ぐんまの消防 第32号(平成25年度発行)(PDF/1.81MB)

ぐんま の消防
地域住民の安心・安全のために
第
32 号
平成25年度発行
地域住民の安心・安全のために
会に出場できたことなどが今でも鮮明に
に励み、その結果、支部代表として県大
ポンプ操法大会では、昼夜を問わず訓練
をかじかませながら活動したこと、また、
い中での冬場の火災出動や歳末夜警で手
団長 の熱 き思 い
「消防団員の確保対策に向けて」
前橋市消防団
団長 豊嶋 孝男
記憶として残っています。
あれから月日が流れ、今日では消防団
を取り巻く環境も大きく変化を遂げてい
ます。消防車両や防火衣などの装備品に
つ い て は、 格 段 の 向 上 が 図 ら れ た 一 方、
就業形態の変化によるサラリーマン化が
進み、全国的に消防団員数の減少が懸念
年に再入団をしました。そして現在では、
らの入団の誘いを断り切れず、平成十三
譲るべく一時退団をしましたが、仲間か
して入団をしました。途中、後進に道を
ていきたいという気持ちから、自ら希望
また、生まれ育った地元を自らの手で守っ
畜産業であり、常に地元にいられること、
代に消防団員となりました。私は家業が
宮城村
(平成十六年に前橋市と合併)の時
私は、二十五歳であった昭和五十二年、旧
え る 利 根 川 や 広 瀬 川 が 市 内 を 流 れ ま す。
力 向 上 を 図 る と と も に、 今 後 一 層 の 精
覚 と 誇 り を 持 ち、 ま た、 団 員 個 々 の 能
今 後 に お き ま し て も、“ 自 分 達 の ま ち
は自分達で守る”を合い言葉に職責の自
て、改革を図っているところであります。
となっている消防団員の確保対策につい
消防団員制度」
の導入など、全国的に課題
員」の任用、さらには今年度から
「機能別
ま た、 平 成 二 十 四 年 度 に は
「女性消防団
に
「 消 防 団 協 力 事 業 所 表 示 制 度 」の 導 入、
す。このため、前橋市では平成二十年度
当 市 消 防 団 も 同 様 な 状 況 に あ り、 団
員確保に苦慮しているのが現状でありま
されているところです。
平成二十三年度から消防団長の職を任さ
進 を 決 意 し、 県 都 前 橋 の 消 防 団 と し て
前橋市は群馬県の中央部よりやや南に
位置し、日本百景の一つである雄大な赤
れ、県都前橋の消防団を率いる者として
三 十 四 万 市 民 の 安 全 と 安 心 を 守 る た め、
城山の南麓に広がり、清らかな水をたた
の重責を強く感じているところです。
ます。
各種活動に臨んで参りたいと考えており
入団当時のことを振り返ると、消防車
両も現在の装備とはほど遠く、ドアもな
優良消防団員顕彰 八名
☆無火災表彰
高崎市消防団
榛名方面隊第三分団 六年
みどり市消防団第六分団 三年
大泉町消防団第四分団 二年
大泉町消防団第一分団
一年
大泉町消防団第三分団
一年
☆功労章 一五五名
☆永年勤続功労章 二九五名
☆精績章 五七六名
☆精勤章 二〇六八名
五年 六二八名
一〇年 五九二名
一五年 三五六名
二〇年
二六七名
二五年 八一名
三〇年 五六名
三五年 五六名
四〇年 三〇名
四五年 二名
☆永年勤続退職者表彰 四〇九名
☆三世代伝承等
桐生市消防団団長
田代 勲
元 下仁田町消防団団長
武藤 正
東吾妻町消防団団長
鳥山 貴
消防協会定例表彰(八月)
「表彰者総数三五一一名 五団体」
平成二十五年度表彰
長年にわたる消防業務の御功績により
表彰された方々(団)を紹介いたします。
藍綬褒章(春)
伊勢崎市消防団副団長
櫻井 博士
元 館林地区消防組合消防団
千代田消防団団長
田中 盛栄
館林地区消防組合消防団
館林消防団団長
吉澤 祐志
藍綬褒章(秋)
高崎市消防団副団長
関口 照文
高崎市消防団副団長
前川 治久
群馬県功労者表彰(十月)
安中市消防団団長
町田 純一
群馬県総合表彰(五月)
富岡市消防団団長
山田 雅幸
桐生市消防団副団長
辻 正男
安中市消防団副団長
井上 豊
渋川市消防団団長
桑原 良雄
高崎市消防団副団長
清水 則雄
前橋市消防団団長
豊嶋 孝男
渋川市消防団副団長
島村 嘉久
ぐんまの消防 第32号 2
地域住民の安心・安全のために
より、職住分離傾向からくる昼
全国的な問題でもあります
が、サラリーマン団員の増加に
援体制が構築されています。
している地域への出動等相互応
また、富岡市・甘楽町・下仁
田町・南牧村の四市町村は、接
ているところです。
ける消防団の役割も重要視され
戒区域も多いため、災害時にお
しています。また、土砂災害警
地域の安心安全のため日夜活動
点 検 に お け る 訓 練 成 果 披 露 等、
戒・消火器販売斡旋・秋季消防
報・消防水利点検・歳末特別警
索・消火訓練・火災予防運動広
の際の防災活動・行方不明者捜
有し、消火活動・風水害や地震
の分団、一七台の消防車両を保
下 仁 田 町 消 防 団 は、 団 員 数
一六九名
(定員一八二名)
、五つ
しても、防火防災に関心を持っ
ます。地域やご家庭におかれま
災の基本精神の下で活動してい
全は地域で守る」という自主防
我 々 消 防 団 は、 様 々 な 職 業、
幅広い年齢層の者が「地域の安
意を新たにするところです。
のもと、さらに精進を重ねる決
を振り返り、より一層強い団結
築き上げてきた消防団の道のり
年」の記念年であり、諸先輩が
平 成 二 十 五 年 は「 消 防 団
一二〇年・自治体消防六十五周
なりません。
の健康管理にも配慮しなければ
から、活動時の危険予知や日頃
かけがえのない存在であること
地域にとっても家族にとっても
ばなりません。一方で、団員は
機管理意識向上を心がけなけれ
力を養うため、日々の訓練や危
することのないよう、現場対応
また、子どもたちに防災の担い手
としての意識を持ってもらうことを
団の充実強化につながっています。
速な消火を養うことができ、貴消防
盛な奉仕の精神、強固な組織力、迅
績を残しています。訓練を通し、旺
出場を果たしています。過去には全
の訓練成果を十二分に発揮し県大会
隔年ごとに行われるポンプ操法競
技大会においては、大会の度に日々
ています。
中之条町、そして地域づくりに貢献し
努め、災害の無い明るく安心、安全な
練・災害に対する知識・技術の錬磨に
ら信頼される消防団を目標に、火災訓
われわれ消防団は、地域は地域で守
る と い う 郷 土 愛 に 燃 え、 町 民 の 皆 様 か
るよう努力しています。
員たちは強固な消防団活動に邁進でき
五 分 団 三 五 七 名 で 活 動 し て い ま す。 団
条町。消防団は平成二十五年十月現在、
平成二十二年三月に旧六合村と合併
し、新たな町としてスタートした中之
ているのが我ら中之条町消防団です。
な人との交流を大切にし、活動を行っ
うために、幼児からお年寄りまで様々
日 々 の 訓 練 だ け で は な く、 地 域 の 人
か ら の 信 頼、 ま た 消 防 団 を 知 っ て も ら
お祭りにおいて幼児による行進を行
また、幼児に対しても幼年消防クラ
ブ員として任命し、秋季点検や地域の
として普通救命講習を行っています。
当員の資格を取得した消防団員が講師
中之条町消防団
間の出動人員不足や、勤務先の
ていただき、地域防災力向上の
その中には中学生に対し、応急普及手
協力体制、大震災による消防団
目的に、平成二十年度より小中学生
した。その犠牲的精神を無駄に
の重要性の再認識と同時に、そ
ため、ご理解ご協力をお願い申
の防災ボランティア活動を実施して
の合併を契機に少年消防クラブを組
います。平成二十二年三月六合村と
い、町民に防火を呼びかけています。
の危険性も明るみになったこと
し上げます。
困難等、団員確保の課題も多く
国大会出場、また準優勝といった成
から、家族の理解を得ることの
残されています。
織し、町内の全小中学校の児童・生
徒 を 対 象 に 活 動 し 継 続 し て い ま す。
ぐんまの消防 第32号
3
先の東日本大震災では、多く
の消防団員の仲間が殉職されま
▲ 普通救命講習時の様子
下仁田町消防団
消 防団紹介
地域住民の安心・安全のために
『第三十七回群馬県消防救助技術指導会 ~群馬県消防長会~』
『群馬県緊急消防援助隊合同訓練
~群馬県消防長会~』
今後、発生が予想される首都
直下地震等、大規模災害活動時
近い訓練となりました。
項の統一を図り、今後の実災害
十月三日
(木)
、四日
(金)藤岡
市において群馬県緊急消防援助
隊合同訓練を実施しました。
時における連携活動能力の向上
(水)
、
『第三十七回群馬県消防救助技術指導会』を陸上の部:群馬県消防学校及び水上の部:
六月五日
県営敷島プールにおいて実施しました。
この訓練は、阪神・淡路大震
災、東日本大震災の教訓を踏ま
前橋市消防局
ロープ応用登はん
ほふく救出
太田市消防本部
前橋市消防局
ロープブリッジ救出
太田市消防本部
障害突破
桐生市消防本部
水中検索救助
太田市消防本部
中澤圭寿
鈴木一輝
宮田恭平、福島由起子
中澤修平、井上康男、福田貴紀
齋藤恭介、中澤修平、宮田恭平
齋藤恭介、井汲大河、荻野 学
星野壮開、月田康之、立川直樹、
持明俊輔
消防本部名
高崎市等広域消防局
利根沼田広域消防本部
前橋市消防局
前橋市消防局
前橋市消防局
前橋市消防局
選手名
競技
複合検索
基本泳法
溺者搬送
人名救助
水中結索
溺者救助
防・救助活動技術の向上を図る
ことを目的としています。
今回の訓練は、群馬県南部で
震度七を観測する直下型地震が
発生し、建物倒壊、道路損壊及
び大規模な火災により多数の傷
病者が発生していることを想定
して行われました。
県内十一消防本部及び群馬県
防災航空隊の隊員が、藤岡市総
合運動公園に集結し、災害情報
収集・伝達訓練、防災ヘリコプ
ターからの隊員投入訓練、遠距
離送水訓練、空中消火・延焼防
止訓練及び座屈・倒壊建物救出
訓練を行いました。
その後、部隊を藤岡消防署に
移動させ、土砂災害多数傷病者
救出訓練を行いました。同消防
署での訓練については、事前に
訓練内容を隊員に知らせない
緊迫した状況の中、より実戦に
「ブラインド型」にすることで、
における各部隊間の共通認識事
え、大規模な災害が発生した場
に努めました。
【水上の部】
この指導会は、複雑・多様化する災害現場において人命救助事案が増大し、消防隊員に高度な専門救助
技術が求められている現在、平素錬磨した消防救助技術の成果を発表することを通じて、隊員の消防活動
に不可欠な体力、精神力、技術力の向上と、連帯意識の高揚を図ることを目的に毎年開催されています。
合に、人命救助等の活動を迅速
引揚救助
か つ 効 果 的 に 行 え る よ う、 消
今年も、県内各消防本部から選ばれた精鋭が、熱い消防魂を胸に、日頃の訓練成果を遺憾なく発揮しま
した。
消防本部名
富岡甘楽広域消防本部
高崎市等広域消防局
小林大輔
増田啓士
鹿島洋紀、羽鳥大亮、丸岡隆典、
大澤仁士、松本圭司
鈴木彰人、深須貞治
池田崇紘、上原 靖、増田桂大
髙橋 遼、田口敬之、丸岡諭志、
大澤政史
堀越恵一、黒田和義、松井拓也、
富澤一真、後藤毅司
競技
はしご登はん
ロープブリッジ渡過
選手名
各競技の優勝者は、次のとおりです。
【陸上の部】
ぐんまの消防 第32号 4
地域住民の安心・安全のために
消防団応援プロジェクトについて
ここ数年、老若男女問わず登山ブームが盛り上がりを見せていますが、その一方で懸
念されるのが登山者の急病、怪我、さらには遭難事故です。
域は自らで守る」という郷土愛護の精
特 別 職 の 地 方 公 務 員 と し て、
「自らの地
な が ら も、 権 限 と 責 任 を 有 す る 非 常 勤
員 で あ る 消 防 団 員 は、 他 に 本 業 を 持 ち
に 設 置 さ れ る 消 防 機 関 で す。 そ の 構 成
消防団は消防本部や消防署と同様、消
防 組 織 法 に 基 づ き、 そ れ ぞ れ の 市 町 村
しているところです。
団応援プロジェクト」を今年度より実施
若者向けの広報事業を中心とした「消防
た だ き ま し た。 提 案 さ れ た 要 望 を 基 に、
保のための様々な課題や要望をご提案い
れ、消防団長、市町村担当者から団員確
こうした状況の中、昨年度、消防協会
による消防団員確保対策研究会が開催さ
群馬県総務部消防保安課 主事 栗間 潤
赤城山はとても美しい山ですが、時には登山者に牙を剝くことがあります。そのとき
消防隊は、登山者の人命救助、苦痛軽減のため、いち早く現場到着する必要があります。
神 に 基 づ き 参 加 し、 消 防・ 防 災 活 動 を
プロジェクトは、従来より実施してい
る表彰、メディアによる広報活動に加え、
『各消防本部の活動 ~前橋市消防局~』
しかし、一一九番通報する登山者の多くは「自分の位置が分からない、うまく伝えら
れない。
」といった場合が多いのが現状です。
行 っ て い ま す。 平 成 二 十 五 年 四 月 一 日
「赤城山登山道緊急時ポイントを設置しました。
」
そ こ で、 前 橋 市 消 防 局 で は、 迅 速 に 事 故 現 場 を 特
定 す る た め、 赤 城 山 の 各 登 山 道 に 位 置 番 号 を 示 し た
結果は、惜しくも入賞に至りませんでしたが、隊長を始め選
手が一丸となり、情熱溢れた操法は、多くの大会参会者の胸に
日頃の訓練成果を発揮し、見事な操法を行いました。
今回、群馬県からは、岡部由子隊長率いる太田市女性消防隊
が出場しました。地元から駆けつけた沢山の熱い声援を受け、
操法大会は、軽可搬ポンプを使用して、操作のスピードと正
確さを競うもので、機敏さと正しい操作方法が求められます。
の熱気が会場を包んでいました。
(木)
、横浜市消防訓練センターで開
第二十一回全国女性消防操法大会が、十月十七日
催されました。当日は、台風一過の影響もあり、澄み切った青空のなか、選手・応援団
体制に多大な影響をもたらし、安全を確
せん。減少がこれ以上続くと地域の防災
近年、消防団員数は全国的に減少傾向
が続いており、群馬県も例外ではありま
にも大きな役割を果たしています。
災力の向上、地域コミュニティの活性化
密着した活動を展開しており、消防・防
また、消防団は、平常時においても火
災予防の啓発や応急手当の普及等地域に
変大きいものとなっています。
地域の安全確保のために果たす役割は大
援や災害防ぎょ等を行うなど、消防団が
るほか、大規模災害時には住民の避難支
風水害時の警戒や救助活動等を行ってい
な が ら、 火 災 時 の 初 期 消 火 や 残 火 処 理、
消防団員は、地域密着性、要因動員力、
即時対応力といった三つの特性を活かし
活躍しています。
一万一千八百五十一人(速報値)の方々が
現 在、 県 内 に は 三 十 五 の 消 防 団 が あ り、
あるものと考えています。
とになり、広報活動として一定の効果が
消防団員募集のラッピングを目にするこ
等で搭乗していることから、多くの人が
た。起震車は年に一〇〇回以上、県内各
消防学校所有の地震体験車に施しまし
起震車については、今年六月に消防団
員募集のデザインを施したラッピングを
ホームページを表示させ、消防団の活動
き に、 群 馬 県 で 作 成 し て い る 消 防 団 の
インターネット広告については、防災
やボランティアに関する検索を行ったと
となっています。
・学生・新成人へのパンフレット配布
・消防団ぐんまちゃんによる啓発活動
・起震車のラッピングによる広報活動
・インターネットによる広告
「緊急時ポイント」を等間隔に設置しました。
深く刻まれたことと思います。
保する上で大変憂慮される状況となって
さい。
全国女性消防操法大会 太田市女性消防隊出場
啓発グッズでは、ぐんまちゃんのデザ
地に出動し、延べ一万人以上がイベント
内容等を広報するものです。
・啓発グッズ(うちわ・はっぴ)の作成
長期間にわたり、指導していただいた消防関係の皆様方、太
田市当局、消防協会太田支部あげての御理解と御協力に厚く御
います。
こ れ か ら 赤 城 山 登 山 を 計 画 し て い る 方 は、 緊 急 の
時 は、 ポ イ ン ト 番 号 を 一 一 九 番 で 消 防 に 伝 え て く だ
礼を申し上げます。
ぐんまの消防 第32号
5
地域住民の安心・安全のために
インを施したうちわとはっぴを作成しま
した。うちわについては、消防協会の支
部にご協力をいただき、県内の夏祭りや
花 火 大 会 等 で 計 四 万 枚 を 配 布 し ま し た。
はっぴについては、地域の行事等で活用
していただいているところです。
また、今年度よりぐんまちゃんに消防
団の応援団長として、様々なイベントに
参 加 し て も ら っ て い ま す。 今 年 の 九 月
二十一日に行われた高崎ファイヤーフェ
スタでは消防団のはっぴとまといを身に
まとったぐんまちゃんが参加し、会場を
大いに盛り上げていました。
グッズの配布やぐんまちゃんによる広
報活動は子供への啓発が中心となるの
で、団員確保に直結するものではありま
消防団員募集
せんが、小さい頃から消防団を身近に感
お住まいの市町村役場まで
じてもらうための
ツールとして期待し
ています。学生・新
成人へのパンフレッ
ト配布ついても順次
進めていく予定で
す。
団員確保に向け
て、県としましても
消防職団員、市町村
の方々と協力しなが
ら取り組んでいきた
いと考えております
ので、皆様のご協力
をお願いいたしま
す。
お問い合わせは、
救急車を上手に使いましょう
〜救急車 必要なのはどんなとき?〜
ためらわず救急車を呼んでほしい症状
こんな症状がみられたら、ためらわずに119番に連絡してください!重大な病気やけがの可能性があります。
小児
(15歳未満)
顔
頭
●くちびるの色が
紫色で、呼吸が弱い
●頭を痛がって、
けいれんがある
●頭を強くぶつけて、
出血がとまらない、
意識がない、
けいれんがある
胸
●激しい咳やゼーゼー
して呼吸が苦しく、
顔色が悪い
おなか
手足
●手足が
硬直している
#8000 小児救急医療電話相談事業
※各都道府県に窓口があります。
●激しい下痢や嘔吐で
水分が取れず
食欲がなく意識が
はっきりしない
●激しいおなかの痛み
で苦しがり、
嘔吐が止まらない
●ウンチに血がまじった
119番のかけ方
あわてないで
「119」
住 所
火事です 救急です
ここは
町 丁目 番 号
隣
正面
近くの目印
の です
状 態
○○がもえています
○○がけがしました
○○が苦しんでいます
通報は、おちついて、ゆっくり、はっきりと
大 人
顔
頭
●顔半分が
動きにくい、
あるいは
しびれる
●ニッコリ
笑うと口や
顔の片方がゆがむ
●ろれつがまわりにくい、
うまく話せない
●視野がかける
●ものが突然二重に見える
●顔色が明らかに悪い
手足
●突然のしびれ
●突然、片方の腕や足に
力が入らなくなる
●突然の激しい頭痛
●突然の高熱
●支えなしで立てない
ぐらい急にふらつく
胸や背中
●突然の激痛
●急な息切れ、
呼吸困難
●胸の中央が締め付けら
れるような、または圧迫
されるような痛みが
2〜3分続く
●痛む場所が移動する
腹
●突然の激しい腹痛 ●持続する激しい腹痛
●吐血や下血がある
救急車を呼んだら、こんな物
を用意しておくと便利です
●保険証や診察券
●お金
●靴
●普段飲んでいる薬
(おくすり手帳)
(乳幼児の場合)
●母子手帳
●紙おむつ
●ほ乳瓶
●タオル
ぐんまの消防 第32号 6
地域住民の安心・安全のために
婦人防火クラブ
火 ク ラ ブ は、 全 国 で 約 一 万 ク ラ ブ、 約
待」について講話がありました。婦人防
氏から、
「婦人
(女性)防火クラブへの期
研修会初日は、二つの講話を聴講しま
し た。 初 め に 消 防 庁 防 災 課 の 原 尻 賢 司
しています。
安心な地域づくりに資することを目的と
活動の一層の充実・強化を図り、安全・
防火クラブ相互の交流を通して、クラブ
設の見学等、関東ブロック各婦人
(女性)
の講演やクラブ員による活動発表及び施
た。この幹部地域研修会は、学識経験者
ま し た。 群 馬 県 婦 人 女
(性 防
) 火クラブ
連絡協議会からは、岸会長が出席しまし
ブ連絡協議会幹部地域研修会が開催され
二十五年度関東地区婦人
(女性)
防火クラ
平成二十五年九月二十六日から二十七
日 に か け て、 埼 玉 県 に お い て、 平 成
さて、来年度は同研修会を群馬県で開
催する予定です。群馬県の良さを他県の
研修であったと思います。
多くのことを学ぶことができた有意義な
ラ ブ 員 と の 交 流 や 意 見 交 換 の 中 か ら も、
した。二日間を通じ、各都県婦人防火ク
備蓄倉庫を特別に見学し、終了となりま
料、生活必需品などを保管しておく防災
研 修 会 二 日 目 は、 埼 玉 ス タ ジ ア ム
2002のスタジアムの下部にある食
ただきました。
る、という流れを分かりやすく教えてい
力により「公助」を活用することができ
可能となり、そして、自助・共助の地域
で、災害時の「共助」に参加することが
災害に対する「自助」を行っておくこと
て学びました。各個人が食料の備蓄など
直下地震を迎え撃つための心構えについ
次に、明治大学大学院特任教授の中林
一樹氏から、今後発生が懸念される首都
が無ければ、直ぐに大きな声で周囲に助け
もしこの場で、家族や同僚が急に倒れ
たら、意識を無くして、呼びかけても反応
らないことを改めて感じました。
せた私たちが、行動を起こさなくてはな
レー」こそが大切であり、現場に居合わ
急隊へ命のバトンを引き継ぐ「救命のリ
す。その八分間に空白を作らないで、救
一一九番通報して救急車が到着するま
でに、全国平均で約八分間かかるそうで
処していく心構えと方法を学びました。
事故の予防や、起きてしまった事故に対
近 な 事 故 の 危 険 性 を 再 認 識 す る と 共 に、
また、職場や家庭等でできる簡単な応
急手当も学び、家庭内でも起こりうる身
とが、いかに重要であるかを学びました。
合わせた人が躊躇なく救命処置をするこ
吸が止まりそうになった場合、そばに居
各隊員は、救急救命について熱心に受
講し、けがや病気によって突然心臓や呼
三十四名が受講しました。
みどり市大間々婦人防火協力班の隊員
実施され、みどり市笠懸婦人消防隊及び
防火委員会主催による普通救命講習会が
十一月九日、みどり市役所大間々庁舎
会議室において、桐生広域幼年少年婦人
今後も私たちは、講習会や訓練を通じ
て、隊員相互の連携を図ると共に、関係
ました。
を受け、胸骨圧迫の大切さが良く分かり
ついての使用手順と、併用する胸骨圧迫
また、公共施設やデパート等で備え付
けているAED(自動体外式除細動器)
に
ようと思います。
気を出して「大丈夫ですか」と声をかけ
いき、もし、目の前で人が倒れたら、勇
確認すること
いて、改めて
吸の手順につ
蘇生、人工呼
今回の受講
を通じ、心肺
ました。
安を感じてい
るかどうか不
いざとなった
れ て し ま い、
過とともに忘
が、時間の経
かっています
普通救命講習を受講して
みどり市笠懸婦人消防隊 隊長 曲沢 節
一五〇万人ものクラブ員が存在してお
参加者の皆さんに知ってもらうととも
を呼び、普段どおりの呼吸をしていないこ
機関と協力して活動していきます。
頭の中では分
り、住宅用火災警報器の設置推進、地震
とが分かったら、直ぐに胸骨圧迫を開始す
平成二十五年度関東地区婦人
(女性)
防火クラブ
連絡協議会幹部地域研修会について
における家具の転倒・落下防止対策の啓
に、より有意義な研修となるよう計画を
る。以前にも普通救命講習を受講したため、
群馬県婦人
(女性)
防火クラブ連絡協議会事務局
発、応急手当の普及啓発など、各クラブ
練っていきたいと考えています。
によって救命率が更に向上するとの説明
ができました。今後も定期的に訓練して
ら行動に移せ
員には様々な防火・防災活動が求められ
ているとのことでした。
ぐんまの消防 第32号
7
地域住民の安心・安全のために
群馬県消防協会 支部一覧
支部名
所 在 地
電話番号
〒371-0014 前橋市朝日町4-22-2
前橋市消防局総務課内
027-220-4504
高崎市等広域
〒370-0861 高崎市八千代町1-13-10
高崎市等広域消防局総務課内
027-322-2393
桐 生 広 域
〒376-0027 桐生市元宿町13-38
桐生市消防本部総務課内
0277-47-1701
伊 勢 崎 佐 波
〒372-0031 伊勢崎市今泉町2-895
伊勢崎市消防本部総務課内
0270-25-3511
太
〒373-0063 太田市鳥山下町409-1
太田市消防本部総務課内
0276-33-0200
利 根 沼 田
〒378-0056 沼田市高橋場町2049-1
利根沼田広域消防本部警防課内
0278-22-3139
館
林
〒374-0039 館林市美園町7-3
館林地区消防組合消防本部警防課内
0276-72-8361
渋
川
〒377-0008 渋川市渋川1815-51
渋川広域消防本部総務課内
0279-25-4191
多 野 藤 岡
〒375-0024 藤岡市藤岡982
多野藤岡広域消防本部警防課内
0274-22-2306
富 岡 甘 楽
〒370-2316 富岡市富岡1922-7
富岡甘楽広域消防本部警防課内
0274-62-4333
吾
〒377-0801 吾妻郡東吾妻町大字原町35
吾妻広域消防本部警防課内
0279-68-0217
前
橋
田
妻
県内の消防の現況 (平成25年10月1日現在)
消防団員数
男性
女性
11,914人 (前年比 28人減)
11,835人 (前年比 45人減)
79人 (前年比 17人増)
消防職員数
2,506人 (前年比 10人増)
守れ わが町!
平成25年度全国統一防火標語 「消すまでは 心の警報 ONのまま」
発 行 所
公益財団法人 群馬県消防協会
前橋市大手町一丁目1番1号
群馬県総務部消防保安課内
TEL 027-220-1338
URL http://www.gunma-syoubou.jp/
編集発行人
公益財団法人 群馬県消防協会
常任理事 中山 勝
印 刷 所
朝日印刷工業株式会社
表紙写真 平成25年高崎市消防団等活動風景
編 集 後 記
今年の夏は連日の猛暑でありましたが、一気に寒さがやって
きて、秋はどこへ行ってしまったのかと感じる年でした。
『ぐんまの消防』も今回で32号となりました。これからも多く
の皆様に消防に興味を持っていただけるよう様々な情報を発信
してまいりますので、
今後も引き続きご覧いただけたら幸いです。
また、消防関係者の皆様には、地域の話題などの情報を提供
していただきますようお願いいたします。
ぐんまの消防 第32号 8