Audiophile 2496

Audiophile 2496
24 Bit 96 kHz 4 in/ 4 out PCI Digital Recording Interface with
MIDI
株式会社サウンドハウス
Professional Sound Equipment
S
p
e
c
i
a
l
i
s
t
〒286-0044 千葉県成田市不動ケ岡 1958
TEL:0476-22-9333 FAX:0476-22-9334
2
はじめに
この度は、M-AUDIO 社製の商品をお買い上げ頂き、誠に有り難うございます。
性能をフルに発揮させ、末永くお使い頂く為に、ご使用になる前にこの取り扱い説明書を必ずお読
み下さい。尚、お読みになった後は、保証書と一緒に大切に保管して下さい。
ご使用の前に
1.
この取り扱い説明書にしたがって操作して下さい。
2.
水には大変弱いので、雨などがかからないよう充分ご注意下さい。
3.
内部には精密な電子部品が多数実装されています。移動及び輸送時には大きな衝撃が加わらな
いようにして下さい。
4.
本機の設置場所は直射日光の当たる場所やストーブの直前など、高温になりやすい場所を避け、
なるべく通気性の良い場所で御使用下さい。
5.
定格電圧 AC100V,50/60Hz で御使用下さい。
6.
信号の入出力端子に、許容範囲を越える異常電圧が加わらない様にして下さい。
7.
故障や感電事故を防止すると共に、性能を維持する為にも、ケースを開けて内部に触れたりし
ないでください。修理が必要な時には、販売店、もしくは輸入代理店までお問い合わせ下さい。
3
PCI アダプターカードとブレークアウト・ケーブル
1.
アナログ INS1&2:この入力端子は様々なア
ナログ音信号を受信します。この端子はメス
のピン仕様となっております。ステレオで使
用する場合は IN1 端子(白インサート)が左
チャンネル、IN2 端子(赤インサート)が右
チャンネルの端子となります。
2.
アナログ OUTS1&2:このアナログ出力端子
は様々な外部ソースに音信号を送信します。
この端子はメスのピン仕様となっておりま
す。ステレオで使用する場合は OUT1 端子
(白インサート)が左チャンネル、OUT2 端
子(赤インサート)が右チャンネルの端子と
なります。
3.
ホスト・ケーブル端子とブレークアウト・ケーブル:この 15 ピン D-sub 端子は付属のブレークアウ
ト・ケーブルを接続するのに使用します。このケーブルには S/PDIF と MIDI 端子の接続が可能です。
4.
コアキシャル S/PDIF 入力:このピン端子は S/PDIF ステレオ信号を DAT 、MD プレーヤー、及び外
部 A/D コンバーター等のコアキシャル S/PDIF デジタル・ソースから受信します。
5.
コアキシャル S/PDIF 出力:このピン端子は S/PDIF ステレオ信号を DAT 、MD プレーヤー、及び外
部 A/D コンバーター等のコアキシャル S/PDIF の外部デジタル・ターゲット・ソースへ出力します。
この端子は DVD やホームシアターなどで使用されているドルビー・デジタル 5.1(AC-3)出力に対応し
ています。
6.
MIDI 入力:この 5 ピン DIN は外部 MIDI 機器から標準 MIDI ケーブルを使用し MIDI データを受信
します。ケーブル 1 本に対し 16 チャンネルの信号を受信できます。
7.
MIDI 出力:この 5 ピン DIN は MIDI データを外部 MIDI 機器に標準 MIDI ケーブルを使用し MIDI
データを受信します。ケーブル 1 本に対し 16 チャンネルの信号を送信できます。
クイックガイド
Audiophile 2496 の使用にあたって必要な手順です:
1.
Audiophile2496 カードをコンピューター内に挿入して下さい。内部接続終了後、付属のブレークアウ
ト・ケーブルを接続します。(詳細はハードウェア・インストールを御参照下さい)
2.
ウィンドウズを起動してウィンドウズの“プラグアンドプレイ機能゙”で Audiophile2496 ドライバを
“新しいハードウェアの追加ウィザード”でインストールします。これで新しいソフトやドライバを
インストールします。(インストール方法については“WINDOWS ソフトのインストール方法”を
御参照下さい。)
3.
Mac の場合 DELTA エクステンションをエクステンション・フォルダにドラッグし ASIO ドライバを
アプリケーション・フォルダーに入れて再起動して下さい。ASIO を使用していない場合はサウンド・
4
マネージャーを“DELTA”に設定して下さい。(Mac インストールを御参照下さい。)
4.
デジタル録音ソフトのアクティブ・オーディオ・デバイスとして Audiophile2496 をセッテして下さ
い。(“Audiophile2496 をソフトアプリケーションと使用する、及び使用するソフトの取扱説明書を
御参照下さい。)
5.
デジタルとアナログの機材を接続しましょう。(Audiophile2496 レコーディング・チュートリアルを
御参照下さい。)
Delta コントロールパネルでモニタリングやプレイバックが正しく行えるよう設定し
ます。
ハードウェア・インストール
Audiophile2496(ハードウェア)をインストールするには
1.
コンピューターの電源を切って下さい。
2.
コンピューターのカバーを外して PCI スロットが簡単にアクセスできるようコンピューターを設置
して下さい。
3.
Audiophile2496PCI ホスト・カードを接続する PCI スロットを選択して下さい。スロットが確実に
PCI スロットである事を確認して下さい。PCI スロットが明確でない場合、コンピューターに付属さ
れていたオーナー・マニュアルを御参照下さい。PCI スロットと ISA スロットは似ていますが、この
2 つのスロットの違いは、ISA スロットは PCI スロットより短く、コンピューターの奥の方に設置さ
れていることです。新しいコンピューターには PCI スロットのみ設置されている場合があります。
4.
Audiophile2496 PCI ホストカードを静電気防止袋から出す前に必ず金属のコンピューター・パワー
サプライ・ケースに触れて、体内に貯まっている静電気を放出します。静電気を外部に放出されない
と、PCI カードにダメージを与えてしまうことや使用不可能にしてしまう可能性があります。
5.
コンピューター裏のアクセスホール上に設置されている金属ブラケットを外して下さい。このブラケ
ットはほとんどの場合ネジひとつで設置されています。
6.
Audiophile2496PCI ホストカードを指定の PCI スロット上にまっすぐ設置します。カードを正確に力
強くスロットに挿入して、カードがまっすぐに十分とスロットに入った事を確認して下さい。カード
がなかなかスロットに入らない場合、少々上下に揺らす動きを加えると入りやすくなります。
7.
“ハードウェア・インストール:(5. )”で外したネジで Audiophile2496 PCI ホストカードの金属
ブラケットをコンピューター裏のアクセスホールに固定して下さい。
8.
コンピューターのカバーを再度設置して下さい。
次に Audiophile2496 ブレークアウト・ケーブルを設置した PCI カードに接続します。コンピューターの
電源が入っているときには絶対にブレークアウト・ケーブルを接続しないで下さい。電源が入っている際
に接続しますと PCI カードのみならずコンピューター本体に損傷を与えてしまう恐れがあり、この行為は
保証を無効にしてしまいます。ブレークアウト・ケーブルを PCI ホストカードに接続しケーブルに組込ま
れているネジで固定して下さい。
Audiophile2496 ドライバとソフトウェア・インストール
Audiophile2496 システムには Windows 95/98/NT と Macintosh 用のソフトウェア・ドライバ CD(または
5
フロッピーディスク)が付属されています。このメディアには Windows ドライバ、Macintosh ドライバ
(ASIO ドライバも含む)そして Delta コントロールパネル・ソフトが入っています。Audiophiles の中に
は CD ではなくフロッピーディスクにソフトが入って来る事もあります。その場合以下の説明において使
用されている CD ドライブに宛てられた英文字を、フロッピードライブに宛てられている英文字に変更し
て次の手順を行って下さい。
インストール方法
Windows98 の場合:
1.
Audiophile2496 のハードウェアを設置し、コンピューターを起動し、Windows を開始して下さい。
Windows の起動段階で新しいハードは自動的に探知され、“新しいハードウェアの追加ウィザード”
が起動します。“次へ>”をクリックして下さい。
2.
“新しいハードウェアの追加ウィザード”はドライバの検索方法を選択するよう指示します。ここで
“使用中のデバイスに最適なドライバを検索する”を選択して、“次へ>”をクリックします。
3.
Windows は検索を行う場所を画面に表示します。この場合、“検索場所の指定”のみ選択して下さい。
ドライバ CD を CD ROM ドライブに挿入し、CD ROM ドライブに指定された英文字を記入し(CD
ROM ドライブが D:¥だとします)、Delta ドライバのパスを入力します:D:¥DeltaSeries¥Delta9X
“次へ>”をクリックします。
4.
ウィザードは M Audiophile2496 のファイルを検索した事を表示します。“次へ>”をクリックしま
す。
5.
これで Windows は指定先からドライバーファイルをインストールする準備が出来ました。“次へ>”
をクリックしますとファイルのコピーを始め進行状況を画面に表示します。
6.
ウィザードはインストールが終了したことを画面に表示します。この段階で Audiophile2496 は使用可
能です。
ドライバ・インストールが完了しますと、Windows の再起動が必要な可能性があります。再起動を要求す
るようでしたら、ドライバ CD を CD ドライブから出してから、再起動して下さい。コンピューターの再
起動後、Audiophile2496 が使用可能になります。
Machintosh の場合:
1.
6
ハードドライブ上のシステムフォルダーを開いて下さい。そしてシステムフォルダー内にあるエクス
テンションフォルダを見つけます。
2.
ドライバ CD 内の Delta Products Folders を開き、その中の“Audiophile2496”を開いて下さい。。
エクステンションファイル“Audiophile 2496 Driver ”をエクステンションフォルダーにクリック&
ドラッグで移動します。
3.
ASIO ドライバを使用する音楽プログラムを使用される場合、アプリケーションフォルダー内にさら
に ASIO フォルダーがあります。Delta Drivers フォルダー内には 3 種類の Audiophile 2496 ASIO ド
ライバーが入っています。Cubase4.x バージョンとの使用は“ASIO2 Delta Audiophile”ドライバが
必要です。Metro、や Cubase の初期バージョンの物は“ASIO Delta Audiophile v3”をご使用下さい。
ASIO2 非対応の音楽ソフトウェアを使用する際には“ASIO Delta Audiophile”を使用して下さい。
“ASIO Delta Audiophile”はプログラムの ASIO フォルダにクリック& ドラッグして保存して下さい。
4.
“DeltaPanel PPC”を Mac のハードドライブにドラッグして保存して下さい。Delta Control Panel
は何処からでも使用する事ができ、ASIO を使用する音楽ソフトウェアは Delta パネルをソフトウェ
ア上から開く事も可能です。それができない場合コントロールパネルのエイリアスをコマンド(アッ
プルキー)+M を押すことで作成できます。このエイリアスをデスクトップにドラッグし、移動させ
て下さい。
5.
Audiophile2496 PCI カ ー ド が イ ン ス ト ー ル さ れ 、 コ ン ピ ュ ー タ ー の 再 起 動 を さ れ ま す と
Audiophile2496 のエクステンションがロードされます。システムがエクステンションをロードしてい
る際、Delta エクステンション・アイコンが通りすぎるのが見えます。
6.
アップルメニューから|コントロールメニュー|サウンド|へ行って下さい。Audiophile2496 が正し
く設置されていますと、‘ビルトイン’サウンドアイコンと Delta アイコンが表示されます。ASIO
を使用する音楽ソフトウェアをご使用の場合、Sound Manager ドライバを Sound In と Sound Out
両方を‘ビルトイン’に設定して下さい。使用中のプログラム(ソフトの取扱説明書を参照下さい)
が ASIO は使用しないで Sound Manager を通して Audiophile2496 を使用する際は Sound In と
Sound Out 両方を“Delta”に設定して下さい。Sound Manager の入出力の設定方法につきましては
“Hardware Settings Page”内の“Control Panel Software”を御参照下さい。
Audiophile2496 で MIDI を使用する場合は先に Opcode の OMS(Open Music System )がインストール
されている必要があります。OMS はユニットと同梱されてきた CD、または Midiman のホームページの
“Install OMS2.3.7”
MIDISPORT ドライバページからダウンロードが可能です。
OMS2.3.7 フォルダを開き
をダブルクリックして、OMS をシステムにインストールして下さい。OMS をインストールした後、Delta
MIDI ドライバをインストールします。
1.
ドライバ CD の“Delta Products”フォルダ内の“Delta Audiophile Mac”フォルダを開いて下さい。
フォルダ内の“Delta Audiophile OMS Driver ”がある事を確認して下さい。
2.
“Delta Audiophile OMS
Mac のハードドライブ上のシステムフォルダ内に“OMS Folder ”があります。
Driver ”を OMS フォルダに入れて下さい。
3.
コンピューターの再起動を行って下さい。
7
OMS の中にある Audiohile2496 MIDI の設定を行うには、アップルメニュー内のコントロールパネルまた
はチューザーに行き、AppleTalk が消えている事を確認して下さい。(AppleTalk 解除されない状態です
と OMS はそれを感知して AppleTalk を消すようにメッセージが表示されます。)OMS を始めて設定する
場合、次の手順でその設定を行って下さい。
1.
ハードドライブ上に Opcode フォルダ内には“OMS Setup”がありますのでこれをダブルクリックし、
開いて下さい。
2.
OMS はまだ設定がされていないことを表示します。“OK”をクリックして下さい。
3.
“Create A New Studio Setup”ダイアログボックスが表示されます。
4.
“OMS Driver Search”box が開き、どのポートに Delta MIDI(モデムかプリンタ)を接続しているか、
質問されます。ポートを選択せず、“Search”をクリックして下さい。OMS はサーチを開始します。
5.
“OMS Driver Setup”は無事ドライバを検索しますと“Delta”MIDI が表示されます。OMS はこれ
で Delta 出力ポートを定義します。“OMS MIDI Device Setup”のダイアログボックスが表示され
Delta 出力ポートのすぐ左にポートが使用可能である事を常時するチェックボックスがあります。
“OK”をクリックして下さい。
6.
次に“My Studio Setup”が表示され、
“file save”ダイアログボックスが上に表示されます。Delta MIDI
入出力に楽器を割当てる前に Studio Setup を保存する必要があります。保存しましたら、楽器を割
当てる事ができ、OMS Setup はアプリケーションを終了する事でプログラムから抜けます。
8
Windows ドライバ・インストール確認
Windows では Audiophile2496 のドライバ状況をデバイス・マネージャで確認する事が可能です。デバイ
ス・マネージャは Windows のスタートボタンから|設定|コントロールパネル|システム|デバイス マ
ネージャ|と行きます。デバイス マネージャの画面で“サウンド、ビデオ、およびゲームのコントローラ”
横の+をクリックし、デバイスのリストを表示して下さい。正しくインストールされた場合、下図のよう
に Audiophile 2496 が表示されます。
この例では M Audio Audiophile 2496 と Midiman Midisport 8x8/S(例として表示されている製品です)が
Windows デバイス マネージャのリストに表示されています。このリストでは Audiophile2496 と
Midisport8x8/S は問題無く使用可能な状態で表示されています。M Audio Audiophile2496 がデバイス マ
ネージャ内でこのように表示されていない場合トラブル・シューティング・セクションを御参照下さい。
9
Windows と Mac での Delta コントロールパネル・インストールの確認
Windows
Windows コントロールパネルを開いて下さい(スタート|設定|コントロールパネル)。
Audiophile2496
ハードウェアと Delta コントロールパネルのソフトが正しくインストールされていますとコントロー
ル・パネルには“M Audio Delta H/W”アイコンが表示されます。このアイコンをダブルクリックする
事で Delta コントロールパネル・ソフトウェアを開くことが出来ます。コントロールパネルで毎回開か
なくて良いよう、コントロールパネル内のアイコンをデスクトップなどにドラッグし、ショートカット
をペーストする事が可能です。この際、“オブジェクトをここに移動またはコピーできません。代わり
にショートカットをここに作成しますか?”とウィンドウが表示します。“はい”を選択されますとシ
ョートカットがデスクトップ上に作成され、次回から Delta コントロールパネルはデスクトップからア
クセス可能となります。
Mac
Delta コントロールパネルはハードドライブの何処にでも保存する事が出来ます。コントロールパネル
が CD からハードドライブに移動しましたらダブルクリックする事で開くことが出来ます。コントロー
ルパネルをハイライトし、Apple キー+M を押す事でエイリアスを作成し、デスクトップに設置する事
が可能です。
*ASIO 対応音楽ソフトを使用している際、Delta コントロールパネルをそのプログラム内から開いて下さ
い。コントロールパネル機能の中にはマスタークロック設定やサンプル・レートなどプログラム内でコン
トロールされる機能があります。音楽プログラムを先に開き、Delta コントロールパネルを音楽プログラ
ム内の“launch”または“コントロールパネル”ボタンで開くのが理想的です。音楽プログラム外で開く
事も可能です。
Audiophile2496 システム・オーバービュー
Audiophile2496 アナログ入力/出力
Audiophile2496 デジタル・レコーディング・インターフェースのアナログ入出力は多数の音響機器に対応
しています。Audiophile2496PCI カードのアナログ端子は全てメスピン端子となっています。ピン端子は
アンバランス接続(民生機に多い)となります。
*歪みを最小限に押さえ、高ダイナミック・レンジを維持するよう、Audiophile2496 にはマイクアンプが
内蔵されていません。その為マイクを直接接続することはお勧めしません。マイクを使用する際、マイク
信号をマイク・プリアンプ(M Audio の DMP2 等)に通して、プリアンプ出力から Audiophile2496 に接
続して下さい。
デジタル・モニター・ミキサー
Audiophile2496 デジタル・レコーディング・システムにはハードウェア・デジタルオーディオ・ミキサー
が PCI コントロールチップに搭載されています。ハードウェア入力からのデジタル・オーディオ信号とオ
10
ーディオ・ソフトウェアから出力される信号を内蔵されている 36-bit の精密さでミックスし、その信号を
アナログ出力または S/PDIF 出力に送ります(両方から出力する事も可能です)。またミキサーをステレ
オ・ミックスダウンに使用して、ミキサーから出力された信号を使用している音楽アプリケーションソフ
トに送ることも可能です。デジタル・オーディオ・ミキサーは Delta コントロールパネルで設定や操作を
行います。
パッチベイ/ルーター
内蔵モニターミックスに加えて Audiophile2496 デジタル・レコーディング・インターフェースは出力パッ
チベイ/ルーターを装備しています。パッチベイ・ルーターは各出力(アナログ/デジタル)を色々な入力
ソースと接続可能とします。Audiophile2496 出力はソフトウェア・ソースからのオーディオを送ること(オ
ーディオ・ソフトウェア・アプリケーションで使用される出力デバイス)やモニターミキサーのアナログ
とデジタル入力等のハードウェア・ソースへ信号を送ることが可能です。この能力が Audiophile2496 を
WAV 出力、モニタリング、や直接入力と出力を接続して“システムテスト”を行うのに大変柔軟性のあ
る商品に仕上げます。
シンクロナイゼーション
正しい作動の為、Audiophile2496 の全システムは常に一つのマスタークロックに同期しています。Delta
コントロールパネルからこのマスタークロックを選択します。このクロックは Audiophile2496 の内蔵ク
リスタル・オシレーターまたは S/PDIF In から引き出す事が可能です。ほとんどの場合、マスタークロッ
クは内蔵クリスタル・オシレーターを使用しています。しかし、Audiophile2496 が S/PDIF 入力ポートを
モニターもしくは録音している際は S/PDIF オプションを使用する必要があります。
上記で表記したように普段は内蔵クリスタル・オシレーターをマスタークロックとして使用しています。
このモードでの作業は一般的なサウンドカードのような動作に似ており、S/PDIF が使用されていない場
合はこのモードでの作業をお勧めします。このモードではオーディオ・ソフトウェア・アプリケーション
が Audiophile のサンプリング・レートの 1 つから選択し、再生/録音を開始します。Audiophile2496 はこ
のサンプリング・レートを内蔵オシレーターの作動そしてオシレーターのレートを整数値で割る事で達成
させます。
S/PDIF が使用されている際は(録音またはモニター等で)Audiophile2496 のマスタークロックを S/PDIF
In のデータ・ストリームから引き出すよう設定して下さい。この設定を行わないと S/PDIF 機能は動作し
ません。 Audiophile2496 のマスタークロックを入ってくる S/PDIF ストリームから引き出す事で
Audiophile を確実に外部 S/PDIF デバイスと同期させ、ドリフトが起こらなくなります。その為、ビット
処理が正確なデジタル転送が可能となります。
上級者は S/PDIF In オプションを使って Audiophile2496 を標準的でないサンプリング・レートで作業す
ることが可能です。 Audiophile がマスタークロックを S/PDIF In から引き出すよう設定しますと、
Audiophile のサンプリング・レートは自動的に入ってくる S/PDIF データストリームのサンプリング・レ
11
ートに変更されます。サンプルレートは 22kHz∼100kHz の間であれば設定可能となります。
*S/PDIF がマスタークロック・ソースとして選択されますと、Delta Audiophile2496 のミキサー周波レ
スポンスは S/PDIF In に接続されるサンプリング・レートに影響を受ける事になります。これは(1)デジタ
ルミキサーは残り全てのボードと同サンプリング・レートで動作する事と、(2)サンプリング・レートと周
波数レスポンスは直接相互関係にあるからです。
ソフトウェア・アプリケーションとの使用
Audiophile2496 ハードウェアとソフトウェアのインストールが無事終りましたら、Audiophile2496 は音
楽アプリケーション・ソフトウェアとの使用が可能です。プログラムの中には Audiophile2496 を選択し
ないと使用できないものもあれば、自動的に認識し、使用可能になるソフトもあります。ほとんどのソフ
トウェアには Audio Device ドライバ用のセットアップページが装備されています。見つからない場合、
ソフトウェア付属の説明書を御参照下さい。
Windows MME オーディオ入力デバイス
Audiophile2496 に装備されているアナログと S/PDIF 入力端子は 4 入力チャンネル全て同時使用可能です。
ソフトウェア・アプリケーション内での Audiophile2496 オーディオ入力デバイス名は:
PCM In 1/2 Delta-AP
S/PDIF In Delta-AP
Mon.Mixer Delta-AP
このファイル名内の“AP ”は“Audiophile”を意味しています。PCM In デバイスはステレオ・信号を直
接アナログ入力から録音する事ができます。S/PDIF 上のデバイスはステレオ信号を直接 S/PDIF 入力か
ら録音する事ができます。Mon.Mixer デバイスは Audiophile 内に装備されているデジタル・モニター・
ミキサー機能を使用し、直接デジタル録音を可能にします。このデバイスで録音されたオーディオ・デー
タは Delta コントロールパネルのモニターミキサーで設定された入出力ストリームデータです。(詳細は
‘Audiophile2496 コントロールパネル・ソフトウェア’セクションを御参照下さい。)
*全ての入力デバイスはステレオ仕様です。アプリケーションによっては、左右の“モノラル”信号にす
る事もあります。その為 “Left PCM In 1/2Delta-AP, Right PCM In 1/2 Delta-AP ”、“Left S/PDIF In
Delta-AP 、Right S/PDIF In Delta-AP ”、または“Left Mon.Mixer Delta-AP 、Right Mon.Mixer DeltaAP ”等とソフトウェアの画面に表示はされることがあります。
Windows MME オーディオ出力デバイス
Audiophile2496 に装備されているアナログと S/PDIF 出力端子は 4 入力チャンネル全て同時使用可能です。
ソフトウェア・アプリケーション内での Audiophile2496 オーディオ出力デバイス名は:
WavOut 1/2 Delta-AP
WavOut S/PDIF Delta-AP
12
このファイル名内の“AP ”は“Audiophile”を意味しています。WavOut デバイスはステレオ・オーデ
ィオ信号をアナログハードウェア、ハードウェア・ルーターまたはミキサーを通して再生します。アプリ
ケーションによっては、
左右の
“モノラル”
信号に分ける事もあります。
その為“Left WavOut 1/2Delta-AP,
Right WavOut In 1/2 Delta-AP ”、“Left S/PDIF WavOut Delta-AP 、Right S/PDIF WavOut Delta-AP ”、
または“Left Mon.Mixer Delta-AP 、Right Mon.Mixer Delta-AP ” 等とソフトウェアの画面に表示され
ます。ほとんどのソフトはこれらの信号をステレオレフト/ライトと認識し、このステレオ・ペア内で左
右のオーディオパンが可能になります。その為モノラル出力を OUT1(例)から出力する場合、WavOut1/2
Delta-AP のチャンネルを最も左にパンさせて下さい。
各デバイス名には頭に“WavOut”と必ず付いていますが、これはデバイスがソフトウェア・デバイスで
あり、必ずしもハードウェアの出力端子に直接送られるとは限らないことを忘れないようにする為です。
実は接続されているのは Audiophile2496 の内蔵パッチベイ/ルーターであり、幾つかの宛先の1つに送信
することが可能です。(詳細は Delta コントロールパネル・ソフトウェアの“パッチベイ/ルーター”セク
ションを御参照下さい。)
Macintosh サウンドマネージャ入出力
アップル・サウンド・マネージャはユーザーに入出力を各1ステレオペアずつのみの使用に制限します。
音楽ソフトウェア内で使用する入出力ドライバを選択し、
入力ソースも出力ポートも両方 Sound Manager
とします。
サウンド・マネージャ・ドライバを選択するには、アップルメニューからコントロールパネル|モニタ&
サウンドへ行きます。“サウンド入力”と“サウンド出力”両方で Delta アイコンをクリックしハイライ
トして下さい。Delta コントロールパネル内の“Hardware Settings Page”で Sound Manager 内の Sound
In と Sound Out で Delta ハードウェア内のどのステレオ入出力端子を使用するか選択します(詳細は
“Delta コントロールパネル”内の“Hardware Settings Page”を御参照下さい)。どのステレオペアを
選択されても、音楽プログラムでの入出力デバイス・セレクションには変更が必要ありません。(変更後
も“Sound Manager ”を選択することになります)
ASIO ドライバ入力デバイス
ASIO オーディオ・ドライバを ASIO 対応のプログラムと使用する際、入力デバイスはモノラルデバイス
として表示されます。ASIO ソフトウェア・アプリケーション内での Delta Audiophile2496 オーディオ入
力デバイス名は次のようになっています。
Delta-AP1
Delta-AP2
Delta-AP S/PDIF L
Delta-AP S/PDIF R
Delta-AP Mon.Mixer L
13
Delta-AP Mon.Mixer R
S/PDIF と Mon.Mixer には“L”と“R”が最後に表示されます。これは“L”が左チャンネル、“R”
が右チャンネルを表しています。
ASIO ドライバ出力デバイス
Audiophile2496 の ASIO 出力デバイスはステレオペアです。各デバイスがステレオ仕様の為、ソフトウ
ェア・アプリケーション内で“右(R)”“左(L )”と表示される事もあります。これはオーディオ
をソフト上で左右にパンを行う為です。モノラル信号として Delta ASIO 出力 1 に信号を送信する場合、
選択されたトラックには“Analog 1/2 Delta-Audiophile 2496”を出力ポートとして選択し、最も左に
出力をパンします。ASIO 出力名は次のようになっています。
WavOut 1/2 Delta-AP
S/PDIF L/R Delta-AP
Windows マルチメディア・設定
Windows では Audiophile をデフォルト・オーディオ・デバイスとして設定する事が出来ます。この設
定によりシステム音を Audiophile で通すことや、Windows 付属のサウンド・アプレットを Audiophile
と一緒に使用する事が可能になります。設定を行うにはまず、コントロールパネル|マルチメディアに
行きます。“マルチメディアのプロパティ”ページで“オーディオ”を選択し、“再生”と“録音”で
Audiophile2496 の入出力デバイスを選択して下さい。
MIDI ドライバ
Audiophile2496 MIDI ドライバをソフトウェアの MIDI セットアップで動作確認されますと、そのソフ
トで MIDI ソースそして MIDI ポートとしてそのプログラムのトラック・コンフィギュレーション・ウ
ィンドウに表示されます。MIDI 入力ドライバは“MIDI In Delta-AP ”、そして MIDI 出力ドライバは
“MIDI Out Delta-AP ”となります。ソフトウェアの中にはデバイス名を変更する事が出来るものもあ
ります。
Windows では Audiophile2496 をデフォルト MIDI デバイスとして設定する事が可能です。この設定を
行うことで Windows に付属している MIDI アプリケーションとの使用が可能になります。この設定を
行うにはコントロールパネル|マルチメディア|MIDI へ行きます。Audiophile MIDI ドライバを
Windows の標準 MIDI ドライバと設定するには、“MIDI Out Delta-AP ”をドライバリストから選択
して、“OK”または“適用”をクリックします。
Audiophile2496 コントロールパネル・ソフトウェア
PC の場合:正しく Audiophile2496 がインストールされますと、“M-Audio Delta H/W”アイコンが
Windows コントロールパネルに表示されます。このアイコンをダブルクリックする事で、Delta コントロ
ールパネルのソフトウェアを開く事が可能です。デスクトップにショートカットを作成した場合 Delta コ
ントロールパネル、ソフトウェアをデスクトップ上からアクセスすることが可能になります (詳細は
14
“Verifying Delta Control Panel Software Installation ”セクションを御参照下さい)。Delta コントロー
ルパネルを開きますと、メインパネルと複数のタブが表示されます。タブをクリックする事でそのページ
を開く事ができます。下記は各ページの詳細になっています。
Mac の場合
Delta コントロールパネルはドライバが入っている CD からドラッグしてハードドライブに保存します。
Delta コントロールパネルのエイリアスを“Apple キー+M”で作成する事が可能です。ダブルクリックす
る事で Delta コントロールパネルを開く事ができます。Delta コントロールパネルを開きますと、メイン
パネルと複数のタブが表示されます。タブをクリックする事でそのページを開く事が可能です。下記は各
ページの詳細になっています。説明の大半が Windows をもとに作成された物ですが主な
同じです。各セクションには Delta コントロールパネルでの名目の違いを“ON THE MAC”として表記
されています。
*ASIO 対応音楽ソフトを使用している際、Delta コントロールパネルをそのプログラム内
から開いて下さい。コントロールパネル機能の中にはマスタークロック設定やサンプリン
グ・レートなどプログラム内でコントロールされる機能があります。音楽プログラムを先に
開き、Delta コントロールパネルを音楽プログラム内の“launch”または“コントロールパ
ネル”ボタンで開くのが理想的です。また、音楽プログラムを開かないまま Delta コントロ
ールパネルをデスクトップや他のロケーションで開く事も可能です。
モニターミックス・ページ
Delta コントロールパネルを開いて最初に表示されるページがモニターミックスです。ここでは
Audiophile2496 の PCI コントローラチップに組込まれているデジタルミキサーの操作が可能です。ミキ
サーの出力は OUT1/OUT2 アナログ出力または S/PDIF OUT デジタル出力(同時使用可能)へ割当られ
ます。同時にミキサーの出力をソフトウェアでステレオ録音する事が可能です。
モニターミキサーのページはボリューム・レベル・フェーダー、オーディオ・レベル(または‘ピーク’)
15
メーター、ソロ、ミュートコントロールで構成されています。ミキサーの各入出力チャンネルには各コン
トロールが設置されています。
レベル・フェーダー
各ボリューム・フェーダーはフェーダー“ハンドル”を上下にマウスで動かすか、マウスで“ハンドル”
をクリックしてキーボードの上下のカーソルで変更します。ミキサーにはゲインが無い為、このフェーダ
ーは信号レベルを下げる事に使用されます。最高のレベル設定は 0dB、“Unity Gain”になります。デフ
ォルト設定は最小設定、- 144dB になっており、オーディオをミュートした状態になります。レベルフェ
ーダー2 つを“組み合わせて” 2 チャンネルが同じ動きをするように設定する事も出来ます。
各フェーダー上には“微調整コントロール”を装備しています。上下の矢印をクリックする事で 0.5dB 毎
の微調整が可能になります。各“微調整コントロール”の横には数値フェーダーが常に最新のフェーダー
情報を表示します。
ピークメーター
各ピークメーターはオーディオ信号を“フルスケールに対しての dB”として表示します。これはフルス
ケールを 0dB とすることを意味し、例えば、フルスケールより 12dB“静かな”信号は-12dB となります。
メーターは縦に緑、黄、赤と 3 セクションに分かれております。緑色のセクションはセーフゾーンを意味
し、約- 48dB∼- 12dB となっております。オーディオ信号は基本的にこのセクションを埋め尽くすのが理
想です。黄色のセクションは約- 12∼- 3dB のゾーンになります。このセクションでの録音は安全で最適で
す。赤色のセクションは約- 3∼0dB のゾーンになります。入力レベルメーターでの 0dB 状態はオーバー
ロードまたはクリッピングが起こる可能性があります。その為赤色のセクションで長い間のピークはなる
べく避けて下さい(Audiophile2496 のモニタリング機能を使用し、音を聞きながら調節することも可能で
す)。S/PDIF 入力はデジタルデータであるため、事実上 Audiophile の S/PDIF 入力をクリップさせたり
歪ませることは出来ません。すなわちピークメータが“レッドゾーン”にかかっていてもデジタル入力段
においては全く問題ありません。
全出力レベルメーターにおいて 0dB とはフルスケール出力を意味します。入力と違い、ミキサーハードウ
ェアに内蔵されている 36 ビット・レゾリューションの使用で、出力がハードウェア・クリッピングする
ことは不可能になっています。しかし、ソフトウェアで複数のトラックをミックスしているため
Audiophile 出力ハードウェアやモニターミキサーに届く前に出力ストリームにおいて既にクリッピング
が起こっている可能性はあります。
マスターボリューム
モニターミキサーページの最も左に設置されているフェーダーとピークメーターが Master Volume の物
になります。ミキサーページにおいては、このフェーダが最もストロークが長く、最も高いメーター・レ
ゾリューションの仕様となっております。このコントロールでミキサー出力全体のステレオレベル調整を
行います。ピークメーターはフルスケールに対しての出力信号レベルを表示し、マスターボリューム・フ
16
ェーダーから直接影響を受けます。
ミキサー入力:ミキサー入力とはモニターミキサーへの入力です。この入力端子はハードウェア・オーデ
ィオストリーム(Audiophile のアナログとデジタル入力ポートから直接)とソフトウェア・オーディオス
トリーム(ソフトウェアで作成され出力されるデジタルオーディオ)両方を受ける事が出来ます。このス
トリームの組合せでモニターミキサーはとても柔軟性がある物となりました。各入力チャンネルにはレベ
ルフェーダーがあり、左右のステレオフィールド内でのパンを可能とします。各入力には独自のピークメ
ーターが付属しております。ピークメーターは入力オーディオのプリフェーダーレベルを表示するためフ
ェーダーの設定の変更には影響を受けません。しかし、入力フェーダーはミキサーから出力されているレ
ベルには影響を与えているため、マスターボリュームの出力ピークメーターに変化が見られます。
左から、ミキサーへの入力は“WavOut 1/2”、“WavOut S/PDIF ”、“H/W In S/PDIF ”、と“H/W In1/2”
となります。最初の 2 つの入力はソフトウェア・アプリケーション(または Windows)からのデジタル・
オーディオストリームの受信が可能です。ソフトウェア上でのオーディオストリームを受信する物であり
(詳細はパッチベイ/ルーター・セクションを御参照下さい)必ずしも実際に出力される訳ではないため、
この 2 つの出力名には“WavOut ”と表記されております。最も右に設置されているチャンネルは
ハードウェア入力であるため
“H/W”
Audiophile2496 ハードウェア入力からのオーディオストリームです。
と入力名に表記されています。マックの場合、入力名は“SM/ASIO”なります。ソフトウェアストリー
ムはデジタル・オーディオをサウンド・マネージャまたは ASIO ドライバから受信します。
PAN
各ミキサー入力は一つ一つステレオ出力ミックス上のどこでもパンする事が可能です。パンコントロール
は各入力チャンネル・ピークメーターの下にあり、小さい垂直ポインターのような形をしております。大
体の設定調整はマウスでパンコントロールをクリックし、好みの設定にドラッグして調整を行って下さい。
細かい調整(1%づつの調整)を行うにはパンコントロールをクリックし、左右(または上下)のカーソ
ルキーで設定の変更を行って下さい。どちらの方法で設定変更を行うにしても、マスターボリュームのス
テータス・ボックス(マスターボリューム・ステレオ・ギャングコントロールした)に設定が数字で表示
されます。- 100%は最も左、100%は最も右、そして真中は 0%と表示されます。
SOLO
各入力チャンネルには“ソロ”を選択するチェックボックスがあります。このボックスを選択すると、他
のチャンネルをミュートする事でそのチャンネルを“ソロ”にします。複数のチャンネルが“ソロ”に設
定されていると、全ての“ソロ”チャンネルは solo バスから送信されます。このソロからの出力は PFL
(プリ・フェーダー・リッスン)とは違って、レベルやパン設定の影響を受けます。ソロボックスの選択
を解除する事で前設定の状態に戻ります。
MUTE
各入力チャンネルに“ミュート”チェックボックスが設置されています。ミュートボックスを選択されま
17
すとそのチャンネルのオーディオがミックスから選択された入力がミュートされます。“ミュート”が解
除されますと、ステレオバスに信号が送信されます。
STEREO GANG
各入力チャンネル(ペア)にはステレオ・ギャング機能が装備されております。ステレオ・ギャング機能
はチェックボックスをクリックする事で使用できます。この機能は入力チャンネルの左右を“リンク”し
てステレオペアとして両方、同時に調節できるようにします。
Patchbay./.Router page
パッチベイ/ル−ターページは Audiophile ハードウェア出力(ペア・アナログとペア・デジタル出力チャ
ンネル)を Audiophile2496 ボード内のオーディオソースに接続します。このページを表示するにはコン
トロールパネル内の“Patchbay and Router ”タブを選択して下さい。
MAC の場合:“WavOut”と表示されているところを“SM/ASIO”に置き換えて下さい。SM/ASIO とは
Mac のソフトウェアー上の出力です。“Windows マルチメディアアプレット”を“SoundManage アプレ
ット”に変更して下さい。
パッチベイ・ルーター・ページでの最も左に設置されている欄の“H/W Out 1/2”はこのハードウェアア
ナログ・ステレオペアを 5 つのステレオ・ソースのいずれかに接続します
1.
デフォルト設定である“WavOut 1/2”は OUT1 と OUT2 ポートを音楽ソフトまたは Windows マ
ルチメディア・アプレットに接続します。音楽ソフトが WavOut1/2 Delta –AP で再生される場合
は Audiophile2496 のハードウェア出力端子に直接送られます。
2.
2 つ目のオプションの MonitorMixer は OUT1 と OUT2 ポートを Audiophile2496 のモニターミキ
サーと接続します。モニターミキサーに関する詳細は Monitor Mixer Page を御参照下さい。
3.
3 つ目のオプションは“S/PDIF In”は OUT1 と OUT2 を直接 Audiophile カードの S/PDIF 入力
ハードウェアへ接続します。
4.
4 つ目のオプションは“S/PDIF In (L/R Rev.)”です。このオプションは 3 つ目のオプションと同
じですが左右のチャンネルがの反対に設定されています。この場合、左チャンネルの S/PDIF は
18
OUT2 に送られ、右 S/PDIF は OUT1 へ送られます。なお、このオプションはモニタリングまた
はミキシングを目的としているため、このオプションを選択しても S/PDIF からの録音自体は反対
になりません。
5.
セレクション 5 は Audiophile ハードウェア入力 1 と 2 を直接 Audiophile アナログ入力 1 と 2 に接
続します。
例:H/W In 1/2 が選択されており IN1 ポートに存在する信号は OUT1 にコピーされ IN2
ポートに存在する信号は OUT2 にコピーされます。
Patchbay/Router では“H/W Out S/PDIF ”で Audiophile のハードウェア S/PDIF 出力を次の 5 つのス
テレオソースに接続します。
1.
デフォルト設定である“WavOut S/PDIF ”は S/PDIF 出力ポートを音楽ソフトウェアや Windows
マルチメディア ・アプレットに接続します。これは、音楽ソフトウェアが“ WavOut S/PDIF
Delta-AP ”を通してオーディオを再生する際、データは Audiophile カードのハードウェア S/PDIF
出力ポートに直接送ります。
2.
2 つ目のオプションの“Monitor Mixer ”は S/PDIF 出力ポートと Audiophile2496 モニターミキサ
ーを接続します。モニターミキサーの詳細は“Monitor Mixer Page”を御参照下さい。
3.
“S/PDIF In”
は S/PDIF Out ポートから直接 Audiophile カードの S/PDIF In
3 つ目のオプションの
ポートに接続します。左チャンネル S/PDIF In は左チャンネル S/PDIF Out に、右チャンネル
S/PDIF In は右チャンネル S/PDIF Out に送られます。
4.
4 つ目のオプションの“S/PDIF In(L/R Rev.)”は 3 つ目のオプションと同機能を持っています
が左右のチャンネルが反対になっています。その為、左チャンネル S/PDIF In は右チャンネル
S/PDIF Out に、右チャンネル S/PDIF In は左チャンネル S/PDIF Out に送られます。なお、この
オプションはモニタリングまたはミキシングを目的としているため、このオプションを選択されて
も S/PDIF からの録音は反対になりません。
5.
セレクション 5 は Audiophile ハードウェアアナログ入力 1 と 2 を直接 Audiophile S/PDIF Out ポ
ートに接続します。IN1 ポートに存在する信号は左 S/PDIF 出力にコピーされ IN2 ポートに存在
する信号は右 S/PDIF 出力にコピーされます。
この時点でモニターミックスとパッチベイ/ルーターの多彩な機能とこの 2 つの関係をお気付きになら
れたかと思います。ルーティングとミキシングになれて頂けるよう、このセクションを再度御読みにな
られて Delta コントロールパネルでの調節を練習される事をお勧め致します。いつでもデフォルト設定
に戻し(パッチベイ/ルーターのページで 2 つの欄両方を最も上のオプションを選択して下さい。)、4
イン 4 アウトのスタンダードなサウンドカードとして使用して頂けます。
ハードウェア設定ページ
Delta コントロールパネルのハードウェア設定ページでは Audiophile2496 の様々な機能設定が行えます。
このページを表示するには、Delta コントロールパネルの“Hardware Settings”のタブをクリックして
下さい。
MASTER CLOCK
19
このセクションではボードのマスタークロックのソースを選択出来ます。選択可能な設定は: Internal
Xtal(クリスタル“crystal ”の省略 )または S/PDIF In です。マスタークロックの作動は同マニュアル
の Synchronization セクションを御参照下さい。デフォルトは Internal Xtal に設定されています。
S/PDIF
In ストリームを使用して録音やモニタリングを行う際は“S/PDIF In”を選択して下さい。
*S/PDIF In がマスタークロックのソースとして選択された場合、有効な S/PDIF 信号
がボードのアクティブ S/PDIF 入力に接続されている事を確認して下さい。接続されて
いない場合、不規則なタイミングまたは間違ったサンプリングレートになってしまう
可能性があります.。
一度マスタークロックが選択されると、その同期状況は常にモニターされマスタークロック・ラジオ・ボ
タンの下に表示されます。Internal crystal を選択されますと、ステータス・ディスプレイには“Locked”
と表示されます。また、S/PDIF In がマスタークロックとして選択されますと、ステータス・ディスプレ
イに S/PDIF 信号が感知されている際は“Locked”と表示し、信号が感知されていない、または感知でき
ない状況の場合は“Unlocked”と表示します。
CODEC サンプリング・レート
このセクションでは現在の Audiophile のサンプリング・レートを表示します。デジタルミキサー、コンバ
ーターそしてデジタルポート全てがこのサンプルレートにロックされています。Audiophile がソフトウェ
ア・アプリケーションで使用されている場合、表示されているサンプリング・レートはソフトウェアによ
って設定されたサンプリング・レートになります。それ以外の場合はアイドル(他のソフトで処理を行っ
ていない状態)サンプリング・レートとなります。アイドル・サンプリングレートは Delta パネル上の
“Reset
Rate When Idle”チェックボックスによってコントロールされます。このボックスがチェックされていな
いと Audiophile アプリケーション終了後、最後のアプリケーションで設定されたサンプリングレートを保
ちます。チェックされた場合、Audiophile がアプリケーションによって使用されていない場合、サンプリ
ングレートを設定されているレートに切替ます。
*デジタルミキサーはボード全体と同じサンプリング・レートで動作し、サンプリング・
レート自体が直接周波数特性に影響を与えるため、モニターミキサーを使用されている際
は 44.1kHz 以上のサンプリング・レートで作業する事をお勧めします。“Reset Rate When
Idle”をチェックして、44.1kHz 以上のサンプルレートに設定して下さい。
Delta パネルは Audiophile のサンプリング・レートを指定されたレートでロックし、そのレートでの作業
のみ可能な状態に設定する事ができます。この設定を行うには“Rate Locked”をチェックして下さい。
Audiophile サンプリング・レートを固定しますと、アプリケーションがサンプリング・レートの変更を行
おうとしても、変わらないようになります。アプリケーションがサンプリング・レートの変更を行おうと
しますと、エラーメッセージが表示されます。デフォルト設定では“Rate Locked”はチェックされてい
ません。
20
S/PDIF サンプリング・レート
S/PDIF In をマスタークロックとして設定している際、このセクションはドライバに S/PDIF In のサンプ
リング・レートの予想レートを伝えます。このセクションは S/PDIF In をマスタークロックとして設定さ
れた時のみ表示されます。リストから S/PDIF 入力データに最も近いサンプリング・レートを選択して下
さい。ここで選択されたサンプリング・レートのみがソフトウェア・アプリケーションで利用可能なもの
になります。その為、オーディオソフトウェア・アプリケーションを同サンプリング・レートに設定しな
い限り、エラーメッセージが表示されます。
*S/PDIF In がマスタークロック・ソースとして選択されている場合、デジタル・モニターミキサーは
S/PDIF In が受信するサンプリング・レートと同レートで動作します。サンプルレートは直接周波レス
ポンスに影響を与えるため、ミキサーの周波レスポンスは直接 S/PDIF 入力データと関わりがあります。
MULTITRACK DRIVER DEVICES
Audiophile2496 ドライバはボード全体のオーディオデバイスの録音と再生の開始を同期させる事が可能
です。複数のチャンネルを同時に使用可能なアプリケーション・ソフトウェアを使用されている場合、
“Single and In-Sync”を選択、全オーディオチャンネルが録音と再生を同期できるよう設定して下さい。
それ以外の場合は“ Independent”を選択し各オーディオチャンネルを自立させ、再生や録音を行って下
さい。この設定は一度に複数のアプリケーション・ソフトが Audiophile2496 をアクセスする際に使用して
下さい。3 つ目のオプションは 1 つ以上の Delta シリーズカードがインストールされている場合に選択し
ます。“Multiple Card Sync”セレクションはインストールされている Delta カード全ての録音や再生の
同期を行いたい場合に選択して下さい。
DMA バッファーサイズ
このセクションはどれだけのシステムメモリーがデジタル・オーディオ・バッファリングに使用されるか
設定します。バッファーサイズをあまりにも小さく設定しますと、オーディオストリーム内のデータを失
い“ポップ”や“クリック”が入ってしまう事があります。大きいバッファーサイズはレイテンシー(待
ち時間)の問題が少々起こる場合がありますが、“ポップ”や“クリック”を防止します。通常はデフォ
ルト設定での使用をお勧めしますが、好みに合わせて設定変更を行って下さい。
Mac の場合
Mac の Delta コントロールパネル上にあるハードウェア設定ページではソフトウェアスイッチがあり、サ
ウンドマネージャで Delta をサウンドマネージャ入出力デバイスとして設定しますと、どの Delta 入出力
ステレオペアが使用されるかを選択できます。アップルメニュー|コントロールパネル|サウンド|へ行
き、Delta アイコンをハイライトしますと、Apple システムサウンドは選択された Audiophile ハードウェ
ア出力へと送られます。Alert サウンドを録音する際も、ここから選択された Audiophile ハードウェア入
力から信号を入力します。
21
ASIO と Delta ASIO ドライバを必要としない音楽プログラムを使用される場合、Audiophile をサウンド
コントロールパネルで入出力できるように選択して下さい。ASIO ドライバを使用されている場合(Mac
Software Installation
を御参照下さい)、サウンドコントロールパネルを“built-in”の設定のまま
にして下さい。サウンドコントロールパネルを“built-in”に設定することで Delta コントロールパネル
におけるサウンドマネジャーの設定は影響を受けません。
サウンドマネージャ・ドライバは Audiophile2496 の 1 ステレオ入力ペアと 1 ステレオ出力ペアしか使うこ
とができないという制限があります。この 2 つはマッチペアで無くても使用可能です:入力を Sound In
の 1 と 2 を使用し、出力を S/PDIF に設定することなどの組み合わせも可能です。次のスクリーンショッ
トは Mac 版のハードウェア設定画面です。ここではサウンドマネージャ I/O が“アナログ 1&2”を入力に
“アナログ 1&2”を出力に設定されています。設定が決まりましたらファイルメニューに行き“Save as
Preference”で保存して下さい。
Variable Signal Levels
このオプションを使ってユーザーは Audiophile アナログ出力レベルと外部音響機器の信号レベルを合わ
せることが出来ます。2 つのレベルから選択可能です:“Consumer ”と- 10dBV です。2 つの設定のうち
“Consumer ”の方は感度が低く設定されており、- 10dBV が感度を高く設定されています。その為
“Consumer ”はヘッドルームがより多く取られているため、“ホット”な高いレベルの信号を処理する
事が可能です。“- 10dB”は接続されている外部機器でのクリッピングや歪みが起きている時に選択して
下さい。
Audiophile のアナログ入力レベルは“Consumer ”に固定されています。アナログ入出力の信号レベル
を同レベルで保ちたい場合(unity gain)、
“Consumer ”入力レベルに合わせるため出力も“Consumer ”
に設定して下さい。
S/PDIF Page
Delta コントロールパネルの S/PDIF ページは S/PDIF 出力フォーマットの構成を行い、S/PDIF 入力のス
テータスを表示します。このページを表示するには、Delta コントロールパネル・ソフトウェアの
“S/PDIF ”
タブをクリックして下さい。
22
DIGITAL INPUT
このグループボックスは現在の S/PDIF 入力ステータスを表示します。Audiophile の S/PDIF レシーバー
は有効な信号と無効(破壊された/存在しない)信号を見分ける事が可能です。S/PDIF In で有効な信号
を感知しますと“Valid Input Detected”と表示されます。無効な信号または信号が存在しない場合、グ
ループボックスには“Invalid or Not Present”と表示されます。このメッセージの下には 2 つの塗りつ
ぶされた灰色ボタンがあります:“Coax (RCA) ”と“Optical です”。これは DeltaDio2496 やその他の
オプティカルとコアキシャル(ピン) S/PDIF 入力を持つ MAudio “ Delta ”シリーズの機能です。
Audiophile2496 では使用できないコントロールです。
DIGITAL OUTPUT FORMAT
“Digital Output Format”グループにおいて、S/PDIF 出力のデジタルオーディオ・フォーマットを選択
します。デフォルト設定である“Consumer ”は純正の S/PDIF フォーマットであり、全民生品に認識さ
れております。もう一つの“Professional”設定は AES/EBU 系のデータストリームですが、電子的には
S/PDIF 信号です。これは AES/EBU に対応していますが、全ての AES/EBU デバイスで使用できるとは
限りません。
民生とプロの出力フォーマット両方に“Advanced”チェックボックスがあり、これを使用することによ
りいくつかのステータスビットを出力 S/PDIF 信号に含む事が可能です。このアドバンス・オプションは
上級者用の設定ですが、コンフィギュレーション(設定)での問題がありましたら、いつでも“ Restore
Defaults”を選択して出力されるステータス・ビットを初期設定に戻す事が可能です。“Consumer ”と
“Advanced”両方が選択されている場合、“Consumer Format Advanced Settings”というグループが
表示されます。
“Professional”と“Advanced”両方が選択されている場合、
“Professional Format Advanced
Settings”というグループが表示されます。詳細は下記を御参照下さい。
Consumer Format Advanced Settings(コピーモード)
コピープロテクション(SCMS:Serial Copy Management System )が実際送られるオーディオデータと
別に存在する S/PDIF デジタルストリームである S/PDIF ステータスブロックに書込まれます。このデー
タはコピーをいくつまで作成できるか等の制限を付けるデータです。3 つの SCMS モードがあります。
“Original (Copy Permitted)”は受信機でのコピー作成が可能という設定です。次に“1ST Generation ”
がありソース・マテリアルが第一世代(1ST ジェネレーション)以降のコピーであることを意味します。
このコピーは殆どの録音可能機材にとって、録音が出来ないコピーとなります。最後に“No SCMS”と
いう設定があります。この設定では前の 2 モードを無視して録音機に無事オーディオデータをコピーさせ
ます。メーカーによって、これらのコードの読込みが異なることがあります。正しい設定を得るには何度
か繰り返し試して下さい。
Consumer Format Advanced Settings (Emphasis)
このステータス・ビットは出力オーディオデータ信号に pre-emphasis が加えられているかを示すために
23
使用します。デフォルトでは“None”と設定されています。50/15uSec pre-emphasis と符号化されてい
ない限り、殆どのユーザーは“50/15uSec ”の設定で使用することは少ないです。
Consumer Format Advanced Settings (Data Type)
ユーザーは出力データをオーディオまたはノンオーディオ・データとして割当てる事が可能です。デフォ
ルトは“ Audio”に設定されています。 Audiophile S/PDIF OUT ポートから AC-3 (“DolbyDigital ”
5.1SurroundSound)として外部デコーダーに送信する場合はデータ類を“ Non-Audio”に設定して下さ
い。殆どの AC-3 Surround Sound デコーダーはこの状態のデータの受信するために設計されている為、
データが“Audio”に設定されていると解読する事ができません。
Professional Format Advanced Settings (Data Type)
ユーザーは出力データをオーディオかノンオーディオとして指定することが出来ます。デフォルトでは
“Audio”として設定されています。AC-3 信号をプロフェッショナル・モードで送信することは殆ど無い
ですが、変更することが可能です。AC-3 信号をこのモードで昇進する必要がありましたら、前文と同じ
理由で設定を“Non-Audio”に変更してください。
Professional Format Advanced Settings (Emphasis)
出力デジタルオーディオ信号に pre-emphasis が含まれているかの表示をするかしないか、ユーザーが設
定できます。“50/15uSec ” や“CCITT”pre-emphasis と送信されたデータが符号化されていない限り、
殆どのユーザーはこのような設定で使用することは少ないと思います。
About Page
“About”ページは M Audio のロゴと著作権が表示されるだけではなく、ドライバ・バージョンとコント
ロールパネルのバージョンを表示します。インターネット接続中に Midiman 著作権をクリックされると、
M Audio/Midiman ウェブサイトにリンクされます(PC 版のみ)。
Save, Delete, Load ボタン;H/W Installed
PC の場合
Delta コントロールパネルの最も右に Save、Load、Delete と“installed hardware” ボタンが設置され
ています。
Save, Delete, Load
Delta コントロールパネルには最後に入力された設定が保存されています。しかし、Save、Delete、と Load
機能を使用することで、複数のコントロールパネル設定で機能名を付けて保存する事が可能です。この設
定は後から呼び戻す事が可能になります。
Save ボタンをクリックするとダイアログボックスが出て現在のコンフィギュレーションに名前を付ける
よう指示されます。名前を入力し、“OK”を押しますとディスクに設定が保存されます。必要ないコン
フィギュレーションがありましたら、
“Delete”ボタンをクリックし、消去するコンフィギュレーション・
24
ファイルをハイライトし“OK”ボタンをクリックして下さい。保存されているコンフィギュレーション
を読込むには、Load をクリックし、読込みたいファイル名をハイライトして“OK”をクリックして下さ
い。この設定は Delta コントロールパネルで反映され、自動的にハードウェアがアップデートされます。
H/W INSTALLED
PC システムには同時に最大 4 枚の Delta カードをインストールする事が可能です。(*ドライバ CD の
“Multi-card Installation ”の readme ファイルを御参照下さい。)このセクションでは Audiophile を含
むインストール済みの全ての Delta カードが表示されており、コントロールパネルに操作されるカードを
選択することが可能です。カードをコンフィギュレーション変更の為に選択するには、変更を行いたいカ
ードを“H/W Installed”のリストから選択し、カード左のボタンをクリックし、カードを選択して下さ
い。Audiophile はリスト内で“AP ”と表示されます。
Mac の場合
Delta コントロールパネルの設定を保存するには、ファイルメニューに行き“Save”または“Save As”
を選択して下さい。ダイアログボックスが表示され、現在のコンフィギュレーションに名前を付けるよう
指示されます。名前を入力しましたら、Save ボタンクリックして下さい。現在の設定をデフォルトとし
て保存する場合はファイルメニュー内の“Save as Preferences”を選択して下さい。
コントロールパネル右上に“H/W Installed”ドロップダウン・リストがあります。(この取扱説明書作
成時、Delta Mac ASIO ドライバは 1 つの Delta デバイスのみの対応であり、カードをいくつインストー
ルされても、入出力は 1 ステレオペアのみとなります。)HW Installed リストは“Audiophile2496 is the
active device in the control panel”と表示されます。
Audiophile2496 レコーディングチュートリアル
このセクションでは Audiophile2496 デジタル・レコーディング・インターフェースを使用してのサンプ
ル・セットアップ等の紹介をします。このチュートリアルは Audiophile2496 をマスターするためではな
く、 Audiophile の主な仕様を理解して頂くためのものです。始める前に、音楽ソフトウェアを開き
Audiophile2496 をプロファイルしてドライバを有効にするなど、Audiophile2496 と使用できるようソフ
トウェアのセットアップを行って下さい。
*次の例は全て Windows MME ドライバ名になります。ASIO または Apple Sound Manager ドライバ
を使用の場合ドライバ名やソフトウェア入出力名を変更することが必要です。Mac の場合、Delta コン
トロールパネル内での“WavOut”を“SM/ASIO”に変更して下さい。
通常のセットアップ
DAT からコンピューターへのデータ送信、そしてコンピューターから DAT へ戻すといった良く使用され
るデータ通信を行ってみます。ここでは Audiophile の S/PDIF I/O とアナログ・ステレオペア出力を使用
します。
25
*接続不良等が起きますと、大変大きいノイズが発生するため、機材を接続する際はモ
ニターレベルを下げてから行うか。接続前にコンピューターの電源を切ってから接続を
行って下さい。
この例では Audiophile2496 のブレーク・アウトケーブルの S/PDIF 端子にコアキシャル S/PDIF ケーブ
ルを使用して DAT を接続します(75Ωピン-ピンのケーブル)。Audiophile のアナログ出力を使用し、モ
ニタリング用に音響システムに接続します。このような接続は DAT から数種類のミックスを Audiophile
に送り、オーディオ・プログラムで編集を行い、編集後の作品を DAT に送るといった時に使用します。
以下の手順は長く疲れる作業に見えますが、殆どの設定は初期設定であり、変更を行う場所は少ない事
がお分かりいただけると思います。
DAT から Audiophile2496 へのデータ送信
1.
DAT のコアキシャル S/PDIF 出力を Audiophile2496 の S/PDIF In のブレークアウトケーブルに高品
質ケーブルを使って接続して下さい。
2.
Audiophile2496 アナログ出力からアンプ使用の音響システムに接続して下さい。使用するシステム
にはスピーカーまたはヘッドフォンが接続されている事を確認して下さい。Delta コントロールパネ
ルの “Consumer ”または“-10dBV”から音響システムに適応する設定を選択して下さい。
3.
S/PDIF 入力からレコーディングを行いますので、Audiophile2496 のマスタークロックを S/PDIF 入
力と同期させて下さい。この設定を行うには Delta コントロールパネルの Hardware Settings ペー
ジを開き、“S/PDIF In”を Master Clock 下から選択して下さい。
4.
次にアプリケーションソフトで使用する予想サンプリング・レートを設定します。この例では
44.1kHz を使用します。Hardware Settings ページで“S/PDIF Sample Rate”を“44,100”に設定
して下さい。
5.
Audiophile2496 のデジタル信号をモニターするために Delta パネルソフトウェアをパッチベイ/ルー
ターに変更します。“H/W Out 1/2”欄から“S/PDIF In”のラジオボタンを押し、選択してくださ
い。この設定で入力される全ての S/PDIF オーディオをアナログ出力に直接コピーします。この例で
26
は モ ニ タ ー ミ ッ ク ス が 完 全 に バ イ パ ス さ れ ま す 。 こ の 設 定 を 行 い ま す と 、 DAT を 再 生 し
Audiophile2496 に問題無く情報が送信されていることが、モニターから出力される音で確認できま
す。これはレコーディングソフトウェアで録音をしていなくても機能します。
レコーディング・ソフトウェア内で“S/PDIF In Delta-AP ”をオーディオ入力デバイスとして選択し
てください。Delta 入力はステレオペアとして表示されます。
7.
ソフトウェアでの録音を開始して、DAT の再生も開始して下さい。音響システムから DAT を通して
再生されている音が聞こえるはずです。
Audiophile2496 から DAT へ送信(DAT でモニタリング)
1.
Audiophile の S/PDIF Out を DAT のコアキシャル S/PDIF 入力に高品質ケーブルを使って、接続して
下さい。
2.
DAT アナログ使用している音響システムに接続して下さい。これらのシステムにはスピーカーまたは
ヘッドフォンが接続されている事を確認して下さい。
3.
録音されたサンプリング・レートでの再生になりますので、Audiophile のマスタークロックを internal
crystal に変更して下さい。Hardware Settings Page を開き Master Clock で“Internal Xtal”を選択
して下さい。Codec Sample Rate セクションで“Rate Locked”にチェックが入っていない事を確認し
て下さい。これを行うことによって、再生サンプリング・レートが固定されず、サンプリング・レート
に柔軟性が出ます。
4.
S/PDIF 出力ルーティーンが正しく設定されていることを確認するため、コントロールパネルのパッチ
ベイ/ルーターページを開いて下さい。“H/W Out S/PDIF ”欄の“WavOut S/PDIF ”のボタンをクリ
ックして下さい。これで“WavOut S/PDIF ”デバイスソフトウェアから送信されたデータはハードウ
ェアの S/PDIF 出力、そして DAT に送られます。
5.
次に S/PDIF 出 力 フ ォ ー マ ッ ト が 正 し い こ と を 確 認 し ま し ょ う 。 Digital Output Format 内 で
“Consumer ”を選択して下さい。
“Advanced”が選択されていないことを確認して下さい。次に
“Restore
Defaults”ボタンをクリックし、S/PDIF 出力ステータス・ビッツをデフォルトに戻します。これでコ
ピープロテクションを解除し、emphasis も“None”に設定する事で、DAT が正しく録音できる設定
になります。
6.
レコーディングに使用するソフトウェア上で“WavOut S/PDIF Delta-AP ”をオーディオ出力デバイ
スとして選択して下さい。
7.
DAT の録音を開始し、ソフトウェアの再生を開始して下さい。音響システムから DAT の音が聞こえる
はずです。これでデジタルオーディオが DAT に確実に届いていると言う事が確認できます。
27
Audiophile2496 MIDI セットアップ
Audiophile の MIDI 入出力ポートは外部 MIDI デバイスに接続することが出来ます。上記の図ではサウン
ドモジュールとしても使用されている MIDI コントローラー・キーボードが接続されています。
Audiophile2496 の MIDI 出力はサウンドモジュールとの接続のみでも使用可能で、MIDI 入力は MIDI タ
イムコードを受信するため同期用としても使用可能です。
1.
コントローラー・キーボードの MIDI Out を Audiophile の MIDI In にブレークアウトケーブルを通
して MIDI ケーブルで接続して下さい。
2.
Audiophile のブレークアウトケーブルの MIDI Out ポートをコントローラー・キーボードの MIDI In
に接続して下さい。
3.
キーボードのオーディオ出力をミキサー、音響システムまたは Audiophile2496 のオーディオ入力に
接続して下さい。
28
トラブルシューティングと FAQ
問題:音が出ない
原因 1:Audiophile2496 のハードウェアまたはソフトウェアが正しくインストールされていません。詳
細は本マニュアルの Installation セクションを御参照下さい。
原因2:Audiophile2496 とコンピューター内でソース・コンフリクトが起きています。Audiophile2496
と他のインストールされているデバイスの間にコンフィギュレーション(アドレス、IRQ)問題がない
か確認して下さい。必要であれば、デバイスの設定を変更して下さい。
原因 3:アプリケーション・ソフトウェアが正しく設定されていないので、Audiophile2496 をオーディ
オ出力デバイスとして使用出来ません。
原因 4:Delta コントロールパネル内で出力ルーティンが正しく設定されていません。Delta コントロー
ルパネルのパッチベイ・ルーターページを確認して出力ルーティン・デバイスが正しく設定されている
か確認して下さい。デジタルミキサーから出力が送られている場合、ミキサーのフェーダー、ソロとミ
ュートコントロールが正しく設定されているか確認して下さい。
原因 5:オーディオ・アクセサリーの接続不良です。Audiophile2496 アナログ出力が正しくデジタル・
ミックスデッキまたは外部ミキサーやアンプに接続されている事、S/PDIF 出力が S/PDIF 入信可能な
外部デジタルオーディオ・デバイスに接続されているかを確認し下さい。
問題:ユーザーソフトのオーディオ入力ボリューム(VU )メーターに反応が無い。
原因1:Audiophile2496 入力デバイスがユーザー・アプリケーションで正しく選択されていません。
原因 2:Audiophile のモニターミックスでソフトウェアが録音している場合、ミキサーのフェーダー、
ソロとミュートコントロールが正しく設定されていることを確認して下さい。
原因 3:オーディオアクセサリーが正しく接続されていません。
問題:音の反復
原因 1:IRQ リソース・コンフリクト。これが原因で短い(0.5~1秒)音の反復が多く見られます。ひ
どい場合はコンピューターがフリーズしてしまいます。このセクションの最初の項目を参照して下さい。
問題:「ポップ」や「クリック」がレコーディングに入る
原因1:入力レベルが高すぎて、クリッピングや歪みを起してしまいます。オーディオソースから正し
いレベルで信号が入力されているか、まず確認して下さい。入力レベルは Delta コントロールパネル上
でピークメーターを参照しながら確かめます。
原因 2:アプリケーションソフトのバッファーサイズが正しくセットされていない可能性があります。
各ソフトウェアによって設定のしかたは異なりますが、通常はソフトウェアの再生と録音のバッファー
使用量を設定する場所があります。アプリケーションの中には、始めて使用するオーディオカードの“カ
ードカリブレーション”(プロファイリング)を行います。
原因 3:ビデオカードは大量のリソースを使用してしまうため、オーディオカードが録音するのに必要
とするバッファーが不足している事があります。そのためレコーディングにクリック音などが入ってし
まう事があります。ビデオカードのグラフィック・アクセレレーション機能を低下させたり、切ってし
まう事でこの問題を解決できる事があります。Windows ではグラフィック・アクセレレーション・レ
29
ベルをスタート|設定|コントロールパネル|システム|パフォーマンス|グラフィック|で変更し
ます。
問題:モニターミキサーからの音がこもっている。高域 EQ コントロールを最低限まで下げたミキサーを
通ったような音がします。
原因 1:Audiophile2496 のサンプリング・レートが低すぎます。モニターミキサーとは Audiophile2496
ボードのサンプリング・レートで作動しているデジタルデバイスです。ミキサーの周波数特性はサンプ
リング・レートの約 1/2 です。この周波数特性は低いサンプリング・レートを使用した為に生じるロス
を再生や録音中に防止する事は出来ません。しかし、システムがアイドル状態の時に防ぐ事は可能です。
Hardware Settings Page の“CODEC SAMPLE RATE”を御参照下さい。
問題:ソフトウェアが“Sample rate not supported”と表示します。
原因1:Delta コントロールパネル内で“Rate Locked”をチェックした状態で使用しています。Rate
Locked を解除するか、ソフトウェアをそのサンプルレートに合わせてください。
問題:各音の後にクリック音がします。
原因1:サンプリング・レートの変更でこのようなクリックやポップがオーディオに起こります。オー
ディオ再生の開始と終了にこのようにサンプリング・レートの変化が起こります。もし、Hardware ペ
ージ内の“Reset Rate When Idle”がチェックされている場合、チェックボックスからチェックを外し
て下さい。
問題:AC-3 または Surround Sound データをソフトウェア・アプリケーションで Audiophile の S/PDIF
Out からホームシアターデコーダーに送信し再生しているのですが、デコーダーはこの信号を認識しない
ため、音が再生されません。
原因1:S/PDIF デジタルオーディオ・ストリーム内に S/PDIF 内容をオーディオかノンオーディオと
して区別するビットが含まれています。AC-3 Surround Sound デコーダーの殆どがノンオーディオの
み認識可能となっております。
Delta コントロールパネル内の S/PDIF ページで Consumer と Advanced
設定で、“Non-Audio”を選択して下さい。
30