演習第1 レポート作成技術

演習第1 レポート作成技術
目的
• レポート作成文書の作成方法を学ぶ
– 一般的な論文、技術文書の書き方に沿った文章
の作成方法の練習
– 数値計算方法newton法を例にして学ぶ
– 具体的には
• グラフや図の作成方法とlatex文章中への貼り方
– Gnuplotの使いかた
– 簡単な数値計算のしかた
はじめに
• よくわからない人は提出レポートのサンプル
pdf のレポートの文章まる写しでもよい
– この講義の一番の目的はLatexを使ったレポート
作成の練習です
– 余白の広さやタイトル文字や名前の位置など、と
にかく同じ形式にすること
レポートのサンプル
タイトル
名前
普通は「はじめに」や「イントロダクション」
でこれから何をするか説明する
日付、所属、電子
メールアドレスなど
ここから本題の説明に入る
式には番号をつける
latexでの作り方
¥documentclass{jarticle}
¥title{プログラミング演習第1‐ レポート作成技術}
¥author{ 新妻 弘崇 }
¥begin{document}
タイトル部分が自動生成される
¥maketitle
¥section{はじめに}
….
¥section{ニュートン法の原理}
….
¥begin{equation}x_{k+1}:=x_k‐{¥frac{f}{f'}}|_{x=x_k}
¥label{eq:def_newton_itreate}¥end{equation}
レポートのサンプル
図には番号をつける
図の説明は図の下
表にも番号をつける
表の場合説明は本体の上
latexでの作り方
¥begin{figure}
¥includegraphics[scale=1.2]{newton.eps}
¥caption{ニュートン法の幾何学的解釈}
Captionの位置に注意
¥label{fig:newtonkaishaku}
¥end{figure}
Labelで図番号を省略できる
¥begin{table}
¥caption{様々な初期値からのニュートン法の反復結果}
¥label{table:newton_results}
¥begin{tabular}{c|c}初期値 & 5回反復後の ¥end{tabular}
¥end{table}
レポートのサンプル
Labelコマンドで数字
が自動で入る
最後はかならず「まとめ」や
「 Conclusion 」で終わる
他の文章を参考にした場合にはこのよう
にリンク情報を書く
セクション構成
• 一般的なレポートの構成
– 概要
• なくてもいい
– はじめに(Introduction)
– 手法
– 実験
– 考察
• 実験と一緒にされてしまうことがある
– まとめ(Conclusion)
– 概要
• 概要を書く。短いレポートではなくてもいい。
– はじめに
• なぜこんな実験をするのか。
• 実験しようとするものはどんなことに役立つのか
• 関連する話題
– 手法
• なにをするのか
– 実験
• 手順と計算結果
– 考察
• 何がわかったか
• 実験と一緒にされてしまうことがある
– まとめ
• まとめる。概要とまとめしか読まれないこともある
技術文章の例
なぜこの形式なのか?
• みんなこの形式になれてるから
• 読み方
– 最初に概要とまとめだけ読む
– よく知らない話題なら「はじめに」で関連する話題な
ども読む
– すでに大部分の話は知ってるなら「実験」と「考察」
だけ読む
– 概要
–
–
–
–
–
• ニュートン法しか内容がないので今回は省略。長いレポートの場合はつけた
ほうがいい
はじめに
• Newton法はこんなことに使えて有用だ
手法
• Newton法の説明
実験
• 手順と計算結果
考察
• なくてもいい
• 何がわかったか
• Newton法はどんな時に使えないのか?収束は?などの考察
まとめ
• ここまで書いてきたことまとめる。
レポート提出
• ニュートン法についてレポートを作成し、来週
火曜日の午後1時までにpdfを提出すること
• 今週のレポートは練習であって今回は評価
の対象とはしない
• 必ず提出すること
• 次週に同じレポートを作成してもらう。次回は
評価対象とする。
• セクション構成の部分を参考にすること
Labelの使い方
¥begin{equation}
x_{k+1}:=x_k‐{¥frac{f}{f'}}|_{x=x_k}
¥label{eq:def_newton_itreate}
¥end{equation}
この数式(¥ref{eq:def_newton_itreate})の幾何学的解
釈を図¥ref{fig:newtonkaishaku}に示す.
演習
• Sampleを参考に自分の名前などを書き換え
てpdfを作成する
• Texのlabelコマンドで式番号や図番号がちゃ
んと出力されるのを確認する
gnuplot
• グラフ作成ツール
演習
Gnuplotで適当な数字の列をグラフにする
グラフをepsファイルに出力する
Sampleのtexに貼りつける
pdfにして図がはりつけられていることを確認
する
• OpenOfiice Drowでも図を作成して同様にはり
つける
•
•
•
•
Newton法
• f(x)=0 となるxを求める
• 曲線を直線で近似して計算する
y=0とするには?
• Platex を3回以上すること
悪い例
• ちゃんと文章を書くこと。
– もし自分でニュートン法について教科書を書くとし
たらどんな風に書くのか
よい例
• 何も知らない人にもわかる説明。
• 改善点
– もしこれが教科書だとしてニュートン法の導出式が
なかったら自分は納得できるか?
図
• 横軸、縦軸が何を表わすのか書く
– 繰り返し回数、誤差 、f(x)など
• Legend の設定
ちゃんと確認してから提出
図の位置
• 本文の説明と図は近くにくるようにする
– 図2が次のページにきてた
問題に合わせた図
• 問題にあわせた図はわかりやすい
参考文献
• ちゃんと実在する文献を書く。さもなくばweb
サイトのurlを書く
改行を適切に
• 改行は段落の切れ目でする
フォントサイズ
• 途中で環境が変わってしまって読みにくい
図の大きさ
• 図のスケールを
調節して見やす
くする
図のめもり
• 縦の数字目盛が
細かすぎる
はみださない
無意味な空白
• 無意味にnewpage
しない
• ページをめくるの
が頻繁だと読みに
くいレポートになる
余白サイズ
• 余白を開けすぎない(sample texを参考)
他に書くべきこと
• 重解でニュートン法はどうなるか?
• f’(x)=0のときどうなる?
• 参考文献を適切に