王として音楽家として18世紀を生きた啓蒙専制君主、プロイセン王国フリードリヒ大王の生涯と音楽世界的フルーティスト有田正広氏による特別レクチャーとコンサート啓蒙専制君主として知られるプロシア王国フリードリヒ大王（1712∼1786）。2012年は王の生誕300年でした。父親フリードリヒ1世に反対されながら、フリードリヒ2世は音楽、そしてフルートを愛し続け、自ら数多くを作曲し、演奏したことはよく知られています。プロイセン国王となってからは、ベルリンの市中宮殿やポツダムのサン・スーシ宮殿を中心に、ベルリン楽派と呼ばれる独特の音楽様式が花開き、そこでは、グラウン兄弟、ベンダ兄弟、クヴァンツ、カール・フィリッップ・エマニュエル・バッハほか、今に名を残す音楽家たちが活躍しました。このベルリン楽派は、当時の音楽に影響を与え、ヨハン・セバスチャン・バッハもそこを訪ね、その音楽を作品に取り入れています。世界に誇るフルーティスト有田正広さんを迎えて、フリードリヒ大王の生涯とその音楽、それを取り巻く音楽家たち、大王のフルートの師であるヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ（1697∼1773）の生涯、そして当時のフルート音楽の姿について、レクチャーとコンサートでお楽しみいただきます。世界的に貴重な、有田さん所蔵のクヴァンツ製作のオリジナル・フルートや、楽器博物館所蔵のフライヤー製作のクヴァンツ・フルート、またシェラー、キルスト等のフリードリヒ大王にまつわる様々なフルートを使用する予定です。フルートと音楽と奏法の歴史的な基本と古典のお話です。目から鱗の話題が満載です。現代のフルートの演奏家やファンにとっても、大きな参考となることでしょう。レクチャー 2013. 4. 27㈯ 2：00pm アクトシティ浜松音楽工房ホールフルートとお話：有田正広チェンバロ：有田千代子世界にわずかしか残っていないフリードリヒ大王ゆかりのクヴァンツ・フルート（1763年以降C.F.フライヤー１世製作・楽器博物館所蔵）ほかを使用します。レクチャー資料協力：村松楽器販売株式会社聴講料 1000円要申込 2.28（木）より電話で楽器博物館へどうぞ。（聴講料は当日受付にてお支払い下さい。28日のコンサートのチケットをお持ちの方は無料です）有田正広ありたまさひろ世界を代表するフルート奏者。1972年桐朋学園大学首席卒業。ブリュッセル王立音楽院（ベルギー）を最高栄誉賞付プミエプリにて卒業。デン・ハーグ王立音楽院（オランダ）を最高栄誉賞付ソリスト・ディプロマを得て卒業。75年ブリュージュ国際古楽コンクール1位。18世紀オーケストラ（オランダ）やイングリッシュ・コンサート（イギリス）のソリストを務めるなど国内外の名手たちとの共演は多数。ルネサンスから現代までの楽器を駆使してリサイタルや室内楽で意欲的に活動。1989 年東京バッハ・モーツァルト・オーケストラを結成。1990年サントリー音楽賞受賞。現在昭和音楽大学教授、同ピリオド音楽研究所長、桐朋学園大学特任教授。コンサート 2013. 4. 28㈰ 2：00pm アクトシティ浜松音楽工房ホール一般2500円学生1000円自由席チケット発売中プログラム（予定）フリードリヒ大王フルート・ソナタ第154番ホ短調 C. Ph. E. バッハフルート・ソナタト長調 Wt.134 F. ベンダオブリガート・チェンバロとフルートの為のソナタト長調作品3‐1 J. J. クヴァンツ無伴奏フルートの為の、大王の為の練習曲集から有田千代子ありたちよこ桐朋学園大学卒業。ピアノを井口秋子、チェンバロを鍋島元子、室内楽を斉藤秀雄に学ぶ。74年モンス王立音楽院（ベルギー）に留学、チェンバロをロベール・コーネン、ソロの室内楽をヴィーラント・クイケンに学ぶ。74 年に栄誉賞付プルミエプリにて卒業。さらに77年には最高栄誉賞付ハイ・ディプロマを授与される。日本を代表するチェンバロ奏者としてソロやアンサンブルで活躍。ＣＤ「フランス・バロックの室内楽」（文化庁芸術祭優秀賞受賞）など数多くのレコーディングに参加。現在桐朋学園大学教授、国立音楽大学講師などを歴任。現在桐棚学園大学特任教授。 ■全て自由席です。 ■未就学児の入場はご遠慮下さい。 ■公演中の写真撮影、録音録画は禁止です。 ■チケットは楽器博物館アクトシティチケットセンター、浜松市文化振興財団オンラインショップ http://www.hcf.or.jp/shop/index.html 他にて発売。電話予約は楽器博物館へどうぞ。当日券は残席がある場合のみ発売します。主催：浜松市楽器博物館公益財団法人浜松市文化振興財団問合せ：浜松市楽器博物館 TEL：053-451-1128 メール：wakuwaku＠gakkihaku.jp ホームページ：http://www.gakkihaku.jp