5 GR

5 GR
津田
内山
吉川
丸尾
小橋
隆成
このみ
理沙
友希
康偉
1
目次
第一章
まえがき(内山このみ)
P3
第二章
エステティック総市場 (吉川理沙)
P 4∼7
第三章
エステ需要と施術のトレンド(丸尾友希)
P 8∼10
第四章
急成長するメンズエステ(小橋康偉)
P11∼14
第五章
エステ経営と問題の方向性(津田隆成)
P15∼17
第六章
エステティック市場規模推移(内山このみ)
P18∼2 1
第七章
あとがき(津田隆成)
P22
参考文献
P23
2
第一章
まえがき
10551057
内山このみ
ここ最近、日本中でエステ業界による宣伝や広告のサービスが増え、人々のエステ
に関する興味も昔と比べると、はるかに高くなった。今では、毎日のように新商品や新
しいエステ方法の導入など進化が絶えない。フリーペーパーを利用して破格の値段で
お試しサービスを提供するエステ業界、その裏には、強制的に会員などに入れようと
するケースも少なくない。今では男性もメンズエステに興味をもっている。男女関係なく
世の中のほとんどの人々が綺麗になりたいという願望を持っている現在において、技
術的にも安全性にも発達したエステ会社が必要とされてきている。
このように「エステ」は今のエステブームに生きる私達には、最も関心を向けるテーマ
である。まだまだ疑い深い面もある今日のエステ業界について、どのように客を引きつ
け、自分達の利益を上げていくための仕組みについて調べた。安全性の分野では、
保証や効果、エステの持続などについて調べ、エステに対して抵抗や不安を持ってい
る人がどのように考えが変化していくなどの推移も調べた。また、男性のメンズエステの
普及についても詳しく調べた。
3
第二章
エステ総市場
10551460
吉川理沙
<2007 年版 エステティックサロン市場に関する調査結果>
調査要綱
調査結果サマリー
○2006 年度(見込み)のエステティックサロン総市場は、3,977 億 37 百万円であり、
前年比で 99.3%と昨年度から一転し微減推移となった。
○2006 年度(見込み)のエステティックサロン総市場の内訳は、施術市場(レディス+
メンズ)が 2,702 億 57 百万円(前年比 99.5%)、物販市場が 1,274 億 80 百万円
(前年比 98.9%)であり、エステティック総市場に占める割合はそれぞれ 67.9%、
32.1%となっている。
○施術市場のうち、レディス市場は 2,362 億 70 百万円(前年比 98.8%)、メンズ市
場は 339 億 87 百万円(前年比 104.5%)と推計され、その比率はおよそ 7:1 とな
っている。
○一方、施術市場(レディス)を 100%として見た各施術の内訳を見ると、美顔市場が
47.5%、痩身・ボディ市場が 37.2%、脱毛市場が 12.8%、その他が 2.5%となってお
り、脱毛市場を除いて各市場とも前年比で約 1%ダウンしている。
資料:「エステティックサロンマーケティング総鑑 2007 年版」
<エステティックサロン市場の現況と今後の動向>
日本のエステティックサロン総市場
2006 年度のエステティックサロン総市場は、3,977 億 37 百万円であり、前年比で
99.3%と昨年度から一転し微減推移となった。 近年では、消費者の健康や美容意識
の高まりから、エステティック市場への注目が集まっており、今後の市場を睨んだ団塊
世代や団塊ジュニア世代をターゲットとしたサービスの普及が加速している。シルバー
世代への加齢美、低年齢層世代への健康・美容、また男性を対象としたメンズエステ
ティックにアプローチするなど、エステティック業界およびその周辺市場において競争
が激化している。 有力エステティックサロン各社は、引き続き差別化のための付加価
値サービスとして、スパや岩盤浴、リラクゼーション施設などの設置などを進め、多様な
メニューを展開している。また、物販についても高機能化粧品や健康食品などは堅調
に推移しており、通信販売の強化などで顧客獲得へ注力している。市場規模予測
2007 年度以降のエステティックサロン総市場は、2007 年度には 3,962 億 58 百万
4
円(前年比 99.6%)、2011 年度には 4,016 億 92 百万円(2006 年度比 101.0%)
と、横ばい・微増傾向で推移するものと思われる。
有力ナショナルチェーンを中心に、サロンの質やエステティシャンの技術のさらなる向
上、健康、リラクゼーションを主とした新たなサービスの展開などで市場の拡大要素サ
ービスの展開の加速など、異業種参入にともない、エステティックサロン市場は過渡期
を迎えていると考えられる。
有力ナショナルチェーンでは、さらにハード面での強化、ソフト面での充実を図りサロ
ンのクオリティ向上に努めることは間違いなく、資本面、システム、教育などのノウハウ
などを考えても、今後も市場での一定の優位性を保つものと思われる。このため、異業
種企業のエステティック市場への参入とあいまって、今後市場では有力ナショナルチ
ェーンの寡占化がわずかながら進むものと予測される。リージョナルチェーンや中小個
人経営サロンにとっては、厳しい状態が続くと思われるが、ナショナルチェーンにはな
い独自性、機動力をアピールし、また地域に密着した展開をおこなうことで市場を開拓
していくことが望まれる。
今後は単にエステティックサービスを提供して顧客満足を得るのではなく、ホスピタリテ
ィ精神をもったもてなしや、徹底的な差別化で利用者にわかりやすいシステムとサービ
スを提供するサロンを訴求していくことで、多様なニーズに対応するだけでなく、特化
した役務で新たな利用ニーズを創出していくことが重要であると考えられる。
調査内容の解説
図1
<エステティックサロン総市場の市場規模推移(2002∼2006 年度見込み)>
エステティックサロン総市場の市場規模推移
(2002∼2006年度見込み)
420000
(
百
万
円
400000
市場規模
380000
360000
2002
2003
2004
2005
2006
市場規模 375020381466386544400554397737
(年度)
5
)
図2
<エステティックサロン総市場の施術・物販別市場構成比率(2006 年度見込み)>
エステティックサロン総市場の施術・物販
別市場構成比率(2006年度見込み)
8.50%7.60% 1.50%
22.10%
28.20%
59.40%
32.10%
施術市場
美顔市場
メンズエステ市場
その他
物販市場
痩身・ボディ市場
脱毛市場
(矢野経済研究所推計)
※「エステティックサロンマーケティング総鑑 2006 年版」までは、メンズエステ市場は
重複計上で推計し、総計では除外していたが、本年版よりメンズエステ市場を単独で
算出したため、2002 年度以降の各市場規模については見直しをおこなっている。
<最新技術のエステサロン>
○黄色人種用の最新レーザーでの顔のシミ、くすみ除去
シミ、くすみ、そばかす、にきびなどに効果的な新しい方法のレーザー治療である
『ライムライト』。
黄色人種は肌に色素が多く、そのためレーザーが反応して火傷しやすく、そこからさら
にやけどの痕のような反応性色素沈着が起きるというデメリットもあった。新しい光治療
の『ライムライト』は、そんな黄色人種の肌を考慮した方法で、従来は出力エネルギー
のみの操作だったところ、これは光の種類を肌状態によって変えられるようになった。
6
気になる痛みが少なく、より細かな対応ができ、危険性が少ないのが特徴である。
○ 画期的新成分EGFを使った最新アンチエイジング
最近若返り美容成分として注目されている、ノーベル賞も受賞した画期的な成分E
GF。これを使ったフェイシャルトリートメントが登場した。EGFは新しい細胞の産生を
促す、体内で形成される 53 個のアミノ酸からなるたんぱく質の一種。これが加齢ととも
に減少することで肌は老化するといわれている。EGFをプラセンタと一緒に 2 種類の
特殊電流で肌深部へ送り届けます。それによって、細胞の再生能力を高めて、肌トラ
ブルに対処する、最新のアンチエイジングケアである。肌バランスが崩れている方や
敏感肌でも受けられる。
プロセスとして、クレンジング、洗顔、肌表面をウォーターピーリングで浄化するスク
ライバーをかけ、導入マシン、バイオニックセルサーでEGFを入れ込みます。さらにO
2 マスクで代謝アップさせる。
○ 最新マシンを組み合わせた次世代型ボディシェイプ
2 つの最新マシンを組み合わせた次世代型スリミングメニューが登場しました。しかも、
それは寝ているだけ、立っているだけという、とても楽な方法である。まず最初に、赤外
線療法、カラーセラピー、電気磁気療法、電気療法の 4 つの施術を同時にできる『ア
レックス−S』に 60 分横たわります。これだけで約 800 キロカロリーの脂肪燃焼が期待
できます。その後に、20 ㎜の振幅で 1 分間に約 3000 回上下左右に振動する『スレン
ダーマシン』に 10 分間乗ります。これで約 2 時間の運動効果があります。組み合わせ
によって、代謝が上がり、脂肪が遊離脂肪となって血中に流れ出て燃焼に向かうところ
を、さらに追い打ちをかけて燃焼アップさせることによって、より早く、効果的なスリミン
グができる。
7
第三章
エステ需要と施術のトレンド
10551384
丸尾友希
女性の社会進出が著しい中、美に対する意識が高まってきた。今回は、注目を集めて
いる岩盤浴・ヨガ・美顔器に焦点を当てて調べた。
<岩盤浴>
○岩盤浴とは
岩盤浴とは、天然の鉱石から放出される遠赤外線・マイナスイオン・ラドンガスによるホ
ルミシス効果により体を芯から温め、大量の汗をかくことで細胞を活性化させて人間が
本来持っている自然治癒力を高める健康法である。
○ラドンガスとは
ラドンガスとは、入浴中に血液中の老廃物、中性脂肪、コレステロール、糖分などを減
少させる物質である。ラドンガスは、血液を浄化させると同時に凝りや痛みの原因を解
消する。また血液に熱エネルギーを発生させるので、体温上昇の結果として入浴開始
後10分位で発汗作用が起こり快い温感を覚える。
○ホルミシス効果とは
秋田県仙北市にある玉川温泉はガンが治る温泉として有名だが、実は放射能泉であ
る。一度に大量の放射能を浴びると危険だが、微量の放射能であれば、むしろ健康に
良い作用をすると言われている。この効果がホルミシス効果である。この効果の結果が
分からないが、玉川温泉近郊に住む人たちは、ガンの発生率が全国平均より低いの
は事実である。
○岩盤浴の効果
約 50 度に暖めた天然の鉱石の上にバスタオルなどを敷いて横たわるだけで、発汗作
用を得られる為、「お湯を使わない温泉」といわれている。岩盤浴の効果としては人に
より様々だが、一般的に岩盤浴を行うと、汗をかくことによって新陳代謝が活発になり、
体内の老廃物や毒素の排出が促進されると言われている。
○最近の傾向
最近ではその効果が広く認められ、今では全国的にも専門サロンが普及し、浴場施設
8
などでも岩盤浴を始める店舗が増え始めている。また、24時間営業の店や、カップル
で入れる個室型の店、女性だけでなく男性も入店出来る店舗が新設されている」。他
の店舗との差別化を図る店が増えて来ているようだ。
<ヨガ>
○ヨガとは
ヨガとは深い瞑想状態に入り、人間が本来持っている自然治癒力や生命力を高める
ための方法の総称である。ヨガのポーズと深い呼吸は過剰な緊張をほぐし、ゆったりし
た心のバランスを取り戻すストレス解消効果があり、またさまざまなポーズを行うことによ
って、集中力が高まり、物事を前向きに捉えるようになると言われている。
○ヒットした訳
90 年代以降、ヨガがストレス解消やダイエットに効果があるとして、人々に支持されるよ
うになってきた。また有名ハリウッド・スターがヨガを始め、アメリカでは大ブームを起こ
し、そして日本に飛び火した。現在、日本では、運動不足やストレス、肥満の問題が深
刻化しており、身体に無理のない効果的なダイエット法の一つとしてヨガに注目が集ま
っている。実際、日本の女性について肥満の割合を調べて見ると、20∼29 歳の年齢
層では 93 年の6.8%から 2003 年には8.1%に、30∼39 歳の年齢層では12.0%
∼12.6%と上昇している。ヨガ人口の拡大に伴い、各地で新規オープンが相次ぎ、
多くの女性がヨガ教室に通っている。
○これからのヨガ
ここ 1 年∼2 年で注目を集めているヨガだが、ブームは一部の女性の間にとどまって
いる。ヨガについて詳しく知る消費者が少ないのが現状である。新規顧客を拡大しよう
と体験レッスンができる教室も増えてきているが、日本のヨガ人口はアメリカの1.5%
程度にとどまっており、ヨーロッパと比べるとヨガの普及は大幅に遅れていると言われ
ている。2004 年における日本のヨガの人口は23万人と全人口の0.2%なので、これ
から利用者が増えるのではないかと思われる。
<美顔器>
エステの人気コースは以下の通り。
1位
美顔
2位
痩身
3位
デトックス
4位
脱毛
5位
リラクゼーション
6位
まつ毛
7位
骨盤矯正
8位
スパ
9位
ネイル
10 位
豊胸
9
と言うようにやはり女性は顔が美しくなりたいという願望が強いようである。
そして、以前まで、顔はエステに行って手入れをしてもらうものと考えられていたが、現
在では、家で肌の手入れをするようになっている。
○流行の美顔器
最近では美顔器からマイナスイオンやスチームが出てくるタイプのものが発売されてい
る。さまざまな会社が美顔器を発売しているが、その中でも最も売れ筋がいい商品は
松下電器産業株式会社が発売したスチーム式美顔器「イオンスチーマー ナノケア
プラチナ」だ。この商品は世界で初めてプラチナナノ微粒子を含んだプラチナスチー
ム(プラチナ[白金]ナノコロイド)が発生する商品として、女性から注目されている。
○プラチナ(白金)ナノコロイドの効果
私たちは毎日生活をしてゆく中で、ストレスなどを感じ、活性酵素という体に悪影響を
及ぼす物質を生み出している。また、この物質に対抗しようと私たちの体でも酵素が作
られているが、年齢を重ねるごとに発生力は衰えてゆく。これが老化の始まりである。
そしで老化を防止してくれるのが白金ナノコロイドである。また、白金ナノコロロイドは、
ほぼ全て活性酵素を除去する効果がある上に、効果には持続性があるのが特徴であ
る。松下電器産業株式会社が発売している美顔器は、この白金ナノコロイドをスチーム
で噴射しているため、角質層の奥までしっかり浸透し、肌がプリプリになること間違いな
い。
○イオンスチーマー ナノケア プラチナがヒットした訳
この商品は長いノズルが特徴的である。長いノズルによって目もとから胸元まで広範囲
をケアすることが出来る。またこの商品には、クールパターという付属品が付いているも
のがあり、約 5℃で、プラチナスチームと交互に使用することにより、冷却刺激でお肌
を引き締めることが出来るため、より効果的にケアをすることが出来る。乾燥ぎみなどで
困っている人などは、特に効果が現れるかも?また、メイクをしたままケア出来るのでと
ても便利である。松下電工の調べによると、この商品を 8 週間使うと目もとのハリは約2
倍に、頬のハリは1.5倍、首のハリもほんの少しですが、増えているようである。またス
イッチを入れて30秒でプラチナスチームが発生するので、使用したい時にすぐ使用出
来るのも利点である。価格は決して安くないが、エステに行かずに、家でエステに行っ
たようなケアが出来るので、仕事で忙しい女性の間でヒットしているのではないかと思う。
10
第四章
急成長するメンズエステ
10551160
小橋康偉
美容についての意識が高くなってきた時代になった今、最近男性も興味を持ち始め、
エステに行く人たちが増えている。今まで、エステといえば女性というイメージがあった
が、男性誌にもエステについての特集やエステサロンの広告を取り上げているし、テレ
ビなどでもメンズエステの特集をくむなど、男性向けのエステが急成長しているのがう
かがえる。そのメンズエステに、なぜ男性は興味を持ちはじめたのか、またどのような
年齢層に受け入れられているのかなど、急成長を遂げているメンズエステの実態につ
いて詳しく調べていく。
<メンズエステとは>
まずメンズエステとは男性を磨くための、男性専用のプランを用意したエステティックサ
ロンのことである。自分自身を磨きたい、体毛や体格の悩みを解消したい、日頃のスト
レスをすっきりリフレッシュしたいなど、さまざまな目的に応じたコースがそろえられてい
る。最近ではビジネスや就職の際、好印象を与えるためのコースも人気である。
メンズエステに通う人の多くは美容よりもむしろ健康を重視する傾向にある。健康維持
のため自分で腹筋や背筋、腕立て伏せ、ウォーキングやランニングをはじめても、続け
ていくことはなかなか大変なので、十分に筋肉を運動させ、効率的に脂肪を燃焼させ
ることもできるボディのコースなどがある。スポーツジムよりも気軽に通えて、即効果が
実感できるメニューが用意されていて、体と心がリラックスすることもできる。
<メンズエステ利用者の実態>
○メンズエステ利用のきっかけ
・疲れた体と心を癒されたい
・かっこよくなりたい
・ビジネス上印象をよくしたい
・体の衰えを感じた
・女性にもてたい
・健康診断や医師の勧めで体質改善
・雑誌などで流行していると感じたから
11
メンズエステの利用のきっかけとしては、癒しを求める男性が多く、中年期の男性にあ
たっては、健康状態に危機感を感じて始める人たちが多い。
○メンズエステ利用者の年齢
年齢層は幅広く、10 代の学生から 60 代の定年を迎えた人までいろいろな人がメンズ
エステを利用している。10∼20 代は女性にもてたい、かっこよくなりたい。30∼40 代は
ビジネス上での印象、疲れた体と心を癒す。50∼60 代は体の衰え、健康上の問題で、
という傾向がある。
○メンズエステ利用者の年収
・20∼24 歳では 400 万円までが約 90%
・25∼29 歳までは 400 万円までが約 80%
・30∼34 歳までは 400 万円までが約 40%、600 万円までが約 40%
・35∼39 歳までは 400 万円までが約 30%、600 万円までが約 40%、800 万円までが
約 30%
・40 歳以上では 400 万円までが約 20%、600 万円までが約 40%、800 万円までが約
30%
ほとんどの利用者が平均的な年収で、特別お金を持っている人がメンズエステに通っ
ているというわけではないということがわかる。
○成果
女性がエステをうけた場合よりも、男性がエステをうけた場合のほうがめざましい成果
が得られる。普段のケアに女性ほど力を入れていない男性は、プロによる本格エステ
をうけることで劇的な変化があらわれる。また、男性の場合、女性よりも根気よくサロン
へ通う傾向にあるそうで、定期的なケアによってリバウンドのない身体作りが見込める
ことになる。
<メンズエステコース>
メンズエステにはその目的に応じてさまざまなコースが用意されている。
比較的若い人にはフェイシャルやボディ、「脱毛のコース」が、また中高年の人にはヘ
アケアのコースが特に人気があるようだ。
12
○脱毛コース
「毛深いのが気になる」「気になる場所だけを減毛したい」「毎日の手入れが面倒」など
という人のためのコースである。
すね毛やわき、背中などいろんな箇所の脱毛ができる。通常の脱毛コース以外にもワ
ックス脱毛などのコースがある。胸毛や濃いひげ、青いそり跡などをメンズエステでケア
している人は結構たくさんいるそうだ。
・ワックス脱毛
ムダ毛の上にワックスを塗り、その後それをはがしながら脱毛する方法。施術前後に美
容液などでケアして肌に負担をかけず、なめらかに仕上げる。一時的であるが瞬時に
きれいに除毛できる。
・レーザー脱毛
レーザー光を照射し、脱毛する方法。メラニン色素に反応する特殊なレーザーにより、
皮下の毛根が熱の影響を受け、その熱で毛根の周りの細胞を損傷させます。それによ
って毛の再生を抑制させる。
短時間で広範囲の脱毛が可能で、痛みもほとんどない。レーザー脱毛後の肌はとても
デリケートであるので、紫外線や強い日差しに当たらないよう気をつけないといけない。
・IPL 脱毛
IPL(インテンス・パルス・ライト)という特殊な光による脱毛。これまでの医療レーザーの
光よりも広い波長までカバーし、部位にあわせて設定することができるので、より効率
的に毛根を破壊することができる。また一瞬の照射の間に光が ON、OFF を繰り返し
ているので、皮膚表面の温度が上がることなく、肌へのダメージを与えることもない。
・電気針脱毛
金属製の細い針に微量の電気を流して毛穴に挿入し、毛の成長部を破壊する。1本
ずつ処置するので時間がかかり、多少の痛みを伴うが、脱毛後の仕上がりがきれいで、
かなり確実に脱毛することが可能。
顔や手などデリケートな部分への脱毛には不向きであるが、レーザー脱毛ができない、
色素沈着している部位などには有効なこともある。
○フェイシャルコース
フェイシャルコースは「フェイスラインをひきしめたい」「顔の印象、第一印象を良くした
い」「ニキビあとが気になる」などという顔の中で気になるところのある人のためのコース
です。
オイリー肌やニキビ肌、乾燥などの肌トラブルも解消してくれる。10 代 20 代に人気の
コースである。近頃よく耳にするコラーゲンやビタミンなどの栄養をたっぷりと与えるも
のや、小顔やしわ改善を目的としたマッサージによって若々しい肌に保つコースなど
がある。
13
○全身(ボディ)コース
「体がたくましく見えるよう筋肉をつけたい」「かっこよく痩せたい」「体力の衰えをなんと
かしたい」などという人のためのコースである。
筋肉をしっかりと強化するコースや効率よく痩せるための痩身コースなどがある。また
いろいろなコースやプランを組み合わせてケアすることで全身をトータル的に磨いたり、
鍛えることができる。
○リラックスコース
「ストレスのたまった体を癒したい」「体の疲れ、コリをほぐしたい」「心身ともにゆっくりく
つろぎたい」などという人のためのコースである。アロマを使ったものや、自分ではケア
しにくい背中や首などプロによるマッサージでリラックスできるコースなどがある。
○ヘアケアコース
ヘアケアコースは「抜け毛が気になりはじめた」「もっと髪の毛を増やしたい」「頭皮の臭
いが気になる」などという人のためのコースである。
頭皮のマッサージで血行を促したり、栄養たっぷりのヘアパックで栄養補給したり、ス
チームで毛穴の奥の汚れを落として清潔な状態にしたりと自分ではできないようなケア
をプロの手によって行う。また、抜け毛を事前に予防するコースもある。
14
第五章
エステサロンにおける問題点と方向性
10551244
津田隆成
<エステサロンの経営状況>
○新店舗を開く際に競争が激化する
○店の特徴などコンセプト自体がわかりづらい
○異業種からの新規参入
○2010 年にサロン認定制度?統一資格制度?
<大体のエステサロン>
○新規客が減少してきている
○チラシや広告、クーポンなどの反響も少ない
○客単価が下がってしまい売上も伸びない
○価格が安い店に集客されている
○口コミがほとんどない
<情報漏えい問題(例:2002 年大手 TBC による約5万人もの情報流出)>
↓
顧客の信頼がなくなる
↓
新規客も減少する
↓
イメージダウン
↓
売上の減少(激減)につながるおそれ
↓
株価の下落となる可能性が高い
↓
企業の存続にも影響するかもしれない
エステサロン業界にも低価格化が進んでおり、街には新店舗が続々と開店している。
しかし、肝心の消費者側の人々に口コミなどの情報発信能力がほとんど
ないため、店を知らなかったり、知っていても興味を持たなかったりするのである。です
から、これを高めていくことは、これからのエステ業界の必須事項であり、この情報発信
能力を高めていくことが不可欠である。
15
<エステサロンの解決策>
では、具体的にどのようにして高めていけばよいのか?
例えば、あるエステサロンでは新たに、足のケアをプラスした。
これは、歩行や足、靴に関するもののケアである。
40 分¥3000 程度で体験でき、何よりも安いのが魅力である。時には、集客のためにキ
ャンペーンなどは無料で行うときもある。
都心にあるこのようなエステサロンでは、OL たちの昼休みのちょっとした時間でも気軽
に立ち寄ることができる。住宅街やマンション付近のエステサロンでは、主婦たちは家
事などである程度時間のかかるエステよりも短時間でできるこのような部分的なものの
ほうが好まれる。
つまり、今までエステというのは長い時間がかかるので休みの日や時間に余裕のある
日にしか行けないという概念を追い払い、短時間で安い!という情報を客にしみこま
せさせ、人々の井戸端会議などで、話のネタになるのもいい。このように、客の情報発
信能力を高めることが大切である。
<これからのエステサロンの方向性>
エステサロンの立地に目をつけるとどうしても人通りの多い集客率の見込める良い立
地条件の土地に店を構えている傾向がある。
例)駅周辺、人通りの多い道、よく見える大通り沿い etc…
しかし!!
その店にお客様が来店するか否かは、 お客様自身の来店動機 によるものである。
店側が用意しなければいけないお客様の来店場面を創造し工夫をして創り上げなけ
ればならない。
例)ひどく値段が高い → 行きたくない!
お店自体がキレイ
低料金
→ 行ってみたくなる!もう一度行きたくなる!!
癒しの空間作り
ある程度、時間を作らなければ行けないということをエステ界が、一般的に、市民に
与えているイメージである。
このイメージを取り除くために、これから 時間の制約を補う ということが大切である。
・オフィス街では、短時間で充実したサービスが基本
・就業時間中でも、充分な時間をとれる VIP にはゆったりとできるメニューも必要
・住宅街では、主婦層が買い物ついででもよれるようなメニューが必要
etc…
↓
16
その立地の潜在顧客が来店する動機にあわせるのが重要であり、不可欠である。
<まとめ>
エステサロン業界にも、低価格競争が近年激しい中で、お客様の来店動機とお店のコ
ンセプトをいかに合わせるかをじっくりと研究し、さらにお客様のニーズにもこたえなく
てはならない。また、このような、立地にあわせて客層にあわせての 提案型販売 と
いうものがこれからのエステサロン界の経営にも重要である。そうすれば、単に立地条
件にこだわる必要もなくなってくるだろう。
例)スーパーのお惣菜コーナー
お惣菜などを購入する消費者は、できるだけできたてのものを購入したがる。たと
えば、とんかつや天ぷらなどの揚げ物食品に関しては、特にそういう傾向がみら
れる。
消費者はラベルを見て、それが何時にできているのか、触ってみて、温かいかど
うかを意識している。しかし、いざ購入して帰宅し食事の時間になるころにはその
商品がどれだけできたてでもすでに大方、冷めてしまっている場合が多い。
これをいかに作りたての味に近く食して頂けるかをお客様に提案するのが、提案
型販売である。お惣菜コーナーで揚げ物の隣りに、おいしく召しあがっていただく
ために直前に温めるためのプロの技などを記載したチラシを置いておくだけでも
消費者は安心するし、売上も伸びることにつながるであろう。
第六章
17
エステティック市場規模推移
10551057
内山このみ
少し前までは、日本人はエステに対しての不安や偏見を持っている人が多くいたよう
だが、ここ最近のエステ業界の技術の発達、信用のある保障、新しい施術や機械の導
入などで、多くの人々がエステを利用するようになった。ここ数年に客がどういう理由で
エステサロンを利用し、今までエステに対して疑問や偏見を抱いている人の考え方が
どのように変化してきているのかを、エステ業界の業績や顧客の増加などの推移をふ
まえて考えていく。
<人々が抱いている偏見・疑問>
今ではだいぶ減っているようだが、エステに対して様々な不安を持っている人がいる。
まず、技術面からいくと、失敗したときの保障が無い、あまり持続しない場合でもお金を
取られる、などがある。金銭面でも、掲載しているキャンペーン内容の説明不足や、強
制的に会員に入らされる。これは、いくら本人が注意していたとしても、エステ業界の
巧みな口車にのせられて催眠のように会員に入ってしまうようである。
1990年度以降の調査によると、エステは危害発生の割合が高かった。危害の発生割
合が高いエステの種類は、脱毛エステ(7.8%)、フェイシャルエステ(7.1%)であった。
このような危害の推定される発生原因は、(1)医行為に相当する行為が無資格者によ
ってなされている。医師法により、医師でなければ医業を行えないこととなっているが、
医行為であっても、医師免許を有しない者により行われているケースが多い。(2)エス
テティシャンの技術不足や不注意による等の問題点があった。
ここでエステの主なエステ別に詳しく問題などを調べてみた。
永久脱毛…患者の皮膚にちゃんと適切かどうかの確認の怠りなどで、腫れ、色素沈着、
カブレなどの皮膚障害。ついで熱傷が多い。その他はしびれ、擦り傷、感電などさまざ
まな症状である。痛みを伴う場合が多く、跡が残ったりするひどい被害も多い。永久と
いってもすぐ毛が生えた例も多い。
ケミカルピーリング…ピリピリと痛みを感、その日の夜から両ほおに赤みが出る場合が
あった。サロンに皮膚科を受診しても、しみが残る心配がある。ケミカルピーリングを安
全に施術するには溶剤の濃度、頻度、塗布時間に注意を払わなくてはならないが、エ
ステティックサロンが製品化された溶剤を使用している場合は、溶剤の濃度によって頻
度や塗布時間に配慮をして施術を行っているかどうかは疑問になっている。溶剤の濃
度について、日本では何の規制もない。 皮膚の弱い人や、今までに化粧品などによ
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り皮膚トラブルを起こした人は慎重に考えるべきである。
無料体験の裏側…無料体験はその後のコースにつなげるためのもの、無料でそのま
ま帰らせたら丸損だから、コースを出すために死ぬ気のセールストークが広げられる。
トリートメント中もその後のトークが生きるように、話をされ、癒されるどころではないそう
である。断るのが得意な人ならいいけど、苦手な人はいかない方が無難である。
<ここ最近のエステ業界の改善・対策>
次に最近、苦情の処理がどのように改善されていき、売上アップにつながっているか
調べた。苦情や問題が次々と出てくるエステ業界では、最適な対策が必要である。
ここでトップ業界の、これからのエステ経営成功のためにぜひ避けたいことは、格安ト
ライ体験、価格競争、超高額の機械導入、説得カウンセリング、痩身美容の結果主義、
無作為テレアポ攻撃、戦略無視の施術技術の真摯な追及、やみくもな商品拡充、戦
略ゼロの広告とチラシ、店前や駅などでの割引チケット配布攻撃、薬物中毒のように
広告を打ち続けないと回らないお店、機械を導入すれば何とかなるという結果主義か
らの淡い期待などである。そして、成功のトライアングルと言われているのが、
・ トリートメント技術
・ 接客技術
・ モチベーション(やる気・プロ意識・行動力)である。
トリートメント技術では、多数のサロンがひしめき合うこのご時勢トリートメントをきちんと
行い効果・結果を出すのは当たり前である。もっと上達してお客様を満足させたい、新
しい技術を学んで応用のきくセラピストになりたいとお考えの方は、スクールや講習会
に参加するなどして常に腕を磨いておく。
接客技術では、お客様がサロンに期待するのは、トリートメント効果だけではない場合
が多いようである。とにかく痩せたい、ニキビを何とかしたい、などの特定のお悩みをお
持ちの方もいるが、そういう方は広告のキャンペーンなどを見て大手サロンに流れてい
く傾向がある。では中小・個人サロンの場合は、居心地のよいプライベートな空間で、
気のきいたおもてなしを受けながら、お気に入りのセラピストさんに身をまかせる贅沢
な時間をお客様はこういうサービスを期待してサロンに来るものである。短い時間にお
客様がサロンに来て何を求めているかを把握して、それに応えることがお客様の心を
掴むためには重要である。
モチベーションは、プロフェッショナリズムとも言う。初めは楽しい仕事でも、繰り返し行
っているとルーティーン化して単純作業になってくる。セラピストのトリートメントもそうで
ある。また、客は、このセラピストにとっては数多くいるお客のうちの一人でしかないん
だろうなと感じてしまうと、そのセラピストに愛着を感じることはないし、次回もまたこの人
にお願いしたい!という気にもならない。逆に、いわゆる”ゴッドハンド“と評判のセラピ
ストさんは、どのお客様にも常に集中してトリートメントを行っていく。また成功している
方は常に勉強しているので話題も知識も豊富である。話していると楽しいし、ためにな
る情報ももらえます。普通のセラピストとの違いは、ゴッドハンドと呼ばれる腕だけでなく、
そのプロ意識と向上心にある。セールストークなんてしなくてもお客様はまたこのセラピ
ストに会いに当然やって来る。常にモチベーションを高め、プロ意識を持って、ひとり
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ひとりのお客様に全力投球で接することが大切である。やる気を高め継続する方法と
しては、定期的に新メニューを導入し新しい手技を取り入れる、季節のイベントメニュ
ーを取り入れるなど、変化をつけて常にフレッシュな気分で仕事ができる環境づくりが
例とされている。
<エステティック市場推移>
最後に主なエステ業界の売上推移を調べ、どのくらいの人が利用するようになったか
比較してみた。
チェーンが店舗数で全体の28.1%、売上で全体の 58,5%を占め、同一県内で複数
店舗を有するエステティックサロンチェーンは店舗構成比で17,2%、売上構成比で1
1,5%、地元単独店が店舗構成 54.6%、
売上構成比 30.0%となっている。
エステティック市場規模と店舗数の推移
(エステティック産業の適正化に関する報告書)
www.meti.go.jp/kohosys/press/0004103/0/030603esute.pdf
この図のように店舗数は年々減っているが、売上げは確実に増加していることが分か
った。
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<まとめ>
様々なクレームを処理し、それぞれの企業が、独自で作り上げた成功の秘訣をもとに
して、少しずつ売上げアップをはかっているようである。これからもエステ企業は、今よ
りさらに多くの人々が興味を示すように成長していくであろう。
第七章
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あとがき
10551244
津田隆成
「エステ」という少し前まではあまり聞かなかった言葉が、今の時代ではもう当たり前の
ように使われ、街のいたるところにも進出を遂げている現在で様々な視点から新たにエ
ステ業界を調べてみた結果、エステ業界は今、確変の時期に来ているようだ。大型ナ
ショナルチェーン店や個人経営店、中には異業種の会社までもがサービスの一環とし
て行うようになってきたということ。
このサービスには短時間で低価格といったものが多く、消費者には嬉しいがそれもそ
の中でどのように他店と差を広げ、満足を頂くかが重要なようだ。しかし、低価格という
ことだけが重要ではなく、その人をいかにどれだけ満足させられるかにかかっている。
それぞれの持っている他社にはない有利な点をどのようにしてこれからわかりやすくア
ピールしていくのかが鍵であると思う。
参考文献
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第二章
エステティック総市場
エステティックサロン産業総市場の動向
www.isgr.co.jp/press/pdf/2006_aesthetic.pdf
雑誌“anan”
No. 1553 2007 年 03 月 14 日発売分
2007 年版 エステティックサロン市場に関する調査結果
www.yano.co.jp/press/pdf/222.pdf
第三章
エステ需要と施術のトレンド
岩盤浴ナビゲーター
www.ganbanyoku-navi.net/ - 50k
Asia Trends 第一生命経済研究所 経済調査部
group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/asia/pdf/as0616.pdf
松下電器産業株式会社
panasonic.co.jp/.../official.data/data.dir/jn060824-1/jn060824-1.html
ホルミシス効果
holmic.net
第四章
急成長するメンズエステ
メンズエステ特集 - 雑誌「レオン」などの読者世代に特に注目 - @エステサロン
www.esthetique.jp/special/menspixy
メンズエステ・ナビ
mens.87-87.info
第五章
エステ経営と問題の方向性
エステティック問題に関する質問主意書
www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/syuisyo/125/syuh/s125006.htm
エステ経営コンサルテイング KOKOBEAUTE(ココ・ボーテ)
http://kokobeaute.net
第六章
エステティック市場規模推移
2007 年版 エステティックサロン市場に関する調査結果
www.yano.co.jp/press/pdf/222.pdf
エステティックサロン産業の最新市場動向
www.isgr.co.jp/press/pdf/2006_aesthetic.pdf
第七章
エステティック市場のこれから
エステティック問題に関する質問主意書
www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/syuisyo/125/syuh/s125006.htm
エステ経営コンサルテイング KOKOBEAUTE(ココ・ボーテ)
http://kokobeaute.net
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