集合住宅における床衝

i
B
J
松健 設 桔報 vOL 2
U.
D.
C. 534.
835
集合住宅 におけ る床衝 撃音の遮音性 に関 す る実験研 究
要
石
川
雄
一 *
角
田
伸
二 ***
栗
林
晃 **
約
集合住宅における騒音問題,特に上階か らの床酢 勘 引ま,住環境の向上に とって大 きな悩みとなっ
ているO そこで射 研針 子
の低減を図るため,,
現在いろいろな床工法が開発され施工 されているが, そ
れらの性能 を把捉することと床仕上材による改弓
(
I
.
J
度をつかむために 8椎類の械工法について実験を行
ったO
その結果,浮床工法が優れた遮 倒鵬 巨を備えてお り, また,仕上相の緩衝性 を増すことによって,
軽微な床衝撃 (
足洋など)に刈 しては大幅な性能改害
(
,
J
が可能になることが判明したO
日
次
り,特 に足音や椅 子 な どを引 きず る ときに生ず る床衝 撃
§1.は じめ に
§2.建築物 の遮 音性 能基準
§3. 実験概 要
§4.床工 法の仕 様
§5.実験結果
§6.ま とめ
§7.終 りに
音の クレー ム発生が 多いO
集合住宅 におけ るこ うした騒音の苦情 は, 入居者 同士
の トラブルか らお互 いに気 まずい思 い を した り,場合 に
よってはマ ス コ ミに も取 り上 げ られ るよ うな事 件 に まで
発展す るこ ともあ る し, また,性能 が少 しで も悪 い と思
えば欠陥建物 だ と騒 ぎたて られ, 住民のみ な らず売 主や
施工業者へ も影響が 及ぶ こ とが あ る。 この よ うな集合住
宅 の騒 音問題 は,今 まで明確 な建物 の遮 音性能 基準 とい
§1.は じめに
うものが なか ったため に,設計段 階 で必要 な性能 は どれ
都 市へ の 人 口集 中化 に伴 って, その周辺 には公団住宅
ぐらいなのか, あ るいは居住者 もどの程度 までが許容 さ
を始め とし民間のアパー ト マ ンシ ョンな ど多 くの集合
れ るのか といった こ とが よ く分 らず, それ ぞれの個 人的
住宅 が建 て られて きたが,最近 では これ らの集合 住宅 の
感覚 で判断 していたこ ともあっていろい ろな トラブルや
「
質」が問われ るよ うに なって きた。 これは近年, 我国
混乱 を起 していた。
経 済の高度成長 に よ り国民の生活水準が 向上す るにつ れ
そこで,集合住宅 の騒音 クレームに対処 す るため,政
て住 いに対す る関心 が高 ま り,我 々が 快適 な生活 を営 む
府 は建 物 の遮 音性能 を適切 に評価す る手段 として,新 た
ため に必要 な よ り良 い生活環境 と住宅 の居住性能 とい う
建物 の遮音等級」 を制定 した。 この 中に
に JIS規格 「
ものが重要視 され るよ うにな ったか らで あ る。
は隣 戸間の 界壁遮 音性能 とともに,上 階か らの床衝撃 音
一 方,建築技術 の進 歩 はめ ざま し く, これに対 応 して
に対す る遮 音性 能が規定 されてい る。 この J IS制 定に
住宅 の居住性能 も年 々改 良 され, また, レベ ルア ップは
伴 って,世 情 では建物 の遮 音性能 に対 しで 性能 発注や竣
なされて きたが, 居住性能 の 中で も重要 な要素 であ る遮
工後 に性能確認 の ため の試験 を義務づ け るな どが行 われ
乾式 化
るよ うに なってお り,我社 として もこれに対処 で きるよ
な どが採 用 され たこ とで 界壁や床衝 撃 音の性 能 はむ しろ
うに設計仕様 な り工法 を早急に確立 しておか なければ な
マ イナ スに なってい る とい える。 その ため住宅 内で発生
らない状 況 にあ る。
音性能 につ いては,建物 の軽量化, プ レ- ブ化
す る 日常 の生活騒音程度 で も各所 で苦情が 出 るよ うにな
しか し遮音性能 といって も,床衝撃 音 につ いては理論
的 に解 明で きる とい うもの ではな く,実際 に床衝 撃 音 レ
*技術研究部建築技術課係長
**技術研究部建築技術課
*辛*技術研究部技術研究所
ベ ル を測定 してみ なければ その性能 はは っ き り分 らず,
したが って客先か ら要求 され た性能 を確 保 しよ うと思 え
61
西松養
廷設妓報 VOL.2
ば , 過 去 に施 工 され た い ろ い ろな床 工 法 の性 能 測 定 デ ー
§2.建築物の遮音性能基準
タ を数 多 く蓄 積 し て お き, そ の 中 か ら 該 当 す る 性 能 の 床
近 年 , 集 合 住 宅 の 遮 音 性 能 が 問 題 視 さ れ る よ うに な っ
工 法 を選 定 す る し か 今 の と こ ろ 方 法 が な い . そ こ で 現 在
て い るが , 集 合 住 宅 に 限 らず ホ テ ルや 事 務 所 とい っ た他
行 わ れ て い る 各 種 床 工 法 の 中 か ら何 種 類 か を選 び , 床 衝
の 建 物 に お い て も, 透 音 性 能 は そ れ ぞ れ の 用 途 に 適 し た
撃 音 レ ベ ル の デ - タ収 集 の た め に , 世 田 谷 家 族 寮 に お い
環 境 を 得 る た め に 必 要 な 大 切 な 要 素 で あ る。 しか し現 実
て 実 験 を行 っ た 。
に は こ う し た 建 物 の 遮 音 性 能 に 対 す る 認 識 は 低 く, タ レ
秦- 1 J工S 「建 築 物 の 遮 音 等 級 」
JI
S
A1
41
9-1
9
78
建 築 物 の しゃ音 等 級
Cl
assi
f
l
Cat
i
o
n(
)
fAi
r
b
or
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n
d王
I
l
l
P
aCtSou
n
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ul
at
1
0
nf
orBui
l
di
n
gs
I. 適用範 囲
この規格は.礎築物の しゃ沖性紙 を適切 に評価す る兆
準 を与 えるため,裡築物の封 誇
川三
均子
'
I
'
・
圧 レベ ル差 及び床
の呼び
遭昔等紋
l
方l
衝撃音
L
L
.
:
レベ ルの しゃ詐等級 とその級別について税窺す る0
2.2 床衝撃繋 レベ ルに関す るしゃ守
L
l
l
:
等級の基蜂開披
40
数特性 (
以下基準 E
H
l
線 とい う) とその等級の呼 び方は図
5
0
方は図 1に示す とお りとす る0
60
準周波数特性 (
以下基準 曲線 とい う) とその等級の呼 び
{
発問 平 均
音圧レ ベル差鯛
2, しゃ音等級の基準周波数特性 と呼び方
2.1 去粁 F均 ?
'
'
F
:
圧 レベ ル叢に関す るしゃ:
z
l
l
'
;
・
等経 の ).
i
ゞ
D-5
D-3
D-4
3
0
5
2に示 す とお りとす る0
30
3. しゃ音等奴の求め方
3.1 空間平均音圧 レベル差 に関す るしゃ音等級
中心周紙数 125,250,500, 1
000,2
000,4
000Hz の
1
1
:
均1
1
1
I
.
:
荘 レベ ル差の測
1オ クターブ,
7
i
‡
城におけ る, 宴 問3
定値又は設計位 を図 1に転記 し, その 約がすべ ての周波
数珊蟻において, ある姑軌 的線 を上 まわる とき, その股
1
2
5
姦雄 E
f
日経の呼 び方に よ り, しゃ洋等級 を表わす もの
大の)
2
5
0 5
0
0 1
0
0
0 2
0
0
0 4
0
00
オクターブ帯域中心局/
&数 (Hz)
とす るo ただ し各周波数滞城の測定的又は設計触 二は,
∩
)
6
ル
波数′
F
を
宇
城において, ある去§準 r
l
h線 を下 まわ るとき, その
ベ
測定値又は設計鱗 を図 2に転記 し, その他がすべ ての周
0
7
衝 撃 源 別に中心即 皮数6
3,1
2
5
,25
0,5
00
,1
00
0,2
000.
4
00
0Hz の 1
.オ クタ-ブ帯域における味徽 章
終発 レベ ルの
沫 衝撃 音レ
3.2 床衝撃音 レベルに関す るしゃ音等級
0
c
O
それ ぞれ 2dBを加 えるこ とがで きる。
L6
5
奇
,
L
L
小の・
基準 E
H
l
線の呼 Ur
方に よ りしゃ音
'
J
i
等級 を表わす もの
L6
5
0
5
とす るO ただ し各周波数,
肝城の測定値 又は設計価か ら,
それぞれ 2dBを滅ず ることがで きる0
L5
4
0
5
4. しゃ音等級 を求め るための測定方法
しゃ普等級 を求め るための測定方法は次による0
4.1 去間平均背圧 レベ ル差の測定方法は. JISI
6
3
A-1
41
7(
建 築物の現場 におけ る詐1
=
T
:レベ ル差の測定方
1
2
5 2
5
0 5
0
0 1
0
0
0 2
0
0
0 4
0
0
0
オククー7寄蟻中心局′
度数(Hz)
法)に よる。
4.2
床衝撃普 レベルの測定方法は,JIS-A- 1
41
8
(
建築物 の現場 におけ る味衝 撃普 レベ ルの測定方法 )によ
遮 音 等 級
空間平均音圧 レベル差
環衡聾者レベル
るO但 し,衝撃源の種別 を明記す る。
1号
D-5
5
D-5
0
D-4
5
し-4
5
5. しゃ音等奴の級別
2号
3号
しゃ普等級の級別は, Lや背性能の高い ものか ら順番
4号
D-4
0
L-5
5
に 1号か ら 6号 まで とし. しゃ音等級の呼び方に対応 し
5号
6号
D-3
5
D-3
0
L-6
0
L-6
5
て表 Tに示す号数に よる もの とす るo
62
JI
S級別
L-4
0
L-5
0
i
l
_
毎松雄設托 雑 vOL.2
- ム が 発 生 して か らは じめ て対 策 を検 討 す る とい うよ う
S規 格 に な る もの と して受 止 め られ て い た ため ,
な こ とが 多々 見受 け られ る。 また, 我 国 で の 法 的 基 準 を
JIS (莱 ) に あ る遮 音 等 級 評 価 ラ ン クは JI
S規 格 で は 削 除 され て い る もの の , -一
般 に は慣
み て も, 昭 和 45年 の建 築 基 準 法 改 正 で 「長 屋 又 は共 同住
用 化 され て い る。
宅 の 各 戸 の 界壁 は, 政 令 で 定 め る技 術 基 準 に 従 っ て遮 音
1級 ・
-遮音上 好 ま しい
J IS(寡 )の 評 価 ラ ン ク
上 有 効 な構 造 と しな け れ ば な らな い」 一 法 第 3
0条 の 2とい う条項 が 初 め て取 り入 れ られ た ぐらい で, その 他 問
2級 - ほ 、
十滴 足 し うる
題 の 多い床 衝 撃 音 な どに つ い て の 基 準 は一 切 見 当 らな い。
3級 ・
・
・
敢低 限度 である
この た び新 た に
JIS規 格 と して 「建 築 物 の 遮 音 等 級 」
§3.実験概要
- I ISA1419- が 制 定 され た こ とに よ り, 建 物 の 用 途
床 衝 撃 音 の逃
に応 じた適 切 な遮 音性 能 の 設 定 や 正 しい評 価 が行 わ れ ,
出当三
能 は, 建 物 の 構 造 , 特 に ス ラ ブ の厚
トラ ブ ル な どに 対 して も判 断 の 目安 と し適 用 され る こ と
さや 大 き さ, コ ン ク リー トの 比 重 とい っ た もの が 大 き く
JISの 内容 を 表 - 1に 示 す。
JIS規 格 制 定 に先 立 ち, 日本建 築 学 会 が
右
を
Z
響 し, 同 じ床 工 法 で あ っ て も建 物 に よ っ てか な i
)のバ
J工S (秦 )「建 築 物 の 遮
能 を把 握 しよ う と思 えば, い ろ い ろ な ケ- スで 測 定 した
に な るO この
〔註 〕 この
工 業 技 術 院 に 答 申 した
ラ ツ キが 出 るO その ため あ る種 の 床 工 法 に つ い て その性
音性 能 基 準 」 が 公 表 され て か ら約 3年 間経 過 し,
い くつ か の デー タか ら検 討 す る必 要 が あ り,僅 か 1- 2
関 係 者 の 間 で は この JIS (莱 ) が正 式 に JI
回 程 度 の 測 定 デ ー タか らで は 誤 差 が 多 く十 分 とは い え な
秦-2
建 築 物
主
集合住宅
戸建侶三
宅
用
日本建 築 学 会 「
建 築 物 の遮 音 性 能 基 準 」
途
屠
蓋
居
十
部
プ ライバ シ- を要求 され る室
屠
去
位
適
用
等
級
特級 (
特別仕様 ) 1級 (
標 準) 2級 (
許容 ) 3級 (
故低 限 )
隣 戸 間 界壁,界床
隣戸閉脚 末
D5
5
L40
5
D5
0
L4
5
5
0
D45
L-5
0
5
D.
40
L.
60
自宅 内 間仕 切 壁
自宅 内 2階床
D45
L45
D40
L-5
5
D35
L6
5
D.
3
0
L7
0
*
*
注 )床鱗 撃普 レベ ルの遮 音等級 は 牧 別 とLて軽 量 , 重 量 両衝 撃源 に対 して過J
軌 ただ し*印は亜量衝撃源のみに適 用す るO
く
過 周等級の 意 味 〉
特級
学 会特別仕 様
退普性能上非常 に優 れてい る 特別に速普性能 が要求 され る使 用状態の場合に適 用 され るO
1i
A 学会推奨標 準
遮音性能上好 ま しい
通常 の使用状態 で使 用者か らの苦情がほ とん どL
L
l
i
ず,選 書性 能上 の
支
障が生 じないO
2枚
遮音性能上 ほぼ満足 しうる
使 用者か らの苦情や遮音性能上の支障が生ず るこ ともあ るが, ほぼ
満 足 しうるo
学会許 容基準
表遮
音
等
D-5
5
級
大 きい昏
3 遮 音 等 級 と生 活 実 感 との 対 応
D-5
0
D45
る
D40
D35
かる
D-3
0
る
テ レビ,ラジオ, まった く問 えな 通常 では聞 えな ほ とん ど聞 えな 小 さ く問える
会話 な どの普
しヽ
しヽ
しヽ
かな i
=調える
話の内容が分か
る
搬
壁
伝
メ
=
ヌ
日
占
_
_
t
二
.集
ピア
ノなの生活
ど特 に 静か
なな
とき聞
え 小
さ く聞 える
か
な の有無が分
り聞 える
曲がは っき
り分 '
良
く聞 ベ
える
常 に よ く聞
合住宅
気がね
く生活
日常生活では気
在宅
電話のベ
ルが分
電話の
ルが一
驚 非
生活が分か
るえ
状態
避
雷
で きる
等
る馨 な ど
L40
級
感じ
にな らない
L45
らない
かる
かる
L5
0
える
L5
5
L6
0
L.
6
5
らない
集合住宅
気がね
く生活
少 えるが気にな
し気 をつけ る やや注意
して生 少
注意すれば問題
お互 いにが る
まん 気になる
子供がいると下階
鰭
床
撃
=
占
二】
足音, 走 の生活
りまわ 遠
くか な
ら聞
える 聞
ほ とん ど気にな
し気になる
やや気にな
。世 態
で きる
活す る
ない
で きる限 度
か ら文 句がt
l
i
J
.
る
63
西松を
塗設技 撒 VOL.2
いO
測定仕様
今 回の実験 に使 用す る建物 の構造は, スラブ厚 1
2
0m
m,
床郷 撃昔 発生 器
音源 室
(
タッピングマシン)
スラブ 1枚 当 りの大 きさが約 1
0mz(6帖 ),普通 コン ク
(
B&KTYPE3204)
80k
g/c
m
2
とい う集合 住宅 の スラブ構 造 とし
リ- ト FC-1
ては割合標準的 な ものであ り,測定結 果 を参考 デー タと
して利用す るのに十分 汎用性 が あ る と考 え, この実験 を
計画 した。
この実験の主 な 目的は,現 在一般 的に行 われてい る各
種床工 法の速 習 ・
f
摘巨を調査す る とともに, その工法が軽
微 な衝 撃 (
歩行 時 の足音 な ど)に対 して床仕上 材 を変 え
た場合, どの程度性能 が改善 され るか を知 るため に行 う
もの であ る。
実験概要 は次の通 りO
0,
:東京都世 田谷区桜 3丁 目32-1
実験場所
西松建 設世 田谷家族寮
建物 の構造形式 :壁式 プ レキ ャス トコン クリー ト造
4階建。
41
8 「建物 の現場 におけ
:∫iSA1
試験方法
る床衝撃 音 レベ ルの測定方法」 に
よる。但 し軽簡 撃源 (タッピング
マ シン)のみ。
:図 - 1に よるO
試験室の概要
測定の 仕様
:図- 2に よる。
'
1
∞呈
了7
7
5音
2
・
1
7
5
i
2
●
●
図 -2 測定方法 及び測定機器
1
1
'
床簡撃普 レベルの算 と
L-(
L
l +C2+T3)
/
3
1+PS
)
/5
ここにrn-(
Pi+P2+ P3+㍗.
dB)
但 しL :平均床衝撃音レベル(
㍍ :普源位置毎の床衡撃音レベル平均値 (
dB)(∩-1,
2,
3)
Pm:測定点Pmにおける床衝撃音レ-ル(
dB)
(
m-1,
2,
3,
4.
5)
写実 - 1 床衝撃音発生器 (タ ッピン グマ シン)
§4.床工法の仕様
試験す る床工法 は,現在一般的に施工 され てい る浮床
工法, 直床工 法,上 げ床工法の 中か らそれ ぞれ代 表的 な
床仕様 を 8タイプ選定 した。 また, 表面仕上 材 につ いて
断面 図
図 - 1 実験室 の概要
64
も同様 に性能 的 な面か ら 3種類 を選 んで各床工法 に適 用
す るこ とに した。
床工 法の仕様 を図-3に示すO
西松祉 設 枝織 voL.2
〔
表面仕上ネ
オ〕
ニ ー ドルパ ンチ カ -ペ ッ ト◎ 4
二 十
∴? 叩甲モ
ア・
′
I
ラ/ヾ-付 ニ ー ドル/ヾンチ カ ーペ ッ ト⑳ 7
ち/
/
W
7W/
77
/
777
/
/
/
木造 床 組 工法
9
0
×
4
5
限
太
4
2
×
3
3
@
3
6
0
大引
@9
0
0
麻 フェル ト⑦ 1
0
下地化級 ル ープカ ーペ ッ ト⑦7
-
1
, ・甲
PC根 太 床 工 法
瓢
床工法仕様〕
グラスウ ール浮床 工法 (
湿式 )
ワ
イ
ヤ
ー
メ
ッシュ
(
5
汀
t
n
一
一
1
5
)
普通 コンク リー ト
ポ リエチ レンフ ィルム
グラスウ ール◎2
5
浮床 用 (
96kg/m-)
グラス ウ ール浮床工法 (
季乞式 )
ベ ニヤ根◎ 1
2 2億 貼
(タテ.ヨコ
根 太 90×4
0 @ 4 50
)
図 -3 床衝撃音遮 音性能実験床仕 様
§5.実験結果
実験結果 の ま とめ を表 -4, 秦-5に示す 。
捨 ベニヤ板◎ 6
表 -4 各種床工法の床衝 撃音 レベ ル
グ ラスウール(
診 25
浮床用(
96k
g
/m')
(
表面仕上 材に よる分 類)
め
ゴム付ア ジ ャス トフ ロア ー工法
ベ ニヤ板⑦ 1
2
パ ーテ ィクル'
1ト ド⑦ 2
0
ゴム付ア ジ ャスタ ー
カーペ ット
守)
L
i
仕上なし
㊦7
T他イ
ヒ
舷ループ
床フェル トCe)
10
カーペ ット⑦ 7
+
●W
R C 浮
L3
5
床
き
末
商 品名
伝Sユ ニ ッ トフ ロア ー
L4
0
1号
∼
●底
●ゴム付上げ床
●W
●
●P
底上げ
C
床上
床(
(
発泡)
げ
発泡
床)
L4
5
2号
L5
0
3号 ●R
W C 浮 床
コンク リー ト直床工 法
∴
二二
普通 コンク リー ト
●
W
上 げ 床
浮 床 ●ゴム付上げ床
●
L5
5 4号
〇°'
・
`
○'一
。.̀
●
・
_
∫
( 発泡 コ ンク リ- 卜
該
●
●W
二
発泡 コ ンク リー ト直床 工法
=
●
W
●R C 浮 床 ●R C 浮 床
竺=
㌧
・
●
+P
W
直上げ
C
床
上上
床(
(
げ
発泡)
げ床
発泡
床)
i6
0
5号 ●ゴム付上げ床 ●ゴム付上げ探
●W上げ床(
発泡) ●
L6
5
6号 ●W上げ床(
発泡)・
ぎ
●p
●底
W c上
床
上(
げ
発泡)
げ床
味
批 % 11
1
5)
発 泡 コンク リー トの上 木道床 工法
L7
0
ベニヤ板⑦ 1
2
L7
5
根 太42×33 C
a
:
3
00
L8
0
●
●
●P
WC
上上げ
げ床 `
●直
床
●在 席 (
発泡)
65
i
l
w
q
J
松越 設托槻 vOL 2
表 -5 各校床工法の床衝撃音 レベ ル (
工 法別 に よる分頼 )
L5
子 L4
0 L4
5 L5
0 L5
5 L6
0 L6
5 L7
0 L7
5 L8
0 L8
5
工
法
【
≡
!
床号衝3号
撃 音
ベ号-6
ル 過
1号 2
4号レ 5
号 密
-等 級
-
-
[
⊂
:
二
:
亘
亘
コ ㍗
木 造 浮 床 [
:
亘コ
⊂亘コ C
D
ゴム付アジ
フロ
ャア
スト
ー
ヽ
-
蒜 p)i( ど J
q 迩 誤 素 性
A
浮
コン ク リ-床
ト
-
〔Eつ
m
[
:
二
Eコ
リー床
ト
コン ク直
8
部
0
i
E
虹
⊥
i
】
70
十
根
∃
】
・
∵
千
I
50
彰
40
Y,
30
Y
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コ
発泡コンクリ
木造ート
床
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⊂:
コ
丁
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l
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コ
1
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L-5
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F
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L
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萱
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2
0
発泡コンクリ
直 ート
床
千
⊂コ
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鳥 C
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\
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牡
1
⊂互コ
オクターフバ ン ドや Lt
鳳 琵毅 (
Hz)
[
二
王コ[
:
:
互コ
図 -4-2 木造 浮床工 法 (乾式 )
木
造
[
二
重コ
床
ロコ [
二
重コ
:
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J
7
L
き
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一
:
71
-
(
注)上表の記号 は次の仕上材 を表わすo
l
A
c
」- ラバ -付 ニ ー ドルパ ンチ カ-ペ ッ ト㊦ 7
I
- ニ- ドルパ ンチ カ-ペ ッ ト㊦ 4
【
t
E
≡
L
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F
1
∴
l D卜-表面仕上材 な し
∃ i
】
、
C
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丁
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≡
】
.
I伝
+ 工
卜-床 フ ェル ト㊦ 1
0下地 化繊 ルー プ カーペ ッ ト⑦ 7
.
,J ,
.
各種床工法 の床衝撃音 レベ ル を図-4に示すO
L50
5
L
6
I
,
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1
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図 -4-3 ゴム付ア
5
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B
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7
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畏 7
7
j
ラ
F
Lバ
ル ′
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L'
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,
7 -ぺ
L-4
0
T
図 -4-1 コン ク リ- 卜浮床工 法 (湿式 )
オクターブパ ン l
・中心伺I
S軟 く
HZ)
図-4-4
66
」 二法
一
7
一
.
し
や 4【
40
3
新案 軽
F
樟
ア
村
4
0
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釦
5
0
(Hz)
ト
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ス
70
6
0
L- 40
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6
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7
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L- 4
50
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1
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ド中 心 筒 I
,
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ジ
萱
≡
T
コン ク リー ト直床工法
西松埋 設技報 VOL 2
,
1/'
'
へ・・
.
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1
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・
■
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L
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7
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オクタ ーフハ / Iや LT
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L
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L
:
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l
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図 -4-5 発泡 コン ク リー ト直F
j
:
F 三 芳 ≡軍
H
図-4-8 PC根太床工 法
§6,まとめ
至芸…
…
(
,
,
;{
て
今 回の床備 撃音実験結 果 をま とめ る と次の様 にな る。
1,試験 した床工 法の遮音性能 を工 法別,床仕上材別に
→
ui
l
+
・
i
(BP)qfT ユ 脚 掛 違 軽
l
h
H
I H
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H
十
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l
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比較す る と,図 -5の よ うにな るO
「
←
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直
工
げ
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三
工
L
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工法 の説明
⊥
浮床 工法
6
1
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I
i
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十
‥
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十
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5
ド ;,
JLレ 40
3
0
法
上
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才を
敷 き, その上 に もう
-つ の床 を設 け るエ
上 け罷工l
去 ●スラ7上 に木楯 や食
T
=
杓で下地 を組んで板
∴
-
う
-ハベ′
I
】
∼
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.
ミ
千
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スラブ上 にグラスウ
.
扇
.
扇
張 りす る工′
去
直床 工法
スラブ上 に直禎 カ ー
ペ ッ トな どの仕 上 を
す る工法
オタグ-7ハ ン ド中心,
[
司7
茨等
タ(
Hzl
図 -4-6 発泡 コン ク リー トの上木造床工 法
図-5 工 法別 ,床仕上 材別に よる遮音等級 の比 較
この図か ら性能 的 に優 れてい るのは,床仕上相 に よ
N盲
‖
H
N
十 H
る改善度 を含め て も,
! 1 1 1
幻!
1.浮床工法,
2.上 げ床工 法,
3.直
(mP)i( Y J
q 籾 栄 養 挫
床工法の順 となる。
70∈
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ラ
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r
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表
三
〕
L
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6
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L
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【
喜
ト5
0
二
2 床仕上材 に よる改善度 は,床工法 に よって差が ある。
例 えばニ- ドルパ ンチ カーペ ッ トをラバー付 ニ- ド
ルパ ンチ カーペ ッ トに変 えた場合 , その改善度 は浮
床工法 では 5dB (
遮音等級 で lラン ク)しか ないが,
直床工 法では それが1
0
dB (2ラン ク)に もな る。
i
】
十
十
十
判
十
この こ とか ら仕上 な しの状態 で,遮音性能が悪 い
ほ ど,床仕上材 に よる改善度合 は大 きい といえ る。
?o
H
1
3.緩衝性 が大 きい床仕上 材 (例 えば フェ ル ト下地 カー
図-4-7 木造床工 法
ペ ッ ト) を貼 った場合 は,床工法 に よる遮音性 能の
dB(
i
A, 6
十
十
十
H
オ クターブバ ン ド中心 閉演 軟 くHz)
67
l
n
一
松を廷設枝糾 V(
)l
J2
紳
(皿P)i(
ア ユ 紳教 範世
(gp) qy
r 上
6・各工法 につ いての ま とめ は次の様 にな る。
1) 浮床工法---コン ク リー ト浮床 (
湿式 ) と木造
浮床 (
乾式 )の 2つ を実験 したが,両者の性能
の差 はほ とん どない。 また,仕上 な しの状 態 で
静
養
も JI Sの遮 音等級 L-55 (2級 ) を十分 満足
挺
ラバ ー付
す る性 能 を持 ってお り,他 の工法 に比べ て も優
カ ーペ ッ ト
周波数
(
Hz)
周波数
れた床工法 であ る といえる。
(
Hz)
6
0
図 - 6 床仕1.
4
引 こよる改善度 の差
差 はほ とん ど無 くな る。 それ故, 軽微 な衝撃 (足音
一
一
、
I_
二 50
な ど)に対 しては,床仕上 材 の緩衝性 を増す こ とに
蜜
紳
よって大幅 な性能 改善が可能 であ る。
ぐ 遥浮床
コンクリ一一
/
ヽIヽ
-卜浮床
ヽ
\ヽ
笠 4
0
4・スラブ上 に発泡 コン クリー トな どを増打 した場合,
それが スラブ と一体 になって働 くため スラブ 自体 の
3
0
剛性 が増 し,逸書性 能が 向上 す る。 この場合の スラ
仕上なし
カーペット
ブの剛性 は, 増打 した発泡 コン ク リー トの重量分 を
ラバー付
フェルト下地
力-ペット カ-ペット
図 -9 浮床工法の床仕上 材別遮 普性能比較
厚 さに換算 し, もとの スラブ厚 に加 えた ものに等 し
い といわれてい る。
2
) 上 げ床工法-I
-上 げ床 の下地組 み として従来か
今 回の実験 で, 発泡 コン ク リー トを60mm増打 した
ら行 われてい る木造の大 引 ・根太 に代 って床鳴
ときの改善 度は, 直床工法 で 3-4d
B(遮 音等級 で
防止用の PC根 太床 が あ るが,床衝撃膏に対す
は 1ラン ク ぐらい)であ る。
る遮 音性能 は,従来の木造床 とほ とん ど変 らな
いo また,床衝撃 音の低 減用 に最近 開発 され た
ゴム付 ア ジャス ター床 は, これ らの床 よ り遮音
等級 で約 1ラ ン クよ くな る程度 で それほ ど大 き
な差 は見 られ ない。
図- 7
増打 コン ク リー トの スラブ酎 灸算
70
5・上 げ床 (木造床 )工 法は, 直床工法 に比べ て遭割 生
能 は全般的 に優 れた結果 となってい るが,床仕上 材
法の方が 性能的 には良 くなっている。 これは床衝 撃
音 レベ ルの周波数成分 が床工法 に よって異な り,逮
音等級の決 まる周波数帯域が直床工 法で は250-500
や低 い音の範 囲であ るため,床仕上 材 に よる改善度
,
■ P
ヽ
C
木
根
造
太
床
土工一
、
、
さ
ヽ
ヽ\\
■
▼
アジャスター床
40
上 げ床工 法 で は125-250Hzとや
Hzであ るのに対 し,
60
50
」)蜜J紳 御 製
(
が麻 フェ ル ト⑦ 1
0下地 カ-ペ ッ トの場合 は, 直床工
、、、
ヽ\、
、
ヾ
、\
\ヽヽ
も少 な くな り, JI Sの遮 音等級基準 曲線 に 当ては
め た場合, こ うした低 い膏の部分 で 性能 の差が 出 る.
仕上なし
i(
て
3
) 直床工 法・
--スラブの ま 、とその上 に発泡 コン
上 紳
n 紳教 案蝶
ク リー トを増訂 した場 合 とでは, 発泡 コン ク リ
掛違 挺
(
Hz)
ー ト増打 した方が各仕上材毎 に遮音等級 は約 1
ラン クづ つア ップ している。 また,仕上 な しで
周波数
(
Hz)
図- 8 床工法に よる床衝撃音 レベ ルの 比較
68
ラバー付
フェル ト下地
カーペット カーペット
図 -1
0 上げ 床工 法の床仕上材別遮 音性能比較
(gp)
(
皿P) n rY
周波数
カーペット
は遮 音性能が著 し く劣 るため,床仕上 材 に よる
滅音効果は他 の工法 よ りも大 きいo
西松埋 設技 轍 VOL.2
90
衝撃 力が スラブに伝達 され振動 し, それが普 とな って再
80
生 してい る訳であ るか らスラブ を厚 くした り, スパ ンを
70
・
\
狭め た り,小 梁 を設け るな どスラブの剛性 を高め るこ と
であって, 表面の床仕上材 だけに性 能 向上 を依存 しては
′スラブ■
の まま
な らない。
㊦6
発泡コンク
スラ
0
リ
、
%
& #
7
の
上
\
に
\
卜
\
0
6
i )Vk
.
(
この実験 では,最 近新 し く登場 した浮床工 法が 性能 的
50
ヽ
、
\
\
ヽ
\
\
\\
に優 れてい る ものの, その施工法や経 済性 な どに まだ問
題が あ るように,他 の新工法 につ いて もカ タログの性能
をその ま ゝうのみにす るこ とは危険が あ るO当社 として
;
/
;
す るには, 遮甜 ・
j
i
i
能 だけでな く
の実 卵 勺な床仕様 を確:
こ うした点 も考 慮 しなが ら検討 を加 えて い く必要 が あ り,
その ためには もっ とい ろいろなケー スでの実験 を行 い,
多くのテ- タを収 集 しなければ な らないが,一 応は ,軽
仕上 な し
カーペット
ラバー付
フェルト下地
カーペット カーペット
図 -1
1 蔽床工 法の床仕上材別遮音性能比較
微 な床衝撃 に対 しての低 減方法や浮床工法の性能, 各種
床工法 のt
l
」二相 に よる性能比 校等 につ いて,(
数 例の ケー
ス しか行 っていない この実験か ら結論 を出すのは性 急で
あ るが )あ る程度の 目安 は得 られ た もの と思 う。
§7.終 りに
集合住宅 におけ る床衝 撃音は,他 人の生活環境 を悪 化
i
i
,
_
敢 后に, 実験 に御協 力頂 いた東京建築 支店工事 課、
' び
に現場組 当者の皆様 に深 く感謝す る次第です。
させ る と同時 に 自らの生 活 も周囲に対 す る気兼ねか らい
ろい ろ制 限 され るはめに な るので, 設計 あ るいは施工 に
際 しては,床衝撃 書の低 減につ いて十分 配慮す る必要 が
参考文献
1) 木村軌
安 岡正 人, 「
建築物の遮晋性能 基準 日
あ る. 万一, コス トを下 げ るため とか, 施工 が楽 だか ら
IS案 )につ いて」
とい った安 易 な考 えで,性能 をダウンさせ るこ とは建物
日本評響学 会誌
の価値 を低 下 させ るこ とであ り, -且施工 され た ものは
改善す るに して もそ う簡単 に直せ る ものでは ないので絶
VoL.
3
2
, NO.
1
0(
1
9
7
6)
2) 安 岡正 人, 「住宅 におけ る音響 的諸 問題」 カラム,
NO.
6
7(
1
9
78)
対慎 むべ きこ とで あ る。
集合住宅 の床衝 撃 音速普性能 としては, 歩行 の 足音や
多少の走 り廻 る膏が下 階で ほ とん ど気 にな らない程度 の
0(2級 ) を渦
性能,す なわ ち JISの遮 音等級 で L-5
0を満 足す る ものは,直
足す る もの (
今 回の実験 で L-5
床工法,上 げ床工法 では床仕上材 が フェ ル ト下地 カ-ペ
ッ ト, 浮床工 法 では カーペ ッ ト敷以上 とな るO
)が望 まれ
るが,現実 には種 々の制約 が あ るので それ らを考 慮 して
5(2級 )は確保 したいO
も最低 L- 5
3)スラブ
この実験結果 は,普通 コン クリー ト (
比重 2.
2
0m
mの場合 におけ るい くつか の測定 デー タの平均値
厚 1
で あ るが,建 物 に よって構 造的 な相違 が あ るため,他 の
建物 で必 ず しも同 じ性能 が得 られ る とほ限 らない。 例 え
ば軽量 コン ク リー トであ った りスラブ厚が違 う場合 は こ
の デー タに該 当 しな くな る し, また, 同 じ構 造であ って
dB以 内の範 囲は許
も実 測値 に よる遮 音等級の適 用では 2
容 され てい るため, 測定誤差 に よって 1ラン ク程度 のず
れ も見受 け られ るの で計画段 階 では 多少の安 全 を見込む
必要が あ る。
床衝 撃音の遮音性能 を向上 させ る根 本は, 足音 な どの
69