緑のカーテンをつくりましょう窓の外や壁際に植物をカーテンのように配置することで直射日光をさえぎり部屋の温度の上昇を防ぐ、植物でつくるカーテンです。緑のカーテンは普通のカーテンと違い、植物の蒸散作用により空気が冷却されることが大きな特徴です。 ●まずは土づくり！土はふるいにかけ、残った粗い土を使いましょう。（落ちた細かい土は、水遣りをしたときに土が固くなる原因となります。）堆肥を入れると元気に育ちます。生活クラブでは、生ゴミを堆肥化する方法として、「アスカマン」の取り組みを行なっています。緑のカーテンと一緒に、生ゴミの有効活用も挑戦してみてくださいね！ ❤「「アスカマン」アスカマン」について嫌気性発酵資材アスカマンは土壌改良剤として家庭菜園用土作りに用いられ、生ごみの堆肥化や、減量に効果があります．嫌気性なので手間いらず、そのまま植物を植え込むこともできるので、ガーデニングにも威力を発揮しています。【使い方】プランターに土を 10cm ほど入れ生ごみを(葉物や野菜くずなどで始めると成功しやすいです。) 5～10cm 入れます。地植えの場合は 30ｃｍほど穴を掘り、生ごみを直接入れてください。生ごみに｢アスカマン｣を全体にふりかけ更に土をかけ上からギュッと押さえ込みます。アスカマン菌は嫌気性ですので、空気が抜けるように押さえ込むのがコツです。そして水をたっぷり掛けてください。すぐに苗を植えることができます。 OCR 用紙で申し込めます。取組案内は北東京 LIVELY に掲載されますので、確認してください。デポーでも販売しています。また，ガーデニングチームしゃべるも学習会やデモンストレーションなどをして、機会あるごとに利用を呼びかけています。 ●緑のカーテンに適したいろいろな植物 ◆実を収穫して楽しみたい！というあなたは… ゴーヤ・ヘチマ・ヒョウタン・カボチャ・キウイなど ◆花や緑を楽しみたい！というあなたは… アサガオ・フウセンカズラ・ハゴロモジャスミン・ツタ・ツルバラなど ●用意するもの種や苗緑のカーテンに適したお好きなものを肥料土たっぷり必要です。野菜を育てるのですから、充分にあげてください。定植の時に生ごみをアスカマンと共に入れることもいいですよ。つるをはわせるネット突っ張り棒などを活用して園芸用のネットを貼りましょう。網目の大きさは 10cm×10cm くらいがよいようです。ジョウロスコッププランターゴーヤの場合はたっぷりの土が必要なので、野菜用の大きなものをご用意ください。１つ約 45cm×65cm×40cm （ゴーヤ 1 株に付き 30cm×30cm×30cm くらいは最低いるそうです） ●育て方のポイント～ゴーヤの場合～【種から育てる場合】【苗から育てる場合】 4 月中にまきます。種をまいたら 1cm ほど土をかぶせましょう。発芽温度が 25℃以上と高温性なので黒ポットなどに１つづつまいて温かいところで苗を育てます。種はぬるま湯で一昼夜浸してからまきます。通常、種まきから１週間ほどで発芽します。本葉が 3～4 枚になったらプランターへ移植してくださいね。苗は畑なら 50cm 幅に、野菜用の大型プランターなら 30cm ほどの間隔をあけて 2 株植えましょう。できるだけゆったりと定植するのがりっぱな緑のカーテンになるコツです。ゴーヤは蒸散が活発ですので、こまめに水やりをしてください。朝夕バケツ 1 杯分くらい水をあげましょう。本葉が3～4枚になったら移植子葉 30 cm 【摘心しましょう】カーテン状にネットを這わせるようにするためには、親ヅルある程度育ったところで『摘心』が必要です。基本的な『摘心』※のやり方は、子ヅル苗の背が 1m くらいになったら、あるいは葉が 7～8 枚のころに親ヅルの先端を切ってください。何日かすると下のほうの脇から子ヅルが生えてきます。更に成長して子ヅルが多くなった場合は子ヅル丈が１ｍまたは、も『摘心』して孫ヅルを伸ばします。葉が 7～8 枚に『摘心』とは親ヅルをカットして実がなったら付きやすい子ヅルや孫ヅルを伸ばす事を言います。【つるを上手にはわせましょう】雄花(おばな) 雌花(めばな) ネットからはみ出したつるは、ハサミでカット。つるが上手に巻きつかない場合は、紐などで結んでネットに巻きつけてあげましょう。＊雌花は小さなゴーヤがついています。雄花の花粉が雌花のめしべに受粉し実が大きくなります生育具合を見ながら追肥をしてください【いよいよ収穫です】 7 月中旬から 9 月いっぱいまでが収穫の時期ですが「もっと大きくなるだろう」と期待して待っていると、気がつくと黄色く熟してはじけてしまったものを発見したりします。収穫の目安はその１雌花開花後 15 日くらいその 2 イボの間の色が薄くなるその 3 大きくなるのが止まるこのようなことを参考に収穫しましょう。ゴーヤの種は真っ赤になって甘い味の綿に包まれています。目立つ色でしかも甘くて美味しい。これは種を遠くに運んでもらう動物や鳥達へのアピールです。しかも地面に落ちやすいので翌年思わぬところから芽がでてくるかも。はじけてしまったら種を採取してみましょう。 ●夏が終わったら後片付け ◆ネットに巻きついているつるをはずして、ネットをたたみます。 ◆種を採取したら、風通しのよい冷暗所で乾燥させます。乾燥したら、手のひらでこすって種についた汚れを落とします。密閉容器に入れて冷蔵庫などに保存しておけば、来年の緑のカーテンに使えますよ！夏のピーク電力を減らそう涼しく楽しく、時においしい「緑のカーテン」ですが、実はそれだけではありません！夏を冷房いらずに暮す生活の知恵は、エネルギー問題にも大きく貢献します。貯めておくことができないという電気の性質から、最も消費量の多い真夏の昼間の電気消費量をまかなうことができるだけの発電施設を用意することが必要で、そのために多くの発電所が建設されている背景があります。この真夏のピーク電力をカットすることが、緑のカーテンで不必要な発電施設をつくらないための重要涼しい風を呼んだら、なポイントなのです。エアコンを止めて窓を開けよう！緑のカーテンの効果を測ってみよう ●こんなに違う！カーテンの表と裏の温度緑のカーテンの表面（右図Ａ）、裏面（Ｂ）、部屋の窓際（Ｃ）、部屋の中（Ｄ）の温度を測ってみましょう。緑のカーテンのない部屋の場合と比べてみてＡＢＣＤください。板橋区立第七小学校の例では、緑のカーテンがある教室とない教室で、窓際の温度に 10.2℃もの差があったとの報告がありました。ご家庭で 2m×2m の緑のカーテン 2 面つくったとして、熱をさえぎることができた室内では、 8 畳用エアコンを夏の間 1 台止められる計算になり、これによる CO2 削減量は 130kg 杉の木 9 本植えたのと同じ効果となるそうです。（試算：環境創造局環境科学研究所） ●実際に温度の記録をしてみましょう！観測用の表を利用して、どれくらい温度が違うか調べて、緑のカーテンの効果を実感してみませんか？＊気温はなるべく同じ時間に測定しましょう。月日天気外気温 A 外気温 B 内気温 C 内気温 D エアコン使用の有無・時間、気がついたことなど緑のカーテンの効果を計算してみよう外気温度 31℃・設定温度 28℃で 1 時間エアコンを使用した場合、167.7Wh の電気を消費します（※1）。 6 月 2 日から 9 月 21 日の 112 日間の冷房期間（※2）の間で ①13 時～16 時、②16 時～19 時、③19 時～22 時それぞれの時間帯枠でのエアコン使用の有無を記録しましょう。エアコンを使用しなかった時間枠の数×0.5kWh（=167.7Wh×3 時間）を、「緑のカーテンによって使わずに済んだ電力の量」とみなすことができます（エアコンを毎日使用した人と比較）。 ●緑のカーテンでエアコンを使わなかったことによって削減した電気の量は？コマ（時間枠の数）×0.5 kWh＝ kWh ●削減できた CO2 の量は？ kWh×0.555 kg（※3）＝ kg kWh×22 円（※1）＝円 ●削減できた電気代は？また、エアコンを使ったとしても室温の上昇が抑えられているので消費電力は小さくなります。 ※1：財団法人省エネルギーセンターホームページより ※2：(社)日本冷凍空調工業会規格のルームエアコンディショナの規格消費電力量算出基準による ※3：財団法人省エネルギーセンターホームページより