2007年 新年を迎えて

Japan Publishing & Information General Union
●出版労連・出版情報関連ユニオン
▼東京都文京区本郷2-10-9 冨士ビル3階
出版労連内/〒113-0033
TEL&FAX:03(3816)2920/MAIL:[email protected]
URL:http://www.syuppan.net/union/
編集部では、皆さまのご意見を募集してお
ります。ファクシミリ、メールでお寄せくださ
い。
2007 年 1 月 11 日発行 vol.5-5
2007年 新年を迎えて
新年にあたり、委員長・支部長に年頭のごあいさつを寄稿していただきました。
◎出版情報関連ユニオン委員長:新村 恭
あけましておめでとうございます。
は全くされないまま、数の力で押し通
私は年男ではありますが、昨年はい
ろいろのことがあり、気分としては「め
されてしまいました。この成立過程
が、そのまま法律の性格を表している
でたくもあり、めでたくもなし」とい
うところです。年末に、出版労連が数
と思います。
また法案制定は、二重の虚偽、すり
年にわたって反対のとりくみをしてき
た、教育基本法全面改悪法案が可決・
かえによって進められました。市場競
争万能の政策の進行によって、さまざ
成立したことが大きいのは否めませ
ん。
まな社会的病理が生まれているのを、
「ホリエモンのような人物をうみだ
多くの研究者、有識者、教育にたず
さわる方たち、労働組合、市民団体な
す教育が悪い」と言ってすべて教育の
せいにし、さらに、その教育は一貫し
どが声をあげ、筋をとおした物言いを
したのに、国会ではそれに応える議論
て文部省、文科省が管理・統制を強め
ながら「責任をもって」やってきたの
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に、その現実にたいして具体的に検
討されることなく、憲法と一体のも
のとして制定された教育基本法のせ
いとされました。こんなペテンが通
る国が「美しい」のでしょうか。
しかし、まかりとおっているのが
現実です。せめぎあいは続きます。
私たちは、この流れに抗する力をど
う広くつくっていくかを考えなけれ
ばなりません。労働契約法制の問題
もあります。今年も視野を広くもっ
て進んでいきましょう。
私たち出版情報関連ユニオンは年
末に多くの新入組合員を迎え、勢いを
つけて新しい年に臨んでいます。
さら
に、少数企業別単組の「ユニオン化」
り、
「これまでどおり」やっているだけ
ではすまなくなっています。ワンステ
ップ上へあがるためにも組織体制の充
実が不可欠です。私たちは出版労連本
部の外に大きな単組をつくっていくと
いう存在ではないので、本部とより連
携を密に一体化を強めながら体制づく
りをする必要があります。また、専従
の書記長に大きく依存している実態が
あります。このままでは枠を突破でき
ないと思います。一人ひとりが、でき
ることをする、力をだしあって前へ進
むことが大切と思います。そして、そ
れこそがセカンドステップへあがるこ
とにつながると思います。
転機の年、みんなでより豊かなユニ
オンをめざしましょう。
が提起されるなどの新たな状況があ
◎北部支部 支部長:藤本 雅美
昨年、北部支部では、医歯薬出版・
ト集会、地協会議等に参加をして人脈
銀行研修社をはじめ 11 人の新加入が
あ りま し た 。 こ の よ う に新 会 員 の
の和(輪)を広げていき、一人でも多
くの方が知識を高められ今後の運動
方々が続々と増えていますので、今
年はとてもにぎやかにスタートでき
に繋げていければと思っております。
北部支部は、春闘・秋年末要求が一
るのではないでしょうか。
そこで今年の抱負としては、2007
番多く出ている支部です。いつの日か
(本当にいつの日か)自分達だけで要
年度活動方針にあるネットワークづ
くりと職能向上に力を入れていきた
求提出・団交が出来るようになる為
に、支部会議の中の学習会で、是非「模
いと考えています。何よりも、「場」
に慣れることがこれからの行動を判
擬団交」をしたいと考えています。す
でに、北部の皆さんはやる気満々で
断する手段の一つだと思います。支
部ミーティング内で活発な意見が飛
す。
本年もどうぞよろしくお願い申し
び 交う ぐ ら い の 力を つ け ら れ る よ
う、色々な勉強会、交流会、イベン
上げます。今年こそ亥い年になります
ように。
●言葉③の答え/澤田 美喜
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◎西部支部 支部長: 當田 マスミ
はこれ…! かな…
めないようにすること。
支部ミーティングで、抱えている
さて、2007 年の西部支部のことをお
問題がすぐに解決するとは限りませ
んが、いろいろな人と話をすること
話ください、と言われて「うーん、う
ーん」と考えた結果「まずは元気であ
で、気持ちがスッキリするかもしれ
ませんし、時には、問題の整理がで
ることが一番」と思いました。体と心
はぜったい連動してる! と私は思
きるかもしれません。あなたの居心
地のいいユニオンをつくってみませ
っております。心が痛くなると、体も
痛くなる。どこかに体調不調となって
んか?
今後の支部ミーティングでは、一
表れます。そしてその逆も。体に変化
がおこると、気持ちが揺れます。そう
つのテーマを決めて、それをみんな
で話し合う、というスタイルもあり
思いませんか?
では、どうしたら元気でいられるよ
ますが、みなさんの現状をお話して
もらう、という時間も持ちたいと思
うになでしょうか。これは永遠のテー
マですよね、きっと。「これ」という
っています。まずは参加してくださ
い。そしていろいろな人とおしゃべ
絶対的な答えはないと思います。で
も、ユニオンで言うなら、まず、支部
りしてみてください。
元 気で 過 ごせ る 一年に し まし ょ
部ミーティングにきてみませんか、と
私は言いたい。いっぱいしゃべって、
う!
最後に、あけましておめでとうござ
いっぱい笑って、いっぱい泣いて(い
いんですよ、泣いて)。あまり心に溜
います。みなさま、本年もどうぞよ
ろしくお願いいたします。
2007 年の西部支部にとっての「一番」
◎中部支部 支部長: 永井 喜三江
昨年は、青木書店・末松さんの双子
女性 は とっ て も タフで 驚い て い ま
ちゃん誕生から始まり、福西さんご結
婚、さらに年末には、新人組合員(出
す。ただ、50 代の女性からは「私が
出産した頃は、産前産後休暇を取得
産前にファーストステップ受講)Tさ
んご出産、とメンバーのおめでたいニ
して復帰が当たり前の時代。でも今
は、法律改正のもと育児休暇は1年
ュースが続きました。
出産後のお二人は、育児休暇を取得
から最長1年半取得できる時代のは
ず。それとも時代の逆行?」と言わ
せず、職場復帰とのこと。ユニオンの
れました。現実は厳しい状況ですが、
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お仕事との両立、みんなで応援してい
も意識するようになりました。おか
きましょう。
さて、昨年の「女性会議」では、<
しいことは、おかしいと立ち上がる
勇気の言葉が『ノー』です。
アサーション・トレーニング>が話題
になり、セミナーを開きました。アサ
「12 の権利」というのがあります。
その中のひとつ<私には、間違う権
ーティブとは、相手の権利を侵害する
ことなく、誠実に、率直に、対等に表
利がある>と言う言葉に出逢い、と
ても勇気づけられました。新年を迎
現することの意味です。自分の意志を
伝える行為は、訓練することで、前向
え<アサーティブな考え方を感染さ
せよう>という気持ちで一杯です。
きな発想ができるようになります。セ
ミナーは、1枚の絵がいろいろな物に
まず支部から、そして、ユニオン全
員に広げていきたいと思います。ど
見えることから、人によって物のとら
え方が違っていて、考え方もいろいろ
んどん仲間を増やして、職場の中に
もアサーティブな空気を伝えていく
あってかまわない、ということを認識
させるものでした。私は、アサーティ
つもりです。
本年も、どうぞよろしくお願い申し
ブな考え方を通して、「人権」をとて
上げます。
◎京都支部 支部長: 吉田 明生
今年は、京都支部では初めて「労働
法学習会」を開くことになり、今、進
できることろから始めるというスタ
ンスです。
み始めたところです。企画だけは、2004
年 9 月の京都支部結成以来あったので
最近、出版労連組織部のアンケー
トでは「組合力」と称して組織的な
すが、ようやく実現できたというもの
です。
運営を重視する傾向がみえますが、
無理を重ねて硬直化した組織的運営
part1 が「倒産との闘い…会社を倒
産させないために。倒産したときの労
に執着していても、組合員はぜんぜ
ん楽しくないと思います。組織的運
働組合の役割」、part2 が「配転,出向、
転籍、転勤、単身赴任などについて…
営をしたからといって、要求が実現
するわけでもありません。参加して
労働者の“生活の質”を低下させる問
題の検討」です。各 part で、準備、
みたら楽しかったとか、自分の好き
なことができるとか、今、自分がい
弁護士さんからの解説、まとめと3回
ずつで進行します。できれば、全印総
ちばん知りたいと思っていることが
分かるとか、何でも話ができるとか、
連京都地連と出版労連京都地協で構
成する「京都印刷・出版ネット」にも
そういうことがないと、運動は続か
ないと思います。
「運動の継承」と称
広めたいのですが、とりあえず、まず
して、現状の固定した形の組織的運
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営の継続を考えていたら、それはうま
くいかないと思います。
参加した人が自由に考えて、いちば
ん納得のいく組織運営なり、運動への
参加方法を工夫する中でこそ、運動の
継承ができるはずです。
誰しも得意なことがある一方で不
得意なこともあります。誰でもが、先
輩の組織運営や運動を継承できるわ
点眼鏡
けではありません。
その意味で、ユニオンという個人
加盟の組合では、一人ひとりの持ち
味を生かしながら、労働組合に対す
るいろいろな関与の仕方を容認しあ
って,無理のない運営をしやすい素
地があると思います。
今年もこうした点を大事にしてい
きたいと考えています。
【浦和レッズと横浜 FC】
新村 恭
▼昨年の J リーグは浦和レッズが制覇(福ちゃん他サポーターの皆さんおめでとう)。順
当な結果である。川崎の2位は大健闘。しかし、最も意外だったのは、J2 で中位から下
位が定位置だった横浜 FC の優勝・昇格だろう。▼思い起こせば、横浜マリノスとフリュ
ーゲルスが、親企業の都合で、選手やファン・サポーターには全く内密に「合併」した
ことが歴史のはじまりだった。これは、地域・自治体、ファン・サポーターも一体とな
ってチームをつくるという J リーグの理念にも反したものだった。構造改革で「民(=
企業)」がよいといわれるが、
「民」は自分の利益しか考えない、私企業の闇のなかで事
は進められ、そこに公共性はないということを如実にあらわした事件である。▼ルーツ
をたどると、マリノスは典型的な企業チーム、フリューゲルスは市民の草チームと、正
反対の出自だった。熱心なサポーターの運動によって、署名が 34 万 7000 集まり、私が
コーチをしていた横浜の少年サッカーチームも代表者を中心にバックアップした。紆余
曲折あったが、大きな企業の支援のないなかでチームは横浜 FC として存続して今日を迎
えた。▼浦和も J リーグ発足当初は下位に低迷し、J2 落ちも経験している。上昇のカギ
は、地域とサポーターといってよいだろう。対照的なのは、最も進んだチームであった
ヴェルディの凋落である。地域と結びつきサポーターを育成する努力を怠り、ナベツネ
が地域をチーム名にすることを嫌悪して撤退し、下降の道をたどってしまった。▼横浜
FC には、再び「フリューゲルス」の名を掲げ、
「この大空に翼を広げ……」と歌ってほ
しいものである。前途は厳しいだろうが、原点を忘れないでほしい。
今年は亥年、猪突猛
進 でがん ば りま し
ょう!
今 年もよ ろ しく お
願い申し上げます。
書記局
編集部
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③
K 囲みの言葉の主(X)は誰でしょう?
どんな子どもでも、人間として生を受けた以上、
立派に育ってゆかなくてはなりません。
X は 1901 年に、三菱財閥の創始者岩崎弥太郎の孫として東京・本郷
に生まれた。22 才のとき、外交官の○○廉三氏と結婚。海外各地で華
やかに過ごしてきたが、ロンドンに滞在したとき、「ドクター・バーナース・
ホーム」施設を見て孤児救済活動に目覚め、心の目を開かれた人物。
X の帰国後、終戦を迎える。アメリカ軍が進駐し、占領軍兵士に
よる強姦、売春、あるいは真剣な恋愛もあったかも知れないが、い
ずれにせよ混血児たちが次々と生まれ、生活苦や当時の世間体をお
もんぱかって、川や沼、トイレ等に無惨に捨てられた混血孤児が急
増した。そんな状況下、X が汽車に乗っていたとき、網棚から突然
紙に包まれた嬰児の死体が膝の上に落ちてきた。X は大変なショッ
クを受け、この事が孤児救済に生涯を賭ける契機となっている。
1948 年、
「エリザベスサンダーズ・ホーム」を設立。自分の持ち
物を処分し、多くの人からの膨大な借金と寄付により、岩崎家の大
磯の別荘(財閥解体で岩崎家が国に物納した別荘)を GHQ 司令部に
掛け合い、当時では大金の 400 万円で買い戻し、苦労の末ホームの
設立にこぎつけた。ホームの名は、最初に寄付をしてくれた英国人
女性、エリザベス・サンダースの名に由来している。
戦後間もない日本では、孤児に対する偏見や差別には極めて厳し
ものがあり、X やホームにも、罵声や心ない中傷・非難が怒濤のよ
うにあびせられた。孤児たちに対する X の深い愛情と情熱、そして
強い意思でこの困難と対峙し、孤児たちを守り通し続けている。X
は、のべ 2000 人以上の孤児たちを育てたのである。
人種に対するさまざまな差別や偏見のない、大手を振って歩ける
国・・・X はこのような国を希求しつつ、1980 年、スペインのマジ
ョルカ島でその生涯を閉じている。享年 78 歳であった。
(解答は本紙の中にあります/ by メタボリアン)
ユニオン当面の日程
会議・学習会等の場所(東京)は出版労連会議室
▲支部会議 *中・西部&派遣支部
2 月 11 日(木)18:30~
*北部支部
2 月 15 日(木)18:30~
*京都支部
*大阪支部
定例=第 3 金曜日 18:30~
定例=第 3 水曜日 18:30~
*取次支部
2月
日 18:30~
***
◎ 第 2 回「しごとネット部」学習会 1 月 31 日
18:30~20:00 労連会議室
『人と話す・コミュニケーションをとる-記者の仕事・取材現場から』
講師:稲留氏 稲留氏はユニオンの組合員でもあります。日経新聞、ブルームバ
ーグを経て、現在、経済記者として活躍中。
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