資料4 学校経営方針(ビジョン)の作成について 学校経営とは 学校のミッションとビジョンを含めた学校経営方針を策定し、学校の教育目標を 具現化するために、各学校の教職員・予算・設備・情報・その他の経営資源を活用 し、最も有効な手段により学校運営を行い、教育の質の維持・向上を目指すこと。 計画・実施・評価・改善のサイクルに従って行われる活動。 学校経営方針(ビジョン)とは 学校の教育目標の実現に向け「将来の学校がどうあるべきか(めざす学校の姿)」という方 向性(将来構想)を示し、長期・中期・短期的な展望に立ち、学習指導、生活指導、進路指導、 学校運営等の教育活動の具体的な目標と方策を設定するとともに、教職員全員がその 具体的な目標に向かい協働体制を確立し、学校の自立的な改革と教育の質的な向上を 図るために、策定する。学校経営方針は、学校が市民・保護者への説明責任を果たす手 段ともなる。 学校経営方針(ビジョン)を構成する7つの要素 ☆ミッション:学校を取り巻く内外環境を踏まえ、学校の果たすべき使命・存 在意義を明確にする。学校の目標 ☆重点課題 :ミッションを果たすために学校が取り組むべき中期的な目標。 「学校の重点目標」「努力目標」 ☆行動規範 :ミッションを果たす上で、教職員全体で守るべき規範。 「めざす 教職員像」 ☆組織構造 :ミッションを果たす上での教職員組織「校務分掌」 ☆組織運営の仕組み:校務分掌内での情報伝達や、調整のルール、危機対応 あるいは会議のあり方、意思決定のあり方等。 ☆リーダーの役割:学校のリーダーの教職員への働きかけ。成果向上に向けて の働きかけ「課題達成志向」と教職員間の調整や集団個人のや る気を高める「集団意地志向」の両方を含んでいる。 ☆能力資源の開発:学校の課題を解決するため獲得・開発すべき能力やノウハ ウ。教職員の計画的な資質能力の向上、学校内外に眠っている 資源の活用等 学校経営ビジョン構想図 ミッションから導き出され る学校経営方針(中期経営 学校は何のために、誰のた ミッション (使命・存 在意義) 目標) めに存在し、どのような価 値を提供しているのか 役割や組織間の情報伝達や 校務分掌、各種会議、プロジ ェクト組織における職務分 担(協働、分業、個業の範囲、 調整のルール、課題対応へ 重点課題 (中期重点 目標) の意思決定の範囲等の取り 決め 権限) 課題解決 課題解決 組織運営 の仕組み 組織構造 のため、 に向け、 今後身に 付けるべ き能力や 管理職や ミドルリ 手法 行動規範 ーダーに よる直接 的な働き かけ リーダー の役割 教職員が遵守する、行動 規範・指針、価値基準 能力資源 ◎学校経営方針(ビジョン)の必要性 学 校 外 ☆学校関係者に対する説明責任 ☆学校関係者からの支援協力を仰ぐ ☆学校(管理職)としての公約・経営責任の表明 ☆学校のおかれた状況の明確化 ☆多様な価値観を統合 ☆各教職員の判断・行動の拠り所 ☆各自の活動の意味を明確→意欲の喚起 学 校 内 ◎学校経営方針(ビジョン)と組織マネージメント 前 年 度 の 評価 内部環境の把握分析 学校教育目標 結果の分析 外部環境の把握分析 学校経営ビジョン めざす学校像 めざす子ども像 中期的目標の設定 めざす教職員像 本年度重点目標の設定 具体的活動計画 本年度の学習指導、生活指導、進路指導、学校運 営等の教育活動の具体的な目標と方策を設定 評価 実施 評価項目・評価 規準の設定 ◎学校教育目標の作成にあたって 学校の教育目標は、教育基本法及び学校教育法に示されている教育の目的や目標 の達成を目指すため、学校の具体的な指標として設定されるものでる。したがって、教 育目標の設定にあたっては、法令等に基づくとともに、地域や学校の実態を十分に分 析・検討して把握し、学校がもつ教育課題を正しく捉え、それぞれに応じた具体的な強調点 や留意点を明らかにして、教師や児童の生きた指標として役立つものにする必要がある。 義務教育の目標(学校教育法21条) 1 学校内における社会的活動を促進し、自主、自律及び協同の精神、規範意識、公 正な判断力並びに公共の精神に基づき主体的に社会の形成に参画し、その発展に 寄与する態度を養うこと。 2 学校内外における自然体験活動を促進し、生命及び自然を尊重する精神並びに 環境の保全に寄与する態度を養うこと。 3 我が国と郷土の現状と歴史について、正しい理解に導き、伝統と文化を尊重し、 それらを育んできた我が国と郷土を愛する態度を養うとともに、進んで外国の文 化の理解を通じて、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う こと。 4 家族と家庭の役割、生活に必要な衣、食、住、情報、産業その他の事項について 基礎的な理解と技能を養うこと。 5 読書に親しませ、生活に必要な国語を正しく理解し、使用する基礎的な能力を養 うこと。 6 生活に必要な数量的な関係を正しく理解し、処理する基礎的な能力を養うこと。 7 生活にかかわる自然現象について、観察及び実験を通じて、科学的に理解し、処理す る基礎的な能力を養うこと。 8 健康、安全で幸福な生活のために必要な習慣を養うとともに、運動を通じて体力を養 い、心身の調和的発達を図ること。 9 生活を明るく豊かにする音楽、美術、文芸その他の芸術について基礎的な理解と技能 を養うこと。 10 職業についての基礎的な知識と技能、勤労を重んずる態度及び個性に応じて将来の 進路を選択する能力を養うこと。 めざす目標像 (大阪府教育振興基本計画) ☆自らの力や個性を発揮して夢や志を持ち、粘り強く果敢にチャレンジする人づくり ☆大きく変化する社会経済情勢や国際社会の中で、自立して力強く生きる人づくり ☆自他の生命を尊重し、違いを認め合いながら、自立して社会を支える人づくり 重点教育課題 藤井寺市教育委員会 ☆豊かな人間性と創造力を備えた人間性の育成 教育基本法、学校教育法 大阪府の教育の指針 藤井寺市の教育の指針 示されている目的や目標の達成を目指す 地域や家 地域や親 庭の実態 や子ども 学校の 実態 教職員の 願い の願い 十分に分析・検討 → 学校の教育課題の把握 学校の具体的な指標として 学校教育目標 教師や児童の生きた指標として役立つ *藤井寺西小学校「学び合い育ち合う藤西っ子」 *藤井寺南小学校「確かな学力と豊かな心をもち、 たくましく生きる児童を育成する」
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