統合医療展2005 「予防医学と統合医療における 薬局・薬剤師の役割」 2005年1月21日(金) 14:45〜15:45 NPO法人 国際健康栄養医学機構 理事長 武藤 正浩 〒104-0031 東京都中央区京橋2-9-12 日本工築1号館4F TEL.03-3538-4501 FAX.03-3538-4506 URL http://www.ihmno.org 薬剤師業務変貌の背景 薬剤師業務変貌の背景 z健康日本21 z少子高齢化 z社会保障制度の崩壊 z医療制度改革 z医療資格者制度の見直し ・教育プログラム ・専門性導入 ・モラル向上教育 z患者との関わり z臨床の重要性 z調剤とOTCの垣根の削除 zヘルスケアの必要性 保険医療 予防医学 薬剤師の役割と職能とは? 栄養医学 統合医療 Health Careにおける重要点の変化 診断と治療 診断と治療+予防 診断と治療+予防+健康促進 Preventive Medicine : Definition (予防医学の定義) • 発病や症状の発生を予防し、遅らせる • 危険要素を特定し、それを除く • 早期発見 • 病気・症状の進行を予防し、最小限に抑える 第1次予防医学 ・病気又は症状の発生を予防し遅らせる ・ライフスタイルや行動の修正 第2次予防医学 ・早期発見 ・病気にならないためのスクリーニングテストや検査 第3次予防医学 ・病気の進行を遅らせるか防ぐ ・生活への影響を最小限にする 米国で求める薬剤師 • • • • 人間性豊かな人 解決能力のある人 聞き上手な人(Good Listener) コミュニケーションがうまく取れる人 (Good Communicator) Pharmaceutical Care Definition “Direct, responsible provision of medication related(patient-centered)care for purpose of achieving definite(measurable)outcomes that improve a patient`s quality of life(and are costeffective) ” “患者の生活の質を改善することができる明確な結果を 目的とし、(患者を中心とした)薬にかかわるケアを直 接、責任を持って行うこと” Pharmaceutical Care Activities Disease prevention 病気の予防 予防医学・栄養医学の教育と活用 処方薬・OTC・サプリメント・食事の総合管理 Pharmaceutical Care & Preventive Medicine • 薬剤師は、予防医学・栄養医学を取り入れなくてはな らない • 患者の、健康情報の入手が容易である • 医療プロバイダーとしての高い知識水準を維持する • 高齢化により、より確実な説明とカウンセリングが必 要 • 臨床としての薬剤師の価値と期待 ・調剤と言う行為は臨床ではない ・OTC、健康食品、サプリメント及び食との総合管理 臨床病態・保険調剤を主体とした薬物治療 インフォームド・チョイス インフォームド・コンセント ? ? ??? ? ? ? ? ? ? ? セカンド・オピニオン ?? ? ? 何をすれば患者の満足 を得られるの 現行医療制度の問題点の分析 1.財政破綻要因 2.患者の医療不信要因 3.医師会等関係団体の圧力従順関係 4.健康・医療における自己責任の欠如 今後の望ましい医療体系 1.医療供給側でなく、医療受給者側が主体となる 2.医療における患者の自己責任を明確にし、自己 決定権を確立する 3.現行の治療中心の医療体系を予防中心にし、 予防医学や健康医学を普及させる インフォームド・コンセントからインフォームド・チョイスへ インフォームドコンセントの枠組み ・インフォーム ○ 説明を求める権利 ⇒ 説明の義務 ・インフォームドチョイス ○ 医療における選択権 ⇒ 説明の中に選択肢を提供する義務 ・インフォームドディシジョン ○ 比較検討する自主的判断権 ⇒ 患者が比較検討できるように説明 ○ 自己決定に基づく診療要請 ⇒ 患者指定の診療要請の了承 ・インフォームドコンセント ○ 医学的侵略を受けることの承知 ⇒ 医学的侵略が避けられないことについての説明 ○ 特定の医療行為を受けることへの同意 ⇒ ごうごう敵医療行為が可能となる インフォームドコンセント 医療・健康を受ける権利 (患者の権利) 医療・健康の義務 (提供者側の義務) 守秘義務 21世紀における薬剤師業務 • 予防医学・栄養医学の実践 • 客観的情報源である (処方薬・OTC・代替薬・健康食品及び病態と臨床) • 患者中心のヘルスケアの提供 ファーマシューティカル・ケアの実践 • ヘルスケア業務(予防医学)と保険医療 50% : 50% 21世紀の薬剤師の役割 z患者・顧客と直接関わる機会が多くなる zOTCしかできない薬剤師の衰退 z調剤しか出来ない薬剤師の地位低下 z患者が情報を得やすくなるため、より深い専門 性が必要となってくる z薬のスペシャリストではなく臨床病態に合わせ た薬物治療のプロとしての期待が高くなる z予防医学・栄養医学の必要性のアップ z健康管理のファーストゲート
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