report 調査 山口県における農産物・水産物輸出の 現状と今後の方向性 〈 要 旨 〉 1.我が国では近年、農林水産物の輸出を推進する動きが活発化している。2013年の農林水産物・食品の 輸出額は5,505億円で、1955年の調査開始以来最高となった。全体の6割近くが農産物で、その約半 分が加工食品で占められているものの、野菜や果実の輸出も行われている。また、アジア向け輸出が 7割強に達し、国・地域別では香港、米国、台湾等の順になっている。 2.輸出推進の主な背景としては、人口減少・高齢化等に伴う国内市場の縮小と、新興国を中心とす る海外市場の拡大が挙げられ、日本食の普及も追い風となっている。販路が海外に拡大すれば、 国内での需給安定により、価格下落リスクの軽減が図られるほか、国内で評価されない商品が海 外で高く評価されたり、海外での知名度向上が国内でのブランド力向上につながったりすること も期待される。 3.農産物や水産物の輸出に関する取り組みは全国各地で広がっている。事業主体については、協同 組合(JA、漁協等)や食品関連業者に加えて、自治体等が立ち上げた協議会組織も目立つ。農 産物のうち青果物については果実が中心で、ユズのEU向け輸出を手掛ける事例もある一方、野 菜の輸出は限定的となっている。水産物では、養殖物のブリやカンパチなどの輸出が行われている。 4.山口県では、 「やまぐちの農林水産物需要拡大協議会」が台湾を主なターゲットとして各種事業を 行っているほか、ジェトロ山口も商談会開催等を通じて県内の取り組みを支援している。農産物及 び水産物に係る事例としては、JAあぶらんど萩による台湾向けのコメ等の輸出や、下関のフグの ニューヨーク向け輸出が挙げられ、フグに関しては米国西海岸やマレーシアで市場調査が行われた。 5.初期段階における課題としては、①国内産地間の競合への対応②輸出先の特性とのミスマッチ解 消③産地主導による取り組みの強化の3つが挙げられる。今後は、産地間連携を推進し、効果的 なマーケティングを行うと共に、産地における商社的機能の充実が望まれる。 はじめに 活力向上戦略』」を重点戦略の1つとして掲げ、 我が国では近年、農林水産物の輸出を推進す プロジェクトとして「アジア等に向けた輸出拡 る動きが活発化している。人口減少・高齢化等 大」を打ち出した上で、商談会開催等の取り組 に伴い国内市場が縮小する一方、新興国の経済 みを進めている。現時点では、日本酒など加工 発展に伴う需要増加や、日本食に対する注目度 品の輸出が目立ち、農産物や水産物の輸出事例 の高まりもあって、海外市場は成長が見込まれ は限られているものの、既にニューヨーク向け る。国はこうした中、農林水産物・食品の輸出 の輸出が行われている下関のフグについて、米 額について、2020年までに1兆円規模へ拡大す 国西海岸やマレーシアで市場調査が実施される る方針を打ち出しており、加工品にとどまらず など、新たな動きもみられる。今後、安定した 農産物や水産物1を輸出する取り組みが全国各 販路確立等の課題をクリアすることにより、本 地で広がっている。 県においても輸出の拡大が期待される。 山口県においても、県は「やまぐち産業戦略 本調査では、農産物や水産物の輸出に着目し、 推進計画」の中で、「地域が輝く『農林水産業 全国及び山口県における取り組みの現状を整理 1 本稿では、 農産物や水産物について、 生鮮品や冷凍品等、 未加 工もしくはほとんど加工されないものを中心にみていく。 2 やまぐち経済月報2014.8 する。その上で、輸出拡大に向けた課題と今後 の方策を探る。 図表2:農林水産物・食品の輸出額 (2013年:品目別) 1.我が国における農林水産物輸出の実態 ⑴ 輸出の現状 我が国における2013年の農林水産物・食品 (加工食品を含む)の輸出額は5,505億円で(図 表 1) 、1955年 の 調 査 開 始 以 来 最 高 の 水 準 と なった。輸出額はここ数年、リーマンショック や急激な円高に加えて、東日本大震災の影響等 もあり、4,000億円台で推移していたが、2013 年は前年比で増加に転じた。 品目別の内訳をみると(図表2)、全体の6 割近くが農産物で、流通や検疫対応のしやすさ 図表3:農林水産物・食品の輸出額 (2013年:国・地域別) 等を背景に、約半分は加工食品で占められてい るものの、牛肉などの畜産品や、コメを中心と する穀物等、さらには野菜(ナガイモ等)や果 実(リンゴ等)の輸出も行われている。また、 水産物は輸出額の4割程度で、この中には水産 調製品(乾燥ナマコ、練り製品等)も含まれる。 輸出先でみると(図表3)、アジア向けが7 割強と圧倒的に多く、北米が15%超、欧州が 6%程度であり、国・地域別では、香港、米国、 台湾、中国、韓国等の順になっている。香港と 米国には、水産物と加工食品を中心に様々な品 目が輸出され、台湾向けは野菜や果実の比率が 高い (図表4)。また、韓国については加工食品 と水産物(一般消費用)が中心であり、中国向け 図表1:我が国の農林水産物・食品輸出額推移 図表4:農林水産物・食品の 主な輸出相手国・地域と主な品目(2013年) 国・地域 輸出額 (億円) 香港 1,250 米国 819 台湾 735 中国 508 韓国 373 タイ 344 ベトナム 293 EU 283 シンガポール 164 主な品目(億円) 真珠(124)、乾燥ナマコ(94)、タバコ(61)、 菓子(40)、小麦粉(39) ホタテ貝(113)、ブリ(74)、 アルコール飲料(59)、真珠(33)、 植物性油脂(33) タバコ(148)、リンゴ(60)、サンゴ(52)、 ソース混合調味料(38)、アルコール飲料(29) ホタテ貝(94)、サケ・マス(55)、 スケトウダラ(38)、植木等(33)、 播種用の種等(22) アルコール飲料(44)、ホタテ貝(23)、 ソース混合調味料(19)、タイ(16)、 播種用の種等(12) カツオ・マグロ類(97)、豚の皮(37)、 イワシ(34)、サバ(26)、サケ・マス(14) ホタテ貝(70)、植木等(30)、イカ(19)、 サバ(18)、豚の皮(15) アルコール飲料(27)、ホタテ貝(18)、 ソース混合調味料(16)、播種用の種等(14)、 醤油(13) アルコール飲料(13)、小麦粉(10)、 ソース混合調味料(10)、菓子(7)、緑茶(6) (資料)農林水産省 やまぐち経済月報2014.8 3 report 図表5:農林水産物・食品の品目別輸出戦略 品目 2012年 輸出額実績 (億円) 2020年 輸出額目標 (億円) 戦略の概要 水産物 1,700 3,500 ・国家的マーケティング:原発事故に伴う輸入規制緩和や撤廃の働きかけ、日本の魚のブランディング、 生鮮と加工品の組み合わせ販売、産地間連携の促進による安定供給 ・品質管理水準の向上:品質管理体制の確立(対米及び対EU向けHACCP取得促進等)、迅速な衛生証 明書発給体制構築、品質保持(冷凍・解凍・一次加工)技術向上 ・きめ細やかな支援:現地ネットワークやノウハウの蓄積を活かした継続的なサポート、重点国・地域 への進出に必要な情報の提供や売込手法の提案 ・ベストプラクティスの構築:生産者・流通・小売業者等が連携したビジネスモデル構築 加工食品 1,299 5,000 ・調味料類:みそや醤油など日本食を象徴するコンテンツを普及 ・菓子類:大手メーカーの商品販売促進とともに、中小企業についてジャパン・ブランドの確立支援 ・その他:日本の高度な製造技術を生かしたレトルト食品等の販売促進 130 600 ・コメ:現地での精米の取組や炊飯ロボットと合わせた外食への販売など、日本米のプレゼンスを高め る取組を推進 ・米菓:相手国のニーズに合った商品の開発、手軽なスナックとしてのプロモーション強化 ・日本酒:発信力の高い都市や重点市場でのイベント等を実施、セミナー等により日本酒の良さをPR 250 ・中国及び韓国を重点国とする ・協力ネットワークの構築、情報収集、情報発信 ・技術者向け講習会の開催を通じた人材育成、日本産木材の利用促進 ・森林組合や産地間連携による共同輸出、周年供給体制の構築 ・常設展示場の設置による通年でのPR 150 ・植木・盆栽:海外からのバイヤー招へいや見本市等を通じ、 新たな輸出品目を開拓 ・鉢もの:産地間連携による年間を通じた安定的な供給体制の整備、品種識別技術の開発など知的財産 権の保護強化 ・切り花:産地間連携による安定的な供給体制の構築、統一規格やロゴ等によるジャパン・ブランド浸 透、見本市の開催等による花文化と併せた効果的な発信、長時間輸送に耐えうる鮮度保持技術の開発 ・普及 250 ・富裕層に加え、人口の多い中間層もターゲットとし、マーケティング等の強化により、売れる品目を 発掘しつつ市場を開拓 ・東南アジアやEU、ロシア、中東において、産地間連携、卸売市場の活用等により、リンゴや他品目を 組み合わせ、日本産青果物が海外の店舗に常時並ぶ「多品目周年供給」体制構築 ・輸出環境整備:原発事故による輸入停止措置の解除、検疫等の制限に対する戦略的働きかけ、鮮度保 持・長期保存技術の開発 250 ・焼肉等の日本食文化と一体的なプロモーション ・商談会開催や見本市出展等を支援 ・ジェトロによる米や果物などと一体的な日本食材の販売促進 ・輸出環境整備:輸出解禁に向けた衛生協議、HACCP等施設整備への支援、ハラール認証を取得しよ うとする取組に対するきめ細やかな支援 51 150 ・生産サイド:輸出に対応した茶栽培技術・加工技術の確立、病虫害に強い茶の開発、有機栽培の推奨、 輸出相手国の食品衛生関係規制に対応した生産体制確立等 ・輸出環境整備:米国の有機同等性の承認の取得、EU向けGLOBAL G.A.P.認証取得支援等 ・マーケティング:日本食・食文化の発信とあわせた売り込み、日本茶の安全性や健康イメージ及び機 能性成分による効能のPR、富裕層だけでなく中間層もターゲットとした新規需要層の開拓等 4,500 10,000 コメ・ コメ加工品 林産物 123 花き 83 青果物 80 牛肉 51 茶 農林水産物・ 食品全体 (資料)農林水産省 や東南アジア向けに関しては、現地加工用とし 同省はこの目標を実現すべく、①水産物、② ての輸出が特徴的である。 加工食品、③コメ・コメ加工品、④林産物、⑤ ⑵ 国の輸出促進策 花き、⑥青果物、⑦牛肉、⑧茶の8品目を重点 農林水産省は、日本の農林水産物・食品の輸 品目とした上で、各品目について、市場拡大が 出 (Made In Japan)について、日本の食文化・ 見込まれる国・地域で重点的に輸出環境整備 食産業の海外展開(Made By Japan)、及び世界 や商流の拡大を図ることとしている(図表5) 。 の料理界における日本食材の活用推進(Made このうち、輸出環境の整備に関しては、HAC From Japan)と一体的に進める方針を打ち出し CP2などの製造工程認証に加えて、GLOB (3つの頭文字をとって 「FBI戦略」という)、 2020年の輸出額の目標を1兆円に定めている。 4 やまぐち経済月報2014.8 2 食品の衛生管理手法の1つで、 Hazard Analysis and Critical Control Point の略。 「危害分析重要管理点」とも訳される。 ALG.A.P.3 の認証取得が必要になるケース ⑷ 全国の取り組み もあるほか、相手国・地域によっては、ハラー 全国各地では、農産物(コメ、青果物等)や 4 ル認証 の取得など宗教上の対応も求められる 水産物の輸出に関する様々な取り組みが進めら ため、これらについての情報提供などの支援も れている(次ページ図表6、7ページ図表7) 。 強化する方針である。 事業主体については、JAや漁協などの協同 ⑶ 輸出推進の背景と意義 組合や、卸売あるいは加工等の食品関連業者に 我が国で農林水産物の輸出が推進されている 加えて、自治体等が立ち上げた協議会組織も目 主な背景として挙げられるのは、人口減少・高 立つ。中には、福岡農産物通商㈱のように、行 齢化等に伴う国内市場の縮小と、新興国を中心 政と民間が連携して輸出専門商社を立ち上げ、 とする海外市場の拡大である。後者に関しては 他産地の品目も一緒に輸出するという事例もみ 特に、富裕層や中間層の人口が増加しているア られる。 ジア諸国における需要の伸びが期待され、農 品目をみると、農産物のうち青果物について 林水産省は、世界の食市場が2020年に680兆円 は果実が中心で、ユズのEU向け輸出を手掛け まで拡大すると推計している5。こうした中で、 る事例(北川村ゆず王国㈱)もある一方、野菜 6 海外では日本食レストランが増えており 、昨 の輸出は限定的となっている。水産物では、養 年12月には和食がユネスコ無形文化遺産に登録 殖物のブリやカンパチの輸出が行われているほ されるなど、日本の食文化は世界に普及しつつ か、長崎魚市㈱のように、中国に流通拠点や常 あり、2020年の東京オリンピック開催も控え、 設店舗を設けて鮮魚の販売増加につなげる事例 この動きはさらに加速していくものとみられる。 もある。 農林水産物の輸出は、産地に様々なメリット 輸出先に関しては、香港や台湾をはじめとし をもたらす。海外への出荷により国内での需給 て、中国や東南アジア諸国を含むアジア向けが が安定し、価格下落リスクの軽減が図られるほ 中心である。但し、一部の地域では、米国やE か、国内で評価されない商品が海外で高く評価 U向けの輸出を手掛けている(ナガイモ等の青 されたり7、海外での知名度向上が国内でのブ 果物やホタテ等の水産物)。 ランド力向上につながったりすることも期待さ なお、その他の特徴的な事例を挙げると、沖 れる。また、販路拡大により生産者の所得が増 縄県では、ブランド力の高い「アグー豚」の輸 えると、現場の意欲も一層高まるであろう。 出が増えることで、他の品目の認知度が高まる という相乗効果がもたらされているほか、高知 3 農産物生産の安全管理に関する認証の1つ。欧州を中心に 111か国(2012 年末現在)で実践されている。なお、一般に GAPとは、Good Agricultural Practice の略で、 「農業生産工 程管理」とも訳される。 4 イスラム教の戒律に違反していないことを示す認証。 5 農林水産省「農林水産物・食品の国別・品目別輸出戦略」 (2013年)による(2009年の340兆円から倍増)。 6 農林水産省によると、日本食レストランの数は、 2006年の約 24,000店から、2013年3月時点では約55,000店に増加してい る。 7 香港や台湾では小型のサツマイモが好評であるほか、大型 のナガイモが台湾で、また大玉のリンゴが中国や台湾で人 気となっている。 県においては、切り花輸出における品質保持技 術を国内輸送に活かすといった取り組みがみら れる。 やまぐち経済月報2014.8 5 report 図表6:青果物と水産物の輸出事例 都道府県 事業者・生産者 主な輸出品目 北海道 十勝川西長いも運営協議会 北海道 北海道漁業協同組合連合会 ナガイモ、ユリ根、ツクネイモ、 ラワンブキ 道産水産物 北海道 国際物流を通じた道産品輸出促進研究会 水産物・加工品等 北海道 釧路市物産協会海外部会 水産物、加工食品 主な輸出先 台湾、米国 中国、台湾、EU、米国、タイ 香港、シンガポール、台湾 台湾、シンガポール、マレーシア、タイ、 香港 岩手県 (社)青森県りんご輸出協会、 (社)青森県りんご対策協議会、青森県 大船渡湾冷凍水産加工業協同組合 冷凍水産物(サンマ、サバ等) 米国、中国、タイ 宮城県 宮城加工技術協同組合 水産加工食品 香港 秋田県 一般社団法人秋田県貿易促進協会 県産特産物(コメ・リンゴ・加工食品等) 香港、台湾、シンガポール 山形県 朝日町果樹組合連絡会議 リンゴ 台湾、香港、フィリピン、タイ 茨城県 カンショ、冷凍焼きいも シンガポール、タイ、米国 コメ、牛肉、ブドウ 香港、シンガポール、米国 神奈川県 ポテトかいつか 一般社団法人とちぎ農産物 マーケティング協会 JA全農かながわ 温州ミカン カナダ 山梨県 山梨県果実輸出促進協議会 県産果実 香港、台湾、シンガポール 静岡県 静岡県経済農業協同組合連合会 イチゴ、牛肉、ミカン カナダ、香港、米国 静岡県 静岡県温室農業協同組合 温室メロン 新潟県 錦鯉養殖業者 錦鯉 福井県 福井県食品輸出促進協議会 コメ、加工食品等 香港、シンガポール EU、米国、台湾、韓国、インドネシア、 マレーシア、タイ、シンガポール等 台湾 福井県 ㈱奥井海生堂 昆布 台湾、香港、EU 岐阜県 岐阜県農林水産物輸出促進協議会 飛騨牛、富有柿等 香港、シンガポール、タイ等 愛知県 豊田市農産物ブランド化推進協議会 桃、梨、洋ラン 香港、タイ、シンガポール 愛知県 ㈱平松食品 つくだ煮 台湾、香港、米国、中国 三重県 JA三重南紀 タイ、香港 京都府 京都府農林水産物・加工品輸出促進協議会 温州ミカン 緑茶(宇治茶)、野菜(京野菜)、 日本酒等 青森県 栃木県 リンゴ 台湾 EU、台湾、香港 鳥取県 ジャパン・ファームプロダクツ、 ブドウ(デラウエア、巨峰) G-Grape Farm、上田ぶどう園、西馬ぶどう園 タマネギ、イチジク、明石鯛、 ひょうごの美味し風土拡大協議会 明石ダコ等 和歌山県農水産物・加工食品輸出促進協議会 桃、ミカン、柿、加工食品等 水産物(メバチ、キハダ、 ㈱ヤマサ脇口水産 ビンチョウマグロ) JA全農とっとり 梨、柿、スイカ他 鳥取県 広岡農場 梨および関連製品(飲料) 香港、マレーシア、タイ、シンガポール 広島県 牡蠣 農産物(ミカン、ホウレン草)、 水産物、水産加工品(海苔等) 温州ミカン(小原紅早生) 香港 香川県 かなわ水産㈱ やまぐちの農林水産物需要拡大協議会 輸出促進部会 JA香川県 愛媛県 全国農業協同組合連合会愛媛県本部 柑橘全般 愛媛県 森松水産冷凍㈱ 水産(ブリ) 高知県 北川村ゆず王国㈱ ユズ加工品、ユズ 福岡県 福岡県産品輸出促進協議会 イチゴ「あまおう」、博多和牛 長崎県 長崎県水産物海外普及協議会 県産水産物 熊本県 熊本県農畜産物輸出促進協議会 メロン 台湾、香港 香港、米国、中国、EU、タイ、 シンガポール、中東 EU、米国 香港、台湾、ロシア、マレーシア、タイ、 シンガポール 香港、米国、台湾、中国、韓国、中東、 ブラジル 香港 熊本県 JAたまな イチゴ 大分県 ブランドおおいた輸出促進協議会 梨等 大分県 JAおおいた日田梨部会 梨 香港、台湾、シンガポール 香港、台湾、インドネシア、マレーシア、 タイ、シンガポール 香港、台湾、タイ、中国 宮崎県 みやざき『食と農』海外輸出促進協議会 県産農産物、スイートピー 香港、シンガポール 宮崎県 JA宮崎経済連 県内農産物 シンガポール、香港、マカオ、台湾 鹿児島県 JA鹿児島県経済連 和牛肉、豚肉、種子島安納いも 香港 鹿児島県 公益社団法人鹿児島県特産品協会 農畜水産物 鹿児島県 東町漁業協同組合 養殖ブリ 鹿児島県 垂水市漁業協同組合 養殖カンパチ 香港、台湾、シンガポール、韓国 米国、台湾、香港、EU、シンガポール、 中東等 米国、香港、中東 ㈲ハマショク モズク 台湾、香港 大阪府 兵庫県 和歌山県 和歌山県 山口県 沖縄県 カンボジア 香港 香港、台湾、シンガポール 香港 台湾、香港、中国、ロシア他 台湾等 台湾、シンガポール (資料)農林水産省「農林水産物等の輸出取組事例」(平成25年度版:青果物または水産物の輸出事例として掲載されているもの) 6 やまぐち経済月報2014.8 図表7:農林水産物輸出の特徴的な事例 項目 事業主体 主な内容 行政と民間が連携 して輸出専門商社 を 立 ち 上 げ、 産 地 福岡農産物通商㈱ 間 連 携 に よ り 品 揃 (福岡市) えと周年供給に対 応した輸出を展開 2008年、福岡県や県内農協、地元企業等の出資により設立された商社で、県内農協から 集めた産品の輸出を開始。県産品だけでは品揃えや周年供給の面で限界があることから、 県外の各地域の商社と業務提携を行うとともに、各地域の市場も活用して全国の産品を 調達。20フィートコンテナに50∼60品目を混載し、香港、台湾、タイ、シンガポール等 に輸出。2012年の輸出額は会社設立当初の10倍以上まで拡大。今後は単価の高い水産物 等の混載でコンテナの積載効率を上げて平均運賃を抑えると共に、輸出先を広げること により、更なる輸出額の増加を目指す。 E U 等 の 植 物 検 疫 北川村ゆず王国㈱ に対応した輸出 (高知県北川村) 特産品であるユズの加工品の製造・販売を行っており、2009年からは大阪の商社を通じ てフランスにユズ果汁等の加工品を輸出。現地のレストランからの要望を受け、青果ユ ズの輸出にも取り組む。EU諸国へ青果ユズを輸出する場合、ユズを生産する園地・梱包 施設は、特定の病害虫が発生していないことやEUの残留農薬基準に対応すること等の条 件を満たす必要があるため、他の樹園地から離れた山の上のユズ園と契約して、園内の 梱包施設に消毒のための設備等を輸出用に整備し、2012年にEU向け生産園地及び梱包 施設として登録。 「アグー豚」を香港 ㈲丸市ミート へ輸出 (沖縄県浦添市) 沖縄県のブランド豚である「アグー豚」等の県産豚肉について、香港への輸出を促進。 県の事業により整備された現地の流通拠点(冷凍・冷蔵施設)を活用。安価な外国産と の価格競争は避け、ブランド豚である「アグー豚」を中心に取り扱い、海外バイヤーの 産地への招聘も行いながら、富裕層に対する売り込みを図ることで県産品の販売を伸ば している。輸出実績は2010年度の5トンから2012年度には12トンに増加。香港での認 知度の高い「アグー豚」を輸出する中で、現地の実需者から県産の青果物や水産物の注 文も併せて受けるようになり、豚肉だけでなく、その他の農水産物の輸出の仲介により、 取扱品目の幅が広がっている。 中国向けに鮮魚を 長崎魚市㈱ 輸 出、 上 海 に 常 設 (長崎市) 店舗開設 長崎県地方卸売市場長崎魚市場内の卸売業者。1990年代後半よりタチウオなど冷凍物を 中国向けに輸出。現地で高品質の食材への需要が高まったことから、2005年より鮮魚の 輸出を開始。2008年には現地販売拠点となる常設店舗を上海市内に開設。現在では20都 市超に販路を拡大。 グロリオサの切り 高知県高知市 花 を ア メ リ カ、 中 三里地区 国へ輸出 旧来よりショウガの栽培が盛んな土地であったが、農閑期の収入確保を図る作物として グロリオサ(ユリ科の球根植物)を栽培。2002年に市の支援を受けて台湾に試験輸出。 同年にオランダで開催されたインターナショナルフラワートレードショーでグランプリ を受賞し、これをきっかけに輸出を本格化。アメリカや中国にピーク時には年間7万5千 本を輸出。品質は海外でも高く評価され、競合するヨーロッパ産の1.5倍以上の値が付く こともある。海外輸送に適した荷造り・圧縮梱包等の技術や給水パック等の品質保持技 術を国内輸送に活かすことで、三里産の品質とブランドイメージが向上し、国内シェア は70%を超えている。 (資料)農林水産省「食料・農業・農村白書」他 2.山口県における農林水産物輸出の現状 れるものは除外されている。このため、これら ⑴ 山口県の農林水産物輸出額 のデータは必ずしも、山口県の農林水産物輸出 山口県における農林水産物(加工品含む)の の実態を正確に反映しているものではない。 輸出について、財務省「貿易統計」のデ ータをみると、県内の港湾では下関港の 図表8:下関港における農林水産物関連の輸出額推移 (単位:百万円) 数値が圧倒的に大きくなっている(2013 年に関しては、同港以外では徳山港のみ 約1億円の輸出実績あり) 。下関港の数 2009年 生きた動物 肉類及び同調製品 酪農品及び鳥卵 値をみると、2013年は「魚介類及び同調 魚介類及び同調製品 製品」が40億円近くに達しているほか、 穀物及び同調製品 「肉類及び同調製品」も10億円を超えて いる(図表8)。 但し、これらの輸出額には、県外で生 産されたものが含まれる一方で、県内産 であっても県外の港湾を経由して輸出さ 果実及び野菜 糖類及び同調製品・ はちみつ コーヒー・茶・ ココア・香辛料類 その他の調製食料品 2010年 2011年 2012年 2013年 59 48 58 67 48 379 230 407 993 1,017 15 12 4 0 0 8,814 8,546 4,656 3,610 3,899 40 64 49 52 49 207 241 133 145 196 27 35 142 23 32 105 150 78 46 58 1,108 1,127 917 782 697 *貿易統計における概況品大分類「食料品及び動物」のうち、飼料を除いた中分類につ いて表示 (資料)財務省「貿易統計」 やまぐち経済月報2014.8 7 report ⑵ 行政や関係機関の取り組み 口県のブースを設けたほか、9月には台北市の ①山口県 ホテルオークラで「山口の食と日本酒フェアin 県は、 「やまぐち産業戦略推進計画」におい 台湾」を開催する予定である。本フェアでは、 て、 「地域が輝く『農林水産業活力向上戦略』」 近年、輸出が拡大している県内蔵元の日本酒の を重点戦略の1つとして掲げ、プロジェクトと 試飲や、県内産の農水産物を利用した料理の試 して「アジア等に向けた輸出拡大」を打ち出し 食に加えて、知事によるトップセールスも予定 ている。こうした中で現在、「やまぐちの農林 している。 水産物需要拡大協議会」(生産者団体、流通・ なお、2015年5月にイタリアで開催される 食品・外食関係者、消費者団体、観光団体、行 「ミラノ国際博覧会」では、日本の食をアピー 政の21団体で構成)が様々な事業を行っている。 ルする「日本館」の出展が予定されており(農 同協議会は、輸出促進部会を設けた上で、日 林水産省と経済産業省が幹事省)、会期中には 本との関係やこれまでの取り組み等を勘案し、 自治体等が参加するイベントも行われる。山口 台湾を主なターゲットとした各種事業を展開し 県は、このイベントへの参加を表明しており、 てきた。具体的な取り組みとしては、JAと連 庁内のプロジェクトチームが準備を進めている。 携したコメの輸出を行ってきたほか、台北市の ②ジェトロ山口 百貨店で物産展を開催し、県産の水産加工品や ジェトロ(日本貿易振興機構)は、2012年に 阿武町福賀産のナシ、周防大島町産のミカン、 「農林水産物・食品輸出促進本部」を立ち上げ、 美祢市産のホウレンソウ等を試験的に販売した。 農林水産省など関係省庁と連携しながら、輸出 また昨年は、高雄市の百貨店で開催された日本 促進に取り組んでいる。山口県でも、山口貿易 食品の物産展に出品したほか、香港イオンでの 情報センター(ジェトロ山口:下関市)が、海 「瀬戸内ブランドフェア」(山口県など6県が参 外での販路拡大に向けた支援を行っている。 加)にも出品するなど、取り組みが一段と活発 ジェトロの特徴的な取り組みの1つが、全国 化している。 各地の有望な商材を掘り起こす「一県一案件プ 今年度も、台湾市場へのアプローチを重点的 ログラム」である。山口県については、北九州 に行い、安定した輸出ルートの確立につなげる 地域を含む広域展開という形で「関門海峡の水 方針である。7、8月には高雄市の百貨店に山 産品」と銘打ち、本県の水産物をPRしており、 昨年は台湾での売り込みを支援した。 また、ジェトロ山口は昨年11月、海外のバイ ヤーを招待し、下関グランドホテル(下関市) で商談会を開催した。米国、フランス、香港、 インド、UAEなど10か国・地域から12名のバ イヤーが参加し、日本からは山口県(主に下関 市)を中心に福岡県などから計30社・団体が参 加した。商談会では、山口の食をアピールする 高雄市の百貨店での販売風景 (山口県農林水産部提供) 8 やまぐち経済月報2014.8 試食会等が行われ、海外のバイヤーの関心も高 く、商談案件の中には、実際の成約につながっ たものもある。この商談会は今年も、11月21日 が進められている。 に開催予定である。 このうち、ニューヨーク向けの輸出に関して 他にもジェトロ山口では、前述の「山口の食 は、下関ふく輸出組合(卸売業者の下関唐戸魚 と日本酒フェアin台湾」を共催するなど、県や 市場㈱と仲卸業者等で構成)が主体となって実 関係機関等と連携しながら、本県農林水産物の 施している。1980年代半ば、現地で日本食レス 輸出促進に向けた取り組みを一層強化していく トランを経営する倉岡伸欣氏から、下関の業界 方針である。 関係者にフグ輸入の意向が示され、日米両政府 間での交渉も経た上で、1989年に特例という形 で輸出がスタートした。日本から米国へのフグ 輸出は現在も、下関ふく輸出組合と現地受け皿 組織「国際共同仕入協会」 (倉岡氏が設立)と の取引に事実上限定されている。輸出の実務面 は仲卸業者の㈱畑水産が担当しており、現地か らの注文に応じて仕入れたフグを、 「みがき」 (可食部のみの状態に捌くこと)の加工を行っ た後冷凍し、主に福岡空港からの空輸で出荷す 下関市での商談会の様子 (ジェトロ山口提供) る。現地では、上記協会メンバーの日本料理店 (ニューヨークを中心に20軒超が加盟)におい ⑶ 県内の農産物・水産物輸出事例 て、刺身や鍋などで提供されており、富裕層を ①コメ等の台湾向け輸出:JAあぶらんど萩 中心に人気のようである。 県内における農産物の輸出事例としては、J さらに、フグに関しては昨年度、農林水産省 Aあぶらんど萩(萩市)が2007年より、「やま の事業を活用し、地元業界関係者やジェトロ山 ぐちの農林水産物需要拡大協議会 」等と連携 口、学識経験者等が「輸出戦略検討会」を立ち して取り組んできた、コメや青果物の台湾向け 上げて、米国西海岸やマレーシア向け天然、養 輸出が挙げられる。 殖トラフグ輸出の検討を進めた。具体的には、 コメについては、同組合のブランド米「維新 米国のピッツバーグ(下関市とは姉妹友好都市 伝心米」が台北市のスーパーなどで販売され、 累計の輸出量は36トンに達した。台湾向けには 他にも、阿武町福賀産のナシや、萩市産のキャ ベツ、ダイコン等が出荷された。なお、コメに 関しては、2011年に諸事情により取引がストッ プしたものの、2013年11月より再開している。 ②フグの輸出:下関ふく輸出組合等 下関市では、25年前から米国・ニューヨーク 向けにフグの輸出が行われているほか、米国の 西海岸や東南アジアへの輸出を目指す取り組み ピッツバーグでの商談会の様子 (下関唐戸魚市場㈱提供) やまぐち経済月報2014.8 9 report 関係)やマレーシアのクアラルンプール等を訪 て容易ではない。日本勢同士で「叩き売り」が 問し、高級日本食レストランでの試食会や百貨 行われるなど過当競争が生じているとの指摘も 店での調理実演を開催するなど、現地市場調査 なされている8。また、各地から小口荷物が輸 を行った。マレーシアでは、百貨店の来店客に 送されるため、物流コスト上昇につながってい アンケートを行ったところ、 「おいしい」との る面もあるといわれている。 感想が多く寄せられた模様である。今後、同国 ②輸出先の特性とのミスマッチ解消 の中華系富裕層を主なターゲットに、インドネ 輸出の取り組みにおいては、対象となる国・ シアなど周辺国も視野に入れた輸出の取り組み 地域の食文化や嗜好等とのミスマッチが生じて が見込まれている。 いるケースも多いとみられる。例えば、東南ア ジアにおける果実のニーズとしては、トロピカ ルフルーツのような甘味のある品種が好まれ、 酸味の強いものは敬遠される傾向にある9。こ うした実態を理解した上で、現地の特性にマッ チしたものを提案していくことが必要となる。 ③産地主導による取り組みの強化 今後、本格的に輸出を推進する上では、現地 のニーズ等に応じて柔軟かつスピーディーに対 クアラルンプールでの調理実演 (下関唐戸魚市場㈱提供) 応するため、産地主導による取り組みの強化が 求められる。ところが実際には、生産者が自ら、 マーケティングなど輸出に関する一連の業務を 3.輸出拡大に向けた課題と今後の方策 カバーするには限界がある。例えば、市場調査 ⑴ 輸出拡大に向けた課題 を実施するとしても、費用負担が大きく、視察 農産物や水産物の輸出に関しては、加工食品 に出向く時間が割けないといった問題もあると の輸出とは異なる様々な課題がある。本項では、 考えられ、こうした面の対応が課題となる。 こうした課題のうち、初期段階で対応すべき点 ⑵ 今後の方策 について取り上げる。 ①産地間連携の推進 ①国内産地間の競合への対応 今後の輸出拡大にあたっては、産地間連携の 輸出時の課題として、最近特に懸念されてい 推進が重要と考えられ、農林水産省もオールジ るのが、国内産地間の競合である。各産地はこ ャパンの体制強化を打ち出している。特に、生 れまで、個々に輸出を推進してきたため、輸入 産量が少なく、海外での知名度も低い品目に関 規制が比較的緩やかな香港など特定の国・地域 しては、他の産地と連携し、コンテナ混載によ に向けて、同じ品目が同時期に出荷される傾向 る輸送や統一ブランド制定等を行うことで、物 にある。もちろん、各産地のブランド力を高め 流コスト削減や認知度アップにつながるであろ る上で一定の競争は必要であるが、品目によっ 8 農林水産省「オールジャパンでの輸出促進の取組方針につ いて」 (2014年)による。 9 中国四国農政局「中国四国食料・農業・農村情勢報告」 (2014 年)による。 ては日本産のセールス自体が苦戦を強いられる 中で、産地ブランドを個別に売り込むのは決し 10 やまぐち経済月報2014.8 う。また、本県と北海道のように気候の異なる ③商社的機能の充実 産地同士が連携すれば、時期をずらして出荷す 輸出に際して、生産者が個々に取り組める範 る「リレー出荷」により、年間を通じて安定的 囲は限られている。このため産地においては、 に供給することも可能となる。但し現実には、 輸出に関する一連の流れを統括する商社的機能 産地間の調整は容易ではなく、連携の実現に向 の充実が重要となる。 けた仕組みづくりがポイントといえる。 その方法の1つとして、福岡県の事例のよう ②「組み合わせ」によるPR等、効果的なマー に、輸出専用の商社を立ち上げることも想定さ ケティング れる(7ページ図表7) 。但し、いきなり新た 産地間連携の意義について触れたものの、山 な組織をつくることは容易ではないため、当面 口県が独自に輸出を推進する場合は、品目間で は「農商工連携」の一環として、行政や関係機 の「組み合わせ」、あるいは他分野との「組み 関も支援を行いながら、生産者と輸出業者等と 合わせ」によりPRを展開するなど、効果的な の連携を強化していくことが求められる。なお、 マーケティングが求められる。 こうした商社的機能については、前述の産地間 例えば水産物の場合、ブランド力の高い下関 連携との関係も踏まえると、卸売市場の関与が のフグを軸に、様々な魚種を組み合わせてアピ 有効になるケースも少なくないと考えられる。 ールすることが考えられる。また、山口県は日 本酒の輸出が伸びていることから、9月に台北 おわりに 市で開催予定のイベント(8ページ参照)のよ 農産物や水産物の輸出に関しては、全国的に うな機会を活用すれば、本県の農産物や水産物 みて山口県はまだまだ後発であり、その分、伸 の認知度がアップするであろう。 び代は大きい。マーケットの巨大さを考えても、 観光とのセットによる売り込みも重要である。 これからの取り組み次第では、本県農林水産業 山口県は、 「やまぐち産業戦略推進計画」にお の振興、ひいては地域の活性化にも大きく寄与 ける観光関連の重点戦略に関するプロジェクト する可能性がある。しかし、その成果は一朝一 として、 「外国人観光客倍増に向けた国際観光 夕に表れるものではなく、コンスタントな取り の推進」及び「クルーズ船の誘致推進」を掲げ 組みこそ重要と考えられる。 ており、こうした事業とも絡めたPRが有効で ある。 なお、萩市産の「金太郎」 (ヒメジの地方 名)が、フランス料理で用いられる高級魚「ル ージュ」の近縁種として注目されている10よう に、ひと工夫すれば海外の食材として活用でき (能野 昌剛) <主要参考文献> 農林水産省 「農林水産物・食品の国別・品目別輸出戦略」 (2013年) 農林水産省 「オールジャパンでの輸出促進の取組方針について」 (2014年) 中国四国農政局 「中国四国食料・農業・農村情勢報告」 (2014年) 国立国会図書館 「農産物輸出の現状と課題」 (2014年) 参議院調査室 「農林水産物・食品輸出振興の現状と課題」 (2013年) るものは少なからず存在すると思われる。今後 は、こうした事例も踏まえ、現地のニーズにマ ッチした独自の提案を行うことが望まれる。 10 萩市では、道の駅「萩しーまーと」や漁協等が参加したプロ ジェクトにより、金太郎のオイル漬け等の加工品が開発さ れた。 やまぐち経済月報2014.8 11
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