平成27年度 事業報告書

ま
え
が
き
当財団は、公益法人としての社会的責任を果たすべく、中小企業
の健全な発展とそこで働く勤労者の福祉の増進に寄与するため、災
害防止事業、福利厚生事業、災害補償事業等を適切に実施し、その
内容について検証を行うとともに、事業の充実に努めた。
ま た 、マ ス メ デ ィ ア 等 の 活 用 及 び 役 職 員 に よ る 事 業 所 訪 問 に 加 え 、
新たに社会保険労務士と代理店契約を行うなど、さらなる事業の普
及に努めた。
1
Ⅰ
中小企業の勤労環境の充実のために
災害防止事業をはじめ、福利厚生事業、災害補償事業等を適切
に実施するとともに、中小企業のニーズに応えるべく、事業内容
について常に検証を行い、さらなる内容の充実に努めた。
1.災害防止事業~安全で快適な職場づくりの支援~
中 小 企 業 に お い て 、事 業 主 を は じ め 従 業 者 が ケ ガ に 遭 う こ と は 、
被 災 者 本 人 の 苦 痛 は も と よ り 、事 業 の 運 営 に も 多 大 な 影 響 を 及 ぼ
す こ と か ら 、ケ ガ を 未 然 に 防 止 す る こ と を 目 的 と し て 、安 全 衛 生
や 交 通 事 故 防 止 に 対 す る 関 心 を 高 め 、職 場 や 日 常 生 活 の 安 全 を 確
保 す る た め の 啓 発 活 動 を 実 施 す る と と も に 、会 員 お よ び 加 入 者 の
安 全 衛 生 設 備 、職 場 環 境 改 善 機 器 等 の 購 入・設 置 に 対 す る 助 成 や 、
交 通 事 故 防 止 の た め の 助 成 を 行 う こ と に よ り 、安 全 で 快 適 な 職 場
づくりを支援した。
(1)安全衛生啓発活動
① ケガの防止を目的としたポスターの作成・配布
・ 壁新聞等作成 3種類
合 計 733,710部
自転車用ヘルメット啓発
安全衛生標語カレンダー
転倒事故防止
・ 小冊子の配布(いつまでも安全・健康にはたらく)
245,000部
②
転倒事故防止ポスターの作成・掲示
700部
掲示場所
信用金庫各店
京都市営地下鉄、阪神電気鉄道株式会社、
近畿日本鉄道株式会社、南海電気鉄道株式会社、
西日本鉄道株式会社
③
「あんぜん講話と落語会」の実施
・ 山 口 県 下 関 市 ( H27.9.13)
・ 大 分 県 別 府 市 ( H27.11.29)
④
参 加 者 193名
参 加 者 127名
「交通安全フェスティバル」の実施
大阪府警察音楽隊と交通安全教育班の協力と、大阪府
警察、大阪府交通安全協会の後援を得て実施した。
2
会場
⑤
大阪国際交流センター
( H28.1.30 大 阪 市 天 王 寺 区 )入 場 者 数
744名
「安全運転コンクール」の実施
会員事業所の運転者を対象に、自動車の安全運転に対
す る 意 識 の 高 揚 を は か る こ と を 目 的 に 、 3名 1組 に よ る 無
事故無違反を目指したコンクールを実施した。
参 加 事 業 所 数 2,563事 業 所
達 成 事 業 所 数 2,185事 業 所
(2)安全で快適な職場づくりのための助成
① 職場の安全を確保するための助成
職場におけるケガを防ぎ、安全に作業ができるようにす
るため、保護帽、安全靴、プレス機械等所定の用具・機械
を購入・設置した場合に助成を行った。
7,566会 員
②
快適な職場づくりのための助成
より働きやすい職場環境を作るために、エアコン、空気
清浄機等を設置した場合に助成を行った。
19,916会 員
③
職場の衛生向上のための助成
有害物質を取り扱う事業場において、作業環境測定や特
殊健康診断を実施した場合、集塵機等を設置した場合、安
全衛生推進者等の講習を修了した場合、労働災害防止団体
が主催する研修等へ参加した場合に助成を行った。
2,099会 員
④
アスベスト(石綿)を除去した場合の助成
事業所内の建築物等のアスベストを除去、封じ込めなど
の措置を講じた場合に助成を行った。
29会 員
⑤
プレス機械特定自主検査を受けた場合の助成
労働安全衛生法によるプレス機械特定自主検査を実施し
た場合に助成を行った。
1,693会 員
3
⑥
交通事故を防止するための助成
衝突被害軽減ブレーキや車間距離制御装置を搭載した普
通自動車および軽自動車を購入した場合に助成を行った。
1,707会 員
(3)社会保険労務士に対する安全管理研修の実施
社会保険労務士による中小企業の安全で快適な職場づく
りのアドバイスが適切に行われるよう、各府県の社会保険
労務士会と共催で安全管理研修を実施した。参考資料とし
て財団で作成した安全衛生啓発資料等を配布し、当財団役
職員が災害防止事業活動などの説明を行った。
2府 20県 1,879名
(4)災害防止団体の活動に対する支援
日本フルハッププレス検査業者災害防止協議会が実施す
る、プレス事業者等を対象とした災害防止に関する研修等
の活動を支援した。
(5)災害防止委員会の開催
第1回委員会 平成27年 6月22日
第2回委員会 平成27年12月10日
第3回委員会 平成28年 3月14日
2.福利厚生事業 ~健康で心豊かな活力ある生活の支援~
会員および加入者に対し、健康の保持増進、能力開発と相互
交流、教養・文化、レクリエーション活動など広範囲にわたる
サービスを提供し、中小企業の福利厚生活動を支援した。
(1)健康支援
① 人間ドック受診助成
会員の健康管理の向上を図るため、人間ドックを受診し
た場合に助成を行った。
・ 助成者数
38,970名
② 総合健康懇談(相談)会
医療の第一線を永年経験した著名な医師が、健康に関す
る悩み等について、懇談に応じる総合健康懇談(相談)会
を行った。
4
・
相談件数
120件
③
介護にあたる者の疲労回復に対する助成
要介護高齢者を介護する者が、疲労回復のために柔道整
復師、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師の施術
を利用した場合に助成を行った。
・ 助成者数
530名
④
心とからだの健康づくりセミナーの実施
体力チェック・ウォーキング等、健康づくりを体験実習
する「心とからだの健康づくりセミナー」を実施した。
・ 参加者数(10回開催)
550名
(2)能力開発と相互交流の支援
① 女性交流会の開催
経営に携わる女性を対象に経営、文化、健康等多岐にわ
たる講演会等を開催し、併せて、参加者相互の親睦や情報
交換等交流の場を提供した。
・ 参加者数(3回開催)
245名
②
研修助成
中小企業大学校が実施する研修を受講し、修了した場合
に助成を行った。
・ 助成者数
160名
③
通信教育助成
職業訓練法人日本技能教育開発センターが実施する通信
教育講座を受講し、修了した場合に助成を行った。
・ 助成者数
80名
④
相談業務
中 小 企業が抱える様々な問題について、法律・税務・労務の専門家
による相談業務を行った。
・ 相談件数
344件
5
(3)余暇の有効活用の支援
① 催物等の開催
コ ン サ ー ト 、演 劇 、寄 席 、ボ ウ リ ン グ 大 会 等 を 開 催 し た 。
・ 招待者数
27,648名
ま た 、 各 地 域 の 観 劇 、 スポーツ観戦、レジャー施設等の 入
場券の配布を行った。
・ 招待者数
205,796名
②
契約保養施設宿泊の助成
財団の契約保養施設に宿泊した場合に助成を行った。
・ 助成者数
11,941名
③
福利厚生サービスの提供
財団が契約したホテル、旅行会社、百貨店およびレンタ
カーの利用に際し、割引サービスを行った。
また、福利厚生サービス企業との契約(日本フルハップ
クラブオフ)により、宿泊施設、健康スポーツ施設、レジ
ャー施設、カルチャー教室等、多種多様なメニューの割引
サ ー ビ ス を 提 供 す る と と も に 、積 極 的 に 利 用 促 進 を 図 っ た 。
・ 利用者数
23,228名
3.災害補償事業 ~ ケ ガ の 補 償 ~
(1)災害発生状況および補償実施状況
仕事中のケガはもとより仕事以外のときのケガについて、その治療の
ために通院や入院をした場合、また医師の往診を受けた場合、ケガが原
因で死亡した場合または障害が残った場合に補償を行った。
・ 災害発生件数
27,893件(発生率5.56%)
(発生原因 転倒23.6% 交通事故19.9% 動作の反動・無理な動
作11.4%その他45.1%)
(仕事中災害46.3% 仕事外災害53.7%)
・ 補償件数
延29,994件
(通院25,301件 入院3,919件 往診12件 障害657件 死亡105件)
(2)補償費の適正・迅速な支払い
会員からの補償請求に対しては、適正・迅速な支払いに努めた。
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4.社会貢献活動
当財団が、公益財団法人としてその責任を果たすため、関係
機 関 等 と の 連 携 の も と に 、社 会 貢 献 活 動 に 積 極 的 に 取 り 組 ん だ 。
(1)メンタルヘルス支援
労働安全衛生法の一部改正があり、メンタルヘルス対策
に お け る ス ト レ ス チ ェ ッ ク が 平 成 27 年 12 月 1 日 か ら 義 務 化
され、企業においてもその重要性が高まっている。このよ
うな状況を踏まえ、中小企業経営者がメンタルヘルス問題
について円滑に取り組むことができるよう、経営者向けの
研修会等を開催した。
・ 参 加 者 数 ( 7回 実 施 )
760名
(2)地域貢献活動
地域経済活性化に資する経営者のスキルアップを目的
としたセミナーや、地域の青少年育成のためのスポーツ行
事 、勤 労 者 等 の 心 身 の リ フ レ ッ シ ュ を 目 的 と し た 行 事 な ど 、
地域団体等が実施する地域貢献に寄与する行事に協賛し
た。
(3)調査研究の実施
中小企業における健康管理等のため、研究機関等が行う
以下の調査研究に対し助成を行った。
・ 中小企業の保健、医療、介護に関する調査研究
・ 中小零細規模事業所における腰痛の実態と予防等の
ための職場環境改善手法、腰痛教育手法の開発に関す
る調査研究
(4)労働保険事務組合への助成
中小企業の労働保険事務を代行している労働保険事務組
合が、中小企業のために活発な活動が行えるよう、府県労
働保険事務組合連合会等に助成を行った。
・ 労働保険事務組合等への助成
20件
Ⅱ
会員等とのコミュニケーションの充実のために
広報誌「まいんど」の発行、ホームページ等で事業内容の周知
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や様々な情報の提供を行うとともに、電話や事業所訪問を通じて
事業内容の説明やニーズ等の把握を行うなど、会員をはじめ中小
企業とのコミュニケーションの充実を図った。
1.広報誌「まいんど」の発行
中小企業の経営や日常生活に役立つ広報誌「まいんど」を毎
月発行し、中小企業にとってニーズが高いと思われる情報提供
を行うとともに、当財団が行う事業を紹介するなど、広く中小
企業への広報を実施した。
また、新たに今年度から「事業承継」のコーナーを設け、中
小企業の経営者や後継者に役立つよう情報提供の充実に努めた。
・ 「まいんど」発行部数
合 計 2,904,900部
2.情報の提供
(1)各種情報の提供
財 団 の 情 報 提 供 を 行 う た め 、「 日 本 フ ル ハ ッ プ 財 団 案 内 」
を は じ め 、「 加 入 の ご 案 内 」「 会 員 ハ ン ド ブ ッ ク 」 等 を 作 成
し、会員をはじめ広く関係者へ配布した。
(2)ホームページ
財団の事業内容、財務状況、ビジネス交流会へのブース
出展等の情報をタイムリーに公開した。
また、会員への利便性の向上を考慮し、ホームページ内
に会員専用コーナーとして、
「 会 員 Webシ ス テ ム 」を 構 築 し 、
催物への応募、会員住所・電話番号変更等の手続を会員が
行えるようにした。
3.サービスセンターでの対応
対外的な総合窓口として、会員等からの問合せに対し、サー
ビスセンターが一元的に対応し、事業内容の理解が深まるよう
努めるとともに、意見・要望等を取りまとめ、制度の充実・改
善に反映するよう情報の共有化を図った。
また、加入申込書、各種助成申請書等を要請により送付する
とともに、新規加入希望者への電話によるフォローアップを行
った。
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4.会員へのサービスの充実
役職員およびコンサルタント・普及推進員が、会員を訪問す
ることにより、コミュニケーションを図り、当財団の事業内容
等の周知を行った。
平 成 27年 度 の 訪 問 件 数
85,917件
Ⅲ
事業の新たな展開のために
会員から将来の財団の事業運営に資するための意見を伺う機会
を設けるとともに、会員へ迅速で適切なサービスを提供するため
に業務システムの拡充や改善等に努めた。
1.モニター懇談会
会員の中から選ばれたモニターとの懇談会を開催し、財団の
活動状況について報告のうえ、次の議題についてモニターの意
見を求めた。
議題 ① 中小企業の視点から公益財団法人としての日本フ
ルハップに期待すること
② 他の保険を契約する際にきっかけとなったことや、
当財団のテレビ・ラジオ・新聞等の広報のあり方に
ついて
・ 第 22回 平 成 27年 8月 26日
出席者数
71名
2.財団業務のシステム化
会 員 へ 迅 速 で 適 切 な サ ー ビ ス を 提 供 す る た め 、イ ン タ ー ネ ッ ト
の 活 用 等 業 務 シ ス テ ム の 拡 充 や 改 善 に 努 め る と と も に 、 業 務 管理
コンピュータシステムの老朽化に伴う対応として、平成30年 5 月 か ら 新
システムでの運用を目指し、再構築に着手した。
また、事業継続計画(BCP)を見直し、メインサーバー機
をデータセンターへ移設するなど情報システムおよびバックア
ップ体制の改善に努めた。
Ⅳ
事業の更なる普及のために
当財団が実施している公益事業が、より多くの中小企業に理解
され利用されることにより、中小企業の健全な発展と福祉の増進
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に寄与できるよう、マスメディアの活用等による事業の周知等事
業 の 普 及 に 向 け た 取 り 組 み を 行 っ た 結 果 、 会 員 数 234,252 事 業 所 、
加 入 者 493,490名 と な っ た 。
1.マスメディアによる広報
当財団を多くの中小企業に認識してもらい、事業内容の理解
を 深 め る た め 、テ レ ビ 、ラ ジ オ 、新 聞 等 を 通 じ た 広 報 を 行 っ た 。
特に新聞広告については新たに全面広告素材を製作し、主要
な新聞に掲載することで、財団への理解と事業内容の周知に努
めた。
また、マスメディア以外では信用金庫ホームページへのバナ
ー広告を行うとともに、新たにインターネットを活用したリス
ティング広告を行った。
2.中小企業団体等に対する広報活動
中小企業団体や地域・業種組合に対し、また当財団のメンタ
ルヘルスセミナーや信用金庫の経営者向けのセミナー等におい
て、事業内容の説明および資料を配布するなどにより個々具体
的な広報活動を行った。
3.多様な方法による事業の普及
役職員、コンサルタント、普及推進員が中小企業を直接訪問
することに加え、会員の紹介や関係団体の協力に基づき、積極
的な事業の普及を行うほか、新たなチャンネルとして社会保険
労務士との代理店契約の締結を進めた。
Ⅴ
財団の適正な運営の確保について
当財団の適正な運営を図るため、評議員会、理事会等を開催す
るとともに、一層のサービス向上を目指し、職員の研修や個人情
報保護、反社会的勢力排除等に努めた。
1.評議員会
当財団の重要事項について審議決定するため、評議員会を開
催した。
・ 第 7 回 平成2 7 年6 月1 6 日
議案
「平成26年度収支決算」に関する件
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「評議員の選任」に関する件
「理事の選任」に関する件
報告事項
平成26年度事業報告について
会員加入状況について
・
・
第8回 平成27年11月24日
議案
「評議員の選任」に関する件
「理事の選任」に関する件
報告事項
会員加入状況について
第9回 平成28年3月22日
報告事項
平成28年度事業計画について
平成28年度収支予算計画について
会員加入状況について
2.理事会
定款に定められた目的を達成するため、理事会を開催した。
・ 第12回 平成27年6月1日
議事
「平成26年度事業報告」に関する件
「平成26年度収支決算」に関する件
「災害補償事業(認可特定保険業)に関する苦情対応規程」に関する件
「障害補償の不支給に係る再審査申立」に関する件
「評議員会の開催」に関する件
報告事項
会員加入状況について
・ 第13回 平成27年6月16日
議題
「理事長(代表理事)の選定」に関する件
「業務執行理事の選定および担当業務の決定」に関する件
「顧問および相談役の選任」に関する件
「補償委員会委員の選任」に関する件
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・
・
・
第14回 平成27年11月12日
議事
「平成27年度上半期事業報告」に関する件
「平成27年度上半期収支報告」に関する件
「資金運用規程の改訂」に関する件
「通院補償費の支給制限に係る再審査申立」に関する件
「普通保険約款等の改正」に関する件
「規約実施細則の改正」に関する件
「評議員会の開催」に関する件
第15回 平成27年11月24日
議題
「会長(代表理事)の選定」に関する件
「理事の報酬」に関する件
第16回 平成28年2月26日
議題
「平成28年度事業計画」に関する件
「平成28年度収支予算計画」に関する件
「資産取得資金規程の制定」に関する件
「業務執行理事の担当業務の一部変更」に関する件
「補償委員会委員の選任」に関する件
「評議員会の開催」に関する件
報告事項
会員加入状況について
3.監事による監査
平 成 27 年 5 月 21 日 お よ び 22 日 に 会 計 処 理 並 び に 業 務 の 執 行 に
ついて監査を受けた結果、
「 平 成 26年 度 に お い て 、理 事 の 職 務 執
行に関する不正の行為または法令若しくは定款に違反する事実
は な い こ と を 認 め る 。」 旨 の 監 査 報 告 を 受 け た 。
監事監査
・ 平 成 27年 5月 21日 、 22日
「 平 成 26年 度 業 務 執 行 状 況 お よ び 収 支 決 算 等 」
・ 平 成 27年 10月 28日
「 平 成 27年 度 上 半 期 業 務 執 行 状 況 お よ び 収 支 状 況 」
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4.会計監査人による監査
健全な事業活動の継続と適正な会計処理のため、有限責任監
査法人トーマツによる監査を受けた。
・ 平 成 27年 5月 8日
公益法人会計の基準に準拠して「財務諸表は、適正
に 表 示 し て い る も の と 認 め る 。」「 財 産 目 録 は 、 公 益 認
定 関 係 書 類 と 整 合 し て 作 成 さ れ て い る と 認 め る 。」旨 の
監査報告を受けた。
5.内部監査
適切な業務運営のため、内部監査を実施した。
経理監査
・ 平 成 27年 7月 29日
平 成 27年 度 第 1四 半 期 の 経 理 処 理 事 項 全 般
業務監査
・ 平 成 27年 10月 20日 、 21日 、 23日
保険金支払管理態勢、保険募集態勢、保険契約者管
理、リスク管理態勢、内部統制、法令等遵守態勢、反
社会的勢力に対する態勢
6.コンプライアンス委員会の開催
公益財団法人として社会的責任を果たすため、財団の事業活
動におけるコンプライアンス施策の検討、実施について審議を
行った。
・ 平 成 27年 9月 30日
7.業務執行体制の整備と職員の研修
(1)業務執行体制
業務の効率化、サービスの向上を図るため、適正配置を
行 い 、9部 1セ ン タ ー 4支 局 1事 務 所 、126名 の 体 制 で 業 務 の 執
行に努めた。
ま た 、補 償 事 業 部( 認 可 特 定 保 険 業 )で は 、職 員 21名 中 、
特 定 保 険 業 に 関 す る 知 識 お よ び そ の 業 務 に 3年 以 上 の 経 験
を 有 す る 職 員 16名 を 確 保 し た 。
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(2)能力開発等
職員の資質向上を図り、一層のサービスの向上を図るた
め、各分野において研修を実施し、能力開発の強化に努め
た。
① 職制別研修
課長代理研修 「マネジメントの基本」
②
業務研修
補償費の適正・迅速な支払のため、補償事業部の職員
に 対 し 、Off‐ JTに よ る 研 修 を 実 施 す る と と と も に 、補 償
委員会で審査する事案を部内で検討するなどの研修を実
施した。
また、更に、医学的知識を高め、障害補償認定業務等
に役立てるための「大腿骨頚部骨折に係る研修」を実施
した。
③
④
⑤
専門研修
公益法人実務研修(主催:公益財団法人
会他)
公益法人協
一般研修
健康管理研修「ストレスチェックについて」
個人情報保護法関係研修
新規採用職員およびコンサルタント・普及推進員を対
象に実施した。
(3)募集人研修等
職員および普及推進員・コンサルタントを対象に「認可
特定保険業者向けの総合的な監督指針」に基づく、会員募
集に係る募集人研修を実施した。
(4)その他
労働安全衛生法に基づき、財団の安全衛生委員会を開催
し、役職員の健康保持・増進に努めた。
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8.個人情報保護への対応
次年度、5回目のプライバシーマークの更新申請を控え、今
年度はより高いレベルの個人情報マネージメントシステムの確
立を目指すべく、全役職員に対して個人情報保護への日常的な
取 り 組 み を 促 す 教 育 を 実 施 す る と と も に 、平 成 2 8 年 1月 か ら 本
格的な運用が開始されたマイナンバー制度への対応にも取り組
んだ。
また、内部監査においては、各部署の業務特性に内在するリ
スクへの対策の実施状況を中心に監査を行い、個人情報の一層
の保護に努めた。
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