資料5-1 意見要望等の整理について(有機加工食品) 1 原材料 意見要望等の概要 現行規格等での扱い 対応(案) ・別表1の食品添加物の条件につ いて。 「組換えDNA技術を用いて製造さ れたものを除く」という条件が付さ れている。この解釈は、食品添加 物の原料農産物まで溯って適用 される旨Q&A138に示されている が、現時点では食品添加物の原 料農産物まで溯って確認すること を要求する必要はないと考える。 コーデックスガイドラインでは明確 になっていない。IFOAM基準に おいては原料農産物まで要求さ れていない。 また、確認しようと思っても現状の 表示制度では食品添加物の原料 表示の義務付けがないので、そこ まで確認するのが困難でもある。 (登録認定機関) 規格では、組換えDNA技術を用いて製造された酵 素13品目、ビタミン1品目が使用できない。 α-アミラーゼ(TS-25、BSG-アミラーゼ、TMG-アミラ ーゼ、SP961、LE399、SPEZYMEFRED) キモシン(マキシレン、カイマックス) プルラナーゼ(Optimax、SP962) リパーゼ(SP388、NOVOZYM677) リボフラビン(リボフラビン(ビタミンB2)) グルコアミラーゼ(AMG-E) この 条件は、 食品 添加物の原料には 適用しないことを確 認。(Q&A問138 は要改正) ・組換えDNAが分析で確認され ない原材料、添加物は、組換えの 有無を不問へ(糖アルコール、デ キストリン、オリゴ糖、エタノールな ど)。 有機加工食品に使用できない 「組換えDNA技術を用いて生産 されたもの」から遺伝子組換え食 品に関する表示が省略できるもの を除いてほしい。 (生産行程管理者) 食品添加物以外の原材料については、遺伝子組換 現行どおり え食品に関する表示の表示義務のない「異性化液 糖、デキストリン」であっても原料作物が組換えDNA 技術であるものは、使用できない。 Q&Aでは「(問138)遺伝子組換え技術によって得 られた原材料は使用できません。」とあり、例えば、G Mとうもろこし由来のコンスターチから製造されたアル コールは使用できないと考えられる。 ・みりんを有機原料として取り扱え (Q&A) る特例が必要。 (問116) 有機加工食品の有機原材料として、有機 現 状 を 踏 ま え 、 原 (登録認定機関) 農産物加工酒類は使用可能ですか。 材料としての取り扱 (答) 1.酒類はJAS法の対象となる農林物資では いを提案 ・酒税法上の有機加工酒類との ありませんが、有機加工食品のJAS規格に合致した 整合性をお願いしたい。現状に 原材料や生産行程で生産される場合に限り、有機加 - 1 - おいては有機酒類を原料(規定 以上に)として使用すると、その製 品はJASの有機食品とは認めら れない(味醂・料理酒等)。 (生産行程管理者) 工食品の有機原材料としてカウントすることが可能で す。 2.すなわち、有機酒粕を格付する有機JAS認定事 業者が、その製造過程で生産される有機農産物加工 酒類を自ら製造する有機加工食品の原料にする場 合が該当します。 ・加工食品に使用する有機の原 国内において豚肉、バターの格付実績はない。ま 有機畜産物の規格 料を探すのに苦労している。 た、ハチミツは有機格付の対象外。 見直しで検討中 ・有機畜産物加工品(ハム、バタ ー、ハチミツ)については有機JA Sの製品が無い。 (生産行程管理者) ・国産原料に重点を置くべき。 (生産行程管理者) 2 コーデックスガイドライン 緒言7 e) 有機加工食品の生 地域で確定された農業システムの再生可能な資源に 産の原則第2条に 依拠する。 盛り込めるのかを 検討 別表1について 意見要望等の概要 現行規格等での扱い 対応(案) ・窒素が添加物になるとは疑問。 窒素や酸素も既存添加物であり、二酸化炭素につい 小 分 け の み 使 用 空気中の大部分が窒素であり、 ては指定添加物である。 できるように対応 窒素だけだと添加物という理由が 理解できない。 (生産行程管理者) ・現行使用が認められている添加 有機格付けできるのは、一般飲食物添加物のみ。 物も、非有機の物は除外すべき。 (生産行程管理者) ・有機JASは定義上使用できる添 加物が限られるのは理解していま すが、商品の多様化、風味向上 に制限が出来てしまい、有機JAS が市場で広まりにくいように感じ る。(同様の意見1件) (生産行程管理者) 現行どおり 規格(目的)第2条 現行どおり(追加 有機加工食品は、原材料である有機農産物及び有 資 材 に つ い て は 機畜産物の有する特性を製造又は加工の過程にお 検討) いて保持することを旨とし、物理的又は生物の機能を 利用した加工方法を用い、化学的に合成された食品 添加物及び薬剤の使用を避けることを基本として、生 産することとする。 ・添加物の使用について、他の同 食品添加物または加工助剤の指定方法が異なる。 等国の基準と、JASが異なるた 農業由来とそれ以外について扱いが異なる。 め、混乱がある。 等の違いがある。 (生産行程管理者) - 2 - (Q&A)(問118) (問118) 原材料に加工助剤を含むとしたのはどうし てですか。 (答)加工助剤にあっても、食品の化学的な変化が生 じる場合があり、原材料である有機食品の持つ特性 を保持するという原則に沿うためには、加工助剤につ いても使用可能なものを限定する必要があるためで す。 周知 ・発酵工程で使用する発酵栄養 源を加工助剤の扱いとしてほし い。微量の添加量で、有機原料 配合率を算出するのが大変なの で。 (生産行程管理者) 醸造等の製造工程中使用される添加物としての栄養 源であれば、一部は食品常在成分に変化し、また、 その後除去されることから加工助剤となるが、添加物 以外の原材料であれば、原材料の使用割合に含ま れる。 周知 ・「別表1」の基準中の限定がわか りにくい。使用可の添加物を使用 した有機原料を使用した場合、製 品に混入することになる。限定を なくした方がよいのではないか。 (生産行程管理者) (Q&A)(問123) 原材料に使用された食品添加物がキャリーオーバー とならず、製品である有機加工食品においても効果 を発揮する場合には、当該有機加工食品に使用され た食品添加物とみなされることから、このような食品添 加物が含まれた原材料を有機加工食品に使用するこ とはできません。 ・加工助剤は、最終商品にその効 果効能が残存しない、又はしない ようにしなければならない。加工 助剤として使用する食品添加物 に対して、別表1の制限は必要な のか。 (生産行程管理者) 3 キャリーオーバー とならない食品添 加物は使用でき ないことを周知 個別の食品添加物の使用について 3-1 前回検討の食品添加物 意見要望等の概要 現行規格での扱い 対応(案) ・カラギナン、カロブビーンガム、 農産物の加工品であるフルーツゼリーにはカラギナ グァーガムを菓子類(フルーツゼリ ン、カロブビーンガム、グァーガムは使用できる。 ー等)に使用したい。 (生産行程管理者) 周知 ・炭酸マグネシウムを消泡目的で 炭酸マグネシウムは農産物の加工品に使用する場合 豆腐に使用したい。 に限り使用できる。 (生産行程管理者) 豆腐も農産物の加工品であることから、使用できる。 周知 ・米菓の原材料にシリコーンが使 用されている「米油」を使用した い。シリコーン無添加は別注にな るため (生産行程管理者) 周知 有機加工食品の原材料である農畜水産物及びその 加工品に使用された食品添加物がキャリーオーバー となる場合には、別表1に掲げる食品添加物以外の 食品添加物が原材料に使用されていてもかまいませ ん。(Q&A問123) - 3 - ・天然香料の安定剤として添加さ (Q&A問123)と同様に食品添加物の製剤化の過程 食品添加物製剤 れる可能性があるグリセリン、プロ で使用される副剤が、キャリーオーバーとなる場合に 中の主成分以外 ピレングリコール、グリセリン脂防 は、別表1に掲げる食品添加物以外の食品添加物が の 扱 い を 明 確 に 酸エステルを別表1に追加してほ 使用されていてもかまいません。 示す(Q&Aで対 しい。 応) (生産行程管理者) pH調整剤 乳酸 醸造工程の仕込み水を発酵に適 したものにするために乳酸が使用 したい。 (登録認定機関) (生産行程管理者) JAS規格 コーデックス 米国NOP基準 EU指令 IFOAM基準 :× :× :○ :○ :○ 酢酸ナトリウム 発酵調味料において酸味を調整 するものは、別表1にはなく、酸味 を安定させたいため。 (生産行程管理者) JAS規格 コーデックス 米国NOP基準 EU指令 IFOAM基準 :× :× :× :× :× クエン酸三ナトリウム(別表1では、 JAS規格 クエン酸ナトリウム) ゼリーにおいて酸味を緩和するも コーデックス のは、別表1にはなく、酸味を調 整したいため。 (生産行程管理者) 米国NOP基準 EU指令 :× 炭酸水素ナトリウム 清涼飲料水(コーヒー飲料、緑茶 飲料等)において、酸味を和らげ るためアルカリ側にpH調整する添 加物がないため、炭酸水素ナトリ ウムを使用したい。 野菜加熱、湯煮の際の退色防止 に使用したい。 (生産行程管理者) :× :○ :× IFOAM基準 :○ JAS規格 :× コーデックス 米国NOP基準 EU指令 IFOAM基準 野菜の加工品に限定 発酵野菜と海藻製品に限定 制限なし 制限なし 制限なし 農産物の加工品 に適応を拡大す る Codexを始め、主 な外国の規格で 認めていないもの をJASで認めるの は困難 ソーセージ、卵白の低温殺 菌又は乳製品に限定 ただ、クエン酸二水素ナトリ ウムはリストにある。GSFSでは 同一カテゴリー (日本で添加物指定なし) クエン酸三ナトリウム クエン酸三ナトリウム及びク エン酸二水素ナトリウム、畜産 物の加工品に限定 クエン酸三ナトリウム及びク エン酸二水素ナトリウム 菓子類、砂糖類、豆類の調 製品、めん・パン類又は中和 剤として乳製品に限定 :× 菓子類、パン類、乳製品に 限定 :○ :○ :○ - 4 - 資材判定 資材判定 適用を拡大しない 添加物の使用を 最小限に抑える べき 資材判定 アルカリ側にpH 調整する添加物 がリストになく、主 な外国の規格で 認められているた め、農産物に適 用を拡大する L-アスコルビン酸ナトリウム 清涼飲料水(コーヒー飲料、緑茶 飲料等)において、酸化防止剤と してアスコルビン酸が認められて いるが、酸味が強いため、L-アス コルビン酸ナトリウムを使用した い。 (生産行程管理者) JAS規格 コーデックス 米国NOP基準 EU指令 IFOAM基準 :× :× :× :× :× 木灰 伝統的な農産物加工食品である 特産の笹巻では、保存性向上の ために灰汁の上澄み液を使用し ているため、木灰の適用範囲を広 げてほしい。 (登録認定機関) JAS規格 :△ ろ過助剤 ポリビニルポリピロリドン 醸造調味料や飲料の製造後のお りや濁りが出やすい製品に対し て、ろ過助剤にPVPPを使用する こと で 、 効 果的 に お り ・濁 り を防 ぎ、製品の品質を安定させたい。 (生産行程管理者) キトサン 醸造調味料や飲料の製造後のお りや濁りが出やすい製品に対し て、ろ過助剤にキトサンを使用す ることで、効果的におり・濁りを防 ぎ、製品の品質を安定させたい。 (生産行程管理者) 消泡剤 グリセリン脂肪酸エステル 製品安定化、歩留まりの向上のた め。豆腐の消泡剤としてグリセリン 脂肪酸エステルを使用。 (生産行程管理者) 食肉の加工品に限定 食肉の加工品に限定 食肉の加工品に限定 適用を拡大しない Codexを始め、主 な外国の規格で 認めていないもの をJASで認めるの は困難 IFOAM基準 伝統的な製法によるチーズ 資材判定 若しくはこんにゃくに使用する 場合又は山菜類のあく抜きに 限 定 し た 農 産 物 使用する場合に限定 加工品に適用を :× 拡大する :× :× (チーズに使用するものは、 適用拡大の品目 植物炭末色素) は、「米加工品及 :× び和生菓子」 JAS規格 コーデックス 米国NOP基準 EU指令 IFOAM基準 :× :× :× :× :× JAS規格 コーデックス 米国NOP基準 EU指令 IFOAM基準 :× :× :× :× :× JAS規格 コーデックス 米国NOP基準 EU指令 IFOAM基準 :× :× :× :× :× コーデックス 米国NOP基準 EU指令 - 5 - ろ過助剤の使用 について検討 これらのろ過助剤 は有機の製造の 原則から考える と、認められない グリセリン脂肪酸 エステルは、粉末 で扱い易いが、 Codexを始め、主 な外国の規格で 認めていないもの をJASで認めるの は困難 レシチン ・有機溶媒処理がされていないレ シチンが流通していないことから、 有機溶媒未処理の条件を削除。 (生産行程管理者) ・食品添加物として植物レシチン を使用した場合は、その製法(有 機溶媒処理をせずに抽出)への 制限があるのに対し、非有機原材 料として油脂を使用する場合は同 等の制限がない。 (登録認定機関) JAS規格 コーデックス :× 製造要件 無漂白、有機溶 媒処理なし :× 製造要件 無漂白、有機溶 媒処理なし :○ 製造要件 無漂白 :○ 製造要件なし :○ 製造要件なし 資材判定 有機溶媒処理な しのレシチンは入 米国NOP基準 手できないので、 EU指令 この条件は外す IFOAM基準 漂白したものの流 通はないため、無 食品添加物として使用される分別レシチンは、製造 漂白条件は外す の際に含水エタノールを用いて、リン脂質組成を変化 させたものであるが、有機溶媒処理をせずに得られ 酵 素 処 理 レ シ チ たものという制限がある。 ン及び酵素分解 レシチンについて は、使用実態が レシチンは、食品、添加物等の規格基準(昭和34年12月28日付け厚生省告示第370号) 少ないことから、こ により、過酸化物価10以下と制限があるため、過酸化水素水などで国内において漂白処 の二つはリストか 理されることはない。 ら削除する 錠剤、カプセル食品の素材 ショ糖脂肪酸エステル 健康食品の錠剤化。 (生産行程管理者) JAS規格 コーデックス 米国NOP基準 EU指令 IFOAM基準 :× :× :× :× :× Codexを始め、主 な外国の規格で 認めていないもの をJASで認めるの は困難 ステアリン酸カルシウム 健康食品の錠剤化。 (生産行程管理者) JAS規格 コーデックス 米国NOP基準 EU指令 IFOAM基準 :× :× :× :× :× Codexを始め、主 な外国の規格で 認めていないもの をJASで認めるの は困難 グリセリン ソフトカプセル皮膜原料。 (生産行程管理者) JAS規格 コーデックス 資材判定 米国NOP基準 EU指令 IFOAM基準 :× :× 農産物から得られたものであ って、植物の抽出物にキャリア として使用されるもの :○ 油脂を加水分解したもの :○ 植物の抽出物のみ :× JAS規格 コーデックス 米国NOP基準 EU指令 IFOAM基準 :× :× :△ :× :× シェラック(白シェラック、精製シェ ラック) 素錠の保護に有用なため。 (生産行程管理者) - 6 - 精製シェラックのみ使用可 追加しない 添加物の使用を 最小限に抑える べき 追加しない Codexを始め、一 部の外国の規格 ででしか認めてい ないものをJASで 認めるのは困難 ゼイン カプセル・錠剤に機能性を持たせ られるため。 (生産行程管理者) JAS規格 コーデックス 米国NOP基準 EU指令 IFOAM基準 :× :× :× :× :× 二酸化ケイ素 健康食品の錠剤化。 (生産行程管理者) JAS規格 :× コーデックス :× 米国NOP基準 EU指令 :○ :× IFOAM基準 :× 未焼成カルシウム 健康食品の製剤化に幅が持て る。有機原料の賦形剤的な効果 を得るものは少なく、技術的な工 夫をしている。 (生産行程管理者) JAS規格 コーデックス 米国NOP基準 EU指令 IFOAM基準 :× :× :× :× :× 追加しない Codexを始め、主 な外国の規格で 認めていないもの をJASで認めるの は困難 ピロリン酸二水素二ナトリウム 馬鈴薯の皮むき時の酵素褐変に よる変色防止。 (生産行程管理者) JAS規格 コーデックス 米国NOP基準 EU指令 IFOAM基準 :× :× :× :× :× 追加しない 添加物の使用を 最小限に抑える べき 硫酸アルミニウムアンモニウム 茄子の漬物で、褐色でない、茄 子の色沢を維持するため。 (生産行程管理者) JAS規格 コーデックス 米国NOP基準 EU指令 IFOAM基準 :× :× :× :× :× 追加しない 元の色を維持して いるの でなく、他 の色を発色させて いるため 炭酸カリウム 砂糖の製造時、タンパク質、ペク チン等の除去に使用 (輸入業者) JAS規格 :× JASには使用制限 があるが、外国に はないため、日本 向けに製造方法 を切り替えてい る。国際性を考慮 して、リストに加え るべき コーデックス 米国NOP基準 EU指令 IFOAM基準 追加しない Codexを始め、主 な外国の規格で 認めていないもの をJASで認めるの は困難 ゲル又はコロイド溶液として、 農産物の加工品に限定 ハーブ、香辛料、調味料及 び薬味に限定 品目制限なし ハーブや香辛料の反固体化 作用 ワイン、果実及び野菜の製 造に限定 果実の加工品の乾燥に使用 する場合又は穀類の加工品、 豆類の調製品、めん・パン類 若しくは菓子類に限定 :× 菓子類、穀物、根・塊茎、豆 類・マメ科の植物に由来する シリアル及びシリアル製品及 び調理パン類に限定 :○ :○ :○ - 7 - 追加しない Codexを始め、一 部の外国の規格 ででしか認めてい ないものをJASで 認めるのは困難 (ブラジルで使用 されている) 殺菌剤 次亜塩素酸ナトリウム及び次亜塩 素酸水 ・カット野菜の殺菌方法に次亜塩 素酸水を使用。 JAS規格 :× コーデックス :× 米国NOP基準 :× 器具洗浄のみ EU指令 :× IFOAM基準 :× 農産物(野菜類)に付着している生菌数を必要とされ (生産行程管理者) るレベルまで低下させるための資材はない。 殺菌剤 JAS規格 :× オゾン コーデックス :× ・カット野菜の殺菌方法にオゾン 米国NOP基準 :○ を使用。 EU指令 :× IFOAM基準 :× (生産行程管理者) 農産物(野菜類)に付着している生菌数を必要とされ るレベルまで低下させるための資材はない。 強化剤 乳酸カルシウム JAS規格 コーデックス 麦茶の強化剤として使用したい。 (生産行程管理者) EU指令 米国NOP基準 IFOAM基準 有機農産物の別 表3の調製用等資 材として検討され ている次亜塩素酸 水の追加を検討 資材判定 有機農産物の別 表3の調製用等資 材として検討され ている次亜塩素酸 水の追加を検討 :× :△ 追加しない 乳製品及びそれに類するも 食品添加物は製 の限定 造に必要なもの 強化剤としての使用は、食品 の み を 認 め て い への添加が法律上義務付け る。栄養強化とい られる場合に限り認められる う目的は、素材を :△ 乳製品と食肉の加工品に限 活かすという点か 定 らも、有機の原則 :△ 食品の栄養価に関するガイ から外れる ドライン (Part 104, Nutritio nal Quality Guidelines for Foods) に従う。 :× 天然物質に由来するもので あり、食肉の加工品に限る 加工デンプン JAS規格 :× コーデックス :× 食品衛生法施行規則の改正に伴 米国NOP基準 :× って、食品添加物となった加工デ EU指令 :× ンプンを別表1に盛り込んでほし IFOAM基準 :× い。 別表1の食品添加物(組換えDNA技術を用いて製 (登録認定機関) 造されたものを除く。以下同じ。)に限り使用すること ができる。 食品衛生法施行規則の一部を改正する省令が平成 (生産行程管理者) 20年10月1日に公布され,加工デンプン11品目に ついては,添加物として取り扱われることとなり,平成 23年3月31日までに製造、加工又は輸入されるもの については、これまでどおり食品原材料として取り扱 うことができることとされている。 - 8 - 加熱処理等の物 理的加工を行っ たもの及びアミラ ーゼ等の酵素に よる加工を行って た食品扱いのも ので代替できるこ とから、追加しな い 3-2 追加検討の食品添加物 意見要望等の概要 発色剤 ハム、ベーコンには、発色剤の亜 硝酸ナトリウムの使用が不可欠で あることから、別表1に追加を。 (事業者) 4 現行規格での扱い JAS規格 コーデックス 米国NOP基準 EU指令 IFOAM基準 :× :× :× :○ :× 対応(案) 資材判定 原材料の使用割合 意見要望等の概要 現行規格での扱い 対応(案) ・主原料の農畜産物が有機であ る事に限定するべき。食品加工に 認められている添加物の使用が 認められないと、普通にスーパー で買えるような食品を生産する事 は無理。一部の手作業で少量生 産している所の高価な商品しか対 応できない。 (生産行程管理者) 主要原料が有機であることのみであれば、 加工食 現行どおり 品品質表示基準の「特色のある原材料」の表示とな る。 ・現状の5%以下では、実状冷凍 農産品では素材を主としたもの (冷凍野菜類)のみで、調理加工 品はほとんど製品化が難しい状 況。有機の原材料の入手が困 難。 (生産行程管理者) コーデックスガイドライン 3.6 加盟国が上記第3.5 項に従い、有機原材料の 割合が95%未満の生産物についての表示規定を策定 する場合、特に、有機原材料の割合が95%及び70%の 生産物に関して、以下の要素を検討することができ る。 a) 生産物が第3.3 項(c)、(d)、(e)、(f)及び(g)の 要件を満たしていること b) 有機的な生産方法について言及する表示は、総 原材料(添加物を含むが、食塩及び水を除く。)に占 めるおおよその割合についての参照として前面パネ ルにのみ付されること c) 原材料が、原材料一覧において多い順(重量百 分率)に表示されること d) 原材料一覧における表示が、原材料一覧の他の 表示と同色で同一スタイル及びサイズの文字とともに 付されること ・非有機の5%の部分は、もう少し 規制が緩くてもよい。 ・95%一本でなく、75%・50%と いった段階的表示が可能であれ ば、申請アイテムが格段に増え る。 (生産行程管理者) ・添加物の使用を禁止し、100% 有機原料に限定した上での格付 が望ましい。本当の安心・安全の ため。 (生産行程管理者) (生産の方法についての基準) 第4条 食品添加物を使用する場合は、必要最小限度 とすること - 9 - 強調表示は、認 証がなくても表示 できるため、表示 規制と連動させる 必要がある。 ・原材料の重量に占める非有機 の割合が5%以下なら有機と認め る件について、内容が不明瞭で ある。意図的に非有機のものを使 用しても良いのか。(5%以下に 限り) (生産行程管理者) コーデックスには意図的に非有機原材料の使用の制 コーデックスガイド 限があるが、JAS規格では明確な制限がない。 ライン第4章の要 件を考慮して検 コーデックガイドライン 討 3.4 第3.3 項(b)の特例として、 - 第3.3 項(b)の要件を満たしていない農業由来の 特定の原材料は、第1.1 項(b)に記載の生産物の調 製において、最終製品に占める割合が食塩及び水を 除く総原材料重量の5%以下であれば使用することが できる - その場合には、本ガイドライン第4章の要件に従 い、そうした農業由来の原材料が入手できないか、又 は十分な量が確保できない場合であること ・有機原料の重量の割合につい Q&A(問114) 現状を踏まえて検 て(生産行程管理者) 有機加工食品を製造するにあたっては、①有機加工 討 食品の定義を満たすとともに、②原材料の使用重量 割合として、有機農産物、有機加工食品、有機畜産 物を少なくとも95%以上使用することが必要です。こ のことから、原料として配合する有機加工食品につい ては、配合時に有機加工食品の原材料(有機農産 物、有機畜産物)を考慮し、使用割合を算出する必 要がありますので、購入先等から配合割合を入手し 算出する必要があります。 なお、配合割合が入手困難な場合は、有機原料の重 量の割合を一律95%で計算し、有機加工食品の定 義を満たすことが必要です。 5 有機加工食品の名称及び原材料名の表示 意見要望等の概要 ・転換期間原料を使用した場合 に、誤認を避けるため、原材料表 示に併せて主要面にもその旨を 記載している。そのため、転換期 間中の農産物を容易に生産者か ら受け入れることは出来ない。 (生産行程管理者) 現行規格での扱い 対応(案) 規格第4条(有機加工食品の名称の表示及び原材 転換期間中有機の 料名の表示)により転換期間中有機農産物又はこれ 原料が使いやすく を製造若しくは加工したものを原材料として使用した なるよう検討 ものにあっては、名称の表示及び原材料名の表示に 「転換期間中」と付記することとなっている。 ・製品表示の有機、転換の区別を なくしてほしい。特栽、有機、転換 の3区分は資材、原料、製品の管 理が大変。新たな製品づくりの意 欲がそがれる。 - 10 - (生産行程管理者) ・「有機栽培茶」「有機茶」等の記 有機農産物の日本農林規格 (有機農産物の名称の 名称と商品名との 載が有り、消費者にとってまぎら 表示)第5条により「有機栽培○○」と記載するが、有 扱いを含め周知 わしく、時に質問をされます。今 機加工食品については、栽培の文字は記載しない。 後、統一できないものでしょうか。 (生産行程管理者) 6 製造、加工、包装、保管その他の工程に係る管理 意見要望等の概要 現行規格での扱い ・蒸気ボイラーの清缶剤の使用許 (生産の方法についての基準) 可。(同様の意見1件) 第4条 製造、加工、包装その他の工程に係る管理 (生産行程管理者) 5 この表原材料(加工助剤を含む。)の項の基準及 びこの項1から4までに掲げる基準に従い製造され、 又は加工された食品が農薬、洗浄剤、消毒剤その他 の資材により汚染されないように管理を行うこと。 とあり、清缶剤が直接、原材料に触れた場合、その他 の薬剤により汚染されたこととなる。 対応(案) 清缶剤フリーのボ イラーや一時的 除去により対応可 能であることから そのまま、清缶剤 の使用は、認めな い 米国農務省全米有機プログラム(NOP)基準では、 オクタデシルアミンが使用できる。 ・防虫防そ資材:フェロモントラッ プ、食物誘引剤、くん蒸剤の混入 防止手順の明確化。 (生産行程管理者) 管理の手順につ いて検討 ・生産工場の衛生管理のハード ルが高い(機器の洗浄剤、防虫 剤、アルコール等)。 (生産行程管理者) (問132) 加工工程で使用する機械・器具の洗浄、 殺菌はできますか。 (答) 洗浄剤、オゾン水や電解水等を使用して洗浄、殺菌 で洗浄するなどにより原材料や製品が洗浄剤等によ ・大型製茶工場(FA工場、共同 り汚染されないように管理することが必要です。 工場)の洗浄記録について併用 工場の場合区分に疑問あり。大 型工場の水洗、囲洗する場合時 間的に1日を要するはず。短時間 では無理。なにか良い方法はと考 えます。現行の判定に疑問。 (生産行程管理者) - 11 - ・放射線について、第4条に「有 害動植物の防除、食品の保存、 衛生の目的での放射線照射を行 わないこと」とあるが、品質目的 (選別)での照射は可能と聞い た。カビ、腐り、異物等が加工品 の見えないところで発生又は混入 していた場合に、品質目的(選別 等)であれば可能と聞いた。 (生産行程管理者) 7 Q&A (問129) 周知 病害虫防除、食品の保存、病原菌除去又は衛生の 目的での放射線照射はできませんが、工程管理であ る内容量のチェックや異物のチェックのための放射線 照射は行えます。 なお、この場合であっても飲食料品に吸収される線 量は0.10グレイ以下でなければいけません。 また、輸入食品の通関時に実施されるX線検査につ いては問題ありません。 別表2について 意見要望等の概要 現行規格での扱い 対応(案) ・食用に用いられる植物の抽出物 化学的処理を行っていない天然物質に由来するもの 周知 を誘引剤として使用したい。 であって、植物の抽出物して病害虫を防除する目的 (小分け業者) で使用しない場合に限り、使用できる。 ・別表2は撤廃するか、フェロモン 剤以外の誘引剤、忌避剤を追加 すべき。 (登録認定機関) ・防虫対策をとる時、使用出来る 薬品が少ない(有効的でない)こ とが多く、使用後の対処方法含め てと、薬剤をもう少し検討してほし い。害虫駆除の薬剤があまり使用 出来ないので、害虫の発生・混入 の恐れがある(同様の意見4件) (生産行程管理者) 使用できる薬剤の 現状を踏まえ検討 (問133) 有機加工食品の製造期間が限定されているような場 合、有機加工食品以外の加工食品を製造している期 間等に有機加工食品のJAS規格別表2に掲げられて いない薬剤を用いて病害虫や小動物の防除を行うこ とは可能ですが、有機加工食品の製造開始までに、 これらの薬剤による影響がないよう措置することが必 要です。 ・食品工場の現場では様々な薬 剤が用いられており、これを制限 することは食品衛生上、問題が生 じる可能性がある。このリストに無 い薬剤を使用する場合について の注意事項を明記すべき。 (登録認定機関) ・工場内防虫用薬剤の使用の可 否があいまい。JAS有機可なのか 不可なのかの表示がほしい。(同 様の意見1件) (生産行程管理者) - 12 - ・ホウ酸の使用限定を外すべき。 (登録認定機関) ・化学合成品のカプサイシンを認 めるべき。 (登録認定機関) ・オゾンを脱臭の目的として使用 規格第4条5項 オゾン発生ランプ、 することについて(同時に殺菌効 オゾンが直接、原材料に触れた場合、その他の薬剤 オゾン消臭の現状 果があり、カビ防止に役立つ。密 により保管中の食品が汚染されたこととなる。 を踏まえ検討 封包装されていないため、保存中 加工食品に直接接触する。) (生産行程管理者) - 13 - 8 有害動植物の防除について (1)別表2の整理について 害虫の発生・混入の防止観点から別表2は撤廃するか、フェロモン剤以外の誘引剤、忌避剤を追加すべき。 参 考 製造現場での使用可能性の高いもの(有機加工食品 検査認証制度ハンドブックより) 除虫菊(抽出物) ホウ酸 珪藻土 カリウム石鹸 (性)フェロモン 除虫菊から抽出したもののみが認められている。ただし、共力剤としてピペロニ ルブトキサイドを含まないもの、という条件がついている。 有機JAS 規格のもととなるコーデックス規格には記載されていないが、ゴキブリ 駆除剤として広く使用されておりリストに掲載された。ただし、捕虫器での使用という 条件がついている。 貯穀害虫対策として使用される。 直接虫に散布して気門を塞ぐ資材として使用される。 トラップに使用する形で使用されている。 ○現状(国内法での取り扱い) 衛生害虫の防除については、医薬品または医薬部外品(薬事法)を使用する。 (衛生害虫:ネズミ、ゴキブリ、ハエ等) 不快害虫の防除については、経済産業省に届け出された化学物質による製造された製剤を使用する。(化 学物質の審査及び製造等の規制に関する法律:化審法) ○対応案 コーデックスガイドラインとの整合性を図るため、コーデックスのリストにあり、「別表2」から外した資材につい ては、その理由を明確にする。 リストアップされた資材において、コーデックスガイドラインに、「認証機関又は当局による承認が必要」とさ れた資材については、国内法に準拠し安全、確実に製造された資材を使用することを明示する。 (2)防虫防そ資材(フェロモントラップ、食物誘引剤、くん蒸剤)の混入防止手順の明確化など 食品の安全性に影響を与える衛生害虫(ねずみ、ゴキブリ等)は適切に管理される必要があることを規格に明 示する。または食品衛生法の規制を受けることを明示するすべき。 ○対応案 衛生対策について次のガイドラインを参考にして、改正案を検討する。 食品等事業者が実施すべき管理運営基準に関する指針(ガイドライン)抜粋 4 そ族及び昆虫対策 (1) 施設及びその周囲は、維持管理を適切に行うことにより、常に良好な状態に保ち、そ族及び昆虫の繁 殖場所を排除するとともに、窓、ドア、吸排気口の網戸、トラップ、排水溝の蓋等の設置により、そ族、昆虫 の施設内への侵入を防止すること。 (2) 年2回以上、そ族及び昆虫の駆除作業を実施し、その実施記録を1年間保管すること。また、そ族又は 昆虫の発生を認めたときには、食品に影響を及ぼさないように直ちに駆除すること。 (3) 殺そ剤又は殺虫剤を使用する場合には、食品を汚染しないようその取扱いに十分注意すること。 (4) そ族又は昆虫による汚染防止のため、原材料、製品、包装資材等は容器に入れ、床又は壁から離し て保管すること。一端開封したものについても蓋付きの容器に入れる等の汚染防止対策を講じた上で、保 管すること。 - 14 - 9 表示 ・有機○○使用等、まぎらわしい表示は禁止にすべきと思います。(同様の意見2件)(生産行程管理者) ・有機JASマークが貼付してあるお茶で、裏の一括表示が有機○○とされていないものがあります。検査でしっ かりとしてもらいたい。 (生産行程管理者) ・日本の有機の農家さんの生活が成り立つよう、国産有機原料を使用した有機加工食品は、輸入オーガニック 原料加工品とは一目で違いがわかるようになれば良いと思います。(生産行程管理者) ・有機JASマークの表示様式・方法について、別記様式4があるが、他のJASマーク様式に比べても、非常にあ いまいで分かりづらい。是非見直してもらいたいです。(生産行程管理者) 10 同等性 ・海外との同等性について、同等性を認めている国でも、その国への輸出に関しては「有機」と認められないこと があるため、日本の有機の価値が下がってしまう恐れがある。有機JAS規格が、海外でも十分認知され承認され るように、基準の見直しを図っていただきたい。(同様の意見15件)(生産行程管理者) 11 登録認定機関 ・認定団体により、認定の基準等に違いを感じます。もう少し認定団体の差をなくしていただきたい。(同様の意 見1件)(生産行程管理者) ・現状、登録認定機関は民間の第三者機関に移行されており、その認定機関の資格取り消しにより、そこで認定 を受けた業者も同様の扱いになると認識しております。業者にとっては認定機関からの指導が全てですので、農 水省による登録認定機関への指導・監督を充分に実施頂きたいと思います。(生産行程管理者) ・有機認証に係わる経費を考えると、国内で有機の進展は余り望めない状況となっています。各地の農業技術 センターや旧食糧事務所の職員の方々に担って頂く事が出来れば有難いと考えます。(生産行程管理者) ・認定機関により違う回答の場合がある。見解の違いがあるとは思いながらも、最終的には弊社が認定を受けて いる認定機関の回答を優先するが、しばしば困惑する。複雑な事例もあるとは思うが、同じ回答が得られるように なればよい。(生産行程管理者) 12 監査 ・年次監査のタイミングが、概ね1年以内となっていますが、毎年前年の監査日までにしてほしいという依頼があ ります。農繁期などは気候の変動でずれることもありますので、前後1ヶ月ぐらいの猶予は設けていただきたい。 簡素化を。(同様の意見4件)(生産行程管理者) 13 PR ・有機JASをもっと消費者の意識の中に浸透させて下さい。有機の意義はどこに。(生産行程管理者) ・一般消費者に有機商品の価格が理解されておらず、価格に対する理解が得られない。販売促進を。(同様の 意見7件)(生産行程管理者) 14 認定の技術的基準について ・生産行程管理者と小分け業者の認定を一緒にしてほしい。(登録認定機関) ・内部規程、格付(表示)規程などを事業者が作成することが認定の要件となっていますが、有機の認定の本来 の目的からすれば、その生産や製造などにおいて有機性が確保されることを、認定機関が確認することが必要 十分な要件です。質問票形式での事業者のプランの確認も許容すべきだと思います。(登録認定機関) ・JAS法改正の際に削除された認定の承継を認めるべきです。M&Aや分社化など事業の再編成が特殊なことで はなくなった現状で、認定事項の変更がまったくない(もしくはわずかである)場合にも、新規に認定を取り直さな ければならないのは、時代に即していませんし、不合理です。(登録認定機関) ・グループで認定を取得していた事業者が、自社のみでの製造に移行した場合も、新規に認定を取り直さなけ ればならないことになっています。しかし、外部で行っていた工程のみがなくなるという変更のみの場合(たとえ ば、外部でも行っていた格付表示のある箱詰め作業が、それを担当していた会社の倒産などでなくなった場合 - 15 - など)は、認定事項の変更として処理すべきだと思います。(登録認定機関) ・ 加工食品の生産行程管理者が、加工の認定で、農産物を小分けのみして出荷するものに格付表示ができる ようにするべきだと思います。認定料金について、認定機関の裁量で加工と小分けの認定を1件分の料金とする ことが可能になっていることで解決ずみの問題とされているようですが、加工の工程の一部にすぎない小分け作 業について、別に認定をとらなければならないとする制度の異様さは解決すべきだと思います。加工の認定でど ちらも行えるようにすべきです。特に煩雑な場合分付に以下のような例があります。 ①お茶やコーヒーなどで、ブレンドするものは加工、しないものは小分けの認定が必要 ②トウモロコシの挽き割りなどで、粒のサイズによって生鮮食品と加工食品に分かれてしまうケース。同じ機械を 利用した同じ工程でできるものであっても、加工と小分けの認定が必要。(製粉業者が商社から依頼を受けて、 小麦粉の粒をさらに細かくする作業を詰付負うために、新たに小分付認定が必要となったという例もあります) ③冷凍食品の製造で、ブランチングするものは加工、IQFで行うものは生鮮食品になるので小分け認定が必要 (登録認定機関) ・お茶生産農家が行う荒茶の工程は、有機農産物の生産行程管理者認定で行えますが、このように収穫後すぐ に処理をしなければ品質が著しく低下してしまうものとして、お茶のほかに、ぜんまいの湯通し、サトウキビの搾汁 などがあります。これらについても、そのまま加工食品として出荷されることはなく、お茶の仕上げ加工と間接、そ の後さらに加工が行われるものであり、農産物の生産行程管理者の認定でこれらの加工を行うことを認めるべき だと思います。(登録認定機関) ・当社の認定機関では、その指定する講習会が首都圏でしか開催されず、講習会頻度も少ないのが現状です。 各地域で全ての認定機関が指定する講習会が開催される事を要望。(生産行程管理者) ・行程管理、格付の責任者及び担当者は、認定機関から1年に1回の指定講習会の講習を推奨されているが、 担当者全員が毎年受講することは、非常に厳しい。そこで行程管理、格付担当者各1名ずつの代表者による講 習受講等に軽減できないか。(生産行程管理者) ・講習会は認定機関ごとに指定されている。JAS制度が、公正を図るためにまとめられた1つの法律であることか らすると、どの認定機関の講習会でも同様の内容であるべき。認定機関Aの受講者が、他の機関では有資格者 として認められないということは、法律の主旨と逸脱しており、改善をお願いします。(生産行程管理者) ・小さい企業にとって、担当者の技術的基準をクリアした人材を専属で付けることは、非常に困難を極めます。生 産者から見ると、JASの奨励よりも規制する意味合いが強く、また、高齢化の進む産地で取り組むには必要以上 に複雑になりすぎている。中小企業、家族経営組織が有機JASに取り組み易い法整備をお願いします。(同様 の意見2件)(生産行程管理者) ・格付担当者の講習会を受ける条件の高卒で実務2年以上と思いますが、1年以上でよいのではないか。(生産 行程管理者) (認定の区分) ・生産行程管理者を取得していれば、小分け業者も含むようにしてほしい。(同様の意見2件)(生産行程管理者) ・有機コーヒー生豆を異物除去装置を通し、異物除去したものを小分けする場合において安全性を高める工程 は、製造にあたると考えます。原材料に変化がないとして、現行は小分けになると言われています。原材料に変 化がなくとも、安全性を高める作業工程が機械を通して行われており、製造工程の一部と言えると思います。よっ て製造業者の免許があれば、この異物除去した原料も有機商品として販売できるよう改正を希望します。(生産 行程管理者) ・窒素ガスを使って脱酸素を行うものは“生産行程管理”、行わないものは“小分け”となる点の管理が困難。(生 産行程管理者) 15 その他 ・Q&Aの項目が多すぎるため、規格に盛り込んだ方がよい。 (登録認定機関) ・輸入業者が格付表示できる加工食品が有機農産物加工食品に限定されているため、混乱がある。(登録認定 機関) ・GMOの意図せざる混入に対しての許容範囲が示されていないため、事業者は回収のリスクと背中合わせとな っている。(登録認定機関) - 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