グロービス経営大学院における 実践的な起業家人材の育成 2009年10月12日 起業家教育推進ネットワーク第1回全国フォーラム グロービス経営大学院 学長 堀 義人 グロービスのビジネススクールの全体像 2年間のMBAプログラムで ビジネスリーダーに必要な あらゆる経験を積む 非学位 日本語MBAプログラム - 本科生 - 単科生 英語MBAプログラム - 本科生 - 単科生 1科目(3ヶ月)ずつ、 必要な科目を選んで学ぶ 自由に組み合わせて学ぶ 体系的な経営スキルを 3ヶ月で速習する エグゼクティブ向けプログラム 学位 ●ヒト系科目 -eg.人材マネジメント ●モノ系科目 -eg. 経営戦略、マーケ ティング ●カネ系科目 -eg.ファイナンス ●思考系科目 ーeg.クリティカルシンキ ング、ビジネス定量分析 非学位 経営幹部要請プログラム ● エグゼクティブ・マネジメントプログ ラム(EMP) ● ミドル・マネジメント・プログラム (MMP) ● ミドル・マネジメント・リーダーシッ プ・プログラム(MLP) ● ジュニア・マネジメント・リーダーシッ プ・プログラム(JLP) 2 グロービス経営大学院への歩み グロービスは、「日本で世界トップレベルの経営教育の機会を提供する」 グロービスは、「日本で世界トップレベルの経営教育の機会を提供する」 という目標を掲げ、民間の学校として発展してきた。 という目標を掲げ、民間の学校として発展してきた。 経緯 年 1992年 1993年 1994年 1995年 株式会社 グロービス設立 ビジネススクール事業開始 (GMS) 大手通信会社の研修を受注し、企業研修事業(GOL)開始 GMS大阪校 開校 ハーバード・ビジネス・スクールのケースの日本語訳を開始 日本初のケーススタディを用いた通信教育を開始 MBAマネジメント・ブック発行。出版事業(GMI)開始 。 1996年 英国国立レスター大学とジョイントMBAプログラムを開始 1997年 2000年 経営スキルのアセスメント・テスト(GMAP)開始 2003年 2005年 2006年 2008年 eラーニングのコンテンツ提供を開始 グロービス・オリジナルMBAプログラム(GDBA)開校 GMS名古屋校 開校 グロービス・エグゼクティブ・スクール(GES)開校 グロービス経営大学院 開学 学校法人グロービス経営大学院へ設置者変更 3 グロービスの歩み 1992年に民間ビジネススクールとして建学以来18年目を迎える。 1992年に民間ビジネススクールとして建学以来18年目を迎える。 大学院としては今年で4年目。入学者数は3倍の223名に。 大学院としては今年で4年目。入学者数は3倍の223名に。 (人数) 初めてグロービスを受講した 社会人の数 6,0005,000- GDBA 開始 7,000- 名古屋校 開校 8,000- 大学院 開校 学校法人化 4,926 223 7,166 123 6,587 104 5,454 78 4,128 2,0001,000- GMS 開校 3,000- 3,644 大阪校 開校 4,000- 3,253 2,693 2,320 1,785 1,809 1,005 1,266 1,456 '92 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 '00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 ※学生・受講生数は、グロービス・グループ(学校法人グロービス経営大学院と株式会社グロービス)のスクール事業全体の数字 4 最高の学びの場を創るグロービス独自の仕組み 「創造と変革の志士」 として、実務で活躍 良い カリキュラム 良い 教員 グロービス経営大学院 良い 知の発信 5つの良い 良い 学生 良い サービス 5 よい学生:学生のプロファイル 男女比は5:1。学生の平均年齢は34才。 男女比は5:1。学生の平均年齢は34才。 様々なバックグラウンドをもつ社会人が参画。 様々なバックグラウンドをもつ社会人が参画。 男女比率 平均年齢 5:1 34歳 多様なバックグラウント を持つ社会人が参画 6 良い教員:ビジネスリーダーから経営を学ぶ 「こういう人を目指したい」と思える人に、 「こういう人を目指したい」と思える人に、 グロービスの教壇に立ってもらう。 グロービスの教壇に立ってもらう。 梅澤 高明 冨山 A.T.カーニー日本法人 代表パートナー 経営共創基盤 代表取締役 CEO マサチューセッツ工科大学 MBA スタンフォード経営大学院 MBA 田村 誠一 岡島 アクセンチュア エグゼクティブ・パートナー ノースウェスタン大学 EMBA 株式会社プロノバ 代表取締役 社長 ハーバード経営大学院 MBA 斎藤 廣瀬 忠久 株式会社エムティーアイ 取締役兼執行役員専務 シカゴ大学経営大学院MBA 和彦 悦子 聡 外資系大手保険会社 執行役員 カーネギーメロン大学 MBA 7 良い知の発信:現場の生きた知を本やWEBに 経営の現場で蓄積したグロービスの知は、 経営の現場で蓄積したグロービスの知は、 MBAシリーズやWEBを通じて、ビジネス界に発信されている。 MBAシリーズやWEBを通じて、ビジネス界に発信されている。 MBAシリーズ (100万部発行) GLOBIS.JP 8 良いカリキュラム:カリキュラムマップの特徴 基本 基礎 応用 コア 展開 創造 変革 組織 ・人事 マーケティング ・戦略 会計・財務 思考 志 (卒業要件)全40科目のうち、24科目相当(36単位)を2~5年で修了すること 9 「良い」サービス:人的ネットワーク構築のために クラス外でも志を持った、人間力豊かなリーダーを育てるための様々な クラス外でも志を持った、人間力豊かなリーダーを育てるための様々な サービスを提供 サービスを提供 キャンパス・ イベント クラブ活動・ 学生活動 ネットワーク 構築サポート ◆学長セッション ◆振り返りセッション ◆トップセミナー ◆あすか会議 ◆実践を中心としたクラブ活動 ◆自主勉強会 ◆GLOBISーSNS ◆リユニオン ◆同窓会 ◆互援ネット 10 グロービスの教育理念 <グロービスの教育理念> 「グロービスは、日本及び世界のビジネスリーダーたる「創造 と変革の志士」を輩出するビジネススクールとして存在する。 グロービスは、「能力開発」し、「人的ネットワークを構築」 し、「志を養う」、三つの場を提供する。 理論と実践を融合した能力開発の場 将来にわたる人的ネットワーク構築の場 自らの志と生き方(キャリア)を見つける場 グロービスは、数多くの志士を輩出し、日本そして世界に「創 造と変革」のダイナミズムを生み出し、世界全体の成長に寄与 することを使命とする」。 グロービス経営大学院 学長 堀 義人 11 能力開発 ~どのような能力が必要か? 「創造と変革の志士」に必要な3つの能力 ① 知識・フレームワーク 『知的ゲームである経営の勝ち方を理解できる力』 ①知識・フレームワーク ② 考える力 『何をすべきかを認識する能力』 ③ 人間関係能力 『人を巻き込み、引っ張る力』 創造と変革の志士 ②考える力 ③人間関係能力 12 志 ~ 志醸成プロセス 「私の任務」宣言 「創造と変革の志士」へ 自分の感情を理解すること ・邪魔者 ① 頭脳の働き ② 欲望 好きこそものの始めなり グロービスでの擬似リーダー体験 「大いなる勘違い 」 リーダーとして何をすべきか 何のために生きているか なぜこの世に存在するか 「吾人の任務」 自分の任務を 見つけ出す方 法論 自らの使命の 模索 リーダーとして の自覚 13 ベンチャー系科目 ■ 領域全体のカリキュラムladders BPL BPL ・ビジネスプラン(BPL) ビジネスプランの書き方(標準的なフォーマット)のトレーニング ターゲット市場規模の推測、戦略モデル=オペレーションの整合など、プランニ ングの基礎 VTM VTM ・ベンチャー・マネジメント(VTM) ベンチャー企業におけるマネジメントのマインドセットの重要性の理解 「成長ステージ」の理解、ステージごとのマネジメント・イシューやシステムの理解 VCF VCF VTS VTS ENL ・ベンチャー・キャピタル&ファイナンス(VCF) ベンチャー企業におけるファイナンスの重要性の理解 企業価値評価(デューデリジェンス)とディール組成の基本ステップの理解 タームシート、証券市場のビヘイヴィア、ステークホルダーのインタレストの理解 ・ベンチャー戦略(VTS) ベンチャー企業における戦略のさまざまな類型の理解 ビジネスモデルや業界、市場の「要諦」の見抜き方のトレーニング これまでの知見を総動員しての、ビジネスプラン作成とマネジメントチームの組成 ・企業家リーダーシップ(ENL) 日本における代表的企業家/起業家のケースの考察 起業家としての人間・志・哲学・ビジョン・ミッションの体感 14 「創造」系各科目 概要 はレーポート回 ■ ベンチャー戦略(VTS) 受講者の想定Goal: ベンチャーの創業から成長にかけての各ステージで、市場や事業の構造を素早く見抜い たうえで適切な戦略を構築でき、またそれを事業計画に落とし込める Day1 事業機会の発見と 資源の調達 Day2 事業アイデアの評価 と事業化プロセス Day3 市場の定義と 創業時の戦略構築 Day4 規模の拡大と 戦略の転換 「エンドナブ」 「スターミポーラ」 「GOコーポレーション」 「ブックオフ」 Day5 競合優位性の構築 Day6 グループ発表 「ヤフー2000年」 ■ ベンチャー・マネジメント(VTM) 受講者の想定Goal: ベンチャーの創業から成長にかけての各ステージで、最適なチームやオペレーション、組 織体制等を開発し、持続的な成長をマネジメントできる Day1 製品・市場の特定と マネジメント・チーム Day2 経営資源の 調達と開発 Day3 オペレーション システムの開発 「プライベート・コミュ ニケーションズ」 「フェルメール・ テクノロジーズ」 「スコア! エデュケーショ ナル・センターズ」 Day4 Day5 マネジメントシステム コントロールシステム の開発 の構築 「ゴンゾ・ディシ ゙メージョン」 「ATHマイクロ テクノロジーズ」 Day6 企業文化の管理 「ワークスアプリケー ションズ」 ■ ベンチャーキャピタル&ファイナンス(VCF) 受講者の想定Goal: ベンチャー企業の資金調達手法や企業価値の精査、ディール組成、イグジットに至る流 れにおけるファイナンスの理論を理解したうえで、日本の資本市場の特性を踏まえた資本計画を立案できる Day1 ベンチャー企業の ファイナンス 「ベーグル&ベーグル」 Day2 Day3 VCからの資金調達 ディールストラクチャ とデューデリジェンス とタームシート 「ウォールナット・ベン チャー・アソシエイツ」 「トレンドセッター社の タームシート交渉」 Day4 イグジット戦略の 構築とファイナンス 「ワークスアプリケー ションズのIPO」 Day5 イグジットに向けた 準備とVCの役割 Day6 グループ発表 「USS」 15 企業家リーダーシップ(ENL)概要 科目概要 創造と変革の場面における企業家の、人間としての 器・志・哲学・ビジョン・ミッションなどのあり様に ついて、またそれらと組織文化や経営理念との関係に ついて学びます。 本科目はグロービスのMBAプログラムの1つの核であ り、必修科目です。他の必修科目をある程度履修し基 本を身に付けた後に受講してください。 学長である堀が講師を務めます。クラスでの議論や対 話から、企業家のあり方を感じ、考えていただければ と思います。最終回には自分の今後の目標やその実現 方法を考え、発表する機会を設けています。 ケースで疑似体験を積むことによって、リーダーとし ての判断力、経営哲学を養います。自らが創造と変革 の場面でどのように考え、行動するかを考える、自己 発見をも1つの目的としています。 16 企業家リーダーシップ(ENL)概要 17 【参考】現場からの知恵 グロービス・キャピタル・パートナーズ 豊富な経営支援経験と投資実績を有するチーム 投資プロフェッショナル:12名 出身業界:コンサルティング、総合商社、製造業、IT、広告代理店等 出身業種: 経営・事業企画、オペレーション管理、セールス・マーケティング、 戦略策定、監査等 投資活動実績 96年:グロービス・インキュベーション・ファンド設立 (5.4億円) 第一号ファンド、約8倍の総合リターン 99年:エイパックス・グロービス・ジャパン・ファンド設立 (200億円) 欧米老舗ファンド・エイパックスと共同設立 06年:グロービス・ファンドⅢ設立 (180億円) 独自ファンド、積極投資中 累計投資額:約250億円/70社 IPO/M&A:16件 投資概要 規模:1-18億円、 各投資先への平均投資総額 3-5億円 ステージ:アーリー、エクスパンション、レイター、カーブアウト、 MBO (スピンオフ) 分野:インフォメーションテクノロジー:モバイル、インターネット関連等 コアテクノロジー:半導体、通信、組込み技術等サービス&リテール 18 【参考】現場からの知恵 グロービス・キャピタル・パートナーズ IPO事例 抜粋 グリー株式会社 (2008年12月東証M上場) ソーシャルネットワーキングサービス ngi group 株式会社 (2006年8月東証M上場) ネット関連ベンチャー投資育成事業 株式会社ワークスアプリケーションズ (2001年12月JASDAQ上場) 人事・給与パッケージソフト開発 株式会社フィスコ (2006年6月ヘラクレス上場) リアルタイム・ファイナンシャル 情報提供 リアルコム株式会社 (2007年9月東証M上場) ナレッジ・マネジメント・ エンジン開発 株式会社マネースクウェア・ジャパン (2007年10月ヘラクレス上場) インターネットによる外国為替の受託、 取次、マーケットメイキング業務 M&A事例 抜粋 株式会社ディアーズブレイン ゲストハウス型ウェディング事業 株式会社ドリームコーポレーション ベーグルを中心とした専門店展開 株式会社パソナテック IT専門の登録型人材派遣会社 19
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