PS2(PlayStation2) というコンピュータ その7 (How to)

PS2(PlayStation2) というコンピュータ その7 (How to)
インストール方法 BlackRhino 編
では具体的なインストール方法を書こうと思うが,CD-R もしくは DVD-R に焼いたソフトを起
動できる環境を前提としていることを最初に断っておく.因みに私は「SWAPMAGIC+ スライド
カード」という環境である.
インストールに使う CD は CD-R に焼いて用意しなければならない.その大元になる ISO イ
メージは私が提供するわけにはいかないのでご自分で用意してください.因みに,おおかたの P2
P ネットで検索すれば見つかるそうである.名前は "PS2 LINUX RTE CD 1.0 (Install BlackRhino)
by CERF4" だそうだ.英文の説明文に書いてあった.試してみそ.
で,私はこれをそのまま CD に焼いて試してみた.そしてまずは失敗した.CD の起動はうまく
いったのだが bootup の段になると画面が流れて使いものにならない.正常に動作はしているの
だが,画面表示が上手くいかないのである.日本のテレビ方式は NTSC と呼ばれるものだが,こ
のインストール CD は主に欧州で採用されている PAL 方式にセッティングさてれいるようなの
だ.
これしきの事で私はあきらめたりはしない.この数ヶ月というもの,PS2 を征服しようとして
いる輩どもの手練手管を学習してきたのである.hack した奴がいるのなら私にだって hack でき
ない筈はない.既に私には勘というか嗅覚というか,問題をかぎ分ける能力が備わっていた.
で,このインストール CD の中のファイルを片っ端から調べてみた.それはすぐに見つけること
ができた.P2LBOOT.CNF と SYSTEM.CNF の二つのファイルである.
起動ディスクの準備
・ダウンロードしてきた CD イメージを実際に CD に焼くか,もしくは DaemonTools のよう
な仮想 CD にマウントして中身のファイルが読めるようにする.
・インストール CD の中にある全てのファイルを HDD 上に適当に作った空のフォルダにコ
ピーする.
・その中の P2LBOOT.CNF を適当なテキストエディタで開いて編集する.
このファイルの中身は元々はこうなっている.偉そうなことを言ったが,こんなの誰だって見つ
けることができる.
#
# boot configuration file for INSTALL DISC
#
.Install /boot/ps2/vmlinux.ker /boot/ps2/initrd.ins 203 ¥
/dev/hda2
.Rescue
/boot/ps2/vmlinux.ker /boot/ps2/initrd.ins 203 ¥
/dev/hda3
"Linux DISC" /boot/ps2/vmlinux.ker "" 203 ¥
/dev/hda1 crtmode=pal
"BBNAV3" /boot/ps2/vmlinux-bbnav3.gz "" 203 /dev/hda1 crtmode=pal
"BlackRhino" /boot/BlackRhino/vmlinux "" 203 /dev/hda1
crtmode=pal
BlackRhino
"Install BR" /boot/BlackRhino/vmlinux /boot/BlackRhino/initfs.gz
203
Intall de BlackRhino by CERF4
Boot sur HDA1 de
/dev/ram0
crtmode=pal
この中の "crtmode=pal" の部分を全て "crtmode=ntsc" に書き換えて上書き保存する.つまりこうな
る.
1
#
# boot configuration file for INSTALL DISC
#
.Install /boot/ps2/vmlinux.ker /boot/ps2/initrd.ins 203 ¥
/dev/hda2
.Rescue
/boot/ps2/vmlinux.ker /boot/ps2/initrd.ins 203 ¥
/dev/hda3
"Linux DISC" /boot/ps2/vmlinux.ker "" 203 ¥
/dev/hda1 crtmode=ntsc
"BBNAV3" /boot/ps2/vmlinux-bbnav3.gz "" 203 /dev/hda1 crtmode=ntsc
"BlackRhino" /boot/BlackRhino/vmlinux "" 203 /dev/hda1
crtmode=ntsc
BlackRhino
"Install BR" /boot/BlackRhino/vmlinux /boot/BlackRhino/initfs.gz
203
Intall de BlackRhino by CERF4
Boot sur HDA1 de
/dev/ram0
crtmode=ntsc
・SYSTEM.CNF をテキストエディタで開いて編集する.
実のところ,この作業は必ずしも必要ではないが,ついでだからやっておく.このファイルの中
身は元々はこうなっている.
BOOT2 = cdrom0:¥PBPX_955.07;1
VER = 1.12
VMODE = PAL
この中の "VMODE=PAL" を "VMODE=NTSC" に書き換えて上書き保存する.で,こうなる.
BOOT2 = cdrom0:¥PBPX_955.07;1
VER = 1.12
VMODE = NTSC
・CDGENPS2 を使って改造されたディスク・イメージを作成する.え?,CDGENPS2 を
持ってない?うーん...探して下さい.でも面倒くさいからここに置きます.
・作成したディスク・イメージを CD ー R に焼く.
インストール手順
・出来た CD で PS2 を起動する (CD-R をどうやって起動するかは私の知ったこっちゃ無い).
この時,オープニング画面が表れるまで SELECT+R1 ボタンを押しっぱなしにする.これ
をやらないと VGA モードになってテレビ画面には表示されないので注意.因みにどこや
かの英文の説明文には SELECT+R2 と書いてあるが,それは PAL モードの場合なので騙
されないように.
・上手くいけば左の様なメイン・メニュが表示される筈である.ここで真ん中の「Boot」を
選んで○ボタンを押す.すると右のような画面に変わる.ここでは一番下の「Install BR」
を選んで○ボタンを押す.すると Loading と表示されてメーターバーが現れる筈である.
Loading が 100% に達するとインストール用の nimiLinux のブートが始まる.この辺のスク
リーンショットは「その6」に貼り付けてあるので参照されたい.このとき miniLinux は
ラムディスク上にロードされ起動することになる.
・ブートが終わるとログインプロンプトが現れるので「root」と打ってエンターキーを押す.
パスワードは要求されずいきなりログインできる筈である.これ以後はキーボードからコ
マンドを打っていく.
まず,インストールするためのパーティションを作成する.
パーティションの作成には PS2 用の fdisk である ps2fdisk を起動して行う.
blackrhino # ps2fdisk
2
fdisk> n
partition number: 1
size in MB: (recommended: 4000mb or greater)
partition type: l (lowercase "L")
comment: main
fdisk> n
partition number: 2
size in MB: (recommended: ?? 256mb?)
partition type: s
comment: swap
fdisk> w
これで Linux インストールのパーティションとして /dev/hda1 が,スワップ・パーティションとして
/dev/hda2 が作られる.w コマンドで書き込む前に p コマンドで確認することを薦める.
続いてこの 2 つのパーティションをフォーマットする.
blackrhino # /sbin/mke2fs /dev/hda1
blackrhino # /sbin/mke2fs /dev/hda2
このとき,パーティションの大きさによってはかなり時間がかかることもある.
ここから OS のインストールに移る.
まず最初に CD-ROM ドライブをファイルシステムに mount する.
blackrhino # cd /lib/modules/2.2.1/fs/
blackrhino # insmod isofs.o
blackrhino # mount -tiso9660 /dev/ps2cdvd /mnt/cdrom
次にハードディスクドライブをマウントする.
blackrhino # mount /dev/hda1 /mnt/hd
CD の中には最小セットの Linux システムを圧縮したアーカイブ (drimage.tgz) がある.
次の作業として,そのアーカイブを解凍してハードディスク上に展開する.
blackrhino # cd /mnt/hd
blackrhino # tar xvzf /mnt/cdrom/brimage.tgz
これで最小セットの Linux がインストールされたことになる.
ここで一旦,reboot を行う.
blackrhino # poweroff
または
blackrhino # halt
で,自動的に電源が off になるはずである.実は良く憶えていないのだが off にならなくてもとに
かく電源を落として,最初と同じように CD から起動する.
今度の起動では Boot メニュのところで下から 2 番目の「BlackRhino」を選択して起動する.する
と先ほどインストールしたばかりのハードディスク上からブートされるはずである.以後ハー
ドディスクからブートするときはこの手順で起動する.
ネットワーク設定および不足しているファイルのインストール (dselect)
今インストールされているのは最小セットの Linux である.本来なら有って然るべきの library
や include ファイル,ユーティリティやコンパイルに必要な gcc,make といったものが一切載って
いない.つまり,このままでは全く使いものにならない.これらは dselect というコマンドでネッ
ト越しにインストールすることが出来るようになっている.そのため,次にやるべきことはネッ
トワーク環境の設定である.
ネットワークの設定は /etc/network/interfaces,/etc/resolv.conf のふたつのファイルを実際の環境
に合わせて書き換えることによってできる筈である.少なくとも私はそうした.使ったエディ
タはもちろん vi である.たぶんこの段階でインストールされているのは vi しか無いのではない
かと思われる.vi が使えない人は,まずそこから勉強して下さい.
/etc/network/interfaces ではネットワークアドレスの設定を,/etc/resolv.conf ではネームサーバの
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設定を行う.ここでは詳しく説明しない.設定の仕方が分からない人は何処かよそで調べて下
さい.
(注)このページは本来は玩具である PS2 をコンピュータとして使うことで無性に興奮してしまう ( 私のような )
変態を相手にしているページなので,それなりのスキルはあるものとして扱います.
因みに "Hentai" は "Manga" と並び日本発の万国共通語になっている模様
そして,また電源 off から立ち上げなおします.起動後は ping 等を使ってネットワークが上手く
繋がっているか確認して下さい.で,dselect を実行します.
blackrhino # dselect
これで,リストのダウンロードの後 Install を選ぶと,勝手に http://playstation2-linux.com/ に接続
して足りないファイルをがんがんインストールしてくれるはずです.
dselect コマンドの他に apt-get コマンドでも各種のユーティリティをインストールすることが出
来ます.
最後は急ぎ足になりましたが,これが BlackRhino インストールの一部始終です.で,この OS に
apache Web Server をインストールして2,3日運用テストをしてみたのですが,ちょっと重い負
荷がかかるとすぐにハングアップしてしまうことが分かりました.ここまで長々とインストー
ル方法を書いておいてこう言うのも何ですが,
.
実は,この BlackRhino の手法がヒントになってバチモンの DVD からインストールする方法を見
つけだしました.次節ではそれについて書きます.
続きはこちら.
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