かわら版 2009 年 2 月 9 日 No.20 ―湾岸・アラビア半島地域ニュース― UAE:ドバイ経済・ムーディーズによる政府系企業 6 社に対する格付け見直しの着手 (2 月 3 日付現地各紙) 3 日付現地各紙は、大手金融機関ムーディーズが、ドバイ政府系企業 6 社の格付け見直しに 着手したと報じている。概要以下の通り。 1.見直し対象の 6 社 ドバイ・ホールディングス、ドバイ・ポートワールド、ドバイ国際金融センター、ドバイ 電気水道公社、ジュベルアリ・フリーゾーン(以上 A1) 、エマール・プロパティーズ(A3) 2. コメント (1)ムーディーズ社 経済が会報されている分、ドバイは他の地域よりも世界金融危機の影響を被っている。 というのは、ドバイ経済は比較的、高いビバレッジを活用する一方、利用可能な財政上 の資源は限定されているからである。ただし、現時点では、上記 6 社は投資適格(A)を有 している。 (2) エッカールト・ヴェイツ氏(ガルフ・リサーチセンター・プログラム・マネージャー) 近年の世界金融危機の状況を考えれば、見直しは驚くに値しない。すでにドバイ系企業 の債券の中では、現在の格付以下で流通しているものもある。そのため、下方修正があ るとしても、それはマーケットの実態を反映したに過ぎない。 ◎本「かわら版」の許可なき複製、転送、引用はご遠慮ください。 ご質問・お問合せ先 財団法人中東調査会 TEL:03-3371-5798、FAX:03-3371-5799
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