第744号 - 山形県医師会

平成25年8月10日発行(毎月10日発行)昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕
第744号
表 紙 写 真
「ひまわりと女性」
寒河江市 大 原 昇
夏も真っ盛りですね。
小岩井農場のひまわり畑で、真夏を象徴するようなワンシーンを撮影しました。
生涯教育のお知らせ
開催日時及び場所
主な演題及び講師
取得単位
会の名称及び主催者又は連絡先
9月4日(水)
「整形外科からみた最近のRA治療 −この10年の動向と今後−」
19:00~20:10
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
山形市
人体構成学分野 准教授 岡田圭一郎
ホテルメトロポリタン山形
【参加費:1,
000円】
日医生涯教育
1単位
9月7日(土)
「乳癌薬物療法の最近のTopics」
15:00~18:30
大阪府立成人病センター 乳腺・内分泌外科 副部長 中山貴寛
山形市
大手門パルズ
【参加費:1,
000円】
日医生涯教育
3.
5単位
第37回山形県乳腺疾患研究会学術集会
9月9日(月)
「認知症の診断および治療戦略」 新薬の使用経験を踏まえて
19:20~20:30
東京医科大学 八王子医療センター 老年病科部長 金谷潔史
山形市
ホテルメトロポリタン山形
日医生涯教育
1単位
山形県臨床内科医会学術講演会
9月11日(水)
18:45~19:45
山形市
山形市立病院済生館
日医生涯教育
1単位
第32回済生館がん治療症例検討会
がん治療症例検討会 (血液内科、産婦人科、消化器内科)
第27回山形リウマチ研究会
旭化成ファーマ叙 山形営業所
察0236243762(千田)
アストラゼネカ叙
察0227222171(渡辺)
山形県臨床内科医会
察0236665200(金子)
山形市立病院済生館 第二診療部外科
察0236255555(守本)
9月11日(水)
「不眠症の治療をめぐって」
18:45~20:15
ラフォーレ天童 施設長 佐々木大輔
寒河江市
グランデール寒河江
日医生涯教育
1.
5単位
寒河江市西村山郡医師会学術講演会
9月13日(金)
「生活習慣病管理 ~CAVI/ABIの有用性~」 (仮)
19:00~21:00
東邦大学医療センター佐倉病院 内科学講座 客員教授 宮下 洋
山形市
ホテルメトロポリタン山形
日医生涯教育
2単位
第1回山形動脈硬化学術研究会
寒河江市西村山郡医師会
察0237864291(加藤)
フクダ電子南東北販売叙
察0236225916(黒澤)
生涯教育のお知らせ
開催日時及び場所
9月15日(日)
13:45~16:00
山形市
山形国際ホテル
主な演題及び講師
取得単位
会の名称及び主催者又は連絡先
日医生涯教育
2単位
山形県警察協力医会25周年記念講演会
9月29日(日)
「がん哲学学校 ~対話の学び~」
13:30~15:00
順天堂大学医学部大学院医学研究科 教授 樋野興夫
山形市
山形グランドホテル
日医生涯教育
1単位
講演会「健康を生きる」
9月29日(日)
18:30~20:00
天童市
天童ホテル
日医生涯教育
2単位
第182回三郡市医師会合同学術講演会
<要参加申込み:
事務局へ>
「法医解剖の今」
山形大学医学部法医学講座 教授 山崎健太郎
「山形県警察協力医会発足25周年を迎えるにあたって」
山形大学 名誉教授 鈴木庸夫
「法医学からみた診療関連死と死亡診断書」
九州大学医学部法医学講座 教授 池田典昭
「脳卒中の予防戦略 ~禁煙療法・降圧療法を中心に~」
熊本市民病院 診療部長(地域連携部長・神経内科部長) 橋本洋一郎
事務局
察0236260110 内4133(鑓水)
清永会矢吹病院
察0236417330(矢吹)
天童市東村山郡医師会
察0236544528(山口)
がんネットTVカンファレンス
開催日時及びテーマ(担当)
9月12日(木) 17:30~19:00
「がん診療の一環として、『がん哲学外来』を考える」
(担当:岩手県立中央病院)
9月26日(木) 17:30~19:00
「ASCO報告」
(担当:国立がん研究センター中央病院)
会 場
山形県立中央病院
第4会議室(3階)
山形県立中央病院
第4会議室(3階)
取得単位
日医生涯教育
1.
5単位
日医生涯教育
1.
5単位
会の名称及び申込先
多地点合同
メディカルカンファレンス
県立がん・生活習慣病センター
察0236852616 丹野
多地点合同
メディカルカンファレンス
県立がん・生活習慣病センター
察0236852616 平田
産
開催日時及び場所
業
医
研
研修会名及び内容
修
会
取得単位
9月5日(木)
14:00~
山形市
山形ビッグウイング
DVD上映「良い作業環境をつくる換気の基礎知識」
「労働安全衛生行政の動向について」
「胆管がん問題から労働衛生の3管理、5管理を考える」
山形労働局労働基準部 健康安全課長 東海林 薫
花京院健康管理センター 仙台産業医of
f
i
ce所長 清治邦章
基礎研修 後期 2.
5単位
又は
生涯研修 更新 1.
0単位
専門 1.
5単位
(申請中)
9月19日(木)
18:00~
山形市
山形ビッグウイング
「母性健康管理及び女性労働基準規則に関して」(仮題)
山形労働局 雇用均等室長 宮村雅江
「働く女性の健康管理~母性健康管理を中心に~」(仮題)
山形産業保健推進連絡事務所産業保健相談員(産業医学)
医師 神村裕子
生涯研修 更新 1.
0単位
専門 1.
0単位
(申請中)
申 込 先
山形県医師会
察0236665200
山形産業保健推進
連絡事務所
察0236245188
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
1
目 次
生涯教育のお知らせ
がんネットカンファレンス
産業医研修会
お知らせ
PMDA医療安全情報………………………………………………………………………………………………… 2
YBCラジオ番組「ドクターアドバイスできょうも元気」放送中……………………………………………… 8
第27回「やまがた健康塾」のご案内……………………………………………………………………………… 8
山形県医師会会員専用ページのアカウント及び
メールによる周知文書の自動配信・メーリングリストについて……………………………………… 9
郡市地区医師会コーナー
歩く、登る、 Be
caus
e,i
ti
st
her
e……………………………………………… 米沢市医師会 齋藤万一郎… 10
寄 稿
トートバッグとセキュリティ……………………………………………………………山形市 武田 和夫… 12
山形県の偉人燕「細谷風翁」…………………………………………………………… 山形市 武田 昌孝… 13
第25回日本内分泌外科学会総会………………………………………………………… 山形市 木村 理… 14
「わたしの八月十五日」……………………………………………………………………上山市 渡辺 好博… 15
親 睦
第40回山形県医師会親睦ゴルフコンペに参加して……………… 寒河江市西村山郡医師会 平野 順治… 16
郡市地区医師会会報より
第14回日本医療マネジメント学会学術総会(於佐世保)報告…………… 鶴岡地区医師会 三原 一郎… 18
学 術
鶴岡市における三歳児健康診査から
−過去の5年間(1991~1995年度)と最近の5年間(2007~2011年度)との比較を含め−
第一報:受診者の背景および経年的推移について
……………………………………………………………………鶴岡市立荘内病院小児科 伊藤末志 他… 21
虐待と発達障害の臨床………………………………………………………山形県立鶴岡病院 神田 秀人… 29
筆 硯
山形産業保健推進センター 20年の歩みと今後の産業保健の展望
…………………………………………………………………………山形県医師会常任理事 齋藤 忠明… 31
県医師会だより
第3回常任理事会…………………………………………………………………………………………………… 35
第5回全理事会……………………………………………………………………………………………………… 40
地域医療連携体制検討委員会……………………………………………………………………………………… 45
学校保健委員会……………………………………………………………………………………………………… 46
県医日誌……………………………………………………………………………………………………………… 47
会員異動……………………………………………………………………………………………………………… 49
医師国保だより……………………………………………………………………………………………………………… 50
医療機関厚生年金基金だより……………………………………………………………………………………………… 56
編集後記……………………………………………………………………………………………………………………… 57
〔ホームページ〕ht
〔Eメール〕ke
t
p:
/
/
www.
yamagat
a.
med.
or
.
j
p/
ni
s
hi
@yamagat
a.
med.
or
.
j
p
2
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
救
去
PMDA医療安全情報 P
(
(独)医薬品医療機器総合機
療安
安全
DA
A医
医療
全情
情報
報
PM
MD
品医
医療
療機
(独)
)医薬品
構
総合
合機
機構
機器
器総
救
去
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
(独)医薬品医療機器総合機構(Phar
maceut
i
cal
sandMedi
calDevi
cesAgencyPMDA)から提供される
医薬品および医療機器に対する安全情報の中から、日常の診療に関連すると思われる情報を掲載します。
医薬品・医療機器等安全性情報 No.
302(2013年6月)
繋罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫茎
荊
荊
荊
荊
荊
荊
荊
荊
荊
荊
荊
荊
荊
荊
荊
荊
蛍罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫罫計
2
電気自動車の充電器による植込み型心臓ペースメーカ等
への影響に係る使用上の注意の改訂について
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
3
4
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
5
6
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
7
8
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
救
去
「
YBC
バイス
スでき
気」
ょうも
も元気
きょ
アド
ドバ
ついて 去
につ
クタ
ター
ーア
」の放
放送に
「ド
ドク
Cラジオ
オ番組「ドクターアドバイスできょうも元気」の放送につい
救 YBCラジオ番
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
本会では、月曜日から金曜日まで下記の時間、県民向けにYBCラジオで健康情報番組「ドクターアド
バイスできょうも元気」を放送中です。
健康に役立つ楽しい番組ですので、患者さんに聴取をお勧め下さい。
9月の放送予定は下記のとおりです。
【放送時間:月曜日から金曜日 6時30分~6時45分、16時15分~16時30分】
放送日
テーマ
出演者
所属医療機関名
9月2日~6日
不思議な病気・アトピー性皮膚炎
の治し方と付き合い方
須藤 一
須 藤 皮 膚 科 医 院
9月9日~13日
病児保育について
~現状と今後の課題~
木島 一己
きじまキッズクリニック
9月16日~20日
腹痛を伴う様々な病気
石田 一
天 童 市 民 病 院
9月23日~27日
精神科医が考える認知症の予防
深澤 隆
秋
野
病
院
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
救
去
第27回「やまがた健康塾」のご案
第
がた健
健康塾
まが
やま
7回
回「
「や
第2
27
内
」のご
ご案内
塾」
救
去
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
本会では、県民への最新の医療情報の提供や、地域で活躍する開業医の紹介、かかりつけ医の普及、医
療連携の推進、また、さまざまな課題をかかえる医療の現状を県民に広報するため、健康セミナー「やま
がた健康塾」を開催しております。
第27回「やまがた健康塾」の概要は下記のとおりですので、患者さんに聴講をお勧め下さい。
記
日 時 平成25年9月18日(水) 14:00~15:00
会 場 新庄市民プラザ
新庄市大手町160 TEL 0233224200
テーマ ピロリ菌と胃がん
講 師 八戸 茂美 先生(県立新庄病院 副院長)
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
9
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
救
去
山形県医師会会員専用ページのアカウント及
山
ウン
ジのア
アカウ
員専用
用ペ
会会
会員
県医
医師
師会
ント及
及び
山形
形県
び
ペー
ージ
救
去
メールによる周知文書の自動配信・メーリングリストについ
メ
救
去
の自動
いて
知文
文書
書の
る周
周知
ストに
につい
リス
ルによ
よる
ーリン
ングリ
メー
ール
て
メー
動配信
信・メ
揮寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄寄机
山形県医師会では、会員専用ページを開設して
おります。このページでは会員および医療機関の
情報、県医師会および各地区医師会の行事などを
花笠メーリングリスト
会 員 専 用 の メ ー リ ン グ リ ス ト「花 笠 M L」
(hanagas
aml
@yamagat
a.
med.
or
.
j
p)を立ち上げ
公開しております。会員の先生方の専用ページと
ております。
なっており、アクセスするためにはアカウントが
花笠MLは、県医師会会員どうしが情報・意見交
必要となります。
換を行う場を提供します。また、この趣旨を通じ
て地域医療の発展、更には医療全体の向上に寄与
会員専用ページのアカウント
することを願うものです。
◆ユーザ名:
未加入の会員は、これを機会に是非ご参加くだ
y+日医会員番号(日医刊行物送付番号)
さい。
◆パスワード:
生年月日西暦下2桁+月2桁+日2桁
(例):1950年1月2日の方:500102
※準会員の方は、本会までお申し込みください。
周知文書の自動配信
申し込み先
周知文書の自動配信、メーリングリスト「花笠
ML」への参加を希望される先生は、本会宛メール
(ke
ni
s
hi
@yamagat
a.
med.
or
.
j
p)にてお申し込み
ください。
周知文書あるいは県医師会からのお知らせを
メールを利用して行っております。希望された会
山形県医師会ホームページ:
員には、県医師会ホームページの会員メニュー「新
ht
t
p:
/
/
www.
yamagat
a.
med.
or
.
j
p/
着文書」をメールにて配信いたします。ご希望の
メールアドレス:
会員は、是非お申し込みください。
ke
ni
s
hi
@yamagat
a.
med.
or
.
j
p
会員フォーラム
会員同士での情報交換(災害時等)やディスカッ
花笠MLアドレス:
hanagas
aml
@yamagat
a.
med.
or
.
j
p
ションの場としてホームページの会員メニューに
「会員フォーラム」を設置しております。是非ご活
用ください。
◇花笠メーリングリストでは、現在、下記のようなことについて、意見交換をしております◇
斬「風しんの流行を止めて!妊婦さんとお腹の赤ちゃんを守って!」ワクチンパレードご報告
斬麻しん風しん予防接種の実施状況(平成24年度)
10
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
歩く、登る、Bec
ause,i
ti
st
her
e
米沢市医師会 齋 藤 万一郎
映画「St
andByMe」を観て驚いた。
症を患う一人の医師だった。診察室で生活習慣病
中学生の時、同じ様な体験があったからだ。私
を指導している姿は、ほとんどブラック・ユーモ
の古里は酒田、山と言えば鳥海山、海と言えば日
アの世界だった。肉体の老化が現実化して迫って
本海、二階の自室の窓から飛び込んで来る鳥海山
・・・
や、水平線の下へ真赤に燃えて落ちる夕陽は日常
きていた。精神的ゆとりが乏しくなり、日々の生
的な景色だった。夏休みのある日、気の合った仲
先が見える人生、夢のない人生、成人病を病む人
間4人と一緒に鳥海山への登山を計画した。登山
生等、次第に思考も悲観的になっていった。
と言っても経験の無い子供の集団、実際は鳥海山
「自分を変えなければ! 今のままで良い筈が
麓2合目にある二ノ滝までの日帰りハイキング
ない」という思いが頭をよぎった。
だった。しかし、半世紀以上前の当時、12~13才
の少年達にとっては、大人が居ない自由な冒険旅
そんなある日、診察室で糖尿病患者と会話中、
・・・・
市民登山の話が出た。相手は建設会社の社長さん、
行に思えた。羽越本線下り、酒田駅始発5時台の
管理職に就いて以降 madei
nJapanお決まりの発
汽車(勿論SL)に乗り、三つ目の遊佐駅で下車、
・・
そこから町内を漫ろ歩きしながらの登山が始まっ
症コースであった。米沢では毎年8月1日、郊外
た。途中、池のほとりに不気味な赤腹の黒トカゲ
を成して登り、山頂の奥宮に参拝する風習があっ
を見つけ、いもりであることを知った。その生息
た。当人も昔は子供を連れて、今は孫と一緒に毎
地は清水の証と一人が言ったので、一同納得して
年欠かさず参加していた。
「登山」という言葉に興
池の水を飲み、喉の乾きを癒した。目的地に何時
味を惹かれ、妻と一緒に登ってみた。1時間程費
頃到着したかは定かではないが、滝底の岩場で早
やし息も絶え絶え頂上に着いた時、惨めな自分に
目の昼食を摂った後、水浴びや滝登りをして無邪
出会い絶句した……。認めたくない自分を回避し
気に遊んだ。昼過ぎには帰路に着き遊佐駅まで
ようと、その後何度も独りで市民登山をした。久
戻ってきたが、汽車の発車時刻まで大分余裕が
しく忘れていた汗をかく爽快感が目覚めてきた。
あったのであろう。一人が「線路を歩いて帰ろう」
30分程で登頂出来るようになり、体力に自身が湧
と提案した。一同異議を唱える者もなく、歩き始
いてきた時、思考が前向きになった。もっと高い
めた。映画で同じ年頃の少年4人が線路を歩いて
・・・・
死体捜しの冒険に行く場面を観て、忘れ去った記
山へ登りたい衝動にかられ、西吾妻山、飯豊連峰
憶が甦ったのである。特に鉄橋を渡る時の恐怖は
鳥海山と県内を登山した。その後福島県へ行き、
今でも私の感覚の内に名残りがある。結果、子供
一 切 経山、東吾妻山、安達太良山、箕輪山、磐梯
の帰りが遅い事を心配した親達が酒田駅に集まり、
山、雄国山、猫魔岳、会津駒ヶ岳、東北最高峰の
ちょっとした騒ぎになった様だが、都合の悪い事
燧ヶ岳を登り、更に勢いの赴くまま栃木県の那須
は忘れた。未だ大人の干渉が届かない「子供だけ
連山(茶臼岳、朝日岳、三本槍岳)
、男体山、日光
の世界」が在った時代の懐かしい思い出である。
白根山へ行った。その頃、テレビで深田久弥の百
その後は次第に教育制度の枠組みの中へ吸い込ま
名山や日本の名峰が放映されるようになり、私の
れて、少年時代が終わって行った。
登山熱を増す増す刺激した。日本アルプスの存在
不惑の年に開業、15年程経った時そこに見たの
を知ったからである。北アルプスの立山へ行った。
は、疲弊した神経をメタボな肉体で包み、高血圧
室堂はみたこともない別世界だった。東北地方に
活が形式化され、行動に多様性を失いかけていた。
にある標高555mの愛宕山へ早朝から市民が行列
いわいがめやま
地蔵岳、祝瓶山、蔵王熊野岳、葉山(村山)
、月山、
いっさいきょう
おぐに
みのわ
ねこま
たてやま
むろどう
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
11
はくさん
はない3000m級の景色を初めて知った。上高地は
を与えてくれた。白山山頂で初めて見た御来光は、
梓川が流れる1500mの谷間にあった。河童橋から
子供の時眺めていた夕陽が復活した姿だった。そ
眺めた穂高連峰の景観は正に「神降地」だった。
こに宇宙観を感じたのは地球の自転の働きだった。
焼岳、西穂高岳、奥穂高岳、乗鞍岳を登った。特
登山中、一期一会で出会った人達の何と印象的
に3年目でやっと好天に恵まれ登頂出来た西穂高
だったことか! 御嶽山の礫場を白装束に裸足で
岳は絶景だった。紅葉シーズンの中央アルプス木
登っていた娘さん、年老いた父の替わりの先達修
曽駒ヶ岳はロープウェイが長蛇の列で3~4時間
行であった。西穂高岳山頂で1時間程一緒に過ご
待ち。8月、期待して行った南アルプス北岳から
した物静かな若者、北の彼方に雲ノ平という日本
間ノ岳への日本最長3000m台の稜線歩き、結果は
最後の秘境があることを教えてくれた。双六岳か
濃霧と暴風雨に晒され視界ゼロの散々な往復ト
ら槍ヶ岳までの西鎌尾根を案内してくれた70才台
レッキングとなった。やはり、乗鞍岳から白馬岳
のおじいちゃん、おかげで槍ヶ岳山荘まで楽しく
まで南北に二重、三重に連なる北アルプスが一番
登山が出来ました。
好きだ。
「生きる」とは死に向かって歩むことではなく、
山は何と不可思議な存在なんだろう。
押し寄せてくる死を抑えつけて前進するエネル
登り始めは肉体が受けるストレスで葛藤が芽生
ギーである。そのエネルギーの源が「生きがい」
えるが、汗をかき始めると次第に心身の歪みが小
なのだ。
さくなり、花々や樹木、空気などを五感で味わう
少年の目線で描かれた映画「St
andByMe」に
につれ、自分が没個性的になって行く。下山後は
登場する大人は「嫌な奴」ばかりだった。
台風一過の晴天のように頭の中がすっきりしてい
山には種のルーツが目覚める心地好さがある。
あずさがわ
やけだけ
のりくら
きただけ
あい
だけ
る。また、山は私に沢山の素晴らしいプレゼント
すごろくだけ
12
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
トートバッグとセキュリティ 山形市 武 田 和 夫
トートバッグとは女性がお買い物などで愛用す
リーの奉仕活動の最大目標である。袋の反対側に
る、布製のA4からB4程度の書類が入る大きさの
は海に富を求めてきたリスボンの、船の帆といつ
袋で、肘や肩に掛けたりできる程度の長さの手に
もと同じロータリーのマークである。ペラペラの
持つ紐が付いている。
1枚布で安っぽく感じるが、どうせ2~3日きり
我々が学会に参加した時に貰うコングレスバッ
使われないだろうと思えばこれで良い。テキサス
グもこの仲間である、ときにはファスナー付きの
のサンアントニオ大会はデパートの特売場の様な
鞄タイプもあるが、費用の点からか、大抵はファ
紙袋だった。
スナーのない紐付き袋である。
この大会のバッグの紐が80センチ、ワア長いと
袋の口が閉められないのは無防備である。しか
感じた。肩に掛けると腰まで来てしまう。どうも
し帆布製の袋から野菜が頭を出していたなら、ど
持ちにくい。そこでどんな風に持っているのかと
うせスーパーでのお買い物程度で、スリも狙う気
観察すると、紐を手首に巻きつけている人、肩に
がしないだろう。学会で貰うコングレスバッグも
掛ける人、肥った大柄な女性ならこれでも長くな
入っているものは、学会プログラムとメーカーの
いらしい。紐に首を入れて斜めに掛け胸に袋をお
呉れるボールペンに会場付近のグルメ案内などで、
いているスリムな人もいる。なるほどと思った。
たとえ他人の袋と間違えても重大な事故にはなら
旅行社の人が、大勢のスリがEUのあちこちから
ない。
集まっているから、カバンを斜めに掛けて、後ろ
トートバッグは軽いものなら女性はL字に曲げ
にやらず腹の方に回してください、警戒している
た肘に掛ける、重いものは肩に掛け小脇に挟む。
ぞと、隙を見せないようにしてくださいといった
ひったくり被害防止には肩に掛け小脇に挟むのは
のは、これかと思った。リュックを背中ではなく、
有効だろう。男性ではあまり肘を曲げてバッグを
カンガルーのように胸に掛けているのは良く目に
持っている人は見かけない。
したが、ロータリー大会のバッグの紐が長くなっ
6月下旬にポルトガルのリスボンでロータリー
たのはセキュリティのためかと思った。
の国際大会があった、そこで貰ったコングレス
帰国してからトートバッグの紐の長さをいくつ
バッグの紐は長かった。生地も大きさも日本手拭
か測ってみた。ほとんどが50センチから55センチ
いを二つ折りにしたような、縦長の袋に長い紐が
に収まる、折り返してUターンすれば25センチ、
付いていた。紺色の袋に大きく赤い四角がペイン
この辺が経験的に出された長さなのだろう。トー
トされEND POLI
O NOW と黄色い文字が書かれ
トバッグの紐の長さからも日本は安全な国なので
ている、これはポリオを撲滅しようというロータ
ある。
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
す風紹郎らの米な村
慷翁介が、十山る山
概はし東出数)。郡
の書て京入年が風地
士画絶のりの医翁蔵
参 でに賛帝の間業は町
考 も親を国患にを壮生
資 あし博大者お継年れ
料 っ ん し 学 や び い 時 。
ただて山農ただ代九
・ 。ばか上民だ後は歳
から御達しの医で
山
り、殿にい還師山
形
で急の画書暦と形
史
なに一をやをし市
上
くそ室く画過て十
の
、のにれをぎ活日
人
よ芸風て残て躍町
物 く術翁やしかしの
時的のってらた細
後
勢価遺ていだが谷
藤
を値作いると、家
嘉
批がをた。い本の
一
判一陳と元わ当養
著 し般列い来れに子
民にしう、て絵と
郁
衆も、。理いをな
文
を認当そ財る描り
堂
指識時れに。き義
書
導さのが無隠始父
店
すれ中大関居めの
刊
るる央正心所た後
興よ美八なをのを
論う術年人設は継
のに界、でけ次い
先なの新あ歿男で
駆っ大海っ年(医
をた家竹たま細師
な に太かで谷と
。
細ほ
そ
谷や
風ふ
う
翁お
う
(
一
八
〇
七
〜
一
八
八
二
)
医
師
・
画
家
・
詩
人
終 水 兒 靈
墨 子 山
生
細
無
筆
學
遙
レ
(
魚
韻
仄
起
)
欲
俗
塵
疎
し
終ゅう
生
せい
欲よく
無な
く
俗ぞく
塵じん
疎そ
な
り
尖
風
月
興
成
心
自
舒
水すい
墨ぼく
の
筆ひっ
せ
尖
ん
児じ 子し
学がく
成な
り 風ふう
月げつ
のき
興ょう
こ
心
ろ
こ
お
自のず
か
ら
舒の
ぶ
13
山
形
県
の
偉
人
燕
望 谷
隠 風
居 翁
廬
霊れい
山ざん
遥はる
か
に
望のぞ
む
隠いん
居きょ
のい
廬おり
山
形
市 武 田 昌 孝 14
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
第25回 日本内分泌外科学会総会
山形市 会 長 木 村 理 (山形大学医学部 消化器・乳腺・甲状腺・一般外科 主任教授)
平成25年5月23日~24日に山形テルサで第25
会長講演は「膵内分泌腫瘍の発生・診断・治療
回日本内分泌外科学会総会を開催いたしました。
と今後」で病理、診断法から手術の方法まで様々
日本内分泌外科学会総会は1988年に設立され、
な点から膵内分泌腫瘍についてお話いたしました。
内分泌外科に携わる外科、泌尿器科、放射線科、
また東日本大震災後の「福島県における小児甲状
病理などの多くの分野の医師が参加する学会です。
腺超音波検査の現状」の講演も鈴木眞一先生より
日本の外科のデータベースであるNCDでは内分
ありました。
泌・甲状腺外科も入り、本学会は重要な役割を担っ
特別企画としまして「Me
」を行
ett
hePr
of
es
s
or
ております。日本内分泌外科学会総会は毎年1回、
いました。これは普段なかなかお話しする機会の
全国各地で開催され、山形での開催は第25回とな
ない著名な先生方と同じテーブルで語らっていた
る伝統のある学会です。
だくものです。Me
は海外の学会で
ett
hePr
of
es
s
or
第25回日本内分泌外科学会の開催にあたっては
は良く行われているものです。普段、他施設の有
これからの若い外科医にも内分泌外科を深く知っ
名な教授になかなか直接質問できませんが、日頃
ていただき、日常臨床に活かせるように、テーマ
疑問に思っていること、若手の先生から聞きたい
を「内分泌外科の新たな潮流」といたしました。
こと、たとえば甲状腺手術のコツ、副腎疾患の診
日本内分泌外科学会は2008年から「内分泌・甲
断と治療、甲状腺癌術後のフローアップ法、乳が
状腺外科専門医」が発足し、2011年度までに358
んの診断やセンチネル手術、膵NETの手術術式、
名の先生が合格し、内分泌・甲状腺外科暫定専門
その他、日頃の診療で心掛けている点、日常診療
医になっております。この専門医に必要な単位が
で困っている症例の相談などがお聞きできました。
習得できる「教育セミナー」が開催されます。第
きっと有意義で忘れられない思い出になったと信
25回総会では甲状腺、副腎、副甲状腺、乳腺、膵
じています。
内分泌腫瘍などいろいろな分野での最新のトピッ
全国から約450名の医師が山形に集まり甲状腺、
クスについて「教育セミナー」の講演が行われ臨
副甲状腺、副腎、乳腺、膵内分泌腫瘍について熱
床に役立つ知識が得られました。
い討論が行われました。
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
15
「わたしの八月十五日」
上山市 渡 辺 好 博
八月十五日は、私にとっても忘れられない日で
ある。無謀にもアメリカと戦争をはじめた日本が
降伏した特別な日である。
表記題名の著書敢が少し前に発刊され、時々読
む機会があり、今年も読んだ。49名の著名な方々
が執筆しているので、全部を一度に読むのは時間
的にも困難なので、私はその一部を読み感慨を新
たにした。
私と同年代の方々は、よくご存知であり(若い
方々は信じられないかもしれない)、当時昭和初期
の子供たちは、学校で、事あるごとに教えられて
いたことは、
「日本」という国は神国であり、今ま
で戦争に負けたことはなく、アメリカにも必ず勝
つ。危ないときには「神風」が吹いてくれて、わ
が国を助けてくれるから、日本は負けることはな
いと。
当時の大部分の大人たちも信じ込まされていた。
そうでないと反論する人たちは、警察に捕らえら
れ監獄に入れられてしまう。…といった状況で、
負けて捕虜になるよりも‘自爆’した方がましだ
と思い込んでいる人が大多数であった。
それが、天皇の英断により無条件降伏となった
混乱は如何ばかりであったか。想像を絶すること
であったのである。
そのとき中学生だった私は、精神的に混乱して
しまって、今後一体どうなるのかという心配と、
もう爆撃されることはないという安心感が入り混
じったような複雑な気持ちに陥ったように思う。
本書の一部を紹介させてもらう。終戦時二十九
歳、陸軍軍医 斉藤茂太(歌人・精神科医、斉藤
茂吉の長男、終戦時国府台陸軍病院)
「病人たちの
驚くべき変化」とある。
“沖縄を手中におさめた敵の次の目標はいよい
よ本土上陸と判断され、全軍はその対策に大わら
わであった。東部軍の各陸軍病院の合同演習が成
田でおこなわれた。九十九里浜よりの敵戦艦の主
砲の射程外側に成田があったからだ。精神科医が
戦傷者の手術の練習をした。国病の院庭では軍医
連が熱心にキックの練習をしていた。敵兵のキン
タマをけりあげるためだった。戦車への肉弾攻撃
の演練をする衛生兵の姿も見られた。広島原爆以
後はたった一機の敵機でも非常態勢に入ったので、
夜もろくろく眠るいとまがなかった。
昭和二十八年八月十五日はよく晴れた暑い日で
あった。正午、本院高官食堂に将校全員集合。陛
下の御放送。やや雑音がまじったが、お言葉の意
味はよく了解できた。身体がジイーンとしびれ、
次には何かホッとした気分になり、次には猛烈な
不安が襲ってきた。
数日を経て病室に驚くべき変化が起こった。歩
行不能の患者が歩けるようになり、戦中あれほど
苦労して治療した失語症が自然に治ってしまった。
八月二十日燈火管制が解除されたが、そのころか
ら「敗戦逃亡」ともいうべき逃亡がふえた。
軍医たちは少しずつ招集が解除されて本来の仕
事にもどって行った。彼らの顔には、高粱や大豆
や、大豆から苦心してつくった豆腐を主食として
食べながら、患者には最後までコメを食べさせた
満足感が浮かんでいた。そして、精神病患者を無
用の長物として抹殺し去ったナチスに比べ、彼ら
を深い愛情をもって「人間」として扱った医師と
しての満足感が。”
私は思う。今から考えると、アメリカと戦争す
るなんて、狂気のさたではなかったかと。しかし
人間カッとなってしまうと、そして冷静さを失う
と(特に政治家は要注意)とんでもないことをし
てしまう。8月15日に終わった戦争で、
300万の自
国民である日本人を殺し、何千万のアジアの多く
の人々に大きな損害を与えたという歴史を、きち
んと政治家たちに教えておくことが必要である。
われわれ古い人間は、若いこれからの日本人に伝
えて行かないと、またとんでもないことが起こる
と思う。
文献敢 わたしの八月十五日
八月十五日を記録する会 編集
文藝春秋社 1995
16
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
第40回山形県医師会親睦ゴルフコンペに参加して
寒河江市西村山郡医師会 平 野 順 治
第40回県医師会親睦ゴルフコンペが7月7日、七
気 を 取 り 直 し て 続 く11番 の シ ョ ー ト ホ ー ル の
夕の日に蔵王カントリークラブで開催されました。
ティーショットをニアピンにつけ、何とかバー
参加者29名OUT、I
Nに分かれてスタートしてい
ディパットも決め、「やっぱり今日はベスグロだ」
きました。
と思った途端、12番セカンドでダフリ、第3打を
前日の天気予報では曇りでしたが、スタート後
トップしてグリーン奥、アプローチも決まらず、3
の数ホールは雨がぱらつくものの、5ホール目に
パットしてダボを叩いてしまいました。
は日差しも出て、蒸し暑い一日でした。
私はここ1~2年、特にドライバーのフックに
当初、私はこのコンペに参加するつもりは無
悩まされています。フックすることがわかってい
かったのですが、2週間前に寒河江市西村山郡医
るので、自然と右を向いてアドレスするようにな
師会コンペが同じ蔵王カントリーで開催され、何
り、自分ではフェアウェイ右サイドに向かってア
と76のベスグロで優勝をさせていただきました。
ドレスしているつもりでも、実際には右の林に向
これなら、同じ蔵王カントリーで開催される県医
かってアドレスしているようになってしまいまし
師会親睦ゴルフコンペで優勝はともかく、
「念願の
た。したがって、ティーショットが成功した時で
ベスグロも夢ではないかも」などと思い、結城先
も右前方の小枝や木の葉すれすれに飛び出した
生もうまく煽てるものですから、図々しくもその
ボールがフェアウェイを横切って左サイドのフェ
気になって、締切後でしたが、4年ぶりに急遽エ
アウェイやラフに飛んで行くといったブーメラン
ントリーさせていただきました。
のようなフックなのです。当然、いつもうまく行
スタートホールのI
N10番では、第2打が早速、
くとは限りませんので、林に入ってしまったり、
「今日は行ける
1m弱のバーディチャンスに着き、
曲がりすぎて左にOBしたりします。その日もブー
ぞ」とほくそ笑んだものの、結城先生の「バーディ
メランフックで失敗して、13番ダボ、15番トリプ
スタートは碌なことにならないぞ」の一言で動揺
ルと叩いて、結局I
Nは46でした。結城先生には9
したのか、思わず外してしまいました。それでも
打も差をつけられてベスグロの夢も潰えてしまい
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
17
ました。
自宅に帰って、かみさんに少し誇らしげに「優
後半は緊張感が無くなったのか、お昼にビール
勝したよ」と報告しました。嬉しそうに賞品のカ
も入って伸び伸びとプレーしたところ、パターも
タログギフトを見ながらも、優勝カップを見せた
入って、OUTは38でラウンドできました。幸いに
ところ「いつ返すの?」と全く興味のないリアク
もI
Nで大叩きしたホールが隠しホールに嵌り、ハ
ションで、前回優勝と同じでした。翌日、早速、
ンディが13.
2も付いて優勝させていただきました。
医院に持っていき、私の部屋の本棚の片隅に飾り
第29回につづいて2度目の優勝でした。
ました。
それにしても、私をしきりに誘ってくれた結城
最後に同伴競技者の桑島一郎先生、斎藤博先生、
先生は、まさかこういう結果を予想していたので
ありがとうございました。さぞかし、私のブーメ
は無いとは思いますが、原稿を書かなくて良い「準
ランフックにびっくりされたことと思います。申
優勝」と「ベスグロ」という美味しいところを持っ
し訳ありませんでした。また、当大会開催にご尽
て行きました。「まんまと嵌められたような気分」
力頂いた県医師会の諸先生を始め、担当職員の皆
でこの原稿を書きました。
様に深く感謝を申し上げます。
第40回山形県医師会親睦ゴルフコンぺ成績表
RANK
優 勝
準優勝
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
氏 名
平 野 順 治
結 城 正 明
柴 田 雄 二
保 坂 淳
斎 藤 恭 一
門 間 文 行
横 澤 禎 二
大 森 典 夫
鈴 木 康 洋
丸 岡 喬
原 田 一 博
吉 福 宏 実
青 山 新 吾
依知川 潔
高 橋 繁 夫
原 田 次 郎
武 藤 大 成
桑 島 一 郎
榊 原 昭
原 田 正 夫
佐 藤 紀 嗣
武 田 雅 身
豊 野 充
金 沢 喜代志
坂 野 信
齋 藤 博
青 栁 優
福 原 晶 子
北 條 昌 知
所 属
寒・西
山 形
北村山
北村山
山 形
新・最
長・西
長・西
北村山
酒 田
上 山
山 形
上 山
山 形
天・東
山 形
山 形
長・西
山 形
上 山
上 山
寒・西
長・西
上 山
山 形
山 形
山 形
鶴 岡
山 形
OUT
38
39
44
36
45
55
46
39
53
41
51
43
52
46
50
49
47
48
50
53
47
57
50
52
54
59
51
59
59
I
N
46
37
47
45
46
47
48
47
56
38
44
51
51
43
50
51
47
43
52
54
47
46
54
51
51
53
52
53
55
GROSS HDCP
84
13.
2
76
3.
6
91
18.
0
81
7.
2
91
15.
6
102
26.
4
94
18.
0
86
9.
6
109
32.
4
79
2.
4
95
18.
0
94
16.
8
103
25.
2
89
10.
8
100
21.
6
100
21.
6
94
15.
6
91
12.
0
102
22.
8
107
27.
6
94
14.
4
103
22.
8
104
22.
8
103
21.
6
105
22.
8
112
28.
8
103
19.
2
112
27.
6
114
25.
2
NET
70.
8
72.
4
73.
0
73.
8
75.
4
75.
6
76.
0
76.
4
76.
6
76.
6
77.
0
77.
2
77.
8
78.
2
78.
4
78.
4
78.
4
79.
0
79.
2
79.
4
79.
6
80.
2
81.
2
81.
4
82.
2
83.
2
83.
8
84.
4
88.
8
備 考
NP
BG
NP、XNP、大波
NP、DC
NP
NP
DC、DC
水平
XNP
NP
水平
DC、大波
NP
小波
小波
18
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
めでぃかすとる 第247号(平成24年11月15日発行)
第14回日本医療マネジメント学会学術総会(於佐世保)報告
期日:平成24年10月12日㈮〜 場所:佐世保市 鶴岡市医師会 三 原 一 郎
第14回日本医療マネジメント学会学術総会におけるシンポジウムにおいて、
「新Ne
t
4UとI
DLi
nkによる在宅
医療を中心とした医療・福祉連携」と題した講演をしてきたので報告する。
シンポジウム:医療福祉連携におけるIT活用
座長:津村 宏(東京医療保健大学医療情報科)
今村 光一(黒部市民病院 医療情報部)
1.低価・迅速導入できた市販ソフト活用の地域医療福祉連携情報共有
〜病院電子カルテ閲覧システムとの併用による3年間の実践〜
今田 光一(富山県新川地域在宅医療支援センター。黒部市民病院 医療情報部)
2.ITネットワークによる医療と福祉の融合 −シームレスな生涯カルテの構築−
高橋 肇(社会医療法人高橋病院)
3.総合的な医療福祉連携基盤としての地域医療ITネットワーク
長崎県「あじさいネットワーク」の取り組み
松本 武浩(長崎大学大学院歯薬学総合研究科 医療情報学)
4.新Ne
t
4UとI
DLi
nkによる在宅医療を中心とした医療・福祉連携
三原 一郎(山形県医師会鶴岡地区医師会)
5.岩手県周産期医療情報システム(いーはとーぶ)による地域連携
−東日本大震災でのいーはとーぶの奇跡−
小笠原敏浩(岩手県立大船渡病院・日本産婦人科医会情報システム委員)
以下、講演の概要である。
鶴岡地区医師会では地域電子カルテ「Ne
t
4U」
を2000年から12年にわたり、とくに在宅医療の分
野で活用してきたが、本年5月に全く新しいシス
テムへ移行した。新Ne
「医療介護を繋ぐヘ
t
4Uは、
ルスケア・ソーシャルネットワーク」と銘打ち、
在宅医療における医療と介護の連携機能を強化し
ている。本シンポジウムでは、新Ne
t
4Uの紹介、
在宅緩和ケアやケアマネージャーと在宅医の連携
の実際について述べる。また、山形県ではI
DLi
nk
を利用した、医療情報ネットワーク構築事業を進
めておりNe
t
4UもI
DLi
nkへ対応することになっ
た。このことについても触れたい。
図1は共有カルテ画面であるが、左上には患者
さんのイメージを100近いイラストから選択でき
る。必要な機能ではないが、このような遊び心も
連携には必要なことかもしれない。左下には、患
図1
者が通院している施設が表示される。この場合は
在宅主治医、皮膚科医、病院主治医、訪問看護師、
居宅介護支援センターがこの患者さんを支えてい
ることが分かる。中央部はカレンダー表示画面で、
所見処置、処方などの有無が俯瞰して表示される。
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
右がいわゆるカルテ情報を表示する場所で、所見、
処置、処方、検査、文書、メモなど診療に関わる
情報を登録、表示できる。
新Ne
t
4Uでは、文書作成機能を強化している。
た と え ば、医 療 と 介 護 の 連 絡 用 に は 数 多 く の
フォーマットがあるが、地域で書式が統一されて
おらず、煩雑という指摘があった。まずは、ケア
マネージャー、事務、看護師などとの話し合いを
行い、書式を統一した。新Ne
t
4Uでは、統一され
た書式を採用している。文書作成画面は職種ごと
にさまざまなテンプレートが用意されており、簡
便な操作で、文章を作成し、カルテに保存した上
で、印刷したり、送信できる(図2)。
図2
図3
図3は、在宅緩和ケアの事例である。在宅主治
医、中核病院の緩和ケア専門医、薬剤師、訪問看
護師がNe
t
4Uで連携している。右の所見欄でわか
るように、同じ日に訪問看護師、緩和ケア専門医、
在宅主治医、薬剤師が書き込みをしている。病院
の緩和ケア専門医が治療についてアドバイスをし
在宅医が対応している。緩和ケアに慣れていない在
宅医や看護師が、専門医からアドバイスをもらえる
ことは、在宅緩和ケアを進める上で大きな安心感に
つながっている。在宅緩和ケアにおけるNet
4Uの効
果として、1)多職種が情報を共有し、相互にコ
ミュニケーションできるツールとして有用、2)多
職種がゆえに、ばらばらになりがちな治療方針を皆
で共有することができ、同じ方向で患者に向き合え
る、3)他職種の処置内容や患者・家族への説明な
どがリアルタイムに把握できる、4)電話と異なり
19
時間的制約がない、5)ディスカッション内容など
の記録が残る、6)画像、検査結果、処方などを共
有できる、などが挙げられる。
図4
図4は、ケアマネージャーとの連携例である。
この事例では、患者家族からの医療費が経済的負
担になっているとの情報をケアマネージャーが
Net
4Uを介して在宅医に伝えたところ、在宅医が
訪問回数を減らしたという例である。家族が医療
者にはなかなか言えないことをケアマネージャー
には話していることも多く、Ne
t
4Uの利用が両者
の溝を埋めていることにも役立っている。Ne
t
4U
を利用してのケアマネージャーの声である。1)
訪問看護師、医師の情報が正確にかつ迅速に知る
ことができる、2)薬の内容が分かるのは助かる、
3)医療側の情報で、例えば、歩けなくなってき
た→ベッドを導入した、トイレにいけなくなった
→ポータブルトイレをいれた、褥瘡ができそう→
エアマットを手配した、など迅速な対応ができた。
4)家族が疲弊しているなど家族が医療者には言
いづらい情報を伝えた。
一方で、ケアマネージャーとNe
t
4Uで連携した
ある在宅医は以下の感想を述べている。
「ケアマネさんは驚く程足繁く利用者を訪問し、
主治医が知らない沢山の情報を教えてくれます。
それは医療に直接関わる情報のこともあれば、介
護するご家族の時間的、肉体的、精神的負担感
(ときにはその家の経済的なことも!)についての
情報のこともあります。主治医である私が、それ
らの情報に助けられたことは枚挙に暇がありませ
ん。まさに在宅医療の新しいパートナーを得たと
いう思いです。」
I
DLi
nkとは、簡単にいえば、電子カルテを相互
に参照できるシステムである。山形県では、I
DLi
nkを利用した全県的な医療情報ネットワークの
構築を進めている。新Ne
t
4UもI
DLi
nkに対応する
ことになり、庄内地区では、日本海総合病院、本
間病院、荘内病院、Ne
t
4Uを情報開示施設とした
ネットワークが構築され、
「ちょうかいネット」と
呼ばれている。図5は当院に受診中の患者さんが
20
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
荘内病院へ通院していたという例である。患者の
同意を得て、I
DLi
nkに登録することで、画面左に
あるI
DLi
nkアイコンをクリックするだけで荘内
病院のカルテを閲覧できるようになった。Ne
t
4U
とI
DLi
nk(ちょうかいネット)の位置付けを図6
に示すが、I
DLi
nkは複数の施設の電子カルテの診
療情報を、一つのカレンダー上に集約して表示す
ることができるプラットホームと考えると分かり
やすい。
最後に現在構築中の在宅見守りパスシステムに
ついて述べる(図7)。Ne
t
4Uは「医療・介護者の
ための患者情報共有ツール」ということができる
が、新しく構築する機能は「患者・家族、介護者
が中心になった情報共有ツール」である。Not
e4U
を名付けた。主なデータ入力者は、在宅またはデ
イサービス等での「介護者」である家族やヘルパー
を想定している。日々の健康情報や介護日記、伝
言等を、患者・家族、介護者等が共有することが
でき、WEB版の連絡ノートのようなイメージであ
る。介護者がバイタル、食事摂取量の低下、褥瘡
の有無等の簡単な観察項目を入力することにより、
例えば、体温や血圧の異常値が2日以上続いたり
褥瘡等の皮膚の異常の発生があると、主治医や訪
問看護師、ケアマネージャー、家族に自動的に連
絡が届く機能を持つ。Not
e4Uは、一般のインター
ネット回線を使って、パソコン、タブレット、ス
マートフォンなど、いろいろな環境で利用できる
ようにしたいと考えている。
図8がNot
e4Uの画面イメージである。画面全体
は、Ne
t
4Uに似せてある。日々、患者・家族・ヘ
ルパー等が入力する健康情報や介護日記、見守り
情報等が時系列に表示される。また、Ne
t
4Uで登
録された処方や検査も同じように表示される。介
護者による見守り情報としては、スライドに示し
たような観察項目を想定しており、スマートフォ
ンやタブレットでの簡便な数値入力やイラスト選
択式の入力を予定している。設定した「連絡基準」
に達すると、注意すべき体調の変化を知らせる
メールが主治医、訪問看護師、ケアマネージャー
等に送信される。ヘルパーからは、
「連絡基準」が
共有されていることによって「どのような状況に
なったときに連絡を入れればいいか」の判断で迷
うことがなくなり、大きなメリットがあるとの声
も聞かれる。これは在宅患者さん自身のメリット
だけではなく、地域全体における在宅ケアの標準
化を図ることに繋がり、地域包括ケアを推進する
うえでも、大きなメリットにつながるのではない
かと期待している。
図5
図6
図7
図8
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
21
鶴岡市における三歳児健康診査から
−過去の5年間(
1991~1995年度)と最近の5年間(2007~2011年度)との比較を含め−
第一報:受診者の背景および経年的推移について
鶴岡市立荘内病院小児科 伊藤 末志、堀口 祥、久保 暢大、藤井小弥太、佐藤 聖子
佐藤 紘一、庄司 圭介、齋藤 なか、吉田 宏 鶴岡市健康福祉部健康課 <要旨>
は男児に多かった。雨齲歯罹患率は27.
8%であり、
母子保健法第12条に定められている三歳児健康
前者の68.
5%に比し大きく低下していた。また、
診査(以下、三歳健診)受診者の調査を、1997年
齲歯罹患児の平均齲歯数は4.
0本であり、前者の6.
1
の地域保健法施行前の5年間(1991年度~1995年
本に比し減少していた。卯日中のおもらし、性器
度)と2007年度~2011年度の5年間について行い、
いじりは男児に多く、指しゃぶり、爪かみ、人見
次のような結果を得た。陰調査対象者(三歳健診
知りは女児に多かった。鵜対象児とよく遊んでい
受診者)の減少率は28.
4%(7,
486名から5,
357名)
るのは母の方が多く(母:89.
6%、父:83.
2%)、
であった。隠母親の平均年齢は32.
9歳であり、前
育児中にイライラを感じている母は16.
8%であり、
回の調査(以下、前者)より1歳高齢化した。韻
父の家事・育児への積極的参加率は86.
5%であった。
母親の就業率の平均は71.
6%であり、前者の平均
から約1%の上昇であった。吋日中の第一保育者
<はじめに>
は、保育園または幼稚園の割合が73.
6%と高く、
1997年(平成9年)から全面施行された地域保
年々増加傾向にあった。右同居家族数は5.
16人で
健法により、それまで各保健所で行われていた乳
あり、前者の0.
46人減であった。同胞数は2.
03人
幼児健康診査などの一次スクリーニング機能はす
であり、前者の0.
2人減であった。宇生下時体重は
べて各市町村に移管された。筆者らは地域保健法
年々減少傾向にあった。2011年度の男児の平均は
施行前の5年間(1991年度~1995年度)の鶴岡保
3101.
8g、女児は3009.
3gであり、前者の男児の平
健所管内の三歳健診について7、900名の健診問診
均3235.
2g、女児の平均3146.
2gに比し明らかに減
票から調査項目を抽出し疫学的検討を行い、8報
少していた。烏男女とも身長および身長標準偏差
(陰受診者の背景および経年的推移、隠出生体重と
の緩やかな減少があった。生下時体重の減少傾向
成長・発達、韻熱性けいれんの背景と危険因子、
の影響と思われた。羽肥満児は男児においては減
吋精神運動発達の遅れの背景、右齲歯の背景と危
少傾向が認められたが、女児においては大きな変
険因子、宇肥満の背景と危険因子、烏夜尿の背景
化は認められなかった。迂運動、言語および精神
と危険因子、羽指しゃぶりの背景と不正咬合)に
発達は、おおむね男児の方が女児に比較し遅れて
して報告1)-8)を行った。これまでは、これらを三歳
いた。普段の行動も女児がより積極的であったが、
健診時の家族への助言指導の基本としてきた。
「落ち着きがなく、集中力低下」や「乱暴で困る」
今回、前回の調査から約15年経過したのを機に
22
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
同様な調査を行い、三歳児の経年的な変化の検討
㧔೎⸥㧟㧕
を行い、三歳健診の事後指導の参考にしようと考
໧⸻㧞㧟㧦߅ῳߐࠎߪ߅ሶߐࠎߣࠃߊㆆࠎߢ޿߹ߔ߆
えた。今回は、新たに調査項目に加えられた「父
親の家事、育児参加と母親の精神状態」や「極端
໧⸻㧞㧞㧦߅Უߐࠎߪ߅ሶߐࠎߣࠃߊㆆࠎߢ޿߹ߔ߆
໧⸻㧞㧠㧦⢒ఽߪᭉߒ޿ߢߔ߆
໧⸻㧞㧡㧦⢒ఽࠍߒߡ޿ߡࠗ࡜ࠗ࡜ߔࠆߎߣ߇ᄙ޿ߢߔ߆
໧⸻㧞㧢㧦⢒ఽߦߟ޿ߡ⋧⺣⋧ᚻ߿දജ⠪߇޿߹ߔ߆
໧⸻㧞㧣㧦߅ῳߐࠎߪኅ੐࡮⢒ఽߦෳടߒߡ޿߹ߔ߆
に落ち着かず、注意が集中できない児の背景と危
回答が得られた5,
357名(男児;2,
787名、女児;
険因子」などについても検討を行ったので、後に
2,
570名)である。
報告する。
また、以前(1991年度~1995年度)行った同様
なお、2005年(平成17年)10月に1市5町村が
な調査(旧鶴岡保健所管内の自治体から三川町を
合併して新鶴岡市になったが、旧鶴岡保健所管内
除く)の対象者は7,
489名(男児;3,
820名、女児;
から三川町が除かれた。以前の三歳健診対象者と
3,
666名)であり表2に年次別、性別の人数を示す。
の比較は三川町を除いて行った。
表2 調査対象者の年次別、性別内訳
⺞ᩏኻ⽎㧔ਃᎹ↸ࠍ㒰ᄖ㧕
ᐕᐲ㧦⷏ᥲ㧔ᐕ㧕ᐔᚑ㧔ᐕ㧕
<調査対象および方法>
対象は、2007年(平成19年)度から2011年(平
成23年)度の5年間に鶴岡市が行った三歳健診を
↵ఽ㧔ੱ㧕
ᅚఽ㧔ੱ㧕
㧝㧥㧥㧝
㧝㧥㧥㧞
㧟
㧠
㧝‫ޔ‬㧢㧜㧡
㧝‫ޔ‬㧢㧣㧠
㧤㧞㧜
㧤㧣㧞
㧣㧤㧡
㧤㧜㧞
㧝㧥㧥㧟
㧝㧥㧥㧠
㧡
㧢
㧝‫ޔ‬㧠㧤㧥
㧝‫ޔ‬㧟㧤㧠
㧣㧡㧟
㧣㧜㧥
㧣㧟㧢
㧢㧣㧡
㧝㧥㧥㧡
㧣
㧝‫ޔ‬㧟㧟㧠
㧢㧢㧢
㧟‫ޔ‬㧤㧞㧜
㧢㧢㧤
㧟‫ޔ‬㧢㧢㧢
ว⸘
㧣‫ޔ‬㧠㧤㧢
受診した3歳0か月から3歳11か月(平均;3歳
ᐔဋ㧦㧝‫ޔ‬㧠㧥㧣㧚㧤
6か月)までの児のうち表1に示した調査項目に
表1
⺞ᩏ㗄⋡
ஜ⸻ᣣ‫↢ޔ‬ᐕ᦬ᣣ‫ޔ‬ᕈ‫ޔ‬ዬ૑࿾
ਃᱦߩ᦬㦂
Უߩᐕ㦂‫ޔ‬Უߩዞᬺߩ᦭ή
↢ਅᤨ૕㊀‫ޔ‬಴↢㗅૏‫ੱᧄޔ‬એᄖߩห⢩ᢙ‫ੱᧄޔ‬એᄖߩหዬኅᣖੱᢙ
ᣣਛߩ╙৻଻⢒⠪
り㐳‫ޔ‬૕㊀
㧔ࠞ࠙ࡊᜰᢙ‫ޔ‬⢈ḩᐲ‫ޔ‬り㐳ᮡḰ஍Ꮕ㧕
ᱤᢙ‫ޔ‬㦏ᱤᢙ‫ޔ‬ਇᱜຏวߩ᦭ή‫ޔ‬ਇᱜຏวߩ⒳㘃
໧⸻㧝㨪㧥㧔೎⸥㧝㧕
໧⸻㧝㧞㨪㧝㧡㧔೎⸥㧞㧕
໧⸻㧝㧢㧦ឃᴭ㧔ᤤߩ߅߽ࠄߒ‫ޔ‬ឃଢ߇⥄ᓞߒߡ޿ߥ޿‫ޔ‬ᄛዩߥߤ㧕
໧⸻㧝㧣㧦ᜰߒ߾߱ࠅߩ᦭ήߥߤ
໧⸻㧞㧞㨪㧞㧣㧦⢒ఽⅣႺ㧔೎⸥㧟㧕
㧽㧝㨪㧽㧣㧦ஜ⸻ߩ⃻႐ߢ⋥ធ໧⸻
㧽㧝㧦ᆓฬࠍ⸒߁
㧽㧞㧦⌕Ꮸ
㧽㧟㧦Ⓧߺᧁ㊀ߨ
㧽㧠㧦࠻ࡦࡀ࡞
㧽㧡㧦⺆ᒵ㧔⛗ࠞ࡯࠼㧕
㧽㧢㧦⊒㖸ਇ᣿⍎
㧽㧣㧦ᓳ໒
㧔೎⸥㧝㧕
໧⸻㧝 㧦ᚻࠍ૶ࠊߕߦ੤੕ߦ⿷ࠍ಴ߒߡ㓏Ბࠍ 4㧘5 Ბ⊓ࠇ߹ߔ߆
໧⸻㧞 㧦ࠢ࡟࡛ࡦߥߤߢ٤㧔ࡑ࡞㧕ࠍᦠ߈߹ߔ߆
໧⸻㧟 㧦⥄ಽߢᵗ᦯ࠍ⌕ߡ‫߆ߔ߹ࠇࠄߌ߆ࠍࡦ࠲ࡏޔ‬
ኻ⽎ੱᢙ㧔ੱ㧕
ᐕᐲ㧦⷏ᥲ㧔ᐕ㧕ᐔᚑ㧔ᐕ㧕
㧞㧜㧜㧣
㧝㧥
ኻ⽎ੱᢙ㧔ੱ㧕
㧝‫ޔ‬㧜㧤㧥
↵ఽ㧔ੱ㧕 ᅚఽ㧔ੱ㧕
㧡㧤㧢
㧡㧜㧟
㧞㧜㧜㧤
㧞㧜㧜㧥
㧞㧜
㧞㧝
㧝‫ޔ‬㧜㧠㧞
㧝‫ޔ‬㧝㧢㧡
㧡㧠㧤
㧡㧣㧠
㧠㧥㧠
㧡㧥㧝
㧞㧜㧝㧜
㧞㧜㧝㧝
㧞㧞
㧞㧟
㧝‫ޔ‬㧜㧠㧝
㧝‫ޔ‬㧜㧞㧜
㧡㧟㧟
㧡㧠㧢
㧞‫ޔ‬㧣㧤㧣
㧡㧜㧤
㧠㧣㧠
㧞‫ޔ‬㧡㧣㧜
ว⸘
㧡‫ޔ‬㧟㧡㧣
ᐔဋ㧦㧝‫ޔ‬㧜㧣㧝㧚㧠
また、各居住地区別の5年ごとの対象者数および
その減少率を表3に示す。旧鶴岡市も市街地区(第
1学区から第6学区)とその他の郡部に分けて示
した。なお、この間の対象地域の年度別全人口、
0-14歳の小児の人口および小児の占める割合を
表4に示す。
Kaup指数(以下、K指数)、肥満度、身長標準
偏差(以下、身長SD)は、各年月齢別、性別の
標準身長および体重が内蔵されているマイクロコ
໧⸻㧠 㧦⿒࡮㕍࡮㤛࡮✛ߥߤߩ⦡߇ࠊ߆ࠅ߹ߔ߆
໧⸻㧡 㧦߹߹ߏߣ߿㔚ゞߏߞߎߥߤߢ‫߅ޔ‬Უߐࠎᓎߥߤᓎഀࠍᜬߞߚߏߞߎㆆ
ンピューター(ポケットグロウスチェッカー)に
߮߇ߢ߈߹ߒ߆
໧⸻㧢 㧦㧟ߟએ਄ߩ⸒⪲ࠍߟߥߍߡ‫߆ߔ߹ߒ⹤߅ߊࠃޔ‬
໧⸻㧣 㧦หᐕ㦂ߩሶߤ߽ߣળ⹤߇ߢ߈߹ߔ߆
໧⸻㧤 㧦ઁߩሶߦ߹ߓߞߡㆆߴ߹ߔ߆
໧⸻㧥 㧦߅Უߐࠎߥߤߥߟ޿ߡ޿ࠆੱ߇ㄭߊߦ޿ࠇ߫‫ޔ‬㔌ࠇߡㆆ߮ߎߣ߇ߢ߈
よって算出した。有意差検定はt-検定およびχ2-
߹ߔ߆
㧔೎⸥㧞㧕
໧⸻㧝㧞㧦⴩᦯ߩ⌕⣕ߥߤ‫ޔ‬૗ߢ߽߭ߣࠅߢߒߚ߇ࠅ߹ߔ߆
໧⸻㧝㧟㧦ᭂ┵ߦ⪭ߜ⌕߆ߕ‫ޔ‬ᵈᗧ߇㓸ਛߢ߈ߥߊߡ࿎ࠆߎߣ߇޽ࠅ߹ߔ߆
໧⸻㧝㧠㧦߭ߤߊਇ቟߇ߞߚࠅ‫ޔ‬ᕟࠇࠆߎߣߪ޽ࠅ߹ߔ߆
໧⸻㧝㧡㧦߭ߤߊੂ᥸ߢ࿎ࠆߎߣߪ޽ࠅ߹ߔ߆
検定によった。
<調査結果>
1)対象者の年次推移
前述のごとく、調査対象者(三歳健診受診者)
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
23
数は年々減少し、5年ごとでみると7,
486名から
母親の平均年齢は近年の5年間で大きな差はな
5,
357名に減少(表3)し、減少率は28.
4%であっ
く、平均で32.
9歳であったが、前者の平均年齢が
表3 調査対象者の居住地区別内訳
31.
9歳であったので、この間1歳の高齢化があっ
ዬ૑࿾
ኻ⽎⠪ᢙ㧔ੱ㧕
1991㨪1995 ᐕ
2007㨪2011 ᐕ
㧟㧘㧜㧠㧡
㧞㧘㧣㧣㧡
㧝㧘㧥㧠㧟
㧝㧘㧜㧣㧢
㧢㧜㧢
㧠㧢㧣
㢬ጟ࿾඙Ꮢⴝ࿾
㢬ጟ࿾඙㇭ㇱ
⮮ፉ࿾඙
⠀㤥࿾඙
ᰏᒁ࿾඙
ᦺᣣ࿾඙
᷷ᶏ࿾඙
㧡㧞㧣
㧡㧜㧠
㧟㧝㧢
㧡㧠㧞
㧣㧘㧠㧤㧢
ᷫዋ₸㧔㧑㧕
㧥㧚㧜
㧠㧠㧚㧢
㧞㧞㧚㧥
㧟㧠㧣
㧞㧣㧤
㧝㧠㧟
㧞㧣㧝
㧡㧘㧟㧡㧣
㧟㧠㧚㧞
㧠㧠㧚㧤
㧡㧠㧚㧣
㧡㧜㧚㧜
㧞㧤㧚㧠
たことになる。
母親の就業率は年ごとで少しの差が認められた
が、5年間の平均は71.
6%であった。これは前者の
平均から約1%の上昇であった。
日中の第一保育者は、保育園または幼稚園が
73.
8%、母親が11.
9%、祖父母が7.
9%であった。
た。これを居住地ごとにみると、鶴岡地区の市街
保育園または幼稚園の割合が年々増加傾向にあり、
地、いわゆる都市部の減少率は9.
0%と低率であっ
母親や祖父母が日中の第一保育者である割合は
たが、郡部に行くに従い減少率は上昇し、朝日地
年々減少傾向にあった。
区においては減少率54.
7%と、対象者は半数以下
同居家族人数は5年間の平均が5.
16人であり、
に減少していた。
前者の平均が5.
62人で0.
46人の減少があった。5
また、表4に対象地域の年ごとの全人口と小児
年間の同胞数の平均は2.
03人であるのに対し前者
表4 調査対象地域の年別全人口と小児(014歳)の人口
のそれは2.
23人と0.
2人の減少を認めた。
ᐕ
ኻ⽎࿾ၞోੱญ
㧔ੱ㧕
ዊఽ㧔0㧙14 ᱦ㧕ዊఽߩഀว
ߩੱญ㧔ੱ㧕
㧔㧑㧕
3)生下時体重(表6)
1991
1992
150,086
149,563
27,289
26,756
18.2
17.9
表6 年次別、性別の平均出生体重(g)の推移
1993
1994
149,500
149,275
26,259
25,741
17.6
17.2
ᐕᐲ
2007
1995
149,509
25,133
16.8
↵ఽ
ᅚఽ
3136.8 3097.3 3100.6 3155.9 3101.8 3118.5
3039.3 3029.3 3055.9 3044.5 3009.3 3035.7
2007
140,244
18,925
13.5
2008
2009
138,861
137,825
18,397
18,043
13.2
13.1
生下時体重は、男女とも年々減少傾向にあり、
2010
2011
136,623
135,374
17,527
17,156
12.8
12.7
以前の調査時の男児の生下時体重の平均は3235.
2
2008
2009
2010
2011
ᐔဋ
1991㨪
1995
3235.2
3146.2
gであったのに対し2011年の平均は3101.
8gで
の人口および小児の占める割合を示す。5年ごと
あり、この間に133.
4gの減少が認められた。また
の比較では対象地域の全人口の減少率は7.
9%で
女児に関しては3146.
2gから3009.
3gと136.
9g
あるのに対し、小児では減少率が31.
4%であった。
の減少を認めた。
急速に少子化が進んでいることが伺える。年次ご
4)発育状況
との小児の占める割合は経年的に確実に低下し、
a)
K指数(BMI)、肥満度および身長SD(表7)
1991年の18.
2%に対し、2011年では12.
7%と5.
5%
表7 健診時の性別身長(cm)、体重(kg)、K指数、肥
満度、身長SDの平均値の年次推移
の低下が認められた。
ᐕᐲ
2)家族の状況(表5)
表5 母親の年齢・就業率、同居家族人数および同胞数の年次推移
2007
2008 2009
2010 2011
ᐔဋ
1991㨪
Უⷫߩᐔဋᐕ㦂㧔ᱦ㧕
Უⷫߩዞᬺ₸㧔㧑㧕
32.5
70.6
32.9
68.6
33.0
69.6
32.9
74.7
33.3
75.0
32.9
71.6
1995
31.9
70.7
ᣣਛߩ଻⢒⠪㧔㧑㧕
଻⢒࿦ or ᐜ⒩࿦
Უⷫ
␲ῳᲣ
71.4
13.8
9.5
72.2
12.8
9.7
70.7
13.0
8.7
74.6
10.9
7.2
78.1
9.1
4.6
73.8
11.9
7.9
42.2
22.7
30.4
ߘߩઁ
หዬኅᣖᐔဋੱᢙ㧔ੱ㧕
5.3
5.23
5.4
5.14
7.6
5.15
6.5
5.23
8.8
5.10
6.7
5.16
4.7
5.62
ห⢩ᐔဋੱᢙ㧔ੱ㧕
2.05
2.01
2.02
2.01
2.02
2.03
2.23
ᐕᐲ
㧨↵ఽ㧪
り㐳㧔ছ㧕
૕㊀㧔঍㧕
㧷ᜰᢙ
⢈ḩᐲ㧔%㧕
り㐳㧿㧰
㧨ᅚఽ㧪
り㐳㧔ছ㧕
૕㊀㧔঍㧕
㧷ᜰᢙ
⢈ḩᐲ㧔%㧕
り㐳㧿㧰
2007
2008
2009
2010
2011
97.4
15.1
15.9
+2.30
+0.19
97.2
15.0
15.8
+1.90
+0.14
97.1
15.0
15.9
+2.22
+0.08
97.0
14.9
15.8
+1.98
+0.07
96.6
14.9
15.9
+2.29
㧙0.02
96.5
14.7
15.8
+2.85
+0.21
96.5
14.6
15.7
+1.88
+0.17
96.0
14.5
15.7
+2.23
+0.05
96.4
14.8
15.9
+3.74
+0.16
95.8
14.6
15.9
+3.17
+0.02
24
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
健診時の身長、体重、K指数、肥満度、身長S
も男児の割合が女児のそれに比し有意(p<
0.
001)
Dの平均値を男女別に年次別に表7に示す。男女
に高く、問診8は男児にやや高く、問診9は性差
とも身長および身長SDの緩やかな減少がみられ
を認めなかった。三歳健診時には、女児に比し男
た。生下時体重が減少してきている影響が三歳健
児において発達一般が遅れ気味であることが再確
診にまで及んでいると思われた。
認された。特に大きな差が認められたのは問診3で
肥満児の増加が社会問題化してから久しいが、
あり、
「自分で洋服を着て、ボタンをかけられます
幼児期の肥満の評価に用いられているK指数およ
か」に「いいえ」と答えた女児は5.
8%であったの
び肥満度で肥満児の割合を調査した。K指数は
に対し、男児では25.
4%と1/
4が「いいえ」と答え
18.
0以上18.
5未満を肥満傾向、18.
5以上を肥満と
ていた。
している。肥満度は15.
0%以上20%未満を肥満傾
c
普段の行動(表)
10)
向、20%以上を肥満と評価している。評価別、性
表10 普段の行動についての性別、「はい」と答えた者の割合
別、年次別に肥満傾向以上の児および肥満児の割
合を表8に示す。なお、前回の調査時の結果もあ
2007
2008 2009 2010 2011
ᐔဋ
1991㨪
1995
㧨↵ఽ㧪
ࠞ࠙ࡊᜰᢙ҈18.0
ᅚఽ
ᕈᏅ
㧔㧑㧕
㨜
໧⸻㧝㧞㧦૗ߢ߽߭ߣࠅߢߒߚ߇ࠆ
表8 性別、肥満児の割合(%)の推移
ᐕᐲ
↵ఽ
㧔㧑㧕
4.4
4.6
4.7
3.8
3.5
4.2
5.7
ࠞ࠙ࡊᜰᢙ҈18.5
⢈ḩᐲ҈15.0%
⢈ḩᐲ҈20.0%
㧨ᅚఽ㧪
2.1
5.6
1.9
1.7
5.7
1.6
1.7
5.6
1.2
2.1
4.1
1.3
1.5
4.0
0.6
1.8
5.0
1.3
3.4
5.1
2.4
ࠞ࠙ࡊᜰᢙ҈18.0
ࠞ࠙ࡊᜰᢙ҈18.5
⢈ḩᐲ҈15.0%
⢈ḩᐲ҈20.0%
5.6
2.8
8.2
3.0
3.9
2.0
5.5
2.4
3.6
2.0
5.3
2.0
4.5
3.4
7.1
3.5
4.2
2.8
6.1
2.5
4.4
2.6
6.4
2.7
5.2
2.9
5.2
2.7
78.0
90.4
<0.001
໧⸻㧝㧟㧦⪭ߜ⌕߆ߕ‫ޔ‬ᵈᗧ㓸ਛߢ߈ߥ޿
14.2
7.6
<0.001
໧⸻㧝㧠㧦ਇ቟߇ߞߚࠅ‫ޔ‬ᕟࠇߚࠅ
8.1
໧⸻㧝㧡㧦ੂ᥸ߢ࿎ࠆ
15.4
8.6
n.s.
7.0
<0.001
問診12から問診15についての回答を性別に表9
に示す。「何でもひとりでしたがるか」の問いに、
わせて示した。男児においてはいずれの評価にお
女児の90.
4%がしたがるが、男児では78.
0%であり
いても経年的に減少傾向が認められたが、女児の
有意(p<
「極端に
0.
001)に女児に多くみられた。
場合は経年的な変化をほとんど認めていない。
落ち着かず、注意が集中できない」は男児の14.
2%
運動、言語および精神発達(表b)
9)
表9 運動、言語および精神発達に関する問診の性別、
「いいえ」と答えた者の割合
↵ఽ
㧔㧑㧕
ᅚఽ
㧔㧑㧕
3.24
2.48
25.41
5.92
6.42
3.88
7.32
4.20
1.72
2.80
0.43
5.84
3.93
1.63
1.05
3.81
3.00
2.26
ᕈᏅ
㨜
にみられ、女児の7.
6%に対し有意(p<0.
001)に
多くみられた。
「不安がったり、恐れたり」は性差
なく、それぞれ8.
1%、8.
6%にみられた。「乱暴で
困る」のは男児の15.
4%、女児の7.
0%であり、両
者には有意(p<
0.
001)の差が認められた。
໧⸻㧝
໧⸻㧞
໧⸻㧟
໧⸻㧠
໧⸻㧡
໧⸻㧢
໧⸻㧣
໧⸻㧤
໧⸻㧥
<0.001
<0.001
<0.001
<0.001
<0.001
<0.001
<0.001
<0.05
n.s.
5)齲歯および不正咬合
齲歯罹患率は前回の調査に比し著明に低下した。
前者では5年間の平均齲歯罹患率が68.
5%であっ
たの対し、今回の調査では平均が27.
8%であった。
年次別、性別の罹患率、齲歯罹患児の平均齲歯数
および健診時の平均月齢を表11に示す。この5年
間でも、男女とも徐々に罹患率が低下していると
1に示した問診1から問診9について「いい
表-
ともに齲歯罹患児の平均齲歯数も低下傾向にある
え」と回答した割合を性別に表9に示す。
のが認められた。
問診1から問診7においては、いずれにおいて
前回の調査では、同じ三歳でも受診時の月齢と
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
表11 年次別、性別の齲歯罹患率と受診時の平均月齢
および齲歯罹患児の平均齲歯数
ᐕᐲ
2007
2008
2009 2010
2011
表14 性別、気になる癖の頻度(重複あり)
1991㨪
ᐔဋ
25
↵ఽ
ᅚఽ
ᕈᏅ
㧔㧑㧕
㧔㧑㧕
㨜
1995
㦏ᱤ⟕ᖚ₸㧔㧑㧕
27.9
7.61
11.92
<0.001
68.6
Ὺ߆ߺ
ỗߒ޿ੱ⷗⍮ࠅ
4.41
1.26
6.58
2.10
<0.001
<0.05
69.0
ᕈེ޿ߓࠅ
3.66
1.71
<0.001
30.8
28.9
28.4
25.4
↵ఽ
33.5
30.8
30.1
24.7
28.4
29.6
ᅚఽ
27.7
26.9
26.7
26.1
22.9
26.1
5.8
5.8
5.9
5.9
5.8
5.8
5.5
ਃᱦஜ⸻ฃ⸻ᤨߩ
ᐔဋ᦬㦂㧔᦬㧕
25.9
ᜰߒ߾߱ࠅ
ో૕
68.8
8)育児環境(表15)
㦏ᱤ⟕ᖚఽߩ
ᐔဋ㦏ᱤᢙ㧔ᧄ㧕
4.2
4.2
4.0
3.7
3.7
4.0
6.1
ともに罹患率、平均齲歯数が増加傾向にあったが、
表15 育児環境
໧⸻㧞㧞㧦߅Უߐࠎߪ߅ሶߐࠎߣࠃߊㆆࠎߢ޿߹ߔ߆
今回の5年間の受診時の平均月齢には差がないこ
とが確認できた。
不正咬合は11.
1%に認められた(前回の調査では
15.
0%)。反対咬合が最も多く、以下開咬、上顎前
突と続く(表12)。
ߪ޿
޿޿߃
1991㨪
(%)
1995
(%)
෻ኻຏว
਄㗶೨⓭
㐿ຏ
261
52
156
4.8
1.0
2.9
6.1
2.5
3.3
ฌ↢
ᱜਛ㔌⸃
ߘߩઁ
28
4
92
0.5
0.1
1.7
1.2
0.2
1.6
593
11.1
15.0
6)排泄の問題(表13)
表13 性別、排泄の問題(重複あり)
↵ఽ
㧔㧑㧕
ᅚఽ
㧔㧑㧕
ᣣਛߩ߅߽ࠄߒ
7.87
ឃଢ߇⥄ᓞߒߡ޿ߥ޿ 11.18
ᄛዩ
9.81
5.84
10.12
8.76
↵ఽ
㧔㧑㧕
ᅚఽ
㧔㧑㧕
89.6
10.4
89.3
10.7
89.9
10.1
໧⸻㧞㧟㧦߅ῳߐࠎߪ߅ሶߐࠎߣࠃߊㆆࠎߢ޿߹ߔ߆
表12 不正咬合の種類と頻度(N=5,
355)
n.
ో૕
㧔㧑㧕
ᕈᏅ
㨜
<0.01
n.s.
n.s .
日中のおもらしは有意(p<
0.
01)に男児に多く、
排便の自律、夜尿には有意な性差は認められな
ߪ޿
޿޿߃
ో૕
㧔㧑㧕
↵ఽ
㧔㧑㧕
ᅚఽ
㧔㧑㧕
83.2
16.8
83.4
16.6
82.9
17.1
໧⸻㧞㧠㧦⢒ఽߪᭉߒ޿ߢߔ߆
ߪ޿
ߤߜࠄߣ߽
޿޿߃
ో૕
㧔㧑㧕
↵ఽ
㧔㧑㧕
ᅚఽ
㧔㧑㧕
76.2
23.2
0.6
75.2
24.1
0.7
77.2
22.2
0.6
໧⸻㧞㧡㧦⢒ఽࠍߒߡ޿ߡࠗ࡜ࠗ࡜ߔࠆߎߣ߇ᄙ޿ߢߔ߆
ߪ޿
ߤߜࠄߣ߽
޿޿߃
ో૕
㧔㧑㧕
↵ఽ
㧔㧑㧕
ᅚఽ
㧔㧑㧕
16.8
50.2
33.0
17.5
49.7
32.8
16.1
50.8
33.1
໧⸻㧞㧢㧦⢒ఽߦߟ޿ߡ⋧⺣⋧ᚻ߿දജ⠪߇޿߹ߔ߆
かった。
7)気になる癖 (表14)
指しゃぶりと爪かみは有意(p<
0.
001)に女児
に多く、性器いじりは有意(p<
0.
001)に男児に
多く、激しい人見知りはやや女児に多い傾向が認
められた。
޿ࠆ
޿ߥ޿
ో૕
㧔㧑㧕
↵ఽ
㧔㧑㧕
ᅚఽ
㧔㧑㧕
97.9
2.2
97.9
2.1
97.8
2.2
26
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
໧⸻㧞㧣㧦߅ῳߐࠎߪኅ੐࡮⢒ఽߦෳടߒߡ߹ߔ߆
ߒߡ޿ࠆ
ߒߡ޿ߥ޿
ో૕
㧔㧑㧕
↵ఽ
㧔㧑㧕
ᅚఽ
㧔㧑㧕
86.5
13.5
86.4
13.6
86.6
13.4
定による満3歳を超え満4歳に達しない幼児の健
診の内容は、多岐にわたって定められている。今
回、筆者らは鶴岡市が作成した三歳健診問診票を
使用して健診を受けた過去5年間の児を対象に調
査検討を行った。また、約15年前に行った旧鶴岡
保健所管内の5年間の三歳健診の調査結果を対照
問診22から問診27は、現在の育児環境について
にして内容の比較検討を行った。
の質問である。いずれにおいても対象の性別では
調 査 対 象 者 は、5年 ご と で み る と 以 前 か ら
差を認めなかった。
28.
4%減少していた。また対象地域の全人口の減
対象の児とよく遊んでいるのは、母の89.
6%、
少率は7.
9%であったのに対し、014歳の小児の減
父の83.
2%であり、両者には有意(p<0.
001)な差
少率は31.
4%であった。全国的な傾向ではあるが、
が認められた。
急速に少子化が進んでいることが実感できた。
育児が楽しいかとの質問には76.
2%が「はい」と
健診時点での母親の平均年齢は、以前に比し1
答え、「どちらとも」と合わせると99.
4%であった。
歳高齢化し32.
9歳であった。また、日中の第一保
育児中のイライラは16.
8%が「はい」と答え、対
育者は、保育園または幼稚園が73.
8%、母親が
象が男児でも女児でも差はなかった。
11.
9%、祖父母が7.
9%であった。以前は、それぞ
育児についての相談相手は97.
9%の親が「いる」
れ42.
2%、22.
7%、30.
4%であり大きく様変わり
と答えていた。
していた。全体の3/
4の児は、日中は保育園または
父 親 の 家 事・育 児 参 加 は86.
5% で あ っ た が、
幼稚園に登園しており、その率は年々増加してき
13.
5%が非協力的であることである。その背景な
ていた。また、以前の調査では全体の53.
1%が母
どについては後の報告で明らかにしたい。
親か祖父母が第一保育者であったが、今回の調査
で は19.
8% に 減 少 し、特 に 祖 父 母 に 関 し て は
<考察>
30.
4%から7.
9%に大きく減少していた。これも時
近年の少子高齢化、核家族化、女性の社会進出
代の流れなのであろう。
の増大化など育児環境は大きく変化してきた。そ
健診対象者の平均出生体重は男女ともに減少傾
れに伴い、子を持つ親のニーズの多様化が進んで
向が認められた。女児においては平均出生体重が
きている。それらに対応するため、1997年(平成
3009.
3gまで減少し、これまでの経緯から近いう
9年)から乳幼児健診を始め母子保健事業はすべ
ちに3㎏ を切ることになることが推測された。
て市町村に移管された。それまでの健診対象児の
発育状況のうち、成長に関しては男女とも身長
異常の発見と対応に加え、育児支援が強調される
および身長SDの緩やかな減少傾向が認められ、生
(表16) ようになった。
9)
表16 乳幼児健診の目標
㧝㧕
㧞㧕
ᚑ㐳⊒㆐ߩㅊ〔⊛ⷰኤߣ⹏ଔ࡮⇣Ᏹߩ⊒⷗‫ޔ‬ኻᔕ
ⷞⷡ࡮⡬ⷡ⇣Ᏹߩᣧᦼ⊒⷗ߣᣧᦼᴦ≮߳ߩഥ⸒࡮ᜰዉ
㧟㧕
㧠㧕
∔∛⇣Ᏹߩᣧᦼ⊒⷗ߣᣧᦼኻᔕ‫ޔ‬ㅊ〔▤ℂ
㙃⢒ᴺ߿ⅣႺ࿃ሶߩ໧㗴ὐߩᣧᦼ⊒⷗࡮ᣧᦼኻᔕ
㧡㧕
⢒ఽ⋧⺣࡮ࠞ࠙ࡦ࠮࡝ࡦࠣ
下時体重の減少の影響が3歳児まで及んでいるも
のと考えられた。
乳幼児期の成長の評価はK指数(BMI
)が一般的
である。この時期では、K指数が18.
0以上を肥満傾
向ありとし、18.
5以上を明らかな肥満と評価して
いる。
三歳健診は、母子保健法第12条に定められてい
当地における幼児期の肥満予防教室は1987年
る健診であり、1976年頃から検尿が、さらに1992
から旧鶴岡保健所(やんちゃりか教室)で始めら
年度からは視聴覚健診も導入された。第12条の規
れ、それを引き継ぎ2005年からは鶴岡市(元気
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
27
キッズ)で行っている。受診勧奨の対象は以前か
ていることが伺われた。また前回の調査では罹患
らK指数が18.
5以上の幼児である。肥満度での評価
率に性差は認められなかったが、今回の調査では
では一般的に15.
0%以上が肥満傾向、20.
0%以上
有意(p<0.
01)に男児に罹患率が高いのが判明
が肥満とされている。それぞれの評価法を用いて
した。齲歯罹患児の一人あたりの齲歯数は、前回
男女別に肥満児傾向以上の児および肥満児の割合
の調査時の6.
1本に対し4.
0本と明らかに減少して
を年次別に調査した(表8)。男児においては、5年
いることが認められた。
間の平均割合を以前のそれと比較すると、いずれ
全体の11.
1%に不正咬合が認められた。前回の
の評価においても肥満児の割合の減少傾向が認め
調査時には15.
0%であったのでわずかながら減少
られたが、特にK指数が18.
5以上、肥満度が20.
0%
が認められた。指しゃぶりと不正咬合の関連性な
以上の群での減少率が大きかった。一方、女児に
どについては別報で報告する。
おいては、肥満傾向以上の児および肥満児の割合
排泄の問題や気になる癖などの頻度と性差につ
の減少傾向は明らかでなく、肥満度が15.
0%以上
いて表13、14に示した。日中のおもらしと性器い
の肥満傾向以上の児の割合は平均で以前の5.
2%
じりは男児に多く、指しゃぶり、爪かみ、激しい
から今回の調査では平均6.
4%と増加していた。こ
人見知りは女児に多いという結果であった。頻度
の理由は不明である。
および性差については、他の種々の因子も関連し
3歳児の発達に関しては、質的変化から社会的
変化がみられるようになり、平岩
10)
は以下のごと
てくると思われ、別報で詳細に検討し報告する予
定である。
き変化を挙げている。陰子ども同士やその親など
今回の調査では、前回の調査になかった育児環
家族以外の人間とのつながりができてくる。隠言
境についても検討した。前述した乳幼児健診の目
葉を使ってコミュニケーションを図ることができ
標(表16)9) の一つには、「養育法や環境因子の
るようになる。韻してはいけないこと、ほめられ
問題点の早期発見・早期対応」がある。
ることが理解できるようになる。吋自我の意識が
父母が対象のお子さんとよく遊んでいる割合は、
出てくるので、自分と他人を区別するようになり、
母が89.
6%であり、父が83.
2%と母の方に有意(p
所有の意識が出てくる。右欲しいおもちゃや外出
<0.
001)に割合が高かった。問診票への回答者の
したいなど社会的欲求が出てくる。宇好き嫌いが
ほとんどが母であることから当然の結果かもしれ
はっきりし、それを主張するようになる。以上の
ないが、母で10.
4%、父で16.
8%が「あまり子ど
ことも加味された発達に関する問診から、男女の
もと遊んでいない」ことになる。おそらく祖父母
比較を行ったが、ほとんどの項目で統計学的に有
任せになっている可能性が高い。よく遊んでいる
意な差が認められ、女児に比し、男児のこの時点
対象の児に性差はなかった。
「育児が楽しいか」の
での発達の遅れが再確認された。
問いに対しては、76.
2%が「はい」と答えている
また、普段の行動でも「何でもひとりでしたが
が、残りは「どちらとも」か「いいえ」である。
る」のは女児の90.
4%であるのに対し、男児では
特に「いいえ」と回答した0.
6%(34名)について
「落ち着
78.
0%であり有意差が認められた。逆に、
の対応がしっかりなされていたかの検証も必要と
かず、集中できない」や「乱暴で困る」は女児に
思われた。育児をしていてイライラすることが多
比し男児に多く認められた。
いのは、対象に性差は認められなかったが、全体
齲歯の罹患率は、以前の調査時の平均68.
8%に
で16.
8%がイライラを感じていた。予想以上に高
対し、今回の調査での平均が27.
9%であり、著明
い割合と考えられる。育児についての相談相手や
な減少が認められた。また、今回の調査開始時か
協力者の存在は97.
9%とほぼ100%に認められた
らの5年間の年次推移からも年々罹患率が減少し
が、相談相手や協力者がいないと答えた2.
2%(115
28
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
名)への十分な相談体制の構築やその後のフォ
第3報:熱性けいれんの背景と危険因子、山形
ローがしっかりとなされたかが注目がされるとこ
県医師会会報 第546号:2631、1997
ろである。父親の育児参加は、対象に性差なく、
4)吉田 宏、和田雅樹、伊藤末志 他:過去5
全体で86.
5%に認められた。益々この割合が増し
年間の鶴岡保健所管内の三歳児健康診査から、
ていくことを期待したい。
第4報:精神運動発達の遅れの背景、山形県医
師会会報 第547号:3540、1997
<おわりに>
5)和田雅樹、長崎啓祐、伊藤末志 他:過去5
鶴岡市健康福祉部健康課に保管されている三歳
年間の鶴岡保健所管内の三歳児健康診査から、
健診の問診票の過去5年分、5,
357名から必要な項
第5報:齲歯の背景と危険因子について、山形
目を抽出し調査検討を行い、一部過去の調査結果
県医師会会報 第547号:4147、1997
との比較を行った。今回は対象の背景および主な
6)伊藤末志、長崎啓祐、和田雅樹 他:過去5
項目の経年的推移の調査検討であったが、次回か
年間の鶴岡保健所管内の三歳児健康診査から、
らはテーマを絞り詳細に検討を行い順次報告して
第6報:幼児肥満の背景と危険因子、山形県医
いく。
師会会報 第548号:1925、1997
7)長崎啓祐、和田雅樹、伊藤末志 他:過去5
年間の鶴岡保健所管内の三歳児健康診査から、
<引用文献>
第7報:夜尿の背景と危険因子、山形県医師会
1)伊藤末志、長崎啓祐、和田雅樹 他:過去5
会報 第548号:2633、1997
年間の鶴岡保健所管内の三歳児健康診査から、
8)伊藤末志、長崎啓祐、和田雅樹 他:過去5
第1報:受診者の背景および経年的推移、山形
年間の鶴岡保健所管内の三歳児健康診査から、
県医師会会報 第545号:2431、1997
第8報:指しゃぶりの背景と不正咬合、山形県
2)吉田 宏、和田雅樹、伊藤末志 他:過去5
年間の鶴岡保健所管内の三歳児健康診査から、
第2報:出生体重と成長・発達、山形県医師会
会報 第546号:2125、1997
3)長崎啓祐、和田雅樹、伊藤末志 他:過去5
年間の鶴岡保健所管内の三歳児健康診査から、
医師会会報 第549号:1523、1997
9)吉田ゆかり:乳幼児健診でできる育児支援、
小児内科44:18961879、2012
10)平岩幹男:乳幼児健診ハンドブック、改訂第
2版、p7894、診断と治療社、東京、2011
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
29
虐待と発達障害の臨床
山形県立鶴岡病院 院長 神 田 秀 人
近年、児童虐待と発達障害に関連が強いとの報
ぐことが精一杯の対応であった。ただし、そのよ
告が増加している。私は、山形中央児童相談所の
うな連携状況では、例えば親の精神障害が悪化し
常勤小児精神科医師として7年間勤務した。また
て入院治療に導入できれば、子どもを職権保護し
同時に児童相談所副所長として4年間、および所
ないで対応できるような状況の場合でも、医療側
長として3年間の勤務経験を持つ。この期間は被
の見解では親の状態像が医療保護入院や措置入院
虐待児童の医学診断や治療だけでなく、虐待する
の案件に当たらない等とされることも多かった。
親へ介入面接や行政執行機関の長としての通告な
すると必然的に児童相談所は子どもを職権保護せ
どかなりハードな体験をしてきた。その後、現在
ざるを得ない状態に追い込まれるため、親と対立
の病院に移り児童思春期外来を率いて4年目を迎
する構造になることが日常的に繰り返されていた。
えているが、児童相談所時代に精神科医師との連
児童相談所の経験を踏まえて精神病院勤務に
携が困難なことが多かった経験を踏まえ、現在は
なった私は、最近ようやく親子ともに医療ベース
児童相談所との連携を緊密にとりながら臨床活動
に乗せて、児童相談所や児童福祉施設などとス
に従事している。
ムーズな連携をとりながら、親の発達障害や精神
その様な経験の中で、発達障害児は被虐待のリ
障害と子どもの発達障害の両方に治療的に関わる
スクファクターであることや、虐待を加える親に
ことができるようになってきている。そのような
精神障害や発達障害が多いことは実感として強く
事例も紹介しつつ虐待と発達障害の臨床を少し語
感じていた。しかし、児童相談所では被虐待児の
らせていただきたいと考えている。
治療やケアが中心となり、虐待する親については
説得や矯正指導の相手であり治療関係を結ぶこと
はほとんどなく、連携病院の精神科医などにつな
(平成25年7月21日開催の第25回東北学校保健学
校医大会において発表したものである。)
30
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
31
山形産業保健推進センター 20年の歩みと
今後の産業保健の展望
山形県医師会常任理事 山形産業保健推進連絡事務所代表 齋 藤 忠 明
山形産業保健推進センターは、全国で初めて6ヶ所に設置されたその1つとして、平成5年4月に発
足している。以来20年間、労働省から厚労省・山形労働局、労働者福祉機構産業保健部、山形大学、県
医師会をはじめ、郡市医師会、地域産業保健センター、日本労働安全衛生コンサルタント会山形支部等々
皆様方からのご指導、ご支援、ご協力を賜り、何とかその使命を遂行する事が出来た次第である。偏に
当産保センターに係わられた関係者各位、諸先輩、諸先生方のお陰であり、中でも初代所長として創生
期のセンター運営に当たられた渋谷眞先生(元県医師会常任理事)
、日本労働安全衛生コンサルタント
会初代山形支部長として活躍された岸陽一先生(元県医師会長)の献身的なご尽力と卓越したご指導に
は厚く感謝申し上げる次第だ。
しかし、順調に推移していた当センターも、民主党の仕分け作業の閣議決定によって縮減され、平成
25年3月31日をもって廃止になった。同年4月1日からは山形産業保健推進連絡事務所を発足させて使
命の遂行に努めているが、機構の混乱、事務の変更等で業務が煩雑化し、宮城産業保健推進センターの
応援を得る一方、職員一同鋭意努めて業務に当たっているも
のの、常勤職員が3名削減されたほか、推進員や促進員など
全てが臨時職員の体制下で昨年同様の業務を遂行しなけれ
ばならない現状にあり、苦慮している。
また、産保センター内には、メンタルヘルス対策支援セン
ターも平成22年度から併設されている。
産業保健推進センター(連絡事務所)の業務は図1の通り
である。
図1
業務の中で、最も重要なのは、産業医学研修と産業保健関係者等の研修、相談業務である。研修、相
談業務は多岐にわたっており、毎年のセンター業務については詳細に報告書を作成し、評価委員の先生
方が判定している。また、労働者健康福祉機構・山形産業保健推進センター運営委員会等にも提出して
報告し、了承を得ており、これらの書類は、何時でもセンターで閲覧できる体制にある。
情報提供等産業保健に関する広報啓発業務も多岐にわたるが、これらを網羅した情報誌「YAMAG
ATA・さんぽ」を開設初期より創刊し、平成21年度に32号までを発行している。その後、山形、宮城、
福島の合同号を4号まで発刊したが、経費削減のため廃刊になっている。
32
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
しかし、産業保健情報の提供・啓発業務は重要であり、発信機能を更に充実させるべく、平成21年3
月から山形産保センターメールマガジンを
発信している。時代にマッチした取り組みが
好評を呼び、平成25年3月26日の第61号現
在で読者は11,
931名に上っている。その後も
継続して発信しており、読者は増加している。
研修会等事業取り組みの課題
次に当センターの過去20年間の研修等課
題を図2に示し、10分類にしてその傾向を述
べる。
表1は、過去20年間に実施した研修会の課
図2
題と数例を示したものである。傾向として分
類6(健康管理)、7(作業管理・作業環境管
理)
、8(メンタルヘルス等)が多数を占め
ており、必然的に分類2(職業性疾病)の課
題も多く取り上げている。
今後の研修課題では、分類8(メンタルヘ
ルス等)を増やす必要性があり、その為には
多種の関係者、精神科医、心療内科医、カウ
ンセラー等の協力が必要である。 この内、産業フォーラムと医師会セミナー
をグラフ1とグラフ2に示す。
表1
グラフ1
グラフ2
両研修会とも、同様な課題での傾向がみられ、また他の三研修会でも、同様な課題の取り上げ方になっ
ている。
研修会を充実する為には、それぞれの課題の全てが大事だが、課題の選択に当たっては、時代の要請に
応えるためにも、今後も各研修会でアンケートを取り、それを分析する中で参考にしていく必要がある。
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
33
主要な研修会と開催回数
グラフ3に示すように、毎年、研修会は定期的に開
催しており、過去20年間で97回を数える。特に医師会、
産業保健推進センター(各主催・共催)の県医師会セ
ミナー、産業保健フォーラムをはじめとする各研修会
には、多くの業種の産業保健に携わる方々の参加を得
ており、県産業保健の向上、充実に少なからず貢献し
ていると考える。
なお、山形県医師会産業保健部は、産業保健の更な
る向上・充実に向け、以前から産業委員会を設置して
グラフ3
取り組みを図っている。昭和62年2月に「第一回山形県医師会保健研修会」を産業医研修会として開催
以来、継続して主催しており、過去5年間では、関係機関との共催も数えると30回から35回の開催とな
り、その多くは県医師会、産業保健推進センター(各主催・共催)の施行となっている。
県医師会、産業保健推進センター(連絡事務所)との連携では、平成5年の開設当初から現在まで、
所長(代表)を県医師会役員から出し、運営協議会の会長は県医師会長が務めている。
現在山形は、産業保健推進連絡事務所となっているが、日本医師会産業保健委員会の中間答申が厚労
省に提出され、産業保健を支援する事業の在り方に関する検討状況の説明が、平成25年6月3日に開催
された都道府県医師会産業保健担当理事連絡協議会で椎葉茂樹厚労省労働基準局労働衛生課長から
あった。また6月25日には、独立行政法人労働者健康福祉機構・機構本部所長等会議でも同じ報告が椎
葉課長からあり、国や独立行政法人労働者健康福祉機構が行う産業保健を支援する事業(産業保健支援
事業1、地域産業保険事業2、産業保健推進センター事業3、及びメンタルヘルス対策支援事業)の効
果的・効率的な実施について検討が行われ、総合的に支援する事や、三つの事業の統括的運営等の必要
性などを報告書にまとめている。そしてこれこそが、多くの各県医師会、山形県医師会等が平成22年よ
り県内の各地域センターを統括し、平成25年3月31日まで産業保健推進センター、地域産業保健セン
ター、メンタルヘルス支援センターとも係わりを持って運営、実施してきた姿そのものである。
下図は、独立行政法人労働者健康福祉機構が行う新たな産業保健事業の業務図(案)である。
図3で示すように、
三事業を一括運営する事で、
どのような課題や利点、欠点が出て来るか。詳細
は日本医師会産業保健委員会の「産業保健三事業
の一括運営に関するQ&A(案)」をご覧頂く事
とし、ここでは利点の概略だけ述べる。
1)現在、産業保健推進センターの32ヶ所は連
絡事務所になっているが、47都道府県に推進
センターよりも一層改善されたセンターがで
きる。
2)労働者健康福祉機構の事業を行う事で、安定
図3
的、継続的な事となり、単年度の委託事業でな
34
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
くなる事から、年度初めの運営に支障が生じたりせず、毎年の企画競争入札がなくなる。
3)三つの事業を一体的にやる事で、予算の効率的運用ができる。
4)経理事務を機構が行う事から、会計検査員の調査は機構が受け、医師会としては本来の業務に専念
する形になる。
上記のように利点はあるが、運営主体を労働者健康福祉機構の事業とするかには、疑問の余地がある。
この問題も「Q&A(案)」にある。
無意味で無駄な仕分け作業を実施したのは民主党であり、その責任には重いものがある。またこれを
防げなかった当時の野党(自民党)
、厚労省、日本医師会、労働者健康福祉機構等にも責任の一端はあ
り、各関係者に猛省を促す必要がある。
今後の課題と展望
県医師会、山形産業保健推進センター(連絡事務所)の過去20年間の産業保健活動の概略を述べてき
たが、山形県においては、産業保健活動の充実・向上に向け、今後とも、県医師会を主体に産業保健連
絡事務所、地域産業保健センター、メンタルヘルス対策支援センター、並びにこれを支える厚労省、山
形労働局、山形大学、日本労働安全衛生コンサルタント会山形支部等々関係機関・団体のご指導、ご支
援、ご協力を頂きながら、共に一丸となって地域労働者の負託に応えるべく努めている。しかし、産業
保健活動の中心を担う産業医の面にも多くの課題がある。
日本医師会が認定する産業医は8万数千人に上っているが、当山形県でも、産業医の偏在などの課題
)
、産業
がある。また若い医師は産業医の希望が少なく、魅力がない、医師の専門性の問題(s
peci
al
i
s
t
)、メンタルヘルスの問題(精神科、心療内科との兼ね合い)、時間的問
医は多岐にわたる(ge
ner
al
i
s
t
を高く、
題、待遇の問題、地位が高くないなどの原因があるとされている。一般的に、社会はs
peci
al
i
s
t
を低く見る傾向にある。
gener
al
i
s
t
また、産業医科大学の卒業生がどれだけ産業保健に携わっておられるか。正確な数字は把握していな
いが、携わっても、ほとんどが専属産業医として活動されていると聞いている。このままでは、都市部
はまだしも、地方の嘱託産業医制度は疲弊してしまうのではと危惧している。しかし、多くの嘱託産業
医の先生方は、医師の使命感を持って職務を遂行しているのである。
現在、医師を取り巻く環境は、以前と比較すると厳しい状況にあるが、今後も、此処に続く若い医師
が一人でも多く産業医になられ、業務に携われる事に期待する次第である。
また、日本医師会の答申を受け、厚労省、独立行政法人労働者健康福祉機構が今回提示した新たな産
業保健事業の業務(案)の促進、充実は勿論だが、それを支えていく産業医制度の抜本的見直し、再構
築が必要になっていると考える。この外にも、定期健康診断やメンタルヘルス、長時間労働、自殺等々
多くの課題が山積みしている現況にある。
これらは社会、行政、事業主、労働者、日本医師会、県医師会、そして多くの産業医一人ひとりが叡智
を出し合って解決すべき課題であるが、県産業医活動の20年を振り返ると、まだまだ道半ばの思いである。
しかし、県産保センターの活動では、県医師会の活動と共に、係わられた関係者全員が、少なからず
とも本県産業保健事業の向上・充実に寄与してきたのである。今後もその取り組みと成果を自負し、労
働者の心身の健康状態をWHOが唱えるWe
l
l
bei
ngになるよう、更なる課題解決に向けて努力して参る
所存である。
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
35
県医師会だより
第
3
回 常 任 理 事 会
日 時、平成25年7月10日(水) 午後3時30分~
会 場、県医師会館役員室 出席者
会 長 有海 躬行
副 会 長 栗谷 義樹、中條 明夫、清治 邦夫
常任理事 大内 清則、齋藤 忠明、中目 千之
渡辺 眞史、吉岡 信弥
事 務 局 海和事務局長他事務局員
〔Ⅰ〕報告事項
1.会員訃報
敢 会員氏名 阿部 寿美子 先生
【鶴岡地区医師会】
死亡年月日 7月1日(月) 66歳
通 夜 7月4日(木) 午後7時
告 別 式 7月5日(金) 午後0時30分
会 場 アクサン温海
喪 主 阿部 真裕 様
福原議長参列
有海会長より、福原議長から通夜に参列して
いただき、弔意を表した旨報告。
3.山形県健康福祉企画課との打合せ
7月1日(月) 県医師会館
中目常任理事出席
中目常任理事より、前回の全理事会での風疹ワ
クチンの確保と抗体検査の必要性についての議論
を受け、県の感染症担当者と話し合いを持った。
県として抗体検査を前提条件とし、ワクチンと両
方を補助対象とするよう求めた。その結果、知事
の決断があり、補助制度が作られた。ただ、医療
機関にワクチンが来ないため現場が混乱しており、
引き続き県に対応を求めていく旨報告。
4.保険医療機関の個別指導
7月2日(火) 置賜総合文化センター
中條副会長立会い報告。
5.地域医療連携体制検討委員会
7月3日(水) 県医師会館
有海会長ほか役員出席
大内常任理事より報告。(詳細は本誌別掲。
)
2.平成25年度都道府県医師会救急災害医療担当
理事連絡協議会
6月27日(木) 日本医師会館
大内常任理事出席
大内常任理事より、二次救命処置のやり方が変
わった中で、会員の取り組みにトーンダウンがみら
れ、会員皆が知っておくよう取り組みの要請があっ
た。また、災害医療体制構築については、西日本で
はのど元を通り過ぎた感があるとのことだった。災
害時に被災地に押し掛けることも大事だが、山形県
のように、被災地周辺の地域が、後方支援地域とし
て被災者の受け入れ体制をしっかり作ることも重
要であることを発言してきた旨報告。
6.死体検案研修会
7月3日(水) アンジェリーナ
有海会長、清治副会長出席
清治副会長より、63名の参加で開催され、会員
の関心の高まりが感じられる。2回目は31日に米
沢で開催する旨報告。
7.第40回本会親睦ゴルフコンペ
7月7日(日) 蔵王カントリークラブ
吉岡常任理事、
福原議長出席
清治副会長、
吉岡常任理事より報告。(詳細は本誌別掲。
)
8.学校保健委員会
7月9日(火) 県医師会館
有海会長ほか役員出席
清治副会長より報告。(詳細は本誌別掲。)
36
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
9.会議・行事等
敢 山形市医師会総会・懇親会
6月26日(水) ホテルキャッスル
有海会長出席報告。
柑 県在宅医療推進協議会
6月28日(金) 県庁
有海会長、清治副会長、大内常任理事
出席報告。
桓 日本リュウマチ財団 北海道・東北リュウ
マチ教育研修会
6月30日(日) 山形国際ホテル
有海会長出席報告。
棺 第1回県受動喫煙防止対策委員会
7月3日(水) あこや会館
大内常任理事出席報告。
5.第18回山形県保険者協議会の開催について
7月22日(月) 山形県国保会館
中條副会長より、県保険者協議会長から、標記
協議会の開催案内がある旨説明があり、協議の結
果、欠席することと決定。
6.第1回山形県健康長寿推進協議会の開催につ
いて
7月17日(水) 県庁
清治副会長より、県健康福祉部長から、標記協
議会の開催案内がある旨説明があり、協議の結果、
清治副会長出席することと決定。
7.平成25年度介護事業実態調査(介護事業経営
概況調査)に関する協力依頼について
1.第9回「山形大学顧問会議」の開催について
7月16日(火) 山形大学
清治副会長より、日本医師会長から、標記調査
が実施されるとの通知がある旨説明があり、協議
の結果、各郡市地区医師会長宛通知することと決
定。(本会ホームページ・会員メニュー「新着文
書」に掲載。)
栗谷副会長より、山形大学長から、標記開催案
内がある旨説明があり、協議の結果、有海会長出
席することと決定。
8.平成25年度第1回山形県高齢者等安心生活構
築プロジェクト推進協議会の開催について
7月18日(木) 村山総合支庁
2.医師会主催の研修会等への託児サービス併設
費用補助について
清治副会長より、県知事から、標記協議会の開
催案内がある旨説明があり、協議の結果、中條副
会長出席することと決定。
I〕通知事項
〔I
栗谷副会長より、日本医師会長から、標記通知
がある旨説明があり、協議の結果、各郡市地区医
師会長宛通知することと決定。
(本会ホームペー
ジ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
3.「郡市地区等医師会における勤務医に係る調
査」の実施について
9.平成25年度山形県在宅医療推進モデル事業助
成金交付決定について
清治副会長より、県在宅医療推進協議会長から、
標記助成金の交付が決定したとの通知がある旨説
明があり、協議の結果、事業を進めることと決定。
栗谷副会長より、日本医師会常任理事から、標
記調査を実施するとの通知がある旨説明があり、
協議の結果、了知することと決定。
10.平成25年度山形県学校保健研究大会開催案内
4.薬事法施行令の一部を改正する政令等の施行
等について
清治副会長より、県スポーツ保健課長から、標
記大会の開催案内がある旨説明があり、協議の結
果、了知することと決定。
中條副会長より、日本医師会長から、本年7月
1日の改正政令及び改正省令の施行に伴い、ワク
チンや血液製剤等において封を施していた検定合
格証書が廃止されるとの通知がある旨説明があり、
協議の結果、各郡市地区医師会長宛通知すること
と決定。(本会ホームページ・会員メニュー「新着
文書」に掲載。)
について
10月31日(木) 天童市市民文化会館
11.平成25年度本組合被保険者の健康診断及び特
定健康診査実施に関する協力方お願いについて
中目常任理事より、県医師国民健康保険組合理
事長から、標記協力依頼がある旨説明があり、協
議の結果、各郡市地区医師会長宛通知することと
決定。
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
37
12.救急電話相談事業に係る懇談会の実施について
7月18日(木) ホテルメトロポリタン山形
5.「
女性医師支援事業に関する調査」へのご協力
のお願い
大内常任理事より、県地域医療対策課長から、
標記懇談会の開催案内がある旨説明があり、協議
の結果、大内常任理事出席することと決定。
栗谷副会長より、日本医師会女性医師支援セン
ター長から、標記調査への協力依頼がある旨説明
があり、協議の結果、回答は栗谷副会長に一任す
ることと決定。
13.石綿による健康被害の救済に関する法律にお
ける指定疾病に係る医学的判定に関する考え方
等の改正について
忠)
常任理事より、日本医師会長から、標記
齋藤(
通知がある旨説明があり、協議の結果、各郡市地
区医師会長宛通知することと決定。
(本会ホーム
ページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
〔Ⅲ〕協議事項
1.ビアパーティーの開催について
7月26日(金) 味処「いちまる」
栗谷副会長より、アルカディアソフトパーク山
形クラブ会長から、標記開催案内がある旨説明が
あり、協議の結果、渡辺常任理事出席することと
決定。
6.平成25年度全国医師会勤務医部会連絡協議会
への参加者等の予備調査について
11月9日(土) ホテルグランヴィア岡山
栗谷副会長より、岡山県医師会長から、標記予
備調査依頼がある旨説明があり、協議の結果、概
数で回答しておくことと決定。
7.山形県障がい者介護給付費等及び障がい児通
所給付費等不服審査会委員の推薦について
清治副会長より、県健康福祉部長から、標記委
員の推薦依頼がある旨説明があり、協議の結果、
現委員を推薦することと決定。
8.平成25年度高齢者等安心生活構築プロジェク
ト関係事業調査について
2.植松治雄先生の旭日大綬章受章を祝う会につ
いて
8月18日(日) 帝国ホテル大阪
清治副会長より、県健康長寿推進課長から、標
記調査依頼がある旨説明があり、協議の結果、回
答は中條副会長に一任することと決定。
栗谷副会長より、発起人から、標記開催案内が
ある旨説明があり、協議の結果、欠席することと
し、祝電を打電することと決定。
9.山形県乳腺疾患研究会の共催依頼について
9月7日(土) 大手門パルズ
3.第58回山形県国保地域医療学会の開催について
9月7日(土) ホテルメトロポリタン山形
中目常任理事より、県乳腺疾患研究会から、標
記依頼がある旨説明があり、協議の結果、共催を
了承することと決定。
栗谷副会長より、県国民健康保険団体連合会か
ら、標記学会の開催案内がある旨説明があり、協
議の結果、有海会長出席することと決定。
10.第248回日本泌尿器科学会東北地方会助成方お
4.
「平成25年度 女性医師の勤務環境の整備に関
する病院長、病院開設者・管理者等への講習会」
の開催について
清治副会長より、日本泌尿器科学会東北地方会
長から、標記依頼がある旨説明があり、協議の結
果、助成金の取り扱いについて見直しを行い、次
回改めて協議することと決定。
栗谷副会長より、日本医師会長から、標記講習
会の開催依頼がある旨説明があり、協議の結果、
本会としても事業を企画・検討することと決定。
願いについて
10月12日(土) 山形市保健センター
「平成25年度山形県産業安全衛生大会」のご協
11.
賛のご依頼について
10月8日(火) サハトべに花
齋藤(
忠)
常任理事より、県産業安全衛生大会実行
委員長から、標記依頼がある旨説明があり、協議
の結果、名義後援を了承することと決定。
38
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
追 加 要 項
7.緊急雇用創出事業の活用による医療分野の「雇
用の質」の向上のためアドバイザー派遣事業に
関する補足について
1.都道府県医師会における利益相反(COI)
対応の現状調査結果について
栗谷副会長より、日本医師会長から、標記事業
に関する留意点等について通知がある旨説明があ
り、協議の結果、了知することと決定。
(本会ホー
ムページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
I〕通知事項
〔I
栗谷副会長より、日本医師会常任理事から、標
記調査結果について通知がある旨説明があり、協
議の結果、了知することと決定。
(本会ホームペー
ジ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
2.第40回東北総合体育大会医療救護衛生について
8月23日(金) ~25日(日)
栗谷副会長より、同実行委員会長から、標記に
関する協力依頼がある旨説明があり、協議の結果、
了知することと決定。
3.ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種の
対応及び疑義応答について
清治副会長より、日本医師会常任理事から、学
校関係者や保護者等から助言を求められた際は、
Q&A等を活用し適切な対応を行っていただきた
いとの通知がある旨説明があり、協議の結果、各
郡市地区医師会長宛通知することと決定。
(本会
ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
4.風しんワクチンの安定供給対策について
中目常任理事より、日本医師会感染症危機管理
対策室長から、標記協力依頼がある旨説明があり、
協議の結果、了知することと決定。(本会ホーム
ページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
5.
「市町村が行う風しん予防接種補助事業」への
県費補助方針等について
中目常任理事より、県健康福祉部長から、標記
事業について通知がある旨説明があり、協議の結
果、了知することと決定。(本会ホームページ・会
員メニュー「新着文書」に掲載。)
6.平成25年度山形県看護協会「患者と共に取り
組む医療安全」公開フォーラム開催について
8月24日(土) 山形県看護協会会館
栗谷副会長より、県看護協会長から、標記公開
フォーラムの開催案内がある旨説明があり、協議
の結果、了知することと決定。
(本会ホームページ・
会員メニュー「新着文書」に掲載。)
I
I〕協議事項
〔I
1.
「大学医学部女性医師支援担当者連絡会」-より
よい男女共同参画を目指して-の開催について
9月27日(金) 日本医師会館
栗谷副会長より、日本医師会長から、標記連絡
会の開催案内がある旨説明があり、協議の結果、
本会から神村理事が出席するとともに、山形大学
医学部に出席を要請することと決定。
2.東北各県医師会医療保険担当理事連絡協議会
の開催について
8月31日(土) ホテル青森
中條副会長より、青森県医師会長から、標記連
絡協議会の開催案内がある旨説明があり、協議の
結果、栗谷・中條副会長、大内・中目常任理事、
小林監事が出席することと決定。
3.日本医師会認定産業医制度産業医学研修会の
申請書提出について
9月19日(木) 山形ビッグウイング
齋藤(
忠)
常任理事より、山形産業保健推進連絡事
務所代表から、標記申請がある旨説明があり、協
議の結果、日本医師会に申請することと決定。
4.東北各県医師会広報担当理事連絡協議会の開
催について
8月31日(土) ホテル青森
渡辺常任理事より、青森県医師会長から、標記
連絡協議会の開催案内がある旨説明があり、協議
の結果、清治副会長、渡辺常任理事が出席するこ
とと決定。
5.第48回山形県小児保健会研修会の後援並びに
助成について
11月2日(土) 山形市保健センター
清治副会長より、県小児保健会長から、標記依
頼がある旨説明があり、協議の結果、後援を了承
し、助成することと決定。
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
6.乳がん検診委員会委員の推薦について
委嘱 鈴木 幸正、石山 廣志朗
39
〔 Ⅳ 〕医師連盟関係
中目常任理事より、山形市医師会長から、標記
委員の推薦がある旨説明があり、協議の結果、委
嘱することと決定。
7.
「がん征圧月間ポスター」及び「禁煙ポスター」
への貴会名称の掲載について
3.協議事項
敢 ご推薦のお願い
鈴木業務課長より、民主党代表から、第23
回参議院議員比例代表選挙候補者の鹿野道彦氏
への推薦依頼がある旨説明があり、協議の結果、
推薦しないことと決定。
中目常任理事より、やまがた健康推進機構理事
長から、標記依頼がある旨説明があり、協議の結
果、了承することと決定。
私たちの事業は、
医療と介護、そして教育の
「 三位一体 」
3つが力を合わせながら、やさしさを強さに、思いをかたちに。
医療関連
事業
医事トータル業務
滅菌・SPDサービス
医事コンサルティング
ヘルスケア
事業 訪問介護
教育事業
通所介護
福祉用具レンタル
在宅改修 他
医療事務・ホームヘルパー養成 他
株式会社ニチイ学館 山形支店 〒990-0039 山形市香澄町3丁目1-7 朝日生命山形ビル 5 F
TEL0
23−641−3359
40
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
第
5
回 全 理 事 会
日 時、平成25年7月24日(水) 午後3時30分~
会 場、よし田川別館 出席者
会 長 有海 躬行
副 会 長 栗谷 義樹、中條 明夫、清治 邦夫
常任理事 大内 清則、齋藤 忠明、中目 千之
吉岡 信弥
理 事 折居 和夫、江口 儀太、齋藤 聰
江口 拓也、神村 裕子
監 事 小林 正義、大泉 晴史、尾形 浩
議 長 福原 晶子
副 議 長 島田 耕司
3.県糖尿病対策推進会議
7月1日(月) 県医師会館
有海会長ほか役員出席
中目常任理事より、今年度の世界糖尿病デー公開講
座は米沢市で、糖尿病研修会は日医生涯教育協力講座
との併催で山形市で開催すること等を決定した旨報告。
4.郡市地区医師会事務連絡協議会
7月11日(木) 瀧波(南陽市)
有海会長、齋藤(
忠)
常任理事出席
事 務 局 海和事務局長他事務局員
オブザーバー
【北村山地区医師会】
会 長 工藤 邦夫
副 会 長 神林 隆明、八鍬 直
理 事 小室 淳、柴田 雄二
事 務 局 大貫 哲子
有海会長より、事務局同士が顔の見える関係を築く
ため毎年開催している旨報告。また、海和事務局長よ
り、来年度には一斉に役員改選があるが、法人法によ
り、役員任期の始期と終期が決まっている中で、三層
構造の役員等の重なりを維持するため、正式な役員選
任は4月に入ってから臨時総会を開いて決めること、
及び新役員体制を踏まえて県医師会代議員を選任し、
4月末まで報告いただくようお願いした旨報告。
〔Ⅰ〕報告事項
1.第3回常任理事会
7月10日(水) 県医師会館
有海会長ほか役員出席
栗谷副会長より、既に理事会メールで報告して
いるとおりであるが、特には、参議院選挙に向け
たサポーター獲得状況が芳しくないこと、風疹ワ
クチンの確保と抗体検査について県に申し入れし
たところ補助制度創設に繋がったが、現場ではワ
クチンが来ないこと等を話し合った旨報告があり、
了承。
2.診療に関する相談状況
栗谷副会長より、6月の診療に関する相談は、
診療に対する苦情・相談が3件であった旨報告。
5.地域医療対策委員会
7月12日(金) 日本医師会館
中目常任理事出席
中目常任理事より、今年6月日医が発表した地
域医療システムJMAPについて、市町村毎に30
年先までの人口動態予測や現在の医療介護資源の
状況が入っており、各地域で将来の医療介護提供
体制の過不足等を検討する上で良いツールとなる
のでPRしていく旨報告。
6.医療基本法(仮称)制定に関するシンポジウム
7月13日(土) 仙台市医師会館
有海会長、大内常任理事、齋藤(
聰)
・神
村理事、小林監事出席
有海会長より、医師と患者の信頼関係の一層の
醸成を図るため、かねてより日医で検討され提案
してきたもので、数ある医療関係法に脈絡がない
ため、医療政策の基本理念、関係者の権利や役割
を定め、各法と憲法を取り持つ基本法は必要では
ないかとの趣旨で開催されたもの。これから更に
皆で議論や研究を重ねていくことになる旨報告。
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
7.保険医療機関の個別指導
7月17日(水) 出羽庄内国際村
中目常任理事立会い報告。
8.乳がん検診中央委員会
7月19日(金) 県医師会館
有海会長ほか役員出席
中目常任理事より、従事者講習会は、メーカー
共催はするが内容的には独立性を確保していくこ
と、精検受診者に2次精検を行っている施設の情
報をHP等で開示していくこととしたほか、超音
波検査への対応やDRにおける読影の向上・処理
が今後の課題になる旨報告。
9.東北学校保健・学校医大会
7月20日(土)、21日(日)
ホテルメトロポリタン盛岡
有海会長ほか役員出席
清治副会長より、初日の意見交換会で、本会か
ら50%以上の小児肥満には積極的に医療介入をし
ていく考えである旨発表したこと、また、色覚検
査の希望者への実施に向け県に働きかけたい旨表
明したところ、盛岡市医師会では全面的に復活し
て実施されているとの話があった。翌日は、大震
災により問題となっている子どもの心のケアをど
うしていくかを中心に話し合われた旨報告。
10.勤務医部会役員会
7月22日(月) 県医師会館
有海会長ほか役員出席
栗谷副会長より、県内55病院に女性医師の短時間勤
務制度導入状況を調査したところ、44病院の常勤医師に
ついて日直・宿直免除を含めて何らかの形で導入されて
いたが、女性医師確保に結びついていないらしいことも
判明し、勤務環境改善には別のアプローチも必要である。
また、地区医師会による休日夜間診療所の運営や地域の
病院への定点支援がある地域では、病院勤務医の過重労
働軽減に大きく貢献している。なお、女子医学生をサ
ポートするための会は、早めに実施したい旨報告。
11.第1回都道府県医師会長協議会
7月23日(火) 日本医師会館
有海会長出席
有海会長より、小児保健法、医師国保の全国統一等
について質疑・提案があった。参議院選挙に関しては、
羽生田候補が自民党6位で当選したが、山形県では
1260票余りと全国最下位クラスの得票しかなく、東北
でも最下位で極めて恥ずかしい思いをしてきた旨報告。
41
12.会議・行事等
敢 県がん診療協議会地域連携パス部会
7月11日(木) 山大医学部
小林・大泉監事出席報告。
柑 県看護師確保等推進会議並びに看護師等の
勤務環境の改善企画委員会
7月11日(木) 県自治会館
吉岡常任理事出席報告。
桓 第9回山形大学顧問会議
7月16日(火) 山形大学本部
有海会長出席報告。
棺 第1回県健康長寿推進協議会
7月17日(水) 県庁
清治副会長出席報告。
款 第1回県高齢者等安心生活構築プロジェク
ト推進協議会
7月18日(木) 村山総合支庁
中條副会長出席報告。
歓 救急電話相談事業に係る懇談会
7月18日(木) ホテルメトロポリタン山形
大内常任理事出席報告。
汗 山形県介護支援専門員協会 第12回(平成25
年7月)理事会並びに新旧役員歓送迎会
7月20日(土) ヒルズサンピア山形
折居理事出席報告。
I〕通知事項
〔I
1.厚生労働省「
終末期医療の決定プロセスに関す
るガイドライン」
の周知依頼について
栗谷副会長より、日本医師会副会長から、標記
ガイドラインの周知依頼がある旨説明があり、協
議の結果、各郡市地区医師会長宛通知することと
決定。
(本会ホームページ・会員メニュー「新着文
書」に掲載。
)
2.医療用医薬品への新バーコード表示に伴うJ
AN/ITFコード表示の終了について
栗谷副会長より、日本医師会長から、平成27年
7月以降新バーコードの表示に伴い、その注意喚
起及び周知依頼がある旨説明があり、協議の結果、
各郡市地区医師会長宛通知することと決定。
(本会
ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。
)
42
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
3.地域の自主性及び自立性を高めるための改革
の推進を図るための関係法律の整備に関する法
律等の施行について(医師法等の意見聴取手続
規則等)
栗谷副会長より、日本医師会長から、医師法等
及び「医師法、歯科医師法、保健師助産師看護師
法及び薬剤師法意見の聴取等手続規則」の一部が
改正されたとの通知がある旨説明があり、協議の
結果、了知することと決定。(本会ホームページ・
会員メニュー「新着文書」に掲載。)
4.
「特定除外に該当する入院患者実態調査」ご協
力のお願い
中條副会長より、日本医師会長から、標記通知
がある旨説明があり、協議の結果、各郡市地区医
師会長宛通知することと決定。
(本会ホームペー
ジ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
8.JMAT携行医薬品リストについて
大内常任理事より、日本医師会常任理事から、
JMATが携行する医薬品リストを取りまとめた
との通知がある旨説明があり、協議の結果、各郡
市地区医師会長宛通知することと決定。
(本会ホー
ムページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
9.日本医師会ACLS(二次救命処置)研修要
綱の改正について
大内常任理事より、日本医師会常任理事から、「JR
C(日本版)ガイドライン2010」の策定及び「救急蘇
生法の指針 医療従事者用」の改訂を踏まえ、また、各
地域で開催されている研修会の実態に対応するため、標
記要綱の改正が行われたとの通知がある旨説明があり、
協議の結果、各郡市地区医師会長宛通知することと決定。
(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
10.再生医療に関する広告等への対応について
5.第1回 日本医師会在宅医リーダー研修会 教材「かかりつけ医の在宅医療(日本医師会 テ
キスト&DVD)」の配布等について
清治副会長より、日本医師会長から、教材「か
かりつけ医の在宅医療」テキストおよびDVDを
活用していただきたいこと、平成25年度中に都道
府県医師会で実施する研修会等への開催支援につ
いて通知がある旨説明があり、協議の結果、各郡
市地区医師会長宛通知するとともに、本会として
も研修会を企画することと決定。
6.
「「認知症対策等総合支援事業の実施について」
の一部改正について」の送付について
清治副会長より、日本医師会常任理事から、市
町村認知症施策総合推進事業について、認知症ケ
アパス等作成・普及事業、認知症初期集中支援チー
ム設置促進モデル事業、認知症医療支援診療所(仮
称)地域連携モデル事業等の追加等の一部改正に
ついて通知がある旨説明があり、協議の結果、各
郡市地区医師会長宛通知することと決定。
(本会
ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
中條副会長より、日本医師会長から、医療法及び医
療広告ガイドラインにより、先進医療として認められ
ている治療法等を除き広告することはできない、また、
医療広告ガイドラインには、その他の広告可能な事項
等が示されているので広告を行う際には留意してい
ただきたいとの通知がある旨説明があり、協議の結果、
各郡市地区医師会長宛通知することと決定。
〔Ⅲ〕協議事項
1.南陽市東置賜郡医師会納涼会のご案内について
8月9日(金) むつみ荘
栗谷副会長より、南陽市東置賜郡医師会長から、
標記納涼会の開催案内がある旨説明があり、協議
の結果、有海会長出席することと決定。
2.「
日本医師会 赤ひげ大賞」候補者再推薦の依
頼について
栗谷副会長より、日本医師会から、標記依頼が
ある旨説明があり、協議の結果、黒羽根洋司先生
に意向を確認のうえ、改めて推薦することと決定。
7.地域保健医療等推進事業の実施について
大内常任理事より、日本医師会常任理事から、
「地域・職域連携推進事業」において、「地域保健
と職域保健との連携によるメンタルヘルス対策の
方策例」を参考に地域の実情に応じた事業の推進
について通知がある旨説明があり、協議の結果、
各郡市地区医師会長宛通知することと決定。
(本会
ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
3.平成25年度健やか親子21全国大会(母子保健家族計画全
国大会)における厚生労働大臣表彰、母子保健推進会議会
長表彰及び家族計画協会会長表彰候補者の推薦について
清治副会長より、県子育て推進部長から、標記候
補者の推薦依頼がある旨説明があり、協議の結果、
各郡市地区医師会長宛通知することと決定。(本会
ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
4.第51回山形県精神保健福祉大会の後援について
10月9日(水) 山形市
清治副会長より、県精神保健福祉協会長から、
標記大会への後援依頼がある旨説明があり、協議
の結果、後援を了承することと決定。
5.在宅医療に関するアンケート調査の実施につ
いて
中目常任理事より、在宅医療担当部理事会にお
いて、今年度設置する本会在宅医療対策委員会の
事業展開にむけた基礎資料とするため、全ての会
員を対象としたアンケート調査の実施について提
案があり、協議の結果、郡市地区医師会の協力も
得て実施することと決定。
6.平成25年度山形県学校保健研究大会の協賛に
ついて
10月31日(木) 天童市市民文化会館
43
3.第26回(平成25年度)健康スポーツ医学講習
会の開催について
前期 11月2日(土)・3日(日) 日本医師会館
後期 11月30日(土)・12月1日(日) 日本医師会館
大内常任理事より、日本医師会長から、標記講
習会の開催案内がある旨説明があり、協議の結果、
各郡市地区医師会長宛通知することと決定。
(本会
ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。
)
4.
「救急の日」及び「救急医療週間」の実施について
救 急 の 日 9月9日(月)
救急医療週間 9月8日(日) ~9月14日(土)
大内常任理事より、日本医師会長から、標記通
知がある旨説明があり、協議の結果、各郡市地区
医師会長宛通知することと決定。
(本会ホームペー
ジ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
I
I〕協議事項
〔I
清治副会長より、県学校保健連合会長から、標
記大会への協賛依頼がある旨説明があり、協議の
結果、協賛することと決定。
1.山形県医師会医事紛争処理・医療安全・自浄
作用委員会委員の推薦について
委嘱 後藤 敏和
追 加 要 項
栗谷副会長より、県病院協議会理事長から、標
記委員の推薦がある旨説明があり、協議の結果、
委嘱することと決定。
1.携帯による医療用麻薬等の輸入・輸出に係る
手続きの改正について
2.第67回東北医師会連合会総会並びに学術大会
参加申し込みについて 8月31日(土)・9月1日(日) ホテル青森
I〕通知事項
〔I
中條副会長より、日本医師会長から、標記通知
がある旨説明があり、協議の結果、各郡市地区医
師会長宛通知することと決定。
(本会ホームペー
ジ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
2.「傷病者の搬送及び受入れに関する実施基準」
における医療機関の対応等の一部変更について
大内常任理事より、県危機管理・くらし安心局
危機管理課から、標記における「医療機関リスト」
及び「医療機関における急性期傷病者の症状区分
等の対応可否状況」の変更について通知がある旨
説明があり、協議の結果、了知することと決定。
(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に
掲載。)
栗谷副会長より、青森県医師会長から、標記開催案
内がある旨説明があり、協議の結果、有海会長、栗
谷・中條・清治副会長、大内・中目・渡辺・吉岡常任
理事、神村理事、小林・尾形監事出席することと決定。
3.第57回 社会保険指導者講習会の受講申込み
について
10月3日(木)・4日(金) 日本医師会館
中條副会長より、日本医師会長から、標記案内
がある旨説明があり、協議の結果、出席者は中條
副会長に一任することと決定。
4.山形県医師会救急・大規模災害等対策委員会
委員の推薦について
委嘱 後藤 敏和
大内常任理事より、県立救急救命センター所長
から、標記委員の推薦がある旨説明があり、協議
の結果、委嘱することと決定。
44
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
5.山形県国民健康保険等柔道整復施術療養費審
査委員会の委員の推薦について
10.県病院協議会からの提出議題について
8月1日(木) 15:30~
ホテルメトロポリタン山形
中條副会長より、県国民健康保険団体連合会理
事長から、標記委員の推薦依頼がある旨説明があ
り、協議の結果、現委員を再推薦することと決定。
6.保険医療機関の個別指導について
9月3日(火) 出羽庄内国際村
福原議長
9月10日(火) わくわく新庄
三條理事
9月18日(水) 病院
中條副会長
中條副会長より、保険医療機関の個別指導につ
いて説明があり、協議の結果、立会い役員につい
て上記のとおり決定。
7.第64回東北薬剤師会連合大会開催のご案内に
ついて
9月7日(土) 山形国際ホテル
栗谷副会長より、県薬剤師会長から、標記大会
の開催案内がある旨説明があり、協議の結果、有
海会長出席することと決定。
敢 県内の医療職(医師・看護師・薬剤師・リ
ハビリ)不足について(仁科副理事長)
柑 在宅医療の推進について(髙橋監事)
栗谷副会長より、県病院協議会からの議題につ
いて説明があり、協議の結果、敢は清治副会長、
柑は中目常任理事が担当することと決定。
11.知事との懇談会における県からの提出議題に
ついて
8月26日(月) 15:30~
ホテルメトロポリタン山形
栗谷副会長より、県からの議題について説明が
あり、協議の結果、了知することと決定。
〔 Ⅳ 〕医師連盟関係
1.報告事項
敢 横倉義武日本医師連盟執行委員長来会
7月19日(金) 県医師会館
有海委員長ほか役員等出席
8.山形動脈硬化学術研究会 御後援願い
9月13日(金) ホテルメトロポリタン山形
有海委員長より、投票日の直前の来会であり、
羽生田候補への支援の要請であった旨報告。
栗谷副会長より、フクダ電子株式会社から、標
記研究会への後援依頼がある旨説明があり、協議
の結果、後援を了承することと決定。
柑 日本医師連盟執行委員会
7月23日(火) 日本医師会館
有海委員長、栗谷副委員長出席
9.平成25年度高齢者インフルエンザ予防接種広
域実施に係る委託契約の締結について
有海委員長より、羽生田先生は当選できたが、
本県の得票はビリから4番、東北で最低であっ
た。今後、県選管から市町村ごとの得票数が発
表になる。各地区の役員はこの通信簿を宜しく
見ていただきたい旨報告。
中目常任理事より、標記委託契約の締結を行い
たい旨説明があり、協議の結果、委託契約をし、
例年どおり実施することと決定。
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
45
地域医療連携体制検討委員会
本会地域医療連携体制検討委員会は、去る7月
3日(水)午後3時30分より県医師会館において開催
された。
初めに有海会長より、
「県内の地域医療連携につ
いては、皆様の頑張りのおかげで比較的良好な状
況だが、これをいかにして良くしていくか。クリ
ティカルパスは県内各地域で取り組まれているが、
これを統合できればなおよい。また、在宅医療等
も重要である。山形県では健康長寿安心やまがた
推進本部も立ち上がり、今後、多職種の連携も進
んでいくことを期待する。地域医療をこれからど
うしていくか。今回は行政の方も交え、各位より
意見を頂戴したい。」との挨拶があり、三科委員長
の司会で協議が進められた。
主な協議内容は次のとおりである。
出席者
会 長 有海 躬行
副 会 長 栗谷 義樹、中條 明夫、清治 邦夫
担当理事 大内 清則、齋藤 忠明、折居 和夫
江口 拓也
委 員 長 三科 武
副委員長 武田 憲夫
委 員 齋藤伸二郎、谷口 央、渋間 久
後藤 利昭、伊藤 正尚
オブザーバー(山形県健康福祉部地域医療対策課)
渡邊課長、高梨医務企画専門員、
倉嶋医務企画主査
○報 告
1.昨年度の委員会報告(24年7月3日開催)
三宅主事より、昨年度の委員会で下記について
協議された旨報告。
陰 在宅医療の推進について
隠 地域連携パスの効率的な運用について
韻 精神科救急医療体制の強化について
2.山形県における地域医療連携推進に向けた取
組みについて
山形県地域医療対策課・高梨専門員より、山形
」
、更に
県では「ちょうかいネット」や「Oki
net
は周産期ネットワークの稼働や在宅医療モデル事
業等、着実に地域医療連携の推進に向けた取組み
が展開されており、今年度は連携パスの運用体制
等を強化すべく、検討事業を実施していきたい旨
説明。
○協 議
1.今年度の地域医療連携における活動計画
今年度の医療連携推進に向けた取組みの方向性
について協議。
県内各地域の医療連携体制について各委員より
」が、
情報提供があった。置賜地方では「Oki
net
庄内地方では「ちょうかいネット」が順調に稼働
しており、最上地域では「もがみネット」の稼働
を始めた。しかし、村山地方については、電子化
が進んでいないのが現状。また、山形県の精神科
救急・連携の課題についての議論もなされた。
協議の結果、今年度の取組みの方向性として、
村山地域を対象に、連携パスの普及に繋がるよう
な活動を行うことを確認。具体的な活動内容等に
ついては、次回の委員会で協議する。
2.その他
今年度の地域医療連携体制検討委員会は、今回
を含め3回の開催を予定。
46
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
学校保健委員会
本会学校保健委員会は、去る7月9日(火) 午後3
時30分より県医師会館ほか、テレビ会議において
開催された。
初めに有海会長より、「生活環境が昔とは異なり、
いじめ等の心の問題が多く取り上げられている。昨
年の学校医大会では、少年の非行についてご講演を
いただいた。本日は今後の学校保健活動の推進のた
め、忌憚のないご意見を頂戴したい。」との挨拶が
あり、斎藤委員長の司会で協議が進められた。
主な協議内容は次のとおりである。
出席者
会 長 有海 躬行
副 会 長 中條 明夫、清治 邦夫
担当理事 大内 清則、齋藤 忠明、渡辺 眞史
折居 和夫、三條 典男
委 員 長 斎藤 慶一
副委員長 中山 裕一
委 員 金子 尚仁、廠鈴木一作、鈴木 浩
中井 伸一、小林 達、大滝 晋介
伊藤 末志、粕川 俊彦、齋藤 聰
○報 告
1.第43回全国学校保健・学校医大会
平成24年11月10日(土) ホテル日航熊本
清治副会長より、5つの分科会と東大の姜尚中
先生から講演があった旨報告。
2.平成24年度本会学校医大会について
平成24年12月1日(土) 県産業創造支援センター
清治副会長より、31名の参加があり、学校保健
功労者として10名が表彰された旨報告。
3.平成24年度学校保健講習会について
平成25年2月24日(日) 日本医師会館
清治副会長より、いじめと不登校についての話
題があった旨報告。
4.学校健診における「山形県小児肥満対策案」
について
渡辺常任理事より、県小児保健会から提出され
ている標記対策案について説明があり、意見交換
がなされた。協議の結果、対策案が了承され、全
県的に展開するために、知事との懇談会において
提案することが決定。
○協 議
1.平成25年度本会学校医大会の開催について
清治副会長より、昨年度までの開催状況につい
て報告があり、年々出席者が減少傾向にあるため、
大会の開催時期や運営について協議いただきたい
旨説明。
協議の結果、11月16日(土)山形市内で、山形県小
児肥満対策について山大の沼倉先生よりご講演い
ただくことと決定。
2.色覚検査について
廠鈴木委員より、色覚検査の希望調査を実施す
る体制づくりについて関係諸機関に働きかけして
いただきたい旨要望がなされ、協議の結果、知事
との懇談会で提案することと決定。
3.その他
・アンケート実施に係る名義借用について
金子委員より、養護教諭を対象とした性教育に
関するアンケート調査を、この委員会と、自分の
所属する、人間と性教育研究協議会山形県支部と
の共同で調査をさせていただきたい旨要望がな
され、協議の結果、名義借用が了承された。
・るい痩児の増加傾向について
伊藤委員より、中学生男子のやせ過ぎの割合
が増えており、その原因として、起立性調節障
害(OD)との関係を研究中であり、11月2日
開催の山形県小児保健会研修会で報告予定であ
る旨説明。
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
斬7月 1日
斬〃
県糖尿病対策推進会議を県医師会
館で開催。
斬〃
2日
地区医師会長宛通知。
県健康福祉企画課との打合せが県
医師会館で開催され、中目常任理事出席。
斬〃
3日
斬〃
「第26回やまがた健康塾」のポス
関する考え方等の改正について、各郡市地区
医師会長宛通知。
斬〃
宛通知。
で開催。
第1回県受動喫煙防止対策委員会
斬〃
があこや会館で開催され、大内常任理事出席。
斬〃
4日
会報編集会議を県医師会館他で開催。
斬〃
7日
第40回本会親睦ゴルフコンペを蔵
9日
医師会長宛通知。
斬〃
10日
第3回常任理事会を県医師会館で
11日
小林監事出席。
斬〃
郡市地区医師会事務連絡協議会を
県がん診療協議会地域連携パス部
斬〃
斬〃
斬〃
17日
第1回県健康長寿推進協議会が県
庁で開催され、清治副会長出席。
斬〃
18日
第1回県高齢者等安心生活構築プ
ロジェクト推進協議会が村山総合支庁で開催
出席。
され、中條副会長出席。
県看護師確保等推進会議並びに看
斬〃
救急電話相談事業に係る懇談会が
護師等の勤務環境の改善企画委員会が県自治
ホテルメトロポリタン山形で開催され、大内
会館で開催され、吉岡常任理事出席。
常任理事出席。
12日
地域医療対策委員会が日本医師会
斬〃
館で開催され、中目常任理事出席。
斬〃
第9回山形大学顧問会議が山形大
会が山大医学部で開催され、小林・大泉監事
斬〃
斬〃
16日
学本部で開催され、有海会長出席。
瀧波(南陽市)で開催。
斬〃
医療基本法(仮称)制定に関する
有海会長、大内常任理事、齋藤(
聰)
・神村理事、
開催。
斬〃
13日
シンポジウムが仙台市医師会館で開催され、
学校保健委員会を県医師会館他
(テレビ会議)で開催。
斬〃
医師会主催の研修会等への託児
サービス併設費用補助について、各郡市地区
王カントリークラブで開催。
斬〃
薬事法施行令の一部を改正する政
令等の施行等について、各郡市地区医師会長
死体検案研修会をアンジェリーナ
斬〃
石綿による健康被害の救済に関す
る法律における指定疾病に係る医学的判定に
地域医療連携体制検討委員会を県
医師会館で開催。
斬〃
学校保健に功績のある学校医の推
薦方依頼について、各郡市地区医師会長宛通知。
ターを、各郡市地区医師会宛送付。
斬〃
47
平成25年度介護事業実態調査(介
19日
乳がん検診中央委員会を県医師会
館で開催。
斬〃
20日
県介護支援専門員協会 第12回理
護事業経営概況調査)に関する協力依頼につ
事会並びに新旧役員歓送迎会がヒルズサンピ
いて、各郡市地区医師会長宛通知。
ア山形で開催され、折居理事出席。
ヒトパピローマウイルス感染症の
斬〃 20~21日 東北学校保健・学校医大会がホテ
定期接種の対応及び疑義応答について、各郡
ルメトロポリタン盛岡で開催され、有海会長
市地区医師会長宛通知。
ほか役員出席。
平成25年度山形県医師国民健康保
斬〃
険組合被保険者の健康診断及び特定健康診査
実施に関する協力方お願いについて、各郡市
22日
勤務医部会役員会を県医師会館で
開催。
斬〃
23日
第1回都道府県医師会長協議会が
48
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
生労働大臣表彰候補者の推薦について、各郡
日本医師会館で開催され、有海会長出席。
斬〃
24日
会との懇談会をよし田川別館で開催。
斬〃
斬〃
会(母子保健家族計画全国大会)開催におけ
委員会が日本医師会館で開催され、三條理事
る「公益社団法人母子保健推進会議会長表彰」
出席。
被表彰者の推薦について、各郡市地区医師会
25日
26日
長宛通知。
消化器検診中央委員会を県医師会
会(母子保健家族計画全国大会)における
アルカディアソフトパーク山形ク
「一般社団法人日本家族計画協会会長表彰」被
表彰者の推薦について、各郡市地区医師会長
渡辺常任理事出席。
宛通知。
再生医療に関する広告等への対応
について、各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
斬〃
各郡市地区医師会長宛通知。
ついて、各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
斬〃
区医師会長宛通知。
斬〃
JMAT携行医薬品リストについ
「救急の日」及び「救急医療週間」の
で開催され、有海会長出席。
斬〃
携帯による医療用麻薬等の輸入・
斬〃
ついて、各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
平 成25年 度 健 や か 親 子21全 国 大
会(母子保健家族計画全国大会)における厚
地域保健医療等推進事業の実施に
ついて、各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
31日
死体検案研修会を米沢市医師会館
で開催。
斬〃
病院委員会が日本医師会館で開催
され、栗谷副会長出席。
厚生労働省「終末期医療の決定プ
ロセスに関するガイドライン」の周知依頼に
循環器検診中央委員会を県医師会
館で開催。
輸出に係る手続きの改正について、各郡市地
区医師会長宛通知。
30日
斬〃
実施について、各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
第97回置賜医会が熊野大社證誠殿
斬〃
て、各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
第9回男女共同参画フォーラムが
副会長、大内・吉岡常任理事、神村理事出席。
て、各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
27日
山口県総合保健会館で開催され、栗谷・清治
医療用医薬品への新バーコード表
示に伴うJ
AN/I
TFコード表示の終了につい
高齢者に対するインフルエンザ予
防接種について、各郡市地区医師会長宛通知。
「特定除外に該当する入院患者実
態調査」ご協力のお願いについて、各郡市地
「認知症対策等総合支援事業の実
施について」の一部改正について」の送付に
日本医師会ACLS(二次救命処
置)研修要綱ならびに細則の改正について、
斬〃
平 成25年 度 健 や か 親 子21全 国 大
斬〃
ラブビアパーティーがいちまるで開催され、
斬〃
平 成25年 度 健 や か 親 子21全 国 大
斬〃
第6回母体保護法等に関する検討
館で開催。
斬〃
市地区医師会長宛通知。
第5回全理事会、北村山地区医師
斬〃
第1回日本医師会在宅医リーダー
研修会教材「かかりつけ医の在宅医療(日本
医師会 テキスト&DVD)」の配布等につい
て、各郡市地区医師会長宛通知。
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
49
会 員 異 動
7月31日現在会員数 1,
628名 A会員 703名 B会員 924名 C会員 1名
準会員 112名 ○ 会 員 訃 報
死亡月日
7月1日
7月27日
○ 入 月 日
4.1
4.
30
7.1
月 日
3.
31
6.
30
7.
31
享 年
66歳
61歳
会員区分
B
A
B
氏 名
加 藤 哲 子
藤 原 直 樹
林 思 音
備 考
会員区分
B
準→B
B→準
B→準
B→A
B→A
B
氏 名
猪 狩 龍 佑
武 田 弘 明
石 山 廣志朗
斎 藤 博 文
真 島 靖 子
森 田 義 宏
長 沼 靖
備 考
医師会異動
会員区分変更
〃
医師会異動・会員区分変更
施設異動・会員区分変更
新規開業
現住所変更
会員区分
B
B
A
氏 名
伊 藤 竜
石 黒 栄 一
小 関 武
備 考
動
郡市地区医師会
山 形 大 学
山
形
市
山
形
市
北 村 山 地 区
鶴 岡 地 区
酒田地区医師会十全堂
山 形 大 学
○ 退 氏 名
阿 部 寿 美 子
菊 池 章
会
郡市地区医師会
鶴 岡 地 区
北 村 山 地 区
山 形 大 学
○ 異 月 日
7.1
〃
〃
〃
7.2
7.6
7.
29
郡市地区医師会
鶴
岡
地
区
酒田地区医師会十全堂
会
郡市地区医師会
鶴 岡 地 区
鶴 岡 地 区
上
山
市
50
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
医師国保だより
山形県医師国民健康保険組合公告第545号
(職員の停年退職者再雇用規程の一部改正)
平成25年5月16日開催の本組合第266回理事会
において「職員の停年退職者再雇用規程」の一部
を改正したので公告します。
平成25年7月18日
山形県医師国民健康保険組合 理事長 徳 永 正 靱
記
第3条中、
「希望した者のうち、組合が必要と認
める者を対象とする。」を「希望した者を対象とす
る。」に改める。
第6条を削除し、以下の各条を繰り上げる。
改正後の第7条第2項を削除する。
附則
(施行期日)
この規程は、平成25年5月16日から施行し、平
成25年4月1日から適用する。
山形県医師国民健康保険組合公告第546号
(役員補欠選挙の当選者)
本組合理事に2名の欠員が生じたため、平成25
年7月18日開催の第113回通常組合会の選挙会に
おいて補欠選挙を行った結果、次のとおり選任さ
れましたので公告します。
平成25年7月18日
山形県医師国民健康保険組合 理事長 徳 永 正 靱
記
1.理事当選者:長谷川 智彦
任期:平成25年7月18日〜平成26年3月31日
(後藤重雄前理事の残任期間)
2.理事当選者:島田 耕司
任期:平成25年7月18日〜平成26年3月31日
(松田俊春前理事の残任期間)
山形県医師国民健康保険組合公告第547号
(平成24年度事業報告・決算・財産目録・
剰余金処分・平成25年度会計補正予算)
本組合の平成24年度事業報告・決算・財産目録・
剰余金処分・平成25年度会計補正予算について平
成25年7月18日開催の第113回通常組合会におい
て、それぞれ議決されましたので公告します。
平成25年7月18日
山形県医師国民健康保険組合 理事長 徳 永 正 靱
山形県医師国民健康保険組合
平 成 24 年 度 事 業 報 告
平成24年度における医師国保組合に関連する動
きとしては、社会保障・税一体改革により「社会保
障制度改革国民会議」が設置され、この中で定率国
庫補助の廃止・後期高齢者医療制度廃止について審
議することとなりました。現在国民会議で社会保障
制度全般にわたり審議されていますが、国庫補助金
に関する動きなどは、見えてきておりません。
しかし、「保険者間の公平を確保する観点から、
所得水準の高い国保組合に対する国庫補助を見直
すこととし、医療保険制度改革の一環としての法
案提出に向けて、関係者の意見を聞きながら検討
する」とされた項目は、そのまま残っていること
から、今年度はこれまでどおりとなりましたが、
来年度の補助金がどうなるのか全くわからない状
況にあります。この国民会議が結論を出すのが8
月下旬となっていることから、まだ予断を許さな
い状況にあります。
また、組合員資格の再確認については、厚生労
働省からの「同種の事業又は業務に従事する者の
判定基準に関する指針」に基づき、3月の第112回
臨時組合会において、組合規約の改正・判定基準
を盛り込んだ運営規程の改正等を行っていただき
ました。このようなことから、25年5月に組合員
及び被保険者の資格確認調査(本調査)を実施、
現在取りまとめの最中であります。
本組合の平成24年度事業状況については、後ほ
ど詳細をご説明申し上げますが、被保険者数は前
年度末に比べ、18人減少し2,
406人、保険給付費に
ついては、支払額で16,
337千円減少の337,
150千円、
前年度より4.
62%減少となりました。
また、健康診断については、特定健康診査も併
せて行いましたが、受検者数は一般健康診断・特
定健康診査とも昨年度より若干増加しました。
財政状況については、歳入合計で828,
072千円、
歳 出 合 計 は640,
183千 円、歳 入 歳 出 差 引 残 額 は
187,
889千円、前年度からの繰越金を除いた単年度
実質収支は3,
770千円の黒字となりました。これは、
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
家族の診療費の減少、特に入院の減少によるもの
が影響しているものと思われます。
事業運営にあたっては、今後も健全財政の維持
と財政基盤の安定を図りたいと考えていますので、
ご理解とご協力を賜りますようよろしくお願いい
たします。
1.被保険者の状況
敢 被保険者数
平成24年度末の被保険者数は、前年度末に
比較し第1種組合員は13人減の611人、第1
種組合員家族は25人減の1,
115人、第2種組合
員は19人増の537人、第2種組合員家族は8
人増の72人、第3種組合員家族は7人減の71
人で、合計では18人減の2,
406人となりました。
このうち、特定被保険者数は、前年度に比
較し第1種組合員は7人増の109人、第1種組
合員家族は19人増の272人、第2種組合員は
17人増の411人、第2種組合員家族は6人増
の62人、合計では49人増の854人で、特定被
保険者は毎年増加しています。
柑 前期高齢者数
前期高齢者については、前年度末に比較し、
第1種組合員は8人減の110人、第1種組合員
家族は2人増の62人、第2 種組合員は3人
減の6人、第2種組合員家族は1人減の1人、
第3種組合員家族は7人減の49人で、合計で
は17人減の228人となりました。
このうち、70歳〜74歳の一般所得者は30人、
現役並み所得者は76人です。
桓 介護保険第2号被保険者数
介護保険第2号被保険者の状況は、前年度
に比較し、第1種組合員は5人減の468人、第
1種組合員家族は7人減の333人、第2種組合
員は10人増の234人、第2種組合員家族は同
数で3人、第3種組合員家族は3人増の20人、
合計では1人増の1,
058人となりました。
棺 義務教育就学前の被保険者
義務教育就業前の被保険者は、前年度末に
比較し、第1種組合員家族は3人減の56人、
第2種組合員家族は1人減の11人、合計では
4人減の67人となりました。
2.第3種組合員の状況
敢 第3種組合員数
後期高齢者医療制度に移行した第1種組合
員のうち、組合員資格を継続した組合員であ
る第3種組合員は、前年度末に比較し、1人
51
減少の169人となっています。
3.保険給付費の状況
敢 療養給付費
75歳未満の診療費については組合負担額で、
入院は95,
374千円で前年比15.
72%減(17,
792
千円の減少)
、入院外は102,
831千円で前年比
2.
49%減(2,
630千円の減少)、歯科は29,
570
千円で前年比2.
9%減少(884千円の減少)と
なり、診療費小計では227,
775千円で8.
55%減
(21,
306千円の減少)と大幅に減少しました。
調剤・訪問看護・食事療養費を含めた療養
の給付計では、292,
625千円で前年比4.
96%減
(15,
273千円の減少)となりました。
被保険者種別ごとの診療費の状況は、組合
負担額の前年比で、第1種組合員は0.
9%増、
世帯員は19.
29%減、第2種組合員は2.
24%増
で、平成24年度は、第1種組合員及び第2種
組合員はほぼ前年度並みですが、世帯員の診
療費の減少、特に入院の減少によるものと考
えられます。
柑 療養費
療 養 費 の 組 合 負 担 額 は、診 療 費 は3件
15,
477円、その他は治療用装具が483千円、
柔道整復施術療養費が1,
040千円、鍼灸・マッ
サージが350千円で、療養費の55%は柔道整
復施術療養費が占めています。
桓 高額療養費及びその他の給付
高額療養費については、前年度は第1種組
合員及び世帯員の高額な入院が多かったため
増加しましたが、平成24年度の診療費は全体
的に減少したことから、組合負担額は、25,
672
千円で前年度に比べ1,
575千円の減少となり
ました。
出産育児一時金は1件減少の13,
410千円、
葬祭費は8件で400千円、傷病手当金は第1種
組合員の入院が増加したことから3,
155千円、
その他の給付計は、16,
965千円で前年度とほ
ぼ同様となりました。
棺 保険給付費合計
前記の項目を合わせた保険給付費の組合負
担額合計(支払総額)は、337,
150千円となり、
前年比で4.
62%の減少、支払額で16,
337千円
の減少となりました。
款 療養諸費の年度別推移
療養諸費費用額の年度別推移グラフでは、
平成24年度は418,
138千円、前年度に比較し
20,
086千円減少となりましたが、毎年増加傾
向にあります。
52
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
平成24年度山形県医師国民健康保険組合歳入歳出決算書
歳 入
単位:円
款
項
1 国民健康保険料
2 使用料及び手数料
3 国
庫
支
出
金
4 前期高齢者交付金
5 県
支
出
金
6 共同事業交付金
7 財
産
収
予算現額
1 国民健康保険料
1 手
1 国
2 国
数
庫
庫
負
補
料
担
助
金
金
1 前期高齢者交付金
1 県
補
助
金
1 共同事業交付金
入
1 財 産 運 用 収 入
2 財 産 売 払 収 入
1 準 備 金 繰 入 金
2 他 会 計 繰 入 金
8 繰
入
金
9 繰
越
金
10 諸
収
1 繰
越
金
1 加算金、延滞金及び過怠金
2 預
金
利
子
3 雑
入
歳 入 合 計
入
調 定 額
462,
425,
000
462,
425,
000
1,
000
1,
000
153,
686,
000
2,
252,
000
151,
434,
000
2,
000
2,
000
2,
000
2,
000
13,
115,
000
13,
115,
000
272,
000
271,
000
1,
000
4,
000
3,
000
1,
000
184,
120,
000
184,
120,
000
210,
000
3,
000
50,
000
157,
000
813,
837,
000
収入済額
456,
296,
600
456,
296,
600
4,
550
4,
550
171,
306,
241
2,
818,
272
168,
487,
969
0
0
0
0
16,
116,
000
16,
116,
000
270,
711
270,
711
0
0
0
0
184,
119,
710
184,
119,
710
277,
209
697
43,
946
232,
566
828,
391,
021
不納欠損額
455,
977,
900
455,
977,
900
4,
550
4,
550
171,
306,
241
2,
818,
272
168,
487,
969
0
0
0
0
16,
116,
000
16,
116,
000
270,
711
270,
711
0
0
0
0
184,
119,
710
184,
119,
710
277,
209
697
43,
946
232,
566
828,
072,
321
収入未済額
0 △ 318,
700
0 △ 318,
700
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0 △ 318,
700
歳 出
合
2 総
3 保
項
会
務
険
給
費
費
付
費
4 後期高齢者支援金等
5 前期高齢者納付金等
6 老人保健拠出金
7 介
護
納
付
金
8 共同事業拠出金
9 保
健
10 積
11 諸
12 予
6,
447,
100
6,
447,
100
△ 3,
550
△ 3,
550
△ 17,
620,
241
△ 566,
272
△ 17,
053,
969
2,
000
2,
000
2,
000
2,
000
△ 3,
001,
000
△ 3,
001,
000
1,
289
289
1,
000
4,
000
3,
000
1,
000
290
290
△
67,
209
2,
303
6,
054
△
75,
566
△ 14,
235,
321
単位:円
款
1 組
予算現額と収入
済額との比較
事
業
立
支
金
出
備
費
金
1 組
1 総
2 徴
1
2
3
4
5
6
合
務
予算現額
会
管
収
理
療
養
諸
高 額 療 養
移
送
出 産 育 児 諸
葬
祭
諸
傷 病 手 当
費
費
費
費
費
費
費
費
金
1 後期高齢者支援金等
1 前期高齢者納付金等
1 老人保健拠出金
1 介
護
納
付
金
1 共同事業拠出金
1 特定健康診査等事業費
2 保 健 事 業 費
1 積
立
金
1 償還金及び還付金
費
1 予
歳 出 合 計
歳入歳出差引残額 187,
889,
276円
備
費
3,
063,
000
3,
063,
000
51,
539,
000
50,
636,
000
903,
000
360,
512,
510
314,
789,
000
28,
751,
000
1,
000
13,
416,
510
400,
000
3,
155,
000
117,
961,
000
117,
961,
000
29,
852,
000
29,
852,
000
5,
806,
000
5,
806,
000
58,
502,
000
58,
502,
000
13,
446,
000
13,
446,
000
33,
540,
000
9,
645,
000
23,
895,
000
2,
709,
000
2,
709,
000
12,
358,
000
12,
358,
000
124,
548,
490
124,
548,
490
813,
837,
000
支出済額
2,
179,
759
2,
179,
759
42,
162,
486
41,
568,
879
593,
607
338,
309,
073
295,
665,
704
25,
671,
859
0
13,
416,
510
400,
000
3,
155,
000
117,
959,
459
117,
959,
459
29,
851,
245
29,
851,
245
5,
799,
888
5,
799,
888
58,
501,
231
58,
501,
231
13,
445,
000
13,
445,
000
20,
704,
066
5,
994,
275
14,
709,
791
0
0
11,
270,
838
11,
270,
838
0
0
640,
183,
045
翌年度繰越額
不 用 額
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
883,
241
883,
241
9,
376,
514
9,
067,
121
309,
393
22,
203,
437
19,
123,
296
3,
079,
141
1,
000
0
0
0
1,
541
1,
541
755
755
6,
112
6,
112
769
769
1,
000
1,
000
12,
835,
934
3,
650,
725
9,
185,
209
2,
709,
000
2,
709,
000
1,
087,
162
1,
087,
162
124,
548,
490
124,
548,
490
173,
653,
955
予算現額と支出
済 額 と の 比 較
883,
241
883,
241
9,
376,
514
9,
067,
121
309,
393
22,
203,
437
19,
123,
296
3,
079,
141
1,
000
0
0
0
1,
541
1,
541
755
755
6,
112
6,
112
769
769
1,
000
1,
000
12,
835,
934
3,
650,
725
9,
185,
209
2,
709,
000
2,
709,
000
1,
087,
162
1,
087,
162
124,
548,
490
124,
548,
490
173,
653,
955
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
53
財 産 目 録
種 別
金 額
金
67,
424,
765円
給付費支払準備金
58,
634,
739円
保健事業引当準備金
142,
596,
911円
特
別
積
立
役
慰
員
労
退
金
職
積
死
立
亡
金
15,
208,
579円
職
手
員
当
退
金
職
積
死
立
亡
金
76,
054,
053円
国
払
保
基
連
金
合
預
会
託
支
金
1,
860,
000円
山
用
形
組
県
合
医
出
師
資
信
金
100,
000円
備
品
11,
152,
531円
合
計
373,
031,
578円
23 年
24年 度
23 年
24年 度
23 年
24年 度
23 年
24年 度
23 年
24年 度
23 年
24年 度
23 年
24年 度
度
増
度
増
度
増
度
増
度
増
度
増
度
増
平成24年度末現在
説 明 67,
424,
765円
処 分 額
0円
0円
58,
634,
739円
処 分 額
0円
0円
142,
596,
911円
処 分 額
0円
0円
16,
691,
094円
支 給 額
1,
500,
000円
17,
485円
393,
441円) (生活資金会計繰出額 4,
76,
010,
844円
43,
209円
支 給 額
0円
1,
860,
000円
償 還 金
円
0
0円
100,
000円
0円
平成24年度決算剰余金処分
記
歳入歳出差引残額 187,
889,
276円
処 分 額 187,
平成25年度に繰越
889,
276円
(内 50,
000,
000円は繰越し済)
差 引 額
0円
平成25年度歳入歳出補正予算(第1号)
歳 入
単位:千円
款
9 繰
越
項
金
1 繰 越 金
補正されなかった款項にかかわる額
歳 入 合 計
補正前の額
157,
623
157,
623
634,
924
792,
547
補正額
30,
266
30,
266
0
30,
266
歳 出
187,
889
187,
889
634,
924
822,
813
単位:千円
款
計
1 総
務
項
費
1 総務管理費
4 後期高齢者
支 援 金 等 1 後期高齢者支援金等
5 前期高齢者
納 付 金 等 1 前期高齢者納付金等
7 介護納付金
1 介護納付金
8 共 同 事 業
拠 出 金 1 共同事業拠出金
11 諸 支 出 金
12 予
備
費
1 償還金及び還付金
1 予 備 費
補正されなかった款項にかかわる額
歳 出 合 計
補正前の額
52,
815
51,
775
121,
696
121,
696
48,
694
48,
694
60,
490
60,
490
12,
748
12,
748
1,
590
1,
590
110,
269
110,
269
384,
245
792,
547
補正額
2,
089
2,
089
4,
505
4,
505
△ 8,
334
△ 8,
334
△ 269
△ 269
1,
045
1,
045
13,
701
13,
701
17,
529
17,
529
0
30,
266
計
54,
904
53,
864
126,
201
126,
201
40,
360
40,
360
60,
221
60,
221
13,
793
13,
793
15,
291
15,
291
127,
798
127,
798
384,
245
822,
813
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
54
山形県医師国民健康保険組合共済会公告第93号
2.諸給付金の状況
傷病見舞金は、第1種組合員・第3種組合員の
計で1,
365日分6,
825千円、前年度比24.
5%の増加
となりました。
傷病給付金は計で380千円、前年度比86.
5%減少、
死亡弔慰金は計で17件5,
400千円、出産給付金は計
で3件300千円、介護手当金は計で7件1,
400千円、
高齢者褒賞給付金は計で16件1,
600千円、生存退会
給付金は計で10件2,
100千円となりました。
合計では、第1種組合員53件5,
655千円(前年度
比11.
6%減)、第3種組合員83件12,
350千円(前年
度 比13.
3% 増)、計136件18,
005千 円(前 年 度 比
4.
1%増)となりました。
(平成24年度事業報告・決算・剰余金処分)
本共済会の平成24年度事業報告・決算・剰余金
処分について、平成25年7月18日開催の第78回総
代会において、それぞれ議決されましたので公告
します。
平成25年7月18日
山形県医師国民健康保険組合共済会 理事長 徳 永 正 靱
山形県医師国民健康保険組合共済会
平 成 24 年 度 事 業 報 告
1.会員の状況
平成24年度末の会員数は、第1種組合員611人、
第3種組合員169人、合計780人、前年度末に比べ
14人減少の780人となっています。
平成24年度山形県医師国民健康保険組合共済会歳入歳出決算書
歳 入
単位:円
款
項
1 会
費
2 繰
入
金
3 繰
越
金
4 諸
収
入
1 共
済
会
予算現額
会
費
1 繰
入
金
1 繰
越
金
1 預
金
2 雑
歳 入 合 計
利
子
入
調 定 額
28,
837,
000
28,
837,
000
1,
000
1,
000
49,
067,
000
49,
067,
000
209,
000
208,
000
1,
000
78,
114,
000
収入済額
28,
119,
000
28,
119,
000
0
0
51,
164,
327
51,
164,
327
177,
443
177,
443
0
79,
460,
770
不納欠損額
28,
119,
000
28,
119,
000
0
0
51,
164,
327
51,
164,
327
177,
443
177,
443
0
79,
460,
770
収入未済額
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
718,
000
0
718,
000
0
1,
000
0
1,
000
0 △ 2,
097,
327
0 △ 2,
097,
327
0
31,
557
0
30,
557
0
1,
000
0 △ 1,
346,
770
不 用 額
単位:円
予算現額と支出
済 額 と の 比 較
歳 出
款
1
総
務
項
費
2 給
付
費
3 積
立
金
4 繰
出
金
5 予
備
費
1
2
会
総
1
給
1
積
立
金
1
繰
出
金
備
費
務
1 予
歳 出 合 計
歳入歳出差引残額 59,
144,
027円
議
管
予算現額
付
理
諸
費
費
費
4,
106,
000
1,
924,
000
2,
182,
000
19,
800,
000
19,
800,
000
2,
000
2,
000
1,
000
1,
000
54,
205,
000
54,
205,
000
78,
114,
000
支出済額
翌年度繰越額
2,
311,
743
1,
181,
992
1,
129,
751
18,
005,
000
18,
005,
000
0
0
0
0
0
0
20,
316,
743
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
山形県医師国民健康保険組合共済会 平成24年度決算剰余金処分
記
歳入歳出差引残額 59,
144,
027円
処 分 額 59,
平成25年度に繰越
144,
027円
(内 15,
000,
000円は繰越し済)
差 引 額 0円
予算現額と収入
済額との比較
1,
794,
257
742,
008
1,
052,
249
1,
795,
000
1,
795,
000
2,
000
2,
000
1,
000
1,
000
54,
205,
000
54,
205,
000
57,
797,
257
1,
794,
257
742,
008
1,
052,
249
1,
795,
000
1,
795,
000
2,
000
2,
000
1,
000
1,
000
54,
205,
000
54,
205,
000
57,
797,
257
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
55
平成25年4月分の保険給付費の状況
本組合被保険者にかかる4月分の療養諸費及びその他の諸給付については、次のとおりです。
1.療養諸費
4月分の療養諸費の状況は、組合負担額で入院4,
283千円、入院外9,
444千円、歯科2,
900千円、診療費合計
で16,
627千円となりました。
平成25年度組合負担額の前年度同期比では入院49.
17%減、入院外13.
8%増、歯科28.
1%増、診療費計で
12.
44%減となり、低めとなりました。
一方、調剤は4.
86%減となっています。
療養諸費
区 分
件数
第1種 入 院
医
組合員
入院外
第 2 種 入 院
組 合 員
科
及
び
世 帯 員
入院外
計
歯
科
第1種組合員
第2種組合員
及 び 世 帯 員
計
調
剤
入院時食事療養費
訪
問
看
護
療
養
費
移
送
費
療 養 諸 費 合 計
本
年
度
累
計
前 年 度 同 期 比
日数
費 用 額
円
7
105
224
331
14
217
737 1,
022
982 1,
675
112
189
271
455
383
644
533 (617)
20 (回数)763
2
20
24
0
1,
924
1,
924
107.
2
-
一 部 負 担 金
他
薬剤一部負担金 負
組合負担額
円
2,
215,
430
5,
469,
460
3,
862,
670
7,
939,
730
19,
487,
290
1,
355,
040
2,
759,
920
4,
114,
960
6,
861,
620
484,
782
342,
100
108,
631
0
31,
399,
383
31,
399,
383
90.
3
円
1,
579,
143
3,
844,
213
2,
703,
869
5,
599,
471
13,
726,
696
95,
219
1,
948,
976
2,
900,
195
4,
841,
002
286,
402
271,
495
76,
332
0
22,
102,
122
22,
102,
122
89.
4
2.その他組合の諸給付
4月分のその他の諸給付は、高額療養費34件
2,
364,
028円、出産育児一時金2件840,
000円、傷
病手当金4件267,
000円を給付しました。
平成25年度 保険給付費支払額の状況
平成24年度
平成25年度
24年度実績月平均
25年度当初予算月平均
円
620,
229
1,
429,
605
1,
079,
445
2,
092,
540
5,
221,
819
400,
198
717,
331
1,
117,
529
1,
642,
104
198,
380
62,
605
32,
006
0
8,
274,
443
8,
274,
443
90.
8
25,573
円
0
0
0
0
0
0
0
0
0
-
種 別
件 数
円
16,
058
195,
642
79,
356
247,
719
538,
775
3,
623
93,
613
97,
236
378,
514
0
8,
000
293
0
1,
022,
818
1,
022,
818
106.
6
316,
490
24,
417
275,
905
10,
773
19,
844
12,
099
10,
184
10,
744
12,
874
24,
239
171,
050
4,
526
0
16,
320
16,
320
84.
2
円
3,
568
8,
808
2,
142
4,
404
8,
039
2,
182
1,
531
1,
698
2,
831
200
141
45
0
12,
954
12,
954
90.
3
金 額
備 考
円
高 額 療 養 費
34
出産育児一時金
2
葬
費
-
傷 病 手 当 金
4
祭
計
40
2,
364,
028
840,
000 第2種組合員2人
267,
000 第1種組合員2人
第2種組合員1人
3,
471,
028
4.共済会の諸給付金の状況
4月分の共済会の諸給付は、傷病見舞金11件
1,
240,
000円、生存退会給付金17件5,
000,
000円を
給付しました。
共済会の諸給付金の状況
種 別
29,775
28,984
法 1 件 当 り 1 人 当 り
額 費 用 額 費 用 額
その他組合の諸給付
合
3.保険給付費支払額の状況
4月分の保険給付費は25,
573千円で、前年に比
べ5,
096千円の減少となっています。
担
件数
金額
備 考
円
傷 病 見 舞 金
11
傷 病 給 付 金
-
-
死 亡 弔 慰 金
-
-
出 産 給 付 金
-
-
介 護 手 当 金
-
-
高齢者褒賞給付金
-
-
生存退会給付金
17
5,
000,
000 会員17人
合 28
6,
240,
000
計
1,
240,
000 会員5人
56
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
厚生年金基金だより(No.216)
算定基礎届・賞与支払届提出にご協力いただき御礼申し上げます
算定基礎届・夏期支給分賞与支払届提出にはご多忙のところ多大なるご協力をいただきありがとうございま
した。お陰様にて7月30日付で算定基礎届を日本年金機構山形事務センター宛回送しましたので、ご報告い
たします。
事業概況(平成25年度第1四半期分:平成25年6月30日現在)
1.役員及び事務組織
理
代
議
事
8名
員
18名
2.掛金率(報酬標準給与月額に対して)
職
員
数
3.加入員及び標準給与
男子
1名
女子
3名
掛金率(%)
124
事 業 所 数
事業所あたり
加入員数平均
基本掛金 加算掛金 特別掛金 事務費掛金 合 計
4.
3
1.
0
0.
3
加 入 員 数 構
人
男
子
54.
3
女
子
計(平均)
成
0.
25
5.
85
比 標準給与月額平均
人
%
1,
650
5,
087
6,
737
24.
5
75.
5
100.
0
円
316,
496
250,
105
266,
365
※加入員数の今年度増加数釈2
56名(+4.
0%)
錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫若
4.給 付
敢 年 金
柑 一 時 金
人 数
年 金 額
人
年金受給権者
新規年金裁定者
失権者(亡くなられた方)
1,
512
70
2
一人当り平均額
円
円
408,
945,
622
20,
605,
000
440,
100
270,
467
294,
357
220,
050
人 数
脱退一時金
選択一時金
遺族一時金
通算企業年金選択
5.年金資産
残高・利回り(平成25年度通期)
勘
定
科
目 運 用 委 託 先 掛金シェア 時 価 残 高 修正総合利回り
%
信
年 金 信 託 みずほ信託銀行
託
三菱 UFJ信託銀行
資 年 金 信 託 三井住友信託銀行
産
小 計
第一生命保険
第 1 特 約 明治安田生命保険
保 小 計
険 第一生命保険
日本生命保険
資 一 般 勘 定
明治安田生命保険
産
小 計
計
合 計
50.
0
25.
0
5.
0
80.
0
0.
0
0.
0
0.
0
9.
0
6.
5
4.
5
20.
0
20.
0
100.
0
百万円
8,
626
4,
311
1,
495
14,
432
949
461
1,
410
510
1,
093
251
1,
854
3,
264
17,
696
一 時 金 額
人
%
2.
58
3.
63
1.
17
2.
70
4.
69
4.
26
4.
55
0.
31
0.
31
0.
31
0.
31
2.
10
2.
59
77
36
1
19
一人当り平均額
円
円
13,
161,
491
24,
587,
500
955,
600
2,
984,
500
170,
928
682,
986
955,
600
157,
079
構成割合と25年度通期市場収益率
市場収益率
資 産 の 種 類 構 成 割 合 (ベンチマーク)
%
一 般 勘 定
47.
7
16.
9
6.
6
15.
0
10.
5
そ
−
国 内 債 券
国 内 株 式
外 国 債 券
外 国 株 式
の
他
キャッシュ等
合
計
3.
3
100.
0
%
△1.
57
9.
77
4.
27
6.
18
−
−
0.
01
−
山形県医師会会報 平成25年8月 第744号
57
編 集 後 記
山形県にも記録的な大雨、豪雨による様々な災
という意味あいに変えるべきだとし、ゆるやかな
害をもたらした梅雨もようやく明け、もう立秋で
ゲートキーパー機能を備えた「かかりつけ医」の
すが本格的な夏が始まろうとしています。景気回
普及が必須であるとも述べています。
復だけが最大の争点となり、予想通り参議院選挙
介護保険制度では、要支援者に対する介護予防
は政権与党の大勝利に終りました。日医、羽生田
給付を段階的に市町村事業へと移行させる方針が
副会長も無事当選され、今後の国会での活躍を祈
示されています。また、国民負担の増加が目立ち
念したいものですが、勢いよく放たれた三本の矢
ますが、介護サービスの効率化・重点化と国民の
が「どスライス」してあらぬ方向に飛んでいかな
保険料負担の増大抑制も求めており、現在進行形
いことを祈るばかりです。
の「地域包括ケアシステム」構築に、市町村が行
8月2日には、社会保障制度改革国民会議で医
う地域支援事業も組み入れ、「地域包括推進事業」
療・介護分野の報告書各論案が提示されました。
として積極的に取り組むことが求められています。
今後急速に進む高齢化により、必要とされる医療
在宅医療、多業種間の協同などなど地区医師会や
は従来の「病院完結型」から「地域完結型」に変
地方自治体の力量が問われる時代になってきまし
わらざるを得ないと指摘しており、国民皆保険制
たが、医療・介護にかかわる医療資源、人的資源、
度を持続可能なものとするためには、医療そのも
インフラの整備など経済的に困窮している地方自
のが変わらなければならないとも強調しています。
治体に対する適切なバックアップも必要です。国
保険料や税の、能力に応じた負担についても言
の責務を頬被りして、地方の状況に合わせて自由
及し、国民の望ましい医療に対する意識の改革の
裁量でやってください、と丸投げされても困るの
必要性を指摘しており、医療のフリーアクセスの
です。
解釈も「いつでも、好きなところで」というもの
(中條 明夫)
から「必要なときに必要な医療にアクセスできる」
平成25年8月5日 印刷
平成25年8月10日 発行
山
形 県 医 師 会 会 報 第744号
¥ 525
本会会誌の誌代525円は、
山形県医師
発
行
者 有 海 躬 行
編 集 委 員 栗 谷 義 樹
〃 〃 〃 中 條 明 夫
清 治 邦 夫
渡 辺 眞 史
山形県医師会
会会費賦課微収規程第2条別表に定め
発 行 所 一般社団法人
2473 山形市松栄一丁目6番73号 〒990TEL023-666-5200 FAX023-647-7757 る会費の中に含まれる。
印 刷 所 ㈱
誠
文
堂
印
山形市本町一丁目7番50号 刷