7月 - 台中日本人学校ホームページ

家庭、地域社会、学校を結ぶ情報通信
No 467
2014年(平成26年)7月18日発行
発
行 所 台中日本人学校(台中市日僑学校) 電 話 04-2567-2079
ホームページ http://tjs.ehosting.com.tw/
e-mail [email protected]
FAX 04-2567-2085
校長室から
校長
廣瀬孝二
1学期が終わります
1学期は、始業式・入学式に始まり運動会、宿泊学習と多くの学校行事がありました。また、漢字・
計算コンテストを始め定期考査や実力考査などの学習に関する行事もありました。
そんな中、子どもたちは真剣に毎日の学習や行事に取り組んできました。1学期が終わってみると、
4月に比べ本当にたくましく成長したように感じます。今日は、通知表を見ながら、家族みんなで子ど
もたち一人ひとりの成長の確認をしてほしいと思います。
あいさつについても、とてもよくなりました。朝などは、ほとんどの子どもが私の目を見て、会釈を
しながらあいさつをしてくれます。本当に気持ちのよいあいさつです。
ただ、学校ではよくできるけれども、家やバス停では、バスの乗務員の人たちにはどうだろう、と考
えると少し疑問が残ります。家庭と協力しながら息の長い指導が必要だろうと思います。
今年度から、担任が学級にいる時間を確保しました。
朝の会が始まる前に、学校全体を回って見ると大変落ち着いた感じがし
ます。ランドセルやカバンを片付けながら今日の学習の準備する子どもた
ち、準備がすんで静かに本を読んでいる子どもたちなど、学級に先生がい
ることで、静かで落ち着いた一日のスタートができています。
簡潔で分かりやすい文書に
学校から出す文書は、「丁寧過ぎて、持って回った表現が多く、分かり
にくい」という指摘がありました。
そこで、簡潔で、できるだけ分かりやすい表現にしたいと思っています。
ただ、簡潔を意識するあまり一部説明不足があったことをお詫びします。
これからも、分かりやすい文書を目指し、簡潔でしかも、十分な説明ができるような文書作成をした
いと考えています。よろしくお願いします。
ペンリレー
『いつやるか?今でしょ!』…それ、自分に言ってるの?
松田 裕明
2011 年 3 月 11 日(金)14 時 46 分 18 秒…「あの時」私は、妻と 2 人で東北新幹線に乗っていた。
夢を見ていたら、頭が左右に振られた。今までに体験したどの感覚に似ていたかというと、ラフティ
ングか。だが、河流が激しすぎて、操縦不能。窓の外からウォォーーーンという音が伝わる。自動車の
速度とギアがかみ合っていない時の音だ。ここまで、夢だと感じていた。
次の瞬間、目の前が真っ暗になった。キャア~!悲鳴があちこちから聞こえたので、自分と一緒に何
人もが死んだのだと思った。妻の悲鳴が聞こえる。生きているのかもしれないと思った。カタン、コト
ン、カタン、コトン…音と音の間隔が長くなり、やがて、音がしなくなった。どうしたんだ?何が起こ
ったんだ?ここはどこだ?どうして暗くなったんだ?何も見えないが、ざわめきが聞こえる。とりあえ
ず、生きていて、現実ではある。携帯電話の明かりで、辺りを照らす。窓の景色は壁。ここは、トンネ
ルの中だ。何があったのか、携帯電話を使って情報を得よう。非現実的な中、単純なことに気が回らな
かった。が、携帯電話は圏外。後ろの席に座っていた高齢者が、震え泣き始めた。何があったのか説明
しろと、売り子を怒鳴りつける男がいた。この時まで、電鉄会社のミスで事故が起こったと思っていた。
例えば、速度超過で脱線とか。冬の東北だから、新幹線の中が寒くなると思った。が、新幹線の室温は
どんどん上昇した。乗務員が、ドアを開けた。決して、このドアから外へ出ないでください!今は、車
内にいた方が安全です!外国人が外へ出ようとした。英語を話せる人が駆けつけて、説明していた。車
掌が一つずつ車両を回って説明を始めた。この時、初めて、大地震が起こったことを知った。今、助け
が向かっているから、絶対に新幹線から出るなという指示だった。待てども、待てども、助けは来ない。
偶然乗り合わせていた医師の男性と看護師の女性が、健康観察のために各車両を回った。脱水症状で具
合を悪くした人がいるらしく、水分を集めていた。私と妻も持っていたペットボトルを差し出した。乗
務員は、定期的にドアを開閉した。
ようやく助けが来た。23 時を回っていた。体調が優れない人は、新幹線に留まるようだった。私達は
新幹線を降り、トンネルの中の、線路の上を歩いた。8 時間も一緒にいると、仲間意識が芽生える。励ま
し合いながら進んだ。絶対、生き残ってやろうと思った。トンネルを抜けると、吹雪だった。2 時間ほど
歩き、着いた場所は福島県の中学校の体育館だった。底冷えしているうえに床が硬くてほとんど眠れな
かった。朝、支給されたおかゆを食べながら、ラジオを聞いた。その時、初めて、津波で大きな被害が
あったことを知った。泣き出す人が続出した。私は唖然とした。私と妻は、その津波が来た場所を目指
していたのだから。
その後、4 日がかりで千葉県に戻ることができた。私達の生還を家族が泣いて喜んでくれた。携帯電話
を充電すると、メールが約 100 件入ってきた。相当心配されていたらしい。東北地方で知り合いや親戚
が亡くなったという悲しい知らせも届いた。私は、間一髪のところで命拾いした。
それから数カ月たったある時、
「いつやるの?今でしょ!」が耳に飛び込んできた。それ、自分に言っ
てるの?私には、長年思い続けてきた夢があった。海外日本人学校で働くことだ。「いつかは、やろう」
「そのうちやればいい」と思っていた。人間はいつ死ぬかわからない。いつまで生きられるかわからな
い。いつかは…そのうち…と、言っているうちに、寿命が尽きてしまうかもしれない。
海外日本人学校へ行くためには、様々な試験を受けなくてはならない。その試験に合格するためには、
たくさんの勉強をしなくてはならない。自分に聞いてみた。じゃあ、その勉強、いつやるの?…答えは
もちろん、
「今でしょ!」
今、私は、台湾の土を踏み、念願であった日本人学校の教師をしている。生あることに感謝して、新
しい出会いを大切にして、日々、精一杯生きていきたい。
進路より
●海外子女教育振興財団主催
2014年度 帰国生のための
「学校説明会・相談会」
日本国内では最大級の、帰国生のための学校説明会です。小学校から大学までのおもな帰国生受け
入れ校の担当者が、各校の指導方針・授業・課外活動などの特色や選考方法・時期・応募資格などに
ついて説明をするほか、具体的な質問にも答えてくれます。また、財団教育相談員をはじめ、各種団
体(臨床心理士の会、帰国生母の会など)担当者が一般的な教育相談も受け付けています。本校から
は、東京・大阪会場に進路担当者が参加する予定です。
<期日・開催地>
東 京 2014年7月30日(水)12:00~16:00
国立オリンピック記念青少年総合センター(渋谷区代々木)
名古屋 2014年7月22日(火)13:00~15:30
名古屋国際会議場(名古屋市熱田区)
大 阪 2013年7月26日(土)13:00~15:30
毎日新聞ビル
オーバルホール・ハートンホール(大阪市北区)
※参加は無料ですが、事前に申し込みが必要です。詳しくは財団のHPをご覧ください。
2014年度(平成26年度)
8月学校行事予定表
★生活目標・・・規則正しい生活をおくろう
★保健目標・・・けがの防止につとめよう
下 校 バ ス 発 車 時 刻
日 曜 週
児童生徒行事
小1
小2
小3
小4
小5
小6
中学部
1 金
2 土
3 日
4 月
5 火
6 水
7 木
8 金
9 土
10 日
11 月
12 火
13 水
14 木
15 金
16 土
17 日
18 月
19 火
20 水
21 木
22 金
編転入学説明会
23 土
24 日
25 月 A 2学期始業式
26 火 A 中学部実力テスト
27 水 A 中学部実力テスト
28 木 A
29 金 A
7時間目 中学部夏祭り準備
5・6年 部活動
30 土
夏祭り
31 日
授業日数5日
9月の行事予定
15日(月)~19日(金)夏休み作品展
28日(日)中・実力テスト(希望者)
1日(月)学部別朝会
17日(水)外清掃
29日(月)振替休業日
2日(火)身体2計測 視力検査(小学部)
19日(金)水泳記録会
30日(火)ステージ練習開始
3日(水)委員会 身体2計測 視力検査(中学部)
22日(月)921全校朝会 部活動中止
部活動中止(中間テスト前)
5日(金)計算コンテスト
23日(火)中学部音楽朝会 小学部交流会
※( )内の行事は未確定です。
8日(月)中秋節
24日(水)中委員会
(小4社会科見学)(小5社会科見学)
10日(水)集金日 小委員会
26日(金)部活動中止(中間テスト前)
12日(金)漢字コンテスト
27日(土)授業参観 学級懇談会
新民体験入学説明会