ADU-07e

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品
紹
介
ADU-07e
24ビット 電磁探査装置メインシステムユニット
地震計測で見られるような同時多チャンネルデータ取得システムの需要は、電磁場測定においても高
まっています。metronix 社は35年以上にわたる地球物理測定用の電磁場測定機器の設計・製作経験
から、同時多チャンネル・多目的測定の技術を確立させ、Multi-Method Network Geophysical 測定システ
ム(GMS-07)を開発しました。電場・磁場センサーが直接接続される ADU-07e は、電磁場測定システムの
メインユニットであり、有線または無線 LAN を用いてネットワークに接続可能であるほか、複数の ADU07e と接続して測定を行うことも可能です。複数の ADU-07e で測定を行う場合、各 ADU-07e はスタンドア
ローンのシステムとしてネットワークの中で動作させることができます。また内蔵の GPS クロックによりユ
ニット間の同期を取ったアレイの一部としても動作可能です。
特徴
ADU-07e
● 24ビットアナログ/デジタル変換技術による高精度なデータ
取得が可能。
● スタンドアローン、あるいは複数台接続してマルチチャンネ
ル動作させることも可能。
● 複数のスタンドアローンのシステムを GPS クロック精度で同
期が可能。
● 無人自動記録モードによる測定が可能。
● すべての metronix 社のセンサーと互換 (※他社のセンサ
ーも変換ケーブルを用いて接続可能) 。
● 測定開始時の ADU-07e システム及びセンサーの自動セル
フチェック機能を装備。
● 電場オフセットの自動補正機能を装備。
● オンラインモードにおいて、測定データの時系列及びスペク
トルのリアルタイム表示が可能。
● 電源は12V バッテリー駆動仕様。電源ケーブル入力は2系
統装備し、測定を中断することなくバッテリー交換が可能
● 小型、軽量、高耐久、防水設計。
● -40℃~+60℃の広い動作温度範囲。
ハードウェア
ADU-07e のアナログ信号コンディショニング、24ビット A/D 変換回路、データストレージ等のメイン回路
は、7kg と軽量で小型の防水ケースにすべて収納されています。測定データは GPS により高精度にコント
ロールされ記録されます。また GPS 信号が受信困難な場所においても測定可能な仕様となっています。
ADU-07e はお客様のご要望に合わせてカスタマイズすることが可能です。ADU-07e は異なる A/D 変
換ボードをセットできるスロットが10個用意されています。Type L (LF)の A/D コンバーターは、DC から
1kHz の MT 法の測定帯域に最適化されており、Type H (HF)は1Hz から250kHz までの AMT 法の測定帯
域に最適化されています。例えば広帯域測定に適した標準仕様の ADU-07e では、Type L (LF)と Type H
(HF)のモジュールがそれぞれ5枚ずつセットされています。そのため、高周波帯域の測定を行いながら低
周波帯域の測定ならびにそれぞれのデータを記録することができます。また ADU-07e は異なるタイプの
磁場センサーを並列に接続し同時に測定することも可能です。例えばフラックスゲード型磁場センサーと
インダクションコイル型磁場センサーを並列に接続し、低周波帯域から高周波帯域まで同時に測定するこ
とができます。また GPS 制御されたトランスミッターを使用して CSAMT/CSEMM などのコントロールソー
スを用いた測定も可能であり、データのスタッキングを行いながらデータ記録を行うこともできます。
ソフトウェア
ADU-07e はウェブサーバー機能を搭載しており、測定に必要なセットアップをウェブブラウザ(例えば,
Internet Explore、Google Chrome など)から行う仕様となっています。そのため、測定セットアップ用のソフ
トウェアをご利用になるノート PC や PDA にインストールする必要はありません。
metronix 社から提供される MAPROS(フリーウェア)は、時系列データのプロセッシングを行うソフトウ
ェアであり、ロバスト技術を用いたリモートリファレンス処理を行うことができます。ADU-07e 内部で処理し
たプロセッシングの結果は、有線または無線 LAN を通して接続されたご利用のノート PC や PDA に表示
することが可能です。
設定例
シングルサイト設定
この設定では1台の ADU-07e をスタンドアローンモードで動作させ、内部のフラッシュドライブにあらか
じめプログラムしておいたスケジュールに沿ってデータを記録します。 より高速な動作のために、外部のコ
ンピューターから USB 2.0 経由で ADU-07e を制御することも可能です。
マルチサイト設定
この設定では内蔵の GPS クロックを用いて数台の ADU-07e システムの同期を取り、データの同時取
得を行います。この設定の典型的な応用例は、Remote Reference 法や Array Mapping です。この方法は
空間的に離れた場所での測定で、ケーブル接続が物理的あるいはコスト面で難しい場合に用いられます。
ネットワーク設定
複数の ADU-07e をネットワークに有線または無線 LAN で接続する設定です。 この設定の典型的な応
用例は 、E-MAP などフィールド測定において、機器の相互接続が必要な場合です。
ADU-07e データシート
周波数レンジ
DC ~250 kHz (LF 及び HF ボード装備時)
チャンネル数
ADU-07e 1台当たり1チャンネル以上10チャンネル以下。
バンド
3 バンド (LF DC~512 Hz; MF DC~16 kHz; HF 1 Hz~250 kHz)
サブバンドはデジタルフィルタリングにより形成。
両チャンネル同時記録可能。
A/D 変換
24 ビット (最大データレート 2,048 samples/sec) LF Board
24 ビット (最大データレート 65,536 samples/sec)MF Board
24 ビット (データレート 524,288 samples/sec)
HF Board
ダイナミックレンジ
> 130 dB
システムコントローラー
32 ビット 内蔵コントローラー(OS/Linux)
記録メディア
内蔵 microSD 32 GB 以上、USB デバイス
テスト機能
センサーを含めた重要なシステム機能すべてのセルフテストを電源 ON と同時に自動で開始し、
結果を表示。ログファイルの自動作成。
キャリブレーション
自動キャリブレーション
E-field コネクター
入力抵抗 > 10M ohm; ODU G32KON-T06QP00-000 (ADU E ソケット)
ODU S22KON-T06MPL0-4000 (E-Field ケーブルプラグ)
H-field コネクター
入力抵抗 20k ohm; ソケット ODU G32KON-T10QJ00-000(ADU ソケット)
ODU S22KON-T10MJG0-7000 (H-Field ケーブルプラグ)
多機能コネクター (E/H)
入力抵抗 > 10M ohm (E)、20k ohm (H); ODU G33KON-T30QF00-000 (ADU ソケット)
ODU S23KOC-T30MFG0-7000 (ケーブルプラグ)
ネットワーク接続
標準 100BASE-T、 USB1.1/2.0 (ワイヤレス/Bluetooth)
同期
GPS クロック ± 30ns rms (衛星の参照信号に対して)
位置情報も特定し記録。
インターフェース
ネットワーク、2系統電源入力、GPS アンテナ、USB、無線 LAN、Bluetooth
筺体
高耐久性、防水ポリカーボネート製ケース
重量
約 7.1 kg
外形寸法
400 x 330 x 170 mm
消費電力
約 3~10 W (低周波測定時); 12 ~20 W (高周波測定時)
動作温度範囲
-40℃~+ 60℃ (フラッシュディスク使用時)
日本国内代理店
〒104-0033
東京都中央区新川 1-22-4(新川ニッテイアネックスビル4F)
TEL(03)5541-9072 FAX(03)5541-9074 E-Mail: [email protected](営業・事業開発部)