目 次 - 日本建設機械工業会

目
次
A 組
織
1.会
員
(1)入会
(2)退会
(3)正 会 員 の 代 表 者 変 更
(4)賛助会員の代表者変更
(5)賛助会員の社名変更
2.役
員
(1)理事及び監事
(2)会長、副会長、専務理事及び常務理事
3.会
議
(1)総
会
(2)理
事 会
(3)正副会長会議
(4)そ
の 他
4.委
員
会
5.事
務
局
B 事
業
Ⅰ.経営の高度化【経営高度化委員会】
Ⅱ.健全な流通・サービス基盤の整備【流通サービス委員会】
Ⅲ.環境、安全、その他技術的課題への対応【技術製造委員会】
Ⅳ.グローバル化と円滑な通商関係への対応【国際委員会】
Ⅴ.産業の高度化【イノベーション委員会】
Ⅵ.円滑な事業運営【運営委員会】
― 3 ―
A
1.
会
組
織
員
平成27年度年度初めの正会員数は67社であったが、年度中に2社が入会、1社が退会した
ことにより年度末の正会員数は68社となった。また、年度初めの賛助会員数は49社であっ
たが、年度中に1社が退会したことにより年度末の賛助会員数は48社となった。
なお、年度中に会員代表者を変更した正会員は5社、賛助会員は11社であった。
(1)入会
正
会
員
名
(株)岩田商会(平成27年10月1日付)
丸順重工(株)(平成27年10月1日付)
(2)退会
正
会
員
名
コベルコクレーン(株)
(平成28年3月31日付)
賛 助 会 員 名
(株)ハイエストコーポレーション(平成27年6月1日付)
(3)正会員の代表者変更
正会員名
新代表者名
前代表者名
(株)岩田商会
岩田 康彦
岩田 孝
キャタピラージャパン(株)
ハリー
竹内
紀行
光洋機械産業(株)
直川
雅俊
山口
久一
(株)シンテック
村田
孝
田所 伸雄
長野工業(株)
吉田
武
山岸
コブラック
正人
(4)賛助会員の代表者変更
賛助会員名
新代表者名
前代表者名
いすゞ自動車(株)
安平
英明
岡
直樹
伊藤忠商事(株)
本郷
義昭
吉田
多孝
NTN(株)
松森
直樹
片桐
力
エヌディーリース・システム(株)
河西
俊彦
楠田
靖紀
KYB(株)
中島
康輔
臼井
政夫
JA 三井リース(株)
小川
毅
小野
武彦
住友ゴム工業(株)
原田
充博
菅原
道明
住友商事(株)
東條
観治
石田
将人
トピー工業(株)
木下
浩幸
望月
淳夫
(株)不二越
牛丸
裕之
保里
忠孝
三菱商事(株)
田口
洋二
小林
健
(5)賛助会員の社名変更
― 4 ―
2.
役
新会社名
旧会社名
(株)アマダホールディングス
(株)アマダ
員
(1)理事及び監事
①
第1回理事会(5月14日開催)において、吉岡謙一理事より辞任の申出があったので、
通常総会(5月27日開催)において、その後任理事として寺尾正義氏(北越工業(株))
を選出した。
②
通常総会(5月27日開催)において、理事として木引満明氏((一社)日本建設機械工業
会)を選出した。
③
第4回理事会(11月26日開催)において、竹内紀行理事より辞任の申出があったので、
臨時総会(1月7日開催)において、その後任理事としてハリーコブラック氏(キャタピ
ラージャパン(株))を選出した。
④
三河内正理事は、3月31日付で辞任した。
⑤
塚本晃彦監事は、3月31日付で辞任した。
以上の結果、平成27年度末の役員数は、理事25名、監事2名であった。
(2)会長、副会長、専務理事及び常務理事
①
第2回理事会(7月23日開催)において、常務理事として木引満明理事を選出した。
②
第4回理事会(11月26日開催)において、竹内紀行副会長より辞任の申出があったの
で、臨時理事会(1月7日開催)において、その後任副会長としてハリーコブラック理事
(キャタピラージャパン(株))を選出した。
3.
会
議
総会、理事会、正副会長会議及び各委員会を次の通り開催し、工業会の課題、事業推進のあり
方、その他工業会運営に関し、それぞれ所管事項の処理にあたった。
(1)総
会
年度中に、総会を2回開催した。
① 通常総会
日
時
平成27年5月27日(水)
場
所
東京プリンスホテル
出席社数
14:00~15:15
鳳凰の間《東》
67社(書面等出席を含む)
議案第1号 「平成26年度事業報告(案)の承認に関する件」
― 5 ―
議案第2号 「平成26年度決算(案)の承認に関する件」
議案第3号 「公益目的支出計画実施報告書(案)の承認に関する件」
議案第4号 「平成27年度事業計画(案)の承認に関する件」
議案第5号 「平成27年度一般会計収支予算(案)の承認に関する件」
議案第6号 「理事の選任に関する件」
② 臨時総会
日
時
平成28年1月7日(木)
場
所
東京プリンスホテル
出席社数
12:27~12:31
ゴールデンカップ
66社(書面等出席を含む)
議案第1号 「理事の選任に関する件」
(2)理
事
会
年度中に、理事会を6回開催した。
① 第1回理事会
日
時
平成27年5月14日(木)
場
所
春光会館
16:00~17:15
会議室
出席者数
19名
議案第1号
「理事の選任(案)に関する件」
議案第2号
「組織及び運営に関する規程の一部変更(案)に関する件」
議案第3号
「平成26年度事業報告(案)の承認に関する件」
議案第4号
「平成26年度決算(案)の承認に関する件」
議案第5号
「公益目的支出計画実施報告書(案)の承認に関する件」
議案第6号
「平成27年度事業計画書(案)の変更承認に関する件」
報告事項
「職務執行状況の報告について(3月、4月)」
その他
「建設機械産業に関わる経済動向」
② 第2回理事会
日
時
平成27年7月23日(木)
場
所
春光会館
16:00~17:30
会議室
出席者数
17名
議案第1号
「常務理事及び事務局長の選任(案)に関する件」
議案第2号
「平成28年度税制改正要望(案)に関する件」
議案第3号
「規程改訂(案)に関する件」
議案第4号
「平成28年度通常総会開催日程(案)に関する件」
報告事項
「職務執行状況の報告について(5月、6月)」
「平成27年度会員研修会の開催について」
その他
「建設機械産業に関わる経済動向」
― 6 ―
③ 第3回理事会
日
時
平成27年9月24日(木)
場
所
春光会館
16:00~17:30
会議室
出席者数
21名
議案第1号
「正会員入会(案)に関する件」
報告事項
「会長記者会見報告」
「正会員事業説明会報告」
「賛助会員事業説明会報告」
「講演会「IoT社会における製造業のあり方」開催のご案内について」
その他
「建設機械産業に関わる経済動向」
講
「習近平の政治、経済、外交」
演
講演者:津上工作室
津上代表
④ 第4回理事会
日
時
平成27年11月26日(木)
場
所
春光会館
16:00~17:30
会議室
出席者数
18名
議案第1号
「理事の選任(案)に関する件」
議案第2号
「臨時総会の開催(案)に関する件」
議案第3号
「臨時理事会の開催(案)に関する件」
議案第4号
「職員退職金規程(案)に関する件」
議案第5号
「平成28年度会員研修会開催地(案)に関する件」
議案第6号
「平成28年度主要会議・行事日程(案)に関する件」
報告事項
「職務執行状況の報告について(7月~10月)」
「平成27年度会員研修会報告について」
「冬期セミナー案内について」
その他
「建設機械産業に関わる経済動向」
講
「福島の現状と課題」
演
講演者:経済産業省
立岡特別顧問
⑤ 臨時理事会
日
時
平成28年1月7日(木)
場
所
東京プリンスホテル
12:35~12:38
紅梅
出席者数
24名
議案第1号
「副会長の選任に関する件」
⑥ 第5回理事会
日
時
平成28年3月24日 (木)
場
所
春光会館
16:00~17:30
会議室
出席者数
20名
議案第1号
「工業会活動の事業のあり方について
(運営委員会傘下の部会棚卸しについて)
」
― 7 ―
議案第2号
「常勤役員報酬規程改訂(案)に関する件」
議案第3号
「平成28年度事業計画(案)の承認に関する件」
議案第4号
「平成28年度収支予算(案)の承認に関する件」
報告事項
「建機工における独占禁止法コンプライアンス体制について」
「職務執行状況の報告について(11月~2月)」
「会長記者会見について(需要予測)」
「平成28年度建機工主要会議・行事日程について」
「平成28年度税制改正要望に関する政府税制改正大綱の結果について」
その他
「建設機械産業に関わる経済動向」
(3)正副会長会議
正副会長会議を平成27年7月16日、平成27年11月26日、平成28年2月10日の
3回開催し、工業会の運営及び事業のあり方等について審議した。
① 第1回正副会長会議
日
時
平成27年7月16日(木)
場
所
春光会館
17:00~17:50
会議室
出席者数
9名
議
「平成28年度税制改正要望(案)に関する件」
題
報告事項
「イノベーション委員会について」
「平成28年度通常総会開催日程について」
② 第2回正副会長会議
日
時
平成27年11月26日(木)
場
所
春光会館
15:00~15:55
会議室
出席者数
9名
議
「工業会会員代表者のあり方について」
題
③ 第3回正副会長会議
日
時
平成28年2月10日(木)
場
所
春光会館
16:55~17:55
会議室
出席者数
10名
議
「平成28年度事業計画方針及び予算編成方針(案)に関する件」
題
「工業会活動(理事会・委員会・部会等)の事業のあり方について」
(4)その他
① 創立25周年記念式典
平成27年5月27日、平成27年度通常総会終了後、東京プリンスホテル鳳凰の間《東》にお
いて、創立25周年記念行事として、功労者及び功績者の表彰並びに記念講演を行った。
○功労者及び功績者表彰対象者(順不同・敬称略、( )内は出身会社)
― 8 ―
【功労者】
木川理二郎(日立建機(株))
野路 國夫((株)小松製作所)
平野 昭一(キャタピラージャパン(株))
小谷 重遠(コベルコ建機(株))
藍田
山中
進((株)小松製作所)
丸尾 辰雄(コベルコ建機(株))
中込
徹(キャタピラージャパン(株))
辻下 哲夫(コベルコ建機(株))
渡邉 泰紀(コベルコ建機(株))
勲(コベルコクレーン(株))
山田 光二(日立建機(株))
【特別功労者】
厚谷 襄二(日比谷総合法律事務所)
【功績者】
森
修一(コベルコ建機(株))
○記念講演
講演者:安藤 忠雄氏(建築家)
演題:
「建築の力」
② 通常総会後の懇親会
平成27年5月27日、平成27年度通常総会終了後、東京プリンスホテル鳳凰の間《西》にお
いて、正会員及び賛助会員に加えて黒田経済産業省製造産業局長を始め多数の来賓の出席を得て
懇親会を開催した。
③ 会員研修会
平成27年10月22日~24日、東日本大震災被災地において、恒例の平成27年度「建
機工会員研修会」を開催した。初日はホテルメトロポリタン仙台にて復興庁宮城復興局武
政局長による講話及び懇親会、二日目は気仙沼ホテル観洋にて気仙沼商工会議所熊谷副会
頭による講話及び陸前高田市での被災地見学、最終日は利府ゴルフ倶楽部において会長杯
ゴルフ大会を開催し、68名の参加を得て、会員相互の研鑽と交流を図った。
④ 賀詞交歓会
平成28年1月7日、東京プリンスホテル
プロビデンスホールにおいて、正会員及び賛
助会員に加えて糟谷経済産業省製造産業局長を始め多数の来賓の出席を得て新年賀詞交歓
会を開催した。(約540名の出席者)
4.
委 員 会
平成27年度始めの各委員会の委員長は、以下の通りであった。
委員会名
委員長名
経営高度化委員会
諏訪部
流通サービス委員会
辻本
辻
雄一
(日立建機(株))
技術製造委員会
大橋
徹二
(コマツ)
国際委員会
竹内
紀行
(キャタピラージャパン(株))
運営委員会
三木
健
行生
― 9 ―
(丸善工業(株))
(コベルコ建機(株))
また、6 月にイノベーション委員会を新設し、1 月に国際委員長の交代があり、年度末の各委員
会の委員長は、以下の通りであった。
5.
委員会名
委員長名
経営高度化委員会
諏訪部
流通サービス委員会
辻
辻本
雄一
(日立建機(株))
技術製造委員会
大橋
徹二
(コマツ)
国際委員会
ハリー
イノベーション委員会
井手
幹雄
運営委員会
三木
健
行生
コブラック
(丸善工業(株))
(キャタピラージャパン(株))
(住友建機(株))
(コベルコ建機(株))
事 務 局
事務局組織は、総務部、調査部及び業務部の3部体制で変更は無かった。
― 10 ―
B
事
業
Ⅰ.経営の高度化【経営高度化委員会】
1.現場見学会の開催
平成27年7月30日に中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(株)E-MAC 技術研修セン
ター及び鍋屋バイテック会社の見学会を開催した。E-MAC 技術研修センターでは、高速道路の
電気設備やトンネル非常用設備などの見学の他、今後の高速道路の維持更新事業の動向につ
いてお話をいただいた。また、鍋屋バイテック会社では、少量多品種生産における創意工夫
についてお話をいただき、実際のものづくりの現場を見学した。(34名出席)
2.経営高度化セミナー(冬期セミナー)の開催
平成27年12月9日に内科医・作家のおおたわ史絵氏、現代中国研究家・津上工作室代表
の津上俊哉氏を講師として招聘し、おおたわ氏からは「病まざる
老いざる
ホンマの医学」、
津上氏からは「習近平の政治、経済、外交」というテーマでご講演いただいた。(64名出席)
3.研究会の開催
平成28年3月4日に日経 BP 社日経コンストラクション記者の木村駿氏を講師として招聘し、
「2025年の巨大市場~インフラ老朽化が全産業のチャンスに変わる~」のテーマでご講
演いただいた。(30名出席)
4.運営委員会等との交流促進
経営高度化委員長が運営委員会に委員として出席し、中小・中堅会員の意見を工業会運営に反
映するとともに、当委員会の会議や諸行事に運営委員会委員の出席を得て、相互の連携を図っ
た。
5.海外見学会と事前研修会の開催
平成28年1月26日~29日にフィリピン見学会を開催した。
Automotive Air-Conditioning Technology Phils.,Inc.、Komatsu H.R.D.Center(Philippines)、
JVF COMMERCIAL、MAXIMA Machineries Incorporated 等を見学した。(12名出席)
また、同見学会に先立ち平成27年11月13日に JETRO の米山洋氏、コマツクイック(株)
の杉山靖氏を講師として招聘し、米山氏からは「フィリピンのビジネス環境と日系企業動向」、
杉山氏からは「フィリピンの建設機械動向と商慣行」というテーマでご講演いただいた。(3
0名出席)
― 11 ―
Ⅱ.健全な流通・サービス基盤の整備【流通サービス委員会】
1.中古車査定制度の推進等
(1)中古車査定制度内容の一部改訂
中古車基準価格表については、司法裁判や債権管理などにおいても広く利用されているが、
その公的利便を損なわず、価格誘導懸念を招かない内容に改訂すべく指数化への検討を
行った。
(2)中古建機情報NETの内容充実
盗難機・行方不明機の情報及び平成26年12月までの製造番号情報を追加・更新した。ま
た、過去の製造番号登録についても修正や追加登録など実施し、更なる内容充実を図った。
(3)技能検定試験の実施
平成27年11月6日に技能検定試験を全国8会場で開催し、215名を新たな査定員とし
て認定した。この結果、年度末の査定員総数は12,267名となった。
(4)中古車鑑定業務の実施
1件の中古建機査定証明書の発行を行った。
2.移動式クレーン定期自主検査者認定制度の普及促進
(1)講師講習会と認定検査者講習の実施
平成27年10月16日に講師講習会を開催し、新たに58名に講師を委嘱した。この結果、
年度末の講師総数は773名となった。また、会員各社の協力を得て認定検査者講習を行い、
744名を新たに検査者として認定した。この結果、年度末の認定検査者総数は、10,6
29名となった。
(2)会員専用ホームページのコンテンツ追加
会員専用ホームページに規程集、各種様式、制度に関する Q&A を追加した。委員、講師、実
務担当は会員専用ホームページにアクセスすることによって、必要な情報を正確に、タイム
リーに入手することが可能となった。
3.サービス体制の充実
(1)福島県中間貯蔵施設の建設・本格稼働に向けたサービス対応の安全確保
福島県の中間貯蔵施設の建設については帰還困難区域内での工事となることから、会員会社
の現地サービス員の安全確保が求められている状況となっている。この懸案事項に対応する
ため、環境省へ訪問し、当建設工事の概要や進捗の確認を行った。また、合わせて、工業会
ホームページに掲載し会員だけではなく広く一般にも公開している「サービス活動の手引き
改定第2版」について説明し、現地サービス員の安全確保を留意頂けるよう申し入れを行った。
用地確保の状況や工事の進捗については引き続き情報収集を行っていくことを決定した。
― 12 ―
(2)荷主勧告制度改正の啓蒙
平成26年4月に貨物自動車運送事業法に基づく荷主勧告制度が改正、罰則が強化されたこ
とや同年、大型車両の通行の適正化を図るための方針が示されたことを受け、建設機械運搬
の更なる適正輸送の浸透を図るべく、国土交通省監修のリーフレット頒布を行った。
(3)フロン排出抑制法の啓蒙
平成27年4月より施行された「フロン排出抑制法」において建設機械の空調は「第一種
特定製品」として機器の点検等が義務化されたことから、同法内容について会員会社並びに
ユーザへの周知を図るべく、経済産業省
オゾン層保護等推進室と連携し点検方法や整備
点検記録簿の内容策定、Q&A の作成を行い、これらをホームページに掲載した。
(4)2014年次排ガス規制機適正使用の啓蒙
2014年次の排ガス規制対応については、会員会社が販売する機械のエンジンに尿素
SCR システムが使用される計画があることから、尿素水供給インフラ面の調査を尿素水販
売会社等に行い、特段の問題はないことを確認したが、当該機械並びに尿素水の適正使用に
ついては、広く周知の必要があることから啓蒙資料についての検討を行った。
(5)大規模災害発生時の支援準備
大規模災害発生時の緊急連絡網の構築や支援対応項目の策定について検討を行ったが、これ
らを定めることは困難という結論に至った。これまでの災害支援は会員会社のサービスカー
等に対する緊急車両標章のスムーズな交付を関係省庁に働きかけを行った実績等があり、こ
れら支援実績項目を整理し、今後不測の事態が発生した場合はより迅速に対応できるよう準
備を進めることを決定した。
4.建機盗難対策
(1)建設機械の盗難件数(建機工登録ベース)は、平成13年度をピークに減少傾向となっ
ており、平成27年度は86件で対前年74件の減少となった。
盗難の一層の減少を図るために、中部管区警察局において盗難建機に係る研修会を開催し、
あわせて建設機械盗難に関する情報交換も行った。これ以外にも個々の建機盗難事案の捜査
に協力した。
(2)自動車等の盗難及び不正輸出を防止することを目的とした総合的な対策を検討するため警
察庁を中心とした関係省庁と民間団体から構成された「自動車盗難等の防止に関する官民合
同プロジェクトチーム」にオブザーバとして参加し、警察庁との連携を深めるとともに、建
設機械の盗難防止対策の推進に努めた。
― 13 ―
Ⅲ.環境、安全、その他技術的課題への対応【技術製造委員会】
1.環境、安全への取組
(1)地球温暖化防止に向けた自主行動計画
建設機械製造業におけるエネルギー消費量の実績確認
2014年度は、省エネ対策への取組みを進めたことにより、2008年度から2012年
度までの5年間の平均値を基準とし、2020年度までに8%減の目標に対し、エネルギー
原単位で24.5%の大幅減を達成した。(2020年度を目標年とした低炭素社会実行計
画)
また、2013年度を基準とし、2030年度までに17%減の目標に対し、9.3%減を
達成した。(2030年度を目標年とした新低炭素社会実行計画)
(2)化学物質規制への対応
世界各国で、製品に関する化学物質規制が次々と新設され、これらへの対応工数が会員及び
サプライチェーン間で増大している状況に対応するため、会員が個別に実施している規制対
象の化学物質の調査効率を改善することを目的とし、主に REACH 規制について、化学物質に
係わる情報を収集し、調査対象の化学物質の建設機械への影響区分情報の取りまとめを実施
した。
2.その他技術的課題への対応
(1)省エネルギー建機の普及
ハイブリッド建設機械、低炭素型建設機械等の新たな技術を盛り込んだ省エネルギー型建設
機械導入補助事業の周知に努めるとともに、同補助事業の次年度への継続を国に要望した。
また、2030年度を目標年とした新低炭素社会実行計画の CO2削減量を試算したところ、
2020年度を目標年とした低炭素社会実行計画に比較して、60.5万t-CO2多く削減で
きる結果となった。
(2)国際規制規格への対応
海外友好団体との技術交流会に出席し、規制規格情報を入手、会員に提供した。また、海外
における規制の制定作業進捗について、海外友好団体と意見交換した。
① 平成27年4月16、17日に東京で開催した JTLM(日欧米韓中規制規格情報交換会)に
参加した。JTLM での情報を基に、地域別規制規格一覧を更新し、ホームページにて会員に
情報提供を行った。
② 平成27年6月11日にブラジル・サンパウロで開催されたブラジル建機工(SOBRATEMA)
と規制規格情報を交換するため、事務局ベースでの技術交流会を実施した。今後も継続して、
両工業会で規制規格情報をやり取りすることを確認した。
③ 平成27年9月23、24日にベルギー・ブリュッセルで開催された CECE 総会に参加した。
ICT 建機や排出ガス規制等に関する欧州の種々の取組みについて情報を入手し、会員に情報
提供した。
― 14 ―
④ 平成27年11月27日にインド建機工(ICEMA)と規制規格情報を交換するため、事務局
ベースでの技術交流会を実施した。今後も継続して、両工業会で規制規格情報をやり取りす
ることを確認した。
― 15 ―
Ⅳ.グローバル展開の支援【国際委員会】
1.海外関係情報の整備・収集と会員への提供
(1)海外情報提供事業の開始
7月に個々の会員からの情報提供要望(但し、経営パラダイムに則し社会公共的な正当な目
的のもの)を受付する窓口を会員向けホームページ上に開設し、当事業を開始した。また、
会員向けホームページ上に海外情報提供ページを新たに構築し、これまでにアンケート等で
要望のあった21項目について情報提供を行った。
(2)世界景況感調査の実施と会員への結果提供
海外友好団体と第6回目となる世界景況感調査を4月に、第7回目の調査を10月に実施し
た。調査結果は、当工業会が取りまとめを行い、各実施団体及び工業会会員にフィードバッ
クした。
(3)米国シカゴ JETRO センターに委託し、米国の建設機械の統計、貿易動向、貿易規制等の調
査報告を受け、工業会会員専用ホームページに掲載した。
(4)海外情報ネットワーク登録者に、政府関連機関による海外展開に関連した各種セミナー等
の情報提供を行った。
2.海外友好団体との交流
(1)海外友好団体との IAC スタッフ会議の実施
海外友好団体との共通課題を議論する会議体である IAC スタッフ会議(平成27年4月
21日にフランス・パリで開催)に参加した。同会議体の継続に向けたルール作りの他、継
続実施中の景況感調査や世界的な協力事項を検討していくことについての議論がなされた。
(2)海外友好団体の年次総会への出席
平成27年9月23日~24日にベルギー・ブリュッセルで開催された欧州建設機械工業連
合会(CECE)総会に参加した。
また、平成27年11月2日~4日に米国・マイアミで開催された米国機器製造業協会(AEM)
総会に参加した。
(3)ブラジルの同業団体(SOBRATEMA)との交流
ブラジル・サンパウロで開催された建設機械展示会「M&T EXPO 2015」期間中の平成27
年6月11日に交流会を実施し、双方の関係強化を図った。両国の市況についての情報交換
のほか、技術製造委員会担当も出席し、ブラジルの規制・規格等についての情報を入手した。
(4)インドの友好団体(ICEMA)との交流
インド・バンガロールで開催された建設機械展示会「EXCON 2015」期間中の平成27年
11月27日に技術製造委員会傘下の国際規制規格部会と合同で交流会を実施した。双方の
― 16 ―
関係強化を図るとともに、次年度以降も規制・規格分野での技術交流を継続していくきっか
けづくりを行うことができた。
3.政府通商政策への対応
輸出統計品目表の改正にあたり、会員から要望があった統計品目の追加を政府に要請した結
果、2016年1月の輸出統計からクレーン車について、中古車と新車を分けて把握できる
ようになった。
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Ⅴ.産業の高度化【イノベーション委員会】
1.事業環境の変化の早期把握と対応の検討
(1)新たな政策や新しい技術に関する情報の収集
TPP、インダストリー4.0等の新たな政策や新しい技術に関し、その具体的な内容及び建設
機械業界への影響を把握するため、ロボット革命イニシアティブ協議会とその下部組織の
「IoT による製造ビジネス変革 WG」及び IoT 推進コンソーシアム「IoT 推進ラボ」へ参画する
とともに、
「ロボット国際シンポジウム」に参加し、関連情報の収集と会員への提供を行った。
(2)「IoT 社会における製造業のあり方」講演会の開催
平成27年10月6日に経済産業省ものづくり政策審議室の森川室長補佐を講師として招聘
し、「IoT 社会によるものづくりの変革」のテーマでご講演いただいた。(55名出席)
2.中長期的施策の政府等への要望案の作成
我が国建設機械産業の中長期的な発展のために必要な施策についての政府等への要望に繋が
る関連情報の収集に努めた。
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Ⅵ.円滑な事業運営【運営委員会】
1.工業会の意志決定に関する事項
理事会審議事項、正副会長会議審議事項、その他会員共通の課題等工業会の意志決定に関す
る重要事項を調査審議するとともに、各委員会事業の総合調整など事業進捗状況のフォロー
アップ、各段階の中間成果、最終成果等を理事会・正副会長会議に報告の上、実行に移した。
2.会員間の親睦と相互啓発の促進
平成27年5月27日開催の通常総会及び創立25周年記念式典、10月22日~24日開
催の平成27年度会員研修会及び平成28年1月7日開催の新年賀詞交歓会を通じ、会員間
の親睦と相互啓発に努めた。また、正会員を対象とした正会員事業説明会を平成27年7月
13日に開催、さらに賛助会員を対象とした賛助会員事業説明会を平成27年8月28日と
平成28年2月26日の2回開催し、工業会活動情報の適切な提供を行うとともに、工業会活
動への参画の機会を拡大した。
3.会員の入会の促進等
本年度中に正会員2社の入会があった。
4.税務・会計に関する専門的サポート
工業会活動に係わる税務及び会計に関する事項について、専門的立場から補佐、助言もしく
は協力を行った。
(1)税務部会(税制改正要望の取りまとめ)
平成28年度税制改正要望書を作成し、11月、政府等に提出した。
(2)会計部会
① 日本における IFRS 適用へ向けた金融庁や他業界・他社の動向等を調査した。
② 工場見学会を実施した。(平成27年8月21日、コマツ
粟津工場)
③ IFRS 適用に係わる状況の変化に伴い、部会常設の必要性を検討した結果、平成27年度末
をもって会計部会を廃止した。
5.迅速かつ正確な統計調査の実施(統計調査部会)
(1)自主統計の整備
① 全正会員会社を対象に建設機械出荷額の実績を毎月調査し、出荷金額統計として取りまと
め、会員にフィードバックした。
② 国内出荷台数に関し、機種別部会の協力を得て37種類の国内出荷台数統計を取りまとめ、
部会員にフィードバックした。
③ 新車輸出台数統計を四半期ごとに取りまとめ、データ提出会員にフィードバックした。
④ 年間の中古車の還流状況を調査した中古車流通量調査報告書を取りまとめた。
⑤ 工業会の統計ホームページに出荷金額統計及び国内出荷台数統計、生産動態(機械)統計
をタイムリーに掲載した。
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⑥ 建設機械統計規約を検討した。
(2)欧米韓同業団体との連携による世界統計の整備
① 海外団体との統計に関する意見交換の実施
平成27年4月21日にフランス・パリで開催された第1回世界クレーン統計会議、平成
27年4月23日に同場所で開催された第1回世界統計会議、平成27年11月12日に
東京で開催された第2回世界統計会議に参加し、統計交換上の問題点について話し合い、
機種固有の懸案事項の検討や統計の報告方法の変更について確認した。
② 世界統計の集計、整備
毎月または四半期単位で、世界統計参加会員会社を対象として、各機種の国別出荷台数実
績を取りまとめ、その結果を集計機関に報告した。また、集計機関から世界統計交換に参
加する日米欧韓4団体全体の国別出荷台数統計を受領し、参加会員会社に提供した。
(3)関連統計の収集・整備
経済産業省の生産動態(機械)統計、内閣府の受注統計等建設機械に関する統計の収集、整
備を行い、適宜会員に提供した。また、財務省の通関統計を用いて、中古車の輸出統計を整
備した。
(4)需要予測の実施
① 会員会社の翌期計画等経営判断に資することを目的として、7月と1月の年2回、当年度
と次年度を調査対象期間として、全正会員会社に対するアンケートにより、機種別市場規
模見込み(予測)調査及び景況感調査を実施し、集計結果を「需要予測結果」として、8
月と2月に会員への報告及び記者発表を行った。
②油圧ショベル部会と合同で油圧ショベル・ミニショベル世界生産台数調査を実施した。
(5)統計データ等の提供
① 自主統計、関連統計、需要予測などの活動成果について、ホームページ等を通じて、積極
的に会員に提供を行った。
② 平成27年7月13日に開催された正会員事業説明会において、「建設機械を取り巻く経
済動向」について説明を行った。
③ 平成27年8月28日と平成28年2月26日に開催された賛助会員事業説明会におい
て、建設機械の市場環境、需要実績、需要予測結果等について説明を行った。
(6)統計情報のシステム化
統計情報の収集、集計などのシステム運用により、情報の迅速化、利用の容易化等の改善を
図った。
6.広報の推進(広報部会)
(1)会長記者会見の開催
平成27年8月27日及び平成28年2月25日、経団連会館において一般紙及び業界紙等
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の報道機関に対する会長記者会見を開催し、藤岡会長より、建設機械需要予測結果、業界の
実績と今後の展望についての発表・説明を行った。なお、報道関係者の出席者は、8月及び
2月ともに54名であった。
(2)随時のニュースリリース実施
毎月の出荷金額統計と半期毎の需要予測を、報道関係等へタイムリーにリリースした他に、
工業会活動に関わるトピックスを随時リリースした。
(3)工業会ホームページの有効活用
工業会ホームページのあるべき姿について積極的に検討を行い、有効活用策の一環として「社
会に役立つ建設機械産業」欄を広く会員各社に開放し、主に CSR 関連のニュース・イベント
等の記事を募ったうえで掲載するなど、一般/会員向けサイトの改善を進めた。
(4)工業会事業概要の全面改訂
組織体制の変更を反映し、工業会事業概要(日本語・英語併記)を全面改訂した。会員各社
及び海外展示会など関係各方面に広く配布して工業会の広報に努めた。
7.機種固有課題への適切な対応(機種別部会)
(1)トラクタ部会
① 流通・安全・環境・技術等に関する機種固有の課題について情報交換を実施。
② 統計交換項目の見直しを検討。
(2)キャリア部会
① 流通・安全・環境・技術等に関する機種固有の課題について情報交換を実施。
② モデルチャートの見直しを検討。
(3)油圧ショベル部会
①
流通・安全・環境・技術等に関する機種固有の課題について情報交換を実施。
②
統計交換項目の見直しを検討。
③
モデルチャートの見直しを実施。
④
排ガス規制対応機の国内販売台数調査を実施。
⑤
油圧ショベル兼用屈曲ジブ式移動式クレーンの国内販売台数調査を実施。
⑥
油圧ショベル・ミニショベルの国内ストック台数調査の実施。
⑦
油圧ショベル・ミニショベル世界生産台数調査を実施。
(4)油圧クレーン部会
① 流通・安全・環境・技術等に関する機種固有の課題について情報交換を実施。
② ラフテレーンクレーンの国内ストック台数調査を実施。
③ 長期間稼働機の検査・整備に関する検討を開始。
④ ラフテレーンクレーンの輸出台数統計のクラス区分の見直しを検討。
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(5)クローラクレーン部会
① 流通・安全・環境・技術等に関する機種固有の課題について情報交換を実施。
② クローラクレーンの国内ストック台数調査を実施。
③ 長期間稼働機の検査・整備に関する検討を開始。
④ クローラクレーンの輸出台数統計のクラス区分の見直しを検討。
(6)クローラテレスコ部会
① 流通・安全・環境・技術等に関する機種固有の課題について情報交換を実施。
(7)タワークレーン部会
① 流通・安全・環境・技術等に関する機種固有の課題について情報交換を実施。
② 工場見学会を実施。(平成27年11月5日、(株)日立建機ティエラ
本社工場)
③ タワークレーンの安全使用を啓蒙するリーフレットを作成。
(8)トラック搭載型クレーン部会
① 流通・安全・環境・技術等に関する機種固有の課題について情報交換を実施。
(9)高所作業車部会
① 流通・安全・環境・技術等に関する機種固有の課題について情報交換を実施。
② 残留リスクマップ及び残留リスク一覧を作成。
(10)アスファルトフィニッシャ部会
① 流通・安全・環境・技術等に関する機種固有の課題について情報交換を実施。
(11)締固機械部会
① 流通・安全・環境・技術等に関する機種固有の課題について情報交換を実施。
(12)コンクリートポンプ部会
① 流通・安全・環境・技術等に関する機種固有の課題について情報交換を実施。
② コンクリートポンプ車の国内車検登録実績に関する調査を継続実施。
③
(一社)全国コンクリート圧送事業団体連合会との交流会を継続実施。
④ コンクリートポンプ車整備証明制度に基づく整備証明業務を継続実施。
⑤ コンクリートポンプ車整備証明制度運営規程の見直しに着手。
(13)コンクリートプラント部会
① 流通・安全・環境・技術等に関する機種固有の課題について情報交換を実施。
② 工場見学会を実施。(平成27年11月20日、エクセン(株) 草加工場)
(14)推進機械部会
① 流通・安全・環境・技術等に関する機種固有の課題について情報交換を実施。
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(15)シールド機械部会
① 流通・安全・環境・技術等に関する機種固有の課題について情報交換を実施。
② 平成27年度シールド機械受注/出荷実績調査を実施。
(16)基礎機械部会
① 流通・安全・環境・技術等に関する機種固有の課題について情報交換を実施。
② 工場見学会を実施。(平成27年10月26日、(株)技研製作所
高知本社工場)
(17)コンプレッサ部会
① 流通・安全・環境・技術等に関する機種固有の課題について情報交換を実施。
(18)ドリル部会
① 流通・安全・環境・技術等に関する機種固有の課題について情報交換を実施。
② 安全マニュアル(ドリルジャンボ)を改訂。
③ ドリルジャンボの安全使用を啓蒙するチラシを作成。
④ モデルチャートの見直しを実施。
(19)油圧アタッチメント部会
① 流通・安全・環境・技術等に関する機種固有の課題について情報交換を実施。
② モデルチャートの見直しを実施。
③ リサイクル工場見学会を実施。(平成27年5月21日、埼玉県入間郡
石坂産業(株))
(20)自走式リサイクル機械部会
① 流通・安全・環境・技術等に関する機種固有の課題について情報交換を実施。
② 工場見学会を実施。(平成28年1月26日
コマツ
粟津工場)
8.工業会のあり方に関する検討
工業会活動の事業のあり方について検討し、運営委員会傘下組織の棚卸を始めた。
9.コンプライアンス強化の対応
工業会コンプライアンス担当弁護士が理事会、正副会長会議及び各委員会に同席するととも
に、全会議体の議事録内容を確認し、コンプライアンス強化を図った。
10.予算・事業計画の総合調整
予算及び事業計画(案)策定の総合調整・取りまとめを行った。
11.政府・関連団体との連携
(1)政府諸施策への対応と要望
総会、理事会、正副会長会議等の諸会議の場に政府関係者に出席頂き、意見交換、要望等を
実施した。
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(2)関連団体との連携強化と共通の諸課題への対処
(一社)日本機械工業連合会主催の総務連絡会に参加し、他団体等共通の課題について情報
交換及び協議を実施した。
12.生産性向上設備投資促進税制への対応
建設機械(A 類型:先端設備)の証明団体として、証明書発行業務を行った。
(平成27年度証明書発行枚数30,983件)
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