BNP パリバ欧州高配当・成長株式ファンド(愛称:ドリーム パスポート)の

2008 年 1 月 16 日
BNP パリバ欧州高配当・成長株式ファンド(愛称:ドリーム パスポート)の
2007 年末∼2008 年 1 月 15 日の運用状況について
ビー・エヌ・ピー・パリバ アセットマネジメント株式会社
当ファンドの基準価額(2008 年 1 月 15 日現在)が 9,046 円(昨年末比
ので、その背景につきまして、以下の通りご説明致します。
¾
▲798 円)と大きく変動致しました
年初来の市場動向
昨年のクリスマス休暇明けから 08 年年初にかけ、弱い経済指標が欧米で相次いで発表されました。これを
受け、欧米での景気後退懸念が強まり、リスク回避の動きが強まりました。2007 年 12 月 27 日にはパキス
タンのブット元首相が暗殺され、地政学リスクの高まりから高金利通貨は手じまい売りに見舞われました。
欧米の債券市場では早期利下げ観測から短期金利が急低下しました。世界的に「質への逃避」に傾きました。
欧州の株式市場では、2007 年 11 月の失業率は 7.2%と労働市場が堅調に推移していることを示唆しました
が、その一方で 2007 年 12 月のインフレ率が 3.1%と大幅に上昇したことや、2007 年の年末商戦が当初予想
を下回ったこと、英国の住宅価格指数が 2007 年 12 月に対前年同月比で-49.1%と大幅に悪化し 1992 年以来
の低水準に陥ったことなどから、株価も大幅な調整を余儀なくされました。年初来、欧州株式は総じて 7%
弱の値下がりを記録しています。値下がりの主役はサブプライム問題に揺れる投資銀行系の金融株で、欧州
経済の成長率が鈍化するとの懸念から景気循環株も値を下げています。
このような不透明な環境下で ECB(欧州中央銀行)は 1 月 10 日に市場の予想通り政策金利を 4.0%に据え
置き、さらに BOE(英国中央銀行)も政策金利を 5.5%に据え置きました。ECB や BOE はインフレ率の上
昇と景気の悪化という状況下での難しい舵取りを迫られています。
為替は、ドル売り・ユーロ買いが活発化しました。ユーロは対円でも上昇し、一時 166 円 67 銭と 07 年 11
月 7 日以来のユーロ高・円安水準に達しました。しかし、年末以降様相が一変、ユーロ売り・円買いが加速
しています。円が対ドルで大きく上昇したことで、対ユーロでも上伸しました。31 日には米国株安でリス
ク回避目的の円買いが進行し、年明け 1 月 2 日には、07 年 12 月米 ISM(サプライマネジメント協会)製造
業景気指数が 47.7 と 03 年 4 月以来の低水準となったことで、ドル売りが加速しました。対ドルで円が上昇
し、対ユーロでも円買いが優勢となりました。3 日には 159 円 68 銭まで下落、07 年 11 月 27 日以来の 160
円割れとなりました。4 日は 07 年 12 月米雇用統計で非農業事業部門雇用者数の伸びがわずか 1 万 8,000 人
増にとどまり、失業率も前月の 4.7%から 5.0%に上昇しました。米国株価が急落したことでリスク回避志向
が高まり、円買い・ユーロ売りが進みました。その後も 160 円台前半での推移となっています。
このような環境下、「ドリームパスポート」の基準価額は昨年末比で 8.1%の下落となりました。要因分析と
いたしましては、欧州株価の下落による影響が 3.5%程度、欧州通貨に対する円高による影響が 4.6%程度で
した。
本資料は、ビー・エヌ・ピー・パリバ アセットマネジメント株式会社が、為替と欧州株式市場に関する当社の見解及び「BNP パリバ欧州高配当・成長株式ファン
ド(愛称:ドリームパスポート)」の運用状況のご説明を提供することを目的として、2008 年 1 月 16 日に作成したもので、投資勧誘を目的としたものではありませ
ん。また、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。本資料における統計等は、当社が信頼できると思われる外部情報等に基づいて作成しておりま
すが、その正確性や完全性を保証するものではありません。本資料中の数値、図表、見解や予測などは本資料作成時点でのものであり、予告なく変更する場
合があります。尚、本資料中の過去の実績に関する数値、図表、見解や予測などを含むいかなる内容も将来の運用成績を保証するものではありません。
¾ 今後の見通し
ユーロ圏の成長率が鈍化しつつあるのは主として以下の 5 つの要因によるものです。① 世界経済成長率の鈍
化、② ユーロ高、③ 過去における金融引き締めの影響、④ クレジット消費の低下、⑤ インフレ率の上昇
特に、原油や食品価格の上昇は 12 月のユーロ圏のインフレ率を 3.1%にまで高め、その結果、高インフレ率
が個人の購買力を低下させ、個人消費の鈍化を招く結果となりました。加えて、2007 年の市場金利の引上げ
や貸出し条件の引き締めも個人消費の鈍化を一層加速させました。ただ、ユーロ圏の労働市場は高水準の名
目成長率に支えられ、一部の業種(スペインの建設業界)を除いては堅調に推移しています。また、2007 年
12 月のインフレ率は 3.1%と高水準ではありましたが、エネルギーと食品価格の上昇分を除いたコアのイン
フレ率は穏やかで、その結果 2008 年第2四半期中には米国に続いて ECB(欧州中央銀行)も市場金利の引
下げに動くと予想しています。
一方、英国では貸出し条件の引き締め効果や住宅市場の落ち込みに伴い、個人消費も徐々に低下していくこ
とが予想されます。しかしながら、英国の住宅市場は 2008 年後半以降の回復が予想され、加えて英国ポンド
安が輸出を下支えすることから、国内景気も徐々に回復基調に向かうと予想しています。特に、BOE(英国
中央銀行)は成長率の鈍化を防ぐ目的で、2008 年第 1 四半期および第 2 四半期に更なる市場金利の引下げに
踏み切ることが予想されます。
上述の通り、弊社ではユーロ圏や英国の経済環境は 2008 年の後半から徐々に回復に向かうと予想しており、
為替や米国の株式市場が落ち着きを取り戻せば、ユーロ圏および英国の株式市場も徐々に安定してくると予
想しています。
本資料は、ビー・エヌ・ピー・パリバ アセットマネジメント株式会社が、為替と欧州株式市場に関する当社の見解及び「BNP パリバ欧州高配当・成長株式ファン
ド(愛称:ドリームパスポート)」の運用状況のご説明を提供することを目的として、2008 年 1 月 16 日に作成したもので、投資勧誘を目的としたものではありませ
ん。また、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。本資料における統計等は、当社が信頼できると思われる外部情報等に基づいて作成しておりま
すが、その正確性や完全性を保証するものではありません。本資料中の数値、図表、見解や予測などは本資料作成時点でのものであり、予告なく変更する場
合があります。尚、本資料中の過去の実績に関する数値、図表、見解や予測などを含むいかなる内容も将来の運用成績を保証するものではありません。
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BNP パリバ欧州高配当・成長株式ファンド(毎月分配型)(愛称:ドリーム パスポート)の主なリスク
及び費用は、次の通りです。
リスクについて
当ファンドはリスク商品であり、投資元本は保証されていません。したがって、換金時に投資元本を下
回ることがあります。また、収益や投資利回りなどは未確定の商品です。
■ 価格変動リスク
当ファンドは、マザーファンドへの投資を通じて主に欧州の株式など値動きのある有価証券に投資し
ますので、欧州の経済や市場動向などにより株価が下落した場合、当ファンドの基準価額が下落する
可能性があります。
■ 為替変動リスク
当ファンドはマザーファンドへの投資を通じて外貨建資産に投資しますので為替変動リスクを伴います。
原則として為替ヘッジを行わないため、為替変動の影響を直接的に受け、円高局面では当ファンドの基
準価額が下落する要因となります。
■ 信用リスク
投資した企業の経営などに重大な危機が生じた場合、株式などの価値は下落し、投資した資金が回収で
きなくなることがあります。その結果、当ファンドの基準価額が下落する可能性があります。
■ 流動性リスク
市場規模や取引量が少ない場合など、機動的に組入銘柄を売却できないことがあります。その結果、売
却価格が大きく低下し、当ファンドの基準価額が下落する可能性があります。
■ カントリーリスク
当ファンドはマザーファンドへの投資を通じて海外の有価証券に投資しますが、その国の政治・経済お
よび社会情勢などの変化により、金融・証券市場が混乱した場合に、当ファンドの基準価額に大きな変
動をもたらす可能性があります。
費用について
ご投資いただくお客様には以下の費用をご負担いただきます。
●お申込み時に直接ご負担いただく費用
・申込手数料 お申込日の翌営業日の基準価額に対して上限 3.675%(税抜 3.5%)
●換金時に直接ご負担いただく費用
・信託財産留保金 換金申込日の翌営業日の基準価額に対して 0.2%
●投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用
・信託報酬 信託財産の純資産総額に対して年率 1.68%(税抜 1.60%)
・その他費用 ファンドの組入有価証券売買手数料および手数料に対する消費税等相当額、外国におけ
る資産の保管料(カストディーフィー)、信託財産に関する租税、信託財産の財務諸表にかかる監査費
用(消費税等相当額を含む) 等
*(その他費用については、運用状況等により変動するものであり、事前に料率、上限額等を示すこと
ができません。)
※詳しくは、投資信託説明書(目論見書)をご覧ください。
詳細は販売会社にお問い合わせください。
金融商品取引業者
商
号
加
入 協
会
関東財務局長(金商)第 378 号
ビー・エヌ・ピー・パリバ アセットマネジメント株式会社
(社)投資信託協会/(社)日本証券投資顧問業協会
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