AAF Network 2012 Annual Report AAF ネットワーク 2012活動報告書 主催: AAFネットワーク実行委員会 特別協賛: アサヒビール株式会社 助成: 公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団 C O N T E N T S 4 6 8 10 12 14 15 21 小さなものたちのネットワーク AAF2012 総括 芹沢 高志 AAF という最前線 甲斐 賢治 AAF と民主制、そしてこれから 山田 創平 AAF から AAF ネットワークへ 10 周年本制作プロジェクト AAF 学校 2012「わたしたちのアーカイヴ」 AAF 世界ネットワークプロジェクト 交流支援プログラムレポート「てしまのまどをのぞきにいく」 AAF2012 参加プロジェクト活動記録 24 AAF2012 参加プロジェクト一覧 A:継続されているプロジェクトを対象とし、そのプロジェクトのブラッシュアップを目的とする支援枠 26 ROAD TO 飛生芸術祭 2012 28 南三陸 福幸きりこ祭∼白い紙で彩るみんなの記憶 30 おもしろ不動産 飛生アートコミュニティー 【北海道白老郡白老町】 ENVISI( エンビジ ) 【宮城県南三陸町】 NPO法人 キタミン・ラボ舎 【埼玉県北本市】 32 余白ネットワーク∼○○を DiY する!∼ 34 横浜下町パラダイスまつり 2012 36 佐藤は見た !!!!!! プラス 38 ちいさなアートジャンボリー 2012 40 西宮船坂ビエンナーレ 2012「結(ゆう)∼ connection ∼」 42 淡路島全島ミュージアム構想 AWAJISHIMA アートバスツアー 2012 44 アートリンク・プロジェクト 2012 ∼往く人・来る人∼ 46 隠岐アートトライアル 2012「美田学校再生への実証活動」 秋葉原ネットワーク実行委員会 【東京都千代田区各地、日本全国】 ART LAB OVA( アートラボ・オーバ ) 【神奈川県横浜市中区】 NPO 法人 クリエイティブサポートレッツ 【静岡県浜松市】 長者町まちなかアート発展計画 【愛知県名古屋市】 船坂里山芸術祭推進委員会(企画:船坂里山アートを考える会) 【兵庫県西宮市】 NPO 法人 淡路島アートセンター 【兵庫県淡路市、洲本市(淡路島) 】 NPO 法人 ハート・アート・おかやま 【岡山県総社市、笠岡市(真鍋島、白石島) 】 隠岐アートトライアル実行委員会 【島根県隠岐郡西ノ島町】 48 神山アーティスト・イン・レジデンス 2012 50 コザクロッシング 2012 シチビアート 神山アーティスト・イン・レジデンス実行委員会 【徳島県名西郡神山町】 スタジオ解放区 【沖縄県沖縄市ほか】 B:立ち上げたばかりか、新たに立ち上げるプロジェクトを対象とし、インキュベーションを目的とする支援枠 52 女川常夜灯 54 田んぼの記憶 ∼ふくしまで、生きる∼ 56 めざせ、中央市場!寺島なす復活プロジェクト 58 中学校を ( 最後まで ) 美術館にしよう・序∼とがびアート・プロジェクト 2012 60 2 対話工房 【宮城県牡鹿郡女川町】 TSUMUGU プロジェクト実行委員会 【福島県いわき市・全国各地】 寺島・玉の井まちおこし委員会 【東京都墨田区】 Nプロジェクト実行委員会 【長野県千曲市】 大阪七墓巡り復活プロジェクト 大阪七墓巡り復活プロジェクト実行委員会 【大阪府大阪市】 62 OPEN STUDIO/ON AIR 64 てしまのまどの合宿 AIR Onomichi /なかた美術館/光明寺會舘 【広島県尾道市】 てしまのまど 【香川県小豆郡土庄町】 66 糸島芸術祭「糸島芸農 2012」 68 くまもとアートナビアガーデン 糸島芸農実行委員会 【福岡県糸島市】 くまもとアートナビ 【熊本県熊本市】 C:アサヒ・アート・フェスティバルの全国の参加団体とのネットワーク形成を目的とする団体の支援枠 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 NPO 法人 ラポラポラ 【北海道旭川市】 デジタル・キュレーション・プロジェクト in ニセコ 【北海道虻田郡ニセコ町】 NPO 法人 あおもり NPO サポートセンター 【青森県青森市】 空間実験室 【青森県青森市】 酔っ払いに愛を実行委員会 【青森県八戸市】 アート朝市実行委員会 【青森県八戸市】 蔵王温泉観光協会 【山形県山形市】 いわきぼうけん映画祭実行委員会 【福島県いわき市】 PRAY+LIFE (pray for a future + life is coming back) 【福島県いわき市】 見沼・風の学校 【埼玉県さいたま市】 木村健世+こすみ図書 【東京都墨田区】 Miracle Water 【東京都豊島区】 アフリカからのお客さんプロジェクト 【神奈川県横浜市保土ケ谷区】 Arts Audience Tables ロプロプ 【愛知県名古屋市中区】 利賀・手業アートプロジェクト実行委員会 【富山県南砺市利賀村】 ひょうたんから KO-MA 【滋賀県近江八幡市】 一般社団法人 torindo(まいづる RB) 【京都府舞鶴市】 NPO 法人 Antenna Media 【京都府京都市】 NPO 法人 こえとことばとこころの部屋(ココルーム) 【大阪府大阪市西成区(釜ヶ崎)】 伝書鳩フォーラム実行委員会 【大阪府大阪市】 映像発信てれれ 【大阪府大阪市浪速区】 ことほぎ和歌の浦アートプロジェクト 【和歌山県和歌山市】 たてじまアートプロジェクト実行委員会 【兵庫県西宮市】 TOKIWART 実行委員会 【香川県高松市】 アートプラットフォームえひめ実行委員会 【愛媛県松山市】 槻田小学校おやじの会・八万湯プロジェクト 【福岡県北九州市八幡東区】 国東活性化委員会 【大分県国東市】 MovingWaves 【宮崎県宮崎市】 屋久島アートプロジェクト集団「座・じゃじゃ」 【鹿児島県熊毛郡屋久島町】 アサヒビール株式会社・公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団 主催・特別協賛プログラム 80 すみだ川アートプロジェクト 2012「江戸を遊ぶ|北斎漫画 2089」 83 新スペース「夢の箱」完成記念展 美の再発見 ―アサヒビール大山崎山荘美術館の名品より― AAF ネットワーク 2012 ドキュメント 86 87 89 90 91 スケジュール AAF ネットワークの活動 交流支援プログラム一覧 メディア掲載一覧 AAF ネットワーク実行委員一覧 AAF Network 2012 Annual Report AAF ネットワーク 2012活動報告書 3 小さなものたちのネットワーク AAF2012 総括 芹沢高志 (AAFネットワーク実行委員会事務局長) AAF 2011 の総括にも書いたように、東日本大震災は AAF にとって大きな節目となった。 ちょうど開始 10 年目にこのような大きな出来事に遭遇したため、社会に対する AAF の 問題意識が、より鮮明に浮き上がってきたとも言えるだろう。2011 年を全力で駆け抜け た AAF は、新たな 10 年に向けて、まず自分たちの名称をアサヒ・アート・フェスティバ ル実行委員会から AAF ネットワーク実行委員会に変えた。 些細な変更に思えるかもしれない。しかしこれは、自己認識の大きな変化を反映してい る。AAF の参加団体は地域と密着した活動を続けており、フェスティバル期間だけが重 要なわけではない。これと呼応するように AAF そのものの活動も事実上通年化してきた が、その点を明確に整理しようということになったのだ。つまり主体として通年で活動す るネットワーク型組織「AAF ネットワーク」があり、その最大の活動が「アサヒ・アート・ フェスティバル」であるという認識である。 東日本大震災が起こった時、AAF が習ったのは、個人や小さな活動の、顔の見えるつな がりが、極めて有効に、また迅速に機能したことだった。これに対して、巨大な構造や既 存の権威はほとんど機能せず、むしろうろたえていたとさえ言えるかも知れない。冷戦構 造が終わり、インターネットが普及して、世界は急速に水平方向につながってきている。 タテ構造のシステムは破綻しつつあるように思う。つながり、つまりネットワークと連帯 の重視は AAF が体験的に実感してきたことだが、今、世界のいたるところで、同様の想 いが広がっているのではないだろうか?こうした時代認識、世界認識にも立脚して、AAF はネットワーク重視の姿勢を基本に置いたわけだ。 これを受けて、AAF2012 ではプロジェクトの応募に際し、企画実現のために協賛金を支 援する従来の応募枠に加え、ネットワーク形成そのものを目的とする支援枠を新設するこ とにした。これはまったく新しい試みで、全国の AAF 参加団体と直接知り合い、 ネットワー クを形成するために交通費相当額を支援という、実験的な性格を持つものだった。この新 設枠に 29 団体が選ばれたことから、AAF2012 の参加団体は全国 51 団体にのぼった。 4 また 2011 年から準備を始めてきた AAF10 周年記念書籍『地域を変えるソフトパワー アートプロジェクトがつなぐ人の知恵、まちの経験』(青幻舎)が出版されたことも、わ れわれがこれまでなにをやってきたのかを振り返り、共有する上で、非常に重要な一歩で あった。 さらに AAF ネットワーク有志を募り、マレーシアに交流の旅も行った。海外からゲスト をお呼びするのではなく、われわれが出向き、AAF の活動やネットワークをプレゼンテー ションし、議論を行う。小さなものたちのネットワーク形成は、現在のアジア社会におい てもますます必要となってきており、このような努力は今後も力を入れていきたいと考え ている。 AAF 活動を含め、「アート NPO の活動基盤強化への多様な支援と協働」が評価されて、 アサヒビール株式会社が「メセナ アワード 2012」(公益社団法人企業メセナ協議会)の メセナ大賞を受賞したこともうれしいニュースであった。 芹沢 高志 1951 年東京生まれ。神戸大学理学部数学科、横浜国立大学工学部建築学科を卒業後、生態学 的土地利用計画の研究に従事。その後、89 年に P3 art and environment を開設。99 年まで は東長寺境内地下の講堂をベースに、その後は場所を特定せずに、さまざまなアート、環境関係 のプロジェクトを国際的に展開している。 5 AAFという最前線 甲斐 賢治 2012 年報告会の時にもしたと思う、ある話。 村の暮らしの中で民話を聞き、語ってきた市井の年寄りが、いまはもう孫やひ孫には語らな くなったという。 「むかしむかし、あるところに…」と語り始めたとたん、 「昔っていつ? 何年 何月?! あるところってどこ? 何県何市?! 」と、子どもたちが返す。この反応によって、年 寄りたちは語る気を失うという。 この話を最近あちこちでしているし、してしまう。気になって仕方ないのだ。この話をし始 めるとき、僕はとても鬱屈した心持ちで、哀しく、悔しい気持ちになる。でも、話し出すと、 多くの人がくすくす笑いだす。何度も話したけれど、そういう反応がほぼ等しく返ってくる。 子どもの反応を笑うのだ。その気持ちもわかる。無邪気な反応だと、僕も思うし、じっさい 自分もそういう子どもだったのかも知れないとも思う。 それでも、悔しくてしかたない原因は、その年寄りの方にある。おそらく山間の村に生まれ、 80 歳を超えたいまでも 100 話以上話せる彼や彼女らは、子どもの頃、祖父母や両親から いくつもの語りを聞いたのだろう。それを覚えたということは、それほどに語りが印象深く 心に残り、気持ちが小躍りするような時間だったのではないか。そして受け取った話を頭の 中でなんども反芻し、味わったのではないか。そうでないと覚えられないように思う。 88 年前の 1925 年、日本のラジオ放送が始まった。つまり、山間部に TV もラジオもない 時代だ。あの寒い山間部で身近な動物たちが奮闘し、村の厄介者が人々を巻き込み騒動を 起こす。不思議な話や愉快な話をひりひりと感じたからこそ、覚えた。なにより、どれほど その語りが楽しかったことだろう。いまの僕らにそれが想像できるのだろうか。 そして、その楽しかった経験をこそまっすぐ子どもたちに渡したい。楽しかったあの時間をと もに過ごしたい。語るとき、目前にいる無垢な眼を見たい。そんな心持ちが、子どもたちの 質問によって静かに音もなく折れていく。幻想を幻想として受け止められない空間がそこに ある。その哀しさ。 民話がいったいいつから受け継がれてきたのかは知らない。数百年ぐらいだろうか。日本中 の村々で、物語に載せて受け継がれてきた、あの寛容で豊かな世界観が、いま僕たちの目 前で、本当に分断され、断ち切れ、失われていく。 6 でも、ノスタルジーに浸りたいのではない。 僕らは、学校で歴史を学ぶ。でも、その歴史といまの「私」が接続している、その歴史の 延長線上に「私はいるのだ」と感じられる人がどれほどいるのだろう。間違いなく、僕には そんな感覚が微塵もない。 今回の津波の被害を受けた多くの海辺の村々で、何よりも早く祭りが復興された。その風景 が南北数百キロに及び、ニュースが全国に伝えた。彼の地に暮らす人々とっての祭りの重要 性は明らかだ。つまりはこれらの風景は、人が生きる上で「文化」がなにより不可欠である ことの証なのではないか。 祭りとは、 その土地の (大文字ではない)歴史の伝承回路ではないかと思う。自身の身をもって、 受け継いでいく。祭りを囲み、1 年の節目とともに、その土地に暮らしていることを確かめる。 そして、 祭りの男性的、中央集権的な側面を補うように、民話があったようにも思える。それは、 女性的で、周辺的にその土地とつながる回路となる。 AAF を見ていると、そんな土地へとつながる回路を集団で模索する活動のように思えてなら ない。これほどに僕たちが、彼の地での取り組みを模索するのはなぜか。どのような街に暮 らそうとも、海辺の村々同様、 「私はここにいる」と感じなくては、僕らは生きていけないか らなのではないか。その模索が、AAF にもあふれているのではないか。 いいかえると、大文字ではない身近な歴史から分断された生活を長く送ってきた僕らが、自 らの歴史を取り戻す作業。もはや僕らは大きな歴史になど興味はなく、小さな、きちんと接 続できる身近な歴史への回路を模索している。AAF に集うさまざまな活動は、 もしかすると 「歴 史」を取り戻す奮闘の最前線なのかもしれない。 甲斐 賢治 せんだいメディアテーク企画・活動支援室室長。NPO 法人・記録と表現とメディアのための組織 「remo」、NPO 法人・地域文化に関する情報とプロジェクト 「recip」 、 NPO 法人・アート NPO リンク、 NPO 法人芸術生活研究所 hanare などに参加、社会活動としてのアートに取り組む。2010 年春 より、現職。平成 23 年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞 7 AAFと民主制、 そしてこれから 山田 創平(京都精華大学) これからの社会がすこしでもましなものになるかどうかは、ひとえに民主制、すなわち合 議のシステムが機能するかどうかにかかっている。ひとはみな異なる。重要なのは、その 異なる人々のありようを、合意を得るまでのプロセスの中で、いかに手段を尽くして尊重 するかということだ。多数決ではない話し合いによる合意こそが民主制の原点である。そ の出発点には「ひとはみな異なる」という、当たり前の前提がある。 ベネディクト・アンダーソンは『想像の共同体(1983)』において、国民国家やそれを可 能にするナショナリズムが、資本主義や情報技術によって生み出された「つくりもの」で あり、そこでは本当は何ら共通点のない人々が、ありもしない共同幻想を共に抱き、みず からすすんでその構成員になろうと行為するのだと指摘している。そのような「つくりも の」のまとまりの中にあって、本当はばらばらであったはずの人々は、ぼんやりと自分た ちの間に「普遍的な(生まれもっての)共通点」があると考えるようになるし、人々がま とまる理由を、その普遍的な共通点(例えば民族の「血」のようなもの)に求めるように なる。それはいわば「共通点のないばらばらな人々」が、 「国家」という「共同幻想」によっ て「国土の内側」に共に住む内に、自分たちには「本質的な(民族的な、遺伝的な、生ま れもっての)共通点がある」と思い込むようになる、ということだ。この思考プロセスは 手強く、帝国主義や民族主義、レイシズムやホロコーストといった近代の負の遺産はこと ごとくこの思考停止から生じている。 純粋な共同性に基づいた共同体など存在しないことは、さまざまなテキストを 行するこ とですぐにあきらかになるだろう。例えば「日本文化の精華」たる稲作はもともと南アジ ア、東南アジアから人々の移動と共にもたらされたものだし、若狭湾沿岸からは中国大陸 で新代(8 -23)に造られた貨幣や陶 (土製の笛)が出土することから、彼の地が朝鮮 半島や大陸、沿海州と直接交流があったことがわかる。『続日本紀(797) 』は桓武天皇の 生母である高野新笠は百済武寧王の子孫であるとしているし、神仏習合の一大拠点として 古来西日本を中心に絶大な権勢を誇った宇佐神宮について、中野幡能は朝鮮半島南部の 新羅南山の道教祭祀を移入したものとし、その担い手も朝鮮半島から移動した人々であっ たとしている。例を挙げればきりがないが、この日本列島弧には海流や、さらに古くは陸 路を通って、そして列島弧となって以降は南洋やユーラシア大陸、朝鮮半島やオホーツク の島々を介してさまざまな人々がやってきて生活してきた。今でも各地の文化的な特徴は 多様であり、 「日本文化」としての共通点はむしろ見出しがたい。 8 繰り返しになるが、同質に見える社会にあっても、それを構成する人々の由来や来歴は多 様であり、文化的背景もみな異なる。民主制とは、そのような社会の圧倒的な差異を受け 止め、それを引き受けつつ合意を得ようとする営為である。社会がそのような「差異の現 れ」を引き受けるとき、はじめてその背後にある人々のさらに細やかな違い、すなわちセ クシュアリティや個々の感性、思想信条の多様性も立ち上がるだろう。 差異を受け止めるにはエネルギーがいる。違いに接したとき人は思考する。そこには相応 の労力が求められる。民主制の最大の困難は、その労力をいかに維持するかにある。その 困難さは、本質的な同質論へと向かう社会的な思考停止を生みかねない。私自身を含め、 多くの人々は気付くか気付かざるかに関わらず、そのような思考停止に常に巻き込まれつ つあるのではないだろうか。私自身も気付くとその巨大な流れの前にエネルギーを削がれ、 思考することを諦めようとしている。その圧倒的な力にはもはや抗うことはできないよう にも思う。しかし歴史的な事実は、その先にホロコーストや世界大戦があることを示して いる。 民主制を守るために今求められるのは、おそらく、全体性や同質性を要請する「国家」や「資 本主義」 「情報技術」に徹底的に寄り添いながら、それらを密かに「批判」し、 「自壊」に導き、 背後にある本来的な「人々の多様性」を描き出すという営為だと思う。私は芸術的実践に こそその力があると考えている。人々の多様性や、マイノリティの文化を、資本のシステ ムを借りながら、同質性や多数派を自認する人々に「公式に」表明するほとんど唯一の方 法がアートだろう。私が、AAF が立派だと思うのは、まさにそれを実践しているからである。 アサヒビールという私企業が出資する事業でありながら、私が選考委員を務めた 2 年間、 その選考に「社の意向」を感じたことは一度もなかった。これは見識だと思う。可能な限 りの合議によって、マイノリティの意見をくみ上げようという意思もある。その見識がさ らに深められ、より多様で周縁的な表現が AAF のネットワークに加えられることを私は 切に願っている。なぜならば芸術的実践は、全体化し破局的な悲劇へと向かってゆく世界 の最後の防波堤であるからだ。 山田 創平 1974 年群馬県生まれ。名古屋大学大学院博士課程修了。文学博士。専門は地域研究 (芸術と地域、 マイノリティと地域、都市空間論) 。厚生労働省所管の研究機関や民間のシンクタンク勤務を経て現職。 現在、NPO 法人アート NPO リンク理事、大阪市現代芸術創造事業(ブレーカープロジェクト)実行 委員、 京都市若手芸術家等の居住・制作・発表の場づくり事業(HAPS)実行委員などを兼任している。 9 AAF から AAF ネットワークへ! From AAF to AAF Network! ネットワークこそ最大の価値 アサヒ・アート・フェスティバル(AAF)実行委員会は、市民主体のフラットな組織運営を特徴として、毎年夏、 「アサヒ・アート・フェスティ バル」を主催してきました。その 11 年の積み重ねのなかで、参加した市民、市民団体、アート NPO はともに議論し、協働することで、 しだいにネットワークを形成し、確かなつながりを育ててきました。 2011 年に発生した東日本大震災の被災地支援においては、このネットワークは迅速にしなやかに機能し、ネットワークこそが、AAF の最大の価値であることを改めて共有することになりました。 A network, the greatest value Asahi Art Festival (AAF) Executive Committee has hosted “Asahi Art Festival” every summer with a characteristic of open organizational operation on the initiative of citizens. In the history of 11 years, participated citizens, citizen groups and art NPOs have fostered a network with firm ties through discussions and cooperation. At the support to areas affected by the Great East Japan Earthquake, the network flexibly and promptly went into action, which made us share the fact that the network is the greatest value of AAF. AAF ネットワーク実行委員会へ AAF 実行委員会は、こうした現状を踏まえ、「アサヒ・アート・フェスティバル」の開催を主目的とする活動だけではなく、よりに柔軟 に変容し、 多様な当事者が関わることができ、その対話からさらなる発展をめざして、アサヒ・アート・フェスティバル実行委員会を「AAF ネットワーク実行委員会」へと改称することを決めました。 To AAF Network Executive Committee Considering these backdrops, AAF Executive Committee decided to change the title from Asahi Art Festival Executive Committee to “AAF Network Executive Committee”, aiming not just activities to hold “Asahi Art Festival”, but also actions to make further development can be taken through dialogues by flexibly changing its own form and enlisting participation from various parties. 実行委員会の主な活動 AAF ネットワーク実行委員会は主要な活動として、年に一度アサヒ・アート・フェスティバル(AAF)を開催します。このほか、通年に わたり様々なプロジェクトを行います。主なものは以下のとおりです。 • 講座の開催(AAF 学校) • ネットワークを世界に広げる活動(世界ネットワークプロジェクト) • 新たな出会いを促し、たがいに議論を深めるための活動(AAF Café) • これまでの活動を記録し未来を展望する活動(10 周年本プロジェクト、アーカイブプロジェクト) このほか実行委員会の承認があれば、新しいプロジェクトをいつでも立ち上げることができます。また、以上のプロジェクトの参加者 はメーリングリストですべての情報を共有します。 The Executive Committee’s main activities AAF Network Executive Committee once-yearly holds Asahi Art Festival as its main activities. In addition, it offers a wide range of projects all year-round as follows: t Open schools (AAF schools) t Activities to expand the network to the world (The World Network Project) t Activities to promote new encounters and deep discussions among participants (AAF Café) t Activities to record the past activities and look toward the future (The 10th Anniversary Book Project and The Archive Project) Besides them, a new project can be launched with approval of the Executive Committee. Also, participants of each project will share all the information through mailing lists. より多様な活動のために AAF ネットワークとは、アートによって社会的課題を発見し、地域を変えていこうとする市民が、個人あるいは団体を構成し、ネット ワークすることで、地域とそこに生きる人々の間におおきなうねりを起こそうとする活動です。趣旨に賛同される方はどなたでも参加 することができます。多くのみなさまのご参加を心よりお待ちしています! For a wide variety of activities AAF Network is activities aiming to arouse a huge ground swell in local areas and among people living there by creating a network with citizens in groups or on their own, who try to reveal social issues and improve the local communities through art. Anyone who supports this purpose can join the network. We hope many people will be joining us! 10 AAF ネットワーク枠組図 AAF Network framework chart 11 10周年本制作プロジェクト プロジェクト概要 10 周年本制作プロジェクトは、ウェブサイトと書籍の二軸で展開するというコンセプ トのもとに展開した。ウェブサイトでは、各プロジェクトの基本情報をしっかり集め て整理して、活用されるデータベースになることを目指す。一方、書籍では、デー タの集積だけでは見えてこないものを取材の中から丹念に拾い、アートを通して地 域を変えていく多様な試みをとりあげる。また、「コミュニティとアートを巡る変遷」 をテーマにまとめた年表や、様々な切り口からなるコラム、鼎談も収録し、1 冊の 書籍として長く傍らに置いておきたいものになることも意識した。 また、特筆すべきは、AAF の特徴であるオープン・ネットワークの考え方を取り 入れ、多くの人がさまざまなかたちで編集作業に関わることができる進め方で 地域を変えるソフトパワー ある。具体的には、2 回にわたる AAF学 校(2011「本をつくるワーキング」と アートプロジェクトがつなぐ人の知恵、まちの経験 2012「わたしたちのアーカイヴ」)でのワークショップや議論の積み重ね、編集 藤浩志/ AAF ネットワーク 著 プロセスをオープンにして話し合う拡大編集会議の開催、各地への取材やインタ 発行: 青幻舎 ビューの文字起こしなどがあり、いずれも多くの人の参加を得て進められた。取 材で訪れた各地の方々のご協力も非常に大きかった。 書籍 情報 2012 年 12 月刊行 定価: 1,890 円(本体 1,800 円+税) 判型: 四六判/総頁:256 頁 ISBN: 978-4-86152-377-9 C0070 プロジェクトメンバー 著者: 藤浩志(美術家/十和田市現代美術館副館長)/ AAF ネットワーク実行委員会 AAF10 周年本編集チーム: 石綿祐子(10 周年本編集長/ AAF ネットワーク実行委員) 遠藤綾(P3 art and environment / AAF ネットワーク実行委員会 事務局)、太下義之(三菱 UFJ リサーチ&コンサルティング 芸術・文化政策センター 主席研究員/センター長) 荻原康子(公益社団法人企業メセナ協議会) 、加藤種男(公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団 顧問/公益社団法人企業メセナ協議会 専務理事) 芹沢高志(P3 art and environment 統括ディレクター/ AAF ネットワーク実行委員会 事務局長) 、柄田 明美(AAF ネットワーク実行委員) 根本ささ奈(アサヒビール株式会社) 、長谷寛(P3 art and environment / AAF ネットワーク実行委員会 事務局) コラム執筆: 吉澤弥生 取材/編集協力: 阿部和璧、新井春衣、有岡三恵、飯嶋元、稲田大、梶原千春、酒井恵美子、椎原晶子、清水永子、鈴木杏奈、津田純佳、松木まどか、溝口善也、山本暁美、ヨネザワエリカ デザイン: 加藤賢策+吉田朋史(東京ピストル) イラスト: やまさき薫 編集/構成/企画協力: 影山裕樹 進行: 福岡優子(青幻舎) 事務局: 入江拓也+井上亮+長澤信太(SETENV) プロジェクトスケジュール 2011 年 12 月 4 日(日) AAF 学校 2011 第 1 回:記録・記憶を整理する方法 12 月 11 日(日) AAF 学校 2011 第 2 回:アートプロジェクトのポジショニングを考える 2012 年 1 月 14 日(土)+ 15 日(日) AAF 学校 2011 第 3 回:コンセプトを分解する 1 月 29 日(日) AAF 学校 2011 第 4 回:ものがたりを読み取る 3 月 8 日(木) 第 1 回拡大編集会議:どんなストーリー、エピソードをピックアップするか 4 月 26 日(木) 第 2 回拡大編集会議:取材スケジュールと編集プロセスについて 4 月以降、各地を取材 12 5 月 13 日(日) AAF 学校 2012 第 1 回:どうして「ソーシャル・アーカイヴ」なの? 5 月 20 日(日) AAF 学校 2012 第 2 回:草の根アーカイヴから見えてくるもの ∼ " 思い " をアーカイヴできるか 6 月 2 日(土)+ 6 月 3 日(日) AAF 学校 2012 第 3 回:実践:入力祭り @ いわき ∼アーカイヴを作ってみよう 6 月 10 日(日) AAF 学校 2012 第 4 回:アーカイヴを活用すること ∼参加型アーカイヴの可能性を考える 7 月 12 日(木) 第 3 回拡大編集会議:取材報告と編集方針の検討 8 月 28 日(火) 第 4 回拡大編集会議:目次検討 8 月∼ 11 月 原稿執筆/編集作業/ DTP 作業/校正作業など 12 月 書籍刊行 刊行記念関連 販促イベント: 2012 年 11 月 30 日(金) 刊行記念トーク+パーティ 刊行記念対談「アートプロジェクトがつなぐ 人の知恵 まちの経験」 藤浩志 × 西村佳哲 クロストーク「本で伝えたい、人の魅力・まちの魅力」ゲスト:今川和佳子、蔭山ヅル、林僚児 聞き手:藤浩志 刊行記念パーティ(ケータリング : 料理ユニット tont) 会場:新・港区(新港ピア/神奈川県横浜市) 参加者数:80 名 2013 年 1 月 27 日(日) 刊行記念トークイベント トーク(登壇者)登壇者:藤浩志、森司(東京アートポイント計画ディレクター) 、住友文彦(キュレーター) 進行:影山裕樹 会場:NADiff a/p/a/r/t 1F 店内(東京都渋谷区) 参加者数:約 60 名 10 周年本刊行までの道程 「AAF 学校 2011」に講師として参加させていただいたところから、AAF との関わりが始まりました。そこで、200 を超 える AAF の様々なプロジェクトの情報を、ウェブというメディアにおいてどのように整理し記録していくかについてお話 ししたことがきっかけで、AAF10 周年本制作プロジェクトの事務局を担当させていただくことになったのです。 それからの AAF に深くのめり込んでいく日々の中、取材で訪れた先々で、現場を案内していただき、夜にはビールを傾 けながら、AAF に関わるまで、関わってから、そしてこれからのお話についてじっくりお伺いした時間は特に忘れがた いものとして心に残っています。そのように、顔を合わせてお話をお聞きすることで、AAF にはそれぞれの地域で活動 されている方々の様々な思いが詰まっていること、そのような思いを共有し、悩みながら話し合うことで、各地の人々が つながり、さらに面白い状況が生まれていることを強く実感するに至りました。 10 周年本制作プロジェクトを通して何より伝えたいのは、AAF の現場で出会った方々が持つ、自らが生きる地域への 熱い思いであり、試行錯誤の中から浮かび上がってくるこれからの新しい社会のあり方へのヒントであり、人と人とのつ ながりから生まれる未来への可能性です。それらが書籍やウェブサイトを通して多くの方に伝わり、それぞれのプロジェ クトを見るために現地に足を運ばれることになったり、触発されて自分のまちで何かを始めていただくきっかけになった りするならば、これほど嬉しいことはありません。 当たり前のことですが、データはただそれだけでは意味を持ちません。それが " 生きた " アーカイヴになるためには、編 集と見せ方、伝え方が必要になります。今後、アートプロジェクトのアーカイヴのあり方については、多くの議論がなさ れることでしょう。この AAF10 周年本制作プロジェクトの試みが、様々な場所で取り上げられ、参照項となるような、 ひとつのモデルになれば、と思っています。 AAF10 周年本制作プロジェクト事務局 入江拓也(SETENV) 13 AAF 学校 2012「わたしたちのアーカイヴ」 プロジェクト概要 AAF 学校 2011 では、 「本をつくるワーキング」として、参加者と議論を重ねながら、AAF10 周年本の編集作業を行いました。そ の際、ウェブサイトと書籍の二軸によるナレッジ・シェア(情報と知識の共有)の方向性がひとつの結論として共有されることになり ました。それを受け、AAF 学校 2012 では、「ソーシャル・アーカイヴ」をテーマに、 「草の根アーカイヴ」と「参加型アーカイヴ」 というふたつの切り口から、アート・プロジェクトのアーカイヴのあり方、アーカイヴをどう構築していくのか、これからのアーカイヴ について、各回テーマを設け、ディスカッション、ワークショップや合宿を通して、多彩なゲストとともに考えを深めていきました。 第1回:どうして「ソーシャル・アーカイヴ」なの? 2012 年 5 月 13 日(日)16:00-19:00 ゲスト: 太下義之(三菱UFJリサーチ&コンサルティング 芸術・文化政策センター 主席研究員/センター長)、 光岡寿郎(社会学者)、齋藤歩(編集者) 会場: アサヒ・アートスクエア(東京都墨田区吾妻橋 1-23-1 スーパードライホール 4 階) AAF10 周年本制作プロジェクトのこれまでの動きを紹介し、アート・プロジェクトのアーカイヴのあり 方、課題について共有した上で、アーカイヴを作るとはどういうことなのか、また、ソーシャル化され ることにより、 どのような可能性や拡がりがでてくるのかについて、参加者全員で話し合いました。また、 ワークショップを通してアーカイヴの考え方を学びました。 第2回:草の根アーカイヴから見えてくるもの ∼ " 思い " をアーカイヴできるか 2012 年 5 月 20 日(日)15:00-18:00 ゲスト: 甲斐賢治(せんだいメディアテーク 企画・活動支援室室長)、 須之内元洋(札幌市立大学デザイン学部助教) 会場: 現代美術製作所(東京都墨田区墨田 1-15-3) せんだいメディアテークでの「3 がつ 11 にちをわすれないためにセンター」や remo の活動をされ ている甲斐賢治さん、デザイナー森正洋氏のアーカイヴや「『10 + 1』DATABASE」の構築を担当 されている須之内元洋さんのお話を伺いながら、色々な方々のお話、思いをどのように残していくこと ができるかについて話し合いました。 第3回:実践 入力祭り @ いわき ∼アーカイヴを作ってみよう 2012 年 6 月 2 日(土)+ 6 月 3 日(日)< 合宿形式 > ゲスト: 藤浩志(美術家/十和田市現代美術館副館長) 会場: 福島県いわき市内各所 AAF やいわきでのプロジェクトにも多く関わられている藤浩志さんとともに、様々な連鎖反応が起こっ ている福島県いわき市のアートの現場をめぐり、いわきのひと、まち、歴史などに出会い、プロジェク トの立ち上がりからアーカイヴができあがるまでのプロセスを共有しました。そのような現場に触れた 上で、アーカイヴの原点である入力作業を、皆で楽しく実践する合宿になりました。 写真:須之内元洋 第4回:アーカイヴを活用すること ∼参加型アーカイヴの可能性を考える 2012 年 6 月 10 日(日)11:00-15:00 ゲスト: 大向一輝(国立情報学研究所/総合研究大学院大学准教授) ラウンドテーブル:藤浩志、太下義之、光岡寿郎、加藤賢策(グラフィックデザイナー)、影山裕樹(編集者) 会場: アサヒ・アートスクエア アーカイヴは、情報をどう整理して見せていくか、そしてどうオープンにするかで、その世界観がつく られます。第3回で入力したデータをどのように活用するか、どのような形で社会に開いていくか、タ グづけしていくかについて、セマンティックウェブや LODAC プロジェクトに関わられている大向一輝 さんのお話を伺いながら、考えました。後半には、AAF10 周年本とウェブサイトの関係性、 「ソーシャル・ アーカイヴ」の可能性などについて、これまでのゲストの方々や、AAF10 周年本制作に関わる方々を 交えながらのディスカッションになり、多彩なアート・プロジェクトの多様な価値の伝え方に関して、さ まざまなヒントをいただくことができました。 14 AAF 世界ネットワークプロジェクト 2011 年にはじまった世界ネットワーク・プロジェクトの一環として 2012 年 11 月 7 日∼ 11 日に国際交流基 金クアラルンプール 日本文化センター(JFKL)との共催で実施されたマレーシアへのスタディツアー。クアラル ンプールとペナン島の2つの地域で活動する、アートプロジェクトの実践者や市民活動家、アーティストのみな さんとのたくさんの出会いがありました。 2012.11.07 wed. クアラルンプール 2012.11.08 thu. クアラルンプール 飛行機を降りるとムンと暑いアジアの空気。マレーシア視察ツ 本日も暑いクアラルンプール。マイペース視察団一行はバスに アー一行は日本各地からそれぞれの珍道中を経て、首都クアラ 乗り込みホテルから一路、ヤヤサン・チョウキット(http://yck. ルンプール市内にあるファイブ・アーツ・センター(http://www. org.my/) の 活 動 施 設 の ひとつ Kuala Lumpur KrashPad fiveartscentre.org/)の事務所へ。夜 8 時過ぎ、到着すると (KLKP) へ。 「ヤヤサン」 とはファウンデーション( 財団 ) の意味で、 センターのみなさんが笑顔で迎え入れてくれる。まずは全員と握 「チョウキット」 はクアラルンプール市内の地域の名前。チョウキッ 手を交わしながらそれぞれに「ハイ!アイム 〇〇!」と互いの名 トは娼婦街を有し低所得者が多い地域。ヤヤサン・チョウキット 前をさっと自己紹介。マレーシアでは常識のあいさつ風景。 は、この地域の子どもたちのサポートのために活動している。 KrashPad は、主に 10 代のこどもたちのサポート活動をしてい る施設。ここでボランティアコーディネーターをしているライア ンさんからお話を伺う。住民登録のないこどもには国の公的な サポートがほとんど得られないため、ヤヤサン・チョウキットの活 動は大きなセーフティネットとなっている。たくさんのお話を聞い てから施設見学へ。1 階にキッチン、事務所、トレーニングジム、 2 階にホール、IT ルーム、学習室、図書館などがある。施設内 の設備の多くは企業や個人からの寄付であり、ハード面だけで なくソフトのプログラムにも企業や政府の支援があり、主に企業 側から CSR のために何かしたいと持ちかけられるのだそう。そ の際にはプログラムコーディネーターのスタッフが対応し、企業 の宣伝のためだけになるような企画は避け、こどもたちにとって ファイブ・アーツ・センター若手マーク・テェーさんからファイブアー ツ・センターの紹介を伺う。ファイブ・アーツ・センターは、アーティ ストが自主的に集まりさまざまな企画を行う「アーティスト・コレ クティブ」団体。1984 年設立という歴史をもつ。演劇、ダンス、 美術、音楽、子ども・若手のためのシアターを柱としつつ、ジャン ルを越えたコラボレーションを行う。マレーシアの政治や地域的 問題に深く切り込んだ作品の制作から、廃屋を利用しての演劇上 演、マレーシア文化を生かした表現、 「かっこいいアート」からあ えてはみだすような活動、若者の育成など活動は幅広い。現在 14 名のメンバーは、職業も世代も人種もバックグラウンドもさま ざま。このメンバー同士が議論をすると良い意味でたくさん問題 も企業にとっても、互いによい状況が生まれるプロジェクトを選 択したり、企画したりすることが心がけられている。また、1日 限りのプログラムではなく、できるだけこどもたちと継続的な関 わりが持たれるようなプログラムを実施してもらっているとのこ とだった。現在継続されているプログラムのひとつに、ユネスコ を通じてサッカーチームのマンチェスター・ユナイテッドが支援す るリーダーシッププログラムというのがある。内容はこどもたち が自らやりたいことを企画し、準備から実行まですべてを行うと いうもの。いくつかのチームがあり、カフェチーム、スポーツチー ム、IT チームなどが、それぞれのデスクを持って企画やディスカッ ションなどを行っている。 が起こる、とマークさん。この「良い意味での問題」が起こる議 論の積み重ねが、ファイブアーツセンターの有機的で持続的な 活動を可能にしてきたのだろうと感じる。集まってくださったメン バーのみなさんの笑顔と場の雰囲気からもそれがよく伝わってく る。組織内にリーダーをつくらないことも特徴である。もっともっ とお話を伺いたいとおもいつつ、プレゼンテーション後はみなさ んと近くのレストランへ。アサヒビールとおいしいお食事、話の つきぬ夜が深まるのでした。 15 KrashPad は、2006 年に活動を開始したため、ここでさまざ まなプログラムに参加したこどもたちは、これから大人になって いく段階であり、成果がどのように出るかはまだわからないとの ことだった。この日は、施設のこどもたちと会うことはできなかっ たが、実際にプログラムが実施されているところに参加してみた いと感じた。 KrashPad を後にし、案内をしてくれた国立美術館エデュケー ションプログラム担当クーンさんとともにまちをすこし歩く。クー ンさんは、美術館で子ども向けのプログラムを担当していて、こ れまでも KrashPad へ美術館の活動をアウトリーチしている。 彼女の案内でチョウキットのマーケットを拝見し、色とりどりの くだものや野菜に圧巻の一行。まちの古いマレーシア料理屋さん で、ごはんをいただく。おなかを壊さないかと心配症の加藤さ んを横目に気にせず食べる他のメンバー。 ごはんの後は、建築家セクサンさんが保有しているプライベート ギャラリーと、アートの雰囲気たっぷりのミニホテル「Sekeping Tenggiri」 (http://www.sekeping.com/)へ。クアラルンプー ル市内でも高級住宅があつまる地区に位置するギャラリーとホテ ルは、外からはそうとは思えない住宅街の一軒家。入れば中は 建築家ならではのおしゃれな内装。ホテルの中にはプライベート コレクションが展示してあるアートウェアハウス(その名も美術倉 庫)もあり、空間の中に所狭しとマレーシア現代アートシーンの 作品が並んでいる。コーディネーター谷地田さん(JFKL)が「こ れほど一度にマレーシアの現代アートが見られる場所はクアラル ンプールでも珍しい」と言われるほどの作品数。ギャラリー部分 とは別に宿泊ができる部屋がいくつかあり、ホテルとして宿泊す ることもできる。 この ギャラリー に 案 内してくれ た の は、 ベター KL(http:// poskod.my/section/bettercities)というプロジェクトを実 施しているズィーさん。ズィーさんを含め、4 名のメンバーの方 のお話を伺う。ベター KL とは、自らのもつデジタル技術で都市 的な問題を変えていくという意思のもと、インターネット TV、ウェ ブマガジン、公共空間を " ハッキング " するプロジェクトなどさ まざまな活動を行うプロジェクト。公共交通の整備状況が非常 に悪く、バスの待ち時間が長いクアラルンプール市内でバス停に 新聞を置く。ぼーっとバスを待つだけの空白の時間を使って社会 状況を知るきっかけをつくったり、広告に見せかけて「いま、退 屈してる?」と問いかけて、待ち時間に自分自身を振り返ること のできる質問紙をバス停に貼ったりと、政府の規制が厳しいマ レーシアにおいてアクティブに公共空間にアクセスする。そんな 彼女たちは、普段デジタルコンテンツを作成する会社「ポップデ ジタル」の若手敏腕クリエイターとして大手企業をクライアント に仕事をしている。日本の状況を思うと、商業界の第一線で活 躍する若手クリエイターの彼女たちが、都市的問題に自分たちの 技術で関わっていく姿勢に関心せずにはいられない。 すてきなギャラリーとすてきなみなさんに別れを告げ、今度はカ フェニューブラックへ。おしゃれな若者が集うそのカフェで待っ ていてくださったのは、マレーシアのコミュニティアート界の頼 れる長男的存在のヤップ・ソー・ビンさん。ソー・ビンさんは 1997 年からルマ・アイル・パナス(RIP) (http://www.rap.twofishy. net/)というオルタナティブスペースの運営を仲間とはじめ、そ こをただ貸しだすのではなく、若いアーティストが議論できる 場として開いてきた。3 週間ごとに集まり、場のことや運営のこ とについて議論を繰り返す。それを 3 ヶ月間続け最終的にはス ペースに作品を持ち寄るコミュニケーション中心のプロジェクト を行ったり、こどもたちがアートに触れる機会が少ないことに問 題意識をもち、学校にアプローチをかけたりとさまざまな活動を 行ってきた。こどもたちを校外に連れ出しアーティストといっしょ に美術を鑑賞する機会をつくることから発展し、校外でアートを 鑑賞するだけでなくアートを校内にもちこもう! ということで学 校内にアーティストを呼ぶ、 CAIS プロジェクト (Contemporary Art in School、http://caisproject.blogspot.jp/) と い う 企画も行った。ほぼ 1 年に渡って、こどもたちとワークショップ を行い、最終的には校内で展覧会を実施したそう。こどもたち からの反応はよいものだったが、学校側との交渉のむずかしさ、 金銭的課題などがありプロジェクトの継続は難しかったそう。印 象的だったのが「つかれてしまった」ということばだった。日本 でも、アートと公的な場や人、事業の折り合いは非常にむずかし く、良いプログラムが継続される環境整備が同じくマレーシアで も重要な課題となっていることが伺えた。 ソー・ビンさんのお話を伺った後、みんなでインド系マレーシア料 理屋さんでごはんをいただき、次なる目的地クアラルンプール・パ フォーミング・アーツ・センター(KLPAC) (http://www.klpac. org/)へ。ここではマレーシア随一の演出家/俳優のジョー・ク カサス氏の演出、シンガポールの劇作家アルフィアン・サアットに よる「ナディラ」を鑑賞。本作は英語とマレーシア語が交互に使 用されるため、マレーシア語で演技が行われる際には英語の字 幕が、英語で演技される際にはマレーシア語の字幕が流れる。 このように多言語が活用されるのは劇中だけの話ではない。多 民族国家マレーシアでは、日常的な会話の中で英語、マレーシ ア語、中国語などが多用される。そのため、リアルなマレーシア の日常を演出しようとすると多言語の飛び交う劇となる。 英語もあやうい視察団一行にとってこの劇の読み取りは高度。そ のため、JFKL の谷地田さんが事前に劇の内容をわかりやすく、 16 詳しくレクチャーしてくださる。谷地田さんからのレクチャーを で、こどもたちがまちで働く人の動きを観察しそれをまねてパン 頭に入れた視察団は、字幕に頼らず劇の内容が理解でき、すば トマイムのように動く姿があったのだが、その動きはとても躍動 らしい俳優のみなさんの演技を堪能した。シンプルなセットで大 的ですばらしいものだった。 掛かりな演出はないが、2 時間という時間を感じさせない公演 アーツ・エドでは、一連のプロセスの言語化・メソッド化がしっか だった。内容は、イスラム教徒の男性との結婚を機にイスラム教 りとされていて、ひとつひとつの活動が非常に整理されているこ に改宗した女性とその娘を中心としたお話。恋愛、結婚、宗教、 とも印象に残る。 それぞれの信条が複雑に絡み合う。マレーシアに生きる人々が ジャネットさんは、来年 API フェローシッププログラムにて、来 あたりまえにしかし深刻に直面する問題が、その深刻さを感じさ 日予定。日本で知りたいことは持続的可能な活動をどのようにつ せないコミカルな脚本・演出によって表現されていた。そのコミ くっているのか。それは、 日本でも大きな課題となっているところ。 カルさに会場からは笑いが絶えない。一方、深刻な場面では会 共通の問題意識を持っていることが興味深い。 場のイスラム教徒の女性が涙を流しながら観劇する姿もあった。 ジャネットさんのお話を伺った後は、事務 所の資 料を観 覧し 2012.11.9 fri. ペナン島 つつ名残惜しくスタッフのみなさんに手を振りながら、近くに あるジョージタウン・ワールド・ヘリテイジ Inc の事務所へ。こ ちらで は、2008 年 にジョー ジタウン が 世 界 遺 産 登 録 をさ きのうもたくさんの活動のプレゼンテーションを伺い頭も胸も いっぱいのマイペース視察団一行は、マイペースに飛行機に乗り 込み約一時間でペナン島へ到着。マレーシア北西に位置する人 口約 70 万のペナン島。リゾート地として有名なこの地でコミュ ニティと関わりながらアート活動をされている 3 つの団体を訪問 させていただく。 れて以来毎年開催されているジョージタウン・フェスティバル (georgetownfestival.com)のお話を伺う。フェスティバルは、 古くから港町として栄えた多人種、多文化、多宗教のまちジョー ジタウンのライフスタイルそのものを祝うものとして3日間、ま ちが舞台となって開催される。内容は、舞台で行われる音楽や 踊り、ワークショップやまちあるき、トークやセミナーなど。大 切にされているいるコンセプトは、ストリートで行うこと、文化 の壁を越えること、量ではなく質の良いものを行うこと、ジョー ジタウンの住民が自分たちの文化を重視して行うこと。 フェスティ バル・ディレクターのジョン・シデックさんからは、ジョージタウ ンが世界遺産に登録され、政府からの依頼で全く白紙の状態か らこのお祭りをつくられてきたこと、政府の補助金はいつ切れて しまうかわからないため、持続可能なもの、応用可能な技術を 地域に残していくことも考えられていた。お話に感動した加藤種 男さんが、何かに目覚めたように「AAF とネットワークを持ちま 一つ目は、こどもとアートの関わりを生み出す NPO「アーツ・エド」 (http://www.arts-ed-penang.org/) 。空 港 から再びバスに 乗り込み、ジョージタウンという世界遺産に登録されているまち にあるアーツ・エド事務所へ。 すてきな事務所に、笑顔のスタッフさんが迎え入れてくださる。 おいしい中国茶をいただきながらプレゼンテーションを伺う。お 話をしてくださったのは、アーツ・エド、コーディネーターのジャ ネット・ピライさん。 アーツ・エドは、こどもたちの表現を発信・サポートするアートエ デュケーションプログラムのディレクションを行っている。ペナン 島を中心に、こども・地域・アーティストを結びながらプロジェク しょう」と声をかけると、即「ぜひやりましょう!」というお返事。 二人の間に固い握手が交わされたのでした。 世界ネットワークが組まれ、外へ出ても熱気冷めやらぬ一行。 ご厚意でジョージタウン・ヘリテイジ Inc のスニサさん、チュン・ ウェイさんにジョージタウンを案内していただく。植民地時代の 英国文化を色濃く残しつつ、中華系、マレー系、インド系など さまざまな文化が混在しているため、独特のうつくしい街並み が形成されている。インド人街にてカレーをいただき、一行は ペナン・パフォーミング・アーツ・センター(ペナン PAC) (http:// penangpac.org/)へ。 トを行っている。こどもたちが、まちなかのお店で体をつかって 働く人の動きを観察。その動きを基に、ダンサーとともにダンス 作品を作成したり、まちの中ですきな場所を写真に撮り、撮影し た写真を基にマップを作成したり。必ずこどもたちがまちに出て、 ハンズオン(直接触れる)、 リサーチ&ドキュメント(調査と記録)、 クリエイティブアーツスキル(アートのスキルを磨く) 、アウトプッ ト(地域に還元する)という循環を持っている。また、地域の 中の文脈を大切にすること、他世代、他地域が混ざり合うこと、 なども重要している。見せていただいたワークショップ映像の中 17 センターでは、ペナン PAC マネージャー ウーイ・キーハオさん 通りには、植民地時代に建てられた築 100 年にもなる建物が点 が施設案内をしてくださる。広々としたエントランスにはカフェ 在しており、それらを紹介していただく。市民に利用されている が併設されており、その奥にはガラス張りの素敵な事務所。隣 ちいさなホールを有する公営施設、朝にはそこで市が立つという には稽古場として使えるリハーサルスタジオ、そして大小1つずつ ちいさな路地なども案内していただいたが、どれも鉄道建設が の劇場がある。わたしたちが小ホールを訪問した際には、明日ちょ はじまれば取り壊されてしまう。時間が押していたため、コンパ うどこども向けプログラムの発表があるということでそれに向け クトに案内いただき、近くの中華料理屋さんにてお昼ごはんをい て準備がされていた。ホールの貸館以外にも、ペナン PAC では ただく。陽気な中国人の店長さんがすてきなこの中華料理屋さ 自主事業も行われており、そこでこども向けの演劇やダンスのク んも、鉄道建設で取り壊しになる予定の建物のひとつだそう。ビ ラスを開催している。現在クラスの参加者は約 90 名で、毎週こ クターさんの怒りのきもちがだんだん、身に染みてわかるように のクラスのある日はペナン PAC がこどもたちでいっぱいになる なってくる。 のだそう。ペナン PAC は、舞台公演をする非営利グループにも 手の届く低価格でホールの貸し出しを行なっており、表現の場を 広く開く態度が感じられる。運営資金の一部が企業の協賛金で ごはんをいただいたあとは、中心市街地にある商業 施設セン トラルマーケット内にある、アネックスギャラリーへ。ここで、 まかなわれており「もちろん場所の維持費や家賃を払うのは簡単 「Asahi Art Festival 2012 Malaysia Study Tour Open ではないけど、ホールの利益ですべてをカバーしなくてもいいか Talk Session "Building Netowork - Malaysia and Japan らこそ、こういった運営ができる」とキーハオさん。お忙しい中 Art Project in Community"」と題したパブリックトークを開 テキパキと説明をしてくださる姿に、 その敏腕ぶりが伺える。キー 催。40 名ほどの参加者が訪れ、AAF についての説明、日本側 ハオさんにお礼をし、すばらしい劇場を後にしてバスに乗り込み 参加者からの説明の後、全体でディスカッションを行った。 ホテルへ。この日はペナン島に一泊。ホテルにて振り返りの会お よび、翌日のトークの打ち合わせを行い就寝となりました。 2012. 11. 10 sat. クアラルンプール 毎日よいお天気のマレーシア。ペナン島を満喫したい!という 一行の夢は叶わぬまま、ペナン空港より一路クアラルンプール へ。空港からホテル近くまでバスで移動し、ラカン KL(http:// www.rakankl.com/)のまちあるきツアーに参加する。ラカン KL は、 「クアラルンプールの友だち」という意味。クアラルンプー ル市内にあるぺタリン・ストリートに電車を通す計画のため、そ の上部に位置する古い建造物などを取り壊すという政府の政策 に反対する市民が集まり結成された組織。中心になっているビク ター・チンさんは、先日お会いしたマークさんなどのアーティスト たちから「アングリ−・アンクル(怒れるおじさん) 」と称される元 気一杯のおじさん。今回のまちあるきは、以前鉄道建設に反対 したフェスティバルを開催した際に行ったまちあるきが好評だっ 今回のツアー趣旨のひとつ、世界の中で孤立していく日本を意識 し、世界とのネットワーク形成を図るという話に対し、マレーシ アのアーティストサイドからは、レジデンスなどの企画は、マレー シアから日本へアーティストが行くことが多いが、日本からマレー シアに来るアーティストを支援するような仕組みはないのだろう か、という話が出た。また、プロジェクトを地域の中で行う際に、 どのくらいの期間地域と関係をつくればそれができるようになる のか、という質問もあがった。 たため、継続して行うことになったプログラム。参加者からツアー 料金を集めての開催は今回がはじめてということで、わたしたち はこのまちあるきのはじめての有料のお客さんとなった。ビクター さんも張り切って案内してくださる。 印象に残ったのは、初日にお会いしたファイブ・アーツ・センター のマークさんから出た、 「失敗についての話をしましょう」という ことばだった。ことば化するときれいにまとまることの多い地域・ アート系のプロジェクト。実際は失敗がつきものであり、総体と してうまくいったとしても、そのプロセスでさまざまな困難や失 18 敗を経験する。マレーシアで今日まで聴いてきたプロジェクトの お話でも、整理された方法論や趣旨・目的、うまくいったプロジェ (RAP) 、ラカン KL、ロスト・ジェネレーション・アート・スペース、 ササラン・アート・アソシエーション、などの市民団体。 クトのお話が中心で、確かに失敗談を聞くことはなかった。次回 お会いすることがあれば、失敗についての話を互いにもっと語り 合いたいと思った。 その後は、各自セントラルマーケットを見学。視察団はマイペー スにバスに乗り込み劇場マップ・パブリカへ。こちらではコレオグ ラフィー公演「Work it」を鑑賞。7 名 6 組の女性パフォーマー による表現はそれぞれの視点と創造性でジェンダーやアイデン ティティの問題に切り込む。テーマ以外には共通点のない作品が 集まるが、ひとつひとつの主張がこころに入る。個人的に響いた 作品は、とても静かな作品だった。ひとりの女性が舞台に登場し、 あぐらをかいて座る。彼女にぼんやりとあたたかい色の照明があ たる。彼女は持ってきた石でてきたすり鉢のような器にすり棒で なにかを砕く。トントントンという音が会場に響き、なにかが完 成する。それをその女性が食べようと口に運びかけたそのとき、 誰かが彼女を呼んだのか、又は誰かが彼女の目に入ったのか、 口にそれを運ぶ彼女の手が止まる。彼女はやわらかい笑顔でつ くったその食べ物を周囲に分け、そうして彼女が最後に手を自分 のところにもってきたときには、その食べ物はすべてなくなってし まっている。彼女は再び石の器をトントントンと叩き、なにかを つくる。食べようとするそのとき、やはり周囲から声がかかるの か、彼女の手が止まる。そしてそれを笑顔で分け与えると、やは り最後に自分の分は残っていない。この繰り返し。途中、分け 与えるときの表情や、再び作業に入るときの表情が疲労感に満 ちたようなものになったり、やるせない想いを映したような表情 になる。何度も繰り返し、最後には石の器と棒が舞台上から下 げられ、パントマイムで彼女は同じ動作を続ける。そのとき、そ こにないはずの石の器と棒の奏でる音が、こころのなかでトント ントンと響く。実体として存在しないが確かに響くこのトントント ンという音は、深い底から湧き出る愛の音のように思われ、それ はあたたかさといのちの刹那を同時に感じるものだった。途中の 彼女の表情にもあったように、愛は底なし無限のものではない。 与え続ける存在になりがちな女性という性について、それにとも なうさまざまな仕事や場面について考えさせられた。 鉄道開通による都市開発に抵抗する PSCAP とラカン KL、クア ラルンプールの都市開発の影響で、漁業ができなくなったササ ランという地域でのアートプロジェクト、建設会社や行政との共 働で困難に直面するルーマー・エアー・パナス、どのプロジェクト も社会的な課題を浮かび上がらせる非常に重要な活動をされて いた。アートが社会的課題に対抗するものになるという認識が、 マレーシアアートシーンでは一般的なのだろうと感じる。活動の 切り口も鋭く、住民、行政、アーティストが関わる交差点で作業 がなされている。規制の強いマレーシアでは活動のリスクも大き いが、みなさんは知恵と工夫で楽しみながらプロジェクトを実施 されているようだった。これだけの数の団体が、それぞれにしっ かりと軸を持ち活動されているクアラルンプールの市民活動のポ テンシャルの高さに、圧倒される時間だった。各団体のプレゼン テーション後、ディスカッションでは行政との共働の困難さにつ いて議論が及ぶ。日本では Beppu Project などの成功例もあ るが、その共働のむずかしさはマレーシアとも共通する大きな課 題である。 熱いプレゼンテーション、熱気あふれるディスカッション後は、 スタジオを後にし車にて、すこし移動。近くに位置するブリック フィールズという地域へ。こちらで宗教間の理解を促進するため の若者向けプロジェクト、 「プロジェク・ルマ・イバダット・キタ(わ たしたちの祈りの家」 」プロジェクト(http://rumahibadatkita. tumblr.com/)のメンバーのみなさんからお話を伺う。このプ ロジェクトでは、3 ヶ月のリサーチとワークショップの最後には、 2012.11.11 sun. クアラルンプール リサーチ結果から作ったマップをもとにまちあるきをするツアー イベント 「ホーリーデイ (HOLY DAY) 」 などを実施。ブリックフィー ルズ YMCA には、プロジェクトメンバーの中から数名の方が集 いよいよツアー最終日。今日も熱気ムンムンのクアラルンプール。 まってくださっていた。ブリックフィールズはリトルインディアと バスに乗って、地元アートプロジェクト実施団体のみなさんのプ 呼ばれるインド系住民の多い地域という認識が一般的だが、実 レゼンテーションを聴くべく、ぺタリン・ストリート・コミュニティ・ 際にはさまざまな宗教が混在し多様な文化が息づいている。宗 アートプロジェクトのスタジオへお邪魔する。小さな入口から階 教観の理解を深めるというミッションのもと、多くの宗教施設が 段を上がりスタジオに入ると、すでにたくさんの人が集まってい 集まるこの地で、ネット募集で集まり選考された 18 ∼ 26 歳の て、こちらも熱気ムンムン。まちの歴史がわかる古い写真やワー 17名のメンバーが、AAF でもおなじみピコさんのコーディネー クショップでつくった作品などが展示され、プロジェクトで作成 トのもと、3 ヶ月間ワークショップに参加。毎週土日に行ったリ したドキュメントブックや T シャツなども販売されていた。 サーチやワークショップを通じて、多様な宗教施設をめぐるまち あるきマップを作成した。まちの協会・寺院・モスクなどの宗教施 こちらでお話をうかがったのが、ぺタリン・ストリート・コミュ 設を中心に、ちょっぴり飲食店などのおいしい情報も盛り込み、 ニティ・アーツ・プロジェクト(PSCAP) 、ルマー・アイル・パナス まちのさまざまな場所をリサーチし、施設などの協力を得ながら 19 それらの情報をまとめカラフルなマップに落とし込む。プロジェ とっている、と何度も聞いていたが、このまちあるきに参加し、 クトの最後には、一般の参加者を集めて作成されたマップを用い その意味を体感することができた。マレーシアの人々のくらしに てまちあるきを実施。このイベントのための情報発信はチラシや おいて、宗教は大きな位置を占めており、マレーシアを知るには パンフはもちろん、ブログやフェイスブックなどソーシャルメディ 宗教を知り寺院を知ることが重要だということが理解できた。 アを活用し、 その結果、 さまざまな地域から多くの参加者が集まっ て、30 人限定のツアーに 100 名以上の参加希望があったらしい。 イスラム教徒のメンバーが、仏教寺院に入るということは、もし マレーシアでは、若者のボランティア参加のフィールドが限られ こうした活動に理解・賛同しない人に見つかってしまうと、新聞に ているらしく、メンバーの参加理由は、このプロジェクトの理念 載るような大きな事件になってしまう可能性があるという話が印 に共感した、ボランティアがしたかったと言う人が多かった。メ 象的だった。もちろんすべてが仲良くうまくいくというわけではな ンバーのみなさんはとても仲が良い。 く、政治と絡み合った複雑な問題や緊張関係もある。またある プレゼンテーション後は、まちあるきへ出発。まずは、腹ごしら メンバーが、自分はイスラム教徒だが、このプロジェクトに参加 えということで近くのインド料理屋さんでカレーをいただく。こ すれば、普段は接する機会のない他の宗教のことを身近に知る のお店もプロジェクトに協力してくださっているお店のひとつ。お ことができるから参加した、と語っていた姿も印象に残っている。 いしいカレーをいただきながら、プロジェクト参加メンバーのみ 多くの視察メンバーがこの日の夜、日本に発つ予定だったため、 なさんにいろいろお話を伺う。参加メンバー自身もさまざまな人 押し気味の時間のなか大急ぎでまちを案内していただき、最後 種・宗教をもち、住む場所もバラバラ。そういった若者が、互い のタクシーに乗り込むところまでホーリーデイプロジェクトのみ の宗教のことなどについて話すことができる場所が、マレーシア なさんに見送っていただく。互いに手を振り、マレーシア最後の では非常に少ないのだそう。学校のこと、 宗教のこと、 文化のこと、 プログラムが無事に終了。 結婚のことなど現代的なマレーシアの複雑な状況は、日本でくら すわたしたちには、想像も及ばないものが多かった。 カレーをいただいた後は、本格的なまちあるき。おつかれの加 藤さんとはここでお別れとなり、若手メンバーで出発。まちにあ る、道教寺院、イスラム寺院、インド人のためのキリスト教教会、 ヒンズー教寺院、仏教寺院、2 つの宗教が肩を並べる寺院など を一気に拝見する。さまざまな宗教施設の中に入る経験がはじ めてだったこともあり、一同興味津々で施設や、その慣習につい ての質問をする。メンバーのみなさんは、その質問にしっかりと 答えてくれる。よく勉強されているなあと感心。さまざまな宗教 多様な世界観、価値観に目からウロコの毎日、そして何よりすば 施設が徒歩数分圏内に乱立しており、どの宗教もそれぞれに全 らしい方々によるすばらしい活動の数々に出会い、学びと興奮で く異なる思想とそれに基づく慣習やルールをもっている。これだ 毎日頭もこころもいっぱいだった本ツアー。マレーシアのみなさ け異なる世界観とそれを信じて生きる異なる人々が小さな地域内 まに、そしてプログラムのコーディネート、通訳、マイペース視 に混在し、そのうちのひとつの思想が、別の思想を支配するわ 察団のペースメイクとなにからなにまで行ってくださった国際交 けでもなく、それぞれが独自に存在しているということは本当に 流基金クアラルンプール日本文化センターの谷地田未緒さんをは 驚くべき状況だった。ツアーに参加する前の事前情報で、マレー じめ、関係者、スタッフのみなさまに深くお礼を申し上げます。 シアは多人種、多宗教の国であり、互いを尊重することで調和を 本当にありがとうございました。 (写真:林 遼児、遠藤 綾) 執筆者プロフィール 原田麻以 1985 年東京生まれ。大阪西成にある NPO 法人こえとことばとこころの部屋スタッフとして「カマン!メディアセンター」の 立ち上げ、運営を行う。震災後、東北にてココルームひとり出張所としてささやかに活動。 共著「釜ヶ崎のススメ」洛北出版、 「福島と生きる」新評論など。 AAF 世界ネットワークプロジェクト マレーシアツアー 開催概要 日程:2012 年 11 月 7 日∼ 11 日 参加者:今川和佳子/宇野あずさ/加藤種男/根本ささ奈/原田麻以/林遼児/樋口貞幸/遠藤綾 コーディネーター:谷地田未緒(国際交流基金クアラルンプール日本文化センター) 共催:国際交流基金クアラルンプール 日本文化センター(JFKL) 20 交流支援プログラムレポート「てしまのまどをのぞきにいく」 日常的な営みのなかにある出来事やふるまいを、どのように拾いあげ、表現し、記録し、共有していけばいいのか、瀬戸内の海に浮かぶ豊島(て しま)で行なわれている「てしまのまど」の活動現場を近くでのぞきながら少し考えてきた。 9月下旬、秋彼岸を迎え少し涼しさを感じる四国、高松港からフェリー に乗り込み、豊島へと渡る。 古くから石材・農業・漁業の島として栄え、美しい棚田と無数の溜め池 がひろがる、水に恵まれた「豊かな島」豊島。1970 年代後半から 20 数年にわたり産業廃棄物不法投棄事件で大きく揺れ、近年は瀬 戸内国際芸術祭の舞台として全国に知られるようになっている。 自身のルーツをこの豊島に持つ美術家・安岐理加さんが立ちあげた 「て しまのまど」は、島でのさまざまな日常を、島内外のひとびとに「つ たえる」ための行動や表現のあり方を模索している。今回僕は、そ の第一弾企画「てしまのまどの合宿」に参加する。 島の北西に位置する家浦港に着き、三日間お世話になる民泊の緋田 (あけだ)さんちへ。お母さんとの楽しいおしゃべりもそこそこに、 さっ そく合宿メンバーと合流。 『座談会・記録と対話と表現(田野さんレクチャー) 』12/22(土)夜 AAF でもお 馴 染 み NPO 法 人 ハート・アート・お かやま( http:// www.heart-art-okayama.net/ )の田野智子さんのお話を、島の お母さんがつくってくださった美味しいご飯に舌鼓を打ちながら伺う。 豊島とおなじく瀬戸内海に浮かぶ岡山県の真鍋島や白石島での長期 にわたる丁寧な活動。いつお聞きしても田野さんの活動には、さまざ まな地域でアートプロジェクトを行なう上でのヒントがたくさんちりば められている。 「島にある世代を超えた眼差し」 「よそ者である他者の視点」によって 島の日常や自然のなかにあたり前のように存在している食や伝統、記 憶に光を当て、それらを通して島民同士、島内外の人と人とのかかわ りを紡いでいく。 白石島では一枚の古い写真をきっかけに島の信仰の記憶を辿り、許 『てしまあるき(ワークショップ remoscope) 』 可をとって国立公園内の木々を切り出し、それを薪に湯を焚き、足湯 12/22(土)午後、23(日)午前 という交流の場をつくりだした。史実や地勢を深く深く掘り下げてい 合宿参加者ひとりひとりがビデオカメラを持ち、1時間ほどの間、それぞれ しまう。美しいなあ。 くのだけど、最後には小難しくない愉快な場をさりげなく生み出して 自由に島を歩き、人を訊ね、 「remoscope」の6つのルール「固定カメラ /無音/無加工/無編集/ズーム無し/最長1分」に従って撮影する。 撮影のためにあちこち歩きまわり島の方々とお話していると、ゆった り流れているはずの島の時間もあっという間に過ぎていく。撮影を終 えると参加者それぞれが、撮影した映像のなかからひとつ作品を選 び、みなで鑑賞する。 「固定カメラ/無音/…」という remoscope のルールによって撮影 された映像は、島の何気ない日常の情景の豊かさに光を当てた。固 定カメラ故に、映像に写り込まなかったフレームの外に広がっている 島の景色や人々の営みに思いを巡らし、無音故に聞こえないそこで交 わされたであろう島民同士・島民と撮影者との会話、農作業や波の音 を想像することができる。 観賞後に安岐さんから「じゃあ、この作品の裏話を」と促される。 「な ぜその場面が気になったのか」 「島の人との距離感やカメラを向ける ことへの葛藤」 「島と自分との接点」。安岐さんや他の参加者との会 話を通して撮影者は撮影時の自分自身との対話が起こる。撮影者各々 にとっての日常的な関心事、内的なテーマが浮かびあがると同時に、 それぞれの眼差しで見つめた多様な豊島の景色が立ち上がってくる。 『廃棄物対策豊島住民会議の砂川さんのお話』 12/23(日)午後 わが国最大級の有害産業廃棄物不法投棄事件「豊島事件」で住民運 動の先頭にたって闘った砂川三男さんのお話をお聞きする。 「よう泣 きましたわ、豊島の住民は。泣いて泣きながら運動しました。 」 25 年にもわたる壮絶な公害調停のいきさつをふり返る砂川さんの語 りには、聴く人のこころ深くに響くことばの感触・肌理を感じる。こと 21 ばに「伝える」ということの本質が詰まっている、そんな感じだ。 砂川さんたち「廃棄物対策豊島住民会議」は、住民の話を聞くため に毎晩どこへでも集まって座談会をひらいた。 「足の速い人と足の遅 いひとがおるわな、足の遅い人に合わせ」公害調停弁護団団長・中坊 公平先生の言葉のもとに行なった会議の回数は 7000 余に上ったと いう。意見を述べたくても大勢のなかではむつかしい住民を慮ってひ らかれたという幾多の小さな座談会。公共という場の基本を考えさ せられる。 耳を澄ますようにしてお話しされる砂川さんの姿に、数えきれない程 に繰り返し積み重ねた対話の重さをずしっと感じた。 とても中身の濃い合宿だった。豊島では民泊の緋田さんちにお世話 になった。賑やかで料理上手のお母さんとおっとりで釣り好きなお父 さん。お父さんが釣りあげたお魚やお母さんの畑で採れた野菜を使っ た美味しいごはんが並んだちゃぶ台を囲んでおしゃべり。島の昔話、 島の冠婚葬祭や慣習、産廃問題や瀬戸内芸術祭のこと、いろんなこ とを聞かせていただいた。 島外から訪れる人々との交流のなかではじめて知った島の文化もあ る、とよそ者の眼差しを楽しんで受け入れてくれた緋田さんに感謝し ながら島を後にした。 『てしま上映会』 12/23(日)夜 先月 (2012 年 12 月) 、 ナイジェリアからエメカ・オグボウ (現代アー 安岐さんが、島のみなさんからお借りした写真を一枚一枚スキャンし ティスト)を招聘し横浜の民家で「ホームステイ∼アフリカからの てつくったスライドショーの上映会。島の集会所のスクリーンに白黒 お客さんプロジェクト∼ 2012」を3週間にわたって実施しました。 の懐かしい写真が映し出されると、 「○○さんや!」 「あのとき、あそ 会期中、 「てしまどのまど」の安岐さんに訪れてもらったり、ART こはこうやったなあ」と、集まった島のひとたちの記憶を確かめあう LAB OVA のおふたりに伊勢佐木町を案内してもらったりと、AAF 会話が賑やかに飛び交った。昔、写真を撮った人々、そして今、そ ネットワークでの交流が自身のプロジェクトにつながっています。 れを見る人々、それぞれの島を見つめる眼差しが交差し、島の「記憶」 ネットワーク会議やオープニングパーティー、そして交流支援プロ について語らいが始まる。 グラムなど、全国の方々との交流の機会を設けて頂いたことにとて 実際に島を生きた人々がしまいこんでいる「記憶」にはいつのまにか も感謝しています。本当にありがとうございました。 忘れ去られていた島の姿があり、語りを通して再び浮かびあがってく る。だけど島には「記憶」を蘇らせる「ひと」も「景色」も減りつつあっ て、だからこそ残された写真を島のなかで公開しつづけていく大切さ を想う。 開催概要 [企画名] 「てしまのまどをのぞきにいく」 [実施日]2012 年 9 月 22 日(土)∼ 23 日(日) [訪問者]黒木皇(アフリカからのお客さんプロジェクト) 【神奈川県横浜市保土ケ谷区】 [招聘者]安岐理加(てしまのまど) 【香川県小豆郡土庄町】 タイムテーブル 9 月 22 日(土) ・午後 てしまあるき(唐櫃) ・18:30∼ 夕食/座談会 「記録と対話と表現」 (田野さんレクチャー)/豊島音頭の練習会に参加 9 月 23 日(日) ・午前 てしまあるき(家浦) ・午後 豊島産廃現場見学(廃棄物対策豊島住民会議の砂川さんのお話) ・18:00∼ 夕食/てしま上映会 執筆者プロフィール 黒木皇 1982 年、福岡市生まれ。 「アフリカからのお客さんプロジェクト」代表。アフリカから客人を迎え入れることでうまれるモノ・コトにゆっくりと向き合い、 ささやかに楽しみ、そして自分自身の日常を旅するように暮らしています。 22 = 22 + 29 51 参加プロジェクト活動記録 23 ASAHI ART FESTIVAL 2012 参加プロジェクト一覧 13 団体 9 団体 継続されているプロジェクトを対象とし、 そのプロジェクトのブラッシュアップを目的とする支援枠 A-01 ROAD TO 飛生芸術祭 2012 A-02 南三陸 福幸きりこ祭∼白い紙で彩るみんなの記憶 A-03 おもしろ不動産 A-04 余白ネットワーク∼○○を DiY する!∼ 立ち上げたばかりか、 新たに立ち上げるプロジェクトを対象とし、 インキュベーションを目的とする支援枠 飛生アートコミュニティー【北海道白老郡白老町】 ENVISI( エンビジ )【宮城県南三陸町】 NPO法人 キタミン・ラボ舎【埼玉県北本市】 横浜下町パラダイスまつり 2011 A-06 佐藤は見た !!!!!! プラス A-07 ちいさなアートジャンボリー 2012 A-08 西宮船坂ビエンナーレ 2012「結(ゆう)− connection −」 A-09 淡路島全島ミュージアム構想 AWAJISHIMA アートバスツアー 2012 A-10 アートリンク・プロジェクト 2012 ∼往く人・来る人∼ A-11 隠岐アートトライアル 2012「美田学校再生への実証活動」 A-12 神山アーティスト・イン・レジデンス 2012 A-13 コザクロッシング 2012 シチビアート 女川常夜灯 B-02 田んぼの記憶 ∼ふくしまで、生きる∼ B-03 めざせ、中央市場! 寺島なす復活プロジェクト B-04 秋葉原ネットワーク実行委員会【東京都千代田区各地、日本全国】 A-05 B-01 ART LAB OVA( アートラボ・オーバ )【神奈川県横浜市中区】 NPO 法人 クリエイティブサポートレッツ【静岡県浜松市】 長者町まちなかアート発展計画【愛知県名古屋市】 船坂里山芸術祭推進委員会(企画:船坂里山アートを考える会) 【兵庫県西宮市】 NPO 法人 淡路島アートセンター【兵庫県淡路市、洲本市(淡路島) 】 対話工房【宮城県牡鹿郡女川町】 TSUMUGU プロジェクト実行委員会【福島県いわき市・全国各地】 寺島・玉の井まちおこし委員会【東京都墨田区】 中学校を(最後まで)美術館にしよう・序∼とがびアート・プロジェクト 2012 Nプロジェクト実行委員会【長野県千曲市】 B-05 大阪七墓巡り復活プロジェクト B-06 OPEN STUDIO/ON AIR B-07 てしまのまどの合宿 B-08 糸島芸術祭「糸島芸農 2012」 B-09 くまもとアートナビアガーデン 大阪七墓巡り復活プロジェクト実行委員会【大阪府大阪市】 AIR Onomichi /なかた美術館/光明寺會舘【広島県尾道市】 てしまのまど【香川県小豆郡土庄町】 糸島芸農実行委員会【福岡県糸島市】 くまもとアートナビ【熊本県熊本市】 NPO 法人 ハート・アート・おかやま【岡山県総社市、笠岡市(真鍋島、白石島) 】 隠岐アートトライアル実行委員会【島根県隠岐郡西ノ島町】 神山アーティスト・イン・レジデンス実行委員会【徳島県名西郡神山町】 04 03 13 05 D 10 アサヒビール株式会社・公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団 主催・特別協賛プログラム 02 すみだ川アートプロジェクト 2012「江戸を遊ぶ:北斎漫画 2089」 03 すみだ川アートプロジェクト実行委員会/公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団【東京都墨田区、隅田川流域】 08 / 09 「美の再発見」展 ∼アサヒビール大山崎山荘美術館の名品より∼ アサヒビール大山崎山荘美術館 【京都府乙訓群大山崎町】 01 開催概要 07 アートツーリズムでいこう アサヒ・アート・フェスティバル 2012 02 会期: 2012 年 6 月 16 日(土)-10 月 14 日(日) 会場: アサヒビール本社周辺と全国各地 ー北海道から沖縄までー 主催: AAF ネットワーク実行委員会 特別協賛: アサヒビール株式会社 05 / 06 助成: 公益財団法人 アサヒグループ芸術文化財団 03 / 04 AAF2012 参加人数 来場者数 98,170 名 スタッフ数 259 名 ボランティア数 550 名 01 01 02 24 11 / 12 スタジオ解放区【沖縄県沖縄市ほか】 04 29 団体 アサヒ・アート・フェスティバルの全国の参加団体との ネットワーク形成を目的とする団体の支援枠 C-01 C-02 C-03 C-04 C-05 C-06 C-07 C-08 C-09 C-10 C-11 C-12 C-13 C-14 C-15 NPO 法人 ラポラポラ【北海道旭川市】 デジタル・キュレーション・プロジェクト in ニセコ【北海道虻田郡ニセコ町】 NPO 法人 あおもり NPO サポートセンター【青森県青森市】 空間実験室【青森県青森市】 酔っ払いに愛を実行委員会【青森県八戸市】 アート朝市実行委員会【青森県八戸市】 蔵王温泉観光協会【山形県山形市】 いわきぼうけん映画祭実行委員会【福島県いわき市】 PRAY+LIFE (pray for a future + life is coming back)【福島県いわき市】 見沼・風の学校【埼玉県さいたま市】 木村健世+こすみ図書【東京都墨田区】 Miracle Water【東京都豊島区】 アフリカからのお客さんプロジェクト【神奈川県横浜市保土ケ谷区】 Arts Audience Tables ロプロプ【愛知県名古屋市中区】 C-16 C-17 C-18 C-19 C-20 C-21 C-22 C-23 C-24 C-25 C-26 C-27 C-28 C-29 ひょうたんから KO-MA【滋賀県近江八幡市】 一般社団法人 torindo(まいづる RB)【京都府舞鶴市】 NPO 法人 Antenna Media【京都府京都市】 【大阪府大阪市西成区(釜ヶ崎)】 NPO 法人 こえとことばとこころの部屋(ココルーム) 伝書鳩フォーラム実行委員会【大阪府大阪市】 映像発信てれれ【大阪府大阪市浪速区】 ことほぎ和歌の浦アートプロジェクト【和歌山県和歌山市】 たてじまアートプロジェクト実行委員会【兵庫県西宮市】 TOKIWART 実行委員会【香川県高松市】 アートプラットフォームえひめ実行委員会【愛媛県松山市】 槻田小学校おやじの会・八万湯プロジェクト【福岡県北九州市八幡東区】 国東活性化委員会【大分県国東市】 MovingWaves【宮崎県宮崎市】 屋久島アートプロジェクト集団「座・じゃじゃ」【鹿児島県熊毛郡屋久島町】 利賀・手業アートプロジェクト実行委員会【富山県南砺市利賀村】 13 29 06 19 / 20 / 21 22 14 07 16 18 E 28 12 09 05 23 15 24 07 08 10 25 09 27 06 17 26 08 11 = 22 + 29 51 25 『めざせウポポ 100 万人 大合唱 in TOBIU CAMP』PHOTO:Minako Sato 僕らは同じ夢をみるー ROAD TO 飛生芸術祭 2012 ROAD to Tobiu Art Festival 2012 飛生アートコミュニティー Tobiu Art Community http://www.tobiu.com 企画概要 「飛 生芸 術祭」は、芸 術家たちの創作 拠 点となっている廃 達成できたこと »【地域性】地元の虎杖浜竹浦観光連合会の祭りで飛生アー 校を会場に 2009 年から毎年開催しているアートイベント トコミュニティーによるワークショップを実施した。一方、 である。過疎高齢化の進む白老町・飛生地区に人々を呼び、 TOBIU CAMP では白老観光協会などの協力によって温泉 都会の若者と地域の老若男女が“同じ夢をみる”時間と空 間の創出を目指し、アート・音楽・パフォーマンスを融合し た「TOBIU CAMP」をはじめ様々な企画を実 施している。 また、飛生芸術祭に向け、 “夢”の舞台となる森づくりを多 方面の人々と協働して行っているほか、カフェ・美術教室の 運営を通じて地 域住 民との繋がりを育んでいる。2012 年 は新たに、若手芸 術家と小学生がオリジナル楽曲を制作・ 発 表する滞在型ワークショップと全国の廃校活用団体を招 いたトークカフェを実施した。 TOBIU ART FESTIVAL is set in an abolished school 行きのシャトルバスを運行した。また、看板やフライヤーに 取り入れたアイヌ文様や、キャンプファイヤーを囲んでアイ ヌの伝承歌を歌い踊る「ウポポ大合唱」によって、生きた アイヌ文化を体感してもらえた。このような白老の資源活用 と相互連携によって、来場者に地域の魅力を発信できた。 »【社会性】飛生芸術祭や様々なプロジェクトを継続するこ とで、過疎高齢化の進む飛生地区に若い世代の交流人口 を創出した。飛生地区の住民はこうした現象を好意的に 受け止め、活動を理解し、協力体勢も年々強くなっている。 また、ワークショップや美 術 教 室の充実により、参加者 との直接的な関わりを深めた。 which has been used as an atelier. In order for »【芸術祭・作品性】「飛生の森づくりプロジェクト」では、 young people from urban areas and local people 地域の歴 史をヒントに“森の神話”を構想し、校舎裏の to "share a common dream", it works on activities rooted in the local communities to create a forest as a stage of "the dream". 森全体を作品として提示する挑戦を行っている。長期プ ロジェクトであるため、2012 年は森が変化していく過程 を公開する新たな試みとなった。 »【運営面・組織・事業性】継続的な活動によるボランティ アの増加と役 割分担の明確化により、スタッフの人 員不 足が改善された。 26 左上:『ARTIST in 竹浦小学校「歌う!星のこどもたち」』PHOTO:Tomoko Shimamura /左下: 『 「廃校を考える」トークカフェ』PHOTO:Naoki Takahari /右上:『飛生の森づくりプロジェクト』PHOTO:Naoki Takahari /右下: 『美術教室 いろどり』PHOTO:Kineta Kunimatsu A-1 北海道白老郡白老町 Shiraoi-cho, Shiraoi-gun, Hokkaido プログラム内容 2012.5-9 全 10 回「飛生の森づくりプロジェクト」 講師と共に、かつての学校林をアートの森にしていくプロジェクト / 川上きよやす(自然体験活 動指導者)、平山操(クラフトマン) 、小助川裕康(造園家)ほか 5-7 全 6 回「美術教室いろどり」 学び舎の特性を活かし、地域住民を対象に開講 / 奥山三彩(彫刻家|飛生アートコミュニティー) 「飛生の森ツアー」 森を散策し、森の植生や森との関わりを学ぶワークショップ / 川上きよやす(自然体験活動指導者) 「歌う!星のこどもたち」発表会 滞在型ワークショップで子供たちと共同制作した楽曲を披露 / 富士翔太朗(アーティスト) 、竹浦小学校の 子供たち、CHUVA CHUVA(セッションバンド) 、押野理架(アイヌの歌い手) 、景井雅之(作曲家) 9.9 「廃校を考える」 トークカフェ アートを用いて廃校を活用する全国の団体らによるディスカッション / 国松希根太(飛生アートコミュニティー) 、 田島史郎(隠岐アートトライアル実行委員会) 、三澤章(NPO 法人あおもり NPO サポートセンター) 、柴田尚(NPO 法人 S-AIR) 「演奏会+オープニングパーティー」 懇親会を兼ねた飛生芸術祭 2012 の開幕セレモニー / 小玉尚弘(和太鼓奏者) 、星野通映(津軽三味線) 、 井上泉(フラメンコ歌い手) 、勝見鯛児(ケータリング|イコロの森「森の食卓トマティーヨ」代表) 9.15-16 「TOBIU CAMP」 飛生の森を舞台にしたアートと音楽の野外フェスティバル / マレウレウ(アイヌ伝承歌ユニット) 、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、NAOITO、B.I.G. JOE、志人 from 降神、Tenniscoats、jealousguy ほか全 54 組 9.15-16 「TOBIU CAMP」 飛生の森を舞台にアートと音楽を楽しむ野外フェスティバルを開催/ マレウレウ、ニカオプ(共にアイヌ伝承歌ユニット) 、後藤正文(アジアンカンフージェネレーション)イオルマン、全 54 組 参加アーティストほか 国松希根太 / 奥山三彩 / 富士翔太朗 / 相川みつぐ / イオルマン / 景井雅之 / 川上きよやす / 橘内美貴子 / 小助川裕康 / 小助川美雪 / 澁 谷裕介 / 高張直樹 / 瀧原界 / 瀧原祥 / 富田歩 / 西田秀己 / 伴翼 / 渡邊俊介 ほか 団体プロフィール 1986 年 4 月、閉校したばかりの飛生小学校を共同アトリエと して活用する芸術家の団体「飛生会」が発足。相互の芸術研 鑽に努めるとともに、地域の芸術文化へ寄与することを目的に 展覧会・コンサート・ワークショップなどを行ってきた。現在は、 立ち上げメンバーの子供である若手芸術家らに加え、都市部の 若者や地域住民など多様な人々が参加するコミュニティとなっ ている。 組織形態:任意団体 設立年:1986 年 メンバー数:15 名 DATA 会期 会場 2012 年 5 月 20 日∼ 9 月 16 日 飛生アートコミュニティー(旧飛生小学校):北海道白老郡白老町字竹 浦 520、竹浦小学校:北海道白老郡白老町字竹浦 197 来場者 2670 名 運営スタッフ数 25 名 ボランティア数 50 名 共催 TOBIU CAMP 実行委員会/北海道地域連動アートプロジェクト実行委員会 助成 公益財団法人文化・芸術による福武地域振興財団 後援 白老町/白老町教育委員会/アイヌ民族博物館/白老観光協会/白老 町商工会/白老青年会議所/虎杖浜竹浦観光連合会/北海道新聞苫小 牧支社/苫小牧民報社/室蘭民報社/読売新聞苫小牧支局 27 ここに生きてきたしあわせ、ここで生きていくよろこび。 南三陸 福幸きりこ祭∼白い紙で彩るみんなの記憶 Minami Sanriku Fukko Kiriko Festival ~Memories showcased with white papers ENVISI http://www.envisi.org 企画概要 » 町の人々が生きてきた土地が打ち捨てられ、人々は目を向け の心に生きている記憶を、見える化し共有する。この町で生 ることさえ避けていた。大型の建物が解体され、加速度的に きて来た思い出やかつての生活、未来に伝えていきたいこと、 町の記憶が薄れ行く中で、それに歯止めをかけ、人々をアイ 震災後の抱負を取材し、地域の伝統的な神棚飾りの「きりこ」 デンティファイすることにより、すべてを失った町の人たちを の様式で、その物語をもとに白い切り紙に創作した。また、 励ますことができた。 流された家々の敷地 28 箇所に、61 枚の大きなきりこボード を海に向けて掲げた。放置されたままになっていた街に、今 団体プロフィール を生き抜く人々の姿をメッセージと絵柄で表現。「家が建つよ 活動目的/ ENVISION( 想像する・思いを巡らす ) から命名 りうれしい」といった反応に、今後もボードを増設することに した ENVISI( エンビジ )。アートの力でまちの見えざる価値、 した。今なお、展示への問い合わせが引きを切らない。取材 人と人との間に見えざる絆をつなぎ、新たな活力を産み出す した物語の朗読会や 9.11「南三陸の海に思いを届けよう」 ことを目的に活動している。 を開催した。 事業内容/“生きる博覧会”を、鳴子温泉郷、南三陸町で開 At Minami Sanriku-cho, the whole town was 催していたところ、東日本大震災で南三陸町の町が流失。町 washed out by the tsunami at the Great East Japan の人々のおかれた状況に思いをめぐらしながら、アートを通し Earthquake. This is a project to visualize stories て復興支援を行っている。当分の間、南三陸町で人々が精神 and pride of town on the initiative of towners by 的支柱を見出せるような場を創り出す活動をしていく。また、 depicting memories kept in minds of the people 南三陸町の彩プロジェクト ( 女性たちのまちづくりグループ ) with white paper crafts through techniques of と協働しながら、彼らの活動をさらに確固たるものにするため “Kiriko Paper Craft”, the traditional decoration for household altars. 28 達成できたこと 東日本大震災の大津波で町が丸ごと流失した南三陸町の人々 のサポートを行っていく。 組織形態:任意団体 設立年:2009 年 メンバー数:8 名 PHOTO:津藤秀雄 A-2 宮城県南三陸町 Minami Sanriku-cho, Miyagi プログラム内容 8.25 -9.11 紙のきりこ・きりこボード展示( きりこボードは現在も展示中) 8.25 白い紙で彩る朗読会/佐藤正隆、 渡辺祥子 9.11 南三陸の海に思いを届けよう/鈴木美紀子、 佐藤正隆、 渡辺祥子 参加アーティストほか 鈴木美紀子/佐藤正隆/渡辺祥子 DATA 会期 会場 2012 年 8 月 25 日∼ 9 月 11 日 ※屋外展示は無期限延期 ワークショップ開催地/志津川小 ( 宮城県本吉郡南三陸町志津川字城場 41)・伊里前小 ( 宮城県本吉郡南三陸町歌津字伊里前 113) きりこ展示/南三陸福興名店街 ( 宮城県本吉郡南三陸町志津川御前下 59-1) とその周辺・伊里前福幸商店街 ( 宮城県本吉郡南三陸町歌津伊里前 ) とその周辺 来場者 10000 名以上 運営スタッフ数 15 名 ボランティア数 のべ 60 名 共催 一般社団法人 南三陸町観光協会 助成 公益財団法人 文化・芸術による福武地域振興財団 後援 南三陸さんさん商店街/歌津伊里前福幸商店街 29 おもしろ不動産でアーティスト・イン・レジデンス おもしろ不動産 Omoshiro Real Estate NPO 法人 キタミン・ラボ舎 Kitamin Laboratory http://kitaminlabo.com 企画概要 達成できたこと 自然豊かな環境のなかにたたずむ民家の母屋、納屋、畑を、 » キックオフイベントは「きたもとアトリエハウス」の場所やこ 北本の市民参加型アートプロジェクトの拠点およびアーティス こで始まるプロジェクトの周知を目的としておこなった。来場 トの滞在施設、「きたもとアトリエハウス」として活用していく 者(4日間でのべ 300 人)の多くは、今回のイベントをきっ ため、改装およびアーティスト・イン・レジデンスをおこなう。 かけにこの場所を訪れており、彼らにきたもとアトリエハウス 今年度はレジデンスアーティストとして L PACK を招聘し、オ というプロジェクトが動き始めたことをアピールすることがで モヤハウスと名付けた母屋の改装を中心におこない、徐々に きた。2月のオモヤハウスの完成が楽しみだという声も聞か 変化していく場所の様子をお披露目していく。今回は「キック れ、 また来たいと言う来場者も少なくなかったことから、12 月、 オフイベント」と称し、改装プランの展示や不要品のガレージ 2012 年2月のきたもとアトリエハウスでのイベントや、きた セール、トークイベントなどを開催した。 もとアトリエハウスという場所の今後の集客につながったと考 By offering artists a building next to “Nayano Gallery”, a remodeled barn, as accommodation and production studio, it will present their achievements at the Gallery. Besides, talk shows to consider the significance of artists in residence will be held. えている。 » 今回のイベントはきたもとアトリエハウスで展開される市民プ ロジェクトに長期的に関わってくれる参加者の獲得も目的とし ていた。参加者募集説明会には 10 名ほどの参加者が集まり、 ほとんどの参加者がいずれかの市民プロジェクトに関わること になった。さらに、説明会参加者以外の来場者のうちの何名 かも参加することになった。今まで、キタミン・ラボ舎ではイ ベント参加者は多かったが、プロジェクトに長期的に関わる参 加者は少なかったため、参加者との長期的な関わりをどう生 むかが課題となっていた。今回の市民プロジェクトのスタート が課題解決のための新たなフェーズをもたらしてくれると考え ている。 30 A-3 埼玉県北本市 Kitamoto-city, Saitama プログラム内容 10.7-8 「きたもとアトリエハウス キックオフイベント」 民家と納屋を改装していくプロジェクトのキックオフイベント/ L PACK、 10.13 -14 EAT&ART TARO、西尾美也 10.7 10.13 トークイベント「アートと地域を考える―アーティスト・イン・レジデンスが地域にできること」 神山町の事例を参考にアーティストが地 域で活動する意義を考える/大南信也、L PACK、EAT&ART TARO 「市民プロジェクト参加者募集説明会」 きたもとアトリエハウスを拠点に行われるプロジェクトの参加者説明会/ L PACK、 EAT&ART TARO、西尾美也(ビデオレターにて出演) 団体プロフィール アートの視点から地域資源を発掘し、それらを活用していくな かで、市民が文化芸術に親しむ機会を提供するだけでなく、 地域のなかに新たな活動やネットワークが生まれていき、地 域が活性化していくことを目指し、さまざまな事業をおこなっ 参加アーティストほか 大南信也/ L PACK / EAT&ART TARO /西尾美也 DATA 会期 2012 年 10 月 07 日∼ 08 日、13 日∼ 14 日 ていきます。事業を通して、まちのアイデンティティの確立や、 会場 埼玉県北本市荒井 5 -164 まちの新たな価値の創出に貢献したいと考えています。 来場者 300 名 組織形態:NPO 法人 運営スタッフ数 3名 設立年:2009 年(NPO 法人化:2011 年) メンバー数:5 名 ボランティア数 5名 共催 北本市 助成 埼玉県 31 PHOTO:川内章弘 余白工事人が/と⃝⃝をDiYする! 余白ネットワーク∼○○を DiY する!∼ Yohaku Network ~ DIY with ○○ ! ~ 秋葉原ネットワーク実行委員会 Akihabara Network Executive Committee http://akihabaranetwork.seesaa.net 企画概要 » 枠外感を持った人たちの活動の開始余白工事人の内田壮哉さ なく、自分が属しているコミュニティに対する「枠外感」とい んとぐるっこの新住人岡田千絵ちゃんが関西人の企画を始め う心情でつながることで、既存の枠組みを打開する人々のネッ トワークを目指している。「同じことをせずとも一緒にいられ た。壮哉さんがクリエイト人の電書化を始めた。 » 広報活動による交流やつながり昔まいづる RB とつながりが る」といった一見無駄とされる状態を創りだしたり、その人に あった人がブログを見て、豊平さんの文化人類学カフェに来て とって専門外・不要と思われていることを使ってみたりし、一 くれた。 意にくくられない状態が創るネットワークは、既存の価値観に » 新しい芸術作品、活動、価値観の創造ぐるっこカフェを開催し、 縛られることから解放することに有効だと考える。頼まれてい 新しく自主開催のワークショップを行った。生活と展示の新し ない自分の表現をする人が増えるとともに、異なる目的、価 い形をぐるっこ展で提示できた。広報誌クリエイト人を創刊し、 値観のある人たちでも抑圧がなく共にいれる状態を作りたい。 The project aims to develop a new network among peopleto break the existing framework, by connecting notthrough ready-made connections such as locality or genre,but through "feeling of being marginated" which you keepin mind against communities you belong to. 32 達成できたこと 余白ネットワークは、地域やジャンルという既製の繋がりでは 活動を以前より広く発信できるようにした。一般の就職活動と は違い、人生の進路を考える進路相談会を開催し、なぜか女 装アオちゃんが常連となった。 » 余白工事人が増えた。 DATA 会期 通年(公開期間 2012 年 6 月∼ 9 月) 会場 ぐるっこのいえ(文京区湯島/イベント参加者に住所を通知 来場者 180 名 運営スタッフ数 8名 右・PHOTO:川内章弘 A-4 東京都千代田区各地、日本全国 Chiyoda-ku, Tokyo and others throughout Japan プログラム内容 4.28 ,5.26 「作業日」/内田壮哉 4.28 「金のかからない遊びプロジェクト@秋葉原」 ただで遊べそうな場所を探しながら、遊びや余白について考える/内田聖良、小林橘花 4.29 ,9.7 「余白散歩」 インストラクションを元にした、余白をつくる訓練のための散歩/内田聖良、小林橘花 5.5 ,7 ,12 ,14 ,19 ,21 ,26,28 ,6.4 ,9 ,18 ,28 6.17-7.1 「進路相談会」 進学や就職目的ではなく、あらゆる人生の進路を考える会/小林橘花 「ぐるっこ展」 活動拠点であり生活の場でもあるぐるっこのいえで展覧会を開催/内田聖良、大橋加誉、高須賀千江子、田口有希、 藤城光、キュレーション: 冠那菜奈 9.7 「文化人類学カフェ@アキハバラ」まいづる RB 豊平豪さんを招いて文化人類学カフェを開催/豊平豪 9.8 「ぐるっこカフェ」 聖地に関する WS と大阪七墓巡りの陸奥賢さんを招いたトーク/陸奥賢 9.22 「月一関西人の日」/内田壮哉、岡田千絵 広報誌クリエイト人の発行(0 号、創刊号、夏号、展示号)/内田聖良、冠那菜奈、小林橘花、内田壮哉、多田依里、矢木奏、 加藤正浩、石幡愛 参加アーティストほか 内田聖良/冠那菜奈/小林橘花/内田壮哉/多田依里/矢木奏/加藤正浩/石幡愛/大橋加誉/高須賀千江子/田口有希/ 藤城光/豊平豪/岡田千絵/陸奥賢 団体プロフィール メンバーはそれぞれの分野においての「枠」に外れているという感覚(枠外感)をもち、 昨年 「秋葉原ネットワーク」 企画でジャン ルを超えたネットワークの創造に挑戦してきた。昨年度の活動過程で浮上したキーワード、 「枠外感」 「余白」 「DiY」 を踏襲しつ つ、2年目でさらなる具体化を計っていくため、秋葉原ネットワーク実行委員会が組織された。 実行委員会は冠那菜奈 (団体代 表) ・内田聖良(企画責任) ・小林橘花を主メンバーとし、企画に対して多様な形で関わっていく人々を、 自分のための場や時間を 創りだそうとしている人として「余白工事人」と名付け、メンバーとする。 (岸井大輔、 辰木ひかる、 内田 壮哉、 橋田卓など) 組織形態:実行委員会 設立年:2012 年 メンバー数:3 名 33 「帽子おじさんと女装アオちゃん」PHOTO: 福田依子 異文化×異世代ミックス・ジュース 横浜下町パラダイスまつり 2012 Yokohama Downtown Paradice Festival 2012 ART LAB OVA http://downtownart.hama1.jp 企画概要 達成できたこと 横浜最後の名画座で唯一の独立系映画館「シネマ・ジャック » よこはま若葉町多文化映画祭に参加した映画監督たちが、 アー &ベティ」の位置するあたりは、古くから歓楽街として栄え、 トプロジェクトにも参加してくれるなど、アーティストたちとの 戦後米軍の飛行場となり、その後様々な国籍の人々が移り住 交流がはじまっている。今後の映画祭との連携にもつながり み、今でも開港当時から続いているであろう猥雑さや混沌とし そうだ。 た空気の残る、ある意味「横浜らしい」地域です。そんな横 » この企画をきっかけに小さな出来事が日常に継続している。 浜若葉町で、日本、タイ、中国、台湾、韓国、北朝鮮、ロシ » 詩人、看護師、料理屋の女将などに企画をしてもらったり、自 アなどの近隣の人々や商店、そしてアーティストをも巻き込ん 分のことを話してもらう機会を作ることができたことで、 アーティ だ「横浜下町パラダイスまつり」と、若葉町周辺にゆかりの ストが企画するものとはちがう多様な場を作ることができた。 ある国の映画を通じて身近な世界を考える「よこはま若葉町 多文化映画祭」を同時並行開催しました。 Yokohama’s only independent film theatre, Cinema Jack and Betty, is in an old part of Yokohama. The area used to be a US military air base and after World War II, people from different countries moved into this area and created a multicultural neighborhood. In Wakaba-cho, Yokohama, Yokohama Downtown Paradise Festival involved neighbors from Japan, Thailand, China, Taiwan, South Korea, North Korea, and Russia, as well as artists and shops in the area. Yokohama Wakabacho Multi Cultural Film Festival will show films from the countries related to the neighborhood. 団体プロフィール アーティスト・ランの非営利団体として、横浜パラダイス会館を 拠点に、映画館やスナック、商店街、動物園、福祉施設、学 校など、まちの狭間で「場」や「出来事」を通じて「関わり」 を探るアートプロジェクトを展開しています。 組織形態:任意団体 設立年:1996 年 メンバー数:200 名 参加アーティストほか 乾信治先生/女装アオちゃん/宮間英次郎/冨永有里/今井紀 彰/中村剛彦/来島友幸/小手川望/ ART LAB OVA /スズキ クリ/霊能者ヒロム/安東和之/むつさとし 34 「帽若葉町うさ耳散歩」PHOTO: 福田依子 「詩人中村剛彦と多文化映画と多文化おやつ」PHOTO: 福田依子 A-5 神奈川県横浜市中区 Naka-ku, Yokohama-city, Kanagawa プログラム内容 連日 若葉町昆虫採集/ ART LAB OVA 8.26 ミックスジュース x 客人フィーバー!/大阪人むつさとし 連日 若葉町うさ耳散歩/音楽家 スズキクリ 8.30 弱音ライブ/来島友幸&スズキクリ 期間中土日 若葉町秘密基地カチカチツアー/アーティスト 来島友幸 連日 多文化映画と多文化おやつ/詩人 中村剛彦 連日 若葉町好色一代男/詩人 中村剛彦 連日 ぜんぶざぶざぶ(コインランドリーでの展示)/ アーティスト 安東和之 連日 ジャパニーズ・フィリピノ・チルドレン∼日本とフィリピンの 狭間に生きる∼写真展示/フォトジャーナリスト 佐藤兼永 連日 ラオスの森林保全活動展示/ NPO 法人 地球の木 老舗仕出し屋の 60 年変わらぬ甘くて柔らかい玉子焼 連日 「頑固焼き」の販売/三代目うお時 連日 横浜橋ファッション・コーデ/ ART LAB OVA 連日 若葉町ポストカード/今井紀彰+ ART LAB OVA 期間中土日 若葉町餃子食べ比べ!/ ART LAB OVA 8.31 太陽光でお湯を沸かして茶のみ会/演劇製作者 小手川望 8 .31-9.2 あなたの背後霊視ます/霊能者ヒロム+ ART LAB OVA 8.31 若葉町古典遊技場∼盆石体験会/乾信治先生 8.31 女子大生スナック/現役女子大生 9.1 あなたの思想たのしそう/アーティスト 今井紀彰 9.1 ワカバをアキバにする!踊ってみた ! /女装アオちゃん 9.1 シネマ・ジャック&ベティサロン SP /梶原支配人 9.1-2 サニー関連企画∼わたしのソウル 80 年代/洪性禮 9.1 帽子おじさんショー/宮間英次郎 9.2 バリアフリー上映会お茶会 SP /ヨコハマらいぶシネマ 9.2 旧赤線地区真金町妄想ツアー/冨永有里 9.2 横浜下町パラダイスまつり検証委員会/ ART LAB OVA 8.25 うどんをすする/アーティスト 来島友幸 8.25 ワンダフル・ドアーズライブ/たんばりん&スズキクリ 8.25 オーバキューナイト SP / ART LAB OVA DATA 会期 2012 年 8 月 25 日∼ 9 月2日 会場 横浜パラダイス会館(横浜市中区若葉町 3-51-3 シネマ・ジャック &ベティ1 階 -101)と周辺 来場者 1000 名 運営スタッフ数 4名 ボランティア数 2名 共催 シネマ・ジャック&ベティ 助成 平成 2 4年度横浜市マザーポートエリア活性化推進事業補助金 後援 横浜市文化観光局/横浜市教育委員会/横浜市中区役所/(公財)かながわ国際交流財団/(公財)横浜観光コンベンション・ビューロー/(公財)横浜市国際交流協会/ 読売新聞東京本社横浜支局/朝日新聞横浜総局 35 ドキュメント展の会場となった書店跡ビル ぼくはこう見る、わたしはこう関わる 佐藤は見た !!!!!! プラス Sato's View!!!!!! Plus NPO 法人クリエイティブサポートレッツ Creative Support Let's http://cslets.net 企画概要 福祉施設の職員が個々の感性で集めた施設の日常のドキュメ ント展「佐藤は見た !!!!!! プラス」を開催。障害認知を進める 達成できたこと » 日頃、障害のある人と接点のない方々、関係者でない方々の 来場が多くあった。 展覧会であるとともに、収集のプロセスには職員研修の意味 » 来場者の展覧会滞留時間が長く、メッセージの伝達ができた。 合いを含み、また社会の中での個人性を取り扱った展覧会と » 職員の自信を深めることができた。 して、広く一般の方々へ向けて浜松市の中心部を会場として » 職員の外部に対する意識を高めることができた。 行った。また、施設と周辺地住民、小学校との関わりをテー マに滞在活動を行うレジデンスプログラム「アーティスト・イン・ ネイバーフッド」を実施。 “Sato's View!!!!!! Plus”, which presents“Omoshiroi クリエイティブな手法による障害のある人がその人らしく生き (amusing)”episodes happened at a welfare facility ていくためのサポートや、多様な人の接点づくりを通し、さま from a perspective of each staff, as well as“Artists in ざまな人が個人を軸として、「ちがい」を認め合い、いきいき Neighborhood”which artists create their artworks と暮らせる社会づくりを行う。 with thetheme of after-school of nearby elementary 組 織 形 態:NPO 法 人 設 立 年:2000 年(NPO 法 人 化: schools while staying in the neighborhood will be 2004 年) メンバー数:11 名(会員数:80 名) implemented. 36 団体プロフィール 右下:ひげ抜き屋 A-6 静岡県浜松市 Hamamatsu-city, Shizuoka プログラム内容 10.1311.04 ドキュメント展「佐藤は見た !!!!!! プラス」障害福祉施設職員が個々の視点で集めた施設の日常の展覧会 2012.8 レジデンス企画「アーティスト・イン・ネイバーフッド」糸紡ぎをする KT が福祉施設と小学校の関係づくりを進める/ Katie Funnell 2013.1.23 レジデンス企画「アーティスト・イン・ネイバーフッド」小学校の文化祭内でファションショーを行う。 参加アーティストほか Katie Funnell、マッスル NTT、トモノカナコ DATA 会期 ドキュメント展 2012 年 10 月 13 日∼ 11 月 04 日 レジデンス 2012 年 8 月∼ 2013 年 2 月 会場 静岡県浜松市中区連尺町 314 -4、静岡県浜松市西区入野町 来場者 300 名 運営スタッフ数 11 名 ボランティア数 10 名 共催 障害福祉サービス事業所アルス・ノヴァ 後援 浜松市 37 山田うん『うきうきサマーダンス☆ in 長者町』 人とまちとアートが出会う手づくりアートプロジェクト ちいさなアートジャンボリー 2012 Small Art Jamboree 2012 長者町まちなかアート発展計画 Choja-machi In-town Art Development Project http://choja.machinakart.com 企画概要 アーティストによる作品の制作プロセスに、メンバーやまちの » 昨年に続いての開催で、まちの方からお店や会社敷地内への 人、アートファンが関われるようなまちなかでの現代美術の作 作品設置、ワークショップの開催など多くの協力いただけた。 品展示、普段アートやパフォーミングアーツに触れない人でも また、まちの方との新しい出会い、関わりが生まれた。 楽しめるような、 参加型のワークショップを開催。 そのほか、 アー » 作品の会期中の展示案内や、イベントの運営を行うだけでな トファンだけでなく、まちで働く人たちとの開かれた交流の場 く、プロジェクトや作品の制作プロセスの部分からメンバーが となった、アサヒビールが飲める屋上アートセンター「長者町 Beer ジャンボリー」もオープン。長者町繊維街を舞台に人と まちとアートが出会う、手づくりアートプロジェクトです。 This is a handmade art project which enables people, town and art to encounter each other in a textile town, Choja-machi.The project will give a contemporary art exhibition in town and a participatory workshop related to art and performing art. 団体プロフィール 『アートを表現することではなく、アートへの関わり方を模索し、 表現していく』ことをコンセプトに、長者町を舞台に、市民が 主体的にアートプロジェクトやワークショップ、勉強会などを 企画・運営しています。 組織形態:任意団体 設立年:2011 年 メンバー数:17 名 38 達成できたこと 関わりながら企画を行うことができた。 » まちの他団体との協働企画にまちの飲食店などの参加も加わ り、まちとの連携の度合いが昨年以上に増えた。 DATA 会期 2012 年 7 月 21 日 ∼ 8 月 12 日 会場 長者町繊維街界隈(愛知県名古屋市中区錦二丁目) 来場者 500 名 運営スタッフ数 17 名 助成 公益財団法人 文化・芸術による福武地域振興財団 後援 名古屋長者町織物協同組合/ 下長者町町内会 左:谷山恭子『Lat/Long project「I'm here. ここにいるよ。 」 (@ 長者町繊維街) 』 中上:市原幹也『長者町こどもエンゲキ部』/中下:市原幹也『まちを航海するワークショップ「LOGBOOK 長者町」 』 右:谷山恭子『Lat/Long project「I'm here. ここにいるよ。 」 (@ 長者町繊維街) 』 A-7 愛知県名古屋市中区 Naka-ku, Nagoya-city, Aichi プログラム内容 7 .21 -8 .12 『Lat/Long project「I'm here. ここにいるよ。 」 (@ 長者町繊維街) 』 (いつもの風景をちょっと違った視点で楽しむためのプロジェクト。 作品展示)/谷山恭子 7 .21 -22 『Lat/Long を巡る長者町さんぽ』 (アーティストと展示作品を巡るまち歩きツアー)/谷山恭子 7 .26 -27 『うきうきサマーダンス☆ in 長者町』 (山田うんによるダンスワークショップ)/山田うん 7 .28 『押忍!手芸部 部活: 「BBQ ∼ YO!」で乾杯!』 ( 「押忍!手芸部」部長 石澤彰一さんによる部活を開催)/押忍!手芸部 8.3 『まちを航海するワークショップ 「LOGBOOK 長者町」 ( 』演劇ユニット LOGBOOK ( ログブック)による、 まち歩きワークショップ) /市原幹也 『長者町こどもエンゲキ部』(長者町に集まったこどもたちの演劇ワークショップと発表)/市原幹也 8 .4 -5 『長者町音楽隊∼ GAYAIT でコンサートをしてみよう∼』 (愛知工業大学情報科学部 水野慎士研究室に協力いただき、インタラクティブ システム "GAYAIT " を使ったコンサートを開催)/長者町まちなかアート発展計画・愛知工業大学情報科学部 水野慎士研究室 『長者町大縁会・宵祭』(他団体と協働で夏祭りを開催)/長者町大縁会実行委員会 7 .28 , 8.10 -11 長者町 Beer ジャンボリー(長者町のビルの屋上に屋上アートセンターとビアガーデンをオープン)/長者町まちなかアート発展計画 8.12 クロージングパーティ/自由参加 参加アーティストほか 谷山恭子/ 山田うん/ 押忍!手芸部/ 市原幹也/ 長者町大縁会実行委員会 39 34゜-48.16 N135゜-16.42 E∼境界領域からの提言 「金色の御結び」武内 寛子 西宮船坂ビエンナーレ2012「結 (ゆう) ∼connection ∼」 Nishinomiya Funasaka Biennale 2012 “Yu-Connection-” 船坂里山芸術祭推進委員会(企画:船坂里山アートを考える会) Funasaka Satoyama Art Festival Promotion Committee http://funasaka-art.com 企画概要 達成できたこと 2010 年は「つながる」をテーマに開催したが、ゆったりと » 地域内だけでなく、国内さらに国外にまで広がりある展開が した時が流れる船坂の地で人と人がつながるきっかけとなっ できた。様々な文化が行き交うことによって、問題提起や新し た。今回は本格実施の 2 回目として、旧船坂小学校木造校舎、 いアイデアが地域にもたらされた。 茅葺古民家、棚田などに加えて新たに名勝:蓬莱峡も展示場 所とする。かつて名産であった寒天作りを、原料産地のひと つでもあった沖縄と連携したり、かつて沢山の職人さんが出 稼ぎに来ていた兵庫県丹波地方とも交流しながらアートの文 脈で再現しようというプロジェクトも計画している。2010 年 のテーマ「つながる∼ relationship」は今回の「結(ゆう) ∼ connection」 に至り、さらに個々の結びつきが深化し、 各展示作品やイベント、プロジェクトそれぞれがその意味合い を持って、総体として芸術祭を構築することになる。 団体プロフィール アートによる地域活性化(特に船坂地区)の様々なプログラ ム提案をアーティストが行うシンクタンク。地域社会との協働 によって主体的にアート・プロジェクトを遂行することで、地 域文化の発展と地域力の向上に寄与する。 組織形態:任意団体 設立年:2010 年 メンバー数:60 名 In addition to exhibitions by 30 artists in Japan and overseas, concerts, stage performances, DATA performing arts, symposiums and workshops will be developed. The project offers a mechanism to make a connection between various factors including people, venues, thoughts, time and space at the area which is a kind of boundary region. 40 会期 滞在制作・交流期間: 8 月∼ 10 月 19 日(金) セレモニー・内覧会:10 月 20 日(土) 展覧会・イベント期間: 10 月 21 日 (日)∼ 11 月 24 日 (土) (※月・火定休) 会場 船坂小学校跡(兵庫県西宮市山口町船坂 2103-2)ほか 来場者 25000 名 運営スタッフ数 10 名 ボランティア数 90 名 右: 「第 2 回裏運動会」堀尾貞治 + 現場芸術集団「空気」/ 左: 「船坂 沖縄 寒天プロジェクト」スタジオ解放区(林 僚児 + 藤森 千夏 + 上嶋 円香 + 和田 瑞希) A-8 兵庫県西宮市 Nishinomiya-city ,Hyogo プログラム内容 メイン作品展示(屋内外インスタレーション、映像など)/相澤和広、麻谷宏、淺野夕紀、東亭順、有坂ゆかり、上光陽、大野良平、小笠原周、 勝木繁昌、岸井大輔 トチアキタイヨウ 藤城光、小谷彰宏、後藤章子、小林俊哉 + サミラ・ホダエイ、古巻和芳 +TeN+ 井上真喜 + 夜閒 工房、肖麗、鈴木貴博、スタジオ解放区(林僚児 + 藤森千夏 + 上嶋円香 + 和田瑞希) 、武内貴子、田中直樹、玉置りさ + 野口美香、中瀬康志、 中村岳、堀尾貞治 + 現場芸術集団「空気」 、凡人ユニット(内田聖良 + 清水都花) 、前畑温子、増山士郎、松谷武判、松田壯統、馬渕洋、黛 真美子、山村幸則、吉田和代、綿引展子、アクセル・テップファー、ドド・シーライン、エロス・イストバン、ジョン・バー、ミヒャエル・クレス、 レギーネ・スティーンボック、トルステン・パトリシュ・ブルッフ、馮峰、張凱琴、孟祥龍、李郁 + 劉波、佐々文章 + 関西学院大学絵画部弦月会、 井上雅人研究室 + 森本真研究室 ( 武庫川女子大学 ) 、肥後有紀子研究室 ( 武庫川女子大学 ) 各種舞台・公演・イベント(主に土日に開催)を約 30 回 ガイドツアー(主催:推進委員会、外部団体)を約 15 回 参加アーティストほか 相澤和広/麻谷宏/淺野夕紀/東亭順/有坂ゆかり/上光陽/大野良平/小笠原周/勝木繁昌/岸井大輔 トチアキタイヨウ 藤 城光 , 小谷彰宏/後藤章子/小林俊哉 + サミラ・ホダエイ/古巻和芳 +TeN+ 井上真喜 + 夜閒工房/肖麗/鈴木貴博/スタジオ解 放区(林僚児 + 藤森千夏 + 上嶋円香 + 和田瑞希)/武内貴子/田中直樹/玉置りさ + 野口美香/中瀬康志/中村岳/堀尾貞治 + 現場芸術集団「空気」/凡人ユニット(内田聖良 + 清水都花)/前畑温子/増山士郎/松谷武判/松田壯統/馬渕洋/黛真美子 /山村幸則/吉田和代/綿引展子/アクセル・テップファー/ドド・シーライン/エロス・イストバン/ジョン・バー/ミヒャエル・ク レス/レギーネ・スティーンボック/トルステン・パトリシュ・ブルッフ/馮峰/張凱琴/孟祥龍/李郁 + 劉波/佐々文章 + 関西学院 大学絵画部弦月会/井上雅人研究室 + 森本真研究室 ( 武庫川女子大学 ) /肥後有紀子研究室 ( 武庫川女子大学 ) 41 バスに乗り込めば別世界! 淡路島全島ミュージアム構想 AWAJISHIMA アートバスツアー2012 Awaji Island whole-island Museum Conception AWAJISHIMA ART BUS TOUR 2012 NPO 法人 淡路島アートセンター Awajishima Art Center http://awajishima-art-center.jp 企画概要 » バスツアーの企画・実施を通じて、地域活性を目標とする多 人達がいます。そんな彼らの運営しているアートサイトを線で くの人の情熱やアート活動を行う方々の淡路島への想いに触 つなぐ試みを“AWAJISHIMA アートバスツアー”として神戸 の学生と共同で行います。現在進行中のアートプロジェクトの 予定地、生きていく大切さ、農の大切さをアートと共に発信し ていく美術家の私設大学、半農半芸の方の個人宅などへお連 れし、各ツアーにテーマを設け、視点を変えて淡路島を紹介 します。淡路島の豊かな暮らしや風土、食材などまるごと島 れることができた。 » 島外の方に広くツアー参加を募集し、淡路島の今をお見せす ることができた。 » ツアー参加者には淡路島で今起こっているアートなものへの取 り組みが新鮮に驚きとして受け入れられた。 » 観光協会と協力することでツアー運営のノウハウを学び、観光 全体を魅力的な場所として全国に発信できるアートバスツアー 協会へも従来のツアーと違う目的地でも十分に集客できること です。また、期間中は淡路島への移住を果たしたアーティスト を提示することができた。 の作品展も開催します。 “AWAJISHIMA ART BUS TOUR” will be offer to connect art sights as if drawing a line.The tour will present attractions of the whole island, such as fulfilling life, natural environment and regional products. 42 達成できたこと 淡路島にも、いろいろなものつくりを生業として生活している » アーティストへの作品制作・発表の場を作ることができ、また 作家同士が今回の企画に関わることで刺激を受け、活動の場 を広げる可能性を与えられた。 PHOTO:森下宏明/ 淡路島全島ミュージアム構想 AWAJISHIMA アートバスツアー 2012 A-9 兵庫県淡路市、洲本市(淡路島) Awaji and Sumoto-cities, Hyogo プログラム内容 8.4 -10.28 「̶水の記憶̶彫刻展」 ノマド村パオ内にて 彫刻作品展示/南野佳英 10.8 -31 「日間 - ひま - 日の光が射込む間」 日の出亭にて 作品展示/浦川アキ 9.8 「silent shadows tour」 音と光をテーマとしたバスツアー/岡野果菜子、岡本純一、クワクボリョウタ、南野佳英、針山聖子、Otoms 10.8 「べったべたやけどべっちゃない淡路島ツアー」 日常の中に潜むアートを摘み取るバスツアー/北坂養鶏場、北坂周、南野佳英、井壷 幸徳、浦川アキ、松澤一女乃、大歳久美子、池田愛子、kunono 再生プロジェクト、前川勉、ROGUES GALLERY 団体プロフィール 淡路島を主なフィールドとして、アートプロジェクトの企画・運 営を行い、アートを通してすべての人に表現やコミュニケーショ DATA 会期 日の出亭(兵庫県淡路市塩尾 270)、五斗長ウォーキングミュージアム ンの機会を提供。広く社会貢献することを目的とした NPO 法 人。2005 年より淡路島を拠点に様々なアートプロジェクトを 会場 ミュニティーの拠点』となり、個人の世界観を広げ、淡路島 の伝統を重んじながら、心豊かな生活と、島民としてのアイデ 予定地:五斗長垣内遺跡(淡路市黒谷)、ノマド村(淡路市長澤 727)、 淡路美術大学(兵庫県淡路市志筑 1456-4 関西看護医療大学内)、北 坂養鶏場(淡路市育波 2442)、前川勉邸(洲本市中川原町)、クボソー コ(洲本市納) 展開している。アサヒ・アート・フェスティバルに数年間連続 参加。「淡路島に暮らす人々が、 探求的に生きていくために『コ 2012 年 8 月 04 日∼ 10 月 31 日 (バスツアーは 9 月 08 日、10 月 08 日) 来場者 1115 名 運営スタッフ数 7名 ボランティア数 10 名 ンティティーを育んでいくことを目指している。 組織形態:NPO法人 設立年:2004年 (NPO法人化:2005年) メンバー数:21 名 43 往く人、 来る人、それぞれの日々是好日 アートリンク・プロジェクト2012 ∼往く人・来る人∼ Art Link Project 2012 ~People in, People out~ NPO 法人 ハート・アート・おかやま Heart Art Okayama http://www.heart-art-okayama.net 企画概要 表現においては、障害や年齢はひとつの個性となり、彼らの こだわりの自己表現から豊かな市民文化の創造が拡がること 達成できたこと » 笠岡諸島で栽培されてきた和綿を岡山県赤磐市の小学校で栽 培し、現在収穫をほぼ終えて、今後は糸を紡ぎ布を織っていく。 を念頭に、 「繋がり・気配・関係性」のキーワードから、人と人、 関わる子どもたちは、発達障害を持つ子どもや、教室に入り 人と地域、人と自然が交歓し、あらゆる側面のつながりを恢 にくいなどの課題を持っているが、積極的に、この古くて珍し 復させることを活動のテーマとする。同時代を生きる人の表現 い和綿の栽培に取り組んだ。自分たちが着ている服が、植物 を家族の歴史や、地域との関係、人生における QOL の観点 からアーティストの視点を注いでいく。瀬戸内の笠岡諸島・白 からできているということに気付いた。 » 秦川邸では、大分県日田市の咸宜園と関わりを持つことがで 石島で暮らす人や、真鍋島の高齢者、 また幕末、地域振興を図っ き、今後は、咸宜園教育センターと協働して、地域教育力とアー た総社市の池上秦川の家族たち、秦川が学んだ大分県日田市 トの視点からフォーラムや研究を行っていく。また、現在の当 咸宜園関係者とともに、「個とは、関係性とは」を具体的に掘 主:池上眞平さんが、積極的に秦川邸の修復と活動の継続に り起こし表象させ、地域資源の再構築をおこなう。 ついて関わり、アーティストとともに自身で孫の通学路を歩き There are people who give you a clue to understand a primary sense of your life through various particular expressions. Lessons of art creation will ながら、作品づくりに参加した。 団体プロフィール reveal philosophy of relationships generated by 芸術文化を取り入れた生活が日常的にできるよう、「アートリ focusing on potentials of individuals and the times ンク」「笠岡諸島カルチャーリンク」「芸術と食の地産地賞」 as well as by considering the differences. などのプロジェクトや、学校や施設、街の中でのワークショッ プなどを展開し、年齢や障害の有無を超えて市民に表現活動 を提供している。 組 織 形 態:NPO 法 人 設 立 年:1999 年(NPO 法 人 化: 2007 年) メンバー数:約 50 名 44 A-10 岡山県総社市、 笠岡市 (真鍋島、 白石島) Soja-city and Kasaoka-city (Manabe and Shiraishi Islands), Okayama プログラム内容 5.4-6 「真鍋島走り神輿」 見学と、島のお祖父さん巡り。禮三さんを亡くした後の島で、島の歴史を語る人、島の未来を考える人など、高齢 者のお宅を訪問しながら聞き書きした。 和綿の植え付け指導、桑の実のスイーツ研究/久一守司、森本定義ほか 8.13-16 「白石踊り」 島で行われる盆踊りに参加。島づくりに参加している NPO の代表らとの懇談/白石踊り保存会 10 .6-8 「通学路と寄り道」/岡田毅志、伊達伸明、池上眞平 参加アーティストほか 久一守司/森本定義/岡田毅志/伊達伸明/池上眞平 / 白石踊り保存会 DATA 会期 会場 2012 年 5 月 04 日∼ 10 月 08 日(11 月 03、04 日に秦川没後 100 年祭開催) 「池上秦川邸」:総社市門田笠岡諸島:岡山県笠岡諸島(白石島・真鍋島) 来場者 300 名 運営スタッフ数 5名 ボランティア数 13 名 共催 NPO 法人笠岡島づくり海社、かさおか夢アート実行委員会、秦川研究会 後援 岡山県、岡山県教育委員会、岡山県社会福祉協議会 45 廃棄されたモノに光りを当てる 隠岐アートトライアル2012「美田学校再生への実証活動」 Oki Art Trial 2012 “Demonstrative activities to regenerate Mita School” 隠岐アートトライアル実行委員会 Oki Art Trial Executive Committee http://oki-art-try.jimdo.com 企画概要 事前に構想した「旧美田小学校を文化的プラットフォームとし » 今年は、廃校活用という意味でハード部門は行政との連携を て具現化すること」は、喫茶の定期開催、図書クラブ設立、 図り、西ノ島町総合振興計画に、この事業を加えることができ アトリエ利用、土産商品工房など、実証的な実験活動がすす ました。コンテンツであるソフト活動は、 「西ノ島町図書クラブ みつつある状況です。「波止分校を生き返らせること」はハー (仮称) 」を発足させ、図書のない段階で地元の理想的図書 ドとしては現状の延命程度と考え、地域住民とアーティストが 館を設立すべく活動しています。現段階では高校生も含めて 補修や交流会等で直接協働する場になり始めたところです。さ 10 人のクラブ員を擁し、月1回の会合を継続しています。旧 らに「捨て去られたモノ・コトへ光を当てる」策として 8 ∼ 9 美田小学校波止分校は、波止地区との協働で、校舎の修復、 月に隠岐観光協会が主催した展覧会(隠岐しおさい芸術祭) 掃除等を行い、徐々に整備しつつあります。40 年間誰も立ち に調整役として協力し、このテーマを滞在制作の主軸にしても 入らなかった校舎に、地区の住民が関心を示し、定期的に掃 らうことで、いくつもの忘れ去られた物体が作品に生まれかわ 除をするようになりました。 り、今も設置されています。 Center ing on re -utiliz ation of abolished Mit a Elementary School, which is the inherited theme 46 達成できたこと DATA 会期 2012 年 1 月 01 日∼ 12 月 31 日 元・美田小学校(島根県隠岐郡西ノ島町美田 2485)、 from the lastyear, the project sheds new lights 会場 on neglec ted places,industries and people for 来場者 335 名 regeneration by classing them inthe context of this 運営スタッフ数 17 名 modern time. It will focus on sof twarecontents ボランティア数 10 名 this year. 共催 美田学校再生協議会・波止区・美田図書クラブ・わがとこ茶屋クラブ 助成 しまね流自治会区福祉活動推進助成事業/ふるさと島根定住財団 元・美田小学校波止分校(島根県隠岐郡西ノ島町美田 1288) A-11 島根県隠岐郡西ノ島町 Nishinoshima-cho, Oki-gun, Shimane プログラム内容 2012.2 -3 元・美田小のアトリエ利用/高野浩子制作(造形作家のアトリエに教室を活用) 2012.4 元・美田小学校波止分校のアトリエ利用:砂鉄の物語活動(アーティストのアトリエ活用)/岡田毅志、田島史朗 7.22 茶話会「本のおはなし」 (本のなくなった元・美田小図書室で古本屋福井氏をゲストに茶話会)/相澤久美、福井一朗、田島史朗 7.23 焼火神社例大祭奉納神楽見学会(神事、神楽見学と懇親会)/三上敏視、松浦道仁 7.24 6 .6 ,7.22 9 .29 ,10 .20 8 .23 8.31- 9.2 砂鉄の物語公開活動「波止分校のおはなしを聞く」 (閉鎖後 40 年の波止分校に通っていた方の話を聞きながら交流会)/相澤久美、 岡田毅志、田島史朗、松新俊典 わがとこ茶屋(婦人グループの美田小教室での喫茶営業と展示。月一開催中)/わがとこ茶屋クラブ、ハイコーズ 元・美田小のアトリエ利用:隠岐しおさい芸術祭「京都の高校生写生合宿合評会」 (美田小教室で専門家を招いた高校生の作品合評会) /澤野慎平、太田垣実、飯田真人、岩野勝人 元・美田小のアトリエ利用:隠岐しおさい芸術祭「井上信太による不思議な巣箱づくり」 (美田小講堂で島民対象のワークショップ活動 と展示)/井上信太、酒井千穂 9 .29 -10 .20 図書館利用にむけたソフト提案活動:美田図書クラブ会合(元図書室で毎月定例会を開催中)/美田図書クラブ 2013.1.12-27 図書館利用にむけたソフト提案活動:ほんのてんらんかい/高野浩子(招待作家) 、岡田毅志、田島史朗、ほか一般出品者 参加アーティストほか 岡田毅志/かわいゆかこ/高野浩子/田島史朗/丹野志摩/福井一郎 団体プロフィール 当団体は、AAF2011 まで参加していた島民と本土のアーティストからなる「外浜まつり実行委員会」が改称した任意団体です。 2011 年の展覧会から、外浜まつり実行委員会の設立当初になかった「元・美田小学校の文化的活用」が大きなテーマとなり ました。そこで 2012 年、団体名の「外浜まつり」というイベント表記をなくし、現状を反映した名称へ変更しました。活動 対象の元・美田小学校は昨年3月に閉校した島根県で最も古い木造校舎です。閉校と同時に町総務課と校区の5区長、元教員、 卒業生などが官民合同で「美田学校再生協議会」を作り、2011 年末現在、「校舎の保存」と「島の文化的プラットフォーム」 への再生を目ざした、12 の活用プラン推進を承認しています。当実行委員会は独立した立場から、その活用プランの実証活 動とアート的視点からのアドバイスを行います。 組織形態:任意団体 設立年:2006 年 メンバー数:15 名 47 オープンアトリエ風景 人を地域資源に「せかいのかみやま」 をつくる 神山アーティスト・イン・レジデンス 2012 The Kamiyama Artist in Residence 2012 神山アーティスト・イン・レジデンス実行委員会 The Kamiyama Artist in Residence Executive Committee http://www.in-kamiyama.jp 企画概要 お遍路さんへの「お接待」の文化が息づく徳島県の神山町で、 14 年目を迎える神山アーティスト・イン・レジデンス。国内 » 今回のレジデンスでは、徳島県民プラザとの連携、また新規 移住者の協力により、特に人数不足となっていた作品展覧会 外のアーティスト3名が神山の人と自然から刺激された作品 場での案内やイベント等に協力いただくことができた。少しず を制作・展示します。 つではあるが、町内外の方々との新しいネットワークが築けて The Kamiyama Artist in Residence marks its 14th year in Kamiyama Town, which has a culture of “Osettai” ,hospitality to Ohenro-san(pilgrims). Three artists from Japan and abroad will create and exhibit their artworks inspired by people and the nature in Kamiyama. 団体プロフィール NPO 法人グリーンバレーが母体となって運営。地元住民に、 芸術・文化の発展、国際交流の推進、環境の美化に関する事 業を行い、神山町を活力があり、住みよい町にすることを目 的とする。 組織形態:実行委員会 設立年:1999 年 メンバー数:20 名 48 達成できたこと いるように思われる。 » この数年間の徳島県との関わりの中で生まれた関係から、イ ギリスより Jude Kelley 氏にお越しいただき、アーティストと の交流や住民への神山町内でのトークセッションを実施するこ とができた。この機会を通じて、外部からのコメントやアドバ イスをいただき、それがさらに現在の KAIR 実行委員関係者 やサポーターの意識の向上につながることを望みます。 左上:課外授業 風景(神山中学校全校生徒、出月秀明)/左下:制作風景(出月秀明) 右上:制作風景(ウルリカ ・ ヤンソン)/右下:制作風景(ツー ・ キム ・ ヴー) A-12 徳島県名西郡神山町 Kamiyama-cho, Myozai-gun, Tokushima DATA 会期 会場 2012 年 8 月 20 日∼ 11 月 06 日 (展覧会場)大粟山、名西酒造酒蔵、劇場寄井座、粟カフェ、下分アトリエ 来場者 2960 名 運営スタッフ数 14 名 ボランティア数 30 名 共催 NPO 法人グリーンバレー 助成 神山町、公益財団法人 文化・芸術による福武地域振興財団、第 27 回国民文化祭・とくしま 2012 助成事業 (徳島県) 49 左:第一回 ユッカヌヒー玩具市 旧暦 アート 年中行事のあらたな風景 右:ユッカヌヒー玩具市 魔除けのヤカジー コザクロッシング2012 シチビアート Koza Crossing 2012 Shichibi Art スタジオ解放区 Studio Kaihoku http://kurosio.blog4.fc2.com/ 企画概要 » 旧暦文化を支える銀天街を会場に、旧暦× アートの企画を が近代化ですてた太陰太陽暦(旧暦)はユーラシア大陸のほと 行ったなかでも、「ユッカヌヒー玩具市」は親子連れなどの来 んどにおける最も古い暦法だった。天体の動き、自然のサイク 場者も多く、商店街からも昼の親子対象のイベントでとても良 ルと日々同期し、生命のリズムを調律する旧暦から、日を読み、 かった、また来年も是非開催してほしいとの声をもらい、参 月読、日常の折り目節目にまつりや行事を織り込んだ。明治の 加アーティストも来年を楽しみにしている。昔遊びの伝承とし 改暦以降、日本人はグレゴリオ暦を使っている。キリスト教の て、地域のお年寄りの活躍の場もつくり、多世代交流の場と 宗教事情に端を発するこの人工暦は循環という概念が欠落し、 なった。旧暦のこどもの日に健やかな成長を願って玩具を買 日付が意味をもたず一方通行に「とき」を消費するようにでき い与えた風習、玩具に込められた呪術性。ものと人の親密な ている。まるでこの大量消費社会を象徴するように。この基盤 関係。大量消費社会のなかで失われた習わしや世界観を新し の日取りではいかなるアートも消費の対象だ。沖縄を始め、東 いかたちで復活させ、定着させていけそうである。 アジア諸国に色濃く残る旧暦行事や民間信仰を読み解き、現 代社会においてこそ必要な術、旧暦×アートを開発する。 Traditional events stated in the old calendar which are maintained in Okinawa and the East Asia have secretes of connections between people and the nature and laws of life. The project develops“Art x The old calendar”, a means 50 達成できたこと こよみは暮らしや社会の最も根幹をなす基盤だ。かつて日本人 団体プロフィール 2002 年よりコザを拠点に活動開始。2005 年スタジオ解放区 設立。民俗×アート×まちづくりを展開。 「アサヒ・アート・フェ スティバル」に企画参加。コザ十字路銀天街に「漂流レジデンス (滞在制作所) 」や「コザ銀天大学」や「えほん館」などをつく り地域とアートの交流拠点を生みだしている。垣根を越え水平 to change the modern society through Shichibi Art which 関係のもと創出する場づくりによって変容の圏域、不断に成り dredges up customs and folklore left in shopping malls ゆく「スタジオ解放区」を形成しながら、現代失われつつある where people are still close to the old calendar traditions as 土着の記憶や旧暦、民俗を掘り下げ、年中アート行事として昇 well as other areas where people already lost such rhythms 華させるシチビアートを展開中。 of the old calendar. 組織形態:実行委員会 設立年:2005 年 メンバー数:10 名 左上:ユッカヌヒー玩具市∼昔あそび∼/ 中:すーじーぐゎ冥灯めぐり/ 右上:十五夜十字路の袋龍厄払い/右下:越来城跡で十五夜毛遊び A-13 沖縄県沖縄市ほか Okinawa-city and others, Okinawa プログラム内容 4.7 「勾玉つくりと王さまのお墓参り」/案内人 : 川副裕一郎(沖縄市郷土博物館) シーミー編 「第一回 ユッカヌヒー玩具市」 手作り玩具や昔遊びの玩具市を旧暦こどもの日に復活させた/安里恵美、 香取光一郎、菊原清史、石垣克子、池原英高、又吉洋、玉城美清、上嶋円香、奥村美奈子、城間幸隆、 6.23(旧暦 5.4) 宜保はやみ、ピエロのファンキー、儀間朝龍、知念佳代子、水沢透、新本美津枝、岡戸大和、川副裕一郎、 カマドおばぁ、ロードワークス、Sava, ティーチワン、Little By Little 沖縄奇面組、es campur Koza、沖 縄県芸おもちゃ展有志メンバー、てぃーだぬやがま家ー ユッカヌヒー編 旧盆編 「冥灯ワークショップ」 児童館や銀天街まつりで、想い出ちょうちんづくり/ WS 参加 : 安慶田児童館の子ど 8.11,18 も、訪れた市民、制作チーム : 林僚児、藤森千夏、上嶋円香、和田瑞希、安里恵美、琉大建築チーム有志(志 伊良早紀、岩崎理保、花岡優作、古謝里美、前田もなみ)ほか 8.24(旧暦7.7 )「冥灯点灯式」 旧暦七夕にお盆を迎える準備として、冥灯の点灯式を行なった。 「すーじーぐゎ冥灯めぐり」市民参加で制作した 80 個あまりの冥灯を音楽と共に路地裏冥灯めぐり/さとまん、 犬ちゃん、sava、香取光一郎、しょーしょー、めぐみ、田村千穂子、58、一人、大城賢次、冥灯制作チーム 8.30(旧暦7.15) 9.22 「野草ジューシーづくり」 おばぁちゃんの知恵を学びながら摘んだ野草で沖縄風おじやづくり/新本美津枝 9.23 ヨーカビー編 「第四回 沖縄市水鉄砲最強王決定戦」 マジムンのコスプレありで楽しむ老若男女の本気の遊び/ 地域の老若男女。参加チーム名 : キジムナー、やぎ汁、わくわく、遊び塾、ピーターパン症候軍、ぷーらくん 9.25 「シバサシ講座」 魔除けのサンづくりを商店街店主さんから学ぶ/安里洋子(花の店十字屋) 「越来城跡で十五夜毛遊び」 袋龍の練り歩きで十字路の厄払いをし、中秋の名月を楽しむ/袋龍、香取光一 郎、もめん、呉屋誠、岸本勝次、城間幸隆 9.30(旧暦8.15) DATA 会期 2012 年 4 月∼ 2013 年 3 月まで、折り目節目の諸行事を旧暦に開催※ 2012 年 4 月 07 日、6 月 23 日(旧暦 5 月 04 日)、8 月 24 日(旧暦 7 月 7 日)、8 月 30 日 (旧暦 7 月 13 日)、9 月 23-30 日(旧暦 8 月 8-15 日)、2013 年 2 月 10 日(旧暦 1 月 1 日)、2 月 25 日(旧暦 1 月 16 日)ほかに 3 月 29-30 日ころ 会場 沖縄市銀天街商店街(沖縄市照屋 1 丁目)ほか、旧暦行事に関連する土地 来場者 1000 名 運営スタッフ数 20 名 ボランティア数 10 名 共催 コザ銀天大学 助成 公益財団法人 文化・芸術による福武地域振興財団 後援 沖縄市 51 小山田徹がみつけてきた小さな火を灯す焚き火装置。火を囲むと人は和やかな歓談も、 因と縁とむすび目に明滅する灯り 沈黙も全て同じ時を共有できるようだ。PHOTO:草本 利枝 女川常夜灯 Onagawa Joyato 対話工房(※迎え火プロジェクトの主催は女川町復興連絡協議会) Taiwa kobo http://taiwakobo.jimdo.com 企画概要 災害は隠れていた社会の歪みや構造を顕にしましたが、同時にそ 痕跡が次第に消えていく。今だからこそ、想いをつなぐ貴重 れはどの地域でも起こり得ることであり、また日々の暮らしの中に な一夜となる「迎え火プロジェクト」を企画した。事前と事後 のワークショップでは女川町内を巡り、焚き火を囲み過去・現 在・未来について語り合いながら住民と共に企画を作り上げ ていった。まちに再び人々が集い、参加者の自宅があった場 所でそれぞれ小さな焚き火を灯した。荒涼とした土地にちらち らと灯る火を囲み眺めることで、過去を想い、今日の命に感 謝し、明日を生きる力に変えていく。その礎としての新しい対 話の場を住民が主体的に創造することを支え、多様な人々の あった人との対話、ものとの対話、自然との対話の貴重さを気づ かせてくれました。 災害は隠れていた社会の歪みや構造を顕にし ましたが、同時にそれはどの地域でも起こり得ることであり、ま た日々の暮らしの中にあった人との対話、ものとの対話、自然と の対話の貴重さを気づかせてくれました。 住民と表現者が共に作 り、考え、体験することで、住民自らの目で故郷を見直し、住民 自らの手で居場所をつくり、住民自らの足で新しい日常を踏み出 すためのお手伝いをしています。各地から来たメンバーは女川で 活動からの学びを地元に持ち帰り、自らの日常に、当事者として、 今を生きる声と映像を記録し、未来への記憶となる最初の1 その学びを生かすことを視野にいれています。 ページを共有していく。 組織形態:一般社団法人 The project lights“small fires”at places where used to be streets in town and creates a space to share people’ s memories and dialogues around the fire. The small fire lit at the place rediscovered with local people will become a lighthouse to illume the past and future and a testimony of life sympathy for all people who visit there. 参加アーティストほか 対話工房/山田創平 52 団体プロフィール 津波で奪われ、さらに復興の槌音の中で暮らしてきたまちの 設立年:2011 年(法人格取得 2012 年 9 月) メンバー数:10 名 DATA 会期 2012 年 8 月13 日(ワークショップは 5 月 26 日∼ 9 月 9 日全 7 回開催) 会場 宮城県牡鹿郡女川町鷲神浜地区全域および町内各所 来場者 910 名 運営スタッフ数 20 名 ボランティア数 90 名 助成 企業メセナ協議会GBFund(東日本大震災 芸術・文化による復興支援ファンド) 後援 女川町復興連絡協議会(迎え火プロジェクトを除くワークショップ全般) 迎え火を囲む人々。近隣との再会を喜び共に花火や BBQ を楽しむ姿も、 亡くなった方を偲び涙を流す姿も、同時に存在していた。PHOTO:草本 利枝 B-01 宮城県牡鹿郡女川町 Onagawa-cho, Oshika-gun, Miyagi 達成できたこと » 住民主催による「迎え火プロジェクト」企画の立ち上げを支え、協力して開催を実現させた。 » 荒野となったまちに人々が集い、語らう光景を再現させることができた。 » 火を囲む魅力と可能性を体験し共感を生んだ。 » 異なる世代の住民グループ、 神社氏子、 商工会、 行政と内外のボランティア団体が協働するきっかけをつくり、 連携して企画運営できた。 » 対話工房、内外のボランティアと住民の方々との間で交流が生まれ、女川との関わりを増やし、相互に学びあう貴重な機会となった。 » 来年以降も地元の新しい風習として根付かせようという意識と動きが住民の中に生まれ育ち始めた。 » 単なるイベントではなく、 まちと語らいの場の再生と静かに時を見つめる「迎え火」の趣旨とイメージを住民に十分理解してもらえた。 » ワークショップに参加した住民スタッフに自らの日常と活動の記録を自らの手で残す経験を得る機会を作ることができた。 » 新聞、ウェブなど各種メディアでも迎え火当日の様子が報道され、この試みを外部に伝えることもある程度できた。 プログラム内容 5.26-27 第 1 回女川常夜灯ワークショップ 町内フィールドワーク、火を囲み迎え火のイメージを作り上げ共有した。/対話工房(小山田、海 子、渡邉、泉山) 6.25 第 2 回女川常夜灯ワークショップ 運営主体となる住民が顔合わせをし、 規模や内容について話し合った。/対話工房 (岡、 海子、 渡邉) 6.30-7.1 第 3 回女川常夜灯ワークショップ 会場予定地である地区の住民と共にまちの物語を地図に拾い集めた。/対話工房(岡、小山田、 海子、渡邉、相澤) 7.9 第 4 回女川常夜灯ワークショップ 迎え火開催に向けて規模と内容を確認し合い、 申込みチラシを作った。/対話工房 (岡、 海子、 渡邉) 7.28-29 DATA 8.11-12 第 5 回女川常夜灯ワークショップ 会場の確認、住民へのインタビュー、火を囲んでのフリートーク/対話工房(岡、小山田、海子、 渡邉、泉山、相澤、草本、内田) 第 6 回女川常夜灯ワークショップ 迎え火箇所のマッピング、住民スタッフへの映像ワークショップ等/対話工房(岡、小山田、海子、 渡邉、泉山、相澤、草本、内田) 8.13 「迎え火プロジェクト」 主催する地元住民と協働。参加者の自宅跡で火を焚き、灯に人が集う光景を再現した。 9.8−9 第 7 回女川常夜灯ワークショップ 事後の振り返りと今後に向けての WS とキャンプ。運営した住民へのインタビュー。/山田創平、 対話工房(岡、小山田、海子、泉山、相澤) 53 いままでのように、この風景を続けていきたいという、古くから続く、 けれど今のためにある、 祈り 田んぼの記憶 ∼ふくしまで、生きる∼ Memories of rice paddies ~Life in Fukushima~ TSUMUGU プロジェクト実行委員会 TSUMUGU Project Executive Committee http://tanbonokioku.com 企画概要 達成できたこと この豊かな土地が育んできたものを掘り起こしながら、いま福 » 活動していくなかで地域資源の継承を周囲に啓発し再考の 島に舞い降りる様々な「負」を土地の記憶にどう織り込んでい 機会を付与することができた。また地域の人々の具体的行 くか、福島以外の人にも考えてもらう術を発信しながら、ここ で生きること、紡いでいくことを模索していくプロジェクト。日 本全国どこにでもある田んぼ。私の住んでいるところの田んぼ 動を促すことにも繋がった。 » いわき市内外の様々な人々とのネットワーク作りができ た。企画の幅が広がりプログラムに厚みが増した。 と、あなたの住んでいるところの田んぼ。見知らぬ誰かの住 んでいるところの田んぼ。「田んぼの記憶」は共通しているは ず。そんな「田んぼの記憶」を持ち寄り、重ね合わせ、寄り 添ってみる。そして、田んぼとともに生きてきた私たちの記憶 と、みんなの記憶を、想像してみる。私たちの田んぼの上には 「負」が舞い降りている。それも時間をへれば「田んぼの記憶」 に織り込まれていく。考えて模索して紡いでいく。希望とともに。 It tries to weave even the current severe circumstances with hopes as the land’s memories in the sceneries of rice paddies which have been nurtured for long time. By dredging up past memories seeped in the rice paddies and weaving the passing days into the memories, people are going to sail to the future. 54 団体プロフィール 地域において過去・現在・未来、人と人、人と土地とを繋ぎ とめるものの一つである、 「郷土芸能」や「風景」を切り口に、 刻まれてきた土地の記憶を呼び起こし、この地で生きることに 向き合い、現在と未来を模索する。 組織形態:実行委員会 設立年:2011 年 メンバー数:8 名 B-02 福島県いわき市・全国各地 Iwaki-city, Fukushima and other places in Japan プログラム内容 5.3-4 田んぼの祭り∼春の祭りを追う∼ 5.5−7,13 岸井大輔による「田んぼの記憶」リサーチワークショップ 6.17 出張カフェ@ペガサス号 7.8 カフェで話そう!ここで生きること、これからのこと 8.30 ただの実験がメディアになるのか?の実験 9.9,15-16 田んぼの祭り∼下高久地区「獅子舞」映像化プロジェクト∼ 10.14 田んぼの記憶“収穫祭” 11.4 かふぇ&とーく+おにぎり DATA 会期 2012 年 5 月 03 日∼ 11 月 4 日 会場 福島県いわき市平下高久地区・全国各地 来場者 86 名 運営スタッフ数 8名 ボランティア数 1名 共催 PRAY + LIFE 参加アーティストほか 大澤綾奈・大澤寅雄・岸井大輔・佐藤文郎・田仲佳織・田仲桂・ 手塚夏子・野原大介・濱田泉・藤城光・下神谷青年会・下高 久獅子舞祭礼執行委員会 55 苗配布会 寺島なす復活という目標のもと街が人がつながります めざせ、中央市場!寺島なす復活プロジェクト Aims to the Chuo Market! Terajima Nasu Restoration Project 寺島・玉の井まちおこし委員会 Terajima-Tamanoi Machiokoshi Committee http://terajima-nasu.blogspot.jp 企画概要 街の中で寺島茄子をつくり、まちおこししていくプロジェクトで す。畑のない墨田区の中から、鉢植えなどで多くの寺島なす を作ることができました。また栽培についてのレクチャーや料 理教室、なすの土つくり、農園へツアーなど、期間中多くの 事柄とつながり幅広いイベントを行ってきました。この多くの 活動を最後に「玉ノ井カフェ文化祭」という形で振り返りなが ら展示をしていきます。 This is a project to study and grow“Terajima-Nasu”, an indigenous Edo Tokyo vegetable which used to be cultivated in the Mukojima area and get the produces on the market from Sumida-ku which 出会え、一緒にイベントを行うことができました。 » なすは順調に育ち多くの収穫を得る事ができ多くの試食イベ ントも行いました。 » 玉ノ井カフェでは多くのイベントを行うことができ、なすに興 味のある方、育てている方との交流を持つ事ができました。 » 広報物やキャラクター制作を地域に住むデザイナー等に依頼 し、地域のクリエーターと一緒にプロジェクトを進めていきま した。 DATA has no vegetable field in it. The Terajima-Tamanoi 会期 2012 年 5 月 19 日∼ 11 月 25 日 Machiokoshi Committee will form an art community 会場 玉ノ井カフェ(東京都墨田区東向島 5-27-4)および街中各所 来場者 400 名 運営スタッフ数 15 名 ボランティア数 10 名 後援 NPO 法人向島学会 with local people. 団体プロフィール 寺島・玉の井地区の活性化、まちおこしを目標とし、同地区 にある玉ノ井カフェの運営のほか、様々な取り組みをおこなっ ています。 組織形態:実行委員会 設立年:2010 年 メンバー数:11 名 56 達成できたこと » なすを中心に、墨田区内の食育や生ゴミ堆肥の活動などに 左:なす勉強会/右上:東武線高架下のなす /右下:寺島なすに関わったの街の人たち B-03 東京都墨田区 Sumida-ku, Tokyo プログラム内容 4.29 苗配布 寺島茄子についての展示/地域の方々 5.19 苗配布 スカイツリーオープニングイベント/地域の方々 6.20 寺島なす育成相談会 苗剪定勉強会/ 星野直治氏(なす生産者) 6.22 墨田区食育イベント参加 講演会とパネルディスカッション/ 高木新太郎氏(向島学会会長) 、 大竹道茂氏(江戸東京野菜研究会代表) 、 EAT&ART TARO、曽我高明氏 ほか 6.30 すみだ環境フェア 2012 参加/地域の方々 7.4 講演会「生ゴミから堆肥を作ろう」試食会「なす試食会と料理法探検」/ 会田節子氏 (NPO法人堆肥化推進協会) 、 EAT&ART TARO 7.9 (メディア)NHK おはよう日本 生中継 7.19 (メディア)日本経済新聞(他、朝日新聞・TBSテレビ「Nスタ」)なすプロジェクト紹介 7.22 まち中で茄子刈り収穫祭(ラジオニッポン放送生中継) (TBSテレビ「朝ズバッ!」収録) 7.24 なす刈りツアー 寺島なすを食す会 江戸川大喜農園 8.9 なす農地ツアー 三鷹/ 星野直治氏(なす生産者) 8.26 まち中でなす狩り!(NHK ワールドの取材あり) 9.9 寺島なすでまち歩き 9.21 なすカフェ トークショー/ 枝元なほみ(料理研究家) 、EAT&ART TARO 10.6 寺島なす料理講座 寺島なすでスペインを味わう/ おかどめぐみこ氏 11.16-25 玉ノ井カフェ文化祭 1年を振り返り展示をします 随時 なす会議 随時 近隣の飲食店での寺島なすメニュー提供/「一哲」/なすがまま・玉ノ井の月 「長平」/寺島せいろ・寺島御膳 「トムトム」/寺 島なすと肉味噌パン 「坂本せんべい」/寺島なす入りおはぎ 「ひまわり」/寺島なすもんじゃ 「はせ川」/寺島なす田楽 参加アーティストほか 地域の方々/星野直治/高木新太郎/大竹道茂/ EAT & ART TARO /枝元なほみ/おかどめぐみこ/長縄キヌエ/石川良男 57 中学生とアーティストの夢のアートコラボレーション 中学校を( 最後まで) 美術館にしよう・序∼とがびアート・プロジェクト2012 Turn the Junior High School into Art Museum (thoroughly) Introduction~Togabi Art Project 2012 Nプロジェクト実行委員会 N Project Executive Committee http://www.gakko-bijutsukan.com 企画概要 中学生がアーティストとなり自らやってみたい作品を制作・展 示し中学校を美術館に変身させた。参加中学生や卒業生、学 生と来場者のアートを通じたコミュニケーションの場となった。 In order to turn a junior high school to an art museum, junior high school students become “kid casts”to plan, create, exhibit and explain their artworks in cooperation with artists. 団体プロフィール 中学生や地域の方々が美術やアートに興味をもったり、美術 やアートを通したコミュニケーションの場を作りだしたりするた めに、活動している。 組織形態:実行委員会 設立年:2004 年 メンバー数:2 名 58 達成できたこと » とがびを 9 年間行ってきて、卒業生の姿を見たとき、今ま で形で見ることができなかった育ちを実感することができた。 具体的に言うと、卒業生が、少し大人になって、自分たちの できる範囲で、強制されるのではない主体的に参加を申し出 てくれたことである。一人ひとりの表現は、大人や美術専門 家から見ると拙いものであったり、どこがアートか理解不能 なものであったりするが、何かに全力で打ち込む姿は、やは り 9 年間のとがびが土壌となり、育んできたものであると感 じた。そういった意味で、9 年と言う長い時間がかかったが、 確実に教育的な価値があったんだろうと思う。今年一年での 事業達成ではないと思うが、今年は特に感じられたことであ る。 B-04 長野県千曲市 Chikuma-city, Nagano プログラム内容 2012.10.7 中学校を(最後まで)美術館にしよう・序∼とがびアート・プロジェクト 2012 /住中浩史/丸子修学館高等学校美術部/ 上田染谷丘高等学校美術部/長野市立北部中学校美術部/長野市立裾花中学校美術部/長野市立櫻ヶ岡中学校美術部 参加アーティストほか 住中浩史/丸子修学館高等学校美術部/上田染谷丘高等学校美術部/長野市立北部中学校美術部/長野市立裾花中学校美術部 /長野市立櫻ヶ岡中学校美術部 DATA 会期 2012 年 10 月 7 日 会場 千曲市立戸倉上山田中学校(長野県千曲市大字戸倉 2500) 来場者 850 名 運営スタッフ数 2名 ボランティア数 1名 共催 長野県美術教育研究会/ 更埴美術教育研究会/ 長野県中学校美術教育連盟 後援 千曲市教育委員会/ 千曲市観光協会 59 大阪の先人たちとゲニウス・ロキ(地霊)に捧げる 大阪七墓巡り復活プロジェクト Osaka Nanahaka-meguri Revival Project 大阪七墓巡り復活プロジェクト実行委員会 Osaka Nanahaka-meguri Revival Project Executive Committee http://www.facebook.com/osaka7haka 企画概要 全 7 回ほど大阪七墓にまつわるトークイベントと、アーティス » 130 年ほど途絶えていた大阪七墓巡りを復活。 トによる墓地跡での公開リハーサルを実施した。本番の 8 月 » 応典院の秋田光彦住職、宗教比較学者の釈徹宗師などにも 15 日には、七墓跡地を約 14 時間かけて巡り、アーティスト 参加していただいて、予想外のネットワークが構築できた。 による鎮魂のアート・パフォーマンスを繰り広げた。その後、 「あ アートと宗教との交差点、交流は、非常に面白い展開だと期 とのまつり」と題して、大阪七墓巡りの参加者からの感想を 待している。 お聞きし、大阪七墓巡りを復活させることの現代史的意義に ついて考察し、来年度に向けての企画案などをブレストした。 The project develops art performances of requiescat and requiem including talks, poem reading, plays, songs, dances and music at the sight of Nana-haka (seven burials)to revive a city ritual of“Nanahakameguri”for the first time in 130 years. 団体プロフィール 大阪七墓巡りの復活(検証と実践、継承)を目的とする 実行委員会 組織形態:実行委員会 設立年:2011 年 メンバー数:3 名 60 達成できたこと 参加アーティストほか 岸井大輔/小手川望/米子匡司&大歳芽里/アサダワタル/木 室陽一/うえだかなよ/青山るう/即興楽団ウジャ/秋田光彦 /北村成美/七墓パフォーマー/釈徹宗/むつさとし DATA 会期 2012 年 6 月 6 日∼ 8 月 31 日 会場 大阪市内各地(七墓跡/梅田・南濱・葭原・蒲生・小橋・千日・鳶田) 来場者 245 名 運営スタッフ数 5名 ボランティア数 5名 B-05 大阪府大阪市 Osaka-city, Osaka プログラム内容 6.1 プレ企画トークライブ『供養と遊びと巡礼』/岸井大輔、小手川望 6.24 第 1 回トーク&ワークショップ 南濱墓地編/米子匡司&大歳芽里 6.24 第 2 回トーク&ワークショップ 梅田墓地編/アサダワタル 7.8 第 3 回トーク&ワークショップ 葭原墓地編/木室陽一 7.22 第 4 回トーク&ワークショップ 飛田墓地編/うえだかなよ 7.22 第 5 回トーク&ワークショップ 千日墓地編/青山るう 8.4 第 6 回トーク&ワークショップ 蒲生墓地編/即興楽団ウジャ、秋田光彦 8.4 第 7 回トーク&ワークショップ 小橋墓地/北村成美 8.15 大阪七墓巡り/七墓パフォーマー 9.1 あとのまつり/釈徹宗 61 見放された場所の再生と新たなネットワークの構築 OPEN STUDIO ON AIR 参加スタジオ全域マップ OPEN STUDIO/ON AIR OPEN STUDIO/ON AIR AIR Onomichi /なかた美術館/光明寺會舘 AIR Onomichi/ Nakata Art Museum / Komyoji-Kaikan http://komyoji-kaikan.blogspot.jp 企画概要 OPEN STUDIO/ON AIR では、計 44 ヶ所の美術家や美術館、 団体が、個々に主体となって様々な活動を行った。会期中、な 力者が、主体として活動をしたため、個人や団体でのさまざ かた美術館では古武家賢太郎展「Letters」の開催、あわせて まな交流が行われた。 尾道商店街「路地の家」では古武家賢太郎によるポップアップ » なかた美術館が参加したことによって、尾道における近代美 ショップ「IGIRISU」を開店。オープニングパーティーは光明 術の文脈をレイヤーにし現代美術や現在の活動を見ることが 寺會舘にて「雨ニモマケズ風ニモマケズ ON AIR」を開催し、 できた。 2 階では展覧会「Expression」の同時開催。初日にはアーティ » 参加者個々が、制作現場と取り巻く環境を丁寧に整備し ストトークやワークショップ 子どもアートプログラムを開催。会 たことにより、新たな場の価値を創出することができた。 期中の土日に OPEN STUDIO/ON AIR ツアーを開催、古谷利 OPENSTUDIO/ON AIR を機に空き家などをスタジオとして 裕を講師に迎え 「絵画の水と地図」 レクチャー・ツアー・ディスカッ ションの 3 部構成プログラムを開催、CLOSING ツアー&パー ティーを開催する。その他、期間中に参加作家による独自のイ ベントやショップのサービスが行われた。 Forty-four groups of artists, museums, and organizations explored various activities for OPEN STUDIO/ON AIR. During the exhibition period, the Kentaro Kobuke exhibition, Letters, was shown at Nakata Museum. Kentaro Kobuke ran a temporary shop called Igirisu in Rojino-Ie on Onomichi Shopping Street. For the opening party, Amenimo Makezu Kazenimo Makezu (Against the Rain and Wind) ON AIR was 62 達成できたこと » OPENSTUDIO/ON AIR 参加者そしてその周辺の多くの協 運営しはじめる作家がいた。 » 普段はあまり見ることのできない、家づくり、住まい作り、 スタジオ作りの過程を来場者や協力者が見ることができた。 » 安全で安心な食をテーマにしたフードイベント× オープニン グパーティーにより、現在もなお増えつつある尾道への移住 者促進に繋がった。 参加アーティストほか 古武家賢太郎/ minokamo /長尾明子/広沢京子/中山 暢子/多田順子/食堂 ひかりのこども/徳永エイジ/多田圭 exhibited at Koumyoji Kaikan. Expression was shown on the second 希/尾崎強志/永井真介/三上清仁/小野環/亀井那津子 floor.We had a closing tour and party as well as original events and /各参加スタジオ作家他/稲川豊/大島愛/塩出麻美/蓜島 shops organized by artists. 伸彦/古谷利裕 左上:雨ニモマケズ風ニモマケズ ON AIR(オープニングパーティー) 左下:古武家賢太郎展「Letters」アーティストトーク/右上:ON AIR ツアー/右下:ひめじや B-06 広島県尾道市 Onomichi-city, Hiroshima プログラム内容 7.7-9.9 古武家賢太郎展 Letters なかた美術館にて、ロンドン在住の作家古武家賢太郎の展覧会を開催/古武家賢太郎 8.15−17 IGIRISU 「路地の家」にて、イギリス雑貨のポップアップショップを開催。/古武家賢太郎 8.18 雨 ニ モマケズ 風 ニ モマケズ ON AIR 「OPEN STUDIO ON AIR」 の オープ ニング パ ーティーを 光 明 寺 會 舘 にて開 催。 / minokamo 長尾明子、広沢京子、中山暢子、多田順子、食堂 ひかりのこども、徳永エイジ、多田圭希、古武家賢太郎、尾崎強志、 永井真介、三上清仁、小野環、亀井那津子、各参加スタジオ作家他 8.18 Expression アーティストトーク 参加作家によるアーティストトークを開催。/稲川豊、大島愛、小野環、亀井那津子、古武家賢太 郎、塩出麻美、蓜島伸彦、三上清仁 8.19 古武家賢太郎アーティストトーク なかた美術館にて、アーティストトークを開催。/ 古武家賢太郎 8.20 子どもアートプログラム「ガレキをつつむ」 親子を対象にガレキでバッジを作るワークショップ。/三上清仁 8.25 ON AIR ツアー スタッフのナビゲート付で各スタジオを歩いて巡る。 8.26 ON AIR ツアー スタッフのナビゲート付で各スタジオを歩いて巡る。 9.1 絵画の水と地図 レクチャーツアー レクチャー、ツアー、ディスカッションの 3 部構成。/古谷利裕 9.2 CLOSING ツアー スタッフのナビゲート付で各スタジオを歩いて巡る。 9.2 CLOSING パーティー 光明寺會舘にて、スタッフや参加作家と夕食会を開催。 団体プロフィール 絵画を中心とした展覧会活動、ミュージアムコンサートやワー クショップなどを通じて、多くの方に広くアートを楽しんでも らえる場であること。/アーティストインレジデンス事業を中 心にアートと場の関係の探求を行う。/交流と学びの場。地 域の方々をはじめ、 外からも、 ここを訪れた人がアートとコミッ トできる場であること。AIR Onomichi の拠点。光明寺會舘 学校、展覧会やイベント開催、作家支援プログラム、カフェ、 DATA 会期 2012 年 8 月 18 日∼ 9 月 2 日 尾 道 市 東 土 堂町、西土 堂町、長 江・久保、三 軒 家 町(光 明 寺會 舘、 会場 なかた美 術 館、尾 道旧市 街 地に点 在する作 家のスタジオ、カフェ、 来場者 2431 名 運営スタッフ数 8名 ボランティア数 40 名 助成 公益財団法人文化・芸術による福武地域振興財団 ショップ、再生現場など) 山手の入口、案内係。 (企業:株式会社ナカタ・マックコーポレーション内) 組 織 形態:なかた美 術館 / AIR Onomichi 実行委員会/光明寺會舘 設立年:1997 年/ 2007 年/ 2011 年 メンバー数:4 名/ 23 名/ 8 名 63 島をあるき 人を訪ね 暮らしのなかにある 表現に触れる。 てしまのまどの合宿 Teshima-no-Mado Camp てしまのまど Teshima-no-Mado http://www.teshimanomado.com 企画概要 【てしまのまど】は、島内外問わず豊島に興味を持って居る人々 それぞれの「見たい/知りたい」という欲求を、「つたえる」 という行動や表現に変換するためのコンテンツを構築し、創 造的な生産/消費を発生させることを目指します。3日間に 達成できたこと » 島外から来た参加者と、 島に住む人が直接話しをする場。 「見 たい/知りたい」という欲求を、「つたえる」という行動や 表現に変換する。 » 昔の地域の写真を集める、盆踊りの練習、産廃処理施設見 おけるてしまのまどの合宿では、古い写真のデータ化したもの 学および心の資料館見学など、元々地域にあるものをプログ の上映会、まち歩き、映像撮影、座談会、などのワークショッ ラムのコンテンツとして構成した合宿にしたことで、それら プを通し、地理的、歴史的な文脈に触れ、現在の豊島を多角 に興味のある参加者を募ることができた。故に、地元の方と 的に知り、対話する場を設けました。また、合宿での3日間 参加者の方が興味のある事柄で特化した対話をきっかけとし を経て参加者たちが今合宿での経験をどのように感じている て、今後関係性を継続してゆく出会いもあった。 のかを共有する場として報告会を東京「路地と人」で設けま した。 参加アーティストほか Set in Teshima Island located in Setonai-kai, a camp 安岐理加/田野智子/豊島盆踊り保存会/ for islanders and visitors is held as an opportunity 廃棄物対策豊島住民会議 to cooperatively review and discover the island through workshops and talk sessions. 会期 2012 年 9 月 21 日∼ 23 日 会場 香川県小豆郡土庄町豊島全域 様々な角度からみた 豊島の日常/出来事を、記録、表現といっ 来場者 50 名 た多種多様な実践によって同時代をいきる人びとに伝え、共 運営スタッフ数 2名 に思考・想像してゆくことを目的に活動。 ボランティア数 5名 団体プロフィール 組織形態:任意団体 設立年:2012 年 メンバー数:4 名 64 DATA B-07 香川県小豆郡土庄町 Tonosho-cho, Shozu-gun, Kagawa プログラム内容 9.21 てしま上映会@家浦/ファシリテーター安岐理加 9.23 てしま上映会@唐櫃/ファシリテーター安岐理加 9.22−23 てしまあるき/ファシリテーター安岐理加 9.22 座談会/ゲストスピーカー田野智子(ハートアートおかやま) 9.22 豊島盆踊り練習会/豊島盆踊り保存会 9.23 心の資料館および産廃処理施設見学/廃棄物対策豊島住民会議 65 耕し、芸す。 糸島芸術祭「糸島芸農 2012」 Itoshima Art Festival "Itoshima Arts Farm 2012" 糸島芸農実行委員会 Itoshima Arts Farm Executive Committee http://www.ito-artsfarm.com 企画概要 » 今まで作品鑑賞として使われなかった場所(田んぼ、神社な れ、近年多くの工芸家・芸術家が移り住み、全国でも注目さ ど)に、芸術家が積極的に表現を提示することで、地域の人 れる地域です。古来、稲を植え、豊作を神に感謝する行為から からの助けや、連携が生まれ、芸術を通したコミュニケーショ 「芸」が生まれました。芸能は神事であり、この糸島を中心 ンの形成、そして地元の人に対する鑑賞の機会を提供できた。 とする九州北部は、海を渡って農耕が伝来した土地であり芸 の始まりの地とも言えます。この糸島で「アート」の様々な可 能性に注目し、人々の生活や生産と密着したアートのあり方 を提示する試みとして、大地に根ざした芸術祭を開催します。 春の田植えから秋の収穫までを開催期間として、様々なアート の展示やワークショップを行い、あらためて地域に密着した文 化の発信力を問い直し、その可能性を探ります。 During the festival period from rice planting in the spring to harvesting in the autumn, the project offers various exhibitions, workshops, collaboration with other fields, discussions and others to question the power promoting community-based cultures and to explore the future possibilities. 団体プロフィール 組織形態:実行委員会 設立年:2011 年 メンバー数:20 名 66 達成できたこと 糸島は福岡都市圏に隣接し、美しい自然と豊かな田園に囲ま » 芸農商品の流通 大手商業施設(東京)からの出店依頼を 受けるなど、当プロジェクトで生まれた商品の流通が大きな 広がりをみせた。 » 表現の場の形成 都市部で活躍しているアーティストが糸島 芸農へ企画を持ち込み実現するという、この土地で表現ス テージとしての魅力をつくることができた。 » 自己実現の場として機能 海の家、ケータリングカー営業な ど、実行委員会参加者の当プロジェクトを通じた自己実現が 可能となった。 DATA 会期 2012 年 5 月 5 日∼ 11 月 4 日 会場 福岡県糸島市二丈地区各所 来場者 1770 名 運営スタッフ数 20 名 ボランティア数 20 名 助成 後援 Mondriaan Foundation / 国 際 交 流 基 金 / JENESYS / Singapore International Foundation 糸島市/福岡市/在福岡米国領事館/(財)福岡市文化芸術振興財団 B-08 福岡県糸島市 Itoshima-city, Fukuoka プログラム内容 2012 .5 アートの種まき展 展示/藤浩志、久保田弘成、片山雅史、Micahel Amter、宮田君平、松崎宏史、牧園憲二、Justin Lee、 Shih Yun Yeo、Martijin Tellinga、飯島浩二、泉山朗土、先崎哲進 5.5 オープニングディスカッション/芹沢高志、佐藤敏郎 アートのくさむしり 6.17 芸農米をデザインしよう!/ Saran Youkongdee、先崎哲進 7.7 草刈りしたクサで草木染め体験! !/ 松崎宏史(美術) 7.14 農業のこれからの話をしよう! !/松崎治久(農家) 、加茂正彦(農家) 、村上研二(農家) 、佐藤敏郎(環境デザイナー) 、片山雅人(美 術)、松崎宏史(美術)、有田和樹(キュレーター) 、先崎哲進(デザイナー) アートの夏休み 2012 .7-8 糸島芸農・海の家/吉田拓也(料理人) 8.4 トーク 絵図に見る農業の姿/有田和樹 ( 糸島歴史研究家/キュレーター) 8.11 糸島シャボンワークショップ with 有限会社 友田商会/松本春奈(シャボン玉研究家) 9.15-16,22- アートの収穫祭/藤浩志、片山雅史、松崎宏史、牧園憲二、泉山朗土、先崎哲進、Nigel Bennet、ゼルプスト(ダンス) 、Martijn 23,29-30 Tellinga 9.12 ディスカッション藤浩志 糸島 Plants /藤浩志(美術) 9.16 トーク 村上研二(農家)「自然に教わる美のかたち」/村上研二(農家) 9.23 ダンスと音楽の即興コラボレーションー/ダンスグループゼルプスト 9.23 歌とダンスのコラボレーション企画「The 人魚 overlaps ∼またの名を、はみだし人魚∼」/深水あや(歌) 、野村香子(ダンス) 9.29 浦歌無子 詩の朗読/浦歌無子(詩人) 9.30 写真ワークショップ Nigel Bennet / Nigel Bennet(写真) 9.30 ディスカッション「これからの糸島、これからの芸農」/佐藤俊郎(環境デザイナー)ほか 参加アーティストほか 藤浩志/久保田弘成/片山雅史/ Micahel Amter /宮田君平/松崎宏史/牧園憲二/ Justin Lee / Shih Yun Yeo / Martijin Tellinga /飯島浩二/泉山朗土/先崎哲進/芹沢高志/佐藤敏郎/ Saran Youkongdee /先崎哲進/松崎宏史/加茂正彦/ 村上研二/佐藤敏郎/片山雅人/松崎宏史/有田和樹/先崎哲進/吉田拓也/松本春奈/有田和樹/ Nigel Bennet /ゼルプス ト/深水あや/野村香子/浦歌無子/ Nigel Bennet 67 ビールを片手にアートについて本音で語りませんか? くまもとアートナビアガーデン Kumamoto Art NaBeer Garden くまもとアートナビ Kumamoto Art Navi http://www.kumamoto-art-navi.com 企画概要 ビールを片手に、アート(音楽、パフォーミングアーツ、美術 など)に関わる多種多様な人々と交流しネットワークを構築す ティストはもちろん、公共ホール、美術館、ギャラリー、企業、 ると同時に、熊本のアート環境における問題点を探り、改善 メディア、行政、教育、愛好者など、本当にさまざまな方々 のための議論を本音で語る機会を創ります!全 5 回のセッショ が「アート」をキーワードに集い、その場で実際に出会い、 ンを通して、 熊本ならではの仕組みづくり、 そして “ くまもとアー トナビ”の進むべき道を確立していきます。 With a can of beer in a hand, the project members build a network with a wide range of people who are related to art(music, performing arts and fine art), while exploring problems in the art environment in Kumamoto and genuinely discuss the issues for improvement. 団体プロフィール 音楽 ・ パフォーミングアーツ ・ 美術などを含めた広い意味での熊 本の“アート”環境を快適にする取り組みを行う団体。 〈1〉熊本 のアート情報の共有 ・ 交流拠点としての場(アートセンター)の 設立 ・ 運営、 〈2〉アーティストの支援、 〈3〉アートの普及を目指 し、アーティスト・観客・社会などをつなぐコーディネーター、ナ ビゲーターとして熊本の文化力を活性化することを目的に活動。 組織形態:実行委員会 設立年:2011 年 メンバー数:8 名 68 達成できたこと » 全 5 回の《パーティ》や《ミーティング》に、 各ジャンルのアー 意見を交わし、 ネットワークを構築する場を創ることができた。 » 全 5 回のパーティやミーティングごとに担当者を決めて実施 したが、ゲストや会場との事前の交渉や当日の進行、事後 のフォローと、担当者が積極的に動くことで、それぞれのス キルが上がってきたと感じた。 »《公開ミーティング》は積極的に集客を呼びかける前に定員 になったりと、日頃からアートに関して考える場を欲している 人たちが多かったのではないかと感じた。 B-09 熊本県熊本市 Kumamoto-city, Kumamoto プログラム内容 6.30 オープニングパーティ くまもとアートナビのお披露目と、アートな大交流会/青柳美穂(ソプラノ) 、マサシ(サンバダンサー) 7.21 公開ミーティング 1「アートで食べていけるのか?!」 熊本のアート関係者の現状と本音を聞いた/岸井大輔(PLAYWORKS) 、 植村純子(劇団衛星プロデューサー) 8.25 公開ミーティング 2「教育・福祉×アートの力!」 教育や福祉の現場での活動事例やアートの可能性を探った/柏木陽(演劇百貨店 代表 ・ 演劇家)、染森千佳(高校教諭) 、中村勝子(フラワーデザイナー) 、面木つよし(プランナー ・ コピーライター) 9.22 公開ミーティング 3「企業×アートで生まれることは?」 企業メセナの事例紹介やアートと企業との関係について考えた/ 吉村真也(TOA 株式会社 社会貢献 ・ メセナ担当) 10.13 クロージングパーティ&野々島学園ファッションショー 3 回の公開ミーティングの報告とファッションショー 参加アーティストほか 青柳美穂/マサシ/岸井大輔/植村純子/柏木陽/染森千佳/中村勝子/面木つよし/吉村真也 DATA 会期 会場 2012年6月30日、7月21日、8月25日、9月22日、10月13日 熊本市内(セカンドサイト5F、 リトルスターホール、 ピュアリィウエストギャラリー、 ピーエスオランジュリ、県民百貨店屋上) 来場者 610名 運営スタッフ数 8名 ボランティア数 50名 共催 社会福祉法人愛火の会野々島学園 後援 熊本日日新聞社/NHK熊本放送局/RKK/KKT/TKU/KAB/FMK/ FM791/くまもと森都心プラザ/日本アートマネジメント学会九州部会 69 C-01 北海道旭川市 Asahikawa-city, Hokkaido NPO 法人 ラポラポラ Lapo Lapola アウトサイダーアート、アールブリュットの研究と市民への理解を促進するため NPO 法人を設立。2006 年 12 月から 2011 年5月まで、旭川市街地にて「ボーダ レスアートギャラリーラポラポラ」を開設。2008 年北海道立旭川美術館「アール・ ブリュット/交差する魂展」を企画、主催。2009 年北海道立旭川美術館「アロイーズ」 の回顧展を企画、主催。同時に「北海道のアウトサイダーアート展」開催。2010 年、 旭川、函館、帯広、札幌にて「北海道アウトサイダー・アートフォーラム」開催。 Established as a nonprofit organization to promote study of Art Brut, outsider art, and to have local people understand it. They offered “Borderless Art Gallery Lapo Lapola” from December 2006 to May 2011 at Asahikawa City and planed and hosted “Art Brut/ Exhibition of Intersecting Souls” at Hokkaido Asahikawa Art Museum in 2009. In 2010, they held “Hokkaido Outsider Art Forum” in Asahikawa, Hakodate, Obihiro and Sapporo cities. http://lapolapola.com C-02 北海道虻田郡ニセコ町 Niseko-cho, Abuta-gun, Hokkaido デジタル・キュレーション・プロジェクト in ニセコ Digital Curation Project in Niseko 現在、実行委員会の設立に向け、有志で活動しています。活動を通して「まちの歴史 はひとにある」という信念を持ちました。まちの文化的資源を探求することをコンセ プトに、地域の方とコミュニケーションをとりながら、プロジェクトを受け入れても らうことを目標にしています。それらを踏まえて、あらゆるソーシャルメディアを含 んだ、コミュニケーションツールを取り入れ、活用することで、デジタル・キュレー ション・プロジェクトを作り上げていきたいと思います。ニセコには、多様なポテン シャルがあり、ニセコという空間に寄り添えるアートの形を模索していきます。 They are now working to establish an executive committee with volunteers. Through the activities, they come to believe “the history of town is in people.” With a concept of explosion of cultural resources in town, they aim to have local people embrace this project through close communication. Based on these backgrounds, they are going to develop Digital Curation Project by taking in and utilizing a wide range of communication tools including social medias. With Niseko’s multiple of potentials, the project is going to explore art forms which can snuggle up to the locations in Niseko. C-03 青森県青森市 Aomori-city, Aomori NPO法人 あおもり NPOサポートセンター Aomori NPO Support Center 広く市民活動を行う個人あるいは団体を支援することにより、市民の自己決定と自 己責任に基づく自立性のある市民社会の実現に寄与することを目的としています。 中間支援組織活動の他、アート活動及び人材育成事業等を行い、全国の NPO 団体等 との交流・連携を図っています。1999 年設立。 They aim to help realize an independent civil society based on self-decision and self-responsibility of citizens by supporting individuals and groups who widely implement civil activities. In addition to intermediary supports, they offer art activities and manpower development projects to interact and collaborate with NPOs all over Japan. Established in 1999. http://www.a-nponet.jp 70 C-04 青森県青森市 Aomori-city, Aomori 空間実験室 Space Laboratory 2003 年より始まった、青森市古川を中心として展開するアートプロジェクトです。空 き店舗を利用したフリースペースを運営しており、年代を問わず実験的、独自性のある、 意欲ある発表を行う個人、団体に空間を提供してきました。希望により、作品の作り手 のみならず、ボランティアスタッフとしても活動してもらうことで地域の芸術活動の振 興を図ります。活動内容はイベントの企画、例年行っているアートギャラリーとしての 空間の提供、それに関わる空間づくり。今年度は、 「カタリタイム」という談話室のよ うな場を提供する計画もしています。 This is an art project organized in 2003 based in Furukawa, Aomori-city. They run a free space by utilizing a vacant shop and provide the space to motivated individuals and groups among all ages who give experimental and unique presentations. If the participants like, they can serve as not only art creators but also volunteer staffs to promote the local art activities. The main activities will be event planning, space provision as an art gallery as has done in the past, and the space creation for these activities. They also plan to offer “Katari-time”, a room for dialogue this year. http://spacelab11.exblog.jp C-05 青森県八戸市 Hachinohe-city, Aomori 酔っ払いに愛を実行委員会 Love for Drunks Executive Committee 昭和の風情残る飲み屋街「横丁」の活性化を目的に、周辺商店街関係者や八戸ポータ ルミュージアムはっちスタッフで組織された実行委員会。横丁のお店を劇場に見立て てダンスや芝居などの公演を行う、 「横丁オンリーユーシアター」の企画運営を行って いる。実行委員の多くはビルの経営者、居酒屋のマスター、酒屋やたばこ屋を経営す るなど、古くから横丁を知るメンバーが集結。今年はこの 「横丁オンリーユーシアター」 の他に、横丁のお店を回る飲み倒れラリーやツアー、他地域の横丁の交流出店など日 替わりでさまざまな催しが行われる「八戸横丁ウィーク」が街をあげて開催される。 Established in 2009. This organization consists of shop owners in Hachinohe Downtown, people related to the Hachinohe Yokocho Union Council and staffs of Hachinohe Portal Museum, Hacchi opened in 2011. They plan and run "Yokocho Only You Theater" which gives performances including dances and plays using shops in the area as theaters. Building managers, izakaya-bar managers, liquor&cigar storeowners and others who have long known the area got together to estabilish the executive committee. In addition to "Yokocho Only You Theater", they offer drinking rallies and tours at bars in the area as well as "Hachinohe Yokocho Week" which presents a variety of events on a day-by-day basis through the town. http://www.nonbe.jp C-06 青森県八戸市 Hachinohe-city, Aomori アート朝市実行委員会 Art Morning Market Executive Committee 2012 年設立。今年度新規に立ち上げをした実行委員会。朝市、銭湯など八戸特有の 生活文化を取り上げ、その日常と共存するアートを実験的に展開していく予定。代表 者は、巨大な館鼻岸朝市はじめ、八戸の朝市を中心に web やフリーペーパーで紹介す る企業組合ユキパルを運営。日頃から朝市関係者とのネットワークがあるほか、八戸 の「ハマ」周辺のカルチャーを積極的に取材、紹介している。本実行委員会では、朝 市関係者や朝市の次世代を担う若者たちとともに活動を展開していく。 Established in 2012. This newly organized executive committee is going to focus on Hachinohe’s peculiar life style including the morning market and the public bath in order to experimentally explore art embedded in the daily life. The representative runs a business union of Yukiparu, which introduces topics around the Hachinohe morning market through the website and free papers. They have a network with the morning market staffs and actively collect information and releasing it to the public. The executive committee will develop its activities with young people who are responsible for the next generation. http://www.ukipal.jp/web_paper/ 71 C-07 山形県山形市 Yamagata-city, Yamagata 蔵王温泉観光協会 Zao Spa Tourism Association 1946 年温泉組合発足、1990 年現体制に移行する。2010 年に開湯 1900 年を迎え た歴史のある温泉地です。春はGWまでスキーが楽しめ、 夏はトレッキングや音楽祭、 秋は鮮やかな紅葉、冬はスキーと樹氷鑑賞と四季折々で楽しめます。泉質は強酸性の 硫黄泉で湯量も1日約 8,700 トンと豊富です。この特色を宣伝し誘客に務めている 団体です。 A spa union established in 1946 was transformed its structure to the current form in 1900. Zao is a historical hot-spa that marked its 1900th anniversary in 2010. You can enjoy skiing until the beginning of May in the spring, trekking and a music festival in the summer, the colorful autumn leaves in the fall, and skiing and ice on the trees in the winter. The bath is surfurate with highly acidic with the abundant 8,700 tons/day of water. This is an organization to promote these characteristics of Zao Spa to attract tourists. http://www.zao-spa.or.jp C-08 福島県いわき市 Iwaki-city, Fukushima いわきぼうけん映画祭実行委員会 Iwaki Adventure Film Festival Executive Committee 2009 年、いわき芸術文化交流館アリオス(以下いわきアリオス)において、美術家 藤浩志氏のワークショップイベント「アリオスプランツ」をきっかけにして立ち上がっ た市民有志の集まりです。2011 年 2 月 11 日 -12 日に、いわきアリオスと協働し、 第 1 回ぼうけん映画祭を開催しました。2012 年より任意団体「いわきぼうけん映画 祭実行委員会」として、いわき市民団体に登録。2013 年 2 月 9 日 -10 日、第 2 回い わきぼうけん映画祭をいわきアリオスにて開催します。 This is a voluntary group established in the wake of a workshop event of “Alios Plants” held at Alios Iwaki Performing Arts Center (Iwaki Alios) by Mr. Hiroshi FUJI in 2009. They held the 1st Adventure Film Festival on 11-12 February 2011 in cooperation with Alios Iwaki. In 2012, they were registered as a voluntary group in the name of “Iwaki Adventure Film Festival Executive Committee” in the Iwaki civil organization register. On 9-10 February 2013, they will hold “the 2nd Iwaki Adventure Film Festival” at Iwaki Alios. http://ibff.jp C-09 福島県いわき市 Iwaki-city, Fukushima PRAY+LIFE (pray for a future + life is coming back) PRAY+LIFE (pray for a future + life is coming back) 東日本大震災における福島の人々の記憶や想いを残すことを目的に、福島県いわき市 にて 2011 年 4 月に設立。被災の体験を聴き、その声を冊子やインターネット上で 公開している。それぞれの事情や価値観を抱えながらそこに生きる人びとの「声」を 拾い上げることで、相互に理解し、ともに考えるきっかけをつくる。インタビューの 英語版を Web にて公開。併せて、 有志によるコラム発信や座談会を行っている。様々 な声から感じることに向き合いながら、これからの私たちの在り方を探っていく。 It was established in April 2011 in Iwaki, Fukushima to keep alive the memories and thoughts of people in Fukushima at the time of Great East Japan Earthquake. They listen to the experiences under the disaster and put the voices on brochures and the internet. Also, they create opportunities for the affected people to understand each other and think together by scooping up “voices” of people who live there with each background and point of view. The English translation of the interviews is on the internet as well. Furthermore, they release columns and hold round-table talks. They are going to explore their way of being while facing what the various voices remind you of. http://praylife.net 72 C-10 埼玉県さいたま市 見沼・風の学校 Saitama-city, Saitama Minuma, Kaze no Gakko さいたま市にある見沼田んぼ福祉農園を活動拠点とし、農園の若手ボランティアが結 成したグループです。 農園の土を通して、年齢・性別・障害の有無を超えたつながり を作りながら、見沼田んぼという広大な空間を共に生きていく文化を創ることを目指 しています。活動は週末作業が中心で、今年で 11 年目を迎えます。※見沼田んぼ福 祉農園:埼玉県によって公有地化された農地を活用し、障害者や健常者の枠を超え、 農業を通じた見沼田んぼの保全活動を実践する場として 1999 年に開園。地域との連 携と豊かな周辺環境を活用する福祉農園のモデルは、農業分野のみならず、福祉や環 境、教育、まちづくりといった観点からも全国的に注目され、評価されています。 It is a group established by young volunteers based in Minuma Rice Paddies Welfare Agricultural Farm in Saitama-city. They aim to make up a culture to live together in a vast space of the Minuma Rice Paddies, while creating a connection that transcends gender, generation and disability through farm work with soil. The activities are implemented mainly in the weekends and this year marks their 11th year. *Minuma Rice Paddies Welfare Agricultural Farm: Established in 1999 as an opportunity to implement rice paddy conservation activities through agriculture that go beyond the borders of disability by utilizing a farmland designated as public domain by Saitama Prefecture. The model of welfare agricultural land in cooperation with local communities by utilizing the productive environment attracts nationwide attentions and receives high recognitions from the fields of welfare, environment, education and community renovation. http://blog.goo.ne.jp/minukaze C-11 東京都墨田区 Sumida-ku, Tokyo 木村健世+こすみ図書 Takeyo KIMURA + Kosumi Library アーティスト・木村健世とワークショップ参加者が、墨田区鳩の街通り商店街のスペー ス・こすみ図書に編集室「墨東文庫編集室」を立ち上げ、 「墨東文庫・鳩の街編」を 発行しました。まちを1つの文庫に見立て、そこに潜む「物語」を文庫目録にまとめ るプロジェクト「墨東文庫」。どのストーリーにも、取材にあたった編集部員とまち の人達の出会いの瞬間が、短いあらすじとなって封じ込められています。発行後は、 主に鳩の街通り商店街の店舗などで「墨東文庫・鳩の街編」を無料で配布し、皆さん に楽しんでいただいています。配布開始日や配布場所などの詳細は WebSite でお知 らせ致します。墨東文庫を片手にまちを楽しんでください! 2011 年設立。 Artist, Takeyo KIMURA and workshop participants will establish “Bokuto Bunko Editorial Office” at Kosumi Library located in Hatanomachi Street Mall in Sumida-ku and release “Bokuto Bunko Hatonomachi Edition”. “Bokuto Bunko” is a project to see the town as a bunko (library) and list up the “stories” hidden there in a book catalogue. Every story contains the moment when the editors and local people encounter as a short outline. After the release, “Bokuto Bunko Hatonomachi Edition” will be given away for free mainly at the shops in Hatonomachi Street Mall and other places. The details such as when and where you can get the brochure will be announced on the website. Wait till then! Established in 2011. http://kosumitosyo.blogspot.jp http://takeyokimura.net C-12 東京都豊島区 Sumida-ku, Tokyo Miracle Water Miracle Water 2011 年、アーティストの藤浩志の新たなプロジェクトとして、豊島区雑司が谷の「と しまアートステーションZ」を活動拠点として誕生したチームです。地域に潜在する 様々な魅力をリサーチしながら、ジャンルを越えた面白い活動に興味、関心の「水」 を注ぎ、潤いを育むことを目指しています。豊島区やその周辺に住む、様々な知識、 経験を持つ人々の、アイデアや発想を活かした企画を開催していくことで、人々の間 にゆるやかなつながりを生み出していきます。鍋イベントの「雑煮」 、キッチンイベ ントの「持ち寄り!」、おしゃべりイベント「たびカフェ」などを定期的に開催。人々 が持ち寄った「知恵」や「素材」や「空間」などを共有しながら、日常をより豊かな ものにしていきます。 This is a team generated as an artist of Hiroshi Fuji’s new project based in “Toshima Art Station Z” in Zoshigaya, Toshima-ku. While making a research on attractions in the local communities, they aim to enrich the area by focusing on genre-straddling fascinating activities. Through programs with full of ideas planed by people with a wide range of knowledge and experiences who live in Toshimaku and surrounding areas, they will create loose connections among the people. They periodically hold a hot pot event of “Zoni”, a kitchen event of “Mochiyori!” and a chitchat event of “Tabi Café”. By sharing “wisdom”, “materials” and “atmosphere” brought by people, the project is going to enrich daily lives. http://mwlab.exblog.jp 73 C-13 神奈川県横浜市保土ケ谷区 アフリカからのお客さんプロジェクト Hodogaya-ku, Yokohama-city, Kanagawa Guest from Africa Project わたしたちは、アフリカから客人を迎え入れることでうまれるモノ・コトにゆっくり と向き合い、ささやかに楽しみ、そして自分たち自身の日常を振り返りながら暮らし ています。2011 年に行った第1回「ホームステイ∼アフリカからのお客さんプロジェ クト∼(助成:公益財団法人横浜市芸術文化振興財団) 」をきっかけに発足したゆる やかな集まりです。ホームステイを行うことで、生活空間での日々のわずかな心の動 きや小さな違和感を拾い上げ、予定調和に終わらない豊かな文化交流を生み出してい ます。 Calmly enjoying what happens when we invite guests from Africa to an ordinary home in Japan, we try to gain a new perspective on our own lives. Our project started in 2011 as “Homestay ~Guest from Africa Project~” (granted by the Yokohama Arts Foundation). The reason why we focus especially on the "homestay" programs is to avoid superficial "cultural exchange" and achieve a deeper and richer experience instead. http://hoakyapt.com C-14 愛知県名古屋市中区 Arts Audience Tables ロプロプ Naka-ku, Nagoya-city, Aichi Arts Audience Tables Loplop 名古屋を中心に、美術・ダンス・演劇・映像など同時代の芸術文化を、鑑賞者(オー ディエンス)の立場から「ともに体験する・学ぶ・伝える場」 (=テーブル)を作る 活動をしています。一鑑賞者である私たちや参加者が主体となって、あるテーマやコ ンテンツごとに「テーブル」を作っていくことで、テーブルがたくさん広がっていく ことを目指しています。例えばさまざまなアートを体験したり、美術の基礎知識や作 品・作家について学んだりします。さらにはレビューや批評など、鑑賞体験を言葉で 伝えることにも取り組んでいます。2011 年設立。 Based in Nagoya, they offer activities to create "tables" as "opportunities to experience, learn and convey contemporary arts" including fine arts, dances, plays and films from a standpoint of audience. They aim to spread their activities by setting up "tables" with various themes as well as supporting participants to make "tables" based on their interests. For example, they organize tours and talks at museums and galleries and study sessions to learn basic knowledge about arts. They also encourage amateur audiences to write art reviews. Established in 2011. http://loplop.org C-15 富山県南砺市利賀村 利賀・手業アートプロジェクト実行委員会 Toga-mura, Nanto-city, Toyama Toga Hand Craft Art Project Executive Committee 富山県南砺市利賀村の上畠地区で 5 年前から開催されている「上畠アート」を前身 とするアートプロジェクトの実行委員会。利賀村住人と、北陸地方のアーティスト、 そして東京からの支援グループ(利賀ゼミ)の3者によって構成されています。利 賀村の魅力を8月のアート展を通して村内・村外のたくさんの人に伝えるため、村 の人やアーティスト、村外の人を巻き込んで、手業をテーマにしたワークショップ などを展開していきます。 This is an executive committee for an art project with its predecessor of “Uehata Art” which has been held in the Uehata area in Togamura, Nanto-city, Toyama for five years. It consists of three parties which are Toga villagers, artists in Hokuriku area and a supportive group from Tokyo (Toga Seminar). They aim to communicate the attractions of Toga Village to many people in and outside the village through art exhibitions in August by offering workshops and others with the theme of Tewaza (hand crafting) in cooperation with villagers, artists and people from outside the village. http://uwabatake.exblog.jp http://togazemi.jimdo.com 74 C-16 滋賀県近江八幡市 ひょうたんから KO-MA Omihachiman-city, Shiga Hyotan kara KO-MA 「おうみ未来塾」 (主宰=淡海ネットワークセンター)から生まれた「ひょうたんから KOMA」 (任意団体)は、 「映画」 「コンサート」といったアート的手法と 「まちづくり」 「地域再生」 活動とを融合させることによって、地域資源の潜在的魅力を発掘し、それらを内外へ発 信し、地域の人々に誇りと勇気と元気を与えることを得意とする地域プロデューサー集団 です。2006 年の発足以来、滋賀県近江八幡市を中心に活動を継続しており、特に「映 画づくり」を活用したまちづくり活動が特徴。2007 年に AAF に参加して以来、4 年間 で 3 本の " 地域映画 ( "「結い魂」 「ほんがら」 「タイムカプセル・アドベンチャー」 )の制作・ プロデュースに関わってきました。これらの映画作品を全国各地で自主上映していただく ことによって、それぞれの地域を元気にするお手伝いができれば、と願っています。 A voluntary organization “Hyotan kara KO-MA” generated out of “Omi Mirai Juku” hosted by Omi Network Center is a group of local producers which provides local people with pride, courage and power by uncovering potential attractions of the local resources and promote them to the public through fusion of artistic means such as “films”, “concerts” and “community and local renovation”. Since its foundation in 2006, they have continuously worked on community renovation through “film making” based in Omihachiman-city, Shiga. It has been participating AAF since 2007 and involved in production of three “local cinemas” (“Yuigon”, “Hongara” and “Time Capsule Adventure”). They would like such films screened on a non-profit basis in all over Japan to help empower the local communities. http://voluntary.jp/hyotan/ C-17 京都府舞鶴市 一般社団法人 torindo(まいづる RB) Maizuru-city Kyoto Torindo (Maizuru RB) 文化・芸術の振興を目的とし、2012 年 2 月設立。2009 年度から 2011 年度まで舞鶴 市内で行われた舞鶴市と地元 NPO との協働アート・プロジェクト「まいづる RB(http:// www.maizuru-rb.jp)」の活動を母体に法人を設立。まいづる RB のアート・ディレクター 森真理子(プロデューサー/ディレクター)が代表を務める。 「まいづる RB」や「種は 船∼航海プロジェクト from 舞鶴」(http://www.tanefune.com)プロジェクト、 アート・ スペース「yashima art port」の運営など、京都府舞鶴市を中心に地域住民や自治体と ともに行うアート・プロジェクトを企画運営。 It was established in February 2012 aiming to promote culture and art, based on activities of “Maizuru RB”, a cooperative art project with Maizuru City and local NGOs held in Maizuru-city from 2009 to 2011. The representative is Mariko MORI, an art director of Maizuru RB. They plan and run art projects such as “Maizuru RB” and “Tane-wa-Fune (a seed is a boat) ~ the Sailing Project from Maizuru” as well as operate an art space “Yashima Art Port” in cooperation with local people and autonomous bodies in Maizuru-city, Kyoto. http://torindo.org/ C-18 京都府京都市 Kyoto-city, Kyoto NPO 法人 Antenna Media Antenna Media 2012 年法人格取得の、アーティスト、キュレーター、デザイナー、編集者、建築家など、 総勢 10 名からなるクリエイティブグループ。互いの能力の交差から生じる反応によ り、既存の概念の再考と、新たな視点の提案を行う。また京都を拠点に、新しい文化 の創造にむけた環境整備と、さまざまな人が往来するコミュニティづくりを目指して いる。これまでの主な活動に "KYOTO OPEN STUDIO 2011"、" 京都藝術 " の企画、 " 鉄道芸術祭 vol.1 西野トラベラーズー行き先はどこだ?ー " の企画連携などがある。 This is a creative group composed of 10 people including artists, curators, designers, editors and architects, which obtained a corporate status in 2012. They reconsider stereotype concepts and propose a new viewpoint through reactions generated by intersection of participants’ performances. Based in Kyoto, they also aim to improve the environment to create a new culture and build a community where a lot of people come and go. Their main activities so far included programs of “KOYOTO OPEN STUDIO 2011” and a cooperative project of “Kyoto Art” and “Railway Art Festival vol.1 Nishino Travelers- Where to go?” http://www.antenna-media.com 75 C-19 大阪府大阪市西成区 (釜ヶ崎)NPO法人 こえとことばとこころの部屋(ココルーム) Nihinari-ku, Osaka-city, Osaka (Kamagasaki) The Room for Full of Voices, Words, and Hearts (Cocoroom) 「表現」をとおして自立・自律を育み、また「表現」を介して他者との繋がりの回路 や接続点を認めあい、社会および地域の問題解決のきっかけとなるための小さな取 り組みを日々試行している。ココルームとは、 「表現」する機会を創出し、そして 分野や立場を横断して人びとが繋がるためのひとつの運動である。2003 年に設立。 2004 年、特定非営利活動法人となる。2007 年、インフォショップ・カフェ ココ ルームを大阪市西成区にオープン。2009 年、カマン!メディアセンターを立ち上げ。 2011 年、えんがわ茶屋 こころぎ、2012 年にニカイ!文化センターを開設。 By fostering independence and self-sufficiency through “expressions” and by recognizing and understanding circuits to connect to others, they continuously conduct small trial activities which can be clues to solve problems in the society and local communities. Cocoroom is a movement to create opportunities to “express” yourself and to make a connection among people that transcend fields and standpoints. Cocoroom was established in 2003 and became a specified non-profit organization in 2004 in Nishinari-ku, Osakacity. They opened Infoshop Café Cocoroom in 2007, Kaman! Media Center in 2009, Engawa Café Cocorogi in 2011 and Nikai! Culture Center in 2011. http://www.cocoroom.org C-20 大阪府大阪市 Osaka-city, Osaka 伝書鳩フォーラム実行委員会 Carrier Pigeon Forum Executive Committee 伝書鳩フォーラム実行委員会は 2010 年、2011 年と中之島 4117 の主催事業の 1 つとして、1 年間、徹底的に若手表現者の活動ヒアリングを行い、その成果発表、ボ トムアップ活動の場として年 1 回、大阪市役所で開催していた『伝書鳩 vol.1』 『伝 書鳩 vol.2』の実行団体です。大阪市の文化事業見直しによる 2012 年 3 月 25 日付 での同施設、及び事業の終了を受けて、2012 年度の『伝書鳩 vol.3』からはアート NPO 団体輪音プロジェクトを中心とした任意メンバーにより再編成され、継続開催 を準備しています。 Carrier Pigeon Forum Executive Committee thoroughly interviewed young creators for a year to hold “Carrier Pigeon vol.1 and vol.2” in 2010 and 2011 at Osaka City Hall to present its achievements and to give an opportunity for bottom-up approaches as one of projects hosted by Nakanoshima 4117. On 25th March 2012, the organization and project itself were closed when Osaka City reviewed its cultural programs. However, they have been regrouped mainly with voluntary members of Art NPO Waon Project to continuously hold “Carrier Pigeon vol.3” for 2012. http://denshobato.jimdo.com C-21 大阪府大阪市浪速区 映像発信てれれ Naniwa-ku, Osaka-city, Osaka Alternative Media Terere 映像発信てれれは個々が抱えている悩みや葛藤や喜びを、映像を使って表現し発信 し交流する場として、2003 年「カフェ放送てれれ」を始めました。一般の人から映 像作品を募集し、カフェなどで隔月定期上映をしています。上映後に作者もまじえ トークします。2007 年 1 月に任意団体として映像発信てれれを設立。カフェ放送 てれれ、映像制作講座、NPO の紹介や大学の教材などの制作をしています。 In 2003, Alternative Media Terere was established as an opportunity to express individual distress, struggle and joy to send out a message to the public using films for mutual communication. They ask for films from the public and screen them every two months. After the screening, they hold a talk session with the filmmakers. Established in January 2007 as a voluntary group, Alternative Media Terere has offered broadcasts from a café, film making seminars, NPO introduction, university study materials and others. http://www.terere.jp 76 C-22 和歌山県和歌山市 ことほぎ和歌の浦アートプロジェクト Wakayama-city, Wakayama Kotohogi Wakanoura Art Project 万葉集にも詠まれた海辺のまち「和歌の浦」を舞台に、多様な表現活動や異なる芸術 文化のコラボレーション事業の企画、運営を目的として 2011 年 6 月に設立しました。 地元の芸術文化施設(和歌の浦アートキューブ・和歌山市民会館など)を有効に活用し、 地方自治体と市民が協力することで芸術や文化をもりあげ、ローカルからの発信力を 高めていきたいと考えています。「ことほぎ」とは言葉で祝うこと。和歌の浦が和歌文 学の聖地であることから名付けました。あらゆる表現を祝い発信する、という思いを 込めた名称です。 Set in Wakanoura, a seaside town appeared in the Manyoshu (A Collection of a Myriad Leaves), it was established in June 2011 to plan and run various expressive activities and collaborative projects in cooperation with a wide range of art cultures. They are going to promote art and culture and enhance local transmission potentials by making use of art and culture-related local facilities (Wakanoura Art Cube and Wakayama City Center) with the local government and citizens. “Kotohogi” means celebration with words in Japanese. The organization was named because Wakanoura is the waka poem Mecca. With this name, they are going to celebrate every type of expressions and introduce them to the public. http://kotowakart.at.webry.info C-23 兵庫県西宮市 Nishinomiya-city, Hyogo たてじまアートプロジェクト実行委員会 Vertical Stripes Art Project Executive Committee 兵庫の西宮市の甲子園球場の南西 300 mにある新甲子園商店街を会場として開催する 「たてじまアートプロジェクト」の運営団体です。2012 年 1 月に設立したばかりで、 新甲子園商店街と西宮今津高校が母体です。3 年前の 2009 年 4 月より西宮今津高校 で「今津プロデュース」という 3 年生の授業が始まり、新甲子園商店街でのアートプ ロジェクトを美術教育の題材として取り上げました。4 年目となる 2012 年は、新甲 子園商店街をたてじま文化の拠点となるような展開を考えています。 This is a steering body of “Vertical Stripes Art Project” held at Shin-Koshien Mall located in 300 m Southeast of the Koshien Stadium. They were just established in January 2012 and its parent organizations are Shin-Koshien Mall and Nishinomiya Imazu High School. A class of “Imazu Produce” for third-year high school students started three years ago and focused on an art project at Shin-Koshien Mall as a theme for the fine art class. In 2012, they are planning to develop Shin-Koshien Mall as a basis of Vertical Stripe Culture for their 4th annual project. http://artokoshi.wordpress.com C-24 香川県高松市 Takamatsu-city, Kagawa TOKIWART 実行委員会 TOKIWART Executive Committee TOKIWART 実行委員会は日本一長い高松市中央商店街の中にある、トキワ町商店街 をアートで活性化するために生まれた新しいプロジェクトです。 2012 年 3 月 31 日で惜しまれながら閉廊したトキワアートギャラリーの想いを引き 継ぎながら、4 月から活動を開始しました。トキワ大学や香川県アートマネージメン ト講座などと連携しながら商店街を舞台に、毎月 1 回のトキワ手作りマーケットやト キワアートナイトの開催を目標に地元アーティストの交流、発表の場を設けると同時 にアートの楽しさを地元地域に広めたいと思っています。 TOKIWART Executive Committee is a new project to revitalize Tokiwa-machi Mall located in Takamatsu Chuo Mall, the longest shopping mall in Japan, through art. Taking over the concept of “Tokiwa Art Gallery” closed on 31 March 2011 with people’s regret, they launched their activities this April. In cooperation with the Tokiwa University and Kagawa Art Management Seminars, they are going to offer the Tokiwa Handmade Market and Tokiwa Art Night once in a month and provide local artists with opportunities of communication and presentation while promoting the enjoyment of art to local communities. http://tokiwart2012.blogspot.jp 77 C-25 愛媛県松山市 アートプラットフォームえひめ実行委員会 Matsuyama-city, Ehime Art Platform Ehime Executive Committee 愛媛県でアートと地域を考える 3 つの NPO 法人、 アジアフィルムネットワーク(フィ ルムコミッションなど)、シアターネットワークえひめ(演劇の振興) 、そしてクオリ ティアンドコミュニケーションオブアーツ(アート NPO カコア、 アート中間支援)が、 愛媛の芸術文化環境の基盤整備をめざして、2009 年に結成した団体です。2009 ∼ 10 年には、松山市中心市街地のビルをアートセンターとして整備し活動しました。 現在も新たな拠点の形成を模索しています。現在は、市内中心部の幼稚園跡地に拠点 (シアターねこ)を置き、その運営組織である合同会社シアターねこをメンバーに加え、 それぞれの主催事業を開催するとともに、共催事業「アートカフェ@ NECO」等の 事業展開を行っています。 This is an organization established in 2009 by three NPOs, Asia Film Network (film commission), Theater Network Ehime (promotion of plays) and Quality and Communication of Arts (art-related intermediary support NPO, Kakoa) to develop infrastructure of the environment for art and culture. In 2009 and 2010, they have worked to organize a building as an art center at the downtown of Matsushima-city. Also, they realized specific projects such as those with AAF 2011 (“Relationship Connected by Art Project to celebrate the Iyo Kokorozashi University’s Opening”). They are now exploring a way to build another new basis for art. http://www.voluntary.jpweblog/myblog/271 C-26 福岡県北九州市八幡東区 槻田小学校おやじの会・八万湯プロジェクト Yahata-Higashi-ku, Kitakyushu-city, Fukuoka Tsukida Elementary School Fathers Association, Hachiman-yu Project ◎槻田小学校おやじの会 2002 年設立。北九州市立槻田小学校に子どもが通う父親 のグループ。運動会はもちろん校内キャンプ、バザーなど種々の学校行事の舞台裏を 支える。飲み会重視。 ◎八万湯プロジェクト 2009 年設立。北九州市の美術グループ。八幡ゆかりの建築 家・村野藤吾設計とされる元銭湯「八万湯」を拠点に、日本の近代化を支えた工業都 市・八幡の歴史や地域性をめぐり、展覧会、シンポジウム、ワークショップ等の企画 運営を行う。 Tsukida Elementary School Fathers Association: This is a fathers’ group whose children go to Tsukida Elementary School. They support various school events including the sports meet, the camp in school and the bazaar from behind the scenes, laying great weight on drinking parties. Hachiman-yu Project: An art group established in 2009 in Kitakyushu-city. Based in “Hachiman-yu”, which used to be a public bath designed by Togo Murano, a Yahata-related architect, they plan and run exhibitions, symposiums, workshops and others with a theme of history and locality of an industrial city of Yahata, which supported modernization of Japan. http://hachimanyu.web.fc2.com C-27 大分県国東市 国東活性化委員会 Kunisaki-city, Oita Kunisaki Revitalization Committee 国東活性化委員会は、地域が活性化するということは何よりも地域の住民が地域のこ とを愛することが大前提にあると考えています。私たちは 2007 年の発足当時より 国東にある人や物などの宝を発見し磨きをかけることによって地域の活力になり資 産になると信じて活動してきました。また、年間の活動テーマを「縁がツナガル、地 域がツナガル」と掲げ、これからも視野を国東半島全体に広げ、 国東半島で頑張る様々 な人と繋がりながら活動していきたいと考えています。 Kunisaki Revitalization Committee believes that local people’s love to their own region is indispensable to revitalize local communities. Since its foundation in 2007, they have been working with a belief that treasures such as people and things discovered and refined in Kunisaki will be great future assets and vitalize the region. With the annual theme of “Form a Connection for the Region”, they are going to work in cooperation with a variety of people who hang in the Kunisaki Peninsula with a wider view to see the whole peninsula. 78 C-28 宮崎県宮崎市 ムービングウェイブス Miyazaki-City, Miyazaki Moving Waves 2008 年から活動を開始した芸術任意団体。オリジナル楽曲を使ってイベントを開催、 その都度、ダンス、演劇などとのコラボレーションを行っている。 This is a voluntary art organization started its activities in 2008. It holds events using original songs, and at the occasions, they offer collaborative performing arts with dances, plays and others. http://www.movingwaves.com C-29 鹿児島県熊毛郡屋久島町 屋久島アートプロジェクト集団「座・じゃじゃ」 Yakushima-cho, Kumage-gun, Kagoshima Yakushima Art Project Group "Za JAJA" 屋久島に点在する集落その数 24。近年の少子高齢化による地域の力の衰えを、様々な 創作活動をもって活性化を目指す。 • 2009 年度鹿児島県「かごしま文化芸術活性化事業」参加創作劇「森のげじべえ」∼おどりと歌 の祭典∼ • 2011 年 11 月 26 日(土) 「第2回 県民文化フェスタ」参加∼大画面のライブペインティングと 民族音楽のセッション 大自然屋久島をテーマに∼ • その他、 座じゃじゃメンバーによる、 こども劇団 「劇団おねだ」の監督 (毎年尾之間の夏祭りで発表) 、 ライブ、個展、屋久島民具倉庫展示会、屋久島発ミニコミ誌連載、島の絵葉書作りなど In Yakushima, 24 settlements are scattered about in the island. As the local communities have been declining due to the recent decreasing birthrate and the aging society, they aim to revitalize the region through a wide range of creative activities. t In 2009, the original play "Gejibe in the Forest" ~Festival with dances and songs~ as one of "Kagoshima Culture and Art Revitalization Projects" t On 26th Nov. 2011, ~Session with live painting performance and folk music, with the theme of Yakushima~ at "the Second Prefecture Culture Festa" t Supervision for a children drama group "Gekidan Oneda" by members of Zajaja (Their play is presented at the Onoaida Summer Festival every summer). Other initiatives includes live events, solo exhibitions, Yakushima folk handicraft exhibitions at a warehouse, serial columns for newsletters released from Yakushima, picture postcard making and others. 79 "2012年、 『北斎漫画2089』が見つかった。 そこには何が描かれていたのか!?" すみだ川アートプロジェクト 2012 「江戸を遊ぶ|北斎漫画 2089」 Sumida River Art Project [SRAP] 2012 “Enjoying Edo: Hokusai Manga 2089” すみだ川アートプロジェクト実行委員会/公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団 Sumida River Art Project Executive Committee, Asahi Group Arts Foundation http://www.ab-srap.com 東京都墨田区、隅田川流域 Sumida city, the Sumida River Watershed , Tokyo 左上:髙橋正実 外壁デザイン( 『北斎漫画』 をコラージュ) 左下:水川千春『隅田川富岳景』 右下:ライブ 大友良英+テニスコーツ @牛嶋神社 80 左ページ上:アンサンブルズ・パレード / すみだ川音楽解放区 / 左上・第 116 回アサヒビールロビーコンサート「野村誠 北斎」@本社ビル 1 階 / 左下・ 「江戸の一日体験 」∼ 2089 宇宙の旅∼/ 右上: 「木津茂理コンサート」Melody of Four Seasons ∼四季折々の民謡∼ @浅草寺伝法院 / 右下:北斎ヨガ 江戸でもヨガ? ∼『無礼講』を手本にヨガしませう∼ 企画概要 参加アーティストほか 2009 年に始まり、2089 年まで続く SRAP4 年目。今年は江 吾妻橋ダンスクロッシング/安東和之/池田絢子/ EAT&ART 戸後期の巨匠‘葛飾北斎’を手掛かりに、隅田川に親しみ遊 TARO /石井寅男/石川直樹/泉健司/泉太郎と山賀ざくろ/伊 んだ江戸っ子たちにならって、隅田川流域各所でにぎやかに展 開。『北斎漫画 2089』が発見されたとしたら!?というお題を 仕立て、想像力たくましく、みんなでさまざまな場景をつくり だしました。 This is the fourth year of SRAP from 2009 to 2089. This year, after the model of Edo people, it plays along the Sumida River with a clue of“Hokusai Katsushika”, a great artist in the late Edo Period. What if“Hokusai Manga 2089”happens to be discovered this summer!? 藤達也/今井蒼泉/岩渕貞太/うた子/打墓丸/芸艸堂/江戸 美学研究会/遠藤一郎/大島公司/大友良英/オカザキ恭和/ 奥田敦子/オーケストラ FUKUSHIMA! /音遊びの会/尾崎煙雄 /尾引浩志/片岡祐介/加藤種男/鐘淵中学校吹奏楽部(墨田区 立)/木皮成/木津茂理/杵音/木ノ下裕一/木村恵太郎/キモ ノプロジェクト/久土 'N' 茶谷/ GEN(飯嶋元)/core of bells /小久保英一郎/ 53235 / SAARA(荒井怜志)&松永誠剛/ Canal by Major-node /境貴雄/シタール王子/自転車部/島 It creates various scenes with powerful imagination 田賢太郎/翔慎之介/歯列矯正/新宅一平/菅井早苗/助川太 with all people who join SRAP. 郎/鈴木猛利/ ZU-nA /スーパータブラ忍者/清右衛門/千住 団体プロフィール フライングオーケストラ/善養寺ススム/曹洞宗禅僧/だいき農 「白魚が棲み、人々が泳ぎ遊べるような隅田川となるために、 いまからアートを通じて考え、実践できることは何だろうか」と 園関係者/髙橋正実/竹澤悦子/田中悠美子/タブラ姫/ダンス・ プロデュース研究部/チャンチキトルネエド/辻幸治/角田晴美 いう発想のもと 2009 年に始動。2089 年までの 80 年間、 /手代木花野/テニスコーツ/寺島なす復活プロジェクト/寺原 隅田川にしっかり目を向けて、多くの市民とアーティストが一緒 太郎/てヲとる/テンジン・チョーギャル/東京浅草組合・すず になって、みんなでつくり、みんなで楽しむ「川の手文化の発 信」を目指している。アサヒビールと市民がともに立ち上げた 実行委員会が運営(約 20 名)。 会場 /富隣巣/友野健一/ドンツキ協会/長尾雄司/長島屋(長島確 /武田力/西島慧子)/野村誠/ HAPPY AND LOVE ARTIST 岩水亜沙子/桧垣康彦/日比野克彦/ Form on Words /深川 DATA 会期 柳/東京浅草組合・乃り江/ TOKYO 油田/時岡仁美/としくに 2012 年 6 月 16 日(Sat.)- 7 月 31 日(Tue.) アサヒ・アートスクエア、アサヒグループ本社ビル 1 階と周辺広場、屋 形船@隅田川、牛嶋神社、浅草寺伝法院 ほか 来場者 8420 名 運営スタッフ数 15 名 ボランティア数 30 名 共催 AAF ネットワーク実行委員会、墨田区 バロン倶楽部/楓明堂/星野あかね/増沢大輝/MAREWREW (マレウレウ)/ミカド雅峰/水川千春/みちくさ部/都遊亭今葉 / Miracle Water /ミラクルパッションズ/目/元永拓/森田信 子/柳雄斗/ yahiro8 /山尾麻耶/山口英里/ Usual Name / ヨシダダイキチ/吉村ゆら/ Rimi / ROCKCOUNTURE /六林 会(芦田隼/竹本亮太郎/寺島裕貴他)/渡邊香澄 81 SRAP2012 プログラム一覧 開催日 企画名 6/16 すみだ川アートプロジェクト 2012「川開き」 参加アーティスト ほか 山尾麻耶、東京浅草組合・すず柳/乃り江、EAT&ART TARO 6/17 SRAP 式北斎漫画徹底脱線トーク! 野村誠、木ノ下裕一 6/18 ワークショップ「もじ焼き&べっこう飴をつくってみよう」 レシピ協力:EAT&ART TARO 6/19 江戸野菜・寺島なすを食す会 寺島なす復活プロジェクト 6/20 宮城県・南三陸町へ届けよう ∼「きりこ」づくりワークショップ 連携:envisi(エンヴィジ) 6/21 ROCK 面 ∼デニムで ROCK なお面つくり ROCKCOUTURE 6/22 お江戸なマルシェ交流会 ひとてま食ラボ by NPO 法人てヲとる 6/23 AAF 対談 沖縄&隅田川&ベリーズ 53235、加藤種男 and.O の出張盤上遊戯(ボードゲーム) 安東和之 6/24 廃食油せっけんに北斎漫画を彫ろう!ワークショップ yahiro8、TOKYO 油田 6/25 POP な浮世絵エコトートワークショップ ∼北斎の作品を POP に表現してみよう(1) HAPPY AND LOVE ARTIST 岩水亜沙子 6/26 「木津茂理コンサート」Melody of Four Seasons ∼四季折々の民謡∼ 木津茂理、渡邊香澄 6/27 長島確 木ノ下裕一『北斎漫画(mixes)』 長島確、木ノ下裕一 6/28 もんじゃ焼きの起源「文字焼き」ワークショップ レシピ協力:EAT&ART TARO 6/29 スペシャル対談「日比野克彦 加藤種男|『種は船』は世界へつながる」 禅僧が語る怖い話&ご祈祷体験「禅僧 VS ゆうれい」 6/30 シタール王子ショー 日比野克彦、加藤種男 曹洞宗禅僧、江戸美学研究会 シタール王子、タブラ姫、スーパータブラ忍者、うた子、池田絢子、星野あかね 7/1 東京酔態―全日本ビールのつまみ選手権― Miracle Water 7/2 ミラクルパッションズ すみだ川アートプロジェクト「大江戸ニセ百景」 ミラクルパッションズ 7/3 伝法院で聴く東西弦楽器の波動∼義太夫三味線 シタール ギター 田中悠美子、ヨシダダイキチ、助川太郎 7/4 SRAP 式古文書講座 第1回「古文書とは?葛飾北斎はどんな人?へんたい仮名を覚えよう!」 奥田敦子 7/5 北斎ヨガ 江戸でもヨガ? ∼『無礼講』を手本にヨガしませう∼ オカザキ恭和 7/6 アイヌ音楽の夕べ ∼マレウレウ スペシャルライブ∼ MAREWREW(マレウレウ) 実演 木版画の摺り ∼葛飾北斎『富嶽三十六景』より「神奈川沖浪裏」 7/7 吾妻橋ダンスクロッシング presents 「core of bells と久土 N' 茶谷の天の川船上 GIG!!!」 伊藤達也、芸艸堂 core of bells、久土 'N' 茶谷 7/8 Snow Lion ∼遥かなる歌声 テンジン・チョーギャル、寺原太郎、山口英里、ミカド雅峰 7/9 岩渕貞太 ワークショップ「観てやって、やって観て その 2」 岩渕貞太 7/10 夜の、みちくさ部 清右衛門 7/11 SRAP式 古文書講座 第2回「日付・数字・単位・独特の言い回しに慣れよう!」 奥田敦子 7/12 POP な浮世絵エコ トート ワークショップ ∼北斎の作品を POP に表現してみよう(2) HAPPY AND LOVE ARTIST 岩水亜沙子 7/13 トーク「別冊 ちょっと変態な植物」 尾崎煙雄、辻幸治、清右衛門 7/14 ライブ&ペイント「妖怪音画界」 木村恵太郎、角田晴美、友野健一、富隣巣 「和の心で遊ぶ書体験」∼夕涼み書&浴衣コーディネート講座∼ Rimi、森田信子 7/15 「江戸の一日体験 Ⅱ」∼ 2089 宇宙の旅∼ ZU-nA、楓明堂、杵音、翔慎之介、都遊亭今葉、善養寺ススム、キモノプロジェクト 7/16 セミナー&ワークショップ「画狂老人北斎と遊ぶ一日」 石井寅男、長尾雄司、島田賢太郎、江戸美学研究会 7/17 ライブ 大友良英+テニスコーツ 大友良英、テニスコーツ 7/18 SRAP 式 古文書講座 第3回「実践!北斎の手紙を読む」 奥田敦子 7/19 トーク「別冊 イモムシ類聚」 尾崎煙雄、泉健司、清右衛門 7/20 江戸会食 EAT&ART TARO 大友良英、チャンチキトルネエド、墨田区立鐘淵中学校吹奏楽部、千住フライングオー 7/21 アンサンブルズ・パレード / すみだ川音楽解放区 「あ宇。(あうん) 」SRAP 江戸遊び 7/22 「隅田下町ドンツキめぐり」∼『北斎漫画 2089』が発見された。 そこにはドンツキをめぐる人々の姿が描かれていた∼ 六林会(芦田隼、竹本亮太郎、寺島裕貴他)、今井蒼泉、鈴木猛利、吉村ゆら、境貴雄、 大島公司、SAARA(荒井怜志)&松永誠剛 ドンツキ協会 7/23 2089 年 宇宙の旅 トーク|石川直樹 小久保英一郎 石川直樹、小久保英一郎 7/24 寺島なすを食す会【収穫の部/食の部】 寺島なす復活プロジェクト、だいき農園関係者 7/25 泉太郎と山賀ざくろの北斎漫画的ゼミナール 泉太郎、山賀ざくろ 7/26 SHARAKU ON MY MIND GEN (飯嶋元) サイトスペシフィックナイトサファリ 目 7/27 大江戸 REMIXERS ! パフォーマンス LIVE ! 82 ケストラ、深川バロン倶楽部、オーケストラ FUKUSHIMA!、音遊びの会、遠藤一郎、 自転車部、ダンス・プロデュース研究部、一般参加の皆さん 木皮成、打墓丸、歯列矯正、新宅一平、菅井早苗、手代木花野、としくに、増沢大輝、 Usual Name、柳雄斗 7/28 時空を超え創造する。過去・現在・未来 ∼北斎との対話∼ 髙橋正実 7/29 世界にひとつの絵巻物づくりワークショップ 桧垣康彦 7/30 第 116 回アサヒビールロビーコンサート「野村誠 北斎」 野村誠、竹澤悦子、元永拓、片岡祐介、尾引浩志 7/31 大宴会 Canal by Major-node 新スペース「夢の箱」完成記念展 美の再発見 ―アサヒビール大山崎山荘美術館の名品より― Celebrating the grand opening of "Dream Box" Beauty in a New Light from Asahi Beer Oyamazaki Villa Museum of Art Collections 主催:アサヒビール大山崎山荘美術館、日本経済新聞社、京都新聞社 Asahi Beer Oyamazaki Villa Museum of Art, Nikkei Inc., The Kyoto Shimbun Newspaper Co., Ltd. 総来場者数:36,738 名 企画概要 大山崎山荘着工から 100 年を経た 2012 年、山荘の睡蓮池のほとりに建築家・安藤忠雄設計による 「夢の箱」が誕生しました。 本展では、白樺派や民藝運動に関係した人々の出会いや交友を軸に、オーギュスト・ルノワールやフィンセント・ファン・ゴッホ などの絵画をはじめ、バーナード・リーチや富本憲吉らによる珠玉の名品を通じて、山荘やこれをとり巻く時代にまつわる物語を 紐解き、文化の発信地としての当館の意義を見つめ直しました。 We are delighted to announce the grand opening of our new building“Dream Box”designed by internationally famed architect Tadao Ando. To celebrate the departure of the building, the museum holds an exhibition composed of museum collections which include historically important“Mingei”arts and crafts works. The exhibition highlights the relationships between people around Oyamazaki Villa and the artists who had links to “Shirakaba”literary movement and“Mingei”, such as Auguste Renoir, Vincent van Gogh, Bernard Leach and Kenkichi Tomimoto. 83 84 AAF ネットワーク2012 ドキュメント 85 スケジュール 2012 01/10 1 月定例実行委員会 01/14 AAF 学校 2011 第 3 回 ゲスト:藤浩志さん、入江拓也さん 01/12 AAF2012 選考委員が決定する 01/29 AAF 学校 2011 第 4 回(最終回)ゲスト:西村佳哲さん、影山裕樹さん 01/31 AAF2012 参加企画応募締切 02/14 2 月定例実行委員会 02/20-21 AAF10 周年本プロジェクト第 1 回拡大編集会議 03/12 AAF2012 参加企画・団体公表 03/13 3 月定例実行委員会 04/10 4 月定例実行委員会 04/14-15 AAF2012 ネットワーク会議 04/26 AAF10 周年本プロジェクト第 2 回拡大編集会議 05/08 5 月定例実行委員会 05/12 AAF 学校 2012 第 1 回 ゲスト:太下義之さん、光岡寿郎さん、齋藤歩さん 05/20 AAF 学校 2012 第 2 回 ゲスト:甲斐賢治さん、須之内元洋さん 06/02-03 06/10 AAF 学校 2012 第 3 回 いわき合宿 AAF 学校 2012 第4回 ゲスト:大向一輝さん、藤浩志さん、太下義之さん、光岡寿郎さん、 加藤賢策さん、影山裕樹さん 06/12 6 月定例実行委員会 06/15 世界ネットワークプロジェクト東北スタディツアー報告書完成 06/16 AAF2012 グランドオープンパーティ / 記者発表会 07/10 7 月定例実行委員会 07/12 AAF10 周年プロジェクト第 3 回拡大編集会議 07/15 AAF Café vol.10 ゲスト:カミン・ラーチャイプラサートさん 08/21 8 月定例実行委員会 08/28 AAF10 周年プロジェクト第 4 回拡大編集会議 09/11 9 月定例実行委員会 10/09 10 月定例実行委員会 11/07-11 11/13 11/19-20 86 AAF2012 選考委員会 03/08 世界ネットワークプロジェクト・マレーシア・スタディツアー 11 月定例実行委員会 AAF2012 報告会 11/21 AAF2012 検証の会 11/30 AAF10 周年本「地域を変えるソフトパワー」刊行記念トーク + パーティ 12/06 12 月定例実行委員会 12/09 AAF Café vol.11 ゲスト:エリック・ライルさん、堀田真紀子さん 12/14 AAF2013 参加企画・団体募集開始(2013/01/15 募集締切)(予定) 12/22 AAF Café vol.12 @ いわきアリオス AAF ネットワークの活動 実行委員会 ネットワーク会議 毎月、第 2 火曜日を基本としてアサヒグループ本社ビルの会議室 参加団体間相互のネットワークづくりを目的に、各地の担当者が をお借りして定例実行委員会を開催している。5 月からは WEB 一堂に会するネットワーク会議を開催した。 を通した会議参加も可能とした。しかし実行委員は全国に広がっ 初日は、事務局によるオリエンテーション後に、参加 22 プロジェ ているため、日常的にはメーリングリストを通した議論を行って クト、関連プロジェクト、ネットワーク枠で参加した 29 団体の いる。また必要な際は、メーリングリスト内で最終決定も行って プレゼンテーションを行い、その後、各団体間の連携を深めるた いる。 めの交流会をおこなった。 2 日目は、1 日目のオリエンテーションを受けて各プロジェクト 公募・選考 担当者からの質問を受け、その後グループ・ディスカッションを AAF2012 では、前年の参加団体、実行委員会からの意見を反映 行った。午後には円卓会議として AAF 拡大実行委員会を開催、 し、AAF2011 報告会、検証委員会を終え、その総括を経た後に AAF10 周年を期しての本制作企画、昨年からの懸案となってい 公募をおこなった。 た AAF の世界ネットワーク構想、これからの AAF などについて AAF2011 の総括では、継続するプロジェクトの支援、新規に立 議論した。 ち上げるプロジェクト支援を明確に打ち出すこと、またネット » 日程:2012/04/14-15 ワーク形成の重要性が議論されており、公募にあたっては、はじ » 会場:アサヒ・アートスクエア めての試みとして、以下の 3 つの募集枠を設けた。 » 参加者:AAF 実行委員、AAF 参加企画担当者、一般来場者他、 約 150 名 A 枠 継続されているプロジェクトを対象とし、そのプロジェ クトのブラッシュアップを目的とする支援枠 記者発表会 / グランドオープン・パーティー B 枠 立ち上げたばかりか、新たに立ち上げるプロジェクトを グランドオープン・パーティの前にアサヒ・アートスクエアにて開 対象とし、インキュベーションを目的とする支援枠 催された記者発表会では、AAF2012 参加団体の中から 7 団体の C 枠 全国の AAF 参加団体とのネットワーク形成を目的とする 方をお招きし、それぞれプロジェクト概要についてお話いただい 団体の支援枠 た。 すみだ川アートプロジェクトとの共催で開催した AAF2012 グ 選考は、立候補による実行委員会のメンバーと外部の専門家 2 名 からなる選考委員会にて行なわれた。選考は委員会での書類審査 と議論を経て、応募総数 139 件から A 枠 13、B 枠 9 のあわせ て 22 プロジェクトと、C 枠 29 団体を選出した。結果は、各応 募者に通知するとともにウェブサイトに公表した。 外部専門家委員(以下敬称略) 甲斐賢治(せんだいメディアテーク)、山田創平(京都精華大学) AAF ネットワーク実行委員 冠那菜奈(ぐるっこの家)、田中冬一郎(輪音プロジェクト)、 林僚児(スタジオ解放区) アサヒビール株式会社/公益財団法人 アサヒグループ芸術文化財団 ランドオープン・パーティは、東京都水上汽船株式会社のご協力 を得て、すみだ川から東京湾まで往復 2 時間の船上パーティと なった。「江戸」をテーマに、東京浅草組合の乃り江さんによる 太鼓、山尾麻耶さんによる三味線の演奏によるお出迎えにはじま り、EAT&ART TARO さんによる隅田川謹製弁当やお座敷遊びを 楽しんだ。 » 日程:6/16 » 会場:アサヒ・アートスクエア、観光遊覧船「竜馬」 » 参加者:AAF 実行委員、AAF 参加企画担当者、プレス関係者、 アート関係者、一般来場者 約 280 名 アサヒ・アート・フェスティバル 2012 開催概要 根本ささ奈、加藤種男 アートツーリズムでいこう 日程: 2012/02/20-21 選考委員会 会期:2012 年 6 月 16 日(土)-10 月 14 日(日) 選考のポイント 主催:AAF ネットワーク実行委員会 •地域資源の活用の可能性 •地域への影響力・広がり •市民参加の可能性 •活動の先駆性・独創性など アサヒ・アート・フェスティバル 2012 会場:アサヒビール本社周辺と全国各地 ー北海道から沖縄までー 特別協賛:アサヒビール株式会社 助成:公益財団法人 アサヒグループ芸術文化財団 AAF2012 参加人数 来場者数 98,170 名 スタッフ数 259 名 ボランティア数 550 名 87 AAF 世界ネットワーク・プロジェクト AAF10 周年本プロジェクト /AAF 学校(P.12 ∼ 14 レポート参照) 世界ネットワーク・プロジェクトは、アジアを中心に世界各地で 2011 年に開始された制作プロジェクトは本の制作段階を AAF 草の根的な活動に携わるアート関係者とネットワークを結ぶため 学校として公開し、受講生も加えて制作を押し進めることになっ に始動した。2011 年、アジア 7 カ国からアート・プロジェクト た。AAF 学校 2011 は「本をつくるワーキング -- 多彩なアー に関わる若手リーダーを日本に招き、震災後の東北地方を巡るス ト・プロジェクトの多様な価値の伝え方 --」をテーマに 2011 年 タディツアーを実施。2012 年には、7 月 15 日にタイからアーティ の 12/4、12/11、2012/1/14-15、1/29 の 4 回で開校。また スト、カミン・ラーチャイプラサートさん、12 月 9 日にアメリカ、 AAF 学校 2012 では「わたしたちのアーカイヴ」と題し、本制 サンフランシスコからエリック・ライルさんを招いてのトークイ 作と並行して進められた Web 上でのアーカイヴ制作を様々な角 ベントを開催。11 月 7 日から 11 日までマレーシアへのスタディ 度から議論した。5/13、5/20、6/2-3(いわき合宿)、6/10 開校。 ツアーを実施した。2013 年も、別の地域を対象としたスタディ 本制作にあたっては藤浩志さんと実行委員有志、そしてこの 2 回 ツアーを行う予定。 の AAF 学校の受講生が主軸となって、4 回の拡大編集会議を開催、 全国各地の取材も分担して敢行した。また本制作の進行実務にあ ◎マレーシア・スタディツアー(P.15 ∼ 20 レポート参照) たっては、制作プロジェクトとして事務局を設置することとし、 2012/11/7(水)-11(日) SETENV の入江拓也氏にお願いした。入江氏は AAF 学校 2011、 AAF のプロジェクトのひとつ「世界ネットワーク・プロジェク 2012 の企画進行も担当した。編集実務としては影山裕樹氏に依 ト」の一環として、国際交流基金クアラルンプールとの共催で実 頼した。 施されたマレーシア・スタディツアーは、日本から 8 名が参加し、 5 日間に 15 の団体を視察、交流した。10 日には「Open Talk 10 周年本制作プロジェクトは、これまでの 10 年を振り返るば Session "Building Network - Malaysia and Japan Art Project かりでなく、アートプロジェクトとアートによるネットワークの in Community"」と題して、AAF のプレゼンテーションとトー 可能性をあらためて確認する作業でもあった。 クセッションを行い、約 50 名の参加があり、連携に向けて前向 きなディスカッションの時間となった。このスタディツアーでは 11/30 には刊行記念トーク + パーティを開催、西村佳哲氏を聞 計画からツアー終了まで、国際交流基金情報センター、クアラル き手に向かえ、藤浩志氏へのインタビューなどを行った。(出演: ンプール支局文化部長、谷地田未緒氏の多大なる協力を得た。 西村佳哲/藤浩志/今川和佳子/蔭山 ヅル/林僚児) 書籍は 12 月 10 日初版刊行。2013 年 2 月には再版が決定した。 訪問先一覧 クアラルンプール ペナン #BetterKL / Poskod Malaysia Chow Kit Kita / Projek Rumah Ibadat Kita Five Arts Center The Instant Cafe Theatre Company KOMAS KL Performing Arts Centre Lost Generation Space MAP @Publica Petaling Street Community Arts Project Rakan KL Art-Ed George Town Festival George Town Heritage Day Cerebration Goerge Town World Heritage Inc Performing Arts Center of Penang ツアー参加者(五十音順) 今川和佳子/宇野あずさ/遠藤綾/加藤種男/根本ささ奈/ 原田麻衣/林僚児/樋口貞幸 88 『地域を変えるソフトパワー アートプロジェクトがつなぐ人の知恵、 まちの経験』 藤浩志/ AAF ネットワーク著 四六判並製 256 頁 1890 円(税込) 発行:青幻舎 2012 年 12 月 10 日発行 交流支援プログラム(P.21 ∼ 22 レポート参照) 各地で活動する企画担当者が、他の地域の企画担当者や実行委員を招聘または訪問するプログラム。2006 年より実施。実行委員会で 承認を得たプログラムに対し、旅費を補助している。2010 年にはその年に AAF に参加した団体ばかりでなく、AAF ネットワーク(過 去に AAF に参加経験のある任意の団体のネットワーク)にその対象を広げた。年々規模を拡大し、2012 年は 20 のプログラムが実施 された。このプログラムにより全国各地で多様な交流が繰り広げられている。 [実施日] 2012 年 7 月 2 日(月)∼ 7 月 7 日(土) 311 東北∼若葉町∼アジア」プロローグ [招聘者] ENVISI【宮城県本吉郡南三陸町】 、対話工房【宮城県牡鹿郡女川町】 、 TSUMUGU プロジェクト実行委員会、PRAY+LIFE【福島県いわき市】 [訪問者] スズキクリ、蔭山ヅル(ART LAB OVA) 【神奈川県横浜市中区】 [実施日] 2012 年 7 月 14 日(土)∼ 7 月 15 日(日) 長野静岡多感交流 「瀬戸内文化圏でのインターフェイスを繋ぐ」 利賀・手業でつながる山と人のアート展、視察・ 体験主催者との交流 ROAD TO 飛生芸術祭 2012 てこ入れコザ・解放区 大先輩 を訪問―アーティスト・イン・レジデンスから 考える地域に根ざす「場」のあり方 [招聘者] ながのアートプロジェクト【長野県千曲市】 [訪問者] 鈴木一郎太、尾張美途、佐藤啓太、田中保帆 (NPO 法人 クリエイティブサポートレッツ) 【静岡県浜松市】 [実施日] 2012 年 7 月 14 日(土)∼ 15 日(日) 、8 月 11 日(土)∼ 13 日(月) [招聘者] 国東活性化委員会【大分県国東市】 、アートプラットフォームえひめ実行委員会【愛媛県松山市】 [訪問者] 田野智子ほか(NPO 法人 ハート・アート・おかやま) 【岡山県岡山市】 [実施日] 2012 年 8 月 25 日(土)∼ 26 日(日) [招聘者] 利賀・手業アートプロジェクト実行委員会【富山県南砺市】 [訪問者] 池田亜由美、中里佳世(ことほぎ和歌の浦アートプロジェクト) 【和歌山県和歌山市】 [実施日] 2012 年 9 月 8 日(土)∼ 9 月 9 日(日) [招聘者] 飛生アートコミュニティー【北海道白老郡白老町】 [訪問者] 田島史朗(隠岐アートトライアル実行委員会) 【島根県隠岐郡西ノ島町】 [実施日] 2012 年 9 月 9 日(日)∼ 11 日(火) [招聘者] スタジオ解放区【沖縄県沖縄市】 [訪問者] 立木祥一郎(teco LLC) 【青森県青森市】 [実施日] 2012 年 9 月 17 日(月・祝)∼ 18 日(火) [招聘者] NPO 法人 グリーンバレー【徳島県神山町】 [訪問者] 高橋麻衣(NPO 法人キタミン・ラボ舎) 【埼玉県北本市】 [実施日] 2012 年 9 月 22 日(土) そうだ、アンテナメディアへ行こう てしまのまどをのぞきにいく 藤浩志関連プロジェクト探索ツアー [招聘者] NPO 法人 Antenna Media【京都府京都市】 [訪問者] 加藤さとみ、上池直美、武藤勇、安井友美、山岡渉、古橋和佳、三浦一倫、田中瑞穂、 國枝良平(Arts Audience Tables ロプロプ) 【愛知県名古屋市】 [実施日] 2012 年 9 月 22 日(土)∼ 23 日(日) [招聘者] てしまのまど【香川県小豆郡土庄町】 [訪問者] 黒木皇(アフリカからのお客さんプロジェクト) 【神奈川県横浜市保土ケ谷区】 [実施日] 2012 年 9 月 22 日(土)∼ 30 日(日) [招聘者] 松崎宏史(糸島アーツファーム) 【福岡県糸島市】 [訪問者] 阿部和璧(Miracle Water ) 【東京都豊島区】 [実施日] 2012 年 10 月 20 日(土)∼ 27 日(土) 希望をともす アート をさがして。 NPO法人 ハート・アート・おかやま 【岡山県岡山市】 、 船坂里山アートを考える会 【兵庫県西宮市】 、 [招聘者] 大阪七墓巡り復活プロジェクト実行委員会、 NPO法人こえとことばとこころの部屋 【大阪府大阪 市西成区】、長者町まちなかアート発展計画 【愛知県名古屋市】 [訪問者] 田仲 桂(TSUMUGU プロジェクト実行委員会) 【福島県いわき市】 レッツとココルームの日々に問う 別府 - 京都 混浴交流世界 [実施日] 2012 年 10 月 23 日 ( 火 ) ∼ 25 日 ( 木 ) [招聘者] NPO 法人 クリエイティブサポートレッツ【静岡県浜松市】 [訪問者] 上田假奈代・植田裕子(NPO 法人こえとことばとこころの部屋) 【大阪府大阪市】 [実施日] 2012 年 11 月 3 日(土)∼ 4 日(日) [招聘者] NPO 法人 BEPPU PROJECT【大分県別府市】 [訪問者] 市村恵介、木村日出夫川崎亮ほか(NPO 法人 Antenna Media) 【京都府京都市】 [実施日] 2012 年 11 月 10 日 ( 土 ) ∼ 11 日(日) 焚き火カフェ in 淡路島「被災地間の対話」 てれれ、路地と人交流 「田んぼの記憶&大阪七墓巡りトーク」と 「まわしよみ新聞ワークショップ」 コザの酔っぱらい∼八戸横丁とはっちをたずねて珍道中 雅楽と現代アートを生かした地域活性の方向性について 「くまもとアートナビアガーデン& 伝書鳩フォーラム実行委員会」情報交換会 九州沖縄地域のアートシーンの活性化を目指す交流企画 [招聘者] NPO 法人 淡路島アートセンター【兵庫県淡路市】 [訪問者] 海子揮一 (対話工房) 【宮城県】、 小山田徹 (対話工房) 【京都府】 、 田仲桂 (TUMUGU プロジェクト】 ) 【福島県】、海子奈月(アート屋台プロジェクト) 【宮城県】 [実施日] 2012 年 11 月 15 日(木)∼ 16 日(金) [招聘者] 映像発信てれれ【大阪府大阪市】 [訪問者] 菊川ゆうこ、安岐理加(路地と人) 【東京都千代田区】 [実施日] 2012 年 12 月 8 日(土) [招聘者] 田仲桂(TUMUGU プロジェクト) 【福島県いわき市】 [訪問者] 陸奥賢(大阪七墓巡り復活プロジェクト) 【大阪府西成区】 [実施日] 2012 年 12 月 8 日(土)∼ 10 日(日) [招聘者] 酔っ払いに愛を実行委員会【青森県八戸市】 [訪問者] 林僚児、古堅宗光(スタジオ解放区) 【沖縄県沖縄市】 [実施日] 12 月 13 日(木)∼ 15 日(土) [招聘者] ことほぎ和歌の浦アートプロジェクト【和歌山県和歌山市】 [訪問者] 吉岡けい子(MovingWaves) 【宮崎県宮崎市】 [実施日] 2012 年 12 月 15 日(土) [招聘者] くまもとアートナビ【熊本県熊本市】 [訪問者] 田中冬一郎他1名(伝書鳩フォーラム実行委員会【大阪府大阪市】 [実施日] 2012 年 12 月 22 日(土)∼ 23 日(日) [招聘者] スタジオ解放区【沖縄県沖縄市】 [訪問者] 田代佳織(くまもとアートナビ) 【熊本県熊本市】 89 メディア掲載一覧 新聞 読売新聞:7 月 19 日「切り絵で「街」思い出して」、7 月 26 日「アートに出会う長者町」、8 月 14 日「イベントの花火暴 発で 1 人やけど」、8 月 19 日「尾道市市街地が美術館」、10 月 2 日「消えた街住民の思い」/毎日新聞:8 月 2 日「古武 家賢太郎展「レターズ」」、9 月 9 日「残したい街の記憶」、11 月 1 日「自然の中、住民と交流」/日本経済新聞:8 月 14 日「打ち上げ中暴発花火師がやけど 女川町の復興イベント」/朝日新聞:8 月 14 日「迎え火、自宅跡で 女川・鷲神浜」、 10 月 24 日 「障害者のありのまま見て」/産經新聞: 10 月 23 日 「「きりこ」に込めた思い」/室蘭新報:9 月 7 日 「廃校テー マに討論会」、9 月 11 日 「地域との関わりを提言」、9 月 18 日 「夜通しキャンプ盛大」/苫小牧民報:7 月 11 日 「テーマは 「土 地への感謝」」、7 月 27 日「「飛生芸術祭」で披露」、8 月 29 日「アイヌ語子守唄に挑戦」、9 月 4 日「飛生芸術祭、9 日開幕」、9 月 10 日「飛生芸術祭開幕」、9 月 17 日「来場者 1000 人超」/北海道新聞:9 月 8 日「版画教室、ライブも」、 9 月 11 日 「伝統音楽かっこよく」、10 月 24 日 「静寂のなかに充足感」/河北新報:8 月 14 日 「かつての我が家迎え火点々」、 9 月 9 日「きりこ展示津波に負けぬ」/ SANKEI EXPRESS:10 月 23 日「太陽が照らす「誓い」」/中日新聞:10 月 12 日「障害者の日常を知って」/静岡新聞:10 月 12 日「障害者の日常、作品に」/徳島新聞:8 月 20 日「KAIR 事業招待 作家 3 人神山入り」、9 月 25 日「自然との融合作品に」、10 月 2 日「粘土アニメ作り指導」、10 月 7 日「制作現場や下 絵公開」、10 月 15 日「徳島の伝統文化もっと自慢して」、10 月 31 日「芸術の秋彩る」、11 月 3 日「米国の観光客神山 で芸術作品鑑賞」/大阪日日新聞:8 月 17 日「130 年ぶり復活 町民文化「七墓巡り」」/リビングふくやま:8 月 4 日「古 武家賢太郎展「Letters」」/中国新聞:7 月 19 日「広島出身古武家さん色鉛筆鮮やか幻想世界描く」/ 雑誌 白老町広報げんき:10 月 1 日第 626 号「飛生芸術祭 2012 僕らは同じ夢を見るー」/はましん CSR マガジン ija!:11 月 号 「アートで包容力ある社会を」/ Cu:2012 年 10 月号 「アートの町かみやま クローズアップ! KAIR2012 アーティスト」 /ジパング倶楽部:2012 年 11 月号「過疎化が進む田舎町の再生を目指して 生まれ変わる町・神山」/創造農村:10 月 24 日「徳島県神山町」/ Wink:8 月号「古武家賢太郎展「レターズ」」/美術手帖:9 月 1 日「古武家賢太郎」/ 「ゲストコーナー」/ NHK 広島放送局:7 月 20 日 「ひろもりガイド」/テレビ朝日: テレビ 尾道ケーブルテレビ:7 月 6 日、8 月 17 日 8 月 14 日「J チャンネル」/ NHK 仙台放送局:8 月 14 日「おはよう宮城」 「てれまさむね」/仙台放送 、 :8 月 14 日「FNN スピーク」/東北放送:8 月 14 日「ひるおび!」/東日本放送:8 月 31 日「スーパー J チャンネルみやぎ」/ミヤギテレビ: 9 月 4 日「OH! バンデス」/ NHK 札幌放送局:9 月 6 日「あのまちこのまち」/テレビ大阪:9 月 7 日「スーパーニュー スアンカー」/ TBS:9 月 11 日「ニュース 23 クロス」/フジテレビ:9 月 11 日「ニュース JAPAN」/ FM おのみち:7 月 13 日「潮風スタジオ 79.4」/ FM ふくやま:8 月 9 日「おはようときめきタイム『ちゅーピー号が行く』」 / NHK:9 月 4 日「ふるさとラジオ/ふるさと元気力」 WEB 日本経済新聞:9 月 13 日「震災前の暮らしを「きりこ」で」 http://www.nikkei.com/article/DGXZZO46096380T10C12A9000000/ 毎日新聞:9 月 9 日「東日本大震災 : 伝統の切り絵で町並み再現」 http://mainichi.jp/select/news/20120909k0000e040141000c.html 産經新聞:10 月 23 日「太陽が照らす「誓い」」 http://photo.sankei.jp.msn.com/kodawari/data/2012/10/1023minamisanriku/ 石巻日日新聞:8 月 14 日「自宅の思い出よみがえる…女川 迎え火」 http://www.hibishinbun.com/news/log/log2.dat 日経新聞 Web 刊:8 月 14 日「女川でお盆の迎え火」 http://www.nikkei.com/article/DGXZZO44945150U2A810C1000000/ 朝日新聞デジタル:8 月 14 日「迎え火、自宅跡で 宮城・女川に 200 の小さな火」 http://www.asahi.com/news/intro/TKY201208130599.html?id1=2&id2=cabcaibe KoL net(KAHOKU ONLINE NET WORK):8 月 14 日「河北新報 東北のニュース/かつての我が家、迎え火点々 犠牲者を供養 宮城・女川」 http://ceron.jp/url/www.kahoku.co.jp/news/2012/08/20120814t15023.htm NET-TAM:9 月 11 日「震災復興におけるアートの可能性第 6 回 女川常夜灯「迎え火」プロジェクト」 http://www.nettam.jp/topics/fukkou/06/ 90 AAF ネットワーク実行委員一覧 (2013 年 1 月末現在) 相澤久美(silent voice)/相原聖良(別府 _ レッグウォーマーず)/安 ト展覧会事務局)/高田佳子(北海道立帯広美術館、高田 K 子視聴覚言 岐理加(てしまのまど)/浅野吉英(たてじまアートプロジェクト実行 語芸術研究所)/高野織衣(NPO 法人 アート NPO ヒミング)/竹澤ひ 委員会)/芦刈歩(アサヒビール大山崎山荘美術館)/阿部和璧(Miracle さみ(RIVET activity、デザイナー)/田島史朗(彫刻家・隠岐アートト Water) / 安 部 純 子(NPO 法 人 BEPPU PROJECT) / EAT & ART ライアル)/田代佳織(くまもとアートナビ)/多田衣里(大阪七墓巡 TARO(アーティスト)/飯嶋元(LEGEND21)/池田亜由美(ことほ り復活プロジェクト)/立木祥一郎(tecoLLC)/田面遙華(伝書鳩プ ぎ和歌の浦アートプロジェクト)/石井克昌(河原町文化開発研究所、 ロジェクト実行委員会)/田仲桂(TSUMUGU プロジェクト実行委員 熊本デザイン専門学校)/石幡愛(NPO 法人 クリエイティブサポートレッ 会)/田中冬一郎(輪音プロジェクト)/田中友章(のぼりとゆうえん ツ)/石綿祐子/泉谷昇(いよココロザシ大学)/伊藤悠(上畠アート 隊、明治大学)/田中教夫(NPO 法人 クオリティアンドコミュニケーショ 実行委員会)/伊藤寛隆(Arts Audience Tables ロプロプ)/井上明 ンオブアーツ)/田野智子(NPO 法人 ハート・アート・おかやま)/丹 彦(美術家、大枝アートプロジェクト)/猪股彩子/今川和佳子(八戸 正和臣(NPO 法人 ハート・アート・おかやま)/千野雅則/月舘裕二(酔っ ポータルミュージアム・はっち)/今田勇太(NPO 法人 淡路島アートセ 払いに愛を実行委員会)/鶴留一彦(八万湯プロジェクト)/徳永高志 ンター)/入江拓也(SETENV)/岩澤豊子(船坂里山芸術祭推進委員会、 (NPO 法人 クオリティアンドコミュニケーションオブアーツ)/長岡野 船坂里山アートを考える会)/上嶋円香(スタジオ解放区)/上田假奈 亜(ひょうたんから KO-MA)/中平千尋(N プロジェクト)/中平紀 代(NPO 法人 こえとことばとこころの部屋)/内田聖良/内田壮哉(余 子(N プロジェクト)/中西義昌/長野聖二(河原町文化開発研究所) 白ネットワーク)/江藤応樹(CAT)/海老由佳子(別府 _ レッグウォー /中村祐美子(アサヒビール大山崎山荘美術館)/西村隆彦/根木山恒 マーず)/遠藤綾(AAF ネットワーク事務局)/大川無(タイガー産 平(ひょうたんから KO-MA、さきらボランティアコミュニティ、碧い 業株式会社)/大神明(佐賀芸術物語)/大坂美佐子(現代手工芸作家 びわ湖)/根本ささ奈(アサヒビール株式会社)/長谷寛(AAF ネット 協会)/大村みよ子/大沼伸治(東鳴子ゆめ会議)/岡田安紀子(船坂 ワーク事務局)/花田伸一(八万湯プロジェクト、槻田小学校おやじの 里山芸術祭推進委員会)/岡田毅志(現代美術家)/オカモトマサヒロ 会)/林僚児(スタジオ解放区)/樋口貞幸(フリーランス)/日沼禎 /小川裕子(Alliance Port)/荻原康子(企業メセナ協議会)/五十殿 子(空間実験室、ARTizan)/平野加那子(P3 art and environment) 彩子(NPO 法人キタミン・ラボ舎)/海子揮一(海建築事務所、アート /廣有利佳(大枝アートプロジェクト)/藤浩志(藤浩志企画制作室) 屋台プロジェクト実行委員会、対話工房)/各務文歌(Arts Audience /藤井達矢(船坂里山芸術祭推進委員会)/藤城光(PRAY+LIFE)/藤 Tables ロプロプ)/蔭山ヅル(ART LAB OVA)/梶原千春(AAF10 田知丈(ひょうたんから KOMA)/藤森千夏(スタジオ解放区)/古 周年本制作チーム)/加藤さとみ(Arts Audience Tables ロプロプ) 橋和佳(株式会社山本屋本店)/北條元康(BUGHAUS)/増田愛美(京 /加藤種男(公益財団法人 アサヒグループ芸術文化財団)/門脇篤(門 都市立芸術大学)/増田伸夫(いわきぼうけん映画祭)/松浦道仁(隠 脇篤まちとアート研究所)/鎌田りえ(みくにカルチャー)/上池直 岐アートトライアル実行委員会)/松尾美和(ことほぎ和歌の浦アート 美(Arts Audience Tables ロプロプ)/上砂智子(株式会社 SCRAP、 プロジェクト)/松木まどか(公益財団法人 アサヒグループ芸術文化財 LLP wonder)/川島真紀雄(Art e-Learning Center)/河村めぐみ(ア 団)/松田文(Art!Port!Onahama 実行委員会)/松本薫(Odorujou) サヒグループホールディングス株式会社)/川本壮一(NPO 法人 淡路 /松本ひとみ(P3 art and environment)/松本充明(セカンドホー 島アートセンター)/冠那菜奈(メディエーター、ぐるっこのいえ、余 ムタウンプロジェクト事務局)/三浦一倫(長者町まちなかアート発展 白ネットワーク)/岸井大輔(一般社団法人 PLAYWORKS)/北浦雅 計画)/緑川友子(上畠アート実行委員会)/皆川俊平(WATARASE 子(ことほぎ和歌の浦アートプロジェクト)/北川貴好(ポスト工務店 Art Project、東京藝術大学大学院博士後期課程)/三村康仁/三宅航 バグハウス)/木下朝美(茅ヶ崎市美術館)/楠木須美/工藤和彦(NPO 太郎(うかぶ LLC)/三好直美(NPO 法人 クオリティアンドコミュニ 法人 ラポラポラ)/工藤桂子(神山アーティスト・イン・レジデンス実行 ケーションオブアーツ)/陸奥賢(大阪七墓巡り復活プロジェクト)/ 委員会、NPO 法人グリーンバレー)/久保拓也(NPO 法人 淡路島アー 武藤勇(Arts Audience Tables ロプロプ)/目黒浩子(暮らしとアー トセンター)/倉知千里(公益社団方針 企業メセナ協議会)/栗林孝之 トとコノサキ計画)/森秀信(八万湯プロジェクト)/森真理子(一般 /黒木皇(アフリカからのお客さんプロジェクト)/黒田恵子(河原町 社団法人 torindo、MAIZURU RB)/森隆一郎/森岡俊介(アンテナメ 文化開発研究所)/桑島紳二(神戸学院大学)/小手川望(NPO 法人 ディア)/安井友美(Arts Audience Tables ロプロプ)/八頭司昂(佐 こえとことばとこころの部屋)/小林橘花(武蔵野美術大学)/小宮太 賀芸術物語)/柳川安代(四万十川国際音楽祭)/薮下尚亮(NPO 法人 郎(BUGHAOUS)/齋藤直美(専業主婦)/斉藤雅美(NPO 法人あお クオリティアンドコミュニケーションオブアーツ)/山出淳也(NPO 法 もり NPO サポートセンター)/坂口美由紀(くまもとアートナビ)/ 人 BEPPU PROJECT)/山浦彬仁/山尾麻耶(屋久島アートプロジェ 坂田太郎(アサヒ・アートスクエア)/坂本倫子(フリーランス)/佐々 クト集団「座・じゃじゃ」 )/山岡渉(Arts Audience Tables ロプロプ) 木悠花(空間実験室、青森公立大学)/さとうひさゑ(天若湖アートプ /やまぐちくにこ(NPO 法人 淡路島アートセンター)/山口尚之(八 ロジェクト実行委員会)/志賀絵衣(AAF ネットワーク事務局)/篠塚 尾スローアートショー実行委員会、タステン アーキテクツ)/山城淳一 明子/柴田尚(NPO S-AIR)/清水永子(芸術文化地域活動「楽の会」) (アサヒビール大山崎山荘美術館)/山田訓子(長者町まちなかアート発 /下之坊修子(映像発信てれれ)/下村徹(てれれクラブ)/下山浩一 展計画)/湯浅真奈美(ブリティッシュ・カウンシル)/湯月洋志/吉岡 (NPO 法人 コミュニティアート・ふなばし)/ JOU(Odorujou)/杉 けい子(MovingWaves)/吉岡美紀(NPO 法人 クオリティアンドコ 浦美紀(アサヒビール大山崎山荘美術館)/杉本哲男(神山アーティスト・ ミュニケーションオブアーツ)/吉川由美(ENVISI)/芳田詠心/嘉原 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