Operation Knowhow JOURNALの基礎 JOURNAL の基礎 礎 第1版 2010/01/04 第2版 2011/04/18 1 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow ジャーナルの目的 プログラムのエラー プログラムのエラー、操作ミス等の場合の回復手段 操作ミス等の場合の回復手段 バックアップテープから復元した場合の当日分データの 再入力の手間の削減 データベースのバックアップ時間を短縮 データベースに対する監査証跡 データベースに対する機密保護 デ タベ スに対する機密保護 データの複写 災害対策 デバックの補助手段 ジョブ会計 2 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow ジャーナル機能 プログラム X ファイルA変更 プログラム Y ジャーナル ジャーナル ファイルB変更 ファイルB変更 ジャーナルレシーバー ファイルA変更 ファイルB変更 ファイルB変更 ファイルA ファイルB 3 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow ジャーナル機能 Before Image : Before Imageを新しい順に適用する。(EX.プログラム障害時) After Image : バックアップテープから復元し、After Imageを古い順から適用する。 (Ex.ディスク障害時) デ プログラム 変更前イメージ ジャーナル ジャーナルレシーバー ファイルB Before Image After Image 変更後イメージ 4 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow ジャーナルへの書き込み 順序 データベースの 変更記録 ジャーナル・ レシーバーへの 変更記録 ジャーナル・ レシーバー レシ パフォーマンスを上げるため にブロッキング処理を行って いる。 データベース 必ずディスクに書き出される。 必ずディスクに書き出される とは限らない。 必ずジャーナルエントリーが先にディスクに書き出される。 もし、システムが異常終了した場合、次回IPLでジャーナルエントリーから データベースの同期を行う。 5 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow ジャーナル・キャッシュ 5722SS1 OPTION 42 HAジャーナル・パフォーマンス CRTJRN/CHGRN ジャーナル・キャッシング (JRNCACHE) ディスクに書き出される前にジャーナル項目がキャッシュされるかどうかを指定します。 *NO 単一システムの回復に必要な場合には 単 システムの回復に必要な場合には,ジャーナル項目はただちにディスクに書き込まれます。 ジャーナル項目はただちにディスクに書き込まれます *YES ジャーナル項目はメイン・メモリーに書き込まれます。メイン・メモリーに複数のジャーナル項目がある場合に は,そのジャーナル項目はメイン・メモリーからディスクへ書き込まれます。アプリケーションが多数の変更を 実行した場合には 同期ディスク書き込みが少なくなって パフォーマンスが改善されることになります しか 実行した場合には,同期ディスク書き込みが少なくなって,パフォーマンスが改善されることになります。しか し,メイン・メモリーの内容が保存されていないシステム障害の際に最後の1つの変更でも失うことが受け入れ られない場合には,このオプションの使用はお奨めできません。このタイプのジャーナル処理は主としてバッ チ・ジョブに向けられていて,単一のシステム回復がジャーナル処理の主要な理由である対話式アプリケーシ ョンの場合には適していません。 ョンの場合には適していません 注: コミットメント制御を使用するアプリケーションでは,コミットメント制御で一部のジャーナル・キャッシュが実 行されるので,パフォーマンスの改善は少ない傾向があります。 注: キャッシュ内にある項目は,ジャーナル表示(DSPJRN)コマンド,ジャーナル項目受信(RCVJRNE)コマン ド ジャーナル項目検索(RTVJRNE)コマンド ド,ジャ ナル項目検索(RTVJRNE)コマンド,またはQJORETRIEVEJOURNALENTRIES またはQJORETRIEVEJOURNALENTRIES APIを使用して 表示することはできません。また,キャッシュ内の項目も,リモート・ジャーナルを持つターゲット・システムには 送られません。ただし,これらのジャーナル項目は,ジャーナル・レシーバー属性表示(DSPJRNRCVA)コマン ドまたはQJORTVJRNERECEIVERINFORMATION APIを介して戻されたジャーナル・レシーバーの最後の 順序番号に含まれています 順序番号に含まれています。 注: この値は,ライブラリーがQGPLでない限り,ジャーナル名がQで始まっていたり,ジャーナル・ライブラリ ーがQで始まっている場合は指定することができません。 6 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow ジャーナル・キャッシュ NEW キャッシュされているジャーナルをディスクに書き出す キャッシ されているジャ ナルをディスクに書き出す タイミングは以下のようになります。 ・COMMIT命令発行時 ・ファイルのCLOSE時 ・キャッシュで使用しているバッファー満杯時 キャッシ で使用しているバッファ 満杯時 7 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow システム関連のJOURNAL(V5.4) システム関連の JOURNAL(V5.4) JOURNAL ライブラリー名 説明 QACGJRN QSYS ジョブ会計情報を保持する。「実行管理機能」トピックのジョブ・アカウンティングで、この任意指定ジャーナル の使用法について説明しています。 QAOSDIAJRN QUSRSYS 文書ライブラリー・ファイルおよび配布ファイルの回復を提供する。統合 文書ライブラリ ファイルおよび配布ファイルの回復を提供する。統合 xSeries® サ サーバーにより使用される。 バ により使用される。 QASOSCFG QUSRSYS QASOSCFG 物理ファイルのジャーナル。 QASOSCFG ファイルは、セキュア・クライアント SOCKets Secure (SOCKS) 構成データを保管します。「クライアント SOCKS サポート」トピックで、SOCKS に関する詳細を提供しています。 QAUDJRN QSYS システム上のセキュリティー関連活動の監査レコードを保持する。iSeries™ 機密保護解説書 で、この任意指定 ジャーナルについて説明しています。 QCQJMJRN QDSNX QIPFILTER QUSRSYS QUSRSYS QUSRSYS 管理対象システム・サービスの監査証跡を提供する。 DSNX 活動の監査証跡を提供する。 トラブルシューティングと監査 IP フィルター規則に関する情報を提供します。IP フィルター操作規則についての 詳細は、「IP フィルター操作およびネットワーク・アドレス変換」トピックを参照してください。 QIPNAT QUSRSYS トラブルシューティングと監査ネットワーク・アドレス変換 (NAT) に関する情報を提供します。NAT についての詳 細は、「IP フィルター操作およびネットワーク・アドレス変換」トピックを参照してください。 QLYJRN QUSRSYS 適用業務開発管理 データ・ストア・ファイルに対して行ったトランザクションのログを保持する。 デ タ ストア フ イルに対して行 たトランザクシ ンのログを保持する QLYPRJLOG QUSRSYS 適用業務開発管理 ライセンス・プログラムのプロジェクト・ログを保持する。回復が必要な場合にシステムによっ て使用されます。 QLZALOG QUSRSYS ライセンスの使用限界を超えるログ要求に対して、ライセンス管理プログラムによって使用される。 QPFRADJ QSYS 動的パフォーマンス調整情報のログを保持する。「実行管理機能」トピックのジョブ・アカウンティングで、この 任意指定ジャーナルの使用法について説明しています。 QSNADS QSZAIR QSNMP QUSRSYS QUSRSYS QUSRSYS SNADS 活動の監査証跡を提供する。 Storage Management Services (SMS) のジャーナル。 ネットワーク管理情報の監査証跡を提供する。Simple Network Management Protocol (SNMP) で、このジャーナル の使用法について説明しています。 QSXJRN QUSRSYS 保守関連の活動のデータベース・ファイルで生じる活動のログを提供する。このジャーナルの情報は 30 日間保持 してください。 QTOVDBJRN QVPN0001 QUSRSYS QUSRSYS 仮想プ 仮想プライベート・ネットワーキング グ ( (VPN) ) のジャーナル。 ジ 仮想プライベート・ネットワーキング (VPN) 接続の監査証跡を提供する。「TCP/IP 構成および解説書」で、この ジャーナルについて説明しています。 QYPSDBJRN QZCAJRN QUSRSYS QUSRSYS システム管理プラットフォームのジャーナル。 PDU タイプ (SNMP GET、SNMP GETNEXT、SNMP SET、SNMP TRAP) ごとの、SNMP エージェントの内外のそれぞれの SNMP PDU のレコードが含まれる。TCP/IP 構成および解説書で、このジャーナルについて詳しく説明しています。 QZMF QUSRSYS メール・サーバー・フレームワークの監査証跡を提供する。AnyMail/400 Mail Server Framework Support で、こ のジャーナルについて詳しく説明しています 8 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow ジャーナル対象 IFS,データエリア、データキューは、V5.1よりジャーナル をかけることができる。 ジャーナル対象 OS 物理ファイル アクセスパス データエリア デ タエリア V5.1より可 V5 1より可 コマンド STRJRNPF STRJRNAP STRJRNOBJ データキュー V5.1より可 STRJRNOBJ IFS V5.1より可 STRJRN 9 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow ジャーナルレシーバーの管理 No. JRN/RCV レシーバーの 管理 レシーバーの削除 レシーバーの 切替 レシーバー 限界値(KB) ① JRNA RCVA *SYSTEM *YES レシーバーが 切り離された 時点で自動削 除 IPL時あるいは 限界値を超えた 場合 5000 ② JRNB RCVB *SYSTEM *NO 自動削除され ない IPL時あるいは 限界値を超えた 場合 5000 ③ JRNC RCVC *USER N/A 自動削除され ない IPLしても切替 らない *NONE ④ JRND RCVD *USER N/A 自動削除され ない IPLしても切替 らない サイズを超えて も切替らない 5000 10 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow ①の場合 切り離されたレシーバーは切替時に自動削除 接続中のものしか存在しない。 11 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow ①の場合のIPL ①の場合の IPL後 後 レシーバーは切替る 12 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow ②の場合 レシーバーはIPLまたは限界値を超えた時に 切替わる。 削除は行われない。 13 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow ②の場合のIPL ②の場合の IPL後 後 IPL前 レシ バ は切替るが 削除はされない レシーバーは切替るが、削除はされない。 IPL後 14 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow ③の場合のIPL ③の場合の IPL後 後 IPLしてもレシーバーは切替らない。 15 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow ④の場合のIPL ④の場合の IPL後 後 IPLしてもレシーバーは切替らない。 16 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow コミットメント制御(1/3) コミットメント制御 (1/3) ジャーナルは、更新前イメージと更新後イメージの両方を取る必要がある。 STRCMTCTL LCKLVL(*CHG) ← コミットメント制御開始 CALL ENDCMTCTL ← コミットメント制御終了 17 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow コミットメント制御(2/3) コミットメント制御 (2/3) 更新前イメージ 更新後イメージ コミット 18 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow コミットメント制御(3/3) コミットメント制御 (3/3) シ テ システムによる自動ロールバック よる自動 ック ・コミットメント制御下でジョブが異常終了した場合 ・コミットメント制御下でシステムが異常終了した場合 ・コミットメント制御の終了時に、コミットされていない変更レコードがある場合 コミットメント制御の終了時に コミットされていない変更レコ ドがある場合 応答メッセージ(CPF8350)が出るので RB(ROLLBACK) またはCM(COMMIT)を応答する。 ユーザープログラムによるロールバック プログラムの異常終了時には、システムによる自動ロールバックは行われない ので自分でロールバックアップする必要がある。 CALL RPGPGM MONMSG(RPG9001) EXEC(ROLLBACK) 19 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow データエリアのジャーナル(1/3) データエリアのジャーナル (1/3) V5R1から可能となっています。 V5R1から可能とな ています ①CRTJRNRCV ②CRTJRN ③STRJRNOBJ ※*LDA、*GDA、*PDAのデータエリアについては ジャーナルをかけることはできません。 20 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow データエリアのジャーナル(2/3) データエリアのジャーナル (2/3) 21 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow データエリアのジャーナル(3/3) データエリアのジャーナル (3/3) 更新前イメージ 更新後イメージ 22 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow ジャーナルからの復元 フォワ ドリカバリ (APYJRNCHG) フォワードリカバリー(APYJRNCHG) バックアップからデータを戻して、アフター・イメージを古い順に 適用して回復する。 バックアウトリカバリー(RMVJRNCHG) ( ) ビフォー・イメージを新しい順に除去して回復する。 23 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C. Operation Knowhow V5.3より V5.3 より 物理ファイル作成時の暗黙的ジャーナル処理 物理ファイルの作成時に、自動的にジャーナル処理を開始することができます。 物理ファイルが作成されるのと同じライブラリー内に QDFTJRN というデータ域が存在 し、このデータ域を使用する権限がユーザーに与えられている場合、以下のすべてが 該当するなら、データ域で指定されたジャーナルにジャーナル処理が開始されます。 物理ファイルに関連して識別されるライブラリーは、QSYS、QSYS2、 QRECOVERY、 QSPL、 QRCL、 QRPLOBJ、 QGPL、または QTEMP であってはなりません。 データ域によって指定されるジャーナルがすでに存在する必要があり、ユーザーには そのジャーナルに対してジャーナル処理を行う権限が必要です。 データ域の最初の 10 バイトには、ジャーナルが格納されているライブラリーの名前 が含まれなければなりません。 2 番目の 10 バイトには、ジャーナルの名前が含まれる必要があります。 3 番目の n バイトには、値 *FILE が含まれる必要があります。ジャーナル処理を開 始しないようにするために、値 *NONE を使用できます。 24 Copyright 2010 CYFLEX L.L.C.
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