リンゴ収穫体験プログラムシート ■プログラム概要 (1)目 的 (2)期 間 ① リンゴの収穫作業を中心に、リンゴの生態について学ぶ ② 果樹園の方と交流し手伝いをすることで、食を大切にする心を学ぶ ③ 新鮮な美味しいリンゴを味わう 9 月末~11 月初旬 (3)体験場所 壮瞥町の果樹園 (4)対 小学校高学年から 象 (5)体験時間 1 時間(事前準備時間 1 時間) (6)定 80 名 員 (7)体験費用 項 目 収 入 @2,000 円 (参加者数 40 名とした場合) 内 訳 参加費 2,000 円×40 名=80,000 円 金 額 80,000 円 (果樹園指導者の謝礼金)10,000 円×2 名=20,000 円 (収穫物原価:リンゴ×3 個)150 円×3 個=450 円×40 名=18,000 円 支 出 (人件費/スタッフ料)2,000 円×2 時間×4 名=16,000 円 68,000 円 (参加者への保険料)200 円×40 名=8,000 円 (移動燃料費、体験消耗品経費)6,000 円 手数料 (旅行会社手数料) 80,000 円×15%=12,000 円 12,000 円 ※リンゴは別途料金での発送可能、追加料金で数を増やすことも可能。 (8)指導者 果樹園の方/1 名 スタッフ/参加者 10 名に対して 1 名 ■参加者の服装、持ち物 汚れてもいい服装、タオル ■プログラム備品 軍手×人数分+α、長靴×人数分+α(天候により適宜、使用。要サイズ確認) タオル×適宜、ハンドソープ、救急セット ■プログラムの動き 時間(分) 合 解 体 計 説 験 動き 他 ○事前準備 60 装備・備考 ○装備 →会場の点検 携帯電話 ・ 天候確認 時計 ・ 園内の足場はぬかるんでいないか 名札 ・ 実施場所の携帯電話電波状況確認 ・ 危険箇所の再確認 →用具の点検 ・ 軍手 ・ 天候や足場の状況に応じて長靴 ・ 救急セットなど ◇プログラム開始 →本部へ開始の連絡 ※立ち位置、風 ○スタッフ紹介 向き、太陽の位 ・ 果樹園の方の紹介 ○主旨説明 ・ リンゴの収穫作業を中心に、リンゴの生態について学ぶ ・ 美味しいリンゴを味わう ・ 果樹園の方と交流し、食を大切にする心を学ぶ ○参加者へのチェック →体調チェック →アレルギーチェック →服装チェック 10 ○人数確認 ○始まりの挨拶 ・ スタッフの紹介 10 ○トイレ休憩 ○プログラムの流れの説明 →リンゴってどんな植物? →リンゴの育て方 →リンゴの収穫体験 →まとめ ○注意事項 ・ トイレに行きたいときや、体調が悪いときはスタッフに 声をかけること。 ・ 園内には足場が悪い箇所があるので、足元に十分注意す ること。 ・ 熟していない実を落としてしまうことがあるので、体験 場所以外の木には触らないこと。 置に注意する ○体験場所へ移動 ○人数確認 ○リンゴの木を見ながらの解説 ※実物を見な →リンゴの生態 がらの説明に ・ バラ科リンゴ属の植物 加え、足りない ・ バラ科の植物はどんなものかある? 部分は紙芝居 ⇒「バラ」 「サクラ」 「ウメ」「モモ」 「イチゴ」 「アーモンド」 「ワレモコウ」など →リンゴの育て方(栽培法) 〔わい化栽培〕 ・ 現在、リンゴは主にわい化栽培という方法を用いて栽培 されている。 ・ わい化栽培とは木を専用の台木に接ぎ木することによ り、木を小さく育て、管理や収穫を行いやすくする技術。 ・ 最近ではわい化栽培の技術がどんどん上がってきてお り、木を小さくし、木と木と植える間隔を狭く出来るた め、たくさんの木が植えられるようになっている。 →リンゴの育て方(年間の作業) 〔剪定〕~2 月初旬から 4 月終わり ・ それぞれの枝に太陽の光をまんべんなく受光させるた め、枝を交互に並ぶように剪定作業を行う。果実を大き く、均一に優良な果実を実らせるための作業。 25 15 ・ 並行して剪定した枝集めも行っていく。 〔植樹〕~剪定作業終了から 5 月連休頃 ・ 剪定作業が終了次第、5 月の連休頃まで樹の植え替えを 行っていく。 ・ 植え替えは主に苗木だが、シカなどによる食害や凍害が あった場合は移植を行うこともある。 〔病害虫防除〕~5 月 10 日頃 ・ 一週間程度サクランボの花が咲く。 ・ この頃に機械油に殺虫剤を少し混ぜたものを使い、防除 を行う。 〔摘果〕~5 月 20 日頃から 5 月終わり ・ リンゴの花が咲き始める。リンゴの花は種により、色や 模様、大きさや咲く時期が異なる。 ・ 花は、真ん中の花が一番早く咲く、この真ん中の花のこ とを中心花といい、大きな実に育つので、中心花を残し て他の花を摘み取ってしまう。 ・ 花が咲いたら葉 20 枚に 1 つの花くらいの割合で、花も ぎを行っていく。 〔実選り〕~6 月いっぱい ・ 枝の外のほうに実がつくように調整しながら、配置作業 を行っていく。 〔袋かけ〕~8 月初旬頃から 8 月終わり ・ 袋かけの作業を行う。 などを用いて 説明を行うと わかりやすく なる。 ・ 袋がけを行うことで害虫を防ぐことが出来るのと、色付 きが良くなる。但し、最近ではあまり袋かけをしないよ うな栽培方法に変化してきている。 〔夏期剪定〕~8 月初旬頃から 8 月終わり ・ 新しい芽が出てくるので、夏季剪定を行う。来期の分の 枝を残しながら行うため、技術と経験が必要。 〔葉摘み〕~9 月初旬から収穫終了まで ・ 実の上についた葉を受光が妨げられないように摘んで いく。 〔色づけ〕~9 月初旬から収穫終了まで ・ 色付けを行っていく。一週間くらいで色がつく。この際、 色付きに差が出ないよう、リンゴを一つ一つ手作業で回 していく。 〔収穫〕~9 月初旬から収穫終了まで ・ リンゴの収穫を行っていく。 ・ リンゴには早い時期から収穫できる早生種、寒くなって から収穫する晩生種。その中間の中生種がある。 ・ 早生のリンゴは色付きに差があり、晩生のリンゴは一気 に赤く色付く。 〔越冬管理〕~収穫終了から ・ 園内の清掃を行う。 ・ 鹿などの野生動物による食害(木の芽などを食べられて しまう)が起こらないように対策を行う。 ○リンゴの収穫体験 →もぎ方のポイントをレクチャーする 〔リンゴのもぎ方〕 ○備品 軍手 長靴(必要に応 ・ リンゴは果硬を指で押さえながら、持ち上げるようにし じ て 適 宜 用 意 てもぐと、簡単に取れる。 〔成熟の見分け方〕 する) ※体験場所は ・ 品種ごとの果実色が強く出て、艶やかなもの。 予め確保して ・ 表面が蝋のようなもので覆われているもの。 おいて貰う必 ⇒食べてみて、口の中にザラザラと粉っぽさがあったら、 要がある 果実が成熟しておらず、デンプンが残っていると考え 45 20 られる。収穫適期ならば、デンプンが糖に変わって、 甘く果汁が多く美味しくなっている。 〔収穫時の注意点〕 ・ もぎたてのリンゴは硬い物が多いので品種により、食べ させないようにする⇒北斗など ・ リンゴは意外と簡単に取れてしまうので、熟していない ものを落としてしまわないように注意が必要 →リンゴは個数を決めて収穫 ・ 一人5~10個まで収穫。 ・ 5個までは持ち帰り可能。 ・ 別途料金で追加発送可能。 ○まとめ →リンゴの品種 ・ 世界中に2000種以上の品種がある。 ○人数確認 ※予め収穫し ておいたリン ・ 日本では明治時代に現在食べられているようなリンゴが ゴを食べる 伝わってから、東北地方、北海道、長野県などで盛んに栽 培され、「ふじ」など700種類以上の品種が作られてき た。 ・ 現在、栽培されている品種は数十種類。 ・ 「ふじ」などの品種の中にも、さらにたくさんの種類があ り、農家さんは美味しいリンゴを作ろうと色々な品種を植 え、その土地にあった木を作ろうと工夫している。 〔ふじ〕 ・ 日本で一番栽培の多い晩生種。色は赤色。 ・ 甘味と果汁が多く、歯切れがよい。 55 10 ・ 長く貯蔵も出来、ミツ入りが多い。 〔王林〕 ・ 栽培が多い早生種。色は黄色。 ・ 果汁が多く甘い。ミツは入りにくい。 〔つがる〕 ・ 栽培が多い早生種。色は赤色 ・ 果汁が多く甘い。ミツは入りにくい。 →リンゴのミツについて ・ 「ふじ」のように10月中旬以降に収穫するリンゴの実 を切ってみると、ハチミツのような色になっている部分 がある。これをリンゴのミツと呼ぶが、一般的な蜜とは 違うものでリンゴの実の中に自然に出来たもの。 ・ ミツの部分はそれほど甘くないが、ミツの入った実は、 甘く香りがあって、果汁がたくさんあるので美味。 ・ ミツは気温が寒くなる頃に熟す「ふじ」 「紅玉」「北斗」 などに見られる。 →リンゴの食べ方にはどのようなものがあるか 〔リンゴジュース〕 ・ 自宅でも簡単に作ることができる。 ・ 好みで色々なリンゴをミックスして作ると良い。 ・ ふじは酸味が少ない。紅玉は酸味が強いなど品種によっ て様々な味になる。 ・ 他のフルーツと混ぜるのもオススメ。 ・ ジューサーがあると手軽だが、ない場合はすりおろして からさらしの布でこす。 〔すりおろしリンゴ〕 ・ すりおろしたリンゴをそのまま食べるのも美味しい。 ・ 風邪を引いたときなどは食べやすく栄養価も高いので オススメ。 〔その他〕 ・ 「リンゴジャム」「アップルパイ」「リンゴ酢」「焼きリ ンゴ」「サラダの具材」「ヨーグルトに入れる」「すりお ろしてカレーに入れる」など。 ○終わりの挨拶 →参加者への謝辞 ・ 本日のご参加、誠にありがとうございました。 ・ リンゴのお味はいかがでしたか? 〔リンゴの効能など〕 ・ リンゴは昔から一日一個食べると医者を遠ざけると言 われるほど体に良い。 ・ 丸かじりすると、虫歯予防になる。 ・ リンゴは皮ごと食べたほうが健康によく、食物繊維、カ リウム、有機酸、ビタミンCなどが多く含まれている。 →メッセージ ・ 農家の人は食べてくれた人が美味しいといってくれる ように色んな努力しながら、作物を作っています。 ・ 食べ物を大切にする心を忘れずに、美味しいものをたく さん食べてください。 ◇プログラム終了 60 5 →見送り ・ 参加者の忘れ物がないかをチェックする。 →本部に終了の連絡 ○あとかたづけ 60 ○トイレ休憩
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