第一学年 学年通信 第 14 号 切切偲偲 平成28年1月29日 埼玉県立川越高等学校 □■ 国際交流プログラム ~Go Global 高い志、世界へ向けて! ■□ 川越高校は、 ・グローバル感覚に基づいた視野の育成 ・積極的に発信出来る英語力の強化 ・志の高いリーダーシップの醸成 プログラム ➢STEP 1 Cultural Enrichment Activity (異文化理解プログラム) ➢STEP 2 Empowerment Program (疑似留学体験プログラム) ➢STEP 3 Leadership Training Program (次世代リーダー育成プログラム) を目指し、3つのステップで取り組んでいます。 対象生徒 内容 期待されること 各クラス1人、英語 圏以外の国から講 師を招いての異文 化交流 世界に目を向け、様々な国の言葉 、生活、文化に触れることで、他 文化への認識や理解を深め、より 広いグローバル的視野を獲得する きっかけとする。 1学年 全員 3学期 夏休み5日間連続 (1日5時間)留学 生を招いて英語に よる集中講座 留学生との交流を通し、自らの関 心事や日本の文化・伝統および問 題点について、自ら考えたことや 気づいたことを表現することによ り、英語力の向上が図れる。 1~3学年 50名 8月中旬 米国カリフォルニ ア州立大学ロサン ゼルス校(UCLA) への短期留学 高校時代に、世界最高峰の環境に 身を置くことで、主体性・課題発 見能力などを育成する。このこと は、自分自身の世界観や人生観を 振り返る機会となるであろう。さ らに、リーダーとして必要な決断 力や論理力を磨き、高い目標へチ ャレンジする意欲を養う。 1~3学年 15名~ 3月下旬 時期 来る2月1日のLHRでは、10名の外国人講師を招き、1学年生徒全員がSTEP 1 に 取り組みます。小中学校でも、国際理解教育の一環で、このような機会を持った経験 のある人もいるでしょう。しかし、高校生になった今、更に一歩進んで、その国の政治、 宗教、人々の考えなどを、直接、講師の方にお聞きできる良いチャンスです。当日は、 5時間目終了後、HR委員の指示に従って、速やかに教室の設営を行い、有意義な時 間を過ごしてほしいと思います。 みなさんは、それぞれの国がどこにあるか、わかりますか? A組 前田 レジーヌさん フランス共和国 1.概観:西欧に位置し、首都はパリ。面積は西欧 B組 アッサメール・アルハノフさん サウジアラビア王国 1.概観:サウジアラビアは、中東・西アジアの国 最大で日本の1.5倍で、人口は約6,632万人。地形 は国土の60%が海抜250m以下の平地で、東部と 南西部に山岳があるものの、大半は緩やかで可住 地が多い。 2.歴史:中世に三分割されたフランク王国のうち 西フランク王国が基礎となり、987年カペー朝の 下でフランス王国が成立、その後のヴァロワ朝、 ブルボン朝を通じて国を統一した。1789年のフラ ンス革命やその後の政治的変遷の後、現在は第五 共和政である。 3.民族・言語・宗教:ロマンス(ラテン)語系のフ ランス語が公用語である。人口の約7割がカトリッ クを信仰している。 4.産業:2010年のGDPは2.5兆ドルで第5位。E U最大の農業国である。工業は食品や重化学工業が 中心で、自動車製造ではルノーやプジョー・シトロ エンなどのメーカーがある。エアバスなど航空宇 宙産業も発達。原子力発電の依存率が約78%で世 界一。 5.その他:長い歴史を通じ、多くの影響力の大き い芸術家、思想家、科学者を生み出し、現在も卓 越した世界の文化の中心地であり続けている。世 界第4位の世界文化遺産数を有し、世界最多の年 間約8,300万人の外国からの観光客を迎え入れ ている。 家。首都はリヤド。サウード家を国王に戴く絶対 君主制国家で、国土はアラビア半島の大部分を占 める。中東地域においては面積が最大級。国土の 大部分は砂漠で砂漠気候であり、夏は平均45°C、 春と秋は29°Cだが、冬はまれに零下になる。昼夜 の気温差が大きい。 2.歴史:この国が現在存在する地域には長い歴史 があるが、サウード王家自体は1744年に中央アラ ビアのナジュド地方に登場し、今日のサウジアラ ビア王朝の統治の基礎を築いた。現在のサウード 国家は、サウード王家先祖伝来の本拠地リヤドを ライバルから奪回し、ナジュドで建国したもので ある。 3.民族・言語・宗教:言語は公用語が古典アラビ ア語で、日常生活での共通口語は、サウジアラビ アの現代口語アラビア語変種である。広大なアラ ビア半島には、古来から続く無数の部族勢力がお り、現在でもサウジアラビア人という民族意識は 薄い。国教はイスラム教。 4.産業:主要産業は石油(原油生産量1,030.0万B /D(2015年3月、石油鉱物資源省))、LPG、石油化 学。天然資源の採掘と輸出が主な産業となってい る。 5.その他:サウジアラビアでは世界で唯一、女性 が自動車を運転することが禁止されている。 C組 小松パパッソンさん D組 リム・ガイ・チュンさん タイ王国 マレーシア 1.概観:東南アジアに位置する立憲君主制国家。 1.概観:東南アジアのマレー半島南部とボルネオ 東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国、通貨はバー ツ、人口6,718万人、首都はバンコク。国土はイ ンドシナ半島中央部とマレー半島北部を占めてい る。気候はケッペンの気候区分では熱帯性に分類 され、モンスーンの影響が大きい。 2.歴史:中国華南に住んでいたタイ民族がインド シナ半島を南下し、現在のタイの位置に定住する ようになった。当時タイにはモン族、クメール人 が先住していた。タイ王国の基礎は13世紀のスコ ータイ王朝より築かれ、その後アユタヤ王朝(14 ~18世紀)、トンブリー王朝(1767~1782)を経て 現在のチャックリー王朝(1782~)に至る。1932 年立憲革命。 3.民族・言語:大多数がタイ族。その他華人、マ レー族等。言語は公用語のタイ語の他、多くの言 語が話されている。仏教徒がほとんどだが、イス ラム教徒もいる。 4.産業:農業は就業者の約40%弱を占めるがGD Pでは12%にとどまる。一方、製造業の就業者は 約15%だが、GDPの約34%、輸出額の90%弱を占 める。 5.その他:日本はタイにとって最大の貿易額と投 資額、援助額を持つ。日本の自動車関連企業の多 くが進出している他、家電メーカーなども多く進 出し、国内市場への供給を行っている他、関税特 典があるASEAN諸国内への輸出拠点として活用 している。 島北部を領域とする連邦立憲君主制国家。面積は 約33万平方キロメートル(日本の約0.9倍)、人口は 2,995万人、首都はクアラルンプール。気候は主 に熱帯雨林気候である。 2.歴史:20世紀初頭までに順次英国領になる。1 941年から日本軍が占領。戦後は1947年英領植民 地の集合体としてマラヤ連邦結成。1963年シンガ ポール、英保護国北ボルネオ、英領サラワクと統 合し、マレーシア成立。しかし、1965年シンガポ ールは分離独立した。 3.民族・言語・宗教:多民族からなる国家で、マ レー系(約65%)、華人=中国系(約24%)、インド 系(約8%)の順で多い。公用語はインドネシア語な どと類似の「マレーシア語」で、英語も準公用語と して共通語の役割を担っている。宗教はイスラム 教が国教だが、中国系は仏教、インド系はヒンド ゥー教徒が多い。キリスト教徒もいる。 4.産業:植民地時代からのゴムのプランテーショ ンが盛んで、その他、パーム油・木材などの農林業 や錫採掘、原油・天然ガス掘削などが盛ん。「ルッ クイースト政策」を掲げ、日本を手本に工業化を達 成し、電気機器などの製造業も主要産業となって いる。 5.その他:イスラム教徒は酒や豚肉を食べないが 華人や外国人は飲酒・豚肉も可で、食の自由度が 高い。また、セカンドライフの場として、この国 を選ぶ日本人も増えている。 E組 本田タチアナさん ロシア連邦 1.概観:ユーラシア大陸北部に位置する共和制国 F組 イ・ウンミ(李銀美)さん 大韓民国 1.概観:通称韓国。朝鮮半島南部の東アジアの国 家で、85の連邦構成主体と呼ばれる地方行政体か らなる連邦国家。首都はモスクワ。面積は1,700 万km2で日本の約45倍に達する。人口は1.43億人 (2013年9位)、人口密度8人/km2。大部分は広大 な平原で、北部はタイガが占めており、さらに高 緯度は樹木のないツンドラとなる。気候は亜寒帯 に分類される地域が大半である。 2.歴史:モスクワ大公国時代の16世紀に領土拡 大を進めた。1613年にロマノフ朝が成立。1917 年ロシア革命で初の社会主義政権樹立。1922年ソ ビエト連邦を建国した。1991年12月ソビエト連邦 崩壊とともにロシア連邦が成立し、市場経済の導 入が進められた。 3.民族・言語・宗教:80%以上は東スラブ系のロ シア人だが、180以上の民族が存在する。公用語 のロシア語は全域でほぼ完全に通用する。多くは キリスト教のロシア正教会の信徒である。 4.産業:「BRICS」と呼ばれる新興経済国群の中で は、一人当たりGDPが最も先進国に近い。鉱物資 源が豊富で、産出量10位以内の資源が20種類に及 ぶ。 5.その他:ソ連時代からオリンピックでメダル獲 得数上位のことが多い。2014年2月にはソチで冬 季五輪が開催された。 で、国土面積は日本の4分の1、人口は約5,000万 人。朝鮮民主主義人民共和国の全域の領有権も主 張している。英名のKoreaは、Koryŏとも表記され るGoryeo(高麗)を由来とする。 2.歴史:朝鮮半島には前期旧石器時代頃に定住が 始まり、古朝鮮の成立で文明が起こった。668年 の三国統一後、歴代王朝と中国の歴代皇帝による 冊封の下、交易、文化などが栄え、相対的に安定 した。1910年、大日本帝国に併合され、1945年 の日本の降伏後解放されたが、ソ連および米国の 占領地に分割され、1948年に後者が大韓民国とな った。 3.民族・言語:公用語はソウル方言をもとにした 朝鮮語(「韓国語」)だが、韓国民は「国語」(ウリマル) と呼ぶことが多い。最近では、ハングルのみで読 み書きをする教育を受けた世代が多くなった。 4.産業:電気・電子機器、自動車、鉄鋼、石油化 学、造船などの製造業が主要産業である。 5.その他:日韓ワールドカップが開催されたこと から、マスコミが韓国を取り上げることが激増し た。『冬のソナタ』をきっかけに、2004年から2 005年にかけて「韓流ブーム」が起きた。最近は領 土問題・歴史問題などで両国関係が悪化しており、 関係改善が求められている。 G組 若本ルシアさん ペルー共和国 1.概観:南アメリカ西部に位置する共和制国家で ある。面積は約129万km2(日本の約3.4倍)、人口 は約3,115万人。首都はリマ。ペルーの国土は砂 漠が広がる沿岸部のコスタ(12%)、アンデス山脈 が連なる高地のシエラ(28%)、アマゾン川流域の セルバ(60%)の三つの地形に分けられる。気候は 基本的には熱帯であるが、標高の差や南北の差に より各地域で大きく違う。 2.歴史:紀元前から多くの古代文明が栄えており 16世紀までは、当時の世界で最大級の帝国だった インカ帝国の中心地だった。その後スペインに征 服された植民地時代にペルー副王領の中心地とな り、独立後は大統領制の共和国となっている。 3.民族・言語・宗教:メスティーソ45%、インデ ィヘナ(先住民、公式にはカンペシーノなどと呼ば れる)37%、ヨーロッパ系人15%、アフリカ系・ア ジア系などその他3%。公用語はスペイン語で他に ケチュア語、アイマラ語等が話される。宗教は大 半がカトリック。 4.産業:産業の中心は銅・鉛・亜鉛・銀・金などの鉱 業で、特に銀は世界第2位の産出量である。石油や ガスなどの天然資源も産出する。また中華人民共 和国に次いで世界第2位の漁獲高を誇る水産業も 主要な産業。 5.その他:ペルーの文化は先住民インディヘナの 文化と、ペルーを征服したスペイン人の文化に根 を持ち、その上にアフリカ系住民や移住者のアジ ア系・ヨーロッパ系の諸民族の影響も受けている。 I組 スヌワル・ディペランドラさん ネパール連邦民主共和国 1.概観:南アジアの共和制国家。国号は「連邦民 主共和国」となっているが、現在のところ連邦制は 採用されていない。インドと中国チベット自治区 に接する、西北から東南方向に細長い内陸国であ る。国土は、エベレストを含むヒマラヤ山脈およ び中央部丘陵地帯と南部のタライ平原から成り、 ヒマラヤ登山の玄関口としての役割を果たしてい る。面積は約14.7万km2で、人口は2,650万人。 2.歴史:4世紀、インド・アーリヤ語派の王族に よるネーパーラ王国リッチャヴィ朝が成立した。 いくつかの王朝の興亡後、17世紀の三王国並立を 経て18世紀に統一され、カトマンズを首都にネパ ール王国が成立した。今世紀に入って民主化運動 が高まり、2008年に正式に王政が廃止された。 3.民族・言語・宗教:多民族・多言語国家で、民 族とカーストが複雑に関係し合っている。公用語 はネパール語だが、政府等では英語が多用されて いる。また宗教もヒンドゥー教(元国教)、仏教、 アニミズム等とその習合が混在する。 4.産業:農業を主たる産業とし、ヒマラヤ観光な どの観光業も盛んである。 5.その他:紀元前6世紀、現在ネパール領(インド 領説あり)のカピラヴァストゥ共和国の統治者の 子として釈迦(仏陀)がルンビニで生誕し、北イン ドに教えを広めた。 H組 イン・ナさん 中華人民共和国 1.概観:中华人民共和国、通称中国は、13億5千 万人以上の人口で、世界一人口が多い。面積は約9 60万km2(日本の約26倍で世界第4位)。首都は北 京。 2.歴史:中国の歴史は古代文明にまで遡る。紀元 前221年、秦朝がはじめて統一帝国を形成したが それ以降、何度も拡大や分裂を繰り返し、また漢 民族以外の民族による支配などを受けた時期もあ った。1911年、中華民国は清を滅ぼして中国大陸 を統治したが、第二次世界大戦における大日本帝 国の降伏後、中国大陸において共産党が国民党を 破り、1949年10月1日に共産党は北京市にて中華 人民共和国を設立した。 3.民族・言語・宗教:漢民族(総人口の92%)及び 55の少数民族からなる。公用語は漢語で、北京語 に代表される北方語を基礎として若干の改訂を加 えた普通話を標準語としている。国教はなく、主 な宗教は仏教、道教、イスラム教、キリスト教。 4.産業:中国のGDPはアメリカに次ぐ世界第2位 で、購買力平価換算ではアメリカを超えて世界最 大のGDPとなっているが、一人当たりのGDPは世 界平均より大幅に低い。高成長が継続する一方、 都市と農村の経済格差の拡大、エネルギーの確保 や環境汚染、社会保障の拡充等、多くの課題も抱 えている。 5.その他:近年、急増する訪日中国人による「爆 買い」が話題となり、売り場に中国語の話せる店員 を置く小売店も増えてきている。 J組 鈴木マルタエレーナさん コロンビア共和国 1.概観:南米大陸北西部に位置する共和制国家、 首都はボゴタ。国土面積は約114万km2(日本の約 3倍)、人口はブラジル、メキシコに次ぎ中南米3 位で約4,300万人。国名はコロンブスに由来。基 本的には熱帯性の気候だが、アンデス山脈の高度 によって変わり、多様な自然環境が存在する。 2.歴史:16世紀初頭スペイン人が入植し、アフ リカ人奴隷を送り込む。1810年の独立当初は南米 北部一帯を占める大国家だったが、1830年からエ クアドル・ベネズエラなどが分離、残りが現在のコ ロンビアとなった。 3.民族・言語・宗教:メスティーソ(白人と先住民 =インディヘナorインディオの混血)が58%、欧州 系が20%、ムラート(白人と黒人の混血)が14%、 先住民が1%など。公用語はスペイン語。宗教は大 半がカトリック。 4.産業:19世紀から熱帯性換金作物のプランテ ーションが導入され、コーヒー生産量は世界上位 である。主要輸出品目は石油、コーヒー、石炭、 フェロニッケル、バナナ、エメラルド、切り花。 5.その他:コカイン等の麻薬産業が問題となり、 治安は悪い。1990年代初頭の殺人事件発生数は1 0万人当たり77.5人で世界最悪だったが、現在は3 9人にまで改善された。また、2014年6月のサッ カーワールドカップでは日本と対戦した。
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