発行：渋谷区土木清掃部緑と水・公園課監修：河津バガテル公園発行日：平成 2 6 年 7 月 2 2 日エコ・ライフフェア２０１４でＳＨＩＢＵＹＡバラ通信を紹介しました！６月７日、８日に代々木公園にて開催されたエコ・ライフフェア 2014 の渋谷区ブースでＳＨＩＢＵＹＡバラ通信 Vol.1 を展示し、区のバラ植栽について紹介しました。鹿児島市長をはじめ多数の来場者に渋谷区の取り組みをご覧頂きました。このバラ通信は、渋谷区ふれあい植物センター、はつらつセンター参宮橋、区役所緑と水・公園課窓口で配布しています。立ち寄った際はぜひ手に取ってみてください。 ◆ 花摘み（二番花を咲かせるための作業） ①ＨＴタイプ（ハイブリットティローズ・四季咲きの大輪一輪咲き）基本は、５枚葉を 1、2 枚残して切ります。ただし、クイーンエリザベスなど背丈が高いバラは、伸びた枝の半分ほどで切ります。 ②Ｆタイプ（フロリバンダ・四季咲きの中輪房咲き）房の枯れた花のみ切り取ります。最後の花が枯れた５枚葉を 1、2 枚残して枝を切り、ただし、アンジェラのように多くの花を付けるタイプのバラは、ほぼ咲き終わった房ごとに枝を切っていきます。 ③ＣＬタイプ（クライミングローズ・つる性）Ｆタイプと同様、枯れた花から切り取り、最後の花が枯れたら軸枝から出ている半分くらいのところで切ります。 ◆ 台芽取りマイガーデン花摘みクイーンエリザベス花摘つるバラ花摘みバラ苗は、土台となる台木（ノバラ）に枝をさして育成するため、台木部分に台芽（ノバラの芽）が出てくることがあります。台芽は発見次第えぐり取ります。スタンダード仕立てのバラは、台木部分が長いので、株元とは限りません。スタンダード仕立ての台芽ノバラノヴァーリスの台芽 ◆ シュート処理花がいったん落ち着くと新しい枝が出てきます。株元から出てくる新梢はベーサル・シュートといい、将来の樹形を作る大切な枝になります。シュートを伸ばし続けると蕾をつけますが、蕾をつけないようにし、シュートは半分ほどで切ります。また伸びてきたら伸びた部分の半分ほどで切り、つるバラは、株元から出ているシュートが来年の主となる枝になるため、支柱を立てて、上に伸ばします。マイガーデンシュートクイーンエリザベスシュートつるバラシュート４月 17 日（木）５月 27 日（火）６月７月８月９月・スタンダード・花摘み・シュート処理・暑さ対策・芽の確認仕立てバラ植付・台芽・薬剤散布方法・ハダニ対応・シュート処理・芽吹きの確認・シュート処理１０月１１月・夏せん定１２月・冬季せん定１月２月・つるバラ誘引３月・まとめ・施肥 ※作業内容はバラの生育状況により変更になることがあります。今回は公園通り（区役所前）に植栽されているニコロパガニーニを紹介します！ ◆ 特徴黒味のある深い赤色で花付がよく、房咲きになります。また、花弁がしっかりしており、花持ちが良く、花形が整って美しいのが特徴です。 ◆ バラデータ ○品種名・・ニコロバガニーニ（Nicolo Paganini） ○系統・・Ｆ（フロリバンダ） ○作出国・・フランス ○作出者・・メイアン ○香り・・微香 ○咲き方・検弁高芯咲き ○花期・・四季咲きちなみに・・・名前の由来は１９世紀、イタリアの作曲家「ニコロパガニーニ」にちなんで名付けられました。バラの歴史は古く今から 3500 万年∼7000 万年くらい前にバラの化石が発見されています。日本の主な原種は、赤みのある色の花を咲かせるハマナシ､モダンローズの基本となるノイバラ、つるバラの祖先であるテリノイバラなどがあり、中国のコウシンバラはバラに四季咲き性（春から晩秋にかけて繰返し花をつける事）をもたらしました。11 世紀から 17 世紀にかけヨーロッパに渡ったこれらアジアのバラたちは、この類まれに見る特性を、当時の育種家の手によりさまざまな品種改良に役立てられました。そして 1867 年フランスの育種家ジャン=バティスト・ギヨ・フィスにより四季咲き大輪種のバラ第１号「ラ・フランス」が発表されました。（みなさんがイメージされるバラらしい形をしたバラの第１号です。）当時としては画期的であり、このバラを期に数々の四季咲き大輪種が誕生しました。ラ・フランス誕生以前のバラを「オールドローズ」誕生以降のバラを「モダンローズ」といわれています。河津バガテル公園山本健生【問い合わせ先】渋谷区土木清掃部緑と水・公園課計画調整係（Tel）3463-2879 （Fax）5458-4946