12月 - FCTVインターネットサービス

2008 年 12 月号
366 号 12 月 1 日
【パソコン】LED バックライトの億光、来年の低価格小型ノートパソコンの出荷拡大に期待
2008-11-26 台湾工商時報
NEC や東芝などの日本の大手ノートパソコンブランドメーカーがここ数ヶ月で欧米メー
カーに追随し低価格小型ノートパソコン Netbook 市場に本格参入したことにより、来年
の低価格パソコン市場規模は 2700 万台から 3200 万台に達する可能性があるとも見られ
ている。また、低価格小型ノートパソコンが LED バックライトをほぼ 100%採用している
ことも、台湾の LED バックライト大手の億光(Everlight)の売上高続伸の原動力となっ
ている。
億光はまた、補助照明、室内照明、街灯などの照明用大容量 LED、自動車用 LED 照明市
場も来年大きく成長すると見ており、これら LED 照明市場も重点注力市場と位置づけて
いる。
台湾の IT 市場調査機関、拓墣産業研究所は、来年の世界の低価格小型ノートパソコン市
場規模は今年の 2 倍以上の 2700-3200 万台に成長すると予測しており、来年のコンシュ
ーマーエレクトロニクス市場最大のけん引役になるとしている。拓墣産業研究所は、低
価格小型ノートパソコン最大の優位性は軽い、薄い、省電力であり、省電力部分につい
ては、LED バックライトを採用していることが最大の武器となっているとしている。
億光の低価格小型ノートパソコン用 LED バックライト製品の月間出荷台数は既に数百万
台に達しているが、特に低価格小型ノートパソコン市場が大幅に躍進した今年 7-9 月に
同社の出荷量もそれに連動するように大幅に伸張しているという。
【パソコン】ノート PC 用バックライトの奈普、10 月売上高 9 月比 10%増を達成
2008-11-27 鉅亨網
バックライトモジュールの奈普科技(Nano-Op)の今年 10 月の売上高は 9 月比 10%増の
1.19 億 NTD、税前利益は 2519 万 NTD となった。液晶パネルメーカーが大幅減産体制に入
る中でも売上高は 9 月比 10%増を達成した。
奈普科技は、ノートパソコン用バックライトモジュールを主力製品としており、主要ユ
ーザーは友達で売上高全体の 90%を占めている。今年、中国昆山工場及び同豊工場の 2
工場が相次いで量産に入ったため、今後も業績の伸張が期待できるとしている。
【EMS】富士康、直近 2 ヶ月売上高が前年割れ 深圳 工場従業員 5%を配置転換
2008-11-28 中国青年報
深圳龍華に大規模工場を保有する世界最大の EMS、鴻海富士康(Foxconn)は、世界全体
で 50 万人余りに達する従業員の約 10%を削減すると伝えられていることに対して、富士
康行政総経理の李金明氏は中国青年報が行った現地インタビューに答えて、深圳龍華工
場は従業員 30 万人余りを有し、6 年連続で中国内地で輸出額第 1 位の巨大企業であるが、
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2008 年 12 月号
富士康の今年の売上高は直近 2 ヶ月の売上高は前年を下回っている、富士康にとっては
売上高が前年割れするのはここ数年では極めて異例で、現在 5%の従業員の配置転換を計
画していることを明らかにしている。
また同総経理は、5%の従業員の配置転換は主に受注が少ない生産ラインの従業員を受注
の多い生産ラインに配置転換する形を取るとしている。また、同時にフレキシブル制を
導入することで全ての従業員が仕事を持てるよう配慮するとしている。ただ、配置転換
及びフレキシブル制導入については、未だ深圳市政府労働部門からは承認を取得してお
らず、実際の導入は来年以降になるだろうしている。
【EMS】鴻海富士康、人員削減計画を近く発表か 欧米、台湾が重点対象地域に
PCBTN 2008-11-26
ノキア、三星、デル、HP などの世界の大手携帯電話、パソコンブランドメーカーが相次
いで来年の業績見通しを下方修正したことから、これら大手ブランドメーカーをユーザ
ーとする世界最大の EMS、鴻海富士康(Honhai Foxconn)は人員削減は不可避と判断、
近く正式に人員削減計画を発表するとの見方が強まっている。
鴻海富士康は 50 万人以上の人員を擁する巨大企業であるため、人員削減に対しては慎重
な姿勢を示してきたが、予想をはるかに上回る環境の変化に人員削減は避けられないと
の意見が社内でも大勢を占めるようになっているという。ただ、削減の重点対象地域は
中国内地ではなく、人件費が高止まりしている欧米地域及び台湾域内になるという。
今年 8 月末に鴻海富士康グループ傘下の携帯電話事業会社、富士康国際(Foxconn
International)が上期の純利益が 56%の減益となったことを発表し、キャッシュフロー
を改善するため、在庫、売掛金、余剰資産の 3 つの余剰を削減することを明らかにして
いる。また、今月初めには鴻海富士康董事は運転資金の拡充及び短期負債の返済のため
120 億 NTD の無担保社債を発行している。
同グループ内で業績が比較的好調な筐体事業会社、鴻海精密の今年 9 月末現在の手持ち
現金は 101 億 NTD で、今年 6 月末現在の 116 億 NTD から 15 億 NTD 減少しており、キャッ
シュフローが急速に悪化していることがうかがえる。鴻海富士康は、既に残業抑制、昇
給抑制などの施策を打っているが、それでもキャッシュフローの悪化を食い止めること
が困難になっている。
【EMS】鴻海、川上統合の一環で 6 インチ半導体ファウンドリの元隆電子に資本参加
2008-11-27 PCBTN
世界最大の EMS、鴻海集団は、川上統合の一環で、台湾の中堅半導体ファウンドリ、元
隆電子に 1.42 億 NTD を出資し 16.03%の株式を取得することを発表した。元隆電子は 6
インチ技術の半導体ファウンドリで、月産能力は 3.5 万枚。
【液晶パネル】東芝、台湾からの調達 100 億米ドル突破 初めてソニーを上回る
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2008-11-28 台湾経済日報
世界第 4 位のノートパソコンブランドメーカー、東芝は、台湾にノートパソコン R&D セ
ンターを設置したほか、今年度(今年 4 月-来年 3 月)1500 万台のノートパソコン ODM
を台湾広達(Quanta)、仁宝(Compal)及び英業達(Inventec)等の ODM 専門メーカーに
発注するなど、今年度の台湾からの調達額は前年比 45%増の 100 億米ドルに達すること
を明らかにした。これにより、東芝は台湾からの調達額が初めてソニーを上回り、日本
メーカーでは台湾からの調達額が最大の日本企業となる。
業界では、金融危機の影響でブランドメーカーが ODM 発注を削減する動きをとっている
が、東芝は逆に ODM を積極的に増やす姿勢を見せており、来年度(09 年 4 月-10 年 3 月)
のノートパソコンの ODM 発注量は今年比 2 割増になるだろうと見られている。また、東
芝の台湾 ODM メーカーへの液晶テレビ発注も今年の 200 万台から 400 万台に拡大する見
通しで、増加分を現在起用している仁宝以外の OEM メーカーに発注すると見られている。
東芝は世界 6 ヶ所に国際調達オフィス(IPO)を設置しているが、台湾 IPO は東芝の国際
調達額の 5 割以上を占める最大の IPO に成長している。台湾 IPO から調達されている主
な製品には金額が多い順にノートパソコン、液晶テレビ、携帯電話、プロジェクタ、半
導体などがある。
【液晶パネル】友達、LED バックライト搭載 NB パネル出荷拡大 出荷量世界第 2 位
2008-11-27 台湾経済日報
IT 市場調査機関 DisplaySearch によると、LED バックライトモジュールのコストが下が
ったことにより、ブランドメーカーが年末商戦に向けて相次いで LED バックライト搭載
新機種を投入しており、今年 7-9 月の LED バックライト搭載のノートパソコン(NB)用
液晶パネル出荷量は今年 1-3 月の 130 万枚比 63%増の 210 万枚に達した。そのうち、台
湾の 2 大液晶パネルメーカー、友達(AUO)及び奇美電子(CMO)の LED バックライト搭
載ノートパソコン用液晶パネル市場シェアは世界第 2 位、第 6 位となった。
同調査機関によると、ノートパソコン用液晶パネル市場における LED バックライト搭載
比率は 1-3 月には 2%だったが、4-6 月には 3.4%、7-9 月には 5.4%に上昇している。LED
バックライトの生産コストは日進月歩で低下しており、DisplaySearch は同比率は 10-12
月には 12.2%に上昇すると予想している。デル、HP などの世界の 2 大パソコンブランド
メーカーが来年上期に複数機種の LED バックライト搭載ノートパソコンを投入する計画
であることから、DisplaySearch は来年 4-6 月にはノートパソコンにおける LED バック
ライトパネル搭載比率は 25%に達するだろうとしている。LED バックライトを採用してい
るノートパソコンは主に 12.1 インチ、13.3 インチ、15.4 インチサイズのノートパソコ
ンだが、徐々に 16:9 ロングワイドパネルでも LED バックライトを採用する動きが出てい
るという。
7-9 月のメーカー別出荷量について見ると、東芝パナソニックディスプレイ(TPD)が首
位でシェア 39%、次いで LGD、友達(AUO)がシェア同率 23%で第 2 位、三星はシェア 12%
で第 4 位となっている。また、台湾の奇美電子はシェア第 6 位だった。
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【液晶パネル】台湾 7-9 月の薄型ディスプレイパネルの生産高、4-6 月比 8.4 %縮小
2008-11-27 中華液晶網
台湾当局系の工研院 IEK ITIS 調査によると、今年 7-9 月の台湾の薄型ディスプレイパネ
ル産業の生産高は 4166.8 億 NTD で 4-6 月比 8.4%縮小した。また、同期の液晶パネルの
主要原材料の 1 つであるカラーフィルターの生産高も 4-6 月比 14.4%縮小した。偏光板
の生産も大幅に落ち込んでおり、台湾の偏光板大手の力特光電(Optimax)は現有の TN
/STN パネル用偏光板生産ライン 1 本及び TFT-LCD パネル用偏光板生産ライン 4 本のう
ち、TFT-LCD パネル用偏光板生産ライン 3 本を生産停止し、同時に 500 人余りの人員削
減を行ったという。
力特光電:www.optimax.com.tw/
【液晶パネル】TFT LCD 基板の志超科技、平鎮工場で火災が発生 統盟を傘下に
2008-11-27 鉅亨網
台湾第 3 位の TFT LCD 用プリント基板メーカー、志超科技(Taiwan PCB Techvest:TPT)
の台湾平鎮工場で火災が発生し、1 時間ほどで消火されたが、損失
は 70 万 NTD になる模様。
なお、志超科技は現在、台湾のプリント基板メーカーである統盟電
子(Yang An)に資本参加する手続きを取っており、近く経営権を持つ筆頭株主になる予定。
志超科技:www.tpt-pcb.com.tw
統盟電子:www.yangan.com.tw/
【携帯電話】ノキア、中国 TD-SCDMA 携帯電話端末機を来年末には市場に投入
2008-11-26 PCBcity
携帯電話世界最大手のノキアは、中国が独自開発した第三世代携帯電話通信標準
TD-SCDMA 対応の携帯電話端末機の開発をようやく開始することを発表、来年末には市場
に投入することを明らかにした。ノキアは、Symbian OS プラットフォーム S60 を採用す
る計画で、中国地場系のチップユニットメーカーとも提携する計画という。
【太陽電池】浙江省寧海県、日昇電器を核に太陽電池年産能力が 100MW 突破
中国電子部品産業協会 2008-11-27
中国地場の太陽電池照明器具メーカー、寧波澳蘭弗は、浙江省寧海県に 8000
万元を投じて単結晶シリコン太陽電池セル事業に参入する。澳蘭弗は既に年
間 1 億元の単結晶シリコンインゴットを生産しているが、その土台の上に太
陽電池セル事業にも参入することになる。浙江省寧海県はこれまでに 10 億
元余りを投じて太陽電池産業を構築しており、その生産能力は 100 メガワッ
トを突破している。
中国地場最大の太陽電池メーカー、尚徳(Suntech)とも取引関係がある寧
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海県の日昇電器(Risen)は 3000 万元を投じて独自に太陽電池セルの開発を行っており、
既に年間 75 メガワットの生産能力を有し、年間売上高は 12 億元に達している。また、
同社は今後生産能力を 2 倍に拡大する計画も進めている。
地元政府の強い支援もあり、寧海県にはここ 1 年余りの間に海益、得裕、家良、天元な
どの太陽電池メーカーが次々と設立されており、日昇電器向けに原材料を供給したり、
独自に太陽電池セルを生産したりしている。寧海県には、単結晶シリコンインゴット、
シリコンウエハ、太陽電池セル及びモジュール、太陽電池照明へとつながるバリューチ
ェーンが徐々に出来上がりつつある。
寧波澳蘭弗:www.cn-lamp.com/ 日昇電器:www.risen-lighting.com/
【半導体】インテル、SMIC 北京工場、ハイニックス無錫工場から好条件で人材を獲得
2008-11-27 DIGITIMES
インテルは現在建設中の大連 Fab 68 12 インチ半導体工場の第 1 次人員募集を行ってい
るが、その中で相当有利な条件を提示することで中芯国際北京工場、ハイニックス無錫
工場から従業員を獲得していることが明らかになった。
インテルは、大連 Fab 68 において 1200 名の従業員を採用する計画だが、そのうち 800
名は現地中国人を採用する計画。中国内地の半導体関係者からは、半導体メモリー産業
が数年来でも最も厳しい環境におかれていることから、大手メーカーが減産、生産停止
する状況も発生している、先日は中芯国際の北京 12 インチ工場が標準型のメモリーを生
産停止することを決めたほか、直近では同北京工場が一時的に生産を停止することを決
めたとも伝えられている。また、キマンダの蘇州工場が減産幅を 50%に拡大したほか、
エルピーダが蘇州に計画していた 12 インチ工場の建設を 1 年以上凍結することを決めて
いる。
【PCB】台湾上場はんだ、テープ、フォトレジスト、絶縁材メーカー 2008 年 10 月売上高
TPCA 2008-11-27
【銅箔】台湾上場銅箔メーカー2008 年 10 月売上高
TPCA 2008-11-27
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【CCL】台湾上場 CCL メーカー2008 年 10 月売上高
TPCA 2008-11-27
【FCCL】台湾上場 FCCL メーカー2008 年 10 月売上高
TPCA 2008-11-27
【車載電子】伊 Cobra 社、北京に盗難防止及び駐車補助システム工場を建設
中国電子部品産業協会 2008-11-28
イタリアの車載電子システムメーカー、Cobra Automotive Technologies 社は、北京に
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1200 万ユーロを投じて同社としてはアジアで初めての工場を建設
することを明らかにした。主に盗難防止システム及び駐車補助シ
ステムを生産する。2010 年稼働予定で、年産能力は 300 万台に達
する見込み。Cobra(北京)汽車技術有限公司によると、生産される盗難防止システム、
駐車補助システムの中核となる配線基板はイタリアから輸入されるが、将来的には全て
中国国内で生産する計画という。
Cobra Automotive 社:www.cobra-at.com/
【自動車】寧波華翔、金融危機の影響で 3650 万元の R&D センターの建設を延期
証券時報 2008 年 11 月 28 日
中国地場の大手自動車部品メーカー、寧波華翔は、金融危機の影響で、3650 万元を投じ
て寧波江北に計画していた R&D センターの建設を延期することを発表した。
【自動車】英 Perkins 社、無錫エンジン工場を正式に稼働 年産能力 2 万台
中国広播網 2008 年 11 月 28 日
英 Perkins 社は、無錫の新工場で 400 シリーズエンジンの生産を正式に開始した。無錫
工場の現在の年産能力は 2 万台だが、来年末には 3 万台に拡張される計画。
Perkins 社の 400 シリーズは、2 シリンダー、3 シリンダー、4 シリンダーの水冷直噴エ
ンジンからなり、自然吸気又はターボチャージャーの 2 方式から構成されている。また、
出力効率も 8.2kW(11bhp)から 49.2kW(66.5bhp)の範囲をカバーしている。大型トラック、
農機、建機などに幅広く使用されている。
367 号 12 月 3 日
【EMS】中国 EMS 産業、今年も成長率 18%確保 金融危機の影響は限定的
2008-11-28 PCBTN
電子機器受託製造サービス(EMS)メーカー、ODM メーカーを含む外注製造業(Contract
Manufacturer:CM)は、大手ブランドメーカーの販売状況に左右されることから、景気
敏感型産業とされているが、IT 市場調査機関 iSuppli 調べによると、今年の世界の CM
市場は昨年比 8.3%増の 3311 億米ドル、そのうち中国の CM 市場は世界市場の 50%を占め
るとともに市場規模は同 17.9%増の 1655 億米ドルとなる見通しで、中国の CM 産業が金
融危機の影響を比較的受けていないことが明らかになった。
中国の CM 市場の今年の成長率は、2006 年、2007 年の成長率は下回るものの、依然 iSuppli
が昨年行った予測を上回る見通しで、中国の CM 産業については金融危機の影響は限定的
と見られている。また、世界の大手 EMS 及び ODM メーカーが、ベトナム、ルーマニア等
のその他の発展途上国に生産拠点を大規模移転することがなかったことも中国の CM 市
場の高成長確保に大きく寄与しているという。これは、ベトナムなどに発生したハイパ
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ーインフレにより中国の比較優位性が高まったことが大きな要因と見られている。
なお、中国の CM 産業のうち EMS 産業規模は、昨年 641 億米ドルに達し世界の EMS 産業の
34.3%を占めたが、今年はその産業規模は 780 億米ドル、世界シェアは 38.6%に上昇する
見通し。そのうち、海外の多国籍 EMS メーカーの中国事業規模は前年比 21.4%拡大して
おり、718 億米ドルに達している。一方、多国籍 EMS メーカーは中国事業以外の事業規
模の拡大幅は 8%以下にとどめている。
また、中国の CM 産業のうち ODM 産業規模は、昨年 763 億的米ドルで世界の ODM 市場の
64.1%を占めたが、今年はその産業規模は 875 億米ドル、世界シェアは 67.9%に上昇する
見通し。世界の大手 ODM メーカーの多くは本社を台湾に置いているが、殆どのメーカー
は中国に生産拠点を置いており、広達、華碩を筆頭とする台湾の ODM 専門メーカー群は
昨年中国 ODM 市場の 88%シェアを保有している。台湾の ODM メーカーは最終決裁権は台
湾本社にとどまているが、中国に R&D センターや実験室を設けることで一部決裁権を中
国工場に移管する動きを加速させており、中国のユーザー工場に密着したサービスを強
化している。
また、中国の EMS 市場ではノートパソコンを主とするコンピュータ製品が 4 割シェアを
保有、携帯電話を主とするポータブル通信機器の同シェアは 21%、産業用電子機器の同
シェアは 12%、ゲーム機/デジカメ等のデジタル家電機器の同シェアは 9%となっている。
このほか、長城開発、比亜迪電子、深圳実益達科技などの中国地場の主要 EMS メーカー
も、柔軟な工法とニッチ市場開拓を通じて確実に成長しており、昨年の中国 EMS 市場に
おけるシェアは 7.7%に上昇している。今年は中国地場 EMS メーカーの産業規模は前年比
26%増の 62 億米ドルに達し、中国 EMS 市場におけるシェアも 7.9%に上昇する見通しとい
う。また、中国地場 EMS メーカーの収益率は、ニッチ市場に注力していることもあって
海外の大手 EMS メーカーの収益率を上回っているという。
【パソコン】HP、台湾での調達を強化 来年の調達額今年比 10%増とする計画
2008-12-1 台湾経済日報
台湾での国際調達規模が電子機器メーカー中最大であるパソコン最大手の HP アジア国
際調達オフィス(IPO)総経理の蕭国坤氏は、今年の HP の台湾での調達額は 220 億米ド
ルで昨年比 10%増となる見込みだが、来年はさらに今年比 10%増となるとの見通しを明ら
かにした。
同氏は、不況時には集中調達を行う傾向が強まる、分散調達よりも集中調達を行う方が
コストダウン効果があるとしている。また同氏は、広達、仁宝、英業達、鴻海などの台
湾の大手 ODM/EMS メーカーとの提携により、HP は世界のノートパソコン市場において最
大シェアを確保するとともに、そのシェア拡大に成功しているという。
また、東芝の台湾国際調達オフィス(IPO)総経理の石川隆彦氏は、コストの優位性、製
品開発力、品質の安定性、及びグローバルサプライチェーンネットワークなどの要因に
より、台湾での調達を今後も拡大する計画で、東芝は現在ノートパソコン生産の 9 割を
台湾のノートパソコン ODM 専門メーカー3 社に生産委託しているが、今年はその委託量
を 200 万台まで拡大するとともに、液晶テレビについても ODM を拡大する計画で、ODM
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パートナーを仁宝以外にも模索している、来年の台湾 ODM メーカーへの液晶テレビ ODM
数量は 400 万台まで拡大するとしている。
台湾当局によると、今年の海外企業 IPO による台湾での情報通信機器及びその他の電子
機器の調達額は 868 億米ドルに達する見通しで、昨年の 812 億米ドル比 6.9%増になると
している。また、そのうちノートパソコンの調達額は 480 億米ドルを超えており、IPO
調達額が最も大きい製品となっている。
【パソコン】宏正、KVM 切換機 OEM 大幅伸張 ユーザーがコストダウンのため発注拡大
台湾経済日報 2008.12.01
サーバー・複数パソコン間切換機(KVM)OEM 大手の宏正科技(Aten)董
事長兼総経理の陳尚仲氏は、不況の影響で今年の売上高が小幅増収にと
どまるものの、ブランドメーカーが不況の中でさらなるコストダウンを
求めて OEM を拡大する見通しで、年末から来年初めにかけて売上げが大
幅に伸張する見通しを明らかにした。宏正の今年 1-10 月の売上高は 24.37
億 NTD で昨年同期比やや減少している。
陳尚仲氏は、傘下の自社ブランド ALTUSEN、ATEN、
IOGEAR の販売も強化することも明らかにしている。宏正科技:www.aten.com.tw/
【タッチパネル】工研院、低価格小型ノート PC メーカーのタッチパネル型参入は慎重さ必要
2008.11.30 工研院 IEK/ITIS
台湾政府系の工研院 IEK/ITIS は、マイクロソフトの Tablet PC、インテルの UMPC
(Ultra-Mobile PC)などタッチパネル式ノートパソコンが過度に機能を搭載したことに
より市場が形成されなかったものの、華碩 Eee PC 及び宏碁 Aspire One などの低価格小
型ノートパソコンがパソコン市場にタッチパネルブームを起こせる可能性はあるとはし
ているものの、抵抗膜式タッチパネルは IO-Film を使用しているため、透光率が通常の
液晶パネルに比べ劣り透光率を改善することが大きな課題となっている、またタッチパ
ネル式低価格小型ノートパソコンはマルチタッチ機能を持つスマートフォン携帯電話や
PDA との差別化にも難しさが残っていることなどから、低価格小型ノートパソコンメー
カーが安易にタッチパネル型市場参入する場合はポジショニングを慎重に行うことが不
可欠と警鐘を鳴らしている。
ただ、Eee PC 及び Aspire One の 7 インチ/8.9 インチ低価格小型ノートパソコンは、携
帯性が UMPC に遜色ないのみならず、Wi-Fi、3.5G モジュールも内蔵している機種も出て
おり、抵抗膜式タッチパネル価格の低下により価格はタッチパネルを搭載していない通
常低価格小型ノートパソコン機種に比べ 2 割前後高いにとどまっている。
【FPC】FPC の台郡科技、不況下でも売上伸張 スマートフォン、小型ノート向け好調
2008-11-28 PCBTN
台湾の大手フレキ基板(FPC)メーカー、台郡科技は、金融危機が深刻化した 9 月以降も
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売上高が安定的に伸張しており、11 月の売上高は 10 月とほぼ同水準を確保、2009 年 1-3
月の売上高も前年を上回り、今年 10-12 月と同水準に達するとしている。
スマートフォン携帯電話、ノートパソコン用 FPC の需要が依然拡大していることが台郡
科技の売上を押し上げている。台郡科技の今年 10 月の連結売上高は 2.97 億 NTD(894
万米ドル)に達している。
【太陽電池】価格下落・ドル安、尚徳を直撃 4Q 粗利率 0%近く、売上高 4 割減
2008-11-28 PCBcity
中国地場最大の太陽電池メーカーで世界最大の太陽電池モジュールメーカーである無錫
尚徳(SuntecHPower Holdings)は、今年 10-12 月の粗利率が今年 7-9 月の 21.6%から 0%
近くに低下したことを明らかにした。
無錫尚徳は、粗利率の急降下はここ最近の太陽電池製品の価格の下落、ユーロ高・ドル
安などの要因によるとしている。尚徳は今年 10-12 月の売上高は今年 7-9 月の売上高
5.94 億米ドル比 39.4-42%減の 3.45-3.6 億米ドルとなるとの見通しを示している。
2008 年通年業績については、無錫尚徳は出荷量は年初目標の 550MWp 比 10.9%減の 490MWp、
売上高は年初目標の 20.5-21.5 億米ドル比 9.8-13.0%減の 18.5-18.7 億米ドルになると
の見通しを示している。
【半導体】メモリー最大手の三星、6 インチ工場を閉鎖 台湾の DRAM メーカーに安堵
台湾経済日報 2008.11.30
世界最大のメモリーメーカー、韓国の三星が 6 インチ半導体生産ラインを閉鎖すること
を発表し、台湾の力晶、南科、茂徳、華亜科技、華邦電子などの DRAM メーカーに安堵感
が広がっている。業界では三星が現在世界経済激変の影響を注意深くウォッチしており、
相当の確度で今後追加で 8 インチ工場もしくは 12 インチ工場の減産もあり得ると見てい
る。6 インチ工場の生産能力は三星の総生産能力のわずか 1%を占めるに過ぎず、また 6
インチ工場は現在市況が最悪の状況にある標準型メモリーを生産していないことから、
今後の 8 インチもしくは 12 インチ工場の減産発表を待つ必要はあるものの、三星の減産
へのステップはメモリー市況の大きな改善につながると見られている。
台湾の DRAM メーカーは今年 1-9 月の損失が過去最悪となっていたが、三星が依然減産を
行わないため、来年には DRAM 価格がさらに 3 割下落するのではとの危機感があった。
力晶董事長の黄崇仁氏は、シェア 25%以上の三星が減産を行うか行わないかは台湾のメ
モリー業界にとっては死活問題となっていた、仮に三星が 20%の減産を行えば、世界全
体の 5%の減産に相当し、そのインパクトは計り知れないという。台湾のメモリ市場調査
会社 DRAMeXchange は、メモリー市場は依然として減産が十分ではなく、各社が 30%以上
の減産を行うことが必要と分析している。
【有機EL】上海広電、2.5 世代アクティブ有機 EL 生産基地建設に向けて開発開始
10
2008 年 12 月号
2008-11-28 中国証券報
上海大学、上海広電(集団)有限公司傘下の広電電子が共同で建設した上海大学-広電
電子薄型ディスプレイ共同技術センターが上海大学で落成、上海広電の 2.5 世代アクテ
ィブ有機 EL 生産基地建設に向けて技術開発を本格的に開始する。上海広電の 2.5 世代ア
クティブ有機 EL 生産基地の総投資額は 15-20 億元。
上海大学-広電電子薄型ディスプレイ共同技術センターの長期目標は、2015 年までに 7
インチ以上のアクティブ有機 EL の独自量産技術を開発すること。また同時に、新型液晶
パネル、低温多結晶シリコン(LTPS)液晶パネル、ZnO 液晶パネル、フレキシブルパネ
ル技術などの開発にも従事するとしている。
【太陽電池】中国電力投資集団、西安に年産 1 千 MW 太陽電池生産基地を建設
中国電子部品産業協会 2008-12-1
中国地場の 5 大電力グループの 1 つ、中国電力投資集団(CPI)は、西安市に総投資額
50 億元、年産 1000 メガワットの太陽電池開発生産基地の建設を開始した。2015 年には
全生産ラインが完成する予定。
【受動部品】順絡電子、円高で競争力改善 1-9 月売上高が前年同期比 75%増
中国電子部品産業協会 2008-12-1
金融危機が中国地場の輸出型企業の業績を直撃しているが、金融危機に伴う円高メリッ
トを享受している中国地場の輸出企業もある。中国地場の受動電子部品メーカー、順絡
電子(Sunlord)もその 1 つで、日本向け輸出を主力としていることから、
円高により輸出競争力が改善しており、今年 1-9 月の売上高が前年同期比
75%増となっている。
順絡電子は主にチップインダクター、チップバリスター、NTC サーミスタ
ー、コモンモードチョークコイルなどの受動部品を通信機器、コンピュー
タ及びその周辺機器、デジタル家電製品、OA 機器、車載電子製品メーカー向けに供給し
ている。中でも主力のチップインダクターの今年 1-9 月の輸出額は同社の売上高の 50%
を占めている。インダクター市場は日系メーカー4-5 社が市場の 70%前後を支配しており、
特にシェア首位の太陽誘電の年産能力は 200 億個以上に達している。一方、順絡電子は
新興のインダクターメーカーではあるが、低価格攻勢で販売シェアを拡大している。主
要ユーザーには、インテル、ソニー、シャープ、三洋、鴻海富士康(Foxconn)などが名
を連ねている。順絡電子:www.sunlordinc.com/
【銅粉】金川集団の年産 3 千トンの電子部品用電解銅粉生産ラインが全面稼動
中国電子部品産業協会 2008-12-1
中国地場の大手ニッケル・銅生産企業である甘粛金川集団は、重点プロジェクトと位置
づけている年産 3000 トンの電子部品用高品質電解銅粉生産ラインを全面稼動させ、銅粉
11
2008 年 12 月号
末の月産量が 360 トンに達した。
【電子全般】中国の電子情報産業今年 1-10 月総売上高、総粗利益推移
中国工業情報化省
【自動車】Faurecia 社、来月生産停止 Valeo 社も一部工場で 2 週間生産停止
中国商務省 2008 年 12 月 1 日
金融危機の影響でルノーが減産、プジョーシトロエンもフランス国内で 3550 名の人員削
減を発表したことから、世界第 2 位、欧州最大の自動車シートメーカー、仏 Faurecia
社はが大部分の工場で 12 月に生産を一時停止することを明らかにしたほか、独立系の自
動車部品メーカー、仏 Valeo 社も一部工場で 12 月に 2 週間生産を停止することを明らか
にした。
368 号 12 月 5 日
【自動車】中国自動車工業協会、昨年度優良自動車部品メーカー100 社発表
2008-12-02 中国自動車工業協会
中国政府系の中国自動車工業協会は 3 回目となる優良中国自動車部品メーカー100 社
(2007 年度)の発表を行った。中国自動車工業協会は、優良 100 社の発表は中国の自動
車部品工業の重点企業の経営状況を客観的かつ公正に反映し、その知名度を高めるため
のものであるとしている。
今回の発表に当たって使用された統計及び企業情報は、中国自動車工業協会の基準に基
づき委託先の企業が審査確定したもので、対象企業は 2007 年の売上高を基準に抽出され
ているという。
中国自動車工業協会は、世界経済が困難な状況にある中、中国の自動車工業は大きな困
難に直面していると共に大きなチャンスの中にあると分析、入選した 100 社が今後さら
に科学的見地から企業の質・効率の向上、独自開発能力の向上に努力することを希望す
るとしている。
順位
企業名
2007 年度売上高(万元)
12
2008 年 12 月号
1
濰柴控股集団有限公司
4087686
2
万向集団公司
4084680
3
広西玉柴機器股份有限公司
1835906
4
延鋒 Visteon 汽車飾件系統有限公司
1365024
5
広州汽車集団部品有限公司
1252141
6
東風 Honda 発動機有限公司
1246890
7
富奥汽車部品股份有限公司
1136458
8
一汽解放汽車有限公司無錫柴油機廠
725446
9
三環集団公司
673056
10
柳州五菱汽車有限責任公司
672100
11
上海匯衆汽車制造有限公司
624318
12
遼寧曙光汽車集団股份有限公司
600043
13
東風 Cummins 発動機有限公司
562693
14
長春一汽四環汽車股份有限公司
529994
15
聨合汽車電子有限公司(Bosch 合弁)
467896
16
広汽 Toyota 発動機有限公司
460880
17
中信戴卡輪殻制造股份有限公司
422931
18
中国重汽集団済南橋箱有限公司
399688
19
正興車輪集団有限公司
368391
20
哈爾濱東安汽車発動機制造有限公司
366136
21
万豊奥特控股集団有限公司
350769
22
重慶渝安控股有限公司
344730
23
山東隆基集団有限公司
340900
24
東風 Dana 車橋有限公司
338562
25
Delphi(上海)動力推進系統有限公司
332969
26
一汽山東汽車改装廠
328946
27
北泰汽車工業有限公司
314000
28
無錫威孚高科技股份有限公司
312134
29
天津英泰汽車飾件有限公司(トヨタ紡織合弁)
277830
30
Bosch 汽車部件(蘇州)有限公司
276912
31
上海柴油機股份有限公司
276833
32
江陰模塑集団有限公司
275055
33
上海 Koito 車灯有限公司
272899
34
寧波華翔電子股份有限公司
264325
35
惠州住潤電装有限公司
262845
36
Calsonic Kansei 汽車(上海)有限公司花都分公司
260016
37
瑞立集団有限公司
257650
13
2008 年 12 月号
38
安徽省寧国中鼎股份有限公司
250539
39
一汽 Toyota(長春)発動機有限公司
250341
40
上海汽車制動系統有限公司
242987
41
上海 GM 東岳動力総成有限公司
238663
42
重慶宗申発動機制造有限公司
237521
43
河北凌雲工業集団有限公司
233608
44
杭州汽車発動機廠
232504
45
Deutz 一汽(大連)柴油機有限公司
224906
46
上海 GKN Drive Shaft 伝動軸有限公司
222739
47
天津 Denso 電子有限公司
220251
48
瀋陽航天三菱汽車発動機制造有限公司
209793
49
諸城市義和車橋有限公司
206200
50
青特集団有限公司
205662
51
浙江今飛機械集団有限公司
203414
52
東風実業有限公司
202074
53
北京 Delphi 万源発動機管理系統有限公司
199087
54
昆明雲内動力股份有限公司
192309
55
哈爾濱東安汽車動力股份有限公司
185254
56
東風朝陽柴油機有限責任公司
171725
57
Bosch 汽車柴油系統股份有限公司
166470
58
天津豊津汽車伝動部件有限公司(トヨタ合弁)
164323
59
煙台 Yazaki 汽車配件有限公司
163800
60
河南省中原内配股份有限公司
162360
61
東風汽車車輪有限公司
158755
62
浙江展望控股集団有限公司
158085
63
杭州西湖汽車部品集団有限公司
154934
64
天津 Yazaki 汽車配件有限公司
151878
65
新郷航空工業(集団)有限公司
148730
66
天津 Toyoda Gosei 有限公司
145033
67
Aisin(天津)車身部品有限公司
144368
68
広西方盛実業股份有限公司
144350
69
北京福田環保動力股份有限公司
142057
70
重慶青山工業有限责 任公司
140847
71
亜太機電集団有限公司
140651
72
山東濱州渤海活塞集団有限責任公司
139746
73
Continental 汽車電子(蕪湖)有限公司
137092
74
万都(北京)汽車底盤系統有限公司
132645
14
2008 年 12 月号
75
中国三江航天集団
129766
76
Delphi Packard 電気系統有限公司白城分公司
129408
77
重慶市渝江圧鋳有限公司
126942
78
上海 Valeo 汽車電器系統有限公司
124912
79
Hyundai 高新電子(天津)有限公司
124459
80
天津津住汽車線束有限公司(住友電装合弁)
123839
81
重慶紅宇精密工業有限責任公司
122585
82
吉林東光集団有限公司
122418
83
北京星宇中車科技有限公司
120527
84
武漢東風鴻泰控股集団有限公司
120000
85
天津三五汽車部件有限公司
116267
86
華泰鋁輪殻(泰安)有限公司
116079
87
浙江益鵬発動機配件有限公司
115789
88
上海 ZF 転向機有限公司
115186
89
広州三五汽車部件有限公司
114623
90
六和軽合金(昆山)有限公司
113361
91
安徽全柴集団有限公司
113002
92
許昌遠東伝動軸股份有限公司
109120
93
偉業重工(安徽)有限公司
109000
94
広州 H One 汽車配件有限公司
108890
95
Delphi Packard(広州)有限公司
107966
96
上海 Delphi 排気控制系統有限公司
105924
97
綿陽新華内燃機股份有限公司
105775
98
河南中軸集団有限公司
104496
99
広州艾帕克汽車配件有限公司(菊池プレス合弁)
103698
100 天津艾達自動変速器有限公司(アイシン合弁)
103533
【自動車】広東省政府、肇慶市政府と共同でエンジン関連部品製造基地を建設
2008-12-02 中国新聞網
広東省政府と肇慶市は共同で肇慶市に自動車エンジン部品製造基地を建設することで合
意、正式に契約を調印した。現在、肇慶市には 20 社の自動車部品メーカーがあるが、生
産している製品はシリンダー、シリンダーカバー、筐体、ピストンリング、吸気管、バ
ルブなどのエンジン部品に集中していることから、エンジン関連部品製造基地を建設し
産業集積を構築したいとしている。広東省政府は同製造基地に 9 千万元の資金援助を行
う計画。
15
2008 年 12 月号
【液晶パネル】彩晶、武漢 LCM 工場閉鎖か パネル減産が中国 LCM 工場に波及
台湾経済日報 2008.12.02
台湾第 4 位の液晶パネルメーカー、彩晶(Hanstar)は、世界最大のモニターメーカーで
ある冠捷(AOC-TPV)との合弁で設立した武漢液晶モジュール(LCM)工場を今月閉鎖す
るとの観測が伝えられ、現地では大きな波紋が広がっている。台湾域内で液晶パネルの
前工程(Array)工場が大幅な減産体制に入っており、今後中国内地の LCM 工場の生産に
も大きな影響を与える可能性が出てきた。特に小規模工場は閉鎖の格好のターゲットと
なる可能性がある。
年末商戦の手応えを占う上で重要な指標とされる北米のブラック・フライデー(感謝祭
関連大型連休)における薄型テレビの販売が予想されたほど不調でなかったことから、
台湾の液晶パネルメーカーの株価は上昇していた矢先の彩晶の武漢 LCM 工場閉鎖観測に
市場は驚いている様子。ただ、彩晶武漢工場の年産能力は 20 万枚で、南京 LCM 工場の年
産能力 100 万枚に比べると規模は小さいため、現地雇用に与える影響はそれほど大きく
ないだろうとしている。また武漢工場は主に中国内地地方都市をターゲットとした工場
であることから、中国内地の内需が変調をきたしているのではないかとの見方も出てい
る。
現在、友達(AUO)、奇美(CMO)、華映(CPT)、群創(Innolux)等の中国内地 LCD 工場も、
各メーカーの前工程工場の 50%前後の減産により、大幅な生産調整を余儀なくされると
見られている。
【液晶テレビ】iSuppli、来年の液晶 TV 世界出荷量見通しを 10%下方修正
2008-12-2 PCBTN
市場調査機関 iSuppli は、今年の液晶テレビ世界出荷量を当初予想 9900 万台比 6%減の
9340 万台に下方修正すると同時に、来年の出荷量見通しについても 1 億 2400 万台から
10%下方修正し 1 億 1260 万台にした。下方修正後の今年の出荷量見込みはそれでも前年
比 18.9%増、来年の出荷量見通しは前年比 20.5%増となっており、前年比 2 割増は期待
できるとしている。
なお、来年の出荷量を下方修正したことについては、世界経済の低迷が予想以上に長期
化し本格回復が 2010 年以降になるとのマクロ見通し修正を行ったためとしている。
【パソコン】広達、産業用コンピュータ最大手の Kontron 社製品 75%を OEM 生産
台湾経済日報 2008.12.02
ドイツに本社をおく産業用コンピュータ開発製造最大手の Kontron 社は、今後 3 年間の
の製品の 75%をノートパソコン ODM 世界最大手の台湾広達(Quanta)との合弁である控
創(Quanmax)に生産を委託することを明らかにした。また、実際の生産は広達が行うこ
とも明らかにしている。広達は松江工場に既に産業用コンピュータの生産ラインを設置
済みで、今後 Kentron からの受注量が安定的に拡大していく見通しだとしている。
16
2008 年 12 月号
Kontron 社は、工業自動化(FA)、測定試験、通信、医療、娯楽、軍事、航空などの幅広
い領域向けに産業用コンピュータを開発製造しており、昨年の売上高は 4.47 億ユーロ、
今年の売上高は 4.9 億ユーロ、また 2009 年、2010 年の売上高は前年比 10%増を見込める
としており、金融危機の影響はほとんど受けないとしている。
Kentron 社は先日台湾に東南アジア地域もカバーするアジア事務所を開設、同時に販売
センター及び技術支援センターも開設している。また、Kentron 社は今年広達から出資
を受けて旧 Kentron 台湾支店を現地法人化し控創(Quanmax)を設立している。ただ、
Kentron 本社が台湾に上記のアジア事務所を開設したことから、控創(Quanmax)から
Kentron 製品の販売権を回収することを決めたという。
【LED】新世紀光電、沖データ及び富士ゼロックスから LED プリンター用 LED 大量受注
台湾経済日報 2008.12.02
台 湾 の LED ウ エ ハ 及 び チ ッ プ メ ー カ ー 、 新 世 紀 光 電 ( Genesis
Photonics)は、世界の 2 大 LED プリンターメーカーである沖データお
よび富士ゼロックスから白・緑・青色 LED 光源を大量受注したことを
明らかにした。世界で初めて窒化ガリウム(GaN)生成技術により白色
LED を供給するメーカーとなる。新世紀光電董事長の鍾寬仁氏は、不況
ではあるものの、来年の売上高は 30%近く伸張する見通しとしている。新世紀光電の現
在の月産量は 500-1000 万個。
LED プリンターは、日本の沖データが赤外線 LED 光源を採用したのが最初で、デジタル
データを光データに転換し感光ドラム上にプリントするものだが、解析度がレーザープ
リンターに比べ低いとの難点があった。一方、LED プリンターには、構造が簡単でレー
ザープリンターが採用しているような自動フォーカスレンズなどの部品も必要でないた
め、製品を小型軽量化でき廉価というメリットがあるとされている。また、LED プリン
ターには、省電力で環境にやさしい、ウォーミングアップ時間が短いといったメリット
もあることから、環境重視の欧州では LED カラープリンターの普及が進んでいるという。
新世紀光電:www.g-photonics.com/
【モーター】林泉電機、2 億元を投じて貴州に中小型モーター生産基地を建設
中国電子部品産業協会 2008-12-2
中国地場の宇宙機器用小型モーターメーカー、貴州航天林泉電機有限公司は、貴州ハイ
テク区に 2 億元を投じて中小型モーター生産基地の建設を開始した。2 年後に完成予定、
完成後の年間生産高は 8 億元余りを見込んでいる。
【キャパシタ】深圳 宇陽、安徽省に工場用地取得 長江デルタのユーザー向け工場建設
中国電子部品産業協会 2008-12-2
中国地場最大のチップ型積層セラミックキャパシタ(MLCC)メーカ
17
2008 年 12 月号
ー、深圳宇陽控股(E Yang)は、1120 万元で安徽省に 7 万平米の工場用地を取得、長江
デルタのユーザー向け工場を建設する。宇陽:www.szeyang.com/
【半導体】台積電、新規採用凍結 聯電、週 3 日無給休暇 中芯、投資を 1/4 に
2008-12-2 毎日経済新聞
世界の 3 大半導体ファウンドリ、台積電(TSMC)、聯華電子(UMC)、中芯国際(SMIC)が
大規模なコスト削減を実施に移し始めた。台積電は今年 10-12 月の売上高が 7-9 月比 3
割減となる見通しであることから、新規採用を凍結したほか、来年の設備投資を 20%削
減する計画。また聯電は週 4 日勤務、週 3 日無給休假を導入し、人件費の削減に着手し
始めた。世界第 3 位の半導体ファウンドリ、中芯国際(SMIC)も、来年の設備投資を今
年比 4 分の 1 の 2 億米ドルまで引き下げる計画。
【半導体】iSuppli、今年の半導体メーカー売上高ランキング速報ベース発表
2008-12-2 iSuppli
iSuppli は、今年の半導体メーカーの売上高ランキング速報ベースを発表した。それに
よると、大部分のメーカーの売上高が前年を下回り、世界の半導体産業全体が 2%縮小し
た模様。中でもメモリーの売上高は前年比 16.9%減となった模様。メモリーメーカー上
位 29 社のうち、今年の売上高が前年を上回ったのはわずか 2 社だった。
iSuppli の試算によると、メモリー市場は半導体市場全体の 17.9%を占めていることから、
今年の半導体市場全体からメモリー市場を除外した場合の成長率は依然 2%に達すると
いう。しかし、世界の 10 大半導体メーカーのうち、6 社の今年の売上高は前年を下回っ
ており、半導体市場の低迷が必ずしもメモリー市場の落ち込みによるものではないとの
見方もある。
今年の半導体メーカーの売上高ランキング(速報ベース)
18
2008 年 12 月号
【電子全般】中国の電子情報製造業今年 1-10 月主要製品生産量
中国工業情報化省
単位
携帯電話(GSM、CDMA)
今年 1-10 月 昨年 1-10 月
増減%
万台
47951.7
44958.7
6.7
通信交換機
万回線
3703.6
4494.2
-17.6
移動通信基地設備
万チャネル
1146.6
1395.4
-17.8
電話機
万台
13673.5
14544.8
-6.0
ファックス
万台
667.6
747.0
-10.6
テレビ
万台
7513.6
6696.7
12.2
万台
7396.6
6496.8
13.8
うち:リアプロ
万台
0.7
6.2
-89.1
うち:液晶
万台
2043.9
1348.2
51.6
うち:プラズマ
万台
166.5
68.8
142.0
ビデオカメラ
万台
195.8
249.7
-21.6
パソコン
万台
11929.8
10185.2
17.1
万台
8714.0
6809.6
28.0
サーバー
万台
171.0
299.9
-43.0
モニター
万台
11563.7
11995.3
-3.6
万台
10904.6
10096.8
8.0
プリンター
万台
3551.2
3493.9
1.6
電子部品
万個
67696831.2
56715063.0
19.4
うち:チップ型
万個
29066550.0
22074582.9
31.7
カラーブラウン管
万個
5561.8
5607.5
-0.8
半導体分立部品
万個
19077148.4
18571263.7
2.7
半導体集積回路
万個
3622869.5
3389584.7
6.9
デジタルカメラ
万台
6732.6
5524.0
21.9
うち:カラーテレビ
うち:ノートブック
うち:液晶モニター
369 号 12 月 8 日
【携帯電話】中国工業情報化省、年内 3G ライセンス発給に言及 投資額 2 千億元
中国電子部品産業協会 2008-12-4
中国工業情報化省関係者は、年内に携帯電話 3G ライセンスの発給の可能性があり得るこ
とを示唆、中国全土に 3G ネットワークを建設するには少なくとも 8000 億元前後のコス
トが必要としている。中国移動、中国聯通、中国電信 3 社がすでに第 1 期ネットーワー
ク構築に向けて総額 2100 億元の投資を計画しているという。
関係筋によると、3G ライセンスは、中国移動には中国独自標準 TD のライセンス、中国
19
2008 年 12 月号
電信には CDMA2000 ライセンス、中国聯通には 3G 標準としては世界的に最も普及してい
る WCDMA ライセンスが発給される見通しだという。
【携帯電話】三星も来年の販売見通しを下方修正 携帯電話市場は最大 4%縮小
2008-12-3 PCBTN
世界シェアがモトローラの 2 倍の 17%に伸ばし好調を持続している世界第 2 位の携帯電
話メーカー、三星電子が、来年の販売見通しを下方修正することを発表した。ノキア、
モトローラ、ソニーエリクソン、LG 電子もすでに来年の販売見通しを下方修正している
ので、世界の 5 大ブランド携帯電話メーカー全てが来年の販売見通しを下方修正したこ
とになる。
三星電子の発表によると、同社は来年の販売見通しを当初計画比 8%下方修正し 2228 万
台とするという。同社は今年の販売台数は 2001 万台に達する見込みとしている。一方、
同じ韓国の LG 電子は来年の販売見通しを当初計画比 12%下方修正し 1056 万台、今年の
販売台数は 1001 万台に達する見込みとしている。
IT 市場調査機関 Gartner は、今年 7-9 月の携帯電話市場報告の中で、先進国だけでなく
発展途上国でも携帯電話の販売が大幅に減速している、先進国では特に高価格携帯電話
市場の減速が目立っていると指摘している。今年 7-9 月の世界の携帯電話販売台数は前
年同期比 6%増にとどまり、昨年同期の同伸張率 16%に比べ大幅な減速となっている。
Gartner は、来年の世界の携帯電話市場については、今年比 1-4%縮小すると予想してい
る。
これまで急成長してきた中国市場にも変調が見られ、消費者の携帯電話平均買い換え周
期が 4 ヶ月から 8 ヶ月に 2 倍に延びており、ミドル・ハイレンジ市場である台湾、韓国、
オーストラリア等の携帯電話販売台数も前年並み若しくは前年割れしている。また、日
本市場に至っては 7-9 月の販売台数が 4-6 月と同水準、昨年同期比では 28%減となって
いる。
個別メーカーの状況についてみると、モトローラの状況が再び悪化、今年 7-9 月の販売
台数は 2500 万台、市場シェアは 4-6 月の 13%から 8%、三星の半分以下に急降下した。同
社は今年 4-6 月には企業向け販売が伸びて一度は黒字転換を達成したが、マクロ環境の
急転換により再び厳しい経営を強いられている。一方、三星電子の 7-9 月のマーケット
シェアは 4-6 月の 12.7%から 17.1%に急上昇、ただその三星電子でも 10-12 月及び来年の
販売見通しについては悲観的になっており、今般の来年見通しの下方修正となった。三
星電子は、金融危機により世界の携帯電話市場の成長率は来年は 1 ケタ台にとどまると
している。
【液晶パネル】勝華、11 月売上高 10 月比 38%減 価格下落が小型パネルにも波及
2008-12-3 台湾経済日報、中華液晶網
世界の大手ブランド携帯電話メーカーの出荷削減により、世界最大の中小型液晶パネル
メーカーである台湾の勝華科技(Wintek)の今年 11 月の連結売上高は 22.04 億 NTD、10
20
2008 年 12 月号
月比 37.97%減となった。クリスマス商戦の携帯電話販売不調が予想されること、これか
ら閑散期に入ることも考えると、台湾の主要中小型液晶パネルメーカー、勝華、元太、
凌巨、中日新などが今後厳しい経営を強いられることが予想される。
携帯電話市場を積極的に開拓してきた台湾第 3 位の液晶パネルメーカー、華映(CPT)の
中小型パネル事業部副総経理の林盛昌氏は、中型液晶パネルの価格は下げ止まりつつあ
るが、ここ最近は携帯電話向けの小型液晶パネルの価格下落が予想を上回る速さで進展
しているという。来年の液晶パネル市況については、依然不透明ではあるものの、確実
にいえることは来年の市場は低価格品市場になるということ、高価格品の販売は伸びな
いと指摘する。そのため、華映は低価格ノートパソコン向け中型パネル製品の開拓に注
力しており、現在市場シェアは 25%に達しているという。また、来年 4 月には 10.2 イン
チパネルを大量に投入し、10.2 インチを低価格小型ノートパソコンの次なる主流にする
計画だという。また、携帯電話市場についても、低価格携帯電話の出荷量はスマートフ
ォンなどの高価格携帯電話の出荷量を上回ると見ており、低価格携帯電話向け小型パネ
ル事業を強化する計画だという。
【液晶パネル】華映、11 月売上高が 10 月比 50%減に 赤字額 38 億 NTD に拡大
2008-12-4 台湾工商時報
友達、奇美に次ぐ台湾第 3 位の液晶パネルメーカー、華映(CPT)の今年 11 月の売上高
が 10 月比 50%減の 30 億 NTD 余り、損失が 38 億 NTD に達した模様。モニター用液晶パ
ネルの価格が今年下期だけで 40%以上下落しており、全ての液晶パネルメーカーが今年
10-12 月には赤字に転落するだろうと予想されている。
また、消費低迷によりユーザーメーカーが大幅に液晶パネルの発注を削減しており、リ
ーマンショック以降大型液晶パネルの出荷が急減、各社の 10 月の大型パネルの売上高は
9 月比 20-40%減少しているという。
華映総経理の邱創儀氏は、11 月の売上高はまだ最終集計が済んでおらず確定はしていな
いが、設備利用率は直近では 50%を下回っていることを明らかにしている。また、液晶
パネルのオファー価格は減価償却費を負担できない水準まで下落しており、今後さらに
下落すれば、材料コストも割り込む状況にもなるという。大手液晶パネルメーカーの年
間の減価償却費は 600-700 億 NTD であることから、来年も現在の低水位が続けば、大手
液晶パネルメーカーの殆どが 600 億 NTD 前後の赤字に陥ることになるという。
【PCB】米 Merix、恵陽工場の拡張及び製造技術改良を完了 生産能力は 2 倍に
TPCA 2008-12-05
米大手プリント配線基板(PCB)メーカー、Merix 社は、2300 万米ドルを投じて行ってい
た中国広東省恵陽工場の拡張及び製造技術改良を完了したことを明らかにした。敷地面
積 40 万平方フィートの工場を建設、生産能力は従来比 2 倍に拡張された。拡張後の Merix
恵陽工場の標準多層 PCB の生産能力は同社北米工場の 80%に達することになるという。
製造技術改良の面では、北米工場からハイアスペクト比(比率 12)電気めっき技術のほ
21
2008 年 12 月号
か、高密度(HDI)技術、エポキシ樹脂充填穴埋め法、コンデンサ埋め込み法などの先進
工法を導入した。
米 Merix 社:www.merix.com/
【電子部品】聯創、リレーの宏発持分低下で収益低下 LED・ケーブルを事業の柱に
中国電子部品産業協会 2008-12-3
中国地場の電子部品メーカー、聯創光電は、中国地場最大の継電器(リレー)メーカー
である厦門宏発に対する持分が大幅に低下したことから業績が大幅な減収減益となるこ
とを明らかにした。厦門宏発からの配当が大幅に減少したことから、聯創光電は今後の
主力事業として LED 及び通信ケーブル事業を位置づけているという。特に LED 事業に注
力しており、大容量高輝度 LED 部品、液晶パネル用 LED バックライト、LED 特種照明、
LED 街灯照明などの製品を相次いで開発している。また、ケーブル事業も、今後中国国
内通信キャリアの再編、3G ライセンス発給に伴う 3G ネットワークの建設が予想される
ことから安定的に収益が期待できるとしている。
聯創光電:www.lianchuang.com.cn/
【継電器】厦門宏発、2 億元を投じて四川省中江県に継電器生産基地を建設
中国電子部品産業協会 2008-12-3
中国地場最大の継電器メーカー、厦門宏発は、四川省中江県と 2 億元を投じて継電器生
産基地を建設することで合意、正式に契約を調印した。2009 年上期稼働予定。
【自動車】アービンメリトール、上海のルーフ工場及び奇瑞との合弁工場の売却模索
美国汽車新聞·中国 2008 年 12 月 3 日
米国ミシガン州 Troy に本社を置く自動車部品メーカー、アービンメリト
ール社は、中国での事業を商用車、アウトロード車、軍用車に集中する
ことを決め、現在小型乗用車関連事業の売却先を模索していることを明
らかにした。売却される事業には、上海に建設したルーフモジュール工
場及び奇瑞汽車との合弁である安徽蕪湖工場も含まれるという。
アービンメリトールのアジア大洋州地区責任者 Timothy Bowes 氏は、ビジネス環境の激
変により多角経営は困難になった、集中経営に戦略を転換せざるを得ないと説明してい
る。
【自動車】ワブコ、広東富華とのトレーラー用エアディスクブレーキ合弁契約に正式に調印
美通社 2008 年 12 月 4 日
大手大型商用車部品メーカー、米ワブコ(WABCO Holdings Inc.)は、世界最大の商用トレ
ーラー用車軸メーカーである広東富華工程機械制造有限公司と合弁で中国にエアディス
22
2008 年 12 月号
クブレーキ工場を建設することで正式に契約に調印した。
ワブコと富華は 70%:30%の出資比率で合弁企業を設立、広東省台山市に工場を建設し、
商用トレーラー用エアディスクブレーキを生産する。
【自動車】中国国内エンジンメーカー 10 月生産販売状況 ディーゼル落ち込み目立つ
中国汽車工業協会 2008 年 12 月 3 日
中国自動車工業協会の最新統計によると、今年 10 月のエンジンの生産台数は 58 万 2090
台で 9 月比 14.51%減、販売台数は 63 万 2369 台で同 3.61%減となった。また、今年 1-10
月のエンジン生産台数は 737 万 8576 台で昨年同期比 11.10%増、販売台数は 747 万 4114
台で同 12.56%増だった。
1.燃料別エンジン生産台数
ディーゼル、ガソリンいずれも 10 月の生産台数が 9 月比 2 ケタ減となったが、特にディ
ーゼルの生産台数は 12 万 1493 台で 9 月比 26.43%減となり、6 月の 30%減に次ぐ大幅減
少となった。
10 月
9月
増減%
総計
582090
680874
-14.51
ディーゼル
121493
165143
-26.43
ガソリン
460023
515171
-10.7
574
560
2.5
その他
2.燃料別エンジン販売台数
今年 10 月のディーゼルエンジン、ガソリンエンジンの販売状況は、ディーゼルエンジン
の販売台数は前月割れとなったが、ガソリンエンジンの販売台数は前年並みを維持した。
10 月
9月
増減%
総計
632369
656077
-3.61
ディーゼル
132247
160925
-17.82
ガソリン
499630
494664
1
492
488
0.82
その他
3.今年 10 月のエンジンメーカー販売台数上位 10 社
中国の最大級の小型自動車メーカーである上海汽車 GM 五菱にエンジンを供給している
柳州五菱柳機動力の 10 月のエンジン生産台数は 9 月比 246%増の 5 万 6515 台に達し、順
位は 10 位以下から一気に第 1 位に浮上した。一方、7 社のエンジンメーカーの 10 月の
エンジン生産台数が 9 月の生産台数を下回った。また、これまで上位 10 社の常連だった
上海 GM 動力の 10 月のエンジン生産台数は大幅に減少し順位を 10 位以下に落とした。
1
柳州五菱柳機動力有限公司
販売台数
9 月比増減%
市場シェア
56515
246.48
8.94
23
2008 年 12 月号
2
一汽 VW 汽車有限公司
39009
3.99
6.17
3
広西玉柴機器集団有限公司
29582
-25.21
4.68
4
上海 VW 汽車有限公司
28174
9.79
4.46
5
東風 Honda 発動機有限公司
28138
-13.48
4.45
6
一汽 Toyota(天津)発動機有限公司
27867
-5.44
4.41
7
広汽 Toyota 発動機有限公司
27752
-0.75
4.39
8
ハルピン東安汽車発動機制造有限公司
27383
-4.16
4.33
9
重慶長安汽車股份有限公司
27046
-25.14
4.28
10 中国第一汽車集団公司
24946
-7.04
3.94
合計
316412
5.29
50.04
4.今年 10 月のディーゼルエンジンメーカー販売台数上位 10 社
東風朝陽柴油機の 10 月のディーゼルエンジンの生産台数は 9 月比 40.77%増となったが、
残り 9 社の 10 月の生産台数はいずれも 9 月を下回った。
販売台数
9 月比増減%
市場シェア
1
広西玉柴機器集団有限公司
29582
-25.21
22.37
2
中国第一汽車集団公司
24716
-6.57
18.69
3
東風朝陽柴油機公司
13000
40.77
9.83
4
昆明雲内動力股份有限公司
12585
-9.87
9.52
5
濰柴控股集団有限公司
9648
-41.24
7.3
6
東風汽車股份有限公司
8694
-2.25
6.57
7
江西江鈴汽車控股有限公司
6392
-26.4
4.83
8
揚州柴油機有限責任公司
5700
-0.4
4.31
9
中国重型汽車集団公司
5515
-55.4
4.17
3320
-35.02
2.51
119152
-18.61
90.1
10 山東莱動内燃機有限公司
合計
5.今年 10 月のガソリンエンジンメーカー販売台数上位 10 社
柳州五菱柳機動力、一汽-VW、上海 VW の 10 月のガソリンエンジン生産台数は 9 月を上
回ったが、その他 7 社の 10 月のガソリンエンジン生産台数は 9 月を下回った。
販売台数
9 月比増減%
市場シェア
1
柳州五菱柳機動力有限公司
56515
246.48
11.31
2
一汽 VW 汽車有限公司
38106
4.3
7.63
3
上海 VW 汽車有限公司
28174
9.79
5.64
4
東風 Honda 発動機有限公司
28138
-13.48
5.63
5
一汽 Toyota(天津)発動機有限公司
27867
-5.44
5.58
6
広汽 Toyota 発動機有限公司
27752
-0.75
5.55
7
ハルピン東安汽車発動機制造有限公司
27383
-4.16
5.48
24
2008 年 12 月号
8
重慶長安汽車股份有限公司
27046
-25.14
5.41
9
東風日産乗用車部
21437
-10.3
4.29
10 奇瑞汽車股份有限公司
20254
-8.17
4.05
合計
302672
8.44
60.58
370 号 12 月 10 日
【自動車】中発聯、ボルグワーナーとの合弁の第一目的は技術取得ではないと
21 世紀経済報道 2008 年 12 月 5 日
中国地場の自動車メーカー12 社が共同出資した中発聯投資有限公司は 11 月 25 日、米自
動車トランスミッションメーカー、ボルグワーナー(中国)投資有限公司と 11 月 25 日
北京にてデュアルクラッチトランスミッション(DCT)合弁契約に調印した。今後、双方
は合弁でボルグワーナー双離合器伝動系統有限公司を設立する。
今年 6 月、一汽、上汽、東風、長安、奇瑞、華晨、江淮、長豊、吉利、広汽、長城、中
順の中国地場完成車メーカー12 社は共同出資で中発聯を設立することで合意、一汽、上
汽がそれぞれ 20%、東風、長安、奇瑞がそれぞれ 10%、長城が 3%、中順が 2%、その
他 5 社がそれぞれ 5%出資することが決まった。
中国地場ブランド完成車メーカーは、中国国内市場で 3 分の 1 前後のシェアを持つに至
っているが、トランスミッションなどのコア技術では依然海外メーカーに依存している
状態が続いている。これまで設立してきた海外メーカーとの合弁も中国地場完成車メー
カーの技術開発力の向上には大きく貢献しているとは言えず、地場メーカーの技術力、
開発力の向上が中国政府の大きな課題となっている。中国政府はこれまで海外メーカー
に対して技術を移転してくれれば中国国内市場へのアクセスの便宜を図る方式を取って
きたが、開発の重複投資を避けるとともにより大きい中国国内のマーケットシェアを外
資に提示するには、今回の地場メーカー12 社を束ねる方式が有効と判断した。
ボルグワーナー関係者の保守的試算によると、2020 年までに中発聯株主 12 社が生産す
るオートマチックトランスミッション(AT)のうち 80%は DCT になる見通しだという。
AT 技術は中国自動車産業にとって最も盲点となってきた技術領域で、中国地場メーカー
の開発の歴史はすでに 10 年以上になるが、依然毎年 100 億元以上の AT システムを海外
から輸入しており、中国政府は独自に AT を開発生産することで企業の AT 調達コストを
大幅に削減する計画を進めてきた。中国政府は海外の各種 AT 技術を比較対照した結果、
米ボルグワーナーの DCT 技術が中国の国策に最も合致しているとして、ボルグワーナー
との合弁交渉を続けてきた。
中発聯の合弁方式は、10 年前の上汽、無錫威孚、一汽、東風、北汽などの中国地場メー
カー10 社が共同で設立した中聯汽車電子有限公司が独ボッシュとの対等合弁で設立し
た聯合汽車電子有限公司に類似している。聯合汽車電子有限公司は、主にボッシュのガ
ソリンエンジン燃料噴射・点火精密制御装置(EMS)を生産している。
中国政府は中国地場 12 社が協力体制を取ることで株主である各メーカーが技術を共有
し地場ブランドの開発力を高めること、開発コストを削減することが達成されることを
25
2008 年 12 月号
期待している。また、中発聯総裁の張仁琪氏は、中発聯の事業内容には、DCT にとどま
らず、ハイブリッドや 100%電池などを動力とする新エネルギー自動車の開発も含まれる
としている。
ただ、中発聯とボルグワーナーの合弁は、中聯汽車電子とボッシュの対等合弁と異なり、
ボルグワーナーが合弁に対して 2/3 の持分を取得、合弁の董事長はボルグワーナーが派
遣、8 つの董事席のうちボルグワーナーが 5 名、中発聯が 3 名を派遣することとなって
おり、合弁の主導権はボルグワーナーにある。そのため、中発聯とボルグワーナーの DCT
合弁が本当に中国地場メーカーの DCT 技術取得に貢献できるのかには、多くの関係者が
疑問を投げかけている。それに対して、中発聯関係者も、核心技術の取得には大きな壁
があり、中発聯とボルグワーナーの合弁の最大の目標は、中国地場ブランメーカーが DCT
技術を取得することではなく、中国地場ブランドメーカーが AT の殆どを海外からの輸入
に依存している状況を改善することにあるとしている。そういう意味では、中発聯とボ
ルグワーナーの DCT 合弁の役割は、コアモジュールを中国現地で生産すること、コアモ
ジュールの調達コストを削減することにあり、その重点は開発よりも製造技術の取得に
あるといえる。
ボルグワーナーは、中聯発との合弁企業は初期は DCT の 3 大コアモジュール部品を海外
からの輸入に依存するが、将来的には現地生産が可能になるとしている。中発聯の株主
メーカーも、合弁による溢出効果(スピルオーバー)によりコアモジュール部品の現地
生産はいずれは地場メーカーの DCT 技術取得につながるだろうとしている。
【自動車】万得汽車技術、来年上期から電気自動車用モーター生産を開始
美国汽車新聞中国 2008 年 12 月 5 日
中国地場系の大手自動車用スターター及びオルタネーターメーカー、万得汽車技術股份
有限公司は、2009 年上期から電気自動車用モーターの生産を開始することを明らかにし
た。万得汽車技術は今後錦州万得モーター有限公司を設立し、1000 万米ドルを投じて電
気自動車用モーター生産工場を建設する計画。年産能力は 40 万台。生産設備及び検査測
定設備は日本、韓国から輸入するとしている。
万得汽車技術は現在韓国の研究開発機関と共同でゴルフカート用 7 千
ワット永久磁石直流モーターの開発を行っており、完成すれば、韓国
の電気自動車メーカー、CT&T 社向けに製品を供給するという。万得汽
車技術は既に 2010 年から 2013 年の 4 年契約で CT&T 社と 40 万台のモーター供給契約を
締結済みという。万得のモーター価格はドイツメーカー製品に比べ価格が 50%近く低く、
圧倒的価格競争力を持っているという。なお、万得汽車技術の今年 1-9 月の売上高は前
年同期比 32.7%増の 1.07 億米ドル。
【自動車】広汽集団零部件、米ジョンソンとの合弁を来年稼働 計器盤など生産
南方日報 2008 年 12 月 5 日
広州汽車集団傘下の広州汽車集団零部件有限公司は、世界最大の自動車内装品メーカー
26
2008 年 12 月号
である米ジョンソン・コントロールズと合弁で広州ジョンソン汽車内飾
系統有限公司を設立し、広州ホンダおよび広州トヨタ向けに計器盤など
の内装品を供給することで契約を調印した。広州ジョンソン汽車内飾系
統有限公司の新工場は来年広東省番禺に建設される。また、2010 年には
設計開発センターも建設する計画。
【液晶テレビ】緯創、東芝の液晶テレビ 2 百万台 ODM 受注 広東中山工場等で生産
2008-12-5 中華液晶網、台湾経済日報
ノートパソコン ODM 世界第 3 位である台湾の電子機器 ODM 専門メーカー、緯創(Wistron)
は、東芝が来年出荷する 200 万台の液晶テレビの ODM を受注した模様。同社が欧州に生
産拠点を持っていることが同 ODM 獲得の最大の勝因になったという。同 ODM 受注により、
緯創の来年の液晶テレビ ODM 出荷台数は 400 万台に達する見通し。
東芝は来年度(2009 年 4 月-2010 年 3 月)に台湾 ODM 専門メーカーに 400 万台の液晶テ
レビを ODM 発注することを決めており、そのうち 200 万台は仁宝(Compal)に発注、残
り 200 万台を台湾の 5 大液晶モニターODM 専門メーカー、緯創、冠捷(TPV-AOC)、群創
(Innolux、鴻海傘下)、瑞軒(Amtran)、唯冠(Proview)が獲得に向けて競っていた。
東芝は 2010 年度(2010 年 4 月-2011 年 3 月)については、1300 万台の液晶テレビを生
産する計画だが、そのうち 600 万台は自社生産、残り 700 万台は ODM メーカーに発注す
る計画としている。
ディスプレイ市場調査機関 DisplaySearch は、台湾の 5 大液晶モニターODM メーカー、
緯創、冠捷、群創、瑞軒、唯冠はいずれも液晶テレビの大量 ODM を受注する能力を持っ
ているが、世界第 3 位の液晶パネルメーカーである友達(AUO)が先般台湾の佳世達
(Qisda)のテレビ事業部を買収し、液晶テレビ及び液晶モニター完成品事業にも参入し
ており、今後は 6 社による競争になるとしている。
緯創が ODM 生産しているサイズは 19-52 インチが主力で、開発は台湾本社で行い、生産
は広東省中山工場及びメキシコ工場、チェコ工場で行っている。
【液晶モニタ】世界液晶モニター 10-12 月出荷台数、20 年ぶり 7-9 月を下回る
2008-12-5 中華液晶網
ディスプレイ市場調査機関 DisplaySearch は、世界の今年 7-9 月の液晶モニター出荷台
数は 4280 万台で 4-6 月比 1%増にとどまったが、10-12 月の世界の液晶モニター出荷台数
は 20 年ぶりに 7-9 月を下回る見通しが明らかになった。
DisplaySearch 副総裁の Chris Connery 氏は、1988 年から世界の液晶モニター出荷台数
をモニタリングしているが、7-9 月の液晶モニター出荷台数が 4-6 月比 1%増の低水準に
とどまったのも 10-12 月の同出荷台数が 7-9 月を下回るのも初めてという。
今年世界で生産された液晶パネルのうち 41%は液晶モニター用に供給されており、液晶
モニターの需要後退とそれに伴う価格の下落は台湾及び韓国の液晶パネルメーカーに大
きな影響を与えている。
27
2008 年 12 月号
【タッチパネル】蘇州瀚瑞、新型静電容量式タッチパネルチップの開発に成功
2008-12-5 中華液晶網
蘇州瀚瑞微電子有限公司(Pixcir)は、静電容量式タッチパネルチップ及
び ITO モジュールの開発に成功、先日閉幕した 2008 年ミュンヘン国際電子
部品製造機器専門見本市に出展した。Pixcir が新たに開発した静電容量式
タッチパネルの性能は、高速 7 インチ投射式静電容量タッチパネルで、ス
キャン周波数 115Hz、S/N:100、解析率:500dpi、センサー反応幅:2mm、
システムモジュール作動電流:0.5 mA。Pixcir はまたノートパソコン用タッチパネルも
同見本市に出展している。
蘇州瀚瑞微電子;www.pixcir.com.cn/
【液晶モニタ】長城、今年の中国国内モニター販売台数前年比 23%増 LG を超える
2008-12-5 京華時報
長城電脳傘下の長城ディスプレイは、今年の中国国内での自社ブランドモニターの販売
台数が前年比 23%増となり、LG を抜いて三星、冠捷に次ぐ中国国内シェア第 3 位となっ
たことを明らかにした。
【液晶パネル】携帯電話市場の変調、中小型パネルメーカー直撃 有機 EL 成長持続
2008-12-5 中華液晶網
iSuppli の最新市場予測によると、経済の悪化に伴い携帯電話の買い替え需要が後退し
ており、10 インチ以下の中小型液晶パネルの今年 10-12 月の出荷量は 7-9 月比 2%減とな
る見通し。また、iSuppli は、今年通年の世界の各種液晶パネル総出荷量は前年比 25%
増の 17.6 億枚にとどまるとしている。
テレビ及びパソコン用大型液晶パネル市場は 7-9 月から金融危機の影響を受け始めたが、
携帯電話用中小型液晶パネル市場については 7-9 月には金融危機の影響は出ていなかっ
た。しかし、リーマンショック以降の環境激変の影響を回避することはできなかった。
携帯電話市場は中小型液晶パネルの約 70%を消費しているが、残り 30%はデジタルカメラ、
ビデオカメラ、MP3/PMP プレーヤー、デジタルフォトフレームなどのポータブル機器、
及び小型ノートパソコン向けに供給されている。
過去数年にわたり携帯電話市場は中小型液晶パネル産業の 2 桁成長の原動力となってき
たが、その携帯電話市場の成長にも陰りが出ており、iSuppli は来年の世界の携帯電話
出荷量は当初予想比 2 億台減の 12 億台にとどまるとしている。
世界の携帯電話市場の約 60%は、北米、欧州、日本などの先進国市場が占めており、こ
れら先進国市場の携帯電話需要の殆どは買い替え需要が占めている。しかし、経済の不
確定性が高まる中、消費者は携帯電話の買い換えを控えるようになっており、来年の携
帯電話出荷量はほぼ間違いなく今年を下回る見通しとなっている。今年の出荷量は 13
28
2008 年 12 月号
億台に達するものの、来年の出荷量は 12 億台にとどまる見通し。
一方、アクティブマトリックス(AM)中小型有機 EL パネル市場は、依然市場規模は小さ
いものの、今年は前年比 140%増の 1100 万枚、来年は同 145%増の 2700 万枚に達すると見
られている。アクティブマトリックス(AM)有機 EL パネルを積極的に採用している携帯
電話メーカーは主に日本の携帯電話メーカー及びノキア。
【パソコン】HP、来年のノートパソコン出荷台数見通しを 17%下方修正し 3400 万台
台湾経済日報 2008.12.07
世界最大のパソコンメーカー、HP は、来年のノートパソコン出荷台数見通しを 17%下方
修正することを明らかにした。ノートパソコン部品メーカーによると、HP の来年の出荷
台数見通しは当初 4000 万台とされていたが、今般の下方修正により約 3400 万台とされ
た。
HP の ODM 専門メーカーである広達(Quanta)、仁宝(Compal)は、来年の受注は低水準
にとどまるとしているほか、ノートパソコン部品メーカーも来年 1-3 月の受注量は前年
比 3-5 割減となるとしており、ノートパソコン市場にも急ブレーキがかかっている。特
に 11 月中旬以降、受注が急速に落ち込み始めた、発注の急減は HP、デル、アップル全
てのブランドメーカーにおいて見られるという。部品メーカーは、主要ブランドメーカ
ーの今年のノートパソコン出荷台数は、HP は 3000 万台、宏碁は 2400 万台、デルは 2100
万台、東芝は 1300 万台、聯想 1000-1100 万台にとどまるとしている。
【太陽電池】緑能、原油価格下落と金融危機で業績悪化予想 濰坊に工場建設
台湾経済日報 2008.12.07
台湾の大手太陽電池メーカー、緑能(Green Energy)は、原油価格の下落と金融危機の
影響で業績が悪化することが懸念されており、同社の株価が大幅に下落している。緑能
の今年 10 月の売上高は 8.44 億 NTD だったが、11 月には 6.08 億 NTD に落ち込んでいる。
緑能は、中国内地では国策もあって太陽電池需要が堅調に拡大していることから、山東
省濰坊に 505 万米ドルを投じて太陽電池セル工場を建設する計画を進めている。
【半導体】台積電、給与 15%削減に相当する週 1 日無給休暇制を実施
2008-12-5 DigiTimes
世界最大の半導体ファウンドリ、台積電(TSMC)は、全従業員に対し週 1 日無給休暇制
を実施することを正式に通知した。内部からは週 1 日無給休暇制は少なくとも 15%の給
与削減に相当するとしている。
また、同業第 2 位の聯電(UMC)は、早期退職奨励で少なくとも 15%以上の人員を削減す
る計画を明らかにしている。聯電の従業員数は 1 万人余りであるので、1500 人余りが削
減されることになる。
29
2008 年 12 月号
【自動車】伊 ADR Group、青島のアクスル工場稼働 年産能力 1 万ユニット
新華網 2008 年 12 月 8 日
イタリアの自動車部品メーカー、ADR Group(本社:ミラノ)は、青島膠南市臨港経済開
発区に建設していたアクスル工場(青島 ADR 車橋制造有限公司)を正式
に稼働させた。
青島 ADR アクスル工場の総投資額は 1300 万米ドル、主に一般自動車用アクスル、トレー
ラー用部品などを生産する。年産能力はアクスル 1 万ユニット。
ADR Group:www.adr-group.com/
【液晶パネル】京東方、主力 17 インチ価格急落で 40%減産実施 設備投資も半減
2008-12-8 新京報
中国地場第 2 位の液晶パネルメーカー、京東方科技(BOE)は、30-40%の減産を実施する
ことを明らかにするとともに、来年の業績見通しを大幅に下方修正した。京東方の今年
7-9 月の業績は主力の 17 インチ液晶パネル価格が 120 米ドルから 60 米ドルに下落した
ことから 4 億元の赤字に転落している。また、京東方が今年予定していた 60 億元の融資
も 22 億元に縮小され、設備投資が大幅に縮小される見通し。
【液晶パネル】台表科/健鼎 11 月売上高、昨年同月比それぞれ 4 割減/2 割減
2008-12-8 中華液晶網
台湾最大の液晶パネル用プリント基板(PCB)実装メーカー、台湾表面黏着科技は、11
月の連結売上高が 10 月比 30.33%減、昨年 11 月比 39.51%減の 11.54 億 NTD で昨年 2 月以
降最低となったことを明らかにした。
また、大手液晶パネル用 PCB メーカーである健鼎科技(Tripod)も、今年 11 月の連結売
上高が 10 月比 25.33%減、昨年 11 月比 22%減の 21.08 億 NTD で今年最低となった。
【液晶パネル】各種液晶パネル 12 月 5 日現在価格一覧 42 インチ以外は下落加速
DisplayBank 発表
Monitor Panel
Size
2008-10
2008-11
2008-12
MoM (%)
QoQ (%)
YoY (%)
15
$62
$55
$51
7.27%
22.73%
54.05%
17
$68
$60
$57
5.00%
22.97%
57.46%
19
$86
$77
$73
5.19%
18.89%
52.6%
19 Wide
$72
$63
$60
4.76%
22.08%
55.88%
30
2008 年 12 月号
22 Wide
$98
$89
$85
4.49%
18.27%
MoM (%)
QoQ (%)
YoY (%)
Notebook Panel
Size
2008-10
2008-11
2008-12
13.3W
$87
$78
$75
3.85%
15.73%
35.34%
14.1W
$65
$56
$53
5.36%
22.06%
49.04%
15.4W
$66
$56
$53
5.36%
24.29%
50.47%
17W
$93
$83
$80
3.61%
16.67%
35.48%
2008-10
2008-11
2008-12
MoM (%)
QoQ (%)
YoY (%)
LCD TV Panel
Size
26W(TN)
$165
$140
$130
7.14%
25.71%
-
32W
$230
$190
$175
7.89%
30.00%
46.97%
37W
$320
$290
$270
6.90%
20.59%
38.91%
42FHD
$400
$365
$360
1.37%
14.29%
33.94%
46FHD
$600
$560
$540
3.57%
14.29%
-
371 号 12 月 12 日
【液晶パネル】群創/華映 11 月売上高前月比 3 割減 華映は昨年同期比 66%減
2008-12-10 台湾経済日報、中華液晶網
台湾の大手液晶パネルメーカー、群創光電(Innolux)の今年 11 月の売上高は 10 月比
28.38%減の 101.42 億 NTD となった。群創の昨年の液晶モニター出荷台数は 2450 万台で
世界シェアは 13%を達成、今年は 3300 万台、世界シェア 19%を目標としているが、ここ
2 ヶ月の売上高急降下により今年の目標達成は非常に困難になったと見られている。
また、同業大手の華映(CPT)の今年 11 月の連結売上高も 53.3 億 NTD で前月比 29.1%
減、昨年同期比では 65.7%減となった。華映の今年 11 月の大型液晶パネルの出荷枚数は
103.2 万枚で 10 月比 35.6%減、
中小型液晶パネルの出荷枚数は 350.2 万枚で 10 月比 32.2%
減となった。
【携帯電話】友達の 3Q 携帯電話用液晶パネル出荷枚数、初めてシャープ超える
2008-12-10 中華液晶網
台湾の液晶パネルメーカーの携帯電話用中小型液晶パネル出荷台数が大幅に伸張してい
る。世界第 3 位の液晶パネルメーカー、友達(AUO)の今年 7-9 月の携帯電話用中小型
液晶パネルの出荷枚数は過去最高の 1290 万枚に達し、出荷シェアは 4-6 月の 9%から 13%
に拡大、初めてシャープを抜いて世界第 1 位となった。
31
2008 年 12 月号
これまで中小型液晶パネル市場は日本、韓国の大手メーカーにより独占されてきたが、
ここ近年台湾メーカーが世界の 2 大携帯電話ブランドメーカー、ノキア、三星電子への
販売攻勢をかけるとともに、中国内地のノンブランド携帯電話メーカーへの販売拡大に
より急速に台頭していた。
また、友達の今年 7-9 月の中小型液晶パネル(10 インチ以下)の出荷枚数は 6110 万枚
で、売上高は 150 億 NTD に達したが、10-12 月には同社の中小型液晶パネル出荷枚数は
7-9 月比 25%前後減少し 4500 万枚前後にとどまる見通し。
【携帯電話】好調だったスマートフォン市場にも変調 四半期成長率 11.5%に減速
2008-12-8 賽迪網
IT 市場調査機関 Gartner は、今年 7-9 月の世界のスマートフォン市場の四半期成長率は
4-6 月の 15.7%から 11.5%に低下、Gartner がスマートフォン市場の調査を開始してから
最低の四半期成長率となった。Gartner によると、今年 7-9 月の世界のスマートフォン
販売台数は 3650 万台、シェア首位のメーカーはノキアでシェアは 42.4%だった。
【パソコン】宏碁・華碩、低価格小型ノートパソコン市場における合計シェアほぼ 7 割
台湾経済日報 2008.12.10
IT 市場調査機関 DisplaySearch によると、7-9 月の世界の低価
格小型ノートパソコンの出荷台数は 560 万台だったが、そのう
ち宏碁(Acer)及び華碩(Asus)のシェアは 68.6%に達した。ま
た、低価格小型ノートパソコン市場は 2011 年にはノートパソコ
ン市場全体の 16%を占めると見られている。低価格小型ノートパ
ソコンの 7-9 月の出荷台数は 4-6 月比 160%増の 560 万台に達し
ており、経済が後退局面に入る中、低価格小型ノートパソコン
はノートパソコン産業の新たな牽引役となっている。
特に宏碁の低価格小型ノートパソコン市場におけるシェアは、
同市場の火付け役である華碩を抜いて 35%に達している。その他
の大手ブランドメーカーも華碩、宏碁に続いて相次いで同市場に参入しているが、その
シェアは 10%以下にとどまっている。5%以上のシェアを獲得しているのは、今のところ
HP 及び微星(MSI)のみとなっている。
【パソコン】台湾のノートパソコン ODM、11 月中旬以降状況一変 受注/出荷が急減
台湾経済日報 2008.12.09
世界の 9 割以上のノートパソコンを生産する台湾のノートパソコン ODM メーカー各社は
いずれも 11 月初めまでは受注は比較的堅調だったが、11 月中旬以降状況が一変したと
している。最大手の広達(Quanta)の今年 11 月の連結連結売上高は 683 億 NTD で前月
比 6.9%減、11 月のノートパソコン出荷台数は 350 万台で 10 月の 400 万台に比べ 1 割以
32
2008 年 12 月号
上の減少となった。広達は今年 10-12 月の出荷台数は 7-9 月の 970 万台をかろうじて 5%
上回る程度にとどまるとしている。業界第 2 位の仁宝(Compal)の今年 11 月の連結売
上高は 300.16 億 NTD で前年同月比 27%減となった。同社は今年 10-12 月のノートパソコ
ン出荷台数は 7-9 月比 5%増を見込んでいたが、直近では 2%減に下方修正している。広達、
仁宝ともに受注・出荷がかつてない低水準になっている。業界第 3 位の緯創(Wistron)
の今年 11 月の売上高は 443 億 NTD で 10 月比 17%減、業界第 4 位の英業達(Inventec)
の今年 11 月の売上高は 390 億 NTD で唯一 10 月の 385 億元を上回った。緯創の 11 月のノ
ートパソコン出荷台数は 200 万台で 10 月の 270 万台に比べ 70 万台減少、12 月のノート
パソコン出荷台数は 150 万台まで落ち込むと見ている。そのため 10-12 月の出荷台数は
7-9 月とほぼ同水準の約 600 万台にとどまるとしている。唯一 11 月の売上高が 10 月を
上回った英業達も、12 月の売上高は 300 億 NTD 以下に落ち込むとしている。
【パソコン】仁宝の今年通年売上高、創立以来初の前年割れとなる可能性が高まる
2008-12-10 中華液晶網
世界第 2 位のノートパソコン ODM メーカー、仁宝(Compal)の今年 11 月の連結売上高
は 300.16 億 NTD で前年同月比 27%減となり、ノートパソコン ODM メーカー中第 4 位に転
落した。また、1-11 月累計連結売上高も 3955.4 億 NTD で昨年同期比 2%減となった。そ
のため、同社は通年の連結売上高が前年割れする可能性が高まっているとしている。仮
に実際に前年割れすることになれば、同社創立以来初めてのことになる。
仁宝は当初 11 月のノートパソコン出荷台数は 230 万台を超えると見ていたが、実績は
10 月の 260 万台に比べ 25%も減少し約 200 万台にとどまった。そのため、仁宝は今年通
年のノートパソコン出荷台数見通しを年初の 3000 万台から直近では 2700 万台に下方修
正している。仁宝はノートパソコン ODM 事業が低迷していることから、東芝からの液晶
テレビ OEM 受注にも注力しているが、液晶テレビ OEM の売上高は仁宝の売上高全体に占
める比率はわずか 4-5%に過ぎず、効果は限定的。仁宝の今年の東芝向け液晶テレビ出荷
台数は約 60 万台、来年の同出荷台数は約 190 万台に達する見通し。
【PCB】IC 搭載プリント基板産業、来年二番底探る展開 W 字型回復になる見通し
PCBTN 2008-12-9
半導体需要の減退が深刻化しており、台湾の大手 IC 搭載プリント基板メーカー、景碩
(Kinsus)
、南亜電路板(Nan Ya)、健鼎(Tripod)の 11 月の売上高は今年最低水準に
落ち込んでいる。ただ、市場は IC 搭載プリント基板産業が最悪の状況に入るのはこれか
らと見られており、来年上期にも二番底を探る展開になると見ている。回復は V 字型で
はなく W 字型になると見られている。
南亜、景碩、健鼎の今年 11 月の売上高は 10 月比それぞれ 30%減、24%減、25%減となっ
ているが、各社とも需要の低迷は来年 1-3 月まで続くと見ており、来年 1-3 月の売上高
は今年 10-12 月比それぞれ 17%減、12%減、14%減になるとしている。
33
2008 年 12 月号
【PCB】世界の PCB 産業、今年 6 年ぶりの低成長 来年は 7 年ぶりマイナス成長に
2008-12-8 pcbwork
世界のプリント配線基板(PCB)産業調査機関 Prismark は、世界経済の後退により、今
年の PCB 生産高は 6 年ぶりの前年比 3.4%増の低水準にとどまり、来年の世界の PCB 生産
高は 7 年ぶりに前年を下回り、その減少幅は 6.5%に達するとの予測を発表した。また、
回復の時期については、最も早くて 2009 年下期になるとの見方を示した。同機関による
と、中でも欧米の PCB 生産高の落ち込みは激しく、PCB 産業から撤退するメーカーも続
出しているとしている。
【半導体】PWC、中国地場半導体チップメーカー 29 社の昨年売上高ランキングを発表
2008-12-9 EE Times
世界の大手会計事務所、プラ
イスウォーターハウスクーパ
ーズ(PwC)は、中国地場の半
導体産業に対して詳細な調査
を実施、売上高 3000 万米ドル
以上の中国地場半導体チップ
メーカー29 社(除くファウン
ドリ企業)の 2007 年売上高ラ
ンキングを発表した。2007 年
売上高首位となったのは海思
科技(Hisilicon Technology)
で、売上高は 1.7 億米ドルだ
った。海思科技は中国最大の
通信機器メーカーである華為
(Huawei)の子会社で、1991
年に華為(Huawei)のチップ
R&D センターとして設立され、
2004 年に独立法人化されてい
る。
【電 池】風帆、中国大手通信キャリア向けリチウム電池集中購買落札で売上急増
中国電子部品産業協会 2008-12-10
中国船舶重工集団傘下の中国地場最大の鉛酸蓄電池メーカー、風帆(Fangfan)は、リ
チウム電池市場への参入に成功、リチウム電池芯材の日産量は 10 万個に達している。ノ
ートパソコン、ビデオカメラ、ポータブル DVD、デジタルカメラ、通信設備、計器など
のデジタル機器向けにリチウム電池の需要は爆発的に拡大しており、風帆は 2004 年に 2
34
2008 年 12 月号
億元を投じてリチウム電池工場を建設、2006 年には中国移動の集中購買サプライヤー資
格、2007 年には中国聯通、中国網通、中国鉄通の集中購買サプライヤー資格を獲得して
いる。風帆:www.sail.com.cn/
【電子部品】信邦集団の 11 月売上高、昨年同期比 37%減、10 月比で 33%減に
2008-12-9 台湾工商時報
台湾の液晶パネル及びコンピュータ周辺機器部品メーカー、信邦集団
(Sinbon)の今年 11 月の売上高は 5.12 億 NTD で昨年同期比 37%減、10
月比 33%減となった。特にコンピュータ周辺機器部品事業の低迷が目立った。
信邦集団:tw.sinbon.com/
372 号 12 月 15 日
【EMS】鴻海、鴻准の任天堂向け売上大幅増でも 11 月売上高 10 月比 2 割減
2008-12-11 中華液晶網
EMS 世界最大手の鴻海(Honhai Foxconn)の 11 月の売上高は 1348 億 NTD で 10 月比 2 割
減、昨年同期比 0.98%増となった。同社の今年 1-11 月の売上高は 1.35 兆 NTD で昨年同
期比 24.22%増で、鴻海の今年の売上高前年比 30%増の目標達成は事実上困難になったと
思われる。例年であれば EMS 業界の閑散期は 12 月から始まるが、今年は 1 ヶ月繰り上げ
て閑散期入りしたといえる。
市場は、群創(Innolux)の 11 月の売上高が 10 月比 21.83%減となったのを除けば、鴻
海グループ傘下の鴻准、建漢、広宇の 11 月の売上高がいずれも 10 月を上回っていたた
め、鴻海グループ全体の 11 月の売上高は 10 月比 5-10%減程度に収まると予想していた。
中でもポータブル機器筐体大手の鴻准の 11 月の売上高は、任天堂向けゲーム機部品の出
荷が大幅に伸張したことから 10 月比 16.93%増の 195.5 億 NTD に達していた。
【液晶テレビ】ソニーの米ピッツバーグ液晶 TV 工場閉鎖、台湾 OEM メーカーにはチャンス
2008-12-12 中華液晶網
ソニーが米ピッツバーグ工場での液晶テレビ生産を停止することを決めたことについて、
台湾ソニーは米国での生産が台湾に移転される可能性があることから台湾 OEM メーカー
にとっては 1 つのチャンスになるとの見方をしている。ソニーの今年度(2008 年 4 月
-2009 年 3 月)の台湾での調達額は 100 億米ドルに達するとの見通しだという。
ソニーは台湾の友達(AUO)からテレビ用液晶パネル、緯創(Wistron)、群創(Innolux)
からは液晶テレビを OEM 調達しているほか、ノートパソコン、ゲーム機も台湾の OEM メ
ーカーから調達している。
35
2008 年 12 月号
【液晶テレビ】TCL、11 月液晶 TV 販売台数は急増 携帯電話販売台数は 15%減
2008-12-10 中華液晶網
中国の大手テレビメーカー、TCL 集団の今年 11 月の各種製品の販売状況は、国内販売を
主とする液晶テレビの販売台数は 47 万台で昨年同月比 269.2%増となったが、海外市場
向けを主とするその他の主力製品の販売台数はいずれも前年同月を大幅に下回った。CRT
テレビの販売台数は 44.3 万台で同 62.4%減、AV 製品の販売台数は 77.9 万台で同 50%減、
携帯電話の販売台数は 1168.5 万台で同 14.8%減、空調の販売台数は 3.3 万台で同 18.13%
減、冷蔵庫の販売台数は 1.7 万台で同 25%減、洗濯機の販売台数は 4.2 万台で同 29%減と
なった。
【液晶パネル】京東方、250-300 億元投じて 8G 液晶パネル生産ラインを北京に建設
2008-12-10 財経網、中華液晶網
中国政府の総額 4 兆元の内需拡大策を受けて、中国地場第 2 位の京東方(BOE)の北京に
おける第 8 世代液晶パネル生産ライン建設計画が正
式に承認を取得された。これは、中国国内では最も大
液晶モニター用パネル価格推移
型ガラス基板を用いた液晶パネル生産ラインとなり、
総投資額は 250-300 億元に上る。来年 9 月までに北京
で建設を開始する予定。北京市政府によると、京東方
の第 8 世代液晶パネル生産ラインは亦庄経済開発区
に建設されるという。また、総投資額のうち北京市政
府が 120 億元を投資する計画。
京東方は今年 9 月に安徽省合肥市人民政府と共同で総額 175 億元を投じて第 6 世代液晶
パネル生産ラインを建設する計画も発表している。また同社は四川省成都では 4.5 世代
液晶パネル生産ラインを今年 3 月から建設を開始している。
【携帯電話】ノキア、部品メーカー及び EMS メーカーへの発注量を 50%削減の可能性
2008-12-10 pcbtech
ノキアが EMS パートナーである中国地場最大の EMS メーカー、比亜迪(BYD)の今年 11
月の売上高は前年同月比 4 割減となった。業界では、ノキアが来年は部品メーカー及び
EMS メーカーへの発注量を半分近くに大幅削減するとの懸念が広がっている。
クリスマス商戦での携帯電話の販売不調が予想されること、また間もなく伝統的閑散期
に突入することから、世界の大手携帯電話ブランドメーカーが 2001 年の IT バブルの轍
を踏まないよう急速に在庫水準の引き下げに懸命になっているという。そのため、ノキ
ア向けに携帯電話用カメラレンズを製造する台湾の大立光電(Largan)の今年 10-12 月
の売上高は大幅に減速する見通しであるほか、ノキアの主力 EMS パートナーであり部品
サプライヤーでもある中国地場の比亜迪(BYD)も今年 10-12 月の売上高が前年同期比 2
割減になることを明らかにしている。
36
2008 年 12 月号
【通信機器】華為、今年 3Q の世界の通信設備市場におけるシェアが 11%に上昇
2008-12-12 PCBTN
アイルランドの IT 市場調査会社 Research and Markets によると、中国地場最大の通信
設備メーカー、華為(Huawei)の世界の通信設備市場におけるシェアは今年 7-9 月に 11%
に上昇した。
なお、3G 市場の拡大に伴い、今年 7-9 月の世界の GSM 設備および CDMA 設備売上高は前
年同期比それぞれ 15%減及び 31%減、一方同期の WCDMA 設備売上高は同 67%増となった。
また、地域別には、EMEA(欧州、中東、アフリカ)の通信設備売上高は同 18%減、北米
の売上高は同 22%減、アジア大洋州の売上高は同 6%増となった。
【PCB】台湾 PCB ドリル/マスラミ OEM メーカー、11 月売上高が 10 月の 1/10 に
台湾経済日報 2008.12.13
台湾のプリント基板メーカーの今年 11 月の売上高が相次いで今年最低水準になる中、銅
張り積層板ドリル、電気鍍金、マス・ラミネーション(ML)などの関連 OEM メーカーが
相次いで生産停止に追い込まれており、一部では倒産の危機に陥っている。台湾のプリ
ント基板メーカーの今年 10-12 月の設備利用率は 30-40%まで低下しており、既に複数の
電気鍍金 OEM メーカーは工場閉鎖に追い込まれているという。
某レーザードリル OEM メーカーの今年 11 月の売上高は今年最高水準の 12.42%、自動検
査測定 OEM メーカー、宝島極光(Trust-Search Corp)の今年 11 月の連結売上高は今年
最高水準の 10.91%、マス・ラミネーション(ML)OEM の宇環科技(Yeu Hwan)の今年 11
月の連結売上高は 10 月のわずか 10.51%にとどまった。
【電子全般】中国工業情報化省、来年の電子情報産業成長率 17-18%に鈍化
PCBTN 2008-12-9
中国工業情報化省運行監測協調局の高素梅氏は今年の中国電子情報産業年次総会の中で、
来年の電子情報産業の成長率は 17-18%に鈍化するとの見通しを示した。そのうち、テレ
ビの来年の売上高は前年比 18%増、パソコンの来年の売上高は同 17%増、通信設備の来年
の売上高は同 10%増、携帯電話の来年の売上高は同 9%増、電子部品の来年の売上高は同
19%増となるとの見通しを示した。
【太陽電池】常州億晶、9840 万米ドル投じ年産 120MW の太陽電池工場建設
中国電子部品産業協会 2008-12-10
日本のノリタケと太陽電池用電極ペースト生産で合弁している中国地場の
太陽電池メーカー、常州億晶光電(EGing)の単結晶シリコン太陽電池生産
事業が江蘇省政府の認可を取得した。総投資額は 9840 万米ドル、輸入設備
37
2008 年 12 月号
74 台、国産設備 252 台を導入する計画。完成すれば、年産 120MW 相当の単結晶シリコン
インゴット、ウエハ、太陽電池モジュールの生産能力を有することになる。常州億晶光
電:www.eging.cn/
【太陽電池】比亜迪、4.5 億元を投じて陝西省商洛に太陽電池生産ラインを建設
中国電子部品産業協会 2008-12-12
中国地場最大の EMS メーカー、比亜迪(BYD)は、中国内陸部の陝西省商洛市(右下地図)
に太陽電池生産ラインの建設を開始した。総投資額は 4.5 億元。
商洛市は、高純度シリコン鉱石資源が豊富であることから、その開
発価値が高く評価されていた。今年 10 月に比亜迪股份有限公司総裁
兼董事長の王伝福氏一行が商洛を視察したのをきっかけに商洛市政
府と共同で太陽電池生産基地を建設することで合意、正式に契約に
調印するに至った。第 1 期の年産能力は 100MW、年間売上高 10.24 億元を見込んでいる。
【半導体】威盛電子、中国内地ノンブランドメーカーを巡ってインテルと争奪戦激化
2008-12-10 第一財経日報
台湾のプロセッサ(CPU)メーカー、威盛電子(VIA)CPU 事業部亜細亜大洋州地区副総
経理の黄義家氏はここ数ヶ月、インテルが中国内地のノンブランドメーカー、大手 OEM
メーカーとの協力関係を強化する動きを取っており、中国内地市場を巡る競争が以前に
も増して激化しているという。
インテルに比べれば、威盛電子のシェアは極めて小さいものの、世界的景気後退の中に
あってノンブランド市場の拡大が予想され、今後も中国内地市場を巡る威盛電子とイン
テルの争奪戦は続くと見られている。
威盛電子:www.viatech.com.tw/
【半導体】AMD、ファウンドリと提携し済南に工場建設か インテル大連工場に対抗
2008-12-11 賽迪網
インテルの Fab 68 工場が大連に建設されるなか、AMD がファウンドリと提携して中国山
東省済南に工場を建設するとの観測が伝えられている。AMD は上海で次世代 45 ナノプロ
セッサを発表した際に、山東省政府と半導体 IC チップ産業発展に関する戦略的パートナ
ーシップ覚書を締結しており、業界関係者は AMD がファウンドリと提携し山東省に工場
を建設する可能性は十分あり得るとしている。AMD は済南市政府と接触中であることも
伝えられているとともに、台湾の半導体ファウンドリが済南市を視察し 8 インチ工場移
転の F/S を行っているとも伝えられている。AMD の主要ファウンドリパートナーはシン
ガポールのチャータードであるが、画像処理チップは主に台積電が受託生産している。
38
2008 年 12 月号
【フレキ】嘉聯益、スマートフォン型携帯電話用プリント基板好調で 4Q 売上高突出
TPCA 20081209
台湾の大手フレキ基板メーカー、嘉聯益(Career)は、スマートフォン型携帯電話用プ
リント基板が好調で、10 月及び 11 月の売上高合計が既に 7-9 月の売上高を超え、売上
高が堅調に推移している。同社の今年 11 月の連結売上高は 10.07 億 NTD で 10 月の 10.26
億 NTD とほぼ同水準、今年 1-11 月の売上高は 72.51 億 NTD に達した。
【自動車】一汽集団、独自開発の空気制御大型トラック用 AMT を来年量産開始
中国汽車報 2008 年 12 月 11 日
中国最大の自動車グループ、第一汽車(一汽)が独自開発した大型トラック用 AMT(機
械式オートマチック・トランスミッション)が近く量産を開始することとなった。一汽
技術センター商用車部自動変速器研究室主任の盧新田博士は、AMT は伝統的なマニュア
ル・トランスミッション(MT)技術の上にオートマチック・トランスミッションシステ
ム(AT)を形成させたもので、MT の自動変速操縦ともいえるシステムとしている。
一汽は 2001 年から AMT の開発に着手、当初は頻繁なギア切換が必要な公共バス向けが主
要ターゲットとなっていたが、開発の進展に伴いセダン車及び大型トラック用 AMT の開
発事業にも携わるようになり、バス用では油圧制御、セダン車用ではモーター駆動、大
型トラック用では空気制御と異なるシステムを用いて独自製品の開発を行ってきたとい
う。
一汽のバス用 AMT は既に小ロット生産を開始しており、既に同社が独自開発したハイブ
リッドエンジンを搭載したバスが走行しているという。また、全部品を地場で調達して
いるセダン車用 AMT は来年から生産を開始する計画。また、燃費 5%改善した大型トラッ
ク AMT は 1 年後の量産開始を予定しているという。大型トラック用 AMT 機構は、軍需メ
ーカーである貴州紅林車用電控技術有限公司がサプライヤーとなっている。
373 号 12 月 17 日
【自動車】米 AAM 社、江淮と合弁でバス/SUV/MPV 用アクスル/PTU/RDM を生産
盖世汽車網 2008 年 12 月 12 日
米国 American Axle & Manufacturing Holdings Inc.(AAM)は 12 月 11 日、傘下の子会
社を通じて SUV、MPV 及びバスなどの商用車を生産する安徽江淮汽車集団有限公司の子会
社、合肥車橋有限責任公司 (Hefei Automobile Axle Co., Ltd) と合弁
企業を設立することで契約を締結した。新たに設立する合弁企業 Hefei
AAM Automotive Driveline & Chassis System Co., Ltd.(略称:Hefei
AAM)は、中国国内市場向けにバス、SUV 及び MPV 用アクスル及び PTU
(動力転換ユニット)、RDM(後輪駆動モジュール)などを製造販売する。
合弁企業は、両社が 50:50 で出資設立する。来年 1-3 月には稼働予定。工場は安徽省合
39
2008 年 12 月号
肥市国家級経済開発区に建設される。
米 AAM 社の Co-Founder、Chairman 兼 CEO の Richard E.Dauch 氏は、Hefei AAM は米 AAM
が中国国内に建設する 2 つ目の生産工場で、中国地場の大手自動車 OEM メーカーである
江淮汽車向けに製品を供給するという。米 AAM 社:www.aam.com/
【自動車】華泰汽車、エンジン・変速機の研究開発・生産に参入 年産 30 万台
2008-12-12 黒竜江経済報
中国地場の SUV 完成車メーカー、華泰汽車は、エンジン及びトランスミッシ
ョンなどのコア部品の研究開発及び生産に本格参入する。華泰汽車は現在、
内蒙古ゴルドス市に面積 10 万平米のエンジン及びトランスミッション(変
速機)工場を建設している。稼働すれば年間 30 万台の製品を供給できるという。また、
3-5 年後には 50 万台に拡大される計画という。華泰汽車:www.huataixiandai.com/
【自動車】仏最大の自動車部品メーカー、1200 名余り削減及び仏国内 9 工場閉鎖
新華網 2008 年 12 月 14 日
フランス最大、世界第 8 位の自動車部品メーカー、フォルシア(Faurecia)は今月 11
日、自動車産業の危機的状況を受けてフランス国内の 9 工場を閉鎖すると
共に、今後 3 年以内に 1200 名余りを削減することを発表した。フォルシア
は来年 700 人を削減、2010 年及び 2011 年に 515 人を削減するとしている。
ルノーが今後 3 年間で世界で 6 千人を削減、プジョーシトロエンがフラン
ス国内だけで 3550 人を削減することを明らかにしており、部品の調達が激
減していることが背景にある。このような自動車産業の大幅減産に伴い、
世界最大の鉄鋼グループであるアルセロール・ミタル、タイヤ大手のミシュラン、ケミ
カルの Rhodia 社などの世界を代表する原材料メーカーも相次いで大幅な減産計画を明
らかにしている。Faurecia 社:www.faurecia.com/
【ODM】和碩、上海・蘇州工場で無償残業・無給休暇長期化 従業員大量退職
2008-12-12 毎日経済新聞
業界関係者によると、ノートパソコン世界第 5 位の華碩(Asus)から分離独立した世界
大手の電子機器 OEM/ODM メーカー、和碩(Pegatron)の上海南匯工場、蘇州工場で無償
残業・無給休暇が長期化しており、大量の従業員が退職している。
両工場の従業員は、会社から解雇されたわけではなく自主的に退職したのは事実だが、
数ヶ月に及ぶ無償残業及び無給休暇により実質与は生活不能の水準まで低下しており、
会社側の経営姿勢は事実上の解雇に近いものだとしている。
上海南匯工場の従業員によると、数ヶ月前の給与は 1300 元
前後だったが、ここ 2-3 ヶ月においては無償残業と無給休暇
が続いており、実際に支給された給与は数百元になっている
40
2008 年 12 月号
という。同工場のこれまで 10 ラインあった生産ラインも 11 月以降 5 ラインが停止して
おり、一部従業員は 3 ヶ月の無給休假通知を受けているという。
蘇州新区の和碩工場の従業員も、上海工場同様、給与の大幅カット、無償残業、生産ラ
インの停止は事実上の人員削減との見方をしている。1000 元以上あった従業員の給与は
ここ数ヶ月は 500-600 元に減少しているという。
【液晶パネル】三星、液晶パネル産業の設備過剰は来年年央まで解消されないと
2008-12-12 中華液晶網
世界最大の液晶パネルメーカー、三星の液晶パネル事業部執行副総裁 JunHyung Souk 氏
は、マクロ経済の悪化により液晶テレビ市場の成長は大幅に鈍化することが予想され来
年年央まで世界の液晶パネル産業の設備過剰の状態は解消されないとの見通しを示した。
三星の液晶パネル事業部の売上高は 2004 年の 100 億米ドルから今年は 200 億米ドルに達
する見込みであるが、液晶テレビ市場の成長率は昨年の 56%から今年は 35%に低下、来年
は 19%に低下する見通しであることから、液晶パネル産業の設備過剰は容易には解消さ
れないと分析している。
【パソコン】来年の世界パソコン出荷台数・売上高、前年比 3.8%増・5.3%減に低下
2008/12/12 Digitimes
IT 市場調査機関 IDC の最新報告によると、金融危機の長期化、世界全体への拡散により、
一般消費者及び企業の購買力が急速に低下
しており、来年の世界のパソコン需要は大
幅に後退、来年の世界のパソコン出荷台数
は 3.14 億台にとどまり、前年比増加率は
3.8%に低下、売上高は前年比 5.3%減となる
見通し(下グラフ参照)。IDC は金融危機発
生前の予測では、来年の世界のパソコン出荷台数の前年比増加率は 13.7%、売上高増加
率は 4.5%としていた。
また、IDC は 2008 年及び 2010 年のパソコン出荷台数についても、2008 年の出荷台数は
3.02 億台で前年比 12.4%増、2010 年の出荷台数は 3.48 億台で同 10.9%増に下方修正した。
2011 年及び 2012 年については、12%以上の成長率を回復するだろうとしている。
また、南米、東欧、中東、アフリカなどの新興国市場の減速が深刻化していること、先
進国などの成熟市場の縮小も加速していることに言及、来年の米国のパソコン出荷台数
は前年比 3%減になるとしている。
【パソコン】8.9 インチ Netbook 機種の値下げ競争激化、部品メーカーへの圧力拡大
2008-12-15 Digitimes、中華液晶網
低価格小型ノートパソコン Netbook 市場の主流サイズが徐々に 8.9 インチから 10.2 イン
41
2008 年 12 月号
チにシフトするなか、8.9 インチ機種の在庫が大量に積み上がっており、価格の下落が
加速している。また、世界の Netbook 市場の 7 割近いシェアを有する宏碁(Acer)、華碩
(Asus)が今年の出荷目標 500 万台を何としても達成したいとしており、8.9 インチ機
種の販促のため年末商戦大幅値下げを実施していることなどもあって、8.9 インチ
Netbook 価格は、3 万円以下の機種が登場するまでになっている。価格の下落幅は軒並み
20%以上に達しており、Netbook 部品メーカーへのコストダウン圧力はこれまでにも増し
て強まっている。
華碩は通年出荷目標 500 万台達成に向けて Eee PC の価格下落を加速させており、7 イン
チ Eee PC 4G surf 機種の価格を 2 万円以下にしている。Celeron M 搭載の 8.9 インチ 904HD
型の価格も従来の 4 万円前後から 3 万円前後に引き下げている。さらに人気の 901 Linux
搭載機種の価格を 4 万 6 千円前後から 3 万 8 千円前後に引き下げている。
また、宏碁も 3 万円以下の 8.9 インチ機種を大量に投入している。ただ、市場はそれで
も宏碁の今年の Netbook の販売台数は 480 万台にとどまるとしている。
【パソコン】華碩、12 月売上高記録的低水準に 革命的なコストダウンに取り組むと
2008-12-15 台湾経済日報
世界第 5 位のノートパソコンメーカー、華碩(Asus)董事長の施崇棠氏は、今回の金融
危機は 1929 年の世界恐慌以来の大不況となっており、華碩は従来型とは全く異なる革命
的なコストダウンに取り組むことを明らかにした。また、今年 12 月の売上高が記録的な
低水準となり 200 億 NTD を割り込む可能性が大きいこと、また来年 1-3 月の見通しも楽
観できないことを明らかにした。
【携帯電話】iSuppli、来年の世界携帯電話出荷台数が前年比 6%減の 12.2 億台
2008-12-13 北京商報
IT 市場調査機関 iSuppli は、金融危機の影響拡大により、世界的に消費者の携帯電話買
い替え周期が長期化しており、来年の世界の携帯電話市場は 12.2 億台にとどまり、今年
の 12.9 億台に比べ 6%縮小するとの見通しを明らかにした。
また、iSuppli は、2010 年以降世界の携帯電話市場は徐々に回復軌道に戻るものの、そ
れでも 2011 年の世界出荷台数は今年の 12.9 億台以下にとどまる、世界の携帯電話市場
の回復には 3 年の時間が必要との見通しを示した。
【液晶パネル】京東方、1.8 億元を投じて TFT-LCD 製造工程技術実験室を建設
2008-12-15 証券時報
中国地場第 2 位の液晶パネルメーカー、京東方(BOE)は、1.8 億元を投じて独自で TFT-LCD
製造工程技術実験室を建設することを発表した。製造設備及び原材料の研究開発を行う。
また、合肥京東方光電科技有限公司の第 6 世代液晶パネル(TFT-LCD)生産ライン建設を
計画通り実行するため、合肥鑫城国有資産経営有限公司、合肥藍科投資有限公司から 20
42
2008 年 12 月号
億元の融資を受けることも明らかにした。
【工業全般】中国内地の 11 月工業生産前年同期比増加率、9 年ぶりの低水準
2008/12/16 財経要聞
中国内地の今年 11 月の工業生産高の前年同期比増加率は 5.4%にとどまり、1999 年以来
の低水準となった。そのうち、発電量及び鋼材生産量はそれぞれ同 9.6%減、11%減、自
動車生産台数は 71.4 万台で同 16%減となった。また 11 月の輸出総額は 6448.5 億元で同
5.2%減となった。10 月の輸出総額は同 6.8%増だったので、外需が急速に減退しているこ
とがうかがえる。
374 号 12 月 19 日
【拠点戦略】ユニデン、生産を中国からベトナムに移転 深圳 工場で 8 割の人員削減
2008-12-16 中華液晶網
日本のユニデン(Uniden)は 12 月 11 日、本社社長交替を機に未曾有の経済危機を乗り
切るため大胆な事業改革を行うことを明らかにした。その重要な戦略の 1 つとして、中
国での生産を大幅に縮小し、生産の重心を人件費が中国に比べ低いベトナムにシフト、
今年度末(来年 3 月)までに主力製品であるコードレス電話の生産を中国の深圳工場
(Uniden Electronics Products (Shenzhen))からベトナム工場(Uniden Vietnam)に
移転する計画。ベトナム工場はこれまでも一部コードレス電話機種を生産していたが、
今後は同社の全てのコードレス電話機種を生産することになるという。一方、深圳工場
で生産される製品は液晶テレビ、デジタルテレビチューナーおよび電子部品のみになり、
来年 3 月末までに深圳工場の従業員数は現在の 5700 人から 5 分の 1 の 1200 人に削減、
一方ベトナム工場の従業員数は現在の 5000 人から 6500 人に拡大される。
また、これまで各種製品の基板アッセンブリを行ってきた中国江西省の吉安工場(Uniden
Electronics Products (Jiangxi))には、深圳工場からワイヤレス通信及び応用機器の
生産が移管され、各種製品の基板アッセンブリは他地域の複数工場に分散移管される計
画で、それに伴って吉安工場の従業員数も来年 3 月末までに現在の 3000 人から 1200 人
に削減されるという。
ユニデンは深圳工場及び吉安工場の縮小により中国で合計 6300 人を削減することにな
る。ユニデンの深圳工場の人件費は平均 330 米ドル/月、吉安工場は約 200 米ドル/月で、
ベトナム工場の約 140 米ドル/月を大幅に上回っている。
【携帯電話】宏達、2 ヶ月連続で売上高が過去最高更新 グーグルフォン受注も寄与
2008-12-16 中華液晶網、台湾工商時報
世界第 5 位のスマートフォンメーカー、宏達国際電子(HTC)は、殆どの電子関連メーカ
ーの 11 月の売上高が大幅に減少する中、スマートフォン市場の成長を背景に 11 月の売
43
2008 年 12 月号
上高が 177.62 億 NTD に達し、2 ヶ月連続で過去最高を更新したことを発表。グーグル
Android プラットフォーム採用機種の受託製造を獲得したことも、宏達の売上高伸張に
寄与したとしている。
【携帯電話】スマートフォンの携帯電話市場全体におけるシェア、来年 10%突破すると
2008-12-16 上海電子網
世界の携帯電話販売が低調で低価格機種の売上台数が全体の 90%を占めるものの、IT 市
場調査機関 IDC 台湾支局アナリストの鄭若望氏は、メーカー側の戦略もあり、台湾域内
における来年のスマートフォンの携帯電話市場全体に占める比率は 10%を超えるとの見
方を示した。
IDC によると、台湾地区の今年 7-9 月の携帯電話販売台数は 174 万台で、4-6 月に比べ
8%増だったが、昨年同期比では 4%減となった。また、そのうちスマートフォン携帯電話
(含む PDA 携帯電話)の販売台数は昨年同期比 9%減だったのに対し、スマートフォン以外
の従来型携帯電話の販売台数は同 4%減におさまり、スマートフォン携帯電話の販売台数
は携帯電話市場全体に占める比率は 10%には届かなかった。
これについて同氏は、今年 7-9 月の 2 万 8 千円以下の低価格携帯電話販売台数が携帯電
話市場全体に占める比率は 90%を超え、携帯電話の販売価格は平均で昨年同期比 10%下落
しているが、中でもスマートフォン携帯電話の価格下落は昨年同期比 30%近くに達しス
マートフォンの値ごろ感が高まっている、来年スマートフォン携帯電話市場は再び急上
昇局面に入り、携帯電話市場全体に占める比率が 10%を超えるのは時間の問題としてい
る。
【EMS】富士康、雇用中途解約及び給与大幅カットで事実上の人員削減を推進
2008-12-16 法制晩報
世界最大の EMS、鴻海集団傘下の富士康科技集団(Foxconn)の従業員によると、同社は
雇用契約を更新しない、一部生産ラインの雇用契約を中途解約する、給与を大幅にカッ
トするなどの措置により最終的に 30%の人員を削減する計画を進めている模様。
富士康科技集団の中国内地での事業会社で勤務する従業員数は 60 万人前後であるので、
単純に計算しても 20 万人前後の人員が削減されることになる。
【液晶モジュル】TCL、中国地場最大規模の液晶モジュール工場を今月末に稼働予定
2008-12-16 中華液晶網、重慶商報
中国地場大手テレビメーカー、TCL 集団は、広東省恵州に建設していた中国地場最大規
模の液晶モジュール生産ラインを近く完成、今月末には稼働させる予定。TCL は、液晶
モジュールの自社生産により液晶テレビ価格を来年以降 6%前後引き下げることが可能
になるとしている。
液晶パネルは液晶テレビ完成品コストの 40%前後、パネル/回路基板/バックライト等か
44
2008 年 12 月号
ら構成される液晶モジュールの液晶テレビ完成品コストに占める比率は 60-70%に達す
ることから、TCL が液晶モジュールを自社生産するメリットは大きい、生産コストを 5%
前後削減できるとしている。TCL 恵州液晶モジュール工場の総投資額は 33 億元、現在進
行中の第 1 期では 4 本の生産ラインを建設しており、現在 1 本目の生産ラインを据付中、
来年 5 月までに残り 3 本の生産ラインが稼働する予定。同社によれば、第 1 期全てが稼
働すれば、生産高は 150-160 億元に達する見通し。
中国家電協会副会長の陸刃波氏は、現在中国のカラーテレビ産業の利益率は 2-3%の低水
準にとどまっており、TCL が液晶モジュールを自社生産することの中国のカラーテレビ
産業全体に及ぼす意義は大きいとしている。
【液晶パネル】友達、46 インチ TV 用液晶パネルを生産開始 来年 7-9 月量産開始
2008-12-16 中華液晶網、台湾経済日報
世界第 3 位の液晶パネルメーカー、台湾の友達光電(AUO)は、8.5 世代液晶パネル工場
を正式に稼働、46 インチ液晶テレビ用パネルの生産を開始した。8.5 世代工場は来年 7-9
月に量産を開始する予定だが、世界景気の状況を見極めた上で実際の量産開始時期を決
めたいとしている。
友達は 2005 年に第 6 世代工場を建設し 32 インチテレビ用液晶パネルの生産を開始、2006
年には 7.5 世代工場を建設し 42 インチテレビ用液晶パネルの生産を開始しているが、い
ずれも台湾メーカーとしては初の試みだった。台湾の液晶パネル産業は 10 年前に日本か
ら第 3 世代、第 4 世代の技術移転を受けてから始まったが、第 5 世代以降は独自技術に
よる生産を開始しており、台湾の半導体 DRAM 産業が新世代の生産ラインを建設するたび
に海外大手メーカーから技術移転を受けているのとは状況が全く異なるとの自負を持っ
ている。
友達は、8.5 世代ガラス基板のサイズはビリヤード台の大きさに匹敵する 2200mmx2500mm
で、52 インチ・55 インチ液晶パネルを 6 枚、46 インチ液晶パネルを 8 枚を切断可能と
している。年産能力はガラス基板ベース 3 万枚。
このほか、世界第 4 位の液晶パネルメーカーの奇美電子(CMO)も 8.5 世代工場の建設を
計画しているが、景気の激変により生産能力を年産 3 万枚から 5 千枚に削減することを
決めているという。
【パソコン】HP、13 インチノート PC を 800 米ドルに値下げ 中堅のノート PC に危機感
2008-12-16 中華液晶網
世界の 2 大ノートパソコンブランドメーカー、HP、宏碁(Acer)の市場シェアは現在合計
4 割を超えているが、宏碁は今年 7 月から販売開始したミニノートパソコン機種 Aspire
One の販売が好調で市場シェアが徐々に HP に迫っていることから、HP は来年上期から主
流サイズの 13.X インチ機種の価格を 800 米ドル以下に引き下げることを決めた。
これについて、台湾のノートパソコンメーカーは、HP が主流サイズ機種の価格を大幅に
45
2008 年 12 月号
値下げすることは、ノートパソコン市場全体のデフレを加速させる懸念があり、中堅の
ノートパソコンブランドメーカーが経営に行き詰まる可能性もあると危機感を募らせて
いる。
また、台湾のノートパソコン ODM メーカーは、HP は 10 月初めに 13.X インチ及び 16:9
ノートパソコンを積極的に市場に投入することを決め、その一環で来年 1-3 月に投入す
る予定だった 14.0 インチノートパソコンを全て 13.X インチノートパソコン製品に切り
替えることを決めたことを明らかにしている。ただ、HP が製品販売価格を 800 米ドル以
下にすることはごく最近になって知らされたと驚きを隠せない様子。
世界の 4 大ノートパソコンブランドの中で売上が依然好調を持続しているのは HP 及び宏
碁のみとなっており、宏碁は Netbook 製品、HP は主流機種の大幅値下げでシェア確保を
狙っている。宏碁と HP では来年の戦略には違いはあるものの、いずれも低価格戦略を全
面に打ち出している点では類似しており、ノートパソコン産業全体にとってはコストダ
ウン圧力が強まり業界再編が加速する可能性がある。
【GPS】神達、1 億米ドル投じ米マゼラン GPS 生産ライン買収 米市場シェア 10%獲得
台湾経済日報 2008.12.16
世界第 3 位の GPS 機器ブランドメーカー、台湾の神達(Mio)は、9600 万米ドルで米国
市場第 3 位の GPS 機器メーカー、マゼラン(Magellan)社傘下の一般消費者
向け GPS 製品ラインを買収することを発表。神達はマゼラン社 GPS 製品ライ
ン買収により米国市場でのシェアが 10%前後に達し、Garmin および TomTom
に次ぐ米国市場第 3 位のメーカーに躍進する。神達は、逆張りともいえる金
融危機の影響で割安感が出ている米国メーカーを買収する戦略を取ったが、
市場はこの決定を評価、同社の株価は上昇している。
神達は Mio ブランドで最大手の Garmin、第 2 位の TomTom に次ぐ世界第 3 位
の GPS 機器ブランドメーカーとなっており、昨年 3 月には 1600 万米ドルで欧州第 4 位の
GPS 機器ブランドメーカーNavman 社を買収し、昨年の GPS 機器出荷台数は 800 万台以上
に達している。
GPS 業界関係者は、欧州 Navman は Magellan に比べ生産規模が小さく、主要マーケット
も英、ニュージーランド、オーストラリアに限定している、一方 Magellan は米市場第 3
位のシェアを保有している、9600 万米ドルの投資は決して高くないとしている。
IT 市場調査機関 Canalys は今年第 3 四半期報告の中で、欧州市場で神達傘下の Mio ブラ
ンドの市場シェアは今年 7-9 月 8.4%、TomTom のシェアは 39.2%、Garmin のシェアは 20.7%、
一方米国市場における神達 Mio ブランドの同期シェアは 3.5%、
Magellan のシェアは 6.6%、Garman のシェアは 56.6%、TomTom の
シェアは 21.5%としている。また、米国第 3 位の Magellan につい
ては、Garmin、TomTom ブランドの値下げ攻勢により米国でのシェ
アを落とし続けており、昨年 4-6 月に保有していた 20%のシェア
は 7%以下に低下しているとしている。Magellan 社:www.magellangps.com/
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2008 年 12 月号
【PCB】台湾 PCB 産業、好業績の 7-9 月から一転 見通し立たないトンネルに突入
2008-12-15 中国電子制造網
金融危機の影響を最も受けていない世界最大のノートパソコン用 PCB メーカー、瀚宇博
徳(Hannstar)は、来年 3 月まで在庫水準の正常化は困難との厳しい見通しを表明した
ほか、液晶パネル(TFT-LCD)、ハードディスク(HDD)、メモリモジュール用 PCB を主力
とする健鼎(Tripod)は、先行きの強い不透明感が払拭されておらず、ブランドメーカ
ーは減産及び在庫抑制姿勢を尖鋭化させている、最近のユーザーの発注姿勢は正に急凍
状態にあるとしている。
台湾の大手フレキ基板(FPC)メーカーである台郡科技(Flexium)も、今
年下期は前半はスマートフォン携帯電話および MP3 新製品投入により好調
を持続していたが、11 月下旬以降はブランドメーカーの発注が突然減り始
めたとしている。競国も 10-12 月の業績が比較的好調な PCB メーカーとされていたが、
11 月下旬以降ブランドメーカーの在庫抑制態度が先鋭化、12 月中旬にもブランドメーカ
ーが出荷停止を要請してくるのではないかとの懸念をあらわにしている。
PCB 穴あけドリルを生産する凱崴電子(Key Ware)も、ユーザーの発注が
急降下しており、タングステンなどの原材料の在庫調整を開始したという。
台湾の大手 CCL メーカーである聯茂電子(ITEQ)は、PCB メーカー減産の
影響で、設備投資削減、コストダウンを開始するとともに、在庫水準を従
来の 20 日から 15 日以下に引き下げたという。CCL 用ガラスファイバー及びクロスを生
産する富喬工業(Fulltech Fiber Glass)も、CCL メーカー不振により、減産及び在庫
調整を開始したとしている。凱崴電子:www.key-ware.com.tw/
【キャパシタ】厦門信達、高輝度 LED 実装事業に参入 経営悪化で安定事業にシフト
中国電子部品産業協会 2008-12-16
中国地場のキャパシタメーカー、厦門信達は、子会社の信達光電が 7423
万元で厦門朗星光電有限公司の厦門市思明区の高輝度 LED 実装工場用地
及び今後建設される工場屋を取得することを明らかにした。中国国内のア
ルミ電解キャパシタ市況が日増しに悪化するなか、安定成長が期待できる
LED 実装事業に参入することを決めた。 厦門信達:www.xindeco.com.cn/
【半導体】聯発、WCDMA 及び TD-SCDMA チップ来年量産 UMA 市場には参入せず
台湾経済日報 2008.12.16
台湾の大手携帯電話チップメーカー、聯発科技(Mediatek)は、大手携帯電話チップメ
ーカー、ST-NXP Wireless が、高速 3G ネットワーク及び Wi-Fi ネットワークを通じて 1
台のデバイスで高速インターネット閲覧、動画閲覧、ソーシャルネットワークへのアク
セスが可能になる世界初の 3G UMA(Unlicensed Mobile Access)チップユニットの量産
を開始したことに対して、UMA チップ市場には参入せず、3G 用 WCDMA 及び TD チップ市場
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2008 年 12 月号
に資源を集中し来年から量産を開始する計画を明らかにした。
聯発科技は、3G 携帯電話チップでは WCDMA 及び TD-SCDMA 規格でマジョリティを取りた
い考えで、WCDMA 携帯電話チップについては今月末にはサンプルを送付、来年下期に量
産を開始する予定という。また、ARM プラットフォームを採用したスマートフォン携帯
電話チップも来年量産を開始する予定という。
375 号 12 月 22 日
【自動車】ジョンソン・コントロールズ、浙江省長興に自動車用蓄電池生産基地を建設
中国電子部品産業協会 2008-12-18
米自動車部品大手のジョンソンコントロールズは、9000 万米ドルを投じて浙江省長興経
済開発区に自動車用蓄電池生産基地を建設することを発表。2010 年 6 月稼働予定で、年
産能力は 400 万個。
ジョンソン・コントロールズエネルギー動力事業グローバル運営副総裁 Jorge Guillen
氏は、蓄電池事業の利益のうち 75%はアフターセールスによるものだが、蓄電池のアフ
ターセールス事業は景気の影響を受けにくい安定事業であり、今般の金融危機の影響も
軽微としている。また、中国のアフターセールス市場はまだまだ開拓途上でポテンシャ
ルは非常に大きいとしている。
【EMS】フォックスコン、上海馬陸工場を売却か 当面は経費・余剰人員削減で対応
2008-12-18 PCBTN
業績低調が続いている世界第 2 位の EMS メーカー、フォックスコンのアジア法人営業シ
ニア部長、Valeria Kurniawan は、人員削減、工場閉鎖、上海馬陸工場売却などの各種
観測について、上海馬陸工場売却、世界 21 工場の閉鎖はどちらも憶測に過ぎず、フォッ
クスコンの今回の景気後退に対する基本戦略は経費削減、余剰人員削減だということを
強調した。
同氏によると、フォックスコンはすでに中国内地の一部工場及び北京 R&D センターの人
員を削減したが、それは一時的対応措置であり、フォックスコンにとって中国は依然世
界で最も重要な戦略的マーケットであり、基本的には今後も投資を拡大して行く方針で
あることを強調した。
【液晶テレビ】TCL、11 月液晶 TV 販売台数が昨年同月比 269%増の 47.1 万台
2008-12-19 新浪科技
中国地場の大手テレビメーカー、TCL 集団は、今年 11 月の液晶テレビ販売台数が 47.1
万台で昨年同月比 269%増となり、景気後退局面の中にあっても依然高い成長を持続でき
ていることを発表した。また、1-11 月の液晶テレビ販売台数も 358.6 万台で同 239%増と
なった。一方、同社の 11 月の携帯電話の販売台数は景気後退の影響をダイレクトに受け
48
2008 年 12 月号
て昨年同月比 14.8%減となったことも明らかにした。
【液晶パネル】奇美、上海で省エネ液晶パネル発表 中国内地市場を積極的に開拓
2008-12-19 台湾工商時報
世界第 4 位の液晶パネルメーカー、奇美電子(CMO)は、上海で環境にやさしい技術開発
の成果として、42 インチ・47 インチ・55 インチそれぞれの 120Hz/FHD 省エネ液晶パネ
ルを発表した。同社は同時に既に中国地場のカラーテレビブランドメーカーが同製品の
搭載を決めていることも明らかにした。
奇美電子が新たに開発した 3 サイズの省エネ液晶パネルは、駆動設計、光フィルム及び
バックライトモジュール設計を改善することにより、消費電力を 40%以上削減すること
に成功しているという。
【液晶パネル】LG Display、一部液晶パネル工場 12 日間生産停止 減産幅約 20%
2008-12-19 上海電子網
世界第 2 位の液晶パネルメーカー、LG Display(LGD)は、一部液晶パネル工場を 12 月
24 日から来年 1 月 4 日まで 12 日間生産停止することで在庫水準の上昇を抑制すること
を明らかにした。これにより LGD は約 20%の減産体制に入ることになる。市場は、LGD
の減産により世界の液晶パネル需給バランスは改善し価格が安定化するとして歓迎して
いる。
【パソコン】デル、購買体制を不況時対応体制にシフト 中央集権型が有利と判断
2008-12-19 Digitimes
今年下期から一部コア部品の購買権限を ODM メーカーに委譲し権限分散型購買体制に移
行し始めていた米デルは、世界同時不況が深まるなか再び従来の中央集権型購買体制に
回帰することを決めた。デルは、長期化する世界同時不況に対応するためには全ての購
買コストを厳密厳格に抑制する必要があるとして権限分散型の購買体制から中央集権型
の購買体制に再シフトすることを決めた。デルは既に ODM 専門メーカーあてに方針転換
についての通知を出状済みとしている。
【PCB】ノート PC 基板最大手の瀚宇博徳が赤字転落 11 月売上 10 月比 4 割減
2008-12-16 PCBTN
世界最大のノートパソコン用 PCB メーカー、台湾の瀚宇博徳(Hannstar)は、今年 11
月の決算が赤字転落し、税前損失が 600 万 NTD に達したことを明らかにした。瀚宇博徳
の今年 10 月の連結売上高は 20.18 億 NTD だったが、11 月の連結売上高は 4 割減の 11.95
億 NTD に急降下、昨年同期比でも 36.4%減となった。
瀚宇博徳総経理の束耀先氏は、世界同時不況の様相が強まる中、主要ノートパソコンブ
49
2008 年 12 月号
ランドメーカーが在庫削減を加速しており、出荷が急減しているとともに価格の下落圧
力も強まっているとしている。
なお、瀚宇博徳の中国内地工場及び台湾域内工場の月産能力は 560 万フィートで、世界
シェアは 46%、今年のノートパソコン用 PCB 出荷枚数は 6200 万枚に達する見込み。
【パソコン】中国内地のノンブランド Netbook メーカー、1000 元前後で販売攻勢
2008/12/18 Digitimes
中国内地でノンブランド携帯電話がブームとなっているが、最近ではノンブランドの小
型ノートパソコン Netbook がブームとなり始めている。中国内地のチップメーカー、深
圳安凱微電子(Anyka)は、7 インチ Netbook 用プロセッサを完成、コストを 600 元以内
に抑え、1000 元以下の Netbook を販売する予定という。
深圳では既にノンブランド Netbook 製品が販売され始めしており、7 インチ Netbook の
販売価格は 1000 元、10 インチ Netbook の販売価格は 1200 元とされている。現在販売さ
れているノンブランド Netbook は、マイクロソフト Windows CE を搭載しており、3D ゲ
ームは難しいものの、インターネット閲覧、ファイルダウンロードなどは快適に行える
という。
実際に深圳で販売されたノンブランド Netbook を購入し使用した消費者は、ノンブラン
ド Netbook のインターネット速度はインテル及び威盛電子(VIA)プロセッサ搭載 Netbook
に比べるとかなり遅いものの、イライラすることはないとしている。中国内地では、安
凱微電子だけでなく、北京君正、傑得微電子、瑞芯微電子などのマルチメディアプロセ
ッサメーカーも IC 設計パートナーと提携して相次いでノンブランド Netbook 用プロセッ
サの開発を進めていることから、参入障壁も低くなっていくことが予想される。
業界関係者は、中国内地のノンブランド Netbook の影の推進者は IP(Intellectual
Property)世界大手の英アーム(ARM)社だという。アーム社グレーターチャイナ地区総
裁の譚軍氏は、モバイルネットワーク時代の到来とともに業界全体が Netbook 市場の開
拓に積極的になっている、ノンブランドメーカーが参入することを妨げる理由はないと
している。安凱微電子のプロセッサは、アーム ARM9 Core 製品をベースに開発されてい
るが、周波数は 300MHz にとどまっているという。
安凱微電子:www.anyka.com/
【LED】巨能科技、1.45 億米ドルを投じて大連に中国最大の LED チップ工場建設
2008-12-18 大連日報
香港に本社を置く台湾巨能科技は、1.45 億米ドルを投じて大連ハイテク区に LED チップ
生産工場を建設することが明らかになった。全てが稼働すれば、大連巨能科技は中国最
大の LED チップ生産工場となる。
大連巨能科技は、LED 設計からエピタキシャルウエハ生産、チップ実装及びモジュール
の生産までを一貫して行うワンストップ型工場になるという。今後 2 年間で 4500 万米ド
50
2008 年 12 月号
ルを投じて赤色、黄色、青色、緑色、白色それぞれ 1 本 LED 生産ラインを建設する計画
で、完成すればチップの月産能力は 5 億個に達する。2 年後には第 2 期、第 3 期の投資
を行い、全てが完成すれば月産能力は 20 億個に達する。
巨能科技のほか、台湾の旺宏電子(Macronix)、友順科技(Unisonic)などの半導体集積
回路メーカーも大連での投資及び増資を計画している。旺宏電子は大連ハイテク区に集
積回路設計企業を設立する計画、また友順科技は大連での IC 設計事業を拡張すると同時
に台湾の実装事業を大連にシフトする計画。
旺宏電子:www.mxic.com.tw/ 友順科技:www.utc-ic.com/
【LED】エピタキシャルウエハの璨圓光電、天津に LED 検査測定センターを建設
TPCA 20081210
台湾の大手 LED チップ用エピタキシャルウエハメーカー、璨圓光電(Formosa Epitaxy)
は、天津に LED 検査測定センターを建設することを発表。
璨圓光電:www.forepi.com.tw/
【太陽電池】湖南潤華、岳陽の湖南省初の太陽電池生産ライン稼働 年産 25MW
中国電子部品産業協会 2008-12-17
中国地場の単結晶シリコン太陽電池製品メーカー、湖南潤華新能源発展有限公司は、湖
南省北部の岳陽市華容県に年産 25MW 相当の太陽電池セル実装ラインを建設し、試験生産
を開始した。総投資額は 1.2 億元、第 1 期の投資額は 8000 万元。
【半導体】Gartner、来年の世界チップ市場見通しを 16%のマイナス成長と予想
PCBTN 2008-12-18
IT 市場調査会社 Gartner は、来年の世界チップ市場見通しについて、今年の 4.4%マイナ
ス成長に続いて、16.3%のマイナス成長を予想、総売上高は 2192 億米ドルになるとした。
Gartner は今年 11 月中旬には来年の世界チップ市場は 2.2%のマイナス成長になると予想
していたので、大幅な下方修正となる。
Gartner は、今後数年チップ産業の総売上高は嘗て経験したことがない持続的なマイナ
ス成長を経験するだろうとしており、今年 10-12 月がその分水嶺になるとしている。
【半導体】オン・セミコンダクター、TCL と共同で深圳に電源開発用の実験室を開設
2008-12-17 国際電子商情
米大手半導体メーカー、オン・セミコンダクター(ON Semiconductor)は、中国地場の大
手電子機器メーカーである TCL マルチメディア科技控股有限公司と共同で深圳に TCL の
液晶テレビ及び CRT テレビ用電源開発用の実験室を開設することを明らかにした。
オン・セミコンダクターは現地に専門のエンジニアを常駐させ、TCL マルチメディア液
51
2008 年 12 月号
晶テレビ製品開発チームと共同作業を行うとしている。TCL との共同実験室が完成すれ
ば、オン・セミコンダクターの中国における共同電源実験室は合計 8 ヶ所になる。オン・
セミコンダクターは、中国地場の長虹、海爾、海信、万利達、創維、厦華などと共同実
験室を開設している。
【キャパシタ】凱恩股份、3 年間の税優遇獲得で悪化する業績の改善に期待
中国電子部品産業協会 2008-12-17
中国地場最大のアルミ電解キャパシタ用セパレータメーカー、凱恩股份は、中央政府か
ら有効期間 3 年のハイテク企業認定を取得したことから今後 3 年間企
業取得税率が 10%に軽減されるとして、悪化する業績の改善に寄与す
るとしている。同社は中国地場で唯一各種電解キャパシタ用セパレー
タペーパーを生産できるメーカーで、製品の 15%前後を海外にも輸出している。
凱恩:www.zjkan.com/
376 号 12 月 24 日
【EMS】鴻海、グループ全体 3-5%人員削減発表 社内会議では 10-15%削減指示
2008-12-22 PCBTN
世界最大の EMS メーカー、鴻海集団(Honhai Foxconn)董事長の郭台銘(テリー・ゴウ)
氏は、世界の総従業員の 3-5%を削減することを発表した。鴻海は世界に 50-60 万人の従
業員を有しているが、1.5-3 万人が削減されることになる。
鴻海は、ブルガリア工場で既に 1500 人を削減、中国工場で 3-4 万人を削減しているとも
伝えられている。また、郭台銘氏がグループ会議で 10-15%の人員を削減することを指示
したとも伝えられている。鴻海傘下の WiMAX ネットワーク機器メーカー、建漢(CyberTan)
が 15%の人員を削減することを明らかにしている。
鴻海集団は今年中国内地に新たに鴻泰精密、東莞宏松、深圳鴻富錦、淮安富准精密、富
盟電子、鴻富錦、富鵬精密、烟台富泰康電子を設立しており、今年だけでも中国内地へ
の投資額は 4.962 億米ドルに達している。
【携帯電話】宏達、来年は低価格イージーエントリー事業を強化し 20%成長確保狙う
台湾経済日報 2008.12.19
スマートフォン世界第 5 位の宏達国際電子(HTC)は、今年 11 月の売上高が過去最高の
177 億 NTD を達成、10-12 月の売上高、通年の売上高もそれぞれ 480 億 NTD、1500 億 NTD
に達し過去最高となる見通しだが、宏達 CEO の周永氏は来年も少なくとも今年比 20%以
上の成長を確保したいとしており、低価格のイージーエントリータイプのスマートフォ
ン事業を強化することを明らかにしている。
宏達アジア大洋州地区副総経理の董俊良氏は、アジア大洋州地区では特に低価格の
52
2008 年 12 月号
Affordable 製品の開発に力を入れていくとしている。宏達のアジア大洋州での売上台数
は 200 万台前後で売上台数全体の 20%以上を占めているが、来年は 250 万台の売上を目
指しているという。
【液晶テレビ】DisplaySearch、来年の液晶テレビ売上金額は前年比 16%減を予想
台湾経済日報 2008.12.19
韓国のディスプレイ市場調査機関 DisplaySearch は 18 日、来年の世界の液晶テレビ売上
高予想を下方修正し前年比 16%減の 640 億米ドルとした。これは、2000 年に液晶テレビ
が初めて市場で販売を開始してから初のマイナス成長となる。
DisplaySearch は、液晶テレビ価格の下落に伴い来年の売上高を大幅に下方修正、今年
の世界の液晶テレビ出荷台数についても 360 万台下方修正して 1.02 億台とした。来年の
世界の液晶テレビ出荷台数についても同 1150 万台下方修正し 1.2 億台とした。
世界のテレビ総出荷量については、今年は 2.06 億台で昨年比 3%増を確保するが、来年
の同出荷量は 2.05 億台となり、テレビ市場初の前年割れになるとしている。
【液晶パネル】台韓液晶メーカー、価格下落が止まらないなか減産で足並み揃える
台湾経済日報 2008.12.19
韓国三星が 12 月に 30%の減産韓国 LG Display(LGD)が 2 工場を 12 日間生産停止するこ
とで 20%の減産を実施することを発表したのに続き、友達(AUO)、奇美(CMO)、華映(CPT)
などの台湾の LCD メーカーが今年年末から来年旧正月(1 月 26 日)まで例年よりも長め
の年次定検を行うことを明らかにしたことから、液晶パネル価格が来年 1-3 月に底を打
つ可能性が出てきた。
台湾のディスプレイ市場調査機関 WitsView 研究部主管の張小彪氏は、LGD の減産決定は
韓国ウォン安の環境にあってもこれ以上の赤字販売には耐えられなくなったことを意味
する、この決定により来年 1-3 月に液晶パネル価格が反転する可能性が出てきたとして
いる。ただ、閑散期となる来年 1-3 月の液晶パネル需要は今年 10-12 月に比べ 10-20%減
となる見通しで実際に価格が反転するかはなお不透明で暫く底這いする可能性も否定で
きない。
【液晶パネル】奇美、中国華北に液晶モジュル工場建設を検討 中国内地市場重視
2008-12-22 台湾経済日報、中華液晶網
世界第 4 位の液晶パネルメーカー、奇美電子(CMO)は、既に中国内地の液晶テレビ用パ
ネル市場で圧倒的シェアを保有しているが、手薄となっている中国華北市場でのシェア
拡大のため、中国華北に液晶モジュール工場を建設することを検討し始めた。今年 10
月以降、奇美電子の中国内地での液晶モジュール出荷台数は同社の世界出荷台数の 50%
以上を占めており、中国内地市場への投資を拡大する計画。
53
2008 年 12 月号
【液晶パネル】中国政府、台湾メーカーから 20 億米ドル相当の液晶パネル購入を決定
2008-12-22 中華液晶網、台湾経済日報
中国政府は、金融危機対策の一環として台湾事務弁公室を通じて台湾の液晶パネルメー
カーから 20 億米ドル相当の液晶パネルを購入することを決定した。業界関係者によれば、
20 億米ドルは台湾液晶パネルメーカーの年間売上高の 5%前後に相当するという。
台湾の液晶パネルメーカーは、後工程のモジュール(LCM)生産の殆どを中国内地で行っ
ており、台湾液晶パネルメーカーの大幅減産が中国内地の LCM 工場にも深刻な影響を及
ぼしている。
【液晶パネル】世界の液晶パネル価格推移 12 月 22 日平均 vs12 月 5 日平均
応用領域
LCD TV
Monitor
Notebook
サイズ
12 月 22 日平均
12 月 5 日平均
変動価格、変動幅
42"W
330
360
30
-8%
37"W
250
270
20
-7%
32"W
170
190
20
-11%
26"W
135
145
10
-7%
22"W
88
90
2
-2%
19"
75
77
2
-3%
19"W
63
65
2
-3%
17"
58
60
2
-3%
17"W
80
83
3
-4%
15.4"W
56
58
2
-3%
14.1"W
53
55
2
-4%
【パソコン】廉価 Netbook が米パソコン市場を席捲 宏碁/華碩 Netbook 上位総なめ
TPCA 20081216
インターネットショッピング世界大手の米アマゾン(Amazon)のインターネット販売統計
で、400 米ドル以下のパソコンの販売が急伸しており、アマゾンの売上ランキング 10 位
の製品のうち、台湾の宏碁(Acer)、華碩(Asus)の製品が 8 つを占めた。インテルの OLPC
及び三星の NC10 も初めてランキング 10 位内にランクされた。低価格ブームが世界を席
捲するなか、これまでランキング 10 位の常連だったアップルの MacBook は順位を 10 位
以下に落とした。1300 米ドル前後という高価格が MacBook のネックとなっている。
【パソコン】世界最大のノート PC ヒンジメーカー・新日興、11 月売上高 10 月比 50%減
2008-12-22 中華液晶網
54
2008 年 12 月号
世界最大のノートパソコン用ヒンジメーカー、新日興(SZS)の 11 月の売上高は 2.41
億 NTD となり、昨年同期比 7.73%増となったものの、10 月比では 49.84%減となった。
【LED】晶元光電、設備利用率 50%に転落および資金繰り悪化で株価が急落
台湾経済日報 2008.12.19
台湾の大手 LED エピタキシャルウエハメーカー、晶元光電(Epistar)は、設備利用率が
50%まで落ち込み資金繰りが悪化し株価も大幅に下落したことから、同社の 2 大株主であ
る億光電子(Everlight)、聯電(UMC)が大きな含み損を抱える状況となっている。これ
まで晶元光電の大株主だった光宝科技(Lite-on)は急激な株価下落を嫌い保有していた
晶元光電の全株式を売却済みという。
ただ、億光電子(Everlight)は、晶元光電への投資は投資リターンを狙ったものではな
く、原材料の安定調達が目的としており、不況が終焉すれば、晶元光電の財務体質は急
速に改善されるだろうとしている。
【半導体】DRAM メモリ産業の協調減産の効果顕在化 スポット価格が 18%上昇
台湾経済日報 2008.12.19
韓国三星、ハイニックスが DRAM メモリの減産幅を 20-30%に拡大、また独キマンダも大
幅減産を実施、台湾 DRAM メーカーも来年 1-3 月の旧正月定検期間を延長するなどにより、
今月 18 日の DRAM メモリの主流規格 DDRⅡ 1Gb のスポット価格がここ数日 18%上昇した。
業界関係者は、スポット価格は先行指標とされるため、今後コントラクト価格が徐々に
反転すると見ており、台湾の力晶(Powerchip)、茂徳(ProMos)、南亜(Nan Ya)、華亜
(Inotera)等の資金繰りも改善されることが期待される。今般の DRAM メモリメーカー
の協調減産は来年旧正月にピークに達し減産幅は 30%に達する見通しとなっている。フ
ラッシュメモリ市況にも減産効果が出ており、ここ数日で価格が 7-10%上昇している。
DRAM メーカーは、DRAM 価格は来年 1-3 月には 1.6-1.8 米ドルに戻るとしており、世界の
DRAM 産業の売上高が 80 億米ドル拡大するとしている。台湾メーカーの世界市場シェア
は 35%であるので、台湾メーカーの売上高も 28 億米ドル増えることになり、逼迫する資
金繰りが大幅に緩和されることを期待している。
【半導体】日月光、管理職給与水準引き下げ及び一部従業員に無給休業を要求
2008-12-19 新浪科技
世界最大の半導体実装検査メーカー、台湾日月光(ASE)は、コスト削減の一環で、管理
職の給与水準を引き下げるとともに、一部従業員に無給自宅待機を要求した。
【自動車】常柴、英リスター社と米国排ガス基準ディーゼルエンジン開発で戦略的提携
常州日報 2008 年 12 月 19 日
55
2008 年 12 月号
中国地場のディーゼルエンジンメーカー、常柴は、英ディーゼルエンジン大手のリスタ
ー社と戦略的パートナーシップを締結した。常柴は近年新製品開発に注力しており、新
製品の販売好調により金融危機以降も売上を堅調に伸ばしている。今年通年のディーゼ
ルエンジン輸出台数は 7 万台余り、輸出金額は前年比 40-50%増の 2000 万米ドルに達す
る見込み。パートナーシップ契約によると、リスターは常柴に毎年 5 万台のディーゼル
エンジン部品の加工を委託する同時に両社はサンプルを交換することでそれぞれのエン
ジン製品の改良を行う。また、リスターは常柴と共同で 30—40KW 米国 EPA 排ガス基準対
応の空冷複数シリンダーディーゼルエンジンを開発する。
【自動車】上海 GM、華晨 BMW、延鋒ジョンソン、延鋒ビステオン、瀋陽汽車城に進出
時代商報 2008 年 12 月 19 日
瀋陽汽車城の上海 GM 北盛シボレ・クルーズ(Chevrolet Cruze)生産事業、金杯華晨 BMW
の A クラス車生産事業、デルファイ空調生産事業が竣工稼働した。また、延鋒ジョンソ
ン・コントロールズの座席シート生産事業、延鋒ビステオンの部品生産事業も近く生産
を開始する。上海 GM 北盛シボレ・クルーズ生産事業は、2005 年末着工、敷地面積 32 万
平米、13.6 万平米、総投資額 26.7 億元、年産能力は 15 万台。
【自動車】仏ヴァレオ、来年世界で 5 千人削減 欧州の 4Q 自動車生産台数 30%減
新華網 2008 年 12 月 19 日
仏大手自動車部品メーカー、ヴァレオグループは 12 月 17 日、完成車メーカーが減産体
制に入る中、来年世界で 5000 人を削減することを発表。今年 10-12 月の世界の自動車生
産台数は昨年同期比 20%以上減、特に欧州での同期の自動車生産台数は同 30%減、フラン
スの自動車生産台数は同 38%減となった。また今年 11 月の欧州の新車販売台数は 7 ヶ月
連続で減少、昨年同月比 25.8%減となり、1999 年以降では最大の下落幅となった。
【PCB】台湾上場PCBメーカー11 月売上高合計推移
56
2008 年 12 月号
【PCB】台湾上場PCBメーカー11 月売上高一覧
【PCB】台湾上場PCBメーカー11 月売上高メーカー別推移
57
2008 年 12 月号
【PCB】台湾上場FPCメーカー11 月売上高一覧
377 号 12 月 26 日
【自動車】海外大手自動車部品メーカーの 2008 年重要対中投資 10 案件
中国汽車報 2008 年 12 月 23 日
1.ボッシュのシャーシー・システム工場が大連で正式に稼働
2008 年 6 月 6 日、ボッシュが大連で正式にボッシュシャーシーシステム(大連)有限公
司を稼働させた。新会社は自動車ブレーキシステム用アルミ部品・スチール部品の鋳造、
電気鍍金、加工、組立などを行う。コアとなる製品は、アルミブレーキキャリパー、ス
チールブレーキキャリパ-、Banksia サイドブレーキ、ブレーキディスク、ブレーキマス
ターシリンダーなど。ボッシュシャーシー・システム(大連)有限公司の総投資額は 4500
万ユーロ。ボッシュは同工場を通じてブレーキシステム領域全製品の中国現地での生産
を実現する。
ボッシュの 2007 年の中国における売上高は前年比 41%増となっているが、その大部分は
輸入製品ではなく中国現地工場が生産した製品により生み出しているという。ボッシュ
は、大連新工場及び蘇州開発センターを通じて、ブレーキシステム製品の開発、生産、
アフターセールス全てを現地化する。
2.ボルグワーナーの中国技術センターが着工
2008 年 10 月 23 日、ボルグワーナーは上海で中国技術センターの建設を開始。同センタ
ーの敷地面積は 4 万 2580 平米、建築面積は 2 万 6946 平米、2009 年末完成稼働予定。エ
ンジン及びびトランスミッションシステム製品の開発を行い、ボルグワーナーにとって
世界最大の技術センターとなる。
3.カミンズ、北京汽車福田が共同でエンジン工場の建設を開始
2008 年 3 月 27 日、米カミンズが、北京汽車福田汽車と合弁で北京福田カミンズ発動機
有限公司(BFCEC)を設立。合弁会社の総投資額は 27 億元、主にカミンズの最新型高性
能低排ガス 2.8 リッター及びび 3.8 リッター直列 4 気筒高圧直噴式小型ディーゼルエ
ンジンを生産、軽トラック、ピックアップカー、SUV、MPV、小型建設機械向けに供給す
る。年産能力は 40 万台。
4.デルファイパッカードが武漢の車載電子生産基地を稼働
2008 年 3 月、デルファイパッカードが武漢沌口経済開発区に建設していた車載電子生産
58
2008 年 12 月号
基地が正式に稼働、年産高は 2 億元を見込んでいる。武漢工場稼働により、デルファイ
パッカードの中国における工場数は 9 となる。デルファイパッカードは、プジョーの部
品サプライヤーとして武漢工場を建設、主に東風汽車プジョーシトロエン向けに製品を
供給する。中国国内では唯一の完成車メーカー向け電子/電気システム設計メーカーとな
る。デルファイパッカードの武漢への投資額はそれほど大きくはないが、武漢の自動車
産業の底上げにはつながっている。
5.コンチネンタルグループがアジア本部を上海で建設開始
2008 年 1 月 16 日、コンチネンタルグループが上海にアジア本部ビル及びび中国 R&D セ
ンターの建設を開始。同 R&D センターの総投資額は 6000 万ユーロ、本部ビルオフィス総
面積は 1 万 4000 平米。2009 年 5 月には完成予定で、コンチネンタルグループ傘下のコ
ンチネンタル・オートモーティブ・システムズ(CAS)、コンチネンタルタイヤ、コンチテ
ック(ContiTech)の 900 名弱の従業員が上海楊浦区のコンチネンタルグループアジア本
部ビル及びび中国 R&D センターに移管される。
6.ビステオン、江鈴汽車が自動車空調合弁工場拡張を発表
2008 年 10 月、米ビステオンは江鈴汽車股份有限公司との自動車空調合弁工場の拡張を
行い、同時に合弁名称をビステオン汽車空調(南昌)有限公司に変更することを発表し
た。これによりビステオンは中国において全ての空調部品及びびシステム製品の現地生
産が可能となる。拡張により同合弁工場の生産能力は従来比 2 倍になった。製品は主に
江鈴汽車、長安フォード、吉利汽車、東風日産、北京ベンツ向けに供給される。
7 ジョンソン・コントロールズが広州汽車と合弁で内装品システム生産企業を設立
2008 年 11 月 24 日、世界最大の自動車用内装品メーカー、米ジョンソン・コントロール
ズは、広州汽車工業集団傘下の広州汽車集団部品有限公司と合弁で広州ジョンソン汽車
内飾系統有限公司を設立。主にコックピット、インストルメントパネル及びびその他の
自動車内装品製品を生産する。2009 年完成予定で、工場は広州番禺に建設され、工場の
隣接地に R&D センターが建設される。合弁会社は内装品製品の設計、R&D、生産能力を有
し、2010 年から中国華南地区ユーザー向けに製品の供給を開始する。
8.グッドイヤーが 5 億米ドルを投じて中国事業を拡張することを発表
2008 年 6 月 26 日、米グッドイヤーは、5 億米ドルを投じて大連市沙河口区の工場を拡張
することを発表。拡張に伴って工場を大連普蘭店に移転する。
9.ゼットエフが宇通汽車と戦略的パートナーシップ締結
11 月 5 日、世界最大のトランスミッション部品メーカーであるゼットエフ(ZF)が中国
地場最大のバスブランドメーカーである宇通汽車と戦略的提携関係を締結、共同で高級
バス製品を開発生産する。
10.フィアット・パワートレイン・テクノロジーが重慶に独資企業を設立
2008 年 7 月 31 日、フィアットパワートレイン・テクノロジー(FPT)が重慶市政府と覚
書を締結、重慶にフィアットパワートレイン・テクノロジーの独資企業を設立し、OEM
方式で小型ディーゼルエンジンの生産を開始した。年産能力は 10 万台。
【車載電子】オムロン、広州車載電子工場第 2 期の建設を開始 年産能力 50%増
59
2008 年 12 月号
中国電子部品産業協会 2008-12-23
オムロン(広州)車載電子有限公司は、第 2 期の建設を開始。オムロンは 2005 年に広州経
済技術開発区科学城に中国における初の車載電子機器工場を建設。第 2 期工場はエレク
トリック・パワーステアリング製品(Electric Power Steering:EPS)を生産する。2009
年 9 月竣工稼働予定、第 2 期の敷地面積は 2 万平米。第 2 期が完成すれば、年産能力は
従来の 1.5 倍に拡大、従業員数は 800 人に拡大、売上高は 4 億元を見込んでいる。
【パソコン】アップル、来年 1-3 月に All-in-One 型 iMac 投入 広達が OEM を獲得
2008-12-23 中華液晶網
アップルは来年 1-3 月にメインボードをモニター内に組み込んだ All-in-One 型の新型
iMac を市場に投入する計画で、毎月 80 万台を出荷する計画を進めているほか、宏碁も
来年 1-3 月に All-in-One PC を販売開始する計画で、来年の All-In-One 型ディスクトッ
プパソコンの出荷台数は今年比 30%以上増加すると見られている。
アップルの All-in-One 型 iMac の ODM は、世界最大のノートパソコン ODM メーカー、台
湾の広達(Quanta)が獲得した模様。広達はソニー、NEC の All-in-One PC の ODM も獲
得した模様で、広達及びび緯創(Wistron)が All-in-One パソコン ODM 市場を二分する。
アップルの部品メーカーは、アップルの All-in-One PC は来年 1 月に出荷開始するとし
ている。
華碩(Asus)董事長の施崇棠氏は今後数年で All-in-One PC はディスクトップパソコン
市場の 3-4 割を占めると予想。液晶モニター用パネルメーカーは市場の拡大を背景に来
年出荷する製品サイズを All-in-One 向け 19-22 インチワイドに集中している。
【液晶パネル】大型液晶パネル 11 月世界出荷量/出荷額、前年比 25%減/50%減
2008-12-23 PCBTN
DisplaySearch の今年 11 月の大型液晶パネル出荷統計によると、今年 11 月の世界の大
型液晶パネル出荷量は 2850 万枚で、10 月比 21%減、昨年 11 月比では 25%減となった。
出荷金額は 38 億米ドルに落ち込み、2006
年以降では最低、10 月比 24%減、昨年
11 月比では 50%減となった。
また、台湾メーカーの大幅減産により、
韓国メーカーの市場占有率は 50%を超
え、シャープのシェアが台湾友達(AUO)
及びび奇美を抜いて初めてシェア第 3 位となった。
応用領域別に見ると、11 月の世界のノートパソコン用液晶パネル出荷量は 850 万枚で前
月及び昨年同期比 25%減及び 23%減、モニター用液晶パネル出荷量は 1090 万枚で前月
及び昨年同期比 22%減及び 33%減で 2006 年 6 月以降では最大の落ち込みとなった。テ
レビ用液晶パネルの出荷量は 800 万枚で前月及び昨年同期比 17%減及び 16%減となり、
2007 年 9 月以降で最大の減少幅となった。
60
2008 年 12 月号
メーカー別の出荷状況は、11 月の LGD の出荷量シェアは 26%で首位、三星は出荷面積ベ
ースシェアが 29.4%で首位だった。そのうちノートパソコン用液晶パネルの出荷量シェ
アでは、LGD が 33.3%で他社を圧倒、三星及び友達それぞれの同シェアは 28.2%及び
21.6%で第 2 位、第 3 位。モニター用液晶パネルの出荷量シェアは、三星が 22.2%で首
位、LGD 及び友達がそれぞれ 21.9%及び 15.1%で第 2 位及び第 3 位だった。またテレビ
用液晶パネルの出荷量シェアは、三星、LGD、シャープがそれぞれ 27.9%、26.2%、17%
だった。
また、11 月の中小型液晶パネルの出荷量は 4130 万枚で 10 月比 44%減、昨年同月比 39%
減となり、2007 年 5 月以降では最低の出荷量となった。11 月の中小型液晶パネルの出荷
額は 3.37 億米ドルで前月比 42%減、昨年同期比 51%減となった。
DisplaySearch グレーターチャイナ地区副総裁の謝勤益氏は、液晶パネル産業は過去 10
年で最も厳しい環境に置かれている、出荷量及び出荷金額ともに記録的な落ち込みとな
っており、台湾の液晶パネルメーカーの設備利用率は 60%以下、韓国メーカーの同利用
率は 80%前後に落ち込んでいるとしている。同氏は、液晶テレビ、ノートパソコン、モ
ニターいずれの需要も依然非常に不透明であるので、液晶パネル価格は今後暫く下落が
続く可能性が大きいとしている。
【液晶パネル】奇美が 3 千人の派遣社員を削減 勝華は 10%の人員を削減
2008-12-23 中華液晶網、台湾経済日報
世界第 5 位の液晶パネルメーカー、奇美電子(CMO)は 12 月 17 日、約 1 万 7 千人の従業
員のうち派遣社員 3 千人を削減、世界最大の中小型液晶パネルメーカーである勝華科技
(Wintek)も総従業員数の 10%に相当する約 600 人の人員を削減する計画を明らかにし
た。
台湾で液晶パネル産業に従事する人口は約 20 万人に上り、台湾の電子産業で最大の雇用
を提供していることから、台湾の液晶パネル産業の急激な減産は台湾の雇用に深刻な影
響を及ぼしている。
【PCB】瀚宇博徳、中国内地の生産能力の 10%占める江陰工場 1A の生産停止
中国電子部品産業協会 2008-12-25
世界最大のノートパソコン用プリント基板(PCB)メーカー、瀚宇博徳(Hannstar)は、
ノートパソコン需要が急速に縮小し 11 月に赤字に転落したことから、設備利用率を
55-60%に引き下げることを決め、中国内地の生産能力の 10%を占める江陰工場 1A プラン
トの生産を停止することを決めた。
【PCB】鴻海集団、PCB 事業部門生産停止報道を否定 生産ラインのコスト管理強化
2008-12-23 PCBTN
世界最大の EMS メーカー、台湾の鴻海集団(Honhai Foxconn)は、プリント配線基板(PCB)
61
2008 年 12 月号
事業部門の生産を停止したとの報道について、通常の生産調整を行っただけで、生産停
止は行っていない、鴻海の PCB 生産はグループ内部向けに限定しており、PCB 専業メー
カーとは事業性質が大きく異なると報道を否定した。ただ実際には鴻海集団傘下の PCB
事業部門の一部中国内地工場では 4 ヶ月の生産停止を行われていると伝えられている。
【太陽電池】ボッシュ、5.3 億ユーロを投じて太陽電池生産能力を 3 倍に拡大
2008-12-23 PCBTN
自動車部品大手のボッシュグループは、傘下のエルソル(ersol Solar Energy AG)の太
陽電池の生産能力を 3 倍に拡大する。拡張後の生産能力は 630MW に達する。投資総額は
5 億 3 千万ユーロ。エルソル社:www.ersol.de/
378 号 12 月 29 日
【車載電子】大連松下、2010 年カーオーディオ年産 500 万台 中国最大の工場に
大連市対外貿易経済合作局 2008 年 12 月 26 日
遼寧無線二廠と日本の松下電器産業の合弁である大連松下汽車電子系統有限公司の今年
のカーオーディオ年産能力は 220 万台、年間売上高は 19 億元、中国国内カーオーディオ
市場におけるシェアは 20%に達しており、日本のトヨタ、ホンダ、日産、スズキの工場
北米の GM、フォード工場向けにも製品を輸出している。
松下電器産業は今年 5 月に米国及び欧州での一部カーオーディオ生産を大連松下汽車電
子に移転したほか、シェーバーを生産していた大連松下電工の登録を抹消し大連松下汽
車電子系統に対し増資を行い、2010 年には大連松下汽車電子のカーオーディオの年産能
力は 500 万台、年間売上高は 40 億元に達する計画で、中国最大のカーオーディオ工場と
なる見通し。
【液晶パネル】中国国家開発銀、龍騰光電などの在中国台湾系企業に重点梃入れ
2008-12-25 中新社、中華液晶網
中国国家開発銀行事業発展局局長の劉勇氏は 12 月 21 日、中国国務院(台湾弁公室)の
指導に基づき、中国内地の台湾系中小企業に対し重点的に融資の梃入れを行うことを明
らかにした。融資対象企業には、台湾宝山集団傘下の液晶パネルメーカー、江蘇昆山龍
騰光電有限公司なども含まれている。
【液晶パネル】華映、4.5 世代 1 工場及び 6 世代 1 工場の生産を一時停止
2008-12-25 台湾工商時報、中華液晶網
台湾の大手液晶パネルメーカー、華映(CPT)は、4.5 世代 1 工場及び 6 世代 1 工場の生
産を一時停止したことを明らかにした。
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2008 年 12 月号
【パソコン】ノートパソコン ODM 最大手の広達、今年 12 月出荷量が 11 月比 3 割減
2008-12-26 中華液晶網、台湾工商時報
ノートパソコン ODM 最大手の広達(Quanta)は、今年 12 月の出荷台数が今年 11 月比 3
割減となる見通しを明らかにした。同社の 7-9 月の出荷台数は 970 万台だったが、10-12
月の出荷台数は 970-1018 万台にとどまる見通し。
広達の 1-9 月のノートパソコン出荷台数は 2640 万台で 10-12 月の出荷台数が 1000 万台
前後にとどまれば、広達の今年通年の出荷台数は 3700 万台前後にとどまることになり、
目標 4000 万台を 300 万台下回ることになる。
【パソコン】HP、来年の家庭用中型ノート PC 出荷 1800 万台に 広達一手受注
2008-12-25 中華液晶網
世界の 3 大ノートパソコンブランドメーカーがいずれも中型ノートパソコンの出荷量を
抑制しているが、最大手のヒューレット・パッカード(HP)は来年の家庭用中型 15.X イ
ンチ及び 16.0 インチノートパソコンの総出荷量を 1700-1800 万台に拡大することを決め
た。また、業界筋によると、台湾の広達(Quanta)が上記の HP の来年の家庭用中型 15.X
インチ及び 16.0 インチノートパソコンの ODM を一手受注した模様。
IT 市場調査機関 IDC によると、HP の今年 1-9 月のノートパソコン出荷量は 2165 万台で、
そのうち法人用ノートパソコンが 930 万台余り、家庭用が 1200 万台余りとなっている。
HP は今年 7 月から 15.6 インチの家庭用機種 Voodoo を広達に発注し、家庭用ノートパソ
コンの販売を強化、その台数は法人用ノートパソコンの台数を上回るまでに成長してい
る。
中型サイズの法人向け機種 400 万台については、仁宝(Compal)、英業達(Inventec)が
二分することが伝えられている。仁宝が HP から類似機種を受注することは初めてで、業
績低迷が業界内で最も目立っている仁宝にとっては大きな恩恵とされている。
HP は来年の全機種ノートパソコンの総出荷台数目標を 3700-3800 万台としているが、
15.X インチ及び 16.0 インチの中型機種はその 50%を占める主力機種となっている。また
HP は来年 4-6 月から 15.X インチ以上のノートパソコン機種に LED バックライト液晶パ
ネルを搭載する計画も進めている。
【パソコン】華碩、ノートパソコン市場の急減速で来年 1-3 月赤字転落になる可能性
2008-12-25 台湾工商時報、中華液晶網
世界第 5 位のノートパソコンメーカー、華碩(Asus)の今年 12 月の連結売上高は 11 月
比 2 割減の 200 億 NTD 以下になる見通しで、市場は華碩の 10-12 月の税後利益は 7-9 月
比 5 割以上減の 30 億 NTD に急降下すると予想している。
華碩は 12 月初めに開催したグローバル事業会議で、来年上期についても厳しい経営が続
くとしており、来年 1-3 月の決算が赤字に転落する可能性もあるとしている。来年の事
業部門別目標についてはグループ CEO の沈振来氏は、マザーボード出荷目標は今年と同
63
2008 年 12 月号
水準の 2200 万枚、ノートパソコンの出荷目標を今年比 14%増の 650 万台、Eee PC の出荷
目標を今年比 40%増の 720 万台としている。
【パソコン】デル、超薄型ノートパソコン Adamo 投入 LGD 及び三星にパネルを発注
2008-12-25 中華液晶網、Digitimes
米デルがアップル MacBook Air 対抗機種となる厚さ 3.5 ミリの超薄型ノートパソコン
Adamo 用液晶パネルを LG Display 及び三星電子に発注した。世界の大手ノートパソコン
メーカーが来年の重点機種として超薄型及び LED バックライト液晶パネル搭載機種を予
想しており、デルの超薄型機種 Adamo 投入はその激しい競争の始まりと見られている。
デルは来年 1 月に開催されるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で正式
に戦略機種 Adamo を対外発表すると見られている。
【半導体】2008 年度中国独自開発優良チップ 10 位発表 展訊通信などが選出
2008-12-25 科技日報
中国工業・情報化省指導、ソフトウェア・集積回路促進センター主催で審査選考された
2008 年度中国独自開発優良チップが 12 月 19 日北京で発表され、上海展訊通信など 10
社の製品が選出された。2008 年度中国独自開発優良チップ 10 位は以下の通り。
1.展訊通信(上海)有限公司の GSM/GPRS マルチメディアチップ
2.福州瑞芯微電子有限公司のポータブルマルチメディア機器プロセッサ
3.北京中星微電子有限公司の携帯電話用組み込み式デジタルカメラ画像処理チップ
4.杭州国芯科技有限公司の有線デジタルテレビ受信チップ
5.埃派克森微電子(上海)有限公司の光電ナビゲーションチップ
6.晶門科技有限公司の MagusCoreTM マルチメディアプロセッサ
7.北京天碁科技有限公司の TD—SCDMA 端末機チップ
8.卓勝微電子(上海)有限公司の地上デジタルテレビ中国独自標準受信チップ
9.北京中天聯科微電子技術有限公司の衛星受信チューナーチップ
10.芯邦科技(深圳)有限公司の SD/MMC カードプロセッサ
【PCB】欣興電子、台湾中壢工場の生産 3 ヶ月停止 11 月売上高前年比 3 割減
台湾経済日報 2008.12.25
世界第 2 位、台湾最大のプリント配線基板(PCB)メーカー、欣興電子(Unimicron)は、
ここ数年では異例の大規模な人員削減に続き、台湾中壢合江工場を 3 ヶ月停止すること
を決めた。欣興電子は、台湾域内の桃園県蘆竹鄉、亀山工業区、中壢工業区に工場を有
し、IC 搭載基板、伝統的 PCB、高密度連結(HDI)板、フレキ・リジッド複合板(Rigid Flex)
などを生産している。
欣興電子の今年 11 月の連結売上高は 32.09 億 NTD で 10 月比 30.61%減、昨年同月比 31.88%
減、また 1-11 月の連結売上高も 432.5 億 NTD で昨年同期比わずか 0.01%増にとどまった。
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2008 年 12 月号
【PCB】台湾上場 PCB 原材料メーカー2008 年 11 月売上高一覧
【銅箔】台湾上場銅箔メーカー2008 年 11 月売上高一覧
【CCL】台湾上場 CCL メーカー2008 年 11 月売上高一覧
【FCCL】台湾上場 FCCL メーカー2008 年 11 月売上高一覧
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2008 年 12 月号
【半導体】大聯大、聯想等の中国地場有力ブランドメーカーとの取引を積極的に開拓
2008-12-25 中華液晶網、台湾経済日報
台湾最大の半導体 IC 商社、大聯大(WPG)は、中国内地の携帯電話市場の成長が今後も
続くとして、中国地場の聯想、中国移動、王牌、四川長虹、波導、海爾などの大手ブラ
ンドメーカーとの取引を積極的に開拓している。中国内地では地方都市を中心に依然毎
月平均 600-700 万の新規ユーザーが登録しており、高い成長率が維持されている。
先ごろ中国政府がノンブランド携帯電話規制を強化する方針を打ち出したことから、大
聯大は中国移動、四川長虹などの大手ブランドメーカーへの販売を強化、大手ブランド
メーカーへの販売比率は 50%を超えているという。
大聯大は中国内地の携帯電話用半導体 IC 市場の高成長に期待し、来年 2 月には CSR ブル
ートゥース、Cypress タッチパネル製造の詮鼎を買収することを計画している。
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