1.事業概要
(1)趣旨
国際化が進展する中にあって、青少年に広い視野とともに、異文化に対する理解や
異なる文化を持つ人々と共に協調して生きていく態度などを育成するため、国内外の
青少年及び青少年指導者の国際交流を行う。また、共同体験を伴う異文化交流や意見
交換等を通じて、自己の確立を図り、国際理解を深め、国際性を養うなど青少年の健
全育成を図る。
そのため、研修テーマに基づき、日独の勤労青年が、両国の企業、行政機関、関係
団体・施設等での就業体験等の研修や、勤労青年らとの交流を行い、日独両国間の理
解と友好を深め、国際的視野に立った有為な青年交流の発展を図る。
(2)主催
○日 本 側:文部科学省 ●ドイツ側:家庭・高齢者・女性・青少年省
(3)実施機関
○日 本 側: 独立行政法人 国立青少年教育振興機構
●ドイツ側: ベルリン日独センター Japanisch-Deutsches Zentrum Berlin (JDZB)
(4)参加人数
○日 本 側:18名、引率者2名 ●ドイツ側:22名、引率者1名
(6)日程
〈派遣〉 事前研修会: 7 月 9 日
(土)~ 7 月 10 日
(日)
2 日間
派 遣 事 業: 8 月 2 日
(火)~ 8 月 16 日
(火)
15 日間
〈受入〉 受 入 事 業: 11 月30 日
(水)~ 12 月 14 日
(水)
15 日間
〈派遣〉
〈受入〉
1.事業概要・・・・・・・・・・・・ 1
1.受入概要・・・・・・・・・・・・41
2.派遣概要・・・・・・・・・・・・ 3
2.評価会報告・・・・・・・・・・・45
3.評価会報告・・・・・・・・・・・ 9
3.学習成果・・・・・・・・・・・・48
4.学習成果・・・・・・・・・・・・12
4.成果と課題・・・・・・・・・・・51
5.全体日程・・・・・・・・・・・・15
6.参加者名簿・・・・・・・・・・・16
7.参加者事後課題・・・・・・・・・17
8.事後報告会・・・・・・・・・・・35
9.成果と課題・・・・・・・・・・・36
1
2
2.派遣概要
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3.評価会報告
本事業の最終日に、主たる受け入れ機関であるベルリン日独センターの牧野氏、地方プログ
ラムの受け入れ機関であるチューリンゲン州青少年連合のホッペ氏が同席し、全体評価会を行っ
た。
全体評価会では、日本団が本事業に関する学習評価と運営評価を行った。いずれも、次年度
以降の事業改善のため、日本団が本事業の受け入れ機関に対し評価を行うものである。学習評
価とは、本事業を通して学習したことについて発表するものであり、運営評価とは、本事業の
運営全般について改善すべき点について発表するものである。
一般事務、福祉、サービスの班別による学習評価、日本団キャプテンによる運営評価の発表
の団長総括を行い、各受け入れ機関の担当者が講評を行った。
(1)学習評価
①過去の歴史に対する意識
ベルリンの壁やラーヴェンスブリュックの強制収容所跡等、ネガティブな過去の歴史ではあ
るが、ドイツではその事実を隠さずにきちんとその事実と向き合う姿勢や、そのネガティブな
過去の歴史を体験した人が少なくなる中、次代にその事実を伝えていこうとする意識は大変参
考になった。我々も日本で起きたネガティブな過去の歴史をきちんと学び、次代に伝えていか
なければと感じた。
(サービス)
②ワークライフバランス
合宿セミナーでの班別ディスカッションを通じ、仕事や休暇、子育てに対する日独の意識の
違いだけではなく、
似ている状況も認識することができた。ワークライフバランスで重要なのは、
仕事・お金・やりがいのバランスが取れているかであり、行政は個人の価値観に合うような選
択肢を準備することが必要ではないかと感じた。
(サービス)
③交流・コミュニケーション
ドイツ人は日本人に比べて、コミュニケーション能力が高いと感じた。また、企業研修で訪
問した保育園において、言葉は十分に話せないが様々な方法でコミュニケーションを取ろうと
する子ども達を見て、言葉だけがコミュニケーションの全てではないことに気付かされた。
(福
祉)
④就業に対する意識
ドイツの企業は、職業訓練制度を利用し、日本とは違い、専門性(何を今まで学んできたか)
を大切にし、多くの専門的な能力を持った人を採用している。また、業務は細分化されており、
その専門性を持った職員が自信とプライドを持って業務に取り組んでいる様子が伺えた。
(一般
事務、福祉、サービス)
⑤障がい者等への職業訓練サポート
障がい者や困難を抱える青少年を対象とした職業訓練を行う施設を訪問したが、デュアルシ
ステムといった通常の教育制度にはなじまない青少年といった、全ての人たちにも職業訓練等
のサポートを行う機会があることは大変素晴らしい。
(福祉)
9
(2)運営評価
まずはじめに、主たる受け入れ機関であるベルリン日独センター、地方プログラムの受け入
れ機関であるチューリンゲン州青少年連合のホッペ氏、そして通訳の方々に、大変充実した研
修であったことに対する感謝の言葉が述べられ、今後さらに充実した研修となるように以下の
改善提案が述べられた。
①事前配付資料・しおり
事前に配付された資料の内容が古く、情報が錯綜してしまうことがあったので、事業開始直
前まで調整を行っていて難しい面もあるが、できるだけ最新の情報を正確に伝えていただくよ
う心がけて頂きたい。
現地で配布されたしおりを A 5版サイズにしていただいたのは、コンパクトで携帯しやすく、
大変ありがたかった。また毎朝、おみやげ担当や記録担当を確認していたので、その担当表も
しおりに挟み込めたらより良かった。
②フライヤー
訪問先に合わせてフォーマルなもの(ドイツ連邦労働社会省や訪問企業等)
、カジュアルなも
の(ドイツ団等)の2種類あっても良かったのではないか。
③ドイツ連邦労働社会省への訪問
ドイツ連邦労働社会省においてドイツの雇用政策等についての講義を受けたが、先に企業訪
問を行い実態を見てからの方が、講義内容の理解が進んだのではないか。
④企業研修
業種別(一般事務、福祉、サービス)に分かれて企業に訪問したが、職種別(営業担当、人
事担当等)に分けた方が、ドイツにおける企業の仕組みや取組を深く学ぶことができたのでは
ないか。
また、通訳を介するため質疑応答の時間がどうしても短くなってしまうので、もっと質疑応
答の時間を確保できないか。
⑤市内研修
エアフルト・ワイマールにおいて市内研修を行ったが、どうしても集団が広がってしまい、
ガイドの方の説明を聞きそびれたり、聞こえなかったりしたことがあった。無線機を使用する
など、ガイドの話を聞き易くするような改善をお願いしたい。
⑥記録
研修中の写真は記録係が撮るということだったが、記録係以外の団員が写真を撮って遅れた
りすることがあった。研修中の写真撮影は記録係のみで他の団員は研修に集中するよう、もっ
と徹底すべきであった。
各研修において、記録係に当たった団員は「PRESS」という名札をして写真を撮っていたが、
「PRESS」というと団員以外の報道の人というような誤解が生じやすいため、
「PHOTO」とい
う名札の方が誤解を生じにくく、良かったのではないか。
⑦ホームステイ
ホストファミリーとのマッチングが良く、ドイツでの日常生活を体験する貴重な経験であっ
た。
事前にホストファミリーと連絡を取り、おみやげ等を準備するとのことだったが、ホストファ
10
ミリーの連絡先が出発直前にならないと分からず、おみやげの準備が大変だった。ホストファ
ミリーと連絡が付かなかったこともあったので、あまりホストファミリーと事前に連絡を取り、
おみやげの内容に労力をかける必要はないのではないか。
(3)団長総括
事前研修から事前準備、ドイツでの合宿セミナーや企業研修、ホームステイ等を通じ、体験
による様々な学びを得ることができ、それぞれの個人学習目標も達成できたと思う。
また、団員の研修に対する意識・姿勢も素晴らしく、講義を聴く際の真剣なまなざし、積極
的な質疑・意見交換、ドイツ団員やホストファミリーとの交流と、どれを取っても大変満足で
きる内容であった。
また、日独の就業に対する意識の違いについて、合宿セミナー等を通じ、再認識することが
できた。さらに、ドイツについて理解を深めると同時に、日本の良さも再認識することができた。
今回の研修においてドイツで働く日本人の方とお話しをする機会があった。その方が「ヨー
ロッパはワークライフバランスが日本より取れている。しかし、納期を守るとか、上司に報告
するといったことが徹底されておらず、
ワークバランスは崩れている。
」という趣旨の言葉をおっ
しゃっていた。これは日本人の「仕事を計画通り最後までやり遂げるという意識の高さ」を意
味しており、日本人の良さでもあると思う。このようにドイツの良さを知ることにより、日本
の良さを知ることは、私にとって今回の研修の大きな学びであった。
私同様に、今回の日本団員18名もそれぞれ大きな学びがあったと思う。この経験を日本に
帰って、各職場で還元してもらい、活躍してもらいたい。
最後に、ベルリン日独センターをはじめ、チューリンゲン州青少年連合、通訳、訪問企業、
ホストファミリー等の関係者のおかげで素晴らしい研修を実施することができた。心より感謝
している。
(4)まとめ
全体評価会では、一般事務、福祉、サービスの班別及び団員個別にこの研修を振り返りながら、
どのようなことを感じ、学び取ったのかを事前の学習目標に照らし合わせながら、評価を行った。
運営評価については、大変充実した研修であったことに対する感謝の言葉とさらに充実した研
修となるように改善提案がなされた。受け入れ機関との調整が必要なものもあるが、研修とい
う本来の目的が損なわれないように改善できる点は改善していただきたい。
学習評価については、
「社会の一員として働くことの意義」というテーマの基に、一般事務、
福祉、サービスの班別及び団員個別が、事前準備や現地において様々なことを学び、共有でき
たことは大きな成果であった。この成果を単なるこの研修だけに終わらせることなく、これか
らも思う存分活かしてもらい、社会の一員として活躍してもらいた
い。
また、近年はインターネット等を通じ、実際にドイツに赴かなく
とも交流や情報交換ができるようになっている。このようなツール
を活かして研修終了後も何らかの形で交流が続けられることを願い
たい。
11
4.学習成果
Q.「社会の一員としてあなたが日本ですべきことは何ですか」、に対する研修前と研修後の考えを
比較。
姓 名
1
井 上 礼 子
2
尾 形 亜希子
3
加 藤 亜 紀
・やりがいを感じながら生き生きと仕事に取り組み、 ・社会の一員として与えられている権利、果たさなけ
ればならない義務をしっかり理解し、行使していく
精神的・経済的に自立し、社会の発展に貢献するこ
こと。
と。
4
亀 尾 武 弘
・自分の所属する会社において、自分に与えられた仕
事を責 任をもって全うすること。
・自分の仕事を全うすること。そして自分の仕事に誇
りをもつこと。
5
高 地 妙 子
・教育機関で働く者として、自分の仕事が社会にどう
還元されるのかを意識して一つ一つ大切に仕事を
すること。
・日本の歴史・文化についてより深く理解し、それを
自分の言葉で伝えることができるようになること。
そして自分の仕事と生活のバランスを主体的にとっ
ていくこと。
6
野 里 幸 代
・社会経済を回す歯車となり、自分の仕事の必要性を ・ワークライフ・バランスを自分で調整しながら働き、
仕事を通して社会貢献を果たすこと。
意識しながら改善できることはしながら、働くこと。
・日本の現状、歴史をきちんと理解し、1人の日本人
として説明責任を果たせるようにすること。
7
布 施 洋 平
・日本の経済発展、幸福社会実現のために、常に問題
点を見つけ、その問題に対する対策を実行し、利益
(成果)
を出すこと。
・海外における(少なくともドイツにおける)経済・
文化・歴史について把握し、それを基にして日本に
おけるそれらの問題点を認識し、改善を図る。
8
山 本 千 綾
・自分は一人では、生きてはいない。自分は、社会の
なかで生きている、支えられて生きていることを意
識し行動すること。
・自分自身の意志をしっかり持ち、仲間と「伝える、
聞く、共有する」
(コミニケーション)ことを大事に
すること!!
9
池 本 真一郎
・社会の一員として、働くことは、あらゆる人とのつ
ながりがあると考えられる。働くこと自体が大事な
ので、自分の業務を一生懸命行うことが大切。
・当 然 今 ま で 以 上 に 一 生 懸 命 に 働 く こ と。し か し、
ワーク・ライフ・バランスを念頭に置き、より良い
社会にするために、少しずつ社会に貢献していきた
い。まずは自分の会社をもっと良い会社にしたい。
10
高 原 政 弘
・ライフラインである「食」の安定供給。「食」を通
して幸福な時間を提供する事。
・「食」を通じて、多くの人に幸せな時間を提供し続
ける事。ワークライフバランスの最適化を意識し、
行動していく事。
11
中 澤 瞳
・人生を毎日笑顔で元気に生活することで、仕事や社
会活動を通して、社会に貢献し続ける事。
・仕事と社会活動を通じて、世界に貢献したい。
12
布 川 晋 也
・社会の一員として、社会に貢献するという意味で会
社のため、日本のために働くべきである。自分は何
が得意か、何ができるかが重要である。
・社会への貢献である。
13
天 野 寧 子
・権利と義務について考える事、自分ができる事をで
きる範囲でする事(無理をしない事)。
14
栗 田 貴 仁
・自分は福祉に関する仕事なので、自分の持てる技術をフル
に使い、自分の周りの子供たちによりよい保育を提供する
ことだと思います。また、質の向上のためにも、自分の関
わりについては日々反省をし、次につなげていくこと。
・自分を知り、社会の中で自分がどう役に立つのか、
再考索したいです。
15
鈴 木 英 明
・勤労、納税。社会をよりよくするための方策を考
え、実行に移す。
・人のために何ができるかを考え、行動すること。
・社会(自分以外の他人)の為に役に立つことで、誰
かの為を思って行うこと。
・生まれてきたからこそ皆、社会の一員。一度きりの
人生をどうすごすか、様々な人にふれて、感じて学
び多い、知識豊かな人間になりたいです。日本に帰っ
てから、日本の歴史を学び直したいと思っています。
・仕事をもち、責任をもって職務遂行すること。
・仕事の責任を果たしてすべての業務に全力を注ぐと
共に、十分な余暇を楽しみ、人間性を豊かにするこ
と。
16
中 村 早百合
17
道 越 美 咲
18
望 月 聡 子
意 見(研修前)
意 見(研修後)
No
・社会のシステムが、きちんと動くように自分の役割 ・自分の得意分野をのばし、社会で役立てるようにな
を果たすことであると考える(例えば、労働、家事、
ること。
政治に関心をもつなど)そしてそれは主体的に動か
なければならないと思う。
・日本という国を意識し、日本の習慣や組織を念頭に
おいて、日々の生活(社会生活)をする。
・働いて一人の社会人として認めてもらうこと。
12
・仕事と生活の2つが存在するからこそ、生きていけ
ることを十分に意識して日々を送りたいです。また、
送るべき。
Q.「働くことの意義」について、研修前と研修後の考えを比較。
姓 名
意 見(研修前)
意 見(研修後)
1
井 上 礼 子
・自己実現の場は社会である。自分の目標や考えてい
る事の実現は働くことを通して社会と関わることに
より、成されると思う。ここに働くことの意義があ
るのではないかと考える。
・社会は自己実現の場であり、働くことを通して達成
できるのではないかと考える。しかし、仕事、やり
がい、プライベート等のバランスをうまくとること
も重要である。
2
尾 形 亜希子
・生きていくための糧(エネルギー)。なくてはなら
ない事。
・働かないと生活することができないと思います。働
いて社会に貢献してこそ生きている証です。
3
加 藤 亜 紀
・仕事を通じて自分の生きがいを見つけること。
・充実した仕事(労働)を通して、得たお金で余暇を楽
しみ私生活も充実させ、それをさらにまた仕事の効
率アップにつなげ、社会全体の発展に貢献すること。
4
亀 尾 武 弘
・働くことの意義は「社会貢献」と考えています。自
分の会社で自分の仕事を全うすることが、結果的に
社会へ貢献していると考えているからです。
・社会貢献と自己実現。
高 地 妙 子
・仕事を通した多くの人との出会いを大切にし、目の
前の仕事を一つ一つこなしていくことで一歩一歩成
長し、 いずれ自分の働く力が社会の力につながって
いくこと。
・自己実現のための手段。
5
6
野 里 幸 代
・自分の仕事が社会の誰の役に立っているか、どのよ
うに人とつながっているか意識して働くこと=社会
貢献を果たすことが、働くことの意識だと思う。
・仕事、余暇のバランスを上手く取りながら、働くこ
とを通して社会貢献を果たすこと。
7
布 施 洋 平
・常に自分が生きる社会における問題点を理解し、そ ・常に自分が生きる社会の問題点を見つけ、それを解
の問題を解決する対策を自分で考え、実行に移し、
決する為の策を海外における運用、制度を参考にし
時に周囲の協力を得ることでただ解決するだけでな
ながら検討し、実行すること。
く、+αを生み、そして新しい課題を見つけること。
8
山 本 千 綾
・ネットワークを構築し、互いに支えあい、働く⇒生
きることだと思う。
・自分だけではなく、家族や仲間のことを思い、働く。
9
池 本 真一郎
・働くことで、間接的にでも人の役に立てる、また自
己の成長につながる。
・自己実現ももちろんだが、働くために生きるのでは
なく、生きるために働くこと、その上で社会の一員
として役に立つこと。
10
高 原 政 弘
・家族に安定した生活を提供する事。
・地域や社会貢献すると共に自らの家族に安定した生
活を提供する事。
11
中 澤 瞳
・食を通じた社会貢献で、自分自身の充実と、考え方
やポリシーをしっかりもって、皆を笑顔にする。
・社会への貢献と、ワークライフバランスの充実。
12
布 川 晋 也
・やりがいと自己実現である。
・やりがいと自己実現である。
13
天 野 寧 子
・生きていく為(→お金、
人間関係)に必要な事であり、 ・生活の一部
働く事は生活の一部、プライベートを充実させる為
に働き働いてプライベートを充実させる。
14
栗 田 貴 仁
・自分自身の能力を範囲し、自分の能力がフルに活用
できる用、チームワークを大切にしたり、時には自
分で 進んでおこなうこと、これは働くための責任
にもつながるのではと思います。
15
鈴 木 英 明
・自分の身を立てること、メシを食うために働く、人 ・社会のためにどれだけ貢献したか、そしてその対価
に対して、どれだけ貢献できたか、その対価が報酬。
が給与。
16
中 村 早百合
・自分自身の成長。働くことで自分を見つけ、前進で
きる。
・「働くことの意義」少しつらくても楽しんで自分の
やりたい事が出来たらいいと思う。
17
道 越 美 咲
・学んだことを社会に還元すること。
・自分の生活の基盤になるものをもてることと、仕事
を通して社会と交わること。
18
望 月 聡 子
No
・生きて人生を楽しむこと。
13
・自分であるための1つ(合宿セミナーでドイツの人
が言っていた言葉です)。
Q.「社会の一員として働くことの意義」について、今回学習したことが将来の役に立つと思いますか。
非常に役に立つ 11 名
役に立つ 5 名
1名 1名
あまり役に立たない
無回答
Q.「この事業で得たこと、学んだことをひとり 5 つ挙げてください」に対する回答。 人数
11名
満足 15 名
内 容
ドイツの歴史
具体的なコメント(代表的なもの)
やや満足
2名
・ドイツ国民の負の歴史との向き合い方と、
日本の歴史を知る
必要性
・東ドイツ、西ドイツの歴史について、ガイドからも、家庭から
も考び、それゆえに、自分達の歴史について、さらに学び、
伝えなければいけないということを強く学習した。
・ドイツの歴史と日本の歴史について振り返るよい機会と
なりました。
10名
ワークライフバランス
・ワークライフバランスに大切なことは、仕事へのやりがい
なども含め、自分の中でうまくバランスをとることである。
・ワークライフバランスの「ライフ」に対する日本とドイツの
違い
・ドイツにおけるワークライフバランスの実態(の一部)
・コミュニケーションには語学も必要だが、誠実さや、伝え
8名
コミュニケーション
ようとする気持ちも大切であるということ
・コミュニケーション能力の不可欠さ
・ドイツ人(海外)のコミュニケーション能力の高さ
(あいさつ等を良くする)
・ドイツの教育制度は、仕事への誇りを考えるようなかたちに
なっていること
6名
ドイツの教育制度(職業訓練含む)
・ドイツの教育制度と大学の留学生支援体制
・教育機関→企業への就職につながるシステム
(デュアルシステム等)
非常に役に立つ 11 名
合宿セミナー交流会
役に立つ 5 名
あまり役に立たない
1名 1名
統合保育園「ちょうちょ」にて
無回答
Q. このプログラムに満足しましたか。
やや満足
2名
満足 15 名
14
5.全体日程
ベルリン
成田空港発 ( 成田→ミュンヘン→ベルリン )
8/2(火)
バスにて宿泊先(ベルリンマークホテル)へ
ベルリン日独センター
8/3(水)
講義「ドイツの職業訓練制度と雇用の現状」
講義「ドイツの社会保障制度についての基本情報(2種類の失業手当を中心に)」
歓迎夕食会
ドイツ連邦労働社会省
8/4(木)
「仕事と家庭の両立とワークライフバランス」を学習
ベルリン市内歴史研修
「ナチスドイツ、東西ドイツの分断と統一の歴史、ベルリンの壁」を学習
ラーヴェンスブリュック
ラーヴェンスブリュック・ユースホステル
8/5(金)
自主研修
日独勤労青年合宿セミナー:「ワークライフバランス」を学習・ドイツ団と意見交換
交流会
ラーヴェンスブリュック警告・追憶の場所(強制収容所跡)
8/6(土)
日独合宿セミナー:施設見学後、班別ディスカッション
交流会
8/7(日)
ラーヴェンスブリュック・ユースホステル
日独合宿セミナー:班別ディスカッション、全体会発表
エアフルト
8/8(月)
日本団ミーティング ベルリンからエアフルトへ
地方プログラム歓迎夕食会
エアフルト市内見学
8/9(火)
ヴァルトカジーノ・ビール工房
「醸造所で実施している職業訓練、ビール作りの伝統」を学習
〈福祉〉レーベンスヒルフェ協会(知的障害者支援団体)統合保育園「ちょうちょ」
「同環境での健常児と障がい児の包括的な保育」を学習
8/10(水)
〈サービス〉チョコレート工場シュトルベルク及びパン工場ロート
「製造現場及び職業訓練制度」を学習
〈一般事務〉エアフルト大学テューリンゲン州学生互助会及びエアフルト・スポーツ協会
「互助会のサービス、スポーツ協会の業務」を学習
〈福祉〉エアフルト・クリストフォルス社会奉仕団
「障害者に対する就労支援団体の業務」を学習
グローネ・サービス管理、エアフルト教育センター
「困難を抱える人のための職業訓練校の業務」を学習
〈サービス〉ゴルトヘルム・チョコレート工房
8/11(木)
「チョコレート工房業務、就労形態、職業訓練制度他」を学習
カフェ・ローベンシュタイン
「オーガニック・地産地消企業の業務、職業訓練」を学習
〈一般事務〉IHI Charging Systems
「自動車部品製造現場、
企業の現状、就労形態他」を学習
エアフルト市役所
「市の行政の概要、
サービスの窓口業務他」を学習
8/12(金)
ワイマール市内研修、
ワイマール・ヨーロッパ青少年教育・交流センター ホストファミリー対面式
8/13(土)
ホームステイ
8/14(日)
ホームステイ 評価会
歓送交流会
8/15(月)
ライプツィヒ→ミュンヘン→成田
8/16(火)
成田空港着
15
6.参加者名簿
No
氏 名
ふりがな
1
山 岸 仁
やまぎし ひとし
2
蓬 田 高 正
よもぎだ たかまさ
3
尾 形 亜希子
おがた あきこ
4
加 藤 亜 紀
かとう あき
5
亀 尾 武 弘
かめお たけひろ
6
高 地 妙 子
7
勤務先・所属
参加希望職種
国立青少年教育振興機構 管理部長
団長
国立青少年教育振興機構 総務企画課
副団長
日本スポーツ振興センター
一般事務
東北大学付属図書館 一般事務
ルネサスエレクトロニクス株式会社
一般事務
こうち たえこ
長野工業高等専門学校 一般事務
野 里 幸 代
のざと さちよ
岩手大学 学務部 学務課
一般事務
8
布 施 洋 平
ふせ ようへい
ボッシュ株式会社
一般事務
9
山 本 千 綾
やまもと ちあや
山梨大学 一般事務
10
池 本 真一郎
いけもと しんいちろう
株式会社 あわしま堂 サービス業関係
11
井 上 礼 子
いのうえ れいこ
メルシャン株式会社・受注センター
サービス業関係
12
高 原 政 弘
たかはら まさひろ
株式会社 中村屋 サービス業関係
13
中 澤 瞳
なかざわ ひとみ
株式会社 中村屋 サービス業関係
14
布 川 晋 也
ふかわ しんや
サービス業関係
15
天 野 寧 子
あまの やすこ
日本福祉用具・生活支援用具協会
福祉関係
16
栗 田 貴 仁
くりた たかひと
社会福祉法人 後人社 清水みらい保育園
福祉関係
17
鈴 木 英 明
すずき ひであき
18
中 村 早百合
なかむら さゆり
特定非営利活動法人とちぎボランティアネットワーク
福祉関係
19
道 越 美 咲
みちごえ みさき
大村市立萱瀬小学校
福祉関係
20
望 月 聡 子
もちづき さとこ
アイリス薬局 北安東店
福祉関係
(有)青少年自立支援センタービバ
平成 23 年度日独勤労青年交流派遣団員
16
福祉関係
7.参加者事後課題
「ドイツ研修で得たもの」
尾形亜希子
大都市ベルリン ( 人口約 340 万人 ) と地方都市エアフルト ( 人口約 20 万人 ) にそれぞれ1週
間程の滞在をすることが出来たことは、とても有意義だったと思います。比較というのは言葉
に語弊があるかもしれませんが、一番わかりやすい表現でもあります。2都市で同じプログラ
ム内容を行ったわけでないので、客観的に見て感じたことでしか比較できないのですが、やは
り日本同様に人口の都心集中化が否めないのではと感じました。統計的には、エアフルト市内
の人口は、増加しているとお伺いしましたが稀な現象という事が付け加えられていました。エ
アフルト市内の教会のオルガンコンサートに訪れた際は、子どもの姿を見る事はありませんで
した。また私がお世話になったホームステイ先の子どもが通う幼稚園の園児は 10 名ということ
でした。そんな中、企業研修で訪問させていただいたエアフルト・スポーツ協会では会員登録
に子ども 200 名が待機しているお話や㈱ IHI Charging Systems Internatioal Germany の事業
拡大による従業員数2倍増というお話は、明るい話題でした。また、エアフルト・スポーツ協
会と小学校の連携によるスポーツ英才教育のお話やエアフルト大学 ( 生徒数 5,000 名 ) における
留学生プログラムや大学内の幼稚園なども興味深いものでした。そして、エアフルト市役所で
は 3,500 名もの常勤職員が働いている事、市内のスポーツ施設は無償で市民に貸し出しを行って
いるというのには、大変驚かされました。企業研修では、地方都市独自の人口誘致を実感しま
した。地方自治体、民間団体、市民が一丸となって、地方都市の活性化へと導くことが、今後
の日独共通の課題だということが考えられました。しかしながら、エアフルト市では既に多種
多様な施策が行われていることがわかりました。
そしてあらたに 18 名の個性豊かな友人を得ることができた事は、日々淡々とした生活をして
いた私にとっては、
刺激的で新鮮なものでした。同じ日本人でも個々が置かれている状況により、
全く異なる仕事や生活をしている友人と生活を共にする 2 週間は、学ぶことも多く、考えさせ
られることも多々ありました。また本年度のドイツ団との合宿セミナーについては、コミュニ
ケーション能力、語学力、ユーモア性、個性や発言による説得力など、多くを学びました。何
より彼らが自分の仕事と生活を明確に理解し一個人として社会の一員として生きていることが
強く感じられました。ただ単に、企業訪問や歴史を学ぶだけではなく、同世代のドイツ団との
国際交流はこの交流事業ならではのプログラムだと思います。参加したことに満足するのでは
なく、今後はこのコミュニティで何らかの形で社会に貢献したいと考えています。その活動こ
そが、社会の一員として働くことへの意義へとつなげることが出来れば何よりです。
最後になりましたが、ドイツ滞在の 2 週間で、決して多くはない都市を訪問して改めて緑の
芝のサッカー場の多さに驚きました。また同時に多くの施設も隣接されていました。こういっ
た環境こそが、スポーツの振興、子どもの体力向上やアスリートの育成に大きく繋がっている
のだと考えます。スポーツは人を笑顔にします。生活を豊かにします。そして、ワーク・ライフ・
バランスを作り出す一つの手段です。今後は、ドイツで見てきた事、感じた事を業務に活かし、
一人でも多くの人のワーク・ライフ・バランスのお手伝いをしていきたいと思います。
17
「自分で考える力」
加藤 亜紀
今回の企業研修、合宿セミナーを通して一番感じたことは、ドイツも日本も社会的な状況や
考え方に大きな違いはないということです。例えば、ドイツは日本に比べ労働条件が優遇され
ているためワークライフバランスをうまく保っている人が多いのではないか、と思っていたの
ですが、労働条件等は大して差がないことが分かりました。また、
「ワークライフバランスにお
いて大切なことは、お金・仕事・やりがいのバランスが自分の中で取れているかであり、休暇
の長短や給与の額などで一概にバランスの善し悪しを計れるものではない」という認識も、日
独で一致するものでした。そして、ドイツでも、統合から 20 年経過した今でも、年配の世代の
意識には東西の考えの違いが残っていたり、教育制度や社会制度もまだまだ過渡期の段階で、
今後進むべき方向を模索している最中であるといった問題点を抱えていることを学びました。
では、なぜ同じような状況にも関わらず、ドイツではワークライフバランスをうまく保ち、
自分の仕事に誇りを持って働いている人が多いのでしょうか。それは、ドイツの教育制度に起
因するのではないかと思います。小さい頃から自分で考える能力を身につけさせる教育により、
自己意識をしっかり持ち自分に与えられた権利を行使する力が育まれること、また、若年期か
ら職に対して十分に向き合う機会や時間がある点もプラスに働いているように感じました。
ディスカッションを通して、ドイツ人は自分に与えられた権利をしっかり行使し、主体的に
ワークライフバランスを保っているように感じられました。その結果として、充実した仕事を
して、余暇を楽しみ、自分の仕事が評価され社会に貢献できるという好循環が生まれているの
ではないでしょうか。一方、日本人は自己意識が希薄で受動的なため、自分の中でワークライ
フバランスを保つことに困難が生じやすいように思えます。結果、
ドイツとは逆に、
充実感を持っ
て働くことができないため余暇も楽しむことができず、さらに働くことへのモチベーションも
あがらないという悪循環に陥っているように思えるのです。
実は私もここ数年、仕事にあまり充実感を感じることがなく、目の前の仕事をただこなして
いるだけで働くモチベーションを保つのに苦労していました。このままではダメだ、変わらな
ければと思っていたときにこの研修を知り、応募したという経緯があります。
私は、社会の一員として働くことの意義について、仕事を通じて自分の生きがいを見つける
ことだと考えています。そうすれば、充実感を持って働くことで自己実現も可能となり、一人
の社会人としての精神的・経済的な自立、ひいては社会の発展への貢献にも通じるのではない
かとの思いからです。研修での「仕事とは、生活の資金を得る手段なだけではなく自分を定義
するもの」という言葉が強く印象に残っています。ドイツで様々な経験をし、いろいろな方の
お話しを聞いて、その思いを新たにしました。同時に、今の自分に足りないものは、
「自分で考
える力」であり「高い自己意識」であると実感しました。
今後は、仕事を通じて自分はどのように自己実現を図りたいのか見極め、生き生きと働くこ
とによって、ドイツの人たちのように労働の好循環を築くことができればと思っています。そ
して、周りの人たちにもその輪を広げていきたいです。この 2 週間を「有意義な研修だった」
だけで終わらせないよう、努力し、前進し続けていきたいと思っています。
18
「ドイツ研修を終えて」
亀尾 武弘
本事業参加にあたっては、
「異文化に触れる中で自分の視野を広げること」
、
「日本とドイツの
就業環境・制度の違いを現地で人と直に話をし、体験する中で学ぶこと」を目的に参加した。
実際に研修を通して、教育制度や企業の職場環境、風習や更には気候といった様々な面にわたっ
て、日本とドイツの違いを体感することができた。中でも、ドイツの教育制度は特徴的で、多
くの問題点も抱えてはいるものの、専門職の育成に対して非常に優れており、大変勉強になった。
しかし、一方で予想外だったのは、日本とドイツには、共通する点も多いということであった。
それは、少子高齢化や年金問題等といった社会面での内容だけでなく、個人レベルの面でも実
感した。例えば、私が直接出会って話をしてきたドイツ人は、日本で私が話す相手と同じで、
それぞれ性格、価値観、考え方が異なり、多種多様であった。とてもシャイで自分からはあま
り会話をしてこない人もいれば、非常に気さくで冗談が好きなドイツ人もいた。また、仕事の
やりがいに悩んでいる人もいれば、23歳ですでに職人としての誇りを持って仕事に臨んでい
る人もいた。ワークライフバランスにしても、個人ごとに事情は異なり、一概にドイツ人みな
がワークライフバランスをとれていることは無かった。事前に思い描いていた「ドイツ人だか
らこうだ」といった考え方で彼らをくくることはできなかったのだ。
結局、今回の研修を通して私の印象により強く残ったのは、両国の違いよりも共通点であっ
た。確かに、日本とドイツでは制度や社会ルール、あるいはコミュニケーションのやり方といっ
た面において違いはあった。しかし、それはあくまで表面的な違いであって、そこで生きてい
る人間は日本人であってもドイツ人であっても違いはない。考えてみれば当たり前のことでは
あるが、どの国に住んでいようが、住んでいるのは人であり、住んでいる環境が異なるとはいえ、
何を喜び何に悲しむといったコアの部分ではかわらないと私は感じる。
私は、今回の経験で得た経験・感じたことを今後自分が日本という枠を超えて海外で活躍す
る際には活かしていきたい。得てして、私たちは国際交流において、国という枠で捉え区別し、
判断をすることが多い。しかし、今回の研修を経験した今、私は「相手が何人である」という
フィルターを通して相手を理解することに意味はないのではないかと感じている。大切なのは、
「目の前の相手はどういう人間か」を理解しようとする姿勢が必要であると私は思う。だからこ
そ、国という枠にとらわれず、目の前の相手を同じ人間として偏見無く理解しようとする姿勢が、
国際交流を行う上で最も大切になってくるのではないかと私は今考えている。今回の経験が将
来日本と海外をつなぐ架け橋としての役割を私が担える糧としていきたいと思う。
最後に、今回の研修では多くの方々の支えをいただいた。まず今回の研修機会を与えてくれ
た機構の方々や、研修に参加をすることに対して理解し業務配慮等ご協力していただいた職場
の皆様、そして、一緒に今回の貴重な経験をともにした日本団とドイツ団皆様に対して心から
感謝を申し上げたい。本当にありがとうございました。
19
「働くことを通した成長を目指して」
髙地 妙子
今回のドイツ研修は、私にこれまでの社会人生活を振り返り、自分にとっての「働くこと」
の意味をじっくりと考える時間を与えてくれた。社会人になって時間が経つと、
「働くこと」は
日常の一部となり、
「働くこと」の意味や将来の目標について改めて考えることはあまりない。
「社会の一員として働くことの意義」をテーマに、日本全国の様々な職種から集まった日本団の
仲間とともに、ドイツ団との合宿セミナー、企業研修、ホームステイといった様々なプログラ
ムを経験することで見えてきた私自身の「働くこと」の意味について、特に印象的だった二つ
の経験から述べたいと思う。
まず1つ目は、ラーヴェンスブリュック警告・追憶の場所の見学である。かつてここが強制
収容所であった頃、収容された女性たちは常に監視され、毎日労働を強いられた。病気になっ
ても休むことは許されず、仕事の内容は収容所内の道を作るというような生産性のあるものも
あれば、何かを作るわけではなくただ砂の山を移動させるといった制裁のためだけのものもあっ
た。この収容所では労働が制裁であり、屈辱を与えるものだった。現代の私たちにとって社会
に出るための手段であり、権利でもある「働くこと」が、暴力・拷問の手段となった時代があ
るという事実に衝撃を受けた。しかしまた同時に、収容所での過酷な生活の中、発覚したらひ
どい制裁が待っていることを承知の上で、囚人たちが自らの意志で文学や歌を学ぶ「学校」の
存在があったことを知り、どんなに絶望的な状況でも希望をつなぎ、見出そうとする力、学び
たいという意欲によって人は前に進めるのだと感じた。
2つ目は、ホームステイ先でのホストファミリーとの交流である。ホストファミリーと自分
の職業や働き方について意見交換することを通して、
「働くこと」に関する日本とドイツの相違
を学ぶことができた。そこで感じたのは、ドイツ人が自分にとっての「働くこと」の意味につ
いて明確な考えを持っていることである。ドイツは義務教育段階から職業教育が充実しており、
社会に出る前に「働くこと」についてよく理解する体制が整っているためだろう。ホストファ
ミリーの「仕事は単に収入を得るためだけのものではない。忙しくても家族や友人と過ごす時
間を持ち、自分が楽しいと思える仕事をすることが人生を豊かにする」という言葉は非常に深
く考えさせられた。実際にホストファミリーの職場を案内してもらう機会があり、仕事に対す
る誇りと専門分野に関わる知識を増やすために努力している姿勢が印象的だった。
私は現在教育機関で働いているが、希望して入った職場でありながら、目の前の仕事に追われ、
就職した時に持っていた仕事を通して目指す目標が少し薄れてしまっていたように思う。しか
し、ドイツ研修を通して、
「教育制度」や「職場環境の改善」といった現在の仕事に直結するテー
マに再び興味が湧きあがるのを感じ、もっと自分の仕事に関わる知識を深めたいという気持ち
を強く持つことができた。働く時間は、一日の中で非常に大きな割合を占めている。この時間
をどう過ごすかは人生を豊かにするために非常に重要である。自分の意志で仕事を選び、
「働く
こと」が自己実現の手段となる今の時代に生きていることに感謝し、
「働くこと」を通して多く
を学び、成長していきたいと思う。
20
「日独研修から学んだ意識」
野里 幸代
今回、2011年度日独交流事業に参加できたことは、非常に貴重な経験となった。何より、共に
15日間を過ごした日本団、現地で多大なホスピタリティをもって迎えてくれたドイツ団、どちらの
メンバーにも恵まれたことに、心から感謝したい。
15日間を通して学んだことは数多くあるが、心に響いたことに共通しているのは、
「ドイツ人の
意識の在り方」だと思う。
まず何より感じたのは、
「歴史をありのままに伝える」というドイツ人の意識だ。ベルリン市内に
あるナチスドイツ展示センターはそれを強く示す施設の一つで、ナチスドイツ時代に起こった事実を、
歪めることなく伝える役割を果たしている。これは国家政策ではなく、民間からのイニシアチブによ
るものだということ、年間50万人の人がその場所に訪れるということに、ドイツの人々の、自らの
歴史に対する向き合い方がうかがえた。加えて、ベルリン市内にはホロコースト碑や銅像、看板など、
ここで何があったのかという事実を示す建造物が多く建てられていて、それが市民生活の中に共存
していることが私にとっては衝撃だった。ドイツ国民の、自国の負の歴史と真摯に向き合い、臆する
ことなく後世へ伝えていこうという姿勢は尊敬に値するものだと思う。
今のドイツは経験の伝承から記憶の伝承への転換期であると、ラーヴェンスブリュック強制収容
所跡で伺った。経験という過去が、記憶という歴史になるとき、知識を持って伝達者となっていくこ
とが必要なのだという。今回の研修に参加するにあたって、東日本大震災のことがずっと自分の心
にあった。被災地で働く者として、何ができるのか、何をすべきなのかという思いである。ドイツの
負の歴史と今回日本が受けた大震災とはもちろん性質が異なる。しかし、事実と向き合い続ける必
要性とその責任、これから自分がすべきことのヒントを、この研修で教えてもらったように思う。
労働面では、業務状況やそれに伴う諸問題、与えられた権利とも日独に大きな差異はなく、違っ
ていたのは、就労環境と職業に関する意識の在り方だった。日本人の場合、働く意義や価値を企業
に依存する傾向にある。しかしドイツの場合は、企業ではなく、そのアイデンティティを自身の職業
能力に見いだしており、誇りをもって仕事をしていることが印象的だった。早期からの充実した職業
教育・職業訓練制度が、そのような仕事に対する意識を作るベースになっているのではないだろうか。
働く上で、より専門的知識と経験を得たいから大学や職業学校に入り直す、というエピソードも聞
いたのだが、
それも上記のような職能意識があるからこそなのだと思う。日本でも社会人の学び直し、
生涯教育の必要性が取り上げられているが、ドイツでは、それらが自然に受け入れられる社会的背
景がある気がした。また、そういったニーズに応える制度も、日本より充実しているように感じた。
今回の研修で、日本人とは異なる、ドイツ人の意識の在り方を様々な事例から知ることができた。そ
して、これまで意識してこなかった新たな切り口からの視野を得ることができたと思う。
制度面でも、業務の参考としたい内容を数多く学ぶことができた。上段であまり触れることができ
なかったが、職業訓練制度等の職業教育はその一つである。高等教育機関から労働社会へ、学生を
適切にリンクさせる方法として非常に参考になるシステムであった。もちろん現在の状況に即置き換
えることは叶わないが、この制度からヒントを得て、業務・業務外活動の両面から、学生支援に係
る企画を提案することができたらと考えている。
本研修で得た経験は、どれも有意義なものであり、貴重な機会に恵まれたことを本当に嬉しく思う。
研修を通して学ぶことのできた、働くことの意義、そして意識の在り方を、これからの活動の道標に
していきたい。
21
「バランスのとれた生活を目指して」
布施 洋平
私はドイツ系の企業の人事でかれこれ 2 年半勤務しているが、これまで日本における労働の
制度、環境について考えたことはあっても、ドイツのそれについて深く意識したことはなく、
実際に同じ会社で勤務しているドイツ人の方の働き方について、単に日本人の一般的な感覚の
みから違和感を覚えていただけであった。そのため今回の 2 週間のドイツでの研修では、ドイ
ツにおける労働制度や生活に対する人々の意識と日本におけるそれとの違いを知ることを個人
のテーマとしたが、現地の方とのディスカッションを通じて多くのことを肌で感じることがで
きた。ここでは、その中でも特に印象に残った二点について触れたい。
まず1つ目は、
「労働と私生活のバランスを取るという意識」についてである。日本において
はよく長時間残業による過労死が取りざたされるように、仕事を達成するためには長時間の労
働もいとわないという意識が強い。それゆえ、しばしば私生活の時間が失われ、充実した私生
活を過ごせていないと感じる人も多い。
一方で、ドイツにおいては、統計データが示す通り残業時間は少なく、いかに労働時間を少
なくしてかつ仕事の質を上げるかを最も重要視している。これは、自分の時間を有意義に過ご
すことが非常に重要なことであるとの意識が高いためであるようだ。特に、家族を持つ人にとっ
ては、家族との時間を何より重要視しており、家族との時間を充実させるために仕事をすると
いう意識を持つ人さえいるようだ。一方で、仕事の分担方法についてしばしば問題があるなど、
必ずしもいいことばかりではない。しかしながら、世界の目から見て「勤勉すぎる」と言われ
る日本人としては仕事と私生活のバランスを取るために自分はどうすべきか、このことを今後
より意識しながら生活していくことこそが私達にとって重要なことであろう。
二つ目は、
「ワークライフバランスの実現を支える制度と権利行使」についてである。今の
日本にとっては考えにくいことであるが、ドイツにおいてはライフワークバランスを実現する
ことを前提にした制度を導入していく動きが強い。特に、労働社会省では、ライフワークバラ
ンスを実現するために必要な要素を「時間、お金、インフラ」と定め、労働時間の制限や最低
賃金の改善、失業保険の充実など、それらのバランスをとれるようにする制度を導入している。
もちろん日本で同様の制度は存在するが、その運用や権利行使の内容、質がドイツのそれとは
異なり、ドイツにおいては制度施行から実効までが早く、より早く国民に浸透している。その
結果、国民のワークライフバランスへの意識がより高まっているのではないだろうか。
今回の研修の大きなテーマは、
「社会の一員として働くことの意義」であったが、ドイツでの
研修を踏まえて考えると、私にとっては、
「常に労働と生活のバランスをとるために何をすべき
かを意識し、自分自身が生きる社会においてその意識を広めていく行動を起こすこと」である。
このことを常に念頭におきながら今後の生活を充実させていきたい。
最後に、今回ドイツでの貴重な経験の機会を与えて下さった皆様に感謝の意を述べるととも
に、今回のドイツ研修で得た仲間、関係そして経験を一生のものとして大事にしていきたい。
22
「ドイツで学んだことをどのように生かすか」
山本 千綾
私は大学で、学生たちに研究支援をする技術職員をしている。支援をする学生は、学内各所
の研究室に配属された学生で、数年後就職を控えた社会人の卵たちである。現在日本の就労状
態は、リーマンショックや震災の影響で益々悪化の一途をたどっている。就職活動の延長や就
労への不安により、本業である研究室での勉強が疎かになり、研究も何のために行っているの
か明確に把握できない学生も存在する。私は、今回の研修のプログラムの中で、世界的視点そ
して他分野の職業の参加者とともに、就労支援や教育制度について多く学ぶことを目標にした。
ドイツの教育制度について、一番に感心したことは、幼少期から将来の仕事や働くことについ
て教育がなされていることだった。実際企業研修で、エアフルトスポーツ協会付属の小学校を
訪問した際、先生たちへの教育方針、
「生徒一人一人が、独学で学び、またその考えを共同し、
子供たち自らに決定権を与える、自力で自らの能力を見出す教育」をしていることを知り、
「将
来や仕事、働くということはどういうことなのか」
、理解や関心を高める教育をしていることに
非常に感銘を受けた。
さらに、ドイツ発祥の職業訓練制度である、デュアルシステムは、教育と就業訓練を同時に
進めることで学校教育からスムーズに移行でき、将来の不安を多く抱く学生が多い日本にとっ
て参考にすべき点が多く見受けられた。また、自らの能力や適性を確認し、自分の就業の可能
性を現実的に把握したうえで就職活動をすることで採用側である企業にも大きなメリットがあ
ると感じた。
私自身この研修に参加したことは、デュアルシステムと同様の体験をしたように感じた。こ
の研修に参加しない限り、州や省庁の役員とフリーディスカッションする機会に巡り合わなかっ
たであろう。また、日本全国から参加した他分野の職業の参加者と一つのプロジェクトを達成
するため、コミュニケーション能力の構築にも非常に有意義であった。一つの発言をするにも、
どのような言葉かけが大切なのか、また、説得力のある明確な意見や、伝える姿勢など、日本
団から勉強になることが多かった。ドイツは国を上げてこのシステムを導入し、就労について
積極的に取り組んでいるが、日本に今すぐ取り入れることは困難である。しかし、今日本の学
校教育現場では、学生に対してどうあるべきなのか、私なりの提案をし、研修で体感したこと
をフィードバックしていかなければならないと感じた。
私が考える、社会の一員として働くことの意義とは、ネットワークを構築することで社会貢
献し、利益を得ることである。これは、研修前も研修参加後も変わらず、今私がおかれる状況
の中に応じて、選択し実現すべきことであると思うからである。働くということは、一人では
できず、社会で支えあうことで初めて働くことができると考える。今、私が大学の技術職員で
ある立場から、広い視野で物事をとらえ、知識や技術を身につけ、そして働く仲間としての信
頼を忘れずに業務にあたることが、学生へのよい影響を与え、ひいては社会貢献したいと考える。
最後に、この事業に関わるすべての人に感謝申し上げる。特に、私にこの事業の紹介とコミュ
ニケーションの大切さや語学の重要性を教えてくださった、沓間久惠先輩に感謝申し上げる。
23
「ドイツにて学んだこと」
池本 真一郎
今回の事業に参加できたことは自分の中で非常に大きな経験となった。ドイツの社会、文化、
若者の勤労に対する考え方に触れられるということは非常に貴重な経験である。
実際にドイツへ行き日本の社会状況とドイツの社会状況は、非常に似ていることがわかった。
真面目さ勤勉さについてもドイツは他の諸外国に比べれば日本に近いものがあると感じた。ド
イツの若者とワークライフバランスについて議論する機会があったが、日本の休日の少なさ、
労働時間の長さに驚いている様子であった。ドイツの状況についてもその議論の中で話を聞い
たが、やはり日本と比較して労働時間も短いし休日も多い。また、有給休暇の取得についても
多く取得している状況であった。
私はワークライフバランスについて、労働時間の長さ、休日の少なさが大きな問題であると
考えていた。しかしドイツ団との議論により労働時間や休日が大きな問題ではないことに気づ
くことができた。それは、働く本人が現在の労働、私生活をどのように感じているかというこ
とに大きく左右されるということである。
「仕事が早く終り余暇の時間が長くても、仕事で嫌なことがあったり、何かやり残しているこ
とがあるとそれが気になり余暇の時間を楽しむことができない。むしろ疲れた感じがして余暇
を楽しむ気にならない。逆に労働時間が長くとも充実していると感じれば、余暇をより楽しも
うという気持ちになる。
」これは実際にドイツ団から聞いた内容であるが、この言葉がワークラ
イフバランスの答えであるように思えた。労働者本人が納得して働くということが重要である
と感じた。
また、職業訓練制度についても学んだが、非常に良い制度であるように感じた。幼いころか
ら将来について考えることは大事であると思う。
企業研修については、非常に女性が活躍している企業に訪問できたことは大きな経験となっ
た。日本では労働においてまだまだ女性が活躍できてない現状がある。シュトルベルク・チョ
コレート工場では女性労働者の方が多く、役職者のうち女性が7割を占めるというお話を頂い
た。それでいて大企業であるということは、女性は男性に決して劣っていないことの証明であ
ると言える。日本でも当然同じようにできるはずである。
ドイツにて学んだことはここで書ききれないほどのことを学んだ。とりわけライフワークバ
ランスについては、もっとよりよい労働環境となるように自社にて生かしていきたいと考えて
いる。女性の活躍についても子育て支援等、働きやすい職場を目指して自社をより良い会社へ
とレベルアップを目指したい。少しずつでも一歩でも前に進むようにしたい。
最後に今回この事業に参加させて頂いたことには感謝の一言である。ともに研修を行ったメ
ンバーにもお礼を言いたい。最高のメンバーで事業に参加できたと思っている。また、この事
業に関わった方々にも感謝に一言である。
24
「ライフワークバランスと仕事への思い」
井上 礼子
出発前、社会の一員として働くことの意義について、自己実現の場は社会であり仕事などを
通じて自分の目標を達成することであると考えていたが、まだ漠然としたものであった。ドイ
ツでの研修の中でより具体的なものとして捉えられるようになったと思う。
ディスカッションを通して自分の時間を大切にするということを改めて考えさせられた。日
本と比べドイツの方が休暇制度など充実しているようなイメージがあった。職場によっては、
残業した分をまとめて休暇にすることができる制度や、残業が多く休暇の取得率のわるい社員
には上司が休みを取るように促すなど、ドイツの方が取り組みが進んでいるように感じた。し
かし実際には公務員か民間か、また各企業によってもそういった制度は大きく違うためドイツ
の方が充実していると一概にはいえないと思った。日本では仕事後、職場の人と飲みに行くと
いうのはよくあることだが、ドイツでは仕事後は各自の時間としてそれぞれ趣味や家庭での時
間にあてている。日本よりも仕事とプライベートの切り分けができているように思えた。
ドイツの教育制度は日本の制度とはかなり異なっており、早い段階で自分の進路を決定し職
業訓練を積んでいくというものである。またその職種もかなり細分化されている。企業は積極
的に職業訓練生を受け入れており、研修で訪問した企業でも職業訓練生を受け入れていた。講
義で職業訓練を経ることにより、自らの職業に対しての技術だけでなく誇りも培うことができ
るということを学んだ。そのため日本ではどこの会社に勤めているのかという点を重視されが
ちであるが、ドイツではどのような職種であるかということが重視される。自分自身の能力の
中に、仕事に対してのアイデンティティーを見出すという姿勢はとても素敵だと思った。企業
研修ではその意味を実感することができた。チョコレート工場、チョコレート工房、パン屋、
カフェを訪問したが、各企業で出会った方々は皆それぞれ仕事に対しての強い思いや、こだわ
りを持ち、真摯に仕事に取り組んでおり、その姿勢がとても印象的であった。
市内歴史研修や強制収容所跡の見学では、信じられないほど悲惨な歴史があり、これは繰り
返してはならないものであると痛切に思い、負の遺産を後世に伝えることの大切さ、平和につ
いて考えさせられた。また現在の自分の環境がどれだけ恵まれているものなのか改めて気づか
された。
今回の研修は自分、そして自分を取り巻く環境について見つめ直すきっかけになった。ディ
スカッションでは自分の時間を大切にしなければならないということを改めて考えさせられた。
企業研修では職人の仕事への誇りを感じ、強い思いをもって仕事に取り組むことは、とても素
敵なことであると気づかされた。自己実現の場が社会であることに変わりはないが、それは仕
事だけで達成されることではない。ライフワークバランスを良い状態に保ち、プライベートが
充実しているからこそ、やりがいをもって仕事に取り組むことができるのではないだろうか。
これからドイツで学び、感じたことを職場の同僚や友人、周囲の人に伝えるなかで、どのよう
にしたら良いライフワークバランスを保つことができるのか一緒に考えていきたいと思う。
25
「成果」と「宿題」
髙原 政弘
私は今日まで食品メーカーの営業担当という仕事を通して、
「人との出会い」によって多くの
事を学んできたという経験から、本事業が国や業種の違う同世代の仲間との出会いがある貴重
な場であると捉えたため応募しました。そしてまさに今回2週間のドイツ滞在において私にとっ
て一番の「成果」といえる事は、
日本団員やドイツ団員をはじめ、
本事業に携わった方とのコミュ
ニケーションにより、自分自身や家族、仕事、職場環境などについて考え直す貴重な時間となっ
た事である。
ラーヴェンスブリュック警告・追憶の場所(強制収容所跡)の見学ではドイツの過去と向き
合う姿勢、取組みに大変感心した。特徴的な事はどの場所、建物、遺産、遺品も写真撮影が自
由であること。それは現実に起こった負の歴史を後世に伝えていく事の重要性を強く感じてい
るからこそであると感じた。日本にも似たような歴史があり、日独両国において当時を経験し
た世代が高齢化で少なくなっていることから、私たち世代が改めて事実を振り返り、意識的に
学び、同じ過ちを起こさないように、後世に伝える事が責務である。
ドイツの教育制度・職業訓練制度は大変興味深いものであった。ドイツ訪問前はドイツと言
えば職人気質で日々の鍛練とこだわりによるスキル向上を目指すスタイルのみを想像していた
が、実際はデュアルシステムによる理論と技術の2元体制の職業訓練といった効率的な制度が
確立しており、その事によって仕事に対する適正が確認できるだけでなく、後継者の育成と技
術・知識の伝承を円滑に行っているとの事であった。企業研修ではその制度の運用の実態に触
れ、どの企業においても積極的に職業訓練制度を活用しており、雇用者・被雇用者双方のメリッ
トがあることが確認できた。また、企業研修で感じた担当者の仕事に対する情熱やプライドは
参考にすべき点が多く、私自身も自分の仕事を極める意識を強く持とうと感じさせてくれた。
ワークライフバランスをテーマとしたディスカッションでは日本とドイツに事前に想像して
いた程の差は無いと感じた。ただし、
「労働制度の理解」と「権利の主張」
、
「女性の労働環境」
についてはドイツが圧倒的に優れている事が理解できた。ドイツの「どの企業で働くか」では
なく「どういった仕事をするか」を重要視している点は素晴らしいと感心した反面、日本の「会
社の為に働く」といった愛社精神のようなものが感じ取れなかった事は、自分の会社の安定と、
継続的成長を期待し仕事をしている私にとって少し寂しい印象も受けた。
今回のドイツ訪問によってドイツの良い点や日本との相違点を確認することで得た事、ディ
スカッションやホームステイによってドイツ人の就労意識や家族への考え方を学べた事はこれ
からの私の人生において、大きな参考となるものでした。今後は今回得た知識や情報を自らの
職場や家族、地域に還元していくことが自分に課せられた「宿題」であると感じています。
上記で記述した事以外にも今回の交流事業に参加させて頂き得たものは数えきれません。決
して大げさではなく、私の人生において最も重要で特別な2週間であったと感じています。こ
の交流事業に携わった全ての方への感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。ま
た、今回私が交流した日本団員とは、一生涯付き合って行く仲間であることを確信しています。
皆さん、これからもよろしく。
26
「輝く生活の為に ~派遣事業を通じて~」
中澤 瞳
私は「社会の一員として働くことの意義」をテーマとして、日独交流派遣事業に参加し、考
え、悩み、学ぶことが非常に多くありました。事前課題の「女性の労働と育児」について日本
で定められている制度を調査したことから始まり、現在の自分自身を振り返る良いきっかけと、
今後どのように生きていくのか見つめ直す良い経験となりました。また自分の考えをしっかり
持つことと、コミュニケーションの大切さ、そして私のポリシーである「毎日笑顔で生活する」
為には、常に向上心を持って仕事や社会活動を通じ「社会に貢献し続けること」が重要であると、
より一層の必要性を改めて感じました。
まず歴史から学んだことは、私が考えていた以上に彼らは負の悲惨な事実を真摯に受け止め、
後世に伝える努力をしていることを知りました。また、権力や権利に対して、施行や主張する
為に、個々の意志が強いことも学びました。私を含め日本人は今以上に現在の制度を知り、存
在することに対して感謝の気持ちを持つことが必要だと思います。そして行使する為の知識を
得て、より生活しやすい環境づくりと、より良い国を作る為に他人任せでは無く問題意識を常
に持つべきであると思いました。
また制度と企業研修から、マイスターとしての心構えを学び、職人としての誇りとモチベー
ションの高さを感じました。どの企業も技術伝承の為、積極的に「職業訓練制度」を導入し、
見習いたいところがあります。更にマイスターに必要なのは、
技術だけでなく経験や、
経営とマー
ケティングの知識が必要であるとやりがいを持ち、生き生きと仕事に取り組む姿勢に非常に感
銘を受けました。私は、
ブランドや経営の存続の為に「のれん」と言う伝統を守り続けることは、
日本の価値を高めていく為にも大切であると感じました。そして、変化の激しい世の中で、不
況や天災により塞ぎ込んでいる状況であるからこそ、本当に今何が必要であるのか、どうある
べきなのか、今一度初心に帰り「安心・安全」を基に職場に提案し、より良い社会づくりの架
け橋となりたいと考えます。
今回の重要な柱である「ワークライフバランス」については、ドイツ団とのディスカッショ
ンとホームステイを通じ、多くのことを考えさせられました。プライベート重視であると思っ
ておりましたが、
「家庭と仕事のバランス」が非常に良く、参考にしたいと思います。帰国後も
自問自答し、なぜ「働くのか」なぜ「生きるのか」なぜ、何の為に今存在するのか考え、より
充実した生活を送る為、また共存している方々の笑顔の為に、自分自身が笑顔でいられるよう
にしたいと思います。その為には、仕事と趣味のバランスを大切にして、
「こうありたい」と思
う理想像を常に掲げ、向上心を持って生きていきたいと考えます。
このような、各種制度など働くことについての国民性の違いを学び、制度、権利に対する自
分の意識が高まりました。また異国間、異業種間の総勢40名の仲間に出会えたことは、私の
人生において、社会の一員としての考え方や行動面に、大きな参考となるものとなりました。
かけがえのない大切な仲間と、今後も文化や社会について意見交換を続け、様々な視点から物
事を捉えられるよう自分自身の視野を広げていきたいです。そして、得た知識や経験を、仕事
を通じて社会に貢献し「笑顔で満たされる社会」を築き上げて行きたいと考えます。
27
私を変えた「すばらしい体験」
布川 晋也
今回の日独交流事業が私の初めての海外旅行となった。初めに訪問した労働社会省での講義
で、まず、驚かされたのは、休暇の長さである。有給の消化率がほぼ100%、残業してもその分、
有給をとることができ、なかでも、育児休暇が最長 3 年ということには、唖然となった。そして、
ドイツ団とのディスカッションにおいても、有給を使ってまで勉強をしているという事実にも
驚いた。私の経験からすると、羨ましい限りだ。ドイツでは、労働者が、厚遇されているよう
に感じた。日本では、効率ばかりを重視して、一部の派遣や請負などの労働者は、モノ扱いさ
れていると思われていることが、残念である。また、日本では、人生における仕事のウエイト
が極めて高いように思う。たいていの人は、仕事が生きがいであり、定年退職をしたあと、無
気力状態となる人の話をよく聞く。一方、
ワークライフバランスに重きを置いているドイツでは、
個々人が、仕事以外に趣味などの生きがいを持っている様に思った。
(これは、休暇の長さの賜
物かもしれない。
)そのため、先に述べた日本のような事例は、少ないのではないかと思われる。
ホームステイにおいても、ドイツ人の休暇の過ごし方を垣間見ることができた。私のホスト
ファミリーを引き受けてくれたエンジニアの彼は一人暮らしをしているのだが、家に一歩踏み
込むと巨大なスクリーンが私を迎えてくれた。8 つのスピーカーとその巨大なスクリーンで映
画館同等の迫力でTVを見ているそうだ。また、近くに住居を構える彼の両親は、ガーデニン
グの趣味もかねて農園つきのセカンドハウスで休暇を過ごしている。そして、ホームステイの
最終日に、彼の両親が、彼の友人たちと私をバーベキューに招待してくれたのだが、彼の父親
と友人たちとが仲がいいのである。これは、私の周りでは、ありえない光景であった。日常的に、
ホームパーティのようなことをしているらしく、近所付き合いもあるようであった。たった 2
日間のホームステイであったが、ドイツ人には豊かなライフスタイルがあるように感じられた。
ドイツで、困ったことは、言葉の壁である。レストラン、ホテル、デパートといろいろ行っ
たが、英語のメニューは、用意してあるので、英語さえわかれば対応できるのだが、私は苦手
なのだ。この研修に参加するに当たって、私には、ある秘かな目標があった。それは、
「自分を
変えたい」ということである。というのは、私は、自己表現が苦手で今までの人生で損ばかり
してきたからである。就職面接においてもコミュニケーションが苦手であるがためによい結果
を得ることができなかった。そこで、
この事業をひとつのチャンスと捉えて挑んだ。そして、
思っ
たとおりにそこに来ていたメンバーは、コミュニケーションの達人ばかりであった。私は、普
段、単独行動を好むのだが、語学が苦手なためドイツでは、自分ひとりでは、食事も注文でき
ない、物も買えないというジレンマに襲われ、集団行動を必然的にとらなければならない。そ
こで、一念発起して積極的にメンバーに絡んでいき、人から誘われれば、全て断らずについて
いった。その結果人付き合いの楽しさを知ることが出来た。そして、最後には、メンバー全員が、
「殻を破った」と認めてくれた。このことは、今後の人生に自信がついた。また、就職活動への
勇気ももらえた。こんなすばらしい機会を与えてくださった機構、日独センターの皆様、団長・
副団長をはじめ、今回の研修に参加したメンバーと通訳の方、ホストファミリー、ドイツ団の
皆様、そして、この事業に関わった全ての人たちに感謝したい。そして、今後、語学力をつけ
るために留学し、自分を生かせる仕事を手に入れるため最善を尽くすことを改めて決意した。
28
「研修で得たもの」
天野 寧子
「社会の一員として働くことの意義」
、
「ワークライフバランス」について真剣に考える機会を
いただいた。この貴重な機会に自分なりの答えを見出したくて模索し続けた 2 週間であった。
「社会の一員として働くことの意義」は、お金を稼ぐ、経験を積む、知識を得る、生きがいを
見つける、自分の才能や能力を発揮するなど、働くことの意義は個々で違い複数あり、
「得る」
ことだけでなく、人に「与える」ことで、
「得られる」ことも多い。
「得ている」
「与えている」
というように特別なものではなく、
「分かち合う」ことではないかと考えている。生きるためで
あり、生活の中に存在しているものであり、無理をするものでもなく、自分に合った自分なり
の意味を見つけることが大切と考えていた。
ディスカッション、企業訪問やホームステイなどを通し、日本団員やドイツ団員との出会い
の中で「社会の一員として働くことの意義」に対する考え方が変わることはなかった。
合宿セミナーのディスカッションで印象的であったのが、日本団側からの「本音」と「建前」
どちらで答えるべきかという質問であった。日本では「本音」と「建前」という言葉が用いら
れることがあるが、日本独特のものであると思っていた。しかし、ドイツにも同様に思っては
いるけれど実現できていない「本音」と「建前」が少なからず存在することが分かった。日独
に大きな差があるわけではなく、
「本音」でいえば、誰しもが仕事よりも家庭を大切にしたいと
いう共通点を見出した。何のために働くかを理解し、仕事と家庭のバランスが自分にとってちょ
うどよいこと、それが「ワークライフバランス」がとれていることだということを初めて理解
できた。「自分にとってちょうどよい」という言葉は、今後とても重要な言葉のような気がして
いる。
自主研修のテーマに、福祉用具の「安全・安心」について取り組みを上げた。福祉用具にど
んな基準を作っても使い方一つで安全・安心から遠ざかってしまい、ハード面だけではなくソ
フト面からのサポートがなければ実現できないため、ドイツでの取り組みに興味を持った。ド
イツは石畳や段差が大変多く存在し、障害者が一人で出かけるにはあまり環境が整っているよ
うには思えない。介護用品のショップを覗いてみても、車いすのタイヤが太く大きいという印
象以外違いは見られなかった。しかし、一声かければ手を借りることができるという環境が存
在していた。ドイツの教育システムや社会環境こそがドイツのソフト面を強化していると思わ
れた。このソフト面は、制度や教育システムの違いからくるものでありドイツ特有であると思
われた。まねする必要はないが、学ぶべき点については業界に発信していきたいと考えている。
最後に、一番苦戦した「言葉の壁」は、語学ができることで「言葉」のコミュニケーション
はとりやすくなる。しかし、語学力以外のコミュニケーション(
「ジェスチャー」
「表情」
「気持
ち」など)も重要であることを改めて学んだ。たくさんのことを感じ、学び、日本団 18 人との
出会いは一生の宝である。
29
「ドイツから学ぶ、インクルージョンに必要な物」
栗田 貴仁
二週間の研修の中で、研修中に出会うことのできた人々に対し、自らが伝えることができた企
業研修では、ちょうちょ保育園に一日行くことが出来たのは本当に貴重な体験でした。まず、自
分の想像を超える統合保育園を目の当たりにし、本当に驚きました。保育園のクラス編成は、2
歳児から5歳児までの子ども達は混合のクラスで、1歳児と6歳児は年齢別のクラスでした。混
合クラスは、クラスと言うよりもグループという感じに近く、子ども達主体の生活が行われてい
ました。その為、年上の児童が年少児の世話をする姿がよく見られました。このスタイルは本当
に素晴らしいと感じました。異年齢のグループだからこそ、子ども達の中で一緒に生活していく
力が備わっているのだと感じました。これは、障害に対する意識を育て、子どもなりのインクルー
シブな社会を形成しているのだと思います。そして保育士は、子ども達の現状を見て何に興味が
あるのかを考え、導くと言うよりも同行する方向性が強く感じられました。これは、
「保育士は先
読みをして関わりを持たない。
」
「保育士の考えで学ばせるのではない。
」としており、保育士が前
に出ることは子どもの経験を横取りしてしまうのである。その為、子どもがやってみることを支
援するのが保育であり、それが自立と自発を育てるのだと学びました。実際、異年齢や移民、障
害などがあり、言葉の違いや言葉が通じないと言う問題がある中での生活を体験している子ども
達は、
外人である私を見ても動じることなくコミュニケーションを取ろうとしていました。これは、
学んで出来ることではなく環境の中から彼らが身に付けた「生きる力」なのだと学びました。
また日本では、
「出来るようになること」に力を入れすぎているように感じました。ちょうちょ
保育園では、年長児になったら就学前の準備として、服の着脱や質問するなどの生活の自立を親
の希望で行っていました。学力的な物は教えていないようでした。日本では、乳児期から生活の
自立は指導し、年長児では字の書き方など行っています。日本の方が色々なことを教えています。
しかし、結果はどうでしょう。ドイツが学問的に日本より劣っているとは思えません。ちょうちょ
保育園が特別なのだろうかと疑問に思い、自主研修ではドイツの知人と保育園について議論しま
した。確かに、州によって教育計画の違いや一斉保育を取り入れていることが分かりました。し
かし、日本ほど教育を中心に考えてはなく、子ども達の社会を楽しみ経験することに注目してい
ると感じました。今回の研修では、日本の保育はそこまでする必要があるかと言う疑問を感じま
した。乳幼児期に必要な物は何であるのか、また「生きる力」を育てる環境は何であるのかを今
一度考えさせられました。
合宿セミナーでは、ドイツ青年団とのグループディスカッションや交流から、コミュニケーショ
ン能力の高さを学びました。彼らから感じたことは、
「とにかく意見を言う」と言うことでした。
その意見が正しいか正しくないかではなく、まず自分の考えていることを出し合い、そのいくつ
か出た意見に対してまた考え、とにかく意見を出すと言った様子でした。そして日本とは大きく
違ったのは、発表での役割を決める際に、自分の担当を直ぐに決める様子でした。これは、
「自分
なら何が出来る」と言うことが明確にあるのだと思います。私から見ると、ドイツ青年団の方々
が羨ましく感じました。それは、意見を言うということは、自己への自信と責任がしっかりある
のだと感じたからです。
今回の研修では、
「自己意思」を伝える能力や育つ環境を学ぶことが出来ました。これは、イン
クルーシブンな社会を形成するためには、必要な能力だと思います。特に、ちょうちょ保育園で
得た体験は、これからの私の考える保育に大きな影響を与えてくれたと思います。今一度子ども
達に必要な物は何であるのかを再考し、現場で生かしていきたいと思います。
30
「障害者や就労が困難な状況下にある者に対する
就労支援にあり方について」
鈴木 英明
今回の研修に参加するにあたって、自分の中で一つテーマを持って臨んだ。それは、就労に
対する個人の意識の違いに注目することであった。制度的な違いなどは両国の歴史が異なるよ
うに、それぞれの国の文化や習慣などに影響を受けながら、その国に合った形を求めた結果生
み出されたものであると考えている。しかし、そこに住む人たちが「働く」ということに対し
てどういう意識を持っているのかという心情的な面は果たして大きく異なるのかどうかは大変
興味深いものであった。特に、事前研修でドイツ人は「休みのために働く」という意識が強い
と聞いていたので、
「ドイツでは、嫌々働いている人が多いのか」という疑問もあった。
ドイツ団とのディスカッションでは、その点について質問させて頂き、仕事に対するモチベー
ションとして「起業して、自分の求める形の会社を設立した」
「自分の今の仕事は小さい頃から
の夢だったので、情熱を持って仕事をしている」など、仕事に対して目標や情熱を持って働い
ている若者はいるということがわかった。
企業研修2日目に訪問した障害者の就労訓練施設では、障害者がいきいきと働いている姿が
とても印象的であった。施設は障害者の社会的統合を目指していると述べていたが、現実的に
は一般での就職は難しく、その点に関しては日本も同様であり、両国の障害者就労支援の行き
詰まりのポイントは共通であると認識できた。しかし、ドイツでは職業に関しての資格が日本
と違いかなり細分化されており、日本以上に資格重視の傾向があるように思えた。よって、障
害者にとっても障害の特性にあった職業はあると思うので、彼らにとって「できることを職業
にしやすい国」であると感じた。
ドイツと日本では教育システムが大きく異なっており、今まで知らなかったことだったので、
とても興味深かった。私が思うに、ドイツは「職業人を育成し、プロフェッショナルを養成す
る教育システム」一方、日本は「社会人として一般社会に貢献できる教養や知識を身に付ける
一人間としての向上を主の目的にしている教育システム」のように感じた。また、ドイツの一
般企業も職業訓練校と提携し、人材の育成に力を入れている点も日本はやや遅れ気味であると
感じた。経済の停滞によって、企業側が若い労働者を育成するところまで余裕がないのが現状
なので、学生の段階からでも、企業側から人材育成に携わることも必要だと考える。 この2週間で多くのことを学び、多くのことを感じた。ドイツが職業訓練校を設置するのも、
やはり将来を担う若い世代に早い段階から知識・技術を習得してほしいとの願いがあってのこ
とだと思う。しかし、反面終身雇用が崩れた現在、技術職からリストラされた人にとっては、
次の職業を探す上で資格の有無が大きく就職に左右すると予想できる。仮に、30、40歳を
過ぎた状態で再就職となったとき、新たな仕事に就くためにもう一度職業訓練校に通うかと言
えば、それは非現実的だと思う。日本も大学から専門学校に入学したり、資格取得のために国
も補助金出すなどして、誰でも資格が取れるような状況にはなってきているが、ドイツの失業
率(10%を超えている)からもわかるように、失業率改善の抜本的解決とはなっていない。
やはり、専門的な知識・技術習得も必要なことだが、仕事を“創る”ことに関してももっと
力を入れていかなければならない。私も現在の仕事も一般就労が困難な若者に対しての仕事を
“創る”ことなので、それが今日本では必要なことなのだと改めて感じることができた。
31
「国境を越えて」
中村 早百合
今回この日独勤労青年交流に参加させていただき、たくさんのことを考え、学び、感じて帰
国することができました。初めて出会ったメンバーの方々ともこの2週間を通して、助け合い、
支えあい、得意なことをそれぞれ活かして過ごすことが出来、団結力があるメンバーに恵まれ
たと思います。
企業研修 ( 福祉班 ) に関して、福祉という分野で集まったメンバーでも保育者から障害関係、
教員と様々な業種の方と仕事について日本団だけでも違うところや似ているところを知ること
ができました。また、ドイツの保育園や障害者が働く会社に行き、日本との大きな違いや似て
いるところなど見て、体験することが出来てよかったです。
日本では、保育所・支援センターなど施設が分かれているのでそれが当たり前のように思っ
ていましたが、お伺いした統合保育園『ちょうちょ』では保育施設と発達支援センター、母子
住居、支援住居、成人の教育支援、運転サービスなど乳幼児期から成人後まで長期支援がされ
ていました。ドイツ全体が立派な施設ばかりではないと思いますが、このような保育園もある
のだと実際見ることが出来ました。園長先生は細かい部分まで教えて下さり、ドイツでも保育
者の労働時間、給与は日本と変わらないことも実際の意見として知ることができました。私た
ちがお伺いした日はちょうど夏祭りのイベントが行われる日で、初めて会った外国人 ( 日本人 )
にも関わらず「子どもたちは保育者とチームに分かれて様々なブースを回るので日本団の方も
自由に好きなチームに入って関わってみて下さい。
」と一言あり、最初はドイツ語もよく話せ
ない私たちが通訳なしでどうしたらいいのかと少し戸惑いましたが、よく話を聞いてみると、
ここの保育所は障害の子どもたちもいて子どもたち同士も保育者も言葉だけで通じあおうとは
思ってないと話して下さりました。私は働いていた幼稚園を思い出し、私も保育者でクラスの
子どもたちの中には、会話が難しい子や歩行が困難な子など様々な障害をもった子どもたちが
いました。なので、言葉は必要ないということもすごくわかり、たくさんの子どもたちと関わ
りたいとより思うことができました。実際子どもたちと関わってみて本当に言葉なんていらな
いと思いました。表情やジェスチャーでやりとりができ、子どもたちも日本団に興味をもって
くれてたくさんコミュニケーションをとることができました。これは初めての日本団を温かく
受け入れて下さった園長先生のおかげだと思います。
合宿セミナーではドイツ団と日本団でワークライフバランスについてディスカッションしま
した。労働時間や有休などの違いもありましたが、全体で出た大きなまとめてして、
『お金と時
間とやりがい』この3つのバランスがとれていれば問題はないという解決に至り、私自信も納
得することが出来ました。
この研修で私はドイツ人の積極性や自信をもって生きていること、前向きで自分や家族を大
切にしていることを感じる事ができました。私も自信をもって毎日充実した日々を過ごし、ワー
クライフバランスを大切に、そして家族を大切に、今後も過ごしていきたいと改めて自分の生
活について考える事が出来ました。
きっとドイツ語が分かったらもっと楽しいと思うので勉強してまた行きたいと思います。
32
「ドイツで学んだドイツのよさと日本のよさ」
道越 美咲
今回、日独勤労青年交流事業に参加して、日独の勤労観、家庭と仕事の両立についての意識
の違いを知るとともに、今まで意識したことがなかった自分が日本人であるという意識が予想
以上に高まった。様々な場面でのドイツ人とのディスカッションを通して、日本人は他の職員
との協調性を重視したり、勤勉に働く意識が高かったりすることを再確認でき、そのことを日
本人同士で共感できたことがとても印象的だった。日本では住んでいる地域も職種も違う団員
が、同じような意識をもって働いていることを知り、日本で古くから受け継がれている日本の
文化を実感できた二週間となった。この二週間、異文化や異なる考え方に触れることが、日々
の生活を振り返ったり、考え方を見直したりすることにつながることを体験でき、より豊かな
人生にするためには、様々な分野に視野を広げようとする努力が必要であると感じることがで
きた。
さらに、今回は多くの見学先で意見交換の場があったが、自分なりの意見を明確にもった上
で参加することが、意見交換の場では重要であることを知った。自分の考え方と比較しながら
意見を聞いたり、立場を考えた上で発言をしたりするなど、これから先の意見交換の場でも必
要な姿勢を学ぶことができた。加えて、様々な国の人々とコミュニケーションをとるために、
言語に頼らないコミュニケーション能力を身につけることはもちろん必要であるが、まずは最
低限の英会話力を身につけておく必要があることを実感できた。今回の交流で出会ったドイツ
人は、様々な場面で、わたしたち日本人にたくさんの質問をしてくれた。好意的にコミュニケー
ションをとってくれると同時に、ドイツ人の英会話能力の高さを実感することができた。
エアフルト市へ移っての企業研修では、特に統合保育園における障害児教育や青少年教育施
設での困難を抱える青年の職業教育について学び、特別な支援を要する子どももそうでない子
どもも一緒に教育していく様子を見学することができた。勤務している学校で受け持っている
学級にも様々な子どもたちがいるが、一人ひとりに合わせた教育をするとともに、大勢の中で
子どもたち同士が学んでいく過程を大事にし、様々な困難をもつ子どもたちを一緒に支援して
いく環境を作ることが大切であると感じた。また、ドイツでは、日本の小学校五年生が終える
段階で、子どもたちの進路が大きく決まり、その決定には、小学校担任が作成する推薦状が重
要とされていることを知った。日本では、中学・高校卒業時が大きな進路決定の場となるが、
小学校教員として、日々の指導が児童の将来に直結するものであり、わたしたち教職員は、児
童一人ひとりの将来を担う仕事をしていることを深く意識した上で、小学校教育に任されてい
る教育内容に責任をもって職務にあたることを忘れてはならないと感じた。これらの訪問を通
して、ドイツにはドイツの教育のよさがあるとともに、日本のきめ細やかな教育は世界でも注
目されていることを知ることができた。
今回の研修で学んだことを生かして、日々広い視野をもって子どもたちの教育に携わってい
きたい。そして、今回の研修で出会うことができた多くの日本人、ドイツ人とこれから先も交
流を続けることで、自分を高めることができれば、この日独勤労青年交流がこれからも私自身
の中で継続されていくことを確信している。
33
「ドイツ企業研修を終えて」
望月 聡子
A:全体を通して…
今回のドイツ企業研修では、主にドイツ人の教育システムとその就職状況について学んでき
ました。私はドイツの教育システムに非常に興味があり、日本でも取り入れるべき項目も多く
あったと思います。特に、大学進学以外の職業訓練システムは、個人の能力を最大限に引き出
す良いプログラムだと思いました。
この度、企業研修に日本団員とともに参加できなかったのですが、別の場所にて職業プログ
ラムの重要性を実感することができました。日本では、大学で学ぶ分野は統一されています。
しかし、ドイツでは専門分野以外の分野を職業訓練として取り入れ就職に活かされていました。
例えば、日本では患者を診るのは医者でその補助を看護士、薬剤関連は薬剤師とそれぞれの専
門分野に分かれていますが、ドイツでは薬剤関連の調剤も看護士の仕事でした。彼女から話を
聞くと、「薬については職業訓練にて、どの薬がどんな効果があり、どんな副作用があるのかは
訓練を受けている。
」とのことでした。これにより、調剤の職業訓練を受けている看護士を信頼
して雇うことができるということできるのです。職業訓練は就職に際して有益なことかつ個人
自身の自信に繋がるものであるのだと知ることができました。
B:ドイツで学んだことをどう活かすか?
私がドイツで学んだことは、自分が働くことについて仕事に対して自信を持つということと、
プライドをもって仕事に取り組むことと仕事を好きになるということです。現在の私は仕事に
対して不満や不安があります。そのため、一つの仕事に熱心に取り組むということができませ
んでした。しかし、ドイツでの研修を終えてから自分の仕事に対して本当に合っているのか等
考える機会が増えました。
自分に合う仕事を見つけ、本当に自分が必要とされている職場にて今後働いていきたいと考
えています。ドイツでの経験は自分を見つけ、自分に必要なことを気が付かせてくれたとても
よい経験でした。
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8.事後報告会
「平成23年度 日独勤労青年交流事業」参加報告
山梨大学工学部付属ものづくり教育実践センター
技術職員 山本千綾
1 日 時 2月27日
(月)16:00∼17:15
2 研修名 平成23年度 事務系・技術系職員研修報告会
3 場 所 国立大学法人山梨大学 甲府キャンパス本部棟5階第一会議室
医学部キャンパス管理棟2階中会議室 (テレビ会議システム利用)
4 発表者 10名
5 参加者 今後各研修参加希望者、若手職員、研修修了者の上司 等
6 内 容
研修テーマ、
「社会の一員として働くための意義」
とは、
「お金・仕事・やりがいがそれぞれ
バランスをとり、社会に貢献することではないか」
という結論に至った。
その時々、
自分がおか
れた状況で最善策を選択し、行動できる力を、今のうちから身につけ、働きがいのある、働き
やすい職場の環境づくりために、日頃から、職場での信頼を忘れずに互いに支えあうことが
重要であると認識した。
自己研修目標である、
「ドイツの就労支援や教育制度から、日本の制
度にはない良い点を学ぶこと」について、
ドイツと日本の就労支援や教育制度を自分の視点
で比較し、社会に学生を送る大学の技術職員として何をすべきか提案した。社会人として、常
に広い視野で物事をとらえ、知識や技術を身につけ、そして働く仲間としての信頼を忘れず
に業務に当たることが、学生への良い影響を与えると考えた。今後、技術者として企業研修や
学会に参加し、ネットワークを構築し、情報収集することにより、専門領域への直接的な就職
支援もしていきたい。
この研修全体を通して、私が強く感じたことは、英語の重要性である。世界的視野を広げる
ためにも英語の習得は、必須である。
また、
コミュニケー
ション能力の向上と、伝えたいと思う強い姿勢も非常に重
要だと感じた。そして、全国に、
ドイツに、多くのかけがえ
のない仲間をつくり、刺激を受けたことは、私の一生の財
産となった。私は、今回の研修体験を活かし、日々の仕事
のモチベーションを上げ、今一層仕事に専念したい。
7 参加者のコメント
ドイツには「マイスター制度」
というものがあり、技術者もとても高い評価を得ています。
「ものづ
くり
(マイスター)の子息はものづくりになる」
という認められた文化があるからだと思います。
日
本のキャリア形成システムとの比較を自分の目線でされていたことが印象的でした。最後に研修
の情報提供もあって、翌年の参加者にも有用だと思います。
事務職であれ技術職であれ、大学職員・社会人として身に付けているべき基本的スキルに大き
な違いはないと思っています。今回の研修は多様な職種の方々が参加されたようですから、基本
的スキル習得には良かったのではないかと思います。色々機会を見つけて多くの人間と交流す
ることは良いことだと思います。
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9.成果と課題
(1)企画意図
今年度の研修テーマも「社会の一員として働く意義」だった。社会を構成しているのはミ
クロの単位として家庭がある。その周りに地域社会や職場などが存在するが、それらが育っ
ていく土壌として歴史や広義の文化が挙げられる。働くという行為は、
人間一人ひとりが日々
つくっている様々な関係性の中の 1 つであることは言うまでもない。今回の受け入れでは、
上述を前提に以下のことを中心に企画してみた。
①基礎情報の提供(ドイツの職業訓練制度、特に失業者の救済措置を中心とした社会保障
制度、現代史に関する具体的な研修)
②ドイツにおける仕事中心社会の見直し(政府が推進している「仕事と家庭の両立」
、ワー
クライフバランスの重要性)
③ドイツの勤労観、現場での流れ、業種別の現場研修
④人と人とのつながり
手段としては、言葉(対話)
、見ること、現場に「どっぷり浸かる」こと。例えば①は講
義や歴史研修ツアーなどがツールであり、さらにナチス時代には働くということが拷問とな
りうることも強制収容所跡の見学で研修した。②は労働社会省での講義と若手社会人同士の
意見交換や、合宿セミナーでは現代社会の一員として、多様な生き方を選択・実現するため
に求められるワークライフバランスについて日独の若者間で議論を深めることが中心であっ
た。③は主に業種別企業研修で、④はホームステイや本事業全体を通しての各種の出会いの
場を提供し、各個人レベルで将来も大切にしてもらおうと考えた。
(2)総括(日本団団長:山岸)
ドイツ連邦労働社会省での事務次官との突如の対面、ドイツ青年達との合宿セミナーでの
夜を徹した討議、ドイツホストファミリーとの出会い、そして日本団員 18 名との語らい、
これら 15 日間の非日常が団員にもたらしてくれた体験や真実の理解により、程度の差こそ
あれ個々の団員がドイツ社会やドイツ人としっかり向き合い、それぞれがかけがえのない友
情を築いたはずである。
2011 年の日独勤労青年交流事業は、国民が大震災の復興に一丸となって取り組んでいる
時期の訪独であり、私からは震災を被った日本国社会の一員として、ドイツを訪問すること
の意味を一人ひとり考えて研修に望んでほしい旨の話を事前研修の場で団員に伝えた。
各団員の報告レポートからは、ドイツに向かう前に団員が掲げた学習目標がしっかり達成
されていることを実感することができたことから、どんな形であれ貴重な成果を忘れずに日
本社会に還元していってほしいと思う。
団長としてこの事業に参加して反省点を述べるとすれば、ドイツの地においてドイツから
学ぶ姿勢とコミュニケーションができたことは当然としても、事前課題による知識を含めて、
どれだけ日本の制度と実情をドイツ側に伝えることができたのかと言うことになるが、受身
ではなく同時に日本の優れている部分について主張する意識を持っていなければ、本当の国
際交流にはならないと感じた。
36
歓送交流会
37
38
受 入
39
40
1.受入概要
41
42
43
44
2.評価会報告
(1)ドイツ団発表
社会貢献についての日独比較
○ヴェロニカ・オースタターク
日本では、自立が社会貢献につながると考えられている。日本では、驚くほど他人に対
する配慮が大きいことに気がついた。時には、そのために自分が一歩ひくこともある。こ
れは社会生活をしていく上で非常に重要な要素であり、ドイツでもぜひ生かしていきたい
と考える。合宿セミナーで、日本人は「仕事を通して社会に貢献する」というように、仕
事と社会貢献活動を結びつけて考えていた。一方でドイツ人は、社会貢献とは自分の余暇
を通じて行う無償行為だと考えていた。これらの考え方はそれぞれ良いものである。社会
貢献を意識的にすること、社会をよく見ること、また社会貢献というものの価値を認めて
いくことが大切だろう。
就労意識についての日独比較
○マティーナ・ブッシュ
日本人は自分の所属する企業に「アイデンティティー」を持っていることを知った。た
とえば、休暇取得、病気の際も、会社や同僚の都合を考える。ドイツでは、仕事は自己実
現のための「手段」と考えられている。日本の職場は非常に安定している。たとえば、会
社の経営が厳しくとも、雇用者は社会からの圧力があるためなかなか解雇に踏み切れない。
ドイツでは、労働者の解雇について雇用者が社会的批判を受けることはない。
日本では、組合や労働者が会社に対して闘争意識を持つことがほとんど見られない。ド
イツでは、労働者の権利や労働法についての意識が非常に高い。ただ、日本の若者たちを
見るかぎり、労働に対する意識が上がってきていることは感じられた。
また、日本の社会において、女性は家族のために仕事をやめたり、仕事時間を短縮した
りすることがあると知った。
一般職班発表
○ミヒャエル・ショーラー
一般職班として参加している団員の大半が公務員である。発表において、2つの言葉を
提示したい。「英雄行為は報いられない」
「わが亡き後に大洪水よあれ」である。
今回、日本の市役所と税務署を訪問し、官僚的な仕事は、古いものから抜け出せず、新し
いものが来た時に上手く対応できないという点でドイツと似ていると感じた。児島ジーン
ズのように、伝統的な考え方や技術と新しいものを融合して刷新的な仕事を行っている企
業とは対照的である。
日本では、質の高い仕事が社会への貢献であると考えられる。一方、ドイツ人は職場に
おいて、物事をより自分にひきつけて考えやすい傾向がある。こうした自分を中心とした
物事の捉え方からは、少し遠ざかる必要がある。
45
最も大切なのは、全体を変えることではなく、自分自身が変わっていくことである。こ
れは、規律を守ること、自分をコントロールすることなどからはじめられるだろう。
ドイツ社会が、自己の集まりの社会、自己を中心とした社会、言うなれば「私の社会」
だとすると、日本は団体意識の強い「私たちの社会」だと知った。もちろん、ドイツが日
本と同じようになれば良いとは思わない。このふたつの要素を取り入れた、健全な中道を
行くことが今後必要だと、今回の研修を通して考えた。
製造業班発表
○ゼバスティアン・バルケ
日本から持ち帰り個人で生かせるものについて、また日本で感じたことについて発表す
る。
様々な企業を訪問して驚いたのは、日本では伝統的な方法、道具、手段が未だに多く使
われているということだ。唯一の例外は、三菱自動車であり、日本でも大企業になると違
うのだろう。伝統を生かすという点を、ぜひドイツに持ち帰り参考にしたい。また、感心
を受けたのは、日本では非常に製品の細部にまで注意がかけられ、愛情が注がれているこ
とだ。ドイツにもこれがないわけではないが、日本ほど特徴的ではない。
備前長船刀剣伝習所を訪ねた際は職業知識の得方についての日独の相違点を知った。ド
イツの場合は、日本のように師匠からの直伝で仕事を習うのではなく、グループ作業や学
校での勉強を通して学ぶため、様々な場で職業知識を得る機会がある。
福祉業班発表
○カローラ・ツェラー
児童養護施設の訪問が出来てよかった。職員が施設で一緒に生活することで常に子ども
に相談相手がいるということは良いことだと思った。また、職員が、サービス残業を行っ
たり、
休日でも何か非常事態が起これば出勤したりするなどの話を聞いた。このことから、
聖家族の家の職員は仕事に情熱を持っていること、また仕事に自分のアイデンティティー
を見出しているという印象を受けた。職員の日常と仕事が非常に密接していること、また
彼らの仕事に対する熱意を感じ、ぜひそれをドイツに持ち帰りたいと思った。
○フランク・トラウトマン
富田青少年交流センターで印象的だった点について 3 点挙げる。1 つめはパソコンのゲー
ムが禁止されているのではなく時間制限がもうけられていること。これは子どもが隠れて
ゲームするのを防ぐだろう。2 つめは、施設に来る子どもや両親だけでなく、地域を巻き
込んだ多様なプログラムが用意されていること。3つめに、たとえば退職したあともボラ
ンティアとして施設で仕事を行うなど、
職員の方の意識が非常に高いことに感銘を受けた。
ぜひそうした姿勢をドイツに持ち帰りたいと感じた。
○エーファ・ヴァイアー
幼稚園について、日本とドイツは違う印象を受けた。日本では、非常に愛情のこもった
辛抱強い世話を行っている。また、厳しく指導しているわけではないのに、子どもたちは
46
友達と仲良く集団活動ができている。これらについて今後詳しく研究し、自分の仕事に生
かしていきたいと考える。
プログラムの企画・運営について
○ミルコ・ゲーラー団長
①合宿セミナー
・カッター研修やディスカッションを通して、団員同士の交流が多くでき、よかった。
・合宿セミナーについて、事前に細かい日程が伝わっていなかった。
②大阪プログラム
・自主研修は、日本人の生活や日常をよく知る機会となった。また、希望者は日本団と
時間を過ごせた。
・製造業では、日本団員の会社(中村屋)を訪問し、また和菓子作り等の体験を行うこ
とが出来た。
・どの訪問先でも、ドイツ団が非常に歓迎されていると感じた。
・団員の希望に合った企業を訪問できた。
③吉備青少年自然の家プログラム
・施設の会議室を 23 時まで使うことができ、助かった。
・職員が、今まで訪れたどの場所の職員よりも親切だった。洗面道具、飲み物、日本の
遊具(剣玉、コマなど)などを用意してくださり、とても嬉しかった。
・企業訪問は、全て満足のいくものだった。
・吉備青少年自然の家での懇親会の際、日本人職員の名前がローマ字標記されていれば
よかった。
・企業訪問した際に何回かテレビ局の取材が入った。これについて事前に知らされてい
ればなおよかった。
・吉備青少年自然の家施設内が寒かった。
・12 月 8 日、児島ジーンズを訪問した後うどん屋で昼食を食べた。セルフサービス形
式だったため、列の後ろに並んだものは、あまり食べる時間がなかった
④その他
・自主研修の際に、日本団員が案内してくれたことがとてもよかった。
・機構や吉備青少年自然の家からの情報提供がとても細かく、助かった。
・通訳の方が、言葉だけでなく日本での振舞い方等について教えてくれる等気遣ってく
ださり、よかった。
・ ホテルが今回シングルルームだったため、シャワーを順番に入る必要がない等、時
間短縮に役立った。
47
3.学習成果
①社会貢献
Q.「あなたが考える社会貢献」について、その意識は深まりましたか?今回のプログラムで、日本人
の意識から学習するところがあったら記入下さい
深まった 5 名
やや深まった 13 名
1名 1名
無回答
あまり深まらない
深まった 6 名
やや深まった 11名
あまり深まらない
48
1名
2名
無回答
深まった 5 名
やや深まった 13 名
1名 1名
無回答
あまり深まらない
②働くことの意義
Q.「働く意義」について、その意識は深まりましたか?今回のプログラムで、日本人の意識から学習
するところがあったら記入下さい
深まった 6 名
やや深まった 11名
あまり深まらない
49
1名
2名
無回答
③学習内容
Q.「この事業で得たこと、学んだことをひとり 5 つ挙げてください。」に対する回答
備前長船日本刀伝習所にて
倉敷児島ジーンズにて
Q. このプログラムに満足しましたか。
満足 19 名
1名
やや満足
50
4.成果と課題
(1)企画意図
2週間の受入を通して、今年度テーマになっている「社会の一員として働くことの意 義」を踏まえ、以下の5点について特に理解できるような全体プログラムを計画した。
①日本の高卒・大卒における就労支援のあり様を理解すること
②日本人の入社制度を理解すること
③日本人の社会貢献の考え方を理解すること
④日本人の就労意識を理解すること
⑤伝統ある企業の人材育成及び企業存続の理由を理解すること
そのために、初日の講義では主に日本の教育制度、大学における就職活動や面接方法に
ついて学習した。また、合宿セミナーでは日独における社会貢献の考え方の違い、ワーク
ライフバランスを踏まえ自分の将来について考えるワークショップを行った。その後、吉
備青少年自然の家が企画した全体研修では、伝統ある刀鍛冶の訪問により昔から伝わる人
材育成、伝統を活かしたジーンズ会社では品質の高い商品を作る技術と戦略を学習した。
また、分野別企業研修では、ドイツ団員の学習したい内容から希望業種を訪問し、企業・
団体の特徴や就労について意見交換を行った。
(2)総括
まずプログラム全体の満足度であるが、前ページにあるように「プログラム全体につい
て4段階で評価してください」の問いに対して、20名中19名が「満足した」と回答し
た(
「やや満足」が1名)。平均値は 1.05 であった(1.満足した 2.やや満足した 3.
あまり満足しない 4.満足しない)
。
自由記述においては、「とても構成的で良かった」
、
「興味深く変化に富んだプログラムで
あった」
、
「良い運営だった」等と否定的なコメントは一切なかった。昨年見られたような
「休憩が足りない」、「プログラムの間が詰まり過ぎ」などのコメントは改善された。
ただ、企画意図に記載した理解度に関する質問項目
(4段階で実施)を見てみると、満足度に比べ数値が低
く、昨年度平均値は 1.51、今年度平均値は 1.62 であった
(質問紙は4段階からの選択で、1.理解した 2.や
や理解した 3.あまり理解しない 4.理解しない)
。
これは、講義において教育制度や就職活動の実態の
話が少なかったこと、社会貢献のディスカッションが
終了しなかった班があったこと、企業存続の理由について特化した話題が少なかったこと
が挙げられるだろう。
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訪問別で見てみると、会社説明のみのところ、見学のみであったところの数値が悪く、
何かの体験学習や職員との意見交換がきちんと行われているところは数値が良かった。や
はり事前の打ち合わせを行い、ドイツ団員を考慮した柔軟な運営が望まれる。
合宿セミナーにおいては、今年度も昨年度同様に、過年度団員が自分達の思い描く企画
と運営を行ってくれた。モチベーションが高く、次の団員の学習のために活動してくれた
過年度団員に感謝したい。ぜひこれを継続して、今後は年度を越えた派遣者同士の関係が
発展するよう図りたい。
また、今回、地方教育施設と企画段階から協議して事業を作ることができた。そのお陰
で、中央プログラムから地方プログラムへとスムーズに移行することができた。評価会の
発表はじめアンケート結果を見ても、企画・運営については全てのドイツ団員から感謝の
声を受けている。今度も地方施設と密に連絡を取り、すばらしいプログラムを提供してい
きたい。
京都市内にて集合写真
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