフェが人気になった時だと考え
る。
次にどうして日本人はこのようなタイプのカフェのサービスに興味があるかにつ
いて、特に東京に住んでいて、忙しくて、テクノロジーなしでは生きられない人の生活
とあわせて議論したい。今東京の住宅では、たいていインターネットがあるのに、ネッ
トカフェに行く人が多い。家でコンピューターを使わない理由は、ネットカフェの方が
楽しくて、安くて、楽だからかもしれない(Rowley & Tashiro, 2007)。東京で働く人
はストレスが大きいから、ネットカフェでおいしい食べ物を食べたり、無料の飲み物を
飲んだり、面白い DVD を見たりして、リラックスしたいのかも知れない。更にそういう
エンターテイメントで、疲れたら、カフェでシャワーを浴びて、寝てもいい (Gaijin
Life)。東京の秋葉原では、メイドカフェや執事喫茶などのコスプレカフェたくさんある。
スピーキングアシスタントの市川さんは、「日本では、コレクティビズムが大事で、自
分一人のことだけを考えられないでいつもグループの目的を考えなくてはいけない」と
言った。例えば、会社の目上の人と一緒に夕食する時に、課長が何か注文したら、みん
なも同じ物を注文する。自分が違うものを食べたくても、注文できない。自分の意見を
言えない状況がたくさんあると思う。だから、コスプレカフェでご主人様になって、言
いたいことを言って、食べたいものを食べるのは気分がいいと考えられていて、そのよ
うなカフェに行く人が多いのではないかと思う。
ネットカフェとコスプレカフェは、比較的新しいが、今のカフェが五年前のカフ
ェと違うところもある。どこが違うか、考えていきたい。最も大きい違いはカフェのお
客さんだ。ネットカフェ、漫画喫茶、メイドカフェのお客さんは初めのうちは、男性の
オタクだけだったかもしれない(Galbraith, 2009)。でも、最近では、女性のお客さんの
ためのコスプレカフェが増えている。場所も秋葉原だけ出なく、渋谷や新宿などに広が
り、執事や吸血鬼のいるカフェが人気のようだ。そして、男性のコスプレカフェでは、
メイドやアニメキャラ以外に、巫女や修道女やゴスロリのテーマがあるカフェもある。
さきに話した「コレクティビズム」の考えはここにもあてはまる。「執事がほしい」、
「メイドがほしい」、そのタイプの人は、一人だったら、他の人に「この人は変だ」と
思われてしまうかもしれないけれど、同じことを考える人がカフェに集まるから、日本
の「コレクティビズム」な社会に少し通じるのではないだろうか。
最後に、日本のカフェ文化とアメリカのカフェ文化と比べる。アメリカで一般に
知られているカフェは、スターバックスに違いない。スターバックスのお客さんは三つ
のタイプに分けられるだろう。朝コーヒーを買って急いで会社に行く人、長い間仕事を
する人、知り合いや友達と話しに行く人の三つだと思う。基本的に、カフェに行くの人
はもう自分の目的があるから、カフェが自分で新しい目的を作る必要がない。スターバ
ックス以外でも時々、地元のバンドが演奏するようなカフェがあるけど、アメリカでは
飲み物と食べ物のサービスしかないカフェのほうが多い。これはどうしてかと考えると、
はっきりした答えがないと思う。アメリカの環境から見ると、カフェのイメージは静か
なリラックスする所と思われて、コスプレや他のテーマのカフェのようなエンターテイ
メントとは共存できない考え方があるかもしれない。
日本では、色々な面白いカフェがある。十五年ぐらい前に、初めてネットカフェ
が開かれた。その後で、シミュレーションゲームをプロモーションをするために、初め
のコスプレカフェが生まれた。日本のカフェは、忙しい人に簡単で、安くて、楽なサー
ビスを与えるから、とても人気があるのだろう。そして今、お客さんの要望に基づいて、
新しいテーマのカフェが年々増えている。
(著者、後列左から二番目)
References
"コスプレ系飲食店." Wikipedia, . 1 4 月 2010, 14:35 UTC. 5 4 月 2010, 00:16
<http://ja.wikipedia.org/wiki/コスプレ系飲食店#.E6.AD.B4.E5.8F.B2>.
"Coffeehouse." Wikipedia, The Free Encyclopedia. Wikipedia, The Free Encyclopedia, 31 Mar.
2010. Web. 4 Apr. 2010. <http://en.wikipedia.org/wiki/Coffeehouse>.
Galbraith, Patrick W. “Moe; Exploring Virtual Potential in Post-Millennial Japan.” Electronic
Journal of Contemporary Japanese Studies (2009).
<http://www.japanesestudies.org.uk/articles/2009/Bryce.html> 31 October 2009.
“Internet Café History.” Internet Café Guide. Web. 4 Apr. 2010. <http://www.internet-cafeguide.com/internet-cafe-history.html>.
Lewis, Leo "Japan's coffee kings and the Starbucks effect: how domestic roaster Doutor basks in
Starbucks' success - Upfront". Japan, Inc.. FindArticles.com. 04 Apr, 2010.
http://findarticles.com/p/articles/mi_m0NTN/is_49/ai_110807927/
“Manga Café’s 漫画喫茶 and Internet Café's ネットカフェ” Gaijin Life. Web. 4 Apr. 2010.
<http://gaijinlife.com/2010/03/11/manga-cafes-漫画喫茶-and-internet-cafes-ネットカフ
ェ/>
Rowley, Ian, and Tashiro, Hiroko Edited by Hindo, Brian. "NET CAFES: HOME WAS
NEVER LIKE THIS. " Business Week 17 Sep. 2007: ABI/INFORM Global, ProQuest.
Web. 4 Apr. 2010.