一般質問 - 大町町

平成23年第3回大町町議会(定例会)会議録(第3号)
招 集 年 月 日
平成23年6月6日
招 集 の 場 所
大 町 町 議 事 堂
開 議
平成23年6月9日
午前9時00分
議
長
原
田
謹
吾
言
散 会
平成23年6月9日
午後0時15分
議
長
原
田
謹
吾
応(不応)招議
議 席
番 号
開 散 会 日 時
及
び
宣
員及び出席並び
に欠席議員
出席
10名
欠席
0名
凡例
氏
名
出席等
の別
議 席
番 号
氏
名
出席等
の別
1
原
田
謹
吾
○
6
八
木
俊
文
○
2
松
﨑
直
文
○
7
藤
瀬
都
子
○
3
中
山
雄次郎
○
8
山
下
時
三
○
4
三
谷
英
史
○
9
永
尾
光
次
○
カヲル
○
10
中
山
初
代
○
○
出席を示す
△
欠席を示す
×
不応招を示す
▲
公務出張を示す
5
森
会議録署名議員
4
番
三
谷
英
史
5
番
森
職務のため議場に
出席した者の職氏名
事務局長
田
島
宏
隆
書
記
野
田
悟
美
長
武
村
弘
正
副
町
長
西
依
和
則
会計管理者
三
根
和
弘
教
育
長
大川内
國
勝
総 務 課 長
鶴
﨑
敏
彦
総務課参事
坂
井
清
英
企 画 課 長
福
田
敏
朗
生活環境課長
前
田
悦
則
町 民 課 長
狩
峰
亮
司
保健福祉課長
津
野
道
彦
産業振興課長
水
川
一
哉
建 設 課 長
三
根
康
憲
町立病院事務長
肥
田
修一郎
教育委員会事務局長
千々岩
正
博
町
地 方 自 治 法
カヲル
第 121条 によ り
説明のため出席
した者の職氏名
議
事
日
程
別紙のとおり
会議に付した事件
別紙のとおり
会 議 の 経 過
別紙のとおり
- 41 -
議 事 日 程 表
▽平成23年6月9日
日程第1
一般質問
1.行政区見直しの進捗状況は
(山下時三議員)
2.玄海原子力発電所と大町町との関係
(中山初代議員)
3.長崎新幹線建設の中止を
(中山初代議員)
4.介護保険制度の改悪について
(中山初代議員)
5.町民の交通安全対策を
(中山初代議員)
6.町内環境美化運動について
(森
カヲル議員)
7.町営住宅の空屋対策は
(森
カヲル議員)
8.東日本震災による原発事故について
(森
カヲル議員)
9.高良川改修工事の状況について
(八木俊文議員)
10.国道34号線の交通対策を
(八木俊文議員)
11.大町ひじり学園について
(中山雄次郎議員)
12.ふるさと納税について
(中山雄次郎議員)
13.旧電車道トンネルの改修は
(松﨑直文議員)
14.子育て支援及び教育の推進について
(三谷英史議員)
15.教育施設の整備について
(三谷英史議員)
16.町道高砂団地内線改築工事について
(藤瀬都子議員)
17.ボタ山多目的公園計画について
(藤瀬都子議員)
18.大町小中学校校舎改築計画はどこまですすんでいるか
(藤瀬都子議員)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
午前9時
開議
○議長(原田謹吾君)
ただいまの出席議員10名でございます。定足数に達しておりますので、平成23年第3回大
町町議会定例会3日目は成立いたしました。
これより本日の会議を開きます。
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本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程表のとおりでございます。
議事進行につきまして、御協力のほどよろしくお願い申し上げます。
日程第1
一般質問
○議長(原田謹吾君)
日程第1.これより一般質問を行います。
一般質問は、通告書により順次質問を許可します。
なお、質問の時間は最長1時間といたしまして、1項目に対して3問までといたしますの
で、御協力をよろしくお願いいたします。
それでは、8番山下議員。
○8番(山下時三君)
おはようございます。8番山下でございます。私は、行政区見直しの進捗状況についてお
伺いいたします。
この行政区見直しの件は、大町町行財政改革の一環として難しいとしながらも、改革を目
標に取り組んでこられたはずですが、その後、五、六年を経過した今、平成17年当時の改革
への勢いが消えかけているような感じがして危惧しているところです。県内10町のどの自治
体もいろいろな形で改革したり、また改革への努力をされているようです。我が大町町でも
執行部、審議委員会、区長会など、それぞれの立場で協議、検討されていることと思います
が、町長御自身の今の考えをお聞かせください。
また、執行部、審議委員会、区長会の協議、検討がいつごろ行われたのか、それから、そ
の進捗状況はどうなのか、具体的にお知らせをお願いします。よろしくお願いします。
○議長(原田謹吾君)
武村町長。
○町長(武村弘正君)
1点の御質問でございます。
行政区の見直し、その状況はどうかということでございますけれども、行政区の見直しに
つきましては、平成17年に行政区審議委員会を開催いたし、答申をいただいております。そ
れを基本に、区長会で審議をしていただきました。
審議の過程についてはいろいろございますけれども、まず区長会の意見として、区長報酬
の削減については自主的に減額したいと申し入れがあっております。しかし、当面、平成18
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年度から平成20年度の3カ年は31行政区で運営をし、現行どおりの区長制度を継続したい。
駐在員制度については、平成21年度から平成23年度までの区長会で協議することとなってお
りました。しかしながら、現時点においては、駐在員制度についてはいろいろ視察等も含め
て、検討していただいておりましたけれども、なかなか理解してもらえない状況があるよう
でございます。
しかし、本年度が最終年度となっておりますので、これは区長会からの申し入れによる最
終年度でございますけれども、議会初日に所信の一端を述べさせていただきました。人と人
とのきずなを大事にしたいと、思いやりのある豊かなまちづくりのためには、合併を断念し
た今、削減すると、地域住民の皆さんへの目が届きにくくなり、きめ細やかなサービスがで
きなくなるのではないかというふうに思っております。
今回、こうしたことを踏まえて、方針を変更いたしまして、これまでの31行政区で運営を
お願いしてみたいと考えております。
また、今回の東日本大震災で感じたことは、災害時の避難及び災害復旧に必要なものは、
地域のきずなの強さだと思いました。これを教訓に、大災害時の対応については、行政だけ
では非常に厳しいと判断をいたしております。地域の防災力を高める必要があり、地域の協
力と地域ごとの自主防災組織の設置をお願いしたいというふうに思っております。
ただ、行財政目標に掲げてきたのは、今日まで何ら勢いが落ちたわけではございません。
これは今後も継続してまいります。ただ、いろいろな過程の中で総論賛成、各論反対という
こともございますけれども、区長会としてはそういうことじゃなくして、いろいろ自分なり
に検討された結果、現時点の状況でございます。しかし、こうした考えのもとで見直しをさ
せていただきたいというふうに思っております。
○議長(原田謹吾君)
山下議員。
○8番(山下時三君)
今の町長の答弁から判断しますと、もう町長としては現時点ではあえて駐在員制度とか、
そういうふうな改革はやらなくて、このまま続行していきたいという考えだということです
ね。そういうふうに受けとめてもよろしいでしょうか。
○議長(原田謹吾君)
町長。
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○町長(武村弘正君)
結果的にはそうなりますけれども、ただ、大町が合併を断念したということと、それから
今回大きな想定外の災害があったということ、こういうものを踏まえると、やはり地域の方
が安全・安心に生活をしていくためには、今の行政区のあり方がいいのではないかという判
断だということです。
○議長(原田謹吾君)
山下議員。
○8番(山下時三君)
一応私もまだ可能性があるのかなという期待感を持ちながら、質問をさせていただいたん
ですけれども、そのためにいろいろな町の担当課の方にお尋ねをしてみたりしました。10町
ある中で──町にしかしていないんですけれども、10町ある中で半数以上の町がやっぱりま
だ今現在検討している、やっていないところは検討しています、努力していますという返事。
それと、やられているところはかなり極端な、前向きの形でやられて、有田町なんかは合併
して、西有田町と有田町で大体25区と三十何区あったそうです。それを2回の編制をやり直
して、全体を16区にしたというふうな話も聞かせていただきました。そしたら、平均的な人
口割を見てみますと、1区当たり1,361人という平均数字が出ております。一応計算してみ
ましたら、1区当たり472世帯、そういうふうな数字的なものが出ました。
そしたら、そのほかですね、この大町からするとかなり離れた基山町なんですけれども、
基山町は1万8,000人の人口に対して17区の区割りがあって、やはりこれはもう以前からそ
ういうふうな区割りをされておられて、あえて最近したわけじゃありませんという話でした。
それと、もう1つ、意外なことを耳にしたのは、太良町のやり方にちょっと私もえっと思
ったんですけれども、これはあくまで金銭的なもので、ちょっと言いづらいんですが、金額
的には何も教えていただけなかったんですが、区長会に対しての町の予算があって、それを
区当たりに65%支給する。それから役場からの区長さん、代表者の方までの距離に対して
10%支給する。あとは平等割が25%と、こういうやり方をされておられたというのがちょっ
と珍しかったですね。ほかにはないことだったと思いますし、そういうふうないろんな検討
の仕方があると思うんです。
できれば、私は防災関係に関しては、今町長が言われたように、今の形の方が一番ベター
かなと思う面もありますけれども、やはり今後のことを考えると、多少財政的にも考えてい
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ただいたほうがいいのじゃないかなというのが私の個人的な考えです。
以上です。
○議長(原田謹吾君)
町長。
○町長(武村弘正君)
いろいろ勉強されて、太良町の状況等を参考にいただきましたけれども、ただ大町の場合
は合併をするという前提で、やはり杵島郡内、あるいは市の関連から駐在員制度というのは
もう統一しなければいけないと、これが区の見直しの始まりだったんです。単独でいくとい
うことじゃなくして──単独でいくということであれば、大町独自のものを模索していかな
ければならないと当時は思っておりましたけれども、合併するためには、よその町と違った
行政区というのはあり得ないと。だから、何が何でも現区長会の中で、現区長さんが自分た
ちの考えでしっかりとその辺を理解していただこうということでお願いをしたところでござ
います。しかし、状況がこういうふうに変わりましたので、やはり大町町の実態に合った見
直しをやっぱり再度検討すべきじゃないかということでございます。しかし、これが永久的
にこうかということになれば、これはやっぱり疑問があると思います。してみて、実際また
状況の変化によってはどう変化していくのか、私には想像がつきませんけれども、しかし、
現実のこの小さい町の中で、住民の皆様と行政が一体となって行政をやっていくということ
であれば、やはり単独の町としての考え方をとるべきではないかなと。
だから、区長手当の支給等については、その町、その町の実態でやられているわけですか
ら、必ずしもそれがうちに該当するかどうかということは、これはまた別問題だというふう
に思います。
○議長(原田謹吾君)
いいですね。(「はい、わかりました」と呼ぶ者あり)
山下議員、もう最後にしてください。
○8番(山下時三君)
町長の考えは十分酌み取らせていただきます。
ただ、これは行政区見直しとは関係がないかもしれませんけれども、つい何日か前にまた
このハンドブックをお願いしておったものですから、入りました。この中の数字を見てみま
すと、以前からするとやはり幾らか楽にはなったかなというのはありますけれども、やはり
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まだまだ厳しいものがあるんじゃないかなと、個人的には判断しておりますけれども、でき
るだけ詰めるものは詰めていって、いいものはどんどん進めていただきたいのは山々なんで
すけれども、やはり何といいますか、きのうの議案質疑の中でも出たと思いますが、投資効
果といいますか、そういうのもじっくり考えていただきたいなというのはあります。どうぞ
よろしくお願いしておきます。
○議長(原田謹吾君)
10番中山初代議員。
○10番(中山初代君)
私は、4点について質問いたします。
けさのニュースでも福島の医療生協、60キロ離れた福島市でもストロンチウム90、健康に
非常に害になるという、毎日新しいニュースが、不安材料が私たちの目に、耳に飛び込んで
きます。
5月15日、一般質問の発言通告をした後、きょうまで15日間の間に原発事故を取り巻く情
勢が世界にまたがり、日に日に変わって情報が聞こえてきました。世界最大級の事故だった
と、改めて認識しました。福島第一原発事故を受け、原発撤退へのエネルギー政策の転換を
目指していたドイツ政府は、6日、国内にある原発17基の全廃を柱とする原子力法改正案を
閣議決定しました。原発の代替として、風力発電などを今まで以上に促進する再生可能エネ
ルギー法案、エネルギー効率のよい送電網を整備する送電網法案なども決定し、上下両院の
審議にかけられます。福島原発事故後、主要国として初めて脱原発とエネルギー政策の転換
へ向かうものです。スイスが既に2034年までに原発を廃止する政策を決定しています。
ドイツは、労働組合や環境団体を中心とする脱原発の強い世論の高まりを受け、福島での
事故後3カ月というスピードで脱原発政策を打ち出しました。2015年、2017年、2019年に1
基ずつ、2021年に3基、2022年に3基という行程表は、後戻りの選択肢はないことが明確に
なったと述べています。
私は、この一般質問に玄海原子力発電所と大町町との関係、防災計画の見直しをというこ
とで通告をいたしました。
3月議会の最終日、すべての審議、採決が終わった時点で発言をお願いして、玄海原発か
らの距離が40キロ弱、有明海からの海抜2メートル、小学校3階で11メートルから12メート
ル、大町がどんな位置にあるのか、町民に知ってもらう必要があると思ったから発言しまし
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た。当局の答弁は、町民の不安をあおることになると答えただけで、ただそれだけのやりと
りで話は中断されました。しかし、現在では、物心がついた子供から町民のだれ一人として、
玄海原発があることそのものに不安を感じない人はいないと言えるのではないでしょうか。
東日本大震災は、世界最大の事故になりました。福島原発事故では、当初30キロ圏内に避
難や屋内退避の指示が出て、今も20キロ圏内が立入禁止、50キロ近く離れていても、放射線
量が多い地域は計画的避難区域に指定されています。
玄海原発にそのまま置きかえると、私たちの住む大町町は玄海原子力発電所から約40キロ
です。福島の飯舘村も原子力発電所から40キロです。飯舘村の人たちは避難しています。し
かし、乳牛や鶏はもちろん、農作物も、そして農地も避難はできません。福島原子力発電所
から50キロ、60キロの小・中学校でも、野外での運動が中止を余儀なくされています。大町
町も飯舘村と同じことが起きないという保証は何ひとつありません。
政府が中部電力の浜岡だけを停止させる根拠とするのは、国の地震調査研究推進本部がま
とめた30年以内に震度6以上の地震が起きる確率で、東海地震が想定される浜岡が84.0%と、
突出して高く、次が東北電力女川原発の8.3%、九電玄海原発は0.0%、鹿児島の川内2.3%
となっており、確率上、玄海原発が大地震に見舞われることはまずないと思えるものでも、
神戸大学の地震学名誉教授の石橋克彦氏は、玄海の可能性はゼロということはあり得ないと
言っています。大陸とつながっていたところが割れて、約1500万年前に今の形になった場所
でも整備などを検討するとなっています。
武雄市は、風水害や震災に備えた防災計画に新たに原子力災害を追記し、被災者や救援物
資を相互に受け入れる災害姉妹都市提携も盛り込む方針で、気象条件によっては放射性物質
の影響を受ける可能性は十分にあり、備えが必要と判断したとしています。玄海原発で事故
が発生した場合の対応として、玄海町と同じ情報がスピーディーに伝わらなければならない
と思います。武雄市といえば、大町町の中島区の六田川を境に武雄市です。大町町としても、
原発対策を追記した防災計画の見直しが必要ではないでしょうか、お答えください。
2点目に、九州電力玄海原発1号機の原子炉圧力容器の老朽化が従来の予測を超えて進ん
でいることが九電の資料や専門家の分析でわかりました。専門家が指摘するように、原子炉
の老朽化が予測不能の状態に陥っている可能性が否定できなくなっており、このまま運転し
ていると、大地震などの緊急時に深刻な問題に直面することになりかねない、専門家は危険
な状態で、廃炉にすべきだと指摘しています。九電は、津波だけを想定しており、地震は考
- 48 -
えられていません。福島も玄海と同じ地震の可能性はゼロとされていたのです。それなのに
大震災が起きた。九電が地震対策をきちんとされない限り、再起動すべきでないのは当然で
す。安全神話は崩れました。
2年前まで続いてきた自民党政治の進めてきた、三木内閣の時代だったと思いますが、ルー
ルなき資本主義の利益第一、利潤第一主義で進められてきたことは紛れもない事実であり、
35年たっても使用済みだからと、使用済み核燃料の後始末のことなど何にも手を打たないま
まだったから、原発はトイレなきマンションと言われているのです。大町として、原子力災
害等検討委員会を執行部、全議員が参加するような形の委員会を立ち上げてはどうかという
ことを質問いたします。
3つ目には、大町町として、九州電力に物が言える立場をしっかりつくっておくために、
玄海原子力発電所に対して、大町町は大町町の立場から九電に監視し、対策を立てなければ
なりません。放射能の測定などができる体制も早急に必要になっているのではないでしょう
か。福島の二の舞、飯舘村の二の舞にならないように、私たちは行動しなければなりません。
何しろ、福島、飯舘村と同じ原発から40キロの位置にあるのですから。
玄海町の町長や九電は、現在休止中の原子炉を近日中にも再稼働する動きを見せています。
大町町の子供を守り、お年寄りを守り、家畜を守り、土地を守ることを真剣に考えるときが
来ていると思います。原子力発電に見直しを求めること、人ごとでも、よそごとでもありま
せん。大町は大町の立場から、原子力発電や災害対策をしっかりつくり直す必要があります。
九電に対して、放射能の測定などができる体制の一つとして、モニタリングポストを設置さ
せてください。放射線測定器を緊急に配付し、情報を提供していきましょう。大町町は自立
の町だからこそ、大町町民の命を守ることだけを考えればよいのではないでしょうか。たと
え他の市町からエゴと言われても、何と言われようとも、決して恥ではないと思います。御
答弁ください。
2番目に、長崎新幹線建設の中止を。
九州新幹線長崎ルートの費用対効果について、国土交通省は費用対効果について過大評価
していたことが明らかになりました。国交省は、フリーゲージトレインの走行速度を開発速
度以上の速度設定で試算していたことがわかったものです。新幹線長崎ルートについては、
県民の反対世論や沿線自治体の声を無視して着工を決めたけれども、今も無駄な金を使うだ
けで、新幹線長崎ルートは要らないの声は多く、さらにこの声は全県に広がっているばかり
- 49 -
か、長崎県民の声も反対の声が多い結果が出ています。大町町は、複線化には反対を唱えて
おり、高架化を掲げて政府交渉をしていますが、もう長崎新幹線は要らない、建設中止を叫
ぶときに来ているのではないでしょうか。
武雄-大村間のトンネル工事も20%程度進んでいるそうですが、今のうちに無駄な公共事
業として主張すべきではないでしょうか。長崎にとっても、ストロー現象が話題になってい
るように、さらに日本全国の人口も減少が叫ばれているときに、赤字運営になることは確実
ではないでしょうか。沿線自治体の住民も、だれでも喜べるものであってこそ公共事業だと
思います。無駄な公共事業はきっぱりと反対をするときが来ているのではないでしょうか、
お聞かせください。
3点目の介護保険制度の改悪について。
東日本大震災の直前、閣議決定されていたもので、要支援者向けに行われている訪問通所
サービスを市町村の判断で介護予防・日常生活支援総合事業に移し、配食や見守りなどと組
み合わせて、保険給付の対象外にできるものとしたものです。介護保険からの給付費を削減
し、国の負担を減らすのがねらいです。40歳以上の国民が保険料を負担している介護保険は、
これまでも公的な介護体制が不十分で、負担あって介護なしと批判されてきました。保険料
を払わせ、要支援と認定しながら支援事業に移し、給付対象から外すのは、介護が必要な人
たちの権利を奪うことにもなる介護保険の一層の改悪です。町が実施する総合事業にも、介
護保険料や国、自治体の交付金が支給されていますが、その事業費には上限が設けられます。
基本は、介護保険の認定で否該当とされた介護保険給付対象外の人たち向けの事業です。介
護保険での訪問、通所サービスなどの事業には全国一律の基準がありますが、総合事業には
そうした基準がありません。町が事業費の上限を超えないよう安上がりな方法を選べば、劣
悪なサービスしか受けられなくなります。逆に、利用料は介護保険が定める1割負担より高
くなることもあり得ます。
介護保険は、介護の社会化をうたい文句に創設されたときから11年になりましたが、もと
もと介護施設やサービスの体制が不足していた上に、実行政権が社会保障費の削減路線を続
け、国庫負担を減らしてきたため、介護サービスの削減や保険料、利用料の負担拡大が続い
てきました。高齢化に伴い、公的な介護を求める人はふえています。特養に入りたくても入
れない待機者は、5月の臨時議会で大町町民の中に20人おられることがわかりました。
高齢者になれば、だれでも日常生活が不自由になります。状態が軽い人への対策を尽くす
- 50 -
ことは重度化を防ぐ、認知症や寝たきりなどを予防することになります。症状が軽いからと
いうだけで保険対象から外し、安上がりの事業にゆだねる今回の改定は、介護を予防する上
でもあべこべの対策です。負担あり、介護なしの加速と言えるものです。町の判断で保険給
付の対象外にしないようにしてほしいと思いますが、お答え願います。
4点目は、町民の交通安全の対策。
以前にも御要望したことがありますが、旭町から北側の神山に通ずる堤防道路の入り口、
旭町側と出口の神山への入り口に照明灯の設置をという強い要望があったことを知っていた
だいているものと思います。
2つ目は、老人センター西側の溝にシルバーカーごと落ち込む事故があったことも御報告
いたしました。以前にも溝にふたの設置を要望していたところですが、早急な実現をしてい
ただき、歩行者の安全を一日も早く実現してほしいと思います。
交通安全対策について、2点質問いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(原田謹吾君)
武村町長。
○町長(武村弘正君)
まず、原子力発電と大町町の関係の中で、大町として防災計画の見直しをしたらどうかと
いう御質問かと思います。
確かに、おっしゃるように、日に日に原発の情報は変わってきておりまして、特に専門的
知識を持たない私にとっては、どう説明をして理解を得るかと、非常に難しいものがござい
ますけれども、しかし、大町町は大町町としての今後の取り組みについて努力をしていく気
持ちは変わりございません。ただ、福島第一原発事故を踏まえた玄海原発の防災対策重点地
域のEPZ、現行半径10キロの見直しについては、佐賀県の古川知事──もう御存じのよう
に、先月25日に県の臨時会で、避難指示が出た20キロを目安というところでございますけれ
ども、計画的避難区域になった30キロ以上についても検証をし、防災計画の見直しや防災訓
練に取り組む方針を述べられております。
当町といたしましても、6月7日の佐賀、長崎、福岡の連携会議の中で、事故が起きた場
合に広域的連携、避難、あるいは避難経路の確保とか要援護支援、医療体制等の課題を上げ
て、具体的な連携を検討していくという談話がなされておりました。こうしたことを踏まえ
て、県の動向を十分注視しながら、大町町としての取り組みをしっかりとしていきたいとい
- 51 -
うふうに思っております。
ただ、私は日ごろ不満に思っているのは、エリア内の、10キロ以内とかというような会議
が今まで再三──こういう事故以前にもあっておりましたけれども、事故があって想定され
る、この佐賀県においても、エリア外の人たちも同じ騒動をさせられていると。これは一体
何なのかというような思いがいたします。しかし、やはりこれは国民の問題だけじゃなく、
御指摘のとおり、世界的な問題として、ドイツが11年後には廃止をするとか、あるいはスイ
スが2034年には見直しをするとか、イタリアが国民投票で対応していくと、よその国が先行
した考え方が進んでおるような気がいたしますけれども、いずれにいたしましても、安全・
安心のためにどうすべきかと、目の前の問題、知識について十分論議をしていき、私たちも
勉強していかなければならないというふうに思っております。
それから、2点目の原子力災害等検討委員会の立ち上げということでございますけれども、
原子力災害等検討委員会の立ち上げについては、現段階では委員会の設置というものは考え
ておりません。ただ、今後の国、県の動向をしっかり注視しながら、この動きというものは
どう変わっていくのかということだと思っております。
それから、大町町の立場で、九州電力に物が言える立場をつくってもらいたいというよう
なことだろうと思います。
これまで、原発は安全な原発と言われた神話が一変して崩壊をいたしたわけでございます。
こうしたことを考えると、佐賀県は原発を抱える県として本当に安全なのかという疑問が当
然皆さんと同じようにわいてくるわけでございますけれども、こういったものを十分踏まえ
て、町民の皆さん方に安全ということを我々の説明で理解を得るというのは非常に難しいと
いうふうに思っております。
だから、この前の県の会議のときに、県の山崎総合防災統括監に対してモニタリングポス
トを県内10市10町じゃないかと、各庁舎に1カ所ずつ設置をして、そのことによって町民に
理解を得るのが一番早いんじゃないかということを申し入れいたしました。今、設置されて
いるのは、大体玄海、長崎を中心にして、約25カ所ぐらいの設置がされているんじゃないか
なと思いますけれども、こういったものをやはり各市、町に設置をしていただいて、今、大
町の状況がどうだということは、こういうものでしっかり確認できるように、今後もお願い
をしてまいりたいと思います。金銭的にはどれくらい費用がかかるのか、私もわかりません
けれども、九電であろうと、県であろうと、どちらかでやっぱりこういったものを考えてい
- 52 -
ただくように、これからもお願いをしてまいりたいと思っております。
長崎新幹線の中止をということでございます。
先ほどからるる申し上げられましたけれども、新聞紙上でも記載されているように、利用
者側のメリットは、導入予定のフリーゲージトレインよりスーパー特急の方が上回っている
というような新聞報道がなされました。こうしたさまざまな課題を抱えて、腹づけ、複線化
に伴うフリーゲージトレインの技術的開発が余りにも希薄であって、我が大町町にとっては
百害あって一利なし、そういうふうに私も思っております。
今後も、九州新幹線西九州ルート建設につきましては、これまで国、県の動向を踏まえて
建設反対の考えはしてまいりませんでしたけれども、あくまでも新幹線建設については高架
化の要望実現に向けて、引き続き皆様方の御協力をいただきたいというふうに思っておりま
す。
高架化の提案活動については、皆様方に大変御苦労いただき、22年の5月、あるいは6月、
また12月、23年の2月にそれぞれ県庁、あるいは国交省と御苦労いただいて、要望活動した
経緯もございます。こうしたことをさらに努力をして、頑張っていきたいというふうに思っ
ております。
武雄-嬉野間の状況が20%程度の進捗状況でございますけれども、今後の流れというのは
どうなるか、未知数でございますけれども、当町としては、今私が申し上げた形で当面皆様
方のお力と御理解をいただきたいというふうに思っております。
それから、介護保険の改悪については、現在国会において介護サービスの基盤強化のため
の介護保険法の一部を改正する法律案、いわゆる介護保険法改正案が審議をされております。
改正の中には、保険者の判断による予防給付と生活支援サービスの総合的な実施を可能とす
る制度の導入も盛り込まれておって、御指摘いただいているのはこのことかと思います。
介護予防・日常生活支援総合事業と、仮の事業名がつけられていますけれども、改正案は
利用者の方の状態像にあわせ、訪問、通所の介護予防サービス、見守り、配食等を含めて生
活を支えるための総合的で多様なサービスを提供することを可能にする制度を目指されてい
ます。
対象となる方は、要支援1及び2の方や認定外の介護予防事業対象となっておられる方で
あります。保険者、市町村、地域包括支援センターはその方の状態像や意向を踏まえた上で
介護保険の予防給付が適切か、介護予防・日常生活支援総合事業が適切かを判断することと
- 53 -
なっております。
まだ法案が成立をしておらず、事業の内容も具体的に示されていない状況でございます。
事業の詳細が判明後に、制度を導入するかしないかを含め、財源、あるいはサービス基盤な
ど、さまざまな方向から検討を重ねていかなければならないと思っております。
最後の町民の交通安全をということで、第1杉谷ため池堤防敷道路の東西両端に照明灯を
ということでございます。
東側については変形三差路となっており、視距確保の観点から設置の方向で照明灯を検討
いたしたいと思っております──検討というよりも実施したいと思っております。また、西
側については、地元要望による防犯灯設置で対応したいと思っております。
老人福祉センター西側の溝のふたがけ処理については、実施に向け財源及び施工方法の検
討を今いたさせております。
以上です。
○議長(原田謹吾君)
中山議員。
○10番(中山初代君)
原発問題は大きな問題で、毎日非常に目新しい問題点が新たに出てきています。この中で、
原発が起きた、世界最大級と言われたチェルノブイリよりもひどいのが福島原発のこの事故
です。日本は30キロ以内のことを非常に力説していますが、イタリアでは事故が起こったら
120キロ以外に人々を移転させる、アメリカが80キロ以外ですね。日本だけが今30キロのと
ころを半径で見ている。非常に雑な見方というんですか、何にも力にならない、風が吹いた
らどうなるんですか、だれが考えても、それはそういう見方だと思います。大町なんか、本
当に福島でいえば飯舘村と同じ40キロというところですね。ここにある大町町民の命と暮ら
しを守るのが私たち大町町の執行部であり、町議会だと思います。本当にあのような事故が
起これば──公務員の方の命を落とすまでの頑張り方は、本当に今までの公務員たたきのあ
の言葉は消えるんじゃないでしょうかね。何人という方が命を落とされ──大町の職員さん
たちもあれと同じ行動をされると私は思います。そういうふうな大事故が今玄海原発で起こ
らないという保証はないということが専門家の中で言われています。それは、福島原発も地
震の可能性というのは0.0%でした。玄海原発も0.0%と今まで言われていましたが、それが
地震が毎日起こっているようなこの日本の中で、いつ起こるかもわからないというのが今の
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専門家の見方です。私たちもそのような立場で、これからしっかり、今頑張っていかなけれ
ばならないときじゃないかと思います。
私たちのところでいろいろと──原発が起こっても連絡体制がなかったというのは、やっ
ぱり安全神話を東電、電気会社も国もみんな信じていたからだと思います。事故が起こった
からといって、司令塔が動かなかったという問題が先ほどわかりました。だから、こういう
問題が起こるということは、これは2年前まで続いてきた自民党政治が進めてきた時代から、
利潤第一のルールなき資本主義がとられて、日本の中に54基もの原発がつくられています。
利益第一、利潤第一で進められたことは本当に紛れもない事実であって、35年たっても使用
済みの核燃料の後始末のことなど、何にも考えないで今まで来たこと、そのことがこの事故
の中身だと思います。
当のこの事故が起こった日本は、まだ今から動かそうかということで真っ黒になっている
ように見えます。しかし、外国はこの事故を盾に、多くの国で今から脱原発の国が生まれて
くるのだと思います。
平成17年度の策定ですけれども、県の事業の中にバイオマスのエネルギー利用計画という
のがつくられています。この中に、市町の取り組みということでは、大町だけじゃないです
けど、入っていないんですよね。御存じないですか。ちょうど合併で右往左往しているとき
だと思います。唐津市、みやき町、嬉野市、佐賀市、吉野ヶ里町、玄海町、鹿島市、多久市、
伊万里市、白石町などがこのバイオマスエネルギーに取り組むという姿勢だけが見えている
ことなんですけど、もう5年前ですかね、6年前ですかね。こういうことについては、大町
町にも打診があったのだと思いますが、やっぱり今のこの事故があった後は特にバイオマス
エネルギー、自然エネルギーに対する取り組みが少しでもなされていく方向がなければいけ
ないと思いますが、この点についても御答弁ください。
そして、通告しておりました風水害の防災計画があると思いますが、原発を見た、関係し
た防災対策をつくり上げることには答えていただいていないと思いますが、どうでしょうか。
2点目は、検討委員会というか、勉強会をするというですか、今の時点ではやっぱり大町
町としてもそういうことを検討する、話し合う、お勉強していく、私が簡単に検討委員会と
言いましたけれども、勉強会でも何でもいいです。そういう機関が執行部と議会とあわさっ
た形でできないものか。「つくる考えはありません」とか言われましたけど、そう簡単に片
づけないでほしいと思います。
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それから、県の会議の中で、モニタリングポストを設置せろというような要望がされたと
言われましたが、私たちは自立の町ですから、どんなにエゴイズムと言われようと何しよう
と、大町のことだけをしっかり九電に要求してください。そして、町民の命と暮らしを原発
から守る立場をしっかり貫いてほしいと思います。自立の町です。だから、町民を守るため
には自分のことだけを考えていっていい町だと思います。ちょっと原発のことだけいいです
か。
○議長(原田謹吾君)
町長。
○町長(武村弘正君)
一般的なものは私の方から答弁いたしますし、あとは担当課長の方で御答弁をさせたいと
思います。
確かに、日本は円周ですか、半径何キロまでというようなあらわし方でございますけれど
も、やっぱりこれは私も疑問があると思います。風向きによって流れというのは大きく変わ
っていくだろうと思いますし、よその町のことを申し上げて申しわけないんですけれども、
有田町は風向きによってはまともに受けるというような話もされておりました。確かにそう
だろうなと思います。だから、今後は佐賀県に住む、佐賀県全体の中での考え方というもの
をしっかり私たちは述べていかなければならないというふうに思っております。
それから、御報告したと思いますけど、災害地に向けて職員が数名、現地のほうに支援活
動に参りました。やっぱりああいったテレビとか新聞等で見たものとは違って、実際現地に
入ると想像がつかないような物すごいものを肌で感じると。やっぱりそういうことを同じ町
民として、大町町に届いた場合にそういったことになったときには実際どうなのかというこ
とを考えると、やはり自然災害、想定外のいろんなことが起きたにせよ、やはり第一に町民
の皆さんの安全・安心というものを常に考えていくべきだなと、職員の話を聞いて、つくづ
くそう反省をいたしたところでございます。
いずれにいたしましても、この原発に依存した安全神話というものは壊れたわけですから、
これを一つの大きな教訓として、私たちも議会の皆さん方も違った角度でひとつ物事を考え
ていただきたいと思いますし、勉強会的なものを立ち上げたらどうかということでございま
すけれども、先ほど私が申し上げましたように、今、国県でいろいろ日々変わっておること
に対してどう対応していくのかという、その動きをしっかりと受けとめながら、大町町は大
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町町としての町民の安全・安心のためにやはり勉強会でも何でもいいですけれども、そうい
う時期が来たときには、また皆さん方に御相談をさせていただきたいというふうに思います。
○議長(原田謹吾君)
中山議員。
○10番(中山初代君)
原発を見込んだ防災計画は手がけられないんですか。
○議長(原田謹吾君)
総務課長。
○総務課長(鶴﨑敏彦君)
防災計画の見直しにつきましては、先ほど町長から答弁がありましたように、今県の方で
も防災計画の見直し並びに防災訓練等を実施ということで、古川県知事が申されております。
そういうことを踏まえまして、町としてもやっぱり県との整合性等を考えながら策定しなけ
ればいけないと思っておりますので、その辺を見込んで防災計画の見直しについては検討し
てまいりたいと思っております。
○議長(原田謹吾君)
中山議員。
○10番(中山初代君)
まだ自然エネルギーの方向も答えていただいていません。
モニタリングポストの設置については、佐賀県で言うただけで、大町町としてしっかり頑
張っていく気はありませんか。
○議長(原田謹吾君)
総務課長。
○総務課長(鶴﨑敏彦君)
先ほど言われましたバイオマスエネルギーについては、私もちょっと今のところ承知はし
ておりません。
それと、モニタリングポストにつきましては、先ほど町長の方から答弁もいたしましたが、
一応県の会議並びに九電のほうからうちのほうにるる説明に来られます。その折にも、町長
のほうから大町町にモニタリングポストの設置ということで直接九電のほうにも申し入れは
行っているところでございます。
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それと、参考までになんですが、モニタリングポストの固定式の分が大体6,000万円ぐら
い。それとあと移動式、持ち運びできる分が大体1,000万円弱ということと、あと現在放射
線等の交付金の対象になる分ですね、これがEPZの圏域、県内10キロ圏域内がこの交付金
の対象となっているというような状況でございます。
今後についても、これについては九電等に要望してまいりたいと思っております。
○議長(原田謹吾君)
中山議員、あとまだ2、3、4とありますけど、原子力だけがもう4問も5問もなります
けん、時間もあと10分足らずでございますから、よろしいですか。中山議員どうぞ。
○10番(中山初代君)
原発にちょっと集中しておりましたので。
非常にモニタリングポストの金額が高いということもありますが、それは原発を運営する
電気会社の責任だと思いますので、しっかり大町町に設置していただくようにしていただき
たいと思います。
EPZの10キロもおかしいです。もっと広げるために頑張っていかなければならないと思
います。
2つ目の新幹線は本当に百害あって一利なしと、もう何か大町町全体が一致しているんで
すけれども、高架化を唱えるというのは、何かもう最近の町民の感覚とも合わないと思うん
ですよね。やっぱり中止と叫び切る自治体になっていかなければいけないんじゃないかと思
いますが、その点についてもう一度お尋ねします。
それから、介護保険制度はもう衆議院も通過して、これが来年度から実施されますが、一
人でも要支援から保険給付ができなくなるような人を出さないように、出したときにまた要
支援のときよりも負担額がふえないようにしっかり頑張っていただきたいと思っています。
絶対にお年寄りが泣きを見るようなことがないようにしていただきたいと考えていますが、
もう一度御答弁をお願いいたします。
○議長(原田謹吾君)
町長。
○町長(武村弘正君)
新幹線につきましては、これまでの行動の内容等を含めて、私は総体的に申し上げました。
しかし、流れが変わって、議会の統一した見解、私たちとの見解が1つになって初めて行動
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というものが変わってくるというふうに思います。そういうことで、今後皆さん方ともこの
ことについては十分合い議をさせていただきたいというふうに思います。
それから2点目の、まだこれは法案が成立をしているわけではございませんけれども、少
なくとも、杵藤管内での統一性というものがやはり必要だろうというふうに思いますし、ま
た御指摘のように大町は大町としての考え方も十分考慮しながら、取り組みについては十分
配慮をしてまいりたいというふうに思います。
○議長(原田謹吾君)
中山議員。
○10番(中山初代君)
原発、長崎新幹線、介護保険、大きな問題ばかりです。
最後の交通安全については、一日も早い実現のために努力していただくようによろしくお
願いいたしまして、質問を終わります。
○議長(原田謹吾君)
ありがとうございました。
5番森議員。
○5番(森
カヲル君)
おはようございます。3点質問いたします。
1番目に、町内環境美化運動についてということです。
県下一斉ふるさと美化運動は毎年6月の第1日曜と決められておりまして、ことしは6月
5日となっておりましたが、あいにくの雨で中止となりました。町内全域を各種団体で区分
けして大掃除が実行されております。高齢化が進み、人口も減少している状態の中、手が届
かない河川や草が生い茂っている場所、力が要る場所などがあったりして、一斉美化運動は
町民には大いに助かっております。ことしのように雨天で中止になりますと、手の届かない
場所の掃除は先送りとなり、特に河川掃除などは雨期を前にしてどうなるだろうかと不安に
なってまいります。
そこで、大町町としても県内一斉美化運動に並び、町内一斉美化運動を秋口からでも実行
されたらどうだろうかと思って提案いたします。
実行月日を決定すれば計画もでき、部落で個々にするより効率的な仕事ができるはずです。
全町民、小中学生も一緒に協力し合えれば、難しい仕事も易しい仕事も、高齢者も子供たち
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も公平に活動ができると思います。全町民で協力し合って清掃活動ができれば、町長が掲げ
られていらっしゃるきずなづくりに大いに役立つものと思っております。町の行事とされた
らいかがでしょうか、質問いたします。
2番目に、町営住宅の空き家対策について。
町の第4次総合計画の中に、町内には公営住宅が404戸あり、そのうちの266戸が町営住宅
となっております。住宅は老朽化している状態です。また、退去して空き家になった家は政
策空き家として管理し、火災や災害などの被災者の仮住まいの施設として利用しているとい
うことです。町営住宅の状態が老朽化、また空き家が多いということは町としても既に理解
されていることです。町長の主要施策の中に、高齢者や障害者が安心して暮らせる住まいづ
くり、定住促進の視点から老朽化した町営住宅の計画的な建てかえ、改築などに努めるとあ
ります。
今回、町内を回りまして、なるほど、町営住宅には空き家が多く、何%ぐらいの空き家が
あるのかなあと思って見て回りました。老朽化が進み、防災、防犯をあわせると、町長が町
営住宅の建てかえを促進したいと思われる気持ちがよくわかりました。町民は当然のごとく
町営住宅があいたら老人マンションが建つとやろうと希望されておりました。平成13年の第
3次総合計画の中にも、老朽化した町営住宅の大改善に取り組み、建てかえ、整備の促進に
努めるとありました。
そこで、現在までこの施策がどのような進捗状況であるか、お伺いいたします。また、今
後の取り組みについてもお聞かせください。
3問目の原発事故のことですけど、これは今2番目に言われた中山議員がるるとして述べ
られ、行政の方からも詳しくお答えになっておりましたので、私がまたここで繰り返すこと
もないと思いますが、きのうの新聞で玄海町の原発の2号機と3号機の再開を承認したとい
うことが載っておりました。玄海町の町長さんも苦渋の選択だっただろうと思います。
私たち女性は、原発絶対反対を唱えます。子供たちの将来のことを考えると、原発を承認
するわけにはいきません。だけど、それが現在どうこうと言うことはできませんので、近い
将来はぜひそうなってほしいと思っております。
そこで、私はこの原発についていろいろなことを今言うのを控えますが、事故があって、
電気料が夏場にはウナギ登りに上るということで、節電量が15%と上げられておりましたが、
四、五日前は7%となり、その代替の燃料が賄えないからということで、また15%というこ
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とがきょうの新聞に載っていたと思います。原発に対するニュースは日々変わって、私たち
は戸惑うばかりですが、女性として節電に協力することはやぶさかではありませんので、ぜ
ひ節電に努めていきたいと思っております。
そこで、大町町ではクールビズということで、消灯などの実行を小まめにされております。
町民に対するアピールもお願いしたいと思っております。
日ごろより節電はしなくてはいけないとは思っておりますが、節電方法などについて、こ
ういうのがいいというようなアピールを町民にお願いしたいと思っております。
以上です。
○議長(原田謹吾君)
武村町長。
○町長(武村弘正君)
1点目の町内一斉の清掃日を設定してはどうかということでございますけれども、例年こ
の時期に県下一斉ふるさと美化活動が実施をされております。ごみの散乱防止に対する意識
の高揚と実践活動の促進を図って、快適な環境づくりのための活動として県民に広く浸透を
しているところでございます。実施日については、県条例で毎年5月30日から6月5日の間
に当たる日曜日とされておりますけれども、本年は雨天のためにやむなく取りやめとなりま
した。
統一した清掃日を設定してということでございますけれども、内容的には確かに御指摘の
ように、地域の中は非常に高齢化した地域もございまして、手がなかなか届かないというこ
とから、質問されたことだと思います。清掃日の設定、これを逆に考えると、各地区、団体、
事業所でそれぞれ年間行事、あるいは業務等を考慮しながら決められているようでございま
す。こういったことを考えると、実施の統一は非常に難しいかなというふうに思います。
県下一斉美化活動の日は長年定着しておりまして、住民相互のきずなづくりや触れ合いの
場ともなっているのも御存じのとおりでございます。
なお、今年は老友会と中学校でこの美化活動を会員と子供たちのふれあいの交流の機会と
して活用して、清掃活動とともに花植え等が予定されておりましたけれども、雨のため秋に
変更されているようでございます。
今後もさまざまな地域活動を通じて、住民相互の和やかなつながりを願うものでございま
す。町報等においても活動の紹介、啓発に努めてまいりたいというふうに思います。
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2点目の町営住宅の空き家対策はということでございます。
町営住宅の空き家対策については、老朽化による修繕箇所の増加、あるいは居住者の安全
確保を考え、杉谷、千場の簡易平屋住宅を対象に、数年前より政策的に退去後を空き家にい
たしております。これは、住宅委員会の皆さんとも御相談をさせていただいておるわけでご
ざいますけれども、これは自然災害、あるいは火災等によって住居困窮者の臨時的な対応施
設として管理をさせていただいております。
今後、ある一定の空き家の進捗状況を見た段階で、建てかえや土地利用計画等を模索した
いと思っております。
御指摘のように、まだまだ時間はかかりますけれども、研修、検討を重ねながら、特に杉
谷地区を頭の中に描いているところでございます。
それから、原発に対する御質問でございますけれども、中山議員と重複するところもあろ
うかと思いますけれども、原発に対する専門的知識は、もう先ほど申し上げましたとおりで
ございます。ただ、町長としての考え方をと言われますと、原発が安全と言われた神話が一
転して崩壊した今、原発を抱える県として本当に安全なのかどうか、疑問が当然わいてくる
のはもう皆さんと同じでございます。そうした中で、私は一人の町民として、また同時に一
町の町政の責任者でもありますが、再起動に向けて、まず安全性と必要性の両面からのチェ
ックが必要ではないかなというふうに思います。安全性が確認されたと判断できるか、その
ことによって再起動ができる一つの判断基準ではなかろうかというふうに思います。
必要性については、先ほどから出ております太陽光などの再生可能エネルギー、こういっ
たものを充実させるべきだと思いますけれども、原発への依存度を下げることがまずそちら
のほうへの移行ではないかなというふうに思います。
しかし、そこまで行くにはまだまだ道のりは長いと思いますけれども、そのかわりとして、
いろいろな対応の仕方というものがあろうかと思いますが、いずれにいたしましても、国、
県、あるいはそれらの動向をしっかり踏まえながら、町としても今後取り組みに配慮してま
いりたいというふうに思っております。
それから、町民へのアピール、行政としての取り組みという御質問でございますけれども、
現在、定期検査のため停止している玄海原子力発電所2号機、3号機については、福島第一
原発の影響による運転再開の議論が長期化する中で、夏場の電力不足が懸念をされておりま
す。電力会社では、供給不足を解消するため、火力発電用の燃料調達が徐々に進められ、現
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在では節電要請の方針から省電のお願いに動きが変わってきております。これは、社会生産
活動に影響がない範囲の中での方向に変わってきたということでございます。
ただ、日ごろからの行政の節電については、公共施設の空調温度の問題とか昼休みの完全
消灯の問題とか、あるいは各トイレ、給湯室、コピー室等の不要な電源とかOA機器の電源
オフなど、こういったものを徹底的に今進めているところでございます。家庭につきまして
は、広報、チラシによる呼びかけが大事だと思っております。しかし、やはり一人一人の積
極的な意識の積み重ねと継続することが必要不可欠ではないかというふうに思っております。
○議長(原田謹吾君)
森議員。
○5番(森
カヲル君)
1番目の美化運動を町内で一斉にしたらどうかということは、いろいろな部落の方たちが
高齢化によって力仕事や、それから危ない仕事がもうできないようになって、どうかしたい
というような希望がたくさんあったものですから、私が考えて、町民が一斉に掃除をしたら、
あっちこっちの場所に助け合ってできるんじゃないかと思ったものですから、こういう提案
をしたわけです。それで、子供たちの清掃活動なんかも、学校の方からでも何かあったら一
緒にやりますからというようなことがあったものですから、そういう清掃活動を町民が子供
たちと一緒になってすれば、子供たちも地域活動ができることによって、一体となった喜び
とか達成感とか道徳心とかいうものができるんじゃないかという気がしたものですから、提
案をしたわけですが、これが個々に、やっぱり部落別にいろいろな条件があって、何もしな
くていい部落もあるわけです。それかと思うと、深い河川があったりして、非常にきつい場
所もあるわけですよね。それで、昔は行政の方が来て手伝っていただいていたというような
話を聞いたものですから、それならもう一緒にしたらいいんじゃないかというようなことで、
私が提案をしたわけですけど、やっぱりできないんでしょうかね。ちょっともう一回、町長
のお答えをお願いします。
○議長(原田謹吾君)
町長。
○町長(武村弘正君)
切なる思いから、そういった希望の提案をされたというふうに受け取りますけれども、確
かに助け合いの精神でということは非常にいいことだと思いますけれども、それぞれの地域
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の実態からすれば、若干、不可能に近いものがあるのではないかなというふうに思います。
あくまでも、地域内での取り組み、そして別に提案された子供たちとのかかわり合い、こう
いったもので何か救済的なものができるのか、またほかに考えるべき事案があるのかどうか、
もう少し私たちも勉強させていただきたいと思います。
○議長(原田謹吾君)
森議員。
○5番(森
カヲル君)
住宅のことでは、ちょっとお金もかかることだし、町長も徐々に施策を実行していかれる
と思います。
3番目の節電方法で、今ブームとなっておりますLED電球のことでちょっと御意見をお
伺いしたいと思うのですけど、佐賀市ではLED電球を5千円以上買ったら半分の補助があ
るというふうなことが二、三日前から新聞に載っておりましたが、これが数年前からすると、
値段も半額ぐらいになっておりますし、80%ぐらい長もてするというようなことが書いてあ
りましたので、その点についてはどういうふうなお考えだろうかと思って、ちょっとお伺い
したいんですけど。
○議長(原田謹吾君)
生活環境課長。
○生活環境課長(前田悦則君)
LED電球の購入に対する一部補助、あるいは一部助成という御質問です。
担当課の現在の考えとして申し上げますと、購入に対する補助というのは節電意識を高め
る上で一定の後押しになると思っております。ふだんから見ているんですけれども、商品の
値段は40ワットの電球で、新しいタイプで3千五、六百円ぐらいするんですね。それから、
旧タイプのやつで2千円を切って1,900円ぐらいだったと思います。やはりまだまだ高いで
すね。しかしながら、補助をするということは一定の効果があると思いますが、仮に大町町
で実施した場合のケースを考えたときに、購入できる方、補助を受けられる方と、それから
補助を受けようとしても自己負担がかなり伴いますので、経済的な理由などで我慢せざるを
得ないといったこともあろうかと思うんですね。これは相当の財源が要るんですけれども、
町の財源をやっぱり使う以上は高齢者の方など、多くの方に利用していただくことが前提で
すので、一律に実施ということになると、少し不公平という言葉はよくないですけれども、
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そういうふうに補助を受けられる方と受けたくても我慢せざるを得んという方が出てくるん
じゃないかと思うんですね。
そういったことで、現在の段階では検討の余地を残しておりますけれども、これをすぐ実
施ということは、担当課としては今厳しいかなというふうに思っております。やはり節電と
いうのは一人一人の意識が大事でありますので、日ごろから照明とか電化製品、今いろんな
電気器具がありますけれども、そういったののスイッチを小まめに切ることで相当な効果が
あると思うんですね。その積み重ねが家庭の中とか社会全体の節電ということに生きてくる
と思っておりますので、現在のところ、担当課としてはそのように考えています。御理解お
願いいたします。
○議長(原田謹吾君)
森議員。
○5番(森
カヲル君)
節電ということで、担当課の方が考えているということだと思います。将来において、こ
ういうこともできるんだということを言われたんじゃないかと思っておりますので、期待し
ております。
質問を終わります。
○議長(原田謹吾君)
ここで暫時休憩いたします。
午前10時23分
休憩
午前10時40分
再開
○議長(原田謹吾君)
議会を再開いたします。
休憩前に引き続き一般質問を続行いたします。6番八木議員。
○6番(八木俊文君)
こんにちは。6番八木でございます。今回は高良川改修工事の状況と国道34号線の交通対
策をということで2点質問いたします。
1点目の高良川改修事業については、今までに何度か質問をしてきたところではございま
すが、この改修工事は、御存じのように県の1級河川である高良川を県土木事務所の管理に
より災害のない河川づくりとしてこの数年前から行われていますが、この改修工事はあくま
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でも県土木工事の所管によって、主に民有地、民家を含む、人命、財産を守るための改修と
して県、町、地域と一体となり進められております。
現在、中流域の住宅地においては、流水等の災害等は少なくなってきておると思われます
が、このことにより、土木事務所の改修目的である人家等人命、財産を守ることは完成に近
づいているわけですが、この高良川には特異的な構造から下流域では増水時に六角川の満潮
時と重なると六角川には流れず、その増水した水は水田へと流れ、遊水池状態になることか
ら、現在、軽微なポンプを設置され、テスト待ちの状態であります。
ここで質問ですが、下流部における農地、農道の水没の解消をということでございます。
下流部の水田は優良な穀倉地帯であり、現在、上大町、畑ケ田、江北町を含めると20町歩
から30町歩の水田が水没してしまう状況の中で、高良川改修における土木事務所の主たる家
屋と人命を守るという趣旨は理解できるところではございますが、現実、農地、農道が水没
する現状の中、農地は農林事務所でという声も聞きますが、地元耕作者にとっては農地は農
林事業で家屋は土木事業でとかという問題ではなく、50年先、100年先にも安心して農業が
行えることが願いでございます。町としての考え方を聞きたいと思います。
関連になりますが、当然高良川からの流水がなくなれば問題はないわけなんですけれども、
現在、高良川からの流水ごみが水田へとどまり、耕作者は大変な思いをして片づけを行って
おられます。何か対策はできるものか、このことも踏まえまして、遊水池の設置等によりポ
ンプの稼働率を高めたり、ごみの集積を図ったり、水位の調節など機能的な構造も必要と思
われますが、町長のお考えはどうでしょうか。
もう1点は、高良川の上流部における蛍の生態系の保全についてでございます。
上流部においては、町も掲げておられます水辺にいそしむ環境としては絶対のロケーショ
ンであり、そこには現在蛍が生息しており、時期になると蛍が舞い飛ぶ姿は清流的な河川と
して地域の住民に愛されています。これが工事によってなくなることに何か残念です。何と
か保全する方法がないものか、町長のお考えを聞きたいと思っております。
2点目の国道34号線の交通対策をということでございます。
これは継続質問でございますので余り多くは言いませんけれども、34号線における上大町
深川亭より杵島商業のバス停までの歩道の設置をということです。この問題は地域住民の署
名活動も行っていて、この地域には新しく店舗等が増加している現状、歩行者の安全を守る
ため、必要性が増していると思われます。国道事務所への一層の働きかけ、また要請をお願
- 66 -
いいたします。
交通対策の2つ目ですけれども、畑ケ田の元乾燥場の北側に押しボタンの信号機をという
ことでございます。
このことも、以前から地域の要望書も提出されてあります。その後の経過がどのようにな
っているか、お聞きいたします。
以上、よろしくお願いします。
○議長(原田謹吾君)
武村町長。
○町長(武村弘正君)
まず、1点目の農地、農道の水没の解消に係る農林事業との関連性についてはということ
でございます。
現在の農林施策の中で、田畑の水没解消といった事業は見当たりません。しかし、これは
農林・土木という観点ではなく、包括した形での対応が必要だと思います。経過は御存じだ
と思いますが、町といたしましては、地域の代表の方を伴うなどして、国、県に対する要望
活動を続けて、ようやく2台のポンプを県のほうから設置していただくことになりました。
まだ、まとまった雨が降っていないということで、効果的にはこの2台がどうなのか、ま
だ未知数ではありますけれども、今後、ポンプの機能を含めて経過を注視していかなければ
ならないと思っております。
2点目の流水ごみ対策については、当該改修工事関連でとらえると施設的なものとなりま
すので、事業主体である県に対して対策を講じるよう要望していくほかはないと思いますの
で、こういったものを十分踏まえてまいりたいと思います。
遊水池については、防災の一手段の施設として考えております。六角川流域では、冠水常
襲地の農地を犠牲田として設定をし、非常時に遊水池として利用する方法もあるようでござ
いますけれども、当町ではため池という治水施設が上流にあります。雨季時期の貯水量の調
整だけでも流域の遊水処理以上の防災効果があるのではないかなというふうに思っておりま
すので、こういったことを各地域の皆さん方とよく連携をしながら対応させていただきたい
と思います。
高良川上流の蛍の生態系保全についての御質問は、当該改修工事の施工によって壊れない
ようにと、改修工事の施工に当たって環境配慮型の資材の利用、あるいは流域環境の保全の
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ための水辺空間の処理等、事業主体である県のほうにはこういったものを十分踏まえて、ひ
とつ地域住民に、あるいは町民の子供たちに十分期待の持てるような蛍の生態系というもの
をお願いしてまいりたいと思います。
それから、継続的なことが2点ございますけれども、上大町-畑ケ田間の歩道設置につき
ましては、昨年9月定例会の折、答弁をいたしたとおりでございます。
平成22年度に策定いたしました大町町第4次総合計画の中でも主要施策として掲げており
ますので、先日、この資料を国土交通省へ送付し、内容を検査していただいているところで
ございます。今後も今までと変わらず粘り強い要望をしてまいり、また、34号バイパス期成
会等についても、皆さん方のお力をいただきながら努力してまいりたいというふうに思いま
す。
畑ケ田元共乾北の信号機設置については、平成20年1月21日に白石署に要望書を提出し、
再三お願いしているのは御存じのとおりだと思います。ただ、県の公安の予算では、1年間
に県内で信号機の数が2基設置ぐらいというような予算だそうでございます。こうなります
と、当然緊急度の高いところからやっぱり工事がなされるということで、なかなか今日要望
にこたえることができないような状況でございますけれども、設置についても引き続き要望
してまいりたいと思います。
○議長(原田謹吾君)
八木議員。
○6番(八木俊文君)
お答えありがとうございます。その言葉を待っていましたけれども、高良川の下流域の問
題ですけれども、ちょっとさきの言葉で言いましたように、災害的な農地、農道は農林事務
所でということをちょっとお聞きしましたので、高良川というのは、さっき町長の言葉の中
では包括的な進め方をして、どっちがどうじゃなくて、最終的には私も言っていますように、
50年先、100年先も安心してできる農業、穀倉地帯を確保したいという意味でこの質問を出
したわけですけれども、今、ポンプが軽微なということで私も言いましたけれども、ちょっ
と不安なんですよね。結局、流水域が毎秒11トンという、一番流れるときに毎秒11トンとい
う計算の中で、そのポンプの能力というのは毎秒6トンなんですよね。差し引きすると、5
トンあたりの増加がどうしても出てくるんですよね。そこんにきでどうしても不安なもので、
どうしても水田に流水した水が流れやせんかという不安が地元の者たちの一様の不安でござ
- 68 -
います。
確かに言われますように、今テスト待ちでございます。その能力がどれだけあるのかわか
りませんけれども、これは完全になくなるというのが理想ではございますけれども、それく
らいで土木事務所が工事完成しましたということで終わってしまうと、せっかく高良川改修
工事、それこそ武村町長が経済課長ぐらいから騒動していますけれども、もう十何年の懸案
でございますけれども、最後の締めがどうしてもよかったなと、地域の皆さん方に改修工事
が何年もかけてこれだけ立派なものができたよという形の中で、そこだけ土木じゃ、農林じ
ゃという形の中で流れてしまうと、土木は終わりました、農林ではできませんとか、そうい
う状況がありはせんかなというのがひとつ大きな私自身の不安でございましたので、まずそ
のことについて、町長は包括的な考え方でいきますということで答えをいただいていますけ
れども、何か答弁がありましたらお願いします。
○議長(原田謹吾君)
町長。
○町長(武村弘正君)
やっぱりこういった地域に日々貢献している河川とか、農地とかといった管理体制につい
ては、いろいろなとらえ方があって、今日の生活基盤というものを築いていると思います。
こうした中で、以前は確かに土木部門、あるいは農林部門ということで、それぞれの分野の
経緯があったような気がいたしますけれども、今日ではそういうものは私たちにとって関係
ないことであって、仮にこれは農林サイドにお願いすべきものだと思えば、農林サイドで地
域の方と、私が行けばいいということであれば私も参ります。土木のほうがいいということ
であれば、それは私が土木のほうに行きます。
そういう形の中で、いかに地域のために河川が災害のない河川として将来的に残っていく
のかということだと思います。その気持ちは皆さんと一緒だと思いますので、しかし、自分
たちが思っているように万全にということが本当に可能かどうかというのは、一つの流れの
過程の中で結果的にどうなったのかと、それでもやはりこれはこういったところをしてもら
わにゃいかんということであれば、それは再度新しい角度で見直しをすべきだというふうに
思います。
いずれにいたしましても、ことしどういう形になるのか、私も一回状況を見ながら、どう
してもこれでは不十分だということであれば、それはそれとしてまた対応の仕方というもの
- 69 -
を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
○議長(原田謹吾君)
いいですか。八木議員。
○6番(八木俊文君)
いや、さっき町長から言われたとおりでございます。ポンプも実際設置されております。
それがどれだけのものか、それによって、それだけでは足らないということであれば、また
再度いろんな方法を取り組んでいただけるものと思っております。
終わります。
○議長(原田謹吾君)
3番中山雄次郎議員。
○3番(中山雄次郎君)
初めて質問させていただきます3番中山雄次郎でございます。
今回、町長は5期目に入り、ますます円熟味を増してこられたと思っております。この間、
大町町は合併せず、単独町政を選択されました。町長就任以来、行財政改革に取り組み、財
政は好転しつつあると聞いております。今回の定例会におかれましても、所信表明で「きず
な」をスローガンに「ふれあいあふれる元気なまち大町」を目指していくとのこと、私自身、
初議会であり、大きな勇気と少しの自信を持つことができました。それというのも、私自身、
今回の選挙戦におきまして、「人に安心、町に元気を」のスローガンで町民の方々に訴えて
回り、当選させていただきました。このことは、当選させていただき、守っていかなければ
いけないと思っておりましたところにこの所信表明があり、方向性が一緒ということで大変
うれしく思っております。
また、公明党は福祉、教育、平和の党であります。「大衆とともに」の立党精神に基づき、
「大町町民とともに」との精神で議員活動を行っていきたいと強く思っております。きずな
を通して、町長初め執行部の方々とともに大町町のために働かせていただきたいと考えてお
ります。
まず1点目の質問ですが、大町ひじり学園についてであります。
大町町では、本年度より小中一貫校としてのひじり学園がスタートしました。小中一貫教
育の中核をキャリア教育とし、それに基づいた教育活動を行い、9年間で子供たちの育ちを
支援していくとのことですが、具体的にはどのような活動なのでしょうか、わかりやすく説
- 70 -
明してもらえれば幸いです。
次に、一貫校に伴い、改修工事も考えられていると聞いておりますが、防災機能の整備に
ついての認識をここでお聞きしたいと思います。それというのも、このたびの東日本大震災
においても公立学校施設は多くの被災住民の避難場所として利用されるとともに、必要な情
報を収集、また発信する拠点になるなどさまざまな役割を果たし、その重要性が改めて認識
されております。この点を踏まえ、地域住民の安全で安心な避難生活を提供するためによろ
しくお願いします。
2項目めですが、ふるさと納税についてお尋ねします。
大町町においては、平成20年より47件、158万円がふるさと納税として寄せられておりま
す。この件数は、隣町の江北町では7件、白石町では34件であり、大町町出身の方が町外で
活躍されている方々のふるさとを思う気持ち、善意であると考えます。このとうとい寄附金
が寄附者の意向によりどのように活用されたのかをお聞きします。
また、私自身、ホームページを閲覧しておりますが、町としてふるさと納税を促進するた
めの啓蒙活動はどのようにされているのかもお聞きします。
以上です。
○議長(原田謹吾君)
町長。
○町長(武村弘正君)
2点の御質問でございますけれども、1点目のひじり学園については教育長のほうから答
弁をいたさせます。
ふるさと納税について、これはふるさと愛を込められたふるさと納税についての活用とし
て、多くの方から御指摘のとおり、納税を寄附金としていただいております。ふるさと納税
についての活用としては、まず5点ほどお願いをしながら、お願いをしております。
1つ目は子育て支援に関する事業として、2つ目は子供教育の充実に関する事業として、
3つ目が町民が健やかで元気に暮らせる事業として、4つ目が美しいふるさと大町の実現に
関する事業として、5つ目が町長お任せコースということで、この5項目でどれを選択され
てお願いができるのかということになるわけでございますけれども、この5項目の趣旨の指
定をお願いさせていただいた中で、ふるさと納税については、先ほど申された平成20年度よ
り47件、158万円の寄附をいただいております。
- 71 -
現在、貴重な財源として全額基金で積み立てている状況でございます。どの事業に活用す
るかについては、もう少し積み立て状況を見ながら有効に活用させていただきたいと、そう
いう願いを込めて今検討をいたしております。
なお、啓蒙活動につきましては、町のホームページを初め、広報にも毎月件数及び金額を
掲載し、お知らせをいたしております。また、各年代別の同窓会等が開催される折には、パ
ンフレット等を配付いたして、寄附金のお願いをさせていただいております。
今後につきましても、一人でも多くの人が寄附をしていただきますよう啓蒙しながら、お
願いをしてまいりたいというふうに思います。
○議長(原田謹吾君)
教育長。
○教育長(大川内國勝君)
おはようございます。中山雄次郎議員の大町ひじり学園についての御質問にお答えいたし
ます。
平成23年4月にスタートいたしました大町町立小中一貫校、大町ひじり学園の教育目標は、
学校での教育活動全体を通して子供たち自身の生き方をみずから考え、将来の自立に向けた
力を育てるキャリア教育を義務教育9年間の目標としております。
具体的な指導方法ですが、小学校1年生から4年生までの4年間を基礎期とし、現行の学
級担任制できめ細かな指導を行い、学習上のルールづくり、学習習慣の確立、教科等の基
礎・基本の習得、学校生活上のルール、生活習慣、社会性及び交友関係づくり等の確立を図
っていきます。
小学校5、6年生及び中学1年生の3年間を定着期とし、小学校5、6年生につきまして
は、中学生への準備段階と位置づけ、思春期の多感な時期に複数の教師の目で子供たちを育
てることにより、中学生としての準備段階の基礎づくりを図るため、一部教科担任制を導入
します。
中学1年生については、担任制から教科担任制へ移行し、学習内容や指導方法の連携を図
り、連続的、継続的に指導を図ります。
中学2、3年生の2年間を発展期とし、義務教育の完成期として、常に学校のリーダーと
して模範的な活動ができるよう自立した子供として義務教育課程を卒業させることを考えて
おります。
- 72 -
いずれにしましても、子供たちは学校だけで育つものではなく、地域や家庭での育ちが土
台となっているものであり、大町町の宝である子供たちを大町ぐるみで育成するため、大町
の郷土学習を通し、学校、家庭、地域との連携を図っていきたいと思います。
次に、校舎改築につきましては、平成23年3月に大町町小中一貫校校舎改築基本構想を策
定し、小中一貫教育に十分対応できる施設計画を行ったところです。主な計画内容は、現在
の小中併設型の校舎から児童・生徒が行きたいと思える学校、誇りに思える学校、ぬくもり
のある学校づくり、さらにはさまざまな年齢との交流の機会を与える場所の提供等を考え、
小中一体型の校舎計画をしているところです。
次に、防災機能の整備についての御質問ですが、小・中学校は災害時の避難場所として現
在も指定しており、校舎改築を行う上でも機能的に使用できるよう考慮していきたいと思い
ます。また、緊急避難時に児童・生徒たちがスムーズに移動可能な計画実施をすることにし
ております。
○議長(原田謹吾君)
中山雄次郎議員。
○3番(中山雄次郎君)
ありがとうございます。ひじり学園についてお尋ねさせてもらいますが、全体協議会にお
かれましても、4・3・2制のメリットというか、いわゆる中一ギャップであるとか、その
解消とか、本当すばらしい──初めキャリア教育ということで、キャリアアップのキャリア
なのかなとか、そういうふうな感じでずっと思っておりましたけれども、今のお答えである
程度理解することはできましたが、やはり物事にはいいことばかりじゃないのかなというの
が、私自身ひねくれたところもありますので、ちょっと思っております。
今、4・3・2制の利点は本当よくわかりましたけれども、今これだけ教育の現場に携わ
っておられる方たちが熟慮した上での小中一貫校だと思いますので、現在、現時点でもよろ
しいんですが、小中一貫校にする逆のデメリットというか、問題点はどのように予測されて
いるのか、また、予測されているのであれば、そんなときにはどのように対応していこうか
なと。それは、まだまだスタートなので、スタートするときからデメリットを話すのはどう
かと思いますけれども、そこまで踏まえた上で、やはり子供たちを育てていくという上でそ
の対応策を考えておられるのであればお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(原田謹吾君)
- 73 -
教育長。
○教育長(大川内國勝君)
実は現在、ことし4月からスタートしたばかりでございまして、メリットのほうがいっぱ
いあると私は思っておりますので、デメリットも確かにこれから出てくるかもわかりません。
しかし、それについての想定といいますか、そういうのはその時点で、進めている中で対応
をしていきたいと考えております。
だから、どんなことを想定しているかと言われても、まだ頭の中にはございません。ただ、
全国的にも横浜とか、広島県の呉市とか、それから、県内においても数校既に開校している
というような情勢です。
以上、ちょっとお答えになりませんが。
○議長(原田謹吾君)
中山雄次郎議員。
○3番(中山雄次郎君)
ありがとうございます。本当失礼な質問というか、こういったのも議員としてもいろいろ
サポートというか、何か一緒に考えいければなと思って、単独町を選択した以上、こういっ
た動きも、武雄市に合併しておったらなかなかできんことが大町町だけやけんできるという
メリットがある中での小中一貫校じゃないかと思っておりますので、一緒に頑張っていけれ
ばと思います。
1つ、現在、小学校から中学校に上がるときに現実問題として約1割ぐらいの方が武雄青
陵中であったりとか、佐賀市内の私立中学校への転出ということもあって、それだけでも生
徒の減があったりとか、それに伴い、やはり親御さんの心情として、教育のためだったら子
供が転校するごたるなら自分も移ろうかなというようなこともあるかなと思いますので、逆
に白石であったりとか、こちらのほうに来たいなと、ひじり学園に来たいなというような学
園づくりのほうで頑張ってもらえればなと思います。
それとまた、防災機能については、公明党自身としても整備の──今、ひじり学園につい
ては、今度、防震とか、そういったことで着工されるということですけれども、現存してい
る小学校、中学校、全国にたくさんあって、そういったところも整備の推進を求める意見書
を公明党としても準備をしているところでございます。
今後ともまた子供の安全ということも踏まえ、また、住民の安全ということも考えながら
- 74 -
頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。
そして、2点目のふるさと納税についてですが、今の町長の答弁で今基金で積み立ててと
いうことで、本当これが有意義な、大町出身の方が基金をしてよかったなというふうな形を
つくってもらえることは間違いないと思いますけれども、お願いして終わりたいと思います
が、ここで済みません、参考までに。例えば、納税者における恩恵等がもしあれば教えてい
ただければと思いますが、どうでしょうか。
○議長(原田謹吾君)
総務課長。
○総務課長(鶴﨑敏彦君)
ふるさと寄附金と、多分ホームページでも見られたと思いますけど、その中にも一応御説
明はさせていただいておりますが、例えば、4人家族で年収700万円ですね。こういう方が
例えば3万5千円を寄附していただいたということになりますと、税額の控除対象外といい
ますか、自己負担が5千円と、あとの3万円が町民税と所得税で返ってくるということにな
りますので、3万5千円を寄附していただいた場合については、5千円が自己負担であとの
3万円が税額から返ってくるというような制度になっております。
○議長(原田謹吾君)
いいですか。
○3番(中山雄次郎君)
ありがとうございました。今後とも大町町の住みよいまちづくりのために頑張っていきた
いと思います。どうもありがとうございました。
以上で終わります。
○議長(原田謹吾君)
2番松﨑議員。
○2番(松﨑直文君)
2番松﨑でございます。本日6番目でございますので、長くは話しません。
まず、1つだけきょうの質問でございます。
旧電車道トンネル改修についてのお尋ねでございます。
旭町-寺口間のトンネルは、現在、旭町側が埋めてありますが、寺口側は昔のままでござ
います。上に住んでおられる方、また、その周辺の方々は不安でいっぱいと思います。この
- 75 -
たびの東日本大震災の発生によって、国民だれもが自分たちの周りは大丈夫かと考えたこと
と思います。
特にこのトンネルは、杵島炭鉱閉山後、四十数年が経過しております。地震がなくても、
いつ崩れるか不安でいっぱいでございます。トンネル内がどのくらい埋めてあるのか、全体
の状況がわかりませんが、町民の不安を一刻も早く取り除くことが行政の仕事だと思います。
早急な対応を求めるものであります。よろしくお願いいたします。
○議長(原田謹吾君)
武村町長。
○町長(武村弘正君)
非常に難しい物件でございまして、御質問の趣旨は十分理解をいたしております。この件
につきましては、以前に通産省や石炭鉱害事業団へ対策に対する事業や補助金等がないか、
再三にわたって問い合わせをし、要望も幾度となく行った経緯がございます。
特に多選されている議長とか松﨑議員たちには、その当時の流れというのは私以上に御存
じかもわかりませんけれども、そうした経過の中で、残念ながらトンネルは炭鉱施設ではな
く、炭鉱に付随する施設であり、私有地内施設であることから該当する事業も補助金もなか
ったというのが実態であります。
当町の過疎対策事業にとにかく掲げて、該当する新たな交付金や補助金が設けられたとき
には、それに即対応できる準備はしておりましたけれども、先ほど申しますように、現在、
その該当する事業はまだまだ見つかっていないというのが実態であります。
こうした中で、現在、この土地は平成10年購入をされてみたり、あるいは報恩寺のお寺の
土地とかといった条件等もございますけれども、確かに今日の長い年数とともに不安の募る
状況下にあるのも事実でございます。
こうしたことを踏まえて、町独自で講ずるというのは非常に難しい一面があります。だか
ら、今後、国、県に陳情、要望等をさらに重ねながら、何か補助対象として対応できるもの
がないか、模索をさせていただきたいというふうに思います。
○議長(原田謹吾君)
松﨑議員。
○2番(松﨑直文君)
確かに町長が今答弁をされたとおり、非常に補助金等の窓口がもう既にない。そして、こ
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れまでも炭鉱に付随する施設であったためにその分がなかなか出なかったという現状は私も
聞いてきております。
今回質問に当たって、私も東京のほうにもちょっと確認させていただきました。石炭に対
する窓口がすべて消えて終わっている中、石炭事業に対する事業団といいますか、NEDO
というのがあったそうですが、これも現在、平成18年の段階ですべて終了しているというこ
とで、現在、昔の炭鉱に関する補助金の窓口は一切国にはないという現状になっております。
その中で町独自でやれるかといったら、これまた非常に厳しい状況ということも重々わか
っているわけでございますが、トンネルの上に住んでいらっしゃる方というのは個人の土地、
今出ましたけれども、お寺の土地とか、そういった土地所有者のことが関係してきますので、
非常に難しい処理になるかと思うわけでございます。
しかしながら、上に住んでいらっしゃる方は、今回のような大地震があった場合にトンネ
ルは崩れるんじゃなかろうかと。じゃあ、もし崩れた場合、真っ先に陥没してしまうという
非常に不安でいっぱいでおられます。
確かに我々も陳情活動を必要と思います。ただ、全協でも話が出ましたので、ここでちょ
っと再確認ということになりますけれども、やはりボタ山のボタ、これは絶対動かすことが
できないものか、そして、それのボタをトンネルを埋めることに利用できないものか、もう
一度、ちょっと確認をいたします。
○議長(原田謹吾君)
町長、いいですか、答弁。建設課長。
○建設課長(三根康憲君)
私、全員協議会のほうには出席しておりませんけれども、お話は聞きました。
それで、ボタ山については防災工事ということで、山土工法で覆った形でしておりますの
で、その施工したものをはぐってまで出すというのがまず問題、1つですね。
それから、今のボタ山のボタというのは、選炭ボタでぬれれば膨らむと。それからまた、
乾燥すればカチカチになるというようなことで、埋め戻しとか、埋め立てには適合しないか
と思います。それで、もし議員が言われるとおり泥を入れるとして、使う泥としてはボタは
不適切ではないかと思います。
それと、横から泥を入れる作業についても、今言われるとおり、トンネルの危険性も把握
できない状況の中で、今、そういう泥を入れるとか、そういう具体的な施工方法を示すのは
- 77 -
ちょっと危険かなと思います。
それと、先ほど町長からも答弁がございましたけれども、トンネルの上部に建築をされた
場合に建設課の観点から申しますと、建築確認申請等で通った事実がまず私としては疑問で
はありますけれども、指定区域内でもございませんので、個人さんは当然私の土地に自分が
家を建てるのは自由だろうということで建てられたと思うんですけれども、今言う東海沖の
地震が引き金になって不安に思われているというのは理解できます。
それで、今後、今町長が申しましたとおり、要望とかなんとかもありますけれども、炭鉱
とか、鉱害からまた切り離した形で、危険なものということで、そういうものの対策事業は
ないか、また視野を広めて、また角度を変えて、要望なり、また、うちのほうとしても該当
事業を探していきたいと思っております。
○議長(原田謹吾君)
松﨑議員。
○2番(松﨑直文君)
確かに炭鉱に関する事業は終わっております。ですから、今課長がおっしゃったとおり、
危険地域、危険箇所というようなとらえ方で町民の安心のためにどういった手だてがあるか
というのは、ぜひとも取り組んでいただきたいと思います。
それで、現在のところ、今のお話の流れの中では現在もあのトンネルはどうすることもで
きない状況で終わってしまうわけでございますので、これじゃ先の見通しが全くゼロという
ことになりますものですから、トンネルの改修についてどのくらいかかるかというのは、ま
ず調査が必要かと思います。そして、どのような工法的なものが通用するかということもま
た調べねばいかんかと思うわけでございますが、この調査をするために金がかかります。そ
の調査のために調査費がどのくらいかかるかというその調査、要するに見積もり的なことは
いろんな町に関係された業者がいらっしゃるかと思うんですが、そういった調査費がどのく
らいかかるかという下見積もりですね、そのくらいまでは何とかやっていただきたいと思う
わけですが、その手だてというのはあるわけでしょうか。
○議長(原田謹吾君)
建設課長。
○建設課長(三根康憲君)
一応今議員が言われるとおり、調査測量なりを行わないと事業費はたたき出せないという
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ことで、工法も決まらないということで、当然事業前提じゃなくても、今の現状がどういう
状況なのか、ちょっと安心できる材料はないと思うんですけれども、そういうものを現状、
事業ありきでの施工前提の調査というよりも、現状の調査がまず先行するんではないかと思
います。
そういうものについては、うちの指名業者さんなりに御相談して、どのくらいかかるもの
かという見積もりはいただけると思います。
○議長(原田謹吾君)
松﨑議員。
○2番(松﨑直文君)
そういった格好でできる方法があるならば、ぜひとも少なからずとも取り組んでいただき
たいと思います。
そして、時間がかかるかもわかりませんけれども、我々も陳情活動をしながら、そしてま
た、いろんな補助金的な窓口、行政としても取り組んでいただきたいと思いますし、我々も
努力していかなければいけないと思っております。
このままいけば、全く町独自でも手をつけることができない、あくまでも補助金頼りであ
るというような現状の中では、何年先になるか、何十年先になるか、このまま続けていくこ
とは住んでおられる方に対して安心が生まれない状況で終わってしまいますので、何とか一
歩でも進むようにこの先お願いしたいと思います。
これで終わります。
○議長(原田謹吾君)
4番三谷議員。
○4番(三谷英史君)
4番三谷でございます。本議会におきましては、1点目として子育て支援及び教育の推進
について、また、2点目といたしまして教育施設の整備についてのこの2点について質問を
させていただきます。
まず、1点目でございます子育て支援及び教育の推進について質問させていただきます。
国におきましても、現在の民主党政権下で子育て支援につきましては重点施策に位置づけ
られ、推進がなされております。また、当町におきましても、先日の町長の重点施策の説明
がございましたけれども、その重点施策に位置づけられておりまして、今までどおり、また
- 79 -
今後、推進がなされていくというふうに期待をしております。
そこで、改めまして今後4年間、この子育て支援につきまして、また教育の推進に当たり
まして、具体的にどのような取り組みをなされるおつもりなのか、町長にそのお考えをお伺
いいたします。
次に、2点目でございますけれども、教育施設の整備について質問させていただきます。
細かい具体的な事項に入りますが、ちょっとお許しをいただきたいと思いますが、まず1
点目といたしまして、勤労青少年ホームの状況についてお伺いをいたします。
同施設におきましては、現在、雨漏りなどの老朽化によりまして、その利用が児童の柔道
とひじり太鼓の2団体のみにその使用が制限されているというような状況でございます。そ
こで、今後、当施設について、現在の既存施設について改修等の計画があるのかどうか、あ
るいは代替施設の計画はあるのかどうかについてお伺いをいたします。
次に、2点目といたしまして、このようなスポーツ施設に関連いたしまして、この施設に
設置してありますトイレの状況、現況についてお伺いをいたします。
町民グラウンド、また、先ほど触れました勤労青少年ホームに隣接されておりますテニス
コート、この2つの施設のトイレの使用について、現在支障を来しているというふうに聞い
ております。そこで、このような各施設のトイレの現況についてどのような状況であるのか、
お伺いをいたします。そして、それに対応する計画があるのかどうかについてもあわせてお
伺いをいたします。
以上について質問いたします。
○議長(原田謹吾君)
武村町長。
○町長(武村弘正君)
子育て支援のことについては私のほうから答弁をいたしますけれども、教育委員会にかか
わるものについては教育長のほうから答弁をいたさせます。
まず、子育て支援に当たって、今後4年間の具体的な取り扱いということでございます。
その主要施策として、まず保育サービス等の充実、子育て家庭への経済的支援、子供と親
の健康の増進、この3点を柱に取り組んでまいりたいと考えております。
1点目の保育サービスの充実としては、保育園においての延長保育などの充実を図ってい
きたいと。小学校低学年を対象とした放課後児童クラブの充実、また、来年度からはファミ
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リーサポートセンターを立ち上げる。これは一時預かりの対応を図ってまいることでござい
ます。
2点目の子育て家庭への経済的支援としては、出生祝い金の支給、乳幼児医療費の助成、
インフルエンザの予防接種の助成、こういったものは継続的なものもありますけれども、中
には段階的に支援を広げていきたいというように思っております。
また、母子家庭医療費助成などひとり親家庭への支援も図ってまいりたいと思っておりま
す。
3点目は、子供と親の健康の増進として、安全かつ快適な妊娠・出産、育児不安の軽減、
母子の疾病予防、健康の保持増進を目的に母子保健事業の強化を図ってまいりたいと思いま
す。
また、昨年度から取り組みましたヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワ
クチン接種などへの助成も引き続き取り組んでまいります。
以上のように、次世代を担う子供たちが健やかに成長できるように、安心して子供を産み
育てられる環境づくりに努めてまいりたいというふうに思っております。
○議長(原田謹吾君)
教育長。
○教育長(大川内國勝君)
三谷議員の子育て支援及び教育の推進についての中の教育に関するものについて、今後4
年間の具体的な取り組みということでお話をいたします。
教育の推進につきましては、平成20年度から平成21年度の2カ年にわたり、文部科学省や
佐賀県教育委員会の協力により小中連携教育のあり方について研究協議を重ね、ことし4月
に大町町立小中一貫校大町ひじり学園としてスタートをいたしたところです。
小中一貫教育としての目標は、もう既に議員御存じかと思いますが、義務教育9年間を現
行の6・3制から4・3・2制の教育区分にし、義務教育4年間を基礎・基本の定着、学習
習慣の形成、基本的生活習慣の形成、3年間を基礎基本の徹底、学習意欲の向上、表現力、
思考力、規範意識の向上、2年間を基礎・基本の応用、自学・自習の習慣化、社会性の確立
を目指します。
また、学校教育の活動全体を通し、自分の生き方をみずから考え、将来の自立に向けた力
を育てるキャリア教育の推進を行います。
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推進に当たっては、先ほどもお話ししたかと思いますが、家庭、各種団体、地域、学校、
教育委員会が一体となることが必要であることから、昨年、大町の教育を考える会を発足さ
せ、教育は学校だけでなく、地域全体で大町っ子を育てることをテーマに協議を重ねている
ところであり、家庭、地域の教育力の向上に向け、さらなる検討協議を行っていきたいと思
っております。
次に、学校施設の環境づくりについては、子供たちが安心・安全で過ごせる学校づくり、
誇りに思える学校づくり、ぬくもりのある学校づくりを基本に小中一体型の施設整備を計画
しているところであり、今年度は調査測量、地質調査、文化財調査と基本設計、実施設計等
を実施することにしております。
次に、教育施設の整備についてでございますが、勤労青少年会館の状況について。
勤労青少年ホームにつきましては、杵島郡内──大町町、江北町、旧北方町、旧白石町に
居住または勤務する勤労青少年の福祉の増進を図るために、体育室、音楽室、集会室、料理
講習室等を整備し、余暇の有効活用を推進する目的で昭和54年11月に設置したものです。
しかしながら、建設以来32年が経過し、2階に位置する音楽室、集会室、料理講習室が雨
漏り等により使用できない状況にあり、平成22年7月より利用を控えていただいております。
ただし、雨漏りの影響が少ない1階の体育室につきましては、社会体育の柔道並びにひじり
太鼓の2団体に解放をしているところです。
改修等の計画並びに代替施設の計画はあるのかとの御質問ですが、改修については多額の
費用がかかることが予測され、将来的には処分の方向で検討したいと思っております。
また、代替施設の計画につきましては、現施設の代替施設は考えておりません。ただし、
社会体育の柔道については、小中一貫校校舎改築事業の構想の中に武道場の設置を学校敷地
内に計画しており、完成するまでの間は青少年ホームの処分は考えておりません。
続いて、スポーツ施設のトイレについてお答えいたします。
町民グラウンドのトイレにつきましては、現在、本部席内に水洗式のトイレとバックネッ
ト裏のグラウンド入り口にくみ取り式のトイレを設置しております。くみ取り式トイレにつ
きましては、臭気等による苦情があり、昨年の11月より使用を禁止しているところです。
今後の対応につきましては、既存のくみ取り式トイレを改修し、新たに水洗式トイレを設
置する計画をしており、現在新たな設置場所による電源確保等で九州電力との協議を重ねて
いるところであり、9月予算化に向け、努力をしているところです。
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町民の皆様には大変御不便をおかけしていますが、いましばらくお待ちいただきたいと思
います。
次に、テニスコートのトイレにつきましては、現在、テニスコート西側にくみ取り式を設
置しておりますが、小便器が1カ所、大便器が1カ所と少なく、利用される方に御不便をお
かけしていることから、現在は勤労青少年ホームのトイレを開放しているところです。
○議長(原田謹吾君)
いいですか。三谷議員。
○4番(三谷英史君)
ちょっと論点を明確化していくために、1点ずつお伺いをいたします。
一番最後のほうからお伺いをいたします。まず、勤労青少年ホームということで、今、現
況を御答弁いただきました。今現在使用されているのが社会体育児童の柔道とひじり太鼓と
いうことで、その柔道につきましては、今回建設が予定されていますひじり学園のほうの武
道場を言われているかと思うんですけれども、そこでもって対応するということですけれど
も、そしたら、ひじり太鼓はひじり太鼓でもって、例えば、どこか練習場所とか、団体みず
から探すのが筋かもわかりませんけれども、町として何らかの形でもって手当てとか、助成
をしていかれる必要もあるかと思うんですけれども、そういうようなことに対して、何かい
ろいろお考えになっているかどうか、お願いいたします。
○議長(原田謹吾君)
教育委員会事務局長。
○教育委員会事務局長(千々岩正博君)
ひじり太鼓の施設ということでございますけれども、今、基本構想の中で、地域開放施設
等も含めながら公共的に使えるようなものを学校敷地内にということも構想の中には入って
おります。基本的には放課後の子供たちということも考えて、施設整備もその中に含めては
おるわけですけれども、今後そういうものも含めながら、学校敷地内にそういう施設ができ
るのか、それとも確保できるのか、そういうものも含めながら検討していきたいというふう
に思っております。よろしく御理解いただきたいと思います。
○議長(原田謹吾君)
三谷議員。
○4番(三谷英史君)
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今、課長答弁でわかりましたけれども、ひじり学園のは敷地内でもって開放施設をつくる
ということですけれども、今回、ひじり学園の構想の中で教育長の答弁にもありましたけれ
ども、学校だけでなくて、例えば、広く地域社会と連携しながら開放していくということで
すけれども、現時点として、例えば、子供たちの安全対策上、校門を閉めて、なるべく外部
から出入りしにくいような形でもってされているような状況下ではないかと思うんですよね。
そういうふうな中に、地域開放施設とかなんとかをつくって、いろいろな形でもって外部の
人たちが自由に出入りできるというようなことになっても、それはそれでいいということで
すかね。
○議長(原田謹吾君)
教育委員会事務局長。
○教育委員会事務局長(千々岩正博君)
確かに今議員言われるように、以前は大阪の事件以来、部外者の進入禁止ということで敷
地内のフェンスをつくったりというふうなことをしておりました。小中一貫の一番の目的で
ありますキャリア教育、これは地域の方の力をおかりしながら教育をしていくということで
ございますので、今、教育長の答弁のほうにありましたように、大町の教育を考える会とい
うのを昨年立ち上げております。その中には各種団体、特に老友会、今何といいますかね、
人生的にも一番経験のある一番年配の方のお力をかりるために老友会の力、また婦人会の力、
それから若い保護者の皆さん方の力、こういうものを一体化して、まず子供たちと顔見知り
になっていただきたいというふうなことも考えておりますので、まず不審者対策というか、
顔を知れば子供たちも安心して学校内でもつき合いができるのかなということを進めていき
たいというふうに思っておりますので、そういう観点から門、フェンス等は必要にはなりま
すけれども、地域的に開放していきたいというふうに思っております。
○議長(原田謹吾君)
三谷議員。
○4番(三谷英史君)
大分私も学校教育から少し離れておりましたので、なかなかいい方向に向かいつつあるな
ということで、今の答弁をいただきまして安心をいたしました。
それと、これも施設に関連して、今答弁がありましたので確認だけですけれども、例えば、
町民グラウンドのトイレについては、水洗式のやつをあの近辺につくると。それを9月の予
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算化を目指しているということでいいんですよね。
そして、勤労青少年ホームに隣接したテニスコートのトイレについては、今現在、ホーム
のトイレを使うように(「はい、そのとおりです」と呼ぶ者あり)利用してくれと。例えば、
ホームが将来的になくなれば(「当然そこでまた検討する必要があると」と呼ぶ者あり)わ
かりました。
引き続きよろしいですか。
○議長(原田謹吾君)
はい、どうぞ。
○4番(三谷英史君)
後ろからちょっと行きます。
質問が中山雄次郎議員と重複して申しわけないです。私も教育の推進という形で当然ひじ
り学園も念頭に置いておりましたので、重複するかと思いますけれども、御容赦をいただき
たいというふうに思います。
このひじり学園につきましては、今月28日開校式が予定されているという形で御案内もい
ただいております。
それでは、先ほどの答弁の中でもひじり学園のいわゆる目的として、子供たちがみずから
考えて、将来的に自立していけるようなキャリア教育の充実を推進していくんだという目的
をいただきましたけれども、ちょっと私の質問で、今回あえて小中一貫校を創設するという
ことですから、そのねらいというのは一体何なのかということがちょっとやっぱりあるんで
すね。そしてまた、メリットということですね。
そういうことで、また改めて御質問させていただきたいということですけれども、先日、
全員協議会の中でいろんな形で御説明をいただきました。その中で、目的の一つとして学力
向上ということが上げられておりましたが、私自身も行き過ぎた学力偏重主義に陥るという
のは当然避けるべきだというふうには考えておりますけれども、今現在、親の経済力の格差
が教育の格差を生むとか、そういう言われ方もしておりますから、子供たちが望むのであれ
ば、また親が望むのであれば、例えば、佐賀市の中学校に行かなくても、武雄市の中学校に
行かなくても、他の地域の子供たちと対等に競争できるような学力を身につけられるような、
そういうふうな学校づくりを目指していかれたらどうかというふうに考えております。
そして、その中で教育長答弁にありましたけれども、小学校1年から4年生までを基礎定
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着期として4というふうに、そして、小学校5、6、中学1を3、中学2、3を2という形
でもって、いわゆる現行の6・3制を4・3・2という形でこういうふうに細分化するとい
うことであれば、既存の小学校、中学校、現時点では教育カリキュラムというのが学習指導
要領に定められているかどうかわかりませんけれども、小学校、中学校の枠を取っ払って、
例えば、4・3の3ですね、5、6、1ですから、5年生からは難しいかもわかりませんけ
れども、例えば、6年生ぐらいから中学校のカリキュラムに少し踏み込んでいくとか、そし
てまた、極端な言い方になりますけれども、例えば、中学校2年生の段階でもって中学校3
年段階までの教科もすべて学習し終えて、あと1年間残った分については受験対策に回すと
か、そこまで踏み込んだ弾力的な運用というのがこの小中一貫校でできるのかどうかという
ことをちょっとお伺いいたします。
○議長(原田謹吾君)
教育長。
○教育長(大川内國勝君)
まさに先ほど三谷議員お答えになられましたように、私も教育の過度の行き過ぎについて
は懸念をします。しかし、ピサといいますか、新聞等で既に公表されておりますように、日
本の教育ですね、中学生、そのレベルが非常に一時期と比べて劣っているということでござ
います。
そんな中で、私は小中一貫校をするに当たっては、まさしく考え方は一緒ですが、学力の
向上を第1点に上げております。それと不登校対策。あわせてお答えしますと、小中一貫校
としてのメリットをいいますと、中一ギャップの解消、それと2点目として児童・生徒たち
の交流によることで中学生は小学生を思いやる心、あるいは小学生は中学生を尊敬する心、
そういった心の育成、また3つ目として、教職員の交流によりまして児童・生徒へのきめ細
やかな指導により学力の向上を図る。また、これはうちの独自のものですけど、先ほどから
申し上げているようにキャリア教育の推進、これにより子供たち自身が力をつける。学力に
しろ、普通の生活面にしろ、どういう価値判断をしていくか、そういったことについて、将
来の生き方について考えると、そういった9年間の中での教育を考えております。
学力の向上ということを第1点に上げておりますので、経済的な格差とか、先ほどおっし
ゃいましたが、経済的な格差というよりも、ひじり学園に学ぶ子供たちは、先ほど言いまし
たように、きめ細やかな指導を小・中の職員がしますので、ここでつまずいているなという
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ところにつきましては、チームティーチング、2人で指導するというそういった制度も導入
されておりますので、おくれた子供に対する指導、あるいは先ほど言われた中学校2年生で
既に3年分はどうかと。そこにつきましては、まだこれからの課題かと思います。
だから、少なくともどの子供たちも平等に自分の能力に応じた学びができるように考えて
おります。
○議長(原田謹吾君)
いいですか。三谷議員。
○4番(三谷英史君)
いや、親の経済的な格差が子供の教育格差を生むというのは、例えば、佐賀市にあえて行
く、武雄市の青陵中学校に行くとかいうことになると、結局、ある程度金があるところは行
けるけれども、そうじゃないところは行けないと。そしたら、別にあそこにわざわざ行かな
くても、それと同等の教育をここで受けられるんだ、大町のひじり学園でと。だから、そう
いう形でもってやっていただきたいということです。
それで、わかりました。児童と生徒の交流云々ですよね。そしてまた、小学校1年とか中
学校1年の何とかギャップですかね、あれを解消するということですけれども、私もPTA
の役員をやっていたときに、結構いじめというような形で問題になっていたんですけれども、
今現在、いじめの状況とかはどんな感じですかね。
そしてまた、答弁が重複するかもわかりませんけれども、もしそういうふうないじめに関
して、小中一貫校になったらこういうことも対処できますよという──これだから、あえて
そういういじめ対策について有効な手だてが受けられますよというような、そういうのがあ
れば御答弁いただきたいと思います。
○議長(原田謹吾君)
教育長。
○教育長(大川内國勝君)
まず第1点目ですけど、私も同じ意見でして、学力の向上につきましては、佐賀市とか、
武雄市とか、本当にそういった学校に行かなくて済むような学校づくりをと考えております。
2点目ですけど、いじめ等につきましてですが、これにつきましては、小学校のPTA総
会の折に私も行きまして、まずは学校も、それから保護者の方も、子供の意見、言葉遣い、
服装、傷等もあれば、何でもいいから言ってくださいと、とにかくお互いに情報の共有をし
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てくださいということもお願いをしております。
そういったいじめ等に、さらに小中一貫校になりますので、もう既に子供たちのことにつ
きましては、小学校と中学校の先生がお互いにその子供についての共有といいますか、性格
なりいろいろ、そういったところを共有して対応していくと、そのようにもう既にしており
ます。
いじめについては特にないように、私自身、それにつきましてはいつも神経をとがらせて
おります。
○議長(原田謹吾君)
いいですか。(「次に移ります」と呼ぶ者あり)最後で……(「次の論点に。今、教育の
推進ですから、教育の施設に行きます」と呼ぶ者あり)三谷議員。
○4番(三谷英史君)
そしたら、引き続きまして2点目、教育施設についてお伺いをいたします。
スポーツ施設の利用という、そういう側面から質問をさせていただきたいというふうに考
えておりますけれども、町内におきましては、愛好会とかを含めまして、グラウンドゴルフ
とか、ゲートボールとか、何とかテニスとか、いろんなスポーツが盛んに行われておるよう
でございますけれども、ちょっと先日、グラウンドゴルフの愛好者の方から、今現在は町民
グラウンドを利用しているけれども、今後何かボタ山の多目的広場ですかね、この前も御説
明を受けましたけれども、そういう多目的広場ができるから、今後はあそこに移って、そこ
を使用するようにという形の要請があったということをちょっと耳にしたわけですね。
そのときにその方がおっしゃるには、自分たちは結構年寄りが多いもので車はないと。い
わゆる交通手段がないもので、なかなかあそこに行くということになると、かなり不便にな
ると。そこで困っているというふうな、そういうふうなことをちょっとお聞きいたしました。
それで、ちょっと聞いてくれというふうな形になりましたので、ここで再質問の中でお聞
きをいたしますけれども、そこで、屋外スポーツの今現在の施設として町民グラウンドもあ
りますけれども、今後、ボタ山の多目的広場──多目的広場の目的そのものは私自身まだ十
分理解はしていないんですけれども、あれが町民の憩いのための施設とか、あとジョギング
施設とか、そういう説明を受けたんですけれども、ある方がおっしゃるには、あそこは何か
ゲートボール場が20面とれるぐらいの広大なあれになるとか、そういうふうなあれも聞きま
したので、いわゆる屋外スポーツの施設として町民グラウンド、そして、ボタ山のあれ、2
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つありますけれども、今後、いろんなスポーツ団体、愛好家の団体がありますけれども、そ
ういうふうな施設利用について何か相互調整とか、例えば、町民グラウンドはこういうもの
を目的としたのが町民グラウンドだと、こういう目的のスポーツ使用に関してはボタ山なん
だとか、そういうふうなすみ分けとか、そういうことを今後何か検討されるとか、計画とか、
お持ちであれば答弁いただきたいと思いますけれども。
○議長(原田謹吾君)
教育委員会事務局長。
○教育委員会事務局長(千々岩正博君)
教育施設の利用につきましては、毎年2月から3月にかけまして、次年度の利用の要望を
する会議を開きます。今、体育協会に所属している種目が24種目、ゆうゆうスポーツが13種
目ございます。それ以外にも1年間を通して町民グラウンド、屋外施設を利用されている方
に案内状を出しまして、先ほど言いましたように、次年度の利用をどういうふうにするかと
いう計画を毎年2月から3月にかけて会議をいたします。その中で1年間通して、何とか大
会、ゲートボール大会とか、春の大会とか、そういう各種目で計画をされておりますし、そ
ういうものも含めながら利用の調整をいたしております。
あくまでも申し込みについては利用される方が申し込みをされて、それに伴って委員会は
許可をすると。例えば、今の段階でこの種目が向こうに行きなさいとか、この種目は向こう
でしなさいというふうな区分けは今現在しておりません。あくまでも所有者が使用目的で施
設を貸してくださいといったときに、重複がないような状況のときに許可をするというやり
方を今現在やっておりますので、教育委員会の施設としては当面そういう形でやっていきた
いというふうに思っております。
ただ、ボタ山に関しては今から出てくることだろうというふうに思いますけれども、今現
在では、先ほど言いましたように、あくまでも利用される方が申し込みをする。そして、そ
れに伴って各施設の管理者が許可をするという基本的な考え方は変わりません。
○議長(原田謹吾君)
いいですか。(「まだありますが」と呼ぶ者あり)暫時休憩して、お昼過ぎからまたやっ
てもいいですよ。三谷議員。総括ばしてください、なるべく。ずうっとあなたの質問は全部
同じものやけんが、あなたは1項目違うように見えるけど、聞きよる私たちは全部同じこと
ばかり言いよるごと聞こえますから。2番目の教育の推進に当たってでしょう。(「はい」
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と呼ぶ者あり)はい、どうぞ。
○4番(三谷英史君)
そしたら、時間の関係で少しはしょっていきますけれども、今の答弁わかりました。そし
たら、結局団体が手を挙げれば、ある程度支障がない状態でもって使えるということで理解
をいたします。
ちょっと時間がないものであれですけど、聞きたいことだけ聞きます。
当町においても、もちろん子ども手当が支給されているかと思うんですけれども、子ども
手当については今後どのような状況になるのかという極めて不透明なところが多々あるとい
うことは承知しておりますけれども、子ども手当の中には当然給食費の助成というのが含ま
れているかと思うんですよね。
それで、今、給食費、きのうですかね、あれをいただいたとき、収納率の表をいただいた
んですけれども、給食費の滞納世帯がありますけれども、子ども手当の支給と給食費滞納世
帯の解消にリンクするような取り組みとかなんとか、ちょっと私も4年間離れていましたの
で、何かその辺の検討がされているかどうか、お伺いいたします。
○議長(原田謹吾君)
教育委員会事務局長。
○教育委員会事務局長(千々岩正博君)
子ども手当の支給につきましては、一応子育て支援の一環ということもございますので、
給食費の滞納者に対してのお願い、そのときにお支払いをしていただくという何といいます
か、念書じゃないですけれども、誓約書ですね、そういうものをとりながら回収をしていま
す。
○議長(原田謹吾君)
三谷議員。
○4番(三谷英史君)
終わりますけれども、そしたら、そういうところに関してはある程度御理解を得て、収納
はなされているということですね。わかりました。
以上、終わります。
○議長(原田謹吾君)
最後までしますか。藤瀬議員、しますか、それとも昼からしますか。(「したがいいとい
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うことですので」と呼ぶ者あり)はい、わかりました。7番藤瀬議員。
○7番(藤瀬都子君)
7番藤瀬都子、私は3点について質問をいたします。
町道高砂団地内線改築工事について。
平成19年より工事が始まりましたが、高砂公民館で説明を受けてから4年が経過いたしま
した。当初の計画ですと、もうとっくに完成しているところですが、当時公民館での説明で
は工事費用3億8,000万円の予定が大幅にふえています。工事期間は延びるし、工事費はふ
えるし、幾ら過疎対策事業債といっても町の負担もあるはずです。
23年度も当初予算からすると大幅な減額になっています。23年度事業予定もどこまででき
るのか、また、工事期間が延びるようであれば、地元地区の説明も必要だと思います。補助
金での事業ですから、先の見通しは特にわかりませんが、実際にいつ完成できるのか、お尋
ねをいたします。
2点目、ボタ山多目的公園計画について。
町のシンボルとなるボタ山を有効に活用し、町内外から人の集う観光施設の開発や町民の
憩いの広場として整備開発の計画が出されました。ボタ山は数年前から県の植樹祭を初め、
九州電力によるふるさとの森づくりがあり、多くの町民も植樹に参加されました。
そこに多目的公園として整備されるということで、12月に測量設計委託料が1,000万円、
3月にはボタ山多目的公園計画平面図が提示されました。6月には予定額の2割減の予算に
なりました。1年計画だったのが2カ年計画で24年度に完成ということですが、高砂団地内
線改築工事ではありませんが、予算減となり、1年目ですることを2年間かかってするので
すから、計画を立てておられますが、子供から高齢者まで利用しやすい楽しめる施設づくり
をお願いしたいと思います。
3点目に、大町小・中学校校舎改築計画はということですが、どこまで進んでいるか。
23年度より小中一貫校大町ひじり学園もスタートいたしました。校舎改築工事はどのよう
な計画になっているのかと心配しておりましたら、今回、校舎改築工事に伴う基本実施計画
業務の予算が出されました。計画の平面図も提出されましたが、少子・高齢化が進んでいる
我が町にとって、次代の本町を担う子供たちが心身ともに健やかに育つような施設をつくっ
ていただきたいと願うところです。
いろいろな考え方があると思いますが、町民の意見を参考にするパブリックコメントの導
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入も考えられないか、お尋ねをいたします。
以上です。
○議長(原田謹吾君)
武村町長。
○町長(武村弘正君)
いろいろこれまでかかわり合いの質問でございますので、担当課長のほうから御説明させ
ます。
○議長(原田謹吾君)
建設課長。
○建設課長(三根康憲君)
ただいまの藤瀬議員からの御質問ですけれども、一応本工事の再開時期につきましては、
7月中の発注を目指して設計積算の作業を行っているところです。そしてまた、竣工につい
ては24年度を予定しておりますので、残る事業費の満額の交付金要望を今行っているところ
です。
それで、議員が言われる、ちょっとこれは議案質疑ではございませんけれども、今回補正
で減額をお願いしていますけれども、これについても要望としては、うちは事業部としては
とにかく早期に竣工を目指して要望しておりますけれども、国の交付金等は満額の採択がな
されていなくて、58%とか、半分に近いような交付金の採択によってやむを得ず事業費の削
減を行っております。それについて、工期についても長くなっております。そこについては
ちょっと理解をしていただきたいと思います。
それで、一応今年度交付金の減額に伴う事業費として6,600万円ほど見ておりますけれど
も、施工場所については、当該道路の北部の取りつけ部、すみれ園の前あたりになりますけ
れども、公園から町道城山~浦田線を取りつけるための部分の道路改修をまず完成させます。
それと、あと橋梁部の補強土壁工、今、中途でとまっていますけれども、あれを天端まで上
がる工事と、それから、南側の22年度施工のフーチング、基礎部の、今完成しておりますけ
れども、基礎から立ち上げる分、天端までの補強土壁工、この3カ所を一応施工予定してお
ります。
以上です。
○議長(原田謹吾君)
- 92 -
企画課長。
○企画課長(福田敏朗君)
ボタ山公園につきましては、幾度となく議員の皆様方に御理解を得るために私自身はわか
りやすく御説明をしてきたものだと自負しております。
今回、町独自での2カ年の延長になったわけではなく、東北震災により国庫補助の減額と
いうことで、2カ年の時間になったということはまず御理解をしていただいておると思いま
す。
そして、このボタ山の公園開発につきましても、先ほど議員のほうから参加もしていただ
きましたけれども、佐賀県の植樹祭を皮切りに九電の森事業で防災面におき、いろいろな景
観面におきも九電さんの温かい御厚情により、すばらしい外枠の完成になってきたかなと思
っております。
そういうことで、この公園事業につきましては、あとは町民の皆さんが7割以上、この活
用をという部分におきまして、特定公園事業というのがありましたので、今回着手するよう
になっておりますけれども、あくまでも私の耳にもよくするのが、大体1億幾らもかけてと
いうふうなことも私も担当課としては聞いております。
そういった意味で、再度この部分につきましても、総事業費の半分は国庫補助だというこ
とと、それと町独自での持ち出し部分につきましては、残り半分の3割部分が町の持ち出し
だということで、この予算が少ないか多いかじゃなくてでも、ここまで至った経緯というの
は非常にいい方向性で、うちの町長を褒めるあれではありませんけれども、いい方向性でこ
の計画に進捗してきたということに思っております。
以上です。
○議長(原田謹吾君)
教育委員会事務局長。
○教育委員会事務局長(千々岩正博君)
校舎改築の計画はどこまでかということでございますが、昨年、基本構想を策定いたしま
して、今年度、6月補正で基本設計、また実施設計、それに伴う地質調査、それから文化財
関係の補正予算をお願いしているところでございます。
今後は、その構想をもとにプロジェクト委員会の中で校舎の配置なり、特別教室の数なり、
そういうものも含めて具体的に基本設計に向けた協議をしていきたいというふうに思ってお
- 93 -
ります。
それと、今後パブリックコメントということでございますが、まずは学校側の意見、それ
と保護者の御意見で、先ほど来から申し上げております大町町を考える会の各種団体の方が
来ていただいておりますので、そういう方々の御意見等をまず初めに聞いていきたいという
ふうに考えております。
したがいまして、今の段階でパブリックコメントというところまでは、今現在では考えて
おりません。どうか御理解いただきたいと思います。
○議長(原田謹吾君)
藤瀬議員。
○7番(藤瀬都子君)
今回の私の質問は、大変大きな金額が絡んでおります。その中では、本当に国からの予算
を十分生かした計画を皆さんの声を聞きながらやっていただきたいと思います。
ただ、高砂団地内線の改築工事については、本当に地元町民は物すごく待ちわびておりま
したけれども、今回の東日本大震災の影響によりまして、確かに補助金の減額というのがあ
りますけれども、ここに至りましては、一応地元地区に説明する必要があるのではないかと
思いますが、その点についてお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(原田謹吾君)
建設課長。
○建設課長(三根康憲君)
一応その事業の内容についてということで、当初、私まだ建設課には来ておりませんでし
たけれども、地元への事業の説明は一度あったかと思います。それで、事業を推進するに当
たって、毎度毎度皆さんに集まってもらって事業がどうのこうのという説明よりも、直接的
に住民さんに御迷惑をかける部分、また、そういうところで皆さんの協力も得なければいけ
ない部分での説明会というのは必要だと思っております。
しかし、その時期は、タイミングあたりはまた後々議員にも御相談したいと思いますので、
よろしくお願いします。
○議長(原田謹吾君)
藤瀬議員。
○7番(藤瀬都子君)
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とにかく大町町で大きな事業をされるときには、課内の執行部の皆さんたちとの連携が図
れているのか、この高砂の最初の問題、道路をつくってくれということでバイパス計画が出
まして、そのときからしまして4年がたちました。そのとき、最初に説明を受けたときには、
これが長引いた原因というのは用地買収ができなくて、結局路線変更でした。そのときには、
町民の方たちもこういった路線はどうかというような意見も出ていたんですが、いや、これ
のほうが安上がりにできますということになって、現在このようになってまいりました。
だから、そういったところを今回、教育委員会のほうも大町小中一貫校舎ができるわけで
すけれども、これはその課内だけの問題とせずに、同じ課長さんたちとの共有をしていきな
がらしたら、またアイデアも出るんじゃないかと思います。
また、ボタ山の件ですが、つくっておられる、計画をしておられるのは企画課がやってい
らっしゃいますが、これができ上がった時点では教育委員会のほうに管理のほうはお願いす
るということでしたけれども、教育委員会のほうとの連携はどうなっているのか、以上の点、
お聞きしたいと思います。
○議長(原田謹吾君)
企画課長。
○企画課長(福田敏朗君)
今、とにかく町民の皆さんが憩いが持てて、多くの方々がたくさん利用できるようなとこ
ろをまずは目いっぱい考えております。管理につきましては、各種団体かれこれ、教育委員
会ということではなくて、大町町としてどういった管理の方法がいいものなのかは、これか
らまた検討していきたいと思います。
○議長(原田謹吾君)
いいですね。(「はい、これで終わります」と呼ぶ者あり)
これにて一般質問を終結いたします。
以上で本日の日程は終了いたしました。よって、本日の会議はこれにて散会いたします。
議事進行についての御協力、まことにありがとうございました。
午後0時15分
- 95 -
散会