2017年度 企画書(pdf) - 北海道大学フォーミュラチーム Formula

Formula SAE
Hokkaido
Team
Project Proposal 2017
目次
1.はじめに……………………………………………………………………...3
2.学生フォーミュラ大会について……………………………………………...4
3.競技内容と得点….………………………………………………………….5
4.FHTについて…………………………….…………………………………6
5.過去大会成績……………………………………………………………….7
6.今年度の活動について……………………………………………………...8
7.チーム体制について…………………………………………………………9
8.2017 年度予算………………………………………………………………10
9.スポンサーシップについて…………………………………………………..11
10.スポンサーの皆様…………………………………………………………..12
1.はじめに
貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
貴社において、私達Formula-SAE Hokkaido Team(以後FHTと表記)へのご支援をご検討くださいますことを、心より
御礼を申し上げます。
昨年度は、「動的審査完走」という目標を掲げておりましたが、総合得点132.37点の60位という目標から程遠いものとな
ってしまいました。
数々のスポンサー様からご支援いただいたにも関わらず、ご期待に応えられなかったことを重く受け止めております。
そのため、今年度は、「結果次第では今年が最後」という危機感を持ち、活動をしていきたいと思っております。一年間
の目標として
総合順位15位
を掲げ、今年度の活動に取り組んでいきたいと思っております。
今後ともどうか弊チームの活動をよろしくお願いいたします。
FHT一同
2.学生フォーミュラ大会について
少子化による学生の減少や、近年の若者の理科離れに加え、工学系大学では、実習や設計・製図などのカリキュラムが
減少しており、欧米に比べ、ものづくりの機会が不足している傾向にあり、日本の将来を担う優秀な学生が育っていないと
言われています。
一方、アメリカでは1980年代に教室だけでは、優秀なエンジニアの育成ができないことに気づき、『ものづくりによる実践的
な学生教育プログラム』として、学生が主体となりチームを運営し、レーシングカーを作成するFormula SAE®を開催する
など、学生が実際のものづくりを通して自分たちの能力や知識を、発揮できる場が提供されており、産学官の協力の下、人
材育成の基盤づくりが根付いております。
日本では、社団法人自動車技術会・自動車業界・大学が中心となって、2003年8月に第一回全日本学生フォーミュラ大会
(Formula Student Japan)が開催されました。この大会は、将来の産業界を担う学生を実践的なものづくりの場を提供する
ことで育成していくことを目的としております。
以下がこの大会の開催理念です。
・ 学生自らがチームを組み、約1年間で小型レーシングカーを開発・作成することで、学生がものづくりの本質やそのプロ
セスを学び、ものづくりの厳しさ・面白さ・喜びを実感する。
・ 走行性能だけでなく、車両のマーケティング、企画・設計・制作、コスト等のものづくりにおける総合力を競う。
・ 学生に対しては自己能力向上の場、企業に対しては将来を担う有能な人材発掘の場を提供する。
といったことを掲げております。
3.競技内容と得点
大会における競技は、大きく動的審査と静的審査に分かれます。動的審査では、車両の運動性能を評価し、静的審査
では、車両の開発プロセスや販売戦略を評価されます。好成績を残すためには、動的審査での高得点、特にエンデュ
ランスでの高得点を取る必要がありますが、静的審査の成績も非常に重要になってきます。
車検
① 車両の安全・設計要件の適合、②ドライバーの5秒以内脱出、③ブレーキ試験(4輪ロック)、
④騒音試験(所定の条件で排気音110dB以下)、⑤チルトテーブル試験(車両45度傾斜で燃
料漏れ無し。ドライバー乗車し車両60度傾斜で転覆しない)車検を通過しなければ、動的審
査を受けられないため、チームにとっては最初のハードルになります。(0)
デザイン
事前に提出した設計資料と車両をもとに、どのような技術を採用し、どのような工夫をしているか、
またその採用した技術が市場性のある妥当なものかを評価する。具体的には、車体および構成部
品の設計の適切さ、革新性、加工性、補修性、組立性などについて口頭試問する。(150)
コスト
予算とコストは、生産活動を行うにあたって考慮しなければならない重要な要素であることを参加
者に学ばせることが狙い。車両を見ながら事前に提出したコストレポートのコスト精度、チームによ
る製造度合等を確認し、レポートのコストと車両との適合を審査する。一般に購入品目となる2項目
について、部品製造プロセスなどの口頭試問を行い、それらの知識・理解度を評価する。(100)
プレゼンテー
学生のプレゼンテーション能力を評価することが狙い。プレゼンテーションは、『審査のコンセプト
ション
に沿い、製造会社の役員に設計上の優れていることを確信させる』という仮想のシチュエーション
のもとで行う。(75)
アクセラレー
0-75m加速。各チーム2名のドライバーがそれぞれ2回、計4回走行し、タイムを競う。(75)
ション
スキッドパッド
8の字コースによるコーナリング性能評価。各チーム2名のドライバーがそれぞれ2回、計4回走行
し、タイムを競う。(50)
オートクロス
直線・ターン・スラローム・シケインなどによる約800mのコースを2周走行する。各チーム2名のドラ
イバーがそれぞれ2回、計4回走行し、タイムを競う。エンデュランスは、このオートクロスの早いチ
ーム順に走行する。(150)
エンデュラン
直線・ターン・スラローム・シケインなどによる周回路を約22km走行する。走行時間によって車の
ス
全体性能と信頼性を評価する。(300)
燃費
耐久走行時の燃料消費量で評価する。(100)
合計
(1000)
4.チームについて
FHTは、全日本学生フォーミュラ大会に参戦し、優勝することを目指している北海道大学工学部の公認団体で
す。2007年に創設され、今年で大会参加11年目となります。活動内容は、学生主体のチームを運営・「フォーミュラ
カー」の設計・製作です。また、大会コンセプトに従い、企画から設計・製作までの一連の「ものづくり」の体験や、コ
スト管理・日程管理といった「チーム運営」の経験を通じて、創造力や実践力、協調性を養い、社会に出て世界を
担える人材の育成も目指しています。
以上の目標を達成するため、チームでは以下のようにチーム理念を定めております。
チーム理念
共に楽しみ、学ぶ
「共に楽しむ」とは・・・
メンバー同士のコミュニケーション・チームの雰囲気作り・製作環境の改善などを大切にし、FHTの活動が常にチ
ームメンバー全員が楽しめる活動となることを目指します。また、スポンサーの方々や協力していただいた方々、教
員の方々にも熱意や成果を感じていただけるような向上心のある活動とすることを目指します
「学ぶ」とは・・・
設計・製作、車両走行でのデータ採取、データのフィードバックという一連の過程の中で、モノづくりの
奥深さや自動車の知識など、新たなことを学べる活動とすることを目指します。また、メンバーで協力し
て製作を進める中でチームワークを学び、各々の人間力を成長できる活動とする事を目指します。
5.過去大会成績
弊チームは、2007年に創設され昨年度まで、毎年全日本学生フォーミュラ大会に参戦をしてきました。
最高順位としては、参戦4年目の11位が最高成績となっています。
しかし直近3年間は、成績を落とし続けており、厳しい状況が続いております。
近年、成績が下落している理由といたしましては、
・ チームメンバーが不足していること。
・ 近年、北海道以外の支部では支部内での連携が高まっており、支部内での技術交流会や走行会などが盛ん
に行われており、大会全体のレベルが上昇していること。
が挙げられます。
出場年度 目標
結果
得点
1 年目
フォーミュラカーの基礎習得
54 位
11.1
2 年目
競争力のあるマシンを作成
20 位
349.49
3 年目
6位
18 位
444.19
4 年目
5位
11 位
650.38
5 年目
9位
39 位
290.29
6 年目
10 位
14 位
568.8
7 年目
10 位
26 位
434.11/900
8 年目
1位
38 位
304.34/1000
9 年目
10 位
61 位
115.04/1000
10 年目
動的審査完走
60 位
132.37/1000
6.今年度の活動について
チーム目標
15 位
静的審査
上位入賞
マシンコンセプト
よりシンプルに
よりスマートに
学生フォーミュラの一年の予定で大きな割合
動的審
査完走
を占めるのが設計と製作です。しかし、それ以
外にもテスト走行や静的審査の対策などやら
なければならないタスクはいくつもあります。
つまり、マシンの設計・製作に長い時間をかけ
15位
る余裕はないのです。言い換えれば、いかに早
くマシンを完成させ、走り込み、問題をつぶし
今年度も、昨年度から継続して、チームの立て直し
ていけるかが好成績のカギになります。
を目指します。一昨年度の車検落ちから始まり、昨
このようなことを考えたとき、マシンの早期完
年度は車検を通過し、一種目出場を果たしました。
成は必要不可欠です。そこで、マシンの構造を
このように、確実に成績は改善されつつあります。
できるだけシンプルにすることで、設計・製作
そして今年はいよいよ動的審査完走という目標も
にかかる時間を短縮することが可能になりま
十分狙える位置にあります。そのため、動的審査完
す。また、これは製作後の整備性を考えたとき
走に加え、静的審査の上位入賞を目指します。そし
にも重要な要素です。
て、これらを数値的な目標に換算すると、15 位が
シンプルな構造ゆえのマシンの早期完成、それ
妥当だと考えました。
により静的審査の対策を行う余裕が生まれ、ス
マートなものを作り上げられる。
これらを表したのがマシンコンセプトです。
7.チーム体制について
チームの体制について昨年度から大きな変更がありました。今年度、弊チームは北海道科学大学自
動車短期大学部の学生と合同で活動します。彼らは将来的には単独で EV チームとして出場する予
定ですが、ノウハウの蓄積を目的として、今年度は共に一つの車両を製作する予定です。それに伴
い、これまで「FHT」と「北海道大学フォーミュラチーム」の呼称を「FHT」一つに統一すること
となりました。また、新チームロゴも鋭意製作中です。
そして、以下が今年度の組織図になります。特に、科学大学のメンバーには下線を付してあります。
多数のメンバーが加わり、悩みの種であった人手不足も解消されつつあります。
創設 10 年を迎え、新しくなった FHT にご期待ください。
プロジェクトリーダー
伊藤和弥
副リーダー
井口直輝
マネジメント班
ボディ班
パワトレ班
田村優汰
貝沼拓哉
佐々木久慶
貝沼拓哉
齋藤誠司
久々津諒平
井口直輝
松尾拓磨
小野圭一
戸塚慶彦
佐々木久慶
木下竜馬
今井拓哉
石松祐典
菅野美羽
幸田文太
渡辺雄矢
平澤登夢
築山友也
北谷康佑
8.2017 年度予算
2017年度支出
150000
70000
250000
557300
60000
80000
108,000
276610
271107
1350000
175000
¥3,066,517
シャシ
テスト走行費
参戦報告会
パワートレイン
遠征費
HONDA報告会
エアロダイナミクス
大会参加費
技術交流会
2017年度収入
¥150,000
¥876,517
¥1,150,000
¥300,000
¥3,066,517
¥340,000
¥200,000
¥100,000
部費
北海道科学大
企業スポンサー
研究機関
北工会
OB
自技会
遠征費
9.スポンサーシップについて
弊チームは「全日本学生フォーミュラ大会」に参加し、最終目標の総合優勝を目指して活動しています。ま
た、チーム理念を「共に楽しむ・・・学ぶ」とし、チームメンバーが楽しいことはもちろんのこと、スポンサーの
方々にも楽しんでもらえるようなチームを目指しています。
しかし、学生のみの活動であるため、車体の設計・製作、走行試験、遠征などに必要な活動資金や物資を
私たちのみで調達・確保することが大変厳しい状況です。また、より優れた車両を製作させて頂くために、
皆様より技術的なご支援を頂くことが必要な状況です。
そのため、活動資金や物資、技術をご支援頂ける企業様・個人の皆様に、広くスポンサーシップをお願い
させて頂いております。私達のプロジェクトおよび学生フォーミュラ大会の趣旨にご賛同いただける企業様、
何卒ご支援よろしくお願いいたします。
支援形態
・資金によるご支援
・物資・技術によるご支援
物資・技術によるご支援は、その対価を資金で頂いたものとさせていただきます。
大変恐れ入りますが、物資や技術のご支援に関しまして、無償、もしくは協賛価格にてご提供をお願いして
おります。
上記に加え、ご支援に対する私達の活動といたしまして、
・ イベント(北大祭・学校行事・札幌モーターショー等)での広告掲示
・活動報告書の送付
・本大会における企業PR場所の提供
・チームブログでの広告
・その他(ご要望があれば、できる限りのことをさせて頂きます)
※ロゴ掲載位置は弊チームで決めさせて頂きます。
※車両の形状により、車両広告の位置・サイズは変更となる場合がございます。
10.スポンサーの皆様
●昨年度ご支援をいただいた企業スポンサー様
●昨年度ご支援をいただいた教育機関様
・ 自動車技術会 北海道支部
・ 北海道職業能力開発大学校
・ 北海道大学工学部工学系ワークショップ
・ 北工会
・ FHT OB会
・ 北海道大学工学部機械知能工学科
・ 宇宙環境システム工学研究室
・ 宇宙環境応用工学研究室
・ 計算流体工学研究室
・ ロボティクス・ダイナミクス研究室
・ スマートメカニズム研究室
・ マイクロエネルギーシステム研究室
・ マイクロ・ナノメカニクス研究室
・ エネルギー変換システム研究室
・ 流れ制御研究室
・ 応用熱工学研究室