台湾の労働市場 - 日本企業台湾進出支援 JAPANDESK

January 2004 vol.101
中華民国台湾投資通信
台湾進出ガイド
台湾の労働市場
台湾の労働市場
人材の確保について
平均賃金の上昇にともない、労働集約的な産業
は台湾国外に移転し、ハイテクや金融技術等の資
本集約的な産業が主流となっている。産業構造の
変革に伴う失業が発生し、就職難に悩む者がいる
一方で、特定のキャリアを有する人材に求人が集
中している。また、台湾は、日本の“終身雇用”
とは大きく異なる“転職社会”であり、大手上場
企業はできる限りの待遇(福利厚生やストックオ
プション等)と環境を提供し、優秀な人材を引き
留めている。2、3 年で職を転々としていく労働者
が多い台湾では、通常5年同じ職場で勤務すると
長い部類となっている。
現在、台湾において需要が高く、確保が難しの
いが R&D、セールスエンジニア、生産/製造エン
ジニアなどである。特に 20 歳代半ばから 30 歳代
前半までの外国語(日本語や英語)がビジネスレ
ベルで使える即戦力人材は、失業率が 5%前後の現
在においても転職先を探すのにそれほど苦労する
ことはない。国内の各サイエンスパークを中心と
した日系企業の工場進出や各種サービス業の成長
により、日本語のできる人材に対する企業側の需
要は増加している。
表1 雇用動向
有効求人倍率
労働参与率
失業率
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
1.86
2.47
2.45
1.47
1.63
0.96
1.07
1.62
58.44%
58.33%
58.04%
57.93%
57.68%
57.23%
57.34%
57.34%
2.60%
2.72%
2.69%
2.92%
2.99%
4.57%
5.17%
4.92%
※ 2003 年のデータは 10 月まで
図 1 台湾労働市場の需要・供給バランス
表 2 産業別求人需要 TOP10
人材の供給
1
電子部品業
9.8%
2
貿易業
8.8%
3
インターネット業
8.7%
4
コンピューター周辺機器業
8.4%
5
光通信機器関連業
6.4%
6
半導体関連業
5.4%
7
ソフトウェア業
4.1%
Information Technology
8
流通業
3.1%
Finance
9
金融証券業
3.1%
紡績業
2.9%
10
人材の需要
26.8%
Sales
14.9%
20.8%
Research & Development
18.1%
17.8%
17.1%
Manufacturing
10.0%
10.0%
8.9%
10.2%
11.4%
Administration
0.0%
22.2%
5.0%
10.0%
15.0%
20.0%
25.0%
30.0%
表 3 職種別表 3 職種別求人 TOP4
電 子
電子以外
1
R&D
セールス
2
セールスエンジニア
マーケティング&PR
3
生産/製造エンジニア
財務 / 会計
4
テクニカルサービスエンジニア
ソフトウェアエンジニア
台湾保優美管理顧問
高貴敏
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