ホワイトボード利用方法

ホワイトボード利用の進め方
テーマにそって、それぞれが意見(質問、賛成、反対も含め)を出し合い、議論をする際
に有効な方法の1つです。
話した内容が全て一つのホワイトボードの上に残っていくので、ある意見に対する質問や
賛成、反対など、視覚的に理解することができます。
少人数向き:2~8名程度
用意するもの:ホワイトボード、人数分のホワイトボードマーカーペン(黒、赤、青)
進め方
(事前の設定)
①司会と書記を決める
司会の役割
・議論の進行役(通常のディスカッションと同様)
・議論のテーマや、論点を随時ホワイトボードに書いて、共有する
書記の役割
・議論の記録係(通常のディスカッションと同様)
・ホワイトボードに書かれた議論の流れや、ポイントを別の用紙に記録しておく
・まとめる必要がない場合は、写真で撮影して記録する方法もある。
・ワークシート等があり、記録をまとめて発表したり、提出したりする必要がある
場合は、ワークシートの記入担当者も決めておくとよい。
②ルールの確認
・声を出して話してもよいが、話した内容のポイントは必ずホワイトボードに誰かが書く。
・みんなが読めるような大きさであれば、どの角度から書きこんでもよい
(聴覚障害学生から見て文字が逆でも、読むことができます)
・同時に書き込んで順番に発表していく方法でも、一人ずつ書きながら話す方法でも、
どちらも可能。
・誰が意見を言っているかわかるように、手を挙げるなどすること
議論をスムーズに進めるための4つのポイント
①誤字脱字を気にせず、テンポよく書く
②簡潔な文章で書く。3~4行にまとめ、
「です」「ます」など語尾を省く
③同時に複数の意見を述べる場合は、箇条書きにする
④自分の意見は黒ペン、質問は青ペン、答も赤ペンなどとルールを決める
例)番号を振る、色を分ける
①僕は、ノートテイク講座なんかをもっと開いていく必要があると思う。
①誰を対象にする? すでにノートテイクしている人? 初心者?
①どちらも必要だと思うから、スキルアップ講座と初めてテイクをする学生のための講
座かな。
①確かに、対象者を分けて講座を開くことは大事だと思う。私もテイクをしているけど、
今知りたいことと、最初に勉強したかったことは違うし。
②私は、障害のある学生と、支援する学生がもっと交流できる場を作る必要があると思う。
②今もやっていると思うけど、具体的にはどんな交流の場?
(注意)
書きながら話すことができますが、「話す」ことと「書く」ことのスピードは大きく違う。
逐一、自分の発言を書いていくと議論が進まない。以下の例のように、必要な情報を端的
に伝える工夫も必要。
悪い例「今の~の発言なんだけど・・・今、ちょっと考えてて、これまでの話で、いわれ
たことと、自分の意見を比べ見ると、えー!!て言う感じで・・・」
と書いていると、時間がかかります。
良い例「えー!!(汗)今は、まだ考え中です」
(議論開始)
③司会者は、全体のテーマをホワイトボードの上部または、真中に書きこむ。また、最初
の問いかけも記入。例)
「~について、皆さんの意見を書いてください」
④参加者は、ホワイトボードを囲んで、進行の指示に従い、意見を書き込んでいく
(質問や確認)
⑤司会者は、議論の中で必要な問いかけや確認などについても、簡単にボードに書き込み
順番に意見が言えるよう促す。
「~についてはどうですか?」「~についての意見はありますか?」など。
⑥質問や確認、他者の意見に対して補足がある場合は、ホワイトボードに直接書き込みを
して提示。聞きたいことをまるで囲む、線を引いてつなげるなど、視覚的に提示すること
で、今どのことについて話をしているのかが分かりやすい。
例)
テーマ
「~について」
①色々あると思うけど、どういうこと?
①障害学生支援の方法に
①テイカーと聴覚障害学生の交流機会の設定とか
ついて学生目線で、
考えることが重要な役割
②そのためにも話し合いの場を作る必要あり。
⑦ホワイトボードがいっぱいになった場合は、他の参加者に確認をして消す。
注意点:どのような議論になっているか、参加者がワークシートにメモを残していく
ことが必要。
*カメラなどを利用し、データで残しておくことも可能。
(まとめ)
⑧テーマや課題によってまとめが必要な場合は、
「まとめ」を書いて参加者全員で確認する。
例)
テーマ
「障害学生支援の課題について」のまとめ
①学生目線で、考えることが重要
直接話せる関係づくり(交流、日常的なコミュニケーション)
話し合いの場を作る
②学生全体に知られていない
楽しさや充実感を伝える
アクセスのしやすさ(通学途中や、自宅でも出来る、携帯電話の活用など)