杜蘭朶「トゥーランドット」 構成台本 ○創作コンセプト: 戯曲としてしか著されていない名作「トゥーランドット」を小説にする。 ○主旨:千夜一夜物語の挿入譚、あるいは戯曲として名高い「トゥーランドット」は、何故かこれまで日本語の小説 になっていない。アジアの生んだこの名作中の名作を、フォークロアの書き写しではなく、人間に焦点をあてた ドラマとして書き下ろし、昨今脚光を浴び始めているアジア文学の中に流通させる(公開はインターネット)。 ○物語の主題:憎しみから解放される時、人は新たな生を更新する。 ○主要登場人物: 杜蘭朶(トゥーランドット):中国公主 カラフ:韃靼王子 完顔突樹:政商・女真族皇帝の末裔 ユウ:完顔突樹に仕える。カラフの幼馴染 ポロ:イエズス会の司祭 韃靼王:韃靼国の王だが、今は北京で隠遁 中国皇帝:杜蘭朶の父。 など ○ストーリー(プロローグ~エピローグ・シーン 18 構成) ■プロローグ 中世中央アジアの哲学 砂漠と草原に於ける生と死の考え方を語り、これから語られるアジアの物語の気運を高める。 ■シーン1 韃靼王と完顔突樹・別れ 草原を治める韃靼王と、異国から来た才人・完顔突樹のささやかな酒宴。 完顔突樹は中国に帰郷することを王に告白。 王は完顔突樹が女真族の末裔であることを見抜き、その荒ぶる野心をいさめる。 だが、王は完顔突樹を送り出す。 ■シーン2 カラフとポロ・キャラバンで「残酷な謎掛け姫」の話を聞く シーン1から 20 年後の事。 中央アジアの砂漠を行くキャラバンで、カラフとポロが出会う。 カラフは父探し、ポロは布教のために中国に行くことを語る。 夜、キャラバンは野営し、酒盛りになる。 そこでキャラバンの隊長が「残酷な謎掛け姫」の話をし、盛り上がる。
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