宮城労山 県連ニュース 2013年 9月 No.97 ( size 4509 KB )

宮城労山
県連ニュース
2013年9月 №97
東日本大震災 鎮魂・復興祈願の碑建立
左から赤間・菅野 静岡県連:理事長・会長
交流集会・富士登山報告 6月 20~22 日
石巻勤労者山岳会 会長 菅野正雄
東北ブロック遭難対策沢搬出訓練報告 6月 15~16 日
遭難対策部 鈴木 孝
新庄神室山 交流登山 報告
6月8~9日
女性委員会 森谷 金子
雪崩学入門
机上講習会案内
12月1日
遭難対策部 秋山 正樹
東北雪崩講習実技講習会 報告
2月24日
遭難対策部 秋山 正樹
泉ヶ岳の「方位盤」完成、除幕式 8月4日
朋友会 事務局長 渡部秀人
「参考資料」労山全国連盟 12年一般会計決算 ・13年予算書
事務局
「参考資料」労山全国連盟 12年特別基金決算 ・13年予算書
事務局
富士登山報告
石巻勤労者山岳会
会長 菅野 正雄
石巻勤労者山岳会は、3.11東日本大震災の鎮魂・復興祈願のため、多くの被災者と
ともに富士山に登り、また、地元静岡県勤労者山岳連盟の方々と支援交流集会を行い、被
災状況や現状方向をおこなうことにより、今後想定される南海トラフ巨大地震等の参考に
していただくことを目的に7月20日から22日の日程で富士登山を行いました。
石巻から39名、仙台から6名の参加により20日は静岡県富士宮市にあります富士山
本宮浅間大社を訪れまして、富士登山の安全祈願をするとともに、東日本大震災の鎮魂・
復興祈願のために作製しました御札を奉納し、参拝することができました。
その後、白糸の滝を見学、朝霧高原にあります富士ヶ丘区民館へ。
区民館では静岡県連のスタッフが交流集会の準備に追われながらも、宮城からの参加者を
出迎えてくれました。
「3.11東日本大震災鎮魂・復興祈願」の標柱は富士山頂に設置する計画を立てまし
たが、世界文化遺産の登録により国及び浅間神社からの許可がおりませんでしたので、今
回は富士山が目の前に見える区民館の敷地内に設置することとなり、到着後すぐ標柱を建
てることにしました。
東日本大震災支援交流集会は現地集合の仙台の一人を含め宮城が46名、静岡県連から
25名により開催されました。
各県連会長の挨拶で始まり、震災の被害状況や現状については石巻の山岳会会員がパネ
ル写真とパソコンを使い、写真や映像を映し出しながら報告を行なったところであります。
宮城の主だった参加者は震災当時の自宅や職場の状況、現在の状況などを話すことによ
りまして、少しでも多くの方々に参考にしていただければとの思いが感じられる交流集会
でした。
二日目の富士登山は39名の参加によりまして、富士宮登山口の五合目から登りはじめ、
時々霧が流れることもありましたが、全体的には天気に恵まれた登山となりました。
六合目、新七合目、元祖七合目、八合目など各山小屋が続き、高度を上げるごとに息切
れが激しくなり、高山病の症状が現れた人もいたことから、八合目までの時点で16名の
参加者が山頂に立つことをあきらめ、九合目と九号五勺で1名ずつ体調を崩したため、こ
れらの参加者を2名の会員が付き添い下山することになりました。
2
富士宮市
朝霧高原
交流集会場「富士ヶ丘区民館」前にて
富士山
山頂
にて
3
富士山頂に登頂できた人は19名と参加者の約半分となりましたが、浅間大社奥宮に「3.
11東日本大震災鎮魂・復興祈願」の御札を奉納することにより、多くの登山者に祈りを
捧げて頂けることができれば幸いであります。
今回の登山で富士山頂には立ちましたが、日本一高い剣ヶ峰には時間的余裕がなかった
ため一人も立つことができませんでした。
多くの参加者が富士山頂に立ちたい、剣ヶ峰に登ること、また山頂をぐるっと回る御鉢
めぐりを希望していることから、再度富士登山を計画しなければと思ったところでありま
す。
周遊班は震災により、静岡県に避難してお世話になった参加者がいたことから、この時
世話をしてくださった夫婦の方たちが案内をしてくれたことから、久能山東照宮、登呂遺
跡、三保の松原、沼津御用邸などを見学、楽しい一日を過ごすことができたようです。
最終日は千円札の裏にあります富士山と湖が印刷されている景色と同じものを見るため、
本栖湖を訪れ富士山と千円札を見比べた後、今から1100年以上前、富士山の噴火によ
り流れ出た溶岩によってできた鳴沢氷穴で冬季にできる天然氷を見学、青木ヶ原の樹海を
少しだけ散策、登山だけではなく少しだけではありますが名勝・史跡をめぐり楽しむこと
ができました。
この企画により富士登山と東日本大震災の鎮魂と復興祈願、支援交流集会では今後想定
される南海トラフ巨大地震等にいかに対応するか静岡の方々に少しでも参考になったこと
と思います。
今回の富士登山の計画の始まりは、震災支援で何度も石巻を訪れ、県勤労者山岳連盟が
平成24年2月25日開催した「東日本大震災の鎮魂と復旧・復興を願う登山愛好者交流
登山のつどい」の中で、世界七大陸最高峰登頂者の東京都「練馬山の会」会長の河野千鶴
子さんが「高所遠足登山を楽しむ」をテーマに講演、その後稲井地区の水沼のセンターに
おいて地元の方々や子供たちとの交流をしたとき、子どもたちに笑顔がなかったことに心
を痛め、みんなで富士山に登ろうとの話がでて企画したものであります。
河野千鶴子さんは今年の5月から6月かけてヒマラヤのダウラギリの登山を行った後、
7月後半からヨーロッパアルプスのモンブランの登山を計画していたことから、河野さん
の日程に合わせ7月20日から22日の予定で富士登山の計画を立てたところであります。
しかし、残念なことに河野さんは5月23日ダウラギリの7700メートル付近で力尽
き帰らぬ人となってしまいました。
石巻勤労者山岳会として河野さんの意志をつぎ、登山愛好者とともに今回の富士登山を成
功させることができました。
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東北ブロック 沢搬出訓練 報告
遭対部: 鈴木 孝
1. 日 時 : 2013 年 6 月 15 日(土)、16 日(日)
2. 場 所 : 福島・安達太良山麓 アットホームおおたま / 烏川渓谷
3. 参加人員: 28名 (15 日:24 名/16 日:25 名)
宮城県連 参加内訳 (朋友会: 7 名/他会: 参加なし)
4. 訓練内容: 15 日: コテージにて 机上講習とロープワーク
16 日: 烏川渓谷にて、低体温症を想定した梱包・搬出訓練
福島県連の主催による、東北ブロックでの合同の搬出訓練が行われました。参加人員は総計
28名で、1日だけの参加となった方もおりました。宮城県連からは朋友会だけの参加となってし
まいましたが、事故時の対応訓練という意味合いからは、より多くの会の参加が望まれます。
来年度は、宮城県での開催を要望されておりますので、宮
城県連が一体となって企画・運営していくべく、今後の協議・体
制作りが必要になってきます。
参加した各会とも高齢化や技術的な観点から、単一山岳会
で救助体制を組織する事は難しくなってきており、会や県連の
枠を超えて協力しあっていく事が必要になっているのではない
かという話が出されました。
初日はコテージ内での机上講習と屋外での演習で、ドラッグ法やヒューマンチェーン、ザック担
架、メインロープのループによるビレー、徒渉時の確保、対面確保、支点の作成、ブリッジ(斜張
り)、シート梱包などなど、テンコ盛りの講習内容でした。
ハイキングでの事故は60歳代の女性で多く、休憩して出発後の10分で発生しているという驚
きの報告がありました。これは基金申請の分析結果だそうです。休憩の取り方を考えねば・・・。
二日目は烏川渓谷で、低体温症を想定した搬出訓
練が行われました。実際に人を梱包しての訓練でした
ので、参加メンバーには緊張した訓練となりました。
負傷者をシート梱包して、ナメや小さな滝では持ち
上げながらの下降、大きな滝はプーリーやリギングプ
レートを使用した斜張りによるチロリアンブリッジでの
通過、釜の深い所は振子による搬送などによって行
われました。場所によって、搬出者は胸まで水に浸か
っての作業も強いられました。
初めての参加者もおりましたが、救助訓練の重要性と搬出の困難さを強く意識できた訓練にな
ったと思います。県連の枠を超えたこのような合同訓練で、搬出技術の共有化を図る事が出来
れば、今後の活動にも大きな力になりますので、来年は宮城県で実施できるように努力したいで
すね。
5
「新庄神室山登山報告」
女性委員会
森谷金子
6月8日~9日にかけて新庄神室山に登りました。
交流登山でしたが、参加は朋友会から5名(車の関係で人数制限になってしまいましたが)。
当初の予定を変更し、根の先登山口から登り、頂上小屋泊まり。
2日目は天狗森、小又山から大又口、根の先口に下山という周回にしました。
2日間、すっきり晴れると言う状況ではなく、楽しみにしていた展望はあまり
望めませんでしたが、その分花々に目を楽しませてもらいました。
特にシラネアオイとツバメオモトの花は、今まで見たことが無い位ものすごく
たくさん咲いていました。
残雪も豊富で、時々登山道を見失いそうになりましたが、新緑とのコントラストはとても
清々しく気持ちよいものでした。
下山後は宿泊予定だった大堀温泉・美肌の湯「りんどう」に入浴し、まさに
美肌になって帰宅しました。
写真提供:佐々木さん、龍淵さん
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雪崩事故防止のための
雪崩学入門
机上講座
1. 日 時: 2013年12月1日(日)12:00~17:00
2 .会 場: 仙台市戦災復興記念館研修室
3. 参加費: 500円(資料代etc)
4. 対 象: 興味のある方はどなたでも
5. 受 付: 当日の会場で先着60名(予約不可)
講習内容
第一部: 雪崩とは
第二部: 雪質、弱層テスト
第三部: コンパニオンレスキュー
第四部: 低体温症
第五部: 冬山で死なないために
主催:日本勤労者山岳連盟東北雪崩講習会実行委員会
問い合わせは 秋山 正樹 TEL 090-9632-4872 まで
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東北ブロック実技雪崩講習会報告
2013 年2月24日(日)に蔵王澄川に於いて東北ブロック雪崩実技講習会が参加者23
名(弱層テスト・雪質観察コース18名・ビーコン捜索コース5名)で行われた。昨年1
2月1日(土)の机上雪崩講習会では、例年より参加者が少ない60名程度だったことと
参加費の値上げ、労山会員の参加費免除から割引へと変更したため、実技講習会への参加
者の減少が心配されたが、何とか例年通りの参加者が集まり実施された(残念ながら労山
会員の参加は昨年の10名から1名と減少したが)。今年はボーダー等若い参加者が目立っ
た。
講習は、弱層テスト・雪質観察コースは午前中積雪断面観察し温度勾配を見たり、硬度
や密度を計測したりした。また雪庇断面観察を行った後スクラムジャンプテストを行い雪
庇の崩壊の様子を観察した。その後各班に分かれシャベルコンプレッションテストの仕方
を練習し、弱層の確認を行った。班によっては、スノーマウントの設営等も行われた。
ビーコン捜索コースでは、初めにホテルロビーでビーコンの特性等について机上講習を
行い、その後現場に行って、二班に分かれて埋没ビーコンの捜索訓練等を行った。
参加者の中には、毎年参加し将来の講師候補を期待できる参加者も出てきた。労山会員
の参加費免除が廃止されたためか労山会員の参加者が減少したことは残念である。鈴木主
任講師が労山会員になられたこともあり、できれば労山会員の中から講師候補が育ってほ
しいと願う。
(文責
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遭難対策部長
秋山
正樹)
泉ヶ岳の「方位盤」完成、除幕式が行われました。
学院大ワンダーフォーゲル部 OB 会からお礼状を頂きました。
朋友会(事務局
渡部)
8月4日(日)、泉ヶ岳賽の河原にワンゲル部が
移設準備していた「方位盤」の完成、除幕式が行わ
れました。 5月のセメント荷揚げに20名以上の
朋友会会員、石巻労山会員等多数の労山会員の協力
に、学院大ワンゲル部OB会からお礼状を頂きまし
た。荷揚げボランティアに参加された皆様、有難う
ございました。
方位盤は水神コースの賽の河原に
方位盤は学院大ワンゲル部OB会が維持管理を行
いますが、OB会の高齢化が進んで
いるため、見回り
り点検の協力を労山会員の皆さん、宜しくお願い
します。異常を発見した時は事務局に連絡下さい。
方位盤は仙台市に「寄付」されました。
今回の方位盤移設は仙台市が泉ヶ岳の所有者として
して、宮城県は県立公園の管理者として関係が
あります。
9
交流会場より
登山当日21日早朝
朝霧高原:白糸の滝 観光
宮城労山・県連ニュース
富士山
を望む
登山前日20日
№97
2013年8月19日
発行:宮城県勤労者山岳連盟 〒980-0021 仙台市青葉区中央 4 丁目 9-15
TEL022-211-1852 FAX022-223-1895 仙台中央マンション 201 号 新日本スポーツ連盟内
発行責任者:会長 赤間弘記 編集責任者:事務局長 新田 直
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