完全保存版 バッテリ練習問題 〔No. 7〕 次の文章の( )に当てはまるものとして, 下の組み合わせのうち適切なものはどれか。 組・番号 氏名 12Vのバッテリは(イ)のセルを(ロ)に接続したもので ある。 (イ) (ロ) 〔No. 1〕 放電状態のバッテリに関する記述として,適切 (1) 2個 並列 なものは次のうちどれか。 (2) 3個 直列 (1) 電解液の希硫酸は充電状態に比べてやや濃い。 (3) 4個 並列 (2) 陽極板は海綿状鉛である。 (4) 6個 直列 (3) 陰極板は二酸化鉛である。 (4) 陽極板は硫酸鉛である。 〔No. 8〕 バッテリについて,次の文章の( )に当て はまるものとして,下の組み合わせのうち適切なものはどれ 〔No. 2〕 バッテリの極板に関する記述として,適切なも のは次のうちどれか。 か。 型式「55B24Lの「55」は, (イ)を, 「B」は(ロ)をそ (1) 陽極板の活物質には,二酸化鉛が用いられている。 (2) 陰極板の活物質には,二酸化鉛が用いられている。 れぞれ表している。 (イ) (ロ) (3) 陽極板の活物質には,海綿状鉛が用いられている。 (1) 性能ランク 箱高さの区分 (4) 陰極板の活物質には,カルシウムが用いられている。 (2) 性能ランク 幅×箱高さの区分 (3) 5時間率容量 幅×箱高さの区分 (4) 10 時間率容量 箱高さの区分 〔No. 3〕 バッテリの充・放電に関する記述として,適切 なものは次のうちどれか。 (1) バッテリを充電すると,電解液の硫酸分が失われて水 〔No. 9〕 バッテリの電解液の温度が1℃上昇したときの が生成される。 比重に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。 (2) バッテリを充電すると,電解液に硫酸基が戻る。 (1) 0.0007 低くなる。 (2) 0.0007 高くなる。 (3) バッテリが放電すると,電解液に硫酸基が戻る。 (3) 0.007 高くなる。 (4) 0.007 低くなる。 (4) バッテリが放電すると,電解液の鉛分が失われて水が 生成される。 〔No.10〕 次の文章の( )に当てはまるものとして, 適切なものは次のうちどれか。 〔No. 4〕 次の文章の( )に当てはまるものとして, 適切なものは次のうちどれか。 バッテリの充電終期に,電解液中に発生する細かい泡(ガ ス)の多くは( )である。 (1) 炭酸ガス (2) 酸素ガス バッテリの電解液の比重は,電解液の温度が( ) 。 (1) 低くなると大きくなる (2) 低くなると小さくなる (3) 高くなると大きくなる (4) 低くなっても高くなっても変わらない (3) 水素ガス (4) 硫酸ガス 〔No.11〕 バッテリを5時間率放電電流で放電したときの 〔No. 5〕 完全充電された5時間率 28A・h のバッテリに 1 セル当たりの放電終止電圧として,適切なものは次のうち 関する記述として,適切なものは次のうちどれか。 どれか。 (1) 放電電流 28Aで5時間放電できる。 (1) 1.75V (2) 1.85V (3) 1.95V (4) 2.05V (2) 放電電流 5.6Aで1時間放電できる。 (3) 放電電流 5.6Aで5時間放電できる。 〔No.12〕 バッテリに関する記述として,適切なものは次 (4) 放電電流5Aで 28 時間放電できる。 のうちどれか。 (1) 放電状態のときは,完全充電時に比べ,バッテリ液が 〔No.6〕 バッテリの1セル当たりの起電力として,適切 凍結しやすくなる。 なものは次のうちどれか。 (2) 電解液温度が高くなるにつれ,起電力は小さくなる。 (1) 約 1.5V (2) 約 1.75V (3) 放電終止電圧は,1セル当たり 0.75Vである。 (3) 約 2.0V (4) 約 12.0V (4) 放電すると陽極板は,二酸化鉛になる。 1 完全保存版 〔No.13〕 バッテリに関する記述として,適切なものは次 〔No.18〕 電解液の比重(20℃)が 1.10 の 12V 鉛バッテ のうちどれか。 リの起電力として,適切なものは次のうちどれか。 (1) 陽極板は,充電時には硫酸鉛になる。 (1) 11.1V (2) 11.4V (3) 11.7V (4) 12.0V (2) 電解液の比重は.液温が上がると高くなる。 (3) 放電すると,電解液の比重は高くなる。 〔No.19〕 バッテリに関する記述として,不適切なものは (4) 取り出すことのできる電気量は,液温が高くなると多 次のうちどれか。 くなる。 (1) 自動車用バッテリには,ペースト式鉛バッテリが使用 されている。 〔No.14〕 バッテリの内部抵抗に関する記述として,適切 (2)自動車用バッテリには,異なった二つの電極板(陽極 なものは次のうちどれか。 板と陰極板)と電解液などから構成されている。 (1) 容量の大きいバッテリほど内部抵抗は大きい。 (3)自動車用バッテリには,陽極板の格子体に鉛カルシウ (2) 容量の小さいバッテリほど内部抵抗は小さい。 ム合金,陰極板の格子体に低アンチモン鉛合金を使用したハ (3) 容量の大きいバッテリほど内部抵抗は小さい。 イブリッド・バッテリが多く用いられている。 (4) 内部抵抗は容量の大小には影響されない。 (4) 電気自動車やハイブリッド・カーのバッテリには,電 極板にニッケルの多孔質金属材料や水素吸蔵合金などを用 〔No.15〕 次の文章の( )に当てはまるものとして, いたニッケル水素バッテリなどが使用されている。 下の組み合わせのうち適切なものはどれか。 定電流充電法では,充電初期の(イ),充電が進むにつれ て徐々に(ロ)する必要がある。 (イ) 〔No.20〕 鉛バッテリに関する記述として,適切なものは 次のうちどれか。 (ロ) (1)放電率を小さく(放電電流を大きく)すると,容量は (1) 電流を決め 電流を小さく 大きくなる。 (2) 電流を決め 電流を大きく (2)電解液温度が 50℃以内においては,電解液温度が高く (3) 電圧が低く 電圧を高く なると容量は小さくなる。 (4) 電圧が高く 電圧を低く (3)電解液の比重及び温度が高いほど,自己放電の程度は 大きく(多く)なる。 〔No.16〕 定電圧充電法について,次の文章の( )に (4)電解液の比重は,放電量に比例して高くなる。 当てはまるものとして,下の組み合わせのうち適切なものは どれか。 〔No.21〕 鉛バッテリに関する記述として,適切なものは 充電初期に流れる電流は(イ),充電が進むにつれて流れ る電流は(ロ) 。 (イ) 次のうちどれか。 (1)バッテリの容量は,電解液温度 20℃を標準としている。 (ロ) (2)電解液は,比重約 1.32 のものが一番凍結しにくく,そ (1)小さく 大きくなる の氷点は-60℃付近である。 (2)大きく 小さくなる (3)放電終止電圧は,5 時間率放電電流で放電した場合,一 (3)小さく 変わらない 般に 10.5V(1セル当たり 1.75V)である。 (4)大きく 変わらない (4)バッテリの容量は,放電率を小さく(放電電流を大き く)するほど,大きくなる。 〔No.17〕 バッテリの電解液の量や比重などの点検に関す る記述として,不適切なものは次のうちどれか。 〔No.22〕 鉛バッテリに関する記述として,不適切なもの (1) バッテリ各槽の電解液が規定のレベル・ライン内にあ は次のうちどれか。 るかどうか点検し,不足している場合には,精製水又は蒸留 (1)電解液の温度を一定とすると,電解液の比重が 1.200 水を補充する。 の場合より 1.300 の方が起電力は大きい。 (2) 比重計を用いてバッテリの電解液比重を測定する。 (2)容量は電解液温度 20℃を標準としている。 (3) 比重が 1.280(液温 20℃のとき)のときは補充電する。 (3)放電終止電圧は,5 時間率放電電流で放電した場合,一 (4) 車上で補充電する場合は,電子制御部品などの破損防 般に1セル当たり 1.75V である。 止のため,バッテリ端子は外しておく。 (4)電解液の比重を一定とすると,電解液の温度が 0℃の場 合より 20℃の方が起電力は大きい。 2 完全保存版 始動装置練習問題 〔No. 4〕 スタータのピニオン・ギヤとフライホイールの リング・ギヤの歯数比として,適切なものは次のうちどれか。 組・番号 氏名 (1) 1:3~6 (2) 1:7~10 (3) 1:12~15 (4) 1:18~21 〔No. 1〕 図に示す直巻式スタータの出力特性において, (イ)~(ハ)が表すものとして,下の組み合わせのうち適 〔No. 5〕 リダクション式スタータにおいて,エンジンが 切なものはどれか。 始動した際にリング・ギヤからのピニオンの離脱を速やかに する働きをするものとして,適切なものは次のうちどれか。 (イ) (1) マグネット・スイッチ (2) オーバランニング・クラッチ (3) プラネタリ・ギヤ (ロ) (4) ピニオン・シャフトのねじスプライン 〔No. 6〕 始動装置のリダクション式スタータにおいて, (ハ) アーマチュアがエンジンから駆動されて破損するのを防ぐ ものとして,適切なものは次のうちどれか。 (1) マグネット・スイッチ (イ) (ロ) (ハ) (2) オーバランニング・クラッチ (1)駆動トルク 出力 回転速度 (3) シフト・レバー (2)駆動トルク 回転速度 出力 (4) リダクション・ギヤ (3)出力 駆動トルク 回転速度 (4)出力 回転速度 駆動トルク 〔No. 7〕 スタータの出力特性に関する記述として,不適 切なものは次のうちどれか。 〔No. 2〕 リダクション式スタータの記述として,適切な ものは次のうちどれか。 (1) 始動時のアーマチュア・コイルに流れる電流は,ピニ オンの回転速度がゼロのときに最大となる。 (1)アーマチュアの回転速度よりピニオンの回転速度の方 (2) スタータの駆動トルクは,ピニオンの回転速度の上昇 が速い。 とともに大きくなる。 (2)アーマチュアの回転速度よりピニオンの回転速度の方 (3) スタータの駆動トルクは,アーマチュア・コイルに流 が遅い。 れる電流の大きさにほぼ比例する。 (3)アーマチュアの回転力よりピニオンの回転力の方が小 (4) スタータの回転速度が高くなるとアーマチュア・コイ さい。 ルに発生する逆起電力が大きくなるのでアーマチュア・コイ (4)アーマチュアとピニオンの回転力は同じである。 ルに流れる電流が減少する。 〔No. 3〕 リダクション式スタータの減速比として,適切 〔No. 8〕 スタータに使用されている直流直巻式モータに なものは次のうちどれか。 関する記述として,適切なものは次のうちどれか。 (1) 3~6 (1)負荷が小さいときに大きなトルクを発生する。 (2) 7~10 (2)負荷が大きいときに大きなトルクを発生する。 (3) 12~15 (3)回転速度が高いときに大きなトルクを発生する。 (4) 18~21 (4)回転速度が低いときに小さなトルクを発生する。 3 完全保存版 〔No. 9〕 スタータの負荷特性テストにおいて,テスト時 〔No.13〕 図の電磁ピニオンしゅう動式スタータに関する に 200Aの電流が流れました。バッテリの起電力を 24V,内 次の文章の( 部抵抗を 0.015Ωとすれば,このときのスタータの端子電圧 せのうち適切なものはどれか。 として適切なものは,次のうちどれか。ただし,配線などの 抵抗はないものとして計算しなさい。 )に当てはまるものとして,下の組み合わ メーン接点が閉じている間は(イ)・コイルの両端は短絡 されているので,プランジャは(ロ)・コイルの磁力だけで 保持されている。 (1) 20V (2) 21V (3) 22V (4) 23V 〔No.10〕 スタータのマグネット・スイッチにおいて吸引 後のプランジャを保持する働きをするものとして,適切なも のは次のうちどれか。 (1)ホールディング・コイル (2)プルイン・コイル (3)フィールド・コイル (4)アーマチュア・コイル (イ) (ロ) 〔No.11〕 図に示すスタータのマグネット・スイッチにお (1)プルイン ホールディング いて,スタータ・スイッチをONしたときにメーン接点を閉 (2)フィールド ホールディング じる力として,適切なものは次のうちどれか。 (3)ホールディング プルイン (4)プランジャ ホールディング 〔No.14〕 スタータの性能試験に関する記述として,適切 なものは次のうちどれか。 (1) 無負荷特性テストの結果,電流が大き過ぎたり,回転 速度が低過ぎたりするのは,一般に回転抵抗が大きくなって いることが考えられる。 (2) 拘束特性テストは,スタータを固定してピニオンに負 荷(ブレーキ)を掛けない状態で,電流と回転速度が規定値 (1) プルイン・コイルの磁力 を示すかどうかを点検する。 (2) ホールディング・コイルの磁力 (3) (3) アーマチュア・コイルの磁力 キ)を掛けることのできるテスタを用い,規定の電流値で規 (4) プルイン・コイルとホールディング・コイルの磁力 定のトルクが発生するかを点検する。 無負荷特性テストは,ピニオンに任意の負荷(ブレー (4) 負荷特性テストは,スタータが回転しないようにピニ 〔No.12〕 スタータについて,次の文章の( )に当て はまるものとして,適切なものは次のうちどれか。 オンをロックし,そのときの電流と駆動トルクが規定値にあ るかどうかを点検する。 スタータ・スイッチを入れたとき,ピニオンが飛び出した り戻ったりするときの原因には, ( )の不良がある。 〔No.15〕 スタータのトルクが 15N・m, 回転速度が 1800min-1 のときのスタータの出力として,適切なものは次のうちどれ (1) アーマチュア・コイル か。ただし,円周率(π)=3.14 として計算しなさい。 (2) フィールド・コイル (3) プルイン・コイル (1) 0.707kW (4) ホールディング・コイル (2) 1.413kW (3) 2.826kW (4) 5.652kW 4 完全保存版 充電装置練習問題 〔No. 5〕 オルタネータの構成部品のうち三相交流を整流 している部品として,適切なものは次のうちどれか。 組・番号 氏名 (1) トランジスタ (2) ツェナ・ダイオード (3) ダイオード (4) ブラシ 〔No. 6〕 次の文章の( )に当てはまるものとして, 適切なものは次のうちどれか。 オルタネ一夕は,3個のステータ・コイルの位相をそれぞ 〔No. 1〕 オルタネータにおいて,三相交流が発生する部 れ( )ずつずらして配置し,三相交流を得ている。 品として,適切なものは次のうちどれか。 (1) 30° (1)ロータ・コイル (2) 60° (2)フィールド・コイル (3) 90° (3)アーマチュア・コイル (4) 120° (4)ステータ・コイル 〔No. 7〕 次の文章の( 〔No. 2〕 オルタネータにおいて,励磁電流が流れる部品 として,適切なものは次のうちどれか。 )に当てはまるものとして, 適切なものは次のうちどれか。 ステータ・コイルがデルタ(Δ)結線のオルタネータは, スター(Y)結線のものに比べて( )。 (1) ロータ・コイル (2) アーマチュア・コイル (1) 最大出力電流は大きいが,低速特性は劣る (3) ステータ・コイル (2) 最大出力電流は小さいが,低速特性は優れている (4) フィールド・コイル (3) 最大出力電流が大きく,低速特性も優れている (4) 最大出力電流が小さく,低速特性も劣る 〔No. 3〕 次の文章の( )に当てはまるものとして, 下の組み合わせのうち適切なものはどれか。 オルタネータの(イ)には三相交流が誘起されるので, (ロ) 用いて三相全波整流を行っている。 (イ) (ロ) 〔No. 8〕 オルタネータのステータ・コイルの結線方法に おいて,スター(Y)結線とデルタ(三角)結線を比較した ときの記述として,不適切なものは次のうちどれか。 (1) スター結線には中性点がある。 (1) ロータ・コイル トランジスタを3個 (2) スター結線の方が結線が簡単である。 (2) ロータ・コイル ダイオードを3個 (3) デルタ結線の方が出力電流が小さい。 (3) ステータ・コイル トランジスタを6個 (4) スター結線の方が低速特性に優れている。 (4) ステータ・コイル ダイオードを6個 〔No. 4〕 オルタネータの構成部品として,不適切なもの は次のうちどれか。 (1)ホールディング・コイル (2)ステータ・コイル (3)ロータ・コイル (4)スリップ・リング 5 完全保存版 〔No. 9〕 オルタネータに使用されるスター結線の特徴と 〔No.13〕 次の文章の( )に当てはまるものとして, して,不適切なものは次のうちどれか。 下の組み合わせのうち適切なものはどれか。 (1) 結線が簡単である。 (2) 端子間の電圧が高い。 (3) 低速特性に優れている。 (4) 高速特性に優れている。 〔No.10〕 次の文章の( )に当てはまるものとして, 下の組み合わせのうち,適切なものはどれか。 中性点ダイオード付きオルタネータは,中性点の電圧変動 を(イ)に加算し,(ロ)における(ハ)の増加を図ってい る。 (イ) (ロ) (ハ) 図に示すオルタネ一夕の充電回路において,エンジン回転 (1) 直流出力 低速回転時 出力電流 の上昇によりチャージ・ランプが消灯し,(イ)電圧が高く (2) 交流出力 高速回転時 出力電圧 なると,バッテリへの充電が始まる。また,レギュレータの (3) 直流出力 高速回転時 出力電流 L端子を通り(ロ)にかかる電圧が規定値を超えるとこれが (4) 交流出力 低速回転時 出力電圧 導通して,各トランジスタの働きでフィールド電流が断たれ て発生電圧が制御される。 〔No.11〕 オルタネータの出力制御に関する記述として, 適切なものは次のうちどれか。 (イ) (ロ) (1) B端子 D1 (1) ロータの回転速度を変化させている。 (2) R端子 D2 (2) ステータ・コイルに流す電流を断続させている。 (3) R端子 R1 (3) ロータ・コイルに流す電流を断続させている。 (4) B端子 ZD (4) ステータの回転速度を変化させている。 〔No.14〕 オルタネータにおけるステータ・コイルの絶縁 〔No.12〕 次の文章の( )に当てはまるものとして, 点検の測定部位として,適切なものは次のうちどれか。 適切なものは次のうちどれか。 オルタネータの出力の制御は,一般に( )ことにより 行っている。 (1) スリップ・リングとステータ・コイル間 (2) スリップ・リング間 (3) ロータ・コイルとステータ・コア間 (1) ロータ・コイルに流れる電流を断続する (4) ステータ・コイルとステータ・コア間 (2) ステータ・コイルに流れる電流を断続する (3) 中性点ダイオードを用いる (4) ステータ・コイルを 120°ずつずらせる 6 完全保存版 点火装置練習問題 〔No. 5〕 イグニション・コイルに関する記述として,不 適切なものは次のうちどれか。 組・番号 氏名 (1) 一次コイルの巻き線は,二次コイルの巻き線より太い。 (2) 一次コイルの巻き数は,二次コイルの巻き数より多い。 (3) 遮断時の一次電流が大きいほど高い二次電圧が発生す る。 〔No. 1〕 イグニション・コイルの二次コイルに発生する (4) 一次電流の遮断速度が速いほど高い二次電圧が発生す 電圧として,適切なものは次のうちどれか。 る。 (1)100V~500V 〔No. 6〕 点火時期制御の必要性について,次の文章の (2)1000V~3000V ( (3)5000V~8000V れか。 (4)15000V~35000V )に当てはまるものとして,適切なものは次のうちど 混合気がシリンダ内で燃焼するとき,クランク角度で上死 点後 10°のときにシリンダ内の燃焼圧力が最大になればエ 〔No. 2〕 イグニション・コイルの一次コイルに関する記 ンジン出力も最大になるので,エンジン回転速度が( ) 述として,適切なものは次のうちどれか。 必要がある。 (1) 二次コイルに比べて線径が太く巻き数が多い。 (1) 低いときは点火時期を早める (2) 二次コイルに比べて線径が太く巻き数が少ない。 (2) 変わっても一定を保つ (3) 二次コイルに比べて線径が細く巻き数が少ない。 (3) 高いときは点火時期を早める (4) 二次コイルに比べて線径が細く巻き数が多い。 (4) 高いときは点火時期を遅くする 〔No. 3〕 イグニション・コイルの二次コイルに高電圧が 〔No. 7〕 エンジンの負荷と点火時期に関する記述として, 発生する原理として,適切なものは次のうちどれか。 適切なものは次のうちどれか。 (1) 一次電流の遮断時の電流が小さいほどよい。 (1) エンジンの負荷が小さいときは大きいときに比べて点 (2) 一次電流の遮断時の電流が大きいほどよい。 火時期を早める必要がある。 (3) 一次コイルと二次コイルの巻数比が小さいほどよい。 (2) エンジンの負荷が変化しても点火時期を一定に保つ必 (4) 一次電流の遮断速度が遅いほどよい。 要がある。 (3) エンジンの負荷が小さいときは大きいときに比べて点 〔No. 4〕 イグニション・コイルに関する記述として,適 火時期を遅らせる必要がある。 切なものは次のうちどれか。 (4) エンジンの負荷が大きいときは小さいときに比べて点 火時期を早める必要がある。 (1) 一次電流が遮断されたときに自己誘導作用により二次 コイルに起電力が生じる。 (2) 一次電流が流れたときに自己誘導作用により一次コイ ルに起電力が生じる。 (3) 一次電流が遮断されたときに自己誘導作用により一次 コイルに起電力が生じる。 (4) 一次電流が遮断されたときに相互誘導作用により一次 コイルに起電力が生じる。 7 完全保存版 〔No. 8〕 スパーク・プラグに関する記述として,不適切 〔No.13〕 スパーク・プラグに関する次の文章の( ) なものは次のうちどれか。 にあてはまるものとして,下の組み合わせのうち適切なもの はどれか。 (1) スパーク・プラグの電極部が適温に保たれるには, 燃焼時の熱を適当に放熱することが重要であり,この放熱の 図 度合いは熱価で表される。 (2) 放熱の度合いの大きいプラグを高熱価型といい,逆に 小さいプラグを低熱価型という。 (3) 碍子脚部の寸法が短いものは,脚部が長いものに比べ て低熱価型と判断できる。 (4) 高熱価型プラグのことをコールド・タイプ・プラグと 呼んでいる。 〔No. 9〕 中心電極の碍子脚部が短いスパーク・プラグに 関する記述として,適切なものは次のうちどれか。 図の(A)は,(B)に比べて火炎にさらされる表面積 が小さく,また,放熱経路が短いので熱放散の度合いが大 (1) 冷え型と呼ばれる。 (2) ホット・タイプと呼ばれる。 きく,一般に,(イ)と呼ばれている。 スパーク・プラグには,使用上の温度としての上限と下 (3) 熱放散の度合いが小さい。 限があり,上限を過早点火温度といい,その温度は約 (4) 低熱価型と呼ばれる。 (ロ)℃である。また,下限を自己清浄温度といい,その 温度は約(ハ)℃である。 〔No.10〕 コールド・タイプのスパーク・プラグについて, ホット・タイプと比較したときの記述として,適切なものは 次のうちどれか。 (イ) (1) 高熱価型 (ロ) (ハ) 950 450 (2) 低熱価型 950 450 (1) 碍子脚部の表面積が大きい。 (3) 高熱価型 1,200 650 (2) ガス・ポケットの容積が大きい。 (4) 低熱価型 1,200 650 (3) 碍子脚部が短い。 (4) 低速回転のエンジンに適している。 〔No.14〕 スパーク・プラグに関する記述として,適切な ものは次のうちどれか。 〔No.11〕 コールド・タイプのスパーク・プラグの特徴と して,適切なものは次のうちどれか。 (1) スパーク・プラグの中心電極を細くすると,飛火性が 向上すると共に着火性も向上する。 (1) 高熱価型とも呼ばれ、中心電極の温度が上昇しやすい。 (2) 空燃比が大き過ぎる場合は,着火ミスの発生はしない (2) 高熱価型とも呼ばれ、エンジン回転速度の高い領域で が,逆に小さ過ぎる場合は,燃焼が円滑に行われないため, もプレイグニション温度に達しにくい。 着火ミスが発生する。 (3) 低熱価型とも呼ばれ、寒冷地での使用に適している。 (3) 着火ミスは,消炎作用が弱過ぎるとき,あるいは吸入 (4) 放熱経路が長いので熱放散が良い。 混合気の流速が低過ぎる場合に起きやすい。 (4) 高熱価型プラグは,低熱価型プラグと比較して,火炎 〔No.12〕 高熱価型スパーク・プラグに関する記述として, にさらされる表面積及びガス・ポケットの容積が大きい。 不適切なものは次のうちどれか。 (1) コールド・タイプと呼ばれる。 (2) 冷え型と呼ばれる。 (3) 碍子脚部が短い。 (4) ガス・ポケットの容積が大きい。 8 完全保存版 まとめ(解答) (26) 自動車用バッテリには,ペースト式鉛バッテリが使用 されている。 M1ABCD 組 番 氏名 (27) 電解液の比重を測定することによって,放電量を知る ことができる。 バッテリ問題 (28) 放電率を小さく(放電電流を大きく)すると,容量は 小さくなる。 (1) 放電状態のバッテリの電解液の希硫酸は、充電状態に 比べてやや薄い。 (29) 電解液の比重は,電解液温度が高いと電解液容積が増 加するため小さくなる。 (2) 放電状態のバッテリの陽極板は硫酸鉛である。 (30) バッテリの容量は,電解液温度 25℃を標準としている。 (3) 放電状態のバッテリの陰極板は硫酸鉛である。 (31) ハイブリッド・バッテリは,陽極板の格子体に低アン (4)充電状態のバッテリの陽極板は二酸化鉛である。 チモン鉛合金,陰極板の格子体に鉛カルシウム合金を使用し (5)充電状態のバッテリの陰極板は海綿状鉛である。 ている。 (6) 陽極板の活物質には,二酸化鉛が用いられている。 (32) 電解液は,比重約 1.28 のものが一番凍結しにくく, (7) 陰極板の活物質には,海綿状鉛が用いられている。 その氷点は-70℃付近である。 (8) バッテリを放電すると,電解液の硫酸分が失われて水 (33)電解液の比重及び温度が高いほど,自己放電の程度は が生成される。 多くなる。 (9) バッテリの充電終期に,電解液中に発生する細かい泡 (ガス)の多くは水素である。 (10) 12Vのバッテリは6個のセルを直列に接続したもので 始動装置問題 ある。 (11) 型式「55B24Lの「55」は,性能ランクを,「B」は 幅×箱高さをそれぞれ表している。 (1)フレミングの左手の法則とは、左手の親指、人差し指及 び中指を互いに直角に開き、人差し指を磁力線の方向に、中 (12) バッテリの1セル当たりの起電力は、約 2V である。 指を電流の方向に向けると、電磁力は親指の方向になること (13) 完全充電された5時間率 28A・h のバッテリは、放電 をいう。 電流 5.6Aで5時間放電できる。 (14) バッテリの電解液の温度が1℃上昇したとき、比重は 0.0007 小さくなる。 (15) バッテリの電解液の比重は,電解液の温度が高くなる と小さくなる。 (16) バッテリを5時間率放電電流で放電したときの 1 セル (2)リダクション式スタータでは、アーマチュアの回転速 度よりピニオンの回転速度の方が遅い。 (3) リダクション式スタータの減速比は、3~6 である。 (4) スタータのピニオン・ギヤとフライホイールのリン グ・ギヤの歯数比は 12~15 である。 (5) リダクション式スタータにおいて,エンジンが始動し 当たりの放電終止電圧は 1.75V である。 た際にリング・ギヤからのピニオンの離脱を速やかにする働 (17)放電状態のときは,完全充電時に比べ,バッテリ液が きをするものは、ねじスプラインである。 凍結しやすくなる。 (6) 始動装置のリダクション式スタータにおいて,アーマ (18) 電解液温度が高くなるにつれ,起電力は大きくなる。 チュアがエンジンから駆動されて破損するのを防ぐものは、 (19) 電解液の比重は、液温が上がると小さくなる。 オーバランニング・クラッチである。 (20) 取り出すことのできる電気量は,液温が高くなると (7) スタータの出力特性において、始動時のアーマチュ 多くなる。 ア・コイルに流れる電流は,ピニオンの回転速度がゼロのと (21) 容量の大きいバッテリほど内部抵抗は小さい。 きに最大となる。 (22) 定電流充電法では,充電初期の電圧が低く,充電が進 むにつれて徐々に電圧を高くする必要がある。 (23) 定電圧充電法では、充電初期に流れる電流は多く,充 (8) スタータの駆動トルクは,ピニオンの回転速度の上昇 とともに小さくなる。 (9) スタータの回転速度が高くなるとアーマチュア・コイ 電が進むにつれて流れる電流は減少する。 ルに発生する逆起電力が大きくなるのでアーマチュア・コイ (24) 比重が 1.220 以下(液温 20℃のとき)のときは補充 ルに流れる電流が減少する。 電する。 (25) 電解液の比重(20℃)が 1.10 の 12V 鉛バッテリの起 (10) スタータに使用されている直流直巻式モータは、負荷 が大きいときに大きなトルクを発生する。 電力は、11.7V である。 (0.85+1.10)×6=11.7 9 完全保存版 (11) スタータの負荷特性テストにおいて,テスト時に 200 充電装置問題 Aの電流が流れました。バッテリの起電力を 24V,内部抵抗 を 0.015Ωとすれば,このときのスタータの端子電圧は、21V (1)オルタネータにおいて,三相交流が発生する部品は、 である。 ステータ・コイルである。 (式) 24 - 200×0.015 = 24 – 3 = 21V (2) オルタネータにおいて,励磁電流が流れる部品は、ロ ータ・コイルである。 (12) スタータのマグネット・スイッチにおいて吸引後のプ (3) オルタネータのステータ・コイルには三相交流が誘起 ランジャを保持する働きをするものは、ホールディング・コ されるので,ダイオードを6個用いて三相全波整流を行って イルである。 いる。 (13) 図に示すスタータのマグネット・スイッチにおいて, (4)オルタネータのロータ・コイルに電気を供給する部品 スタータ・スイッチをONしたときにメーン接点を閉じる力 はスリップ・リングである。 は、プルイン・コイルとホールディング・コイルの磁力であ (5)オルタネ一夕は,3個のステータ・コイルの位相をそ る。 れぞれ 120°ずつずらして配置し,三相交流を得ている。 (6)ステータ・コイルがデルタ(Δ)結線のオルタネータ は,スター(Y)結線のものに比べて最大出力電流は大きい が、低速特性は劣る。 (7)スター結線の方が低速特性に優れている。 (8)中性点ダイオード付きオルタネータは,中性点の電圧 変動を直流出力に加算し,高回転時における出力電流の増加 を図っている。 (9)オルタネータの出力制御は、ロータ・コイルに流す電 流を断続させて行っている。 (14) スタータ・スイッチを入れたとき,ピニオンが飛び出 (10)図に示すオルタネ一夕の充電回路において,エンジン したり戻ったりするときの原因には、ホールディング・コイ 回転の上昇によりチャージ・ランプが消灯し,B端子電圧が ルの不良がある。 高くなると,バッテリへの充電が始まる。また,レギュレー (15) メーン接点が閉じている間はプルイン・コイルの両端 タのL端子を通りZDにかかる電圧が規定値を超えるとこれ は短絡されているので,プランジャはホールディング・コイ が導通して,各トランジスタの働きでフィールド電流が断た ルの磁力だけで保持されている。 れて発生電圧が制御される。 (16) ホールディング・コイルが断線すると,プランジャ は吸引されてもすぐ戻ることを繰り返す。 (17) 無負荷特性テストは,スタータを固定してピニオン に負荷(ブレーキ)を掛けない状態で,電流と回転速度が規 定値を示すかどうかを点検する。 (18) 負荷特性テストは,ピニオンに任意の負荷(ブレー キ)を掛けることのできるテスタを用い,規定の電流値で規 定のトルクが発生するかを点検する。 (19) 拘束特性テストは,スタータが回転しないようにピ ニオンをロックし,そのときの電流とトルクが規定値にある かどうかを点検する。 (11)オルタネ一夕におけるステータ・コイルの絶縁点検の 測定部位は,ステータ・コイルとステータ・コア間である。 10 完全保存版 点火装置問題 (15) 図の(A)は,(B)に比べて火炎にさらされる表 面積が小さく,また,放熱経路が短いので熱放散の度合い (1)イグニション・コイルの二次コイルに発生する電圧は、 約 15000~35000V である。 が大きく,一般に,高熱価型と呼ばれている。 スパーク・プラグには,使用上の温度としての上限と下 (2)イグニション・コイルの一次コイルは、二次コイルに 限があり,上限を過早点火温度といい,その温度は約950℃ 比べて線径が太く、巻き数が少ない。 である。また,下限を自己清浄温度といい,その温度は約 (3)イグニション・コイルの二次コイルに発生する高電圧 450℃である。 は、一次電流の遮断時の電流が大きいほど、一次コイルと二 次コイルの巻数比が大きいほどよい。 (4)イグニション・コイルの二次コイルに発生する高電圧 は、一次電流が遮断されたときに自己誘導作用により一次コ イルに起電力が生じ、相互誘導作用により、二次コイルに高 電圧が発生する。 (5) 遮断時の一次電流が大きいほど高い二次電圧が発生す る。 (6) 一次電流の遮断速度が速いほど高い二次電圧が発生す る。 (7) 混合気がシリンダ内で燃焼するとき,クランク角度で 上死点後 10°のときにシリンダ内の燃焼圧力が最大になれ ばエンジン出力も最大になるので,エンジン回転速度が高い (16)スパーク・プラグの中心電極を細くすると,飛火性が ときは点火時期を早める必要がある。 向上すると共に着火性も向上する。 (8) エンジンの負荷が小さいときは大きいときに比べて点 (17)着火ミスは,消炎作用が強すぎるとき,また,空燃比 火時期を早める必要がある。 が大き過ぎる場合に起きやすい。 (9) エンジンの負荷が大きいときは小さいときに比べて点 火時期を遅くする必要がある。 (10) スパーク・プラグの電極部が適温に保たれるには, 燃焼時の熱を適当に放熱することが重要であり,この放熱の 度合いは熱価で表される。 (11) 放熱の度合いの大きいプラグを高熱価型といい,逆 に小さいプラグを低熱価型という。 (12)中心電極の碍子脚部が短いスパーク・プラグを高熱価 型、コールド・タイプといい、熱放散の度合いが大きい。 (13)コールド・タイプのスパーク・プラグは碍子脚部の表 面積が小さい。 (14)コールド・タイプのスパーク・プラグは、高熱価型と も呼ばれ、エンジン回転速度の高い領域でも過早点火温度に 達しにくい。 11
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