【工学部】 平成 22 年度国際交流活動報告書 工学部国際交流委員会 1.国際交流に関する工学部の組織・体制 1-1. 工学部国際交流委員会 前年度同様、副学部長が国際交流委員会の委員長となり、各学科から 1 名ずつの教員 4 名、協定校担当 の特別委員、事務長補佐、国際関係担当の教務職員が構成メンバーである。 平成 22 年度の国際交流委員会は以下のとおりである: 委員長 教 授 中西 俊介 副委員長 教 授 馮 旗 委 員 准教授 石塚 正秀 委 員 教 授 岡本 研正 委 員 教 授 郭 書祥 委 員 教 授 石井 知彦(教務委員会から) 委 員 事務長補佐 岩瀬 耕作 委 員 教務職員 西岡 愛 特別委員 教 授 秦 清治 (サボア大、ボン=ライン=ズィーク大、ミュンヘン工科大、IOREM、 コンパーニュ工科大、リモージュ大学) 特別委員 教 授 郭 書祥 (上海大、ハルビン工程大、電子科学技術大、長春理工大、 北京工業大) 特別委員 教 授 澤田 秀之(チェンマイ大) 特別委員 教 授 末永 慶寛(韓国海洋大) 特別委員 准教授 石原 秀則(UBC) 特別委員 教 授 松島 学 (南ソウル大) 特別委員 教 授 石丸 伊知郎(フランシュ・コンテ大、ENSMM) 特別委員 准教授 和田 隆広 (ハンバット大) 特別委員 教 授 岩本 直樹(トレド大) 特別委員 教 授 荒川 雅生(ロバニエミ応用科学大、漢陽大) 特別委員 教 授 長谷川 修一(トリブバン大) なお、平成 22 年度は、委員会を 9 回開催した。(H22.4.22、H22.5.17、H22.6.21、H22.8.2、H22.9.13、 H22.10.26、H22.12.13、H23.2.2、H23.3.11) 1-2. 国際インターンシップ部会 工学部国際交流委員会の中に、国際インターンシップ部会を置いている。部会のメンバーは、上述の国 際交流委員会の各学科からの教員 4 名と、教務委員会からの 1 名で構成される。平成 22 年度は教務委員会 から、石井教授が部会に加わった。国際インターンシップ部会では、国際インターンシップに関する全般 を所掌しており、応募・選考から報告会に至るまで実施のサポートを行っている。また、毎年、国内のイ ンターンシップとあわせて、インターンシップ実施報告書(手引)の冊子を作成している。 1-3. 全学のインターナショナルオフィス会議 工学部からは、澤田教授が、インターナショナルオフィス委員として参加している。 2.国際交流に関する行事等の企画・開催 2-1.国際インターンシップ交流会 国際インターンシップは今年度で 11 年目を迎え、恒例の国際インターンシップ交流会が、平成 22 年 7 月 24 日(土)工学部 1 号館 11 階ラウンジで開催され、約 60 名が参加した。国 際インターンシップに関わりのある受入企業、国際交流機関・団体、ホストフ ァミリー登録をされている地域の方々、学生、教職員と多彩な顔ぶれが集い交 流を深めた。今年度は、協定校であるフランスのポリテク・アヌシー・シャン ベリーから 2 名、フィンランドのロバニエミ応用科学大学から 1 名が来日した。 ▲交流会の集合写真 2-2-1.工学部協定校訪問(フィンランド) 今年度で 3 回目となる工学部の協定校訪問事業では、フィンランドのロバニ エミ工科大学での交流を中心とし、公募により 10 名の工学部・工学研究科の 学生が選考を経て参加した。ロバニエミ応用科学大学の協定校担当の荒川教授 と宮川准教授が随行した。平成 22 年 9 月 1 日から 9 日まで、関西空港からフィ ンランドの首都ヘルシンキに入り、市内見学をした後、北極圏にあるサンタク ロースの町として有名なロバニエミ応用科学大学のあるロバニエミに移動し た。 協定校訪問のための準備として、説明会及び準備会を開催した。初めて海外 渡航する学生や1年生のためにも、基本的なパスポートやクレジットカード取 得から、海外における危機管理や訪問先についてまで、安全で実りのある訪問 となるよう準備を周到に行った。また、学生が主体となり自主的な交流ができ ▲交流の様子 るよう昨年度から取り組んでいる学生による香川や香川大学の紹介を今回も準 備して行った。なお、今回はヨーロッパの町並みや都市計画に興味のある安全システム建設工学科の学生 が複数いたことから、伊丹絵美子講師にフィンランドの建築について及び海外を訪れたときに建築物を見 るポイントについて講演いただいた。 今回は、学生が訪問記録として DVD を自主制作し、受入れに際しご尽力いただいたロバニエミ工科大学 に贈呈し、報告会でも上映した。 今回も、帰国後の参加学生へのアンケートでは、この事業に参加して大変良かったという回答が多く、 今後の勉学・研究のモチベーションを上げるきっかけになると期待できる。帰国後は、各自が報告書を提 出し、報告書の冊子を作成した。 2-2-2.工学部協定校訪問報告会 平成 22 年 10 月 13 日、フィンランドの協定校訪問の報告会が開催され、9 月 1 日から 9 日まで、学生 10 名と教員 2 名が、フィンランドの協定校であるロバニエミ応用科学大学への訪問について報告を行った。 報告会は学生が主体となって計画し行われた。 2-3.ハルムスタッド大学 Stefan Byttner 准教授の講演会 平成 22 年 9 月 10 日、スウェーデンのハルムスタッド大学の Stefan Byttner 准教授の講演会が、電子情報通信学会・四国支部主催で開催され、40 人近くが 参加した。Stefan Byttner 准教授は 2006 年から VOLVO 社との共同研究に係わっ ていて、その関連のテーマである「複数の車両を使った自己組織化リモートモニ タリング」について講演した。また、研究の講演の前には、スウェーデン南西部 のハルムスタッド市にあるハルムスタッド大学について紹介いただいた。 Stefan Byttner 准教授は、工学部に外国人研究者として 3 週間滞在され、この 交流を契機にハルムスタッド大学との学術交流協定を締結することとなった。 ▲講演会の様子 2-4.ハンバット大学との合同ワークショップ開催 ハンバット大学の学生 10 名と教職員 5 名の 15 名が、平成 22 年 9 月 28 日から 10 月 1 日まで香川大学を訪問し、9 月 29 日には、「第1回香川大学およびハン バット大学による材料関連合同研究会」を開催した。特別講演が 2 件、口頭発表 が 6 件、ポスター発表が 31 件あり、約 60 名の学生・教職員が参加し、活発な議 論がなされた。また、翌日の 30 日には企業訪問を行い、株式会社石垣(坂出市) と大倉工業株式会社(丸亀市)を訪問した。滞在中は、連日、学生及び教職 ▲合同ワークショップの集合写真 員の交流会や懇親会も行われ、さらに親交を深めることができた。 2-5.漢陽大学とのワークショップ開催 漢陽大学の Dong-Hoon Choi 教授と機械系工学部長 Kwan-Soo Lee 教授が、 平成 22 年 11 月 19 日から 21 日まで香川大学を訪問し、19 日には大学紹介、 ▲ワークショップの様子 Lee 教 授 に よ る 「 Introduction of Mechanical Engineering at Hanyang Graduate School」)、Choi 教授による「Design Optimization of Industrial Products Using the PIDO Technology」、岡本教授による LED の応用に関する 研 究 内 容 の 紹 介 、 荒 川 教 授 に よ る 「 Introduction of Application of ▲講演の様子 Optimization in Kagawa University」の各講演を行った。小柴教授の研究室 訪問も行われた。今後更に様々な分野で実質的な交流を図るためのよい機会になった。 2-6.留学生との交流会 第 5 回目となる留学生との交流会を 平成 23 年 3 月 18 日(金)に開催し、 平成 23 年 3 月で卒業及び修了予定留学生(進学予定者を除く)3 名の送別 と、平成 22 年度に渡日した留学生の紹介を行った。県内の国際交流に関わ る行政・団体・個人の方々をご招待し、学生や教職員も加え、約 65 名が参 加した。留学生へのインタビュー、YES/NO ゲームなどをして、最後は中国 語、日本語でほたるの光を歌って、旅立っていく留学生へのはなむけとし た。 2-7.全学主催の行事等への参加 2-7-1.平成 22 年度第 1 回外国人留学生課外教育行事 開催日:平成 22 年 9 月 28 日(火)~29 日(水) 見学場所:島根:出雲大社、岡山:高梁市頼久寺庭園 工学部・工学研究科から 9 名参加 ▲留学生との交流会 等 2-7-2.平成 22 年度第 2 回外国人留学生課外教育行事 開催日:平成 22 年 11 月 1 日(月) 見学場所:兵庫県(キッコーマン高砂工場、姫路科学館) 工学部・工学研究科から 15 名の学生及び 1 名の教員が参加 2-7-3.平成 22 年度外国人留学生交歓会 開催日: 平成 22 年 12 月 2 日(木) 場所: オークラホテル 工学部・工学研究科から 30 名以上が参加 3.学術国際交流協定の締結及び更新 3-1.漢陽大学との学術国際交流協定の締結 平成 22 年 4 月 14 日、韓国ソウルの漢陽大学にて、同校第 4 工学部と香 川大学工学部との交流協定調印式が行われた。漢陽大学は韓国では珍し い私学の大学であり、同国内においてもトップレベルの大学。調印式に は大平学部長、中西副学部長(国際交流委員長)と漢陽大学の担当である 荒川教授の 3 名が出席した。漢陽大学のソウルのキャンパスには地下鉄の 駅もあり、交通の便の良いところに立地した非常に大きなキャンパスを有 している。調印式には、漢陽大学第4工学部工学部長の Lee Kwan-Soo 教授、 Dong-Hoon Choi 教授を始め 10 名以上の教員、20 名近くの学生が臨席した。 3-2. コンピエーネ工科大学(UTC)との学術国際交流協定の締結 香川大学は、平成 22 年 7 月 8 日、フランスのコンピエーネ工科大学との国際 交流協定を締結した。コンピエーネ工科大学は、1972 年に開設された新しい制 ▲漢陽大学での調印式 度での工学系単科大学で、教員数 400 人、学生数 4500 人のフランス最大の工科系単科大学である。協定書 の調印式はコンピエーネ市郊外の本部学長室で、UTC のシャレロン学長と工学部秦教授により行われた。 ▲コンピエーネ大学での調印式 3-3.サボア大学との e-learning 授業を共有する協定の締結 サボア大学と工学部は、平成 12 年 3 月の国際交流協定及び国際インターン シップ協定締結以来、60 人以上の学生交流、国際共同研究、教員の交流が行わ れてきた。さらに、昨年には日仏 6 大学(本年さらに 5 大学を加えて、全体で 11 大学)の相互交流協定からなる国際メカトロニクス研究教育機構(IOREM)を 立ち上げるなど、多彩な交流を広げてきた。そして、IOREM の活動の一環として、 全国的にも新しい試みである、両方の大学の学生が参加でき、相互に単位を ▲オープンレクチャー協定の調印式 認定できる e-learning 授業を開設するための、オープンレクチャー協定を締 結した。協定書の調印式は、サボア大学のブルノ副学長と工学部秦教授により行われた。本協定の調印に より、サボア大学と香川大学は、双方の学生が共通の e-learning 授業に参加し、相互に単位を認め合う 事が可能になった。また、e-learning 授業であるため、国際インターンシップなどで大学を不在にしてい る場合も受講できる。将来的には、双方の大学の学位取得など、大きな可能性を秘めている。その最初の 試みとして、本年は香川大学から 2 件、来年はサボア大学から 1 件の授業の開設が予定されている。本調 印にあたり、ブルノ副学長は、これまでの交流協定による実績が、200 を超えるサボア大学の国際交流活 動の中で群を抜くものである事に感謝され、また、これまで例のない日仏間での e-learning 授業の共有 という新しい試みを、非常に喜んでおられた。 3-4.トリブバン大学との学術国際交流協定の締結 2010 年 11 月1日にネパール国のトリブバン大学と学術交流協定に関する調印式 を行った。香川大学からは一井眞比古学長、大平文和工学部長、長谷川修一工学 部教授、松島学工学部教授、山中稔工学部准教授、野々村敦子工学部准教授、石 塚正秀工学部准教授、宮村卓児経営企画グループチーフの計8名が参加した。調 印式では、一井学長と M Sharma 学長(Vice Chancellor)が挨拶を行い、協定書 に署名をした。その後、調印記念シンポジウムが行われ、大平工学部長がユーモ ▲調印式の様子 アを交えて香川大学工学部を紹介し、松島教授が「Damage of building on Wenchin earthquake in China and Japanese earthquake diagnosis」について、長谷川教 授 が 「 How do we evaluate and deal with deep-seated landslides? 」 に つ い て 、 野 々 村 准 教 授 が 「Geomorphological analysis for disaster mitigation using DEM」について研究発表を行った。また、 調印式と合わせて、トリブバン大学キルティプールキャンパスの大学本部、トリブバン大学工学部、ネパ ール科学技術院(NAST:Nepal Academy of Science and Technology)を表敬訪問して、交流を深めた。な お、本学術交流協定の提携に当たっては、香川大学工学研究科博士後期課程を 2009 年 3 月に終了した Ranjan Kumar Dahal 博士(トリブバン大学トリチャンドラキャンパス地質学教室講師)がご尽力された。 3-5. リモージュ大学との学術国際交流協定の締結 香川大学は、2011 年 3 月 14 日にフランス、リモージュ大学との国際交流協定を 締結した。リモージュ大学は、1968 年に開設された総合大学で、5 学部、4 大学院、 2 短期大学からなる教員数 925 人、学生数 14,000 人のフランス西部域の中心的な総 合大学である。協定書の調印式はリモージュ市中心部の本部学長室で、フォンタ ニール学長と工学部の秦清治教授により行わた。 ▲調印式の様子 4.学術国際交流協定校との国際交流 今年度は、新に 4 つの協定校が追加された。協定校の数は 9 カ国 21 校となり、加えてコンソーシアム型 の IOREM の協定がある。 ヨーロッパ: ・フランス 1. サボア大学(協定校担当:秦教授) 2. ENSMM(協定校担当:石丸教授) 3. フランシュ・コンテ大学(協定校担当:石丸教授) 4.IOREM(協定校担当:秦教授) 5. コンパーニュ工科大学(協定校担当:秦教授)★平成 22 年度新規 6. リモージュ大学(協定校担当:秦教授)★平成 22 年度新規 ・ドイツ 7. ボン=ライン=ズィーク大学(協定校担当:秦教授) 8. ミュンヘン工科大学(協定校担当:秦教授) ・フィンランド 9.ロバニエミ応用科学大学(協定校担当:荒川教授) 北米: ・カナダ 10. ブリティッシュコロンビア大学(協定校担当:石原准教授)★平成 22 年度修正 ・アメリカ 11.トレド大学(協定校担当:岩本教授) アジア: ・中国 12. ハルビン工程大学(協定校担当:郭教授) 13. 上海大学(協定校担当:郭教授) 14. 中国電子科学技術大学(協定校担当:郭教授) 15. 長春理工大学(協定校担当:郭教授) 16. 北京工業大学(協定校担当:郭教授) ・韓国 17. 韓国海洋大学校(協定校担当:岡本教授) 18. 南ソウル大学校(協定校担当:松島教授) 19. ハンバット大学(協定校担当:和田准教授) 20.漢陽大学(協定校担当:荒川教授)★平成 22 年度新規 ・タイ 21. チェンマイ大学(協定校担当:澤田教授) ・ネパール 22. トリブバン大学(協定校担当:長谷川教授)★平成 22 年度新規 5.外国人留学生の概要と支援 5-1. 工学部・工学研究科外国人留学生数 平成 22 年 3 月 1 日付の工学部及び工学研究科の外国人留学生は 42 名で内訳は以下のとおりである。 マレ ラ ベト フラン フィン 区 分 中国 ーシ オ 韓国 台湾 合計(人) ナム ス ランド ア ス 11 12 博士後期課程 1 (国費 4) (国費 4) 博士前期課程 4 4 学部 5 6 1 1 13 研究生 6 1 7 特別聴講学生 1 1 特別研究学生 1 3 1 5 42 合計(人) 27 7 1 1 3 1 1 1 (国費 4) 全般的に、中国人留学生、博士後期課程における留学生の割合が高い傾向が続いている。特記事項とし ては、初めてのケースで、全学の協定を通じて、工学部としては交流はなかったテグ大学校からの学生の 受入れを行った。1 年の滞在予定であったが、事情により期間短縮し、前期までの在学となった。 学部のマレーシア政府派遣生は、7 年継続して入学してきたが、今年度は入学者がいなかった。 5-2. 区 外国人留学生の経済状況・奨学金等 分 国費 外国政府奨 学生 1 私費(奨学金 私費(奨学金 有り) 無し) 合計(人) 博士後期課程 4 7 12 博士前期課程 1 3 4 学部 4 6 3 13 研究生 7 7 特別聴講学生 1 1 特別研究学生 5 5 合計(人) 4 7 17 14 42 留学生の経済状況については、国費留学生や外国政府奨学生と、私費留学生で奨学金を獲得していない 学生の間には、大きな格差があるがあるのは、言うまでもないことである。 補正予算等の関係もあって獲得状況の良かった昨年度と比較すると、平年並みの年であった。 工学研究科の博士後期の学生は、リサーチアシスタントとして雇用して、研究に専念できるよう財政援 助を行なっている。 5.3. 留学生チューター 今年度は、24 名のチューターが留学生のサポートにあたった。来日時の様々な対応から、日本語のサポ ート、専門の授業等のサポートまで多岐にわたり活躍した。留学生が円滑に生活を送るためには、それを 細やかにケアするチューターの存在が非常に重要である。また、近年、先輩の留学生が後輩の留学生のチ ューターをするケースが増えてきている。 5-4. 留学生用貸出パソコン 平成 22 年度は、新しいパソコンは購入せず、現行の 11 台で対応した。今年もフルに活用したが、古い 機種の中には処理速度が遅いなどの問題がでてきている。 5-5. 倉田奨学会から綾田寮の無償貸与 平成 18 年秋から、倉田奨学会が所有する綾田寮(高松市太田上町)を、工学研究科博士後期課程に在籍 する留学生に無償で貸与いただいている。 平成 21 年 9 月に Wan Khailnizam bin Wan Ahmad さん一家が退去し、4 代目の入居者となる馮源さん 夫妻が、平成 23 年 3 月末まで入居した。5 代目の入居者は、陳常東さんと罗菲さん夫妻で、ともに工学研 究科の学生である。 5-6. 留学生のための交通安全教室 留学生の交通事故や交通違反が増加していることを受け、高松南警察署のご協力により、平成 20 年度 より留学生のための交通安全教室を実施している。3 年目となる今年は、平成 22 年 12 月 7 日に実施した。 昨年度も複数の留学生の交通事故が起こっており、国による違いもあるので、今後とも十分な注意を促し たい。 5-7. 留学生の事故等 留学生が、歩道を自転車で走行中にコンビニからでてきた車と接触した。本人にけがはなかったが、借 り物の自転車が一部破損し、修理してもらうことになった。 また、猛暑の影響もあってか、体調を著しく崩した留学生がいた。 5-8. 留学生の退学等 韓国から短期留学で来ていた学生 2 名が、諸事情により期間短縮をして帰国することとなった。 6.国際インターンシップの推進 6-1. 国際インターンシップの概要 香川大学工学部は、設立理念の一つに「国際的人材の育成」を掲げているが、それを実現するため の具体策の一つとして、国際インターンシップを実施している。平成 12 年度から学生の派遣・受入 れを行っており、今年度は 12 年目にあたる。国際インターンシップの継続的な実施により、海外の インターンシップ協定校との交流を続け、結びつきを強めている。 また、国際インターンシップは、受入れ先の企業等の協力が不可欠であり、国際的であると同時に、 地域との連携を深める機会も兼ね備えており、様々な意味合いをもったプログラムである。 平成 22 年度までに、39 名の工学部及び工学研究科の学生が国際インターンシップに参加している。 また、協定校からもほぼ同数の 42 名の学生を受入れている。 6.2. 平成 22 年度の派遣状況 平成 22 年度の派遣学生: ① 秋友 未聖 M1(安全システム建設工学専攻) インターンシップ期間: 平成 22 年 9 月1日~平成 23 年 1 月 25 日 インターンシップ受入れ協定校:ロバニエミ応用科学大学(フィンランド) インターンシップ先:P-LAB (ロバニエミ応用科学大学内研究機関) ▲インターンシップ先の様子 平成 22 年度の派遣は,取り止めが 3 名でたこともあり,結果として1名のみ,フィンランドのロバ ニエミ応用科学大学へ派遣することとなった。この学生については,香川大学国際交流資金事業から, 10 万円の奨学金をいただいた。 派遣の取り止めについては,3 名のうち 1 名については,派遣先に打診する前に取り止めが決まっ たので影響は少なかったが,サボア大学へ予定されていた 2 名については,受入れ先が決まり,個別 の協定書も作成して署名をしているところだったので,少なからず影響があった。2 名のうち 1 名は, フランスのビザの取得が難航したことによる。フランスでのインターンシップでは,近年は学生ビザ を取得していたが,平成 22 年度はフランスの学生ビザ申請の仕方が変更され,フランス大使館での 直接申請の前に,キャンパス・フランスという組織を通じてアドバイスを受けながら大使館への申請 準備をしなくてはならないこととなった。今回は,キャンパス・フランスを通じて準備をしてきたも のの,フランス大使館で,申請すべきビザの区分としては学生ビザではないという判断を下され,準 備が振り出しに戻ってしまった。また,もう 1 名については,修士論文のための研究が不測の事態に より難航したことで,インターンシップを辞退することになった。上記の 2 名は,次年度の就職が内 定している博士前期 2 年次であり,複数年にわたり国際インターンシップを行うための準備をし,意 欲も高かっただけに派遣を実現できなかったことは残念であった。今後の教訓として,できるだけ博 士前期 1 年次での派遣を推進したい。 平成 22 年度に開始した新たな手続きとして,国際インターンシップの派遣者は,留学届を提出す ることとした。これには,保護者の同意書が必要となっている。 国際インターンシップの派遣候補生を増やすため,また,英語力の向上を図るため,平成 19 年度 から,工学部後援会の支援により,ネイティブスピーカーによる英会話のクラスを開催しており,平 成 22 年度も,前期・後期の 2 度開催した。この英会話はほとんどの派遣候補生が利用している。 また,平成 20 年度から,週 1 回の英語の準備会をネイティブスピーカーによるマンツーマンのクラ スを工学部で実施している。月 4 回程度(週 1 回,40 分)のレッスンで,費用は学生の個人負担であ る。常時,8 名程度の学生がこのクラスを利用している。クラスは学生に非常に好評で,日常会話か ら英文履歴書や学会でのプレゼンテーションの添削まで,個人のニーズに合わせてレッスンをしてく れるので,短期間で効率的な語学力アップが期待できる。 なお,平成 20 年度から実施している工学部協定校訪問は,平成 22 年度はフィンランドのロバニエ ミ応用科学大学を訪問した。協定校訪問に参加した学生が,国際インターンシップへ参加するという 流れが初回からできており,よい傾向である。 6-3. 平成 22 年度の受入状況 平成 22 年度の受入学生: ① ロバニエミ応用科学(フィンランド)3 年次 インターンシップ先:工学部(荒川研究室) インターンシップ期間:平成 21 年 10 月 1 日~平成 22 年 8 月 31 日 ② ポリテク・サボア(フランス)3 年次(日本の M2 相当) インターンシップ先:工学部(澤田研究室) ③ インターンシップ期間:平成 22 年 1 月 28 日~7 月 21 日 ポリテク・サボア(フランス)3 年次(日本の M2 相当) インターンシップ先:工学部(石塚研究室) インターンシップ期間:平成 22 年 5 月 10 日~9 月 19 日 ▲受入学生によるプレゼンテーションの様子 平成 22 年度は,サボア大学(フランス)から 2 名,ロバニエミ応用科学大学(フィンランド)から 1 名 の計 3 名の学生を受入れた。うち 2 名については,開始は平成 21 年度で,年度をまたがった受入れとなっ た。サボア大学の学生の 1 名はシャンベリー・キャンパスに所属する学生で,アヌシー・キャンパスでな くシャンベリーの学生受入れの初めてのケースとなった。 平成 22 年度は残念ながら企業での受入れはなく,3 名とも研究室の受入れとなった。平成 23 年度の受 入れ予定だった 1 名は企業へ受入れ依頼を予定していたが,学生の都合によりキャンセルとなった。企業 での受入れは,ハードルが高く準備も大変だが,今後も実現できるように努力したいところである。 また、新規協定校であるコンピエーネ工科大学から研究室へ受入予定だった学生は、3 月の東北地方太 平洋沖地震の影響でインターンシップを辞退することになった。 平成 23 年 6 月より受入予定のサボア大学の学生は,前年度に引き続きシャンベリー・キャンパスの材料 分野の学生であり,材料専攻の学生の受入れは初となる。 受入れ時の費用負担は,サボア大学などではお互いが生活費を支給することとなっているが,今後のイ ンターンシップ協定校の増加や受入れ側の負担を考慮すると,相互の受入れ機関による費用支給の保証の ない形での受入れが今後の主流になっていくかもしれない。 6-4. 国際インターンシップ報告会 国際インターンシップ報告会は、成果の評価も兼ねて行っているが、今年度は 2 月 22 日に行われた。 6-5.国際インターンシップ実施報告書 毎年発行しているインターンシップ実施報告書には、インターンシップ実施報告だけでなく、国際イン ターンシップへの参加の手引きを記載している。このインターンシップ実施報告書は、国内インターンシ ップも含まれてれおり、ガイダンスで全学生に配布される。 7.広報 7-1. ホームページの活用 国際関係・留学生についてのニュースは、逐次記事を作成し、工学部ホームページのトップのニュース に掲載している。平成 22 年度の掲載記事については、以下のとおりである。 2011.03.14 2011.03.10 2011.01.20 2010.12.14 2010.12.02 2010.10.04 2010.09.13 2010.08.19 2010.07.26 2010.07.20 リモージュ大学との国際交流協定を締結しました 国際インターンシップ報告会を開催しました 国際研究支援センター研究会が開催されます(2011.02.02) マレーシア大使館の参事官が工学部を訪問されました トリブバン大学との学術交流協定を締結しました ハンバット大学との合同研究会を開催しました ハルムスタッド大学 Stefan Byttner 准教授の講演会を開催しました ハンバット大学の Kang Jin-kyu 教授が来日されました 国際インターンシップ交流会を開催しました サボア大学と e-learning 授業を共有する協定を締結しました 2010.07.20 コンピエーネ工科大学(UTC)との国際交流協定を締結しました 2010.06.04 協定校の教授との交流(サンポート高松での国際会議にて) 2010.04.16 サボア大学のボロン教授が工学部を訪問されました 2010.04.14 漢陽大学との国際交流協定調印式に出席しました 留学生への連絡事項については、通常グループメールで、情報を流している。 7-2. 工学部ニュース(工学部広報誌)の活用 季刊の工学部ニュースに、国際・留学生関係の記事を掲載している。 7-3. ガイダンスの活用 特に 4 月の新入生ガイダンス等で、国際交流の取り組みについて、広報している。 7-4. 高校生向け広報 今年度から開始した取り組みとして、入学前から、国際交流に興味を持ってもらえるように、工学部に おける国際交流の取り組みについてパンフレットを作成した。高校訪問する教員に配布を依頼している。
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