GPS 評価用ソフトウェア 『u-center』 簡易マニュアル 2007 年 11 月 1 日 株式会社アムテックス ※ 許可なく転載・複製を禁じます。 目 次 Ⅰ.インストール Ⅱ.接続の設定 Ⅲ.受信状況の確認 Ⅳ.出力メッセージの設定 Ⅴ.受信機の設定 Ⅵ.データのロギング・再生 Ⅶ.アプリケーションの終了 2 Ⅰ.インストール 1.まず始めに評価キットに付属の CD-ROM から「u-center」のインストールを行います。 2.GPS 受信機と PC を、付属の USB ケ-ブルで接続します。 3.「u-center」を起動します。下記のように「スタート」から、「u‐blox Products」-「Tools」-「u‐center Application」を選択します。 4.以下のような画面が立ち上がります。 3 Ⅱ.接続の設定 1.「u-center」は、最後に使用した設定を保存していますが、はじめて起動するときは、COM ポ-トの初期 設定が必要です。以下のツールボタンを使い設定を行って行きます。 レシーバーツールボタン 接続、非接続の選択 ボーレート選択 自動ボーレート選択 注意:なお、「u-center」は、それ以外の通信設定は下記のとおり規定されており、変更はできません。 ・ パリティ:None ・ データビット:8 ・ ストップビット:1 ・ フロー制御:None 2.COM ポートの選択 プルダウンボタンをクリックし、受信機と接続している COM ポ-トを選択します。 COM ポートを選択 3.ボーレートの選択 ボーレートは、マニュアル(手動)、または自動で選択します。 ● マニュアル(手動)の場合 ボーレートを選択します。 4 ● 自動の場合、 をクリックします。 4.接続が成功すると、下記のように接続アイコンが緑色になります。 5.GPS 受信機が正常に動作している場合、下図のように、衛星の情報などが表示されます。 Ⅲ.受信状況の確認 1. 表示メニュー 「u-center」には、測位状況や衛星の配置などを、グラフィカルに表示する機能があります。アイコンをクリッ クするごとに、表示・非表示が切り替わります。 (左から) ①Satellite Position 衛星の配置図 ②Satellite Level 各衛星の高度、方位、C/No 比(dBHz) ③World Position 世界地図における現在地の表示 5 ④Data 緯度経度、受信状況など ⑤Altitude Meter ⑥Compass 進行方向表示 ⑦Speed Meter ⑧Watch 現在の高度 スピードメーター 現在時刻(UTC) ② ① ③ ⑦ ⑥ ④ ⑤ ⑧ 2.色別による受信状況の表示 Satellite Position(衛星配置図)表示において、衛星受信のクオリィティを下記のように色で表しています。 ● Satellite Position(衛星配置図)における、クオリティの色別表示 衛星を測位に使用 衛星信号は使用可能、かつ測位にも使用可能な状態 衛星信号は使用可能、しかし測位には使用不可 衛星信号は使用不可 6 Ⅳ.出力メッセージの設定 1. 「u-center」を使用し、出力したいメッセージをマニュアルで設定することが可能です。設定を行う場合、 まずメニュー「View」より、「Messages View」を選択します。次のような画面が表示されます。 2.画面左側、「NMEA」という表示を展開(+をクリック)すると、文字が黒く濃くなっている文字があります。 黒く濃くなっているのが、現在出力されているメッセージになります。この文字をダブルクリックすると、出力 が停止します。 (例)「GPGLL」をダブルクリック → GPGGL の出力が停止、文字がグレーに変わります。 7 3.逆に、グレーの文字をダブルクリックすると、出力が開始され、文字色が黒く濃く変わります。 4. UBX(ユーブロックス・バイナリー)の出力について NMEA 以外に、U‐BLOX のバイナリーメッセージの出力が可能です。「UBX」を展開(+をクリック)すると、バ イナリーメッセージの出力設定が行えます。ダブルクリックで、出力の ON/ OFF が切り替わります。 ※(例)POSLLH(緯度経度情報)の表示 5.現在出力させているメッセージを、次回電源投入時も同じように出力させたい場合は、「UBX」-「CFG」- 「CFG」を選択後、「Save current configuration」にチェックを入れ、最後に左下の「Send」ボタンをクリックしま す。これにより、不揮発メモリに設定が保存されます。 注意:すべての設定において、不揮発メモリに設定を保存したい場合、この動作を行ってください。 8 ここにチェック 最後に SEND ボタンをクリック! Ⅴ.受信機の設定 1. フィルターの設定(※GPS 上級者の方のみ行ってください) UBX バイナリーコマンドを使用し、受信機の設定を行うことができます。代表的なものとして、フィルター(受 信制限)の設定を行うことができます。まず、「UBX」-「CFG」-「NAV」を選択します。 9 ● Dynamic Platform Model プルダウンをクリックし、測位をする際の状況の選択をします。動きのない場合は1-Stationary、スピードが 速い場合は 5-Airboren、といった具合に選択を行います。 ※初期値は 3-Automotive(自動車) ● Navigation Input Filters 主に、Min/Max SVs(最低・最大衛星数)、Min SV Elevation(最低高度角)の設定を行います。 ● Navigation Output Filters 主に、PDOP MASK(PDOP による測位制限)の設定を行います。 ● DGPS Timeout(補正情報が切れたときの継続時間)の設定を行います。 最後に設定を不揮発メモリに保存する場合は、Ⅳ-5 の動作を行ってください。 2. SBAS 設定 SBAS(日本では MSAS)信号を使用した DGPS を行う場合、「UBX」-「CFG」-「SBAS」を選択します。 上記のように、チェックを入れ、最後に「SEND」ボタンをクリックします。もしマニュアルでPRN番号を指定した い場合、「Other」を選択し、衛星番号(MSASの場合、129 か 137)を入力します。 10 3.SBAS が受信できると、「Data View」に、「3D/DGPS」と表示されます。 このように表示されれば OK 設定を不揮発メモリに保存する場合は、Ⅳ-5 の動作を行ってください。 Ⅵ.デ-タのロギング・再生 1.「u-center」には、データのロギング機能および再生機能があります。ロギングを行う際は、出力したいメ ッセージ選択(Ⅳ.を参照)後、赤い●のアイコンをクリックします。 2.「名前を付けて保存」が表示されたら、保存先を指定した後、「保存」をクリックしてください。 3. 赤い●アイコンの左の「Stop」、「Pause」アイコンの色が濃くなったら、ロギング中となります。 停止、一時停止を行いたい場合は、それぞれのボタンをクリックしてください。 Stop Pause 4.「Stop」をクリックすると、ロギングが終了します。その後、一旦「Eject」ボタンをクリックします。「Eject」ボ タンをクリックすると、「Play」ボタンが緑色に変わります。 Eject をクリック Play 緑色に変わります 11 5.「Play」ボタンをクリックすると、ロギングしたデータを再生させることができます。「ファイルを開く」画面が 表示されたら、再生したいファイルを選んでデータを再生させます。 Play 横のプルダウンで、再生スピードを選択可能 Ⅶ.アプリケ-ションの終了 最後に、メニュー「File」-「Exit」によりアプリケーションを終了します。 12
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