メンタリング・プログラムの現在と未来

経営行動科学学会(JAAS)中部部会
第1回ワークショップ開催のお知らせ
メンタリング・プログラムの現在と未来
-実践・理論・歴史のレビューとその展望-
メンター/メンタリング。ホメロスが書いたとされるギリシャの叙事詩、「イリアス」と「オデュッ
セイア」に由来するこのことばが、今、人材育成や教育の現場で大きな注目を集めています。
メンタリングとは、①メンター(Mentor:成熟した人、年長者、よき師)とメンティ(Mentee/Protégé:
未熟な人、若者、弟子)とが、②1対1(one to one)で、③長期的・継続的な関係を結び、④信頼関係の
構築とモデルの提示を通じて、⑤メンティの成長を支援する、「発達支援的関係」を意味します。
メンタリング・プログラムとは、こうした発達支援関係を人工的に生起させ、メンティとメンターの
成長を促す「仕組み」を意味します。その特徴は、①教育に関する「素人」の、報酬を伴わないボラン
タリーな参加、②関係性の発達をモニタリングし支援する事務局(コーディネーターや専門家)の存在、
にあります。
メンタリング・プログラムは現在、「先進諸国」において、①企業の人材開発、②専門家の養成、③
青少年の発達支援、などの領域で幅広く用いられています。しかし、日本においてはまだその普及が限
定的であり、かつ、世界の潮流とは異なった、実践史や理論に基づかない「奇妙な解釈」や「似て非な
る実践」が行われています。
本ワークショップでは、メンタリング・プログラムの研究と実践に精力的に従事されておられる「正
統派」の4人の方をお迎えし、ご参加の皆様とともに「メンタリング・プログラムの現在と未来」につ
いて熱く語り合いたいと思います。
日時:2007 年 3 月 17 日(土)
午後 1 時 00 分~4時 30 分
(受付は 12 時 30 分から行います)
場所:愛知学院大学 栄サテライトセンター(名古屋・栄・丸善ビル8階。栄の明治屋の隣のビル)
参加費:会員 1000 円、非会員 2000 円
話題および話題提供者:
(1)久村恵子氏(南山大学)
『企業の人材開発とメンタリング・プログラム:全社・3層メンタリング・プログラムの事例』
(2)中島
薫(大阪大学)・林洋一郎氏(大阪大学)
『大学における専門家養成とメンタリング・プログラム:大阪大学工学研究科メンター制度の事例』
(3)西田豊昭氏(中部大学)
『技術者育成のためのサイバー・メンタリグ・システム:株式会社ジェイ・エス・エルの試み』
(4)渡辺かよ子氏(愛知淑徳大学)
『メンタリング・プログラムの歴史・理論・実践・課題』
企画:松原敏浩(愛知学院大学)
司会:渡辺直登(慶應義塾大学)
お申込先:松原敏浩
E-mail
[email protected] 又は FAX 056-172-1316
*ワークショップの後、1 時間ほど簡単な懇親会を行います。こちらの方にもふるってご参加ください
(申し訳ありませんが、若干の参加費をいただきます)。