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新潟県立燕中等教育学校
4学年だより
Power of Unity
平成28年9月29日(木)発行
4学年第6号(通算第103号)
3・4学年直通電話 0256-63-9596
http://www.tsubame-ss.nein.ed.jp
海外研修に向けて
現在、新聞やニュースで「国際化」や「グローバル人材」などの言葉が叫ばれる中、世間の英語教育
に対する関心はますます大きく強くなってきました。実際に政府も日本の英語教育を変えるために、小
学校英語の教科化などの政策に取り組み始めています。
また、社内公用語を英語に設定する企業も増加してきており、就職する際や大学で学ぶ際にも、英語
の必要性は高まってきているように思えます。実際に社内での英語公用語を実施している企業は、楽天、
シャープ、日立、三井、三菱、アサヒビールなど、大企業ばかりです。こうした流れは今後ますます広
がっていくと思われます。このような企業では、報告書やプレゼン資料、会議、社内連絡などが全て英
語で行われ、同僚や取引相手が外国人であり、ビジネスの現場では、「英語ができて当たり前」となっ
ています。本校の生徒の中には将来こうした企業に就職する生徒もいるのではないでしょうか?
皆さんは、英語の必要性をどれほど感じていますか? 私達の日常生活で本当に英語を必要とする機会
はほとんどありません。普通の学校の生徒にとっては、英語を使用する場面というものは、学校の英語
の授業以外ではかなり限られています。現在 社会で求められている英語力は、スピーチやプレゼンテー
ションなどに役立つ発信・主張できる英語力であり、そういった場面での英語の使用を想定して勉強す
ることが必要なのではないかと思います。
そのために重要なのが、授業デザインです。授業を講義中心で進めているだけではなく、必要なアウ
トプット(手紙を書くことや、メール文を作成する) が必ず学習活動の中に組み込まれていることが重
要です。生徒には必ずアウトプット(発表) が待っており、聞く一方の受け身授業から、最後に発信でき
るようになるために、積極的に聴く態度が必要であると指導しています。コミュニケーション力はアウ
トプットなくして育成できるものではありません。私がこの燕中等教育学校に来て驚いたのは、こうし
た授業デザインが確実に実践されているという点です。授業内でのプレゼンテーションやグループディ
スカッションなど、英語で発信するという活動が行われています。
また、英語を学習するモチベーションに必要なのが、現在学んでいる英語の基礎がどう役立つのかを
知るという機会です。英語の授業で、私達はたくさんの英文法、英単語、イディオムを学びます。しか
し、こういった類のものを学ぶことで何が出来るのかを知る機会というのは一般的にあまりありません。
英語には暗記事項がたくさんありますが、こうした基礎を学ぶことでどのようなことができるのかを具
体的にイメージすることが出来れば、英語を学習するのが楽しくなります。今勉強している、覚えなく
てはならないことが将来どのように役立つかを知れば、実践に向けて勉強することができるようになる
ため、より自主的な学びが期待できます。そして、この学校にはオーストラリアの留学生と交流すると
いう実際に英語を使う機会があり、10 月
にはオーストラリアでのホームステイが
あります。留学生やホストファミリーと
の交流によって、今まで学習してきた成
果を実感できるはずです。
誰もがこのような機会に恵まれている
わけではありません。私が高校生だった
頃は、外国人と接する機会はほとんどな
く、英語は教科として得意でも、英語を
話す機会は全くありませんでした。皆さ
んは現在学んでいる英語がどう将来に役立っていくのかを知る機会、また英語を実際に使用する機会が
あり、本当に恵まれていると思います。幸運にもこの整った環境に出会うことのできたことに感謝し、
英語を使ってコミュニケーションを取る機会を積極的に作り、実践的な英語力を身につけていってほし
いと思います。
(松原)
学年集会
9月14日(水)の学年集会で話したことを再録します。忙しい時こそ、充実した学習ができます。
(川上)
【偏差値について】
7月進研模試で…
偏差値68以上(難関国公立大レベル) :学年の1/3 -> 駿台模試を受験しよう
偏差値56以上(国公立大レベル)
:学年の2/3 -> 68を目指そう
【勉強について】
・覚えるためには…
○復習と失敗を繰り返せ(2か月で4回復習)
○音読せよ、書き取りせよ
○睡眠6時間はとろう
・ヤル気を作るには…
○ポジティブな自己暗示「よし勉強だ!」
○寝そべっていてヤル気は生まれない、体を動かせ
○暇があるから集中しないのだ、勉強時間を定めて集中せよ
・得意科目をのばすと…
○成功曲線を描く
○学習転移が生じる(他分野に応用が効く)
・模試の後は…
○復習によって理解力・表現力を鍛えよ
○恥を次へのモチベーションに変えよ
10 月の主な予定
10月 1日(土)秋燕祭、2学期開始
3日(月)振替休業
4日(火)SC
5日(水)6限授業
7日(金)月曜授業(5限全校集会、6限LHR)、生徒会専門委員会
8日(土)駿台記述模試(希望者)
9日(日)第2回英語検定(一次)
11日(火)海外研修(~21日(金))
25日(火)SC
26日(水)生徒会役員選挙公示
28日(金)人権同和教育講演会
29日(土)週末講座(プレ模試)
★12月6日(火)10:40~12:30に海外研修成果発表会を予定しています。保護者の皆様も是非参加く
ださい。
夏休み成果特集
【医療体験を終えて】
4年1組松田万葉
私は8月2日に済生会三条病院で医学部・医療系学
部を目指す高校生を対象とした病院見学・体験会に参
加しました。
まず初めは病院の見学をしました。検査科では、ほ
ぼ機械化されている血液検査から、直接患者さんと関
わったり、一つ一つの検体を目で見て識別する検査ま
で、その業務が多岐に渡っているということを知りま
した。治療の前に病気を判断する検査科は、医療の現
場になくてはならない存在だと感じました。手術室で
は、病気や怪我の治療の他に、診断の役割があるとい
うことを知りました。手術道具を実際に見せてもらい、
同じ用途の道具でも触る身体の部位によって少しずつ
形態が違っていました。医療では一つのミスも許され
ないという緊張感を味わうことができました。
防護服着脱体験では、ずっしりと重たい放射線の防
護服と、ゴーグルまでつけて身体の全てを覆う感染症
の防護服を着てみました。医療が常に危険と隣り合わ
せということを実感しました。
最後は、院長による講演と病院スタッフとの交流会
でした。講演では医療職に求められる能力や、そのや
りがいについて話していただきました。病院スタッフ
からは、勉強会には頻繁に参加して最先端の技術を学
び、導入しているという話を聞き、そのような努力の
おかげで私たちの健康が保たれていることが分かりま
した。交流会では年の近いスタッフと話すことができ、
今後の進路決定の参考にすることができました。
今回の医療体験では、普段は見ることのできない医
療の現場に触れることができて良かったです。またこ
の体験事業に参加した他の学生の意識の高さも分か
り、刺激を得ることができました。私も負けないよう
に頑張っていきたいです。
【京大・阪大オープンキャンパス】
4年1組高野弘太郎
この夏、大阪大学と京都大学のオープンキャンパス
に行きたいと思ったのには理由が2つある。一つは、
日本の中でもトップレベルの大学を自分の目で見たい
ということだった。レベルの高い「旧帝大」を実際に
見学し、雰囲気を感じることで、そのことが自分にと
っても刺激となり、普段の学習や受験勉強に良い影響
を与えるだろう。また志望校選びに関しても参考にな
ることが多くあった。もう一つの理由は、今年は時間
にゆとりがあるということだった。2つの大学を見て
回る時間がある夏期休業は今年が最後だろう。
オープンキャンパスでは、大学教授による模擬授業
や実験を体験した。どちらも高校生向けに分かりやす
く説明してくれたので、興味がわいた。特に京大の木
炭を用いて電池を作るという実験では、単に電池を作
るだけではなく、他県の高校生と話し合ってどのよう
にしてより大きな電流を流せるかについて一緒に考え
た。他県の高校生と話す機会はほとんどなかったので、
この時間はとても貴重で刺激的だった。
学生や留学生と話す機会もあり、普段は聞くことの
できない大学生活の話を生で聞くことができて有意義
だった。また学部・学科説明では、教授がそれぞれの
学部・学科について詳しく説明された。インターネッ
トや進路資料で調べることができるとはいえ、やはり
直接その大学の関係者から話を聞くほうが心に残り、
大学に対するその人の想いも伝わってくるように感じ
た。
【東北大学オープンキャンパス】
4年2組古田理乃
初日は、教育学部に行きました。東北大学の教育学
部には教員養成課程がありません。大学の人に聞いて
みたところ、教育学部は先生になるためのものではな
く、教育を色々な視点から学ぶものだということがわ
かりました。また模擬授業では、教育には学校教育だ
けでなく社会教育というものがあることを知りまし
た。
宿での先輩たちの講演では、大学での時間や生活に
ついて知るいい機会になりました。特に余った時間を
どう使うかによって自分の目標に近づけると聞いて、
私は普段から時間をうまく使えないので、これからは
意識して自分のためになるようにしたいと思いまし
た。
二日目は法学部に行きました。法学部はほぼ完全選
択制で、専門の分野を自分で選んで学ぶことができま
す。そこで聞いたところによると、一度学んだ2、3
年生も、もう一度学び直すということが分かり、私も
時間があるときは苦手分野を勉強しようと思いまし
た。その後は模擬講義を受けました。内容は民事裁判
についてで、ある問題が起こってから裁判をし、解決
するまでの流れを説明してもらいました。民法をよく
読み込まないと気づかないようなことがあり、法律は
難しいということが分かりました。しかしこれはまだ
ほんの入り口に過ぎないということでした。私は法学
部に興味があるので、高校での公民や政治は苦手意識
を持たずに学習したいです。
【全日本珠算選手権大会に出場して】
4年2組太田美紅
私は、8月8日に京都で開かれた全日本珠算選手権
大会に出場しました。この大会は文部科学省後援の珠
算界最高峰の大会です。全国から500名を超えるそ
ろばんの達人が集まり、真の日本一が決まります。私
は4度目の出場でしたが、会場での選手たちの緊張感
や開会式の迫力が圧倒的で、毎年息をのむほどです。
大会では5種目の競技が行われます。読上暗算競技
では、5桁から16桁(何万から何千兆)の足し算、
引き算が15口読まれ、そろばんを使わず頭の中だけ
で計算します。かなりのスピードで読み上げられます
が、何人もの人が答えを出します。目の前で繰り広げ
られるまるで別世界のような場面に、いつも感動させ
られます。他にも総合競技、読上算競技、フラッシュ
暗算競技、都道府県対抗競技があり、どれもハイレベ
ルな戦いです。私は読上算競技で入賞を逃しました。
ものすごい早さで読み上げられる数をそろばんで計算
するという競技です。来年は入賞できるよう日々努力
したいです。
今回参加して、改めてそろばんは素晴らしいと感じ
ました。今の時代はコンピュータが普及してそろばん
を使う機会は減っています。しかしそろばんを習うと
集中力や洞察力、忍耐力の向上など、良いことがたく
さんあります。
私は小学校1年生から習っていて、そろばんからは
多くのことを得ました。努力の素晴らしさや、ライバ
ルや仲間の大切さ、一つのことを極める難しさ、負け
た時の悔しさなどを学びました。また努力が実らない
苦しい時期や、栄光に輝いた瞬間など一生忘れられな
い思い出もあります。これからもそろばんを続けて、
まだまだ腕を磨きたいと思います。
【モンゴル訪問】
4年2組小林鈴華
私は8月17日から23日まで、新潟県高校生代表
団としてモンゴルへ行ってきました。モンゴルのイメ
ージというと、草原、馬、遊牧民が挙げられます。し
かしモンゴルにはそれ以外にも様々なものがありまし
た。
一番心に残っているのは、モンゴルの風景や建物で
す。行く前から、標高が高いこともあって空が綺麗だ
ということは分かっていましたが、現地で見たのは写
真でも表せないほどの美しい空でした。時間や場所に
よって空は違って見えます。中でも夜空が本当に綺麗
でした。暗闇に広がる星はそれまで見たことがないほ
ど綺麗で、見ごたえのあるものでした。草原は、どこ
まで続くのかと思うくらい広がっていて、頻繁に羊や
山羊の群れを見ました。牛が川を泳いでいるところも
見ることができました。一方ウランバートルは立派な
ビルや建物が建っていて、日本車が多く走っていて驚
きました。
もう一つ心に残っていることがあります。それはモ
ンゴルの学生との交流です。初めはすごく緊張してコ
ミュニケーションがとれるのか心配でした。しかし、
皆が私たちに積極的に話しかけてくれたりして、すぐ
に打ち解けることができました。モンゴルの遊びやダ
ンスを一緒にしたり、ボーズと呼ばれるモンゴル料理
を作ったりしました。また反対に私たちから日本の空
手や剣道、茶道、あやとりなどを披露しました。来年
来日する予定の生徒たちとは、一緒にゲルに泊まりま
した。
モンゴルではたくさんの人と交流することができま
した。日本では絶対にできないことをたくさん体験し
ました。今回の経験で将来への視野も広がり、とても
良い旅となりました。