PDF版 - TajimaDesignStudio

2012/07
スケール
コード
©TajimaDesignStudio
はじめに
メロディーは決められたスケールにそって作られて
います。スケールを理解するとコードの作り方がわかり
て ん ちょう
ます。また、転調も解るようになり、スケールからメロ
ディーも組み立てられるようになります。
このテキストは楽器を楽しく演奏するために必要な知
識を、音階と和音を中心に説明したものです。
もくじ
音とは…………………………………………………… 3
音階の構造は?………………………………………… 4
五線譜…………………………………………………… 7
スケール………………………………………………… 8
音名と階名……………………………………………… 10
音程、度………………………………………………… 12
5 度のサークル…………………………………………… 14
ダイアトニック・コード……………………………… 16
コード進行……………………………………………… 19
転調……………………………………………………… 20
その他のコード………………………………………… 23
マイナースケール……………………………………… 24
その他の主なスケールとモード……………………… 27
12 小節の進行… ………………………………………… 29
★★★ 楽譜の基礎知識 ★★★
音符、休符……………………………………………… 31
拍子……………………………………………………… 32
反復の記号……………………………………………… 33
★★★ 資 料 ★★★
各音階の数値比較、五線譜と鍵盤・周波数の関係… 35
ルートが C のコード一覧… …………………………… 36
2 音のグラフ……………………………………………… 37
ダイアトニック・コードのグラフ…………………… 38
近親調のダイアトニック・コード一覧……………… 39
2
音とは
たた
しんどう
物を叩いたり、こすったりすると音が出ますね。音とはこの時に出る空気中を伝わる振動です。 おん ぱ
音波
ヘルツ
人間が聞く事が出来る音は、20Hz から20,000Hzといわ
ヘルツ
しゅう は
すう
しん どう すう
たん
1秒間に1回の振動が1Hz。
1秒間に20回の振動が20Hzです。
い
れ音波と呼ばれます。Hzとは周波数(振動数)の単位で、
びょう か ん
1秒間に1回の振動を1Hzといいます。20Hzとは1秒間に
かんかく
20回の振動です。数が大きいほど振動の間隔がせまくなり、
高い音になります。
おそ
て い しゅう は お ん
人間が聞くことが出来る音より遅い振動は低 周 波音、速
0
ちょう お ん ぱ
い振動は超音波と呼ばれます。
→時間
1秒
上図はサイン波と呼ばれる波形で、音にするとポーからピーに聞こえ
ます。電子式の楽器のチューナーが出す音です。楽器の音は倍音(P7)
などいろいろな要素がからみあって、複雑な波形になります。
オクターブ
えんそう
楽器を演奏する時や歌う時に使う音の高さは、ドレミ〜
高い音ほど速く
振動しています
あらわ
の音階で表しますが、同じドの音でもドレミファソラシドの
最初と最後のドでは音の高さが違いますね。
これをオクター
ブ違いの音といいます。レとレ、ミとミも同じくオクターブ
違いの音です。
周波数を倍にすると
1オクターブ高い音になります
ばい
このオクターブ違いの音は周波数で見ると倍 に
たと
なっています。例えば 440Hz はラの音ですが、倍の
880Hz では1オクターブ高いラの音になります。さら
に倍の1,760Hz はもう1オクターブ高いラの音になり
ます。
A3
どの高さの音も周波数(振動数)を倍にすると1オ
オクターブ
…
220Hz
ると1オクターブ低い音になります。
A5
…
…
クターブ高い音になります。また、周波数を半分にす
A4
440Hz
オクターブ
880Hz
440Hzは1秒間に440回の振動です。
(A3~の鍵盤の記号はP34)
A
オクターブ違いの音をグラフで見てみると
右の図は A-B 間で1回から16回振動しているグラフです。
ちょう わ
グラフを見てもオクターブ違の音が調和することはわかりま
すね。
げん
弦楽器では弦の長さのちょうど半分のところを押さえて弦
をはじくとオクターブ上の音がでます。さらに半分のところを
押さえたとすると、もう1オクターブ高い音が出ます。
1回
2回
1
1/2
0.01秒
A3
A4
A5
0.02秒
220Hz 100回振動するのに0.454秒
440Hz 100回振動するのに0.227秒
880Hz 100回振動するのに0.114秒
0.03秒
1/4
1/8 1/16 0
2回
AB間で1回振動する音を基準とすると
4回
AB間で振動する回数が
8回
16回
→1オクターブ上
→2オクターブ上
→3オクターブ上
→4オクターブ上
になります
1/2の距離で1回振動
1/4の距離で1回振動
1/8の距離で1回振動
1/16の距離で1回振動
→1オクターブ上
→2オクターブ上
→3オクターブ上
→4オクターブ上
になります
AB間を基準とすると
AB間の
0
4回 8回 16回 B
0.04秒
0.05秒
ある回数を振動するのにかかる時間は、高い音ほど
短くなります。高い音の方が早く音の高さを聞き分
けられるのは、このためかもしれません。
人間の聞く事が出来る音はおよそ8オクターブです。
3
音階の構造は?
お
ん
か
い
こ
う
ぞ
う
ちょう わ
ドレミ〜の音の高さは調和する音の組み合わせでつくられました。
くみ
あ
きょう わ
ひ りつ
た ん じゅん
協 和する音とは周波数の比率が単純なものです。1:2は1
オクターブ
上のド
3 ソ
ド
A
たい
回
音楽は心地よく響く音が組 合わさって作られています。
4回
ひび
2回
「ド」と「ソ」の音の関係
B
をドとすると2はオクターブ上のドでしたね。
では2:3はどうでしょうか。右のグラフです。これもき
れいに調和しそうですね。右のグラフで2回をドとすると3
た い へ ん じゅう よ う
回はソの音になります。これは大変 重 要な音です。
(ソはド
このグラフでは2回と4回は「ド」
、3回が「ソ」になります。
の周波数1.5 倍の音です。右の図で3回のソは、2回のドと
4回のドのちょうど中間で調和する音だとわかります)
C
8回
6回
A
4回
自然律 長 音階…4:5:6 の比率からできた
明るい音階
5回
4:5:6の「ド-ミ-ソ」の
グラフです
し ぜ ん り つ ちょう お ん か い
次にこのドとソの間に明るい感じに調和する音がほしい
ですね。2:3の間に単純な比率の数をさがすと2:2.5:3、
すなわち4:5:6(1:1.25:1.5)がありますね。
4:5:6 をグラフにしたものが右の図です。この1.25の
音はミになります。この3つの音「ドミソ」は明るい感じの
C
B
このグラフでは
A-Bの間で「ド」
は 4 回、
「ミ」
は 5 回、
「ソ」
は6回振動して
います。
拡大
A
心地よく調和した和音です。
同じ4:5:6の比率でドの下にも2つの音をつくって見ま
しょう(下図)
。これはファラドになります。また、ソの上に
も2つ音を足してみましょう。これはソシレになります。同
じ4:5:6の比率で3つの和音ができました。
1.00
1.25
1.50
2.00
ファラドを1オクターブ上げ、ソシレのレを1オクターブ
下げて、ドからドのオクターブ内に移動します。
す ると聞 き
4:5:6
4:5:6
4:5:6
な
慣 れたミ- ファ
かん かく
とシ -ドの間 隔
振動数を半分にして
1 オクターブ下げる
せま
が狭い音階が
できました。こ
のドレミファソラ
振動数を倍にして
1 オクターブ上げる
自然 律 長 音 階
シド の 音 は 4:5:
6 の比 率でできた
仲のよい音なので、
この音を使ってメ
ロディーを作れば
下のグラフの C-A 間を
左右反転し、
拡大したものです。
(1 回の振動が
「ド」
です)
ちゃんと明るい感
C
拡大
A
C
A
じの曲になります。この音階を自然律
じゅん せ い り つ
長音階(純正律長音階)と呼びます。
自然律長音階は「ファ -ラ-ド」
「ド-ミ-ソ」
「ソ-シ-レ」が
それぞれ 4:5:6の音階です。
4
B2 B3
のグラフ
(A-B2 間)
ソは 4 回、
シは 5 回、
レは 3 回
(振動数を
半分にして 1 オクターブ下げています)
。
B
のグラフ(A-B 間)
ドは 4 回、
ミは 5 回、
ソは 6 回振動しています。
のグラフ(A-B3 間)
ファは 4 回、
ラは 5 回、
1 オクターブ上の
ドは 6 回振動しています。
音階の構造は?
10:12:15の「ラ-ド-ミ」の
グラフです
たんおんかい
20
回
次は暗い感じの和音を作ってみましょう。1:1.5の間に1.2
C
回
A
回
10 12 15
回
自然律短音階…10:12:15 の比率からでき
た暗い感じの音階
B
を入れてみましょう。1:1.2:1.5つまり10:12:15はラド
ミの和音の比率になります。
自然律長音階のときと同じように、ラの下とミの上に同じ
C
10 回 と 20 回 は
「ラ」
、
12回が
「ド」
、
15 回 が「 ミ 」 に
なります。
拡大
A
比率の和音を作り、オクターブの中に移動します(下図)
。
自然律長音階と同様にミ-ファとシ -ドの間隔が狭い音階
ができました。この10:12:15 の比率でできたラシドレミ
ファソラの音階を自然律短音階(純正律短音階)と呼びます。
この音階を使えば暗い感じの曲ができます。
1.00
1.20
1.50
2.00
10:12:15
10:12:15
10:12:15
振動数を半分にして
1 オクターブ下げる
振動数を倍にして
1 オクターブ上げる
自然 律 短 音 階
下のグラフの C-A 間を
左右反転し、
拡大したものです。
(1 回の振動が
「ラ」
です)
C
A
自然律短音階は「レ-ファ -ラ」
「ラ-ド-ミ」
「ミ-ソ-シ」が
それぞれ10:12:15の音階です。
A
拡大
C
B2 B3
のグラフ
(A-B2 間)
ミは 10 回、
ソは 12 回、
シは 7.5 回
(振動
数を半分にして 1 オクターブ下げています)
。
長音階のドとソ(4:6)と短音階のラとミ(10:15)
は同じ比率です。それぞれ周波数でいうと1.5倍です。
1.2回
1.5回
2回
A-B 間でラは 10 回、
ドは 12 回、
ミは 15 回振動しています。
を同時に
鳴らした時の
イメージグラフ
(黒線)
ドは12回、
ミは15回、
ソは18回振動しています。
自然律短音階
1.25回
のグラフ(A-B 間)
のグラフ(A-B3 間)
レは 10 回、
ファは 12 回、
1 オクターブ上の
ラは 15 回振動しています。
自然律長音階
1回
B
を同時に
鳴らした時の
イメージグラフ
(黒線)
ラは10回、
ドは12回、
ミは15回振動しています。
黒太線部分の繰返しになります。
(ラドミは繰返しの真ん中で、上下左右の反転になっています。)
5
音階の構造は?
へいきんりつ
きんとう
平均律音階…1オクターブを12 の半音に均等
に分割された音階
ぶんかい
1オクターブ = 半音×12
半音+半音=全音です
き
ここでおやっと思った人は多いと思います。4:5:6を基
じゅん
準に作ったドミソの長音階と、10:12:15のラドミの短音
階ではそれぞれ基準になる比率が違うので、音程がわずか
に異なります(正確な数値はP34)
。
いっしょ
一緒に演奏する楽器は同じ音階にしておかないとまずい
1オ
クタ
ー
全
音
半音
ですよね。そこで現在の楽器は移調や転調(P11)しても比
率がずれないよう、1オクターブを正確な比率で12の音が
音
半
10 1
1
9
8
7
音
半
音
半音
全
音
半音
半音
6
半
音
半音
全音
5
4
全
2
3
半音
半音
半音
半音
半音
半音
半音
半音
半音
半音
半音
半音
半音
1
12
半音
が高いと感じるかもしれません。
音
わず
人は「ドミソ」の和音を鳴らした時、ごく僅かですがミの音
半
しかしこの音階は単純な比率にはならないため、耳のいい
ブ
半音
出るように作ってあります。これを平均律音階と呼びます。
全音
半音
半音
半音
半音
半音
半音 ……
自然律長音階
(4 :5 :6)
自然律短音階
(10 :12 :15)
12音平均律
音が高くなるほどグラフの間隔が狭くなっていきます。これ
はギターのフレットと同じです。ギターは弦の半分の位置が
12フレットで1オクターブ高い音になります。
自然律の音階で演奏できるシンセサイザーもがありますが、
主音を変えるたびにセッテイングの変更が必要になります。
各音階の正確な数値→P34
6
12フレット
ここからは平均律音階で話を進めます。
五線譜
ご
せ
ん
ふ
音符や記号を書き入れる5 本の線が書かれたものが五線譜です。
主な名称
おん ぶ
音部記号
ト音記号は書き始めのうずまきの
中心が「トの音」の位置を表して
います。
か せん
五線
第5線
第4線
第3線
第2線
第1線
加線
しょうせつ
おさ
五線に収 まらない場
合は加線を使います
上第 2 線
上第 1 線
第4間
第3間
第2間
第1間
下第 1 線
下第 2 線
上第 2 間
上第 1 間
下第 1 間
下第 2 間
しゅう し
小 節線
終 止線
曲を一定の長さずつ
に区切る線。
曲の終わりを
表します。
←ト
←ヘ
ふくじゅう
複縦線
小節
小節
と ちゅう
ヘ音記号は 2 つの点の間が「ヘの
音」の位置を表しています。
ひょう し
曲の途中で調や拍子が変わ
る場合に使われます。
はん い
オクターブ記号
五線符の上に記号がある場合は点線の範囲を1オクターブ上の音で、
えんそう
下に記号がある場合は点線の範囲を1オクターブ下の音で演奏します。
オクターブ上や下を「8va」または「8」で表わします。
8va
演奏する音は…
8va
ばいおん
倍音
8回…
かん がっ
き
トランペットなどの管 楽 器 は何もバルブ( 指で 押さ
えるボタン)をおさえなくても吹き方をかえると「ド」
「ソ」
「ド 」
「ミ」
「ソ」
「♭シ 」
「ド 」… の 音 が だ せ ま
1回
両端を固定した弦を
振動させると…
2
3
4
5
6
7
す。どういう音なのか 右 のイメージ図で 見てみましょ
う。グラフは AB 間で振動数を 8回まで増やしたものです。
1本の弦をはじいた時の事を考えてみてください。右のグ
ラフのように何通りにも弦が振動できるような気がしません
か。このように2回以上振動した時の音を倍音と呼び、トラ
ンペットはこの倍音を使っています(弦楽器ではハーモニ
クスという奏法でこの音がだせます)
。自然の音にはすべて、
この倍音が少し含まれています(倍音の量が増えると音は
金属的になります)
。
くちぶえ
A
B
この部分が倍音です
全音下がる 半音下がる 全音+ 半音下がる
バルブ
バルブ
バルブ
ソ
とが
口笛を吹く時高い音を出す時は口を尖らせて、強く、速く
ファ♯
吹きますね。楽器もこのようにすると倍音が出せます。
倍音以外の音は
ファ
ミ
=
3つのバルブは押すことで空気の通る管の長さをわずかに
伸ばしています(右図)
。管を長くすれば音は低くなります。
何も押さなくても「ソ」は出
るので(上のグラフでは 3 回)
、
「ファ」は「全音」のバルブを
押すことで管を伸ばして「ファ」
がでるようになります。
「ミ」は
「半音」と「全音」のバルブを
同時に、
「レ」は「全音」と「全
音+半音」のバルブを同時に押
します。このように他の音もだ
しています。
ミ
きんかん
もくかん
金管楽器は筒の長さを調整して音の高さを変える楽器。木管楽
レ
かいへい
器は筒の長さはそのままで、穴の開閉によって調整を行います。
7
スケール(音階)
スケールとは1オクターブ12の音のうち、どの音を使うかを決めたものです。
ダイアトニック・スケール(全音階)
12の半音のうち
7音だけを使う音階を、
ダイアトニック・スケール
といいます
こう せい
5 つの全音と2 つの半音で構 成された7 音のスケールを
ダイアトニック・スケールと呼びます。major scale、minor
scaleともダイアトニック・スケールです。
半音
半音
半
全音
音
音
半
半
音
半音
ダイアトニック
スケール
全音
半音
半音
半音
全音
全音
音
半
半
音
半音
半音
半音
ス ケ ー ル
全音
メ ジ ャ ー
ちょうおんかい ちょうちょう
major scale(長音階、長調)
1オクターブ12の音のうち、7 つの音を全音 - 全音 - 半音
- 全音 - 全音 - 全音 - 半音の順番(ド-レ -ミ-ファ -ソ-ラ-シ)
に使う音階をメジャースケールと呼びます。すべての基準
になるスケールです。
Major scale
1
全音
2
3
全音
4
5
半音
全音
6
全音
7
全音
1
全音
全音 半音
主音の周波数
1.5 倍の音
全音 半音
半音
前半
基準になる音(主音)、 メジャーかマイナー
かを決める音
スケールの中心音
全音
ノンスケール音
後半
前半と後半に分けると、ド -レ-ミ-ファの前
半と、ソ-ラ-シ-ドの後半は同じ構造です。
12 音のうち7 つの音をスケール音と呼び、それ以外の 5
音をノンスケール音と呼びます。
長音階は、すべての
「ド」から始まる長音階を鍵盤で見て
みると…
ノンスケール音
スケール音
8
基準になっている一番
大事な音階です。
スケール
マ イ ナ ー
ス ケ ー ル
たんおんかい
たんちょう
minor scale(短音階、短調)
7つの音を全音 - 半音 - 全音 - 全音 - 半音 - 全音 - 全音の順番
(ラ-シ-ド-レ -ミ-ファ -ソ)に使う音階をマイナースケール
と呼びます。メジャースケールの6 音(ラ)から始めたもの
と同じ構造です。
Minor scale
1
2
全音
前半の 3 番目の音
が半音下がると短
音階になります。
短 音階には前半
は同じで、後半の
構造の違う3つの
種類があります。
(P24)
長音階の前半
3
半音
4
5
全音
全音
6
半音
基準になる音(主音)、 メジャーかマイナー
スケールの中心音
かを決める音
7
全音
短音階の前半
1
全音
ノンスケール音
主音の周波数
1.5 倍の音
5つのノンスケール音は
ドレミ〜に♯か♭の記号をつ
けて表わします。
へん か
変化記号
この音は「ドの半音上
の音」または「レの半
音下の音」です。
半音高い音や低い音を表すには2 つの方法があります。
シャープ
変化記号の♯をつけて半音上の音であることを示す方法と、
フラット
しめ
♭ をつけて半音下の音であることを示す方法です。変化記
ちょう ご う
りん じ
き ごう
号はつけられた場所によって、調号と臨時記号に呼び方が
はん い
変わり、有効になる範囲が変わってきます。
調号
ゆう
音部記号のすぐわきに書かれています。曲全体に変化記号が有
こう
効になります。
シャープ
臨時記号
調号
フラット
= 半音高くする
= 半音低くする
ナチュラル
有効
有効
♯や♭をつけた音を
=無効
元の高さの音に戻す
有効
臨時記号
音符のわきに書かれています。記号の後、その小節内は変化記
む こう
号が有効ですが、小節内のオクターブ違いの音には無効です。
メロディーが上行
臨時記号
メロディーが下行
同じ高さの音です
つう じょう
臨時記号は通常メロディーが上向きの時は♯、下向きの時
は♭が使われています。
有効
無効
クロマチック・スケール
半音 半音
(クロマチック)
12音全て使った音階は半音階と呼びます。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
Chromatic scale
10 11 12
1
9
音名と階名
お
ん
め
い
か
い
め
い
音名と階名の違いをしっかり理解しよう。
音名
ヘルツ
音名とは振動数をもとに決められた音の高さで、440Hz
の時も「A の音をください」というように使います。また、
の「A・イ」を基準にしたピアノの音のように周波数的に固
この音の高さを聞き分けられることを絶対音感があるといい
定されたもので「C-D-E-F-G-A-B」で表わされます。日本語
ます。
ぜったいおんかん
こ
てい
では「ハ - ニ -ホ- ヘ -ト- イ-ロ」です。楽器のチューニング
えい
♯C
嬰ハ
・
♭D
変ニ
♯D
嬰ニ
・
♭E
変ホ
♯F
嬰ヘ
・
♭G
変ト
♯G
嬰ト
・
♭A
変イ
♯A
嬰イ
・
♭B
変ロ
♯C
嬰ハ
・
♭D
変ニ
♯F
嬰ヘ
・
♭G
変ト
♯D
嬰ニ
・
♭E
変ホ
♯G
嬰ト
・
♭A
変イ
♯A
嬰イ
・
♭B
変ロ
へん
、2 種類ありますが、
♯(嬰 )と♭(変 )
どちらを使うのかはスケールによって
決まります。
五線譜は白鍵の音です。黒鍵の音を五
線譜に表わすのには変化記号が必要
です。
音名
C
ハ
D
ニ
E
ホ
F
ヘ
G
ト
A
イ
B
ロ
C
ハ
D
ニ
E
ホ
F
ヘ
G
ト
A
イ
B
ロ
C major scale・ハ長調
D major scale・ニ長調
E♭major scale・変ホ長調
E major scale・ホ長調
F major scale・ヘ長調
F♯major scale・嬰ヘ長調
G♭major scale・変ト長調
G major scale・ト長調
A♭major scale・変イ長調
A major scale・イ長調
B♭major scale・変ロ長調
B major scale・ロ長調
ド
レ ミ ファ ソ
ラ シ ド
Ⅰ
Ⅱ
Ⅵ
Ⅲ Ⅳ
スケールの主音
10
Ⅴ
ⅦⅧ
階名
音階名︵スケール名︶
D♭major scale・変ニ長調
音名と階名
音階名
階名
シー
メ ジ ャ ー
スケール
階名とはスケール(音階)の基準になる音(主音)を「ド」
音階名は基準になる音名を頭につけて、
「C major scale」
「ハ
として、
そこから長音階の音程で「ド-レ-ミ-ファ -ソ-ラ-シ」
長調」というように呼びます。
になる音の名前です。
あら
Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ、Ⅶ、Ⅷで表わされます。
音名は周波数で決
められた音の名前
階名はスケールの主音を
「ド」とする呼び方
い ちょう
どの音からでも長音階が弾
けるようなることが、楽し
い楽器演奏の第一歩です。
て ん ちょう
移調、転 調
移調とは、
「C major scale
(ハ長調)
の曲をG major
(ト長調)
そうたい
相対音感
にする」というような曲全体の音の高さを変えるもの。カラ
オケで音の高さを変えることも移調になります。スケールの
基準になる音「主音」は「キー」とも呼ばれ、移調は「キー
を変える」ともいいます。ハ長調のキーは「C」
、
ト長調のキー
は「G」です。
絶対音感がなくてもほとんどの人は、キーを変えても正しい
音程で歌うことができます。これは「ド」に対して「レ」の高さ、
「ミ」の高さが感覚的にわかっているからです。これがずれて
おん ち
いると「音痴」といわれちゃいます。
一方、曲の中のある部分だけ調を変えることを「転調」
といいます。
(P20)
C major scale ハ長調
C、ハ
G major scale ト長調
スケールの主音(キー)
ド レ ミ ファ
ソ ラ シ ド 階名
移調
G、
ト
スケールの主音(キー)
ド レ ミ ファ
ソ ラ シ ド 階名
移調は内側の円盤を廻すイメージです。
外側のリングは階名です。
11
音程、度
お
ん
て
い
ど
きょ
り
音程とは2つの音の距離を示すもので「度(ディグリー)
」で表します。
音程
メジャースケールのスケール音「ド、レ、ミ〜」の音程
がそれぞれ「1度、2度、3度〜」になります。1オクターブ
の12の半音の音程は図のようになります。
か ん ぜ ん きょう わ お ん て い
ふ かんぜん
かんぜん
パーフェクト ちょう
メジャー 完全 =
長 = major(maj、M、△)
ふ きょう わ
また、音程は完全 協 和音程、不完全協和音程、不 協 和音
たん
短 =
程に分けられます。完全協和音程の5度は2:3(1.5)
、4度
ぞう
は3:4(1.333)にほぼ等しくなっています。
げん
ちょう
perfect(P)
増 =
減 =
マイナー minor(m)
オーギュメンテッド フラット
= ♭
シャープ
augmented
(aug)= ♯
ディミニッシュド diminished(dim)= ♭
ぞう
「長」と「増」はまちがえ
やすいので注意しよう。
8度
全音 6 個分
7
7度
全音5 個+半音
6
6度
全音4 個+半音
5
5度
全音3 個+半音
4
3
4度
全音2 個+半音
3度
全音 2 個分
2
2度
全音 1 個分
完全 8 度
octave
P8
完全協和音程
(2.000)
長7度
major 7th
maj7、M7、△7
不協和音程
(1.888)
短7度
増6度
minor 7th
augmented 6th
m7、♭7
aug6、♯6
不協和音程
(1.782)
長6度
major 6th
maj6、M6、△6
不完全協和音程
(1.682)
短6度
増5度
minor 6th
augmented 5th
m6 、♭6
aug 5、♯5
不完全協和音程
(1.587)
完全 5 度
perfect 5th
P5
完全協和音程
(1.498)
減5度
増4度
diminished 5th
augmented 4th
dim5、♭5
aug4、♯4
不協和音程
(1.414)
完全 4 度
perfect 4th
P4
完全協和音程
(1.335)
長3度
major 3rd
maj3、M3、△3
不完全協和音程
(1.260)
短3度
増2度
minor 3rd
augmented 2nd
m3、♭3
aug2、♯2
不完全協和音程
(1.189)
長2度
major 2nd
maj2、M2、△2
不協和音程
(1.122)
短2度
minor 2nd
m2、♭2
不協和音程
(1.059)
完全 1 度
unison
P1
完全協和音程
(1.000)
同じ高さの音は1度です。
2つの音を鳴らした時のイメージグラフ→P36
12
ドを基音とした音程
記号
よび方
↑augやdimの記号はおもに和音(コード)
の呼び方で使われます。
音程・度
P1
M7
m2
m7
M2
M6
m3
m6
P1
dim5
m2
P4
P1
M7
m7
M2
M6
m2
m7
M7
M2
m3 M6
m6
M3
P5
M7
dim5
P1
m6
M3
P5
m2
M7
M2
M6
M3
dim5
M7
M2
dim5
P1
m6
M3
m2
M7
M2
M3
P5
dim5
P4
m2
m7
dim5
P1
m6
M7
dim5
P1
M3
P5
dim5
P4
m6
M3
m2
M7
M2
dim5
P1
dim5
m3
m6
M3
m2
M7
M2
dim5
P1
P4
m2
m7
M2
m3 M6
m6
P4
M2
P5
m7
M3
P5
m7
P4
m3 M6
m6
m2
m3 M6
P5
m7
P1
M7
M2
P4
m3 M6
m6
m7
M3
m2
M2
m2
m3 M6
P5
m7
P1
M7
M2
P4
m3 M6
m6
P1
m3 M6
P5
m7
P4
m2
m7
P4
m3 M6
m6
P1
m3 M6
P4
m7
P5
たとえば、
左 に少し廻して「レ」を「P1」
をにすると、
「レ」の 5 度は「ラ」とい
うことになります。
M3
P5
M7
左ページの図の基準は「ド」ですが、
基準が変わったら内側の円盤を廻し
たイメージになります。
M3
P5
dim5
m3
m6
P4
M3
P5
dim5
P4
上下の関係
「上5度」
の音はオクターブ上の音からみると
「下4度」
です。
「上5」=「下4」
、
「下4」=「上5」の関係はいろいろな所
で出てきます。
8
degry
7
6
4
5
major scale
P8
maj7
maj6
m7
m6
P5
3
2
P4
maj3
m3
dim5、aug4
ドからの度数
1
8
maj2
degry
7
m2
maj2
maj3
m3
m6
P5
m7
6
スケール音での度数
maj6
P8
maj7
4
5
major scale
P4
ファはドの
完全4度上の音
です
3
P5
P5
ソはドの
完全5度上の音
です
ファはドの
完全5度下の音
です
P4
dim5、aug4
2
P4
1オクターブ
ソはドの
完全4度下の音
です
m2
1
オクターブ上のドからの度数
長 3 度の音
各音を基準にした「長 3 度上の音」は図のようになりますが、
こうせいおん
ハモる時や、コードの構成音のように「スケール音で3 度」とい
う場合は、短 3度の音も使われます。
長 3 度の音
スケール音で 3 度の音
C major scale
(長 3 度)(短 3 度)(短 3 度)(長 3 度)(長 3 度)(短 3 度)(短 3 度)
スケール音で 3 度の音
C major scale
(長 3 度)(短 3 度)(短 3 度)(長 3 度)(長 3 度)(短 3 度)(短 3 度)
13
5 度のサークル
となり
かんぜん
かんけい
なら
か
5 度のサークルとは12の半音を隣が完全 5 度の関係になるように並べ替えたものです。
じゅう よ う
しん どう すう
音程の中で一番 重 要なのは完全 5 度(振動数 1.5 倍)の
り かい
関係です。5度のサークルは調号やコード進行を理解するた
4
めにも重要なサークルです。
2
9
しゅおん
か ぞくおん
基準になる音を
「主音」
。5度上の音を
「属音
(ドミナント)
」
、
6
7
11
半音階の
サークル
5度下の音を「下属音(サブドミナント)
」と呼びます。5度
み ぎ となり
ひだりとなり
のサークルの右隣は属音、左隣は下属音です。
5度
12
ぞくおん
主音、属音、下属音
1
「G」
を主音とすると属音は
「D」
、
下属音は「C」になります。
5
8
10
3
半音
半音
1
6
音 完全 5 度
主音
下属
完全
5度
属音
「C」 か ら 5 度 づ つ 上
がっていくと12 回(7
周)で元に戻ります。
8
3
11
4 度 完全 4 度
完全
10
4
9
5度の
サークル
5
2
7
12
4度の
サークル
赤丸の所を入れ
替 えると5度 の
サークル ができ
ます。
5 度のサークルをひっくり返すと4 度の
サークルになります。
5度のサークルは7オクターブ、4 度の
サークルは5オクターブで1周します。
5度は「全音3 個+ 半音1個分」です。シとファの間には半音が 2つ
(
「シ-ド」と「ミ-ファ」
)あるので右廻りでシの次はファ♯になります。
へ い こ う ちょう
ど う し ゅ ちょう
平行調、同主調、属調、下属調
き ん し ん ちょう
ひん
これらは近親調と呼ばれ、転調にも頻
ぱん
繁に使われます。
(P20)
平行調 主調と構成音が同じ長調と短調
A minor scale イ短調
Ⅰ
Ⅱ
♭Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
♭Ⅵ ♭Ⅶ
Ⅷ
主調がC major scaleの場合の例です
主 調
下属調 主調の5度下から始まるスケール
F major scale ヘ長調
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
Ⅶ
Ⅷ
C major scale ハ長調
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
属 調 主調の5度上から始まるスケール
Ⅴ
Ⅵ
Ⅶ
Ⅷ
同主調 主調と主音が同じ長調と短調
C minor scale ハ短調
Ⅰ
近親調のダイアトニック・コード一覧→P38
14
Ⅱ
♭Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
♭Ⅵ ♭Ⅶ
Ⅷ
G major scale ト長調
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
Ⅶ
Ⅷ
5 度のサークル
5 度のサークルと調号
図は5度のサークルの順番にメジャースケール、マイナー
増え、逆に左まわりだと「♭」の調号が1つずつ増えていき
スケールを表したものです。5度のサークルの頂上「C」か
ます。
(P21に別図)
ちょう じょう
ら右まわりに、
「5度」上がるごとに「♯」の調号が1つずつ
「♭」は
B(シ)
・E(ミ)
・
A(ラ)
・D(レ)
・
G(ソ)
・C(ド)の順に
4 度づつ増えていきます。
C major scale ハ長調
A minor scale イ短調
♭系
♯系
「♯」は
F(ファ)
・C(ド)
・
G(ソ)
・D(レ)
・
A(ラ)
・E(ミ)の順に
5度づつ増えていきます。
G major scale ト長調
E minor scale ホ短調
F major scale ヘ長調
D minor scale ニ短調
B♭ major scale 変ロ長調
G minor scale ト短調
D major scale ニ長調
B minor scale ロ短調
E♭ major scale 変ホ長調
C minor scale ハ短調
A major scale イ長調
F♯ minor scale 嬰ヘ短調
5度の
サークル
A♭ major scale 変イ長調
F minor scale ヘ短調
E major scale ホ長調
C♯ minor scale 嬰ハ短調
D♭ major scale 変ニ長調
B♭ minor scale 変ロ短調
さい ご
最後につけられた「♭」
がそのスケールの
「ファ」になります。
B major scale ロ長調
G♯ minor scale 嬰ト短調
G♭ major scale 変ト長調
E♭ minor scale 変ホ短調
F♯ major scale 嬰ヘ長調
D♯ minor scale 嬰ニ短調 (ド♭=シ)
最 後につけられた
「♯」がそのスケー
ルの
「シ」
になります。
(ミ♯=ファ)
B♭ major scale を A♯から始めてみると…
下図のようになり、たいへんわかりにくくなってしまいます。
スケールの調号は♯か♭の
どちらか1種類が使われます。
つまり、長調のC♯、D♯、G♯、A♯major scaleは存在しません。
また、短調のA♯、D♭、G♭、A♭minor scaleも存在しません。
15
ダイアトニック・コード
ダイアトニック・スケール 7音を使って構成された和音(コード)をダイアトニック・コードといいます。
さん わ おん
トライアドコード(三和音)
メジャースケールのスケール音「ドレミファソラシド」そ
半音の所があるので3 種類、7つの和音ができます。以下は
れぞれに、スケール音を1音ずつ飛ばして積み重ねて3 音
C major scaleでの説明です。
と
つ
かさ
の和音を作ります
(図下)
。
メジャースケールには全音の所と、
おなじみの 4:5:6 の
明るい感じの和音です。
m3
5
m3
Ⅴ
Ⅳ
Ⅲ
Ⅱ
スケール音それぞれに、
スケール音を 1 音ずつとばして
3 音の和音を作ります
Ⅰ
メジャーコード
ルートを揃えてみると
3種類の和音になっています
Ⅵ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅴ
Ⅵ
Ⅶ
m5
マイナーコード
マイナー(♭5)コード
P5
5 度音
♭5、dim5 Ⅶのコードだけ♭5
が使われています。
maj3
m3
3 度音
短3度が使われていると
マイナーコードになり
ます。
コードのルート
C
Ⅳ
m(♭5) m3
3
Ⅶ
m
m
5
Ⅰ
3
1
j3
maj
1
3
m
j3
Ⅱ
ma
1
3
m
Ⅲ
ma
Ⅳ
マイナーコードの5度音
が 半 音 下 がった 和 音。
あいまいな響きです。
メジャーコードの3度音
が半音下がった暗い感
じの和音。
Ⅰ
Dm
Em
Ⅱm
Ⅲm
F
Ⅳ
V
Am Bm(♭5)
Ⅵm
コードの
ルートの音名
Bm(♭5)
5度音の音程がP5以外の場合
3度音の音程がminor
(majorの場合は省略)
コード記号の意味も
しっかり理解しよう。
←コードの名称
Ⅶm(♭5)
ビー マイナー フラットファイブ
記号の意味
和音の基本は
スケール音の
1音とばし
G
※ m(♭5) は dim とも
標記されます
ダイアトニック・コードを鳴らした時のイメージグラフ→P37
しゅよう
主要三和音
三和音の中で重要なのはメジャーコードのⅠとⅣとⅤのコード
です。このテキストの初めにでてきた3つの和音です。それぞれ
しゅ わ おん
ぞく わ おん
か ぞく
「主和音(トニックコード)
」
「属和音(ドミナントコード)
」
「下属
この3つのコードだけでできている曲もあるように、和
音の基本になるコードです。
わ おん
グループ
和音(サブドミナントコード)
」と呼ばれます。
こうせいおん
7つのコードは似た構成音を持つ3つのグループに分け
られます。
Ⅰ
P5
P5
P5
16
Ⅴ
Ⅳ
Dominant
強くトニックに
ドミナント
(属和音) 行こうとするコード
Tonic
トニック
(主和音)
その曲の調を決定する
コード
Sub Domonant
トニックにもドミナン
サブ ドミナント(下属和音) トにも行くコード
Tonicのグループ
Ⅰ
Ⅲm Ⅵm
Dominantのグループ
Ⅴ Ⅶm(♭5)
主要三和音
Sub Dominantのグループ
Ⅳ
Ⅱm
ダイアトニック・コード
どのメジャースケールでも、Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ
は「メジャー」
。Ⅱ、
Ⅲ、
Ⅵは「マイナー」
。
Ⅶは「マイナー(♭5)」になります。
Ⅶ
Fm(♭5) Cm(♭5) Gm(♭5) Dm(♭5) Am(♭5) Em(♭5) Bm(♭5) F♯m(♭5) C♯m(♭5) G♯m(♭5) D♯m(♭5) A♯m(♭5) E♯m(♭5)
Ⅵ
E♭m
B♭m
Fm
Cm
Ⅴ
D♭
A♭
E♭
B♭
F
C
G
D
A
Ⅳ
C♭
B♭m
G♭
Fm
D♭
Cm
A♭
Gm
E♭
Dm
B♭
Am
F
Em
C
Bm
Ⅱ
A♭m
E♭m
B♭m
Fm
Cm
Gm
Dm
Ⅰ
G♭
D♭
A♭
E♭
B♭
F
C
Ⅲ
Gm
Dm
Am
Em
Bm
F♯m
C♯m
G♯m
D♯m
E
B
F♯
C♯
G
F♯m
D
C♯m
A
G♯m
E
D♯m
B
A♯m
Am
Em
Bm
F♯m
C♯m
G♯m
G
D
A
E
B
F♯
C
Am
1625 進行
コードのルートの階名を数字で「1625で」などと言うことが
あります。どのメジャースケールでもⅡ、Ⅲ、Ⅵはマイナーコー
ドになるので1625はⅠ→Ⅵ m →Ⅱm →Ⅴで演奏するということ
になります。Ⅰ→Ⅵm →Ⅳ→Ⅴの1645進行もよくでてきます。
1625進行
Dm
G
(Ⅰ) (Ⅵm) (Ⅱm) (Ⅴ)
C major scaleの例です。
キー=E♭では「E♭、Cm、Fm、B♭」になります。
スケールとメロディーとコードの関係
メロディは基本的にスケールトーンの音で、声の出せる
範囲が限られるので1オクターブ+3、
4音程度で作られます。
C
ド
レ
ミ ファ
F
ミファソラシ」だけです。アドリブでメロディを変えたい場
合もスケールトーンを使います。
ド
伴奏のコードも、スケールトーンを使ったダイアトニック
をつけてありますが、ダイアトニックコードを使用している
Em
レ
ミ ファ ソ
F
A
右の図はC major scaleの例なので使用している音は「ドレ
コードが使われます。図 A 〜 Cは同じメロディに違うコード
Dm
ミ ファ ソ
G
シ
ラ
ソ
シ
ラ
ソ ファ
ラ
ファ ソ
ラ
Am
Bm(♭5)
ラ
ソ ファ ミ
ソ ファ ミ
C
Bm(♭5)
Am
G
G
F
Em
Dm
C
Dm
Em
F
C
Dm
Em
F
シ
レ
B
ので、どれも「はずれた」感じはありません。
C
スケールにそったメロディ
があり、コードもスケール
トーンが使用されます。
しかし、楽器では演奏できても、人によって声の出せる
ドを2フレット下に、
「半音上げよう」って時は1フレット上
範囲は異なりますので、
「上の音がきついのでキーを2 度下
にずらすだけです。
(鍵盤楽器は黒鍵があるので大変です)
げて、B♭にしよう」とかになります。これが「移調」です。
ギターやベースは
「移調」
は簡単です。ハイポジションのコー
な
ドに慣れていれば、
「2 度下げよう」って時は曲全体のコー
♯や♭がいっぱいついている曲もキーをCにしてみると、
「な〜んだ」って
ことがありますので、難しそうだと思った時は、キーをCにして考えてみ
ることをお薦めします。
17
ダイアトニック・コード
セブンス
7thコード(七の和音)
ふか
7 つのトライアドコードだけでも演奏はできますが、3 つ
めセブンスコードと呼ばれ、深みのあるオシャレな響きの4
の音の和音だけではなにか物足りないですよね。すっきりと
種類、7 つのコードになります。トライアド、セブンスとも
もの た
ひび
した響きのトライアドコードに、
さらに1音加えてみましょう。
スケール音だけでできているので、ダイアトニック・コード
できた4 音の和音は、maj7 か m7 の7 度音を含んでいるた
です。
maj 3
m3
Ⅶ
Ⅵ
Ⅴ
Ⅳ
Ⅲ
Ⅱ
P5
♭5
5 度音
maj3
3 度音
m3
コードのルート
Cmaj7 Dm7 Em7 Fmaj7 G7 Am7 Bm7(♭5)
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
Ⅰmaj7
Ⅶ
記号の意味
コードの
ルートの音名
Ⅱm7
Ⅲm7
Ⅳmaj7
7thの4音のコードを表しています
シー メジャー セブン
Cmaj7
7度音の音程がmajor7
(minorの場合は 7)
ビー マイナーセブン フラットファイブ
Bm7
マイナー7(♭5)コード
maj7
7 度音
m7
スケール音それぞれに、
スケール音を 1 音ずつとばして
4 音の和音を作ります
Ⅰ
j3
m3
m3
j3
7 コード
m5
(♭5)
5度音の音程が
P5以外の場合
3度音の音程がminor
(majorの場合は省略)
V7
Ⅵm7
←コードの名称
Ⅶm7(♭5)
省略のしかたに
注意!!
※「Ⅴ」のコードは7度音がminorで、3度
音がmajorなので両方省略されて
「7」
だけになります。
※ maj は △ や M で表記することも
あります。
※
ハーフディミニッシュ
m7(♭5) は とも標記されます
7
と く ちょう
7thコードの中で一番特徴のあるコードです。Ⅴのトライアド
にm7を加えたコードでさらに強くトニックにいきたがるコードに
なります。ドミナントセブンとも呼ばれます。また、
「7」は転調
18
3
マイナー7コード
ルートを揃えてみると
4種類の和音になっています
Ⅰ
5
m7(♭5) m3
m
メジャー7コード
Ⅱ
3
3
5
7
1
m
m3
m7
j3
m7
1
m7
メジャーとマイナー
が混ざったような不
安定な響きです。
ma
5
Ⅲ
3
1
3
maj7
m7
m
j3
Ⅳ
ma
7 1
Ⅴ
ma
Ⅵ
7th コードの中でも
特徴のあるコードで
す。
ma
マイナーの落ち着い
た響きです。
メジャートライアド
+maj7。オシャレな
響きです。
m3
ふく
のきっかけに使われることもあります(P21)
。
「7」はコードのルー
トをCにしてみるとド-ミ-ソ-♭シ。そう、倍音列の音です。一番
自然な和音なのかもしれません。
コード進行
よく使われるコード進行です。例はC major scaleです。
カデンツ
コードは、トニック→サブドミナント→ドミナント→トニッ
D
なが
クの流れに進もうとする性格があります。この流れを「カデ
Bm
ンツ」といいます。
[例]
トニック
サブドミナント
ドミナント
トニック
T
SD
D
T
C
F
(Ⅰ)
G
(Ⅳ)
T
C
(Ⅴ)
SD
D
Dm
C
(Ⅰ)
Tonic
Bm(♭5)
C
(Ⅶm(♭5))
(Ⅱm)
(Ⅰ)
T
T
(Ⅰ)
Am
(♭5)
Dm
SD
C major
scale
Em
T
Sub
Dominant
Dominant
ど しんこう
5 度進行
曲の中で、5度下や5度上への進行はたいへんよくでてき
ほとんどの曲に、
この進行の一部が
使われています。
きょう し ん こ う
ます。5度下への進行を「ドミナント進行(強進行)
」
。5度
じゃく し ん こ う
上への進行を「サブドミナント進行(弱進行)
」と呼びます。
トニック
ドミナント
Dominant
Tonic =ドミナント進行[ 例 ]G→ C、C →F
Dominant motion
5度下(4度上)への進行
トニック
サブドミナント
Sub Dominant
Tonic =サブドミナント進行 [ 例 ]F→ C、C → G
Sub Dominant motion
4度下(5度上)への進行
ダイアトニックの7つのコードだけ5度進行を行なった例
です。スケール音の所だけを使うので下図のようになります。
P5
サ
C major scale での
5 度進行
進行
ント
行
ミナ
進
ド
ブ ナント
P5
ミ
P5
P5
ド
C major scale
5度のサークル
Em
(♭5)
Bm
Dm
G
P5
C
F
P5
5
dim
行
ト進
ナン
進行
ミ
ド
ント
ナ
ドミ
Am
サブ
さいげん
しかし、上の図のように5度進行を行うと際限なく音が高
じっさい
く
(低く)なってしまいます。実際には次のように上、
下、
5度、
く
かえ
4度の繰り返しになります。
C
(Ⅰ)
ドミナント進行
F
(Ⅳ)
下P5
下5度=上4度なので、
下行5度、
く
上行 4 度の繰り返しになります。
C major scale ではルートはド ファ -シ-ミ-ラ-レ-ソ-ドです。
上P4
サブドミナント進行
上行 5 度、下行 4 度の繰り返し
になります。
C major scale ではルートはド ソ-レ-ラ-ミ-シ-ファ -ドです。
C
(Ⅰ)
(♭5)
Bm
Em
(Ⅶm(♭5)) (Ⅲm)
5
上P
下P
4
5
下P5
上P4
5
上P4
下P5
上dim
下dim
G
(V)
Am
(Ⅵm)
Dm
(Ⅱm)
下P
4
5
上P
Am
(Ⅵm)
5
上P
下P
4
Dm
(Ⅱm)
下P5
上P4
G
(V)
下P
4
5
上P
5
上P
下P
4
下P5
上P4
下P5
(♭5)
Em
Bm
(Ⅲm) (Ⅶm(♭5))
上P4
C
(Ⅰ)
F
(Ⅳ)
下d
im5
im5
上d
C
(Ⅰ)
5
上P
下P
4
19
転調
て
ん
ち
ょ
う
曲の途中でスケールを変えることを転調と言います。
属調、下属調への転調
ほとんどの曲は1つのスケールだけで作られているのでは
小節はそのスケールにそったメロディーになっています。F
なく、曲の途中で転調が行なわれています。よく使われるの
majorになった時はシに♭が、G major の時はファに♯が付
は近い関係の調への転調です。例ではC major scaleから下
くだけなのですが、この音が重要で、ここを間違えただけで、
属調のF major、属調のG majorに転調しています。ともに
聴いているひとには「あっ、まちがえた」とわかってしまい
主調と異なる音は1音だけで共通なコードが多くあるので、
ますので注意が必要です。
気づかないうちに転調されていることもあります。転調した
C major scale
[例]
C
T
F major scale
F
G
D
SD
C
F
T
T
C major scale
C
T
B♭
C
D
SD
F
C
T
T
G major scale
F
G
D
SD
C
G
T
T
C
F
G
C
G
C
D
SD
T
C major scale
D
D
SD
コードは各スケールの、トニック、サ
ブドミナント、ドミナントを入れてあ
ります。
転調後も、転調前と同じコードがでて
くるので、どこで転調したのか注意し
よう。
C major scale
C
C
T
T
F
D
SD
T
主調と異なる音
C major scale(主調)
G major scale(属調)
F major scale(下属調)
属調、下属調は主調と半音
違いが1箇所あるだけの、
主調とたいへん近い調です。
D
D
各スケールの主要三和音です
D
例えば、G majで始まった曲は、属調のD
maj や下属調の C majによく転調され、図
内のコードがよく使われます。
D
D
T
SD
G
C
F
T
SD
D
T
SD
D
G
C
C
F
B♭
D
D
T
SD
D
T
SD
D
T
SD
=属調
=下属調
20
A
D
G
G
C
F
F
B♭
E♭
D =ドミナントコード
T =トニックコード
SD =サブドミナントコード
T
SD
D
T
SD
D
T
SD
E
A
D
D
G
C
C
F
B♭
B♭
E♭
SD A♭
D
T
G♯
C♯
SD F♯
D
T
SD
D
T
SD
B
E
A
A
D
G
T
SD
D
T
SD
F♯
B
E
E
A
D
T
SD
D
T
SD
T
SD
F
B♭
E♭
E♭
A♭
SD D♭
D
T
B♭
E♭
SD A♭
B
E
A
D
T
SD
F♯
B
E
5度の
サークル
それぞれ、5度のサークル
の両隣の調とコードです。
D
C♯
F♯
B
T
D
T
A♭
T D♭
SD G♭
D
E♭
A♭
SD D♭
D
T
D♭
T G♭
SD C♭
D
A♭
D♭
SD G♭
D
T
G♭
B
SD E
D
T
転 調
A♯m(♭5)
G♯m(♭5)
G♯m
F♯m(♭5)
F♯m
F♯
Em(♭5)
Em
E
Dm
D
D♯m(♭5)
C♯m(♭5)
C♯m
C♯m
C♯
Bm(♭5)
C
Bm
D
C♯m
E
D♯m
Bm
Bm
B
B
Am
Am
A
A
G
G
F♯m
A
G♯m
B
A♯m
G♯m
F♯m
F♯
各スケールのトライアド・コードです
主要三和音以外も、属調、下属調と共通
なコードがあります。
Dm(♭5)
Cm(♭5)
Cm
C
B♭m
B♭
A♭
Am(♭5)
Gm(♭5)
A♭
Gm
B♭
Am
Gm
Gm
G
Fm
Fm
F
F
E♭
E♭
Dm
F
Em
Dm
Cm
C
Ⅶ
Fm(♭5)
G♭
Fm
Ⅵ
E♭m
E♭m
E♭
Ⅴ
D♭
D♭
Ⅳ
Ⅲ
C♭
B♭m
D♭
Cm
B♭m
Ⅱ
A♭m
A♭
Ⅰ
G♭
Em
E♯m(♭5)
D♯m
E
D
B♭
属 調
主 調
演奏する時、どこで転調さ
れているか理解しているこ
とはとても重要です。
下属調
再び 5 度のサークルです
に♯が増えてA major scaleになります。下属調はⅦの音を半
音下げればいいので、D major scaleのⅦ音「C」に付いてい
た♯がはずれてG major scaleになっています。
5度のサークルを思い出してください。右隣は「属調」
、左隣
は「下属調」でしたね。
たとえば、D major scaleを属調に転調したとします。属調
はⅣの音を半音上げればいいので、D major scaleのⅣ音「G」
属 調
主 調
C
F
調
下属
下属調
G
B♭
主調
主調のⅣ音を半音上げます
上げたⅣは属調のⅦになります
主調のⅦ音を半音下げます
下げたⅦは下属調のⅣになります
major
scale
D
属調
E♭
A
A♭
E
F♯
D♭
B
G♭
21
転 調
平行調をつかった転調
同じ構成音の長調と短調の組み合わせ。マイナースケー
ルで始まった曲をサビの部分を平行調のメジャースケール
にし、最後はメジャーで終わる、など。使用するコードは共
通です。
A minor scale
[例]
C major scale
Am Dm Em
Am
C
A minor scale
F
G
C
Am Dm Em
Am
セカンダリー・ドミナントを使った転調
ダイアトニックコードで「7」コードはドミナント7の「Ⅴ7」
のをセカンダリー・ドミナントと呼び、これを使うと次の調
だけでしたが、
「Ⅴ」以外のルートで「7」コードを作ったも
の属和音として簡単に5度下に転調できます。
[例]
C major scale
C
Dm
B♭ major scale
F
F7
B♭ E♭
F
F
セカンダリー
・ドミナント
↑
セカンダリー・ドミナント
次にでてくる B♭の属和音になります。
(C major scale のダイアトニックコードで「7」は G7 だけです)
G7
A♭7
A7
B♭7
B7
C7
D♭7
D7
E♭7
E7
F7
F♯7
曲の途中にⅤ7以外の
「7」
コードがでてきたら、
5度下への転調に使われている確率は非常に
高いです。
部分的な転調
C major scale
E major scale
C
1小節または小節内で一時的に転調する
E
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
転調先
C major scale
D♭major scale
D major scale
E♭major scale
E major scale
F major scale
G♭major scale
G major scale
A♭major scale
A major scale
B♭major scale
B major scale
C major scale
F
G
[例]
こともあります。
しゅう ば ん
終 盤の転調
音が高くなると曲が盛り上がるので、
「繰り返しのところ
を半音もしくは全音上げて終わりにしよう」なんてこともあ
ります。
く
かえ
ループ(繰り返し)
数小節のパターンの
繰り返しをループと呼
びます。
22
せん とう
[例]
Dm7
G7
Em7
Dm7
G7
Cmaj7
C
E♭
F
A7
Fmaj7 Bm7(♭5)
B♭
ぞく わ おん
定番のループです。最後に先頭の属和音をもってき
て自然にに先頭に戻るようになっています。
E7
Am
A7
同じ構造のコードの平行移動(転調)による進行で
す(例はメジャーコード)
。
その他のコード
つな
トライアド、
7th以外のコードです。おもにコードとコードをスムーズに繋ぐために使われます。例はC major scaleです。
6th(シックス)
くわ
トライアドコードに長6度を加えたものです。
j2
m3
ma
5
j3
m3
sus4(サスフォー)、sus2(サスツー)
ちゅう づ
サ ス ペ ン デ ィ ッ ト
C6は、平行調の A minor scale の1のコード
Am7と構成音が同じです。C major の曲の
エンディングの一番最後の音に使われるこ
ともあります。
ma
j2
6
3
5
1
3
m
j3
6
ma
Cm6
ma
1
C6
ふ あんてい
第二音が宙吊り
(suspended)
のコード。
不安定な響きです。
1
C sus4
F
G7sus4 G7
C
2
P4
4
5
7th の前に sus4 を置くの
は定番です。
P4
5
C
j2
1
C sus2
[ 使用例 ]
ma
maj2
dim7(ディミニッシュセブン)、
aug(オーギュメント)
い めい どう わ おん
きんとう
オクターブを均等に4つにくぎったコードをdim7。3つに
だけで構成音が同じで違う名前のコード(異名同和音)が
ひび
くぎったコードをaugといいます。どちらもあいまいな響き
いくつかあり、
転調に使われることもあります。dim7は「○」
です。オクターブを均等にくぎっているので、ルートが違う
で、augは「+」とも表記されます。
j3
ma
m5
同じルートのコードの成分を
変化させて動きをつけること
をクリシエといいます
♯5
3
3
m
m
1
j3
m3
6
3
C aug
C+
ma
1
3
m
3
コード名は7ですが、第 4 音は6です。
m
C dim7
C○
maj3
C dim7 = E♭dim7 = G♭dim7 = A dim7
D♭dim7 = E dim7 = G dim7 = B♭dim7
D dim7 = F dim7 = A♭dim7 = B dim7
C7
C♯dim7
Dm7
C aug =
D♭aug =
D aug =
E♭aug =
E aug
F aug
G♭aug
G aug
G7
= A♭aug
= A aug
= B♭aug
= B aug
C
diminished=減少
augmented=増加
Caug
C6
C7
[ 使用例 ]
dim7 は半音下の
7thとルートが違うだけです。例では
はし わた
C7とDm7の橋渡しに使っています。
5度音を半音ずつ上げて7thにつなげています。
C
Dm
分数コード
アッパー・ストラクチュア・トライアド(UST)とも呼ばれ、こ
のように書かれている場合、2つのコードを合わせて演奏します。
テンションコードの別の書き方として考えることもでき、図の
11
場合はDm7 ( 9 ) と同じ構成です。
オン
onコード
ア ド
add
7th の音をとばして、9th の音
だけを使いたい時は add で表わ
されます。
ボイシング
C
Dm
和音の中の音の
順番、高さをいれ
かえること。
C
ペダルポイント
コードのルート以外をベース音に使う場
合に使います。カッコ内がオクターブ下の
ベース音になります。
C(on E)
C(on G)
コードが変わっても同じベース音を続けることを
ほ ぞくていおん
ペダルポイント(オルガンポイント、保続低音)と
呼びます。
C
Dm(on C) Em(on C) Dm(on C)
C add9
ルートが Cのコード一覧、テンション・コード→P35
23
マイナースケール
わ
せいてき
せんりつてき
マイナースケールには自然短音階、和声的短音階、旋律的短音階 3つの種類があります。
全音 半音 全音
マイナースケールには後半(ミ
自然短音階
-ファ -ソ-ラ)の構成が違う3 種
類のスケールがあります。
和声的短音階
前半の音程が全音 - 半
音 - 全音なら短音階です
旋律的短音階
(上行)
後半
前半
ナチュラル・マイナースケール(自然短音階)
メジャースケールのⅥ音から始めたものと同じ構造です。
短調(マイナースケール)と言った場合はこのスケールに
なります。
主音をCにしてみると…
Ⅰ
Ⅱ
♭Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
♭Ⅵ ♭Ⅶ
Ⅷ
Ⅰ
Ⅱ
♭Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
♭Ⅵ ♭Ⅶ
Ⅷ
半音
半音
スケールの主音
自然短音階のコード
スケール音を1音とばしで積み上げた、トライアドと7thコードです。Ⅴはマイナー系です。
イ短調(自然短音階)
triad
Ⅰ
Ⅱ
♭Ⅲ
Ⅳ
V
♭Ⅵ
♭Ⅶ
m7
5
m3
1
m7
m5
m3
1
7
5
3
1
m7
5
m3
1
m7
5
m3
1
7
5
3
1
m7
5
3
1
Am
Bm(♭5)
C
Dm
Em
Ⅰm
Ⅱm(♭5)
マイナー(♭5)コード
7th
Am7
Ⅰm7
♭Ⅲ
Ⅳm
Ⅱm7(♭5)
♭Ⅲmaj7
Dm7
Ⅳm7
♭Ⅵ
G
←トライアドコード
の名称
G7
←セブンスコード
の名称
♭Ⅶ
メジャーコード
マイナーコード
Bm7(♭5) Cmaj7
F
Vm
音符は7thです。
一番上の1音を
はずしたものが
トライアドです
Em7
Vm7
Fmaj7
♭Ⅵmaj7
♭Ⅶ7
メジャースケールと同
じ4 種類のコードです。
マイナー7(♭5)コード
マイナー7コード
グループ
Ⅰm7
ぶん るい
メジャー7コード
♭Ⅲmaj7
Ⅴm7
7 コード
Ⅳm7
♭Ⅵmaj7 Ⅱm7(♭5) ♭Ⅶ7
各コードは図のように分類されます。
3つのグループともマイナーになります。
トニック マイナー
Tonic Minor
[コード進行の例]
24
T.M
SD.M
(Ⅰm)
(♭Ⅵ)
Am
F
D.M
Em
(Ⅴm)
T.M
Am
(Ⅰm)
ドミナント マイナー
Dominant Minor
T.M
Am7
サブ ドミナント マイナー
Sub Domonant Minor
SD.M
D.M
Bm7(♭5) Em7
T.M
Am7
(Ⅰm7) (Ⅱm7(♭5)) (Ⅴm7) (Ⅰm7)
マイナースケール
ハーモニック・マイナースケール(和声的短音階)
導音(リーディングノート)
どうおん
自然短音階のⅦ音を半音上げ「導音(リーディングノー
主音の半音下の音(Ⅶ)で、主音を導く音。
ト)
」を作った音階。
主音をCにしてみると…
Ⅰ
Ⅱ
♭Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
♭Ⅵ
Ⅶ
Ⅰ
Ⅱ
♭Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
♭Ⅵ
Ⅶ
Ⅷ
半音
半音
半音
Ⅷ
全音+半音
スケールの主音
Ⅵ- Ⅶが「全音+半音」と広くなったため、
すこし不自然な音階です。
和声的短音階のコード
Ⅴのコードがメジャー系になります。
イ短調(和声的短音階)
triad
Ⅰ
Ⅱ
♭Ⅲ
Ⅳ
V
♭Ⅵ
Ⅶ
7
5
m3
1
m7
m5
m3
1
7
♯5
3
1
m7
5
m3
1
m7
5
3
1
7
5
3
1
6
m5
m3
1
Am
Bm(♭5)
Caug
Dm
E
F
G♯m(♭5)
Ⅰm
Ⅱm(♭5)
Ⅳm
augコード
マイナーコード
7th
♭Ⅲaug
Am maj7 Bm7(♭5) Caug maj7
Ⅰm maj7
Ⅱm7(♭5) ♭Ⅲaug maj7
m maj7
m7(♭5) aug maj7
み
V
♭Ⅵ
メジャーコード
Dm7
E7
m7
7
Ⅳm7
音符は7thです。
一番上の1音を
はずしたものが
トライアドです
Ⅶm(♭5)
♭Ⅵmaj7
Ⅶdim7
maj7
dim7
←セブンスコード
の名称
すべて違った種類
のコードになって
います。
な
m maj7とaug maj7という見慣
れないコードが出てきました。
5
m3
m3
ma
j3
maj3
♯5
3
maj3
maj3
♯5
maj7 の 5 度音が半
音上がったもの。
3
maj3
m3
7 1
j3
ma
3
5
C
1 maj7
7 aug
m
3
m3
7の 3 度音が半
maj7
音下がったもの。
j3
ma
C1 aug maj7
Cm
7 1 maj7
m
Cm maj7
4 種類のコードです。
aug コードができて
います。
マイナー(♭5)コード
Fmaj7 G♯dim7
V7
←トライアドコード
の名称
ma
j3
ルートが Cのコード一覧→P35
Ⅰm maj7 ♭Ⅲaug maj7
グループ
Ⅴ7
Ⅶdim7
Ⅳm7
♭Ⅵmaj7 Ⅱm7(♭5)
各コードは図のように分類されます。ド
ミナントのグループにⅤ7ができました。
トニック マイナー
Tonic Minor
T.M
[コード進行の例]
Am
(Ⅰm)
SD.M
Dm
(Ⅳm)
D
E
(Ⅴ)
T.M
Am
(Ⅰm)
ドミナント マイナー
Dominant Minor
T.M
Am
(Ⅰm )
サブ ドミナント マイナー
Sub Domonant Minor
SD.M
Dm7
(Ⅳm7)
D
E7
(Ⅴ7)
もど
T.M
Am
(Ⅰm)
Ⅴがメジャーコードになるため、トニックへの戻りがスムーズになっています。
25
マイナースケール
メロディック・マイナースケール(旋律的短音階)
和声的短音階のⅥ音も半音上げて、音階のつながりをス
ムーズにしたスケール。メロディーが上向きの時だけ使い
ます。下行は「導音」が必要ないので自然短音階を使います。
上行形
Ⅰ
Ⅱ
♭Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
Ⅶ
下行形(自然律短音階)
Ⅷ
Ⅷ
♭Ⅶ ♭Ⅵ
半音
半音
Ⅴ
半音
Ⅳ
♭Ⅲ
Ⅱ
Ⅰ
和声的短音階のⅥーⅦの不自然
さを解消するためⅥ音も半音あ
げた音階。メジャースケールの
Ⅲだけが♭になります。
半音
主音をCにしてみると…
後半のミ-ファ♯-ソ♯-ラは長音階の後半のソ-ラ-シ-ドと同じ構成です。
全音
全音 半音
旋律的短音階
(上行)
長音階
後半
前半
メロディー上行時後半はメジャー
スケールのコードが使えます。
Am
A
Am
ドラムは長調も、
短調も関係ないもんね
26
Am
その他の主なスケールとモード
ふん
い
き
使うスケールによってその曲の雰囲気が変わってきます。
代表的なスケール
そ
曲はスケールに沿って作られることによって特徴のあるメロ
ディーになります。これは一例です。他にもいろいろな種類
があります。
全音階的ペンタトニック・スケール
オリエント・スケール
沖縄スケール
ブルー・ノート・スケール
ハンガリアン・メジャー・スケール
ハンガリアン・マイナー・スケール
陰旋
上向
下向
陽旋
上向
下向
使用するスケー
ルで曲の感じが
変わります
モード
てんかい
スケールの始まりの音を変える
(転回する)
と違ったスケー
ド)ができます。ペンタトニックなど他のスケールでも同じ
ルができます。モードともいいます。C major scale を転回
ようにモードができます。ミクソリディアン、ドリアンはよ
すると第2旋法、
第3旋法…というように別のスケール(モー
く使われます。
せんぽう
第1旋法 C イオニアン・モード(長音階)
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
Ⅶ
Ⅶ
Ⅰ
第5旋法 G ミクソリディアン・モード
Ⅷ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
Ⅵ
Ⅰ
Ⅱ
♭Ⅲ
Ⅳ
Ⅵ
♭Ⅶ
Ⅷ
第6旋法 A エオリアン・モード(短音階)
♭Ⅶ
Ⅱ
Ⅵ
♭Ⅱ ♭Ⅲ
Ⅱ
Ⅳ
♭Ⅵ ♭Ⅶ
Ⅷ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
♯Ⅳ
Ⅴ
半音
Ⅵ
Ⅴ
Ⅰ
♭Ⅱ ♭Ⅲ
半音
Ⅶ
Ⅷ
半音
♭Ⅵ ♭Ⅶ
Ⅰ
Ⅷ
♭Ⅶ
Ⅱ
♭Ⅲ
半音
♭Ⅵ
第7旋法 B ロクリアン・モード
♭Ⅱ
♭Ⅵ
Ⅶ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅳ
Ⅴ
♭Ⅶ
Ⅳ
Ⅴ
第4旋法 Fリディアン・モード
Ⅱ
Ⅵ
Ⅳ
♭Ⅲ
半音
半音
Ⅳ
半音
Ⅰ
Ⅴ
♭Ⅲ
♭Ⅲ
Ⅴ
第3旋法 E フリジアン・モード
Ⅰ
Ⅰ
半音
半音
♭Ⅶ
Ⅴ
Ⅰ
Ⅴ
Ⅰ
Ⅳ
Ⅴ
第2旋法 Dドリアン・モード
Ⅷ
半音
半音
Ⅲ
半音
半音
♭Ⅶ
Ⅳ
♭Ⅶ
♭Ⅴ ♭Ⅵ
半音
Ⅰ
Ⅷ
♭Ⅲ
♭Ⅵ
♭Ⅴ
Ⅰ
♭Ⅱ
♭Ⅶ
Ⅳ
Ⅱ
Ⅵ
Ⅲ
Ⅴ
♯Ⅳ
27
その他の主なスケールとモード
スケールの見分け方
曲を聴いて、何のスケール、モードで演奏されているのかの見分け方です。
ルートが C のよく使われるスケール、モード
CD やラジオを聞きながら、それに合わせて演奏できたら楽しい
ですよね。ここまで説明したことがだいたい理解できていれば簡単
です。
ほとんどの曲は途中で何度か転調されています。今まで使われて
いなかった音がでてくるので、注意深く聞いていれば分かると思い
ます。
C メジャースケール
Ⅰ
Ⅶ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
Ⅶ
ルートを見つける
Ⅱ
Ⅷ
Ⅵ
Ⅲ
半音
半音
Ⅰ
Ⅱ
Ⅶ
♭Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
Ⅶ
♭Ⅲ
Ⅵ
Ⅰ
C ミクソリディアン・モード
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
♭Ⅶ
Ⅱ
♭Ⅶ
Ⅷ
Ⅵ
Ⅲ
半音
半音
Ⅱ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅰ
Cドリアン・モード
Ⅰ
Ⅳ
Ⅴ
半音
Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅷ
半音
Ⅰ
Ⅳ
Ⅴ
C マイナースケール
まず、イントロは除いて曲の始めから転調される前までのスケー
ルを見極めます。スケールを見分けるにはルートの音が何なのかを
最初に考えます。何度か聞いているうちに分かってくるでしょう。
仮に、ルートは「C」だとします。多く使われているスケールは
以下の4 種類です。この音階の「ミ」と「シ」に注目します。通常
の音階でしたら「Cメジャースケール」になりますが、
「ミ」が半音
下がっていれば「C マイナースケール」
。
「シ」が半音下がっていれ
ば「ミクソリディアンモード」
。
「ミ」
「シ」とも半音下がっていれば
「ドリアンモード」ということになります。
Ⅰ
♭Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
♭Ⅶ
Ⅷ
♭Ⅶ
Ⅱ
Ⅵ
♭Ⅲ
半音
半音
Ⅳ
Ⅴ
「ミ」と「シ」の音に注意しよう
転調後のスケール
転調は、
「下属調」
「属調」
「平行調」への転調がよく使われます。
モードは転調しても同じモードが使われることが多いです。
主調
下属調
C メジャースケール
T
C
SD
(Cmaj7)
F
(Fmaj7)
F メジャースケール
D
G
(G7)
C マイナースケール
T
Cm
(Cm7)
SD
Fm
(Fm7)
C
(C7)
SD
F
(Fmaj7)
Gm
(Gm7)
D
Gm
D
Gm
(Gm7)
C ドリアン・モード
T
Cm
(Cm7)
SD
F
(F7)
T
F
(Fmaj7)
SD
B♭
(B♭maj7)
T
Fm
(Fm7)
SD
B♭m
C
(C7)
F
(F7)
SD
(B♭m7)
B♭
(B♭maj7)
Cm
(Cm7)
D
Cm
D
Cm
(Cm7)
F ドリアン・モード
(Gm7)
T
Fm
(Fm7)
SD
B♭
(B♭7)
T
G
(Gmaj7)
T
Gm
(Gm7)
C
(Cmaj7)
C マイナースケール
D
D
(D7)
SD
Cm
(Cm7)
T
G
(G7)
SD
C
(Cmaj7)
Dm
(Dm7)
D
Dm
D
Dm
(Dm7)
G ドリアン・モード
(Cm7)
T
Gm
(Gm7)
例えば、
「C」から「G♯」のように全く違った調への転調もあります。
SD
C
(C7)
T
Cm
(Cm7)
SD
Fm
(Fm7)
D
Gm
D
G
(Gm7)
C メジャースケール
D
G ミクソリディアン・モード
T
28
SD
G マイナースケール
D
F ミクソリディアン・モード
T
平行調
G メジャースケール
D
F マイナースケール
D
C ミクソリディアン・モード
T
属調
T
C
SD
(Cmaj7)
F
(Fmaj7)
(G7)
C ドリアン・モード
T
Cm
(Cm7)
SD
F
(F7)
D
Gm
(Gm7)
C ミクソリディアン・モード
(Dm7)
T
C
(C7)
SD
F
(Fmaj7)
D
Gm
(Gm7)
=トニックコード =サブドミナントコード =ドミナントコード SD
D
12 小節の進行
ジャムセッションの定番、12 小節の進行を考えてみよう。
まず図左のようにコードが書かれている場合です。わかり
やすくKeyをCに移調したので説明します(図右)
。
Key=A
A
A
A
A
C
C
C
C
D
D
A
A
F
F
C
C
E
D
A
E
G
F
C
G
Key=C
一見 C major scale だけでできているようにみえますが、
P20 の転調のところにでてきた、主調と下属調の組み合わ
下図のようにスケールトーンをメロディラインにしてみる
せと考えるとわかりやすいです。
と、コードが F のところは F major scale がしっくりきます。
C major scale
C
F major scale
F
C major scale
C
C
F
C
C major scale
F major scale
G
C
C major scale
F
C
コードが G のところを G
major scale として考える
こともできます。 C
G
次は各コードが7thになっているものです。ブルース進行
と呼ばれるものの基本パターンです。図右はkey をCにした
ものです。
Key=A
A7
A7
A7
A7
C7
C7
C7
C7
D7
D7
A7
A7
F7
F7
C7
C7
E7
D7
A7
E7
G7
F7
C7
G7
Key=C
はじめに7thコードがでてくるのは、モード(P27)のと
図はルートを変えた、ミクソリディアンとドリアンのスケー
ころででてきたミクソリディアン・モードを使っているから
ルと、スケール音を1音ずつ飛ばしで作ったトライアドと
です(ミクソリディアンとドリアンはⅦに♭がつきます)
。下
7thコードです。
Ⅰ
Tonic
Ⅱ
ミクソリディアン・モード
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
♭Ⅶ
C ミクソリディアン
C
C7
Dm
Dm7
Em(♭5)
F
Em7(♭5) Fmaj7
Dominant
G
G7
Gm
Gm7
Am(♭5)
B♭
Am7(♭5) B♭maj7
Gm
Gm7
Am
Am7
B♭
B♭maj7
Bm(♭5)
C
Bm7(♭5) Cmaj7
ドリアン・モード
Ⅱ
Cm
Cm7
Dm
Dm7
Sub Dominant
Cm
Cm7
Dm
Dm7
E(♭5)
E♭maj7
G ミクソリディアン
Am
Am7
Ⅰ
♭Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
♭Ⅶ
E♭
E♭maj7
F
F7
Gm
Gm7
Am(♭5) B♭
Am7(♭5) B♭maj7
B♭
B♭7
Cm
Cm7
Dm(♭5) E♭
Dm7(♭5) E♭maj7
C
C7
Dm
Dm7
Em(♭5)
F♭
Em7(♭5) F♭maj7
Ⅷ
Tonic C ドリアン
Sub Dominant F ミクソリディアン
F
F7
Ⅷ
Fm
Fm7
Dominant
Dm
Dm7
Em
Em7
F
Fmaj7
Gm
Gm7
Gm
Gm7
F ドリアン
A♭
A♭maj7
G ドリアン
Am
Am7
B♭
B♭maj7
29
12 小節の進行
メロディにスケールトーンをいれてみました。いきなりブ
ルースやジャズっぽくなりますね。
C ミクソリディアン
C7
C7
C7
C7
F ミクソリディアン
F7
F7
C ミクソリディアン
C7
C7
G ミクソリディアン
G7
F ミクソリディアン
F7
C ミクソリディアン
C7
G ミクソリディアン
G7
ミクソリディアン
前半
C ドリアン
ミクソリディアンは前半が長
調,後半が短調。ドリアンは前
半、後半とも短調です。
ドリアン
G7 の所を Gミクソリディアンに
してあるのは、Cミクソリディア
ンではⅤがマイナーコードになっ
てしまうからです。
Key=C
Cm7
F ドリアン
後半
Cm7
C ドリアン
Fm7
Fm7
Cm7
G ドリアン
F ドリアン
C ドリアン
Gm7
クソリディアンとドリアンの違いは3番目の音だけです。ドリアンはミ
クソリディアンのマイナー系のスケールとも考えられます。
Cm7
Fm7
Cm7
C ミクソリディアン
C7
Em7(♭5)
C7
F ミクソリディアン
F7
Am7(♭5)
C ミクソリディアン
C7
C7
C ミクソリディアン
C7
Am7
G ミクソリディアン
Dm7
G7
F ミクソリディアン
F7
Am7
今、どのスケールで曲が進行している
のか見極められれば、あとは簡単! メロディもコードも基本的にスケール
トーンを使えばいいんです。
12 小節の進行は、このようにいろ
いろアレンジして遊べます。
30
Cm7
G ドリアン
Gm7
ドリアンを使うとマイナー系のバージョンができます。
今度はメロディはそのままでコードをいじってみます。
G ミクソリディアン
G7
Cm7
Em(♭ 5)、Am7、Am7(♭ 5) は
同じコードグループのコード
に置き換えたものです。
最後の G7をDm7と分割する
のは定番です。
おまけ_楽譜の基礎知識
音符、休符
き
ゅ
う
ふ
音の長さ、休みの長さです。
長さ
に
ぶ
し
ぶ
はち
全音符、全休符を1とすると、2 分は1/2、4 分は1/4,、8
ぶ
ふ てん
分は1/8、16 分は1/16の長さになります。また、
「付点」が
着くとそれぞれ1.5倍の長さになります。
音 符
音符の名称
1/16
0 1/8 1/4
休 符
1/2
1
「けた」はいくつか同じ音符が続くときに使います。
全音符
全休符
付点 2 分音符
付点 2 分休符
2 分音符
2 分休符
付点 4 分音符
付点 4 分休符
けた(はた)
はた
ぼう
音符
「ぼう」
、
「はた」は音符が五線譜の第 3 線より上
の場合は下に向かって書かれています。
バウンス記号(シャッフル記号)
曲の最初にこの記号があったら3連符の1、
3拍目として演奏します。
「ハ
ネる」ともいいます。
4 分音符
4 分休符
付点 8 分音符
付点 8 分休符
8 分音符
8 分休符
付点 16 分音符
付点 16 分休符
16 分音符
16 分休符
32 分音符
32 分休符
2
れん ぷ
連符
1
2
1
2
1
2
1
←演奏する
音の長さ
タイ
同じ高さの音符にタイ記号がつけれれている場合、両方の
音符の長さを足した長さになります。小節線をまたぐ場合や
曲の調子がわかりづらくなる時に使われます。
3つや、5つに均等に長さを分割した音符です。
連 符
0 1/8 1/4
1/3
1/5
1/2
1
1/3
1/5
1/5
1/3
1/5
1/5
全音符
1 個分
=
タイ記号がついた 4 分音符
は2 分音符と同じ長さです。
2 分音符
1 個分
↑音をつなげて演奏します
4 分音符
1 個分
右の小節のようにかかれてると調子がとりづらいので
タイ記号を使って左の小節のように書かれます。
8 分音符
1 個分
長い休符
数字の小節だけ休みになります。
ビ ー ト
パ ー
ミ ニ ッ ツ
BPM(Beat per Minute)
60
120
左は1分間に4 分音符が60回鳴る早さ。
右は8 分音符が120回鳴る早さで演奏します。
31
おまけ_楽譜の基礎知識
拍子
ひ
ょ
う
し
リズムです。
単純拍子
、
4 拍子系
、
3 拍子系
、
2 拍子系
、
、
など
など
=
など
=
記号の意味
1 小節は
4 分音符が 4 拍分です。
複合拍子
、
4 拍子系
または
、
4拍
3拍
3拍
など
4拍
そうほう
おもな奏法
演奏方法の指示です。
じゃっ き
スラー
アクセント
スタッカート
テヌート
なめらかに演奏します。
特に強く演奏します。
音を通常の半分の長さに
短く切って演奏します。
音の長さを十分保って演
奏します。
きょう き
弱 起、強起
ど う にゅう ぶ
メロディーが1拍目より前の導 入 部からはじまる曲を弱起の曲
と言います。通常の1拍目から始まる曲は強起の曲と呼びます。
弱起
強起
導入部
ここからが 1 小節目になります。
シンコペーション
い しきてき
意識的にアクセントの位置をずらせること。
32
拍目
↑
など
3拍
7 拍子系
拍目
4
拍目
2拍
↑
2拍
3
リズムのパターンが違う
ため、アクセントのつけ
かたも違います.
、
3拍
2
6/8と3/4 拍子の違い
など
または
5 拍子系
1
拍目
混合拍子
など
↑
、
2 拍子系
など
↑
、
3 拍子系
(4 分の 4 拍子)
基本的なアクセント
おまけ_楽譜の基礎知識
反復の記号
は
ん
ぷ
く
繰り返しと演奏方法の記号です。
1
2
3
4
5
6
1
2
3
4
5
6
7
8
1.
1
2
3
5
6
7
7
8
9
10
8
9
12
13
2.
4
1.2.
3.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
bis(ビス)
1
2
3
4
5
6
bisで指定された小節をくりかえ
します。
7
8
D.C.(ダ・カーポ)
D.C.で頭に戻り、
Fine(フィーネ)
で終わります。
1
2
3
4
7
8
9
10
5
6
D.S.(ダルセーニョ)
D.S. でセーニョの記号( )に
戻り、Fineで終わります。
1
2
3
4
7
8
6
5
コーダ( )
D.C. で頭に戻り、コーダマーク
(to )からコーダ( Coda)
に進んで終わります。
1
2
5
6
3
4
7
1.
2.
省略の記号
=直前の 1 小節をくり返す。
1
2
6
7
1
2
3
4
8
9
11
12
3
4
5
=直前の 2 小節をくり返す。
5
10
=直前の 4 小節をくり返す。
6
33
おまけ_楽譜の基礎知識
C
シ ー ミ レ
simile
どう よう
そうほう
F
しょうりゃく
同様にという意味。奏法を省略する場合などに使い
ぶんさん
ます。例ではアルペジオ(分散和音)で演奏します。
強弱記号
演奏する強さを表わす記号です。
simile
弱い
強い
ピアニッシッシモ
ピアニッシモ
きわめて弱く
リハーサルマーク
場所を指示しやすいように、曲の
区切れ目につけられたマーク。
ピアノ
弱く
メゾ・ピアノ
少し弱く
リハーサルマーク
↓
A
メゾ・フォルテ
少し強く
フォルテ
フォルティッシモ
強く
フォルティッシッシモ
きわめて強く
B
主なエフェクター
エレキギター、ベースでよく使われるエフェクターです。現在は多数の機能
を1つのボディに収めたマルチタイプが主流です。
コンプレッサー・ディストーション系
おさ
コンプレッサー…レベルを抑えて音のツブをそろえる
エンハンサー…特定の周波数帯を強調する
ひず
オーバードライブ…歪ませる ファズ…歪ませる
イコライザー
低音から高音までをいくつかの音域に分けてブーストやカットをする
空間系・フィルター系・モジュレーション系
コーラス…音の広がり感をだす
フランジャー…ウネリを加える
ワウ…フワフワ感をだす
リングモジュレータ…金属的な音にする
残響系
ざ ん きょう
リバーブ…残響をあたえる
おく
ディレイ…遅れをつくる
34
資 料
各音階の数値比較
ドに対するレの比 レに対するミの比
(レ ÷ド)
自然律長音階
(ミ÷レ)
ソ
(3/2)
の 1.25 倍
(5/4)
ソ(3/2)
の 1.5 倍
(3/2)
の半分
(1/2)
(4:5:6)
上のド
(2/1)
の 1.5 分の 1
(2/3)
基音
1
(1.000)
9/8
(1.125)
9/8
(1.125)
自然律短音階
ドの 5/4 倍
ドの 6/4 倍
5/4
4/3
(1.250)(1.333)
3/2
(1.500)
10/9
16/15
9/8
(1.111) (1.067) (1.125)
ミ
(3/2)
の 1.5 倍
(3/2)
の半分
(1/2)
(10:12:15)
ラの 12/10 倍
1
(1.000)
10/9
(1.111)
15/8
2
(1.875)(2.000)
9/8
16/15
(1.125) (1.067)
レ
(3/3)
の 1.2 倍
(6/5)
ラの 15/10 倍
9/8
6/5
(1.125)(1.200)
9/8
16/15
(1.125) (1.067)
5/3
(1.667)
ミ
(3/2)
の 1.2 倍
(6/5)
上のラ
(2/1)
の 1.5 分の 1
(2/3)
基音
ファ
(4/3)
の 1.25 倍
(5/4)
4/3
(1.333)
10/9
(1.111)
3/2
8/5
(1.500)(1.600)
9/5
(1.800)
16/15
9/8
9/8
(1.125) (1.067) (1.125)
2
(2.000)
10/9
(1.111)
平均律 音階
22/12
(1.122)
1
(1.000)
24/12 25/12
(1.260) (1.335)
22/12
(1.122)
22/12
(1.122)
27/12
(1.498)
21/12
(1.059)
21/12 21/12 21/12 21/12
(1.059) (1.059) (1.059) (1.059)
29/12
(1.682)
22/12
(1.122)
22/12
(1.122)
21/12 21/12 21/12
(1.059) (1.059) (1.059)
211/12
2
(1.888) (2.000)
22/12
(1.122)
21/12
(1.059)
21/12 21/12 21/12
(1.059) (1.059) (1.059)
21/12 の計算は関数電卓を使っておこないます。pow(2,1/12)=1.0594630943592953
ドを 1 とした時の比較
1.000
1.125
1.250 1.333
1.000
1.111
1.250 1.333
1.000 1.059 1.122 1.189 1.260 1.335 1.414
自然律長音階
自然律短音階
平均律 音階
=平均率とほぼ等しい
1.500
1.667
1.500
1.667
1.498 1.587 1.682
1.875 2.000
1.875 2.000
1.782 1.888 2.000
=平均率と比べてやや低い
五線譜と鍵盤、周波数の関係
61 鍵キーボード
4186Hz→
3520Hz→
2093Hz→
1760Hz→
1046.5Hz→
880Hz→
523.25Hz→
440Hz→
261.6Hz→
220Hz→
130.81Hz→
110Hz→
65.406Hz→
55Hz→
32.703Hz→
27.5Hz→
A7♯
G7♯
F7♯
D7♯
C7♯
A6♯
G6♯
F6♯
D6♯
C6♯
A5♯
F5♯
G5♯
D5♯
C5♯
A4♯
G4♯
F4♯
D4♯
C4♯
A3♯
G3♯
F3♯
D3♯
C3♯
A2♯
G2♯
F2♯
D2♯
C2♯
A1♯
G1♯
F1♯
D1♯
C1♯
A0♯
B7
C8
A7
F7
G7
E7
D7
B6
C7
A6
F6
G6
E6
D6
B5
C6
A5
F5
G5
E5
D5
B4
C5
A4
F4
G4
E4
D4
B3
C4
A3
F3
G3
E3
D3
B2
C3
A2
F2
G2
E2
D2
B1
C2
A1
F1
G1
E1
D1
B0
C1
A0
35
資 料
ルートが Cのコード一覧
メジャー系
トライアド
メジャー系♭5
C
Cmaj7
CM7、C△7
C7
Cmaj7(♭5)
CM7(♭5)
m5
m3
5
Cm7
C aug
C+
Cm6
Csus2
1
6
3
m3
m5
1
Csus4
2
m3
1
5
5
C aug maj7
C aug M7
1
4
5
C dim7
7 1
♯5
3
♯5
m3
5
1
5
1
Cm7(♭5)
C
m7
1
m7
3
6
m5
7 1
3
1
C6
その他
Cm maj7
CmM7
7 1
3
5
m3
5
7 1
m7
1
m3
3
5
7
マイナー系♭5
Cm(♭5)
C dim
1
Cm
5
maj7
マイナー系
1
1
m3
6
3
m5
テンション・コード テンション
6th、7th のコードにさらに音を積み重ねてで
1
きた、
単音程(1オクターブ)に入りきれないコー
3
♭3
5
♭5
♯5
♭7
7
♭9
9
11 ♯11
♯9
♭13
13
ドをテンションコードと呼びます。主にジャズな
ひび
ふくざつ
どで和音の響きを複雑にするために使われます。
1
maj7 系
3
(9)
C maj7
13
(9)
Cmaj7
1
13
13
3
5
9
m7 系
1
(9)
Cm7(
Cm7
11
9
)
♭7
9
7系
C7
(9
13
1
13
)
3
(9
C7
13
(♯11 )
C7 ♭9
♯11
1
(♯9)
3
♭7
その他
1
3
C6
(9)
C m6
9
36
3
♯11
6
♭13
3
5
♭7
C7( ♯9 ) ♭13
♭13
1
3
5
1
♭3
(9)
Cm maj7
5
9
7
5
♯9
♭7
5
9
1
C7( ♭9 ) ♭13
♭9
1
♯11
♯9
♭3
5
6
3
C7(♯9 )
♭7
1
(9)
1
♭13
5
5
♯9
♭5
11
♭7
5
♭9
(♭13)
C7
♭3
♭7
5
C7
11
Cm7 ♭
5
♭5
11
♭7
9
3
)
1
♭13
( ) ♭13
♭3
♭7
3
♭7
1
13
Cm7(
♭7
♯11
5
9
7
1
11
♭5
1
)
♯11
5
m7(♭5) 系
♭3
5
9
3
♯11
9
11
5
1
13
7
1
♭3
(♯11)
Cmaj7 9
5
9
7
復音程
単音程
♭7
※主に13はmaj7系に使われます。
※11はm系に使われます。
※9は♭5系以外で使われます。
2つの音を鳴らした時のイメージグラフ→P36
資 料
2 つの音を鳴らした時のイメージグラフ
平均律で2 つの音(色線)を同時に鳴らした時のイメー
時に鳴らした時、
「maj2」
だと濁った音になりますが、
オクター
ジのグラフです
(黒線)
。完全協和音程は短い周期でのパター
ブ上の「9」だと、なんとか聴ける音になるのは、このため
ンの繰り返しになっています(黒太線部分)
。
でしょう。
音程が離れるほどグラフが密になっています。ドとレを同
maj7
不協和音程
(1.888)
m7
不協和音程
(1.782)
maj6
13
不完全協和音程
(1.682)
m6
♭13
不完全協和音程
(1.587)
P5
完全協和音程
(1.498)
dim5
♯11
不協和音程
(1.414)
P4
11
完全協和音程
(1.335)
maj3
不完全協和音程
(1.260)
m3
♯9
不完全協和音程
(1.189)
maj2
9
m2
♭9
不協和音程
(1.122)
不協和音程
(1.059)
P8
P1
完全協和音程
(2.000)
完全協和音程
(1.000)
0.1秒
赤線がC3(130.81Hz)の場合
0.1秒
赤線がC3(130.81Hz)の場合
37
資 料
ダイアトニック・コードを鳴らした時の イメージグラフ
コードの構成音を同時に鳴らした時のイメージのグラフ
です(黒線)
。左列が自然律、右列は平均律です。
自然律では、黒太線の部分の繰り返しになります。
自然律
平均律
C
C
(平均律)
(自然律長音階)
Cm
Cm
(自然律短音階)
(平均律)
Cm(♭5)
Cm(♭5)
Cmaj7
Cmaj7
(平均律)
(自然律短音階)
(平均律)
(自然律長音階)
C7
C7
(自然律長音階)
(平均律)
Cm7
Cm7
(自然律短音階)
(平均律)
Cm7(♭5)
Cm7(♭5)
(平均律)
(自然律短音階)
0.1秒
赤線がC3(130.81Hz)の場合
38
0.1秒
赤線がC3(130.81Hz)の場合
資 料
近親調のダイアトニック・コード一覧
Ⅶ
Ⅶ
Ⅵ
属 調
主 調
平行調
Ⅳ
Ⅲ
F
Em
G
F♯m(♭5)
Ⅶ
F
Em(♭5)
Ⅵ
Dm
Ⅱ
Dm
Ⅴ
C
Ⅰ
C
Bm(♭5)
Gm
F
Ⅳ
Ⅲ
E♭
Dm
F
Em(♭5)
Ⅶ
E♭
Dm(♭5)
Ⅵ
Cm
Ⅱ
Cm
Ⅴ
B♭
Ⅰ
B♭
Am(♭5)
Fm
Fm
E♭
Ⅰ
Cm(♭5)
Ⅳ
Ⅲ
D♭
E♭
Dm(♭5)
Ⅶ
D♭
Ⅵ
B♭m
Ⅱ
B♭m
Ⅴ
A♭
Ⅰ
A♭
Gm(♭5)
Ⅶ
G♭
Fm(♭5)
Ⅳ
Ⅲ
G♭
Fm
Ⅵ
E♭m
Ⅱ
E♭m
Ⅴ
D♭
Ⅰ
Ⅳ
Ⅲ
C♭
B♭m
D♭
Cm(♭5)
Ⅱ
A♭m
Ⅰ
G♭
Fm(♭5)
Cm
B♭
Ⅰ
Ⅴ
D
C♯m(♭5)
Ⅰ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅰ
G
Gm
Ⅵ
D
Ⅴ
Ⅴ
A♭
Gm
Em
Ⅴ
Am
Ⅵ
Ⅳ
Ⅲ
Em
Ⅱ
Ⅱ
Am
A♭
Gm(♭5)
Ⅵ
Am
Ⅳ
(♭5) Ⅲ
Ⅶ Am
Ⅶ
Ⅶ
G
F♯m
Ⅵ
B♭
A
G♯m(♭5)
A
Ⅳ
Ⅲ
C
Bm
下属調
Ⅰ
Ⅴ
Ⅳ
C
(♭5) Ⅲ
Ⅶ Bm
E
D♯m(♭5)
Bm
G
F♯m(♭5)
B
A♯m(♭5)
Ⅰ
Ⅱ
F♯
E♯m(♭5)
Ⅰ
E
Bm
G♯m
Ⅰ
B
Ⅱ
Ⅳ
D
D
C♯m(♭5) Ⅲ C♯m
Ⅱ
F♯
Ⅴ
Ⅴ
C♯
G♯m
C♯m
Ⅵ
Ⅴ
Ⅴ
Ⅱ
F♯m
D♯m
Ⅵ
C♯m
F♯m
Ⅵ
B
A♯m
Ⅵ
A
G♯m
F♯
E♯m(♭5)
B(♭5) Ⅳ
Ⅶ A♯m
Ⅲ
Ⅳ
E
E
D♯m(♭5) Ⅲ D♯m
A(♭5) Ⅳ
Ⅶ G♯m
Ⅲ
Ⅶ
D♯m
G♯m
C♯m
F♯m
Bm
Em
Am
Dm
Gm
Cm
Fm
B♭m
E♭m
39
半音を螺旋状に繋ぎ合わせ、円周上が 5 度の関係に
なるようにすると、7 本の5度のサークルができます。
参考文献
わかりやすい楽典 川辺真/著(音楽之友社)
ピアニスト音楽理論 スケール編 鈴木滋人/著(シンコーミュージック)
ピアニスト音楽理論 コード編 鈴木一司/著(シンコーミュージック)
甘い作曲講座 ヲノサトル/著(リットーミュージック)
ベース・レベルアップ・ブック 菊地雅臣/著(自由現代社)
©TajimaDesignStudio http://tajima-d.jp/music/
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