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10年のあゆみ

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国際交流基金 日中交流センター
年のあゆみ
10
2006〜2016
国際交流基金 日中交流センター
10 年のあゆみ
2006~2016
Message
日中交流センター
10 周年にあたって
独立行政法人国際交流基金
日中交流センター所長
阿南 惟茂
10 年間の
青少年交流を礎に
更なる発展を
增进相互理解
构筑友好纽带
河野洋平 元 衆議院議長 中华人民共和国驻日本国特命全权大使 程永华
日中交流センターの設立10周年を心からお祝い申
值此日中交流中心成立十周年之际,谨代表
国際交流基金日中交流センターは、日本と中国の将来を担う若者たちが心と心を
し上げます。
中国驻日本大使馆表示热烈祝贺。
結び合う “心連心”を合言葉に、日中間の青少年交流を推進して行くことを目指して、
日本と中国は、 隣国どうし長い交流の歴史と文
日中交流中心自2006年4月成立以来,一直
2006年に誕生しました。
化を育んできたと同時に、現在は世界有数の経済
致力于中日青少年交流,为增进两国年轻一代相
当センターの設立準備が進められていた2005~2006年当時、残念ながら日中関係
大国です。こうした特別な関係にある両国において、
互理解和友好感情、促进两国关系改善发展发挥
は理想から遠い状態にありましたが、そんな中、
「日本のありのままの姿を知って、お互い
将来を担う若者が実際に双方の国を訪れ、友情を育
了积极作用。
に心を開き、心をつなぎ合って欲しい」という願いから、日中交流センターは「中国高校
みながら交流事業に参加することは、国を越えた絆
青少年是中日关系的未来和希望。加强两国
生長期招へい事業」
「ネットワーク強化事業」
「中国ふれあいの場事業」の3つの事業をス
を生み、ひいてはそれが両国の信頼関係を支える礎
青少年友好交流,是中日构建战略互惠关系的重
タートさせました。
となることでしょう。
要组成部分,有利于中日世代友好事业。特别是
この10年の間、様々な困難もありましたが、日本で約1年間の留学生活を経験した
青少年は未来を切り拓く我々の希望であります。
在当前中日关系形势下,持续、深入开展中日青
中国の高校生は329名に上り、中国の地方都市に設置した「ふれあいの場」は今年、
貴センターがこの10年間築き上げてきた青少年交流
少年交流,意义更为重要。我期待在两国各界共
13箇所目が江西省・南昌にオープンしました。その「ふれあいの場」で日中の大学生が
は、将来の日中両国において積極的な役割を果たす
同努力下,中日青少年能进一步加强交流,不断
共同で交流イベントの企画から運営までを行う
「大学生交流事業」は、2015年だけでも
と確信するとともに、両国の発展および交流の促進
增进相互理解,更加积极地投身中日友好事业。
11件を実施し、中国側から約4,500名もの参加者がありました。
に大きな意義をもたらすものとして、今後ますますの
もうひとつ特筆すべきことは、日中両国において、自ら「心と心の結びつきを生み出し
ご活躍を期待いたします。
て行く」OB・OG達が続々と誕生し、交流の輪を新たに創り、広げ、増やして行ってくれ
ていることです。かつて日本での留学を経験した高校生が、大学生になり、社会人とな
促进中日友好
擘画百年大计
大海の一滴
たものです。ここに改めて、心より御礼申し上げます。
王勇
公益財団法人国際通貨研究所理事長 そして、これから始まる次の10年も、日中両国の青少年が互いに交流を深めつつ成
日本谚语说“十年一往昔”,回眸日中交流中
毎年、1年間の留学を終えて故国に帰る中国高
心10年历程,就个人体验而言非常漫长,从“百
校生達の送別会に参加すると胸が熱くなるような想
年大计”来说则十分短暂。在中日关系起伏不定
いに満されます。この若者達が他人のものではない
之际,日中交流中心秉持“心连心”理念开展一系
自らの経験から見付け出した日本と日本人に対する
列活动,是诉诸民心、寄望未来的贤明之举。
理解と共感というものが本当に貴重なものだというこ
作为执教于中日两国高校、研究中日文化交
とをつくづく感じるからです。
流的学者,切身体会到“心灵”交流之重要性。中
この若者達がこれから何人の中国の友人に自らの
日两国数千年的交往历史,造就过众多可歌可泣
日本での体験を語ってくれるか判りません。13億とい
的英雄伟人,谱写出无数美谈佳话。只要我们用
う人口に対して三十数名という数字は大海の一滴で
“心”去讲述、用“心”去倾听,那么对未来的前景
しょう。しかし、大海の一滴を注ぎ続けることこそが
り、それぞれ自分の夢や目標に向かって進んでいく中で、
「ふれあいの場」の交流イベント
に協力したり、自ら日中交流プログラムを企画・運営したり、交流の担い手として頼もし
い活躍ぶりを見せてくれています。
こうした10年の歩みはひとえに、関係各位のご支援・ご協力があって初めて可能となっ
長していく姿を見守ってくださるよう宜しくお願い申し上げます。日中交流センターはこれか
らも、両国青年達の交流の輪がさらに充実したものとなるよう最大限の努力を重ねて参
ります。
contents
中国高校生長期招へい事業・・・・・・・ 4
ネットワーク強化事業・・・・・・・・・・・・・・ 52
行天豊雄
浙江工商大学教授
必然充满信心。
実は一番大事なことだと思います。すべてはこのよう
中国古训云“十年树木,百年树人”,日中交
な努力から始まるのです。日中交流センターの10年
流中心已经迈出“百年树人”的第一步 ;瞻望未来,
間の業績に心からの敬意を送り、今後の発展を祈り
表紙デザイン 韓翠婷(中国高校生長期招へい事業第 4 期生)
依然任重而道远。无论时局如何变化,只要年青
ます。
レイアウトデザイン Comboin 一代“心心相印”,美好的明天大可期待。
中国ふれあいの場事業
・・・・・・・・・・・・・・
70
1
10
年のあゆみ
http://www.chinacenter.jp
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
2011.3 日本高校生
訪中事業スタート
2006.9 中国高校生長期招へい事業スタート
高校生
P.4
2012.11 心連心卒業生交流会・
日中学生討論セッション実施
2013.7 日中交流×町おこし
@伊豆プログラム実施
2015.3日本高校生「済南ふれあいの場植樹祭」参加
2013.8 リードアジアプログラムスタート
2012.8 サマープログラムスタート
2011.3 大学生交流事業スタート
第一期生来日歓迎レセプション
心連心ウェブサイト開設
ネット
ワーク
P.52
2011.10 日中の大学生「青海日本文化祭」参加@西寧
2015.7「新海誠」展@南京
杭州ふれあいの場開幕式
ふれあい
の場
2007.4
成都開設
P.70
2008.5
長春開設
2009.9
西寧開設
2010.6
重慶開設
2008.6
延辺開設
2009.10
ハルビン開設
2010.9
広州開設
2008.12
南京開設
2009.10
連雲港開設
2012.3
杭州開設
2013.4
昆明開設
2016.5
南昌開設
2013.11
済南開設
2010.3福井舞コンサート@南京
2015.11ふれあいの場学生代表訪日研修
2006.4 日中交流センター開設
心連心ロゴ誕生
心連心テーマソング「対面」誕生
2
3
人を育てる
中国高校生長期招へい事業
―日本で学び、ともに成長する―
未来志向の日中関係を築く礎として、より深い青少年交流を実
現するため、日中両政府間の合意に基づく初めての「長期招
へい事業」を2006年から開始しました。
日本語を学ぶ中国の高校生を約1年間日本に招へいし、日本
各地の高校で学校生活を送る機会を提供しています。日本の
社会や文化をより深く理解するとともに、同世代の日本人との
友情関係の形成を図ることが狙いです。
招へい生たちは、ホームステイや寮生活をしながら、日本の高
プログラム卒業生の進路
▪日本在住卒業生
(大学進学、就職など)
留学日記を
ウェブで公開中 !
校生と同じように地元の学校に通い、部活動に参加し、友達
を作り、ホストファミリーや寮の皆さんに囲まれながら、留学生
活を送ります。
2006年9月に第一期生が来日してから、この10年間、毎年
30数名の中国人高校生が、日本の生活を体験し、周りの日
本人との異文化交流をとおして、 互いに理解を深め合ってき
ました。15、6歳で来日した彼らは1年後、たくましく成長して
中国に帰国していきます。 第一期生から第十期生まで、合計
329名が来日し、44都道府県で受け入れが実現しました。
すでに帰国した卒業生の多くが、進学や就職で再び日本を訪
れ、
「日中両国の架け橋」として活躍しています。
受入れ実績あり
受入れ実績
第一期生
第二期生
第三期生
第四期生
第五期生
第六期生
第七期生
第八期生
第九期生
37名(男15:女22)
37名(男14:女23)
26名(男4:女22)
35名(男5:女30)
38名(男10:女28)
32名(男8:女24)
32名(男7:女25)
30名(男10:女20)
31名(男9:女22)
第十期生
31名(男12:女19)
合計
329名
第一期生:37名中14名
第二期生:37名中21名
第三期生:26名中15名
第四期生:35名中15名
第五期生:38名中15名
第六期生:32名中15名
第七期生:32名中17名
第八期生:30名中12名
第九期生:31名中1名
▪主な進学先(50音順)
【中国】上海外国語大学、上海財経大
学、浙江大学、中国伝媒大学、南京大
学、北京大学、北京外国語大学など
【日本】大阪大学、九州大学、京都大
学、慶応義塾大学、東京大学、東京工
業大学、一橋大学、横浜国立大学、立
命館大学、早稲田大学など
【その他】イェール大学、イリノイ大
学、カリフォルニア大学、グリーンリ
バー大学など
▪主な就職先(50音順)
SMBC日興証券、カネボウ化粧品、国
際交流基金北京日本文化センター、
SONY、日本たばこ産業、星野リゾー
ト、モルガン・スタンレー証券、楽天など
(2016年4月時点)
■中国派遣校一覧
北京市月壇中学、北京市通州区運河中学、天津外国語大学附属外国語学校、河北唐山外国語学校、石家荘外国語学校、石家荘第四十二中学、太原市外国語学校、
秦皇島市実験中学、瀋陽市外国語学校、瀋陽市朝鮮族第一中学、大連市第一中学、東北育才学校、東北育才外国語学校、長春外国語学校、長春市第一外国語
中学、長春市第八中学、長春市第十一中学、長春日章学園高中、ハルビン市朝鮮族第一中学、上海外国語大学附属外国語学校、上海市甘泉外国語中学、蘇州
外国語学校、蘇州中学、南京外国語学校、安吉県上墅私立高級中学、寧波外事学校、福州外国語学校、済南外国語学校、淄博怡中外国語学校、泰山外国語学校、
鄭州第四十七中学、洛陽外国語学校、武漢外国語学校、岳陽市外国語学校、長沙外国語学校、深圳外国語学校、重慶第二外国語学校、成都外国語学校、昆明
市外国語学校、西安外国語大学附属西安外国語学校
■日本受入校一覧
札幌日本大学高等学校、北海道札幌清田高等学校、北海道千歳高等学校、立命館慶祥中学校・高等学校、青森山田高等学校、明桜高等学校、盛岡中央高等学校、
仙台育英学園高等学校、仙台育英学園秀光中等教育学校、秋田県立秋田北高等学校、秋田県立秋田中央高等学校、秋田県立横手清陵学院高等学校、羽黒高等
学校、山形県立酒田西高等学校、山形県立酒田東高等学校、会津若松ザベリオ学園高等学校、土浦日本大学高等学校、栃木県立宇都宮北高等学校、矢板中央
高等学校、群馬県立前橋高等学校、埼玉県立伊奈学園総合高等学校、埼玉県立大宮高等学校、埼玉県立和光国際高等学校、埼玉県立蕨高等学校、暁星国際高
等学校、千葉国際高等学校、千葉市立稲毛高等学校、東葉高等学校、大東文化大学第一高等学校、帝京八王子高等学校、東京学芸大学附属高等学校大泉校舎、
東京学芸大学附属国際中等教育学校、神奈川県立港南台高等学校、神奈川県立弥栄高等学校、横須賀市立横須賀総合高等学校、横浜市立みなと総合高等学校、
新潟市立万代高等学校、富山県立伏木高等学校、石川県立金沢辰巳丘高等学校、敦賀気比高等学校、長野県上田染谷丘高等学校、長野県長野西高等学校、岐
阜県立岐阜総合学園高等学校、静岡学園高等学校、愛知県立岡崎西高等学校、桜丘高等学校、光ヶ丘女子高等学校、三重高等学校、立命館守山中学校・高等
学校、京都市立西京高等学校、京都府立北桑田高等学校、京都両洋高等学校、立命館宇治中学校・高等学校、立命館中学校・高等学校、大阪府立大手前高等
学校、大阪府立夕陽丘高等学校、清風南海中学校・高等学校、兵庫県立芦屋国際中等教育学校、兵庫県立宝塚高等学校、兵庫県立舞子高等学校、奈良市立一
条高等学校、和歌山県立神島高等学校、和歌山県立那賀高等学校、松江市立女子高等学校、岡山県共生高等学校、英数学館高等学校、広島県立安芸府中高等
学校、広島県立広島中学校・高等学校、広島市立舟入高等学校、広島市立基町高等学校、早鞆高等学校、山口県桜ケ丘高等学校、香川県大手前中学・高等学校、
香川県立観音寺第一高等学校、香川西高等学校、高松第一高等学校、愛媛県立松山東高等学校、愛媛県立松山南高等学校、高知県立高知西高等学校、明徳義
塾高等学校、沖学園高等学校、福岡県立ありあけ新世高等学校、福岡市立福岡西陵高等学校、龍谷高等学校、活水中学校・高等学校、長崎県立諫早商業高等
学校、長崎日本大学高等学校、熊本学園大学付属高等学校、熊本県立宇土高等学校、岩田中学校・高等学校、大分県立別府羽室台高等学校、日章学園高等学校、
鹿児島県立武岡台高等学校、神村学園高等部、鳳凰高等学校、沖縄県立向陽高等学校、沖縄尚学高等学校、沖縄県立開邦高等学校
4
5
成田空港
到着!
高校生活
満喫中♪
第
1期
私たちを熱烈歓迎
してくれました~!
日本で迎えた
誕生日★
2006年9月7日~
2007年7月27日
広島でみんな再集合!
スピーチ
コンテストで
優勝!
6
■期間:2006年9月7日~2007年7月27日 ■第1期生:37名(男15:女22)
元銀花、韓篠垚、黄天文、柳艶萍、金松月、
回騏辰、李芸、倪流沙、周游、顧悦婷、蘭鈺
珂、王蘇嘉、楊彦斐、朱虹、韓諾、顔瀟逸、
程沛然、劉艶峰、王笑凡、李正政、仇宇慧、
劉静雅、王嫣、于暠、高龍洋、劉振強、牛朔、
劉暁倩、張詩雨、潘撼、杜雯雨、于澣清、劉
夢暁、楊淇涵、蘇力遠、徐涵之、朱琦
7
心連心ウェブサイトコンテンツより
ACK!
P L AY B
第1期生卒業文集(2007年7月)より
17 歳の青春、私は日本にいた
いつも、素晴らしい時間は矢の如し、去りやすく感じている。い
卒 業 生 イ ン タ ビ ュ ー
李正政(長崎日本大学高等学校/済南外国語学校)
「正政、一緒行こうね」って、1度も寂しく感じたことがない。
つの間にか 蒸し暑かった夏、爽やかだった秋、雪が降らなかっ
毎日周りから楽しい雰囲気に取り囲まれている。 私も最初日本に
た暖冬、そして桜が咲いていた春の4つの季節を通り過ぎて、ま
来たとき知りたかったことの答えを見つけた。 私の学校で週末も
第1期生の近況を紹介します。本誌では抜粋して掲載。
Vol.34
李正政
Vol.36
震災を乗り越えて
博士号取得のために3度目の留学
潘撼
日本と中国のよさを融合し
世界へ羽ばたく
た夏がきた。同時に 私は日本でもう10ヶ月を過ごした。
授業とテストがあり、合唱コンクールとかダンス発表会とか球技
まだはっきり覚えている。去年の夏、未来への憧れと期待を胸に
大会などがあり、勉強も活動も快楽に満ち溢れている充実な学
「いちばん頑張って勉強した時間」
だった。
るだろう。高校卒業後、東京大学理科一類に進学した。大学院はそ
いっぱい抱いて、日本への扉がそっと開いた。
校生活を過ごしている。 善良な心を満たして、いっぱい友情を得
2年次には、模擬授業を経験したことで進路も決めた。学んだことを人
のまま同校の修士課程に進み、修了後は総合家電大手に就職、現
中国の多くの高校生の中から代表として、お招きいただいたこと
て、日本人たちの友好に溢れた優しさを感じた。ファミリーまたは
に伝える教師の仕事が好きだとも気づいた。
在は同社の開発部署で働いている。
は私にとってラッキーであった以上に無限大の責任を感じることだ
クラスのみんなと一緒にいるとき、幸せの光りが滴として私の心
3年 次には東 北 大 学 留 学のチャンスが。仙 台に降り立ったのは、
朝9時に出勤し、会社の寮に戻るのは夜8~9時という多忙な毎日で、
った。 中日友好のために、発達した日本で高校生たちがどのよう
に降り注いだ。 私は日本に家族がいる。 友達もいる。お母さん
な学校生活を過ごしているか、日本人は中国の印象をどう思って
の美味しい料理、みんなの優しさ、一緒の笑い声、全て心に刻
いるか知りたかったので、留学に来ることを決めた。 親元を離れ
んでいる。ありきたりの言葉、みんなに心から大切に言いたい―
て、初めての留学、初めての1人生活、胸はどきどき、そして新
「ありがとう」。
たな旅が始まった。 完全に独立しての生活が1度もなかった私は
長崎に来られたこと、ファミリーまたクラスメートと出会えたこと、
この留学の「旅」がもちろん遊びじゃなく、生活も勉強もいろいろ
私はラッキーだと思う。 私は毎朝早く学校に着いて、みんなに早
厳しい未知の挑戦が私を待っていることは十分わかっていた。ホ
く会いたい。あの時いつもの思いはみんなの顔をずっと見つめて
ームシックにかからないように、早く新しい生活に慣れて、日本語
いたい、微笑んでいたい。
のレベルが徐々に上がって、日本の友達がいっぱいできてほしい。
静かに流れている家近くの川、雨上がりのきれいな学校への道、
いくら困っても、どうしても頑張り通したいと思った。
いつもどおりに何も変わってない。これらの景色が見られるのもあ
四国から九州まで私はいくつかの町を通った。にぎやかな大都市
と1ヶ月しかない。この事実を考えたら、ものすごく悲しくなってき
が見えたし、まだ貧しい山の奥も見えた。 真実の日本が私の目
た。 悔しいことはひとつもないけど、ただ今好きな家族を、好き
に入った。 私は大切な何かを守るように、この興味を持っている
な学校を、好きな長崎を離れがたい。 旅行が大好きな私はよく
国家での生活を楽しみにしていた。
電車で出かけて、窓から外の景色を眺めていた。そしていつの
1ヶ月また1ヶ月、ゆっくりと一歩ずつ歩いて来た。 初めて社長さ
間にかこっちの生活にまったく慣れてしまった。この国が大好きに
んたちの前で講演したこと、初めてNHKのインタビューを受けた
なってきた。
こと、初めてバレーボールの試合に出たことなど、これらの体験
心からもう1年間がほしい、クラスのみんなと共に卒業したいと思
は以前の私にはできるとは思えなかったことだけど、勇気を出すと、
う。でも、もうできない。 残り時間が少ない。 最後の期末テスト、
全てできた。この先またこれらのような事に出会ったときの自信に
最後の球技大会、最後の終業式、どれも一番美しい記憶にな
なってくると思う。そして、真っ白な雪山に登ったこと、合唱コン
るように、最後まで頑張りたい。
クールで優勝した時には涙が出るほど喜んだこと、桜とツツジの
こんな素晴らしい1年の留学生活を贈ってくれた国際交流基金の
お花見に行ったこと、1人で電車を乗り継いで広島へ行ったこと
先生たち、本当にありがとう。
など、すべて美しい思い出となり、私の青春時代に一歩踏み出
日本で1年間の光陰を過ごして、ひとつ大人に近づいた。
した成長の足跡を残した。いつまでも私の17歳のページを彩る
楽しみも苦しみも全て私の宝物だ。
だろう。
17歳の青春の時期、私は日本にいた。
盛りだくさんの10ヶ月を思い出してみると、笑いがあり、涙があり、
これから みんなみたいな優しい心と自信を持って、輝く人生にな
「うれしい!」って言ったし、
「疲れた!」って言ったこともある。
るよう、もっと大切に青春の彩りを素晴らしく描いていく。
一番心温まったことは、ホストファミリーからいつも気にかけてもら
えたことだ。どこにでも連れて行ってもらえたし、いろいろ手伝っ
花ならつぼみの私の人生
てももらった。 本当の家族、本当の自分の家と同じように温かく
この青春の始まりを
幸せにしてもらっている。 一番美しいのは学校クラスでのみんな
悔いのないよう
の笑顔だ。 女の子も男の子も毎朝私に「おはよう」って言ってく
いつも 大切にしたい
れて、毎日の始まりからうれしい気持ちを送ってもらった。いつも
中間研修
(2007年2月)の
李正政さん
高校卒業後は、重慶大学日本語学科へ進学。
しっかり基礎から学び、
潘さんの歩いてきた道のりは、
いわゆる
「エリートコース」だったと言え
2010年9月。高校時代の「日本」
を感じる留学とは違うと感じた。
しか
「海外でこんなに働く人たちはめったにいない気がする」
と苦笑する。
し半年後、東日本大震災に遭う。
4月下旬、重慶大から帰国の指示
「日本に留学した人の中には、
日本が大好きで、中国には帰りたくない
が出て、
やむなく帰途につくことになる。
という人もいる。でも、私は
『中間人間』のままでいいかなあと思ってい
大学を卒業すると、大連理工大学の修士課程へ。日本への思いは
る」
「サークル時代に知り合った中国人の友人(中国在住)
を通じて、
募ったが、震災後、心労で倒れた母の気持ちを考えると言い出せな
日本にいるだけでは見えなかった世界も知ることができた。今後は、
さ
かったという。
4年が経ち、母の「行っておいで」
という言葉を受けて、
らにグローバルな世界で、技術面でのコンサルティング的な仕事をし
2015年4月から広島大学大学院へ進学する。
たいと考えている」
と語る潘さんは、
日本人的な細やかさと中国人的
四国から長崎、仙台、
そして広島へ。中国国内でも済南、重慶、大連
なダイナミックさをあわせもち、
いつか世界を舞台に「アジア人」
として、
と進学するたびに学びの場が変わってきたが、
日本語への探求心は
羽ばたいてゆくことだろう。
( 取材日:2015年11月22日)
変わらない。
( 取材日:2015年7月22日)
Vol.3
張詩雨
Vol.12
仇宇慧
帰国のとき、
ホストファミリーのお母さんが「また日本に来
昨年10月に日本で就職し、東京オフィスに勤務する仇さ
てね」
と言ってくれた。日本の大学を目指すようになった
ん。心連心の卒業生としては初の日本で働く社会人だ。
仕事は「とても面白い、やりがいがあります」
と即答する。
のも、
ホストファミリーの存在があったからだ。進学先は京
(取材:2013年)
都大学工学部を選んだ。
( 取材:2013年)
Vol.7
王笑凡
Vol.19
黄天文
南京大学へ進学後も、
1年間奈良女子大学文学部で学
「昔、
日本のテレビ番組で
『鳥人間コンテスト』
を見て。そ
び、
もうすぐ京都の立命館大学への留学へと出発予定
の年の優勝校が大阪だったので、機械を学ぶには良い
環境なんだろうなと思い、大阪での進学を決めました。」
と、豊富な留学体験を持っている。
( 取材:2013年)
Vol.10
(取材:2014年)
劉暁倩
金松月
「国際ビジネス研究会へは茶文化を守りたいという思い
Vol.33
から入会しました。宇治のお茶農家の支援を行っていま
思い出深いのは「お父さん」
と慕う教頭先生の自宅で過
す」とは、現在、京都大学工学部に通う劉さん。
ごした日々。年末年始はみんなで紅白歌合戦を見て、年
越しそば、
お雑煮も食べた。
「本当の家族のように接して
(取材:2013年)
くれた」
と感謝する。
( 取材:2015年)
祝 十周年 !! 元日中交流センター所長代理 橋本カツ子 その始まりは・・・・・・
子供達の将来をも背負いこんでいるのだということだった。
2004年に中国各地で反日デモが繰り
生活の様子を知り、必要なアドバイスをする為にスタッフは西
広げられた後である。果たして日本に来
に東に足を運んだ。そして11ヶ月後、全員に修了証書を手渡
ようとする高校生がいるのだろうか?
せた時の感激はひとしおであった。
国内の受け入れ校は? 約1年という長
桃栗三年柿八年、
《心連心》の樹も実をつけ、各地に散在し
期間のホームステイ先は? 五里霧中、
ている苗木もすくすくと育っていることに心からのお祝辞を、
そ
暗中模索の末、第1期生を迎えられた
して、受入校とホストファミリーをはじめとする数多の皆様のご
時はホッとした。が、
その後も心休まる日はなかった。プログラム
協力に改めて御礼を申し上げます。
自体の成功を目指すと共に心に留め置くべきは、十代半ばの
8
9
11ヵ月頑張るぞ~!!
福祉の
研修中~
第
2期
2007年9月4日~
2008年7月26日
青組、優勝するぞ、オー!
日中交流センター
の先生が
来てくれました
みんなで
作り上げた
学園祭
■期間:2007年9月4日~2008年7月26日 ■第2期生:37名(男14:女23)
王百慧、付博、明心然、張宏駿、劉卓雯、肖
婉晴、 王天一、 尹文強、 趙岩、 張星月、 李
明達、張強、裴東梅、蒋深、張暁白、冮洪月、
劉詩揚、孟暁紅、哈喬、杜航、白雪純子、林
暁慧、王琢、閻亜光、馮佳祺、続昕宇、葉震
浩、張帆、呉湖帆影、夏静、林琳、鉄頴、張
倩雲、李沛爽、龔旭東、葉晨偉、周澤陽
10
11
心連心ウェブサイトコンテンツより
ACK!
P L AY B
第2期生卒業文集(2008年7月)より
私の 1 年
卒 業 生 イ ン タ ビ ュ ー
白雪純子
(立命館高等学校/東北育才高校)
第2期生の近況を紹介します。本誌では抜粋して掲載。
日本での留学生活はいよいよ終わりになりました。この11ヶ月間
クラスのみんなも私のことをただの留学生と思わなくて、本当の
に、たくさんの人と出会って、交流ができて、本当に楽しかった
クラスの一員として、付き合ってくれました。こういう
「何でもやっ
です。
てみる」という考え方はきっと私のこれからの人生によい影響とな
私の留学先は京都です。 私は日本の古都であり、伝統文化の
ると思います。
発祥地でもある京都に魅了されました。 金閣寺や、稲荷大社な
私が楽しい留学生活を送ることができたのは、半分以上はホーム
ど、それに祇園の道端によく見られる舞妓さん。 京都薪能、歌
ステイのお父さんとお母さんのおかげです。 生活上のお世話はも
舞伎、お芝居、宝塚、千家の茶道、時代祭り、葵祭り、祇園
ちろんそうだし、人間関係や、今の日本の社会についても、い
も相談に乗ってもらった。時には怒られることもあったけど、
それ
教育を満足に受けられない人達が大勢います。私は将来、
そうい
祭り…私は全部見ることができました。こういう日本でしか体験で
ろいろ教えてくれました。 私は「中国鉄道大紀行」という番組が
は本当の娘のように思ってくれていたからこそ。今では厳しく言っ
った中国の農村で教育ビジネスを展開したいという夢があります。
きないことをいっぱいしたので、本当に嬉しいです。
好きなので、お父さんは毎週必ずビデオを撮ってくれました。それ
てくれたことに、本当に感謝している。
これから1年間かけて、中国の農村教育を開発するためにはどう
私は立命館高等学校で勉強しました。 立命館の皆さんのおかげ
に合わせて、解説とせりふもインターネットのホームページを印刷
で、私の考え方が変わりました。わたしは「自分は国の代表だか
してくれました。 私はいつもこう思っています。もし人間は前世が
ら、自分の弱みを他の人に見せたくない」という山月記の李徴の
あるとしたら、私の前世はきっと立派な人でした。だから、今の
ような臆病な自尊心を持っていました。いつも「自分は留学生だ
私はこんなやさしい家族と出会うことができて、本当に感謝してい
から、普通の日本の高校生と違う、一緒にやる必要はない」と
ます。
思っていました。その時は、立命館の白井先生は私にこう言い
11ヶ月間の留学生活は本当にあっという間に終わりました。日
ました。
「いつも自分がうまくできることをするのは成長にはならへ
本語の勉強だけでなく、日本の文化や、日本社会について、も
ん、チャレンジするのは大事や。クラスのみんなも『何でもやって
っと詳しく知ることができました。私は日記を書く習慣があります。
みる、なんでもがんばってみる』という気持ちを持ちながら、さまざ
最近、よく自分がこの1年間に書いていたものを読みます。 本当
Vol.5
まなことに挑戦しているやろ?それにクラスのみんなと一緒にやる
に毎日新しい発見があり、新しい考え方を知って、私の視野が
大学で学んだデザインと日本語を生かせる仕事は
のは楽しいでー」。だから、もっと楽しい学校生活を望んでいる私
広がりました。日本の電車システムのすごさや、学校の文化祭
はやってみました。 体育が苦手でも、バスケの試合にも、マラソ
のにぎやかさなど、友達との交流とか、さまざまなことは心に残っ
ン大会にも参加しました。
「舞姫」のような文章は最初は全く分か
ています。これら、毎日少しずつ積み重ねてきた小さな成果を振
らなかったけど、クラスのみんなや先生と一緒に最後までやってき
り返ると、日本に来て、本当に良かったと心から思います。だか
て、豊太郎に気持ちもかなり分かるようになりました。 本当に白
ら、お世話になった日本と祖国の中国のために、これからもいろ
井先生がおっしゃったとおり、何でもやってみて、楽しかったです。
いろ頑張って行きたいです。
Vol.1
白雪純子
将来は中国の農村で教育ビジネスを立ち上げたい
留学当初は言葉と文化の違いに戸惑うことがいくつもあった。
し
「実は今年の秋から大学を休学し、中国で教育系のボランティ
存在。
「おとうさん」
「おかあさん」
と呼び、困った事がある度いつ
アとして働く予定です。中国の農村地区では学校の数も少なく、
中国へ帰国後、
「また日本に行きたい」
という気持ちが大きくなり、
東京大学へ。現在は教育学研究科で教育と社会の関係を国
Vol.4
肖婉晴
タントの業務を担当する。
「中国向けに日本の良い
相互交流する活動では、
ホスト役として中心的な役
割を担う。
(取材:2013年) 林琳
何かと考えたとき、広告代理店がピッタリだと思った。
「日系の広告代理店で働きたい」
というのが将来の
目標。(取材:2013年)
Vol.8
張倩雲
卒業式に、振袖や袴を着たいと言ってくれる子もいます。髪を
募!」でしたから、この事業の内容もよく理解しないまま、手を
整え、着付けをして、お国から来られたご家族と一緒に父兄
あげました。
席に座らせていただいたりもします。
以来、7年間にわたって、関わらせていただきました。 生徒た
これからも、この娘たちの幸せを祈りながら、また、私たちも、
ちは、高校を卒業後、日本の大学に留学し、折につけ、帰
大きな幸せを感じさせてもらえることでしょう。
省といって、我が家に集まってきてくれました。
この事業に参加させていただけたのは、私たちの一生の宝だ
就職のエントリーシートの書き方や面接の練習にも、協力させ
と感謝しています。
てくれました。 友だち、彼氏、そして結婚相手と、人の輪が
12
Vol.28
呉湖帆影
「仕事を通じて能力を高め、将来は個人で日本と中
国をつなぐビジネスを立ち上げたい」
と
「90後」
らし
い起業に向けた将来の青写真も描く。
(取材:2015年)
Vol.31
王天一
修士論文のテーマは「藤沢周平の作品における武
校の上海外国語大学附属高校で日本語教師をし
家物」
と決めている。 「大変なこと……」
と嘆息し
張宏駿
つつも、王さんはどこかうれしそうに目を輝かす。
(取材:2015年)
Vol.32
閻亜光
現在、宮崎大学農学部の4年生で、専攻は森林緑
職場のホテルには外国人客も多く、
日本語以外に
化環境科学。この学科を選んだのは、郷里の長春を
英語と大学で学んだ韓国語を話し、
フロントから客
取り巻く状況が頭から離れないから。
室、
レストランまで一通りの業務をこなしながら、忙し
Vol.22
広がって、私たちの喜びも大きくなっています。
ものを紹介し、普及させていきたいと考えています。」
(取材:2014年)
「日本語力を高め、最終的にはかつて通っていた母
(取材:2013年)
最初の生徒さんはホストファミリー急募!の呼びかけに応じての
龔旭東
京外国語大学の学生と東京外国語大学の学生が
Vol.11
ことで、生徒の留学が始まって2か月が過ぎた頃でした。
「急
Vol.24
来年入社予定の会社では、
マーケティングコンサル
たい」
と目を輝かせて将来の抱負を語った。
一生の宝物 ホストファミリー 北野芳雄・幸子
すればいいのかをフィールドワークする予定です。」
(取材:2012年8月6日)
大学に進学してからも、
日本との縁は続く。特に、北
(取材:2013年)
北野さん&白さんの日中ファミ
リーで“娘”の白雪純子さんの大
学卒業式に参加
(右から3人目
が白雪純子さん)
際的な視点でみる、
という比較教育社会学を学んでいる。
かし、
そんな時いつも支えになってくれたのはホストファミリーの
王百慧
い日々を送っている。
(取材:2015年)
Vol.35
付博
進学した九州大学では心理学を専攻。その後、大
当面の夢は2つ。
1つは海が見える家で家族みんな
学院では社会心理学よりも臨床を選んだ。理由は
で暮らすこと。
もう1つは、中国法人を持たない企業
心の病気で苦しむ人々に手をさしのべたかったから。
(取材:2014年)
Vol.23
にずっと勤めるのであれば、
自分で中国法人をつくっ
て社長になること。
(取材:2015年)
林暁慧
2014年6月から国際交流基金北京日本文化セン
ターに就職。長年の夢だった「非営利で文化・芸術
に携わり社会貢献する」
という長年の思いが結実し
た。(取材:2014年)
卒業生インタビュー
ウェブで公開中
13
日本上陸!
神戸の
高校生と
交流
第
3期
2008年9月2日~
2009年7月25日
エイッ!
ヤー!!
震災時の応急救護講習中
学ラン、
似合ってる?
■期間:2008年9月2日~2009年7月25日 ■第3期:26名(男4:女22)
何健、馬天彤、趙天歌、李悦銘、徐佳凝、皇
甫丹婷、礼済聞、呉香君、劉嘉敏、王戴蒙、
曹夢岩、張輝、印琪、李越、戴澗溪、楊萌軒、
湯皓月、王雅潔、張雪琪、周嘉鏐、王玥、林
石子、李康雨瀟、呉博瑩、唐夢蕓、陳蕓
14
15
ACK!
P L AY B
この 1 年間
心連心ウェブサイトコンテンツより
第3期生卒業文集(2009年7月)より
林石子
16歳―この華やかで、活力・希望に満ち溢れるこの年に私は日
わりと、その驚くほどの高い能力に感動したのです。それは部活
本にやってきました。
『光陰矢のごとし』の言葉のように、あっとい
だけではなく、様々な学校行事においても同じなのです。 例えば、
う間の1年で、そろそろ日本の生活を振り返る時期になってしまい
文化祭・体育祭・修学旅行など、全てが生徒主体によって運営
ました。
されていくのです。
「日本の学校生活って本当に充実しているんだ
ひとつのよく知らない国を理解する為に一番有効な手段は、そ
な。」と、いつも思っていました。この1年間頑張ってきて、日本
の国で生活し、季節・文化・日常を体験し、感じることだと思い
人が、いくら辛くても何かいつも楽しんでいる理由が、少しずつ
ました。 留学のスタートから半年が過ぎ、中間研修から戻った頃
わかってきました。 中国でのどんな合格の喜びとは違うその幸せ
から、私は自分の国と日本の違いなど冷静に考えるようになりまし
は、誰かを負かすことで得る喜びではなく、ただ自分の努力や熱
た。 私の今までの人生の中でもっとも幸せだった瞬間は、憧れ
い情熱に従い、前進する喜びだったのです。それは、これから
た学校に合格したときでした。 私の目標はそれくらいしかなかった
の私の人生の自信につながると思っています。実の甘さを知る人
からです。今まで私が頑張る目的は、必ず競争・利益と深く結び
は、耕すことの苦労などは克服してしまい、諦めないでしょう。
ついていました。 賞をもらうため、合格するためなどそればかりを
入試に合格したときの実の甘さ、イベント成功のときの実の甘さ、
第3期生の近況を紹介します。本誌では抜粋して掲載。
Vol.9
林石子 ダンスに出会って
大学祭に出演した際の様子。練習の甲斐あっ
て当日は大成功。左から3人目が林石子さん
現在、横浜国立大学に通う林さんはダンス・サークル部に所属し
後輩が自分よりダンスが上手な
ている。今は、学園祭に向けての練習追い込みに入り、帰宅は
場合にはどう指導するかなど悩み
夜10時を過ぎることもあるとか。
はつきない。
さらにサークル内で最年長となった今は、後輩の指導に頭を悩ま
そんな時、頼りになるのは中国にいるお父さんだそうだ。
リーダー
せている。厳しく言い過ぎると嫌われてしまうが、優しいだけでもま
シップについて、
日中の違いを越えた社会的な先輩としてアドバ
とめられない。自分の考えた振り付けに皆満足してくれているか、
イスをくれるそう。
(取材日:2013年5月21日)
Vol.2
李康雨瀟
「将来、
がんの研究者になって人の体に関わる仕事
がしたい。卒業後も、引き続き金沢大学の大学院へ
済学部で勉強している。
(取材:2012年)
の進学を考えています。」
(取材:2015年)
Vol.13
李越
いうよりほっとした気持ちでした。
「今回も失敗せず、父や母・家
いました。どちらも私が努力して得た成果であり、どちらも私の心
族が願ったとおり無事に乗り切れた。」という感じです。
血を注いだ成果です。どちらもの幸せを経験してきた私は、やっ
しかし、2009年4月2日。 私は人生で初めて、心の奥から輝か
となんとなく解ってきました。そのひとつは『仲間』です。 受験勉
しい笑顔と感動が溢れ出たのです。この日、私は蕨高校ダンス
強は自分1人で戦い、又、自分との戦いでもあるのです。ですか
部の一員として、Step in time というダンス部のイベントに参加
ら、合格という成果が出たとき、私1人が嬉しいのです。もしか
「理系の自分がデザインをやるなら何がいいか考え
しました。 放課後の練習の外に、春休みも費やし、部員もコー
したら、私の隣にいるクラスメイトは泣いていたかもしれなかった
たら、建築に辿りつきました」
とは、東京大学工学部
チも一丸となり練習をした末に、やっと夢にまで見た華やかな舞
けれど、それさえも気が付きませんでした。しかしイベントは、そ
台に、仲間たちと一緒に立つことが出来ました。 煌びやかな衣
れと反して、仲間との競争ではなく、仲間との協力だったのです。
装をまとい、スポットライトに照らされながら観客の前で踊ること
チーム全体で上手くなるために助け合うのです。 成功したときは
Vol.20
は、まるで夢を見ているようでした。お客様にも私たち部員の感
仲間の笑顔と出会うことが出来るのです。
大阪大学に進学した礼さんが最も力を入れて取り組
動は届き、一緒に楽しく盛り上がり、沢山の拍手をいただきまし
この幸せの秘密は、
『分かち合う』ということなのです。 競争の社
んでいるのは、
「 国際交流」。学生協留学生委員や
た。
「本当に情熱を注ぎ頑張るということは、不可能を可能に変
会で生きてきた私にとっては、大きな発見でした。しかし、これは
様々な国籍を持つ留学生が所属するサークルでも
えてしまい、とてもうれしい結果をもたらしてくれるのだ。」と、私は
日本の社会の中では、珍しいことではありません。 何もかも人の
心の深いところで感じることが出来たのです。
立場に立って考えてあげて、皆と一緒に協力するのです。それ
中国でずっと勉強だけをしてきた私にとって、日本での1年は想像
は家庭でも、学校でも、社会でも同じです。 協力することを大切
もできないことの連続でした。そして、この1年は私の人生の中
にすればこそ、日本の社会はこんなに発展しているのだと思った
で興味深いエッセンスとなるでしょう。日本の学生は、1日の生活
のです。 私自身もこれからの人生の中で、自分のことばかり考え
の中で勉強も部活も同じように一生懸命取り組んでいました。 中
るのではなく、中国の仲間の為に、そして、世界中の仲間の為
国人の私は最初、入試に関係のない部活を一生懸命にやるこ
を考え、協力し合い、人々の為に何か役立つことがないか、じっ
とが信じられませんでした。しかし、日本の学生たちはこれをやる
くりと考え、成長していきたいと思っています。
た。 又、その他に練習も日々大変になっていきました。その結
果、成功したときの感動は言葉では言い表すことが出来ないほど
でした。 私は、日本の学生たちのやりたいことへの集中力・こだ
来日研修
(2008年9月)の林石子さん
(右)
劉嘉敏
組みをもっと知りたいと考え、現在、一橋大学の経
「どうして私の気持ちはこんなに違うのだろうか。」といつも思って
パンフレットの用意・宣伝まで、全てを生徒たちで考えていきまし
Vol.21
リーマンショックで金融に興味を持ち始めた。その仕
目指して生きてきました。 頑張った結果がでたとき、私は嬉しいと
のです。今回のイベントを例にすれば、公演場所の確保・照明・
16
卒 業 生 イ ン タ ビ ュ ー
(埼玉県立蕨高校 / 武漢外国語学校)
Vol.26
王戴蒙
卒業論文では「誰もやったことのないものがやりた
「(浅草)地元の人たちの親しみやすいところが好き。
い!」
と現代の作家・石田衣良についての比較文学
受験を応援してくれた先生、声をかけてくれるラーメ
論に挑戦する予定。
(取材:2013年)
ン屋のおじさん……。ふるさとの北京の温かさと雰
Vol.15
囲気がよく似ている。」
(取材:2015年)
徐佳凝
Vol.37
建築学科に進学した徐くん。課題制作で徹夜するこ
企業では初めての外国人採用だというが、周さん本
ともあるという。
(取材:2013年)
人に気負いは感じられない。
( 取材日:2015年)
礼済聞
Vol.40
馬天彤 馬さんは香川大学工学部土木学科で学ぶ“ドボジョ
(土木系女子)”。今春大学を卒業し、
4月からは岡
山の建設コンサルタント企業で社会人としてスタート
活動している。
(取材:2014年)
Vol.42
周嘉鏐
就職内定先は東京のアパレルメーカー。内定先の
を切る。
(取材:2016年)
印琪
北京日本文化センターの図書館で働く印琪さん。図
書館入り口の本の貸出・返却窓口を訪ねると、
はに
卒業生インタビュー
ウェブで公開中
かんだ笑顔で出迎えてくれた。
(取材:2016年)
10 周年に寄せて 東北育才学校 副校長
孫永河 10 周年に寄せて 近隣で、しかも世界に強い影響力を持つ両国として、中国と
員でもあります。2010年1月、
「日中交流センター」の招待に
日本の友好交流は非常に大切だと思われます。 両国の若い
より、 私と他校の校長、 教師代表団一行は日本に参りまし
世代において、お互いの国を自分の目で見ること意義はとても
た。 訪日期間中、東京大学と京都、大阪大学を訪れ、進学
深いと思われます。
「日中交流センター」は長年にわたって、こ
中の育才の卒業生たち、また日本企業で働いている卒業生た
の意義深い事業に力を注ぎ、
「心連心」プログラムを通じて、
ち、およびホームステイ先の皆様と懇談しました。 私にとって、
両国の青少年の間に相互理解と信頼の架け橋を築いてきまし
この6年前の訪問は忘れがたく素晴らしい思い出ができました。
た。この10年間、東北育才学校の高校部は毎年に数名の
中日両国の青少年交流事業に対する理解も一層深まりました。
生徒がこのプログラムに参加し、2016年までに参加した生徒
今後とも、我が校の生徒が「心連心」プログラムに積極的に
数は合計40人になりました。 彼らたちは両国の民間の友好使
参加し、両国の若い世代が友情と連帯の絆を結んでいくこと
者として活躍しています。
を大変期待しております。 彼らは中日関係の発展推進の中堅
私自身も「心連心」プログラムの支持者であり、参加者の一
になると期待しております。
17
黙想中…
ジブリ美術館へ
GO!
第
4期
2009年9月1日~
2010年7月24日
中間研修の
リポート挑戦!
学園祭の
クラスTシャツ
■期間:2009年9月1日~2010年7月24日 ■第4期:35名(男5:女30)
金真、李佳琳、劉思妤、範中宝、張爽、楊雪、
王佳辰、 劉希、 張芸潼、 黄哲、 高夢璇、 張
含露、 楊奕、 張碩、 劉嘉懿、 王暁莹、 董丹
丹、胡経緒、張亜新、韓翠婷、王琛、李心雨、
黄海沛、祖天琳、王菊力慧、範映坤、梁文青、
荘思斉、張靖宜、樊雪妮、宋礼農、陳嘉雯、
周怡、張坤傑、戴露菁
18
19
ACK!
P L AY B
第4期生卒業文集(2010年7月)より
出会いに感謝
心連心ウェブサイトコンテンツより
卒 業 生 イ ン タ ビ ュ ー
荘思斉(東京学芸大学附属高等学校大泉校舎/武漢外国語学校)
10ヶ月前、日本に来ることは、私にとって夢のようだった。 生ま
ばいいんだよ」そんな簡単な言葉なのに、言い出すと相手の喜び
れて初めて自分のずっと居た場所や、ずっと一緒にいた人々と
が感じられる。「出会いがあるからこそ、別れがある」という友達が
11ヶ月間離れて生活するのは苦しいのか、楽しいのか、いろい
よく口にしている言葉は、確かに感じた。離れるときは悲しいけれ
ろ不安だった。でもいつの間にか、帰国する期限が迫ってきて
ど、一緒にいたときの楽しみは忘れられない。
いた。 私にとって斬新な11ヶ月の中でたくさんの出会いがあった。
私とホームステイのお母さんにとって心に残るような特別な出会
出会った人々との楽しみも悲しみも、しっかりと私を成長させた。
いがあった。 旅行の時名前さえない静かなビーチで写真を撮っ
「ミッフィーは、大泉に来て良かったよ」と最初から友達に言われ
ていた最中、後ろから「にゃん」と1匹の猫が歩いてきた。目が
た。 大泉の皆は世界中の国々から日本に帰ってきた人達で、全
第4期生の近況を紹介します。本誌では抜粋して掲載。
Vol.38
宋礼農、樊雪妮、荘思斉
「武漢3人娘」
、友情、成長、それぞれの道
宋礼農さんが東京の丸の内にあるコンサルティング会社に就職
日本語を学ぶクラスメイトだ
して半年ほどがたつ。
1人暮らしのワンルームにはシングルベッド
った。大学進学で北京と東
とちゃぶ台が1つ。いたってシンプルな部屋には、新生活が始ま
京に分かれたものの、昨 年
海の青で毛もきれいだった。 触りたくなって手を伸ばしたら、身を
ってまだ間もない雰囲気が漂っている。
秋には、
3人とも東京で就職
員がわずか41人。 人数は少ないけど、寂しくはなかった。 同じ
乗り出して甘えてきた。とても柔らかくて優しい感じだった。 捨て
宋さんが「心連心」
4期生として、静岡学園高等学校に留学し
や進学をし、新たなスタート
経験を持っているから、私の悩みを聞いてくれたり、アドバイスし
猫だった。もっと優しく触ると、猫が身を曲げて、私の足を囲ん
たのは2009年のことだった。帰国後、武漢の高校を卒業する
を切った。
てくれたり、本当に助かった。私の本名は呼びにくいので、自分
だ。 寂しいだろうね、どうしても飼われたころのように、人と近付
の大好きなキャラクターの「ミッフィー」をニックネームにしてもらった。
きたかったね。 離れたくない。 初めて、捨て猫に対してそう思っ
1人で歩いているときに、後ろから大きな声で、「ミッフィー」、苦
た。 今まで自分は本当に動物が好きだったのか?「好き」という
手なバレーの試合でサーブするとき、「ミッフイー」。「ミッフィー!」の
のは、可愛がるだけではないと思った。この猫も可愛がった後飽
声はいつも私の心を励ましてくれる。 入ったばかりの時に引っ張
きて捨てられたのかな。 猫は実際、人と一緒にいればいい、願
られて参加した学園祭、みんなでルートを決めて行った学年旅行、
いはそれだけだったのに。あの囲まれた暖かさを感じて、人と動
人生初めてのスキーなど、どれも皆との大切な想い出だ。「大泉
物の平等が必要だと思った。
」の皆と出会って本当に良かった。これからも「大泉」独特のオー
出会いは本当に不思議なのだ。 知らないうちに、ほかの人と結
年生。高校時代には特に定まっていなかった将来
プンな雰囲気でいてほしい。
びついて思い出がいっぱいあった。 見守ってくれる優しさは私の
の夢は、今では外交官か日本企業に勤務し、
「日中
6ヶ所でホームステイした私は本当に幸せだった。 一人っ子の私
宝物だ。これからもきっと勇気を持って失敗を乗り越えると思う。
は、いっぱい兄弟姉妹ができた。 小さい子供の面倒を見るのも
「めぐり会い」、いつかまたみんなと会えるでしょう。いつか、心
初めてだった。 最初はいたずらをしてきてずっと気が合わなかった
残りの猫とも会えるでしょう。だって、出会いはキセキだから。
けど、いつの間にか仲良くなっていた。 手を繋いだり、自分の好
出会いに感謝。
きな場所を見せてくれたり、物を分けてくれたり、「荘ちゃん、荘ち
ゃん」と呼んでくれたり、あまりにも可愛くて、抱きしめたくなった。
と、北京の大学に進学。そして2015年9月、社会人1年生とし
「中学のころから仲は良かったですが、生涯の友といえるような
て、再び日本に戻ってきた。
関係になったのは、
『 心連心』の留学を通じて、
3人だけが共有し
た想いや体験があったからだと思います。」
実は宋さんには、東京で
「再会」
を果たした旧友がいる。それは宋
さんと同じ4期生の樊雪妮さんと、荘思斉さんだ。
(取材日:2016年1月24日)
3人はもともと武漢外国語学校の中等部から高等部まで、共に
Vol.2
張坤傑
「心連心」留学後の現在は、北京外国語大学の1
の架け橋」になること。
(取材:2013年)
Vol.16
劉思妤
Vol.17
祖天琳
「筑波大学は1年から専門授業があるので、単語を
覚えるだけでも大変。同級生が助けてくれるのが救
い。周りには“生きた百科事典”がいっぱいで・
・
・とて
もいい刺激になっています。」
( 取材:2014年)
Vol.25
韓翠婷
将来は「いつか自分がホストファミリーとして、海外か
「済南ふれあいの場」オープニングイベントで、
日本
らの留学生を受け入れたい」
と目を輝かせる劉さん。
留学経験者としてプレゼンを担当した韓さん。実体
自分が受け止めた思いを次の世代に伝えたいと語
験に基づいた発表は、学生たちに日本文化に初め
る。
(取材:2013年)
ステイ先の家族は色々な所に連れていってくれた。 砂を踏んで海
北京・上海在住の4期生仲間
(宋礼農
さん、荘思斉さん、戴露菁さん、韓
翠婷さん、劉思妤さん)で参加した
済南ふれあいの場開設記念式典
て出会ったような反響をもって迎えられた。
(取材:2014年)
からの風を浴びた時は、青く光っていた海とともに、心も広がっ
た。いろんな角度で見た富士山はみんなきれいだった。 神社や
お寺を見ると、工夫して自然とうまく繋ごうとしていた建築家は偉
いと思った。もう1つ大切なのは、お母さんから教えてもらった「あ
りがとう」の言葉。 知らないわけではないけど、あんまり口にしな
かった。
「だれかに何をしてもらうときは、
「ありがとう」って直接言え
帰国前研修
(2010年7月)の
荘思斉さん
(右)
10 年間を振り返って 立命館慶祥中学校・高等学校 教諭
立命館慶祥高等学校では、第一期生
に入部することにより、クラスメートとは違う信頼関係、友情を
から第十期生まで合計12名を受け入れ
築き、より充実した留学生活を送っています。
ました。 勉強、クラブ活動に全力投球
課外活動にも積極的に取り組んでいます。クラスメートとペ
で取り組み、 本校生徒に良い影響を
アを組み、マネジメント・シミュレーション・プログラムMESEに
与えてくれています。 理系の授業では、
出場し、見事、全国1位に輝き、賞金を手にした生徒もいま
誰よりも優秀な成績を修め、日本人生
した。
徒を驚かせています。
それぞれが素晴らしい功績を残し、自分の道を歩んでいます。
ほとんどの生徒が弁論部に所属し、部員と討論をしながら弁論
留学で得た知識、知恵、人脈を中国に持ち帰り、地域、国
を書き上げ、日本語を磨いています。 札幌市で行なわれた青
を揺るがす人材になってほしいと願っています。
少年意見交換会に出場し、優勝した生徒もいました。クラブ
20
大東いづみ
友好交流は青少年から始まる 成都外国語学校 日本語教師 王恬静
これまで当校は横浜、 静岡、 愛知、
卒業生の多くは日本へ留学するか或いは中国の大学で日本と
大阪、三重、富山、岡山、広島、長
関係のある専門に入学しています。 私たちは日中の友好交流
崎そして熊本の高等学校に14名の生
は青少年から始まると信じています。 彼らはきっと将来様々な
徒を送りました。 私たちはこのプログラ
分野で日中友好交流の架橋になれると思います。
ムに参加した生徒たちが「すっかり日本
毎回、生徒たちが日本の生活に慣れるか心配します。日中交
通になり、成長した」と実感しています。
流センターや生徒たちを受け入れてくださる各地の高校の先生
彼らの日本語能力が高まったのはもちろ
方、日本の家族になってくださるホストファミリーの皆さまに心
んのこと、人間関係、学校内外の活動への感心度も増えま
から感謝を申し上げます。 皆様の支えなしに生徒たちが日本
した。また機会があるたびに周りの人に日本のことを紹介して
の生活を送ることはできないからです。この10年間、本当に
います。自分が「友好大使」であることを常に意識していること
ありがとうございました。
に感心しています。
21
これから1年、
何が待ってるかな~
広島で平和について
学びました
第
5期
2010年8月31日~
2011年7月23日
世界遺産
in Japan!
生ものだってへっちゃら!
大和撫子♥
体験
■期間:2010年8月31日~2011年7月23日 ■第5期:38名(男10:女28)
田篠丹、張一屏、臧暁雪、謝瀟葦、邢羽綸、
周明慈、苑意、邸瑶函、徐心致、万甜雨、呂
佳妮、陳微、馬寧、温皓恒、馬寒、侯欣怡、
楼玉姣、廉勍、梁思韻、徐文昕、馬雨晴、趙
嘉昂、張齢文、張黎明、段暁霊、楊海誠、胡
瀟月、張博文、封一凡、郁驍、呂雪、曾毅春、
陳鍵、李涵、陳增輝、邵婉瑩、劉洋成、楊懿
22
23
ACK!
P L AY B
心連心ウェブサイトコンテンツより
第5期生卒業文集(2011年7月)より
留学の感想
卒 業 生 イ ン タ ビ ュ ー
温皓恒
(京都市立西京高等学校/天津外国語学院附属外国語学校)
第5期生の近況を紹介します。本誌では抜粋して掲載。
自分自身の能力を高める
自分の夢がわかる
私たちは日本で留学したとき、両親がいないので、すべてのこと
私は留学しに来る前に、自分は将来何になりたいか全然わからな
を自分でやらなければなりません。 最初、私はちょっとそのことに
かったです。日本での経験を通して、自分は将来国際関係につ
なれなかったです。ひとついい経験になったことを今までもはっき
いての仕事をしたいと思うようになりました。
日々の努力の甲斐あって、翌2014年春には一橋大学商学部
ムの「リードアジア2014 」
り覚えています。 私は日本で初めて観光したとき、京都伏見稲
日本での周りの人やメディアから、いろいろ中国についての話を
に見事合格。
1年生から参加できるゼミでは、マーケティングと
に参加し、日本と中国で活
荷大社を見に行きたかったですが、間違った電車に乗って、新
聞きました。いろいろな立場から中国を見ると、自分の国がどうい
行動経済学を学んだ。
大阪へ行ってしまいました。 中国で旅行する時、いつも両親と
う国かはっきりわかりました。そして日本はどういう国か、日本人
特にマーケティングのゼミでは、授業の一環である“学生から
躍する企業を訪問。グルー
プワークを通じて、
それらの 「リードアジア2014」の参加学生と。
一緒になので、いろいろな計画を立てる習慣はなかったからです。
の考え方も少しわかるようになりました。
の企業への提言”で代表チームの1つに選ばれ、
日本航空(JA
企業で新規事業の提案発
それから、わたしは金閣寺、嵐山などの名所を観光しに行く時、
両国の国民はみんなやさしくて、いい人で、習慣もよく似ていて、
L)の本社で発表するというチャンスを得た。曾さん自身はあい
表などを堂々と行った。
「学
必ず前の日にちゃんと調べたり、計画を立てるようになりました。
両国とも漢字を使っている国なのに、どうして全ての人たちは仲
にく期末試験と重なり参加できなかったが、
ともに準備をしてき
生なので提案は未熟だった
今振り返ると、これは自分にとって自立の第一歩なって本当によ
良くなれないのだろうと思います。 最近では、中国と日本はまた
たチームメイトが「学生から見るJALの今後取るべき戦略」
を発
かもしれませんが、一連の経験はとてもためになった」
と振り返る。
表。企業側からも高い評価を得たという。
今年からは、同プログラムを運営面でさらに盛り上げたいと副
昨年の夏休みには、
日中学生交流連盟と国際交流基金日中
実行委員長に就任し、奔走している。
かったと思います。
「釣魚島(尖閣諸島)」について問題があります。これは本当に
自立能力だけではなく、私たちは交流するために日本に来たので、
悲しい問題です。
例えばクラスの発表会、チャリティーコンサート、震災のためのボ
中間研修の時、私たち留学生は広島に行って、平和研究をしま
ランティアなどの活動にもたくさん参加しました。これらの活動を
した。
「平和とは何か?」
「 戦争はよくないですけど、なぜ今世界で
通して、コミュニケーション能力や日本語能力もたくさん身につくよ
まだ戦争がありますか?」などの問題を考えました。 戦争が起こる
うになったと思います。
理由は、相手についてあまり知らないので、相手は怖いと思って、
人々との出会い
理解することができないからだと思いました。 私は将来国際関係
Vol.29
曾毅春
1年生ゼミや「リードアジア」で幅広く学ぶ
交流センター共催のビジネスを切り口とした日中交流プログラ
2015年はプログラム運営側にまわり、
リードアジア副実行委員長を担当。
2016年は実行委員長に就任予定
(取材日:2015年2月11日)
>>リードアジア66~67ページ参照
Vol.14
段暁霊
「町おこし@伊豆プログラム」実行委員を経験して
日中交流センター長期生プログラムの
{心連心}の名のどおり、
の仕事をして、ほかの国を理解して、自分の国を紹介して、そし
心と心の交流は一番大事だと思います。
て自分の友好の気持ちを表すために、今後いろいろな国のことを
日本に来てから、たくさんの人と知り合いました。
学びたいと思います。
人が、確固とした将来への夢を持っている姿には刺激を受けて
たり、社会人を感じられたり
初めて学校へ行ったとき、クラスメートたちが一緒に歌ってくれた、
1年間の留学生活はもうそろそろ終わりです。 話したいこと、忘
いるようだ。
または文化祭などの学校行事を参加してみんなと一緒にがんばり
れたくないことはいっぱいあります。 一番うれしいことは、留学生
そんな段さんだが、今年ひとつの経験をした。心連心のOBOG
と、貴重な経験が出来たと ろをたくさん見つけて発信するために、
グループに分かれて、地元の方に伊豆
思っています。」
ました。 友たちとカラオケとかに遊びに行ったり、阪神tigersの
活を通して、たくさんのことを学んだこと、そして日本の皆さんとよ
が企画した日中の大学生の交流を目的とする伊豆ツアーの実
ゆっくりとだが、着実に自信
試合も見に行ったりした。ホームステイの皆さんと一緒に新年の
く交流して、中国を紹介できたことだと思います。
行委員を務めたことだ。日中の大学生30名が参加し、2泊3日
をつけていく段さんの姿が目に浮かんだ。はっきりとした目標で
参拝に行ったり。 担任の先生と一緒に焼肉を食べたりもしました。
これからもぜひ自分の夢を目指して一生懸命がんばりたいと思い
で伊豆を視察し、町おこしを考えるという企画だ。
はないが、金融の中心でもあり香港で働きたいという夢を、今
部活はバスケット部に入ってとても疲れてやめたいと思った時もあ
ます。 困難が起こった時ややる気がないときはこの一年間留学
ったけど、やっぱり好きだったのでがんばって続きました。 中国の
生活を思い出して、がんばっていきたいと思います
留学生と観光しに行きました。日中交流センターの先生にいろい
ろお世話になりました。 東日本の地震があったため、一時帰国
まだはっきりとした将来へ向けての目標が定まっていなかった段
って、自分がこれまで甘や
さんだが、同じ9月入学ということから仲良くなった韓国人の友
かされていたことに気づい
「心連心三期生の皇甫丹婷さんがリーダーで、私は渉外担当
伊豆プログラムでは、伊豆のいいとこ
への想いを伺った。
は持ち始めている。
( 取材日:2013年9月19日)
のリーダー。今までは与えられた仕事をするだけだったのですが、
伊豆市役所と電話でやり取りや皆に仕事を分配する立場にな
>>町おこし@伊豆プログラム63ページ参照
(3月11日、日本は大地震が起こってしまいました。 今東北の被
の時泣いてしまったこともありました。
災者たちはまだ元の生活を戻るためにがんばっています。 私たち
いろんな人といろんなことがあったので、どれは一番かは選べませ
外国人もここで応援します!)
ん。これらの思い出は全部私の一生の宝物になりました。
10 周年に寄せて 済南外国語学校 日本語教師
崔立革 10 周年に寄せて 24
日中交流センターは高校生招へい事業
はないかと思います。自分の目で見たり自分の心で感じたりし
を通して、 中国の高校生が日本の社
て、いろいろ教科書にないものを学んだのではないでしょうか。
会や文化への理解を深めることができ
1年間の留学を通じて日本語の学力向上はもちろんですが、
る素晴らしい機会を与えてくださってい
自立した生活力、礼儀正しさなども培われると思います。また、
ると思います。10年間お世話になった
いいイメージを持たれるように中国人としての振る舞いを省みて、
日中交流センターの方々に心よりお礼
中国人の一員としての責任感が養われるでしょう。 生徒ひとり
を申し上げます。
ひとりが自らの経験から友達、周りの人に正しく日本のことを
お招きいただいた本校の生徒にとって日本での1年間の高校
伝えることで、中国と日本の信頼関係を作り両国人の心が繋
生活はたいへん貴重な体験で一生忘れない思い出になるので
がるという役割を果たすことができたらと思います。
8名の留学生を受け入れて 敦賀気比高等学校 教諭 浅田真由美
本校では平成20年度から中国高校生
徒。 中には留学中、2度の謹慎処分になった腕白な生徒も。
長期招へい事業に参加し、これまでに
しかし、どの留学生にも共通していたのは、自分を向上させる
男子5名、女子3名、計8名の留学生
ために何事にも真摯に取り組む勤勉な姿勢です。そのひたむ
を受け入れてきました。
きな姿勢に日本人生徒は感銘を受け、私たち教師にも新鮮な
日本の高校生同様、中国人留学生に
感動を与えてくれました。
もいろいろなタイプの生徒がいました。
今後も引き続きこの事業に参加させていただき、将来の日中
日本人生徒のよろしくない習慣にも決し
関係を担う若い世代の交流の促進に、微力ながらも関わらせ
て染まらず、心の中にブレることのない強い信念を持ち続けて
ていただきたいと思っています。
いた真っ直ぐな生徒。 不平不満があったとしても決してそれを
表に出さず、周囲に合わせていける協調性を持った柔軟な生
25
日本のテクノロジー、
すごいなぁ~
第
6期
2011年8月30日~
2012年7月21日
青春だ~
日本で
兄弟ができた♥
■期間:2011年8月30日~2012年7月21日 ■第6期:32名(男8:女24)
劉子嫣、張雲銘、王華一、焦健、徐金鵬、馬
鼎馨、安俊霓、韓業偉、喬倩倩、聶迎煊、魏
萱、丁夢、盧雨聡、王珏、毛沢龍、馮心鶴、
白佳慧、王凱易、楊程程、米淳華、張馳、張
馨予、程忻、陳暁悦、劉綺玥、鄒森笛、王思
維、易帆、李雪媛、鄧稚雄、劉丹荔、丁嘉語
26
27
心連心ウェブサイトコンテンツより
ACK!
P L AY B
第6期生卒業文集(2012年7月)より
日本で変わった自分を省みると 勉強についての考えが変わった
勉強の競争が激しい中国においては、学生にとって勉強は人
王珏
卒 業 生 イ ン タ ビ ュ ー
(埼玉県立蕨高等学校/石家荘市外国語学校)
笑顔で向うことができました。
「友達」という言葉の理解が変わった
生のすべてだと言っても、言い過ぎではないでしょう。このような
学校に来たばかりの私は何も分かりませんでしたが、みんな親切
教育環境で育ってきて、学年での成績順位だけに注目していた
に日本の礼儀と習慣を教えてくれました。 部活動のラケットとユ
第6期生の近況を紹介します。本誌では抜粋して掲載。
Vol.30
日本の魅力を伝えたい
「上海財経大学外国語学院で、
日本語を専門に勉強しています。
催した日中大学生が主体の『 和
週5日のうち、火曜日の午後は日系企業でインターンシップをして
風文化祭』。
もう1つは済南の母
いますが、
それ以外は授業でいっぱい。だから週末に友人と食
校で開かれた日中高校生の交流
私は、日本に来て勉強の他のことで欠けていることがたくさんある
ニフォームに困った時、友達のお母さんが車で連れてくださって、
と気づきました。 来たばかりの時、クラスメートのことを知るため
短い間で全部揃えてくれました。ホームシックになった時、友達は
に、よく
「このクラスで成績が一番いいひとは誰?」
「あの子の成
「寂しい時は私に電話して! いつでも待ってるよ!」と言ってくれま
績は学年で何位ぐらい?」のような日本の高校生にとって「とんで
した。 一緒にディズニーランドに行った時、みんなで「玉ちゃんこ
もない」質問をしました。友達は「日本では成績は秘密だよ!」と教
れ見て!」
「 玉ちゃんあれすごいでしょ!」と見せてくれました。
えてくれて、
「Aさんは部活何をやってるの?」
「 Bさんは何が上手?」
こんな時もあんな時も、友達のことを忘れられません。みんなから
という聞き方に変わりました。みんなに得意なところがあるというこ
助けてもらった私もよく友達に勉強のことを教えたり、中国のお
とが分かりました。 勉強は人生の欠けてはならない一部であるが、
菓子をみんなに分けて食べたりしました。 友達はお互いに助け合
決して全部ではないです。 時間のある時、教科書のことを忘れ
うはずのものだと分かりました。友達、ありがとう!
Vol.39
て、友達と映画を見に行ったり、買い物に行ったりして、他の人
みんなへの感謝の気持ちを強く抱いた
と交流し、知らなかった情報をいっぱいもらうことは、自分の能力
1年間の留学で、感謝すべき人をあげればきりがありません。ホス
社会に貢献できる力を身につけたい
を上げるためのいい方法かもしれません。
トファミリー、学校の先生方、ボランティアの方々、クラスメート、
誰にも頼らない、心は強くなった
部活動の友達、、、、、、みんなの思いやりは私をあたため、みんな
中国で一人っ子としての私は親に甘やかされて育って、
「自立」と
の親切さは私の心を強くしてくれました。この国境を乗り越えた愛
いう言葉とはるかに離れていました。日本に来た時の荷物は全部
は私の最初に辛かった留学生活を今までの人生における一番の
親が片付けてくれたから、ホテルで服を取るため、荷物を開けた
思い出にしてくれました。この感謝の気持ちを胸に、私も愛と友
だけで閉められなくて、涙が出たことさえありました。でも、ホスト
情の種を中国の土地に撒いて、日中交流センターとの約束を守
ファミリーのおかげで生活能力がどんどん上がってきました。自分
ります。日中青少年に友情のバトンを受け渡し、日中友好2000
で洋服をきれいに洗って、きれいに畳む時の興奮を忘れることが
年の奇跡を次の世代に
できません。バレンタインのとき、一緒にお菓子を作って、友達に
受け渡すために頑張りま
「女子力すごい!」と言われた時のうれしさを忘れることができませ
す! お世話になった皆様
ん。それは全部ホストファミリーのお母さんのおかげでした!ホスト
もぜひ中国に来てくださ
ファミリーに対して、いくら感謝してもしきれません。
い! 同じ親切さいっぱい
生活能力だけではなく、心も成長しました。 困難に会っても「お
の私は中国で待ってい
母さん、助けて! 」
「 私にとっては無理だ! 泣きたい!」と思わないで、
ますよ!
事やショッピングを楽しんだり、
おしゃれなカフェで女子会をしたり
会です。イベントでは、通訳のほか、中国人の中高生に日本留学
するのが息抜きですね。」
の魅力についても紹介しました。私が日本への留学を決意した
「将来については、
まだ明確に決めているわけではありませんが、
のも日本に留学した先輩のアドバイスが大きかったから。これか
人とつながりを持てる仕事に興味を持っています。実は昨年11
らは逆に日本に行ったことのない中国人たちに対し、
日本の魅
月と今年3月に、中国で行われた日中交流センター主催のイベン
力を伝えていきたいです。」
(取材日:2015年3月19日)
トに参加しました。
1つは浙江工商大学杭州ふれあいの場で開
王華一
留 学 生 活の思い出を胸に2 0 1 2 年7月帰 国 。高 校 卒 業 後 、
「同じ京大の中国人の先輩と一緒に塾を運営してきました。中
2013年10月再び日本へ。母校と提携する日本語学校に籍を
国人学生の助けになればと思ってきましたが、
やはり僕たち学生
置きながら受験準備をして、京大へ進学した。
は自分の学業を優先しなければいけないので、去年でバイトはや
薬学部の成績は、
1年の前期は17課目中で「優」
と
「秀」が13
めました。」
科目、後期は13全科目が「優」
か「秀」だった。
2年の前期は11
幼い頃から、両親と同じ医薬の世界へと願ってきた。学部卒業
課目中6科目が「優」
「秀」。後期は2月中旬時点で判定が出て
後は、大学院に行き研究者の道を進むことも視野に入れつつ、
いる5教科すべてが「秀」
だった。
今後、学んでいくなかでゆっくり決めていくつもりだ。
「自分が楽しくやっていくと同時に、社会に何かの価値を生み出
2年前期の成績が彼にしては見劣りするのは、
アルバイトに時間
し、貢献できる能力を身に着けたいと思っています。」
をとられてしまったから。日本の大学進学を希望する中国人学生
のための塾に関わり、教えてきたのだという。
(取材日:2016年2月18日)
運は一瞬、縁は一生と言う絆 ホストファミリー 小野寺喜一郎・智子
○○さんおはよう!朝だよー!!
高校でのお別れ会
(2007年7月)にて。
王珏さん
(右)
10 周年に寄せて ホストファミリー 横田敦
その他苦労も多かったが、祭りでは「みこし」を担ぐ等これまた
第6期生の呂佳妮さん、無口でが
地域の一員として頑張ったことが思い出される。
んばり屋な彼女の滞在中にあの
そんな2人とは私たちが中国訪問時にはご両親とも一緒に食事
2011年3月11日の未曾有の東日
をし、まさに家族間の日中友好が行えている。
本大震災に遭遇した。その日は休
第9期生の陳思宇君は全てに精通しているが、 雨が降ると
日、家族みんなで買い物に出かけ
「お母さん雨です、傘は?」
「お母さん、雪が降ってきました。
る直前の出来事だった。 私たちは
どうしたら?」環境に慣れるまでストレスからくる胃炎で2~3度
これまで何度となく地震の洗礼を受けていたが、彼女にとって
悩まされていた。しかし、学校では多くの友達も出来、楽しい
私の家でホームステイを始めたきっかけ
私は中国を唯の隣国とは思えなくなってきました。
は初めての体験。 揺れ動くたびに怯え、その日はみんなで雑
日々を送ることが出来たと思う。
はさいたま市の広報からでした。ちょうど
5年前心連心様より五期生の陳微さんをお受けする機会を
魚寝の夜を過ごした。
私たちも彼らから多くのことを学ぶ機会を得ることが出来た。
今年で20年になります。
頂き、その後も、六期生の王珏さん、九期生の王歩雲さん、
原発等で一時帰国を余儀なくされたが「私は必ず戻ってくる」と、
彼らは明らかに私たちの子供であり「家族」でありる。
最初に来られた方は、 中国天津市天
十期生の高天鵬君。
その約束通り1ヶ月後に帰ってきて、息子達と被災地にボラン
この「ご縁」が「絆」として今でもメールや手紙のやり取りを行っ
津中医学院の先生でした。この方は日
現在の中国の若者の考え方や日本の大学への思い、1年間
ティアに行くなど積極的な行動には感心した。
ており、陳思宇君は今年10月来日する予定があり、時間があ
本語も英語もほとんど話せず中国語の
日本での暮らしについていろいろな意見や疑問など話し合う事
また第7期生の喬倩倩さんは来日してからずっと寮生活を送っ
ったら「実家(我が家)」に寄りますとの連絡があった。 来年は
みでした。 私も中国語はこの時まるで
ができ有意義な毎日を過ごしています。また、一緒に数々のボ
ていたが、春休み期間に初めてホームステイに来てから、こ
日本の大学に進学の予定らしい。
話す事ができません。 漢字による筆談が唯一のコミュニケーシ
ランティア活動への参加やイベントなどの出席、国内観光など
のまま居たいと言い出した。 彼女はもともと自転車に乗れなか
羽ばたく彼らに大いなる期待をし、成長した彼らに会うことと楽
ョンでした。しかし、お互い時々言葉にでてしまう日本語と中
日々エンジョイしています。
ったが、我が家から通学するために一生懸命に練習していた。
しみに待っている。
国語に共通する発音かなりある事に気が付きました。この後、
28
母校の済南外国語学校
で開催された交流会に
て。左が張馳さん
張馳
明日いざ新学期という日になって、転んで怪我をしてしまった。
29
日本の電車ってフクザツ…
第
7期
2012年8月28日~
2013年7月20日
南三陸町の
仮設住宅で
交流会!
また帰って
来るよ!
日本の
スイーツ
美味しい♥
■期間:2012年8月28日~2013年7月20日
■第7期:32名(男7:女25)
徐寧馨、夏婧芯、雒雪婷、張文寧、王暢、関
佳欣、張心育、周正、李諾嵐、李博涵、秦瑞
廷、黄麗薇、胡玥、徐幸子、楊賛、周潔如、
祝暁明、郭雅菲、何璐、杜天佑、章李強、許
佳傑、荘暁桐、劉佳妍、厳辰、王丹妮、周嘉
鳴、陳穌僥、奉煜坤、満雪陽、黄晨、鐘冰雯
30
31
ACK!
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マンガ
第7期生卒業文集(2013年7月)より
楽しくて、楽しくて
日本の暮らし
あれこれ
王暢(大阪府立大手前高等学校 / 東北育才外国語学校)
2012年9月、日本語を上達したい、日本文化を味わいたいなど
ンを食べる家庭も少なくない。 毎日お風呂に入る時間と順番をき
の気持ちを持ちまして、心連心第七期生の一員として、日本で
ちんと守る家庭もあった。もっとも驚いたのは、洗濯機を外に置
の生活を始まった。 隣国日本での生活を通して、日本のことをも
く家庭もあったことだ。 違うところに違う人が住んでいる、違う人
っと知るようになり、この1年間の上で、日中両国友好の架け橋
は違う家庭を作る、違う家庭は違う習慣がある、違う習慣によっ
の1つになるなどが目標だった。
て違う雰囲気が出ってくる。いろいろ違っても共通点はある、そ
れはみんな毎日明るくて元気に暮らしていることだとわっかた。そ
この1年間の留学で、大阪府立大手前高校に入った。 大手前
して、常に感謝や思いやりなどの気持ちを表現するのも大切だと
高校は1886年に大阪府女学校として創立し、2011年度から
わかった。
大阪府教育委員会の進学指導特色校事業の対象校となり、現
伊勢や長野などいろんなところに連れてもらった。そして、毎日お
在でも私を含めて多くの大手前生に愛されている。
いしい料理を食べていた。いつも支えてくれて、いろんな体験を
この私の大好きな大手前高校で、文化祭、校外教授、体育祭、
させてくれたホームステイ先にはすごく感謝している。 彼らのおか
コーラス大会、大阪城マラソンなどいろんな行事に参加すること
げで、心配なく1年間の留学生活を楽しく過ごした。
心連心ウェブサイトコンテンツより。中国高校生の留学先での暮らしや
授業・課外活動の体験を通じて感じたことを、テーマごとに紹介しています。
「私の好きな日本語」より
めっちゃ
「留学中、つらかったことは ?」より
通学がたいへん
ができた。その過程で、一生懸命練習した後、賞が取れたうれ
しさにも、みんなで蝋燭を書く楽しさにも、すごく感動した。 雰囲
日本のお父さんお母さん、そして、隣のお婆ちゃん、いろいろお
気も良くて、楽しい学校に入って、周りにクラスを愛して、皆が
世話になって、ありがとうございました!
大好きな子がたくさんいるなんて、非常に幸いなことだと強く感じ
た。
大阪府は、近畿地方の中部に位置し、京都府・奈良県・兵庫
そして、高校生活の一部とする部活動も体験した。日本高校の
県・和歌山県と接する。 古くから上方へ通じる水上交通の要地
部活動は、中国の方と比べると、大違いがある。日本のクラブ
である。
活動はもっと重視されて、賑やかだ。 一度共通の趣味や興味を
幸いなことで私は大阪府に分配された。そして、大阪のことが大
持つ仲間が集まった団体で活動したいと思って、剣道部と茶道
好きになった。
部に入部した。 茶道部の活動では、お茶会や日常の練習にお
学校は大阪城公園のすぐ反対側にあるおかげで、大阪城公園で
いて仲間たちと一緒に稽古について討論、研究するのをへて仲
コーラスの練習や城ランなどができて、大阪城のいろんなきれい
良くしていた。そして、新入生オリエンテーションなどの行事に向
な姿を楽しむことができた。たくさんの思い出に繋がっている大阪
けてみんなで努力するのも素晴らしい思い出の一つだった。 袱紗
城は美しくてしようがない。
をつけたまま下校してしまったり新入生オリエンテーションであたり
大阪は交通機関が発達しているおかげで、一人旅が好きな私は
まえ体操を踊ったりするようなこともしたが、今から思うと、楽しく
週末に仏像を数えたり、緑を楽しんだりすることができた。もちろ
活動していた日々は良い思い出だった。そして、茶道部のおかげ
ん、おいしいものをいっぱい食べた。
で、抹茶が好きになった、日本文化にせっした。
(「あたりまえ体
大阪!好きやねん。
操」のおかげで、2年ぶりに男子が茶道部に来てくれた。)
1年間の留学生活、楽しかった。そして、この1年間の中で、日
学校の生徒たちは、みんな真面目で、親切だった。 最初の頃、
本の日常生活を体験することを通して、日本語能力を上達しただ
よく話かけてくれて、 助かった。 困ったことがあると男子も女子
けではなく、世の中のいろんなことを学んだ。自分が成長ことも
も優しく教えてくれるのは、大手前生だった。 先生の方々からも、
強く感じた。もっとも重要なのは、周りの方々と深い絆を作ったこ
教科書の内容だけではなく、日本のこともいろいろ教えてくださっ
とだ。
た。そして、大手前の校長先生が大好きでいつも校長先生元
今までいろいろお世話になった、サポートしてくださった日本の
気な挨拶と笑顔から始まる1日は私が大手前での日々だった。 楽
方々には心から感謝いたします。
しくてたまらなかった。
この1年間の思い出を持ちまして、これからも頑張ります!
大手前高校、1年間、ありがとうございました!
日本での留学ではいろいろわけあって六軒のお家にお世話になっ
た。
何回も引っ越ししたのは、確実に大変だったが、いろんな家庭と
出会えてよかった。
中間研修
(2013年2月)の王暢さん
日本に来た前に日本人の朝ごはんは必ず白ごはんとお味噌汁だ
と思っていた。 実際には、朝ごはんにバターをたっぷり塗ったパ
マンガ制作 富田淳子
32
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こんなところが
中国と違うんだ~
日本の皆さんに
ありがとう
第
8期
ホストマザーから
日本文化を
学びました
2013年8月27日~
2014年7月19日
来たぞ、甲子園!
心連心
Tシャツに
寄せ書き!
両手に花~
34
■期間:2013年8月27日~2014年7月19日 ■第8期:30名(男10:女20)
王若寒、遅宇希、周千荷、尹柏橋、劉牧言、
張天鴻、楊沐溪、劉洪波、遇城昊、崔舒淵、
李頴超、伏詩宣、束親欣、蔡蘊多、譚偲玥、
朱宇軒、藍浩、張婷婷、姫楠楠、喬金迪、王
文嘉、盧曦子、李伊頔、韋暁晴、張倩如、周
潔鈺、鄭良珏、劉星妤、朱可萌、劉佳源
35
ACK!
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大好きやけん~出会えてなければ~
日本の暮らし
あれこれ
伏詩宣(岩田中学校・高等学校 / 上海市甘泉外国語中学)
正直に言うと、最初に、この小さくて愛しい町:大分に来た時は
同じく寮に住んでいるクラスメートが私に声をかけてくれました。そ
ちょっと不安がありました。 都会生まれの私は本当にこの田舎町
の日、私は心の中に積もっていたすべての不安を語りました。あ
を受け入れることができるかな。また、この町は私のような外国
れから、あの「交流の壁」が無くなりました。これで留学生活には
人を受け入れてくれるかなと、若干漠然としていました。
もう悩みがないでしょうと思ったら、中間研修が終わってから、ま
しかし、私は間違っていました。 来て1ヶ月も経っていないのに、
た新たな悩みの淵に沈んでしまいました。もうすでに半年が過ぎ
もうすでに私はこの田舎町に惚れました。 青く澄み渡る空、清ら
てしまい、残りの時間で何かやらなくては!と自覚したけど、何を
かで澄みきった川、そして連綿とどこまでも続く山……すべてがこ
やればいいのか、この1年間でいったい何を得たいのか、また目
んなに新鮮で、まるでずっと想像してきた「日本流」の青春物語
標を失ってしまいました。そして、帰国したらどうなるのか。帰った
の始まりのようでした。それがこの1年間のスタートでした。
あとのことを考えると、不安になってしまいます。そこで私の心に
日本に来てから最初に感じたのはやはり日本人独特の思いやり
ある変化が起きました。日本の高校生をうらやむ心はいつの間に
の心でした。どんなに親しい友達でも、ぶっつかったらすぐに「あ
か、嫉妬する心に変わり、怒りの芽も萌えました。
っ、ごめんね!」と謝るし、約束は絶対破ったりしないし…なんか
マンガ
第8期生卒業文集(2014年7月)より
心連心ウェブサイトコンテンツより。中国高校生の留学先での暮らしや
授業・課外活動の体験を通じて感じたことを、テーマごとに紹介しています。
「日本に来て驚いたこと!」より
ゴミの分別
「日本に来て驚いたこと !」より
冷たいものが好き?!
「私…日本に生まれたらよかったのに……」
と、溜まっていたストレ
人と人の関係がとても平和な感じがしました。たぶん、東京みた
スと不安が爆発し、悔しくて涙が止まらなかったです。
いな大都会じゃないから、バスや電車の中でスマホをいじる人よ
私だって、甲子園の青空をめざし、バットを振りたかったのに!
り、小さい声でしゃべる人のほうがずっと多かったです。 上海出
私だって、学園祭のスタッフをやって、青春の思い出を作り上げ
身の私にとっても、珍しきことでした。それに、河原を散歩したら、
たかったのに!
そばを偶然通る知らない人がにこにこしながら「こんにちは」と挨
私だって…私だってそんな高校生活を送りたかったのに!なんで
拶してくれるし、道に迷って通りすがりの人に尋ねたら、目的地ま
私が息もできないほど苦しい受験勉強だらけの青春を過ごしなくち
で連れていってくれるし。人と人が互いに信じあって、相手のこと
ゃならないのよ!と、私は心の中で吼えていました。 私と学校の
を真っ先に考えることは私が求めっていた理想なことでした。
友達の間には決して超えてはいけない「一線」ができました。そし
生活ペースが忙しくて他人のことを配慮する暇がない上海に生ま
て、その「一線」の向こうには、存在するわけがない、妄想が作
れた私にとって、生まれて初めて人と人の「出逢い」のすばらしさ
り上げた「私」の姿がいました。 知らなかったというより、知って
を感じました。 周りのみんなが、いつでも温かい笑顔で私を見守
いたけどずっと気づきたくなかったのです:自分が日本に1年間留
ってくれていました。そして、私は感謝の気持ちを込めて、一歩
学したかったのは「現実を逃避したい」という心の一番奥に隠れて
一歩と前に進みました。
「みんなのことが大好きだ!出会ってよか
いた理由もあるということを。でも、そこで私は考え方を変え、自
った!大分に来てよかった!」と私は嬉しく思っていました。
分にこう言いました:変えられない現実から逃げるより、今目の前
しかし、この留学の「道」には、私の予想以外の悩みが待ってい
にあるものを大切にするほうがましだ。どうせチャンスが1回しかな
ました。まずは日本に来て3ヶ月が経った11月のころでした。たぶ
いなら、力を尽くして、かけがえのない「1回」にしようと。その戸
ん、最初の新鮮の気持ちが下がったため、周りの人に話をかけ
惑いが逆に大きな動力になりました。
るのが難しくなってきました。それに、こっちが積極的に話をかけ
大分弁をしゃべったり、畑に行ったり、有名な温泉に入ったりし
ていかないと、向こうは何の反応もしないことが分かりました。 私
て、大分でしか体験できないことをたっぷり体験しました。そして
は周りに話をかけるのが怖くなって、だんだん黙りました。
何よりも、周りの人に感謝します!出会えてなければ、今の私は
どうやって目の前のこの「交流の壁」を破ろうかなと悩んでいた際、
いないはずです。
10 周年に寄せて 清風南海高等学校 教諭 米田 隆
この事業を継続されてきた関係者の皆様のご苦労に対して感
判を呼び、後半はすんなりと決まりました。
謝のお礼を述べると共に、10周年のお祝いを申し上げます。
平成27年度から文科省のSGH
(Super
私自身、大阪府立大手前高校で3期生から5期生の3名の生
Global High School)校となった流れの
徒を3年間お世話させていただき、その後5年間の管理職経
一環で、長期留学生による本校生徒へ
験を経て、平成27年4月から現場に復帰して再びこの事業の
の刺激を期待したわけですが、彼の学業
受入校に応募させてもらいました。
に取組む姿勢が本校生徒に与えた影響は、予想以上のもの
長期留学生の受入経験のない学校でしたので、ホストファミリ
がありました。
ーの確保に当初は少し苦労しましたが、本校で学ぶ韓東学君
この事業の益々の継続と卒業生の皆さんの今後のご活躍をお
(10期生)の真摯な学習態度や謙虚な人となりが口コミで評
祈り致します。
マンガ制作 富田淳子
36
37
初めての
日本街歩き♪
来日したばかり、
やや緊張気味・・・
第
9期
2014年9月2日~
2015年7月18日
埼玉
LOVE娘♥
この子には
めっちゃ苦労
させられました
わぁ~
心連心の先輩と
キャンパスツアー
■期間:2014年9月2日~2015年7月18日 ■第9期:31名(男9:女22)
楊明哲、 周寅培、 王志涵、 全嘉楽、 陳思宇、 鄒欣然、 王歩
雲、李文馨、林澤宇、趙婉言、劉杏方、陳美君、陳林嶠、陳家
文、盧逸塵、劉琳、陳鋆、李彩維、魏傲雪、劉子煊、李婧、李
一凡、高雪梅、邵思成、任欣雨、劉浩翔、王俊朝、賀梓忻、韓
博陽、張楚珺、鄭桐
38
39
ACK!
P L AY B
日本で得た宝物
第9 期生卒業文集(2015年7月)より
林澤宇
マンガ
第九期生に
聞きました!
(千葉市立稲毛高等学校/上海市甘泉外国語中学)
光陰矢の如しです。とうとう帰国、思いはやっぱり複雑です。 荷
人が「外務大臣賞」や「文部科学大臣賞」を競った第56回の大
物整理の手を休めて、アルバムをめくりながら、この1年のさまざ
会。 残念なことに私は入賞できませんでしたが、たった1人の高
まな出来事を振り返ってみました。 来る日も、来る日も、新しい
校生で最年少の出場者。
「それだけですごいんだ」と、褒めてもら
挑戦が待ち受けていました。ホームステイ先で暮らし始めたばか
いました。この大会では、日本の文化に関心をもち、日本語を
りの頃の緊張した顔、自分で書いた投稿が朝日新聞に掲載され
勉強している人が世界中にいることを知りました。自分が将来め
た時の得意げな顔、
ざしている方向が誤っていないことを再確認できたように思います。
バレンタインで生まれて初めてチョコレートを作った日の幸せそうな
留学先の稲毛高校の真坂真紀子先生とホストファミリーを訪れた
顔、自分自身のさまざまな顔が、アルバムの写真におさまってい
最初の日、
「心を開いて新しい体験に挑戦すること」を約束しまし
ます。
た。チェロの演奏、乗馬、カヌー、テニス、ケーキ作り、たくさ
この1年間のメモリーは、私の大切な宝物です。その中から、い
んの“初めて”をこの1年体験してきました。
「自分の心を開く」とい
くつかあげてみます。まず、2015年の1月、千葉市立文化会
うことがどういうことか、分かったような気がします。それができた
館で開かれた千葉県下の高校のジョイント・コンサート。 私は毎
からこそ、自分のもう1つの目標「日本で100人の友達を作る」も、
日部活で練習したチェロをこの演奏会で弾きました。 大きな会場、
実現したのです。日本へ留学して知った、日本人の優しい心も
たくさんのお客。日本へ留学する前、さわったこともなかったチェ
忘れられません。
「留学中、感動したこと」より
日本で受けた
親切・思いやり
「盧逸塵さんの作文より」
来日の生活
お味噌汁づくり
ロです。 緊張しましたが、私の心は達成感でいっぱいでした。な
んだって挑戦すれば、できるんだ、と自信がつきました。
そして3月、故郷を遠く離れて、初めて迎えた誕生日。 私の心を
察して、にぎやかにカラオケで誕生日を祝ってくれたホストファミリ
ーのやさしさに、感動しました。そして、帰国の1か月前に、夢
が実現した「外国人による日本語弁論大会」への出場。
1960年から続くこの弁論大会への出場は、日本の文化や日本
語を勉強する外国人にとって大きな挑戦です。 米国、ベルギー、
セネガル、ポーランド、トルコなど世界11か国の大学生や社会
林澤宇さん
(左から2人目)と大河原さんファミリー
2015年7月成田空港にて
あっぱれ留学生 林澤宇 ホストファミリー 大河原 暢彦
16歳の少女のたくましさに圧倒された1年でした。 昨年9月、
に、
「レッスンゴリライ?」
「アケオメ?」、日々JK言葉を指南して
わが家へ来るなり林澤宇は「3ヶ月で日本語能力試験1級をとり
もらう私でした。
ます」
と宣言。以来、毎日部活を終えて帰宅後、夕食までの間
それにしても、知識欲も生活力も旺盛な“姑娘”でした。 物怖
日本語の猛勉強が続きました。 若い頃、記者をしていた私が
じせず、経験したことのないチェロの演奏からテニス、カヌー、
先生、彼女が生徒です。目標通り、12月初旬の“考試”で1級
乗馬、山登りなどに挑戦。
「何でも経験してみよう」の1年は、
に合格すると、文章力を磨くため朝日新聞に投稿。さらにスピ
日本を知るうえできっと役立ったはずです。その1年を共に過ご
ーチ作法を習得するため、国際交流基金の主催する外国人の
した私たちの心も、林澤宇のおかげで外に開かれました。な
弁論大会へ出場と、難関を次々にクリアして行ったのです。 により、記憶力も知力も衰えつつある私が、中国語を勉強す
この辺りから、日本語学習での私たちの子弟関係は逆転。
るようになったのです。
帰宅後、あれやこれや学校での出来事を話してくれる林澤宇
マンガ制作 富田淳子
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41
どんな1年になるか ドキドキワクワク
カワイク大変身!!
第
10 期
2015年9月1日~
2016年7月16日
★
きれいで
おいしい和菓子に
な~れ
わ〜雪だ!雪だ!
★
■期間:2015年9月1日~2016年7月16日 ■第10期:31名(男12:女19)
楊晶智、孫榕、吉磊、黎翰飛、王雨竹、高天
鵬、沈隽吉、李依桐、欧子萌、劉昕恬、宋仕
喆、孔明煕、赫欣桐、李昀殊、李顔秀、劉氷
森、梁方舟、韓東学、邵偲瑩、丁依寧、呉嘉
洺、金瑩順、曾静好、包雲清、孫超凡、侯天
妍、何雨祺、李東哲、劉雅軒、張戈、王逸雯
★
★ ©Mariko Tagashira
42
43
心連心ウェブコンテンツより
留学ドキュメンタリー
十期生 中間研修
半年間の成果を順に報告
と日本の高校生顔負けのような声があがる。互いの成長を確認しあ
う時間となった。
の声を拾った。
日中交流センターの担当者
「 発見 」分析の中で「 質問した
話していた女子2人の席に混ぜてもらった。
から、
「①と②の合計と、③
ことに対して、
『それは
(答えるの
「グループワーク①前半の振り返り」
が終わると、昼食に。楽しそうに
秋田の明桜高等学校の吉磊さんは、
日本のドラマやアニメが大好
と④の合計がいくつずつか
は)
難しいよね』
と言われ」
たと話
き。社交的な性格も手伝って、独学で日本語を学んだとは思えない
も数えてみて。自分たちの班
した盛岡中央高等学校の孫榕
清風南海学園(大阪府高石市)
ほど軽妙に話す。部活には入っていないが、学校では台湾からの留
ではどちらが多い?」
と声が
君。入部したのは軽音部。ロック
に留学する韓東学君が同校保
学生のお世話をしたり、台湾へ留学予定の同級生の相談に乗った
かかる。ポジティブにとらえて
好きな彼はバンドをやりたかった
「かっけー」
護者会で登壇し、発表している
りしているそう。ホストファミリーとの団らんのおかげで日本語力がど
写真がプロジェクターに映し出さ
んどんついている。
れた。韓君は同校で初めての中
国人留学生。ホームステイ先が
なかなか決まらなかったという。来
年以降「心連心」の後輩が困ら
学校保護者会で登壇した韓東学君。
趣味はカメラ。ふるさとの街では無
理だった、美しい星空を撮れること
が嬉しい。
ないようにと、中国人留学生の存在を10分間アピールした。
そう報
思索的な表情で言葉を選びながら話すのは、孔明熙さん。静岡学
「発見」を分類してみると…
いる①+②のほうが多い班
そうだが、
ほかの部員はアニメソ
は3班、
ネガティブに映っている③+④が多い班も3班。自分たちが
ング志向。当初落胆はしたようだ
「ネガティブ」に見ているものが、他の班では「ポジティブ」
とされて
「和菓子は五感で楽しむもの」
。職人
さんの言葉をかみしめながら、餡を
丸め、ヘラを使う。
が、今は楽しんでいるそう。音楽
園高等学校に通う。中国にいた頃は、
アニメの吹き替えのサークル
いる場合もある。
を作ったという行動派でもある。
「演じる」
というつながりから、演劇
他の班の発表に熱心に耳を傾け、時に質問もする。
「共感」
するこ
部に入部した。部内では、
フルート歴も6年あり、音楽通なところを買
とで悩んだり戸惑っているのは自分だけではないことを知る。
また、
半年前の来日歓迎レセプション会場で、将来はドラマや映画、
アニ
われて音楽担当の責任者を務める。
自分は気づかなかった他者の「発見」や「視点」
を知ることは、
「日
メの監督になりたい」
と言っていた李依桐さん
(横須賀市立横須賀
の幅が広がりは、
きっと友だち関
係も広がっているはずだ。
告すると、
歓声とともに拍手が広がった。
本」へのさらなる理解につながっていく。
総合高等学校)
。大人びた表情と落ち着いた語り口が印象的だっ
関西国際空港にほど近い国際交流基金関西国際センター。
「心
次に取り組んだのは、
それぞれの「発見」
を
【生活環境】
【 食文化】
たが、意外や、部活は剣道部。
「カッコいいです。初段をとれるよう頑
連心:中国高校生長期招へい事業」第十期生の31人が研修室に
来日して発見したこと
【学校生活】
【 国民性
(性格・特徴)】
【その他】
に分類していく作業
張っています」。
集まり、午前中のグループワークでは
「前半の成果振り返り」
として
午後のグループワークは、
6
だ。
その過程で、(1)「ネガティブ」
にとらえているもののなかで最も受
岡山の共生高等学校に在籍する呉嘉洺君はサムライへの憧れも
順に発表を行っていた。
つの班に分かれて
「来日して
け入れにくいと感じるのは何か、(2)ネガティブ評価が多かった項目
あり、当初は剣道部に入ろうと思っていたというが、実際に活動して
心連心の日本滞在は、
およそ1年。折り返し地点となる2月、半年間
発見したこと」
を発表してい
は何か、
を班ごとに考察し、発表していく。
いるのはアニメ同好会。校外でも、祭りで神輿もかついだり、
スノボ
を振り返る
「中間研修」
を行っている。来日目的の再確認と、残りの
く。下図のように、縦軸を
「ポ
5つの班がネガティブ評価の多かった項目として
【学校生活】
を挙げ
も体験したりしている。
た。残り1つの班では、
【国民性】
だった。
半年を充実させるための目標設定およびヒントを与えることがねらい
ジティブ」
「ネガティブ」、横軸
だ。
を
「やっぱり」
「びっくり」
とし、
発表の持ち時間は4分。部活動や学校行事などの写真を映し出し
4つのブロックに分ける。個
ながら、
それぞれが自身の半年間を報告していく。中国では勉強漬
人で作成したシートから6つ
けだった生徒たちは、
日本の高校での部活を楽しみにしてきた。部
の事例を選び、
班としての「発見」
を模造紙に貼っていく。
子が男子に話しかけたら、
『つきあってるの?』
と聞かれることもあるよ
「生物や現代社会の先生から中国語の手紙をもらって嬉しかった」
活について語る生徒が目立った。
彼らの「発見」
をたどってみると…。
うだ」
と不思議がる声が聞かれた。
「あいまいな表現を使うこと」
も受
と書いていたのは、鹿児島県立武岡台高等学校の張戈さん。演劇
広島市立舟入高等学校の曾静好さんは剣道部に入部した。
「ふだ
①の「ポジティブ」に
「やっぱり」
と思ったのは、
「 礼儀正しい」
「 時間
け入れにくいことのひとつ。
「質問したことに対して、
『それは
(答える
部と茶道部に所属。入賞した日本語スピーチコンテストには、
ホスト
んはみんな優しいのに、試合になったら殺気のようなオーラ。瞬殺し
を守る」
「 団体のために考える」
「(交通が)
便利/電車が時間通り
のは)
難しいよね』
と言われ」
て戸惑った体験を話す生徒もいた。
そ
ファミリーが総出で応援してくれたと嬉しそうに話す。
ました
(笑)
」
と、剣道部員のかっこよさを伝えた。
に来る」
「サービスがいい」
「山や緑がいっぱい」
など
のほかには、
「あいまいな表現」にもつながるが「遠慮しすぎる」
とい
それぞれの
「発見」をだしあう。
ストファミリーのお母さんがカットしてくれる、
と書いていた欧子萌君。
まりしゃべらないこと」。
「男女の考えは違うので、
いろいろアドバイス
新潟市立万代高校に通う。
「その髪もお母さんが?」
と聞くと、
はにか
を聞きたい」
と思っているのにままならないと残念がる意見や、
「女
む優しげな顔に似合うヘアスタイルだ。
②の「ポジティブ」に
「びっくり」
した
う声や、
「休みの日の部活動はキツイ」
という意見も。
人いるだけのたった2人の部だが、県コンクールで優秀賞をとるほど
のは、
「ルールを守る」
「障害者が
発表が終わったところで、中間研修を担当する職員は
「最初は何も
互いに知恵を出し合う
かも楽しいけれど、時間が経って異文化に適応していこうとすれば、
研修は4泊5日間。
2日目のこの日は、
とりわけ盛りだくさんの内容だ
「環境保護の意識が高い」
「大人
カルチャーショックを感じます。みんなそれぞれに課題や悩みはある
った。聞けば、翌日は前日の「発見」
をさらに深く掘り下げていったと
もお菓子を食べる」
「先生が優し
と思うけれど、
みんなで共有し、解決方法を見つけていきましょう」
と
いう。個々人の課題をみんなと共有し、
その具体的な解決策を班で
生活しやすい」
「地震警報が早い」
物かと思った。高校生レベルじゃない
(素晴らしい)
演奏」
と話した。
生徒たちはネット上で日々のあれこれを綴っている。日記に、髪はホ
「受け入れにくい」
と感じたもので最も多いのは、
「男子と女子があ
敦賀気比高等学校の宋仕喆君が入部したのは新聞部。先輩が1
の充実した活動を行う。兼部している吹奏楽部についても、
「 化け
い」
「 犬の散歩にはビニール袋を持ち、犬のフンの始末をする」
「ス
締めくくった。
話し合った。
カルチャーショックを乗り越えるために互いに知恵を出
仲間のプレゼンに歓声
ーパーの出口に整理用テーブルがある」
「バスに時刻表がある」
な
光ヶ丘女子高等学校
(愛知県岡崎市)
に留学している赫欣桐さん
どがあがった。
はBGMつきで発表。茶道部での活動は
「お菓子も美味しいし、
ほん
③の「ネガティブ」
に
「やっぱり」
ととらえたのは、
「お互いの距離があ
日本の心を知る和菓子作り
とうに楽しい」
と話した。和紙工芸や、
ドイツの留学生との写真も紹
る」
「 男女の差別がある」
「 正座はきつい」
「 通勤ラッシュの混み方
続いて、
お待ちかねの和菓子作り。和菓子職人の明神宜之さん、
されることと現実のはざまのなかで着地点が見つけられず苦悩する
介した。茶道男子もいる。横須賀市立横須賀総合高等学校の沈
がすごい」
「冬でも冷たい水を飲む」…。
小泉直哉さんから和菓子の歴史などを学んだあとに、手ほどきを受
場面も見受けました。生徒たちにとっては久しぶりに顔をそろえた機
隽吉君。
「別の世界に入ったような気持ちになる」世界の奥深さを
④の「ネガティブ」に「びっくり」
したのは、
「 学校のルールが厳しい」
けた。
「桜」
「 菊」
「 水仙」の三種を作
会ですので、
お互いの成長を確認し合い、今後のやる気につなげて
し合っていく。最後は、
そうした話し合いから生まれたテーマをもとに
台本を作り、各チームで寸劇として演じたそうだ。
「生徒のなかには、
自分が直面している課題について仲間から指摘
「土曜日も授業がある」
「 休みの日でも部活がある」
「 部活がきびし
る。餡を包む作業は難しく、思うように
もらいたい」
と、同じく中間研修を担当する職員。
のどかな田園風景を冒頭に映し出し、
「めちゃくちゃ、田舎や~!」
と
い」
「男子と女子はほとんどしゃべらない」
「電話をしている時にお辞
は手が動かない。一心に向き合いな
仲間と過ごした1週間で元気と勇気を得た31人。決意も新たに、
そ
関西弁で切り出して、笑いを誘ったのは丁依寧さん。和歌山県立那
儀をする」
「一人で出かける年寄りが多い」
といった意見が並んだ。
がら、和菓子に込められた日本の心
れぞれの地へ帰って行った。残り半年はきっと駆け足で過ぎていく。
賀高等学校に通う。
「田舎だけど、空気もいいし、野菜やフルーツが
③と④の両方でピックアップされたのは、
「自分の意見がないという
を体感するひとときとなった。
実り多きものでありますように――。
美味しい。
クラスメートも優しく、
みんなに助けられて幸せ」
と結んだ。
よりは言わない」
「あいまいな表現をする」
「 電車賃や野菜・果物の
半年間の体験と思いが凝縮された仲間の発表に、
「おー」
「スゲー」
値段が高い」
というものだった。
伝えた。
44
和菓子作りの合間に生徒たち
他者の「発見」や「視点」を知る
和菓子作り。職人さんの流麗で繊細
な手つきに、ため息。
取材/文:須藤みか 取材日:2016年2月9日
45
M y S t o r y 01
第2期生
閻亜光さんの場合
M y S t o r y 02
学の
夢だった言語
かって
向
に
得
取
号
博士
勉強の日々
第 4 期生
2016年4月 立命館大学大学院言語教育情報研究科入学 2016年3月 同社退職
2015年11月日本企業文化紹介セミナー参加
講師として登壇し、中国人学生向けに日本での
就職経験を語る
劉思妤さんの場合
2016年4月 日本の大手広告代理店に入社
2015年7月 大学卒業
ホストファミリーとの交流続く
お父さんが海外でボランティア活動に従事して
いることを聞いて、劉さんも自分の手助けによ
って他人が笑顔になってくれる仕事がしたいと
思ったそう。 上海市に遊びに来てくれた日本の
お父さんとの写真。
中国語、日本語、英語、韓国
語を駆使し、フロントから客室、
レストランまで一通りの業務をこ
なし、 忙しい日々を過ごす。ク
レーム対応も担当。 社会人と
しての能力がメキメキと向上。
2014年6月 日本のリゾートホテルグループ会社に入社
2014年3月 大学卒業
留学生が集まる寮の「寮長」、キャ
ンパスツアーリーダー、 フィールド
ワークスタディ参加の経験を通じて、
意見をまとめる大変さを実感。
サークル活動が転機に 2年生のときに「FLAG」
( 新入生オリエンテーション)に参加。
この活動は僕にとって刺激的でした。 新入生をはじめ、 たく
さんの人と出会うことができたし、 他の人たちにもいろんな
出会いを提供できたと思います。 そして何より、 一緒に活
動してきたメンバーたちとの絆はかけがえのないものです。
新入生のために、 みんなで時間をかけて準備し大変な事が
たくさんありましたが、 そういう経験を共有したからこそ、メ
ンバーと一緒に過ごした時間がこんなにも大切に感じるのだ
と思います。 初めて大学のサークル活動に参加して、 大学
ならではの経験をして、自分の中で何かがぱっと開けたよう
な気がしました。 ―心連心ウェブコンテンツ「卒業生便り」より
2009年9月 立命館アジア太平洋大学
入学。国際経営学を学ぶ
2008年7月 帰国
学校の送別会 今日クラスは特別に授業を一時間あけて、 みんなと一緒に
ゲームをやって、 たくさんのおいしいものを食べた。
今の気持ちをどう表わしたらよいか分からない。 ただみん
なといっしょにがんばって、 きっとまた会えるとそう願ってる。
金曜日、 クラスメートとバーベキューに行った。 今回はクラ
ス全員で、 みんなと楽しんだ。 食事のあと、 ボウリングを
やった。この11か月の友情は一生忘れない。 ―2008.07.19の閻くんの日記より
思妤 お姉ちゃんは 孫全 員が大 好
き! 国が違っても心が通じ合う大
切な事です。 彼女の 活躍を家族
で応援しています。
山口ファミリーより
日中学生交流活動に参加!
2014年11月杭州ふれあいの場
オープニングイベント~大学生交流事業
2015年5月南昌ふれあいの場
~大学生交流事業
2013年11月済南ふ
れあいの場オープニン
グイベント~大学生交
流事業
2011年9月
2010年7月
人一倍人の気持ちを理解できる
ようになった。 受身の自分をやめ、
壁を作らず積極的に周りと仲良く
なろうと意識するように。
ホストファミリーとの出会い 朝ご飯の支度を待つ間、 テレビから流れてきた朝の連続ド
ラマの主題歌『ありがとう』。 車内でかけられていたユーミ
ンの『恋人はサンタクロース』。 いまでもこれらの歌を聴くと、
あの頃を思い出すそう。
朝6時に自分に合わせて起きてくれて、 毎日お弁当を用意し
てくれたお母さん。 台風が迫っているにもかかわらず気遣っ
て学校まで送ってくれたお父さん。 様々なものや人への思
いが彼女の留学時代を支えた。
―心連心ウェブコンテンツ「卒業生インタビュー」より
来日当初は、言葉もあまりできず「本当に
つらかった」。 何度もこっそり泣いたことも。
持ち前の負けん気と自立心の強さで乗り越
える。 次第に日本語を覚え、 何でも体験
して日本を知り、友達を増やしていく。
2007年9月 心連心プログラム第2期生として来日
秋田明桜高等学校留学
2006年9月 太原市外国語学校(中高一貫)入学
1990年10月 山西省太原市に生まれる
46
上海財経大学外国語学部ビジネス日本語学科入学
同じ心連心4期生の韓翠婷さんと大学で再会
ルームメイトに!
帰国
辛酸甘苦さまざまな経験を経て、
学校生活で一番苦手
だった科目は体育。 お
父さん相手に「キャッチ
ボール」初体験
2009年9月
2005年9月
1993年8月
留学当初は、帰り
たくて帰りたくてし
ょうがなかった(涙
心連心プログラム第4期生として来日
富山県立伏木高等学校留学
長春外国語学校(中高一貫)入学
吉林省長春市に生まれる
47
10 10年目の関東圏「同窓会」
心連心ウェブコンテンツ・卒業生インタビュー
周年
記念企画
2016年4月、国際交流基金本部(東京)のレセプション会場に、
続々と若者たちが集まってきた。
「久しぶり!」
「元気だった?」などという会話に、
日本語と中国語が混じり、時折、キャーッと再会の歓声があがる。
抱き合っている子もいれば、手を握り合い、ピョンピョンと飛び跳ねる子たちもいる。
再会
1期生の張詩雨さんはコンサルティング会社勤務で、社会人2年
今日は、
「 心 連 心:中 国
目。 今後の抱負について、
「会社で経験を積み、日本と中国で
高校生長期招へい事業」
貢献できる人になりたい」と語る。
も、マイクを持つと、みな、堂々と話し始める。
2期生の付博さんは今年4月に
東 圏 卒 業 生 交 流 会の日
日系IT企業に就職したばかり。
だ。 7月に開 催される日
システムエンジニアとして研 修
中 交 流センター1 0 周 年 卒業生に囲まれていた日中交流センター元職員
(中央)。このほかにも、心連心事業立ち上げ
記念「大同窓会」を前に、当時から現在までの担当者が一堂に会し、卒業
生たちとの再会を懐かしんだ。
中で、目下の抱負は「明日の試
関東圏在住の1期生から
場に、どっと笑いが起こった。
8期生たちプログラム卒業生約50名が集まった。 卒業生たちの
そんな調子で、 時に真面目に、代表挨拶をする8期生の李伊頔さんと、
大規模な同窓会は、実に4年ぶりとなる。
時にユーモラスに、8期生まで
心連心事業の始まりは、日中交流センターの開設と同じ2006
報告が続いてゆく。 少し変わっ
年。これまで尖閣諸島問題、反日デモ、東日本大震災など、け
た経歴の持ち主は、 千葉大学
して平坦な道のりではなかった。それでも毎年、途切れることな
園芸学部に進学した5期生の陳
く、中国からの留学生を日本全国の高校に送り出してきた。 今
微さん。 植物の研究をしている
では、受入実績のない都道府県は、鳥取、徳島、山梨の3県
そうだ。
親に農家になれと言われていま
したが、 今は、 立派な農家に
卒業生は267人、このうちおよそ半数が日本で暮らしている。さ
なれるよう、がんばっています」
らに関東在住者は約80人にのぼる。
冗談めかして話す語り口に、ま
日中交流センター事務局長の堀俊雄氏は「今回、かなりの人数
た会場が笑いに包まれた。
交流会のあとは食事を囲んでの懇親会となった。
励み、最後は発表会にも出ることができた。
5期生の臧暁雪さんは、ホストファミリーの小さなお孫さんたちが、
言葉はわからなくても、妹のように接してくれたことで、楽しい留
学生活を送ることができたと話す。
こうしてみな、それぞれの壁を乗り越え、今、ここにいるのである。
グループディスカッションが行われた。
話を聞く卒業生たち。 横断幕は、実は
10期生の歓迎レセプションで使用したも
のを再利用したスタッフの手作り。アット
ホームな交流会となった。
Aグループ代表、3期生の李康雨瀟君は「スラムダンク」のファ
ンで、留学先ではバスケ部に入部した。ところが大会で優勝す
るほどの強豪校で、部活は予想以上に厳しかった。 いわく
「メ
ンタルをやられた」。でもそれが、人生の中で大きな経験となっ
たと話す。
他にも「いろんなことにチャレンジする勇気が持てた」
(6期生・王
凱易)
、
「他人のことを気遣えるようになった」
(8期生・劉洪波)
など、
想いはいろいろだ。
参加者の立場から、心連心事業の改善点についても話し合われ
交流会のあとの親睦会にて。3期生の
李康雨瀟くん(右)は日本で、 留学生
の塾講師をしていたとき、教えていた生
徒が偶然にも心連心8期生だったそうだ。
お互い、あまりの偶然にびっくり。
「今後も心連心が続いていったら、ネット
ワークが広がってゆくと思う」と、李くん。
た。 意外にも多かったのが、
「留学期間を現在の11カ月間から、
4月スタートの1年間半にしてほしい」という声。これは編入時に
なかなかなじめず、苦労した経験があるためだろう。 会場の卒業
生、8割ほどが賛同した。
また、
「卒業生から直接アドバイスを
楽しい思い出に
人とのつながり
それぞれの今
日本に戻った卒業生の進学先は東京大学を筆頭に、早稲田大
る場がほしい」などの意見も出され
会場では、留学した地域ごとに、北は北海道・東北から南は九
ティング会社、IT企業、監査法人、広告代理店など大手企業
州・沖縄まで、6つのグループに分かれた。グループ内の卒業生
ぞろいだ。それだけ見れば、バリバリのエリート揃いのようだが、
たちは初対面も多いが、すぐに打ち解け、さっそく連絡先を交わ
高校留学中はみな、孤独やカルチャーギャップに悩んだ。
している。
留学中のつらかった思い出について語ってもらうと、9月からの編
代表挨拶をつとめたのは8期生の李伊頔さん。2013~2014年、
入のため、クラスになかなか打ち解けることができなかったという
岩手県盛岡中央高等学校に留学した。 現在は早稲田大学商
声が、特に多かった。そんな中、4期生の黄哲くんは、親切に
学部1年生だ。 少し緊張した面持ちながら、メモも見ずに流暢な
してもらった学校の先生から「話題が見つからなければ、こちらか
日本語で、留学中にできた友人の話や、心連心の仲間とのエピ
ら質問したらいい」とアドバイスを受けたそうだ。
ソードを披露する。 最後は「いろいろ得たものはあったけれど、一
「それで一生懸命、質問を考えて、友達もできました。 心連心に
員はうれしい悲鳴を上げていた。
48
心連心の改善点についてグループ代表で発表した4期生の李心
なら』ではなくて、
『中国にいってらっしゃい』
と言ってくれたこと」。
もらえる機会がもっとほしい」、
「卒
と話していたそうだが、予想以上の参加者で準備に追われる職
話す卒業生がいた。
の劉佳源さんにとって一番の思い出は、
「帰国前、友達が『さよう
が日本に戻り、がんばっていることが分かって、非常に良かった
です」と語る。 当初、
「交流会には30人ほど集まれば……」など
今日の感想を聞いていると、
「本当は楽しいこと言いたかった!」と、
楽しかった思い出には、いずれも人とのつながりがある。8期生
休憩をはさんだ後半は、心連心が人生に与えた影響をテーマに、
「小さいころは勉強できないと、
本で、進学したり就職したりする者が少なくない。8期生までの
れでも友達に相談したり、部活では足を引っ張らないよう練習に
真面目+笑いの
ディスカッション
験で零点を取らないこと」。 会
11カ月の留学を終えた中国人高校生たちは、帰国後、再び日
次の10年へ新たな一歩
雨さんだ。 卒業生の経験をCDや本などで見せてほしいと意見し
たが、留学自体は楽しい思い出だ。 現在は早稲田大学に進学
中で、
「毎日が、すごく楽しい!」と目を輝かせる。
「今、3年生なので、将来のことを考えていて、今日は先輩たち
にいろいろ話を聞きたいです」
卒業生たちに囲まれていた日中交流センター元職員の山崎氏は、
(以下、
「 心連心」)の関
を残すのみとなっている。
切にはしてもらったけれど、気を遣われすぎてなじめなかった」。そ
業生も参加するSNSなどを活用し
て、留学前の準備や困難にぶつか
ったときの対処法など情報交換でき
参加して本当によかったです」と破顔一笑。
続く近況報告は、くじ引きで各期の代表を指名するというぶっつ
3期生の林石子さんは、
「ポジティブな人間なので、今になっては
け本番方式だ。 当たった卒業生は照れたり、戸惑ったりしつつ
全部楽しかった思い出」と言いつつも、
「入部したダンス部で、親
交流イベントなどを通じて、時々、顔を合わせる卒業生もいるが、
2期生は9年ぶりの再会となったそうだ。
化粧をして大人っぽくなった女生徒の中には、すぐには誰かわか
らない子もいた。
「でも、だいたいどの子も見てすぐ分かりました。 逆に私のほうが、
生徒たちから太ったと言われてしまい
ました」
この10年で、あどけなかった高校生
は、少しだけ大人になった。 初来日
の日、北京の空港で、大金の入っ
た財布を無くして飛行機から降りたい
と言っていた一期生の潘撼君は、す
グループディスカッションで真剣に意
見を出し合う。みな生き生きとしたい
い笑顔だった。
壁に掲げられている大きな布は、
帰国前に卒業生たちが書いた一
期生から九期生までの寄せ書きだ。
っかり落ち着いた青年となり、大手日系企業で技術者として働い
ている。
今年初めには、日中間で遠距離恋愛をしていた彼女と入籍した
そうだ。近く、彼女が日本に来て、新婚生活をスタートする。
「中国にいた頃はジャージしかはいたことなかったけれど、留学中
に高校の制服を体験して、スカートを穿けるようにもなった!」
そんな冗談で笑いを取った4期生の劉思妤さんは、グレーのワン
ピースに身を包み、大人の雰囲気が漂う女性になった。
「心連心事業は今後も20年、30年と続いてゆくでしょう。20年
目、30年目のこうした場が楽しみですね」と、事務局長の堀俊
た。
学や一橋大学など有名大学の名前が並ぶ。 就職先もコンサル
番大切なものは人とのつながり」と締めくくった。
就職したての20代のころ、2期生から4期生を担当した。 今でも
もっとも、
「真面目」一辺倒では終わ
雄氏。
心連心はこの夏、次の10年へと新たな一歩を踏み出す。
取材・文:田中奈美 取材日:2016年4月16日
らないのが、 心連心の卒業生らし
さである。
沖縄に留学した5期生の陳鍵君は、ホストファミリーや修学旅行
について意見を述べたあとに一言。
「寮から幽霊が見えたので、事前に退治できるものを準備してお
きたかった」
会場は爆笑の渦に巻き込まれた。そんな調子で、始終、和気あ
いあいと和やかな空気の中、あっという間に2時間半が過ぎた。
それぞれのポーズで記念写真。 右と左の指を繋げてハート
をつくる卒業生も。ハートは「心連心」のロゴにもなっている。
49
10
周年
記念企画
[心連心ウェブサイトTV]OB・OG 母校訪問企画
あの日の僕に再会!
に
事業」
「中国高校生長期招へい
!
関するデータをまとめました
第1弾
この10年間で招へいした中国人高校生は329名(男94:女235)
、
第 3 期生 徐佳凝さん 編
中国高校生長期招へい事業は、今年で
高等学校(北海道)を訪ねました。先生
10 周年を迎えます。そこで、10 周年を
方との久しぶりの再会、クラスメイトと
記念して、事業に参加した OB・OG が
過ごした懐かしい教室、留学時代のさま
留学時代にお世話になった母校を訪問す
ざまな記憶が蘇ります。
る企画を立ち上げました。
この訪問の様子は、心連心ウェブサイト
第1弾は第 3 期生の徐佳凝さん。2016
TV にて、公開中です。
日本国内44都道府県で生徒の受け入れが実現しました。
1~9期ですでに高校卒業した268名のうち125名が日本で進学・就職しています。
(2016年4月時点)
年 4 月中旬、母校・立命館慶祥中学校・
徐佳凝さん
1991年瀋陽市生まれ。 東北育才外国語学校在学中、
「心連心」プログラムの第3期生として、2008
年9月から2009年7月まで北海道の立命館慶祥中学校・高等学校に留学。 中国帰国後、高校を卒業
したのち再来日し、2012年4月東京大学に入学。現在、同大学大学院に通う。将来の夢は建築家。
番
あ
組の
ら すじ
就職
大学
スーツ姿で現れたから
びっくりしたよ!
専門学校
中国在住
8
30
20
❹ 後輩たちに贈る言葉
ラジオドラマは地区大会を勝ち
抜いて、北海道大会に進出。み
んなで作ることが楽しかった!
慶祥高校の生徒向け講演会に徐さんも講
演者として登壇。 全校生徒約700名を前に、
日本での留学生活を語り、 後輩たちにエー
ルを送りました。 講演後、生徒たちから次々
と質問の手が上がりました!
10
0
3
日本在住
日本在住
4
14
1
5
8
1
7
5
9
計15名
2期生
37名
動画で体験
心連心 OB・OG 母校訪問「あの日の僕に再会! 第3 期生徐佳凝さん編」
心連心ウェブサイトにて動画公開中!
心連心 web TV
http://www.chinacenter.jp/japanese/tv/
50
13
15
4期生
35名
5期生
38名
17
15
6期生
7期生
32名
受入校の声
一番来たかったという教室。
当時 の 風 景がいまだ鮮 明に
残る徐さんは、教室の後ろの
「ハンガーが新しくなった」等
のちょっとした変化にも反応。
計17名
23
11
26名
日本在住
日本在住
計12名
日本在住
計1名
1
8
2
2
20
3期生
計15名
4
5
16
1期生
計15名
計15名
4
23
37名
チャレンジ精神をもって、
新たな世界を
見つけてください
計21名
日本在住
32名
18
8期生
30名
9期生
31名
日本の高校に留学中
4
当 時ずっとお世 話になった留 学 生 担 当
の大東先生が玄関で出迎えてくれました。
数学担当の藤田先生、日本のお父さんお母さん
的存在だった寮長さん、寮母さんにも再会。
黒板に書いてあるのは、学園祭
の企画ですね。
僕 のときはロ
ボットダンスを
しました
2
日本在住
日本在住
中国の高校に在学中
大東先生の案内で思い出の詰まった部室や教室を訪ねて
まわります。
徐さんが所属していた放送研究会の部室をのぞくと……
当時、部員一丸となって制作したラジオドラマ「男女交際
禁止令」の賞状(創作部門で制作奨励賞)が今も飾って
ありました。
日本在住
125名
その他
計14名
❸ 青春が詰まった教室
日本在住
予備校
日本在住
徐さんにとって、母校・立
命館慶祥高校を訪ねるの
は留学以来、 実に8年ぶ
り。 緊張気味の表情で、
高校に向かいます。
中国在住
143名
大学院
❷ 先生方との再会
❶ 学校に到着
現役高校生
61名
【プログラム卒業生・現役生の内訳】
10期生
31名
ホストファミリーの声
⃝日本と中国、学校生活、習慣の違いだけでなく、国際交流・
⃝隣の国なのにあまりに違う文化・習慣に驚いた。 彼女らの文
異文化理解や体験は、本校の生徒にとって良い機会になった。
化や習慣を理解しつつ、日本文化を伝えることが出来たと思う。
⃝彼のように日本に親しみを持っている中国人はたくさんいるとい
⃝子どもたちはお姉さんが出来て喜んでいた。 中二の息子は勉
うことを生徒に十分伝えることが出来た。
強に対する姿勢を少し真似ていたように思う。
⃝例年熱心な生徒を受け入れることで、教員の留学生に対する
⃝子どもたちが日本語以外の言葉もあるんだと理解して興味を持
印象も変わった。
ってくれました。
⃝自分の思い込みや中国での習慣どおりに行動した結果、注意
⃝中国人へのイメージがとても偏ったものだったと反省。とても心
されることもあったが、同じ間違いを繰り返さないよう努力してい
優しい純粋な青年で、今時日本人にはいないタイプ。 本当にい
たと思う。
い出会いをさせてもらって感謝している。
⃝外国の同世代の友人が、どのように日本や日本人を見つめて
⃝中国という国に対する考えが柔軟になりました。とても良い子
いるのか、またどのような将来の展望を持って生きているのかを
だったので、
「○○人」ではなく、
「誰」であるか、だと感じました。
知れたことは、本校生徒にとって自分自身を見つめなおすきっか
⃝生活習慣が違うのでお互いに困りましたが、十分に話し合いを
けになったと思う。
持ちました。
51
人を繋ぐ
ネットワーク強化 事業 ―友情の輪がつながる、広がる― 日中の青少年間のネットワーク構築を目指すネットワーク
フォローアップ等を行っています。また「リードアジア」な
強化事業では、共同作業に重きを置いたさまざまな交流
ど日中交流を推進する学生団体と連携しその活動を支
プログラムを実施しています。
援するほか、中国在住の日本人留学生のネットワーク化
日中の大学生が協力し企画から運営まで行い交流を深
支援も行っています。
める「大学生交流事業」
「サマープログラム」をはじめ、
このほかにも、当センターの事業を日中両言語で発信す
「中国高校生長期招へい事業」プログラム卒業生への
心連心ウェブサイト
る「心連心ウェブサイト」を運営しています。
http://www.chinacenter.jp/(日中両言語対応)
「中国高校生長期招へい事業」で日本留学中の中国人高校生が綴る日記やインタビュー等により、
彼らの留学生活をリアルタイムで紹介するほか、プログラム卒業生の近況やその後の進路等を紹
介しています。
また大学生交流事業やサマープログラム等の活動報告も随時掲載。各ふれあいの場の情報もチェッ
クできます。
大学生交流事業の参加学生が作った
日中交流イベントのポスター(一部)です。
52
53
大学生交流事業
中国で日中交流イベント開催
日中の大学生が共同で交流イベントを行う「大
学生交流事業」は、2011年にスタートして以
来、 これまで45件( 派遣43件、 招へい2件
/2016年4月時点)実施してきました。
企画・参加チームは、主に「心連心ウェブサイ
ト」を通じて募集しており、 審査の結果、 採
用となったチームを、中国各地の「ふれあいの
場」に派遣しています。応募件数は年々増加し
ており、 過去に参加した学生が自分の後輩世
代にその経験・ネットワーク・ノウハウを伝える
など、着実に交流の輪が拡大しています。
本事業の特徴は「学生主体」であること。学生
の自由な発想でゼロからイベントを企画し、準
備・運営まですべて学生が行います。 伝統的
なものから現代的なものまで、 実にさまざまな
参加体験型の企画が生まれています。
イベントの来場者数は室内の場合は1日あたり
300人、屋外の場合は1日あたり1,000人を超
えることも。 参加者・来場者がともに楽しめる
中国ふれあいの場のイベントとして、注目を集
めています。日中の学生がつくったイベントの
数々を紹介します。
ポイント
1.学生主体のプログラム
2.自由な発想でゼロからの企画
3.カウンターパートと一緒に共同作業
4.一方的な文化紹介ではなく交流が目的
公募ポスター。 毎年4~5月(秋
実施分)及び10~11月
(春実施
分)に、
「心連心ウェブサイト」を通
じて、企画・参加チームを募集し
ています。
日本側学生の参加動機
日本、中国、そしてアジアの未来を
学生たちも考えています
学生たちの参加動機はさまざま。多くの学生に共通するのは、中国という国
に対する曖昧な認識を、実際の交流によって、より実態に近いかたちで理
解したいという点です。 報道等を通して知る中国と、身近にいる中国人の
友達や留学生から受ける印象の違いに戸惑っていると話す学生もいました。
「同年代の中国人学生と友達になりたい」
「グループワークを通じて日中両国
の中にある問題点を一緒に見つめたい」
「将来グローバルに活躍するための
素養を身につけたい」など、参加学生それぞれが明確な目的を持っています。
地元紹介
岡山
岩手盛岡
「桃太郎」にちなんで、 鬼グ
さんさ踊りをはじめ、 岩手盛岡の
ッズや児 島 のジーンズで小
四季にちなんだ遊びや食を紹介
物作り、うらじゃ踊り披露
宮城仙台
仙台からはこれまで6チームが参加。 すず
め踊り・やっぺぇ体操・ずんだ餅・仙台芋煮
体験、仙台七夕祭り・光のページェントをイ
メージした工作コーナーや会場飾り、 仙台
紹介すごろく、 伊達政宗キャラなど、さま
ざまな切り口で仙台を紹介しました。 展示
ブースでは、 東日本大震災後の防災対策
関東
新旧文化を交えて紹介。 雷
おこしをチョコでアレンジ!歌
舞伎コスプレも登場
についても取り上げました。 宮城県庁、仙
台市役所、 仙台観光国際協会、 仙台商
沖縄
「いちゃりば」
「結まーる」をテ
工会議所、農漁業関係者から資料を提供
ーマに踊りあり音楽ありの沖
いただき、充実した内容となりました。
縄文化体験
鳥取
しゃんしゃん踊りの鮮やかな
傘を現地で手作り!
54
55
伝統から現代まで幅広く紹介
日本風運動会
縁日
日本食
和服
ヨーヨー釣
りに
みんな夢中
“ 鉄板 ” 企画!
いつも大人気
おにぎり、味噌汁、
ちらし寿司、和風パスタと
いろんな日本の味を紹介
おりがみ
巨大鶴完成!
茶道
コスプレ
遊び
キャラ弁
本格的に
正座も体験
アニメキャラ、
J K に変身!
オリジナリティ
あふれる
キャラ弁が誕生
工作
カフェ
夢中になって
みんな作って
くれました!
パフォーマンス
“小苹果”の
曲にのって♪
中国に
執事 & メイド
が出現
56
57
事業
大学生交流
聖徳太子―ず&重慶師範大学(2015年9月)
参加チーム
リーダーの
・一緒に作業した仲間は宝物のように大切
な存在。今後もこの素晴らしい関係を続け
ていきたいです(佐藤翔太)
・日本人と中国人が夜遅くまで協力して準
備をしたことは一生忘れられない(朱妍渝)
声
私たちふれあい隊&西南民族大学(2015年9月)
・一番嬉しかったのは参加者たち
の笑顔であり、カウンターパートた
ちが空港で見送りをしてくれた時
に流した涙(張瀟)
・これからも中国と日本の交流を促
し、中日友好を深めたい(崔傑)
JCcrew&黒龍江大学(2015年3月)
ALBUM
日中の学生が交流イベントの成功に向かって一緒に頑張るなか、
泣いたり笑ったりとさまざまなドラマがありました。
そしてたくさんの絆が生まれました。
事業に参加した学生の多くは20代前半。
この経験を胸に、今後も日中交流を続けてくれることを期待しています。
・現地で多くの人の温かさに
触れ、
「百聞は一見にしかず」
ということを身をもって知る
ことができた(大友あかり)
・食事の時間さえも惜しんで
一生懸命準備に取り組む姿に
感動!(趙佩雯)
YoKoYoKo&山東師範大学(2015年3月)
・皆さんと一緒に頑張った場面を永遠に覚
えておきたい。また交流活動で皆さんと良
い思い出を作りたい!(楊超)
・チームメンバーみんなが「中国に行って
良かった」と言ってくれた!(焦培曄)
つくばーず&浙江工商大学(2015年4月)
ICL&雲南師範大学(2015年3月)
・この経験を私達が自分の目で見て肌で感
じたことを自分の言葉で発信していきたい
( 吉原佳乃子 )
・このような交流活動が偏見という氷山を
溶かしていくのだと思う ( 金秀茹 )
・これでもかと言うほど僕達の世話を焼い
てくれるカウンターパートとの出会いは中
国へのイメージを一変させた(岩田健太郎)
・困難に一緒に立ち向かう中、私たちは徐々
につくばーずのみんなと親しくなり、親友
になったと思う(鄒逸馨)
北京F活&鄭州大学(2015年3月)
枕草子&中山大学(2013年9月)
・互いにそれぞれの文化を理解し合えたら日
中友好へと繋がっていくと感じた。共に日中
友好の和を広げていきたい(花田友里恵)
・みんなで心ゆくまで広東料理を楽しみ、一
緒に遊んだりしているうちに、いつの間にか
絆や友情が生まれていた(黎艶鳴)
・青少年同士の交流の重要さ、日中関
係を担っていくのは、私たちであると
いうことを強く感じた(後藤美涼)
・イベントを円滑に開催するためにみ
んなと一緒に頑張ったことは、
僕にとっ
て素晴らしい経験になった!(趙嘉豪)
SHANSHINE&電子科技大学(2013年9月)
・
「人和人、心連心」メッセージボードや、みん
なと作ったしゃんしゃん傘は、事業成功の証で
あり私たちの大切な思い出(清水滝介)
・参加者との間に絆が生まれたこと、またお互い
に理解を深めることができたことが、この活動
の一番大きな意義だと思う(王茂祺)
TEAM にーはお!&中山大学(2014年9月)
・この事業を通して、私たちメンバー全
員の中国に対するイメージが大きく変
わった。それは、中国のみんなと深い
交流ができ、友情が生まれたからだと
思う。
(TEAM にーはお!)
和輪笑&重慶師範大学(2013年3月)
・日本から遠く離れた地にも、
日中友好を願う人々
がたくさんいました。日中友好の輪が今後ます
ます広がっていくことを願って(山中理佳子)
・涙あり笑いありの思い出はずっと忘れません。
私たちの間に出来た絆と友情がこのイベントの
一番の成功の証!(鄒昕婷)
58
59
Team Review
大学生交流事業(中国派遣)実施例
つくばーず×浙江工商大学「和みの場」
私たち「つくばーず(筑波大学3年生5人)」は、中国浙江省杭州
市を訪問し、浙江工商大学生とともに日中交流イベント「和みの
場」を開催しました。このイベントは、日本食(白玉ぜんざい・味
噌汁・手巻き寿司)と日本の遊び(紙飛行機・凧揚げ・竹とんぼ)、
また将来このイベントを思い出してもらうための「未来への手紙(1
年後来場者へ郵送)」の紹介・体験を通じて、日本文化への興
味・関心を育むと同時に、来場者に和んでもらうことを目的に企画
しました。
現地スケジュール(2015.4.7~4.13)
4.7(火)
杭州到着 4.8(水)
準備①
4.9(木)
準備②
4.10(水)
準備③
4.11(土)
イベント本番、交流会
4.12(日)
フィールドワーク
4.13(月)
帰国
サマープログラム
コミュニケーション重視の
合宿型プログラム
サマープログラムは、日中国交正常化40周
年を記念して、2012年にスタートしました。
学生間のコミュニケーションを重視したプログ
ラムで、1週間の共同生活を行いながら、交
流、異文化体験、フィールドワーク、ディスカ
ッションなどを通じて「心」
「頭(知)」
「身体」を
フル稼動させた深いコミュニケーションを実践。
2012
延辺
特徴は…
多様性
国や文化を越えた人と人との信頼を築く交流
のあり方を模索します。
参加学生は、日本国内で選抜された日中交
流に意欲のある日本人学生と中国各地の「ふ
れあいの場」で日常的に活動する中国人学
生。これまで、日中双方で開催してきました。
2016年は済南ふれあいの場で開催予定です。
テーマは「交流」と「信頼」。日中双方の学生
がそれぞれの地元の文化を紹介、チーム競技
や共同作業を通じてお互いの理解を深めました。
最終発表では、日中混成チームに分かれ、
「こ
れからの40年の日中交流を深めていく」ための
行動宣言をまとめ発表しました。
2013
ハルビン
参加学生たちは住んでいる地
域や環境、 専攻などバラバラ。
そんな様々なバッググラウンドを
持った学生同士が発信し合い、
多様性を生かした交流を図るこ
と。それがこのプログラムの根
本的な目的です。
参加学生自ら文化紹介のためのワークショップ
を企画。 一般向けのイベントも併せて開催し来
場者との交流も行いました。フィールドワークで
感じたハルビンの良さをゆるキャラとして発表し合
う時間には、名産や名所を考えながら各班でオ
リジナルキャラクターをデザインしました。
4 .11 EVENT REPORT
午前の部
手巻き寿司
白玉ぜんざい
中国の人は生ものが苦手だと
温かくて甘い白玉ぜんざいは来場
者の心をつかみ、1,500玉用意
聞き、アレンジネタとして塩漬
した白玉がすべてなくなりました。
け卵や野菜、肉類を用意。
味噌汁
未来への手紙
てしまう盛況ぶり。 こだわりの田
を書いてもらい、1年後に日本から送
3つの食企画で最も早くに完売し
舎味噌を使用。
来場者に「1年後の自分」への手紙
るという企画。 時間が経ってもこの
日程:2012年8月5日(日)~8月11日(土)
開催地:延辺ふれあいの場(吉林省延吉市)
参加人数:47名(日本側21名、中国側26名)
日程:2013年8月25日(日)~8月31日(土)
開催地:ハルビンふれあいの場(黒龍江省ハルビン市)
参加人数:33名(日本側7名、中国側26名)
イベントのことを思い出してもらい、和みの場で生ま
れた繋がりを大切にしてもらいたいとの願いが込めら
午後の部
れています。※手紙はイベントから1年後の2016年
紙飛行機
3月にすべて日本から投函されました。
子供から大人まで多くのお客さん
B A C K ST O RY
が参加し、
「和みの場」らしい雰囲
気作りが出来ました。
竹とんぼ
竹を小刀で削るところからスタート。 出来
上がった竹とんぼにかわいくペイントしたり、
良く飛ぶように削り方を工夫したりと、“こ
だわり”の姿を多く見かけました。
凧揚げ
六角凧にペイントと最後の糸を通す作
業を体験してもらいました。
「おいしい」
等知っている日本語を書いた個性的な
デザインやクオリティの高いデザインの
凧がたくさん出来ました。
60
イベントの準備は2014年12月から始まりました。つくば
ーずの企画をもとにして、1月からカウンターパートである
浙江工商大学の学生を交えた調整をはじめ、SNSを利
用して企画をより具体的にしていきました。ポスターやユ
ニフォームの作成も、日中で役割分担をして準備を進め
ていきました。
3月からは徐々にイベントに必要なものの購入も始まり、
連絡がより密になっていきました。 中国渡航(4月7日)
後は、カウンターパートと運営方法について相談したり、
浙江工商大学の日本語授業にお邪魔して宣伝をする
一方、ポスター作りや白玉の仕込み、凧揚げの練習な
ど、頭も身体もフルに動かして3日間の最終準備を行い
ました。
イベントは成功し、打ち上げで労をねぎらった後、4月
12日はカウンターパートと共に杭州市内を観光。 翌13
日のお別れの時には涙するメンバーも。とても充実した
1週間となりました。
文:つくばーず
2014
関西
各参加学生の発信に加え、日中混合チームで歴
史的に特色豊かな京都や神戸を舞台にフィールド
ワークを実施。そこで感じた気づきをまとめ、 最
終発表を行いました。 中国側参加者は帰国後、
各ふれあいの場にて報告会を開き、プログラムを
通じて得られた成果などを後輩学生に紹介しました。
日程:2014年8月9日(土)~8月16日(土)
開催地:国際交流基金関西国際センター(大阪)
、京都、神戸
参加人数:20名(日本側10名、中国側10名)
2015
延辺
テーマは「環境」と「文化」。日中プレゼン大会を
行い、それぞれ自国の美しい自然と環境対策など
を発表。翌日には公園でゴミ拾い活動を行いまし
た。また中国での生活を肌で感じるため延辺の
一般家庭にホームステイをしたり、一般向けに環
境クイズや漫画家体験などイベントを開催しました。
日程:2015年8月10日(月)~8月17日(月)
開催地:延辺ふれあいの場(吉林省延吉市)
参加人数:23名(日本側8名、中国側15名)
61
大学生交流事業リターンズ
心連心卒業生×日中学生交流連盟 共同企画
日本で交流イベント
日中交流×町おこし
~さらなる交流を目指して~
2014年3月、重慶ふれあいの場で開催した交流イベント「じぇじ
ぇっと祭り」から4ヶ月後、
「じぇじぇっといわて(岩手県立大学)」
チームのカウンターパート「重慶師範大学」のメンバーが来日し、
岩手にて再会! 新規メンバーも加わり、総勢32名とパワーア
ップした日中混合チームで「盛岡さんさ踊り」出場、東北スタデ
ィツアー体験、 一般向けの中国文化紹介イベントを行い、 双
方向交流を実現しました。
日 程 2014年8月1日(金)~8月8日(金)
開催地 岩手県盛岡市、遠野市、大船渡市
@伊豆プログラム2013
日 程 2013年7月31日
(水)~8月2日
(金)
開催地 静岡県伊豆市
参加者 32名(男性15名、女性17名)
アドバイザー 星野雄三(東京大学大学院)
協 力 国際交流基金日中交流センター スケジュール
8月1日 重慶師範大学メンバー盛岡到着
活動ハイライト
「盛岡さんさ踊り」参加
おそろいの浴衣を着て、ヘアメイクもば
っちり決まったところで、東北を代表す
る祭り「盛岡さんさ踊り」に参加。3月
に重慶でさんさ踊りを踊った日中メンバ
ーが、今度はさんさ踊りの
本場盛岡で踊りました。
目的
8月2日 Welcome Party、踊り練習
8月3日「盛岡さんさ踊り」本番
8月4日 日本文化体験 @遠野ふるさと村
8月5日 中国文化紹介イベント
1、日中の若者が「町おこし」というテーマを通じ
て協働し、交流を深める。
2、日中の若者が現地の人々と幅広く触れ合い、
外からの目線、特に留学生の目線で伊豆の
良さを発見し、発信する。
活動ハイライト
スケジュール
中伊豆ワイナリー
シャトーT.S見学
7月31日 東京出発、伊豆到着
ワイナリー見学
地元企業の現状を伺う。
ワークショップ①
「地域活性化ディスカッション」
「若いみなさんに伊豆のワインに興
味を持ってほしい」とのことで、特
別に案内していただきました。
8月6日 被災地訪問 @大船渡市
ワークショップ
8月7日 重慶師範大学メンバー東京へ移動
NPOサプライズ社代表理事の飯倉清太氏より、観光客
が減りつつある伊豆の現状を伺い、私たちは「どうすれば
より多くの若者に伊豆の魅力を伝え伊豆に足を運んでもら
うことができるのか」を議論。また、班毎に散策を通して
見つけた伊豆の魅力をプレゼンしました。
8月8日 帰国
中国文化紹介イベント
8月1日 伊豆の文化体験
わさび漬け作り
浴衣で修善寺散策
修善寺盆踊り
ワークショップ②
8月2日
伊豆市役所訪問
地域活性化に関する講義
メッセージボード寄贈
伊豆出発、東京へ
ワサビ漬け作り
日本文化体験
遠野ふるさと村にて、午前中は語り部
による昔話をみんなで聴講。 遠野弁に
よる語りは雰囲気にピッタリでした! 昼は岩 手 県 の 郷 土 食
「ひっつみ」作り、 午
後は絵馬の絵付け体験
を行いました。
熱中日中チャイナに夢中!
わくわく♥どきどき中国フェスタ
伊豆市役所訪問・
メッセージポスター寄贈
日中リーダーの声
被災地訪問@大船渡市
地元のガイドさんから、当時の状況やその
後の復興の話を伺い、この震災のことを決
して忘れないという思いを固めました。その
後はそれぞれに思いをはせつつ、鎮魂の鐘
を鳴らしました。 午後は津波伝承館で、実際に津波を体験した館長さん
から当時のお話を伺いました。 映像を交えてのお話だったので、よりいっ
そう津波の怖さを身近に感じました。
62
再会を果たした時、久しぶりだけど久しぶり
な感じはなく、毎日会っている友達のような
感覚がしました。私たちは、国は違えど心は
いつも一緒です。 本気にこの事業に取り組
んだからこそ、この5日間どの日をとっても濃
いし、別れが非常に辛かったのだと思います。
(日本側リーダー中條奈菜花)
3月の重慶交流イベントから続いた今回の活動に参加できてすごく良
かったです。前回と違い、今度は中国文化を多くの日本人に紹介で
きました。それだけではなく、人生初の体験をたくさんしました。 初め
て多くの外国人と街中で踊り、初めて肌で海を感じ、初めて外国の
テレビのインタビューを受け、初めてこんなにたくさんの外国人と友人
になり……すべて素敵な経験でした。 (中国側リーダー彭艶紅)
伊豆の
ラジオ番組に
出演!
元気でかわいいわさび漬け職人のおばあちゃ
んたちが「若い人が来てくれて本当にうれし
い。自分も若返りできたわよ」
「伊豆、いい
でしょう。 今度来たらおばあちゃんの家にお
いでね」と言ってくださった。やはり、ある場
所が恋しいと思うのは、そこで出会った人が
恋しいからなのだと思う。
私たちを温かく受け入れてくださった伊豆の方々
への感謝を込めて、参加者全員のメッセージを
まとめました。 出来上がったポスターを市役所
の一番目立つところに飾っていただきました。
浴衣de散策@修善寺
実行委員会
伊豆のいいところをたくさん見つけて発
信するために、地元の方から伊豆への
想いを伺いました。
2012年11月、日中国交正常化40周年の節目
の年でありながら、日中関係が冷え込む中、
「心
連心:中国高校生長期招へい事業」卒業生と日
中関係に関心のある大学生が集まり、
「学生に何
ができるか」をテーマに討論会を開催しました。そ
こで、より多くの人々を巻き込むことができる“共
通の課題に一緒に取り組む活動”が必要という
意見がまとまりました。その具体的なアイデアとし
て、都市部の中国人留学生を地方に送り、
「町
おこし」について一緒に考えようという企画が注目
を集め、翌年夏のイベント実施を目標に、私たち
は「町おこし実行委員会」
を立ち上げました。
盆踊り大会
竹トンボ作りの
職人さんたち。
最年長は今年75歳!
ふと見渡してみると、私たちと同じ大学生や
働き盛りの年代が非常に少ない。これがまさ
に日本の田舎が直面している問題なのだなあ
と感じ、複雑な気持ちした。
63
派遣)
する
「大学生交流事業(中国 」に関
データをまとめました!
大学生交流事業 実施一覧
2011 年 3 月~ 2016 年 4 月
1.日本在住の学生チーム
実施年月
応募倍率
募集は年2回(春・秋)行っており、その時々によって
応募・採用件数は異なりますが、およそ6~10倍です。
参加学生
2013年4月〜2016年4月(24件分、サマープログラムを除く)までの統計によると、
日本側参加者はのべ153名、中国側参加者はのべ393名に上ります。
事業参加に対する有意義度
日本側参加
学生(153名)
中 国 側 参 加 学 生は、
日本語学習者が多い
ため、 もともと日本
に対する興味関心が
高い学生が多いです。
中国側参加
学生(393名)
とても有意義
やや有意義との回答
99%
とても有意義 やや有意義 とても有意義
やや有意義との回答
100%
そう思わない
相手国への好感度の変化
日本側参加学生(153名)
良い
45%
良くない
25%
良い
23%
イベント来場者
良い
44%
とても良い
53%
(2013年4月~2016年4月/24件分、サマープログラムを除く)
本事業活動のハイライト「日中交流イベント」来場者はのべ11,782名に上ります。
※屋内の場合は平均300~400名/日・件、屋外の場合は1日平均1,000名弱/日・件
※イベントは大学キャンパス内での実施が多いため、来場者の多くは学生
イベント参加に
対する
有意義度
イベント参加後の
日本への
印象の変化
とても有意義
やや有意義との回答
91.3%
実施都市
イベント名
チーム名・日中参加者内訳
2011年06月
2011年09月
2011年10月
2012年03月
2012年06月
2013年05月
ハルビン
延辺
西寧
重慶
貴陽
青海
ハルピン日中交流会
大連・延辺中日交流友好運動会
青海日本文化祭
そうだ!桜祭りにいこう!
F活×貴州大学 中日交流会
ジャパンフェス
早稲田大学北京留学組
D.I.S.A. 大連留学生社団
日本人9、中国人4、スウェーデン人1
日本人7、中国人2、韓国人1
日本人3、中国人2、韓国人1
日本人8、中国人6
2013年11月
済南
2014年06月
2014年11月
貴陽
杭州
2015年03月
2015年05月
実施年月
89.8%
日本側所属大学・団体
日中学生会議、名古屋大学
名古屋大学
國學院大學
早稲田大学
早稲田大学
宮城大学
立命館アジア太平洋大学
琉球大学
九州大学
早稲田大学
札幌市立大学
鳥取大学
同志社大学
宮城大学
岩手県立大学
岩手県立大学
沖縄キリスト教学院大学
武蔵野大学
宮城学院女子大学
宮城大学・東北学院大学
横浜市立大学
岩手県立大学
国際基督教大学
筑波大学
関東インカレ
関東インカレ
吉備国際大学
東京外国語大学・一橋大学大学院
仙台インカレ
慶応義塾大学
日本側参加者数
日中参加者所属大学・団体
8
7
14
10
6
14
北京に留学中の早稲田大学生
大連の大学に留学中の日本人学生
北京の大学に留学・進学中の学生
北京の大学に留学・進学中の学生
北京の大学に留学・進学中の学生
いのち短し恋せよニッポン~日本文化祭~ 日本人7、中国人5
12
北京の大学に留学中の日本人学生、中国
高校生長期招へい事業プログラム修了生
JAPAN SUMMER FESTIVAL
和風文化祭
日本人6
日本人6、中国人3
6
9
上海の大学に留学・進学中の学生
鄭州
中日春爛漫-にっちゅうはるらんまん
日本人8、中国人2
10
北京・天津の大学に留学中の日本人学生、中
国高校生長期招へい事業プログラム修了生
南昌
皐月祭-さつきさい-
日本人5、中国人3
8
上海の大学に留学・進学中の学生、中国高
校生長期招へい事業プログラム修了生
北京・広州の大学に留学中の日本人学生、中
国高校生長期招へい事業プログラム修了生
上海の大学に留学・進学中の学生、中国高
校生長期招へい事業プログラム修了生
合計 104名
3.サマープログラム
とても良くなった・
やや良くなったとの回答 日本側参加者数
チーム名
11
2011年03月
広州
日中学生会議・名古屋大学グループ
日中学生交流祭
4
2011年03月
南京
名古屋大学グループ
日本舞踊<瑞鳳流>ワークショップ
6
2011年05月
西寧
國學院大學南開大学留学班
渋谷の街から西寧へ
5
2011年09月
南京
華日
日本交流祭
5
2011年09月
連雲港
電脳戦隊ゴニンジャー
連雲港日本アニメ・漫画交流会
5
2012年03月
南京
すずめっこ
Shall we dance, Suzume?
6
2012年03月
連雲港
ふれあいの場から始まる日中友好のストーリー ほかほか日中
6
2012年03月
西寧
琉球小姑娘
okinawaいちゃりばフェスタ2012
4
2013年03月
重慶
Project和・輪・笑~WA・WA・WA~
日中学生交流祭~WA食Fes!!~
5
2013年03月
延辺
東遊記
春季関東大紀行
6
2013年03月
大連
札幌市立大学デザイン学科M1
大連×札幌×Design
4
2013年09月
成都
SHANSHINE
しゃんしゃん踊り
6
2013年09月
広州
枕草子
京都の四季再現と伝統文化
6
2014年03月
昆明
日中絆むすび隊
JAPANESE SPRING FESTIVAL
6
2014年03月
重慶
じぇじぇっといわて
じぇじぇっと祭り
24
2014年08月
盛岡※
じぇじぇっといわてーず
じぇじぇっと重慶
5
Okinawan
結まーる
2014年09月
延辺
6
shaark
日本の四季
2014年09月
南京
4
TEAMにーはお!
夏祭り~仙台の七夕祭り~
2014年09月
広州
6
JCcrew
和風茶会
2015年03月
ハルビン
6
YoKoYoKo
伝統×モダン
2015年03月
済南
5
雨ニモ負ケズ!イーハトーヴ広め隊
SCIプロジェクト~春夏秋冬編
2015年03月
西寧
5
ICL
今に息づく大和心
2015年03月
昆明
5
つくばーず
和みの場
2015年04月
杭州
6
聖徳太子ーず
和を以て貴しと為す
2015年09月
重慶
5
私たちふれあい隊
人連人~未来に繋がるふれあい~
2015年09月
成都
5
TEAM KIBI
桃太郎祭
2015年09月
広州
4
京英会2015リターンズ
東京動漫楽園
2016年03月
連雲港
5
K-line
伊達まつり
2016年03月
長春
5
CAPers
東京今昔
2016年04月
昆明
「じぇじぇっと重慶」は、
※
「じぇじぇっといわて」
チームが受け入れ側となり、岩手県盛岡他で実施したもの。詳しくは大学生交流事業リターンズ(62ページ)
を参照ください。 合計 181名
実施年月
無回答
とても良い
70%
良い
37%
実施後
無回答
実施後
とても良い
48%
イベント名
http://www.chinacenter.jp/japanese/network/college/
2.中国在住の学生チーム
中国側参加者(393名)
無回答
とても良い
26%
実施前
無回答
実施前
実施都市
現地での活動の様子を写真や動画を交えて
心連心ウェブサイトにて公開中!
実施都市
イベント名
日中参加者内訳
2012年08月
延辺
サマープログラム2012
~日中交流これからの40年~
日本人21、中国人26
日中参加者数
47
日本側参加者所属大学(50音順)
大阪大学、金沢大学、筑波大学、東
北学院大学、宮城大学、明治大学、
琉球大学、和歌山大学、早稲田大学
2013年08月
ハルビン
サマープログラム2013
日本人8、中国人25
33
東京大学、東京女子大学、日本大学、
宮城教育大学
2014年08月
関西
サマープログラム2014
日本人18、中国人10
28
2015年08月
延辺
サマープログラム2015
日本人8、中国人15
23
沖縄キリスト教学院大学、京都外国語大学、
同志社大学、長崎県立大学、新潟大学、宮
城女子大学、武蔵野大学、立命館大学、琉
球大学、早稲田大学
神戸親和女子大学大学院、同志社大学、山
口大学、横浜市立大学、
合計 131名
64
とても有意義・やや有意義 とても良くなった・やや良くなった 有意義ではない・あまり有意義ではない・無回答
あまり変わらない・変わらない 65
大学生・ビジネス交流
リードアジア
アンケート結果 アジア人材育成プログラム
日中交流センターでは2013年より、日中学生交流連盟が企画する「ビジネ
ス」を切り口とした「リードアジア」プログラムへの支援を続けています。
本事業は、合宿型の企業訪問プログラムで、運営実施は現役大学生から
なるリードアジア実行委員会が行っています。
特徴の1つに、年々、参加学生の所属大学数が増えていることが挙げられ
ます。日本国内の大学で学ぶ日中学生のみならず、中国各地の「ふれあい
の場」の運営に携わる学生、心連心プログラム卒業生も参加しており、交
流の輪が広がっています。
また一方で、多数の企業、団体の皆様からは並々ならぬご支援をいただい
ており、社会人と学生との交流も生まれています。
2016年も、夏季プログラム実施に向けて、目下準備中です。
実施日程
参加学生
<内訳>
コンセプト
最大の目的は「これまで日中交流に馴染みのなかった学生
に日中交流の楽しさ・意義を感じてもらう」ことです。従来の
日中交流プログラムではなかなか日中交流の裾野が広がら
ないという問題点がありました。そこで本事業では、多くの
学生の興味・関心対象である「ビジネス」
「インターン」
「就
職」等の要素を取り入れた企業訪問プログラムを考案し、
ディスカッション等共同体験を通した相互理解、ひいては日
中交流に対する興味を引き出すことを図りました。
第3回
2013年8月18日~8月24日(6泊7日)
23名(応募倍率5.3倍)
日本の大学に通う日本人学生9名
日本の大学に通う中国人学生6名
中国の大学に通う中国人学生8名
第2回
実施日程
参加学生
<内訳>
2014年8月16日~24日(8泊9日)
42名(応募倍率7.6倍)
日本の大学に通う日本人学生21名
日本の大学に通う中国人学生7名
中国の大学に通う中国人学生14名
春季プログラム
実施日程 2015年3月23日~25日(2泊3日)
参加学生 24名(応募倍率2.5倍)
<内訳> 日本の大学に通う日本人学生12名
日本の大学に通う中国人学生12名
1dayプログラム
実施日程 2015年5月13日
参加学生 20名
<内訳> 日本人社会人6名
日本の大学に通う日本人学生6名
日本の大学に通う中国人学生8名
夏季プログラム
実施日程 2015年8月16日~24日(8泊9日)
参加学生 40名(応募倍率7.4倍)
<内訳> 日本の大学に通う日本人学生19名
日本の大学に通う中国人学生7名
中国の大学に通う中国人学生14名
■協力企業・機関(50音順)
株式会社資生堂、株式会社ソーシャルリクルーティング、株式会社JTBグローバルマーケティング&トラベル、株式会社ゼンショーホールディングス、株式会社大和
総研、株式会社博報堂、株式会社ホトロン、株式会社毎日新聞社、株式会社三菱東京UFJ銀行、株式会社ラヴォックス、株式会社リエイ、川崎重工業株式
会社、サントリー食品インターナショナル株式会社、社会福祉法人新生寿会、ソニー株式会社、ソフトバンクグループ、東京海上日動火災株式会社、大日本印
刷株式会社、独立行政法人日本貿易振興機構、日本銀行、日本放送協会、富士セイラ株式会社、藤田観光株式会社、睦特殊金属工業株式会社、三菱商
事株式会社、雪印メグミルク株式会社
■特別協賛(50音順)
ALPHA LEADERS、Dixii Pte.Ltb、一般社団法人得馨会、桜美林大学孔子学院、株式会社ジョブウェブ、株式会社トモノカイ、株式会社リーディングマーク、
株式会社リンク・アイ、スワンブリッジパートナーズ、特定非営利活動法人国際社会貢献センター、日本航空株式会社、フォースバレー・コンシェルジュ
■参加学生所属大学(50音順)
<日本>青山学院大学、沖縄国際大学、学習院大学、鹿児島大学、神奈川大学、関西外国語大学、関西学院大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大
学、国際教養大学、国際基督教大学、埼玉県立大学、札幌大学、実践女子大学、上智大学、創価大学、中央大学、筑波大学、津田塾大学、東京大学、
東京海洋大学、東京外国語大学、東京農業大学、東京農工大学、同志社大学、東洋大学、南山大学、日本大学、白鴎大学、一橋大学、広島市立大学、
明治大学、山口大学、山梨県立大学、横浜国立大学、立命館大学、早稲田大学
<中国>厦門大学、雲南師範大学、外交学院、華中師範大学、黒龍江大学、山東師範大学、四川大学、重慶師範大学、清華大学、西南民族大学、浙
江工商大学、大連交通大学、中国人民大学、中国伝媒大学、中山大学、長安大学、電子科技大学、同済大学、東南大学、南京大学、南京航空航天大
学、復旦大学、北京大学、北京語言大学
66
企業
◎プログラム満足度(平均)
◎志望動機ランキング
◎受入れを決定した理由
9.1点/10点
事業実績
第1回
参加学生
◎プログラム満足度(平均)
1位 企業訪問
2位 参加学生との交流
3位 文化交流
8.35点/10点
・日中関係の発展に意義のある活動だと感じたから
・学生の意見、アイデアを参考にしたかったから。
・採用活動に有益だと考えたから
・広報活動の一環として期待できたから
詳しくは日中学生交流連盟のホームページ(http://jcsffrontier.wix.com/jcsfg)
またはリードアジアfacebookページをご覧ください。
リードアジア顧問
協力企業
リードアジアへの期待
本音のコミュニケーション
リードアジアは実に素晴らしい取り組みである。
日中関係の改善を期待すると口で言うのは易し
いが、そのための実践行動を起こすことは並大
抵の努力では実現しない。しかも、それを立ち
上げた発起人の林宏熙さんと正古明さんの想
いが年々継承され、志を共有する仲間が集まり、
日中両国から参加する大学生が日中関係のある
べき姿を真剣に考え、互いに啓発し合っている。
参加者一人一人にとって、そこで得た啓発と感動は人生の宝物にな
るはずだ。リードアジアを牽引するメンバー全員に心から拍手を送りた
い。今後もこの思いが引き継がれ、10年、20年と、日中両国の大
学生が手を携えて啓発と感動の輪を広げ続けていくことを心より期待
している。日中交流センターの支援はこの活動を育むインキュベータ
ーであり、末永く力強いサポートを頂けることを切に願っている。
この度は日中交流センター設立10周年をお迎え
されましたこと、誠におめでとうございます。
地に足のついた意義のある活動として各種メデ
ィアに紹介されたり、年を重ねるごとに活動内容
も充実され、日中の学生さんからの注目度も高
まっており、受入企業でありながら、改めて貴
活動に対し、感銘を受けております。
弊社の受入プログラムの1つに、日中の生活者
の違いに関するテーマディスカッションを用意しています。
この様子を拝見し、建設的な本音のコミュニケーションが、たとえ短
時間であっても、日中の双方のイメージを乗り越えて、良好な関係性
を構築できるものだと感じ、このような草の根の活動に意義があるも
のと感じております。
今後とも、貴活動のさらなる発展を心よりお祈り申し上げます。
一般財団法人キヤノングローバル戦略研究所
研究主幹 瀬口清之
リードアジア実行委員
日中民間交流の進化・深化へ
大日本印刷株式会社
情報イノベーション事業部人材育成開発部 金子恵三
日中学生交流連盟
ネットワーク拡大を目指して
日中学生交流連盟OB ・日中学生会議OB ・リードアジア発起人
伊藤忠商事株式会社 林宏熙
日中学生交流連盟 2015年事務局長
早稲田大学大学院経営管理研究科 林哲璐
「今までにない日中の民間交流を」。 私が日中
学生会議の代表任期を完了した後、尖閣諸島
国有化問題を抱えるその時代に、取り組んだの
は「日中青年討論会」という新たなディスカッシ
ョンのフィールドだった。そこで、生まれた日中
民間交流のアイディアが「リードアジア」である。
締切前日まで開催が危ぶまれた
「リードアジア」
は、
奇跡的に開催・継続を遂げている。
日中民間交流は私の人生のスタートラインとなった。 新形態の日中
交流の形はまさに学生が創りあげるべきで、そこには無限の可能性
が存在する。ぜひ、リードアジアに参加する人たちには第二第三の
リードアジアを創りあげるべく、チャレンジしてほしい。それはきっと君
の人生・未来、そして日中関係を変えるアクションになるだろう。
「日中交流に関心のない人に企業訪問を通して
興味を持たせる」というコンセプトを持つリードア
ジアは、実は日中学生交流連盟(JCSFG)の
組織作りにとっても、非常に重要なポジションを
果たしています。
日中の間に存在する問題は、決して学生の力だ
けで解決できるものではありません。それを認識
したJCSFGは、積極的に外部(政府機関や企
業等)を巻き込み、リードアジアを架け橋に、さまざまなネットワークを
繋げています。
また、リードアジア実行委員の一部は、JCSFGに加盟する学生団
体から選出されます。 共同作業を通して、お互いに対する理解度が
高まり団結力が生まれ、JCSFGメンバー全員が一丸となって日中交
流を促進していきます。
67
日本高校生訪中事業
2011年より日本の高校生向け事業も行っています。
これまでの日本高校生訪中事業
「日本高校生訪中事業」は、日本の高校生たちを1週間程度中国へ派遣し、
第1弾
第2弾
第3弾
第4弾
第5弾
第6弾
中国の高校生・大学生といった同年代の人々との交流を通じて、中国への理解を深めるプログラムです。
等身大の中国に触れてもらうため、中国人高校生との交流会やホームステイ体験、
現地イベントに参加など、さまざまな交流の機会を提供しています。
2016年「瀋陽・長春・北京」訪問
2016年はかめのり財団との共催で3月24
日から3月30日の日程で実施しました。
今回は「中国高校生長期招へい事業」の
受入校の中から推薦された日本人高校生
12名と教員5名が参加し、瀋陽(遼寧省)
・
長春(吉林省)
・北京にて、交流活動や中
国文化を体験。
参加した日本の高校生たちは、 中国での
経験を通じ、多くの刺激を受けたようです。
北京、成都、上海
北京、天津、長春
昆明、北京
広州、深圳、上海
済南、北京
瀋陽、長春、北京
2011年3月20日~3月25日
2011年9月18日~9月23日
2013年3月24日~3月30日
2014年3月23日~3月29日
2015年3月20日~3月26日
2016年3月24日~3月30日
交流イベント参加
長春ふれあいの場(吉林大学)を訪問し、日中の大学生交
流イベントに参加。 運営のお手伝いをしました。イベントに
は長春の現地の高校生たちも参加し、一緒に盛り上げてく
れました。
活動ハイライト
高校訪問
東北育才学校と長春日章学園高中を訪問。日本の高校生
たちは日本語授業に参加し、ロールプレイで日本人の店員
役を演じたり、自分のふるさとや日本文化について紹介した
りして現地の中国人高校生たちとの交流を楽しみました。
参加生徒の声
・中国の高校生のモチベーションの高さ、日本語力、将来に対する積極性や意識の高さに驚いた。
(上雅子/鹿児島県立
武岡台高等学校) ・みんな積極的に授業に参加していて、外国語の授業で声に出す回数が多かった。その環境が羨ましく思えた(須山聡
也/沖縄県立向陽高等学校) ・
「五感を使って中国を感じて」と言われて日本から送り出されたが、それを一番に感じられたのはホームステイ!
中国のファミリーの心遣いを感じた(山添恭子/活水高等学校) ・ホストファミリーの子が「私には兄弟がいないけど、友達が
みんな本当の兄弟みたい」といったことが印象的だった。それは人々の温かな関係を表していて、私も彼らの家族の一員になれたよ
うでとても嬉しかった(山藤千穂/広島市立舟入高等学校) ・実際に中国へ行ってみると、イメージとは全然違った。この体験
をまずは学校の友達に伝えて、中国に行ってみたいと思ってもらえるようにしたい(奥田涼/敦賀気比高等学校) ・実際に中国を訪問してみ
ないと分からない良さをたくさん発見することができたのは大きな収穫(佐古田綾/埼玉県立蕨高等学校) ・同世代の
人との交流を通じ、やはり日本人だから中国人だからこうだという固定概念を捨てることが国際交流をする上で大切だと思いました(安
中遥香/立命館慶祥高等学校) ・一緒に訪中した日本の高校生のみんなと中国のことについて楽しく話せたり、現地に友達を作る
ことができたりと、かけがえのない経験になった(土田尊英/熊本県立宇土高等学校)
ホームステイ体験
在瀋陽日本国総領事館訪問
長春日章学園高校の生徒宅にホームス
テイし、温かいおもてなしを受けました。
日本高校生訪中事業から 公益財団法人かめのり財団 理事・事務局長 西田浩子 領事館の業務内容について説明していただきました。
高校生たちは、初めて耳にする日本の外務省の海外
での仕事について興味深く聞いていました。
68
2016年3月、
「日本高校生訪中事業」
を共
催させていただく機会を得ました。
「中国高
校生長期招へい事業」の受入校の先生方
と生徒がその派遣校や中国ふれあいの場を
訪問し、自身の眼で中国を見て感じ、
そして
考える、
まさしく
「生の中国を体験する」プロ
グラムです。
ホームステイあり、文化視察あり、
なにより訪問先で歓待を受け、
日
本に対し強い興味と熱心に日本語を勉強する中国人高校生や大
学生との交流を通じて、
日本からの参加者の中国に対するイメー
ジが明らかに日々ポジティブなものに変化していくことが手に取る
ようにわかりました。
同時に、中国訪問中に寝食を共にすることで、
日本の高校生や
先生方も学校の壁を越えて大変親しくなりました。短期間ながらも、
日本と中国の人と人との「ふれあいの場」
であり、心をつなぐまさしく
「心連心」の事業です。
日中の友好関係と相互理解を促すこのような事業を実施される国
際交流基金日中交流センターの10年間の功績と貢献は素晴らし
い。10周年おめでとうございます。
69
人が集う
中国ふれあいの場事業 ―日本にふれ、日本人と語ろう― 日本人や日本の情報に接する機会が少ない中国の地方都市において、
⃝ 成都ふれあいの場
四川省成都市盛隆街9号
広島・四川中日友好会館内
㉄ 広島・四川中日友好会館 028-8522-4686
⃝ 長春ふれあいの場
吉林省長春市前進大街2699号
吉林大学外国語学院218号室
㉄ 吉林大学外国語学院日本語学科
0431-851-66207
ふれあいの場情報
ウェブで公開中
青少年層を主な対象に、対日理解と交流を促進する「ふれあいの場」を開設しています。
⃝ 南京ふれあいの場
「ふれあいの場」では、日本の最新情報(雑誌、書籍、映像資料等)に触れることができるほか、
日本の大学生・留学生や在留邦人、現地中国人の協力を得て、さまざまな日中交流イベントが行われています。
ハルビンふれあいの場
中国側機関(図書館や大学等)が主催機関として「ふれあいの場」の施設の提供や日常の運営・管理と活動の企画
江晶瑶 先生
実施を行い、日中交流センターは日本紹介コンテンツの提供と日中交流イベントの開催を支援しています。
江蘇省南京市建鄴区楽山路158号
金陵図書館4階
㉄ 金陵図書館 025-5187-2783
⃝ 延辺ふれあいの場
2016年現在、中国13都市にて「ふれあいの場」を展開しています。
吉林省延吉市公園路977号
延辺大学専家楼408室
㉄ 延辺大学 0433-273-3292
各ふれあいの場担当者からメッセージをいただきました。
⃝ ハルビンふれあいの場
黒龍江省ハルビン市学府路74号
黒龍江大学内本館326室
㉄ 黒龍江大学外国語学院 0451-8660-8962
長春ふれあいの場
宋婷 先生
⃝ 西寧ふれあいの場
連雲港ふれあいの場
延辺ふれあいの場
呉昊 先生
朴美琴 先生
⃝ 連雲港ふれあいの場
江蘇省連雲港市新浦区市化路37号
連雲港少年児童図書館内
㉄ 連雲港市少年児童図書館
0518-8568-1889 QQ群:18551237
⃝ 重慶ふれあいの場
済南ふれあいの場
重慶市沙坪壩区天陳路12号
重慶師範大学大学城校区集賢楼421室
㉄ 重慶師範大学 023-6591-0226
王晶 先生 李光貞 先生
西寧ふれあいの場
青海省西寧市八一中路72号
青海民族大学西校区内
㉄ 青海民族大学 0971-880-7812
巴図 先生
⃝ 広州ふれあいの場
成都ふれあいの場
郭晶 先生
広東省広州市新港西路135号
中山大学外国語学院1階
㉄ 中山大学外国語学院
020-8411-1904 微信ID:hureai_gz
南昌ふれあいの場
⃝ 杭州ふれあいの場
黄虎清 先生
浙江省杭州下沙高教園区学正街18号
浙江工商大学日本語学院楼301室
㉄ 浙江工商大学東亜研究院
0571-2800-8393 QQ群249651180
杭州ふれあいの場
⃝ 昆明ふれあいの場
謝咏 先生
雲南省昆明市呈貢新区大学城
雲南師範大学呈貢校区図書館324室
㉄ 雲南師範大学0871-6591-2939
⃝ 済南ふれあいの場
南京ふれあいの場
周櫻格 先生
重慶ふれあいの場
⃝ 南昌ふれあいの場
戦頴 先生
昆明ふれあいの場
山東省済南市歴下区文化東路88号
山東師範大学図書館5階
㉄ QQ群:125064791
広州ふれあいの場
徐愛紅 先生
江西省南昌市紫陽大道99号
江西師範大学明達楼外国語学院1-510号室
㉄ 江西師範大学外国語学院 0791-8812-0320
龔艶玲 先生
70
71
活動
紹介
Art
ふれあいの場では、あらゆる切り口で日本の文化や
言葉に触れる機会を提供しています。全ふれあいの場でのイベント数は、
2015年度だけみても約260件! 代表的な活動例をご紹介します。
Music
美術
「ちひろとトットちゃん」展 2012年3月~7月 杭州、広州、南京、連雲港 音楽
J-POPライブ福井舞コンサート 2010年3月 南京 「2010年南京ジャパンウィーク」の一環として、歌手・福井
舞さんのコンサートを開催しました。コンサート当日は約370
人のファンが駆けつけ、会場は満席となりました。 大ヒットナ
ンバー『アイのうた』などの福井さん自身の曲に加え、ジョン・
レノンの『Imagine』など洋楽のカバーソングを熱唱。さらに、
観客のアンコールに応え、中国語の曲『不得不愛』も披露し、
会場からは大歓声が沸
き起こりました。 福井
さんがステージから見
えなくなった後も鳴り
止まない拍手に、国境を越え世界を結ぶ音楽の力を改めて
感じたライブとなりました。
女優・黒柳徹子さんのエッセイ
『窓ぎわのトットちゃん』は中国語でも出版され、
世代を越えて多くの読者に愛されています。
展示では、同エッセイの表紙絵や挿絵で親しまれている画家・いわさきちひ
ろさんの作品37点に加え、トットちゃんが通っていたトモエ学園の写真等を
公開し、トットちゃんといわさきちひろさんの作品の魅力を紹介しました。さら
に展示にあわせ、安曇野ちひろ美術館副館長による記念講演や、いわさ
きちひろさんの独特な水彩画法の体験ワークショップも開催しました。 子ど
もから大人までたくさんの来場者が作品の魅力に触れました。
日本語カラオケ大会 定期開催 延辺 延辺ふれあいの場では毎年、日本語を学ぶ学生を対象とした日
本語カラオケ大会を開催しています。予選を勝ち抜いた学生が
優勝をかけて決勝戦に挑み、自慢の歌声を披露すると、会場
は割れんばかりの拍手に包まれます。ほかにも、延辺ふれあい
の場のボランティア学生による出し物やミニ映画上映等も好評
を博し、大いに盛り上がるイベントとなっています。
大会には、延辺大学外国語学院、延辺日本人会、延辺日中
文化交流センターからも協力をいただいています。
「新海誠」展 -劇場映画にみる新海誠の世界- 2015年7月 南京 新海誠監督の劇場映画『雲のむこう、約
束の場所』
『 秒速5センチメートル』
『 星を
追う子ども』
『 言の葉の庭』の4作品を取り
上げ、絵コンテ、キャラクター設定、作
Fashion
ファッション
Girls be Sparkling 2011年10月 大連、長春 「日本のカリスマ美容師と読者モデルが伝える、東京のリアルファッシ
ョン&メイク」をテーマにしたイベントを開催しました。日本で活躍するヘ
アメイクアーティストや人気女性誌の読者モデルが講師となり、最新の
ヘアメイクやファッションを実演を交えて紹介しました。イベント来場者
のなかから変身希望者を募集。 選ばれた来場者は舞台上でプロによ
るヘアカットとメイクを施された後、最新ファッションに身を包み、ミニフ
ァッションショーにも出演しました。特に若い女性から大きな反響があり、
会場は大いに盛り上がりました。
品のメイキング映像など作品の制作過程
がわかる貴重な資料を一挙に展示しまし
た。 展示初日の開幕式には300名を超
えるファンが来場。 開幕式では新海監
督のメッセージが紹介され、
『 言の葉の庭』の上映に続
き、 同作品の音楽を担当し
たKASHIWA Daisukeさん
の特別講演会を開催し、フ
ァンを魅了しました。
約1週間の短い会期にもか
かわらず、のべ2,000名もの
ファンが訪れました。
「新海誠展」に寄せて
和服着付け講座 2014年11月 杭州、ハルビン、南京 72
上海在住の美咲氏を講師に迎え、浴衣の着
付け体験講座を開催しました。講座には3都市
で合計160名の若者が参加し、美しく見える
全員が浴衣の着付け
と所作の練習を行い
ました。 講座の最後には、色とりどりの浴衣に
浴衣の選び方や配色、浴衣に似合うヘアスタ
イル、所作について講師から詳しく解説を受け
ました。 講師による着付け実演の後、参加者
美しく身を包んだ来場者たちが会場を埋め尽く
し、楽しそうに記念撮影を行う姿があちらこちら
で見られました。
「新海誠展」に合わせ、
「言の葉の庭」の音楽についての講演会で
これまで、何度か中国には訪れていますが、毎回驚かされるのは
壇上に上がらせていただきました。 若い方を中心に、皆さんとても
人々や街が持つエネルギーです。 私はあの中国の活気が大好きで、
日本のアニメーションに興味を持たれている事が伝わってきました。
何か不思議とあの喧噪が妙に心地よかったりします。日本にいても、
講演後に集まった方々と少しお話しすることもできましたが、国や政
中国の景色や空気が何だか懐か
治など関係なく、とても純粋に文化の交流ができた事が嬉しく、緊
しく、また行きたいなと思う今日こ
張しつつも楽しいひと時を過ごすことができました。 蛇足ではあり
の頃です。
ますが、音楽家としての私のファンの方も多数来られていたようで、
質疑応答で私の作品の事についてかなり掘り下げて聞かれ、嬉し
くも動揺してしまいました。笑
KASHIWA Daisuke(柏大輔)
73
活動
紹介
Cooking
料理
料理部の活動 定期開催 重慶 寿司作り 2015年12月 ハルビン Manga&Anime
ガンダムクラブ
祭り
夏祭り 2015年8月 成都 成都ふれあいの場では、日本語を学ぶ中国人学生と日本
人留学生が協力し、日本の夏祭りイベントを開催しました。
祭りでは、流しそうめん、金魚すくい、日本料理(焼きそば、
かき氷)、浴衣の着付けといった様々な日本文化を来場者
に体験してもらいました。 会場には約120名もの一般市民
が来場し、親子連れの姿も多く見られました。 特に金魚す
くいは子どもたちに大人気。さらに、来場者のほとんどは
初めて流しそうめんを体験しました。 最後には、来場者全
員が参加する盆踊りが行われ、大盛況のうちに幕を閉じま
した。
74
少年児童図書館内に設置された
連雲港ふれあいの場では、子ども
を対象とした様々な活動を展開し
ています。その活動の一環として
定期的に開催しているガンダムの
プラモデル体験イベントには、 毎
ハルビンふれあいの場では、日本語学科の中国人学生と日本
人留学生を対象に、寿司作り体験会を開催しました。 参加者
はグループに分かれて好きな材料を自由に組み合わせ、初めて
の巻き寿司に苦戦しながらも、真剣に楽しく取り組みました。巻
き終えたお寿司を切り分けると、見事な出来栄えに歓声があが
りました。 最後には、自分たちで作った寿司の試食も行いまし
た。 参加者は、日本の伝統食である寿司の作り方を体験した
だけでなく、創作力を発揮し、自分だけのオリジナルの寿司を
作ることができました。
重慶ふれあいの場では定期的に、重慶在住の日本人を講師
に迎え、料理イベントを開催しています。 毎回、学内外から
40名前後の学生や教員が参加し、これまで、お赤飯、豚汁、
オムライス、お好み焼き、コロッケ、大福、すき焼きなどの
様々なメニューに挑戦しました。日本人講師と中国人参加者
が賑やかな雰囲気の中で共に和食を作り、味わうことで、日
本文化を楽しく学んでいます。 準備は学生たちが持ち回りで
行い、事前に料理に関する資料も作成するなど、毎回手作
りのイベントを運営しています。
マンガ・アニメ
定期開催 連雲港
回多くの親子が参加し、好評を博
しています。 体験イベントには経
験豊富な講師を招き、プラモデル
の基本知識の解説に続き、 参加
者によるプラモデル作りを行ってい
ます。 子どもたちは模型が配られ
ると、手と頭を駆使し真剣に模型
を組み立てます。 楽しいだけでなく、
子どもの知性や創造力を伸ばすプ
ラモデル作りは親にも好評で、連
雲港ふれあいの場を代表する活動
となっています。
「アニメ・マンガの日本語」講座 2014年11月 杭州、済南、成都、西寧 Festival
日本文化交流会 定期開催 西寧 西寧ふれあいの場は毎年、青海省小島文化教育発展基
地と共同で「青海省日本文化交流会」を開催しています。
交流会では、茶道の実演、浴衣の着付け、手巻き寿司
の試食、藍染の体験などの日本文化に楽しく触れることが
できます。 西寧ふれあいの場が組織する「日本語同好会」
の学生と教師が運営スタッフとして、日本文化紹介や実
演をこなし、多くの来場者に日本文化に触れる機会を提供
しています。 来場者は年々増え、2014年の交流会には
500名を超える市民が会場につめかけました。
伊藤秀明先生(国際交流基金関西国際センター日本語
教育専門員)
を講師に迎え、アニメやマンガに出てくる特
徴的な日本語について学ぶ講座を開催しました。 講座に
は4都市合計で約250名が参加。 講座では、男の子や
女の子の話し方の違いや、執事やお嬢様などの特徴的
なキャラクター表現の学習、キャラクターになりきった会
話練習等を通し、楽しく日本語を勉強しました。 最後に、
国際交流基金が制作した「アニメ・マンガの日本語ウェブ
サイト」を使った自主学習方法も紹介しました。
ごきげんよう。わたくし、
カーラともうしますの。
カーラさまで
ございますか? わたくし、
セバスチャンで
ございます。
講座に寄せて「アニメ・マンガの日本語講座」
日中交流センター10周年誠におめでとうございます。カシオを代表
現在ではカシオの日本語電子辞書に「アニメ・マンガの日本語」の
し心よりお祝い申し上げます。
コンテンツを入れさせていただき、日本語学習者から高い評価をい
カシオは2005年より中国市場で電子辞書の販売を開始し、国際
ただいております。
交流基金の方々とは、色々な日本語教育の場でお会いする機会も
最後に日中交流センターの今後のご発展を心よりお祈りし、私の
多くございます。
挨拶に代えさせていただきます。
その中でも2014年11月15日浙江工商大学で開催された「アニメ・
マンガの日本語講座」は興味深く拝見させていただきました。
教室に多くの大学生が集まり、講師の伊藤先生(国際交流基金
カシオ(中国)貿易有限公司
関西国際センター)のキャラクターによって言い方が変わるというご
岩丸陽一
説明や、声優さんの声を聞いてもらう場面は、みんな大喜びでした。
副総経理
75
活動
紹介
Traditional culture
風呂敷 2013年10月 重慶、延辺、北京、西寧 伝統文化
Japanese learning
日本語スピーチコンテスト 2016年5月 南昌 ふろしき研究会の半田博子氏、村田静枝氏を講師に迎え、
4都市合計約400名を対象に風呂敷の使い方や包み方等
を体験するイベントを開催しました。 参加者は、包むものや
用途に応じてビン包み、本包み、すいか包み、お使い包
み等の包み方を体験したほか、風呂敷を帽子やリュックとし
て使う方法も学びました。
大学生を対象としたセッションのほか、親子や幼稚園の先
生を対象としたセッションも開催
し、 幅広い年齢層が参加しまし
た。 参加者は伝統的でありなが
ら、現代生活でも実用的な風呂
敷の魅力に触れました。
藍染体験 2014年4月 ハルビン 餅つき大会 2015年1月 成都 成都ふれあいの場では、
日本人留学生と合同で
新年を迎える餅つき大
会を開催しました。 参
加者は順番に杵を持っ
て「よいしょ!よいしょ!」
と大きな掛け声で餅を
つき、会場は熱気に包
まれ、 大いに盛り上が
りました。 日本のお正
月を代表するお餅に加
え、中国の新年を代表
ハルビンふれあいの場では、
藍染の歴史や文化につい
て学びながら、 実際に藍
染を体験するイベントを過
去2回開催しています。 参加者は思い思いの模様を頭に描
いて、藍染に挑戦します。 藍染は、布を輪ゴムで縛る、藍
液に浸す、酸化させて美しい藍色に変化させる、水で洗う、
という工程を経てようやく完成します。ゴムを外した時に美し
い模様に染まっている完成品を見て、参加者からは驚きと喜
びの声があがりました。 参加者は、藍染の実体験を踏まえ、
藍染の文化や歴史についても理解を深めました。
する餃子作りも行いまし
た。老年大学の中国人の方が日本人留学生に餃子の作り方
を伝授しました。 最後に、皆でお御籤を引き、新たな1年が
良い年になることを願いました。 参加者たちは和気藹々とした
雰囲気の中、両国のお正月を代表する文化を一度に体験し、
互いに教え合いました。
おりがみ 2013年12月 済南 在青島日本国総領事館の方を講師に迎え、お
りがみ体験イベントを開催しました。イベントに
は親子連れや日本語を学ぶ大学生が参加し、
「折鶴」
「兜」
「力士」を実際に折る体験をしまし
た。さらに、視聴覚資料を通しておりがみの背
景に込められた日本文化について理解を深めま
した。 講師の指導の下、参加者の手の中に、
1つまた1つと精緻な作品が誕生しました。 参加者は実践的な活
動を通じて、
「時間と精力を惜しまず、相手への尊敬の気持ちを表
す」という日本特有の考え方に触れることができました。
76
日本語学習
南昌ふれあいの場は、2016年5月に江西師範大学内に
開設されたばかりの真新しいふれあいの場です。 盛大な開
幕式に続き、記念すべき最初のイベントとして、第1回“心
連心”杯江西省大学生日本語スピーチコンテストが開催さ
れました。 江西省の大学で日本語を学ぶ学生計20名が出
場し、各参加者が「私が考えていること」と「皆さんに伝え
たい日本のこと」をテーマに自信
に満ち溢れたスピーチを繰り広げ、
白熱した大会となりました。 栄え
ある1回目の優勝者は江西師範
大学の学生に決定し、コンテスト
は大盛況のうちに幕を閉じました。
日本語コーナー 定期開催 広州 読書会 2015年12月 長春 広州ふれあいの場では2週間に1度、日本語コーナーを開催
しています。 毎回、日本語を学んでいる中国人学生20~50
名に日本人留学生や社会人、時には地元の日系企業に就職
した中山大学卒業生も加わり、日本語で様々な話題につい
て会話をしています。 話題は最近のニュース、春節、日本の
風習、連休の思い出など多岐に渡り、卒業生が自身の仕事
について紹介することもあります。日本語コーナーは授業で習
った日本語を実践的に使う場としても、日本語を通じて交流す
る場としても、大変有益な場となっています。
東野圭吾氏の小説『ナミヤ雑貨店の奇蹟』を読み、討論す
る読書会を開催しました。 読書会では、参加学生が物語の
内容や登場人物、作品の特徴等について分析して発表し、
参加者間で討論を行いました。最後には、吉林大学の先生
が改めて作品の構造や内容を解説し、学生たちの発表につ
いて総括を行いました。
読書会を通じ、学生たちは作品への理解を深めただけでなく、
日本語で文学作品を読むことへの関心も高めることができま
した。
歌と朗読の会 定期開催 昆明 昆明ふれあいの場では毎年「歌と朗読の会」を開催して
います。日本語の歌や朗読を練習・披露することを通し、
学生が教科書で学んだ日本語を実際に使い、 昆明の
日本語学習者間の交流を促進することを目的としていま
す。3回目となった2015年は、雲南大学、雲南民族大
学、雲南師範大学、雲南大学滇池学院、雲南師範大
学文理学院、雲南日本語補習学校等から250名もの学
生と教師が参加し、朗読、合唱、歌唱、ギター弾き語
り、ダンスなど16演目が披露され、大盛況でした。
「歌と朗読の会」は、学生の日本語学習の動機付けにも
大きな役割を果たしています。
77
活動
紹介
Business
Lecture
ビジネス
日本企業文化紹介セミナー 2015年11月 杭州、嘉興 王勇教授講演会 2014年11月 広州 特定非営利活動法人国際社会貢献センターの協
力を得て、日本の企業文化を紹介するセミナーを
開催しました。
講師として、眞鍋忠夫氏(元丸紅中国総代表)、
田川博文氏(杭州神鋼建設機械有限公司董事・
総経理)、 青柳昌司氏(嘉興JFE精密鋼管有限
公司総経理)、閻亜光氏(星野リゾート、中国高
校生長期招へい事業第2期生)が
登壇し、 国際的に通用する人材、
日本企業が求める人材、日本での
就職活動、日本企業での勤務の
実態等について解説しました。 来
場者からは「人生設計の方向が見
えた」
「視野が広がった」等のコメン
トがあり、長い目で将来を考えるき
っかけを提供しました。
広州ふれあいの場では年間を通し、様々な講演会を開催し
ています。2014年11月には、浙江工商大学の王勇教授
を講師に迎え、
「無声的対話-東亜跨語言交際之“筆談”」
と題する講演会を開催しました。 王勇教授は「筆談」とは何
であるか、
「筆談」の言語・民族・文化を越えたコミュニケー
ション手段としての重要性に触れ、
「筆談」の研究価値を指
摘しました。また、
講演の最後には日
本語学科の学生
に向けて、外国語習得について自身の見解を述べ、熱烈な
拍手で幕を閉じました。 研究視野を広げ、学問の重要さや
面白さに気付かされる素晴らしい講演会となりました。
喜屋武政勝准教授講演会 2014年11月 昆明 昆明ふれあいの場では、 沖縄大学の日本語言語学研究家である喜
屋武政勝准教授を講師に迎えた学術講演会を開催しました。 講演会
には雲南大学、雲南民族大学、雲南師範大学、雲南大学滇池学
院、雲南師範大学文理学院等から日本語教師や日本語専攻の大学
院生計35名が参加しました。 喜屋武准教授は「語彙
の習得」を中心に、語彙を教える過程に存在する問
題点を提起し、それを克服する実用的な教授法につ
いて、ユーモアを交えながら、わかりやすく解説しまし
た。 質疑応答時間には参加者から様々な質問が寄せ
られ、素晴らしい学術交流の機会となりました。
心連心卒業生の閻亜光
さん(二期生)が講師
役で登壇
セミナーに参加して
中国の若い学生たちの前で講演し、雑談し数人の人たちとは会
必要ではないだろうか。
食もできた。また数か月前に日本での講演の際に会った人たちとも
日中交流センターのふれあいの場もそのための1つのプラッ
トフォームで
再会できた。これらの交流を通じてそれぞれ国の事情、家庭の事
あるが内容面でさらに工夫を加え、より充実した
情、個人の事情いろいろあるが、やはり積極的に前向きに生きよ
本音のふれあいの場になるよう期待している。今
うとしている中国の若者のパワーを感じた。 同時に日本及び日本
回のセミナーがその意味でも貢献できていれば嬉
の企業、文化等については残念ながら我々が思うほどには理解さ
しい限りである。
れていないとつくづく感じた。お互いに本音でつきあう機会が少な
かったからであろうか。 相手の立場を尊重しながら、表面的に見え
元丸紅中国総代表
ることだけでなく、腹の底からざっくばらんに本音で付き合うことが
眞鍋忠夫
ビジネスマナー講座 2015年4月 済南 山東太古飛行機工程有限会社の向野
雅幸氏を講師に迎え、日本のビジネスマ
ナー講座を開催しました。 講座には山東
大学、 山東師範大学、 済南大学、 山
東青年政治学院、 済南外国語学校、
山東英才学院などから多くの学生や教師
が参加しました。 向野氏はまず、日本の
ビジネスマナーについて紹介し、 中でも
日本の「名刺文化」については、紙質の
選択や記載内容、交換方法等
について詳しく解説しました。 向
野氏が名刺交換の手本を示し
た後、参加者はグループで名刺
交換の練習をしました。
78
講演
Other
その他
桜の植樹活動 定期開催 済南 済南ふれあいの場では、2014年から毎年、山東師範大学長清湖キ
ャンパスで桜の植樹活動を開催しています。2年目の2015年は、山
東師範大学の唐波学長や国際交流基金日中交流センターの阿南惟
茂所長、交流事業で訪中していた横浜市立大学生や日本の高校生
など総勢約400名が活動に参加し、157本の桜を植樹しました。3
年目の2016年には、美しい泰山石で作った桜林記念碑の除幕も行
われました。これまでに植樹された桜の苗木は300本を超え、日中友
好のシンボルとして春には美しい花を咲かせています。
忘年会 定期開催 重慶 重慶ふれあいの場では、年末に大規模な忘年会を開催して
います。2015年12月には、重慶師範大学の校友会堂音
楽ホールに200名以上が参加して盛大な忘年会が催されま
した。当日は日本語学部の学生たちによる歌やダンス、コン
トなどが披露されたほか、教師と学生の合同チームによる出
し物も行われ、会場からは割れんばかりの拍手が起こりまし
た。また、来場者が参加できるゲームも行わ
れました。 忘年会は、1年のふれあいの場の
活動を締めくくり、互いに新年の祝福を贈り合
う機会となっています。
79
研修
活動
Student
学生代表訪日研修
学生
横浜市立大学「浜大祭」参加
現地の中国人学生もふれあいの場の運営に重要な役割を担っています。
横浜市立大学の学生と共に、同大学の大学祭「浜大祭」に出展し、
『ほら、中国の民族風』と題する中国文化紹介を行いました。 漢族、
チベット族、朝鮮族などの民族衣装を試着できるコーナー、中国結
び作りや中国切り絵を体験できるコーナーを運営しました。民族衣装
を着ての宣伝が功を奏し、小さな子どもから年配の方までたくさんの
来場者に中国文化を体験してもらうことができました。
彼らの対日理解の増進や意識向上を図るため、各ふれあいの場から代表者を選出し、
様々な日本文化に触れ、日本人と交流する訪日研修を実施しています。
2015年ふれあいの場学生代表訪日研修
活動ハイライト
ふれあいの場の活動に関する発表会
参加者が研修に対する抱負を述べ、各ふれあいの場の活
動や運営方法について発表し、お互いに学び合いました。
今日は私が先生役!
2015年10月末から11月初旬にかけ、
ふれあいの場の活動に中心的に携わ
る学生代表を各地から1名ずつ計11
名を日本に招へいし、 東京と横浜で
約1週間の研修を実施しました。 各
地のふれあいの場の活動や運営方法
についての情報交換に加え、伝統文
化から現代文化までの体験や横浜市
立大学の大学祭「浜大祭」への参加
を通じ、日本を直接肌で感じ、多くの
日本人と交流しました。
文化体験
ふれあいの場の活動に役立つ日本文化体験に参加しました。
いけばな、風呂敷、茶道、和服の中から2つを選択し、講
師から詳しい解説を受けた後、本格的な体験をしました。
初めての振袖
超〜感動!!
フィールドワーク
池袋防災館での地震の模擬体験、
浅草での下町見学とお好み焼き体験、
横浜での東芝未来科学館や三渓園
等の見学を通じ、日本の伝統的な風
景から最新の科学技術、 防災教育
に至るまで、 多角的な視点から日本
に触れました。
2014年延辺・ハルビン学生代表訪日研修 2014年2月、サマープログラム(2012年、2013年)で運営を務めた延辺大学生
4名と黒龍江大学生7名の計11名を招へいし、山形、新潟、東京で研修を実施し
ました。 山形、新潟では、そば打ちや郷土料理、温泉の体験や、酒蔵見学を通じ、
日本の地方文化を肌で感じました。また、一般市民向けに中国文化を紹介する交
流会を開催し、
「二人転」や「ヤンコ踊り」を披露したり、民族衣装の試着体験コー
ナーを設け、多くの日本人と交流しました。
東京では日本の大学生と浅草や両国江
戸東京博物館の見学し、屋形船でもんじ
ゃ焼き体験をしました。
そば打ち大成功!
80
81
研修
活動
Teacher
Features
優れ
た取り組み
先生
01「ふれあいの場」幹部訪日研修 「ふれあいの場」の円滑な運営のため、中国側運
営機関の幹部職員(大学副学長等)を日本に招へ
いし、日本への親近感を醸成し、日本に対する理
解を深めてもらう研修を毎年行っています。
2014年12月には、 昆明ふれあいの場の設置機
関である雲南師範大学から、 外国語学院学院長、
図書館副館長及び担当職員計4名を招へいし、京
都と東京で研修を実施しました。 京都では、和菓
子作りや抹茶体験、金閣寺や清水寺の見学を通
じ、伝統文化に触れ、東京では、国立図書館や
大学図書館を見学し、 中国の図書館との
違いについて学びました。
これまで、重慶ふれあいの場(重慶師範大
学)、 南京ふれあいの場(南京市金陵図
書館)、 大連ふれあいの場(大連各機関)、
連雲港ふれあいの場(連雲港少年児童図
書館)
、杭州ふれあいの場
(浙江工商大学)
の幹部を招へいしました。
02「ふれあいの場」担当者研修 「ふれあいの場」で日常的な管理や運営を担当する
職員を各都市から一堂に集め、活動や運営方法に
ついて情報交換し、
「ふれあいの場」同士のネットワー
クを形成強化する研修を毎年行っています。
2015年8月には、延辺ふれあいの場の設置機関で
ある延辺大学で研修を開催し、開設準備中の「ふれ
あいの場」を含め、14箇所の「ふれあいの場」から
担当者が出席しました。 研修では、延辺ふれあいの
場の見学に続き、グループに分かれて各「ふれあいの
場」のグッドプラクティス事業や問題点についてディス
カッションを行い、各代表者から発表を行いました。
同研修は、運営方法や活動内容についてアイディア
を交換し、
「ふれあいの場」同士の横の繋がりを強化
する貴重な機会となっています。
過去には、大阪や東京でも研修を開催しました。
82
日中の若者の架け橋のため
西寧市は経済発展が遅く、外資系企業もなく、日本人は大学の
日本語教師以外はほとんどいない辺鄙な都市です。
そんな状況の中、青海省の日本語教育が正式に始まったのはほ
んの数年前のことです。 最初は、日本語の資料も教師も足りませ
んでした。しかし、2009年9月に「西寧ふれあいの場」が設立し
た後、日本語や日本文化に関する資料が増え、授業以外に日本
文化に触れたり、日本人と交流する機会ができたことは非常に意
義が大きいと思います。
「西寧ふれあいの場」は日常的な開放時間以外にも、
「日本文化
祭り」、
「日本文化体験」、
「ふれあいの場日本語教室」、
「日本料理
イベント」などのイベントを企画しています。 学生たちに日本語を学
習する場所と日本文化を理解する機会、さらには日本人と交流す
る機会を提供しています。
「西寧ふれあいの場」は青海省の日本語
教育の発展に貢献し、日本語学習者や日本文化に興味を持つ人、
日本へ留学する人、西寧市に留学している外国人留学生の学習
生活にとっても欠かせない場所になっています。
この数年間、
「西寧ふれあいの場便り」などを作成し、ふれあいの場
の知名度を高められるよう工夫してきました。これまでふれあいの場
を通じて、学生、社会人を含め約190人が日本へ留学したことは、
ふれあいの場の大きな成果だと思います。
西寧ふれあいの場は、これからも日中の若者の間の架け橋になる
ように頑張って行きたいです。 (西寧ふれあいの場担当 巴図)
西寧ふれあいの場
開館時間
火~金 13:30~21:30
土日 10:30~16:30
住所
青海省西寧市八一中路72号
青海民族大学西校区内
設立年月日
2009年9月18日
年間利用者数 約7,500名
コンテンツ数 約15,000点以上
イベント件数 約60件(年間)
主なイベント
日本文化祭、日本文化体験、
日本語教室・コーナー、日本語
能力試験模擬試験、学生交流
会、留学説明・報告会、日本語
スピーチコンテスト、カラオケ
大会、料理教室、作文コンクー
ル、ひな祭り
草の根の基盤を築いて真の日中友好交流を
済 南ふれあいの場は設 立 以 来 、 多 種 多 様な活 動を展 開し、
様々な関係者から高く評価されています。 ふれあいの場の主要
事業の1つである桜の植樹活動は3年間連続で開催され、これ
まで300本以上の桜を植樹しました。 今後も引き続き、より多く
の桜の花を済南で咲かせたいです。
ふれあいの場には、山東省と姉妹友好都市提携を結ぶ和歌山
県を紹介する「和歌山コーナー」が設置されています。 山東師範
大学で語学研修中の和歌山県職員がふれあいの場で和歌山の
自然環境や有名な観光地を紹介したり、参加者と一緒に梅酒を
作ったりする活動を行ってきました。
済南日本人会からも多大なご協力をいただいています。日系企
業から講師をお招きし、ビジネスマナーの講演などをしていただき
ました。これから就職する大学生にとって意義のある、収穫の多
い活動となりました。また、飛行機工程有限会社の社員を講師
に迎え、飛行機模型作りの体験会も行いました。 体験会には山
東師範大学附属小学校の小学生や済南市内の各大学の教師
と学生約60名が参加し、大盛況となりました。
これら以外にも、茶道やカルタ、書道、浴衣試着、留学経験
交流会など多種多様なイベントを開催しています。
済南ふれあいの場は、人々が顔を合わせるイベントを通して、草の
根の基盤をしっかり築き、真の日中友好交流を実践していきます。
(済南ふれあいの場担当 王晶)
済南ふれあいの場
開館時間
月、火、水、金、日 8:00~11:30 14:00~17:00
住所
山東省済南市歴下区文化東路88号
山東師範大学図書館5階
設立年月日
2013年11月23日
年間利用者数 約4,000名
コンテンツ数 約2,000点
イベント件数 約40件(年間)
主なイベント
桜の植樹活動、和歌山紹介イ
ベント、学術サロン、茶話会、
日本語コーナー、日本語スピー
チコンテスト、日本文化講座、
飛行機模型作り、百人一首ゲー
ム、茶道実演、留学説明会・帰
国報告会
83
ら
活動か
の
場
ありました!
の
が
び
い
学
あ
んの
ふれ
たくさ
中国ふれあいの場の学生たち
ふれあいの場の運営に携わり、さまざまな活動に参加した学生たち。
活動から学んだことを胸に、日本と中国の架け橋として活躍中です。
ふれあいの場の
活動を経て
日本に留学!
交流事業を体験して
鄒昕婷
忘れられない思い出が
たくさんできました。
心から日中両国の架け
橋になりたいと思うよ
うになりました。
自分の目で
日本の社会
や文化を感
じ、私の日
本に対する
イメージは
大きく変わり
ました。
プロフィール:中国南京出身。重慶ふれあいの場のある重慶師
範大学外国語学院日本語学科(2010年9月~2014年6月)で学
び、2015年4月より法政大学大学院人文科学研究科に在学中。
重慶 屈成
ハルビン 黄
辛夷
初めての交流イベントに参加したのは2012年3月の日中大
り、材料に手を加えたりし
学生交流事業「さくら祭り」でした。 当時まだ重慶師範大学
て、全員が動き始めました。
2年生の私にとってはとても有り難いチャンスでした。あの「そ
どの参加者も、自分のやる
うだ!桜祭りに行こう」と題したイベントの中で、ソーラン節を
ことを終えたら、また他のメン
はじめ、料理、風呂敷、コスプレ、思い出のタイムカプセル
バーを手伝ったりしていました。 自
共同制作などを体験しました。カレー、おにぎり、みたらし団
分のチームだけではなく、ほかのチームが手伝いを必要な時
子などの日本料理を食べたり、風呂敷でいろいろなエコグッ
は、積極的に手を貸しました。
文
ズの制作に挑戦したり、ケーススタディーで日本と中国の文
「料理の背景には文化」があるというのを私はずっと信じてい
化の違いを話しあうことを通して相互理解を深めることもできま
ます。 冷麺やどら焼きなど、日本各地の特色ある料理を通し
した。そして、私はスタッフとして着物の着付け体験コーナー
て、それぞれの土地の文化を一層理解することができたと思
でたくさんの人と出会い、とても楽しく過ごしました。
います。
今振り返ってみれば、あれが私の異文化交流の始まりだった
そこから4日間、様々な文化体験やフィールドワークを経て、
と言えるでしょう。
最終発表の準備をする時には、チームのメンバーたちはもう
そして、2013年の3月、九州
一体となって、長年の友達のようにともに話し合い、その話
大学の学生チーム「和・輪・笑」
し合いの中でインスピレーションは湧いてきました。 何かの目
をお迎えして、日本食を体験す
標があるからこそ、人とのつながりがあると私たちは思います。
る交流イベント「日中学生交流
そして、興味を持つからこそ、交流が始まるのです。
祭~WA食Fes!!~」を開催
大学4年生、2014年の3月、岩手県立大学「じぇじぇっと
しました。 私は中国側のカウン
いわて」の皆さんが重慶にやってきました。 今回私は後輩た
ターパートのリーダーとして参加しました。イベントの取り組み
ちの活躍を見守りながら、 先
方や、問題への応対など、いろいろと勉強になりました。と
輩としてイベントに参加しました。
くに「絆」というものを感じました。 涙あり笑いありの一週間は、
祭りという独特な雰囲気の中
一生の宝物です。
で絆をつくりあげた、とても活
さらに、2013年5月、私は心連心ふれあいの場サマープロ
気溢れるイベントでした。
グラムに参加することになりましたが、心配や不安でいっぱ
今日本に留学している私は、
いでした。 企画や発表を準備する期間はあっという間に過ぎ
日本の方々とふれあう日々を過ごしています。 過去に参加し
てしまいました。いよいよ8月25日、私はサマープログラム開
たイベントの友達とは今でも連絡を取っています。まだ日本に
催地のハルビンに行き、現地で合計7日間滞在しました。多
なじめなかった時は、みんなの言葉に支えられて、とても心
彩な交流活動を行い、たくさんの経験を得ました。
強かったです。その過去が現在に繋がり、永遠に続くのだと
中国国内の若者同士の交流、そして日本の若者との交流、
思います。
この2種類の交流を同時に行いました。 調理体験は初めて
今の私は出会った人々と交流するように頑張っています。こ
の共同作業でした。メンバー全員と会って半日しか経ってい
んなにも多くの人と会わせていただきましたが、その中のある
なかったので、みんなすこし緊
人との出会いはたった一度しかないかもしれません。 私は日
張していました。でも、スタート
本の茶道文化の中の「一期一会」という言葉が大好きです。
した途端、その場は一瞬に盛
人と人との交流に何よりも大事なのは一分一秒の出会いで
り上がりました。ちょっとお互い
も大切にし、常に「一生懸命」の姿勢を取ることだと思いま
ぎこちないながらも、積極的に
す。
役割を分担して、お皿を洗った
昨日の私に笑われないように、明日もっと笑えるように。
たくさんの日本人
との 出 会 い が あ
り、 一 生 の 友 達
もできました。
日本
人と
り、 日 知り合い
に
本
につい の文化や な
風
て
きるよ 、 深く理 俗
うにな
解
りまし で
た。
長春
延辺 朴建華
陳暁
蕾
中国ふれあいの場
たくさん友達ができて本
当に嬉しかったです。日
本の友達と一緒に話し
合い、遊ぶ中で、お互
いの理解を深めました。
学生代表
コメント
日本文化を深く理解する
だけでなく、 心から中日
平和と友好のかけ橋にな
れるように頑張ります。
成都 劉志鵬
いろいろな 活 動
に 参 加し
て、日本文化を体
験できて、
日本人と友達にな
って、 ほ
んとに嬉しかった
です!
昆明 陳志燕
杭州 李佳寧
最も嬉
しかった
のは直
接同世
代の日
本人学
と交流
生
でき
これが良 たことです。
かった!
青海省日本文化祭で色々
な日本文化を体験しまし
た。 みんな日本に興味が
あることもわかりました。
西寧 紮西草
南昌 劉
婷
自分の日本語レベ
ルも上達しま
した。 でも、 日
本 語が できな
い人も活動に参加
できるところ
が一番素晴らしい
と思います。
南京 張先煜
活動
を通
し
と「
協力 て、皆さ
し合
ん
け合
う」
う
きて 」ことを 「 助
よか
った 実感で
です
。
済南
楊超
84
自分の交流能
力を高め
ると同時に日
本文化に
対する理解も
深まりま
した。 連雲港
胡競
ふれあいの場の活動に
参加して、異文化交流
の魅力を感じ、とても
有意義なことだと思い
ました。
広州 李卓詩
85
「ふれあいの場」に関する
データをまとめました!
Q
この10 年間、ご支援いただいた
企業のみなさま
カシオ計算機株式会社
株式会社資生堂
利用者数はどのくらいいますか?
株式会社三菱東京UFJ銀行
ソニー株式会社
平成27年度の全ふれあいの場の利用者は合計約35,000名でした。
中には、年間7,000名以上が利用するふれあいの場もあります。
Q
どのくらいのコンテンツ(書籍、雑誌、CD等)が設置されていますか?
1箇所あたり、約4,000点のコンテンツが設置され、
心連心ウェブサイト
http://www.chinacenter.jp
Q どのくらいイベントを行っているのですか?
中には、年間50件以上のイベントを行っているふれあいの場もあります。
Q 利用者の満足度は
どのくらいですか?
(50 音順)
日中両言語対応
日中交流センターでは、日本と中国の将来を担う若者たちが心
と心を結び合う“心連心”をテーマに、
「中国高校生長期招へい事
業」
「ネットワーク強化事業」
「中国ふれあいの場事業」を実施して
います。詳しくはウェブサイトをご覧ください。
誰でも自由に閲覧することができます。
平成27年度の全ふれあいの場のイベント数は合計約260件でした。
全日本空輸株式会社
日本航空株式会社
歴代
職員
Q どんな人が利用していますか?
99%の方が満足と回答しています。
中国人学生 中国人社会人 日本人学生
日本人社会人 その他
14%
99%
利 用者の声
78%
日本人と近い距離で交流でき、日本語の練習もできてとても楽しかったです。
日本人は無口だと思っていたけれど、そうじゃなかった(笑)
出会った日本人留学生はとても情熱的で明るく、日本に対する印象が変わりました。
日本の古典文化をもっと知りたくなりました。
もっと日中交流に参加したくなりました。
当初、日本の印象は反日ドラマそのものでしたが、
日本を知るにつれて、日本は文明的で礼儀正しい国だということがわかりました。
お互いに興味を持って交流し、理解し合うことが大切だと気付きました。
教師として、日本文化を理解できたのみならず、自分の視野を広げることができました。
今後はもっとうまく日本語や文化、最新情報を学生に伝えられると思います。
日本人の友達ができて嬉しかったです。
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浴衣を初めて着てとても楽しかったです。
言葉の上手い・下手を問わず、みんなががんばって
日本語と中国語を混ぜて話し、交流ができて、とても感動しました。
国際交流基金
日中交流センター
10年のあゆみ
2016年7月発行
独立行政法人国際交流基金
日中交流センター
〒160-0004東京都新宿区四谷4-4-1
Tel 03-5369-6074 Fax 03-5369-6043
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