■ コンパクトフラッシュカード・2 . 5 インチハードディスクの初期化 ■ ぷらっとホーム株式会社 この度は当社製品 OpenBlockS を御購入いただき誠にありがとう御座います。この説明書では OpenBlockS でコンパクトフラッシュカード(CF)および 2.5 インチハードディスク(HDD)をシステムの追加領域やスワ ップ領域として使用する際のそれらのデバイスの初期化方法について解説しています。 OpenBlockS でコンパクトフラッシュ・ハードディスクをブートデバイスとして使用する方法については 製品同梱の CD-ROM 中のユーザーズガイドを参照するか、下記 web ページをご覧下さい。 http://openlab.plathome.co.jp/OpenblockS/ 1 . C F をファイルシステムの追加領域・s w a p 領域として使用する。 1 - 1 . 3 2 M B の C F を使用する場合( 半自動設定) OpenBlockS に telnet でログインします。root でログインするか、ログイン後スーパーユーザになって ください。 1 - 1 - 1 . パーティションの作成 以下のコマンドを実行します。 # ptymain -d ptysub_fdisk fdisk /dev/hda # ptymain -c ptysub_fdisk fdisk /dev/hda (パーティションテーブルの初期化) (パーティションの自動作成) これにより Linux パーティション(/dev/hda1)と Linux Swap パーティション(/dev/hda2)が 16MB ずつ作 成されます。スワップ領域を作りたくない場合は 1-2.以下の手動設定の方法を参照して下さい。 パーティションの作成が成功したらファイルシステムを作成し、マウントします。 1 - 1 - 2 . ファイルシステムの作成とマウント CFを/ext1 にマウントします。 # /sbin/mke2fa /dev/hda1 (ファイルシステムの作成) # mount -t ext2 /dev/hda1 /ext1 (/dev/hda1 を/ext1 にマウント) 引き続きファイルの展開を行います。 1 - 1 - 3 . ファイルの展開 # /usr/sbin/cpext1 .....(画面表示省略) # cd /ext1 (/ext1 ディレクトリへ移動) # tar zxvf ext1.tgz 2> /dev/null (ファイルの展開) .....(画面表示省略) # chmod 775 /ext1/var/spool/mail (パーミションの変更) 以上で初期化は終了です。 1 - 2 . 3 2 M B より大きい C F を使用する場合( 手動設定) 1 - 2 - 1 . パーティションの作成 この例で使用したコンパクトフラッシュは 64MB、シリンダ数 978 です。シリンダ数は製品によって異な ります。 以下の例では Swap 領域を作成していますが、コンパクトフラッシュへの書き込み回数が気になる場合は swap 領域を確保しないほうがよいでしょう。swap に使用する領域は 32MB を推奨します(OpenBlockS のメ モリー容量の倍)。使用するコンパクトフラッシュの容量に合わせて、設定するパーティションのシリン ダ数(もしくは容量)を調節してください。下記の例では 64MB のコンパクトフラッシュを使用しましたの で半分ずつ(シリンダ数 489)に領域を分けました。 OpenBlockS に telnet でログインします。root でログインするか、ログイン後スーパーユーザになって 下さい。 パーティションの作成を行うために fdisk を使用します。 以下[Enter]は何も数値を入力せずに Enter キーを押すことを意味します(デフォルト値が入力されます)。 # fdisk /dev/hda [Linux パーティションの作成] Command (m for help): n (パーティションの作成) Command action e extended p primary partition (1-4) p (プライマリパーティションの作成) Partition number (1-4): 1 (パーティション番号 1 の領域を作成) First cylinder (1-978, default 1): [Enter] (領域の最初のシリンダー) Using default value 1 Last cylinder or +size or +sizeM or +sizeK (1-978, default 978): 489 (978 シリンダの半分約 32MB を領域 1 に割り当てる) [Linux swap 用パーティションの作成] Command (m for help): n (パーティションの作成) Command action e extended p primary partition (1-4) p (プライマリパーティションの作成) Partition number (1-4): 2 (パーティション番号 2 の領域を作成) First cylinder (490-978, default 490): [Enter] (領域の最初のシリンダー) Using default value 490 Last cylinder or +size or +sizeM or +sizeK (490-978, default 978): [Enter](残り半分約 32MB を領域 2 に割り当てる) [システム ID を Linux swap に変更する] Command (m for help): t (パーティションシステム ID の変更) Partition number (1-4): 2 (パーティション番号 2 の領域を変更) Hex code (type L to list codes): 82 (パーティション番号 2 の領域を Linux swap にする) Changed system type of partition 2 to 82 (Linux swap) [作成したパーティションの確認] Command (m for help): p (パーティションテーブルの表示) Disk /dev/hda: 4 heads, 32 sectors, 978 cylinders Units = cylinders of 128 * 512 bytes Device Boot /dev/hda1 /dev/hda2 Start 1 490 End 489 978 Blocks 31280 31296 Id 83 82 System Linux Linux swap [作成したパーティション情報の保存] Command (m for help): w (パーティションテーブルをディスクに書き込む) The partition table has been altered! ......(画面表示省略) 1 - 2 - 2 . ファイルシステムの作成 # mke2fs /dev/hda1 ......(画面表示省略) 1 - 2 - 3 . s w a p の作成 # mkswap /dev/hda2 ......(画面表示省略) 1 - 2 - 4 . マウントとファイルの展開 # mount -t ext2 /dev/hda1 /ext1 (/dev/hda1 を/ext1 にマウント) # /usr/sbin/cpext1 .....(画面表示省略) # cd /ext1 (/ext1 ディレクトリへ移動) # tar zxvf ext1.tgz 2> /dev/null (ファイルの展開) .....(画面表示省略) # chmod 775 /ext1/var/spool/mail (パーミションの変更) 以上で初期化は終了です。 2 . H D D をファイルシステムの追加領域・s w a p 領域として使用する。 2 - 1 . パーティションの作成 この例で使用したハードディスクは 10GB、シリンダ数 19485 です。シリンダ数は製品によって異なりま す。 swap に使用する領域は 32MB を推奨します(OpenBlockS のメモリー容量の倍)。使用するハードディスク の容量に合わせて設定するパーティションのシリンダ数(もしくは容量)を調節してください。 以下の例はパーティション設定の一例です。ユーザの使用する用途などに合わせて適宜変更してくださ い。 OpenBlockS に telnet でログインします。root でログインするか、ログイン後スーパーユーザになって 下さい。 パーティションの作成を行うために fdisk を使用します。 以下[Enter]は何も数値を入力せずに Enter キーを押すことを意味します(デフォルト値が入力されます)。 # fdisk /dev/hda [Linux パーティションの作成] Command (m for help): n (パーティションの作成) Command action e extended p primary partition (1-4) p (プライマリパーティションの作成) Partition number (1-4): 1 (パーティション番号 1 の領域を作成) First cylinder (1-19485, default 1): [Enter] (領域の最初のシリンダー) Using default value 1 Last cylinder or +size or +sizeM or +sizeK (1-19485, default 19485): 19422 ( 残りのシリンダ 63 が約 32MB) [Linux swap 用パーティションの作成] Command (m for help): n (パーティションの作成) Command action e extended p primary partition (1-4) p (プライマリパーティションの作成) Partition number (1-4): 2 (パーティション番号 2 の領域を作成) First cylinder (19423-19485, default 19423): [Enter] (領域の最初のシリンダー) Using default value 19423 Last cylinder or +size or +sizeM or +sizeK (19423-19485, default 19485): [Enter](残り約 32MB を領域 2 に割り当てる) [システム ID を Linux swap に変更する] Command (m for help): t (パーティションシステム ID の変更) Partition number (1-4): 2 (パーティション番号 2 の領域を変更) Hex code (type L to list codes): 82 (パーティション番号 2 の領域を Linux swap にする) Changed system type of partition 2 to 82 (Linux swap) [作成したパーティションの確認] Command (m for help): p (パーティションテーブルの表示) Disk /dev/hda: 16 heads, 64 sectors, 19485 cylinders Units = cylinders of 1008 * 512 bytes Device Boot /dev/hda1 /dev/hda2 Start 1 19423 End 19423 19485 Blocks Id 97886564+ 83 31752 82 System Linux Linux swap [作成したパーティション情報の保存] Command (m for help): w (パーティションテーブルをディスクに書き込む) The partition table has been altered! ......(画面表示省略) 2 - 2 . s w a p の作成 # mkswap /dev/hda2 ......(画面表示省略) # swapon -a (swap を有効にする) 2 - 3 . ファイルシステムの作成 # mke2fs /dev/hda1 ......(画面表示省略) 2 - 4 . マウントとファイルの展開 # mount -t ext2 /dev/hda1 /ext1 (/dev/hda1 を/ext1 にマウント) # /usr/sbin/cpext1 .....(画面表示省略) # cd /ext1 (/ext1 ディレクトリへ移動) # tar zxvf ext1.tgz 2> /dev/null (ファイルの展開) .....(画面表示省略) # chmod 775 /ext1/var/spool/mail (パーミションの変更) 以上で初期化は終了です。 3 . 注意事項 CF/HDD(/dev/hda1)は/ext1 以外にもマウント可能です。/ext1 以外にマウントする場合は # /usr/sbin/cpext1 を行った後に ext1.tgz ファイルをマウントしたディレクトリに移動(コピー)し、そこでファイルを展開 して下さい。
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