スプールファイルの保管方法

Operation Knowhow
スプールファイルの保管方法
初 版 2007/02/05
第2版
版 2009/04/27
第3版
版 2010/03/08
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スプールファイルの保管方法
スプールファイルの保管にはいくつかの方法があります。
保管目的に応じて使い分けする必要があります。
APIを利⽤する⽅法
保守ツールQSPGETF/QSPPUTFを利⽤する⽅法
CPYSPLFを利⽤する⽅法
V5R4の新機能を利⽤する⽅法
上記以外にも、BRMSを利⽤する⽅法、PDFに変換する方法があります。
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APIを利⽤する方法(1/2)
QUSRTOOLにあるZSAVSPLF/ZRSTSPLFコマンドはスプールファイルの保管/復元
を⾏うことができる。
このコマンドでは以下のAPIを使用している。
QSPCLOSP,QSPCRTSP,QSPGETSP,QUSLSPL,QUSRSPLA,QSPOPNSP,QSPPUTSP
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APIを利⽤する方法(2/2)
スプールは、ユーザースペース(*USRSPC)タイプのオブジェクトに保管される。
ユーザースペースを保管するライブラリーは自動的に作成される。
ユーザースペースはSABLIB/SABOVJで外部媒体に保管できる。
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保守ツールQSPGETF/QSPPUFを利⽤する⽅法
スプールファイルを物理ファイルメンバーに変換する。
QSPGETF
パラメーターの説明
1.スプールファイル名 *CHAR (10)
2.データベースファイル名 *CHAR(20)
01-10桁目 ファイル名
11-20桁目 ライブラリー名
3.ジョブ名 *CHAR(26)
01-10桁目 ジョブ名
11-20桁目 ユーザー名
21-26桁目 ジョブ番号
4.スプール番号 *HEX(4)
16進数で指定する。有効範囲は
X’0001’ ~ X’270F’ 10進数で0001~9999
5.データベースのメンバー名 *CHAR(10)
復元する時には、QSPPUTFを使用する。
1.データベースファイル名 *CHAR(20)
01-10桁目 ファイル名
11-20桁目 ライブラリー名
2.OUTQ名 *CHAR(20)
01-10桁目 OUTQ
11-20桁目 ライブラリー名
3.データベースファイルのメンバー名 *CHAR(10)
注意:V5R4からはサポートされない。
V5R1からスプール番号が4桁指定から6桁指定になっている。
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CPYSPLFを利⽤する方法
1.コピー先の物理ファイルを作成する。
印刷制御用データとブランクがそれぞれ1バイト目、2バイト目に入るので
⽤紙幅+2の⻑さで作成する。
CRTPF FILE(物理ファイル名) RCDLEN(用紙幅+2) IGCDTA(*YES)
2.スプールファイルを物理ファイルにコピーする。
CPYSPLF FILE(スプールファイル名) TOFILE(物理ファイル名)
JOB(ジョブ) SPLNBR(番号) CTLCHAR(*FCFC)
物理ファイルからスプールに戻す場合には、⾃動的に追加された2バイト目の
ブランクを削除する。
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V5R4の新機能を利⽤する方法(1/2)
NEW
新しいパラメータ
*NONE,*ALLを指定
下記の属性は保管されません。
システム36識別⼦
OUTQ名(他のライブラリーに復元された場合)
ASP(他のASPに復元された場合)
新しい満了⽇(満了後に復元された場合)
新しいスプールファイルの保管、復元属性
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V5R4の新機能を利用する方法
の新機能を利用する方法(2/2)
の新機能を利用する方法
新しいパラメータ
*NONE,*NEWを指定
・すでに存在する場合は復元されない。
・存在しない場合は復元される。
・ジョブ名、ユーザー名、ジョブ番号、スプールファイル名、スプールファイル番号、
作成⽇は保管媒体より復元
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比較表
保管方法
メリット
デメリット
APIを利⽤する⽅法
すべてのバージョンで使用できる。 プログラムを作成しなければいけ
ない。
保守ツールを利⽤する⽅法
スプール単位での保管・復元がで
きる。
CPYSPLFを利⽤する⽅法
CLレベルでかんたんに使用できる。 スプールの属性は保管できない。
V5R4の新機能
SAVLIB/RSTLIB,SAVOBJ/RSTO
BJで使用できる。
ジョブ名、ジョブ番号、スプール
番号が元のまま復元できる。
V5R4以上では使用できない。
特定スプールだけを保管・復元す
ることはできない。(注1)
V5R3以下のバージョンでは使用
できない。
注1:QSRSAVO/QSRRSTO APIを使⽤すればスプール単位での保管・復元ができる。
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V5R4の新機能の補足
スプールファイル単位での保管は、QSRSAVO APIを利⽤し、以下のコマンド
を作成することにより可能となります。
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V5R4の新機能の補足
スプールファイル単位での復元は、QSRRSTO APIを利⽤し、以下のコマンド
を作成することにより可能となります。
*NO:既に存在している場合は復元
しない。
*COPY:既に存在する場合は新しい
作成日時で複写する。
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おまけ
・V5R4では印刷ファイルに満了⽇および満了⽇までの⽇数を指定できます。
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おまけ
・DLTEXPSPLFコマンドにより、満了スプールを削除できます。
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