平成25年度 - 山梨県トラック協会

平成25年度事業報告
第 1.一 般 概 況
平成25年度の我が国経済は、平成24年12月に発足した第2次安倍内閣が進める大胆な金
融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略からなる「三本の矢」に一体的に取り
組むとの方針のもと、アベノミクスにより円安・株高が進行し、消費者マインドが改善したこと
を受けて個人消費が大きく伸び、支出の増加が生産の増加につながり、それが所得の増加をもた
らすという経済の好循環に向けた動きが見られた。また平成24年度の補正予算の中心を占める
公共工事が本格化し公共投資も増加した。年度後半も平成26年4月からの消費税引き上げに向
けての住宅、自動車などの駆け込み需要が発生し堅調に推移するなかで経済は緩やかな回復を続
けている。
この よ う な状 況 の 中で 、 ト ラッ ク 業 界に お いて は、 株 高 と円 安 基 調に 加 え 中東 情 勢 等の
影響 に よ り燃 料 価 格が 高 騰、 高 止 まり し た こと から 5 月 に は 全 日 本ト ラ ック 協 会 を中 心に
「燃 料 価 格高 騰 経 営危 機 突破 全 国 総決 起 大 会」 を自 民 党 本部 で 開 催。 全 国か ら 8 00 名の
事業 者 が 参集 し 、 当協 会 から は 石 原会 長 並 びに 役員 等 1 0名 が 参 加、 国 会関 係 者 並び に国
民に 対 し 事業 存 廃 の岐 路 に立 っ て いる 現 状 を訴 える と と もに 、 厳 しい 経 営環 境 に おけ る早
急な 支 援 策の 実 施 を求 め た。 そ の 結果 、 平 成2 5年 度 補 正予 算 に より 燃 料費 高 騰 対策 とし
て、エ コタイ ヤ導入 補助並 びに先 進環境 対応型 ディーゼ ルトラ ック導 入補助 が実施 された。
また 、 国 土交 通 省 がト ラ ッ ク運 送 事 業の 適 正取 引に 向 け て「 契 約 の書 面 化 」 を 制 度 化す
る方 針 を 示し た こ とか ら 、「 ト ラ ック 事 業 者と 荷主 と の パー ト ナ ーシ ッ プ構 築 セ ミナ ー」
を開 催 。 さら に 原 価・ コ スト 管 理 の徹 底 に よる 経営 基 盤 強化 対 策 とし て 、昨 年 の 基礎 セミ
ナーに続 けて「 原価意 識向上 のため の 実践 セミ ナー」を 開催し た。
なお 全 国 的に 展 開 され た 「 トラ ッ ク の日 」 の取 組と し て は、 国 内 物流 の 基 幹産 業 と して
生活 と 経 済の ラ イ フラ イ ンを 支 え るト ラ ッ ク輸 送の 重 要 性を P R し、 業 界に お け る輸 送の
安全 確 保 と交 通 ・ 労災 事 故防 止 対 策、 環 境 保全 への 取 組 、緊 急 救 援物 資 輸送 体 制 の整 備、
業界 が 抱 える 問 題 など に つい て 広 く理 解 を 深め ても ら う こと を 目 的 に 『 トラ ッ ク の日 ・山
梨フ ェ ス タ2 0 1 3』 を 、昨 年 に 引き 続 き 、甲 斐市 の 商 業施 設 「 ラザ ウ ォー ク 」 の駐 車場
において 開催。来 賓並び に多数 の県民 が来場す るなか、開 会式で 環境標 語の表 彰式を 実施。
また 広 報 活動 に つ いて は 、『 ト ラ ック は く らし と経 済 の ライ フ ラ イン 』 を命 題 と して 、テ
レビ 、 ラ ジオ 、 新 聞等 に より 、 業 界の 厳 し い経 営環 境 等 への 理 解 と 適 正 な運 賃 収 受の 必要
性を 強 く 訴え 、 荷 主は も とよ り 広 く 県 民 に トラ ック 運 送 事業 の 危 機的 窮 状を 訴 え ると とも
に、 公 正 取引 へ の 理解 と 協力 を 求 める な ど 、経 営環 境 の 改善 に 資 する た め積 極 的 な対 応を
図っ た 。 加え て 、 貨物 自 動車 運 送 事業 安 全 性評 価事 業 に 基づ く G マー ク の継 続 認 定並 びに
新規 取 得 に対 し 的 確な 対 応を 図 る とと も に 、 貨 物自 動 車 運送 事 業 の関 係 法令 等 の 改正 、特
に速 報 制 度の 導 入 や監 査 方針 並 び に行 政 処 分基 準の 一 部 改正 に 伴 う3 0 日間 の 事 業停 止処
分の 発 動 をは じ め 運輸 安 全マ ネ ジ メン ト 及 び事 業用 自 動 車総 合 安 全プ ラ ン2 0 0 9 に 基づ
く新 た な 通達 等 へ の的 確 な対 応 を 図る た め 、適 正化 実 施 機関 に よ る巡 回 指導 や 各 支部 例会
及び各部 会例会 等を通 じて周 知徹底 を図っ た。
さら に 、 災害 応 急 対策 と し て、 緊 急 時に お ける 物資 等 の 輸送 業 務 の適 正 か つ円 滑 な 実施
を目 的 と した 、 山 梨県 並 びに 甲 府 市主 催 の 総合 防災 訓 練 への 参 加 に加 え 、 2 月 に 発生 した
観測 史 上 例が な い 記録 的 な大 雪 の 際に は 、 会員 各位 の 献 身的 な 対 応 を は じめ 、 県 並び に市
町村 か ら の緊 急 物 資輸 送 依頼 へ の 迅速 か つ 的確 な対 応 に より 、 ラ イフ ラ イン と し ての トラ
ック 運 送 事業 の 重 要性 が 改め て 認 識さ れ る こと とな っ た 。ま た 、 交通 被 災遺 児 育 英を 目的
とし た 『 10 0 円 募金 運 動』 も 全 会員 事 業 所で 実施 し 、 山梨 み ど り奨 学 会等 に 対 し寄 付を
行っ た 。 さら に 人 材育 成 を目 的 と した 職 業 訓練 校は 第 2 1期 目 を 迎え 厳 しい 経 営 環境 を反
映し 受 講 生の 確 保 が困 難 を来 た す 中で の 開 講と なる な ど 、め ま ぐ るし く 変化 す る 社会 情勢
に機敏且 つ的確 に対応 すべく 努力を 重ねた 1年 であった 。
第 2. 事業 概況
1 .交通 労災 事故防 止等安 全対 策の強 化
トラック 運送事 業は活 動の場 が場外 である ため 、第一に 交通事 故防止 、
労働 災 害 防止 が 業 界の 使 命と 考 え 、 事 故 防 止対 策委 員 会 を軸 に 、 適正 化 事業 推 進 委員 会及
び労 働 問 題等 対 策 委員 会 、陸 運 労 災防 止 協 会山 梨県 支 部 の陸 災 防 止推 進 委員 会 と 連携 し、
社会 的 使 命で あ る 輸送 の 安全 に 対 する 認 識 を新 たに し 、 「運 輸 安 全マ ネ ジメ ン ト 」並 びに
「事 業 用 自動 車 総 合安 全 プラ ン 2 00 9 」 への 的確 な 対 応を 軸 に 、万 全 な体 制 を もっ て事
故防 止 の 徹底 を 図 るべ く 、各 種 事 故防 止 対 策を 実施 す る とと も に 、犯 罪 や交 通 事 故が 起き
にく い 社 会づ く り に向 け た施 策 へ の協 力 と して 、ド ラ イ ブレ コ ー ダー の 映像 記 録 を 山 梨県
警察 に 提 供す る 協 定書 を 締結 し た 。ま た 事 故防 止及 び 再 発防 止 対 策の た めの ド ラ イブ レコ
ーダ ー 装 着、 ア ル コー ル 検知 器 の 導入 助 成 、無 事故 ・ 無 違反 を グ ルー プ で競 う 山 梨県 主唱
の『チャ レンジ 123 作戦』 への積 極参加 を図 るための 助成事 業等を 実施し た。
さら に 、 全国 的 に 実施 さ れ る春 ・ 秋 の交 通 安全 運動 、 夏 期及 び 年 末年 始 交 通事 故 防 止県
民運 動 や 労働 災 害 防止 運 動を 積 極 的に 推 進 する なか で 労 災保 険 の 収支 改 善運 動 を 推進 する
とと も に 、年 末 ・ 年始 輸 送安 全 総 点検 運 動 を展 開し 、 各 支部 役 員 及び 各 委員 会 委 員に よる
事業所巡 回パト ロール が実施 され 、 事故防 止に 向け 注意 喚起の 徹底を 図った 。
なお、平成2 5年中 の県内 における 交通事 故 は、5 ,067 件(対前年 比 -9 48 )、死
者3 8 名 (対 前 年比 - 2 人) 、 負傷 者 6,7 3 1人 ( 対 前年 比 -1 ,28 5 人 )で あ り、 人
口1 0 万 人当 た りの 死 者 数は 4 .4 0 人で 、 全 国平 均 の 3.4 1人 を 上回 っ て おり 依 然と し
て厳しい 情勢と なって いる。ま た、道 路貨物運 送業にお ける労 働災害 事故は、死者1 名(前
年1 人 ) 、負 傷 者 63 名 (前 年 7 1人 ) で 厳し い状 況 が 続い て い る 。 さ らに 、 県 内事 業用
トラック の重大 事故は 件数 1 8件(前年 22件 )、死者5 人( 前年6 人)、負 傷者7人(前
年2 1 人 )【 速 報 値】 と 前年 に 比 べ件 数 、 死者 、負 傷 者 とも に 減 少し た が、 全 国 的に も営
業用 ト ラ ック に よ る 重 大 、悪 質 事 故が 頻 発 して いる 状 況 の 中 で 事 故防 止 対策 と し て、 「 交
通・ 労 災 事故 防 止 セミ ナ ー 」 を 開 催し 、 交 通労 働災 害 事 故防 止 の 重要 性 につ い て 再認 識す
ると と も に意 識 の 高揚 を 図っ た 。 また 自 動 車事 故対 策 機 構で 行 っ てい る 運転 適 性 診断 の受
診促進並 びに事 業場内 外の安 全対策 の推進 を図 り交通労 災事故 防止に 努めた 。
2 .環境 対策 の充実 ・強化
環境対策 は最重 要課題と して 環 境保全 対策委 員会を中 心に、永 年真剣 に取り 組んで いる。
昨年 に 引 き続 き 低 公害 車 導入 促 進 のた め の 一部 助成 を は じめ 、 省 エネ 運 転推 進 に 係る デジ
タル タ コ グラ フ の 導入 助 成、 さ ら に デ ィ ー ゼル 微粒 子 除 去装 置 装 着に 対 する 一 部 助成 を実
施。 「 ト ラッ ク の 日」 の イベ ン ト にお い て は、 交通 事 故 防止 対 策 と併 せ た 安 全 ・ 環境 対策
製品 メ ー カー 合 同 展示 会 を開 催 。 また 、 環 境保 全対 策 と して の P Rの 重 要性 に 鑑 み、 本年
度も 環 境 対策 と し ての 標 語を 一 般 公募 し 、 寄せ られ た 応 募作 品 の 中か ら 『 エ コ 運 転富 士と
一緒 に
我ら の 遺 産』 を 最優 秀 賞 に決 定 、 ポス ター 及 び ポケ ッ ト カレ ン ダー は も とよ り各
種広 報 媒 体に 使 用 し、 環 境保 全 へ の協 力 を 呼び 掛け る た めの P R 活動 に 有効 活 用 した 。ポ
スタ ー 及 びポ ケ ッ トカ レ ンダ ー は 環境 保 全 啓発 活動 の 一 環と し て 会員 、 関係 機 関 ・団 体へ
の配布に 加え、ポケッ トカレ ンダー は 、「 トラ ックの日 」・「県民の 日」・「組 合まつり 」
のそ れ ぞ れの 会 場 にお い て一 般 消 費者 等 に も広 く配 布 し た。 さ ら に、 ア イド リ ン グ・ スト
ップ 運 動 の実 効 性 を高 め るた め 、 蓄熱 マ ッ ト等 の導 入 に 対し て 助 成を 行 うと と も に、 地球
温暖 化 防 止を 図 る ため テ レビ 、 ラ ジオ を 通 じて PR 活 動 を実 施 す る 等 、 環境 保 全 対策 を積
極的に展 開した 。
3 .地方 貨物 自動車 運送適 正化 事業の 推進
平成 2 5 年度 巡 回 指導 計 画 に基 づ き 、 コ ン プラ イア ン ス の確 立 を 目指 し た 巡回 指 導 を実
施す る と とも に 、 行政 と の連 携 強 化を 図 る 中で 新た に 導 入さ れ た 速報 制 度へ の 対 応を はじ
め違法行 為の調 査及び 指導に 当った 。
ま た 、 持ち 帰 り をは じ め無 認 可 車庫 等 へ のト ラッ ク の 駐車 に つ いて 計 画的 な パ トロ ール
を実施し 、適切 な運行 管理と 車両管 理等の 徹底 を図った 。
なお 、 地 方適 正 化 事業 実 施 機関 の 中 立性 ・ 透明 性を 確 保 する た め 、評 議 、 提言 を 目 的と
した 第 三 者機 関 と して 、 平成 1 5 年1 2 月 に設 置さ れ た 評議 委 員 会を 開 催し 、 適 正化 事業
の実 施 状 況等 に つ いて 報 告す る と とも に 、 事業 の適 正 推 進に つ い て協 議 を重 ね た とこ ろで
ある。
また 、 1 1年 目 を 迎え た 安 全性 評 価 事業 は 、県 内で は 新 規1 5 事 業所 、 更 新4 1 事 業所
の計56 事業所 が安全 性優良 事業所 として 認定 を受け 、 合計で 186 事業所 となっ た 。
なお、『 山 梨 県 過 積 載 防止 対 策 連 絡 会 議 』の正 式 委 員 と し て 、 過 積 載 防止 対 策 の 推 進 及
び事故防 止対策 に 積極 的に取 り組む ととも に、引越運送 に関す る利用 者保護 対策を 総合的、
効果 的 に 推進 す る ため 設 置さ れ た 『引 越 運 送利 用者 保 護 対策 連 絡 会』 の 構成 機 関 とし て、
臨時 出 張 輸送 相 談 所の 開 設等 に よ り 引 越 運 送に 係る 苦 情 処理 等 を 含め た 利用 者 保 護対 策の
推進 を 図 った 。 ま た、 適 正化 事 業 連絡 会 議 等の 開催 を 通 じて 、 関 東運 輸 局山 梨 運 輸支 局と
連絡を密 にしな がら 着 実な事 業推進 を図っ た 。
4 .輸送 秩序 確立対 策の推 進
業界の使命である、輸送の安全確保に万全を期すため、飲酒運転の根絶、過労運転・過積載・
速度超過などの防止に努め、コンプライアンスの徹底を期すとともに、安全・確実な輸送サービ
スを実践し、事業経営の基盤確立を図るため『平成25年 度輸送 秩序確 立運動 』を推 進した 。
また、適 正 化 実 施 機 関 との 連 携 に よ る 指 導の徹 底 を 図 る と と も に 、 P R活 動 も 積 極 的 に
展開し輸 送秩序 確立へ の理解 と協力 を求 め た。
5 .労働 環境 の整備 と人材 確保 事業の 推進
経済の国際化、情報化等の進展による産業構造や企業活動の変化並びに労働市場、産業・雇用
構造の変化が進む中で、近年の少子高齢化社会の進行や免許制度改正の影響もあり、若年労働者
の確保が困難となりつつあることから、普通免許制度の見直しに向けた早急な対応が求められる
なかで、県選出国会議員等への陳情活動をはじめ全日本トラック協会と連携した要望活動等を実
施、加えて定期健康診断受診料の一部助成の実施等により、良質な労働力の確保に向けた体制の
整備を図るとともに、引き続き労災保険収支改善に対する理解と協力を求めるなど各種事業の推
進を図った。
6 .人材 育成 事業「 認定職 業訓 練校」 の 講座 開講
職業訓練 校はよ り実務的 な内容 となる よう科 目ごとに 内容を 再検討 して
(1)一 般事務 ワープロ 基本操 作習得 科
(2)流 通マネ ージメン ト パソ コン基 本操作 習得科
(3)流 通マネ ージメン ト パソ コン中 級科
(4)自 動車整 備運行 管理技 能向上 科
の 4 講 座 の 開 講 を 計 画し た が 、 既 に21年 目 を迎 え 多 数 の 修 了 生 を 輩出 す る と と も に、 近
年の 燃 料 価格 高 騰 や 輸 送 の安 全 確 保に 対 す る 規 制強 化 へ の対 応 等 によ り 輸送 コ ス トが 増加
し経営状 況が悪 化、また少子高齢化に加え運転免許制度改正により若年労働者の確保が困難と
なっ て い る状 況 を 受け て 、「 一 般 事務 ワ ー プロ 基本 操 作 習得 講 座 」は 受 講希 望 者 が定 員を
大幅に割 り込み 開講 に 至らず 、他の 講座に つい ても 当初 の定員 を割り 込む結 果とな った。
7 .運輸 事業 振興助 成交付 金の 適正運 用
交付金の 適正運 用に当っ ては、交付金運営委員会を中心に県の指導を受け、特に環 境対策、
交通 ・ 労 災事 故 防 止対 策 に係 る 各 種助 成 金 事業 並び に コ ンプ ラ イ アン ス の確 立 に 向け た 適
正化 事 業 等を 推 進 する と とも に 、 業界 実 態 PR とし て の 『ト ラ ッ クの 日 』の 開 催 、 出 張輸
送相 談 所 の開 設 、 緊急 災 害出 動 訓 練の 実 施 、さ らに 荷 主 並び に 一 般消 費 者へ の 啓 発事 業と
して 、 厳 しい 経 営 環境 下 にお け る 公正 取 引 の必 要性 を 周 知す る た め、 テ レビ 、 ラ ジオ 、新
聞等 を 活 用し た 広 報活 動 を実 施 し た。 特 に 交付 金の 使 用 に関 し て は県 の 指導 も 細 部に わた
り、より 効果的 に有効 活用を 図っ た。
8 .輸送 サー ビスの 改善
年間 を 通 じて 輸 送 相談 窓 口 を協 会 本 部に 常 設 し 、 輸 送 ニー ズ の 多様 化 に 対応 し た 輸送 相
談及 び 苦 情等 へ の 適切 な 対応 を 図 り、 安 全 輸送 の確 保 、 その 他 公 共の 利 便増 進 に 資す るた
めの輸送 サービ ス改善 に努め た。
また 、 「 消費 者 セ ミナ ー 」 は2 月 1 5日 、 昭和 町の 「 ア ピオ 」 に おい て 、 24 5 名 の事
前参 加 申 込み を 受 け、 経 済ジ ャ ー ナリ ス ト の須 田慎 一 郎 氏を 講 師 とし て 「ど う な る日 本経
済! ア ベ ノミ ク ス で景 気 は回 復 す るの か 」 と題 して 開 催 する 予 定 だっ た が 、 前 日 から の観
測史上例 のない 記録的 な大雪 により 急遽中 止 し た。
なお 、 引 越し 運 送 に関 す る 利用 者 保 護対 策 を 目的 と し て設 置 さ れた 『 引 越し 運 送 利用 者
保護 対 策 連絡 会 』 の委 員 とし て 対 応を 図 る とと もに 、 「 県民 の 日 」の イ ベン ト 会 場並 びに
「中 小 企 業組 合 ま つり 」 にお い て 、臨 時 出 張輸 送相 談 所 を開 設 す るな ど 、総 合 的 かつ 効果
的な利用 者保護 対策の 推進を 図った 。
また、荷主 及び一 般消費 者から 信頼さ れる良 質な輸送 サービ スの提 供を主 目的と した『正
しい運転 明るい 輸送運 動』を 積極的 に 展開 した 。
9 .トラ ック 会館有 効利用 の促 進
トラ ッ ク 会館 が 落 成し 2 1 年を 経 過 した が 、 利用 状 況 は頗 る 順 調に 推 移 して い る 。 特 に
本年度は長年の使用に耐え老朽化並びに一部破損等の目立つ事務用机・イス及び研修用
机・ イ ス をリ ニ ュ ーア ル し、 文 字 通り 業 界 の参 謀本 部 と して 、 山 梨県 の 地域 交 通 運輸 事業
の総 合 セ ンタ ー と して 有 効に 活 用 され る な ど、 果た し た 役割 は 大 きく 評 価さ れ る 。平 成 2
5年 度 に おい て も 各種 会 議 及 び セ ミナ ー の 開催 をは じ め 、プ ロ ド ライ バ ー交 通 労 働安 全大
会等 の 各 種大 会 、 支部 主 催に よ る 各種 研 修 会、 運行 管 理 者研 修 等 の各 種 講 習 会 、 フォ ーク
リフ ト 運 転技 能 講 習 等 々 、本 会 、 支部 及 び 会員 並び に 関 係行 政 機 関、 関 係団 体 等 にお いて
あらゆる 機会に 有効利 用され た。
10.各 種委員 会及び 並びに 部会 活動の 活性化
総務委員 会を軸 に、交付金 運営委 員会等 の各委 員会 及び 路線部 会等の 各部会 におい ては、
それぞれ の目的 に従っ て社会 ・経済 情勢に 的確 に対応 す べく諸 活動を 活発に 実施し た。
『交付金 運営委 員会』 におい ては、 交付金 制度 本来の目 的であ る輸送 力
の確保、 輸送サ ービス の改善 、安全 運行の 確保 、さらに は環境 対策等 に対
応すべく 諸施策 を充実 強化し 、業界 内の近 代化 を促 進さ せると ともに 各事
業を実施 した。
『労働問 題等対 策委員 会』に おいて は、社 会経 済の変遷 により 発生す る
労働 問 題 等に 適 宜 対応 す るた め 諸 施策 を 検 討・ 執行 す る とと も に 、労 災 保険 収 支 改善 並び
に労 働 時 間の 短 縮 等労 働 環境 の 改 善に 寄 与 する ため 各 事 業を 実 施 する と とも に 、 定期 健康
診断 や S AS ス ク リー ニ ング 検 査 助成 事 業 の推 進 に よ り 最近 増 加 傾向 に ある 健 康 に起 因す
る事故の 防止に 努めた 。
『環 境 保 全対 策 委 員会 』 に おい て は 、 環 境 啓 発ポ ス タ ー並 び に ポケ ッ ト カレ ン ダ ーの 作
成配 布 、 環境 標 語 の募 集 、ア イ ド リン グ ス トッ プ運 動 の 推進 を は じめ 、 エコ ド ラ イブ 管理
シス テ ム の一 環 と して デ ジタ ル ・ タコ グ ラ フの 導入 助 成 等、 ト ラ ック 輸 送に 起 因 する 環境
汚染を排 除し、 環境保 全を図 るため 諸施策 を審 議し実施 した。
『適正化 事業推 進委員 会』に おいては 、貨物 自動車運 送適正 化事業 実施
機関 と の 密接 な 連 携の も と、 会 員 事業 者 に おけ るコ ン プ ライ ア ン スの 確 立と 健 全 経営 の 推
進を基本 に事業 を実施 した。
『事故防止対策委員会』においては、「運輸安全マネジメント」並びに「事業用自動 車総合
安全プラ ン20 09 」を 基本と して、トラック輸送に起因する交通事故及び労働災害を限りな
くゼロに近づけるため、事故防止対策の計画推進及び実践活動を実施した。
『事業推 進委員 会』に おいて は、業界 内の資 質の向上 及び社 会的地 位の
向上 を 主 目的 と し た「 ト ラッ ク の 日・ 山 梨 フェ スタ 2 0 1 3 」 、 交通 遺 児育 英 チ ャリ ティ
ーゴルフ 大会、 緊急物 資輸送 訓練等 の各事 業を 実施した 。
11.広 報活動 の推進
トラ ッ ク 運 送 事業 の 社 会 的 重 要 性と 位 置 付 けを 明 確 に す る と と も に 、業 界 の 危 機 的 な 経
営環 境 と 再生 産 可 能な 適 正運 賃 収 受の 必 要 性を 強く 訴 え るた め 、 昨年 に 引続 き テ レビ 、ラ
ジオ、新 聞等に より 荷 主をは じめ広 く一般 社会 に対して PR活 動を実 施した 。
また、イメージの 向上を 図り『ト ラック はくら し と経済の ライフ ライン 』をPR するた め、
年間 を 通 して 取 り 組ん で いる 環 境 対策 や 事 故防 止対 策 等 の業 界 実 態を 含 め、 平 成 5年 に制
定された 10月 9日の 『トラ ックの 日』を 中心 にPR活 動を実 施した 。
さらに、ホームページの内容の充実と合わせ、毎月発行している「山梨トラックニュース」は、
可能な限りリアルタイムな情報提供を行うとともに、事務局で印刷製本することにより印刷の外
部委託費を含めた経費削減に努めた。
なお、環境対策としてのポスターは、山梨広告賞の最高賞である「協会賞」を一昨年と昨年に
引き続き3年連続で受賞した。山梨広告賞は通算11回目の受賞となり内容的にも毎年高い評価
を受けている。
12.従 業員福 利厚生 事業の 推進
労働基準法に定める法定労働時間並びに変形労働時間制の定めによる所定労働時間を越える
場合の対応として届出が必要となる3・ 6協 定 届出 の指 導、 全ト 協グ ルー プ保 険の 勧奨 等に
より従業 員の福 利増進 を図っ た 。
13.表 彰の実 施
5月 2 7 日開 催 の 通常 総 会 にお い て 、永 年 役 員 功 労 、 優良 従 業 員等 に 対 する 表 彰 を行 っ
た。 ま た 11 月 1 4日 開 催の 「 プ ロド ラ イ バー 交通 労 働 安全 大 会 」に お いて 優 良 運転 者の
表彰を行 った。 受賞者 は別表 の通り である 。
また、部 外 表 彰 に つ い ては 田 辺 重 機 氏 の 県政功 績 者 表 彰 受 賞 並 び に 藤 本覓 氏 の 国 土 交 通
大臣表彰 受賞を はじめ 、別表 のとお り多く の方 々が受賞 の栄に 浴した 。
なお、平成26年1月21日に『ベルクラシック甲府』において、平成25年にそれぞれの部門
において活躍され、表彰を受けられた受賞者が一同に会し、受賞祝賀会が開催されその栄誉を称えた。
14.支 部活動 の活性 化促進
支部の自 主独立 体制を確 立し、 支部員 総参加 による積 極的支 部活動 の促
進を 図 る ため の 定 例 会 を はじ め 、 ボラ ン テ ィア 活動 、 さ らに は 支 部員 同 士の 横 の 繋が りや
親睦的な 活動を 目的と した各 種事業 を実施 した 。
また 、 関 係法 令 等 に係 る 講 習会 や 各 種研 修 会を 各支 部 単 位で 開 催 する な ど 積極 的 な 活動
を展開し た。
15.山梨 トラッ ク・ ステー ション 利用 状況
トラ ッ ク 業界 は 多 くの 困 難 を抱 え な がら も 物 流の 主 役 とし て 活 躍し て き た。 当 T Sで は
これ を 支 援す る こ とで 「 社会 と の 共生 」 と いう 目標 に 向 けた 安 全 で質 の 高い 輸 送 サー ビス
提供の一 助とな るべく 、施 設目的 に添っ た業務 の推進に 創意を 加えな がら取 り組ん できた。
しか し 、 ここ 数 年 来に 亘 る トラ ッ ク 運送 事 業 の厳 し い 経営 状 況 がT S の 運営 に も 色濃 く
影響しは じめて いるな かで 、 利用者 への更 なる サービス の向上 に努め た。
このよう な状況 の中で推 移した 平成 2 5年度 における TS業 務概況 は次の 通りで ある。
平成 2 5 年度 中 の 大型 ト ラッ ク 立 ち寄 り 総 台数 は 3 1 , 08 3 台 で、 対 前年 比 - 2, 28
3台 で 、 福祉 施 設 利用 者 数は 1 0 ,4 1 1 人と 対前 年 比 -1 , 6 00 人 の減 少 と なっ てい
る。 立ち 寄り車 両の都 道府県 別上位順 位とし ては、山 梨 、 長 野 、 大 阪 の 順 に な っ て い る 。
なお、運 行管理 取扱業 務とし て
(1)立 ち寄り 車両へ の業務 連絡依 頼…… …… ………… 300 件
(2)県 内気象 状況に ついて の 掲示 ……… …… ………… 294 件
(3)天 候異変 に伴う 道路状 況 につ いての 掲示 ………… 294 件
(4)会 員会社 からF AX取 次依頼 ……… …… …………
61 件
(5)主 要幹線 道路の 交通規 制等の 状況照 会 … …………
23 件
等への対 応を行 った。
また 、 全 国的 に も テナ ン ト であ る レ スト ラ ン 等の 運 営 がT S の 実績 向 上 に 大 き く 影響 し
てい る と 思わ れ る こと か ら、 テ ナ ント の 経 営者 に対 し て は、 収 益 のみ を 目的 と す る他 の店
舗と は 異 なり 、 T S本 来 の責 務 で ある 『 国 民生 活と 経 済 を支 え る 事業 』 を支 援 す る業 務で
ある と い う自 覚 の もと 利 用者 の 期 待に 応 え るべ く努 力 す るよ う 指 導し な がら 更 な る実 績向
上に努め た。