自分の視野を広げる

ホテルでのインターンシップ
自分の視野を広げる
Y専門学校:医療事務科・1 年
期間:平成 27 年 8 月 11 日~14 日(4 日間)
私は今回、ホテルSで 4 日間インターンシップをさせていただきました。
1 日目は、ホテルの基本的な知識について学びました。
『ホテル』の語源は『病院』から来ているこ
と、ホテルの存在理由は、必要とする人が多いということを知りました。確かに、ホテルも病院も私
たちにとって必要なものであり、
『ホテル』の語原が『病院』から来ているということに納得できまし
た。また、ホテルで重要なのはオリジナリティを出すこと、というお話がありました。ホテルを利用
されるお客様は、そのホテルのサービスを期待して行くため、他のホテルと同じサービスではいけな
い、他のホテル以上のサービスをする必要があるということを学びました。
2 日目は、イベントの企画と宴会実務を実際に体験しました。イベント企画のテーマは、
「この企画
をすることでこれからこのホテルで結婚式を挙げてもらえるか」でした。まず、どのようなイベント
企画をすれば若い独身女性が来てくれるかというのを考えるだけでとても時間がかかりました。イベ
ント企画を考えた後は、収支や利益について考えなければなりませんでした。利益が出るようにお金
の計算をするのはとても苦労しました。宴会実務では、結婚式のセッティングをしました。セッティ
ングは、ひとつひとつ丁寧に行うことが必要なため時間がかかりました。ですが、現場で働かれてい
る従業員の方々は、片付けと準備を早くて 1 時間でするということを聞いたとき、プロだなと思いま
した。自分で体験することによって、身をもってその大変さを知ることができました。
3 日目は、ホテルの仕事内容について学びました。ホテルの仕事の中にも営業があるということを
初めて知りました。営業では「自分を売らなければ物は売れない」ということが大切であると学びま
した。これは就職活動でも同じで、自分を売らないと採用してもらえないということで、自分のいい
ところを 10 個言えるといいと教えていただいたので、
就職活動を始めるときには自分のいいところを
10 個以上は言えるようになっておきたいと思いました。
4 日目は、ブライダルについて学びました。プランナーの方から教えていただいたことは、私の知
らないことばかりだったので、自分のためになることばかりでした。プランナーの方はお客様に心を
開いてもらうために、仕事とは関係のない映画やイベントのことなども知っておかないといけないと
聞き、とても大変な職業だなと思いました。ホテルの仕事の中で一番大変な仕事なのではないかと思
いました。ですが、だからこそやりがいを感じられるのだろうとも思いました。
4 日間の実習を通して、私は仕事をする上でのやりがいを教えていただきました。ホテルでは、お
客様が喜ばれることがやりがいだと思いました。また、私はもともと裏方の仕事にとても興味があり
ます。今回、実際に仕事を体験したり聞いたりする中で、ホテルでも裏方で支える仕事があるという
ことがわかり、自分の視野が広がったように思います。これからもさまざまな経験を通じて私自身の
視野をどんどん広げ、自分の進路を決める際に役立てていきたいと思います。
旅館でのインターンシップ
おもてなし
Y短期大学:秘書科・1 年
期間:平成 26 年 9 月 9 日~13 日(5 日間)
私は現在接客業に興味があり、特にホテルや旅館などの宿泊施設でお客様と直接かかわる職に就き
たいと考えています。しかし、自分でインターネットや書籍で調べてみても「お客様をお迎えする人」
という曖昧なイメージができるだけで、
詳しい職務内容についてはよくわかりませんでした。
そこで、
自分の興味のある職業への知識・理解を深めること、現場ではどのような人材が求められているのか
生の声を聞きこれからの学習意欲を高めることの 2 点を主な目的とし、インターンシップに参加しま
した。
私は県外の短期大学に通っていますが、地元である山口での就職も視野に入れているので県内で
「質の高いおもてなし」と、評価されているやまぐち湯田温泉K庵で研修を受けさせていただきまし
た。期間は 5 日間で、主にフロント業務、レストラン業務、清掃業務を体験させていただきました。
研修初日から印象的だったのは、フロント係のみなさんの言動一つ一つにお客様に対するおもてな
しや思いやりの心が見えたことです。笑顔でお客様をお迎えすることはもちろん、チェックアウトさ
れたお客様のお車が見えなくなるまで玄関でお見送りする姿に感動しました。フロント係のみなさん
は、
「一期一会」の心でお迎えをし、
「余情残心」の心でお見送りをしているそうです。お金では買え
ない「もの」を目配り、心配り、気配りで提供するプロの方たちの立ち居振る舞いやお客様に対する
心持を学ぶことができ大変勉強になりました。また、アルバイト経験もない私にとっては研修内容が
初めてのことだらけで、
「仕事」
「働く」ということはどのようなことなのかを考える良い機会にもな
りました。
このインターンシップを通して自分への課題もいくつか明確になりました。一つ目は、指示された
ことだけをこなすのではなく自分でその場の状況を判断して行動に移す力を身に付けなければならな
いことです。接客業は、全てがマニュアル通りにはいきません。お客様も十人十色です。日頃から広
い視野で状況を判断し、優先順位をつけて行動するように心がけることで積極的に行動できる人にな
りたいです。二つ目は、失敗することを恐れないことです。これは仕事に限らず、遊びや学習面など
多くのことに言えると考えます。一つ目の積極性の話にも繋がってきますが、緊張と自信の無さから
自分から動くということが出来なかった私に、
「まずは自分で考えてやってみてください。失敗を恐れ
ずに行動しましょう。失敗ができるのは今のうちですよ。
」とお話してくださいました。私は良いよう
に言えば慎重派ではありますが、逆を言うと心配性で積極性に欠けるという一面を持っていることを
知ることができました。
今回のインターンシップでは、目的であった事以外にも多くのことを学ばせていただきました。実
際に働かれている方に褒めていただけたことで、これまで勉強してきたことがちゃんと生かせている
ことに気づけ、自信に繋がりました。また、今後の課題も多く見つけることができました。夏休みの
間に有意義な時間を過ごせて良かったです。今回得た多くのものを、今後しっかりと自分の肥やしに
していこうと思います。貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。
旅館でのインターンシップ
おもてなしの心を学んだ 5 日間
Y大学:経済学部・3 年
期間:平成 25 年 8 月 26 日~30 日(5 日間)
私は、O山荘さんの元でインターンシップを行いました。そもそも私がホテル業について詳しく知
りたいと思ったのは、私はホテルを利用するたびに、お客様への対応が丁寧で素晴らしいと感じるか
らです。どのようにしてこのようなお客様への快適な接客サービスが提供できるのかを、お客様への
「おもてなしの心」や、普段は決して見ることの出来ないバックヤードの業務を通して詳しく知りた
いと思い、O山荘さんの元でインターンシップを行うことになりました。
今回のインターンシップで私が体験したのはルームキーパーという業務でした。ルームキーパーと
はいわゆるお部屋の清掃をする業務です。まず、朝礼の前に客室準備表というものが配られ、自分の
担当する部屋をチェックします。ここで宿泊されるお客様の変更点なども伝えられます。また、山荘
では宿泊されるお客様にお菓子をお出しするのですが、お客様がアレルギーに該当する場合はお菓子
の提供を控え、ソバアレルギーのお客様の場合にはソバ枕を外すように対応することも書いてありま
した。
このように情報伝達をしっかり行うことが業務のミスを減らすことに繋がるのだと思いました。
そして、いざ業務を行ってみると思った以上に肉体労働で驚きました。特に布団上げという作業は
とても体力を使いました。宿泊された人数が多いと、その分布団も多いのでとても大変でした。ルー
ムキーパーはお客様がチェックアウトされてから、次のお客様がチェックインされるまでにお部屋を
万全の体制に整えないといけません。そのため、スピードと丁寧さが求められました。その際、細か
いところまでお客様への気配りがされているなと思いました。スリッパの向きを揃えておくことは当
然ですが、押し入れの中の布団の向き、お客様の座る座布団の向きなども決められていました。ごみ
箱にビニール袋をかぶせる時もコツがあり、たるみが無いようにしっかりと伸ばした状態でセッティ
ングしました。お客様にどこを見られても綺麗に見えるようになっていました。お部屋の片づけが終
わり、備品の配置も済んだ後はお部屋の清掃に移りました。ここではお客様に気持ちよく過ごしてい
ただくために、少しの埃や髪の毛一本も見逃さないように心掛けました。特にトイレは清潔感が大事
だと思ったので念入りに清掃しました。しかし、窓などは綺麗に拭いたつもりでも汚れが取れていな
かったりして指摘されたこともありました。また、上座と下座の位置を把握していなかったりして、
自分が一般常識に欠けていることを痛感しました。
今回のインターンシップでは、ルームキーパーというお客様の視点からではなかなか知ることの出
来ない業務を行うことが出来て、とても貴重な体験をすることが出来ました。ルームキーパーはお客
様と接することが少なく、あまり目立たない業務だけれどとても重要な役割を担っている縁の下の力
持ち的な存在だと感じました。お客様への「おもてなしの心」を少し実感することが出来たと思いま
す。5 日目には館内を案内していただいたり、質疑応答の時間も設けてくださって、とても充実した 5
日間になりました。O山荘の皆様、本当にありがとうございました。
ホテルでの実習
受動から能動へ
S大学:法学部・2 年
期間:平成 24 年 8 月 10 日~14 日(5 日間)
私は将来の進路を漠然と公務員になると決めているのだが、まだ公務員にしても民間企業にしても
自分の知らないことが多すぎる。もし「なぜ企業ではなく、公務員を志望するのか?」と聞かれても、
明確に意見を述べることはできないはずだ。そこで、まずはアクションを起こさないと何も価値を創
造できないと考え、インターンシップに挑戦することを決意した。公務員にはない企業の魅力、働く
生きがいを見つけることのできる実習にすることを目標とした。大学の名の看板を背負っての実習に
なるので、その名を汚すことの無いよう、
「その場にいてほしい」と思われる人間を目指すように心が
けた。また、クラブで協賛の電話をかける機会があったのだが、その時、相手側から言葉づかいを注
意されてしまったことがあるので、誠実な振る舞い、マナーを人と触れ合うことの多いホテルで養い
たいと考えていた。
今回、ホテルの宴会部に配属され、正直自分が考えていたものとのズレを感じることもあったが、
陰で一生懸命奮闘している人がいるからこそ、お客様に最高のおもてなしができるということを実感
できたことが大きな収穫となった。ちょうど盆期間だったこともあり、バイキングが行われ、バイキ
ング開始時から逆算しての迅速な行動が求められ、計画的な時間の使い方を学ぶことができた。例え
ば、あまり時間をかけずに大量の食器を洗うテクニックを教わることができた。また、宴会部で連携
を取り合わないと、次の料理を誰が持ってくるのか、飲み物の注文は誰が受けるのかなど、焦って円
滑に進まなくなり、何よりお客様に迷惑をかけてしまうことになるので、コミュニケーション能力は
かなり重要であった。
反省点としては、
「ほう・れん・そう」を徹底できず、何か役に立ちたいという思いが先走り過ぎて、
上司の指示を得ず自ら行動した結果、かえって仕事を増やしてしまったことや、食べ終わった客の皿
を下げるところで、その様子が危なっかしく見え、不安を与え、心配されてしまったことなどがある。
初めてのことばかりで、反省点の多い実習となった。
5 日間という短い期間であったが、精神的・身体的に非常に価値ある経験をすることができた。自
分が本当になりたい職に就くのは正直難しいことではあるが、何か仕事の中でやりがいや楽しみを見
つけて取り組めば、義務的にならず、そこから新たな世界が見えてくるのではないかと思う。想定外
のこともあったが、宴会部でお世話になったことで、どこよりも上司とのコミュニケーションを意識
して実習に取り組めたような気がする。現在、新規採用の中でも特にコミュニケーション力を第一に
見る企業が高まる中、このような価値ある仕事ができて、とても満足している。
ホテルの今年の年間目標は「自ら」であった。自ら行動し、受動から能動への変革をすると同時に、
自らできないことは「助け合い」の中で士気を高めていこうとするテーマを掲げていた。今回の実習
でも、
「自ら」と「助け合い」のギアが上手くかみ合うことによって、自分の成長・将来に向けての前
進につながることを肌で感じることができた。今後の生活においても、これを原点として、改めて自
己の将来を見つめ直し、充実した日々を過ごしていく決意である。
ホテルでのインターンシップ体験
サービス業が好きだということが分かった
Y大学:工学部・3 年
期間:平成 23 年 8 月 19 日~23 日(5 日間)
私は工学部の3年生で進路を考えなければならない時期になり、自分は技術職とサービス業のどち
らが合っているのか悩んでいました。工学部なので、技術職にいく事がごく一般的であると思いつつ
も、私は人と接する事が好きなため、サービス業にも心が動いていました。今回、それをはっきりと
させるために、インターンシップを利用して、サービス業を体験しようと思いました。数あるサービ
ス業の中で、私は人の面倒を見ることが好きなため、ホテルが合っていると思い、ホテルを選びまし
た。そして、宴会部というホテル内で行われる宴会や披露宴、同窓会などの準備、運営、片付けを行
う部署に配属されました。
インターンシップ初日、ホテルに到着して早々に宴会の準備のため、イスの配置、机や食器類の運
搬、など肉体労働ばかりでした。あまり肉体派ではない私にとって、かなりきついものでした。準備
を終えてその日の夜、
宴会が始まり、
私は宴会のドリンクコーナーで飲み物を作る担当になりました。
お客様と軽く会話を交わしながら、肉体労働よりこういうものの方が私に合っているかもしれない
と思いつつ、お酒を作りながら私も楽しんでいました。宴会後の片付けは案外早く終わり、ぐったり
疲れきって帰宅しました。残りの4日間も同じようなもので、5日間は充実した時間と共に過ぎてい
きました。
5日間を通して、いろいろなものを発見し、学んでいきまし
た。なんといってもやはりホテルマンであるため、お客様を第
一に考えていることを一番に感じました。
お客様を見かけたら、
笑顔で会釈し、例えそれがこちらを見ていないお客様だとして
も、笑顔で会釈するという徹底ぶりでした。お客様の気分を害
さないという気配りです。また、テーブルに食器を並べるにし
ても、お客様が使いそうなものの順番に右側から並べるなどと、お客様がおられないところでも常に
お客様のことを考えていました。
その他にも髪型がさっぱりしているか、
爪をちゃんと切っているか、
体臭が臭わないかなど、お客様に不快にさせないために身なりを気にかけたり、壁に傷が付いてない
か、シャンデリアの電球が消えてないかなど、お客様に気分よくいてもらうためにホテルの備品をチ
ェックしたり、他にも数え切れないほどのお客様に対しての細かい配慮がされていると思いました。
ふと思い出すと、あのきつかった肉体労働もお客様のためだと気付き、少し嫌々肉体労働をしていた
自分に反省し、さすがホテルはサービス業の代表だと思いました。
インターンシップでホテルの仕事を終えて、就職を技術職とサービス業のどちらにするかは、まだ
はっきりと言い切れませんが、サービス業が好きだということが分かりました。仕事とは一生付き合
っていく婚約者みたいなものですから、簡単には決められません。しかし、今回のインターンシップ
は仕事を決めるためのいい方針になりました。インターンシップを受けて、本当に良かったと思いま
す。また、機会があったら、もう一度受けてみようと思います。